JP2004322438A - 樹脂材料の可塑化方法及びそのための可塑化装置 - Google Patents

樹脂材料の可塑化方法及びそのための可塑化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】成形樹脂材料の加熱によって揮発した、未反応のガス状のモノマーを効率的に除去する可塑化方法及びそのための可塑化装置が望まれる。
【解決手段】可塑化方法は、ホッパ(34)からシリンダ(33)又は(133)に供給された樹脂材料を前記シリンダの中で加熱してスクリュウ(31)によって剪断発熱させて可塑化する際に、前記ホッパの下流側の、未溶融の前記樹脂材料が存在する範囲の先端側の近傍に形成された第1のガス抜き孔(51)と、前記ホッパの下部に設けた第2のガス抜き孔(71)との間に熱風を通過させて、前記第1のガス抜き孔と前記第2のガス抜き孔との間に存在する、前記樹脂材料の隙間に存在するガスを除去する。このための可塑化装置は、樹脂材料による詰まりを防止した第1のガス抜き孔(51)又は(61)を備え、更に熱風供給装置(81)と吸引装置(85)を備える。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形樹脂材料の加熱によって未反応のままで揮発したガス状のモノマーを除去しながら可塑化する可塑化方法及びそのための可塑化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機の射出装置において、ホッパからシリンダに投入されたプラスチック樹脂材料(以下、単に樹脂と称される。)は、スクリュウの回転によって前方に送られる際に、シリンダに巻回されたヒータによって加熱されると共に混練圧縮されて、剪断発熱して融解する。この圧縮は、樹脂が、スクリュウの溝の深さがその途中から先端側に向けて徐々に浅く形成されたコンプレッションゾーンを通過することによって行われる。このような樹脂を融解する過程は可塑化と称される。
【0003】
可塑化の際に加熱された樹脂からは、ガス状に揮発したモノマー(以下、単にガスと称される。)が未反応のまま発生することがある。このガスは、樹脂が未溶融であっても発生する。このガスの発生は、成形品の熱的な強度や難燃性等の特性を特に向上したエンジニアリングプラスチックにおいて顕著である。前記の特性を付与するために各種の添加物がエンジニアリングプラスチックに加えられるからである。このガスは、除去されない場合にヤニとなって付着して、金型のベントを詰まらせて成形品の寸法精度を低下したり、成形品の外観を汚損する。それで、射出装置は、ホッパからガスを吸引する装置、あるいはシリンダの中程でガスを放出又は吸引するガス抜き孔をガス抜き手段として備えていた。このガスには、樹脂の乾燥が不充分である場合の水分も含まれていた。
【0004】
ところで、射出成形機の射出装置には、インラインスクリュウ射出装置とスクリュウプリプラ射出装置とがある。前者は、1本の加熱シリンダと1本のスクリュウ(以下、インラインスクリュウと称される。)を備え、樹脂の可塑化と射出がそれらによって行われる。この射出装置の基本構成は、図4の本発明に係る射出装置の基本構成と同じものである。加熱シリンダ中のインラインスクリュウは、可塑化工程で回転しながら後退してスクリュウの前方に溶融した樹脂を貯留する一方、射出工程で前進してその融解樹脂を射出する。射出のためにインラインスクリュウが前後に大きく移動することから、この射出装置は長い加熱シリンダを備えている。一方、後者は、通常、予備可塑化装置とプランジャ射出装置とを備え、樹脂の可塑化が予備可塑化装置の予備可塑化シリンダの中で回転するスクリュウによって行われ、射出がプランジャ射出装置のプランジャ射出シリンダの中で前後に移動するプランジャによって行われる。この射出装置の基本構成は、図1の本発明に係る射出装置の基本構成と同じものである。この場合、スクリュウは、射出を行わないためにほとんど前後に移動せず、射出時のプランジャ射出装置から予備可塑化装置への溶融樹脂の逆流を防止するために僅かに移動するに過ぎない。それで、この射出装置のスクリュウ及び予備可塑化シリンダは、プランジャ射出装置の側方に沿って配置されることもあって、短いコンパクトなものに構成されていた。
【0005】
このような射出装置において、従来、上記のガス抜き手段は、つぎの2つの方式によって実施されていた。1つは溶融した樹脂から脱気する方式であり、もう1つは未溶融の樹脂から脱気する方式である。
【0006】
前者の方式は、ベント式といわれる最も一般的な方式であり、インラインスクリュウ射出装置において最も採用されているものである。この方式では、通常、加熱シリンダの中程にベント孔と称されるガス抜き孔が形成されてガス抜きが行われるが、ベント孔の近傍での樹脂がほとんど溶融した状態でシリンダ中に充満していることから、ベントアップと称される樹脂の漏れ出し現象を防止するために、ベント孔に対向して移動する範囲のスクリュウの溝が深溝に形成されてこの範囲での樹脂の圧力が低減される。それで、このための特殊な形状のスクリュウの選定が必要となり、種々の形状のスクリュウが提案され実用に供されている。ただし、上記の特有の形状のスクリュウに関しては、後に説明されるように本発明がそのようなスクリュウを必要としないことから、その説明は省略される。
【0007】
前者の方式が採用されたインラインスクリュウ射出装置のベント孔に関する特許文献には、例えば、特許文献1、2、3などがある。これらの文献は、上記の特殊なスクリュウを含んだ上でベント孔に関する提案を開示している。これらのベント孔の提案はベントアップを防止する形状を開示するものであるが、外側に開口するベント孔自体はほとんど真直なある程度の大きさの溝に形成されているだけである。そして、ベント孔の形状は、上記したスクリュウの深溝部分に対応する位置に形成されることを前提としている。
【0008】
前者の方式は、特にスクリュウによって射出するスクリュウ射出装置を含んだスクリュウプリプラ射出装置においても開示されている(特許文献4参照)。この装置は、予備可塑化装置と射出装置との接続部にベント孔を備えた射出装置である。ただし、射出用のスクリュウが前後に大きく移動することから、そのスクリュウはインラインスクリュウ射出装置のような特殊な形状に形成されている。
【0009】
一方、後者の未溶融の樹脂から脱気する方式は、ほとんど一般的でない。竪型のスクリュウプリプラ装置のシリンダの、ホッパに連通する材料投入孔の上方にベント孔を備えた可塑化装置に関するものが僅かに発見されたに過ぎない(特許文献5参照)。この射出装置は、特許文献4と同様にスクリュウによって射出する射出装置を備えたものであるが、可塑化装置については一般的なスクリュウプリプラ装置に属するものである。
【0010】
【特許文献1】
特開昭53−149262号公報(頁1の下から1行目より頁2の下から3行目まで、第6図)
【特許文献2】
実開昭57−001629号公報(頁5の4行目より同頁の16行目まで、第3図、第4図)
【特許文献3】
特開平3−038317号公報(頁8の3行目より頁11の8行目まで、第5図)
【特許文献4】
実開昭58−036122号公報(頁7の下から3行目より頁9の12行目まで、第11図、第12図)
【特許文献5】
特開平7−251433号公報(カラム3の3行目よりカラム4の14行目まで、第2図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のガス抜き手段においては、つぎに説明されるような解決されるべき問題を含んでいた。
【0012】
第1に、上記の特許文献5を除くそれらに共通する問題として、ガスの除去が充分に行われないおそれがあった。それは、ベント孔が、ほとんど溶融した樹脂が充満するゾーンに形成されることから、ベント孔から加熱シリンダ内に向けて形成される穴は行き止まりの一種の底付きの穴となっているからである。その上、吸引しすぎるとベントアップする問題があって上記の問題の解決がより難しくなっていた。第2に、樹脂圧力がベント孔付近で一旦低減された後に再度圧縮されなければならないので、その分だけ、加熱シリンダやスクリュウが長くならざるを得ないという問題があった。第3に、スクリュウの形状、特に溝形状が既述されたように特殊な形状であったため、このようなベント方式を採用する射出装置においては、上記問題に加えて、確実にガスの除去をしながら可塑化するための最適な成形条件を設定することが難しかった。一方、特許文献5の方式では、ベント孔が材料投入孔の上方に配置されることから、投入直後のほとんど加熱されない樹脂からガス抜きをすることになって、そのガス抜き効果は不充分であった。
【0013】
そこで、本発明は、上記の従来の問題に鑑みてなされたものであり、ある程度加熱された樹脂から発生する上記のガスを効率的に確実に除去することができる可塑化方法とそのための可塑化装置を提案することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の樹脂材料の可塑化方法は、ホッパ(34)からシリンダ(33)又は(133)に供給された樹脂材料を前記シリンダの中で加熱してスクリュウ(31)又は(131)によって剪断発熱させて可塑化する可塑化方法において、前記ホッパの下流側の前記シリンダに形成された透孔であって、未溶融の前記樹脂材料が存在する範囲の先端側の近傍に形成された第1のガス抜き孔(51)又は(61)と、前記ホッパの下部に設けた第2のガス抜き孔(71)との間に熱風を通過させて、前記第1のガス抜き孔と前記第2のガス抜き孔との間に存在する、加熱された前記樹脂材料から発生したガスを除去することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の上記の可塑化方法のための可塑化装置は、ホッパ(34)からシリンダ(33)又は(133)に供給された樹脂材料を前記シリンダの中で加熱してスクリュウ(31)又は(131)によって剪断発熱させて可塑化する可塑化装置(1)又は(101)であって、前記ホッパの取付部の下流側の前記シリンダにあって、未溶融の前記樹脂材料が存在する範囲の先端側の近傍に設けられた第1のガス抜き孔(51)又は(61)と、前記ホッパの下部に設けられた第2のガス抜き孔(71)と、前記第1のガス抜き孔又は前記第2のガス抜き孔の一方に乾燥熱風を供給する熱風供給装置(81)と、前記第1のガス抜き孔又は前記第2のガス抜き孔の他方から前記熱風を吸引する吸引装置(85)とを備え、前記第1のガス抜き孔と前記第2のガス抜き孔との間に存在する、加熱された前記樹脂材料から発生したガスを除去することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の上記の可塑化装置(1)又は(101)は、前記第1のガス抜き孔(51)が、前記シリンダの外側から内側に先細りに形成された複数の透孔であり、それらの両端の間隔が前記スクリュウのフライト(31f)又は(131f)の幅より少なくとも2倍以上に形成され、それらの先端孔(51a)の孔径が樹脂材料の粒径より小さく形成され、それらの先端孔(51a)の開口する位置が、前記フライトが回転して離れて行く位置であって前記シリンダの鉛直な軸の中心に対して40度から60度程度偏った位置であるように構成されると良い。
【0017】
また、本発明の上記の可塑化装置(1)又は(101)は、前記第1のガス抜き孔(61)が、前記シリンダの外側から内側に向けて先細りに形成された長孔であり、その長さが前記スクリュウのフライト(31f)又は(131f)の厚さより少なくとも2倍以上の長さに、かつその先端の幅が樹脂材料の粒径より小さく形成され、その先端孔(61a)の開口する位置が、前記フライトが回転して離れて行く位置であって前記シリンダの鉛直な軸の中心に対して40度から60度程度偏った位置であることを特徴とすると良い。
【0018】
また、本発明の上記の可塑化装置(1)又は(101)は、前記第1のガス抜き孔が前記熱風供給装置に接続されるように構成されると良い。
【0019】
また、本発明の上記の可塑化装置(1)又は(101)は、前記第1のガス抜き孔が前記吸引装置に接続されるように構成されると良い。
【0020】
また、本発明の上記の可塑化装置は、前記第1のガス抜き孔、第2のガス抜き孔、熱風供給装置及び吸引装置を備える前記可塑化装置が、スクリュウプリプラ射出装置の予備可塑化装置(1)であることを特徴とすると良い。
【0021】
また、本発明の上記の可塑化装置は、前記第1のガス抜き孔、第2のガス抜き孔、熱風供給装置及び吸引装置を備える前記可塑化装置が、インラインスクリュウ射出装置の射出装置(101)であることを特徴とすると良い。
【0022】
なお、上記括弧内の符号は、構成要素を図面と参照するものであり、何ら本発明の構成を図面の構成に限定するものではない。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の樹脂材料の可塑化方法とそのための可塑化装置が実施例に基づいて説明される。可塑化装置とそのガス抜き手段は、まず、図1に示されるスクリュウプリプラ射出装置に採用された実施例として説明される。そして、そのガス抜き手段に係るガス抜き孔の2つの実施形態は、図2及び図3にそれぞれ示される。特に、図2及び図3は、ガス抜き孔の拡大図であり、図(a)はそれを上方から見た平面図、図(b)はそれのシリンダの軸方向に沿った断面図であって図(c)のB−B矢視図、そして、図(c)はそれのシリンダの軸方向に直交する断面での断面図であって図(b)のC−C矢視図である。
【0024】
スクリュウプリプラ射出装置1は、図1に示されるように、プランジャ射出装置2と、その上方に配置される、可塑化装置としての予備可塑化装置3と、それらを連結する連通部材4を含む。プランジャ射出装置2は、プランジャ射出シリンダ23(以下のスクリュウプリプラ射出装置1において、単に射出シリンダと称される。)と、油圧シリンダ等の射出駆動装置22によって駆動されるプランジャ21とを含み、プランジャ21が射出シリンダ23のシリンダ孔23aの中で前後に駆動制御される。予備可塑化装置3は、可塑化装置のシリンダとしての予備可塑化シリンダ33(以下、プリプラシリンダと称される。)と、図示省略されたスクリュウ駆動装置によって駆動されるスクリュウ31とを含み、スクリュウ31がプリプラシリンダ33のシリンダ孔33aの中で回転あるいは僅かに前後に移動するように制御される。2つのシリンダ孔23aと33aの先端(図で左方)は、連通部材4の連通孔4aを介して連通する。プリプラシリンダ33の基部は、固定部材41を介して射出駆動装置22の上方に固定される。そして、その上方にペレット状の樹脂材料が投入されるホッパ34が取り付けられ、ホッパの内部34aがプリプラシリンダ33のシリンダ孔33aに樹脂投入孔33bによって連通している。24は、図示省略された公知の金型に当接されるノズルである。
【0025】
プリプラシリンダ33と連結部材4及び射出シリンダ23には、ヒータ42、43及び44が取り付けられている。スクリュウ31は、少なくともフィードゾーンとコンプレッションゾーンの2ゾーン、すなわちホッパ34の直下付近からプリプラシリンダ33の中程に至るまでの溝31aの深さが等しいフィードゾーンと、プリプラシリンダ33の中程から先端に至る溝31bの深さが徐々に浅く形成されたコンプレッションゾーンとを有する。それで、ホッパ34から投入された樹脂は、スクリュウ31の回転に伴って前方(図で左方)に送られて、フィードゾーンで加熱されコンプレッションゾーンで更に加熱され剪断発熱して可塑化される。もちろん、スクリュウ33は、フィードゾーンの溝31aより浅いが等しい深さに形成された溝を有する、従来公知のメータリングゾーンを先端側に備えても良い。
【0026】
以上の構成は、従来のスクリュウプリプラ射出装置の標準的な構成と同じものである。この場合、スクリュウ31は、インラインスクリュウ射出装置の既述された深溝の特殊な部分を中間部に形成する必要がなく、標準的なスクリュウで良い。本発明のスクリュウプリプラ射出装置の可塑化装置、すなわち、予備可塑化装置3は、このような従来のスクリュウプリプラ射出装置の構成によるメリットを残したままで、以下のガス抜き手段を追加的に備えるものである。
【0027】
ガス抜き手段は、図1のように、ホッパ34より下流、すなわち先端側のプリプラシリンダ33に形成された第1のガス抜き孔51又は61と、ホッパの下部に形成された第2のガス抜き孔71と、これらのガス抜き孔の内の一方に乾燥熱風を送風する熱風供給装置81と、他方から熱風を吸引する吸引装置85とを少なくとも備える。以下にそれらが具体的に説明される。
【0028】
より具体的には、第1のガス抜き孔51又は61は、材料投入孔33bからプリプラシリンダ33の下流側にある程度離れた位置であって、未溶融の前記樹脂材料が存在する範囲内の、できるだけ先端側の近傍の位置に形成される。実際には、このガス抜き孔51等は、スクリュウ31のフィードゾーンの溝31aに数ショット程度の射出容積の樹脂が収容される位置に形成される。そして、この位置を上記のような未溶融樹脂の存在する範囲の先端側に設定することは、容易である。スクリュウプリプラ射出装置では、スクリュウ31が連通路の開閉の際に数mm移動するだけであるから、未溶融状態にある樹脂の存在する範囲が前後にほとんど移動しないからである。これらの第1のガス抜き孔51等は、より具体的に図2あるいは図3のように形成される。
【0029】
図2に示される第1のガス抜き孔51は、その1つの実施形態に係るものである。このガス抜き孔51は、プリプラシリンダ33の外側から内側に先細りに形成された透孔であり、そのシリンダ孔33a側の先端51aの孔径は、ペレット状の樹脂材料の粒径より小さく、例えば、2mm程度に形成される。そして、その先端孔51aは、図2(c)に示されるように、回転するスクリュウ31のフライト31fが離れて行く位置にあってシリンダ孔33aの鉛直な軸の中心に対して40度から60度程度偏った位置に開口する。より具体的には、スクリュウ31が右ねじであり可塑化の際のスクリュウの回転方向が左回転(後端から見て反時計回り)であるところから、先端孔51aは後端から見て左側に偏った位置に開口される。それで、ペレット状の樹脂は、前方に押されてもこのガス抜き孔51の中に浸入することがない。先端孔51aにペレットが詰まってもフライト31fによって掻き取られる。また、このガス抜き孔51は、スクリュウ31のフライト31fによって全閉されることがないように少なくとも2個以上が形成されて、それらの両端の孔の間隔がフライト31fの厚さより少なくとも2倍以上になるように配置される。そして、ガス抜き孔51の外側に開口する位置がプリプラシリンダ33の中心側に位置するように、ガス抜き孔51は中心側に若干傾斜するように加工される。この先細の孔の加工は放電加工機によって容易に形成できる。
【0030】
図3に示される第1のガス抜き孔61は、別の実施形態に係るものである。このガス抜き孔61は、プリプラシリンダ33の軸方向に沿って長い、幅が先細りに形成された長孔であり、その長さはスクリュウ31のフライト31fの厚さより少なくとも2倍以上に形成され、そのシリンダ孔33a側の先端孔61aの幅はペレット状の樹脂材料の粒径より小さく、例えば、2mm程度に形成される。先端孔61aがペレットやフライト31fによって全閉されることを防止するためである。その上、このようなガス抜き孔61の先端孔61aは、図3(c)に示されるように、回転するスクリュウ31のフライト31fが離れて行く位置にあってそのシリンダ孔33aの鉛直な軸の中心に対して40度から60度程度偏った位置に開口されて、既述された先の実施形態と同様に樹脂の浸入が防止される。同様に、ガス抜き孔61の外側に開口する位置も、そのプリプラシリンダ33の中心側に位置するように若干傾斜するように加工される。この長孔の加工も放電加工機によって容易に加工される。
【0031】
なお、第1のガス抜き孔51は、放電加工の除去容積が小さいことからその加工が容易である。一方、もう1つの実施形態に係る第1のガス抜き孔61は、開口する孔の開口面積が大きいことから後述される熱風の供給あるいは吸引に都合が良い。
【0032】
第2のガス抜き孔71は、図1に示されるように、ホッパ34の下部の側面に形成された、ホッパ内部34aに連通する透孔である。このガス抜き孔71は、図では、ホッパ34とプリプラシリンダ33とを連結する短管に形成されているが、ホッパの下部に形成されても良い。いずれにしても、樹脂がつぎに説明される熱風に曝されてホッパ内でブリッジ現象を起こさないように、第2のガス抜き孔71はホッパの下部に設けられる。
【0033】
以上説明された第1のガス抜き孔51又は61と、第2のガス抜き孔71とは、図1のように熱風供給装置81と吸引装置85とにそれぞれ配管によって接続される。このため、第1のガス抜き孔が開口するプリプラシリンダ33の外側筒面は、図2に示されるように例えば平面33cに面取りされる。そして、この平面に図示省略されたフランジが取付られるように雌ねじ穴が形成される。それで、外部から第1のガス抜き孔に連通する配管は図示省略されたフランジを介して平面33cに接続される。第1のガス抜き孔が51のような円穴である場合には、その配管が第1のガス抜き孔51又は61に直接ねじ込まれても良い。第2のガス抜き孔71も同様に配管される。
【0034】
第1のガス抜き孔51又は61と第2のガス抜き孔71の、熱風供給装置81と吸引装置85への接続は、つぎの2つの方式の何れかによって行われる。1つは第1のガス抜き孔51等から熱風を供給する加圧方式、もう1つは第1のガス抜き孔から熱風を吸引する吸引方式である。前者の加圧方式では、第1のガス抜き孔51又は61は配管82によって熱風供給装置81に接続され、第2のガス抜き孔71は配管86によって吸引装置85に接続される。この場合、特に、配管82については、それがプリプラシリンダ33を巻回するヒータ42の周りに沿って取り付けられ(図示省略)、その周りに更に断熱材(図示省略)が巻回されて、ヒータ42の余熱が熱風の昇温に寄与するように構成されることが好ましい。一方、後者の吸引方式では、熱風供給装置81と吸引装置85とが逆に配置されて、第1のガス抜き孔が配管86によって吸引装置85に接続され、第2のガス抜き孔71が配管82によって熱風供給装置81に接続される。図示において符号が括弧内に記載されて表示された場合である。この場合、プリプラシリンダ33の基部を収容する固定部材41にシリンダ加熱用配管孔41aがプリプラシリンダ33を取り巻くように形成されて、この配管孔41aが加熱媒体を循環して、ホッパ34から投入された直後の樹脂が速やかに加熱されるようにしても良い。なお、配管82をヒータ42の周りに巻回する既述された形態はこの場合には必要ない。また、次善の実施形態として、吸引方式が採用される場合のホッパ34側から供給される乾燥空気は熱風でなくても良い。この場合、既述のシリンダ加熱用配管孔41aが用意されると良い。
【0035】
熱風供給装置81は、乾燥空気を熱風として供給できるものであればどのような装置であっても良い。この装置81は窒素ガスを供給する装置であっても良い。一方、吸引装置85は、配管86を負圧にできるものであれば公知の吸引ポンプを含むもので良い。
【0036】
以上のように構成されたスクリュウプリプラ射出装置1において、従来のように可塑化と射出が行われる。まず、ホッパ34内に貯留されたペレット状の樹脂は、プリプラシリンダ33内に供給され、スクリュウ31の回転によって先端側に送られる間にヒータ42の加熱とスクリュウ31のコンプレッションゾーンでの剪断発熱とによって溶融される。そして、溶融された樹脂は連通路4aから射出シリンダ23の内に供給される。このとき、あらかじめスクリュウ31が後退して連通路4aが開いているので、溶融樹脂はプランジャ21を後退させながらその前方に貯留されて1ショット分の射出容積に相当する量に計量される。この過程はいわゆる可塑化計量である。つぎに、スクリュウ31が前進してその先端が連通路4aを塞ぎ、続いてプランジャ21が前進していわゆる射出が行われる。そして、射出後成形品がある程度冷却されたときに再びスクリュウ31が後退して連通路4aを開き、回転を開始する。この回転によって融解樹脂が再び射出シリンダ23に供給される可塑化と計量が行われる。
【0037】
このように成形が行われるとき、特に可塑化においては、ガスの除去は既述された2つの方式の何れかによって行われる。このとき、第1のガス抜き孔51又は61と樹脂投入孔33bとの間でスクリュウ31の溝31aに充満している樹脂は、既述されたようにある程度前方に移動する間に加熱されるが未だペレット状態にある。それで、未溶融樹脂は融解直前の温度まで確実に上昇して、ガスを充分に発生している。発生したガスはペレット同士の隙間に移動可能に充満している。
【0038】
この状態でガスの除去が行われるが、前者の加圧方式が採用される場合には、熱風は第1のガス抜き孔51又は61から供給されて樹脂の隙間のガスと共にホッパ34側から排出される。一方、後者の吸引方式が採用される場合には、熱風は、逆方向に樹脂の隙間を流れてガスと共に第1のガス抜き孔から排出される。何れの方式にあっても熱風が未溶融の樹脂の隙間を通過するので、熱風の流れは入り口と出口のある無理のない流れとなる。したがって、ガスの除去は従来公知の既述したガス抜き手段以上に充分に効率的に行われる。その上、ガスの発生は溶融する直前の温度まで加熱された樹脂から充分に行われ、また、第1のガス抜き孔51又は61の先端が細く絞られ、かつその先端孔51a、61aがフライトの離れて行く方向に向かって開口すると共に約40度から60度程度の角度にシリンダ33の軸の中心から偏った位置にあるので、ペレットの屑がその孔の先端51a、61aに瞬間的に詰まってもフライト31fによって掻き取られてこの孔51又は61が樹脂によって閉鎖されることもない。また、スクリュウ31がほとんど移動しないことからペレットが無理やりこの孔51又は61に押し込まれることもない。また、特に第1のガス抜き孔が複数個の孔あるいは長孔に形成されているので、たまたまフライト31fが孔を塞ぐ位置で停止しても熱風の流れが全く止まることはない。なお、樹脂の隙間に残留したままで第1のガス抜き孔より前方に送られた気体は、スクリュウ31のコンプレッションゾーンで行われる混練圧縮によって追い出されるので、溶融樹脂の中に入り込むことはない。
【0039】
なお、前者の加圧方式による場合には、熱風の流れが第1のガス抜き孔51又は61からホッパ34への流れであることから、第1のガス抜き孔51又は61での樹脂による閉塞が発生することは全くない。また、ある程度昇温した樹脂の間隙を通過した熱風は、ホッパ34下部の樹脂を効率よく予熱する作用効果も奏する。この場合には、シリンダ加熱用配管孔41aが省略されても良い。一方、後者の吸引式による場合には、成形運転が一時的に停止してもホッパ34中の樹脂の温度が上昇することが全くない。そして、第1のガス抜き孔51又は61が吸い込み側になる場合でありながら、既述したようにして樹脂がこの孔51又は61の先端を閉塞することがない。
【0040】
このように、本発明の可塑化方法がスクリュウプリプラ射出装置に採用される場合には、樹脂材料が溶融する直前の温度まで加熱されて、既述されたモノマー等のガスが充分に揮発されると共に確実に除去される。その上、スクリュウプリプラ射出装置の基本的な構成が標準的な構成と同じであることから、その成形条件の設定も標準に準じて容易に設定することができる。併せて、樹脂がガス抜き孔に浸入することも防止される。
【0041】
上記の本発明の樹脂材料の可塑化方法とそのための可塑化装置は、図4に示される従来公知のインラインスクリュウ射出装置101に採用されても良い。この場合、可塑化は、インラインスクリュウ131を収容する、射出も可塑化も行う1本の加熱シリンダ133において行われる。それで、これらの加熱シリンダ133とスクリュウ131を含む射出装置は可塑化装置にも相当する。その構成要素は、既述したスクリュウプリプラ射出装置の予備可塑化装置3と同等なものを含む。それで、図1の構成要素と同等なものは同一の番号が付されてその説明が省略される。
【0042】
インラインスクリュウ射出装置101は、予備可塑化装置3と以下の点で異なる。図示の射出装置101は全体的に模式的に単純化されている。
▲1▼ スクリュウ131は、その後端に接続された図示省略された駆動装置によってスクリュウプリプラ射出装置と同様に回転可能にかつ前後に移動可能に駆動制御されるが、特に前後方向への移動ストロークは、スクリュウ131で射出も行うために大きい。
▲2▼ スクリュウ131は、その先端に前方へのみ溶融樹脂の通過を許容する逆流防止リング131dを備える。
▲3▼ スクリュウ131は、従来の標準的なスクリュウと同様に、後端から先端に掛けて、既述した、従来公知のフィードゾーンとコンプレッションゾーンとメータリングゾーンを備える。メータリングゾーンは、フィードゾーンの溝131aより浅いが等しい深さに形成された溝131cを有するものである。
【0043】
このようなインラインスクリュウ射出装置101は、本発明においては、既述されたような、第1のガス抜き孔51又は61、第2のガス抜き孔71、熱風供給装置81及び吸引装置85を同様に備える。また、配管85、86やシリンダ加熱用配管孔41aについても同様である。ただし、このインラインスクリュウ射出装置101が標準的なものであることから、スクリュウ131は、従来のベントを備えたインラインスクリュウ射出装置のような、中間部付近の深溝部分を必要としない。また、第1のガス抜き孔51又は61の取付位置は、スクリュウプリプラ射出装置の場合よりホッパ34のより近くに設けられる。スクリュウ131が射出の際に1ショット分だけ移動することから、溶融樹脂の存在する範囲がその分だけ後退するので、あくまで未溶融樹脂の存在する範囲に設けられる第1のガス抜き孔の位置は後退せざるを得ないからである。
【0044】
この状態で、従来公知の可塑化計量が行われ、融解樹脂はスクリュウ131の前方に貯留された後、スクリュウ131の前進によって射出される。このとき、可塑化においては、第1のガス抜き孔51等と樹脂投入孔133bとの間に存在する樹脂が未溶融状態のまま加熱されているので、それから発生したガスは既述されたように充分に除去される。その上、既述されたような特殊なスクリュウを使用する必要がないので、加熱シリンダ133が標準のものより長くなることもなく、成形条件の設定も標準的な成形機の設定に準じて容易に設定できる。ただし、第1のガス抜き孔51等と樹脂投入孔133bとの間の距離が1ショット分程度短縮されるので、樹脂の加熱が若干少なくなりガスの発生がやや不充分のきらいはある。
【0045】
いずれにしても、本発明によれば、シリンダ中の樹脂が加熱されて発生したガスは確実に除去される。そして、可塑化装置が標準的なそれと同じであることから、成形条件の設定において特別の設定を必要としないという優れた優位性がある。
【0046】
【発明の効果】
以上説明されたように、本発明の請求項1記載の樹脂材料の可塑化方法によれば、従来の標準的な可塑化装置に既述されるような第1のガス抜き孔と第2のガス抜き孔とが備えられて、それらの間の加熱された未溶融の前記樹脂材料が発生するガスが樹脂の隙間を通過する熱風によって除去されるので、可塑化に伴って発生したガスの除去が確実にかつ効率的に行われる上に、可塑化装置自体が標準的なそれと同じであることから成形条件の設定において特別の設定をしなくても安定して成形が行われる。
【0047】
また、請求項2記載の可塑化装置によれば、可塑化装置が従来の標準的なそれに簡単な既述されたガス抜き手段の構成要素を追加するものであるから、同様に、可塑化に伴うガスの除去が確実にかつ効率的に行われる上に、標準に準じた成形条件で安定した可塑化を行うことができる。
【0048】
また、請求項3あるいは請求項4記載の可塑化装置によれば、既述された第1のガス抜き孔の形状と位置によって、樹脂による孔の封鎖が確実に防止される。特に、そのガス抜き孔が請求項3の複数個のガス抜き孔である場合には放電加工が容易である。一方、そのガス抜き孔が請求項4の長孔である場合には、開口する孔の面積が大きいことから熱風の供給あるいは吸引に都合が良い。
【0049】
また、請求項5記載の可塑化装置によれば、熱風の流れが第1のガス抜き孔からホッパへの流れであることから、第1のガス抜き孔の閉塞が発生することは全くなく、また、樹脂の間隙を通過した熱風によってホッパ下部の樹脂も効率よく予熱される。
【0050】
また、請求項6記載の可塑化装置によれば、成形運転が一時的に停止してもホッパ中の樹脂の温度が上昇することが全くなく、また、第1のガス抜き孔が樹脂によって封鎖されることもない。
【0051】
また、請求項7あるいは請求項8記載の可塑化装置によれば、この可塑化方法のための可塑化装置が、スクリュウプリプラ射出装置及びインラインスクリュウ射出装置の何れにおいても採用できるものとなる。そして、特に前者では、その可塑化方法による作用効果が非常に効果的に奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可塑化方法を実施する可塑化装置をスクリュウプリプラ射出装置において採用した場合の当該スクリュウプリプラ射出装置の全体を示す側面断面図である。
【図2】本発明の第1のガス抜き孔とそれが形成されるシリンダの、1実施例に係る拡大図である。特に、図(a)はそのガス抜き孔を上方から見た平面図、図(b)はそのガス抜き孔のシリンダの軸方向に沿った断面図であって図(c)のB−B矢視図、そして、図(c)はそのガス抜き孔のシリンダの軸方向に直交する断面での断面図であって図(b)のC−C矢視図である。
【図3】本発明の第1のガス抜き孔とそれが形成されるシリンダの、別の実施例に係る拡大図であり。特に、図(a)はそのガス抜き孔を上方から見た平面図、図(b)はそのガス抜き孔のシリンダの軸方向に沿った断面図であって図(c)のB−B矢視図、そして、図(c)はそのガス抜き孔のシリンダの軸方向に直交する断面での断面図であって図(b)のC−C矢視図である。
【図4】本発明の可塑化方法を実施する可塑化装置をインラインスクリュウ射出装置において採用した場合の当該インラインスクリュウ射出装置の全体を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 可塑化装置(スクリュウプリプラ射出装置の予備可塑化装置)
31 スクリュウプリプラ射出装置のスクリュウ
31f スクリュウプリプラ射出装置のスクリュウのフライト
33 シリンダ(スクリュウプリプラ射出装置の予備可塑化シリンダ)
34 ホッパ
51 1実施例に係る第1のガス抜き孔
51a 1実施例に係る第1のガス抜き孔の先端孔
61 他の実施例に係る第1のガス抜き孔
61a 他の実施例に係る第1のガス抜き孔の先端孔
71 第2のガス抜き孔
81 熱風供給装置
85 吸引装置
101 可塑化装置(インラインスクリュウ射出装置の射出装置)
131 インラインスクリュウ射出装置のスクリュウ
131f インラインスクリュウ射出装置のスクリュウのフライト
133 シリンダ(インラインスクリュウ射出装置の加熱シリンダ)

Claims (8)

  1. ホッパからシリンダに供給された樹脂材料を前記シリンダの中で加熱してスクリュウによって剪断発熱させて可塑化する可塑化方法において、前記ホッパの下流側の前記シリンダに形成された透孔であって、未溶融の前記樹脂材料が存在する範囲の先端側の近傍に形成された第1のガス抜き孔と、前記ホッパの下部に設けた第2のガス抜き孔との間に熱風を通過させて、前記第1のガス抜き孔と前記第2のガス抜き孔との間に存在する、加熱された前記樹脂材料から発生したガスを除去することを特徴とした樹脂材料の可塑化方法。
  2. ホッパからシリンダに供給された樹脂材料を前記シリンダの中で加熱してスクリュウによって剪断発熱させて可塑化する可塑化装置において、前記ホッパの取付部の下流側の前記シリンダにあって、未溶融の前記樹脂材料が存在する範囲の先端側の近傍に設けられた第1のガス抜き孔と、前記ホッパの下部に設けられた第2のガス抜き孔と、前記第1のガス抜き孔又は前記第2のガス抜き孔の一方に乾燥熱風を供給する熱風供給装置と、前記第1のガス抜き孔又は前記第2のガス抜き孔の他方から前記熱風を吸引する吸引装置とを備え、前記第1のガス抜き孔と前記第2のガス抜き孔との間に存在する、加熱された前記樹脂材料から発生したガスを除去することを特徴とする可塑化装置。
  3. 前記第1のガス抜き孔は、前記シリンダの外側から内側に向けて先細りに形成された複数の透孔であり、それらの両端の間隔が前記スクリュウのフライトの幅より少なくとも2倍以上に形成され、それらの先端孔の孔径が樹脂材料の粒径より小さく形成され、それらの先端孔の開口する位置が、前記フライトが回転して離れて行く位置であって前記シリンダの鉛直な軸の中心に対して40度から60度程度偏った位置であることを特徴とする請求項2記載の可塑化装置。
  4. 前記第1のガス抜き孔は、前記シリンダの外側から内側に向けて先細りに形成された長孔であり、その長さが前記スクリュウのフライトの厚さより少なくとも2倍以上の長さに、かつその先端の幅が樹脂材料の粒径より小さく形成され、その先端孔の開口する位置が、前記フライトが回転して離れて行く位置であって前記シリンダの鉛直な軸の中心に対して40度から60度程度偏った位置であることを特徴とする請求項2記載の可塑化装置。
  5. 前記第1のガス抜き孔は、前記熱風供給装置に接続されることを特徴とする請求項3又は4記載の可塑化装置。
  6. 前記第1のガス抜き孔は、前記吸引装置に接続されることを特徴とする請求項3又は4記載の可塑化装置。
  7. 前記第1のガス抜き孔、第2のガス抜き孔、熱風供給装置及び吸引装置を備える前記請求項3又は4記載の可塑化装置は、スクリュウプリプラ射出装置の予備可塑化装置であることを特徴とする可塑化装置。
  8. 前記第1のガス抜き孔、第2のガス抜き孔、熱風供給装置及び吸引装置を備える前記請求項3又は4記載の可塑化装置は、インラインスクリュウ射出装置の射出装置であることを特徴とする可塑化装置。
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