JP2004310154A - コンピュータプログラム、周辺装置およびアプリケーションプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】アイコンの目的を十分に満たすように、操作者が、アクセスしようとしている周辺装置を、容易に判断することを可能とする。
【解決手段】コンピュータにインストールされ周辺装置を駆動するためのコンピュータプログラムは、周辺装置の外観を表したアイコン用画像データを外部機器へ要求し、この要求に応じて受信されたアイコン用画像データを記憶装置に記憶する。さらに、表示装置上に周辺装置の動作を起動するためのアイコンとして前記アイコン用画像データを表示し、表示されたアイコンに対する指示を受けて当該周辺装置の動作を起動する。周辺装置は、自己の外観を表したアイコン用画像を記憶する記憶手段と、コンピュータと通信を行う通信手段と、コンピュータからの要求に応じて前記アイコン用画像をコンピュータに送信する手段とを備える。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホストコンピュータとそれに接続される周辺装置から構成される情報処理システムに関し、特にホストコンピュータ上で動作するコンピュータプログラムおよび周辺装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
グラフィカルユーザインタフェースを持つパーソナルコンピュータなどのホストコンピュータに接続されるプリンタやスキャナ、デジタルカメラなどの周辺装置に対して、操作者が、ホストコンピュータ上からアクセスしようとした場合、ホストコンピュータの表示装置上に表示されているアイコンに対して指示（例えばマウスクリック）を行うことがある。このようなアイコンに対する指示によって周辺装置を起動することができる。また、周辺装置の一種であるプリンタでは印刷対象の文書のアイコンを移動させてそのプリンタのアイコンに重ねることにより、その文書の印刷を起動する、というような操作が可能である。
【０００３】
通常、ホストコンピュータ上の表示装置で表示される周辺装置に対するアイコンとしては、ホストコンピュータ上で動作しているオペレーティングシステムと呼ばれる基本ソフトウェアにより予め用意してある数種の固定的なものが表示される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、図２は、周辺装置の一例であるプリンタなどの印刷装置に対するアイコン表示例である。このような表示はマイクロソフト社のウィンドウズ（登録商標）が搭載されたマシンにおけるコントロールパネル内のプリンタフォルダで見られる。実際の印刷装置の形状や外観色は機種固有の特徴的なものであるが、そのアイコンは、当該印刷装置の特徴が反映されたものではなく、機種の別に関係なく同一のものが表示されている。操作者が機種を判断するためには、アイコンに付属して表示されている印刷装置の名称、または、操作者が設定した名称にて行うことになる。
【０００５】
また、周辺装置を示すアイコンには、アプリケーションプログラムの画面において表示されるものもある。図３は、ワードプロセッサなどのアプリケーションの表示ウィンドウ内に表示されたアイコンメニューを含む画面３０の例を示している。このアイコンメニューには、印刷装置に対して印刷処理を実行させるためのアイコン３１を含んでいる。このアイコン３１は実際の印刷装置の別に関わらず予め当該アプリケーションで用意された固定的なものであり、印刷処理対象の印刷装置が何れの機種であるかは操作者が予め認識していなければならない。または、このアイコンメニューを指示する前に、別のコマンドメニューを実行してアクセス対象の印刷装置を確認しておく必要がある。
【０００６】
つまり、グラフィカルユーザインタフェースにおいて、視覚的に処理や種別を判断するためのアイコンが、その目的を十分に満たしきれていないことになる。
【０００７】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、アイコンの目的を十分に満たすように、操作者が、アクセスしようとしている周辺装置を、容易に判断することを可能とするコンピュータプログラム、周辺装置およびアプリケーションプログラムを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明によるコンピュータプログラムは、コンピュータにインストールされ周辺装置を駆動するためのコンピュータプログラムであって、前記周辺装置の外観を表したアイコン用画像データを外部機器へ要求するステップと、この要求に応じて受信されたアイコン用画像データを記憶装置に記憶するステップと、コンピュータの表示装置上に前記周辺装置の動作を起動するためのアイコンとして前記記憶装置に記憶されたアイコン用画像データを表示するステップと、表示されたアイコンに対する指示を受けて当該周辺装置の動作を起動するステップとを備えたことを特徴とする。
【０００９】
この発明における外部機器は周辺装置自身であっても、あるいは、記録媒体であってもよい。周辺装置を駆動するためのコンピュータプログラムは、外部機器から当該周辺装置を表したアイコン用画像データを取得して、これをコンピュータの表示装置上に前記周辺装置の動作を起動するためのアイコンとして用いる。
【００１０】
本発明による周辺装置は、コンピュータに接続される周辺装置であって、自己の外観を表したアイコン用画像を記憶する記憶手段と、コンピュータと通信を行う通信手段と、コンピュータからの要求に応じて前記アイコン用画像をコンピュータに送信する手段とを備えたことを特徴とする。この発明は、周辺装置自身が自己の外観を表したアイコン用画像データを保持しておき、外部（例えばコンピュータ）から要求されたときに、そのアイコン用画像データを与えるものである。
【００１１】
本発明によるアプリケーションプログラムは、コンピュータにインストールされユーザからの指示の一つとして周辺装置に対する指示を受け付けるアプリケーションプログラムであって、このアプリケーションプログラムが実行されているコンピュータに接続された周辺装置に対してその外観を示すアイコン用画像データを要求するステップと、この要求に応じて受信されたアイコン用画像データを記憶するステップと、コンピュータの表示装置上に表示される前記アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインタフェース画面における周辺装置アイコンを、前記アイコン用画像データによるアイコンで置換するステップと、この置換されたアイコンに対する指示を受けて当該周辺装置の動作を起動するステップとを備えたことを特徴とする。この発明は、コンピュータの表示装置上に表示される前記アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインタフェース画面における周辺装置アイコンを当該周辺装置から受領して、既存のアイコンを置換するものである。
【００１２】
上記周辺装置は例えば印刷装置である。
【００１３】
本発明の上記の構成により、ユーザは、表示装置に表示されているアイコンを見るだけで、アクセス対象の周辺装置を容易に判断可能となる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【００１５】
図１は、本実施の形態にかかるシステムの構成を示す。このシステムは、ＯＳやアプリケーションプログラム等を実行するホストコンピュータ１００と、周辺装置の一例としてホストコンピュータ１００から送信される文書を印刷するプリンタ２００とからなるシステムである。
【００１６】
ホストコンピュータ１００は以下のユニットより構成されている。ＣＰＵ１は、ＨＤＤ２（ハードディスクドライブ）のような記憶装置に記憶された制御プログラムに基づき、システムバス３に接続される各デバイスを制御して、アプリケーション，プリンタドライバ等の処理を制御する。ＲＡＭ４は、主としてＣＰＵ１のワークエリアを提供するメモリである。ＲＡＭ４上には、システムプログラムとしてのＯＳ，デバイスドライバ（プリンタドライバを含む）等が常駐する。なお、ＨＤＤ２は、他の記憶媒体であってもよく、例えば、ＦＤ（フレキシブルディスク），ＣＤ−ＲＯＭ，ＭＯ等のような記録媒体５で構成されてもよい。入力部６は、具体的にはマウス、キーボード等を含むユーザコマンド入力装置で、ユーザからのコマンドを直接あるいはユーザインタフェースで提供される各種のウインドウ上のアイコン，ボタン等の指示入力を受け付ける。表示部７は、ＣＲＴディスプレイ，液晶ディスプレイ等で構成され、ＯＳ，アプリケーション，プリンタドライバ等のユーザインタフェースを表示する。通信部８は、ＩＥＥＥ１２８４のパラレルインタフェース、ＩＥＥＥ１３９４，ＵＳＢ等のシリアルインタフェース、ＬＡＮなどのネットワークを介し、プリンタに接続され、プリンタとのデータの送受を行う。
【００１７】
プリンタ２００の構成は次の通りである。ＣＰＵ１１は、プログラムを提供するＲＯＭ１２に記憶された制御プログラムを実行して、システムバス１３に接続される各デバイスとのアクセスを制御する。ＲＡＭ１４は、主としてＣＰＵ１１のワークエリアを提供する。なお、ＲＡＭ１４の容量は、オプションＲＡＭ等により容易にその容量を拡張することも可能である。ＲＯＭ１２には、ＣＰＵ１１が実行すべき制御プログラム，アイコン用画像データ，印刷用フォントデータ等が記憶されている。操作部１５は、ＬＥＤや液晶ディスプレイ、および操作ボタン等を備え、ユーザからの入力を受けつけるとともに、情報を表示する。搬送部１６は、プリンタ内部で印刷用紙の搬送を制御する。記録部１７は、電子写真方式、インクジェット方式等の任意の記録方式により印刷用紙に印刷を実行する部位である。通信部１８は、ＩＥＥＥ１２８４のパラレルインタフェース、ＩＥＥＥ１３９４，ＵＳＢ等のシリアルインタフェース、ＬＡＮなどのネットワークを介し、ホストコンピュータに接続され、ホストコンピュータとのデータの送受を行う。
【００１８】
本発明の第１の実施の形態では、図２に示したような従来のコンピュータ画面上で表示される周辺装置のアイコンを図４（ａ）に示すような実際の周辺装置の外観を表す図形にするものである。周辺装置の外観には少なくともその周辺装置の見た目の形状情報を含む。
【００１９】
本発明の第２の実施の形態では、図３に示したような従来のアプリケーション画面で表示される周辺装置のアイコン３１を、図５に示すような実際の周辺装置の外観を表すアイコン４０のようにするものである。
【００２０】
図６，図７は第１の実施の形態における二つの処理例の手順を示す図である。
【００２１】
図６の処理例は、オペレーティングシステム（ＯＳ）が周辺装置のドライバをコンピュータにインストールする際の処理である。通常、ドライバのインストールはＣＤ−ＲＯＭ等の記録媒体５（外部記憶装置）から行われる。ＯＳは記録媒体５からインストール対象の周辺装置ドライバのインストールに必要な情報を読み出し（Ｓ１）、ドライバのインストール処理を行う（Ｓ２）。通常のドライバインストール後、外部記憶装置から、当該周辺装置の外観を表したアイコン用画像データを読み出す（Ｓ３）。その後、このアイコン用画像データをＨＤＤ２の所定の領域に記憶する（Ｓ４）。さらに、上述したコントロールパネル等で表示される当該周辺装置のアイコンとして、アイコン用画像データを登録する（Ｓ５）。例えばウィンドウズのようなＯＳにおいては、レジストリと呼ばれる、ハードウェアからアプリケーションまで、コンピュータに関するあらゆる設定情報を集中管理するデータベースを書き換えることにより行える。これによって、例えば、図４（ａ）に示したような周辺装置の外観を表したアイコンがコンピュータの表示画面上に表示される。ユーザはその外観のみから周辺装置の機種が何であるかを判断することができる。画面の任意の位置に表示可能なショートカットにも同じアイコンが利用できる。
【００２２】
なお、同一機種の周辺装置が複数接続されている情報処理システムにおいて、個々の周辺装置を区別するために、図４（ｂ）に示すように、同じ外観ではあるが番号や色等の異なる複数のアイコンを用意しておき、そのいずれかをユーザが選択できるようにしてもよい。
【００２３】
図７の処理例は、コンピュータに一旦インストールされたドライバから、ユーザの指示に応じて、当該周辺装置のアイコンを既存の画一的なものから当該周辺装置対応のものに切り替えるものである。例えば図８に示すような周辺装置の設定画面８０に設けられたアイコン変更を指示するための指示ボタン８１をユーザが指示すると（Ｓ１１）、ドライバから通信手段を介して周辺装置（この例ではプリンタ）に対してアイコン要求がなされる（Ｓ１２）。（これに代えて、前述のようなＣＤ−ＲＯＭ等の外部記憶装置からアイコン用画像データを読み出すようにしてもよい。）この要求に応じてプリンタはアイコン用画像データを返送する（Ｓ１３）。ドライバはアイコン用画像データを受信して、アイコン切替依頼をＯＳに対して行う（Ｓ１４）。これに応じて、ＯＳはアイコン用画像データをＨＤＤ２等の所定の記憶領域に記憶し（Ｓ１５）、アイコンの切替を行う（Ｓ１６）。コントロールパネル等で表示される当該周辺装置のアイコンとして、アイコン用画像データを更新する。これも前述したようにウィンドウズではレジストリを書き換えることにより行える。
【００２４】
次に、図３で説明したようなアプリケーション表示画面で用いられる周辺装置のアイコンを、実際の周辺装置対応に変更する第２の実施の形態について説明する。
【００２５】
図９は、第２の実施の形態における処理例の手順を示している。これは、例えば周辺装置がプリンタである例において、図１０に示すような、アプリケーションからの印刷指示用または印刷設定用の印刷画面において使用するプリンタを切り替えるときに実行される処理である。まず、アプリケーション（ＡＰ）の印刷画面５０から特定の周辺装置のドライバを起動する（Ｓ２１）。これは、図１０の例ではプルダウンメニュー５２から選ぶことにより行える。このような操作により使用対象のプリンタが変更されると、その該当するドライバが起動される。ドライバは、周辺装置に対してアイコン用画像データを要求し（Ｓ２２）、周辺装置はこの要求に応じてアイコン用画像データを返送する（Ｓ２３）。ドライバは、アイコン用画像データを受信して、これをアプリケーションに与える（Ｓ２４）。アプリケーションは、自己のアプリケーション画面で利用する当該周辺装置の現在のアイコンを、受信した新たなアイコンに切り替える（Ｓ２５）。この切替の具体的な方法はアプリケーションにより異なるが、当該アプリケーション画面で利用するアイコン用画像データの指定（例えばアイコンファイル名）をアプリケーション自身が切り替えることによって行うことが可能である。その結果として、図５に示したようにアプリケーション画面３０内での当該周辺装置のアイコンが切り替わって表示される。ユーザはアイコン４０の外観のみから周辺装置の機種が何であるかを判断することができる。
【００２６】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。
【００２７】
例えば、本発明の周辺装置のアイコンの画像データは、外観が分かれば、モノクロでもカラーでも構わない。周辺装置としては、主としてプリンタについて説明したが、スキャナ、デジタルカメラ、等他の周辺装置についても本発明は適用可能である。
【００２８】
【発明の効果】
本発明によれば、実際の周辺装置の外観を表すアイコン用画像データを用いて、周辺装置の機種毎にアイコンを表示することにより、アクセスしようとする周辺装置が目的のものであるか否かを一目で判断することができるようになる。よって、誤って異なる周辺装置にアクセスする等の誤操作防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態にかかるシステムの構成を示すブロック図である。
【図２】図１のシステムの周辺装置の一例であるプリンタなどの印刷装置に対するアイコン表示例を示す図である。
【図３】従来のワードプロセッサなどのアプリケーションの表示ウィンドウ内に表示されたアイコンメニューを含む画面例を示す図である。
【図４】本発明の実施の形態における実際の周辺装置の外観を表すアイコンの例を示す図である。
【図５】本発明の実施の形態における実際の周辺装置の外観を表すアイコンを含む画面例を示す図である。
【図６】本発明の実施の形態において、オペレーティングシステム（ＯＳ）が周辺装置のドライバをコンピュータにインストールする際の処理を示す図である。
【図７】本発明の実施の形態において、ドライバから、当該周辺装置のアイコンを既存の画一的なものから当該周辺装置対応のものに切り替える際の処理を示す図である。
【図８】本発明の第１の実施の形態において周辺装置の設定画面の例を示す図である。
【図９】本発明の第２の実施の形態における処理例の手順を示す図である。
【図１０】本発明の第２の実施の形態におけるアプリケーションからの印刷指示用または印刷設定用の印刷画面の例を示す図である。
【符号の説明】
３１，４０，４１，４２，４３…アイコン、１００…ホストコンピュータ、２００…プリンタ（印刷装置）

Claims (6)

1. コンピュータにインストールされ周辺装置を駆動するためのコンピュータプログラムであって、
   前記周辺装置の外観を表したアイコン用画像データを外部機器へ要求するステップと、
   この要求に応じて受信されたアイコン用画像データを記憶装置に記憶するステップと、
   コンピュータの表示装置上に前記周辺装置の動作を起動するためのアイコンとして前記記憶装置に記憶されたアイコン用画像データを表示するステップと、
   表示されたアイコンに対する指示を受けて当該周辺装置の動作を起動するステップと、
   を備えたことを特徴とするコンピュータプログラム。
2. 前記周辺装置は印刷装置である請求項１記載のコンピュータプログラム。
3. コンピュータに接続される周辺装置であって、
   自己の外観を表したアイコン用画像を記憶する記憶手段と、
   コンピュータと通信を行う通信手段と、
   コンピュータからの要求に応じて前記アイコン用画像をコンピュータに送信する手段と、
   を備えたことを特徴とする周辺装置。
4. 前記周辺装置は印刷装置である請求項３記載の周辺装置。
5. コンピュータにインストールされユーザからの指示の一つとして周辺装置に対する指示を受け付けるアプリケーションプログラムであって、
   このアプリケーションプログラムが実行されているコンピュータに接続された周辺装置に対してその外観を示すアイコン用画像データを要求するステップと、
   この要求に応じて受信されたアイコン用画像データを記憶するステップと、
   コンピュータの表示装置上に表示される前記アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインタフェース画面における周辺装置アイコンを、前記アイコン用画像データによるアイコンで置換するステップと、
   この置換されたアイコンに対する指示を受けて当該周辺装置の動作を起動するステップと、
   を備えたことを特徴とするアプリケーションプログラム。
6. 前記周辺装置は印刷装置である請求項５記載のアプリケーションプログラム。

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