JP2004319978A - 光増幅器 - Google Patents

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晴雄 中路
Toshikazu Shibata
俊和 柴田
Yoji Ishizawa
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Abstract

【課題】 低消費電力で動作可能であり、かつ温度変化に起因した利得スペクトルの変化を十分に補償可能な光増幅器を提供する。
【解決手段】 光増幅器(1)は、増幅用光ファイバ(13)、励起光供給手段(14)、及び利得等化器(18)を備える。当該光増幅器(1)に入力された光は、増幅用光ファイバ(13)内で増幅され、増幅された光が利得等化手段(18)を通過することにより増幅用光ファイバ(13)の利得スペクトルが等化されるととも該利得スペクトルの温度依存性が補償される。このとき励起光供給手段(14)から増幅用光ファイバ(13)に供給される励起光の波長は、温度依存性のある該増幅用光ファイバ(13)の利得変化スペクトルが滑らかになるように設定される。このため、増幅用光ファイバ(13)には、その利得スペクトルの温度依存性を補償するのに適した波長の励起光が供給され得る。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複数チャネルが多重化された信号光を増幅する光増幅器に関するものである。
互いに波長の異なる複数チャネルが多重化された信号光を伝送する波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)通信システムは、伝送容量及び伝送距離の増大が求められている。そのため、このWDM通信システムに適用される光増幅器としてエルビウム添加ファイバ増幅器(EDFA:Erbium−doped fiber amplifier)には、増幅帯域の広帯域化及び利得スペクトルの平坦化が益々要求される。加えて近年、経済的な観点からEDFAの消費電力の低減という要求も高まっている。
上記エルビウム添加ファイバ(EDF)の利得スペクトルは、温度変動に伴って変化することが知られている。このような利得スペクトルの温度依存性は、利得スペクトルの平坦化を困難にする要因となる。したがって、従来のEDFAは、EDFの利得スペクトルの温度依存性を抑えるため、温度制御により該EDFの温度を一定に保つよう構成されている。ところが、実際に温度制御が行われるとEDFA全体の消費電力が大きくなるため、該EDFAが適用されるWDM通信システム自体の経済性が低くなってしまうという課題があった。
そこで、温度制御を行うことなく、温度変動に起因したEDFの利得スペクトル変化を抑制する技術が提案されている(特許文献1、非特許文献1〜3)。この技術は、温度変動に起因したEDFの利得スペクトル変化を補償するため、温度変動に伴って損失スペクトルが変化する利得等化器をEDFAに設けるというものである。
特開平10−319259号公報(米国特許第6,246,512号) T.Tsuda et al.,OWA4,OAA2000 Y.Ishii et al.,Mo.B.3.4,ECOC2001 Y.Ishii et al.,JW3,OAA2001 K.W.Bennett et al.,PD4,OAA’97
発明者らは、従来の光増幅器について検討した結果、以下のような課題を発見した。すなわち、上記EDFAでは、励起光として1480nm帯又は980nm帯の光が利用される。温度制御を要しない980nm帯レーザ光源が開発されつつあることを考慮すると、980nm帯の励起光を利用した方が、EDFAの消費電力を低減する上で有利であると考えられる。なお、980nm帯の励起光が利用される場合、PMI(Pump mediated inhomogeneity)のため、励起光の中心波長が変化することによっても利得スペクトルに変化が生じる(例えば、非特許文献4参照)。このような980nm帯励起レーザの中心波長変化に起因したEDFの利得スペクトルの変化は、例えば、ファイバブラッググレーティング(FBG:Fiber Bragg Grating)を利用して中心波長を安定化することにより抑制することができる。
しかしながら、980nm帯励起レーザの中心波長が安定していても、安定化される中心波長ごとにEDFの利得スペクトルの温度依存性が異なることは、これまで知られていなかった。それゆえ、従来は、EDFの利得スペクトルの温度依存性を十分に補償可能な利得等化器が設計されてこなかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、低消費電力で動作可能であるとともに、かつ温度変化に起因した利得スペクトルの変化を十分に補償可能な光増幅器を提供することを目的としている。
発明者らは、鋭意研究の結果、光増幅器における利得スペクトルの温度依存性は励起光の中心波長によって異なること、及び利得スペクトルの温度依存性を補償し易い励起光の中心波長が存在することを見出し、この発明に到達した。すなわち、この発明に係る光増幅器は、上記問題を解決するため、増幅媒体、励起光供給手段、及び等化手段を備える。上記増幅媒体は、希土類元素が添加されるとともに、所定波長の励起光が供給されることにより内部を伝搬する光(信号光)が増幅される光導波領域を有する。上記励起光供給手段は、温度に依存する増幅媒体の利得変化スペクトルが滑らかになるよう設定された波長の励起光を、上記増幅媒体に供給する。そして、上記等化手段は、上記増幅媒体の利得スペクトルを等化するとともに、該増幅媒体の利得スペクトルの温度依存性を補償する。
なお、利得変化スペクトルとは、所定温度における上記増幅媒体の利得スペクトルから25℃における上記増幅媒体の利得スペクトル(基準スペクトル)を減じた差を示すスペクトルを意味する。また、上記励起光供給手段は、出力される励起光の波長が予め設定された状態で設置されてもよく、また、当該光増幅器における光増幅の際に励起光の波長を調節可能な構造備えてもよい。
当該光増幅器に入力された光は、上記励起光供給手段から励起光が供給されることにより上記増幅媒体内で増幅される。このとき、励起光供給手段から増幅媒体に供給される励起光の波長は、上述のように定義された温度依存性のある増幅媒体の利得変化スペクトルが滑らかになるように設定される。これにより、利得スペクトルの温度依存性を十分に補償可能な光増幅器が実現される。また、当該光増幅器は、増幅媒体の温度制御を必要としないため、消費電力が低減され優れた経済性を実現する。
この発明に係る光増幅器において、上記励起光供給手段は、960nm以上かつ990nm以下の波長帯域内において、その中心波長が所定波長に固定された励起光を、上記増幅媒体に供給するのが好ましい。この場合、増幅媒体の利得スペクトルの温度依存性が励起光波長によって異なるため、この発明に係る光増幅器が特に有用となる。加えて、上記励起光供給手段は、974nm以上かつ977nm以下の波長帯域内において、その中心波長が所定波長に固定された励起光を、上記増幅媒体に供給するのがより好ましい。この場合、利得スペクトルの温度依存性が補償し易くなる。
なお、上記増幅媒体の増幅帯域は、1540nm以下の波長を含むのが好ましい。このような増幅帯域において、利得の温度依存性が励起光波長によって異なるため、この発明に係る光増幅器が特に有用となる。
上記等化手段は、温度依存性のある損失スペクトルを有する1又はそれ以上の長周期ファイバグレーティングを含むのが好ましい。なお、長周期グレーティングは、グレーティング波長のコアモード光をクラッドモードに結合するグレーティングである。例えば、上記等化手段が1つの長周期ファイバグレーティングを含む場合、簡易な構成で利得スペクトルの温度依存性が補償され得る。一方、上記等化手段が複数の長周期ファイバグレーティングを含む場合、これら複数の長周期ファイバグレーティングを適宜組み合わせることにより、複雑な損失スペクトル特性であっても実現可能になる。これにより、複雑な特性を有する利得スペクトルの場合であっても、利得スペクトルの温度依存性がより十分に補償され得る。
なお、上記長周期ファイバグレーティングは、長手方向に沿って屈折率変動の周期と位相とが一定であるのが好ましい。この場合、温度変動に起因した波長シフトにより、温度依存性のある損失スペクトルを有する長周期ファイバグレーティングが容易に実現され得る。
また、上記長周期ファイバグレーティングは、所定軸に沿って伸びたコアと、該コアの外周に設けられたクラッドとを備え、該コアにのみGeが添加された光ファイバに形成されるのが好ましい。この場合、温度変動に起因した波長シフトが大きい長周期ファイバグレーティングが容易に製造され得る。したがって、温度変動に起因した利得スペクトル変化が大きい場合であっても、利得スペクトルの温度依存性は容易かつ十分に補償され得る。
さらに、長周期ファイバグレーティングの損失スペクトルは、温度変動に起因した変化量が40pm/℃以上であるのが好ましい。この場合、温度変動に起因した利得スペクトル変化が大きくなっても、該利得スペクトルの温度依存性が十分に補償され得る。
上記等化手段は、温度によらず一定の損失スペクトルをもつフィルタを含んでもよい。この場合、簡単な構成で利得スペクトルの等化が可能になる。また、このフィルタは、ファイバブラッググレーティングであるのが好ましく、複雑な損失スペクトル特性が実現可能になる。このため、一定温度における利得スペクトルが複雑な特性を呈している場合であっても、利得スペクトルが十分に等化され得る。なお、上記フィルタは、ファイバブラッググレーティングだけでなく、温度変動に起因した利得スペクトルの変化を十分に補償し得る他の光学要素、例えば誘電体多層膜も含む。ファイバブラッググレーティングは、グレーティング波長の光を進行方向と逆方向に反射する短周期グレーティングを意味する。
さらに、上記励起光供給手段は、励起光の中心波長を安定化する安定化手段を含んでもよい。この場合、上記増幅媒体に供給される励起光の中心波長が一定に保たれるため、該励起光の中心波長の変化に起因した利得スペクトルの変化が効果的に抑制され得る。
この発明によれば、利得スペクトルの温度依存性を十分に補償可能な光増幅器が得られる。また、当該光増幅器は、増幅媒体の温度制御を必要としないため、消費電力が低減され、結果的に優れた経済性が実現される。
以下、この発明に係る光増幅器の各実施形態を、図1〜図10を用いて詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一部位、同一部材には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1は、この発明に係る光増幅器の一実施形態の構成を示す図である。この図1に示された光増幅器1は、光入力端11を介して入射された光を増幅し、増幅された光を光出力端12を介して出力する光学デバイスである。光増幅器1は、増幅媒体としての増幅用光ファイバ13、等化手段としての利得等化器18、及び励起光供給手段14を備える。
上記増幅用光ファイバ13は、光入力端11から光出力端12へ至る光伝搬経路P1上に設けられており、該増幅用光ファイバ13は、エルビウム添加ファイバ(EDF)を含む増幅媒体である。該EDFはその一端から入射された光が伝播する光導波領域を有し、該光導波領域内において増幅された光がEDFの他端から出射される。この増幅用光ファイバ13の増幅帯域は、C−band(1530nm〜1565nm)の波長範囲を含む。
上記励起光供給手段14は、光カプラ15、励起光源16、及び制御部17により構成され、増幅用光ファイバ13に所定波長の励起光を供給する。光伝搬経路P1上の増幅用光ファイバ13より上流側(光入力端11側)には、光カプラ15が設けられている。光カプラ15は、光入力端11からの光を入力し、この光を増幅用光ファイバ13へと出力する。また、光カプラ15は、励起光伝搬経路P2の一端と接続されており、この経路P2から入力された励起光を増幅用光ファイバ13へと出力する。
励起光伝搬経路P2上の他端には、励起光源16が接続されている。励起光源16は、増幅用光ファイバに供給するための励起光を出力する。励起光源16としては、例えば980nm帯のレーザ光を出力する半導体レーザが適用可能である。
上記励起光源16には、制御部17が接続されている。制御部17は、励起光源16から出力された励起光のパワー及び中心波長を適宜変更及び設定する。制御部17は、例えば励起光源16としてファブリーペロー型共振器を含む場合、その共振器長を温度等により適宜変更及び設定することにより励起光源から出力される励起光の中心波長を所望の値に設定する。
このとき、制御部17によって設定される励起光の中心波長は、増幅用光ファイバ13の利得スペクトルの温度依存性と、増幅用光ファイバ13に供給される励起光の中心波長との関係に基づいて決定される。すなわち、励起光の波長は、温度に依存する上記増幅用光ファイバ13の利得変化スペクトルが滑らかになるよう設定される。なお、このように設定される励起光の波長は、制御部17に予め記憶させておくか、又は適宜の入力手段により光増幅器1を使用する際に必要に応じて入力することができる。
また、光増幅器1は、利得等化器18、光アイソレータ19a、19bを備える。利得等化器18は、増幅用光ファイバ13より下流側(光出力端12側)の光伝搬経路P1上に設けられている。利得等化器18は、増幅用光ファイバ13の利得スペクトルを等化するとともに、増幅用光ファイバ13の利得スペクトルの温度依存性を補償する。利得等化器18は、例えば増幅用光ファイバ13の利得スペクトルと同じような特性を呈する損失スペクトルを有する長周期グレーティング(LPG)を含む。これにより、利得等化器18は、一定温度における利得スペクトルを平坦化するとともに、LPGの温度による波長シフトを利用して利得スペクトルの温度依存性を補償する。
光伝搬経路P1上には、光入力端11と光カプラ15との間、及び増幅用光ファイバ13と利得等化器18との間にそれぞれ光アイソレータ19a、19bが設けられている。光アイソレータ19a、19bは、上流から下流へと伝搬する光を透過させる一方、下流から上流へと伝搬する光を遮断する。
上述のような構造を有する光増幅器1において、光入力端11を介して入射された光(信号光)は、光アイソレータ19a及び光カプラ15を透過して増幅用光ファイバ13に導かれる。一方、制御部17により中心波長が設定され、励起光源15から出射された励起光は、光カプラ15を介して増幅用光ファイバ13に供給される。すると、増幅用光ファイバ13に入射された光は、励起光により励起されたエルビウムの誘導放出によって増幅される。増幅用光ファイバ13から出射された増幅光は、光アイソレータ19bを透過し、利得等化器18に到達する。さらに、利得等化器18に到達した増幅光は、増幅用光ファイバ13における利得スペクトルが等化しかつその温度依存性を補償するよう、所定の損失スペクトルに従って損失を受けた後、光出力端12へと出射される。
次に、図1に示された光増幅器1の効果について説明する。光増幅器1は、増幅用光ファイバ13としてEDFを備えるため、WDM通信において好適に適用可能である。また、増幅用光ファイバ13の増幅帯域は、1540nm以下の波長を含んでいる。この増幅帯域における利得スペクトルの温度依存性は、励起光の中心波長によって比較的大きく異なる。このため、利得スペクトルの温度依存性と励起光の中心波長との関係に基づいて励起光の中心波長を適宜設定する当該光増幅器1が特に有用である。
また、上記励起光供給手段14から増幅用光ファイバ13に供給される励起光の波長は、温度に依存する増幅用光ファイバ13の利得変化スペクトルが滑らかになるように設定されている。これにより、増幅用光ファイバ13に、その利得スペクトルの温度依存性を補償するのに適した波長を有する励起光が供給され得る。このため、利得スペクトルの温度依存性を十分に補償可能な光増幅器1が実現される。結果的に、当該光増幅器1は、増幅用光ファイバ13の温度制御を行う必要がないため、消費電力が少なく優れた経済性が達成される。
なお、励起光の中心波長は、960nm以上かつ990nm以下の波長帯域内の所定波長に固定されるのが好ましい。この場合、増幅用光ファイバ13の利得スペクトルの温度依存性が励起光の波長によって異なる。したがって、上記波長帯域内における励起光の波長が適宜設定されることにより、増幅用光ファイバ13の利得スペクトルの温度依存性が補償し易くなる。このことから、光増幅器1が特に有用となる。さらに、励起光の中心波長は、974nm以上かつ977nm以下の波長帯域内の所定波長に固定されるのがより好ましい。この場合、補償が容易な利得スペクトルの温度依存性が実現され得る。このことから、当該光増幅器1は、利得スペクトルの温度依存性が十分に補償することができる。
当該光増幅器1は、利得等化器18を備えるため、増幅用光ファイバ13における利得スペクトルの温度依存性が補償され、かつ利得スペクトルが等化された増幅光を出力することができる。また、当該光増幅器1は、光アイソレータ19aを備えるため、増幅用光ファイバ13、光カプラ15、利得等化器18、光出力端12等で後方反射された光が光入力端11に到達するのを防ぐことができる。同様に、当該光増幅器1は、光アイソレータ19aを備えるため、利得等化器18又は光出力端12等で後方反射された光が増幅用光ファイバに入射するのを防ぐことができる。
図2は、図1に示された光増幅器1に含まれる利得等化器18の一構成例を示す図である。この図2に示された利得等化器18aは、LPG21a、21b、及びファイバブラッググレーティング(FBG)22が直列に接続された構造を有する。
LPG21a、21bそれぞれは、光導波領域に含まれるコアと、該コアの外周に設けられたクラッドとを備え、該コアにのみGeが添加された光ファイバがホストファイバとして適用されている。また、この光ファイバは、長手方向に沿って屈折率変動の周期及び位相が一定である。これらLPG21a、21bは、温度変化により損失スペクトルが波長シフトを生じることに起因して、損失スペクトルが温度依存性をもつ。また、LPG21a、21bそれぞれは、損失スペクトル特性及び損失スペクトルの温度依存性が相異なるように設計されている。なお、図2に示された構成例では、LPG21a、21b全体の損失スペクトルの温度依存性が増幅用光ファイバ13の利得スペクトルの温度依存性とできる限り類似するよう、LPG21a、21bそれぞれの屈折率変動の周期や、それぞれの長さ等が適当に調整されている。
一方、FBG22は、温度によらず一定の損失スペクトルを有する。このFBG22は、LPG21a、21bと併せた利得等化器18a全体の損失スペクトルが増幅用光ファイバ13の利得スペクトルとできる限り類似するように設計されている。
図2に示された構成によれば、利得等化器18aに含まれるLPG21a、21bが、増幅用光ファイバ13の利得スペクトルの温度依存性を補償している。このため、簡単な構成で利得スペクトルの温度依存性が補償され得る。また、LPG21a、21bといった受動光素子を利用して温度補償が行われるため、利得等化器18aにおける電力の消費はなく、したがって、この利得等化器18aが記光増幅器1の消費電力の低減に寄与している。
さらに、図2に示された利得等化器18aは、2つのLPG21a、21bの損失スペクトル特性を組み合わせて、増幅用光ファイバ13の利得スペクトルの温度依存性を補償するよう構成されている。これにより、複雑な損失スペクトル特性の実現が可能であり、補償すべき利得スペクトルが複雑な特性を呈する場合であっても、その利得スペクトルの温度依存性が十分に補償され得る。ただし、LPGは1つであっても3つ以上設けられてもよい。LPGが3つ以上設けられた場合、より複雑な損失スペクトル特性の実現が可能である。
2つのLPG21a、21bは、相異なる損失スペクトル特性、及び損失スペクトルの温度依存性を有している。このため、全く同じ特性をもつ2つのLPGを組み合わせる場合に比較して、より複雑な損失スペクトル特性の実現が可能になる。ただし、2つのLPG21a、21bは、同じ特性をもつように設計してもよい。
LPG21a、21bには、ホストファイバとして、コアにのみGeが添加された光ファイバが適用されている。これにより、温度による損失スペクトルの波長シフトが大きなLPGの実現が可能になる。大きな波長シフトが得られれば、損失スペクトルを温度によって敏感に変化させることができるため、温度変化による利得スペクトルの変化が大きい場合であっても、利得スペクトルの温度依存性が十分に補償され得る。なお、LPGは、温度による損失スペクトルの変化量が40pm/℃以上となるように設計されるのが好ましい。
利得等化器18aに含まれるFBG22は、2つのLPG21a、21bとともに、増幅用光ファイバ13の利得スペクトルを等化している。このため、簡単な構成の利得等化器18aにより利得スペクトルが好適に等化され得る。FBG22の他、誘電体多層膜も適用可能であるが、特に、このFBG22は他のフィルタ(光学部品)と比較して損失スペクトルの制御を細かく行うことができるため、一定温度における利得スペクトルが複雑な特性を呈する場合であっても、利得スペクトルが十分に等化され得る。
図3は、図1に示された励起光供給手段14の変形例を示す図である。励起光供給手段14aは、経路P2の両端にそれぞれ光カプラ15及び励起光源16が接続され、励起光源16に制御部17が接続されている点において図1に示された励起光供給手段14と同様であるが、光カプラ15と励起光源16との間の経路P2上にFBG31が設けられている点で相違する。また、FBG31には、制御部17が接続されている。
FBG31は、制御部17によって設定された励起光の中心波長を安定化するための波長安定化手段である。具体的にFBG31は、制御部17が設定する中心波長に応じて、その中心波長を中心とした極狭幅の反射スペクトル特性を有する。これにより、FBG31は、励起光源16から出力された励起光のスペクトル幅を所望の中心波長の極近傍に狭小化するとともに、増幅用光ファイバ13に供給される励起光の波長変動を抑えて安定化させる。
このとき、制御部17は、所望の中心波長に応じて、例えば張力を与えてFBG31の格子間隔を調整することによって、その反射スペクトル特性を変化させる。ただし、このようにFBG31の反射スペクトル特性を可変とすることは必須ではなく、波長安定化手段として反射スペクトルの中心波長が予め所望に固定されたFBG31が適用されてもよい。この場合、FBG31と制御部17との接続は不要である。
図3に示された構成によれば、FBG31が励起光源16から出力される励起光の中心波長を安定化させるため、増幅用光ファイバ13に供給される励起光の中心波長が一定に保持される。これにより、励起光の中心波長変化による利得スペクトルの変化が効果的に抑制される。結果的に、利得スペクトルの温度依存性の補償、及び利得スペクトルの平坦化がより効果的に可能になる。
図4は、増幅用光ファイバ13の利得スペクトルと励起光の中心波長との関係を調べるための実験系の構成を示す図である。この図4に示された実験系において、光増幅器2の光入力端11側には自然放出光光源(ASE光源)41が可変光減衰器(VOA)42を介して接続される一方、光出力端12側には光スペクトルアナライザ(OSA)43が接続されている。
光増幅器2は、利得等化器18が設けられていない点以外は、図1に示された光増幅器1と同様の構成を有する。すなわち、光増幅器2には、光入力端11から光出力端12に至る光伝搬経路P1上に、光アイソレータ19a、光カプラ15、増幅用光ファイバ13、及び光アイソレータ19bが順に設けられている。また、一端が光カプラ15に接続された励起光伝搬経路P2の他端に、励起光源16が接続され、励起光源16に制御部17が接続されている。
実験の手順は次の通りである。まず、増幅されるべき光として1525〜1570nmの波長帯域の光をASE光源41から光増幅器2に入射させた。このとき、VOA42によって、光増幅器2に入射される光の強度は適宜調整される。また、増幅用光ファイバ13には励起光源16から励起光が供給される。励起光の中心波長は、制御部17によって960nm以上かつ990nm以下の波長帯域内において種々の値に設定されており、各励起光波長の場合について、OSA43によって利得スペクトルの温度依存性が測定される。なお、この実験は、増幅用光ファイバ13の温度を適宜制御すべく、該増幅用光ファイバ13が温度調整可能な恒温槽44に入れた状態で行われる。
図5(a)は、中心波長973.3nmの励起光が供給された際の利得スペクトルの温度依存性を測定した結果を示すグラフであり、図5(b)は、中心波長975.7nmの励起光が供給された際の利得スペクトルの温度依存性を測定した結果を示すグラフであり、そして、図5(c)は、中心波長980.2nmの励起光が供給された際の利得スペクトルの温度依存性を測定した結果を示すグラフである。なお、図5(a)〜(c)それぞれの縦軸は利得変化(dB)を表し、横軸は被増幅光の波長(nm)を表す。ここで、利得変化の値は、増幅用光ファイバ13の温度が25℃のときの利得を基準とする相対値である。すなわち、図5(a)のグラフa1〜a6、図5(b)のグラフb1〜b6、及び図5(c)のグラフc1〜c6は、各測定温度における利得スペクトルから25℃で測定された利得スペクトルを減じた差に相当するスペクトルを示す。この明細書において、これらグラフa1〜a6、b1〜b6、及びc1〜c6が、温度に依存する増幅用光ファイバ13の利得変化スペクトルを意味する。
なお、グラフa1、b1、c1は、それぞれ増幅用光ファイバ13の温度(恒温槽44の温度)を−10℃に設定した状態で測定された利得変化スペクトルである。グラフa2、b2、c2は、それぞれ増幅用光ファイバ13の温度(恒温槽44の温度)を0℃に設定した状態で測定された利得変化スペクトルである。グラフa3、b3、c3は、それぞれ増幅用光ファイバ13の温度(恒温槽44の温度)を10℃に設定した状態で測定された利得変化スペクトルである。グラフa4、b4、c4は、それぞれ増幅用光ファイバ13の温度(恒温槽44の温度)を45℃に設定した状態で測定された利得変化スペクトルである。グラフa5、b5、c5は、それぞれ増幅用光ファイバ13の温度(恒温槽44の温度)を65℃に設定した状態で測定された利得変化スペクトルである。そして、グラフa6、b6、c6は、それぞれ増幅用光ファイバ13の温度(恒温槽44の温度)を85℃に設定した状態で測定された利得変化スペクトルである。
図5(a)〜(c)に示された結果から、980nm帯の励起用レーザの中心波長によって、利得変化スペクトルの温度依存性が異なることが確認された。特に、1540nmより短波長側では、利得変化スペクトルの励起光波長依存性が顕著に異なることが判明した。なお、この実験において増幅用光ファイバ13の平均利得は、23.5dBである。
図6(a)は、増幅用光ファイバ13の温度(恒温槽44の温度)を25℃から0℃まで変化させたときの利得変化スペクトルを示すグラフである。また、図6(b)は、増幅用光ファイバ13の温度(恒温槽44の温度)を25℃から65℃まで変化させたときの利得変化スペクトルを示すグラフである。なお、図6(a)及び(b)の縦軸に示された利得変化の値は、25℃のときの利得に対する変化量を表している。また、グラフd1、e1は、励起光の中心波長を973.3nmとして測定された利得変化スペクトルを示す。グラフd2、e2は、励起光の中心波長を975.7nmとして測定された利得変化スペクトルを示す。グラフd3、e3は、励起光の中心波長を978.4nmとして測定された利得変化スペクトルを示す。グラフd4、e4は、励起光の中心波長を980.2nmとして測定された利得変化スペクトルを示す。グラフd5、e5は、励起光の中心波長を982.0nmとして測定された利得変化スペクトルを示す。そして、グラフd6、e6は、励起光の中心波長を984.0nmとして測定された利得変化スペクトルを示す。
図6(a)及び(b)に示された結果から、励起光の中心波長が973.3nm及び975.7nmの場合、1540nmより短波長側の波長領域において、波長が短くなるにつれて利得変化が比較的単調に増加するかあるいは減少する一方、他の中心波長の場合は、利得変化スペクトルが複雑な様相を呈することが判明した。
ところで、利得スペクトルの温度依存性を補償するための構成として、LPGが適していることは上述したとおりである。一般に、LPGの損失変化スペクトル(測定温度における損失スペクトルから基準温度における損失スペクトルを減じた差に相当するスペクトル)は、波長に対して単調に増加するかあるいは減少する(例えば、非特許文献1の図2、非特許文献2の図2参照)。したがって、波長変化に伴う利得変化が比較的単調になる973.3nm及び975.7nmに励起光の中心波長が設定された方が、他の波長に励起光の中心波長が設定される場合よりも利得変化スペクトルの温度補償がし易いといえる。
さらに、励起光の中心波長が973.3nmに設定された場合と励起光の中心波長が975.7nmに設定された場合とを比較すると、図5及び図6に示されたように、後者の方が前者よりも温度変動に起因した利得の変動量が小さい。温度変動に起因した利得の変動量が大きければ大きいほど、温度変化による損失スペクトル変化がより大きなLPGを用意しなければならない。したがって、1540nmよりも短波長側の領域において、温度変動に起因した利得変化がより小さくなるよう励起光の中心波長が975.5nmに設定された方が、ピーク損失の小さいLPGが適用されても利得スペクトルの温度補償が十分行えるため、より温度補償し易い利得スペクトルが実現可能になる。また、ピーク損失が小さいほど、例えば製造時のUV照射時間を短くすることができるなど、LPGの製造性が向上するという利点がある。
以上のように、発明者らは、光増幅器における利得スペクトルの温度依存性を補償するには、利得スペクトルの温度依存性と励起光の中心波長との関係に基づいて、その中心波長を設定することが望ましいという知見を得るに至った。また、発明者らは、励起光の中心波長が974nm以上かつ977nm以下の波長帯域内の所定波長に固定されるよう設定されると非常に好ましいことを見出した。
そこで、励起光の中心波長が975.7nmに設定された場合について、発明者らは、実際に利得スペクトルの温度依存性を補償する実験を行った。図7は、このとき用意された実験系の構成を示す図である。この図7に示された実験系において、光増幅器3の光入力端11側にはASE光源41がVOA42を介して接続され、光出力端12側にはOSA43aが接続されている。
光増幅器3は、2つの光カプラ15a、15bが設けられている点以外は、図1に示された光増幅器1と同様の構成を有する。すなわち、光増幅器3には、光入力端11から光出力端12に至る光伝搬経路P1上に、光アイソレータ19a、光カプラ15a、増幅用光ファイバ13、光カプラ15b、光アイソレータ19b、及び利得等化器18bが順に設けられている。また、一端が光カプラ15aに接続された励起光伝搬経路P2の他端に、励起光源16が接続され、励起光源16に制御部17が接続されている。ここで、光カプラ15bは、光増幅器3とは別に設けたOSA43bと接続されている。光カプラ15bは増幅用光ファイバ13から出射された光の一部をOSA43bへ出力し、OSA43bは増幅用光ファイバ13の利得スペクトルを測定する。
また、利得等化器18bは、図2に示された利得等化器18aと同様に、2つのLPGと1つのFBGが直列に接続された構造を有する。LPGは、コアにのみGeが添加されたホストファイバから作製され、その長手方向に沿った屈折率変動の周期及び位相は一定である。一方のFBGは、温度変動に起因して損失スペクトルが変化しないように作製される。利得等化器18bを好適に作製するため、励起光の中心波長が975.7nmに設定された場合における増幅用光ファイバ13の利得スペクトル及び利得変化スペクトルが参照された。
図8(a)は、このとき参考にした利得スペクトル(励起光の中心波長が975.7nmに設定された場合における増幅用光ファイバの利得スペクトル)を示す。また、図8(b)は、励起光の中心波長が975.7nmに設定された場合における増幅用光ファイバの利得変化スペクトルの温度依存性を示すグラフである。これらスペクトルは、図4に示された実験系において測定されたスペクトルである。なお、図8(a)の縦軸は利得(dB)を表し、横軸は増幅されるべき光の波長(nm)を表す。また、図8(b)の縦軸は利得変化(dB)を表し、横軸は被増幅光の波長(nm)を表す。
グラフf1は、増幅用光ファイバの温度(恒温槽44の温度)を0℃として測定された利得スペクトルを示す。グラフf2は、増幅用光ファイバの温度(恒温槽44の温度)を10℃として測定された利得スペクトルを示す。グラフf3は、増幅用光ファイバの温度(恒温槽44の温度)を25℃として測定された利得スペクトルを示す。グラフf4は、増幅用光ファイバの温度(恒温槽44の温度)を45℃として測定された利得スペクトルを示す。そして、グラフf5は、増幅用光ファイバの温度(恒温槽44の温度)を65℃として測定された利得スペクトルを示す。
一方、グラフg1は、増幅用光ファイバの温度(恒温槽44の温度)を0℃として測定された利得変化スペクトルを示す。グラフg2は、増幅用光ファイバの温度(恒温槽44の温度)を10℃として測定された利得変化スペクトルを示す。グラフg3は、増幅用光ファイバの温度(恒温槽44の温度)を25℃として測定された利得変化スペクトルを示す。グラフg4は、増幅用光ファイバの温度(恒温槽44の温度)を45℃として測定された利得変化スペクトルを示す。そして、グラフg5は、増幅用光ファイバの温度(恒温槽44の温度)を65℃として測定された利得変化スペクトルを示す。
さらに、図9(a)は、図8(a)を参考にして実際に作製された利得等化器18bの損失スペクトルであり、図9(b)は、図8(b)を参考にして作製された利得等化器18bの損失変化スペクトルの温度依存性を示すグラフである。図9(a)の縦軸は損失(dB)を表し、横軸は増幅されるべき光の波長(nm)を表す。また、図9(b)の縦軸は損失変化(dB)を表し、横軸は増幅されるべき光の波長(nm)を表す。
なお、図9(a)中のグラフh1〜h5は、図8(a)の測定条件と同じ条件で測定された損失スペクトルを示し、図9(b)中のグラフi1〜i5は、図8(b)の測定条件と同じ条件で測定された損失変化スペクトル(基準温度25℃)を示している。また、損失スペクトルの温度による波長シフトは、約50pm/℃と比較的大きな値である。
上記利得等化器18bを備えた光増幅器3に対してASE光源41から増幅されるべき光が入射され、光増幅器3の出力がOSA43aによって測定される(図7参照)。なお、この測定は、増幅用光ファイバ13及び利得等化器18bの温度を適宜制御すべく、これら増幅用光ファイバ13及び利得等化器18bを温度調整が可能な恒温槽45に入れた状態で行われる。
図10(a)は、このとき測定された光増幅器3全体の利得スペクトルであり、図10(b)は、該光増幅器3全体の利得変化スペクトルの温度依存性を示すグラフである。図10(a)の縦軸及び横軸は図8(a)と同様であり、図10(b)の縦軸及び横軸は図8(b)と同様である。
なお、図10(a)中のグラフj1〜j5は、図8(a)の測定条件と同じ条件で測定された損失スペクトルを示し、図10(b)中のグラフk1〜k5は、図8(b)の測定条件と同じ条件で測定された損失変化スペクトル(基準温度25℃)を示している。これらの結果から、利得の温度変動が劇的に低減され、利得スペクトルの温度依存性が好適に補償されたことが確認された。
この発明に係る光増幅器は、互いに異なる波長の複数チャネルが多重化された信号光を伝送するシステムであって、大容量伝送及び長距離伝送に適したWDM通信システムに適用可能である。
この発明に係る光増幅器の一実施形態の構成を示す図である。 図1に示された光増幅器に含まれる利得等化器18の一構成例を示す図である。 図1に示された励起光供給手段の変形例を示す図である。 増幅用光ファイバの利得スペクトルと励起光波長との関係を調べるための実験系の構成を示す図である。 それぞれ励起光の中心波長が973.3nm、975.7nm、及び980.2nmの場合における増幅用光ファイバの利得スペクトルの温度依存性を測定した結果を示すグラフである。 増幅用光ファイバの温度を25℃から0℃まで、及び25℃から65℃までそれぞれ変化させたときの該増幅用光ファイバの利得変化スペクトルである。 励起光の中心波長を975.7nmに設定した場合について、実際に増幅用光ファイバの利得スペクトルの温度依存性を補償する実験に用いた実験系の構成を示す図である。 励起光の中心波長が975.7nmに設定された場合における増幅用光ファイバの利得スペクトル及び利得変化スペクトルの温度依存性を示すグラフである。 図8を参考にして実際に作製された利得等化器の損失スペクトル及び損失変化スペクトルの温度依存性を示すグラフである。 利得等化器を有する光増幅器全体の利得スペクトル及び利得変化スペクトルの温度依存性を示すグラフである。
符号の説明
1、2、3…光増幅器
11…光入力端
12…光出力端
13…増幅用光ファイバ
14、14a…励起光供給手段
15、15a、15b…光カプラ
16…励起光源
17…制御部
18、18a、18b…利得等化器
19a、19b…光アイソレータ
21a、21b…長周期ファイバグレーティング(LPG)
22、31…ファイバブラッググレーティング(FBG)
41…自然放出光光源(ASE光源)
42…光可変減衰器(VOA)
43、43a、43b…光スペクトルアナライザ(OSA)
44、45…恒温槽。

Claims (12)

  1. 希土類元素が添加されるとともに、所定波長の励起光が供給されることにより内部を伝搬する光が増幅される光導波領域を有する増幅媒体と、
    温度に依存する前記増幅媒体の利得変化スペクトルが滑らかになるよう設定された波長の励起光を、前記増幅媒体に供給可能な励起光供給手段と、
    前記増幅媒体の利得スペクトルを等化するとともに、前記増幅媒体の利得スペクトルの温度依存性を補償する等化手段とを備えた光増幅器。
  2. 前記励起光供給手段は、960nm以上かつ990nm以下の波長帯域内において、その中心波長が所定波長に固定された励起光を、前記増幅媒体に供給することを特徴とする請求項1記載の光増幅器。
  3. 前記励起光供給手段は、974nm以上かつ977nm以下の波長帯域内において、その中心波長が所定波長に固定された励起光を、前記増幅媒体に供給することを特徴とする請求項2記載の光増幅器。
  4. 前記増幅媒体における増幅帯域は、1540nm以下の波長を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の光増幅器。
  5. 前記等化手段は、温度依存性のある損失スペクトルを有する長周期ファイバグレーティングを含むことを特徴とする請求項1記載の光増幅器。
  6. 前記等化手段は、それぞれが温度依存性のある損失スペクトルを有する複数の長周期ファイバグレーティングを含むことを特徴とする請求項1に記載の光増幅器。
  7. 前記長周期ファイバグレーティングは、長手方向に沿った屈折率変動の周期と位相とが一定であることを特徴とする請求項5又は6記載の光増幅器。
  8. 前記長周期ファイバグレーティングは、所定軸に沿って伸びかつGeが添加されたコアと、該コアの外周に設けられかつGeを含まないクラッドとを備えた光ファイバに形成されたことを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項記載の光増幅器。
  9. 前記長周期ファイバグレーティングの損失スペクトルは、温度変動に対するその変化量が40pm/℃以上であることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項記載の光増幅器。
  10. 前記等化手段は、温度によらず一定の損失スペクトルを有するフィルタを含むことを特徴とする請求項1及び5〜9のいずれか一項記載の光増幅器。
  11. 前記フィルタは、ファイバブラッググレーティング及び誘電体多層膜の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項10記載の光増幅器。
  12. 前記励起光供給手段は、前記励起光の中心波長を安定化する安定化手段を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項記載の光増幅器。
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