JP2004322739A

JP2004322739A - Seat belt pretensioner cover structure

Info

Publication number: JP2004322739A
Application number: JP2003117380A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Terasaki; 勉寺崎
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2003-04-22
Filing date: 2003-04-22
Publication date: 2004-11-18
Anticipated expiration: 2023-04-22
Also published as: JP3816462B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a seat belt pretentioner cover structure capable of reducing the overall length of the cover, preventing the invasion of dust, and reducing the number of parts. <P>SOLUTION: In this seat belt pretentioner cover structure 50, a movable body 32 and a wire 31 are covered with a storage cover 51, and the bottom 52 of the storage cover 51 is attached to a pretentioner body 30. An inlet 54 for passing one end 22 of the seat belt 21 is formed at the top 53 of the storage cover 51. Near the inlet 54, one end 22 of the seat belt 21 is tacked on the storage cover 51 with a sewing thread 55. The thread 55 is broken by a tensile force in drawing the thead 55 into the seat belt 21. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートベルトをワイヤなどの連結部材でプリテンショナ本体に連結し、この連結部材を収納カバーで覆うように構成したシートベルトプリテンショナのカバー構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両の急減速時などに乗員を保護するために、シートベルトを引き込んで乗員を拘束するシートベルトプリテンショナが知られている。シートベルトプリテンショナのなかには、プリテンショナ本体にシートベルトを連結するワイヤを蛇腹状のカバーで覆うことで埃から保護するように構成したものがある（例えば、特許文献１参照。）。
一方、シートベルトプリテンショナのなかには、保護用のカバーとして蛇腹状のカバーを用いないものがある（例えば、特許文献２参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−２２５７２２公報（第３−４頁、図２）
【特許文献２】
特開平８−１６４８２１号公報（第４−５頁、図１）
【０００４】
以上の特許文献１について次図を参照の上、詳しく説明する。
図１１（ａ），（ｂ）は従来のシートベルトプリテンショナを示す側面図であり、（ａ）は蛇腹状のカバーを潰す前の状態を示し、（ｂ）は蛇腹状のカバーを潰した状態を示す。
シートベルトプリテンショナ１００をシートクッション（図示せず）の側方に配置し、このシートベルトプリテンショナ１００にワイヤ１０１を介してバックル１０２を連結し、ワイヤ１０１を蛇腹状のカバー１０３で覆ったものである。
【０００５】
シートベルトプリテンショナ１００によれば、バックル１０２にシートベルト１０４のタング１０５を連結させた状態で、車両の減速度に反応させてシートベルトプリテンショナ１００に引張力を発生させる。
シートベルトプリテンショナ１００の引張力でワイヤ１０１を矢印の如く引くことによりバックル１０２を下降させ、バックル１０２と一体にタング１０５を下降する。
タング１０５を下降させることにより、シートベルト１０４を引き込み、シートベルト１０４で乗員を拘束する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、シートベルトプリテンショナ１００によれば、ワイヤ１０１を引いてバックル１０２を通常位置ｐ１から拘束位置ｐ２まで移動量Ｌ１分下降させることにより、（ｂ）に示すように蛇腹状のカバー１０３を押し潰す。蛇腹状のカバー１０３を押し潰したときの長さ、すなわち最少長さはＬ２である。
このように、蛇腹状のカバー１０３を使用することにより、カバー１０３を押し潰しても、カバー１０３の長さがＬ２だけ残ってしまう。
【０００７】
このため、通常時におけるカバー１０３の全長Ｌ３は、バックル１０２の移動量Ｌ１とカバー１０３の最少長さＬ２とを加えた長さになる。これにより、通常時のカバー１０３の長さが大きくなり、バックル１０２やタング１０５が比較的高い位置に配置されることになる。
【０００８】
よって、バックル１０２やタング１０５が、シートクッションの上方に突出する虞がある。シートクッションの上方にバックル１０２やタング１０５が突出すると、乗員がシートに座った状態でバックル１０２やタング１０５が乗員に当たり、座り心地を良好に保つことはできない。
【０００９】
加えて、このタイプのシートベルトプリテンショナ１００を、センターピラー側に取り付けた場合には、例えばシートベルトプリテンショナ１００がシートバックのリクライニング操作レバーの近傍に位置する。
よって、バックル１０２やタング１０５が、シートクッションの上方に突出すると、シートベルトプリテンショナがリクライニング操作レバーを操作する妨げになる。
【００１０】
次に、特許文献２のシートベルトプリテンショナについて図１２を参照の上、詳しく説明する。
図１２は従来のシートベルトプリテンショナを示す断面図であり、蛇腹状のカバーを用いないシートベルトプリテンショナを示す。
シートベルトプリテンショナ１１０は、略Ｖ型のケーシング１１１内にプリテンショナの構成部材を設け、ケーシング１１１で形成した開口空間１１２にカバー単体１１３を収容して、カバー１１４を形成する。
【００１１】
シートベルトプリテンショナ１１０は、ワイヤ１１５を矢印の如く引くことにより、バックル１１６をカバー単体１１３内の収納部１１７に引き込むものである。
このカバー単体１１３は、先端にリップ部１１８を設けて、リップ部１１８をバックル１１６の外周に接触させて収納部１１７を塞ぎ、収納部１１７内に埃などが侵入することを防ぐ。
【００１２】
このシートベルトプリテンショナ１１０によれば、蛇腹状のカバーを使用していないので、カバー１１４の長さをバックル１１６の移動量だけに抑えて、カバー１１４の全長を短くすることが可能になる。
【００１３】
しかし、このカバー１１４はカバー単体１１３のリップ部１１８をバックル１１６の外周に接触させて収納部１１７を塞いでいるだけなので、例えばシートベルトで乗員を拘束するために、バックル１１６にタング（図示せず）を差し込んだ際に、バックル１１６がカバー１１４に対して傾斜してリップ部１１８がバックル１１６から離れてしまう。
これにより、収納部１１７が開いてしまい、収納部１１７に埃などが侵入する虞がある。
【００１４】
加えて、シートベルトプリテンショナ１１０のカバー１１４は、ケーシング１１１の一部を利用して開口空間１１２を形成し、この開口空間１１２にカバー単体１１３を収容し、カバー単体１１３の収納部１１７を塞ぐためにカバー単体１１３にリップ部１１８を形成する必要がある。
このため、カバー１１４の構成部材が増え、そのことがコストを下げる妨げになっていた。
【００１５】
そこで、本発明の目的は、上記不具合を解消するために、カバーの全長を短くすることができ、埃の侵入を防止し、さらに部品点数を減らすことができるシートベルトプリテンショナのカバー構造を提供することにある。
【００１６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項１は、車両の一定値を超えた減速度に反応させて引張力を発生するプリテンショナ本体をシートクッションの側方に配置し、このプリテンショナ本体にワイヤを介して移動体を連結し、この移動体にシートベルトの一端をつなぎ、前記引張力で前記ワイヤを引くことによりシートベルトを引き込むシートベルトプリテンショナにおいて、前記移動体およびワイヤを収納カバーで囲い、この収納カバーの下部を前記プリテンショナ本体に取り付け、前記収納カバーの上部にシートベルトの一端を通過させる通口を設け、前記通口の部位にて、前記シートベルトを収納カバーに仮止めし、この仮止めを前記引張力でシートベルトを引き込む際に破断させるように構成したことを特徴とする。
【００１７】
プリテンショナ本体の引張力でワイヤを引き、ワイヤで移動体を引くことによりシートベルトの仮止めを破断させて、収納カバー内の移動体をプリテンショナ本体に向けて移動する。移動体を移動することで、移動体でシートベルトを引き込み、シートベルトで乗員を拘束する。
このように、移動体を収納カバーで覆い、かつ移動体を収納カバー内で移動可能に構成したので、収納カバーを潰すことなく、移動体を移動することが可能になる。
【００１８】
ここで、移動体を移動させてシートベルトを引き込む際に、収納カバーを潰すことも考えられる。しかし、収納カバーを潰すように構成すると、収納カバーの全長を、移動体の移動量の他に、収納カバーを潰した際のカバー長さを加えて決める必要がある。このため、収納カバーを潰すように構成すると、収納カバーの全長を大きく確保する必要がある。
【００１９】
そこで、収納カバーを潰すことなく移動体を移動するようにした。よって、収納カバーを潰した際のカバー長さを考えずに、移動体の移動量のみを考慮して、収納カバーの全長を決めることが可能になり、収納カバーを短くすることができる。
【００２０】
ところで、例えばシートベルトを使用して乗員を拘束する際に、移動体につないだシートベルトが乗員の身体に倣って湾曲状に変形して、シートベルトで通口を押し広げることが考えられる。
そこで、請求項１において、収納カバーの通口の部位で、シートベルトを収納カバーに仮止めすることにした。
よって、例えばシートベルトを使用して乗員を拘束する際に、移動体につないだシートベルトが乗員の身体に倣って湾曲状に変形しても、通口をシートベルトで押し広げることを防ぐことができる。
【００２１】
また、移動体およびワイヤを収納カバーで囲い、この収納カバーの下部をプリテンショナ本体に取り付けることで、収納カバーの構成を一部材で形成することが可能になり、収納カバーの構成部品数を減らことができる。
これにより、収納カバーの簡素化を実現し、コスト低減を図ることができる。
【００２２】
請求項２は、シートベルトを仮止めするために縫製用の糸を用いたことを特徴とする。
【００２３】
シートベルトを収納カバーに仮止めするために縫製用の糸を用いた。縫製用の糸だけで、シートベルトを収納カバーに簡単に仮止めすることができる。加えて、安価な縫製用の糸を用いてシートベルトを収納カバーに仮止めすることができる。
【００２４】
一方、プリテンショナ本体の引張力でワイヤを引いた際に、ワイヤで移動体を引くことにより、縫製用の糸を破断することができる。
よって、収納カバー内の移動体をプリテンショナ本体に向けて移動させて、移動体でシートベルトを引き込むことができる。
【００２５】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。ここで、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向に従う。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図１は本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造を備えたシートユニットを示す斜視図である。
シートユニット１０は、車両１１のフロア１２に取り付けたシート１３と、このシート１３に座る乗員を保護するシートベルト装置１５とからなる。
シート１３は、車両１１のフロア１２に取り付けたシートクッション１６と、このシートクッション１６にリクライニング可能に取り付けたシートバック１７と、このシートバック１７の上部に取り付けたヘッドレスト１８とからなる。
【００２６】
シートベルト装置１５は、シート１３右側のセンターピラー（図示せず）下部に取り付けた巻取り装置１９と、この巻取り装置１９の近傍、すなわちシート１３右側のセンターピラー下部に取り付けたシートベルトプリテンショナ２０と、シートベルトプリテンショナ２０に一端２２を取り付けるとともに、巻取り装置１９に他端２３を取り付けたシートベルト２１と、このシートベルト２１に移動自在に取り付けたタング２４と、このタング２４を止めるためのバックル２５をシートクッション１６の左側部に備える。
【００２７】
シートベルトプリテンショナ２０は、前記センターピラー下部のサイドシル（図示せず）にボルト２６を介して取り付け、車両１１の減速度が所定のしきい値を超えた際に、しきい値を超えたことを検知してシートベルト２１（特に、ラップベルト２１ａ）を火薬の燃焼圧力で積極的に引き込むように構成した、いわゆるアウターラッププリテンと称するものである。
２７はセンターピラーに設けたスルーアンカー、２８はフロアトンネル（図示せず）を覆うコンソール、２９はシフトレバーである。
【００２８】
図２は本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造を示す分解斜視図であり、プリテンショナ本体からカバー構造を外した状態を示す。
シートベルトプリテンショナ２０は、車両１１（図１参照）の減速度がしきい値を超えた際に、減速度に反応させて引張力を発生するプリテンショナ本体３０を、図１に示すシートクッション１６の右側方（側方）に配置し、このプリテンショナ本体３０にワイヤ３１を介して移動体３２を連結し、この移動体３２にシートベルト２１の一端２２をつなぎ、プリテンショナ本体３０の引張力でワイヤ３１を引くことにより移動体３２を介してシートベルト２１（特に、ラップベルト２１ａ）を引き込むものである。
【００２９】
プリテンショナ本体３０は、車両１１の減速度がしきい値を超えたときに大量のガスを発生するガス発生部３４と、ガス発生部３４で発生したガスを受け入れるシリンダ３５と、シリンダ３５内に流入したガスで移動するピストン（図示せず）と、ピストンに取り付けた引込みワイヤ３６と、引込みワイヤ３６の先端を連結したプーリー３７と、プーリー３７をケーシング３８に回転自在に支持するボルト２６とからなる。
【００３０】
ガス発生部３４は、車両１１の減速度がしきい値を超えたことを検知した際に、ハーネス３９を通電することにより内部に収納した火薬（図示せず）を燃焼させ、この火薬の燃焼圧力でピストンを移動させるものである。
ワイヤ３１は、両端３１ａ，３１ａをプーリー３７に連結し、中央の折曲げ部３１ｂを移動体３２のピン４１に掛けることで、移動体３２に連結したものである。
【００３１】
移動体３２は、ワイヤ連結部４２と、シートベルト連結部４３とからなる。ワイヤ連結部４２は、ワイヤ３１の折曲げ部３１ｂを収容し、収容した折曲げ部３１ｂをピン４１で支えるように構成されている。
シートベルト連結部４３は、ワイヤ連結部４２に一体に設けるとともに、中央に取付口４３ａを形成した矩形状のプレートであって、シートベルト２１の一端２２を取付口４３ａに差し込み、差し込んだ一端２２を折り返して縫製用の糸４５で縫製することで一端２２をシートベルト連結部４３につなぐように構成されている。
以下、シートベルト２１の一端２２を折り返した部位を折返し部５７という。
なお、シートベルト２１と一端２２との重ね合わせ部には、認証ラベル３３が取り付けられている。
【００３２】
ケーシング３８は、プリテンショナ本体３０に沿って設け、後端にボルト２６を取り付ける取付部３８ａを形成するとともに、取付部３８ａの上側にワイヤ３１をガイドするガイド部４６をビス４７を介して取り付ける。
【００３３】
図３は本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造を示す斜視図であり、プリテンショナ本体３０にカバー構造５０を取り付けた状態を示す。
シートベルトプリテンショナのカバー構造５０は、移動体３２およびワイヤ３１を収納カバー５１で囲い、この収納カバー５１の下部５２をプリテンショナ本体３０に取り付け、収納カバー５１の上部５３にシートベルト２１を通過させる通口５４を設け、通口５４近傍の部位にて、シートベルト２１の一端２２を収納カバー５１に縫製用の糸（仮止め用の糸）５５で仮止めし、この仮止め用の糸５５を引張力でシートベルト２１を引き込む際に破断させるように構成したものである。
【００３４】
収納カバー５１によれば、折返し部５７、すなわちシートベルト２１の一端２２を折り返して移動体３２につないだ部位を、上部５３内に収納する。よって、折返し部５７（一端２２）を収納カバー５１で隠して外観性を高めることができる。
【００３５】
また、移動体３２およびワイヤ３１を収納カバー５１で囲い、この収納カバー５１の下部５２をプリテンショナ本体３０に取り付けることで、収納カバー５１で移動体３２、ワイヤ３１および折返し部５７を僅かに前傾させた状態に支える。
よって、シートベルト２１の折返し部５７、すなわち一端２２を所定位置に保持することで、シートベルト装置１５（図１参照）の使い勝手の向上を図ることができる。
【００３６】
加えて、収納カバー５１を断面矩形の筒体とすることで収納カバー５１の捩れを防止することができる。よって、移動体３２を正常の姿勢に保ち、シートベルト２１の一端２２を正常は姿勢、すなわち捩れが発生していない姿勢に保つことができる。
これにより、図１に示すタング２４を正常の姿勢に保ち、タング２４をバックル２５に容易に差し込むことができるので、シートベルト装置１５の使い勝手を好適に保つことができる。
【００３７】
図２に戻って、カバー構造５０を構成する収納カバー５１は、一例としてポリフェニレンエーテル（ＰＰＥ）の樹脂や、一例としてエラストマーのゴムなどで形成した柔らかいカバーである。
よって、シートベルトプリテンショナのカバー構造５０を、リクライニングカバー４８（図１、図３参照）より柔らかくして、リクライニングカバー４８（図１、図３参照）に干渉した際に、リクライニングカバー４８に傷などを付けることを防ぐ。
【００３８】
さらに、シートベルト２１の一端２２を収納カバー５１に縫製用の糸５５で仮止めした。これにより、シートベルトプリテンショナのカバー構造５０を柔らかくしても通口５４が開口状態、すなわち口開き状態になることを防止することができる。
【００３９】
また、シートベルト２１の一端２２を収納カバー５１に仮止めするために縫製用の糸５５を用いた。縫製用の糸５５だけで、シートベルト２１の一端２２を収納カバー５１に簡単に仮止めすることができる。
加えて、安価な縫製用の糸５５を用いてシートベルト２１の一端２２を収納カバー５１に仮止めすることができる。
【００４０】
この収納カバー５１は、ケーシング３８の取付部３８ａおよびガイド部４６を収納する下部（以下、「基部収納部」という）５２を備え、この基部収納部５２から前傾させながら上方に延ばした延出部５６を備える。
延出部５６は、ワイヤ３１、移動体３２およびシートベルト２１の折返し部５７を収納する部位である。
【００４１】
基部収納部５２は、ケーシング３８の３８ａ取付部およびガイド部４６の幅に合わせて側壁５２ａの側壁幅Ｗ１を大きく形成するとともに、プーリー３７に合わせて底壁５２ｂを湾曲状に形成し、右壁５２ｃに右開口６１を形成するとともに左壁５２ｄに左開口６２を形成し、前壁５２ｅに開口６３を形成し、この開口６３を右開口６１に連通する。
開口６３を右開口６１に連通させることで、ケーシング３８の取付部３８ａを基部収納部５２内に受け入れることができる。
【００４２】
延出部５６は、断面が矩形状の筒体であって、基部収納部５２の上端から上方に向けて左右壁５８の幅が漸次狭くなるように左右の傾斜壁５８，５８を傾斜させて形成し、左右の傾斜壁５８，５８の上端から左右のストレート壁５９，５９が一定の幅に、すなわちワイヤ３１や移動体３２を収納する幅になるように形成し、上部５３の右壁６４を湾曲状に形成して通口５４の通口幅Ｗ２を狭くすることによりシートベルト２１および折返し部５７のみが通過可能に形成したものである。
【００４３】
右壁６４の通口５４近傍に一対の差込孔６５，６５を形成するとともに、左ストレート壁５９の通口５４近傍に一対の差込孔６５，６５を形成する。これらの差込孔６５・・・を利用することで、通口５４近傍の部位にて、シートベルト２１を収納カバー５１に縫製用の糸５５で仮止めする。
【００４４】
シートベルトプリテンショナのカバー構造５０によれば、移動体３２およびワイヤ３１を収納カバー５１で囲い、この収納カバー５１の基部収納部（下部）５２をプリテンショナ本体３０に取り付けた。
これにより、収納カバー５１の構成を一部材で形成することが可能になり、収納カバー５１の構成部品数を減らことができる。
これにより、収納カバー５１の簡素化を実現し、コスト低減を図ることができる。
【００４５】
なお、図３に示す収納カバー５１において、上部５３の右壁６４のみを湾曲状に形成して通口５４の通口幅Ｗ２を狭くした例について説明したが、これに限らないで、上部の左右壁を湾曲状に形成して通口５４を通口幅Ｗ２に設定することも可能である。
【００４６】
さらには、上部５３の右壁６４を湾曲状に形成しないで、左右のストレート壁５９，５９の全体を幅Ｗ２に設定して、通口５４を通口幅Ｗ２に設定することも可能である。
収納カバー５１は柔らかい材質で形成されているので、左右のストレート壁５９，５９の全体を幅Ｗ２に設定しても、収納カバー５１内にワイヤ３１や移動体３２を収納することができる。
このように、左右のストレート壁５９，５９の全体を幅Ｗ２として、収納カバー５１の幅を狭くすることで、収納カバー５１を小さいスペースに配置することができる。
【００４７】
図４は本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造の要部を示す断面図である。
移動体３２のワイヤ連結部４２内にワイヤ３１の折曲げ部３１ｂを収容し、収容した折曲げ部３１ｂをピン４１で支え、ワイヤ連結部４２にシートベルト連結部４３を一体に設け、シートベルト連結部４３の取付口４３ａにシートベルト２１の一端２２を差し込み、差し込んだ一端２２を折り返して縫製用の糸４５で縫製することで一端２２をシートベルト連結部４３につなぐ。
【００４８】
延出部５６内に移動体３２を移動自在に収納し、延出部５６の上部５３に備えた通口５４にシートベルト２１およびシートベルト２１の折返し部５７を移動自在に配置し、シートベルト２１の一端２２（詳しくは、折返し部５７）を収納カバー５１に縫製用の糸５５で仮止めする。
【００４９】
なお、図２〜図４に示す収納カバー５１の基部収納部５２や延出部５６の形状は一例であり、図示の形状に限定するものではない。
要は、収納カバー５１は、移動体３２およびワイヤ３１を囲い、下部（基部収納部）５２をプリテンショナ本体３０に取り付け可能な形状であればよい。さらに、収納カバー５１は、収納カバー５１の上部５３にシートベルト２１を通過させる通口５４を設け、通口５４近傍の部位にて、シートベルト２１の一端２２を収納カバー５１に仮止め可能な形状であればよい。
【００５０】
次に、シートベルトプリテンショナのカバー構造を組み付ける工程を図２および図５〜図６に基づいて説明する。
図２に示すように、収納カバー５１の通孔５４からシートベルト２１の一端２２を差し込み、差し込んだ一端２２を収納カバー５１内を通して右開口６１から抜き出す。
【００５１】
抜き出したシートベルト２１の一端２２を、シートベルト連結部４３の取付口４３ａに差し込み、差し込んだ一端４３ａを折り返して縫製用の糸４５で縫製することで一端２２をシートベルト連結部４３につなぐ。
移動体３２のワイヤ連結部４２にワイヤ３１を差し込み、ワイヤ３１の折曲げ部３１ｂをピン４１に掛ける。これにより、シートベルト２１をワイヤ３１および移動体３２を介してプリテンショナ本体３０に連結する。
【００５２】
図５（ａ），（ｂ）は本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造を組み付ける工程を示す第１工程説明図である。
（ａ）において、収納カバー５１の基部収納部５２を弾性変形させて矢印▲１▼の如く曲げる。
前述したように、収納カバー５１を、一例としてポリフェニレンエーテル（ＰＰＥ）の樹脂や、一例としてエラストマーのゴムなどで形成した柔らかいカバーとすることで、収納カバー５１の基部収納部５２を弾性変形させて矢印▲１▼の如く曲げることが可能になる。
【００５３】
このように、収納カバー５１の基部収納部５２を弾性変形させて矢印▲１▼の如く曲げた状態で、収納カバー５１をワイヤ３１に沿って矢印▲２▼の如くプリテンショナ本体３０に向けて移動する。
【００５４】
（ｂ）において、収納カバー５１の基部収納部５２をケーシング３８の取付部３８ａまで到達させた後、弾性変形による復元力で基部収納部５２を矢印▲３▼の如く復元する方向に移動する。
【００５５】
図６（ａ），（ｂ）は本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造を組み付ける工程を示す第２工程説明図である。
（ａ）において、基部収納部５２を復元することで、ケーシング３８の取付部３８ａおよびガイド部４６を右開口６１から基部収納部５２内に収納する。
次に、右壁６４の一対の差込孔６５，６５および左ストレート壁５９の一対の差込孔６５，６５（図２参照）に、針６５を矢印▲４▼の如く通す。
【００５６】
（ｂ）において、通口５４近傍の部位にて、シートベルト２１の一端２２を収納カバー５１に縫製用の糸５５で仮止めする。
これにより、シートベルトプリテンショナのカバー構造５０を組み付ける工程を完了する。
【００５７】
次に、シートベルトプリテンショナのカバー構造の作用を図７〜図１０に基づいて説明する。
図７は本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造の第１作用説明図である。
乗員６９がシート１３に座り、シートベルト装置１５のタング２４（図１も参照）を手で掴み、タング２４を乗員６９の左側に移動して、シートクッション１６の左側に配置したバックル２５（図１も参照）に止める。
このように、乗員６９がシートベルト装置１５を使用する際に、タング２４を身体の左側に移動してバックル２５に止めるので、シートベルト２１、特にラップベルト２１ａを矢印▲５▼の方向に引張る。
【００５８】
図８（ａ），（ｂ）は本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造の第２作用説明図であり、（ａ）は実施の形態のカバー構造５０を実施例として説明し、（ｂ）は比較例を説明する。
なお、比較例において、実施例と同一構成部材については同じ符号を付して説明を省略する。
【００５９】
（ａ）において、図７に示すように、シートベルト装置１５のタング２４をバックル２５に止めることにより、シートベルト２１、特にラップベルト２１ａを矢印▲５▼の方向に引張る。これにより、収納カバー５１の通口５４を開こうとする力がかかる。
【００６０】
ここで、収納カバー５１は通口５４近傍において、縫製用の糸５５でシートベルト２１の一端２２を収納カバー５１に仮止めしている。
よって、一例としてシートベルト装置１５のタング２４をバックル２５に止めることにより、シートベルト２１、特にラップベルト２１ａを矢印▲５▼の方向に引張った状態において、縫製用の糸５５で通口５４を開かないように抑えることができる。
このように、通口５４が開くことを防止することで、通口５４から、例えば埃が収納カバー５１内に侵入することを防ぐことができる。
【００６１】
（ｂ）において、実施例と同様に、シートベルト装置１５のタング２４をバックル２５に止めることにより、シートベルト２１、特にラップベルト２１ａを矢印▲５▼の方向に引張る。これにより、収納カバー１５１の通口１５４を開こうとする力がかかる。
【００６２】
ここで、収納カバー１５１は通口１５４近傍において、縫製用の糸５５でシートベルト２１の一端２２を収納カバー１５１に仮止めしていない。
よって、一例としてシートベルト装置１５のタング２４をバックル２５（図１参照）に止めることにより、シートベルト２１を矢印▲５▼の方向に引張った状態において、縫製用の糸５５で通口１５４を開かないように抑えることはできない。
これにより、通口１５４が開いてしまい、通口１５４から、例えば埃が収納カバー１５１内に侵入する。
【００６３】
図９（ａ），（ｂ）は本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造の第３作用説明図である。
（ａ）において、シートベルト装置１５のタング２４をバックル２５に止めた状態において、車両１１（図１参照）の減速度がしきい値を超えた場合、プリテンショナ本体３０のガス発生部３４からガスを発生することにより、プリテンショナ本体３０に引張力を発生させる。
発生した引張力で、図２に示すワイヤ３１を引くことにより、移動体３２でシートベルト２１の一端２２（折返し部５７）に矢印▲６▼の如く引き込む引込力が発生する。
【００６４】
（ｂ）において、移動体３２を介してシートベルト２１の折返し部５７に矢印▲６▼の如く引込力が発生することにより、発生した引込力で、仮止めに使用した縫製用の糸５５を破断する。
【００６５】
図１０（ａ），（ｂ）は本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造の第４作用説明図である。
（ａ）において、縫製用の糸５５を破断した後、引込み開始位置Ｐ１から移動体３２がシートベルト２１を矢印▲７▼の如く引き込む。
（ｂ）において、引込み完了位置Ｐ２まで移動体３２が移動することにより、移動体３２によるシートベルト２１を所定量Ｌだけ引き込む。これにより、乗員６９（図９（ａ）参照）をシートベルト２１で拘束する。
【００６６】
以上説明したように、シートベルトプリテンショナのカバー構造５０によれば、移動体３２を収納カバー５１で覆い、かつ移動体３２を収納カバー５１内で移動可能とすることで、収納カバー５１を潰さずに移動体３２を移動することができる。
よって、収納カバー５１の長さを決める際に、移動体３２の移動量Ｌのみを考慮すればよいので、収納カバー５１を比較的短くすることができる。
【００６７】
これにより、収納カバー５１が、シートクッション１６の上方に突出することを抑えて、乗員６９がシート１３に座った状態で収納カバー５１が乗員６９に当たることを防ぎ、座り心地を良好に保つことができる。
さらに、収納カバー５１の全長を短くすることで、例えばシートバック１７のリクライニング状態を調整する際に、収納カバー５１がリクライニング操作の邪魔になることはない。
【００６８】
これに対して、従来技術のように、収納カバーを移動体で潰しながら移動させる場合には、移動体の移動量に加えて、収納カバーを潰したときの長さを考慮して、収納カバーの長さを決める必要がある。このため、収納カバーの全長が比較的長くなる。
【００６９】
これにより、収納カバーが、シートクッションの上方に突出してしまい、乗員がシートに座った際に収納カバーが乗員に当たり、座り心地を良好に保つことができない。
さらに、収納カバーの全長が長くなるので、例えばシートバックのリクライニング状態を調整する際に、収納カバーがリクライニング操作の邪魔になる。
【００７０】
なお、前記実施形態では、シートベルト２１の一端２２を収納カバー５１に仮止めするものとして、縫製用の糸５５を例に説明したが、接着剤などのその他の手段を用いることも可能である。
【００７１】
また、前記実施形態では、シートベルト２１の一端２２をシートベルト２１の一端２２全体を収納カバー５１の上部５３内に収納させ、認証ラベル３３を収納カバー５１の上部５３から突出させた例について説明したが、認証ラベル３３を収納カバー５１の上部５３内に収納させることも可能である。
【００７２】
加えて、前記実施形態では、シートベルト２１と一端２２との重ね合わせ部には認証ラベル３３を取り付けた例について説明したが、認証ラベル３３の取付位置は、この例に限らないで任意に決めることができる。
【００７３】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項１は、プリテンショナ本体の引張力でワイヤを引き、ワイヤで移動体を引くことによりシートベルトの仮止めを破断させて、収納カバー内の移動体をプリテンショナ本体に向けて移動する。移動体を移動することで、移動体でシートベルトを引き込み、シートベルトで乗員を拘束する。
移動体を収納カバー内で移動させることで、収納カバーを潰すことなく移動体を移動することができる。
【００７４】
よって、収納カバーを潰した際のカバー長さを考えずに、移動体の移動量のみを考慮して、収納カバーの全長を決めることが可能になり、収納カバーを短く抑えることができる。
これにより、収納カバーが、シートクッションの上方に突出することを抑えて、乗員がシートに座った状態で収納カバーが乗員に当たることを防いで、座り心地を良好に保つことができる。
【００７５】
さらに、収納カバーの全長を短くすることで、例えばシートバックのリクライニング操作レバーを操作する際に、リクライニング操作レバーの操作の際に、収納カバーが邪魔にならないようにできる。
【００７６】
加えて、収納カバーの通口の部位で、シートベルトを収納カバーに仮止めすることにした。よって、例えばシートベルトを使用して乗員を拘束する際に、移動体につないだシートベルトが乗員の身体に倣って湾曲状に変形しても、通口をシートベルトで押し広げることを防ぐことができる。
これにより、収納カバーの通口を確実に塞いで、通口から埃などが収納カバー内に侵入することを防ぐことができる。
【００７７】
また、移動体およびワイヤを収納カバーで囲い、この収納カバーの下部をプリテンショナ本体に取り付けることで、収納カバーの構成を一部材で形成することが可能になり、収納カバーの構成部品数を減らことができる。
これにより、収納カバーの簡素化を実現し、コスト低減を図ることができる。
【００７８】
請求項２は、シートベルトを収納カバーに仮止めするために縫製用の糸を用いた。縫製用の糸だけで、シートベルトを収納カバーに簡単に仮止めすることができる。加えて、安価な縫製用の糸を用いてシートベルトを収納カバーに仮止めできる。これにより、シートベルトプリテンショナのカバー構造のコストを抑えることができる。
【００７９】
一方、プリテンショナ本体の引張力でワイヤを引いた際に、ワイヤで移動体を引くことにより、縫製用の糸を破断することができる。よって、収納カバー内の移動体をプリテンショナ本体に向けて移動させて、移動体でシートベルトを引き込む。これにより、シートベルトで乗員を拘束して、乗員の保護を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造を備えたシートユニットを示す斜視図
【図２】本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造を示す分解斜視図
【図３】本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造を示す斜視図
【図４】本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造の要部を示す断面図
【図５】本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造を組み付ける工程を示す第１工程説明図
【図６】本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造を組み付ける工程を示す第２工程説明図
【図７】本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造の第１作用説明図
【図８】本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造の第２作用説明図
【図９】本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造の第３作用説明図
【図１０】本発明に係るシートベルトプリテンショナのカバー構造の第４作用説明図
【図１１】従来のシートベルトプリテンショナを示す側面図
【図１２】従来のシートベルトプリテンショナを示す断面図
【符号の説明】
１１…車両、１５…シートベルト装置、１６…シートクッション、２０…シートベルトプリテンショナ、２１…シートベルト、２２…シートベルトの一端、３０…プリテンショナ本体、３１…ワイヤ、３２…移動体、５０…シートベルトプリテンショナのカバー構造、５１…収納カバー、５２…基端収納部（収納カバーの下部）、５３…収納カバーの上部、５４…通口、５５…縫製用の糸。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a cover structure of a seatbelt pretensioner configured to connect a seatbelt to a pretensioner main body with a connecting member such as a wire and cover the connecting member with a storage cover.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In order to protect an occupant when the vehicle suddenly decelerates, a seatbelt pretensioner that retracts a seatbelt to restrain the occupant is known. Among seatbelt pretensioners, there is one configured to protect a wire connecting a seatbelt to a pretensioner main body from dust by covering the wire with a bellows-shaped cover (for example, see Patent Document 1).
On the other hand, some seatbelt pretensioners do not use a bellows-like cover as a protective cover (for example, see Patent Document 2).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2001-225722 A (page 3-4, FIG. 2)
[Patent Document 2]
JP-A-8-164821 (page 4-5, FIG. 1)
[0004]
The above Patent Document 1 will be described in detail with reference to the following drawings.
FIGS. 11A and 11B are side views showing a conventional seatbelt pretensioner, in which FIG. 11A shows a state before a bellows-shaped cover is crushed, and FIG. 11B shows a state in which the bellows-shaped cover is crushed. Indicates the status.
A seatbelt pretensioner 100 is disposed on a side of a seat cushion (not shown), a buckle 102 is connected to the seatbelt pretensioner 100 via a wire 101, and the wire 101 is covered with a bellows-like cover 103. It is.
[0005]
According to the seatbelt pretensioner 100, in a state where the tongue 105 of the seatbelt 104 is connected to the buckle 102, the seatbelt pretensioner 100 generates a tensile force in response to the deceleration of the vehicle.
The buckle 102 is lowered by pulling the wire 101 as shown by the arrow with the pulling force of the seat belt pretensioner 100, and the tongue 105 is lowered integrally with the buckle 102.
By lowering the tongue 105, the seat belt 104 is pulled in, and the occupant is restrained by the seat belt 104.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, according to the seatbelt pretensioner 100, by pulling the wire 101 and lowering the buckle 102 from the normal position p1 to the restraint position p2 by the moving amount L1, the bellows-like cover 103 is pushed as shown in FIG. Crush. The length when the bellows-shaped cover 103 is crushed, that is, the minimum length is L2.
In this way, by using the bellows-shaped cover 103, even if the cover 103 is crushed, the length of the cover 103 remains by L2.
[0007]
Therefore, the total length L3 of the cover 103 in a normal state is a length obtained by adding the movement amount L1 of the buckle 102 and the minimum length L2 of the cover 103. As a result, the length of the cover 103 in a normal state is increased, and the buckle 102 and the tongue 105 are arranged at relatively high positions.
[0008]
Therefore, there is a possibility that the buckle 102 and the tongue 105 protrude above the seat cushion. When the buckle 102 or the tongue 105 protrudes above the seat cushion, the buckle 102 or the tongue 105 hits the occupant while the occupant is sitting on the seat, and it is not possible to maintain a good sitting comfort.
[0009]
In addition, when this type of seat belt pretensioner 100 is mounted on the center pillar side, for example, the seat belt pretensioner 100 is located near the reclining operation lever of the seat back.
Therefore, when the buckle 102 or the tongue 105 projects above the seat cushion, the seat belt pretensioner hinders the operation of the reclining operation lever.
[0010]
Next, the seat belt pretensioner of Patent Document 2 will be described in detail with reference to FIG.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a conventional seatbelt pretensioner, which shows a seatbelt pretensioner without a bellows-like cover.
The seatbelt pretensioner 110 has a pretensioner component provided in a substantially V-shaped casing 111, and a cover 113 is accommodated in an open space 112 formed by the casing 111 to form a cover 114.
[0011]
The seat belt pretensioner 110 pulls the buckle 116 into the storage portion 117 in the cover unit 113 by pulling the wire 115 as shown by an arrow.
The cover unit 113 is provided with a lip 118 at the tip thereof, and the lip 118 is brought into contact with the outer periphery of the buckle 116 to close the housing 117, thereby preventing dust and the like from entering the housing 117.
[0012]
According to the seatbelt pretensioner 110, since a bellows-shaped cover is not used, the length of the cover 114 can be limited to only the moving amount of the buckle 116, and the total length of the cover 114 can be shortened.
[0013]
However, since the cover 114 merely closes the storage portion 117 by bringing the lip portion 118 of the cover unit 113 into contact with the outer periphery of the buckle 116, the buckle 116 has a tongue (shown in FIG. When the buckle 116 is inserted, the buckle 116 is inclined with respect to the cover 114, and the lip 118 is separated from the buckle 116.
As a result, the storage portion 117 is opened, and there is a possibility that dust or the like may enter the storage portion 117.
[0014]
In addition, the cover 114 of the seatbelt pretensioner 110 forms an opening space 112 by using a part of the casing 111, accommodates the cover unit 113 in the opening space 112, and closes the storage portion 117 of the cover unit 113. It is necessary to form a lip portion 118 on the cover unit 113 in order to fit the cover.
For this reason, the number of components of the cover 114 increases, which hinders cost reduction.
[0015]
Therefore, an object of the present invention is to provide a cover structure for a seat belt pretensioner that can reduce the overall length of the cover, prevent intrusion of dust, and further reduce the number of parts in order to solve the above-mentioned problems. Is to do.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, a first aspect of the present invention is to dispose a pretensioner main body that generates a tensile force in response to a deceleration exceeding a certain value of a vehicle on a side of a seat cushion, and a wire is attached to the pretensioner main body. In a seatbelt pretensioner for connecting a moving body through the end of the seatbelt to the moving body and pulling the wire by the pulling force, the moving body and the wire are surrounded by a storage cover, Attach the lower part of this storage cover to the pretensioner main body, provide a passage through which one end of the seat belt passes at the top of the storage cover, and temporarily fasten the seat belt to the storage cover at the position of the passage, It is characterized in that the temporary fixing is configured to be broken when the seat belt is pulled in by the pulling force.
[0017]
The wire is pulled by the pulling force of the pretensioner body, and the moving body is pulled by the wire, thereby breaking the temporary fixing of the seat belt and moving the moving body in the storage cover toward the pretensioner body. By moving the moving body, the seat belt is pulled in by the moving body, and the occupant is restrained by the seat belt.
As described above, since the movable body is covered with the storage cover and the movable body is configured to be movable within the storage cover, the movable body can be moved without crushing the storage cover.
[0018]
Here, when moving the moving body and retracting the seat belt, the storage cover may be crushed. However, if the storage cover is configured to be crushed, it is necessary to determine the total length of the storage cover by adding the cover length when the storage cover is crushed, in addition to the moving amount of the moving body. Therefore, if the storage cover is configured to be crushed, it is necessary to ensure a large overall length of the storage cover.
[0019]
Therefore, the moving body is moved without crushing the storage cover. Therefore, the total length of the storage cover can be determined by considering only the moving amount of the moving body without considering the cover length when the storage cover is crushed, and the storage cover can be shortened.
[0020]
By the way, for example, when restraining an occupant using a seat belt, it is conceivable that the seat belt connected to the moving body is deformed into a curved shape following the body of the occupant, and the opening is widened by the seat belt.
In view of this, in claim 1, the seat belt is temporarily fixed to the storage cover at the opening of the storage cover.
Therefore, for example, when restraining an occupant using a seat belt, even if the seat belt connected to the moving body is deformed in a curved shape following the occupant's body, it is possible to prevent the opening from being spread by the seat belt. Can be.
[0021]
Also, by enclosing the moving body and the wires with the storage cover and attaching the lower portion of the storage cover to the pretensioner main body, the configuration of the storage cover can be formed by one member, and the number of components of the storage cover can be reduced. be able to.
Thereby, simplification of the storage cover can be realized, and cost reduction can be achieved.
[0022]
According to a second aspect of the present invention, a sewing thread is used for temporarily fixing the seat belt.
[0023]
Sewing thread was used to temporarily fasten the seat belt to the storage cover. The seat belt can be easily temporarily fixed to the storage cover with only the sewing thread. In addition, the seat belt can be temporarily fixed to the storage cover using inexpensive sewing threads.
[0024]
On the other hand, when the wire is pulled by the tensile force of the pretensioner main body, the sewing thread can be broken by pulling the moving body with the wire.
Therefore, the moving body in the storage cover can be moved toward the pretensioner main body, and the seat belt can be pulled in by the moving body.
[0025]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. Here, “front”, “rear”, “left”, and “right” follow the direction seen from the driver. The drawings should be viewed in the direction of reference numerals.
FIG. 1 is a perspective view showing a seat unit having a cover structure of a seat belt pretensioner according to the present invention.
The seat unit 10 includes a seat 13 attached to a floor 12 of a vehicle 11 and a seat belt device 15 for protecting an occupant sitting on the seat 13.
The seat 13 includes a seat cushion 16 attached to the floor 12 of the vehicle 11, a seat back 17 attached to the seat cushion 16 so as to be reclined, and a headrest 18 attached to an upper portion of the seat back 17.
[0026]
The seat belt device 15 includes a winding device 19 attached to a lower portion of a center pillar (not shown) on the right side of the seat 13 and a seat belt pretensioner mounted near the winding device 19, that is, a lower portion of the center pillar on the right side of the seat 13. 20, a seat belt 21 having one end 22 attached to the seat belt pretensioner 20 and the other end 23 attached to the winding device 19, a tongue 24 movably attached to the seat belt 21, and the tongue 24 stopped. Is provided on the left side of the seat cushion 16.
[0027]
The seatbelt pretensioner 20 is mounted on a side sill (not shown) below the center pillar via a bolt 26, and when the deceleration of the vehicle 11 exceeds a predetermined threshold, the threshold is exceeded. Is detected, and the seat belt 21 (particularly, the lap belt 21a) is positively pulled in by the combustion pressure of the explosive.
27 is a through anchor provided on the center pillar, 28 is a console covering a floor tunnel (not shown), and 29 is a shift lever.
[0028]
FIG. 2 is an exploded perspective view showing the cover structure of the seatbelt pretensioner according to the present invention, and shows a state where the cover structure is removed from the pretensioner main body.
When the deceleration of the vehicle 11 (see FIG. 1) exceeds a threshold value, the seatbelt pretensioner 20 uses the seat cushion shown in FIG. 16, a moving body 32 is connected to the pretensioner main body 30 via a wire 31, and one end 22 of the seat belt 21 is connected to the moving body 32 to pull the pretensioner main body 30. The seat belt 21 (particularly, the lap belt 21a) is pulled in through the moving body 32 by pulling the wire 31 by force.
[0029]
The pretensioner main body 30 includes a gas generator 34 that generates a large amount of gas when the deceleration of the vehicle 11 exceeds a threshold, a cylinder 35 that receives the gas generated by the gas generator 34, and a cylinder 35. A piston (not shown) that moves by the inflowing gas, a pull-in wire 36 attached to the piston, a pulley 37 that connects the tip of the pull-in wire 36, and a bolt 26 that rotatably supports the pulley 37 to a casing 38. Become.
[0030]
When detecting that the deceleration of the vehicle 11 exceeds the threshold value, the gas generator 34 burns the explosive (not shown) housed therein by energizing the harness 39, and burns the explosive. The piston is moved by pressure.
The wire 31 is connected to the moving body 32 by connecting both ends 31a, 31a to the pulley 37 and hanging the center bent portion 31b on the pin 41 of the moving body 32.
[0031]
The moving body 32 includes a wire connecting portion 42 and a seat belt connecting portion 43. The wire connecting portion 42 is configured to receive the bent portion 31b of the wire 31 and to support the stored bent portion 31b with the pin 41.
The seat belt connecting portion 43 is a rectangular plate provided integrally with the wire connecting portion 42 and having a mounting opening 43a in the center. The one end 22 of the seat belt 21 is inserted into the mounting opening 43a, and the inserted one end 22 is inserted. Is folded back and sewn with a sewing thread 45 so that one end 22 is connected to the seat belt connecting portion 43.
Hereinafter, a portion where the one end 22 of the seat belt 21 is folded is referred to as a folded portion 57.
An authentication label 33 is attached to a portion where the seat belt 21 and the one end 22 overlap each other.
[0032]
The casing 38 is provided along the pretensioner main body 30, forms a mounting portion 38 a for mounting the bolt 26 at the rear end, and mounts a guide portion 46 for guiding the wire 31 above the mounting portion 38 a via a screw 47.
[0033]
FIG. 3 is a perspective view showing a cover structure of the seatbelt pretensioner according to the present invention, and shows a state where a cover structure 50 is attached to the pretensioner main body 30.
The cover structure 50 of the seat belt pretensioner surrounds the moving body 32 and the wire 31 with a storage cover 51, attaches a lower portion 52 of the storage cover 51 to the pretensioner main body 30, and passes the seat belt 21 to an upper portion 53 of the storage cover 51. An opening 54 is provided, and one end 22 of the seat belt 21 is temporarily fastened to the storage cover 51 with a sewing thread (temporary fastening thread) 55 at a position near the opening 54. 55 is configured to be broken when the seat belt 21 is pulled in by a pulling force.
[0034]
According to the storage cover 51, the folded portion 57, that is, the portion where the one end 22 of the seat belt 21 is folded and connected to the moving body 32 is stored in the upper portion 53. Therefore, the folded portion 57 (one end 22) can be hidden by the storage cover 51 to enhance the appearance.
[0035]
The moving body 32, the wire 31, and the folded portion 57 are slightly moved forward by surrounding the moving body 32 and the wire 31 with the storage cover 51 and attaching the lower portion 52 of the storage cover 51 to the pretensioner main body 30. Support in an inclined state.
Therefore, by maintaining the folded portion 57 of the seat belt 21, that is, the one end 22, at a predetermined position, the usability of the seat belt device 15 (see FIG. 1) can be improved.
[0036]
In addition, by making the storage cover 51 a tubular body having a rectangular cross section, the storage cover 51 can be prevented from being twisted. Therefore, the movable body 32 can be maintained in a normal posture, and the one end 22 of the seat belt 21 can be maintained in a normal posture, that is, a posture in which no twist is generated.
Thereby, the tongue 24 shown in FIG. 1 can be maintained in a normal posture, and the tongue 24 can be easily inserted into the buckle 25, so that the usability of the seat belt device 15 can be suitably maintained.
[0037]
Returning to FIG. 2, the storage cover 51 constituting the cover structure 50 is a soft cover formed of, for example, a resin of polyphenylene ether (PPE) or rubber, for example, of an elastomer.
Therefore, the cover structure 50 of the seat belt pretensioner is made softer than the reclining cover 48 (see FIGS. 1 and 3), and when the reclining cover 48 interferes with the reclining cover 48 (see FIGS. 1 and 3), the reclining cover 48 is damaged. Prevent attaching.
[0038]
Further, one end 22 of the seat belt 21 was temporarily fixed to the storage cover 51 with a thread 55 for sewing. Thereby, even if the cover structure 50 of the seatbelt pretensioner is softened, it is possible to prevent the opening 54 from being in the open state, that is, the open state.
[0039]
Further, a sewing thread 55 was used for temporarily fixing the one end 22 of the seat belt 21 to the storage cover 51. One end 22 of seat belt 21 can be easily temporarily fixed to storage cover 51 simply by sewing thread 55.
In addition, one end 22 of the seat belt 21 can be temporarily fixed to the storage cover 51 by using an inexpensive sewing thread 55.
[0040]
The storage cover 51 includes a lower portion (hereinafter, referred to as a “base storage portion”) 52 that stores the mounting portion 38 a of the casing 38 and the guide portion 46, and extends upward while being tilted forward from the base storage portion 52. A section 56 is provided.
The extension part 56 is a part that stores the wire 31, the moving body 32, and the folded part 57 of the seat belt 21.
[0041]
The base storage portion 52 has a large side wall width W1 of the side wall 52a in accordance with the width of the guide portion 46 and the mounting portion 38a of the casing 38, and has a bottom wall 52b formed in a curved shape in accordance with the pulley 37. A right opening 61 is formed in 52c, a left opening 62 is formed in the left wall 52d, an opening 63 is formed in the front wall 52e, and the opening 63 communicates with the right opening 61.
By connecting the opening 63 to the right opening 61, the mounting portion 38 a of the casing 38 can be received in the base storage portion 52.
[0042]
The extending portion 56 is a tubular body having a rectangular cross section, and the left and right inclined walls 58, 58 are inclined such that the width of the left and right walls 58 gradually decreases upward from the upper end of the base storage portion 52. The right and left straight walls 59, 59 are formed so as to have a fixed width from the upper ends of the left and right inclined walls 58, 58, that is, a width for accommodating the wire 31 and the moving body 32. Is formed in a curved shape so that the opening width W2 of the opening 54 is narrowed so that only the seat belt 21 and the folded portion 57 can pass therethrough.
[0043]
A pair of insertion holes 65 and 65 are formed near the opening 54 of the right wall 64, and a pair of insertion holes 65 and 65 are formed near the opening 54 of the left straight wall 59. By using these insertion holes 65, the seat belt 21 is temporarily fixed to the storage cover 51 with the sewing thread 55 at a position near the passage 54.
[0044]
According to the cover structure 50 of the seat belt pretensioner, the moving body 32 and the wire 31 are surrounded by the storage cover 51, and the base storage section (lower part) 52 of the storage cover 51 is attached to the pretensioner main body 30.
Thus, the configuration of the storage cover 51 can be formed by one member, and the number of components of the storage cover 51 can be reduced.
Thereby, simplification of the storage cover 51 can be realized, and cost reduction can be achieved.
[0045]
Note that, in the storage cover 51 shown in FIG. 3, an example has been described in which only the right wall 64 of the upper portion 53 is formed in a curved shape to reduce the opening width W2 of the opening 54, but is not limited thereto. It is also possible to form the left and right walls in a curved shape and set the passage 54 to the passage width W2.
[0046]
Further, it is also possible to set the entire width of the left and right straight walls 59, 59 to the width W2 and set the passage 54 to the passage width W2 without forming the right wall 64 of the upper portion 53 in a curved shape. .
Since the storage cover 51 is formed of a soft material, the wires 31 and the moving body 32 can be stored in the storage cover 51 even if the entire left and right straight walls 59, 59 are set to the width W2.
As described above, the entire width of the left and right straight walls 59, 59 is set to the width W2, and the width of the storage cover 51 is reduced, so that the storage cover 51 can be arranged in a small space.
[0047]
FIG. 4 is a sectional view showing a main part of a cover structure of the seatbelt pretensioner according to the present invention.
The bent portion 31b of the wire 31 is accommodated in the wire connecting portion 42 of the moving body 32, the accommodated bent portion 31b is supported by the pin 41, and the seat connecting portion 43 is provided integrally with the wire connecting portion 42, The one end 22 of the seat belt 21 is inserted into the attachment opening 43 a of the connecting portion 43, and the inserted one end 22 is folded back and sewn with a sewing thread 45 to connect the one end 22 to the seat belt connecting portion 43.
[0048]
The movable body 32 is movably housed in the extension portion 56, and the seat belt 21 and the folded portion 57 of the seat belt 21 are movably disposed in the passage 54 provided in the upper portion 53 of the extension portion 56, One end 22 of the 21 (specifically, the folded portion 57) is temporarily fixed to the storage cover 51 with a thread 55 for sewing.
[0049]
Note that the shapes of the base storage portion 52 and the extension portion 56 of the storage cover 51 illustrated in FIGS. 2 to 4 are merely examples, and are not limited to the illustrated shapes.
In short, the storage cover 51 may have any shape as long as it surrounds the moving body 32 and the wire 31 and the lower part (base storage part) 52 can be attached to the pretensioner main body 30. Further, the storage cover 51 is provided with an opening 54 through which the seat belt 21 passes in an upper portion 53 of the storage cover 51, and one end 22 of the seat belt 21 can be temporarily fixed to the storage cover 51 at a position near the opening 54. Any shape is acceptable.
[0050]
Next, a process of assembling the cover structure of the seatbelt pretensioner will be described with reference to FIG. 2 and FIGS.
As shown in FIG. 2, one end 22 of the seat belt 21 is inserted from the through hole 54 of the storage cover 51, and the inserted one end 22 is pulled out of the right opening 61 through the storage cover 51.
[0051]
One end 22 of the extracted seat belt 21 is inserted into the mounting opening 43a of the seat belt connecting portion 43, and the inserted one end 43a is folded back and sewn with a thread 45 for sewing, thereby connecting the one end 22 to the seat belt connecting portion 43.
The wire 31 is inserted into the wire connecting portion 42 of the moving body 32, and the bent portion 31 b of the wire 31 is hooked on the pin 41. Thereby, the seat belt 21 is connected to the pretensioner main body 30 via the wire 31 and the moving body 32.
[0052]
FIGS. 5A and 5B are first process explanatory diagrams showing a process of assembling the cover structure of the seatbelt pretensioner according to the present invention.
5A, the base storage portion 52 of the storage cover 51 is elastically deformed and bent as shown by the arrow (1).
As described above, the storage cover 51 is a soft cover formed of, for example, a resin of polyphenylene ether (PPE) or, for example, rubber of an elastomer, so that the base storage portion 52 of the storage cover 51 is elastically deformed. It becomes possible to bend as shown by the arrow (1).
[0053]
In this manner, with the base storage portion 52 of the storage cover 51 elastically deformed and bent as shown by the arrow (1), the storage cover 51 is directed along the wire 31 toward the pretensioner main body 30 as shown by the arrow (2). Moving.
[0054]
In (b), after the base storage portion 52 of the storage cover 51 reaches the mounting portion 38a of the casing 38, the base storage portion 52 is moved in a direction of restoring as indicated by an arrow (3) by a restoring force due to elastic deformation.
[0055]
FIGS. 6A and 6B are second process explanatory views showing a process of assembling the cover structure of the seatbelt pretensioner according to the present invention.
In (a), the mounting portion 38a of the casing 38 and the guide portion 46 are stored in the base storage portion 52 from the right opening 61 by restoring the base storage portion 52.
Next, the needle 65 is passed through the pair of insertion holes 65, 65 of the right wall 64 and the pair of insertion holes 65, 65 (see FIG. 2) of the left straight wall 59 as shown by an arrow (4).
[0056]
In (b), one end 22 of the seat belt 21 is temporarily fixed to the storage cover 51 with a sewing thread 55 at a position near the passage 54.
Thus, the step of assembling the cover structure 50 of the seatbelt pretensioner is completed.
[0057]
Next, the operation of the cover structure of the seatbelt pretensioner will be described with reference to FIGS.
FIG. 7 is a first operation explanatory view of the cover structure of the seat belt pretensioner according to the present invention.
The occupant 69 sits on the seat 13, grasps the tongue 24 (see also FIG. 1) of the seat belt device 15 by hand, moves the tongue 24 to the left of the occupant 69, and places the buckle 25 (see FIG. 1).
As described above, when the occupant 69 uses the seat belt device 15, the tongue 24 moves to the left side of the body and stops on the buckle 25, so the seat belt 21, particularly the lap belt 21a, is pulled in the direction of the arrow (5). .
[0058]
FIGS. 8A and 8B are explanatory diagrams of a second operation of the cover structure of the seatbelt pretensioner according to the present invention. FIG. 8A illustrates the cover structure 50 of the embodiment as an example, and FIG. ) Illustrates a comparative example.
In the comparative example, the same components as those in the example are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
[0059]
In FIG. 7A, as shown in FIG. 7, the tongue 24 of the seat belt device 15 is fixed to the buckle 25 to pull the seat belt 21, particularly the lap belt 21a, in the direction of the arrow (5). As a result, a force is applied to open the passage 54 of the storage cover 51.
[0060]
Here, in the storage cover 51, one end 22 of the seat belt 21 is temporarily fixed to the storage cover 51 with a sewing thread 55 near the opening 54.
Therefore, as an example, by fixing the tongue 24 of the seat belt device 15 to the buckle 25, the passage 54 is sewn with the sewing thread 55 in a state where the seat belt 21, especially the lap belt 21a is pulled in the direction of the arrow (5). It can be kept from opening.
In this way, by preventing the opening 54 from being opened, it is possible to prevent, for example, dust from entering the storage cover 51 from the opening 54.
[0061]
In (b), as in the embodiment, the tongue 24 of the seat belt device 15 is fixed to the buckle 25 to pull the seat belt 21, particularly the lap belt 21a, in the direction of arrow (5). As a result, a force is applied to open the passage 154 of the storage cover 151.
[0062]
Here, the storage cover 151 does not temporarily fix the one end 22 of the seat belt 21 to the storage cover 151 with the thread 55 for sewing in the vicinity of the opening 154.
Therefore, as an example, by fixing the tongue 24 of the seat belt device 15 to the buckle 25 (see FIG. 1), the opening 154 is formed with the sewing thread 55 in a state where the seat belt 21 is pulled in the direction of arrow (5). It cannot be prevented from opening.
As a result, the opening 154 is opened, and, for example, dust enters the storage cover 151 from the opening 154.
[0063]
FIGS. 9A and 9B are diagrams illustrating a third operation of the cover structure of the seatbelt pretensioner according to the present invention.
In (a), when the deceleration of the vehicle 11 (see FIG. 1) exceeds the threshold value in a state where the tongue 24 of the seat belt device 15 is stopped by the buckle 25, the gas generation unit 34 of the pretensioner main body 30 By generating the gas, a tensile force is generated in the pretensioner main body 30.
When the wire 31 shown in FIG. 2 is pulled by the generated pulling force, a pulling force is generated by the moving body 32 to pull into the one end 22 (the folded portion 57) of the seat belt 21 as shown by an arrow (6).
[0064]
In (b), a retraction force is generated at the folded portion 57 of the seat belt 21 via the moving body 32 as shown by the arrow (6), and the generated retraction force causes the sewing thread 55 used for temporary fixing to be used. Break.
[0065]
FIGS. 10A and 10B are diagrams illustrating a fourth operation of the cover structure of the seatbelt pretensioner according to the present invention.
In (a), after breaking the sewing thread 55, the moving body 32 pulls in the seat belt 21 from the pull-in start position P1 as shown by an arrow {circle around (7)}.
In (b), when the moving body 32 moves to the retracting completion position P2, the seat belt 21 by the moving body 32 is retracted by the predetermined amount L. Thus, the occupant 69 (see FIG. 9A) is restrained by the seat belt 21.
[0066]
As described above, according to the cover structure 50 of the seatbelt pretensioner, the movable body 32 is covered with the storage cover 51, and the movable body 32 is movable within the storage cover 51, so that the storage cover 51 is crushed. The moving body 32 can be moved without the need.
Therefore, when determining the length of the storage cover 51, only the movement amount L of the moving body 32 needs to be considered, so that the storage cover 51 can be made relatively short.
[0067]
This prevents the storage cover 51 from projecting above the seat cushion 16, prevents the storage cover 51 from hitting the occupant 69 while the occupant 69 is sitting on the seat 13, and maintains good sitting comfort. it can.
Further, by shortening the entire length of the storage cover 51, for example, when adjusting the reclining state of the seat back 17, the storage cover 51 does not hinder the reclining operation.
[0068]
On the other hand, when the storage cover is moved while being crushed by the moving body as in the related art, the storage cover is taken into consideration in addition to the moving amount of the moving body and the length when the storage cover is crushed. Need to decide the length of For this reason, the overall length of the storage cover becomes relatively long.
[0069]
As a result, the storage cover protrudes above the seat cushion, and when the occupant sits on the seat, the storage cover hits the occupant, making it impossible to maintain good sitting comfort.
Further, since the total length of the storage cover becomes longer, the storage cover obstructs the reclining operation, for example, when adjusting the reclining state of the seat back.
[0070]
In the above-described embodiment, the sewing thread 55 has been described as an example in which the one end 22 of the seat belt 21 is temporarily fixed to the storage cover 51, but other means such as an adhesive may be used. .
[0071]
In the above-described embodiment, an example in which one end 22 of the seat belt 21 is entirely stored in the upper portion 53 of the storage cover 51 and the authentication label 33 is protruded from the upper portion 53 of the storage cover 51 will be described. However, the authentication label 33 can be stored in the upper portion 53 of the storage cover 51.
[0072]
In addition, in the above-described embodiment, the example in which the authentication label 33 is attached to the overlapping portion of the seat belt 21 and the one end 22 is described. However, the attachment position of the authentication label 33 is not limited to this example, and is arbitrarily determined. be able to.
[0073]
【The invention's effect】
The present invention has the following effects by the above configuration.
According to the first aspect, the wire is pulled by the tensile force of the pretensioner main body, and the moving body in the storage cover is moved toward the pretensioner main body by breaking the temporary fixing of the seat belt by pulling the moving body with the wire. By moving the moving body, the seat belt is pulled in by the moving body, and the occupant is restrained by the seat belt.
By moving the moving body in the storage cover, the moving body can be moved without crushing the storage cover.
[0074]
Therefore, without considering the cover length when the storage cover is crushed, the total length of the storage cover can be determined by considering only the moving amount of the moving body, and the storage cover can be kept short.
This prevents the storage cover from protruding above the seat cushion, prevents the storage cover from hitting the occupant while the occupant is sitting on the seat, and maintains good sitting comfort.
[0075]
Further, by shortening the total length of the storage cover, for example, when operating the reclining operation lever of the seat back, the storage cover can be prevented from obstructing the operation of the reclining operation lever.
[0076]
In addition, the seat belt is temporarily fixed to the storage cover at the opening of the storage cover. Therefore, for example, when restraining an occupant using a seat belt, even if the seat belt connected to the moving body is deformed in a curved shape following the occupant's body, it is possible to prevent the opening from being spread by the seat belt. Can be.
Thus, the opening of the storage cover can be reliably closed, and dust and the like can be prevented from entering the storage cover from the opening.
[0077]
Further, by enclosing the moving body and the wires with the storage cover and attaching the lower portion of the storage cover to the pretensioner main body, the configuration of the storage cover can be formed by one member, and the number of components of the storage cover can be reduced. be able to.
Thereby, simplification of the storage cover can be realized, and cost reduction can be achieved.
[0078]
In the second aspect, a sewing thread is used for temporarily fixing the seat belt to the storage cover. The seat belt can be easily temporarily fixed to the storage cover with only the sewing thread. In addition, the seat belt can be temporarily fixed to the storage cover using inexpensive sewing thread. Thereby, the cost of the cover structure of the seatbelt pretensioner can be reduced.
[0079]
On the other hand, when the wire is pulled by the tensile force of the pretensioner main body, the sewing thread can be broken by pulling the moving body with the wire. Therefore, the moving body in the storage cover is moved toward the pretensioner main body, and the seat belt is pulled in by the moving body. Thus, the occupant can be restrained by the seat belt, and the occupant can be protected.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a seat unit having a cover structure of a seatbelt pretensioner according to the present invention; FIG. 2 is an exploded perspective view showing a cover structure of a seatbelt pretensioner according to the present invention; FIG. FIG. 4 is a perspective view showing a cover structure of a seatbelt pretensioner according to the present invention. FIG. 4 is a sectional view showing a main part of a cover structure of the seatbelt pretensioner according to the present invention. FIG. 5 is a cover structure of a seatbelt pretensioner according to the present invention. FIG. 6 is a first step explanatory view showing a step of assembling the seat belt. FIG. 6 is a second step explanatory view showing a step of assembling the cover structure of the seat belt pretensioner according to the present invention. FIG. 7 is a cover structure of the seat belt pretensioner according to the present invention. FIG. 8 is a diagram illustrating a second operation of the cover structure of the seatbelt pretensioner according to the present invention. FIG. 10 is an explanatory view of a third operation of the cover structure of the seatbelt pretensioner. FIG. 10 is an explanatory view of a fourth operation of the cover structure of the seatbelt pretensioner according to the present invention. FIG. 11 is a side view showing a conventional seatbelt pretensioner. 12 is a sectional view showing a conventional seat belt pretensioner.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 ... Vehicle, 15 ... Seat belt device, 16 ... Seat cushion, 20 ... Seat belt pretensioner, 21 ... Seat belt, 22 ... One end of seat belt, 30 ... Pretensioner main body, 31 ... Wire, 32 ... Moving body, 50 ... cover structure of seat belt pretensioner, 51: storage cover, 52: base end storage part (lower part of storage cover), 53: upper part of storage cover, 54: through hole, 55: thread for sewing.

Claims

車両の一定値を超えた減速度に反応させて引張力を発生するプリテンショナ本体をシートクッションの側方に配置し、このプリテンショナ本体にワイヤを介して移動体を連結し、この移動体にシートベルトの一端をつなぎ、前記引張力で前記ワイヤを引くことによりシートベルトを引き込むシートベルトプリテンショナにおいて、
前記移動体およびワイヤを収納カバーで囲い、この収納カバーの下部を前記プリテンショナ本体に取り付け、前記収納カバーの上部にシートベルトの一端を通過させる通口を設け、前記通口の部位にて、前記シートベルトを収納カバーに仮止めし、この仮止めを前記引張力でシートベルトを引き込む際に破断させるように構成したことを特徴とするシートベルトプリテンショナのカバー構造。A pretensioner body that generates a tensile force in response to a deceleration exceeding a certain value of the vehicle is arranged on the side of the seat cushion, a moving body is connected to this pretensioner body via a wire, and In a seatbelt pretensioner that connects one end of a seatbelt and pulls the seatbelt by pulling the wire with the tensile force,
Surrounding the moving body and the wire with a storage cover, attaching a lower portion of the storage cover to the pretensioner main body, providing a through hole for passing one end of a seat belt at an upper portion of the storage cover, and at a position of the through hole, A cover structure for a seat belt pretensioner, wherein the seat belt is temporarily fixed to a storage cover, and the temporary fixing is broken when the seat belt is pulled in by the tensile force.

前記シートベルトを仮止めするために縫製用の糸を用いたことを特徴とする請求項１記載のシートベルトプリテンショナのカバー構造。2. A cover structure for a seat belt pretensioner according to claim 1, wherein sewing threads are used for temporarily fixing said seat belt.