JP2004314665A

JP2004314665A - Seat structure of vehicle

Info

Publication number: JP2004314665A
Application number: JP2003107536A
Authority: JP
Inventors: Kenji Kaneno; 賢治金納
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 2003-04-11
Filing date: 2003-04-11
Publication date: 2004-11-11

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a seat structure of a vehicle enabling both of the arrangement of a plurality of lines of seats (especially seats in a third line) even in a vehicle with a compact longitudinal length and the riding comfort of an occupant of the seat, getting on and off from a rear gate side, and improving a getting-on/off property of a rear line seat by recessing a rear floor panel at a rear part of a front line seat downward to form a recess, releasing the rear end of the recess outward a compartment to form a releasing part, installing a rear gate covering the releasing part so as to be openable and closable, and providing a rear line seat used in a top space of the recess on the inner side of the compartment of the rear gate. <P>SOLUTION: In this seat structure of a vehicle, a plurality of lines of seats 13, 14 and 15 are provided on a floor panel 4 longitudinally. A rear floor panel 5 at the rear part of a front line seat 13 is recessed downward to form a recess 6, and the rear end of the recess 6 is released in the outward direction of the compartment to form a releasing part. Rear gates 27, 28 are provided for covering the releasing part so as to be openable and closable, and a rear line seat 15 used in a top space of the recess 6 is provided inside a compartment of the rear gate 28. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数列のシートがフロアパネル上部に前後方向に配設されたような車両のシート構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、複数列のシートをフロアパネル上に前後に配設した車両としては次のような構造のものがある。
すなわち、フロアパネルに１列目シートと２列目シートと３列目シートとを前後方向に離間配設すると共に、３列目シートのシートクッション後端部と対応する位置からリヤ側に向けてシート格納凹部を凹設し、３列目シートのシートバックを一旦、シートクッション上に折り畳んだ後に、シートバックおよびシートクッションを一体的に後方へ反転させて上述のシート格納凹部に格納すべく構成したものである（特許文献１参照）。
【０００３】
この従来構造においては、乗員の乗り心地を考慮して前後列のシートの前後寸法を確保して各シートを配設すると共に、３列目シートの格納のために上述のようなシート格納凹部が形成されているので、車両の前後長が必然的に長くなり、車両の前後長のコンパクト化を図ることが困難であった。
【０００４】
また次のような構成の車両も知られている。つまり、車体フロアの後部にフロア基準面より一段低く凹設された荷室フロアパン（いわゆる低床タイプのリヤフロア）を形成し、荷室フロアパン上の荷室をリヤハッチバックドアとテールゲートとで開閉すべく構成すると共に、テールゲートを開放して、このテールゲートにより荷室と路面とを掛け渡した時、開放状態のテールゲート上面がスロープ部材となって、このスロープ部材から上述の荷室に車椅子を乗り込ませるように構成したものである（特許文献２参照）。
【０００５】
【特許文献１】
特開平１１−１９８６９７号公報
【特許文献２】
特開２００１−４７９２７号公報。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来構造においては、荷室フロアパン上の荷室が車椅子専用のスペースに設定されているので、荷室の充分な活用が困難で、汎用性が低い問題点があった。
【０００７】
何れにしても、車両全長が限られている寸法の条件下において、乗員の乗り心地を確保しつつ、複数列シート、特に３列のシートを効率的に配設することが難しい問題点があった。
【０００８】
そこで、この発明は、前列シートの後方のリヤフロアパネルを下方に凹設して凹設部を形成し、この凹設部の後端を車室外方向に開放して開放部を形成すると共に、この開放部を開閉可能に覆うリヤゲートを設けて、該リヤゲートの車室内側に凹設部の上部空間で使用される後列シートを設けることにより、前後長がコンパクトな車両であっても複数列シート（特に３列目シート）の配設と、このシートの乗員の乗り心地とが両立でき、またリヤゲート側からも乗降ができて、後列シートの乗降性改善を図ることができる車両のシート構造の提供を目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両のシート構造は、複数列のシートがフロアパネル上に前後に配設された車両のシート構造であって、前列シートの後方のリヤフロアパネルを下方に凹設して凹設部が形成され、上記凹設部の後端が車室外方向に開放されて開放部が形成され、上記開放部を開閉可能に覆うリヤゲートを設け、上記リヤゲートの車室内側には上記凹設部の上部空間で使用される後列シートを配設したものである。
【００１０】
上記構成の複数列は３列に設定してもよく、後列シートは３列目シートに設定してもよい。
上記構成によれば、車両の前後長がコンパクトであってもリヤフロアパネルを下方に凹設して凹設部を形成し、この凹設部の形成により上下寸法を確保すべく構成し、かつ上述のリヤゲートの車室内側に凹設部の上部空間にて使用される後列シートを配設したので、前後長がコンパクトな車両であっても複数列シート（特に３列目シート）の配設と、該シートの乗員の乗り心地とが両立でき、またリヤゲート側からも乗降ができるので、後列シートに対する乗降性改善を図ることができる。
【００１１】
この発明の一実施態様においては、上記後列シートはシートクッションとシートバックとを備え、上記リヤゲートには少なくともシートバックが配設されたものである。
【００１２】
上記構成によれば、リヤゲートに後列シートのシートバックを配設したので、後席乗員用の広い前後方向のスペースを確保することができて、乗り心地の向上を図ることができる。
【００１３】
この発明の一実施態様においては、上記後列シートのシートクッションは上記凹設部の側壁を形成する車室側壁部に設けられたものである。
上記構成によれば、後列シートのシートバックをリヤゲート側に、後列シートのシートクッションをボディ側にそれぞれ設けるので、リヤゲートの重量増化が防止でき、リヤゲートの軽量化を図ることができる。
【００１４】
この発明の一実施態様においては、上記後列シートはシートクッションとシートバックとを備え、上記リヤゲートにシートクッションとシートバックとの双方が配設されたものである。
【００１５】
上記構成によれば、リヤゲートに後列シートのシートバックのみならずシートクッションをも配設したので、シートクッションの位置を最も後方位置に設定することができ、この結果、後席乗員用の前後方向のスペースを最大限に拡大することができて、後列シートの乗員の乗り心地をさらに向上させることができる。
【００１６】
この発明の一実施態様においては、上記後列シートは左右一対設けられたものである。
上記構成によれば、後列シートの片方のみをシートとして使用する態様と、後列シートの双方をシートとして使用する態様とを選択することができ、ニーズに対応した使い分けが可能となる。
【００１７】
この発明の一実施態様においては、上記後列シートは一対のシートの各々がそれぞれ別々に使用状態と格納状態とに選択されるように構成したものである。
上記構成によれば、両方の後列シートを使用状態と成す態様と、一方のシートを使用状態に、また他方のシートを格納状態に成す態様と、両方の後列シートを格納状態と成す態様とを選択することができる。
【００１８】
この発明の一実施態様においては、上記後列シートは一対のシートの両方が使用状態に設定された時、使用状態のシートにより凹設部の上方を車幅方向に仕切るように延設されるものである。
【００１９】
上記構成によれば、一対の後列シートの両方を使用状態に設定すると、後列シートをベンチ式と成すことができて、左右方向（車幅方向）に連続したクッション面が形成されるので、後席乗員が着座する際にはベンチ式のシートに広く着座することができると共に、シート下部には荷物を搭載することができ、一方、後席乗員が着座しない場合には、連続したクッション面で荷室を上下に仕切ることができる。
【００２０】
この発明の一実施態様においては、上記車室側壁部には後列シートを格納するため車外方向に凹設された段部が形成されたものである。
上記構成によれば、後列シートは凹設された段部に格納されるので、後列シートの格納時において凹設部および上部空間には広い荷室が形成され、この荷室を有効利用することができる。
【００２１】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のシート構造を示すが、まず図１、図２、図３を参照して車体構造について説明する。
【００２２】
エンジンルーム１と車室２とを前後に仕切るダッシュロアパネル３（ダッシュパネル）を設け、このダッシュロアパネル３の下端には後方に延びるフロアパネル４を接続している。
このフロアパネル４はキックアップ部４ａと、このキックアップ部４ａから後方に延びるリヤフロアパネル５とを含み、このリヤフロアパネル５を下方に凹設して、凹設部６が形成されている。
【００２３】
一方、上述のダッシュロアパネル３の前方にはエンジンルーム１内の左右を前方に延びる左右一対のフロントサイドフレーム７を設け、このフロントサイドフレーム７をダッシュロアパネル３に沿って下方かつ後方に延設すると共に、このフロントサイドフレーム７の後端部にはフロアフレーム８を接続している。
【００２４】
上述の凹設部６は図３に示すように左右の車室側壁部９，９により形成され、こらの車室側壁部９，９には車外方向に凹設された段部１０，１０が形成される。
【００２５】
上述の凹設部６を形成する車室側壁部９において段部１０の下端水平部１０ａ外面には車両の前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム１１，１１が設けられている。このリヤサイドフレーム１１は車両の前後方向に延びる閉断面を有する車体剛性部材である。
【００２６】
これらのリヤサイドフレーム１１，１１はリヤフロアパネル５に沿って車両の前後方向に延び、その前端部はフロアフレーム８に接続されている。
また上述のリヤサイドフレーム１１は図１に示すように凹設部６の前部より後方で上方にキックアップしたキックアップ部１２を備えている。
【００２７】
ところで、上述のフロアパネル４およびリヤフロアパネル５の上部には図１、図２に示すように、複数列のシートつまり１列目シート１３と２列目シート１４とが前後方向に離間して配設されている。また後述する開放部２６（図３参照）を開閉可能に覆うリヤゲート２８（図５、図６参照）には３列目シート１５を配設している。
【００２８】
これらの各シート１３，１４はバケット・シート（ｂｕｃｋｅｔｓｅａｔ）に設定されている。
１列目シート１３はシートクッション１３Ｃと、シートバック１３Ｂと、ヘッドレスト１３Ｈとを備え、この実施例では右側の１列目シートがドライバーズシートに左側の１列目シートがパッセンジャーズシートにそれぞれ設定されている。
【００２９】
２列目シート１４はシートクッション１４Ｃと、シートバック１４Ｂと、ヘッドレスト１４Ｈとを備え、この２列目シート１４はキックアップ部４ａ後方のフロアパネル４よりも一段高い部分に配設されている。
【００３０】
３列目シート１５はシートクッション１６と、シートバック１７と、シートバックエクステンション１８，１９とを備え、この実施例ではこれら各要素１６〜１９の全てがリヤゲート側に配設されている。
【００３１】
ここで、上述の凹設部６は前列シート（１列目シート１３参照）の取付け面より下方に凹設されたものであって、この凹設部６の内部には図１に示すように３列目シート１５の乗員の足置きスペース２０が形成されている。
【００３２】
一方、図３に示すように、凹設部６の車外側にはサイレンサ２１およびテーフルパイプ２２等の排気管が配設され、この排気管と凹設部６との間には断熱部材としてのインシュレータ２３が設けられている。
【００３３】
この実施例では上述のインシュレータ２３の断面構造を略Ｚ字状に形成し、インシュレータ２３の上端折曲げ部をリヤサイドフレーム１１におけるキックアップ部１２下面にボルト、ナットまたはビス等の取付け部材を用いて接続し、インシュレータ２３の下端折曲げ部を凹設部６の下面コーナ部にボルト、ナットまたはビス等の取付け部材を用いて接続し、凹設部６の車外側面つまり車室側部９の外面と、インシュレータ２３との間には所定の空間部２４を形成し、排気管のレイアウトと、熱害防止との両立を図るように構成している。
【００３４】
図３、図４、図５、図６に示すように凹設部６の後方にはリヤエンドパネルを設けることなく、該凹設部６の後方がルーフ部２５まで車室外方向に一体的に開放された開放部２６を形成している。
【００３５】
そして、この開放部２６を開閉可能に覆うリヤゲートを設けるが、図３、図４、図５、図６の実施例においては、このリヤゲートは凹設部６を覆って上下方向に回動する下部リヤゲート２７と、凹設部６の上方の開放部２６ａ（図３参照）を覆って左右方向に開閉する単一の上部リヤゲート２８とを備えている。
【００３６】
下部リヤゲート２７は車室側壁部９の外面下部に固定されたブラケット２９の支点部３０に開閉可能に枢支されると共に、図５、図６に示すように該下部リヤゲート２７の車幅方向両端部にはロック部材３１，３１を設けている。
【００３７】
これらのロック部材３１，３１はリヤバンパ３２の対応部に設けられたストライカ３３により係合されるものである。
この下部リヤゲート２７を後方かつ下方へ回動して、該リヤゲート２７で凹設部６と路面とを掛け渡した時、開放状態の下部リヤゲート２７上面がスロープ部材３４に設定される。すなわち、スロープ部材３４を兼ねる下部リヤゲート２７が凹設部６の後端に設けられ、この下部リヤゲート２７は車両側に折り畳み可能に設けられたものである。
【００３８】
図１に示すように、この下部リヤゲート２７で凹設部６を覆った状態下において、該下部リヤゲート２７の前面には下部リヤゲート２７の前面上部を支点として回動可能なランプ（ｒａｍｐ）部材３５が設けられており、図１に仮想線で示すように、下部リヤゲート２７で凹設部６と路面とを掛け渡した時、上述のランプ部材３５を後方に反転回動させ、このランプ部材３５の遊端を路面に接地して、路面と凹設部６との間に形成される傾斜角度を緩斜角に設定すべく構成している。
【００３９】
一方、上部リヤゲート２８は車体後面に上下一対のヒンジ部材３６，３６（図路では概略的に示したがボディ側ヒンジ部材と、ゲート側ヒンジ部材と、ヒンジピンとを有するヒンジ部材）を介して開閉可能に枢支されており、この上部リヤゲート２８の遊端側中間部にはロック部材３７が設けられている。
【００４０】
このロック部材３７は開放部２６の対応位置に設けられたボディ側のストライカ（図示せず）により係合されるものであって、上部リヤゲート２８のアウタパネルおよびインナパネルにはロック部材３７のロック状態を車外側および車内側から解除するためのアウタハンドル３８（図４参照）およびインナハンドル３９（図５、図６参照）を設けている。
【００４１】
要するに、図４〜図６のリヤゲートは、凹設部６を覆う部分（下部リヤゲート２７参照）と、その上方の開放部２６ａ（図３参照）を覆う部分（上部リヤゲート２８参照）とに上下に分割され、各リヤゲート２７，２８がそれぞれ独立して開閉可能に構成されたものであり、下部リヤゲート２７のみの開閉と、上部リヤゲート２８のみの開閉と、両リヤゲート２７，２８の開閉ができるように構成している。
【００４２】
上述の上部リヤゲート２８の車室内側に配設された後列シートとしての３列目シート１５は凹設部６の上部空間４０（図３参照）で使用されるものであって、次に図７、図８、図９を参照して、３列目シート１５のシート構造およびシート支持構造について詳述する。
【００４３】
上部リヤゲート２８はインナパネル４１とアウタパネル４２とを備え、インナパネル４１の下方部にはアウタパネル４２側へ窪んだ凹部４３と、この凹部４３から車両の前後方向へ突出する突出部４４とが一体形成されており、突出部４４の前端部つまり上部リヤゲート２８の閉時に車室内側となる部分にはトリム部材４５が設けられている。
【００４４】
図９に分解図で示すように、３列目シート１５のシートクッション１６の左右両側にはシートクッションアウタフレーム４６，４６（以下単にシートクッションフレームと略記する）が固定され、これら両フレーム４６，４６には長孔４６ａ，４６ａが形成されると共に、左右一対のシートクッションフレーム４６，４６の後端部には両フレーム４６，４６間を連結し、かつ左右両側へ所定量突出する連結ロッド４７が設けられ、この連結ロッド４７の両端部にはガイドローラ４８，４８が設けられている。
【００４５】
このガイドローラ４８としては連結ロッド４７に対して回転自在に形成されたベアリングを用いることができる。
３列目シート１５のシートバック１７の左右両側にはシートバックアウタフレーム４９，４９（以下単にシートバックフレームと略記する）が固定され、このシートバックフレーム４９は側面視Ｌ字状に形成されると共に、このシートバックフレーム４９の上端部には支点用の孔部４９ａが、また下端部には連動用の孔部４９ｂがそれぞれ形成されている。
【００４６】
そして、図７、図８に示すようにインナパネル４１の上部に固定したブラケット５０に支軸５１を設け、この支軸５１をシートバックフレーム４９の孔部４９ａに挿入して、該支軸５１でシートバック１７上端側を枢支している。
【００４７】
また左右一対のシートバックフレーム４９の下部を左右一対のシートクッションフレーム４６の外側に位置させると共に、シートバックフレーム４９の孔部４９ｂに設けたピン５２をシートクッションフレーム４６の長孔４６ａに挿入して、シートバック１７とシートクッション１６とが連動するように構成している。
【００４８】
さらにインナパネル４１における凹部４３前側と突出部４４上側との間の縦壁には一対の円弧状のガイドレール５３，５３（但し、図面では図示の便宜上、その一方のみを示す）を固定し、このガイドレール５３のガイド部にシートクッション１６側のガイドローラ４８を摺動可能に内設している。
【００４９】
また上述の凹部４３の前面には断面略Ｚ字状の剛性部材から成るストッパ５４を固定し、３列目シート１５を図７に示すように使用状態に設定する時、シートクッション１６が略水平状になった位置で、その後部の連結ロッド４７を該ストッパ５４で係止固定すべく構成している。
【００５０】
さらに、３列目シート１５の固定側のシートバックエクステンション１８と、可動皮のシートバックエクステンション１９とは蝶番などのヒンジ部材５５で連結されていて、固定側のシートバックエクステンション１８に対して可動側のシートバックエクステンション１９が起伏可能となるように構成している。
【００５１】
図８に示す格納状態の３列目シート１５を図７に示す使用状態に設定する場合には、ます可動側のシートバックエクステンション１９をヒンジ部材５５を介して固定側のシートバックエクステンション１８上に起立させ、次にシートクッション１６を前方下方へ回動操作すると、ガイドローラ４８がガイドレール５３のガイド部に沿って円弧状に上動し、シートクッション１６がほぼ水平状になった位置で、連結ロッド４７がストッパ５４に係止され、シートクッション１６を使用状態に固定する。
【００５２】
上述のシートクッション１６の回動操作時にピン５２は長孔４６ａに沿って該長孔４６ａの前側へ移動するので、シートバック１７は背もたれとして適切な前低後高状の傾斜状態となる。
【００５３】
逆に図７に示す使用状態の３列目シート１５を図８に示す格納状態に設定する場合には、まずシートクッション１６を後方上方へ回動操作すると、ガイドローラ４８はガイドレール５３のガイド部に沿って円弧状に下動し、ピン５２と長孔４６ａとの連動構造により、シートバック１７は支軸５１を支点としてインナパネル４１の車室内側面に沿設され、シートクッション１６はシートバック１７の前面に折り畳まれる。
【００５４】
次にヒンジ部材５５を介して可動側のシートバックエクステンション１９を固定側のシートバックエクステンション１８前面に折り畳むと、図８に示す格納状態となる。
【００５５】
つまり、上述の３列目シート１５は使用状態と格納状態とに選択でき、格納時には固定側のシートバックエクステンション１８前面に可動側のシートバックエクステンション１９が折り畳まれ、かつシートバック１７前面にシートクッション１６が折り畳まれたコンパクトな格納状態を確保することができると共に、この３列目シート１５の格納状態下においては凹設部６および上部空間４０に広い荷室スペースが設定されるので、凹設部６上に図１０、図１１に示すように車椅子１００を乗り込ませることができる。
【００５６】
なお、図中、５６はステアリングホイール、５７は前輪、５８は後輪、５９，６０は凹設部６下部において車幅方向に延びるクロスメンバ、６１はトーションビーム式のリヤサスペンション、６２は上部リヤゲートに設けられたリヤウインドガラスである。
【００５７】
このように、図１〜図１１で示した実施例の車両のシート構造は、複数列のシート１３，１４，１５がフロアパネル４上に前後に配設された車両のシート構造であって、前列シート１３の後方のリヤフロアパネル５を下方に凹設して凹設部６が形成され、上記凹設部６の後端が車室外方向に開放されて開放部２６が形成され、上記開放部２６を開閉可能に覆うリヤゲート２７，２８を設け、上記リヤゲート（特に上部リヤゲート２８参照）の車室内側には上記凹設部６の上部空間４０で使用される３列目シート１５を配設したものである。
【００５８】
この構成によれば、車両の前後長がコンパクトであってもリヤフロアパネル５を下方に凹設して凹設部６を形成し、この凹設部６の形成により上下寸法を確保すべく構成し、かつ上述の上部リヤゲート２８の車室内側に凹設部６の上部空間４０にて使用される３列目シート１５を配設したので、前後長がコンパクトな車両であっても複数列シート１３，１４，１５（特に３列目シート１５）の配設と、該シート１５の乗員の乗り心地とが両立でき、またリヤゲート２８側からも乗降ができるので、３列目シート１５に対する乗降性改善を図ることができる。
【００５９】
また図６に示すように３列目シート１５を使用状態に設定した条件下において、車外にて後席乗員がシートに腰かけてリヤゲート２８を閉めると、そのまま乗車でき、また同様に降車も可能となる。さらに図６の条件下においてチャイルドシートを車外で容易に取付け、または取外すことができる。
【００６０】
しかも、上記後列シート（３列目シート１５参照）はシートクッション１６とシートバック１７とを備え、上記リヤゲート２８には少なくともシートバック１７が配設されたものである。
【００６１】
この構成によれば、リヤゲート２８に３列目シート１５のシートバック１７を配設したので、後席乗員用の広い前後方向のスペースを確保することができて、乗り心地の向上を図ることができる。
【００６２】
さらに、上記３列目シート１５はシートクッション１６とシートバック１７とを備え、上記リヤゲート２８にシートクッション１６とシートバック１７との双方が配設されたものである。
【００６３】
この構成によれば、リヤゲート２８に３列目シート１５のシートバック１７のみならずシートクッション１６をも配設したので、シートクッション１６の位置を最も後方位置に設定することができ、この結果、後席乗員用の前後方向のスペースを最大限に拡大することができて、後列シート（３列目シート１５参照）の乗員の乗り心地をさらに向上させることができる。
【００６４】
加えて、上述の３列目シート１５は図７に示す使用状態と、図８に示す格納状態とを択一的に選定すべく構成したので、凹設部６上をニーズに対応して後席乗員の着座スペース、荷物を搭載する荷室スペース、車椅子１００を搭載する車椅子スペースに選択することができ、汎用性の拡大を図ることができる。
【００６５】
また、上記凹設部６の後方がルーフ部２５まで車室外に開放された開放部２６（図３参照）を備えたものであるから、車両のリヤ側から乗員が乗降でき、また荷物の出し入れもリヤ側から行なうことができると共に、上記開放部２６を開閉可能に覆うリヤゲート２７，２８を設けたものであるから、ルーフ部２５から凹設部６までの開放部２６全体をリヤゲート２７，２８で覆うことができて、このリヤゲート２７，２８で車外と適切に隔離でき、荷室としての機能を果すことができる。
【００６６】
図１２、図１３は車両のシート構造の他の実施例を示し、３列目シート１５におけるシートバック１７の上下にはシートバックブラケット６３，６４を取付け、上側のシートバックブラケット６３を上述の支軸５１に枢支させている。
【００６７】
また上部リヤゲート２８の凹部４３上壁にはロアブラケット６５を固定する一方、シートクッション１６の後部左右にはシートクッションブラケット６６，６６を取付けて、これらの各シートクッションブラケット６６，６６をロアブラケット６５に設けられた支軸６７に枢支させている。
【００６８】
さらにシートクッションブラケット６６の後端部と、シートバック１７側の下側のシートバックブラケット６４との間にはロッド６８を張架する一方、インナパネル４１の突出部４４上面をシートクッション１６の略水平状態下における受け面６９（ストッパ）に設定している。
【００６９】
このように構成すると、シートクッション１６は支軸６７を支点として図１２の使用状態と図１３の格納状態とに選択でき、シートクッション１６の回動操作に連動してシートクッションブラケット６６およびロッド６８が変位するので、３列目シート１５を折り畳んで格納する際には該ロッド６８によりシートバック１７の下部をインナパネル４１の車室内面側へ沿設するように引き込むことができ、３列目シート１５を使用状態に設定する際には該ロッド６８によりシートバック１７の下方を車室前方へ押し出して、このシートバック１７を背もたれとして適切な前低後高状に傾斜設定することができる。
【００７０】
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図１２、図１３において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【００７１】
図１４、図１５は車両のシート構造のさらに他の実施例を示し、この実施例では図１２、図１３で示した実施例の構成に加えて、シートクッションブラケット６６の前端部に突片６６ａを一体形成し、この突片６６ａの突出部４４前面と対応する側にラバー部材７０を設けたものである。
【００７２】
そして、この実施例においては図１４に示す３列目シート１５の使用状態時において、後席乗員の荷重を、シートクッションブラケット６６、支軸６７、ロアブラケット６５、凹部４３を介して上部リヤゲート２８のインナパネル４１に伝達すると共に、突片６６ａ、突出部４４の前端面を介して上部リヤゲート２８のインナパネル４１に伝達すべく構成したものである。
【００７３】
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については図１２、図１３で示した先の実施例と同様であるから、図１４、図１５において前図と同一の部分には同一符号付して、その詳しい説明を省略する。
【００７４】
図１６〜図１９は車両のシート構造のさらに他の実施例を示すものであり、先の各実施例においては３列目シート１５のシートクッション１６とシートバック１７との両方を上部リヤゲート２８に配設したが、図１６〜図１９に示すこの実施例においては３列目シート１５のシートバック１７を上部リヤゲート２８に取付け、シートクッション１６はボディ側に設けたものである。
【００７５】
すなわち、図１６、図１７に示すように３列目シート１５のシートバック１７を上部リヤゲート２８におけるインナパネル４１の車室内側面に固定し、シートクッション１６を左右一対設けて、これら左右の各シートクッション１６を凹設部の側壁を形成する車室側壁部９において、その直下部にリヤサイドフレーム１１のキックアップ部１２が配設された高剛性の段部１０の下端水平部１０ａに対して片持ち支持したものである。
【００７６】
つまり、図１９にその一方を斜視図にて示すように、シートクッション１６の基端側前後（詳しくはシートクッション１６の内部に位置するシートクッションフレームの基端側前後）に可動側のブラケット７１，７１を取付ける一方、上述の段部１０における下端水平部１０ａには固定側のブラケット７２，７２を溶接手段により溶接またはボルトアップ手段により接合固定している。
【００７７】
そして、前後一対の固定側のブラケット７２，７２における立上り片７２ａ，７２ａに支軸７３，７３を介して前後一対の可動側のブラケット７１，７１を枢支させている。
【００７８】
またシートクッション１６の車内側には凹形状のシートステー７４（シートクッション支え部材）を起伏可能に取付けると共に、このシートステー７４の下端部にはストライカ７５を設けている。
さらにシートクッション１６の後部にもストライカ７６を設け、このストライカ７６を上述の段部１０に設けたロック部材７７でロックすべく構成している。
【００７９】
一方、シートステー７４側のストライカ７５は凹設部６に設けられたロック部材７８でロックすべく構成している。
上述の段部１０における上端水平部１０ｂにはロック部材７７によるストライカ７６のロックを解除するロック解除レバー７９を設ける一方、段部１０の所定部位にはロック部材７８によるストライカ７５のロックを解除するロック解除レバー８０を設けている。
【００８０】
図１９で示した３列目シート１５の右側のシートクッション１６の支持構造は左側のシートクッション１６についてもほぼ対称に構成されている。
すなわち、３列目シート１５の左右一対のシートクッション１６，１６は図１８に示すようにシートクッション１６，１６の各々がそれぞれ別々に使用状態（図１８の実線参照）と、格納状態（図１８の仮想線参照）とに選択されるように構成され、シートクッション１６を格納状態に設定した時には、シートクッション１６と車室側壁部９とが略面一のフラットな状態になるように構成されている。
【００８１】
しかも、左右一対のシートクッション１６，１６の両方を図１８に実線で示すように共に使用状態に設定した場合には、これら使用状態の各シートクッション１６，１６のシートクッション面が車幅方向（左右方向）に連続して延設され、これらの各シートクッション１６，１６により凹設部６の上方を車幅方向に仕切るように構成している。
【００８２】
このように図１６〜図１９で示した実施例の車両のシート構造は、複数列のシート１３，１４，１５がフロアパネル４上に前後に配設された車両のシート構造であって、前列シート１３の後方のリヤフロアパネル５を下方に凹設して凹設部６が形成され、上記凹設部６の後端が車室外方向に開放されて開放部２６が形成され、上記開放部２６を開閉可能に覆うリヤゲート２７，２８を設け、上記リヤゲート（上部リヤゲート２８参照）の車室内側には上記凹設部６の上部空間４０（図１８参照）で使用される３列目シート１５を配設したものである。
【００８３】
この構成によれば、車両の前後長がコンパクトであってもリヤフロアパネル５を下方に凹設して凹設部６を形成し、この凹設部６の形成により上下寸法を確保すべく構成し、かつ上述の上部リヤゲート２８の車室内側に凹設部６の上部空間４０にて使用される３列目シート１５を配設したので、前後長がコンパクトな車両であっても複数列シート１３，１４，１５（特に３列目シート１５）の配設と、該シート１５の乗員の乗り心地とが両立でき、また開放されたリヤゲート２７，２８側からも乗降ができるので、３列目シート１５に対する乗降性改善を図ることができる。
【００８４】
さらに、上記３列目シート１５はシートクッション１６とシートバック１７とを備え、上記リヤゲート２８には少なくともシートバック１７が配設されたものである。
【００８５】
この構成によれば、リヤゲート２８に３列目シート１５のシートバック１７を配設したので、後席乗員用（３列目シート乗員用）の広い前後方向のスペースを確保することができて、乗り心地の向上を図ることができる。
【００８６】
しかも、上記３列目シート１５のシートクッション１６は上記凹設部６の側壁を形成する車室側壁部９に設けられたものである。
この構成によれば、３列目シート１５のシートバック１７をリヤゲート２８側に、３列目シート１５のシートクッション１６をボディ側にそれぞれ設けるので、リヤゲート２８の重量増化が防止でき、リヤゲート２８の軽量化を図ることができる。
【００８７】
また、上記３列目シート１５はそのシートクッション１６が左右一対設けられたものである。
この構成によれば、後列シート（３列目シート１５のシートクッション１６参照）の片方のみをシートとして使用する態様と、後列シート（３列目シート１５のシートクッション１６参照）の双方をシートとして使用する態様とを選択することができ、ニーズに対応した使い分けが可能となる。
【００８８】
つまり、少なくとも一方のシートクッション１６を使用状態に設定すると、座席として使用でき、少なくとも一方のシートクッション１６を格納状態にすると格納状態に成した側を荷室として使用することができる。
【００８９】
さらに、上記３列目シート１５は一対のシート（シートクッション１６参照）の各々がそれぞれ別々に使用状態と格納状態とに選択されるように構成したものである。
この構成によれば、両方の後列シート（３列目シート１５のシートクッション１６参照）を使用状態と成す態様と、一方のシート（シートクッション１６参照）を使用状態に、また他方のシート（シートクッション１６参照）を格納状態に成す態様と、両方の後列シート（シートクッション１６参照）を格納状態と成す態様とを選択することができ、ニーズに対応した使い分けがさらに向上する。
【００９０】
しかも、上記後列シート（シートクッション１６参照）は一対のシート（シートクッション１６参照）の両方が使用状態に設定された時、使用状態のシート（シートクッション１６参照）により凹設部６の上方を車幅方向に仕切るように延設されるものである。
【００９１】
この構成によれば、一対の後列シート（シートクッション１６参照）の両方を使用状態に設定すると、後列シート（シートクッション１６参照）をベンチ式と成すことができて、左右方向（車幅方向）に連続したクッション面が形成されるので、後席乗員が着座する際にはベンチ式のシートに広く着座することができると共に、シート下部には荷物を搭載することができ、一方、後席乗員が着座しない場合には、連続したクッション面で荷室を上下に仕切ることができる。
【００９２】
さらに、上記車室側壁部９には後列シート（３列目シート１５）を格納するため車外方向に凹設された段部１０が形成されたものである。
この構成によれば、後列シート（３列目シート１５）は凹設された段部１０に格納されるので、後列シート（シートクッション１６参照）の格納時において凹設部６および上部空間４０（図１８参照）には広い荷室が形成され、この荷室を荷物搭載スペースまたは車椅子搭載スペースとして有効利用することができる。
【００９３】
なお、実施例で示したように３列目シート１５のシートクッション１６を車室側壁部９に片持ち支持させると、シートクッション１６およびその支持構造の簡略化を図ることができる。
【００９４】
また、実施例で示したように車体剛性部材としてのリヤサイドフレーム１１が沿設された段部１０の下端水平部１０ａにシートクッション１６を支持させると、その支持剛性の向上を図ることができる。
【００９５】
さらに、実施例で示したように格納時のシートクッション１６背面（使用時に下側に位置する面）と車室側壁部９とがフラットまたは略フラットになるように構成すると、格納時のシートクッション１６が上部空間４０側へ出っ張らないので、荷室スペースを有利かつ効率的に利用することができる。
【００９６】
そのうえ、実施例で示したように、使用状態下のシートクッション１６下部におけるシートステー７４のストライカ７５をロック部材７８でロックすべく構成すると、使用状態下すなわち後席乗員着座時のシートクッション１６の確実な支持剛性を確保することができる。
【００９７】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の後列シートは、実施例の３列目シート１５に対応し、
以下同様に、
リヤゲートは、上下に分割されたリヤゲート２７，２８に対応し、
後列シートが設けられるリヤゲートは、上部リヤゲート２８に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【００９８】
【発明の効果】
この発明によれば、前列シートの後方のリヤフロアパネルを下方に凹設して凹設部を形成し、この凹設部の後端を車室外方向に開放して開放部を形成すると共に、この開放部を開閉可能に覆うリヤゲートを設けて、該リヤゲートの車室内側に凹設部の上部空間で使用される後列シートを設けたので、前後長がコンパクトな車両であっても複数列シート（特に３列目シート）の配設と、このシートの乗員の乗り心地とが両立でき、またリヤゲート側からも乗降ができて、後列シートの乗降性改善を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のシート構造を備えた車両の側面図。
【図２】複数列シートの配設構造を示す平面図。
【図３】荷室構造を示す背面図。
【図４】リヤゲート構造を示す斜視図。
【図５】リヤゲート開放時の斜視図。
【図６】後列シート使用時の斜視図。
【図７】後列シート使用時の断面図。
【図８】後列シート格納時の断面図。
【図９】図７の要部分解斜視図。
【図１０】車椅子搭載時の車両の側面図。
【図１１】車椅子搭載時の車両の背面図。
【図１２】車両のシート構造の他の実施例を示す断面図。
【図１３】後列シート格納時の断面図。
【図１４】車両のシート構造のさらに他の実施例を示す断面図。
【図１５】後列シート格納時の断面図。
【図１６】車両のシート構造のさらに他の実施例を示す側面図。
【図１７】複数列シートの配設構造を示す平面図。
【図１８】シートクッション使用状態および格納状態を示す車両の背面図。
【図１９】後列シートの支持構造を示す要部斜視図。
【符号の説明】
４…フロアパネル
５…リヤフロアパネル
６…凹設部
９…車室側壁部
１０…段部
１３，１４…シート
１５…３列目シート（後列シート）
１６…シートクッション
１７…シートバック
２６…開放部
２８…上部リヤゲート（リヤゲート）
４０…上部空間[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a vehicle seat structure in which a plurality of rows of seats are arranged above and below a floor panel in a front-rear direction.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a vehicle having a plurality of rows of seats arranged on a floor panel in front and back, there is a vehicle having the following structure.
That is, the first-row seat, the second-row seat, and the third-row seat are arranged on the floor panel so as to be spaced apart in the front-rear direction, and from the position corresponding to the rear end of the seat cushion of the third-row seat toward the rear side. A seat storage recess is provided, and the seat back of the third row seat is once folded on the seat cushion, and then the seat back and the seat cushion are integrally turned backward and stored in the seat storage recess. (See Patent Document 1).
[0003]
In this conventional structure, the seats in the front and rear rows are secured with the front and rear dimensions in consideration of the ride comfort of the occupants, and the seats are arranged. As a result, the front-rear length of the vehicle is inevitably lengthened, making it difficult to reduce the front-rear length of the vehicle.
[0004]
A vehicle having the following configuration is also known. In other words, a luggage floor pan (a so-called low-floor type rear floor) recessed one step lower than the floor reference plane is formed at the rear of the vehicle body floor, and the luggage room on the luggage floor pan is made up of a rear hatchback door and tailgate. When the tailgate is opened and the tailgate is opened and the luggage compartment and the road surface are bridged by the tailgate, the upper surface of the open tailgate becomes a slope member. (See Patent Document 2).
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-11-198697
[Patent Document 2]
JP-A-2001-47927.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-mentioned conventional structure, since the luggage compartment on the luggage compartment floor pan is set as a space exclusively for wheelchairs, there is a problem in that it is difficult to make full use of the luggage compartment and the versatility is low.
[0007]
In any case, there is a problem that it is difficult to efficiently arrange a plurality of rows of seats, especially three rows of seats, while ensuring the riding comfort of the occupants under the condition of the dimensions where the total length of the vehicle is limited. Was.
[0008]
In view of this, the present invention provides a recessed portion by recessing the rear floor panel behind the front row seat, forming a recessed portion, and opening the rear end of the recessed portion outwardly of the vehicle compartment to form an open portion. By providing a rear gate which covers the opening so as to be openable and closable, and providing a rear row seat used in the upper space of the recessed portion on the vehicle interior side of the rear gate, even in a vehicle having a compact front and rear length, a multi-row seat ( In particular, the provision of a seat structure for a vehicle that allows both the arrangement of the third row seat) and the ride comfort of the occupant of the seat to be achieved, and also allows entry and exit from the rear gate side to improve the entry and exit of the rear row seat. With the goal.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The seat structure of a vehicle according to the present invention is a vehicle seat structure in which a plurality of rows of seats are disposed on the floor panel in front and back, and the rear floor panel behind the front row seats is recessed downward to form a recess. The rear end of the recessed portion is formed to be open to the outside of the passenger compartment to form an open portion, and a rear gate is provided to cover the open portion so as to be openable and closable. The rear row seats used in the space are arranged.
[0010]
The plurality of rows in the above configuration may be set to three rows, and the rear row sheet may be set to a third row sheet.
According to the above configuration, even if the front-rear length of the vehicle is compact, the rear floor panel is recessed downward to form a concave portion, and the concave portion is formed to secure a vertical dimension, and The rear row seats used in the upper space of the recessed portion are arranged on the vehicle interior side of the rear gate, so that even if the front and rear length of the vehicle is compact, multiple rows of seats (especially third row seats) can be installed. Therefore, the ride comfort of the occupant of the seat can be compatible, and the passenger can get on and off the vehicle from the rear gate side.
[0011]
In one embodiment of the present invention, the rear row seat includes a seat cushion and a seat back, and at least the seat back is disposed on the rear gate.
[0012]
According to the above configuration, since the seat back of the rear row seats is provided at the rear gate, a wide space in the front-rear direction for the rear occupant can be secured, and the riding comfort can be improved.
[0013]
In one embodiment of the present invention, the seat cushion of the rear row seat is provided on a side wall portion of a vehicle compartment forming a side wall of the recessed portion.
According to the above configuration, since the seat back of the rear row seat is provided on the rear gate side and the seat cushion of the rear row seat is provided on the body side, an increase in the weight of the rear gate can be prevented, and the weight of the rear gate can be reduced.
[0014]
In one embodiment of the present invention, the rear row seat includes a seat cushion and a seat back, and both the seat cushion and the seat back are disposed on the rear gate.
[0015]
According to the above configuration, since not only the seat back of the rear row seat but also the seat cushion is disposed at the rear gate, the position of the seat cushion can be set to the rearmost position. Can be maximized, and the riding comfort of the rear row occupants can be further improved.
[0016]
In one embodiment of the present invention, the rear row seats are provided as a pair of left and right sides.
According to the above configuration, it is possible to select a mode in which only one of the rear row sheets is used as a sheet and a mode in which both the rear row sheets are used as a sheet, and it is possible to selectively use them according to needs.
[0017]
In one embodiment of the present invention, the rear row sheet is configured such that each of a pair of sheets is individually selected between a use state and a storage state.
According to the above configuration, a mode in which both back row sheets are used, a mode in which one sheet is used, and a mode in which the other sheet is stored, and a mode in which both back row sheets are stored. You can choose.
[0018]
In one embodiment of the present invention, the back row seat is extended so as to partition the upper part of the recess in the vehicle width direction by the seat in the used state when both of the pair of sheets are set to the used state. It is.
[0019]
According to the above configuration, when both of the pair of rear row seats are set to the use state, the rear row seats can be formed as a bench type, and a cushion surface continuous in the left-right direction (vehicle width direction) is formed. When a seat occupant is seated, the seat can be widely seated on a bench-type seat, and luggage can be loaded under the seat.On the other hand, when a rear seat occupant does not sit, a continuous cushion surface is used. The luggage compartment can be partitioned up and down.
[0020]
In one embodiment of the present invention, a stepped portion is formed in the side wall portion of the vehicle compartment, which is recessed in a vehicle exterior direction for storing a rear row seat.
According to the above configuration, since the rear row seats are stored in the recessed steps, a wide luggage compartment is formed in the recessed portion and the upper space when the rear row seats are stored, and this luggage compartment is effectively used. Can be.
[0021]
【Example】
An embodiment of the present invention will be described below in detail with reference to the drawings.
The drawings show a seat structure of a vehicle. First, a vehicle body structure will be described with reference to FIGS. 1, 2, and 3. FIG.
[0022]
A dash lower panel 3 (dash panel) that partitions the engine room 1 and the vehicle compartment 2 back and forth is provided, and a lower end of the dash lower panel 3 is connected to a floor panel 4 extending rearward.
The floor panel 4 includes a kick-up portion 4a and a rear floor panel 5 extending rearward from the kick-up portion 4a. The rear floor panel 5 is recessed downward to form a recessed portion 6.
[0023]
On the other hand, a pair of left and right front side frames 7 is provided in front of the dash lower panel 3 extending left and right in the engine room 1, and the front side frames 7 extend downward and rearward along the dash lower panel 3. At the same time, a floor frame 8 is connected to the rear end of the front side frame 7.
[0024]
As shown in FIG. 3, the recessed portion 6 is formed by left and right casing side walls 9, 9, and the casing side walls 9, 9 have stepped portions 10, 10 recessed in the vehicle exterior direction. It is formed.
[0025]
A pair of left and right rear side frames 11, 11 extending in the front-rear direction of the vehicle are provided on the outer surface of the lower horizontal portion 10a of the step portion 10 in the vehicle cabin side wall portion 9 forming the above recessed portion 6. The rear side frame 11 is a vehicle body rigid member having a closed cross section extending in the front-rear direction of the vehicle.
[0026]
These rear side frames 11 extend in the front-rear direction of the vehicle along the rear floor panel 5, and the front ends thereof are connected to the floor frame 8.
The above-mentioned rear side frame 11 is provided with a kick-up portion 12 which is kicked up rearward and upward from a front portion of the concave portion 6 as shown in FIG.
[0027]
As shown in FIGS. 1 and 2, a plurality of rows of sheets, that is, a first row of seats 13 and a second row of seats 14 are arranged above and below the floor panel 4 and the rear floor panel 5 so as to be spaced apart in the front-rear direction. Is established. A third row of seats 15 is disposed on a rear gate 28 (see FIGS. 5 and 6) that opens and closes an opening 26 (see FIG. 3) described later.
[0028]
Each of these sheets 13 and 14 is set as a bucket seat.
The first row seat 13 includes a seat cushion 13C, a seat back 13B, and a headrest 13H. In this embodiment, the right first row seat is set to a driver's seat, and the left first row seat is set to a passenger's seat. Have been.
[0029]
The second-row seat 14 includes a seat cushion 14C, a seatback 14B, and a headrest 14H. The second-row seat 14 is disposed at a position one step higher than the floor panel 4 behind the kick-up portion 4a.
[0030]
The third row seat 15 includes a seat cushion 16, a seat back 17, and seat back extensions 18, 19, and in this embodiment, all of these components 16 to 19 are disposed on the rear gate side.
[0031]
Here, the above-described recessed portion 6 is recessed below the mounting surface of the front row seat (see the first row seat 13). As shown in FIG. An occupant foot space 20 for the third row seat 15 is formed.
[0032]
On the other hand, as shown in FIG. 3, an exhaust pipe such as a silencer 21 and a teifle pipe 22 is disposed on the vehicle outside of the recess 6, and an insulator as a heat insulating member is provided between the exhaust pipe and the recess 6. 23 are provided.
[0033]
In this embodiment, the cross-sectional structure of the insulator 23 is formed in a substantially Z-shape, and the bent upper end portion of the insulator 23 is attached to the lower surface of the kick-up portion 12 of the rear side frame 11 by using a mounting member such as a bolt, a nut, or a screw. The lower end bent portion of the insulator 23 is connected to the lower surface corner portion of the recessed portion 6 by using a mounting member such as a bolt, a nut, or a screw, and the outer surface of the recessed portion 6, that is, the outer surface of the cabin side portion 9. A predetermined space portion 24 is formed between the exhaust pipe and the insulator 23 so as to achieve both the layout of the exhaust pipe and the prevention of heat damage.
[0034]
As shown in FIG. 3, FIG. 4, FIG. 5, and FIG. 6, there is no rear end panel behind the recessed portion 6 and the rear of the recessed portion 6 is integrally opened to the roof portion 25 in the vehicle exterior direction. The opening 26 is formed.
[0035]
A rear gate is provided to cover the opening 26 so as to be openable and closable. In the embodiment shown in FIGS. 3, 4, 5 and 6, the rear gate covers the recessed portion 6 and rotates vertically. The vehicle includes a rear gate 27 and a single upper rear gate 28 that opens and closes in the left-right direction so as to cover an opening 26 a (see FIG. 3) above the recess 6.
[0036]
The lower rear gate 27 is pivotally supported by a fulcrum portion 30 of a bracket 29 fixed to a lower portion of the outer surface of the vehicle cabin side wall portion 9 so as to be openable and closable, and both ends in the vehicle width direction of the lower rear gate 27 as shown in FIGS. The parts are provided with lock members 31, 31.
[0037]
These lock members 31 are engaged by a striker 33 provided at a corresponding portion of the rear bumper 32.
When the lower rear gate 27 is rotated rearward and downward so that the recessed portion 6 and the road surface are bridged by the rear gate 27, the upper surface of the lower rear gate 27 in the open state is set to the slope member 34. That is, the lower rear gate 27 also serving as the slope member 34 is provided at the rear end of the concave portion 6, and the lower rear gate 27 is provided to be foldable toward the vehicle.
[0038]
As shown in FIG. 1, in a state where the recessed portion 6 is covered by the lower rear gate 27, a ramp member 35 rotatable around the upper front surface of the lower rear gate 27 is provided on the front surface of the lower rear gate 27. As shown by the phantom line in FIG. 1, when the recessed portion 6 and the road surface are bridged by the lower rear gate 27, the above-described ramp member 35 is reversed and rotated backward, and this ramp member 35 is rotated. Is grounded to the road surface, and the inclination angle formed between the road surface and the recessed portion 6 is set to a gentle inclination angle.
[0039]
On the other hand, the upper rear gate 28 is opened and closed on the rear surface of the vehicle body via a pair of upper and lower hinge members 36, 36 (a hinge member having a body-side hinge member, a gate-side hinge member, and a hinge pin, which is shown schematically in the figure). The upper rear gate 28 is provided with a locking member 37 at the free end side intermediate portion.
[0040]
The lock member 37 is engaged by a body-side striker (not shown) provided at a position corresponding to the opening 26, and the outer panel and the inner panel of the upper rear gate 28 are locked by the lock member 37. An outer handle 38 (see FIG. 4) and an inner handle 39 (see FIGS. 5 and 6) for releasing the vehicle from outside and inside the vehicle are provided.
[0041]
In short, the rear gate shown in FIGS. 4 to 6 is vertically divided into a portion covering the recessed portion 6 (see the lower rear gate 27) and a portion covering the opening portion 26a (see FIG. 3) thereabove (see the upper rear gate 28). The rear gates 27 and 28 are divided so that they can be opened and closed independently of each other, so that only the lower rear gate 27 can be opened and closed, only the upper rear gate 28 can be opened and closed, and both rear gates 27 and 28 can be opened and closed. Make up.
[0042]
The third-row seat 15 as a rear-row seat disposed on the vehicle interior side of the above-mentioned upper rear gate 28 is used in the upper space 40 (see FIG. 3) of the recessed portion 6, and then, as shown in FIG. The seat structure and the seat support structure of the third row seat 15 will be described in detail with reference to FIGS.
[0043]
The upper rear gate 28 includes an inner panel 41 and an outer panel 42, and a recess 43 recessed toward the outer panel 42 and a protrusion 44 projecting from the recess 43 in the front-rear direction of the vehicle are integrally formed below the inner panel 41. A trim member 45 is provided at the front end of the protruding portion 44, that is, at a portion which is on the vehicle interior side when the upper rear gate 28 is closed.
[0044]
As shown in an exploded view in FIG. 9, seat cushion outer frames 46, 46 (hereinafter simply referred to as seat cushion frames) are fixed to the left and right sides of the seat cushion 16 of the third-row seat 15. A pair of left and right seat cushion frames 46, 46 are formed at the rear ends of the pair of left and right seat cushion frames 46, 46 with connecting holes 47a protruding to the left and right sides by a predetermined amount. , And guide rollers 48, 48 are provided at both ends of the connecting rod 47.
[0045]
As the guide roller 48, a bearing rotatably formed with respect to the connecting rod 47 can be used.
Seat back outer frames 49, 49 (hereinafter simply referred to as seat back frames) are fixed to the left and right sides of the seat back 17 of the third-row seat 15, and the seat back frame 49 is formed in an L shape in side view. At the same time, a hole 49a for a fulcrum is formed at the upper end of the seat back frame 49, and a hole 49b for interlocking is formed at the lower end.
[0046]
7 and 8, a support shaft 51 is provided on a bracket 50 fixed to the upper portion of the inner panel 41, and the support shaft 51 is inserted into the hole 49a of the seat back frame 49, and the support shaft 51 is inserted. To pivotally support the upper end of the seat back 17.
[0047]
Also, the lower portions of the pair of left and right seat back frames 49 are positioned outside the pair of left and right seat cushion frames 46, and the pins 52 provided in the holes 49 b of the seat back frame 49 are inserted into the long holes 46 a of the seat cushion frame 46. Thus, the seat back 17 and the seat cushion 16 are configured to work together.
[0048]
Further, a pair of arc-shaped guide rails 53, 53 (only one of them is shown in the drawings for convenience of illustration) is fixed to a vertical wall between the front side of the concave portion 43 and the upper side of the protruding portion 44 in the inner panel 41, A guide roller 48 on the seat cushion 16 side is slidably provided in the guide portion of the guide rail 53.
[0049]
A stopper 54 made of a rigid member having a substantially Z-shaped cross section is fixed to the front surface of the above-mentioned concave portion 43, and when the third row seat 15 is set to the use state as shown in FIG. In this position, the connecting rod 47 at the rear is locked and fixed by the stopper 54.
[0050]
Furthermore, the fixed-side seatback extension 18 of the third-row seat 15 and the movable-skin seatback extension 19 are connected by a hinge member 55 such as a hinge, and the movable-side seatback extension 18 is connected to the fixed-side seatback extension 18. The seat back extension 19 can be raised and lowered.
[0051]
In order to set the third row seat 15 in the retracted state shown in FIG. 8 to the use state shown in FIG. 7, the movable-side seat back extension 19 is placed on the fixed-side seat back extension 18 via the hinge member 55. When the seat cushion 16 is turned upright and then rotated forward and downward, the guide roller 48 moves upward in an arc shape along the guide portion of the guide rail 53, and at a position where the seat cushion 16 becomes substantially horizontal, The connecting rod 47 is locked by the stopper 54, and fixes the seat cushion 16 in a use state.
[0052]
The pin 52 moves to the front of the long hole 46a along the long hole 46a during the rotation operation of the seat cushion 16 described above, so that the seat back 17 is in a front-low-back-high inclined state suitable as a backrest.
[0053]
Conversely, when the third row of seats 15 in the use state shown in FIG. 7 is set to the stowed state shown in FIG. 8, first, when the seat cushion 16 is rotated rearward and upward, the guide rollers 48 guide the guide rails 53. The seat back 17 is provided along the inner side surface of the inner panel 41 with the support shaft 51 as a fulcrum, and the seat cushion 16 is connected to the seat cushion 16 by the interlocking structure of the pin 52 and the elongated hole 46a. It is folded on the front of the back 17.
[0054]
Next, when the movable-side seat back extension 19 is folded over the front surface of the fixed-side seat back extension 18 via the hinge member 55, the storage state shown in FIG. 8 is obtained.
[0055]
In other words, the above-mentioned third row seat 15 can be selected between a use state and a storage state. At the time of storage, the movable-side seat back extension 19 is folded on the front side of the fixed-side seat back extension 18 and the seat cushion is placed on the front side of the seat back 17. 16 can be secured in a compact storage state in which the third row of seats 15 is folded, and a large luggage space is set in the recessed portion 6 and the upper space 40 when the third row of seats 15 is stored. The wheelchair 100 can be put on the part 6 as shown in FIGS.
[0056]
In the drawing, 56 is a steering wheel, 57 is a front wheel, 58 is a rear wheel, 59 and 60 are cross members extending in the vehicle width direction below the recessed portion 6, 61 is a torsion beam type rear suspension, and 62 is an upper rear gate. It is a rear window glass provided.
[0057]
As described above, the vehicle seat structure of the embodiment shown in FIGS. 1 to 11 is a vehicle seat structure in which a plurality of rows of seats 13, 14, and 15 are disposed on the floor panel 4 in front and behind. The rear floor panel 5 behind the front row seat 13 is recessed downward to form a recessed portion 6, and the rear end of the recessed portion 6 is opened to the outside of the passenger compartment to form an open portion 26, and the open portion 26 is formed. Rear gates 27 and 28 are provided so as to be able to open and close the opening 26, and a third-row seat 15 used in the upper space 40 of the recess 6 is disposed on the vehicle interior side of the rear gate (particularly, the upper rear gate 28). Things.
[0058]
According to this configuration, even if the front-rear length of the vehicle is compact, the rear floor panel 5 is recessed downward to form the recessed portion 6 and the recessed portion 6 is formed to secure the vertical dimension. In addition, since the third-row seat 15 used in the upper space 40 of the recessed portion 6 is arranged on the vehicle interior side of the above-mentioned upper rear gate 28, even if the vehicle has a compact front-rear length, the multi-row seat 13 , 14, 15 (especially the third row seat 15) and the ride comfort of the occupant of the seat 15 can be compatible, and the passenger can get on and off from the rear gate 28 side, so that the getting on and off of the third row seat 15 can be improved. Can be achieved.
[0059]
Also, as shown in FIG. 6, under the condition that the third row seat 15 is set to the use state, if the rear passenger sits down on the seat and closes the rear gate 28 outside the vehicle, the passenger can get on as it is, and it is possible to get off similarly. Become. Further, the child seat can be easily attached or detached outside the vehicle under the conditions of FIG.
[0060]
Moreover, the rear row seat (see the third row seat 15) includes a seat cushion 16 and a seat back 17, and the rear gate 28 is provided with at least the seat back 17.
[0061]
According to this configuration, since the seat back 17 of the third-row seat 15 is disposed at the rear gate 28, a large space in the front-rear direction for rear passengers can be secured, and the riding comfort can be improved. it can.
[0062]
Further, the third-row seat 15 includes a seat cushion 16 and a seat back 17, and both the seat cushion 16 and the seat back 17 are disposed on the rear gate 28.
[0063]
According to this configuration, since the seat cushion 16 as well as the seat back 17 of the third-row seat 15 is disposed in the rear gate 28, the position of the seat cushion 16 can be set to the rearmost position. The space in the front-rear direction for the rear passenger can be maximized, and the riding comfort of the rear seat (see the third row seat 15) can be further improved.
[0064]
In addition, since the above-mentioned third row seat 15 is configured to selectively select the use state shown in FIG. 7 and the storage state shown in FIG. It can be selected as a seating space for a seat occupant, a luggage space for loading luggage, or a wheelchair space for mounting the wheelchair 100, thereby increasing versatility.
[0065]
Further, since the rear portion of the recessed portion 6 is provided with an opening portion 26 (see FIG. 3) which is open to the outside of the vehicle up to the roof portion 25, an occupant can get on and off from the rear side of the vehicle, and can load and unload luggage. Can be performed from the rear side, and the rear gates 27 and 28 that cover the open portion 26 so as to be able to open and close are provided, so that the entire open portion 26 from the roof portion 25 to the recessed portion 6 is rear gates 27 and 28. The rear gates 27 and 28 can appropriately separate the vehicle from the outside of the vehicle, and can function as a luggage compartment.
[0066]
12 and 13 show another embodiment of the vehicle seat structure, in which seat back brackets 63 and 64 are mounted above and below the seat back 17 in the third row seat 15, and the upper seat back bracket 63 is supported by the above-described support. It is pivoted on a shaft 51.
[0067]
A lower bracket 65 is fixed to the upper wall of the concave portion 43 of the upper rear gate 28, and seat cushion brackets 66, 66 are attached to the rear left and right of the seat cushion 16, and these seat cushion brackets 66, 66 are attached to the lower bracket 65. Are pivotally supported on a support shaft 67 provided at the center.
[0068]
Further, a rod 68 is stretched between the rear end of the seat cushion bracket 66 and the lower seatback bracket 64 on the seatback 17 side, while the upper surface of the projection 44 of the inner panel 41 is substantially It is set on the receiving surface 69 (stopper) in the horizontal state.
[0069]
With this configuration, the seat cushion 16 can be selected between the use state of FIG. 12 and the retracted state of FIG. 13 with the support shaft 67 as a fulcrum, and the seat cushion bracket 66 and the rod 68 are interlocked with the rotation operation of the seat cushion 16. When the third row of seats 15 is folded and stored, the lower portion of the seat back 17 can be pulled in by the rod 68 so as to extend along the vehicle interior surface side of the inner panel 41. When the seat 15 is set to the use state, the lower portion of the seat back 17 is pushed forward by the rod 68 toward the front of the passenger compartment, and the seat back 17 can be set as a backrest so as to be inclined to an appropriate front low, rear high.
[0070]
Even with this configuration, the other configurations, operations, and effects are almost the same as those of the previous embodiment. Therefore, in FIG. 12 and FIG. Detailed description is omitted.
[0071]
14 and 15 show still another embodiment of the vehicle seat structure. In this embodiment, in addition to the configuration of the embodiment shown in FIGS. 12 and 13, a projection 66a is provided at the front end of the seat cushion bracket 66. And a rubber member 70 is provided on the side of the protruding piece 66a corresponding to the front surface of the protruding portion 44.
[0072]
In this embodiment, when the third row seat 15 shown in FIG. 14 is used, the load of the rear occupant is transferred to the upper rear gate 28 via the seat cushion bracket 66, the support shaft 67, the lower bracket 65, and the recess 43. Of the upper rear gate 28 via the projection 66a and the front end face of the projection 44.
[0073]
Even with this configuration, the other configurations, operations, and effects are the same as those of the previous embodiment shown in FIGS. 12 and 13, and the same portions in FIGS. 14 and 15 as those in the previous drawings are the same. The reference numerals are used, and the detailed description is omitted.
[0074]
16 to 19 show still another embodiment of the vehicle seat structure. In each of the above embodiments, both the seat cushion 16 and the seat back 17 of the third row seat 15 are provided on the upper rear gate 28. In this embodiment shown in FIGS. 16 to 19, the seat back 17 of the third row seat 15 is attached to the upper rear gate 28, and the seat cushion 16 is provided on the body side.
[0075]
That is, as shown in FIGS. 16 and 17, the seat back 17 of the third row seat 15 is fixed to the side surface of the inner panel 41 of the upper rear gate 28, and a pair of left and right seat cushions 16 is provided. The cushion 16 is formed in the vehicle interior side wall portion 9 forming the side wall of the recessed portion, and the lower end horizontal portion 10a of the highly rigid step portion 10 in which the kick-up portion 12 of the rear side frame 11 is disposed immediately below the cabin side wall portion 9. It is a thing that we have supported.
[0076]
In other words, as shown in a perspective view of FIG. 19, one of the movable brackets 71 is provided on the front and rear sides of the seat cushion 16 (specifically, on the front and rear sides of the seat cushion frame located inside the seat cushion 16). , 71 are fixed, and fixed brackets 72, 72 are fixed to the lower horizontal portion 10a of the step portion 10 by welding or by bolt-up means.
[0077]
The pair of front and rear movable brackets 71, 71 are pivotally supported by the rising pieces 72a, 72a of the front and rear fixed brackets 72, 72 via support shafts 73, 73.
[0078]
Further, a concave seat stay 74 (seat cushion support member) is mounted on the inside of the seat cushion 16 so as to be able to undulate, and a striker 75 is provided at the lower end of the seat stay 74.
Further, a striker 76 is also provided at the rear of the seat cushion 16, and the striker 76 is configured to be locked by the lock member 77 provided on the step portion 10.
[0079]
On the other hand, the striker 75 on the seat stay 74 side is configured to be locked by a lock member 78 provided in the concave portion 6.
An unlocking lever 79 for unlocking the striker 76 by the lock member 77 is provided on the upper horizontal portion 10 b of the step portion 10, while the lock of the striker 75 by the lock member 78 is released at a predetermined portion of the step portion 10. An unlock lever 80 is provided.
[0080]
The support structure of the right side seat cushion 16 of the third row seat 15 shown in FIG. 19 is also substantially symmetric with respect to the left side seat cushion 16.
That is, as shown in FIG. 18, the left and right pair of seat cushions 16 of the third row seat 15 are separately used (see the solid line in FIG. 18) and stored (see FIG. 18). When the seat cushion 16 is set to the retracted state, the seat cushion 16 and the vehicle cabin side wall 9 are configured to be substantially flush with each other. ing.
[0081]
In addition, when both the pair of left and right seat cushions 16, 16 are set to the use state as shown by the solid line in FIG. 18, the seat cushion surfaces of the respective seat cushions 16, 16 in these use states are in the vehicle width direction ( The seat cushions 16, 16 continuously extend in the vehicle width direction.
[0082]
As described above, the vehicle seat structure of the embodiment shown in FIGS. 16 to 19 is a vehicle seat structure in which a plurality of rows of seats 13, 14, and 15 are arranged on the floor panel 4 in the front and rear directions. The rear floor panel 5 behind the seat 13 is recessed downward to form a recessed portion 6, and the rear end of the recessed portion 6 is opened to the outside of the vehicle cabin to form an open portion 26. Are provided so as to be able to open and close, and a third-row seat 15 used in the upper space 40 (see FIG. 18) of the recess 6 is provided on the vehicle interior side of the rear gate (see the upper rear gate 28). It is arranged.
[0083]
According to this configuration, even if the front-rear length of the vehicle is compact, the rear floor panel 5 is recessed downward to form the recessed portion 6 and the recessed portion 6 is formed to secure the vertical dimension. In addition, since the third-row seat 15 used in the upper space 40 of the recessed portion 6 is arranged on the vehicle interior side of the above-mentioned upper rear gate 28, even if the vehicle has a compact front-rear length, the multi-row seat 13 , 14 and 15 (especially the third row seat 15) and the ride comfort of the occupant of the seat 15 can be compatible, and the passenger can get on and off from the open rear gates 27 and 28 side. 15 can be improved.
[0084]
Further, the third-row seat 15 includes a seat cushion 16 and a seat back 17, and at least the seat back 17 is disposed in the rear gate 28.
[0085]
According to this configuration, since the seat back 17 of the third-row seat 15 is disposed at the rear gate 28, a large space in the front-rear direction for the rear-seat occupant (for the third-row seat occupant) can be secured, The ride comfort can be improved.
[0086]
Moreover, the seat cushion 16 of the third-row seat 15 is provided on the cabin side wall 9 forming the side wall of the recessed portion 6.
According to this configuration, since the seat back 17 of the third-row seat 15 is provided on the rear gate 28 side and the seat cushion 16 of the third-row seat 15 is provided on the body side, an increase in weight of the rear gate 28 can be prevented. Can be reduced in weight.
[0087]
The third row seat 15 has a pair of left and right seat cushions 16.
According to this configuration, only one of the rear row seats (see the seat cushion 16 of the third row seat 15) is used as the seat, and both the rear row seats (see the seat cushion 16 of the third row seat 15) are used as the seats. It is possible to select the mode to be used, and it is possible to selectively use according to needs.
[0088]
That is, when at least one of the seat cushions 16 is set in the use state, the seat cushion 16 can be used as a seat, and when at least one of the seat cushions 16 is in the retracted state, the side in the retracted state can be used as a luggage compartment.
[0089]
Further, the third row seat 15 is configured such that each of a pair of seats (see the seat cushion 16) is individually selected between a use state and a storage state.
According to this configuration, both the back row seats (see the seat cushion 16 of the third row seat 15) are used, the one seat (see the seat cushion 16) is used, and the other seat (see the seat cushion 16) is used. It is possible to select a mode in which the cushion 16 (see the cushion 16) is in the retracted state and a mode in which both rear rows of the seats (see the seat cushion 16) are in the retracted state.
[0090]
In addition, when both of the pair of seats (see the seat cushion 16) are set to the use state, the rear row seat (see the seat cushion 16) is moved above the recessed portion 6 by the seat (see the seat cushion 16) in the use state. It is extended to partition in the vehicle width direction.
[0091]
According to this configuration, when both of the pair of rear row seats (see the seat cushion 16) are set to the use state, the rear row seats (see the seat cushion 16) can be formed as a bench type, and the left-right direction (the vehicle width direction). When the rear occupant is seated, the seat can be widely seated on a bench-type seat, and luggage can be loaded at the lower part of the seat. When the seat is not seated, the luggage compartment can be vertically divided by a continuous cushion surface.
[0092]
Further, a step portion 10 is formed in the vehicle interior side wall portion 9 and is recessed in the vehicle exterior direction to store a rear row seat (third row seat 15).
According to this configuration, the rear row seat (the third row seat 15) is stored in the recessed stepped portion 10, so that when the rear row seat (see the seat cushion 16) is stored, the recessed portion 6 and the upper space 40 (see FIG. In FIG. 18), a large luggage compartment is formed, and this luggage compartment can be effectively used as a luggage mounting space or a wheelchair mounting space.
[0093]
If the seat cushion 16 of the third-row seat 15 is cantilevered on the vehicle interior side wall 9 as shown in the embodiment, the seat cushion 16 and its supporting structure can be simplified.
[0094]
Further, as shown in the embodiment, when the seat cushion 16 is supported by the lower horizontal portion 10a of the step portion 10 along which the rear side frame 11 as the vehicle body rigid member is provided, the support rigidity can be improved.
[0095]
Further, as shown in the embodiment, if the rear surface of the seat cushion 16 during storage (the surface located on the lower side during use) and the vehicle cabin side wall portion 9 are flat or substantially flat, the seat cushion 16 during storage is Since the 16 does not protrude toward the upper space 40, the luggage space can be advantageously and efficiently used.
[0096]
In addition, as shown in the embodiment, when the striker 75 of the seat stay 74 at the lower portion of the seat cushion 16 in the use state is configured to be locked by the lock member 78, the seat cushion 16 in the use state, that is, when the rear occupant is seated is used. Reliable support rigidity can be secured.
[0097]
In correspondence between the configuration of the present invention and the above-described embodiment,
The back row seat of the present invention corresponds to the third row seat 15 of the embodiment,
Similarly,
The rear gates correspond to the upper and lower rear gates 27 and 28,
The rear gate provided with the rear row seats corresponds to the upper rear gate 28,
The present invention is not limited only to the configuration of the above embodiment.
[0098]
【The invention's effect】
According to the present invention, the rear floor panel behind the front row seat is recessed downward to form a recessed portion, and the rear end of the recessed portion is opened to the outside of the passenger compartment to form an open portion. A rear gate is provided to cover the opening so that it can be opened and closed, and a rear row seat used in the upper space of the recessed portion is provided on the vehicle interior side of the rear gate. In particular, the arrangement of the third-row seat) and the riding comfort of the occupant of the seat can be achieved at the same time, and the passenger can get on and off from the rear gate side.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a vehicle provided with a seat structure of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing an arrangement structure of a plurality of rows of sheets.
FIG. 3 is a rear view showing a luggage compartment structure.
FIG. 4 is a perspective view showing a rear gate structure.
FIG. 5 is a perspective view when the rear gate is opened.
FIG. 6 is a perspective view when a rear row seat is used.
FIG. 7 is a cross-sectional view when a rear row seat is used.
FIG. 8 is a sectional view when the rear row seat is stored.
FIG. 9 is an exploded perspective view of a main part of FIG. 7;
FIG. 10 is a side view of the vehicle when mounted on a wheelchair.
FIG. 11 is a rear view of the vehicle when mounted on a wheelchair.
FIG. 12 is a sectional view showing another embodiment of the vehicle seat structure.
FIG. 13 is a sectional view when the rear row seat is stored.
FIG. 14 is a sectional view showing still another embodiment of the vehicle seat structure.
FIG. 15 is a sectional view when the rear row seat is stored.
FIG. 16 is a side view showing still another embodiment of the vehicle seat structure.
FIG. 17 is a plan view showing an arrangement structure of a plurality of rows of sheets.
FIG. 18 is a rear view of the vehicle showing a seat cushion use state and a storage state.
FIG. 19 is a perspective view of an essential part showing a support structure for a rear row seat.
[Explanation of symbols]
4 ... Floor panel
5. Rear floor panel
6 ... recessed part
9 ... side wall of the cabin
10 ... step
13, 14 ... sheet
15: Third row seat (back row seat)
16. Seat cushion
17… Seat back
26 ... Open part
28 ... Upper rear gate (rear gate)
40 ... Upper space

Claims

複数列のシートがフロアパネル上に前後に配設された車両のシート構造であって、
前列シートの後方のリヤフロアパネルを下方に凹設して凹設部が形成され、
上記凹設部の後端が車室外方向に開放されて開放部が形成され、
上記開放部を開閉可能に覆うリヤゲートを設け、
上記リヤゲートの車室内側には上記凹設部の上部空間で使用される後列シートを配設した
車両のシート構造。A vehicle seat structure in which a plurality of rows of seats are arranged on the floor panel in front and back,
A recess is formed by recessing the rear floor panel behind the front row seat downward,
The rear end of the recessed portion is opened to the outside of the passenger compartment to form an open portion,
A rear gate is provided to open and close the opening,
A seat structure for a vehicle, wherein a rear row seat used in an upper space of the recessed portion is disposed on the vehicle interior side of the rear gate.

上記後列シートはシートクッションとシートバックとを備え、上記リヤゲートには少なくともシートバックが配設された
請求項１記載の車両のシート構造。The vehicle seat structure according to claim 1, wherein the rear row seat includes a seat cushion and a seat back, and at least the seat back is disposed at the rear gate.

上記後列シートのシートクッションは上記凹設部の側壁を形成する車室側壁部に設けられた
請求項２記載の車両のシート構造。3. The vehicle seat structure according to claim 2, wherein a seat cushion of the rear row seat is provided on a vehicle cabin side wall portion forming a side wall of the recessed portion.

上記後列シートはシートクッションとシートバックとを備え、上記リヤゲートにシートクッションとシートバックとの双方が配設された
請求項１記載の車両のシート構造。The vehicle seat structure according to claim 1, wherein the rear row seat includes a seat cushion and a seat back, and both the seat cushion and the seat back are disposed on the rear gate.

上記後列シートは左右一対設けられた
請求項１〜３の何れか１に記載の車両のシート構造。The vehicle seat structure according to any one of claims 1 to 3, wherein a pair of left and right rear row seats is provided.

上記後列シートは一対のシートの各々がそれぞれ別々に使用状態と格納状態とに選択されるように構成した
請求項５記載の車両のシート構造。The vehicle seat structure according to claim 5, wherein the rear row seats are configured such that each of a pair of seats is separately selected between a use state and a storage state.

上記後列シートは一対のシートの両方が使用状態に設定された時、使用状態のシートにより凹設部の上方を車幅方向に仕切るように延設される
請求項６記載の車両のシート構造。7. The vehicle seat structure according to claim 6, wherein the rear row seat is extended so as to partition above the concave portion in the vehicle width direction by the seat in the used state when both of the pair of seats are set in the used state.

上記車室側壁部には後列シートを格納するため車外方向に凹設された段部が形成された
請求項１，２，３，５，６，７の何れか１に記載の車両のシート構造。The vehicle seat structure according to any one of claims 1, 2, 3, 5, 6, and 7, wherein a stepped portion is formed in the side wall portion of the vehicle compartment so as to be recessed in a vehicle exterior direction for storing a rear row seat. .