JP2004314865A - パネル接合方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両のアウタパネル1とインナパネル2との間に空間部を有してアウタパネル1の端縁部とインナパネルの端縁部とを溶接接合する方法において、A車及びB車のアウタパネル1の端縁部3A、3bを内側に折り返してさらに立ち起こしたフランジ部4を形成し、このフランジ部4の外側面とインナパネル2の端縁部2aの内側面とを重ね合わせて溶接接合し、A車及びB車においてもインナパネル2を共通化した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のドア等のアウタパネルとインナパネルの接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2000−264272号公報
【0003】
特許文献1はアウタパネルの端縁部を内側に折り返して内側と重ね合わせ、二重になったアウタパネルの端縁重合部にインナパネルの端縁を重ね合わせてレーザ溶接等により溶接接合する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1はアウタパネルとインナパネルとのヘミングレス接合である。車種にはアウタパネルの端縁部の長さLやアウタパネルとインナパネルとの間の空間部による幅Wが様々である。従って、車種毎に専用のインナパネルを用いているのが現状であり、投資設備及び部品コストを低減するためにインナパネルを他社種共通化することが課題となっていた。
【0005】
本発明の目的は、インナパネルを他車種共通化し、投資設備及び部品コストの低減を可能にしたパネル接合方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明は、請求項1に記載の通り、車両のアウタパネルとインナパネルとの間に空間部を有してアウタパネルの端縁部とインナパネルの端縁部とを溶接接合する方法において、アウタパネルの端縁部を内側に折り返してさらに立ち起こしたフランジ部を形成し、このフランジ部の外側面とインナパネルの端縁部の内側面とを重ね合わせて溶接接合することを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2に記載の通り、車両のアウタパネルとインナパネルとの間に空間部を有してアウタパネルの端縁部とインナパネルの端縁部とを溶接接合する方法において、アウタパネルの端縁部を内側に折り返して内側と重ね合わせ、さらに立ち起こし部とこの立ち起こし部と連続したアウタパネル面と平行したフランジ部を形成し、このフランジ部とインナパネルの端縁部を重ね合わせて溶接接合することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
図1は本発明の実施例1を示し、A車及びB車によってアウタパネル1の端縁部の長さを異なる場合である。1はアウタパネルであり、2はインナパネルである。この実施例1はA車及びB車によってアウタパネル1の端縁部の長さを異なる場合である。すなわち、A車のアウタパネル1の端縁部3Aの長さはL1であるがB車のアウタパネル1の端縁部3Bの長さは前記L1+L2である。このA車の端縁部3A及びB車の端縁部3Bの何れも内側に折り返して内側と重ね合わせ、さらに立ち起こしたフランジ部4を形成している。
【0009】
そして、前記フランジ部4の外側面とインナパネル1の端縁部2aの内側面とを重ね合わせてレーザ溶接等で溶接接合5したものである。従って、長さL1の端縁部3AのA車のアウタパネル1及び長さはL2の端縁部3BのB車のアウタパネル1に対しインナパネル2は共通化することができるのである。尚、図1ではフランジ部4の外側面とインナパネル1の端縁部2aの内側面とを重ね合わせているが、フランジ部4の内側面とインナパネル1の端縁部2aの外側面とを重ね合わせてもよい。
【0010】
【実施例2】
図2は本発明の実施例2を示し、A車のアウタパネル1の端縁部3Aの長さとB車のアウタパネル1の端縁部3Bの長さが同一であるがアウタパネル1A、1Bとインナパネル2との間の空間部による幅W1及びW1+W2と異なる場合である。前記ウタパネル1Aの端縁部3AもB車のアウタパネル1Bの端縁部3Bも内側に折り返して内側と重ね合わせ、さらに立ち起こしたフランジ部4A、4Bを形成しているが、A車の場合フランジ部4Aの長さは幅W1に相応させ、B車の場合フランジ部4Bの長さは幅W1+W2に相応させ、このフランジ部4A、4Bの異なる長さで調整しており、これらフランジ部4A、4B外側面とインナパネル2の端縁部2aの内側面とを重ね合わせてレーザ溶接等で溶接接合5したものである。この実施例2の場合もA車のアウタパネル1A及びB車のアウタパネル1Bに対しインナパネル2は共通化することができるのである。尚、図2ではフランジ部4の外側面とインナパネル1の端縁部2aの内側面とを重ね合わせているが、フランジ部4の内側面とインナパネル1の端縁部2aの外側面とを重ね合わせてもよい。
【0011】
【実施例3】
図3は本発明の実施例3を示し、実施例1の変形例である。すなわち、A車のアウタパネル1の端縁部3Aの長さはL1でB車のアウタパネル1の端縁部3Bの長さは前記L1+L2に調整する構成をアウタパネル1Aの端縁部3AもB車のアウタパネル1Bの端縁部3Bも内側に折り返して内側と重ね合わせ、さらに立ち起こしたフランジ部4との間に横壁6を形成し、この横壁6の長さで長短を調整したものである。その他は実施例1と同一である。この実施例3も長さL1の端縁部3AのA車のアウタパネル1及び長さL2の端縁部3BのB車のアウタパネル1に対しインナパネル2は共通化することができるのである。尚、図3ではフランジ部4の外側面とインナパネル1の端縁部2aの内側面とを重ね合わせているが、フランジ部4の内側面とインナパネル1の端縁部2aの外側面とを重ね合わせてもよい。
【0012】
【実施例4】
図4は本発明の実施例4を示し、前記実施例2及び上記実施例3の変形例である。すなわち、A車のアウタパネル1の端縁部3Aの長さとB車のアウタパネル1の端縁部3Bの長さが同一であり、アウタパネル1A、1Bとインナパネル2との間の空間部による幅W1及びW1+W2と異なる場合、アウタパネル1Aの端縁部3AもB車のアウタパネル1Bの端縁部3Bも内側に折り返して内側と重ね合わせ、さらに立ち起こしたフランジ部4A、4Bとの間に横壁6を形成し、この横壁6をA車もB車も同一長さとし、A車の場合フランジ部4Aの長さは幅W1に相応させ、B車の場合フランジ部4Bの長さは幅W1+W2に相応させ、このフランジ部4A、4Bの異なる長さで調整しているものである。その他は実施例2及び実施例3と同一である。この実施例4の場合もA車のアウタパネル1A及びB車のアウタパネル1Bに対しインナパネル2は共通化することができるのである。尚、図4ではフランジ部4の外側面とインナパネル1の端縁部2aの内側面とを重ね合わせているが、フランジ部4の内側面とインナパネル1の端縁部2aの外側面とを重ね合わせてもよい。
【0013】
【実施例5】
図5は本発明の実施例5を示し、実施例1及び実施例3と同様にA車のアウタパネル1の端縁部3Aの長さはL1であるがB車のアウタパネル1の端縁部3Bの長さは前記L1+L2の場合である。この実施例5はA車のアウタパネル1Aの端縁部3AもB車もアウタパネル1Bの端縁部3Bも内側に折り返して内側と重ね合わせ、さらに立ち起こし部8とこの立ち起こし部8と連続したアウタパネル1A,1B面と平行したフランジ部7を形成し、このフランジ部7とインナパネル2端縁部2aを重ね合わせて溶接接合5したものである。この実施例5ではA車のアウタパネル1の端縁部3Aの長さをL1とし、B車のアウタパネル1の端縁部3Bの長さを前記L1+L2とするには前記フランジ部7の長さで調整したものである。この実施例5の場合もA車のアウタパネル1A及びB車のアウタパネル1Bに対しインナパネル2は共通化することができるのである。尚、図5ではたフランジ部7の上にインナパネル2端縁部2aを重ね合わせているが、インナパネル2端縁部2aの上にフランジ部7を重ね合わせてもよい。
【0014】
【実施例6】
図6は本発明の実施例6を示し、実施例2及び実施例4と同様にA車及びB車のアウタパネル1の端縁部3A、3Bの長さが同一であるがアウタパネル1A、1Bとインナパネル2との間の空間部による幅W1及びW1+W2と異なる場合である。この実施例6の場合、前記実施例5におけるアウタパネル1A,1B面と平行したフランジ部7と連続している立ち起こし部8の長さの長短でA車及びB車の幅W1及びW1+W2を調整したものである。その他は上記実施例5と同一である。この実施例6の場合もA車のアウタパネル1A及びB車のアウタパネル1Bに対しインナパネル2は共通化することができるのである。尚、図6ではたフランジ部7の上にインナパネル2端縁部2aを重ね合わせているが、インナパネル2端縁部2aの上にフランジ部7を重ね合わせてもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、インナパネルを他車種共通化が図れ、アウタパネルのフランジ等の形状を調整することによりヘミングレス接合が可能となり設備費及びコスト低減ができる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の要部断面図
【図2】本発明の実施例2の要部断面図
【図3】本発明の実施例3の要部断面図
【図4】本発明の実施例4の要部断面図
【図5】本発明の実施例5の要部断面図
【図6】本発明の実施例6の要部断面図
【符号の説明】
1 アウタパネル
1A アウタパネル
1B アウタパネル
2 インナパネル
3A アウタパネルの端縁部
3B アウタパネルの端縁部
4 フランジ部
4A フランジ部
4B フランジ部
5 溶接接合
6 横壁
7 フランジ部
8 立ち起こし部
Claims (2)
- 車両のアウタパネルとインナパネルとの間に空間部を有してアウタパネルの端縁部とインナパネルの端縁部とを溶接接合する方法において、アウタパネルの端縁部を内側に折り返してさらに立ち起こしたフランジ部を形成し、このフランジ部の外側面とインナパネルの端縁部の内側面とを重ね合わせて溶接接合することを特徴とするパネル接合方法。
- 車両のアウタパネルとインナパネルとの間に空間部を有してアウタパネルの端縁部とインナパネルの端縁部とを溶接接合する方法において、アウタパネルの端縁部を内側に折り返して内側と重ね合わせ、さらに立ち起こし部とこの立ち起こし部と連続したアウタパネル面と平行したフランジ部を形成し、このフランジ部とインナパネルの端縁部を重ね合わせて溶接接合することを特徴とするパネル接合方法。
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2003
- 2003-04-18 JP JP2003113834A patent/JP4252350B2/ja not_active Expired - Fee Related
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