JP2004313690A - 性感帯刺激具 - Google Patents

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Abstract

【目的】直腸に刺激を与え、その収縮運動を助長して直腸内の性感帯を開発・鍛練することができるような、新しい性感帯刺激具を提供する。
【構成】直腸内に挿入可能な形状と大きさとを有する挿入部とこの挿入部の根元から会陰部方向に突出させた突起部とから成り、前記挿入部の内部にバイブレータが設けられている性感帯刺激具とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、夫婦生活を充実させるべく直腸内の性感帯を開発・鍛練するために開発された全く新しい性感帯刺激具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より夫婦生活を充実させる性感帯刺激具として、陰茎を模した形状の腟内に挿入するタイプのものが用いられて来た。またこの内部にバイブレータが設けられており、腟内に振動刺激を加えられるタイプのものも提供されている。前記バイブレータは一般的に偏心重錘を有するモータが設けられて成るものであり、このモータに電池とスイッチとが接続されている。更に前記モータの動きを細かく制御するためのコントローラが設けられたものもある。
【0003】
ところで腟は筒形状をしており、その入り口付近に腟括約筋があり、奥の方は伸縮性に富む袋のような形状をしている。そして興奮期には奥の方が広がることが医学的に知られている。しかしながら腟自体の感覚は他の性感帯と比較してそれほど敏感ではないことが分かっている。従って上記陰茎を模した形状の性感帯刺激具では、すり漕ぎ運動などの複雑な運動をする機構を備えたものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
さて男女を問わず直腸内にも性感帯があることが広く知られるように成った。直腸は筒形状をしており腟括約筋を有するが、興奮期に奥の方が広がると言うような現象は示さず筒形状のまま収縮運動を行なうことが医学的に知られている。この性感帯を開発・鍛練することは夫婦生活をより充実したものとするのに重要である。上述した性感帯刺激具は腟内に挿入するものであるが、これを直腸内の性感帯の開発・鍛練に利用することはできないものかと考えた。
【0005】
しかしながら上述したように、腟では興奮期には奥の方が広がるのに対して、直腸では筒形状のまま収縮運動を行なう。このような違いがあるため性感帯刺激具にも異なるものが求められているが、未だこのようなものは存在していない。更には上述した筒形状のままで行なわれる収縮運動を助長して直腸内の性感帯を開発・鍛練することができるものでありたい。
【0006】
そこでこの発明は、直腸の構造や運動によくマッチすると共に直腸内の性感帯を開発・鍛練することができるような、全く新しい性感帯刺激具の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記課題は、直腸内に挿入可能な形状と大きさとを有する挿入部とこの挿入部の根元から会陰部方向に突出させた突起部とから成り、前記挿入部の内部にバイブレータが設けられている性感帯刺激具とすることにより達成される。
【0008】
直腸内に挿入された挿入部が直接的に直腸に刺激を加える。また前記挿入部の内部にバイブレータが設けられていることにより、更に強い性刺激を与えることができる。従ってこれにより直腸内の性感帯の開発・鍛練が行なえるのである。また前記突起部は会陰部を刺激することになり、この刺激が更なる性刺激を導き出して性感帯の開発・鍛練に役立つ。前記突起部による会陰部への刺激は、陰核への刺激とは異なり新しい感覚を呼び覚ますものとなる。
【0009】
また上記課題は、直腸内に挿入可能な形状と大きさとを有する挿入部と、この挿入部の根元から会陰部方向に突出させた突起部とから成り、前記挿入部の内部及び前記突起部の内部にバイブレータが設けられている性感帯刺激具とすることにより達成される。すなわちこの発明は請求項1の構成に加えて、前記突起部の内部にもバイブレータが設けられている点に特徴を有する。
【0010】
前記突起部は会陰部を刺激するが、この内部にバイブレータが設けられていることによって、より強い性刺激を与えることが可能となる。この波及効果が直腸にも及び、性感帯の開発・鍛練に役立つのである。
【0011】
請求項1の構成に於いてもまた請求項2の構成に於いても、前記バイブレータが偏心重錘を有するモータであるものとすることができる。
【0012】
振動を発生させるには、回転する板バネをギヤの歯に打ち付ける機械式の振動発生機や、磁石とコイルとを組み合わせてコイルに交流電流を流す電気式の振動発生機などを任意に用いればよい。しかしながら構造の簡易さやコストなどの点からは偏心重錘を有するモータによる振動発生機がより優れている。
【0013】
次に、請求項1の構成に於いてもまた請求項2の構成に於いても、前記バイブレータの電源部が別体として設けられ本体に配線されて成るものとすることができる。
【0014】
電源部を別体とすることによって本体部を軽量化することができ、直腸に対する重さの負担を軽減することができる。またこの電源部にスライダック等を内蔵させることによってモータのコントローラとすることが可能である。
【0015】
次に、請求項1の構成に於いてもまた請求項2の構成に於いても、前記挿入部の外表面が柔軟な素材で形成されているものとすることができる。
【0016】
すなわち前記挿入部を軟質合成樹脂などで成型したり、あるいは前記挿入部が硬質素材の物であっても、軟質合成樹脂などで被覆することにより直腸に対する当たりをよりソフトなものとすることができる。なお前記突起部に付いても同様の構成とすることができる。あるいはこの性感帯刺激具の外表面の全体を柔軟な素材で形成するようにしてもよい。
【0017】
次に、請求項1の構成に於いてもまた請求項2の構成に於いても、前記挿入部の外表面が傾斜面で構成されているものとすることができる。傾斜面とは例えばウェーブ状面であったりテーパー状面であることを言う。
【0018】
前記挿入部が直腸内に挿入されることによって直腸は刺激を受けることになるが、直腸に対する刺激は直腸括約筋の収縮運動を助長する。特にバイブレータによる刺激はこの直腸の収縮運動を更に加速させるものとなる。直腸は筒状体のまま収縮運動を行なうわけであるから、この収縮壁面が前記挿入部に運動を与えるが、この時前記挿入部の外表面が傾斜面で構成されているため、直腸の収縮運動に伴なってこの傾斜面に力が加わり、前記挿入部も直腸の長手方向へ運動することに成る。これによって単調な刺激ではなくなり、性感という面からより効果的な刺激が生まれるのである。従って性感帯の開発・鍛練により一層の効果が得られる。なお直腸の収縮運動に伴なう前記挿入部の運動に連れて前記突起部による会陰部も運動を行なうため、会陰部に対する性刺激も増加する。従って相乗効果が得られるのである。
【0019】
なお請求項2の構成に於いては、前記突起部の内部にもバイブレータが設けられている。従って会陰部に対してはこのバイブレータ刺激に加えて上述した前記挿入部の運動に連動する刺激が加わり、より複雑な性感覚を与えることができるのであり、性感帯の開発・鍛練に更に役立つ。
【0020】
次に、請求項1の構成に於いてもまた請求項2の構成に於いても、前記突起部が前記挿入部に対して屈曲自在かつ会陰部方向に付勢されるように設けられているものとすることができる。
【0021】
前記突起部と前記挿入部とが角度固定で設けられているよりは、前記突起部が柔軟に屈曲できるほうが、会陰部に与える刺激の面でよりソフトなものとなる。それだけ性刺激に集中しやすくなるわけで、性感帯の開発・鍛練に役立つ。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施形態を図面を参照しつつ説明するが、この発明はこれ等の実施形態に限定されるものではない。
【0023】
第1実施形態
図1を用いてこの実施形態を説明する。直腸内に挿入可能な大きさの円筒形状を呈し先端が丸く成型された挿入部1と、この挿入部1の根元から会陰部方向に伸びる突起部10とが、電池ボックスを兼ねる連結部11により連結され、前記挿入部1の内部に、モータ2とこの回転軸に取り付けた偏心重錘20とから成るバイブレータが設けられており、前記連結部11内に乾電池3が納められ、この外部にスイッチ4が取り付けられており、このスイッチ4と前記モータ2と前記乾電池3とが図示しないリード線によって直列に配線されて成る。なお前記2本の乾電池3は並列接続とした。
【0024】
前記挿入部1を直腸内に挿入して前記突起部10を会陰部に当てるようにすると、直腸が刺激を受けると共に、会陰部刺激の波及効果が直腸にも及んで性刺激の相乗効果を発揮する。次にスイッチ4をON状態にすると、モータ2が回転して偏心重錘20の作用によりバイブレーションを発生する。これがさらに強い性刺激を直腸に与えることに成る。こうして直腸内の性感帯の開発・鍛練が行なえるのである。
【0025】
第2実施形態
図2を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態の特徴は上述の第1実施形態の性感帯刺激具の突起部10内にも、モータ21とこの回転軸に取り付けた偏心重錘22とから成るバイブレータが設けられている点にある。このため前記連結部11には2つのスイッチ4,40が取り付けられている。前記スイッチ4は前記モータ2をON/OFFするためのものであり、スイッチ4とモータ2と一側の乾電池3とが図示しないリード線により直列に配線されている。また前記スイッチ40は前記モータ21をON/OFFするためのものであり、スイッチ40とモータ21と他側の乾電池3とが図示しないリード線により直列に配線されて成る。
【0026】
上述した第1実施形態の性感帯刺激具と同様、前記挿入部1を直腸内に挿入して前記突起部10を会陰部に当てるようにする。スイッチ4をON状態にするとモータ2が回転して偏心重錘20の作用によりバイブレーションを発生し、これが直腸を刺激する。またスイッチ40をON状態にするとモータ21が回転して偏心重錘22の作用によりバイブレーションを発生し、これが会陰部を刺激することに成る。こうして直腸内の性感帯の開発・鍛練を行なうことができる。
【0027】
第3実施形態
図3を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態の特徴は前記挿入部12の外表面に山部5と谷部50とから成る波を付けた点にある。山部5と谷部50との間は緩やかな傾斜面51と成っている。すなわち山部5と谷部50との間に形作られる傾斜面51が特に重要である。更にこの実施形態の特徴は前記突起部13が前記挿入部12に対して屈曲自在かつ会陰部方向に付勢されるように設けられている点にある。すなわち挿入部12は連結部14に突設されており、突起部13は前記連結部14に回動軸15を以て回動自在に、かつ回動軸15に設けられた図示しないコイルバネによって前記突起部13を会陰部方向に付勢されるように、取り付けられている。
【0028】
前記傾斜面51は、この実施形態で挿入部12の周囲全体としてウェーブ状面を形成しているが、符号51が振られた部分だけを見ればテーパー状面であると言うことができる。そもそも前記挿入部12が直腸内に挿入されることによって直腸は刺激されこの刺激が直腸括約筋の収縮運動を助長するが、モータ2が回転してバイブレーションが加えられているとこの直腸の収縮運動は更に加速されることに成る。直腸は筒状体のまま収縮運動を行ない、この結果直腸が前記傾斜面51を押すことになり、挿入部12が直腸の収縮運動に連れて直腸の長手方向へ人の手を借りずとも自動的に運動する。この作用により前記突起部13が会陰部をリズミカルに押して会陰部に刺激を与え、この波及効果として直腸の性刺激が更に高まるのである。
【0029】
なお会陰部を押す前記突起部13は、前記連結部14に対し回動軸15を以て回動自在にかつ柔軟に取り付けられているため、直腸の収縮運動すなわち挿入部12の往復運動が会陰部にソフトに伝えられると言う特長がある。
【0030】
第4実施形態
図4を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態の特徴は上述の第3実施形態の性感帯刺激具の挿入部12及び突起部13に付いて、これ等の外表面部分が柔軟な医療用のゴムで被覆されている点に特徴を有する。符号6はこの透明な被覆層を指す。
【0031】
これにより前記挿入部12に付いては直腸に対する当たりをよりソフトなものとすることができる。また突起部13による会陰部に対する当たりをよりソフトなものとすることができる。なお柔軟な素材にはこの実施形態の医療用ゴムなどの軟質性ゴム材料の他にも、例えば軟質性塩化ビニール樹脂などのような軟質性樹脂素材のものとすることが出来る。また被覆するのではなく、挿入部や突起部の本体そのものをこれ等の軟質材料を用いて成型したものとすることができる。また柔軟な素材には美麗な透明素材も利用可能である。
【0032】
第5実施形態
図5を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態の特徴は挿入部12及び突起部13から電池ボックス7を別体として設けている点にある。すなわち挿入部12は連結部16に突設されており、また突起部13は前記連結部16に回動軸15を以て回動自在に、かつ回動軸15に設けられた図示しないコイルバネによって前記突起部13を会陰部方向に付勢されるように、取り付けられている。前記連結部16は電池ボックスではなく電池3は前記連結部16とは別体の電池ボックス7に納められている。この電池ボックス7には2つのスイッチ8,80が取り付けられており、一側の電池3とスイッチ8と前記挿入部12内のモータ2とがリード線により直列に配線されている。また他側の電池3とスイッチ80と前記突起部13内のモータ21とがリード線によって直列に配線されている。これ等のリード線は束ねられて符号9で示すように電池ボックス7と連結部16との間に渡されている。
【0033】
電源部である電池ボックス7が別体であるから、挿入部12及び突起部13とこれ等を連結する連結部16とから成る本体部を軽量化することができ、直腸に対する重さの負担を軽減することができるのである。同様に手による取り扱いも楽である。
【0034】
第6実施形態
図6を用いてこの実施形態を説明する。この実施形態の特徴は上述の第3実施形態の性感帯刺激具に付いて、挿入部12が突設された連結部14の挿入部12とは反対側に持手17が突設されている点にある。
【0035】
連結部14に持手17が設けられていることによってこの性感帯刺激具の取り扱いがより自在なものと成るなどの特長を生ずる。
【0036】
【発明の効果】
以上この発明の性感帯刺激具は、直腸内に挿入可能な形状と大きさとを有する挿入部とこの挿入部の根元から会陰部方向に突出させた突起部とから成り、前記挿入部の内部にバイブレータが設けられているものである。更に前記突起部の内部にバイブレータが設けられているものである。
【0037】
これにより直腸に刺激を与え、その収縮運動を助長して直腸内の性感帯を開発・鍛練することができると言う、全く新しい性感帯刺激具を提供することに成功している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の説明図である。
【図2】第2実施形態の説明図である。
【図3】第3実施形態の説明図である。
【図4】第4実施形態の説明図である。
【図5】第5実施形態の説明図である。
【図6】第6実施形態の説明図である。
【符号の説明】
1 挿入部
10 突起部
11 連結部
12 挿入部
13 突起部
14 連結部
15 回動軸
16 連結部
17 持手
2 モータ
20 偏心重錘
21 モータ
22 偏心重錘
3 乾電池
4 スイッチ
40 スイッチ
5 山部
50 谷部
51 傾斜面
6 被覆層
7 電池ボックス
8 スイッチ
80 スイッチ
9 リード線

Claims (7)

  1. 直腸内に挿入可能な形状と大きさとを有する挿入部と、この挿入部の根元から会陰部方向に突出させた突起部とから成り、前記挿入部の内部にバイブレータが設けられている性感帯刺激具。
  2. 直腸内に挿入可能な形状と大きさとを有する挿入部と、この挿入部の根元から会陰部方向に突出させた突起部とから成り、前記挿入部の内部及び前記突起部の内部にバイブレータが設けられている性感帯刺激具。
  3. 前記バイブレータが偏心重錘を有するモータである、請求項1または請求項2に記載の性感帯刺激具。
  4. 前記バイブレータの電源部が別体として設けられ本体に配線されて成る、請求項1または請求項2に記載の性感帯刺激具。
  5. 前記挿入部の外表面が柔軟な素材で形成されている、請求項1または請求項2に記載の性感帯刺激具。
  6. 前記挿入部の外表面が傾斜面で構成されている、請求項1または請求項2に記載の性感帯刺激具。
  7. 前記突起部が前記挿入部に対して屈曲自在かつ会陰部方向に付勢されるように設けられている、請求項1または請求項2に記載の性感帯刺激具。
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