JP2004322462A - 記録装置及びリボンカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】記録動作時における静粛性を確保する。
【解決手段】キャリッジ15に搭載された記録ヘッド12に複数の記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してシートに記録する記録装置において、前記インクリボンを収納するステーショナリー形式のリボンカートリッジ40と、前記リボンカートリッジ40に設けられ、前記キャリッジ15の移動範囲のうち少なくとも前記記録ヘッド12によるシートへの記録が行われる記録領域を覆う遮音部材40Aとを備える構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】キャリッジ15に搭載された記録ヘッド12に複数の記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してシートに記録する記録装置において、前記インクリボンを収納するステーショナリー形式のリボンカートリッジ40と、前記リボンカートリッジ40に設けられ、前記キャリッジ15の移動範囲のうち少なくとも前記記録ヘッド12によるシートへの記録が行われる記録領域を覆う遮音部材40Aとを備える構成とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置及びリボンカートリッジにかかり、特に記録動作時の騒音を低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、キャリッジに搭載された記録ヘッドに複数の記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してシートに画像を記録するドットインパクトプリンタが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−116345号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなプリンタでは、キャリッジ及び記録ヘッドが動作する記録動作時に、騒音が生じるといった問題がある。特に、キャリッジが高速動作する場合には、その騒音がより顕著なものとなる。
【0005】
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、記録動作時における静粛性を確保できる記録装置及びリボンカートリッジを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、キャリッジに搭載された記録ヘッドに複数の記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してシートに記録する記録装置において、前記インクリボンを収納するステーショナリー形式のリボンカートリッジと、前記リボンカートリッジに設けられ、前記キャリッジの移動範囲のうち少なくとも前記記録ヘッドによるシートへの記録が行われる記録領域を覆う遮音部材とを具備することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の記録装置において、前記遮音部材は、吸音材を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の記録装置において、前記吸音材は、前記遮音部材上の、前記キャリッジと対向する面内に設けられることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、キャリッジに搭載された記録ヘッドに複数の記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してシートに記録する記録装置において、前記インクリボンを収納するステーショナリー形式のリボンカートリッジと、前記リボンカートリッジに設けられ、前記キャリッジの移動範囲のうち少なくとも前記記録ヘッドによるシートへの記録が行われる記録領域を覆う遮音部材とを備え、前記遮音部材または前記インクリボンカートリッジには、前記記録ヘッドによる記録動作時に発生する音を吸音する吸音材が設けられることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、キャリッジに搭載された記録ヘッドに複数の記録ワイヤを備えた記録装置に取り付けられるステーショナリー形式のリボンリボンカートリッジにおいて、前記キャリッジの移動範囲のうち少なくとも前記記録ヘッドによるシートへの記録が行われる記録領域を覆う遮音部材を具備することを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項5に記載のリボンカートリッジにおいて、前記遮音部材は、吸音材を備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。図1及び図2は、磁気記録再生装置を備えたドットインパクトプリンタを示す全体斜視図、図3及び図4は、図1及び図2のプリンタを示す側断面図である。
【0013】
これらの図1乃至図4に示す記録装置としてのプリンタ10は、記録ヘッド12(図2参照)の多数の記録ワイヤを、インクリボン(図示せず)を介して画像記録用紙に打ち付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を記録するパスブック型のドットインパクトプリンタであり、磁気記録再生装置11を一体に装備している。
【0014】
上記画像記録用紙は、通常、金融機関等で使用されている通帳や複写紙、一枚紙等であり、この通帳に貼着された磁気記録用紙としての磁気ストライプに、上記磁気記録再生装置11が磁気情報を記録し、または、この記録された磁気情報を読み取って再生する。
【0015】
プリンタ10は、図1及び図2に示すように、左サイドフレーム13、右サイドフレーム14及びベースフレームを備えた本体フレームに、キャリッジ15(図2)、上記記録ヘッド12(図2)、搬送装置(フロントローラ、リアローラ)、上記磁気記録再生装置11、及び制御装置としての制御基板部を有して構成される。また、プリンタ10は、ステーショナリー形式のリボンカートリッジ40を備え、このリボンカートリッジ40にはインクリボンが収納されている。
【0016】
上記搬送装置は、図3及び図4に示すように、フロントローラFR、リアローラRRからなり、フロントローラFRは、上下一対の駆動ローラ17A及び従動ローラ18Aで構成され、リアローラRRは、同じく上下一対の駆動ローラ17B及び従動ローラ18Bで構成され、これらは記録ヘッド12の両側に一組づつ配置され、これら二組の駆動ローラ17及び従動ローラ18が、搬送案内19に載置された通帳等を挟持して、この通帳等を副走査方向(矢印A方向)に搬送する。なお、従動ローラ18は、駆動ローラ17と同様に駆動ローラであってもよい。
【0017】
上記キャリッジ15は記録ヘッド12を搭載し、この記録ヘッド12を、プラテン49に沿って主走査方向(矢印Aと直交する方向)右向きまたは左向きに走行させる。この主走査方向は、搬送装置による通帳等の搬送方向(副走査方向)と直交する方向である。
【0018】
上記プラテン49は、付勢ばね(図示せず)を用いて、記録ヘッド12に対し接離する方向に移動自在に弾性支持される。これにより、記録ヘッド12とプラテン49との間に厚さの異なる通帳等が搬送された時に、プラテン49が通帳等の厚さ方向で、記録ヘッド12から離れる向きに移動して、記録ヘッド12と通帳等の表面(印字面)との間に一定のプラテンギャップが確保される。
【0019】
上記記録ヘッド12は多数の記録ワイヤ(図示せず)を備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方で、記録ヘッド12とプラテン49との間にインクリボン(図示せず)が位置する。この記録ヘッド12は、キャリッジと共に主走査方向に走行する間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、記録ヘッド12の下方に位置する通帳等に付着させて、この通帳等に文字を含む画像を記録する。
【0020】
ところで、このドットインパクトプリンタ10を用いて、例えば、通帳の見開き頁間に跨って画像を記録する場合がある。この場合、通帳は、見開いた状態で、例えば、通帳先端側からドットインパクトプリンタ10に対し、矢印A方向(図3)に挿入される。そして、通帳の見開き頁間に跨って画像を記録する場合、記録ヘッド12は、見開き頁間の段差を乗り越えて走査される。この段差間の乗り移りを円滑にするため、通帳上を転動する転動ローラ31が記録ヘッド12に設けられている。この構成のプリンタでは、通帳を挿入する場合、まず、記録ヘッド12を支持するキャリッジ15を走査して、記録ヘッド12を通帳挿入領域から外れた位置に退避させておき、所定の位置まで通帳が挿入された後、当該キャリッジ15を走査して、記録ヘッド12による画像の記録を開始する。45は通帳を整列させるシャッターである。
【0021】
所定の位置まで通帳が挿入される場合、この通帳は、図3に示すフィルム33を押し退けるようにして挿入される。従って、所定の位置では、通帳の上に当該フィルム33が乗り、このフィルム33の上を、段差間の乗り移りを円滑にするための、上述した転動ローラ31が転動する。これによれば、転動ローラ31は、フィルム33を介して通帳の記帳面に接触するため、当該通帳の記帳面が凹んだり、或いは汚れることがない。
【0022】
さて、図1乃至図4に示すように、本実施形態にかかるプリンタ10は、キャリッジ15の移動範囲であって少なくとも当該キャリッジ15に搭載された記録ヘッド12によって記録が行われる記録領域を覆う遮音部材40Aを有している。
【0023】
更に詳述すると、図5に示すように、遮音部材40Aは、例えばプラスチック等の樹脂材から形成された断面L字状部材であり、キャリッジ15の上方(図4上方)および前方(図4左側)を覆う姿勢でステーショナリー形式のリボンカートリッジ40に取り付けられている。リボンカートリッジ40への遮音部材40Aの取り付けは、例えば接着などにより行われても良く、あるいは、リボンカートリッジ40に遮音部材Aとを一体成形しても良い。
【0024】
ここで、キャリッジ15の主走査方向における遮音部材40Aの幅は、当該キャリッジ15に搭載された記録ヘッド12によりシートへの記録が行われる範囲を覆う程度の幅があれば良い。すなわち、キャリッジ15の移動よりも記録ヘッド12による記録動作の方が比較的音が大きいため、この記録動作時の音を遮音することで防音できれば良いのである。勿論、遮音部材40Aがキャリッジ15の移動範囲全体を覆う程度の幅を有していても良く、更に、図6に示すように、上記遮音部材40Aがキャリッジ15の移動範囲全体を覆うと共に、その両端を閉じる側壁40B、40Cを備え、キャリッジ15の上方、前方および両側面が遮音部材40Aにより密閉される構成であっても良い。遮音部材40Aによるキャリッジ15の密閉度が大きいほど、防音効果が大きく、記録動作時における静粛性を確保できる。
【0025】
また、別の実施形態として、図7に示すように、遮音部材40Aの記録ヘッド12が配置される側の面上に、軟質ウレタンフォームなどから形成された吸音材41A、41Bが接着剤或いは両面テープにより貼り付けられた構成としても良い。この構成により、記録ヘッド12による記録動作時に発生する音が吸音材41A、41Bにより吸音され、防音効果が増すこととなる。
【0026】
さらにまた、別の実施形態として、図8に示すように、リボンカートリッジ40の前面(図中左側の面)であり遮音部材40の上方に吸音材41Cが貼り付けられた構成としても良い。
【0027】
要するに上記吸音材41は、記録動作時の記録ヘッド12或いはキャリッジ15からプリンタ10の前方に向けて放出される音を吸音できる場所に設けられれば良く、その場所が遮音部材40Aの内側(キャリッジ15が配置される側)であっても、外側であってもどちらでも良い。
【0028】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、パスブック型ドットインパクトプリンタに限定されず、一般の記録装置に適用可能なことは云うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、記録動作時における静粛性を確保できる記録装置及びリボンカートリッジが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる、磁気記録再生装置を備えたパスブック型ドットインパクトプリンタを示す全体斜視図である。
【図2】同ドットインパクトプリンタを示す全体斜視図である。
【図3】同ドットインパクトプリンタの側断面図である。
【図4】同ドットインパクトプリンタの側断面図である。
【図5】同リボンカートリッジの構成を示す斜視図である。
【図6】本発明のその他の実施形態にかかる、リボンカートリッジの構成を示す斜視図である。
【図7】本発明のその他の実施形態にかかる、磁気記録再生装置を備えたパスブック型ドットインパクトプリンタの側断面図である。
【図8】本発明のその他の実施形態にかかる、磁気記録再生装置を備えたパスブック型ドットインパクトプリンタの側断面図である。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置)
11 磁気記録再生装置
12 記録ヘッド
49 プラテン
40 リボンカートリッジ
40A 遮音部材
41、41A〜41C 防音部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置及びリボンカートリッジにかかり、特に記録動作時の騒音を低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、キャリッジに搭載された記録ヘッドに複数の記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してシートに画像を記録するドットインパクトプリンタが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−116345号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなプリンタでは、キャリッジ及び記録ヘッドが動作する記録動作時に、騒音が生じるといった問題がある。特に、キャリッジが高速動作する場合には、その騒音がより顕著なものとなる。
【0005】
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、記録動作時における静粛性を確保できる記録装置及びリボンカートリッジを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、キャリッジに搭載された記録ヘッドに複数の記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してシートに記録する記録装置において、前記インクリボンを収納するステーショナリー形式のリボンカートリッジと、前記リボンカートリッジに設けられ、前記キャリッジの移動範囲のうち少なくとも前記記録ヘッドによるシートへの記録が行われる記録領域を覆う遮音部材とを具備することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の記録装置において、前記遮音部材は、吸音材を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の記録装置において、前記吸音材は、前記遮音部材上の、前記キャリッジと対向する面内に設けられることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、キャリッジに搭載された記録ヘッドに複数の記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してシートに記録する記録装置において、前記インクリボンを収納するステーショナリー形式のリボンカートリッジと、前記リボンカートリッジに設けられ、前記キャリッジの移動範囲のうち少なくとも前記記録ヘッドによるシートへの記録が行われる記録領域を覆う遮音部材とを備え、前記遮音部材または前記インクリボンカートリッジには、前記記録ヘッドによる記録動作時に発生する音を吸音する吸音材が設けられることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、キャリッジに搭載された記録ヘッドに複数の記録ワイヤを備えた記録装置に取り付けられるステーショナリー形式のリボンリボンカートリッジにおいて、前記キャリッジの移動範囲のうち少なくとも前記記録ヘッドによるシートへの記録が行われる記録領域を覆う遮音部材を具備することを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項5に記載のリボンカートリッジにおいて、前記遮音部材は、吸音材を備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。図1及び図2は、磁気記録再生装置を備えたドットインパクトプリンタを示す全体斜視図、図3及び図4は、図1及び図2のプリンタを示す側断面図である。
【0013】
これらの図1乃至図4に示す記録装置としてのプリンタ10は、記録ヘッド12(図2参照)の多数の記録ワイヤを、インクリボン(図示せず)を介して画像記録用紙に打ち付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を記録するパスブック型のドットインパクトプリンタであり、磁気記録再生装置11を一体に装備している。
【0014】
上記画像記録用紙は、通常、金融機関等で使用されている通帳や複写紙、一枚紙等であり、この通帳に貼着された磁気記録用紙としての磁気ストライプに、上記磁気記録再生装置11が磁気情報を記録し、または、この記録された磁気情報を読み取って再生する。
【0015】
プリンタ10は、図1及び図2に示すように、左サイドフレーム13、右サイドフレーム14及びベースフレームを備えた本体フレームに、キャリッジ15(図2)、上記記録ヘッド12(図2)、搬送装置(フロントローラ、リアローラ)、上記磁気記録再生装置11、及び制御装置としての制御基板部を有して構成される。また、プリンタ10は、ステーショナリー形式のリボンカートリッジ40を備え、このリボンカートリッジ40にはインクリボンが収納されている。
【0016】
上記搬送装置は、図3及び図4に示すように、フロントローラFR、リアローラRRからなり、フロントローラFRは、上下一対の駆動ローラ17A及び従動ローラ18Aで構成され、リアローラRRは、同じく上下一対の駆動ローラ17B及び従動ローラ18Bで構成され、これらは記録ヘッド12の両側に一組づつ配置され、これら二組の駆動ローラ17及び従動ローラ18が、搬送案内19に載置された通帳等を挟持して、この通帳等を副走査方向(矢印A方向)に搬送する。なお、従動ローラ18は、駆動ローラ17と同様に駆動ローラであってもよい。
【0017】
上記キャリッジ15は記録ヘッド12を搭載し、この記録ヘッド12を、プラテン49に沿って主走査方向(矢印Aと直交する方向)右向きまたは左向きに走行させる。この主走査方向は、搬送装置による通帳等の搬送方向(副走査方向)と直交する方向である。
【0018】
上記プラテン49は、付勢ばね(図示せず)を用いて、記録ヘッド12に対し接離する方向に移動自在に弾性支持される。これにより、記録ヘッド12とプラテン49との間に厚さの異なる通帳等が搬送された時に、プラテン49が通帳等の厚さ方向で、記録ヘッド12から離れる向きに移動して、記録ヘッド12と通帳等の表面(印字面)との間に一定のプラテンギャップが確保される。
【0019】
上記記録ヘッド12は多数の記録ワイヤ(図示せず)を備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方で、記録ヘッド12とプラテン49との間にインクリボン(図示せず)が位置する。この記録ヘッド12は、キャリッジと共に主走査方向に走行する間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、記録ヘッド12の下方に位置する通帳等に付着させて、この通帳等に文字を含む画像を記録する。
【0020】
ところで、このドットインパクトプリンタ10を用いて、例えば、通帳の見開き頁間に跨って画像を記録する場合がある。この場合、通帳は、見開いた状態で、例えば、通帳先端側からドットインパクトプリンタ10に対し、矢印A方向(図3)に挿入される。そして、通帳の見開き頁間に跨って画像を記録する場合、記録ヘッド12は、見開き頁間の段差を乗り越えて走査される。この段差間の乗り移りを円滑にするため、通帳上を転動する転動ローラ31が記録ヘッド12に設けられている。この構成のプリンタでは、通帳を挿入する場合、まず、記録ヘッド12を支持するキャリッジ15を走査して、記録ヘッド12を通帳挿入領域から外れた位置に退避させておき、所定の位置まで通帳が挿入された後、当該キャリッジ15を走査して、記録ヘッド12による画像の記録を開始する。45は通帳を整列させるシャッターである。
【0021】
所定の位置まで通帳が挿入される場合、この通帳は、図3に示すフィルム33を押し退けるようにして挿入される。従って、所定の位置では、通帳の上に当該フィルム33が乗り、このフィルム33の上を、段差間の乗り移りを円滑にするための、上述した転動ローラ31が転動する。これによれば、転動ローラ31は、フィルム33を介して通帳の記帳面に接触するため、当該通帳の記帳面が凹んだり、或いは汚れることがない。
【0022】
さて、図1乃至図4に示すように、本実施形態にかかるプリンタ10は、キャリッジ15の移動範囲であって少なくとも当該キャリッジ15に搭載された記録ヘッド12によって記録が行われる記録領域を覆う遮音部材40Aを有している。
【0023】
更に詳述すると、図5に示すように、遮音部材40Aは、例えばプラスチック等の樹脂材から形成された断面L字状部材であり、キャリッジ15の上方(図4上方)および前方(図4左側)を覆う姿勢でステーショナリー形式のリボンカートリッジ40に取り付けられている。リボンカートリッジ40への遮音部材40Aの取り付けは、例えば接着などにより行われても良く、あるいは、リボンカートリッジ40に遮音部材Aとを一体成形しても良い。
【0024】
ここで、キャリッジ15の主走査方向における遮音部材40Aの幅は、当該キャリッジ15に搭載された記録ヘッド12によりシートへの記録が行われる範囲を覆う程度の幅があれば良い。すなわち、キャリッジ15の移動よりも記録ヘッド12による記録動作の方が比較的音が大きいため、この記録動作時の音を遮音することで防音できれば良いのである。勿論、遮音部材40Aがキャリッジ15の移動範囲全体を覆う程度の幅を有していても良く、更に、図6に示すように、上記遮音部材40Aがキャリッジ15の移動範囲全体を覆うと共に、その両端を閉じる側壁40B、40Cを備え、キャリッジ15の上方、前方および両側面が遮音部材40Aにより密閉される構成であっても良い。遮音部材40Aによるキャリッジ15の密閉度が大きいほど、防音効果が大きく、記録動作時における静粛性を確保できる。
【0025】
また、別の実施形態として、図7に示すように、遮音部材40Aの記録ヘッド12が配置される側の面上に、軟質ウレタンフォームなどから形成された吸音材41A、41Bが接着剤或いは両面テープにより貼り付けられた構成としても良い。この構成により、記録ヘッド12による記録動作時に発生する音が吸音材41A、41Bにより吸音され、防音効果が増すこととなる。
【0026】
さらにまた、別の実施形態として、図8に示すように、リボンカートリッジ40の前面(図中左側の面)であり遮音部材40の上方に吸音材41Cが貼り付けられた構成としても良い。
【0027】
要するに上記吸音材41は、記録動作時の記録ヘッド12或いはキャリッジ15からプリンタ10の前方に向けて放出される音を吸音できる場所に設けられれば良く、その場所が遮音部材40Aの内側(キャリッジ15が配置される側)であっても、外側であってもどちらでも良い。
【0028】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、パスブック型ドットインパクトプリンタに限定されず、一般の記録装置に適用可能なことは云うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、記録動作時における静粛性を確保できる記録装置及びリボンカートリッジが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる、磁気記録再生装置を備えたパスブック型ドットインパクトプリンタを示す全体斜視図である。
【図2】同ドットインパクトプリンタを示す全体斜視図である。
【図3】同ドットインパクトプリンタの側断面図である。
【図4】同ドットインパクトプリンタの側断面図である。
【図5】同リボンカートリッジの構成を示す斜視図である。
【図6】本発明のその他の実施形態にかかる、リボンカートリッジの構成を示す斜視図である。
【図7】本発明のその他の実施形態にかかる、磁気記録再生装置を備えたパスブック型ドットインパクトプリンタの側断面図である。
【図8】本発明のその他の実施形態にかかる、磁気記録再生装置を備えたパスブック型ドットインパクトプリンタの側断面図である。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置)
11 磁気記録再生装置
12 記録ヘッド
49 プラテン
40 リボンカートリッジ
40A 遮音部材
41、41A〜41C 防音部材
Claims (6)
- キャリッジに搭載された記録ヘッドに複数の記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してシートに記録する記録装置において、
前記インクリボンを収納するステーショナリー形式のリボンカートリッジと、
前記リボンカートリッジに設けられ、前記キャリッジの移動範囲のうち少なくとも前記記録ヘッドによるシートへの記録が行われる記録領域を覆う遮音部材と
を具備することを特徴とする記録装置。 - 前記遮音部材は、吸音材を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記吸音材は、前記遮音部材上の、前記キャリッジと対向する面内に設けられる
ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。 - キャリッジに搭載された記録ヘッドに複数の記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してシートに記録する記録装置において、
前記インクリボンを収納するステーショナリー形式のリボンカートリッジと、
前記リボンカートリッジに設けられ、前記キャリッジの移動範囲のうち少なくとも前記記録ヘッドによるシートへの記録が行われる記録領域を覆う遮音部材とを備え、
前記遮音部材または前記インクリボンカートリッジには、前記記録ヘッドによる記録動作時に発生する音を吸音する吸音材が設けられる
ことを特徴とする記録装置。 - キャリッジに搭載された記録ヘッドに複数の記録ワイヤを備えた記録装置に取り付けられるステーショナリー形式のリボンリボンカートリッジにおいて、
前記キャリッジの移動範囲のうち少なくとも前記記録ヘッドによるシートへの記録が行われる記録領域を覆う遮音部材
を具備することを特徴とする記録装置のリボンカートリッジ。 - 前記遮音部材は、吸音材を備える
ことを特徴とする請求項5に記載のリボンカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003120101A JP2004322462A (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | 記録装置及びリボンカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003120101A JP2004322462A (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | 記録装置及びリボンカートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004322462A true JP2004322462A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33499123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003120101A Pending JP2004322462A (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | 記録装置及びリボンカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004322462A (ja) |
-
2003
- 2003-04-24 JP JP2003120101A patent/JP2004322462A/ja active Pending
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