JP2004318406A - 配車管理サーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的な配車を行うことが可能な配車管理サーバを提供する。
【解決手段】この配車管理サーバ1では、各車両について第1の電話番号及び第2の電話番号を格納し、ユーザの配車希望位置情報及び各車両の所在位置情報に基づく所定の条件を満たした対象車両に対して、第1の電話番号を用いて呼出を行う。この呼出に対する応答が所定の時間内になかった場合、すべての車両に対して第2の電話番号を用いて呼出を行う。そして、呼出に応答した車両が配車車両とされる。このように、配車に適した車両に対して優先的に呼出を行い、応答がない場合に配車対象を全車両に広げれば、効率的な配車を行うことができる。また、第1の呼出と第2の呼出とを異なる電話番号で行えば、ドライバーは自車付近での配車要請か、全車両に対する配車要請かを容易に理解できる。
【選択図】 図1
【解決手段】この配車管理サーバ1では、各車両について第1の電話番号及び第2の電話番号を格納し、ユーザの配車希望位置情報及び各車両の所在位置情報に基づく所定の条件を満たした対象車両に対して、第1の電話番号を用いて呼出を行う。この呼出に対する応答が所定の時間内になかった場合、すべての車両に対して第2の電話番号を用いて呼出を行う。そして、呼出に応答した車両が配車車両とされる。このように、配車に適した車両に対して優先的に呼出を行い、応答がない場合に配車対象を全車両に広げれば、効率的な配車を行うことができる。また、第1の呼出と第2の呼出とを異なる電話番号で行えば、ドライバーは自車付近での配車要請か、全車両に対する配車要請かを容易に理解できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は配車を管理する配車管理サーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タクシー等の配車を行う際には以下のようなやりとりが行われていた。まず、タクシーの配車を希望するユーザは、タクシー会社の管理局へ電話をかけて、配車を希望する旨のほか自分に関する情報や配車希望位置をタクシー会社のオペレータに口頭で知らせる。この配車希望を受け付けたオペレータは、配車希望に見合うすべてのタクシーに対して無線等を用いて連絡し、配車すべきタクシーを選択してユーザに関する情報や配車希望位置を当該タクシーのドライバーに通知する。そして、この通知を受けたタクシーがユーザの配車希望位置へ向かうことによって配車が行われる。
【0003】
また、オペレータの介在度を減らすための技術としては、例えば特許文献1に記載されたタクシー配車システムがある。この技術では、ユーザが利用する携帯電話が接続された基地局に関する位置情報と、各タクシーの位置情報とを取得し、これらの位置情報に基づいて最適なタクシーを抽出して配車指示を行う。このとき、タクシーのドライバーがユーザと連絡を取ることができるよう、ユーザの携帯電話番号に関する情報を併せて通知することとしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−260181号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、タクシーに対する連絡がどのような状態で送られたものであるのかが当該タクシーのドライバーに解り難いという不便があった。すなわち、連絡を受信したタクシーのドライバーは、それが通常の配車要請なのか、自車が最適車両と抽出されたものであるのか、あるいはユーザからの配車位置変更であるのかということを、実際に内容を聞くまで理解することができず、迅速かつ正確な対応ができない場合が生じていた。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、効率的な配車を行うことが可能な配車管理サーバを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る配車管理サーバは、複数の車両それぞれについて第1の電話番号及び第2の電話番号を格納する格納手段と、ユーザの配車希望位置情報を取得するユーザ位置情報取得手段と、前記複数の車両の所在位置情報を取得する車両位置情報取得手段と、前記複数の車両のうち、前記複数の車両の所在位置情報及び前記配車希望位置情報に基づく所定の条件を満たした対象車両に対して、前記第1の電話番号を用いて第1の呼出を行う第1の車両呼出手段と、所定の時間内に前記対象車両から前記第1の呼出に対する応答がなかった場合、前記複数の車両すべてに対して前記第2の電話番号を用いて第2の呼出を行う第2の車両呼出手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、各車両に対して呼出可能な第1の電話番号及び第2の電話番号を格納しておき、ユーザの配車希望位置情報及び各車両の所在位置情報に基づく所定の条件を満たした対象車両(例えば、配車希望位置から3km以内に所在する車両)に対して、第1の電話番号を用いて呼出を行う。この呼出に対する応答が所定の時間内になかった場合、すべての車両に対して第2の電話番号を用いて呼出を行う。そして、呼出に応答した車両に対して配車が行われることになる。
【0009】
このように、配車に適した車両に対して優先的に呼出を行い、適した車両からの応答がない場合に配車対象を全車両に広げることにより、効率的な配車を行うことが可能になる。また、第1の呼出と第2の呼出とを異なる電話番号で行うため、各電話番号につき異なる着信音を設定しておくこと等により、車両のドライバーは自車が配車に適した車両とみなされての配車要請なのか、あるいは全車両に対する配車要請なのかを、実際に内容を聞くまでもなく理解することが可能になる。
【0010】
また、上記配車管理サーバにおいて、前記格納手段は、前記複数の車両それぞれについてさらに第3の電話番号を格納し、前記第1の呼出又は前記第2の呼出に応答した応答車両に対して第3の電話番号を用いて第3の呼出を行う第3の呼出手段をさらに備えることも好ましい。
【0011】
このように、第1の呼出及び第2の呼出に用いられる電話番号と異なる第3の電話番号を用いて配車された車両の呼出を行うこととすれば、上記と同じく異なる着信音を設定しておくこと等により、その呼出がユーザからの配車位置変更等の配車内容に関する連絡であることを理解することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る配車管理サーバの実施形態について説明する。なお、本実施形態ではユーザの要請に応じてタクシーを配車するケースを例に挙げて説明する。
【0013】
まず、本実施形態に係る配車管理サーバの構成について説明する。図1は本実施形態に係る配車管理サーバの構成及び外部要素との接続関係を示すブロック図である。この配車管理サーバ1は、ユーザが利用する通信端末(ユーザ端末)2及び移動体通信網Nを介してタクシーに設置された携帯電話端末(車両端末)3a、3b、3c、3d…と接続可能になっており、受付部11と、車両呼出制御部12と、ユーザ位置情報検索部13と、車両位置情報取得部14と、第1呼出部15と、第2呼出部16と、第3呼出部17と、配車指示部18と、配車データ蓄積部19と、格納部20とを備えて構成される。以下、各構成要素について詳細に説明する。
【0014】
格納部20には、電話番号情報データベース(DB)21、マップ情報データベース(DB)22、車両位置情報データベース(DB)23及びユーザ蓄積情報データベース(DB)24が格納されている。
【0015】
ここで、電話番号情報DB21は、車両端末3a、3b、3c、3d…それぞれに付与された異なる3つの電話番号を記録したデータベースであり、例えば図2に示すようなテーブルデータとして格納されている。マップ情報DB22は、地図情報と緯度経度情報と住所とを関連付けたデータベースであり、例えば図3に示すような画像データとして格納されている。車両位置情報DB23は、GPSシステムによる各車両の所在位置情報とその稼動状況とを関連付けたデータベースであり、例えば図4に示すようなテーブルデータとして格納されている。この車両位置情報DB23は、車両の移動状況に合わせて所定の時間(例えば1分)ごとに更新されるものとする。また、ユーザ蓄積情報DB24は、以前の配車によって得られたユーザ名と、その電話番号や配車希望位置情報(例えば、過去に配車実績のある場所の位置情報)等とを関連付けたデータベースであり、例えば図5に示すテーブルデータとして格納されている。
【0016】
受付部11は、配車要請や配車位置変更等のようなユーザ端末2からの電話呼出を受け付ける機能を持つ。この受付部11には予め対応用の音声ガイダンスが録音されており、ユーザ端末2からの呼出に対して自動着信すると音声ガイダンスが流される。また、ガイダンスに応答したユーザの音声を音声情報信号として車両呼出制御部12に送信する。
【0017】
車両呼出制御部12は、受付部11から送信された音声情報信号を認識し、各要素を制御する信号を発信する。具体的には、認識された音声情報信号がユーザからの配車要請に関するものであれば、そのユーザが以前に本サーバを利用したことがある場合には格納部20に格納されたユーザ蓄積情報DB24からユーザの配車希望位置情報を読み出し、以前に本サーバを利用したことがない場合にはユーザ位置情報検索部13に対してユーザの配車希望位置情報の検索を指示する信号を送信する。また、車両位置情報取得部14に対して配車希望位置情報に基づく所定の条件を満たす対象車両(例えば、配車希望位置から3km以内に所在する車両)の所在位置情報の取得を指示する信号を送信する。
【0018】
こうしてユーザの希望配車位置情報及び車両の所在位置情報が得られた後、第1呼出部15に対して上記所定の条件を満たした対象車両への第1の呼出を指示する信号を送信する。この第1の呼出に対する応答が所定の時間内(例えば1分以内)になかった場合、第2呼出部16に対して第2の呼出を指示する信号を送信する。そして、配車指示部18に対して呼出に応答した車両へ配車指示を行わせる信号を送信する。
【0019】
また、車両呼出制御部12は、認識された音声情報信号が配車位置変更等のような既に配車後に関するものであれば、格納部20に格納された車両位置情報DB23からその配車車両に関する情報を読み出し、第3呼出部17に対して当該車両への第3の呼出を指示する信号を送信する。この際、音声情報のみで足りる場合にはその音声情報を配車車両へ送信させ、ユーザとドライバーとの会話が必要な場合にはユーザ端末2からの電話を車両端末に接続させる。
【0020】
ユーザ位置情報検索部13は、車両呼出制御部12による信号を受け付け、ユーザの配車希望位置情報を検索する。具体的には、車両呼出制御部12において認識された音声情報に基づき、格納部20に格納されたマップ情報22を読み出して配車希望位置情報を検索し、配車希望位置を緯度経度で割り出してその結果を車両呼出制御部12に送信する。
【0021】
車両位置情報取得部14は、車両呼出制御部12による信号を受け付け、ユーザの配車希望位置情報に基づく所定の条件を満たす対象車両の位置情報を取得する。具体的には、格納部20に格納された車両位置情報DB23を参照して、配車希望位置の緯度経度情報に基づく予め設定された条件に合致する車両(例えば、配車希望位置から3km以内に所在する車両)を読み出して車両呼出制御部12に送信する。
【0022】
第1呼出部15は、車両呼出制御部12による信号を受け付け、対象車両に対して第1の呼出を行う。具体的には、格納部20に格納された電話番号情報DB21から対象車両の第1の電話番号を読み出し、その第1の電話番号にてユーザから配車要請があった旨及びその配車希望位置情報を当該車両に設置された携帯電話端末に通知する。
【0023】
第2呼出部16は、車両呼出制御部12による信号を受け付け、すべての車両に対して第2の呼出を行う。具体的には、格納部20に格納された電話番号情報DB21からすべての車両の第2の電話番号を読み出し、その第2の電話番号にてユーザから配車要請があった旨及びその配車希望位置情報をすべての車両に設置された携帯電話端末に通知する。
【0024】
第3呼出部17は、車両呼出制御部12による信号を受け付け、指定された車両に対して第3の呼出を行う。具体的には、格納部20に格納された電話番号情報DB21から当該車両の第3の電話番号を読み出し、その第3の電話番号にて車両呼出制御部12から送信された音声情報を通知、又は、ユーザ端末2からの電話を当該車両端末に接続させる。
【0025】
配車指示部18は、車両呼出制御部12による信号を受け付け、第1の呼出又は第2の呼出に応答した車両に対して配車指示を行う。また、配車データ蓄積部19は、配車が完了した段階で配車を要請したユーザ名と、その電話番号や配車希望位置情報等をユーザ蓄積情報DB24に蓄積する。
【0026】
次に、図6に示すフローチャートを参考しながら、本実施形態に係る配車管理サーバの動作について説明する。
【0027】
まず、受付部11において、ユーザ端末2からの電話呼出が受け付けられる(S1)。ユーザからの電話呼出は受付部11によって自動着信され、予め録音されていた対応用の音声ガイダンスが流される。音声ガイダンスには、例えば「配車のご要請ですか、配車済みの車両に関するお問合せですか」といったユーザに対する問いかけが含まれており、このガイダンスに応答したユーザの音声が音声情報信号として車両呼出制御部12に送信される。
【0028】
車両呼出制御部12では、受付部11から送信された音声情報がユーザからの配車要請であるか、配車済みの車両に関する問い合わせであるかが認識される(S2)。認識された音声情報がユーザからの配車要請に関するものである場合、ユーザに対して名前等のユーザ情報の応答を促す音声ガイダンス(例えば「お客様のお名前をおっしゃってください」等)が流される。そして、このガイダンスの応答からユーザ名等が音声認識される(S3)。
【0029】
ユーザ名等を認識した車両呼出制御部12では、格納部20に格納された図5に示すようなユーザ蓄積情報DB24を参照し、このユーザが以前に本サーバを利用したことがあるユーザであるか否かが判断される(S4)。以前に本サーバを利用したことがないユーザである場合、ユーザに対して配車希望位置に関する情報の応答を促す音声ガイダンス(例えば「配車をご希望のご住所をおっしゃってください」等)が流され、このガイダンスの応答から配車希望位置情報が音声認識される(S5)。
【0030】
一方、このユーザが以前に本サーバを利用したことがあるユーザである場合、ユーザに対して以前の配車位置と同じでよいか否かの応答を促す音声ガイダンス(例えば「前回の配車位置と同じ場所でよろしいでしょうか」等)が流される。このガイダンスの応答を音声認識することにより、ユーザが以前と異なる配車位置を希望している場合には、以前に本サーバを利用したことがないユーザである場合と同様にユーザに対して配車希望位置に関する情報の応答を促す音声ガイダンスが流され、新たな配車希望位置情報が音声認識される(S5)。こうして認識された「○○区○−○−○」といった住所による配車希望位置情報は、ユーザ位置情報検索部13において、格納部20に格納された図3に示すようなマップ情報DB22を検索することにより、緯度経度による配車希望位置情報が割り出される。
【0031】
また、以前の配車位置と同じでよいか否かの応答を促す音声ガイダンスに対するユーザの応答が、以前と同じ配車位置を希望していると音声認識された場合には、図5に示すようなユーザ蓄積情報DB24から以前の情報を読み出すことにより、住所及び緯度経度による配車希望位置情報が取得される。
【0032】
配車希望位置情報が取得されると、車両位置情報取得部14において、格納部20に格納された例えば図4に示すような車両位置情報DB23が参照され、配車希望位置の緯度経度情報に基づく予め設定された条件に合致する対象車両(例えば、配車希望位置から3km以内に所在する車両)が読み出される。そして、第1呼出部15では、格納部20に格納された図2に示すような電話番号情報DB21から当該対象車両の第1の電話番号が読み出され、その第1の電話番号を用いて第1の呼出処理が行われる(S7)。この呼出処理では、ユーザから配車要請があった旨及び住所によるその配車希望位置情報が当該対象車両に設置された携帯電話端末に通知されることになる。
【0033】
第1の呼出処理により、対象車両に設置された携帯電話では第1の電話番号に対応した着信音が鳴るため、ドライバーは自車の付近に配車要請があったと理解することができ、この呼出を受けたドライバーは自車が配車可能な状況であれば応答する。このように所定の時間内(例えば1分以内)に第1の呼出に対する応答があった場合には(S8)、配車指示部18において当該応答した対象車両に対して配車が指示される(S10)。
【0034】
また、予め設定された条件に合致する対象車両がなかった場合や対象車両が配車可能な状況でなかった場合等、所定の時間内(例えば1分以内)に第1の呼出に対する応答がなかった場合には(S8)、第2呼出部16において、格納部20に格納された図2に示すような電話番号情報DB21からすべての車両の第2の電話番号が読み出され、その第2の電話番号を用いて第2の呼出処理が行われる(S9)。この呼出処理では、ユーザから配車要請があった旨及び住所によるその配車希望位置情報が当該対象車両に設置された携帯電話端末に通知されることになる。
【0035】
第2の呼出処理により、対象車両に設置された携帯電話では第2の電話番号に対応した着信音が鳴るため、ドライバーは全車両に対する配車要請であると理解することができ、この呼出を受けたドライバーは自車が配車可能な状況であれば応答する。このように第2の呼出に対する応答があった場合には、配車指示部18において当該応答した車両に対して配車が指示される(S10)。
【0036】
こうして配車が完了した後、配車データ蓄積部19では、配車を要請したユーザ名と、その電話番号や住所及び緯度経度による配車希望位置情報等が図5に示すようなユーザ蓄積情報DB24に蓄積される(S11)。蓄積されたデータは次回以降の配車要請時に利用されることになる。
【0037】
ところで、車両呼出制御部12において、受付部11から送信されたユーザからの音声情報が配車済みの車両に関する問い合わせであると認識された場合(S2)、格納部20に格納された図4に示すような車両位置情報DB23からその配車車両に関する情報が読み出される。そして、第3呼出部17では、格納部20に格納された図2に示すような電話番号情報DB21から当該配車車両の第3の電話番号を読み出し、その第3の電話番号を用いて第3の呼出処理が行われる(S12)。
【0038】
第3の呼出処理により、配車車両に設置された携帯電話では第3の電話番号に対応した着信音が鳴るため、ドライバーは配車内容に関する連絡と理解して応答することができる。この際、簡単な配車希望位置の変更のように音声情報のみで足りる場合にはその音声情報が当該配車車両へ送信され、ユーザとドライバーとの会話が必要な場合にはユーザ端末2からの電話が車両端末に接続される。
【0039】
以上説明したように、本実施形態に係る配車管理サーバによれば、効率的な配車を行うことができる。
【0040】
なお、本発明に係る配車管理サーバは上記記載の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形態様を採ることが可能である。例えば、上記実施形態では、配車車両がタクシーである形態を例に挙げて説明したが、郵便車両や宅配車両のような集荷用車両の配車管理に適用することもできる。
【0041】
また、上記実施形態では、ユーザ名や配車希望位置情報をユーザが応答した音声を認識することによって取得する態様を例に挙げて説明したが、例えばユーザに端末のプッシュボタンを操作させることによってユーザ名やユーザID等を取得したり、ユーザ端末によって取得されるGPS情報やユーザ端末の接続を管轄する基地局情報からユーザの所在位置(配車希望位置)情報を取得してもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、GPSシステムによるデータベースを利用して各車両の所在位置情報を取得する態様を例に挙げて説明したが、各車両に設置された携帯電話端末が接続可能な携帯電話網を管轄する基地局情報から車両の所在位置情報を取得してもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、配車希望位置から3km以内の車両を第1の呼出対象条件とした例について説明したが、この条件は車両数や車両管轄範囲等に応じて最適な値に設定することができる。また、地理上の直線距離ではなく道路距離によって条件を設定し、さらには路上の混雑状況等を加味させてもよい。
【0044】
また、上記実施形態では、配車希望位置情報を音声で配車車両に通知する態様を例に挙げて説明したが、車両のドライバーにとって視覚的に理解しやすいように、配車希望位置情報を地図データとして配車車両に通知し、車両に搭載されたカーナビゲーション等のディスプレイ上に表示させることとしてもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、ユーザからの電話に対していったん音声ガイダンスに応答させた後、配車指示部18からの指示を待って配車を行う態様を例に挙げて説明したが、ユーザからの電話連絡を第1の呼出として対象車両に設置された携帯電話端末に直接的に接続させることとし、所定の時間内に対象車両から応答がなかった場合には、ユーザからの電話連絡を第2の呼出としてすべての車両に設置された携帯電話端末に直接的に接続させることとしてもよい。そして、配車要請を行ったユーザの電話番号を配車完了まで保存しておき、同一の電話番号からの連絡があった際には、当該ユーザからの電話連絡を第3の呼出として配車車両に設置された携帯電話端末に直接的に接続させることとしてもよい。このような態様を採れば、サーバのさらなる簡素化を図ることも期待できる。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係る配車管理サーバによれば、配車に適した車両に対して優先的に呼出を行い、適した車両からの応答がない場合に配車対象を全車両に広げることにより、効率的な配車を行うことが可能になる。また、第1の呼出と第2の呼出とを異なる電話番号で行うため、各電話番号につき異なる着信音を設定しておくこと等により、車両のドライバーは自車が配車に適した車両とみなされての配車要請なのか、あるいは全車両に対する配車要請なのかを、実際に内容を聞くまでもなく理解することが可能になる。
【0047】
また、第1の呼出及び第2の呼出に用いられる電話番号と異なる第3の電話番号を用いて配車された車両の呼出を行うこととすれば、上記と同じく異なる着信音を設定しておくこと等により、その呼出がユーザからの配車位置変更等の配車に関する連絡であることを理解することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る配車管理サーバの構成及び外部要素との接続関係を示すブロック図である。
【図2】電話番号情報データベースの一例である。
【図3】マップ情報データベースの一例である。
【図4】車両位置情報データベースの一例である。
【図5】ユーザ蓄積情報データベースの一例である。
【図6】本実施形態に係る配車管理サーバの動作について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…配車管理サーバ、2…ユーザ端末、3a、3b、3c、3d…車両端末、11…受付部、12…車両呼出制御部、13…ユーザ位置情報検索部、14…車両位置情報取得部、15…第1呼出部、16…第2呼出部、17…第3呼出部、18…配車指示部、19…配車データ蓄積部、20…格納部、21…電話番号情報DB、22…マップ情報DB、23…車両位置情報DB、24…ユーザ蓄積情報DB、N…携帯電話通信網
【発明の属する技術分野】
本発明は配車を管理する配車管理サーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タクシー等の配車を行う際には以下のようなやりとりが行われていた。まず、タクシーの配車を希望するユーザは、タクシー会社の管理局へ電話をかけて、配車を希望する旨のほか自分に関する情報や配車希望位置をタクシー会社のオペレータに口頭で知らせる。この配車希望を受け付けたオペレータは、配車希望に見合うすべてのタクシーに対して無線等を用いて連絡し、配車すべきタクシーを選択してユーザに関する情報や配車希望位置を当該タクシーのドライバーに通知する。そして、この通知を受けたタクシーがユーザの配車希望位置へ向かうことによって配車が行われる。
【0003】
また、オペレータの介在度を減らすための技術としては、例えば特許文献1に記載されたタクシー配車システムがある。この技術では、ユーザが利用する携帯電話が接続された基地局に関する位置情報と、各タクシーの位置情報とを取得し、これらの位置情報に基づいて最適なタクシーを抽出して配車指示を行う。このとき、タクシーのドライバーがユーザと連絡を取ることができるよう、ユーザの携帯電話番号に関する情報を併せて通知することとしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−260181号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、タクシーに対する連絡がどのような状態で送られたものであるのかが当該タクシーのドライバーに解り難いという不便があった。すなわち、連絡を受信したタクシーのドライバーは、それが通常の配車要請なのか、自車が最適車両と抽出されたものであるのか、あるいはユーザからの配車位置変更であるのかということを、実際に内容を聞くまで理解することができず、迅速かつ正確な対応ができない場合が生じていた。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、効率的な配車を行うことが可能な配車管理サーバを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る配車管理サーバは、複数の車両それぞれについて第1の電話番号及び第2の電話番号を格納する格納手段と、ユーザの配車希望位置情報を取得するユーザ位置情報取得手段と、前記複数の車両の所在位置情報を取得する車両位置情報取得手段と、前記複数の車両のうち、前記複数の車両の所在位置情報及び前記配車希望位置情報に基づく所定の条件を満たした対象車両に対して、前記第1の電話番号を用いて第1の呼出を行う第1の車両呼出手段と、所定の時間内に前記対象車両から前記第1の呼出に対する応答がなかった場合、前記複数の車両すべてに対して前記第2の電話番号を用いて第2の呼出を行う第2の車両呼出手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、各車両に対して呼出可能な第1の電話番号及び第2の電話番号を格納しておき、ユーザの配車希望位置情報及び各車両の所在位置情報に基づく所定の条件を満たした対象車両(例えば、配車希望位置から3km以内に所在する車両)に対して、第1の電話番号を用いて呼出を行う。この呼出に対する応答が所定の時間内になかった場合、すべての車両に対して第2の電話番号を用いて呼出を行う。そして、呼出に応答した車両に対して配車が行われることになる。
【0009】
このように、配車に適した車両に対して優先的に呼出を行い、適した車両からの応答がない場合に配車対象を全車両に広げることにより、効率的な配車を行うことが可能になる。また、第1の呼出と第2の呼出とを異なる電話番号で行うため、各電話番号につき異なる着信音を設定しておくこと等により、車両のドライバーは自車が配車に適した車両とみなされての配車要請なのか、あるいは全車両に対する配車要請なのかを、実際に内容を聞くまでもなく理解することが可能になる。
【0010】
また、上記配車管理サーバにおいて、前記格納手段は、前記複数の車両それぞれについてさらに第3の電話番号を格納し、前記第1の呼出又は前記第2の呼出に応答した応答車両に対して第3の電話番号を用いて第3の呼出を行う第3の呼出手段をさらに備えることも好ましい。
【0011】
このように、第1の呼出及び第2の呼出に用いられる電話番号と異なる第3の電話番号を用いて配車された車両の呼出を行うこととすれば、上記と同じく異なる着信音を設定しておくこと等により、その呼出がユーザからの配車位置変更等の配車内容に関する連絡であることを理解することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る配車管理サーバの実施形態について説明する。なお、本実施形態ではユーザの要請に応じてタクシーを配車するケースを例に挙げて説明する。
【0013】
まず、本実施形態に係る配車管理サーバの構成について説明する。図1は本実施形態に係る配車管理サーバの構成及び外部要素との接続関係を示すブロック図である。この配車管理サーバ1は、ユーザが利用する通信端末(ユーザ端末)2及び移動体通信網Nを介してタクシーに設置された携帯電話端末(車両端末)3a、3b、3c、3d…と接続可能になっており、受付部11と、車両呼出制御部12と、ユーザ位置情報検索部13と、車両位置情報取得部14と、第1呼出部15と、第2呼出部16と、第3呼出部17と、配車指示部18と、配車データ蓄積部19と、格納部20とを備えて構成される。以下、各構成要素について詳細に説明する。
【0014】
格納部20には、電話番号情報データベース(DB)21、マップ情報データベース(DB)22、車両位置情報データベース(DB)23及びユーザ蓄積情報データベース(DB)24が格納されている。
【0015】
ここで、電話番号情報DB21は、車両端末3a、3b、3c、3d…それぞれに付与された異なる3つの電話番号を記録したデータベースであり、例えば図2に示すようなテーブルデータとして格納されている。マップ情報DB22は、地図情報と緯度経度情報と住所とを関連付けたデータベースであり、例えば図3に示すような画像データとして格納されている。車両位置情報DB23は、GPSシステムによる各車両の所在位置情報とその稼動状況とを関連付けたデータベースであり、例えば図4に示すようなテーブルデータとして格納されている。この車両位置情報DB23は、車両の移動状況に合わせて所定の時間(例えば1分)ごとに更新されるものとする。また、ユーザ蓄積情報DB24は、以前の配車によって得られたユーザ名と、その電話番号や配車希望位置情報(例えば、過去に配車実績のある場所の位置情報)等とを関連付けたデータベースであり、例えば図5に示すテーブルデータとして格納されている。
【0016】
受付部11は、配車要請や配車位置変更等のようなユーザ端末2からの電話呼出を受け付ける機能を持つ。この受付部11には予め対応用の音声ガイダンスが録音されており、ユーザ端末2からの呼出に対して自動着信すると音声ガイダンスが流される。また、ガイダンスに応答したユーザの音声を音声情報信号として車両呼出制御部12に送信する。
【0017】
車両呼出制御部12は、受付部11から送信された音声情報信号を認識し、各要素を制御する信号を発信する。具体的には、認識された音声情報信号がユーザからの配車要請に関するものであれば、そのユーザが以前に本サーバを利用したことがある場合には格納部20に格納されたユーザ蓄積情報DB24からユーザの配車希望位置情報を読み出し、以前に本サーバを利用したことがない場合にはユーザ位置情報検索部13に対してユーザの配車希望位置情報の検索を指示する信号を送信する。また、車両位置情報取得部14に対して配車希望位置情報に基づく所定の条件を満たす対象車両(例えば、配車希望位置から3km以内に所在する車両)の所在位置情報の取得を指示する信号を送信する。
【0018】
こうしてユーザの希望配車位置情報及び車両の所在位置情報が得られた後、第1呼出部15に対して上記所定の条件を満たした対象車両への第1の呼出を指示する信号を送信する。この第1の呼出に対する応答が所定の時間内(例えば1分以内)になかった場合、第2呼出部16に対して第2の呼出を指示する信号を送信する。そして、配車指示部18に対して呼出に応答した車両へ配車指示を行わせる信号を送信する。
【0019】
また、車両呼出制御部12は、認識された音声情報信号が配車位置変更等のような既に配車後に関するものであれば、格納部20に格納された車両位置情報DB23からその配車車両に関する情報を読み出し、第3呼出部17に対して当該車両への第3の呼出を指示する信号を送信する。この際、音声情報のみで足りる場合にはその音声情報を配車車両へ送信させ、ユーザとドライバーとの会話が必要な場合にはユーザ端末2からの電話を車両端末に接続させる。
【0020】
ユーザ位置情報検索部13は、車両呼出制御部12による信号を受け付け、ユーザの配車希望位置情報を検索する。具体的には、車両呼出制御部12において認識された音声情報に基づき、格納部20に格納されたマップ情報22を読み出して配車希望位置情報を検索し、配車希望位置を緯度経度で割り出してその結果を車両呼出制御部12に送信する。
【0021】
車両位置情報取得部14は、車両呼出制御部12による信号を受け付け、ユーザの配車希望位置情報に基づく所定の条件を満たす対象車両の位置情報を取得する。具体的には、格納部20に格納された車両位置情報DB23を参照して、配車希望位置の緯度経度情報に基づく予め設定された条件に合致する車両(例えば、配車希望位置から3km以内に所在する車両)を読み出して車両呼出制御部12に送信する。
【0022】
第1呼出部15は、車両呼出制御部12による信号を受け付け、対象車両に対して第1の呼出を行う。具体的には、格納部20に格納された電話番号情報DB21から対象車両の第1の電話番号を読み出し、その第1の電話番号にてユーザから配車要請があった旨及びその配車希望位置情報を当該車両に設置された携帯電話端末に通知する。
【0023】
第2呼出部16は、車両呼出制御部12による信号を受け付け、すべての車両に対して第2の呼出を行う。具体的には、格納部20に格納された電話番号情報DB21からすべての車両の第2の電話番号を読み出し、その第2の電話番号にてユーザから配車要請があった旨及びその配車希望位置情報をすべての車両に設置された携帯電話端末に通知する。
【0024】
第3呼出部17は、車両呼出制御部12による信号を受け付け、指定された車両に対して第3の呼出を行う。具体的には、格納部20に格納された電話番号情報DB21から当該車両の第3の電話番号を読み出し、その第3の電話番号にて車両呼出制御部12から送信された音声情報を通知、又は、ユーザ端末2からの電話を当該車両端末に接続させる。
【0025】
配車指示部18は、車両呼出制御部12による信号を受け付け、第1の呼出又は第2の呼出に応答した車両に対して配車指示を行う。また、配車データ蓄積部19は、配車が完了した段階で配車を要請したユーザ名と、その電話番号や配車希望位置情報等をユーザ蓄積情報DB24に蓄積する。
【0026】
次に、図6に示すフローチャートを参考しながら、本実施形態に係る配車管理サーバの動作について説明する。
【0027】
まず、受付部11において、ユーザ端末2からの電話呼出が受け付けられる(S1)。ユーザからの電話呼出は受付部11によって自動着信され、予め録音されていた対応用の音声ガイダンスが流される。音声ガイダンスには、例えば「配車のご要請ですか、配車済みの車両に関するお問合せですか」といったユーザに対する問いかけが含まれており、このガイダンスに応答したユーザの音声が音声情報信号として車両呼出制御部12に送信される。
【0028】
車両呼出制御部12では、受付部11から送信された音声情報がユーザからの配車要請であるか、配車済みの車両に関する問い合わせであるかが認識される(S2)。認識された音声情報がユーザからの配車要請に関するものである場合、ユーザに対して名前等のユーザ情報の応答を促す音声ガイダンス(例えば「お客様のお名前をおっしゃってください」等)が流される。そして、このガイダンスの応答からユーザ名等が音声認識される(S3)。
【0029】
ユーザ名等を認識した車両呼出制御部12では、格納部20に格納された図5に示すようなユーザ蓄積情報DB24を参照し、このユーザが以前に本サーバを利用したことがあるユーザであるか否かが判断される(S4)。以前に本サーバを利用したことがないユーザである場合、ユーザに対して配車希望位置に関する情報の応答を促す音声ガイダンス(例えば「配車をご希望のご住所をおっしゃってください」等)が流され、このガイダンスの応答から配車希望位置情報が音声認識される(S5)。
【0030】
一方、このユーザが以前に本サーバを利用したことがあるユーザである場合、ユーザに対して以前の配車位置と同じでよいか否かの応答を促す音声ガイダンス(例えば「前回の配車位置と同じ場所でよろしいでしょうか」等)が流される。このガイダンスの応答を音声認識することにより、ユーザが以前と異なる配車位置を希望している場合には、以前に本サーバを利用したことがないユーザである場合と同様にユーザに対して配車希望位置に関する情報の応答を促す音声ガイダンスが流され、新たな配車希望位置情報が音声認識される(S5)。こうして認識された「○○区○−○−○」といった住所による配車希望位置情報は、ユーザ位置情報検索部13において、格納部20に格納された図3に示すようなマップ情報DB22を検索することにより、緯度経度による配車希望位置情報が割り出される。
【0031】
また、以前の配車位置と同じでよいか否かの応答を促す音声ガイダンスに対するユーザの応答が、以前と同じ配車位置を希望していると音声認識された場合には、図5に示すようなユーザ蓄積情報DB24から以前の情報を読み出すことにより、住所及び緯度経度による配車希望位置情報が取得される。
【0032】
配車希望位置情報が取得されると、車両位置情報取得部14において、格納部20に格納された例えば図4に示すような車両位置情報DB23が参照され、配車希望位置の緯度経度情報に基づく予め設定された条件に合致する対象車両(例えば、配車希望位置から3km以内に所在する車両)が読み出される。そして、第1呼出部15では、格納部20に格納された図2に示すような電話番号情報DB21から当該対象車両の第1の電話番号が読み出され、その第1の電話番号を用いて第1の呼出処理が行われる(S7)。この呼出処理では、ユーザから配車要請があった旨及び住所によるその配車希望位置情報が当該対象車両に設置された携帯電話端末に通知されることになる。
【0033】
第1の呼出処理により、対象車両に設置された携帯電話では第1の電話番号に対応した着信音が鳴るため、ドライバーは自車の付近に配車要請があったと理解することができ、この呼出を受けたドライバーは自車が配車可能な状況であれば応答する。このように所定の時間内(例えば1分以内)に第1の呼出に対する応答があった場合には(S8)、配車指示部18において当該応答した対象車両に対して配車が指示される(S10)。
【0034】
また、予め設定された条件に合致する対象車両がなかった場合や対象車両が配車可能な状況でなかった場合等、所定の時間内(例えば1分以内)に第1の呼出に対する応答がなかった場合には(S8)、第2呼出部16において、格納部20に格納された図2に示すような電話番号情報DB21からすべての車両の第2の電話番号が読み出され、その第2の電話番号を用いて第2の呼出処理が行われる(S9)。この呼出処理では、ユーザから配車要請があった旨及び住所によるその配車希望位置情報が当該対象車両に設置された携帯電話端末に通知されることになる。
【0035】
第2の呼出処理により、対象車両に設置された携帯電話では第2の電話番号に対応した着信音が鳴るため、ドライバーは全車両に対する配車要請であると理解することができ、この呼出を受けたドライバーは自車が配車可能な状況であれば応答する。このように第2の呼出に対する応答があった場合には、配車指示部18において当該応答した車両に対して配車が指示される(S10)。
【0036】
こうして配車が完了した後、配車データ蓄積部19では、配車を要請したユーザ名と、その電話番号や住所及び緯度経度による配車希望位置情報等が図5に示すようなユーザ蓄積情報DB24に蓄積される(S11)。蓄積されたデータは次回以降の配車要請時に利用されることになる。
【0037】
ところで、車両呼出制御部12において、受付部11から送信されたユーザからの音声情報が配車済みの車両に関する問い合わせであると認識された場合(S2)、格納部20に格納された図4に示すような車両位置情報DB23からその配車車両に関する情報が読み出される。そして、第3呼出部17では、格納部20に格納された図2に示すような電話番号情報DB21から当該配車車両の第3の電話番号を読み出し、その第3の電話番号を用いて第3の呼出処理が行われる(S12)。
【0038】
第3の呼出処理により、配車車両に設置された携帯電話では第3の電話番号に対応した着信音が鳴るため、ドライバーは配車内容に関する連絡と理解して応答することができる。この際、簡単な配車希望位置の変更のように音声情報のみで足りる場合にはその音声情報が当該配車車両へ送信され、ユーザとドライバーとの会話が必要な場合にはユーザ端末2からの電話が車両端末に接続される。
【0039】
以上説明したように、本実施形態に係る配車管理サーバによれば、効率的な配車を行うことができる。
【0040】
なお、本発明に係る配車管理サーバは上記記載の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形態様を採ることが可能である。例えば、上記実施形態では、配車車両がタクシーである形態を例に挙げて説明したが、郵便車両や宅配車両のような集荷用車両の配車管理に適用することもできる。
【0041】
また、上記実施形態では、ユーザ名や配車希望位置情報をユーザが応答した音声を認識することによって取得する態様を例に挙げて説明したが、例えばユーザに端末のプッシュボタンを操作させることによってユーザ名やユーザID等を取得したり、ユーザ端末によって取得されるGPS情報やユーザ端末の接続を管轄する基地局情報からユーザの所在位置(配車希望位置)情報を取得してもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、GPSシステムによるデータベースを利用して各車両の所在位置情報を取得する態様を例に挙げて説明したが、各車両に設置された携帯電話端末が接続可能な携帯電話網を管轄する基地局情報から車両の所在位置情報を取得してもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、配車希望位置から3km以内の車両を第1の呼出対象条件とした例について説明したが、この条件は車両数や車両管轄範囲等に応じて最適な値に設定することができる。また、地理上の直線距離ではなく道路距離によって条件を設定し、さらには路上の混雑状況等を加味させてもよい。
【0044】
また、上記実施形態では、配車希望位置情報を音声で配車車両に通知する態様を例に挙げて説明したが、車両のドライバーにとって視覚的に理解しやすいように、配車希望位置情報を地図データとして配車車両に通知し、車両に搭載されたカーナビゲーション等のディスプレイ上に表示させることとしてもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、ユーザからの電話に対していったん音声ガイダンスに応答させた後、配車指示部18からの指示を待って配車を行う態様を例に挙げて説明したが、ユーザからの電話連絡を第1の呼出として対象車両に設置された携帯電話端末に直接的に接続させることとし、所定の時間内に対象車両から応答がなかった場合には、ユーザからの電話連絡を第2の呼出としてすべての車両に設置された携帯電話端末に直接的に接続させることとしてもよい。そして、配車要請を行ったユーザの電話番号を配車完了まで保存しておき、同一の電話番号からの連絡があった際には、当該ユーザからの電話連絡を第3の呼出として配車車両に設置された携帯電話端末に直接的に接続させることとしてもよい。このような態様を採れば、サーバのさらなる簡素化を図ることも期待できる。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係る配車管理サーバによれば、配車に適した車両に対して優先的に呼出を行い、適した車両からの応答がない場合に配車対象を全車両に広げることにより、効率的な配車を行うことが可能になる。また、第1の呼出と第2の呼出とを異なる電話番号で行うため、各電話番号につき異なる着信音を設定しておくこと等により、車両のドライバーは自車が配車に適した車両とみなされての配車要請なのか、あるいは全車両に対する配車要請なのかを、実際に内容を聞くまでもなく理解することが可能になる。
【0047】
また、第1の呼出及び第2の呼出に用いられる電話番号と異なる第3の電話番号を用いて配車された車両の呼出を行うこととすれば、上記と同じく異なる着信音を設定しておくこと等により、その呼出がユーザからの配車位置変更等の配車に関する連絡であることを理解することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る配車管理サーバの構成及び外部要素との接続関係を示すブロック図である。
【図2】電話番号情報データベースの一例である。
【図3】マップ情報データベースの一例である。
【図4】車両位置情報データベースの一例である。
【図5】ユーザ蓄積情報データベースの一例である。
【図6】本実施形態に係る配車管理サーバの動作について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…配車管理サーバ、2…ユーザ端末、3a、3b、3c、3d…車両端末、11…受付部、12…車両呼出制御部、13…ユーザ位置情報検索部、14…車両位置情報取得部、15…第1呼出部、16…第2呼出部、17…第3呼出部、18…配車指示部、19…配車データ蓄積部、20…格納部、21…電話番号情報DB、22…マップ情報DB、23…車両位置情報DB、24…ユーザ蓄積情報DB、N…携帯電話通信網
Claims (2)
- 複数の車両それぞれについて第1の電話番号及び第2の電話番号を格納する格納手段と、
ユーザの配車希望位置情報を取得するユーザ位置情報取得手段と、
前記複数の車両の所在位置情報を取得する車両位置情報取得手段と、
前記複数の車両のうち、前記配車希望位置情報及び前記複数の車両の所在位置情報に基づく所定の条件を満たした対象車両に対して、前記第1の電話番号を用いて第1の呼出を行う第1の車両呼出手段と、
所定の時間内に前記対象車両から前記第1の呼出に対する応答がなかった場合、前記複数の車両すべてに対して前記第2の電話番号を用いて第2の呼出を行う第2の車両呼出手段と
を備えることを特徴とする配車管理サーバ。 - 前記格納手段は、前記複数の車両それぞれについてさらに第3の電話番号を格納し、
前記第1の呼出又は前記第2の呼出に応答した応答車両に対して第3の電話番号を用いて第3の呼出を行う第3の呼出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の配車管理サーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003110434A JP2004318406A (ja) | 2003-04-15 | 2003-04-15 | 配車管理サーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003110434A JP2004318406A (ja) | 2003-04-15 | 2003-04-15 | 配車管理サーバ |
Publications (1)
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Family
ID=33471297
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---|---|---|---|
JP2003110434A Pending JP2004318406A (ja) | 2003-04-15 | 2003-04-15 | 配車管理サーバ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004318406A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009075989A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-09 | Fujitsu General Ltd | 通信指令システム及び通信指令プログラム |
JP2016512673A (ja) * | 2013-03-11 | 2016-04-28 | クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated | 対話型遠隔通信における応答性向上のための意図エンジン |
JP2019091216A (ja) * | 2017-11-14 | 2019-06-13 | アルパイン株式会社 | 経路設定装置および経路設定方法 |
-
2003
- 2003-04-15 JP JP2003110434A patent/JP2004318406A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019091216A (ja) * | 2017-11-14 | 2019-06-13 | アルパイン株式会社 | 経路設定装置および経路設定方法 |
JP7109905B2 (ja) | 2017-11-14 | 2022-08-01 | アルパイン株式会社 | 経路設定装置および経路設定方法 |
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