JP2004304186A - エリア・ライトバルブを照射する有機レーザ・アレイを使用する電子画像システム - Google Patents

エリア・ライトバルブを照射する有機レーザ・アレイを使用する電子画像システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004304186A
JP2004304186A JP2004086476A JP2004086476A JP2004304186A JP 2004304186 A JP2004304186 A JP 2004304186A JP 2004086476 A JP2004086476 A JP 2004086476A JP 2004086476 A JP2004086476 A JP 2004086476A JP 2004304186 A JP2004304186 A JP 2004304186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
light
organic
laser light
array
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004086476A
Other languages
English (en)
Inventor
Brian E Kruschwitz
ブライアン・イー・クルシュウィッツ
Keith B Kahen
キース・ビー・カーエン
Andrew F Kurtz
アンドリュー・エフ・カーツ
John P Spoonhower
ジョン・ピー・スプーンハワー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JP2004304186A publication Critical patent/JP2004304186A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3129Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] scanning a light beam on the display screen
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • H04N9/315Modulator illumination systems
    • H04N9/3152Modulator illumination systems for shaping the light beam
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • H04N9/315Modulator illumination systems
    • H04N9/3155Modulator illumination systems for controlling the light source
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • H04N9/315Modulator illumination systems
    • H04N9/3161Modulator illumination systems using laser light sources

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Lasers (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】 5W/cm未満の光学的ポンピング・パワー密度のしきい値を実現すると共に、レーザ・エリア構造体における利得体積を最低限に抑える方法を提供する。
【解決手段】 画像データ・ストリームから可視カラー画像を供給する電子画像システムは、各レーザ光源が、所定範囲の波長に渡るレーザ光に対して反射性であって、ポンプ・ビーム光を受け入れ、ポンプ・ビーム光を透過させる第1誘電スタックと、第1誘電スタックを透過したポンプ・ビーム光を受け入れ、レーザ光を放射する有機活性領域と、透過したポンプ・ビーム光及びレーザ光を反射して有機活性領域へ返す第2誘電スタックとを有する垂直共振器型構造を含みレーザ光を生成するアレイに配列された複数の異なるカラーレーザ光源と、レーザ光を受け入れて画像データ・ストリームから可視カラー画像を生成するエリア・ライトバルブと、標的平面上に可視カラー画像を投射する投射レンズとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、概してディスプレイまたは印刷システムの分野に関し、特にはレーザ光で照射されるエリア・ライトバルブを使用するディスプレイまたは印刷システムに関する。より詳細には、本発明は、ディスプレイまたは印刷システムにおけるエリア・ライトバルブを照射する有機レーザ素子のアレイの使用に関する。
情報を有する光ビームを空間的に変調するライトバルブを含む電子画像システムは、先行技術において周知である。このようなシステムの共通のアプリケーションには、投射型のディスプレイ及び印刷システムが含まれる。典型的には、これらのシステムは、1つまたは複数のライトバルブまたは適切なカラー・フィルタを有する空間光変調器を照射して所望の画像を形成する白色光源、最も顕著には白熱電灯またはアーク灯の基本形式を採用し、画像はスクリーンまたは感光性媒体上に投射されている。
レーザは、ライトバルブを基礎とする投射型のディスプレイ及び印刷システム用ランプの魅力ある代替光源として知られている。レーザの持つ潜在的優位点の1つは、飽和度の極めて高い色を特徴とするより広い色域である。レーザ照射は、何らかの従来型ライトバルブと組み合わせると向上した効率及びより高いコントラストをもたらす、単純で低コストの効率的な光学システムをもたらす可能性を提供する。投射型ディスプレイ用レーザの1つの欠点は、適切な可視波長で十分な出力を有する費用効果的なレーザ・ソースがないことである。
ディスプレイ及び写真プリンタにおける電子画像システムに適する低コストの可視レーザを入手できないことは、これらの市場向けのライトバルブを基礎とするレーザ電子画像システムの開発を大きく阻害してきた。例えば典型的なテレビのアプリケーションでは、赤、緑及び青のレーザが各々約1Wの電力レベルで必要とされる。二重共振器内ダイオード・ポンプ式固体レーザ等の、現時点で入手可能なそうした電力レベルの青及び緑レーザは、固体レーザ結晶のダイオード・レーザ・ポンピングの必要性、共振器の組立て及び可視光を生成する非線形周波数変換の必要性に起因して極めて高価である。安定性及び寿命に関しても、対処されなければならないさらなる問題がある。さらに、各色毎に単一のレーザが存在することは、多くの点でディスプレイまたは印刷システムには望ましくない。これらのレーザは、スペクトル的にも空間的にもコヒーレントであるため、空隙内のエタロン効果またはシステム内の薄ガラス・エレメントから発生すると思われる光学システム内部のコヒーレントなアーチファクト(artifacts)は、好適には回避されなければならない。ディスプレイ・システムでは、粗いディスプレイ画面によって生じるスペックルをなくさなければならないが、レーザ・ソースのスペクトル及び空間的コヒーレンスによってこれが困難になる。最後に、既に論じたように、発明の対象であるエリア・ライトバルブは空間的コヒーレンスの高いソースを必要としない。故に、低いスペクトル及び空間的コヒーレンスを有するレーザ・ソースを使用することが望ましいと思われる。
個々に動作可能なピクセルの二次元アレイより成る、矩形に配列されたライトバルブは、レーザ・ディスプレイ及び印刷システムを使用可能にする別のコンポーネントを供給する。エリア・ライトバルブの例には、JVC、スリーファイブ、オーロラ及びフィリップスから市販されているリキッド・クリスタル・オン・シリコン(LCOS)変調器等の反射型液晶変調器、及びテキサス・インスツルメンツから市販されているデジタル・ライト・プロセシング(DLP)チップ等のマイクロミラー・アレイが含まれる。一次元アレイ変調器及びラスター走査型システムを凌ぐ二次元変調器の優位点は、走査が不要であること、変調アレイにおける不均一性に起因するストリーク・アーティファクトがないこと、及びディスプレイ・システムにおけるフレーム・リフレッシュ・レート(≧120Hz)より遙かに高い周波数でのレーザ雑音に対する不活性さにある。二次元空間光変調器のさらなる優位点は、照射ビームの低空間コヒーレンスに対する許容度にある。これに対して、シリコンライトマシンズが製造しているグレーティング・ライトバルブ(GLV)及びコンフォーマル・グレーティング・モジュレータ等の一次元または線形ライトバルブは、ライトバルブの短い範囲における空間コヒーレントな照射を必要とする。
低い空間及びスペクトル・コヒーレンスを有するレーザ光を供給する1つの手段は、複数のレーザ・ソースを使用することである。特許協力条約(PCT)に基づいて公開された国際出願である、公開日1995年8月3日のWaartsらによる「レーザ照射型ディスプレイ・システム」と題する国際公開公報第WO95/20811号は、多重使用されかつファイバに結合されて空間光変調器を照射する複数のダイオード・レーザの使用を開示している。2001年11月20日にTiao他によって発行された「照射デバイスと本デバイスを含む画像投射装置」と題する米国特許第6,318,863号は、先細のライトパイプ・アレイに結合された複数の光源を使用して(ある実施形態ではレーザ・ダイオードが使用される)エリア・ライトバルブを照射する照射デバイスを開示している。この先行技術の他の例は、レーザ・アレイを使用していた。1998年1月6日にKappel他によって発行された「レーザ照射型画像投射システムと同システムの使用方法」と題する米国特許第5,704,700号は、マイクロレーザ・アレイがビーム・シェーパに結合されてライトバルブを照射する画像投射システムを開示している。さらに、1999年7月13日にKurtz他によって発行された「フライアイ型インテグレータを使用するレーザ・プリンタ」と題する米国特許第5,923,475号は、ダイオード・レーザ・アレイとライトバルブとを使用する印刷システムを開示している。
RGBレーザ・アレイの使用を必要とするディスプレイまたは印刷システムにエリア・ライトバルブを使用している場合、完全に集積された二次元レーザ・アレイの使用が希望されることが多い。二次元的に容易に集積されることが可能な数少ないレーザ技術のうちの1つは、垂直共振器型面発光型レーザ(VCSEL)である。
無機半導体(AlGaAs等)を基礎とするVCSELは、80年代の半ばから開発されている(キノシタ ススム他著「円形埋め込みヘテロ構造(CBH)GaAlAs/GaAs面発光型レーザ」IEEE量子エレクトロニクス・ジャーナル、第QE−23巻第6号、1987年6月)。これは、850nmで発光するAlGaAsベースのVCSELが多数の企業によって製造され、100年を超える寿命を有するところにまで到達している(Kent D.Choquette他著「垂直共振器型面発光型レーザ:研究から製造への移行」IEEEプロシーディング、第85巻第11号、1997年11月)。これらの近赤外レーザの成功により、最近は可視波長領域において発光するVCSELを製造するための他の無機材料システムに注目が移ってきた(Carl W.Wilmsen他著「垂直共振器型面発光型レーザ」ケンブリッジ大学出版局、ケンブリッジ、2001年)。可視レーザには、ディスプレイ、光記憶装置の読取り/書込み、レーザ・プリント及びプラスチック光ファイバを使用する短距離電気通信(T.イシグレ他著「GI型ポリマー光ファイバ及び650nm波長での高速レーザ・ダイオードを使用する2.5ギガビット/秒の100mデータ伝送」エレクトロニクス・レター、1995年3月16日、第31巻第6号)といった多くの潜在的アプリケーションが存在する。多くの産業及び学究的研究所による世界的な努力にも関わらず、研究の多くは未だ可視スペクトルをスパンする光出力を生成する可視レーザ・ダイオード(端面発光型またはVCSELの何れか)の製造に費やされている。
可視波長のVCSELを生成する努力においては、可視スペクトルでは有機ベースの利得物質の方が無機ベースの利得物質よりも多くの優位点を享受できることから、無機ベースのシステムは放棄して有機ベースのレーザ・システムに集中することが効果的であると思われる。例えば、有機ベースの典型的な利得物質は、ポンピングされない散乱/吸収損失が低く、量子効率が高いという特性を有する。無機レーザ・システムと比較すると、有機レーザは、製造が比較的安価で全可視領域に渡って発光し、任意のサイズに拡縮することが可能であり、かつ最も重要な点として、単チップから複数の波長(赤、緑、青等)を放射することができる。ここ何年かは、有機ベースの固体レーザの製造に対する関心がますます高まっている。レーザ利得物質は高分子または小分子の何れかであり、VCSEL(2000年12月12日にKozlov他によって発行された「有機垂直共振器型面発光型レーザ」と題する米国特許第6,160,828号参照)、導波管、リング・マイクロレーザ及び分散フィードバック(同じく例えば、G.Kranzelbinder他著「有機固体レーザ」Rep.Prog.Phys.63、2000年、及び1999年3月9日にDiaz−Garcia他によって発行された「固体レーザ材料としての共役ポリマー」と題する米国特許第5,881,083号参照)等の多くの異なる共振器構造体が使用された。これら全ての構造体に伴う問題点は、レージングを達成するためには、別のレーザ・ソースを使用する光学的ポンピングによって共振器を励起する必要があることにある。レーザ共振器のポンピングは電気的に行うことがかなり好適であるが、これは、構造体を変調するには概してこの方が小型かつ容易となるためである。
電気的にポンピングされるレーザを達成する上での主要な障害は、典型的にはほぼ10−5cm/(V−s)である有機材料の低いキャリア移動度である。この低いキャリア移動度が、多くの問題を引き起こす結果となる。低キャリア移動度のデバイスは、典型的には大幅な電圧降下及びオーム加熱を避けるために薄層の使用へと限定される。これらの薄層は、最終的にレージング・モードを損失性陰極及び陽極へと浸透させ、これにより、レージングしきい値の大幅な上昇が引き起こされる(V.G.Kozlov他著「光学ポンピング式有機半導体薄膜におけるフェルスター・エネルギー移動に基づくレーザ発振の研究」応用物理学ジャーナル、第84巻第8号、1998年10月15日)。有機材料における電子−正孔の再結合はランジュバン型再結合(その速度はキャリア移動度に比例して拡縮する)によって管理されることから、低いキャリア移動度は一重項励起子を超える電荷キャリアを有する桁違いの大きさになる。従って、電荷誘導型(ポーラロン)吸収は、著しい損失メカニズムになる可能性がある(N.Tessler他著「低移動発光ダイオードのパルス励起:有機レーザの含意するもの」応用物理学レター、第74巻第19号、1999年5月10日)。レーザ・デバイスが5%の内部量子効率を有するものとすると、現在までに報告されている最低の発振しきい値〜100W/cm(M.Berggren他著「カスケード型のエネルギー移動を使用する有機薄膜内の光増幅」レターズ・ツー・ネイチャー、第389巻、1997年10月2日)を使用し、上述の損失メカニズムを無視すると、電気ポンプ式発振しきい値の下限は1000A/cmになる。これらの損失メカニズムを考慮すると、発振しきい値は優に1000A/cmを超えるが、これは、有機デバイスによってサポートされ得る現在までに報告されている最高の電流密度である(Nir Tessler他著「高ピーク・ブライトネス・ポリマーの発光ダイオード」アドバンスト・マテリアルズ、第1号、1998年10月)。
これらの問題点を回避する一つの方法は、レージング媒体として非晶質有機材料ではなく結晶性の有機材料を使用することである。最近ではこの手法を取り入れて、ファブリーペロー共振器が単結晶テトラセンを利得物質として使用して構築された(J.H.Schon著「有機固体インジェクション・レーザ」サイエンス、第289巻、2000年7月28日)。結晶性のテトラセンを使用すれば、より大きな電流密度を達成することが可能であり、より厚い層を使用することが可能であり(キャリア移動度が約2cm/(V−s)であるため)、かつポーラロンの吸収が格段に少ない。この有機構造体を使用すれば、室温でのレーザ電流密度しきい値は約1500A/cmになる。
有機ベース・レーザの優位点の1つは、利得物質が典型的には非晶質であることから、(無機材料、有機材料を問わず)高度の結晶性を要求する利得物質を使用するレーザに比べて、デバイスを安価に製造できることにある。さらに、有機非結晶利得物質をベースとするレーザは、単結晶材料による広い領域を生産することに関係なく広い領域に渡って製造することが可能であり、その結果、任意のサイズに拡縮することが可能になり、より大きな出力がもたらされる。それらの持つ非晶性により、有機ベースのレーザは広範な種類の基板上に成長することが可能であり、よってガラス、軟質プラスチック及びシリコン等の材料がこれらのデバイスを支持することができる。このように、コスト面での格段の優位点及び非結晶有機ベース・レーザに使用可能な支持体材料におけるより広い選択肢が存在する可能性がある。
有機レーザの電気式ポンピングに代わるものとしては、無機(M.D.McGehee他著「半導体ポリマー分散フィードバック・レーザ」応用物理学レター、第72巻第13号、1998年3月30日)又は、有機(1999年3月9日にBerggren他によって発行された「有機レーザを備える製品」と題する米国特許第5,881,089号)の発光ダイオード(LED)のような非コヒーレント光源による光学的ポンピングがある。この可能性は、特にホスト−ドーパントの組合せを活性媒体として使用する場合に、非ポンピング有機レーザ・システムが発振波長における格段に低減された合計拡散/吸収損失(〜0.5cm−1)を有する結果として生じる。このような僅かな損失を利用したとしても、導波管レーザ設計を基礎とすれば、現在までに報告されている有機レーザの光学的ポンピングの最低しきい値は100W/cmである(M.Berggren他著「カスケード型のエネルギー移動を使用する有機薄膜内の光増幅」ネイチャー、第389巻、1997年10月2日)。市販の無機LEDは〜20W/cm以下のパワー密度しか供給できないため、異なるルートをとって非コヒーレント・ソースによる光学的ポンピングを組み込む必要がある。必要となるのは、5W/cm未満の光学的ポンピング・パワー密度のしきい値を実現すると同時に、レーザ・エリア構造体における利得体積を最低限に抑える方法である。
本発明は、カラーレーザ光を受け入れるためと、電子画像システムが上記カラーレーザ光に反応して可視カラー画像を生成するように拡散エレメントを保有するビューイング・スクリーンを含む、画像データ・ストリームから可視カラー画像を供給する電子画像システムを供給することにより、上述の1つまたは複数の問題点を克服することに関する。上記電子画像システムには、少なくとも1つのアレイに配列された複数の異なる色のレーザ光源も含まれ、このようなレーザ光源の各々は、i)所定範囲の波長に渡るレーザ光に対して反射性であって、ポンプ・ビーム光を受け入れ、且つ、透過させる第1誘電スタックと、ii)上記第1誘電スタックを透過したポンプ・ビーム光を受け入れ、且つ、レーザ光を放射する有機活性領域と、iii)透過したポンプ・ビーム光及び上記有機活性領域からのレーザ光を反射して上記有機活性領域へ返す第2誘電スタックとを有する垂直共振器型構造を含み、上記第1及び第2誘電スタックと上記有機活性領域との組合せによってレーザ光を生成する。上記電子画像システムにはさらに、レーザ光を受け入れて画像データ・ストリームから可視カラー画像を生成する少なくとも1つのエリア・ライトバルブが含まれる。
本発明には、画像の均一性を向上させる、レターボックス化の際のフレアを低減させる、レーザ・スペックルの発現を抑制する、という優位点がある。さらに本発明は、エリア・ライトバルブと少なくとも1つの光ポンプ式有機VCSELアレイとを使用する印刷システムを提供する。従って本発明は、LED等の様々な容易に入手可能であって非コヒーレントな光源を使用する光学的なポンピングによって駆動することが可能である。さらに、ポンプLEDは1つのエリア上に配列することが可能であるため、本発明における有機レーザは二次元アレイに構築することが可能である。
本発明の上述の、及び他の目的、特徴及び優位点は、以下の説明及び図面に関連して考慮すればより明白となるであろう。諸図面における同一の参照番号は、可能な限り諸図に共通する同じ特徴を指して使用されている。
理解を容易にするため、可能な限り同一の参照番号が諸図に共通する同じ部材を指して使用されている。
図1は、垂直共振器型有機レーザ・デバイス10の略図を示す。基板20は、光学的ポンピング及びレーザ発光の意図された方向に依存して光透過性または不透明の何れであってもよい。光透過性の基板20は、透明なガラス、プラスチックまたはサファイアのような他の透明物質であってもよい。あるいは、半導体材料(シリコン等)又はセラミック材料を含む、但しこれらに限定されない不透明な基板は、光学的なポンピング及び発光の両方が同じ表面を介して発生するようなケースで使用可能である。基板上には、第1誘電スタック30と、それに続く有機活性領域40と、第2誘電スタック50とを備える有機レーザ膜構造体35が蒸着される。ポンプ・ビーム60は光子ソース65から発せられ、ポンプ・ビーム60に対して実質的に透過性である第1誘電スタック30を介して垂直共振器型有機レーザ・デバイス10を光学的にポンピングする。第2誘電スタック50はポンプ・ビーム60に対して実質的に反射性であるべきものであり、ポンプ・ビーム60は有機活性領域40を二度通過する。ポンプ・ビーム60のソースは、発光ダイオード(LED)からの発光のように非コヒーレントであってもよい。あるいは、ポンプ・ビーム60は、コヒーレントなレーザ・ソースから発せられる場合もある。図1は、ポンプ・ビーム60が基板20を通って送られ、レーザ光70が第2誘電スタック50から出ることを示している。あるいは、垂直共振器型有機レーザ・デバイス10は、有機レーザ膜構造体35を事実上反転させることにより、ポンプ・ビーム60が空気側から送られ、レーザ光70が基板20内へと出ていくように動作させてもよい。シリコン等の不透明な基板の場合には、光学的ポンピング及びレーザ発光は共に空気側から発生するが、これは、有機レーザ膜構造体35が図1の配置から反転された状態で達成され得る。
有機活性領域40として好適な材料は、典型的には高真空熱蒸着によって蒸着される小分子量の有機ホスト−ドーパントの組合せである。ホスト−ドーパントの組合せは、利得媒体の非ポンピング拡散/吸収損失を大幅に下げることから効果的である。真空蒸着された材料はスピンコートされた高分子材料よりも均一に蒸着され得ることから、有機分子は分子量の小さいものであることが好適である。また、本発明に使用されるホスト材料は、それがポンプ・ビーム60の十分な吸収を有し、且つ、その励起エネルギーのかなりの割合をフェルスター・エネルギー移動を介してドーパント材料へ移動し得るように選択することも好適である。ホスト及びドーパント分子間の無放射のエネルギー移動に関係するフェルスター・エネルギー移動の概念は、当業者に精通されている。赤色の発光レーザとして有益なホスト−ドーパントの組合せの一例は、ホストとしてのアルミニウム・トリス(8−ヒドロキシキノリン)(Alq)と、ドーパントとしての[4−(ジシアノメチレン)−2−t−ブチル−6−(1,1,7,7−テトラメチルジュロリジル−9−エニル)−4H−ピラン](DCJTB)である。他の波長発光には、他のホスト−ドーパントの組合せを使用することができる。例えば、緑色の場合は、ホストとしてAlqと、ドーパントとして[10−(2−ベンゾチアゾリル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1,1,7,7−テトラメチル−1H,5H,11H−[1]ベンゾピラノ[6,7,8−ij]キノリジン−11−one](C545T)(0.5%の体積率で)の組合せが有益である。他の有機利得領域物質としては、ポリフェニレンビニレン誘導体、ジアルコキシ−ポリフェニレンビニレン、ポリ−パラ−フェニレン誘導体及びポリフルオレン誘導体等の高分子物質を含んでいてもよく、これは、本引用により開示された2001年2月27日にWolk他によって発行された同一出願人による米国特許第6,194,119号に教示されている。
第1及び第2誘電スタック30及び50は各々、好適には従来の電子ビーム蒸着によって蒸着され、かつ各々TiO及びSiO等の高誘電率/低誘電率の誘電物質を交互に含むことができる。高誘電率層には、Ta等の他の物質を使用することもよい。図1が示す実施形態では、第1誘電スタック30は温度約240℃で蒸着される。第2誘電スタック50の蒸着プロセスの間、温度は有機活性材料の融解を避けて約70℃に維持される。本発明のある別の実施形態では、第2誘電スタックは反射性の金属ミラー層の蒸着によって代えられる。典型的な金属は、90%を超える反射率を有する銀またはアルミニウムである。この別の実施形態では、ポンプ・ビーム60及びレーザ光70は共に基板20を通って進む。垂直共振器型有機レーザ・デバイス10の所望の発光波長に従って、第1誘電スタック30及び第2誘電スタック50は共に、所定波長領域に渡り、レーザ光に対して反射性である。
垂直マイクロ共振器型の極めて巧妙な使用は、超低しきい値(0.1W/cm未満のパワー密度)でのレージング遷移を可能にする。この低いしきい値は、他のレーザ・システムにおいて従来的に使用されている集束型レーザ・ダイオード出力の代わりに非コヒーレントな光学ソースがポンピングに使用することができる。ポンプ・ソースの一例は、例えばクリー社から市販されている(特に、XBRIGHT(登録商標)900 Ultra Violet Power Chip(登録商標)LED)UV LEDまたはUV LEDのアレイである。これらのソースは、405nm周辺の波長に集中された光を発し、チップ形式で約20W/cmのパワー密度を生成することが知られている。従って、デバイスのパッケージング及び拡張されるLEDの発光角度形状に起因する利用効率の制限を考慮しても、LEDの明るさは、レージングのしきい値を超えるレベルでレーザ共振器を何度もポンピングするに足るものである。
レーザの効率は、垂直共振器型有機レーザ・デバイス80として図2に描いた活性領域構造を使用すればさらに改善される。有機レーザ膜構造体35は、1つまたは複数の周期性利得領域100と、周期性利得領域100の両側に配置されかつ周期性利得領域100がデバイスの定在波電磁波の波腹103と整合されるように配置される有機スペーサ層110とを含む有機活性領域40を備える。これは、有機活性領域40内の定在波電磁波のパターン120を略示した図2に示されている。誘導放出は、電磁場の波腹103で最高でありかつノード105でほとんどなくなるため、有機活性領域40は本来図2が示すように形成することが効果的である。有機スペーサ層110では誘導放出または自然放出は発生せず、かつおおむねレーザ光70またはポンプ・ビーム60の波長の何れをも吸収しない。有機スペーサ層110の一例は、有機物質1,1−ビス−(4−ビス(4−メチル−フェニル)−アミノ−フェニル)−シクロヘキサン(TAPC)である。TAPCは、おおむねレーザ出力またはポンプ・ビーム・エネルギーの何れをも吸収せず、さらにその屈折率は大部分の有機ホスト材料のそれより僅かに低いことから、スペーサ材料としての機能を十分に果たす。屈折率のこの差は、電磁場の波腹103と周期性利得領域100とのオーバーラップを最大化する手助けをすることから有益である。本発明に関連して後述するように、バルクな利得領域ではなく周期性利得領域の使用は、より高いパワー変換効率及び望ましくない自然放出の大幅な低減をもたらす。周期性利得領域の配置は、光学装置の標準的なマトリクス法を使用して決定される(Scott W.Corzine他著「周期性利得構造体を有するファブリー・ペロー型面発光レーザの設計」IEEE量子エレクトロニクス・ジャーナル、第25巻第6号、1989年6月)。良好な結果を得るためには、周期性利得領域100の厚さを50nm以下にして望ましくない自然放出を回避する必要がある。
図3が描くフェーズロック有機レーザ・アレイ190を使用すれば、空間的コヒーレンスの度合いを維持しながらレーザの領域を増大させることができる。二次元的なフェーズロック・レーザ・アレイ190を形成するため、有機レーザ膜構造体35は、ピクセル間領域210で分離されるレーザ・ピクセル200を形成するようにパターン化される。レーザ・ピクセル200は、レーザ光をピクセル間領域210へ弱く閉じ込めることにより、少量の組込みの屈折率導波型または利得導波型の何れかによって、または少なくとも1つのミラーの反射率を変調することによって生成される。ある実施形態では、屈折率変調は、標準的なフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用して第1誘電スタック30内にエッチング領域220をパターン化して形成し、よって第1誘電スタック30の表面上に円柱の二次元アレイを形成することにより影響を受けた。有機レーザ・マイクロ共振器型構造体の残りの部分は、パターン化された第1誘電スタック30上に上述のように蒸着される。この同じ実施形態では、レーザ・ピクセル200の形状は円形であるが、矩形等の他のピクセル形状であってもよい。
レーザ・ピクセル200のサイズは、レーザ・ピクセル200によって支持される側方モードを決定する上で極めて重要である。屈折率導波型の構造体の場合、サポートされる側方モードの数は光導波管を管理する周知の規則によって示される(T.Tamir編「集積型光学素子」1979年、第2章、H.Kogelnik著「誘電体導波管の理論」参照)。利得導波型の構造体の場合、サポートされる側方モードの数は、サポートされる共振器の・モードと利得形状とのオーバーラップの度合いによって示される。屈折率変調型の構造体の場合、サポートされる側方モードの数は、所定のモードが経験する回折損失に関連してミラー構造体の寸法により決定される(A.G.Fox、Tingye Li共著「メーザ干渉計における共振モード」B.S.T.J.、第40巻453−458ページ、1961年3月、参照)。導波構造体に依存して、それを下回れば単一の横断モードだけがサポートされ、かつそれを上回れば複数の横断モードがサポートされる限界寸法が存在する。これらの原理はレーザ・システム一般に適用されるものであって、有機レーザ構造体固有の限定的なものではない。
フェーズロックを取得するためには、レーザ・ピクセル200間で強度及び位相情報が交換されなければならない。これを達成するには、ピクセル間スペーシングは0.25乃至4μmの範囲でなければならない。より大きなピクセル間スペーシングでもフェーズロック型のアレイ動作は発生するが、光学的ポンピング・エネルギーの利用は非効率的になる。安定したフェーズロッキングを取得するためには、レーザ・ピクセル200は基本的な側方モードのみをサポートすることが好適である。これを達成するため、側方寸法(円形のレージング・ピクセルの直径等)は、好適には5μm以下である。エッチング領域220を形成するためのエッチング深さは、好適には200乃至1000nmである。第1誘電スタック30内へちょうど奇数数の層を超えるまでエッチングすれば、利得媒体のピークからのエッチング領域220における縦モードの波長の大幅なシフトに影響を与えることができる。従って、ピクセル間領域210ではレージング作用は防止され、かつ自然放出は大幅に低減される。エッチング領域220の形成は最終的に、レーザ発光はレーザ・ピクセル200に弱く閉じ込められ、ピクセル間領域210からは何らレージングが発生せず、アレイ190によりコヒーレントなフェーズロック・レーザ光が放射されるという結果をもたらす。
図4は、個別にアドレス可能なエレメントのアレイに容易に製造され得るという、有機VCSELデバイスの別の優位点を示している。図4は、有機VCSELアレイ300の斜視図である。有機VCSELアレイ300はポンプ・ソース・アレイ310を備え、ポンプ・ソース・アレイ310は複数のポンプ・アレイ・エレメント320を含む。ポンプ・アレイ・エレメント320は、有機VCSELアレイ300をポンピングするために役立つ波長及びパワー密度を有する光子ソースである。ポンプ・ソース・アレイ310の有益な例は、カラーLEDのアレイである。ポンプ・ソース・アレイ310の上には基板20が供給され、その上に有機レーザ膜構造体35が蒸着される。有機レーザ膜構造体35は、図1乃至3に関連して先に論じた実施形態の何れであってもよい。
ポンプ・ソース・アレイ310の配置は、複数の有機レーザ・エレメント330を画定する。有機VCSELアレイ300における有機レーザ・エレメント330は、単一のポンプ・アレイ・エレメント320によってポンピングされるエリアである。有機レーザ・エレメント330は、ポンプ・アレイ・エレメント320を個々にアドレスすることにより、個々にアドレス可能なものである。このことは、活性化された1つの有機レーザ・エレメント340を示す図4に示されている。活性化された有機レーザ・エレメント340は、ポンプ・ビーム60を放射する活性化されたポンプ・エレメント350を備える。ポンプ・ビーム60は、活性化された有機レーザ・エレメント340の領域におけるしきい値を超える有機利得物質を励起する。これにより、レーザ光70は、活性化された有機レーザ・エレメント340のエリア内で有機レーザ膜構造体35の面に対して実質的に垂直に放出される。
有機VCSELアレイ300では、各有機レーザ・エレメント330は隣接する有機レーザ・エレメント330と非コヒーレントであることが好適である。これは、隣り合う有機レーザ・エレメント330のレーザ・ピクセル200間に10μmを超える間隙を画定することにより達成され得る。或いは、ポンプ・ソース・アレイ310を隣り合う有機レーザ・エレメント330間にポンピングされない領域を残すように製造することもできる。従って、有機VCSELアレイ300全体によって放出されるレーザ光70は、ある程度の空間的非コヒーレンスを有することになる。これは、有機レーザ膜構造体35としてフェーズロック・アレイ構造体が使用される場合であっても同様であるが、この場合は、個々の有機レーザ・エレメント330の出力が回折限界性である可能性がある。但し、この場合の有機VCSELアレイ300全体のエタンデュは、少なくとも回折を限定されたエタンデュのN倍になる。ここでNは、有機VCSELアレイ300における有機レーザ・エレメント330の数である。空間的非コヒーレンスは、レーザ・スペックルの発現を低減させることからディスプレイ・システムには有益である。また有機レーザ・エレメント330は複数のホスト−ドナーの組合せ及び/または複数の共振器構造を含んでもよく、それによって多数の波長が1つのアレイにより生成され得る。
図5は、本発明による電子画像システムを示す。電子画像システム400は、図5において斜視図で略示されている。電子画像システム400は、画像を生成する光学変調システム405と、標的平面440上に画像を投射する投射レンズ430とを備える。画像は、変調された光強度の二次元パターンである。図が示す電子画像システム400は単色画像を示唆しているが、本発明は単色の使用に限定されない。図13乃至17は、3色を使用する画像システムの特定的な実施形態を示している。
光学変調システム405は有機VCSELアレイ300を含み、有機VCSELアレイ300は、レーザ光70を放射しかつ1つのエリアに渡って配列される個々の有機レーザ・エレメント330を備える。エリア・ライトバルブ420は、データを使用してレーザ光70を変調し、画像を生成するために供給される。データは、投射型のディスプレイまたは画像プリンタにおいて有益な画像データを含んでもよいが、これに限定されない。あるいは、エリア・ライトバルブ420を使用してレーザ光70の強度を変調し、テキスト・プリンタにおけるようなテキスト・データまたは他のデータを画像上に符号化することもできる。有機VCSELアレイ300とエリア・ライトバルブ420との間には、レーザ光70を受け入れてエリア・ライトバルブ420上に所望の照射形状を生成するためのビーム成形光学素子410が供給される。
エリア・ライトバルブ420は、矩形形状に配列された個々に動作可能な光変調ピクセルの二次元アレイを備える。適切なエリア・ライトバルブ420の例は、JVC、スリーファイブ、オーロラ及びフィリップスから市販されている透過型または反射型の液晶ディスプレイ(LCD)パネル、及びテキサス・インスツルメンツから市販されているデジタル・ライト・プロセシング(登録商標)(DLP(登録商標))チップ等のマイクロミラー・アレイである。単純化を期して、図5が示す略図は透過型のライトバルブを示唆しているが、エリア・ライトバルブ420は反射型である場合もあり、これもやはり本発明の範囲に含まれることは知られている。反射型ライトバルブを使用する実施形態の詳細な説明は、図11及び12に関連して行う。
図5が示すエリア・ライトバルブ420は、さらに、光ビームを変調するために光学素子(図示されていない)を解析することを必要とする。例えば液晶ライトバルブは、偏光用光学素子がレーザ光70から偏光コンポーネントを選択的に除去することを必要とする。あるいは、偏光されたレーザ光70は、非対称のレーザ・ピクセル200(図3に示されている)及び他の手段を介して直接有機VCSELアレイ300によって生成してもよい。別の例として、マイクロミラー・アレイは、所望の立体角に偏向される光のみを画像に寄与させるビーム・ストップまたはオプトメカニカル・アーキテクチャを必要とする。
標的平面440における画像の特定使用は、本発明のアプリケーションに依存する。ディスプレイ・システムでは、標的平面440に可視画像を生成するためのディスプレイ・スクリーンが置かれる。背面投射型ディスプレイ・システムにおけるディスプレイ・スクリーンは、水平または垂直方法の何れでも所望の視野を供給する拡散の度合いを特徴とする透過材料の形式をとると思われる。透明材料は、ガラスまたはプラスチック、もしくは基板と拡散フィルムとの組合せであってもよい。拡散は、エッチング表面、ホログラフィック表面または拡散フィルムによって供給してもよい。前面投射型ディスプレイ・システムにおけるディスプレイ・スクリーンは、例えばマット・スクリーンのような拡散特性を有する反射材料の形式をとると思われる。電子写真印刷システムでは、標的平面440は、トナー・ステーションを介して上に印刷媒体が送られる電子写真ドラムまたはプレートのロケーションに一致することになる。AgX−ベースの印刷システムでは、感光性の印刷媒体が標的平面440に位置づけられ、続く現像により画像が露呈される。
図5に示す最も単純な実施形態では、ビーム成形光学素子410は、エリア・ライトバルブ420上に有機VCSELアレイ300を画像化するレンズを備える。有機VCSELアレイ300は、エリア・ライトバルブ420と同じアスペクト比を有することが好適である。或いは、異なるアスペクト比を使用してもよく、ビーム成形光学素子410は有機VCSELアレイ300のアナモフィック画像を生成してもよい。ビーム成形光学素子410の倍率は、有機VCSELアレイ300の画像エリアとエリア・ライトバルブ420のエリアとが整合するように選択されなければならない。幾分かのオーバーフィルは、照射におけるエッジ効果を除去し、かつ機械的許容差をもたらすために望ましい。有機VCSELアレイ300の画像は、個々の有機レーザ・エレメント330間の暗領域から生じる場合のある望ましくないピクセレーション効果を除去するために、僅かに焦点外れにしてもよい。
この実施形態は、2つの重大な優位点を有する。第1に、エリア・ライトバルブ420上の所与のロケーションは主として有機VCSELアレイ300上の1つだけの有機レーザ・エレメント330からの光を受け入れることから、そのロケーションにおける照射強度は有機レーザ・エレメント330を変調することによって制御可能である。従って、有機レーザ・エレメント330は、均一の画像を生成するために異なる出力レベルで駆動してもよい。これを使用すれば、エリア・ライトバルブ420または有機VCSELアレイ300における不均一性を補償すること、または標的平面440において生成される画像内の放射cosフォールオフを補償することができる。
有機VCSELアレイ300をエリア・ライトバルブ420上へ画像化する第2の優位点は、レターボックス化を向上された性能で適用し得ることにある。レターボックス化は、光変調ピクセルの行または列を必要に応じて使用不可能にし、画像のアスペクト比を効果的に変更することにより、所与のエリア・ライトバルブから幾つかの異なるアスペクト比を生成することができる技術である。先行技術システムでは、所望の光変調ピクセルのみを照射しようとすれば必要になると思われる照射光学素子の複雑なスイッチングを回避するために、ライトバルブ全体が照射される。実環境のライトバルブは何れも、幾分かの小さな割合の光が使用不可能にされた光変調ピクセルを通過することを可能にし、レターボックス化された画像領域にフレアがもたらされる。このようなフレアは、エリア・ライトバルブ420上の使用不可能にされた光変調ピクセルを照射すると思われる有機レーザ・エレメント330をポンピングしないことにより、電子画像システム400から除去することができる。
あるいは、ビーム成形光学素子410に非画像化アーキテクチャを使用することもできる。この場合、有機VCSELアレイ300はエリア・ライトバルブ420上へ画像化されない。ごく普通の例としては、有機VCSELアレイ300をエリア・ライトバルブ420から所定の距離を置いて配置してもよく、レーザ光70は伝播してエリア・ライトバルブ420において所与の強度の分散を生成することができる。このような手法の単純さは魅力あるものではあるが、実際の反射型ライトバルブ・システムにおいて必要とされる距離のために均一な照射形状の達成が困難になる。いろんな意味で、有機レーザ・エレメント330からの光をエリア・ライトバルブ420の所与の部分にマッピングするより、あらゆる有機レーザ・エレメント330からの光でエリア・ライトバルブ420の全域を照射する方が好適である。そうすれば、照射は、1つまたは複数の有機レーザ・エレメント330の不良に対して固有の冗長性を保有する。但しこれは、有機レーザ・エレメント330が、エリア・ライトバルブ420における光の形状に重大な干渉フリンジを導入せずにオーバーラップできるように相互に非コヒーレントでなければならないことを意味する。
有機レーザ・エレメントからの光をオーバーラップするビーム成形光学素子を使用する電子画像システムの一例を、図6に示す。図6は、垂直共振器型有機レーザ・アレイを有する小型レンズ・アレイを使用する電子画像システム500の断面図である。電子画像システム500は、二次元強度パターンを備える画像を生成する光学変調システム505と、標的平面440上に画像を投射する投射レンズ430とを備える。光学変調システム505は有機VCSELアレイ300を備え、有機VCSELアレイ300は、レーザ光70を放出しかつ1つのエリア上に配列された個々の有機レーザ・エレメント330を備える。エリア・ライトバルブ420は、データを使用してレーザ光70を変調し、画像を生成するために供給される。有機VCSELアレイ300とエリア・ライトバルブ420との間には、レーザ光70を受け入れてエリア・ライトバルブ420上に所望の照射形状を生成するビーム成形光学素子410が供給される。
ビーム成形光学素子410は、レーザ光70を受け入れるコンバイナ・小型レンズ・アレイ510を備える。個々の有機レーザ・エレメント330から放射されたレーザ光70は、単一の小型レンズによって収集され、直角にコリメートされたビームが形成される。コンバイナ視野レンズ520はコリメートされたビームの各々を収集し、エリア・ライトバルブ420で互いの上にオーバーラップされた各有機レーザ・エレメント330の拡大画像を形成する。液晶ライトバルブの場合、コンバイナ視野レンズ520はテレセントリック型であることが好適であるが、他の実施形態ではエリア・ライトバルブ420を超えて瞳に収束することができる。
有機レーザ・エレメント330の各々が均一(またはほぼ均一)の放射光形状を供給すれば、光学変調システム505はエリア・ライトバルブ420の均一な照射を供給する。あるいは、放射光形状が不均一であり、放射光の不均一さが有機レーザ・エレメント330毎にランダムなパターンであるとしても、光学変調システム505は平均化を介してエリア・ライトバルブ420の均一な照射をもたらすことができる。しかしながら、放射光形状が有機レーザ・エレメント330の端における一般的フォールオフのようなパターンの不均一性を有していれば、平均化を行ってもエリア・ライトバルブ420の照射においてフォールオフは再現される。フォールオフがアプリケーションの均一性許容範囲を超える場合、この問題はエリア・ライトバルブ420を過照射することにより、または光均一化光学素子(フライアイ型インテグレータまたは積算バー等)の使用により補正することが可能である。
このように、光均一化光学素子は、それ自体が所与の有機レーザ・エレメント330からのレーザ光70を混ぜ合わせる。有機レーザ・エレメント330から放射されるレーザ光70はマルチモードであり、この場合もやはり最終的な照射に重大な干渉フリンジを導入することなくオーバーラップが発生し得るほど非コヒーレント(または部分的に非コヒーレント)であることが好適である。その結果、均一化素子と共に使用される有機VCSELアレイ300は、好適には、個々にマルチモードでありかつ相互に非コヒーレントである有機レーザ・エレメント330を備える。これは例えば、フェーズロック・アレイでない、またはマルチモードのレージング・ピクセルを備えるフェーズロック・アレイである有機レーザ・エレメント330を使用して達成することが可能である。あるいは、空間的コヒーレンスを低減するエレメントを包含することにより、個々の単モード・コヒーレント有機レーザ・エレメント330をインテグレータと共に使用してもよい。コヒーレンスを低減させるエレメントの一例は、ディフューザである。しかしながら、ディフューザは、光学的に粗いディフューザ表面によって誘発されるスペックルを平均化するために、有機VCSELアレイ300とインテグレータ光学素子との間の光路において回転または振動されなければならない。最終的には、それらが多数存在しかつ互いに非コヒーレントであれば、単モードの有機レーザ・エレメント330は有効であると言える。この場合、各有機レーザ・エレメント330によって誘発されるコヒーレンス・アーティファクトがエリア・ライトバルブ420上で整合されなければ、コヒーレンス・アーティファクトは平均化に起因して気づかれないものになる。
インテグレータを含むビーム成形光学素子を使用する電子画像システムの一例を、図7に示す。図7は、フライアイ型インテグレータを含む電子画像システム550の断面図である。電子画像システム550は、二次元強度パターンを備える画像を生成する光学変調システム552と、標的平面440上に画像を投射する投射レンズ430とを備える。光学変調システム552は有機VCSELアレイ300を備え、有機VCSELアレイ300は、レーザ光70を放出しかつ1つのエリア上に配列された個々の有機レーザ・エレメント330を備える。エリア・ライトバルブ420は、データを使用してレーザ光70を変調し、画像を生成するために供給される。有機VCSELアレイ300とエリア・ライトバルブ420との間には、レーザ光70を受け入れてエリア・ライトバルブ420上に所望の照射形状を生成するためのビーム成形光学素子410が供給される。
ビーム成形光学素子410は、小型レンズ・コンバイナ・システム555と、フライアイ型インテグレータ557とを備える。小型レンズ・コンバイナ・システム555は、コンバイナ・小型レンズ・アレイ510と、これに続くコンバイナ視野レンズ520とを備える。コンバイナ・小型レンズ・アレイ510及びコンバイナ視野レンズ520はレーザ光70を受け入れ、フライアイ型インテグレータ557のエントランスに個々の有機レーザ・エレメント330による、拡大され、且つ、オーバーラップされた画像を形成する。
フライアイ型インテグレータ557は、整合された小型レンズ・アレイ・ペア560と、フライアイ型カップリング光学素子570とを備える。技術上十分に理解されるように、フライアイ型インテグレータは入力された光ビームを幾つかの小さいビームレットに分割し、次いでビームレットの画像をオーバーラップさせて均一な照射を生成する。図7が示すフライアイ型インテグレータにおいて、整合された小型レンズ・アレイ・ペア560は、小型レンズ・コンバイナ・システム555によって供給された光をビームレットに分割するタスクを実行する。フライアイ型カップリング光学素子570は、エリア・ライトバルブ420においてビームレット(実際には、整合された小型レンズ・アレイ・ペア560の最初のアレイのエントランスにおけるフィールド)をオーバーラップさせて再画像化するタスクを実行する。液晶ライトバルブの場合、フライアイ型カップリング光学素子570はテレセントリック型であることが好適であるが、他の実施形態ではエリア・ライトバルブ420を超えて瞳に収束することができる。有機VCSELアレイ300によって生成される光を効率的に利用するために、フライアイ型インテグレータは、エリア・ライトバルブ420の所望の照射のアスペクト比に整合する画像を(アライメント公差として僅かなオーバーフィルを伴って)生成しなければならない。これは、整合された小型レンズ・アレイ・ペア560における個々の小型レンズのアスペクト比をエリア・ライトバルブ420の所望の照射のアスペクト比に整合させることにより、最も容易に達成することが可能である。但し、例えばレターボックス化を使用する場合など、所望の照射のアスペクト比は必ずしもエリア・ライトバルブ420のアスペクト比に一致しないことに留意されたい。
均質化用ビーム成形光学素子を使用する電子画像システムの別の実施形態を、図8に示す。図8は、垂直共振器型有機レーザ・アレイを備えるライトパイプ型インテグレータを使用する電子画像システム600の断面図である。電子画像システム600は、二次元強度パターンを備える画像を生成する光学変調システム605と、標的平面440上に画像を投射する投射レンズ430とを備える。光学変調システム605は有機VCSELアレイ300を備え、有機VCSELアレイ300は、レーザ光70を放出しかつ1つのエリア上に配列された個々の有機レーザ・エレメント330を備える。エリア・ライトバルブ420は、データを使用してレーザ光70を変調し、画像を生成するために供給される。有機VCSELアレイ300とエリア・ライトバルブ420との間には、レーザ光70を受け入れてエリア・ライトバルブ420上に所望の照射形状を生成するためのビーム成形光学素子410が供給される。
ビーム成形光学素子410は、エリア・ライトバルブ420の均一な照射を供給するライトパイプ型のインテグレータである。ビーム成形光学素子410は、有機VCSELアレイ300から放射されたレーザ光70を受け入れて積算バー620のエントランスにこれを集束させる集光レンズ610を備える。レーザ光70は、上記バーの長さに沿って下流へ伝播するにつれて内部全反射により積算バー620内に拘束され、十分な伝播長さの後に均質化された光630が生成される。均質化された光630は、平面Aにおいて積算バー620を出る。ライトパイプ光学素子640は、画像平面Aを共役平面A’に画像化するために供給される。エリア・ライトバルブ420は、平面A’に、またはこれに近接して配置される。
積算バー620は、矩形断面を有する、ある長さの光学特性ガラスまたはプラスチックである。好適な材料は、BK7、石英ガラスまたは他の光学ガラスである。積算バー620の断面のアスペクト比は好適にはエリア・ライトバルブ420の所望の照射のアスペクト比に一致するが、この場合、ライトパイプ光学素子640は球面レンズ・エレメントしか備えることができない。但し、例えばレターボックス化を使用する場合など、所望の照射のアスペクト比は必ずしもエリア・ライトバルブ420のアスペクト比に一致しないことに留意されたい。積算バー620の断面には異なるアスペクト比を使用することができるが、この場合は、アナモフィックなライトパイプ光学素子640を使用しなければならない。積算バー620は、真っ直ぐであり、かつその全長に渡って一定の幅を有して示されている。但し積算バー620は、先細であったり曲がっていてもよく、こうした場合も発明の範囲に含まれる。
図9は、モノリシック・インテグレータ650の断面を示す。モノリシック・インテグレータ650は、積算バー620のエントランス・ファセット上に直接供給された有機VCSELアレイ300を備える。有機VCSELアレイ300は、レーザ光70を放射しかつ1つのエリアに渡って配列された、よってレーザ光70を積算バー620内へ直接発射することができる個々の有機レーザ・エレメント330を備える。積算バー620は、好適には、レーザ光70の伝播に伴ってその断面積が縮小していくように先細にされる。これにより、異なる有機レーザ・エレメント330からのレーザ光70は効果的に相互に混合され、積算バー620の出口ファセット(画像平面A)において均質化された光630が生成される。
モノリシック・インテグレータ650を作製するためには、図4に示すように有機VCSELアレイを別々の基板上に製造し、その後光学セメントを使用して基板を積算バー620に取り付けることができる。
レーザを使用するディスプレイ・システムの場合、レーザ・スペックルの発現は主たる懸念事項である。スペックルはレーザ・ソースの固有のコヒーレンスに起因して発生し、レーザ光が光学的に粗いディスプレイ・スクリーンから散乱すると複雑な干渉パターンを発現させる。レーザ・スペックルの可視性を低減させる多くの方法のうちで最も魅力あるものの1つは、レーザ・ソースの時間的及び空間的コヒーレンス双方の低減である(G.Parry著「部分コヒーレント光におけるスペックル・パターン」:J.C.Dainty編「レーザ・スペックルと関連現象」第3章、スプリンガー、1975年、参照)。この技術は部分的に、本発明の有機VCSELアレイによる使用によく適合する。
時間的コヒーレンスの低減は、本発明の有機利得物質は従来型のレーザ材料に比べて格段に大きい利得帯域幅を呈するという事実によって可能になる。例えば、ドーパントDCMでドープされたAlqは、100nmを超える利得帯域幅を有することが報告されている(S.Riechel他著、オプティクス・レターズ、第26巻第9号、2001年5月1日、参照)。従って、同じホスト−ドーパントの組合せを使用すれば、広範な波長を有するレーザを製造する可能性が存在する。図1乃至4を参照すると、均一なホスト−ドーパントの組合せを有する有機VCSELアレイ300内では、例えば有機活性領域40の厚さを制御しつつ変化させれば、有機レーザ・エレメント330間でレーザ波長を変えることができる。レーザにおける縦方向のレーザ・モードは共振器長さに比例する波長を有するため、変化する活性領域の厚さは、有機レーザ・エレメント330間で変化するレーザ波長を生成する。
有機レーザ・エレメント330に渡ってレーザ波長を故意に変えることができるという容易さは、半導体または固体レーザ・アレイを使用する類似の変形を試行する際に遭遇する困難さに比べて極めて優位である。一例として、1995年1月24日にWelch他によって発行された「モノリシック・マルチ波長レーザ・ダイオード・アレイ」と題する米国特許第5,384,797号は、ブラッグ反射格子アレイに結合され次いでレーザ増幅アレイと周波数2倍導波管アレイの双方に結合され、これにより配置及び波長のフレキシブルさが有機VCSELアレイ300によって供給されるものより少ないマルチ波長レーザ・アレイを供給するレーザ発振器アレイを含む、複雑なモノリシック・マルチ波長レーザ・ダイオード・アレイについて記述している。
全ての有機レーザ・エレメント330によって放射されるレーザ光70とオーバーラップするビーム成形光学素子410を使用すると、極めて広いスペクトル幅を達成することができる。この概念を、図10に示す。図10は、有機VCSELアレイ300の空間的コヒーレンスを低減させるためのレーザ・スペクトルのオーバーラップの使用を示す図である。各有機レーザ・エレメント330は、特徴的な個々の波長λと、個々のスペクトル幅Δλとを有する個々のレーザ・スペクトル700を有する。単モードのVCSEL設計を想定すると、個々のスペクトル幅Δλは垂直共振器構造のフィネスによって決定される。極めて広い個々のスペクトル幅Δλは、第2誘電スタック50及び/または低反射性の第1誘電スタック30(図1参照)を使用する場合にそうなると思われるように、低フィネスの垂直共振器型構造によってもたらされる可能性がある。しかしながら、LEDポンピングを使用可能にする低しきい値のポンプ密度を達成するためには、垂直共振器は、スペックルの可視性に直接影響するには狭すぎる(<1nm)個々のスペクトル幅Δλをもたらすと思われる高フィネスを保有しなければならない。
しかしながら、先に述べたように、有機VCSELアレイ300に渡る有機活性領域40の厚さを変えれば、個々の有機レーザ・エレメント330間で個々の中心波長λを変化させることができる。全ての有機レーザ・エレメント330によって放射されるレーザ光70をオーバーラップさせる効果は、個々のレーザ・スペクトル700全ての合計であるスペクトル・バンド710を発生させることにある。結果的に生じるスペクトル・バンド710は、極めて広い(>>1nm)ために十分な表面粗さを有するディスプレイ・スクリーンではスペックルをほとんど見えなくさせる可能性のある合計スペクトル幅Δλtotを有する。可視性の無機半導体レーザを使用する関連技術は、Waarts他による「レーザ照射型ディスプレイ・システム」と題する国際特許出願第WO95/20811号に開示されている。
レーザ・スペックルの可視性はしばしば、平均強度によって正規化されるスペックル強度の標準偏差の割合として定義されるスペックルのコントラストによって定量化される。これはまた、スペックル雑音の信号対雑音比の逆数に等しい。複数の波長の使用がレーザ・スペックルの発現に与える効果を定量化によって予測するために、下記式(1)
Figure 2004304186
によって表すことのできるパワー・スペクトル密度(S)を有する、スペックル幅σのガウス・スペクトル・バンド710のケースについて考察する。式1において、k=2π/λは波数であり、k=2π/λは平均波数またはスペクトル・バンド710の中心における波数である。散乱面が、表面粗さσとして表される標準偏差によって特徴づけられる正規分布を有するものとすると、時間的非コヒーレンスに起因するスペックル・コントラストの低減は、下記式(2)によって与えられる(Parry参照)。
Figure 2004304186
但し、光学表面粗さ(可能ビューイング・スクリーンの場合)は反射散乱面でσ=2σ、透過散乱面でσ=(n−1)σと定義され、nは散乱面の屈折率を表す。例えば、表面粗さσ=50μmを有する前面投射型ディスプレイ・スクリーンについて考察すると、コントラストを20%にまで低減させるためにはσ=0.125μm−1であることが必要であり、これは、中心波長λ=550nmに関して合計スペクトル幅Δλtot=14nm(FWHM)に相当する。
本発明はまた、レーザ・ソースの空間的コヒーレンスを低減させる手段も提供する。個々の有機レーザ・エレメント330は相互に非コヒーレントであるため、アレイ全体は空間的にコヒーレントである。従って、ソースの効果的なロケーションを電子画像システムを振り返るソース画像として考えて、イワイとアサクラ(T.Iwai、T.Asakura共著「コヒーレント情報の処理におけるスペックルの低減」IEEEプロシーディングズ、第84巻第5号、1996年5月)は、スペックルのコントラストがほぼ下記式(3)によって与えられることを示した。
Figure 2004304186
但し、NAprojはプロジェクタの有効開口率(ほぼ、エリア・ライトバルブ420上の所与の点の照射の角度幅を投射レンズ430の倍率で除したもの)であり、NAobsは観察者の目の開口率(ほぼ、観察者の瞳の半径をスクリーンから観察者までの距離で除したもの)である。これを有機VCSELアレイの特性との関連で表すためには、電子画像システムのラグランジュの不変量はほぼNAprojと標的平面における画像の半値幅との積である、という事実を利用することが可能であり、さらに、光学システムは有機VCSELアレイによって発生する光を完全に利用する(即ち、システムのラグランジュの不変量はほぼ有機VCSELアレイのそれである)ことを想定する。さらに、有機VCSELアレイ300が、各々がビーム品質係数Mを有するビームを放射するNLE個の同一の有機レーザ・エレメント330を備えるというケースについて考察すると、有機VCSELアレイ全体のラグランジュの不変量はほぼNLEと、λ/πである回折限界ガウス・ビームのラグランジュとの積に等しくなる。従って、空間的コヒーレンスに起因するスペックル・コントラストの低減は、観察者の瞳の半径(Reye)と、観察者の距離(スクリーン幅の数で表現されるNsw)と、個々の有機レーザ・エレメント330のビーム品質係数(M)と、有機レーザ・エレメント330の数(NLE)とに関連して、下記式(4)のように表すことが可能である。
Figure 2004304186
一例として、少なくとも1つのスクリーン幅の距離から見られるように設計され、かつ個々に回折限界ガウス・ビーム(M=1)を放射する有機レーザ・エレメントを有する本発明による緑色の有機VCSELアレイ(λ=550nm)を使用するディスプレイ・システムについて考えてみる。観察者の瞳の半径が約1.5mmであるものとすると、式4は、0.2のスペックル・コントラストを得るためには有機レーザ・エレメント数がNLE=21,000であれば足りることを示唆している。個々に動作可能な有機レーザ・エレメントをこれほど大量に製造するよりも、有機VCSELアレイ300の合計ラグランジュが少なくとも回折限界の約20,000倍になるように、非回折限界ビームを生成する各レーザ・ピクセルを設計する方が好適であると思われる。実際にはこれは、フェーズロック・エリアを、例えばフェーズロック・アレイに間隙を挿入して各有機レーザ・エレメント330の小領域に限定することにより、容易に達成される。例えば、M〜100の非回折限界ビームを放射するような有機レーザ・エレメント330を設計すれば、僅か200個ほどの有機レーザ・エレメントでスペックルの大幅な低減を達成することができる。
実際には、本明細書で論じる手段を使用すれば、本発明による電子画像システムにおけるスペックルを低減するために、空間的コヒーレンスの低減及び時間的コヒーレンスの低減の双方を使用することができる。従って、スペックルは、式2及び3に記述された両プロセスによって低減することが可能である。
次に、特定のタイプのエリア・ライトバルブを使用する光学変調システムの実施形態について説明する。図11は、レーザ光70を放射する反射型液晶ライトバルブを有する有機VCSELアレイ300を使用する光学変調システム800の断面図である。ビーム成形光学素子410は、均一でありかつ反射型液晶ライトバルブ830の所望の照射に面積が整合された照射形状を生成するように供給される。但し所望の照射面積は、必ずしも反射型液晶ライトバルブ830の完全エリアに一致しないことに留意されたい。ビーム成形光学素子410としては、図5乃至9の説明において論じた実施形態の何れをも使用可能である。反射型液晶ライトバルブ830は、製造可能性及びそのアーキテクチャのエレクトロニクス集積効果のために、好適にはリキッドクリスタル・オン・シリコン(LCOS)チップである。反射型液晶ライトバルブ830は、JVCから市販されているD−ILA(登録商標)チップ等の垂直配向ネマチック(VAN)LCOS設計またはねじれネマチックLCOS設計であってもよい。反射型液晶ライトバルブ830は、s方向に偏向する光を受け入れる。個々に動作可能な光変調ピクセルは、印加電圧に応答して制御可能量の遅延特性を与える。光変調ピクセルから反射される光は、画像の黒色領域を生成する(図11で画定されているような)s方向の線形偏光、画像の明るい領域を生成する(図11で画定されているような)pref方向の線形偏光または中間レベルの画像を生成する楕円偏光または部分回転式線形偏光を有してもよい。
ビーム成形光学素子410と反射型液晶ライトバルブ830との間には、偏光ビーム・スプリッタ820が設けられている。偏光ビーム・スプリッタ820は、二色性偏光感受型コーティングまたはワイヤグリッド・アレイを含む接着キューブ型またはプレート型ビーム・スプリッタであってもよい。二色性偏光ビーム・スプリッタ・キューブ及びプレートはカリフォルニア州アービン所在のニューポート及び他の多くの光学素子販売業者から市販され、ワイヤグリッド偏光ビーム・スプリッタはユタ州オーレム所在のモクステックから市販されている。レーザ光70は線形偏光されることが好適であるが、有機VCSELアレイ300と偏光ビーム・スプリッタ820との間にプレポラライザ810が含まれていれば、非偏光化される、または他の方法(円形または楕円等)で偏光することが可能である。あるいは、偏光ビーム・スプリッタ820の消光比が必要なコントラストを十分な安全マージンで超過していれば、プレポラライザ810なしに非偏光の有機VCSELアレイ300を使用することができる。このアプリケーションの消光比は、偏光コーティングのp偏光の光の反射率に対するs偏光の光の反射率の割合と定義される。
偏光ビーム・スプリッタ820はレーザ光70を受け入れ、s偏光成分(コーティング面に平行な偏光を有する)を反射し、使用されずにビーム・ストップ(図示されていない)でブロックされる可能性のあるpinc偏光成分を透過させる。プレポラライザ810が使用されれば、これが実質的にレーザ光70のpinc偏光成分を除去する。反射型液晶ライトバルブ830から偏光変動を伴って反射されると、偏光ビーム・スプリッタ820はs偏光成分を有機VCSELアレイ300へと反射し返し、同時にpref成分をアナライザ840へと透過させる。アナライザ840は、ビームから残留する任意のs偏光の光をさらに濾波する線形ポラライザである。投射レンズ430は、光学変調システム800を標的平面440上へ画像を投影する電子画像システムにおいて使用するために示されている。
光学変調システム800は、s偏光の入射光を使用し、反射型液晶ライトバルブ830が偏光ビーム・スプリッタ820によって反射される光を受け入れるように配置されている特定の一配置において説明されているが、p偏光の入射光を使用し、反射型液晶ライトバルブ830が偏光ビーム・スプリッタ820を透過する光を受け入れるように配置され、かつアナライザ840及び投射レンズ430が反射型液晶ライトバルブ830及び偏光ビーム・スプリッタ820から反射するs偏光の光を受け入れるように配置するような別の配置もまたできる。
図12は、マイクロミラー・アレイ・ライトバルブを有する有機VCSELアレイを使用する光学変調システム900の断面図である。光学変調システム900は、レーザ光70を放射する有機VCSELアレイ300を備える。ビーム成形光学素子410は、均一でありかつマイクロミラー・アレイ・ライトバルブ910の所望の照射に面積が整合された照射形状を生成するように供給される。但し所望の照射面積は、必ずしもマイクロミラー・アレイ・ライトバルブ910の完全エリアに一致しないことに留意されたい。ビーム成形光学素子410としては、図5乃至9の説明において論じた実施形態の何れをも使用可能である。マイクロミラー・アレイ・ライトバルブ910は、テキサス・インスツルメンツから市販されているデジタル・ライト・プロセシング(登録商標)(DLP(登録商標))チップであってもよい。
マイクロミラー・アレイ・ライトバルブ910上の個々に動作可能な光変調ピクセルは各々、光を2方向のうちの一方向へ反射して変調する。光変調ピクセルがオフ状態にあるとき、これは入射光を第1の方向へ反射し、ビーム・ストップ930によって捕捉されるオフ状態ビーム920を生成する。光変調ピクセルがオン状態にあるとき、これは入射光を第2の方向へ反射し、オン状態ビーム940を生成する。光学変調システム900から電子画像システムを形成するために、オン状態ビーム940を受け入れ、かつこれから標的平面440上へマイクロミラー・アレイ・ライトバルブ910の画像を生成する投射レンズ430を供給することができる。連続トーン画像は、マイクロミラー・アレイ・ライトバルブ910を使用して、所望のグレースケール値を生成するフレーム時間部分に渡ってオン状態に切換すべく各光変調ピクセルを個々に制御することにより生成される。
次に、有機VCSELアレイを使用するフルカラー電子画像システムについて説明する。これらのシステムに関しては、少なくとも3つの異なるカラー・レーザ・ソースが必要とされることを想定し、以下、赤、緑及び青のスペクトル領域で発光するレーザについて考察する。印刷システムの場合、赤、緑及び青のレーザ・ソースに関する要件が写真媒体を使用する印刷に適用される。しかしながら電子写真印刷の場合は、赤のスペクトル領域の単ソースを使用し、異なるトナーを付加してフルカラー画像を達成することができる。従って、説明した任意の光学システムはどれも、フルカラー電子写真レーザ・プリンタに使用することが可能である。
図13は、3チップ構成を使用するフルカラー電子画像システム1000の略図である。フルカラー電子画像システム1000は、赤、緑及び青の二次元強度パターンを備えるフルカラー画像を生成するフルカラー光学変調システム1005と、標的平面440上にフルカラー画像を投射する投射レンズ430とを備える。フルカラー光学変調システム1005は、赤の有機VCSELアレイ300Rを備える。赤の有機VCSELアレイ300Rに含まれるポンプ・ソース・アレイは、個々のポンプ・ソースにポンプ光を放射させる赤のポンプ・ドライバ1010Rからの赤のポンプ信号1020Rを受信する。ポンピングされると、赤の有機VCSELアレイ300Rは、赤の部分の可視スペクトルにおける波長を有する赤のレーザ光70Rを放射する。赤のレーザ光70Rは、赤のエリア・ライトバルブ420Rの所望の照射を生成する赤のビーム成形光学素子410Rによって収集される。赤のビーム成形光学素子410Rは、図5乃至9に関する説明において論じたものの何れであってもよい。赤のエリア・ライトバルブ420Rは、反射型液晶ライトバルブまたはマイクロミラー・アレイ・ライトバルブであることが好適であるが、図13に示唆するような透過型の液晶ライトバルブであってもよい。
フルカラー光学変調システム1005はさらに、緑の有機VCSELアレイ300Gを備える。緑の有機VCSELアレイ300Gに含まれるポンプ・ソース・アレイは、個々のポンプ・ソースにポンプ光を放射させる緑のポンプ・ドライバ1010Gからの緑のポンプ信号1020Gを受信する。ポンピングされると、緑の有機VCSELアレイ300Gは、緑の部分の可視スペクトルにおける波長を有する緑のレーザ光70Gを放射する。緑のレーザ光70Gは、緑のエリア・ライトバルブ420Gの所望の照射を生成する緑のビーム成形光学素子410Gによって収集される。緑のビーム成形光学素子410Gは、図5乃至9に関する説明において論じたものの何れであってもよい。緑のエリア・ライトバルブ420Gは、赤のエリア・ライトバルブ420Rと同じタイプのものであることが好適である。
フルカラー光学変調システム1005はさらに、青の有機VCSELアレイ300Bを備える。青の有機VCSELアレイ300Bに含まれるポンプ・ソース・アレイは、個々のポンプ・ソースにポンプ光を放射させる青のポンプ・ドライバ1010Bからの青のポンプ信号1020Bを受信する。ポンピングされると、青の有機VCSELアレイ300Bは、青の部分の可視スペクトルにおける波長を有する青のレーザ光70Bを放射する。青のレーザ光70Bは、青のエリア・ライトバルブ420Bの所望の照射を生成する青のビーム成形光学素子410Bによって収集される。青のビーム成形光学素子410Bは、図5乃至9に関する説明において論じたものの何れであってもよい。青のエリア・ライトバルブ420Bは、赤のエリア・ライトバルブ420R及び緑のエリア・ライトバルブ420Gと同じタイプのものであることが好適である。
フルカラー光学変調システム1005はさらに、符号化されるデータをフルカラー画像の形式で供給するデータ・ストリーム1030を含む。データは、例えば印刷またはディスプレイ・システム用の静止画像またはディスプレイ・システム用の動画に対応している可能性がある。データ・プロセッサ1040はデータ・ストリーム1030からデータを受信し、赤のエリア・ライトバルブ420Rを駆動する赤のライトバルブ駆動信号1050Rと、緑のエリア・ライトバルブ420Gを駆動する緑のライトバルブ駆動信号1050Gと、青のエリア・ライトバルブ420Bを駆動する青のライトバルブ駆動信号1050Bとを生成する。これらの駆動信号により、ライトバルブは、赤のエリア・ライトバルブ420R、緑のエリア・ライトバルブ420G及び青のエリア・ライトバルブ420B上に各々赤、緑及び青の画像を形成する。
フルカラー光学変調システム1005はさらに、赤のエリア・ライトバルブ420R、緑のエリア・ライトバルブ420G及び青のエリア・ライトバルブ420Bによって変調された光を受け入れ、これらを1つのビームに結合するカラー・コンバイナ1060を備える。カラー・コンバイナ1060に関しては先行技術において多くの適切な実施形態が周知であるが、好適な例は、(図13に示すような)X−キューブまたはフィリップスのプリズムである。投射レンズ430は標的平面440上へフルカラー画像を投射するが、このフルカラー画像は拡大されかつオーバーラップされた赤、緑及び青の画像である。
図14は、フィールド・カラーシーケンス型であって3つの有機垂直共振器型レーザ・アレイを使用するフルカラー電子画像システム1100の略図である。フルカラー電子画像システム1100は、赤、緑及び青の二次元強度パターンを備えるフルカラー画像を生成するフルカラー光学変調システム1105と、標的平面440上にフルカラー画像を投射する投射レンズ430とを備える。フルカラー光学変調システム1105は、赤の有機VCSELアレイ300Rを備える。赤の有機VCSELアレイ300Rに含まれるポンプ・ソース・アレイは、個々のポンプ・ソースにポンプ光を放射させる赤のポンプ・ドライバ1010Rからの赤のポンプ信号1020Rを受信する。ポンピングされると、赤の有機VCSELアレイ300Rは、赤の部分の可視スペクトルにおける波長を有する赤のレーザ光70Rを放射する。
フルカラー光学変調システム1105はさらに、緑の有機VCSELアレイ300Gを備える。緑の有機VCSELアレイ300Gに含まれるポンプ・ソース・アレイは、個々のポンプ・ソースにポンプ光を放射させる緑のポンプ・ドライバ1010Gからの緑のポンプ信号1020Gを受信する。ポンピングされると、緑の有機VCSELアレイ300Gは、緑の部分の可視スペクトルにおける波長を有する緑のレーザ光70Gを放射する。
フルカラー光学変調システム1105はさらに、青の有機VCSELアレイ300Bを備える。青の有機VCSELアレイ300Bに含まれるポンプ・ソース・アレイは、個々のポンプ・ソースにポンプ光を放射させる青のポンプ・ドライバ1010Bからの青のポンプ信号1020Bを受信する。ポンピングされると、青の有機VCSELアレイ300Bは、青の部分の可視スペクトルにおける波長を有する青のレーザ光70Bを放射する。
フルカラー光学変調システム1105はさらに、赤のレーザ光70R、緑のレーザ光70G及び青のレーザ光70Bを受け入れて単一のビームを形成するカラー・コンバイナ1060を備える。ビーム成形光学素子410は、この単一のビームを受信してエリア・ライトバルブ420の所望の照射を生成するために供給される。ビーム成形光学素子410は、図5乃至9に関する説明において論じたものの何れであってもよい。カラー・コンバイナ1060は、図14におけるX−キューブとして示されているが、代わりにフィリップスのプリズムまたはダイクロイック・ミラー対であってもよい。ダイクロイック・ミラーは、これらがフルカラー電子画像システム1100のエリア・ライトバルブ420と標的平面440との間の画像経路内には配置されないことから、フルカラー光学変調システム1105におけるカラー・コンバイナ1060の適格な実施形態である。逆に、傾斜されたミラー基板はフルカラー電子画像システム1000の投射レンズ430によって生成される画像に非点収差及びコマ収差を導入することから、ダイクロイック・ミラーは、図13のフルカラー光学変調システム1005におけるカラー・コンバイナ1060の実施形態としては好適でない。
フルカラー光学変調システム1105は、さらに、符号化されるデータをフルカラー画像の形式で供給するデータ・ストリーム1030を含む。データは、例えば印刷またはディスプレイ・システム用の静止画像またはディスプレイ・システム用の動画に対応している可能性がある。データ・プロセッサ1040はデータ・ストリーム1030からデータを受信し、エリア・ライトバルブ420を駆動するライトバルブ駆動信号1140を生成する。さらに、ライトバルブ変調を赤、緑及び青の有機VCSELアレイ300R、300G及び300Bの連続照射と同期させるためにタイミング発生器1110が供給される。タイミング発生器1110は、赤のタイミング信号1120Rと、緑のタイミング信号1120Gと、青のタイミング信号1120Bとを生成する。
次に図15を参照して、タイミング発生器1110が図14に示された赤、緑及び青の有機VCSELアレイ300R、300G及び300Bの各々、及び画像データ・プロセッサ1040に与える作用について詳しく述べる。図15は、フルカラー電子画像システム1100における赤、緑及び青のタイミング信号1120R、1120G及び1120Bの各々、ライトバルブ駆動信号1140及び赤、緑及び青のポンプ信号1020R、1020G及び1020Bの各々の間の時間的関係性を示すタイミング図である。横軸は時間軸であり、幾つかの等しいフレーム時間に分かれている。ディスプレイ・システムの場合、フレーム時間は動画の個々のフレームが表示される時間を表す。印刷システムでは、図中のフレーム時間は1ページ分の印刷時間を表す場合もあるが、1ページに複数の露出が使用される場合には単一露出の時間を表す可能性もある。各フレーム時間は、赤のウィンドウ、緑のウィンドウ及び青のウィンドウに分けられ、そこで各々赤、緑及び青の画像が生成される。図15のタイミング図は、赤、緑及び青のウィンドウが等しい持続時間であることを示唆している。総じてこれは好適であるが、必要条件ではなく、例えばレーザの出力及び/または赤、緑及び青のチャネル間の視聴者または媒体の感度の差を補償するために異なるウィンドウ時間を使用することも可能である。
図15におけるタイミング図の縦軸は、様々な信号の表示より成る。赤のウィンドウ内では、赤のタイミング信号1120Rが使用可能になる。赤のタイミング信号1120Rの使用可能化は、赤のポンプ信号1020Rのターンオン開始を起動し、赤のレーザ光70Rを安定させる任意選択の遅延により、ライトバルブ駆動信号1140は赤の画像変調信号を図14に示されたエリア・ライトバルブ420へ送信できるようになる。この赤のウィンドウの間に、赤の有機VCSELアレイ300Rはエリア・ライトバルブ420を照射し、エリア・ライトバルブ420は、フルカラー画像の赤の成分を赤のレーザ光70Rで変調する。赤のウィンドウの終わりでは、赤のタイミング信号1120Rが使用不可能にされ、この時点で赤のポンプ信号1020Rが使用不可能にされ、赤の画像変調信号がライトバルブ駆動信号1140から除去される。
緑のウィンドウ内では、緑のタイミング信号1120Gが使用可能になる。緑のタイミング信号1120Gの使用可能化は、緑のポンプ信号1020Gのターンオン開始を起動し、緑のレーザ光70Gを安定させる任意選択の遅延により、ライトバルブ駆動信号1140は緑の画像変調信号をエリア・ライトバルブ420へ送信できるようになる。この緑のウィンドウの間に、緑の有機VCSELアレイ300Gはエリア・ライトバルブ420を照射し、エリア・ライトバルブ420は、フルカラー画像の緑の成分を緑のレーザ光70Gで変調する。緑のウィンドウの終わりでは、緑のタイミング信号1120Gが使用不可能にされ、この時点で緑のポンプ信号1020Gが使用不可能にされ、緑の画像変調信号がライトバルブ駆動信号1140から除去される。
青のウィンドウ内では、青のタイミング信号1120Bが使用可能になる。青のタイミング信号1120Bの使用可能化は、青のポンプ信号1020Bのターンオン開始を起動し、青のレーザ光70Bを安定させる任意選択の遅延により、ライトバルブ駆動信号1140は青の画像変調信号をエリア・ライトバルブ420へ送信できるようになる。この青のウィンドウの間に、青の有機VCSELアレイ300Bはエリア・ライトバルブ420を照射し、エリア・ライトバルブ420は、フルカラー画像の青の成分を青のレーザ光70Bで変調する。青のウィンドウの終わりでは、青のタイミング信号1120Bが使用不可能にされ、この時点で青のポンプ信号1020Bが使用不可能にされ、青の画像変調信号がライトバルブ駆動信号1140から除去される。連続するフレームについてこのプロセスが反復され、その間に赤、緑及び青の画像変調信号が後続フレームのための特定ディスプレイをフルカラー画像上へ符号化する。
次に再度図14を参照すると、フルカラー電子画像システム1100は、例えばディスプレイ・システムに適用することも可能である。すると、ディスプレイ・システムに使用されるフルカラー電子画像システム1100は、赤、緑及び青の画像を高速(実際には、フリッカ周波数を超える、または約30ms未満のフレーム時間等)で連続的に生成し、人の目はこれを区別することができない。従って観察者は、連続する単色画像ではなくフルカラー画像を見る。
図16は、フィールド・カラーシーケンス型であって1つの有機垂直共振器型レーザ・アレイを使用するフルカラー電子画像システム1200の略図である。フルカラー電子画像システム1200は、赤、緑及び青の二次元強度パターンを備えるフルカラー画像を生成するフルカラー光学変調システム1205と、標的平面440上にフルカラー画像を投射する投射レンズ430とを備える。フルカラー光学変調システム1205は、赤、緑及び青の可視スペクトル部分にあるレーザ光70を放射する能力のあるフルカラー有機VCSELアレイ1210を備える。フルカラー有機VCSELアレイ1210は、赤のポンプ・ドライバ1010Rによって供給される赤のポンプ信号1020Rに応答して赤のレーザ光を放射する。フルカラー有機VCSELアレイ1210は、緑のポンプ・ドライバ1010Gによって供給される緑のポンプ信号1020Gに応答して緑のレーザ光を放射する。フルカラー有機VCSELアレイ1210は、青のポンプ・ドライバ1010Bによって供給される青のポンプ信号1020Bに応答して青のレーザ光を放射する。ビーム成形光学素子410は、レーザ光70を受信してエリア・ライトバルブ420の所望の照射を生成するために供給される。ビーム成形光学素子410は、図5乃至9に関する説明において論じたものの何れであってもよい。
フルカラー光学変調システム1200はさらに、符号化されるデータをフルカラー画像の形式で供給するデータ・ストリーム1030を含む。データは、例えば印刷またはディスプレイ・システム用の静止画像またはディスプレイ・システム用の動画に対応している可能性がある。データ・プロセッサ1040はデータ・ストリーム1030からデータを受信し、エリア・ライトバルブ420を駆動するライトバルブ駆動信号1140を生成する。さらに、ライトバルブ変調をフルカラー有機VCSELアレイ1210からの赤、緑及び青の照射と同期させるためにタイミング発生器1110が供給される。タイミング発生器1110は、赤のタイミング信号1120Rと、緑のタイミング信号1120Gと、青のタイミング信号1120Bとを生成する。図15に関連して説明したタイミング図は、フルカラー電子画像システム1200に使用されるカラー・シーケンス・プロセスにも適用される。
次に、フルカラー有機VCSELアレイ1210について詳しく説明する。図17は、フルカラー有機VCSELアレイ1210の一実施形態の略断面図である。フルカラー有機VCSELアレイ1210は、赤のポンプ・アレイ・エレメント1230Rと、緑のポンプ・アレイ・エレメント1230Gと、青のポンプ・アレイ・エレメント1230Bとを含むポンプ・ソース・アレイ310を備える。フルカラー有機VCSELアレイ1210はさらに、基板20を備える。基板20上には、赤の有機レーザ・エレメント1220Rが、赤の光スペクトル部分の波長を有する赤のレーザ光70Rの放射に適する有機ドーパントを伴って供給される。赤の有機レーザ・エレメント1220Rは、赤のポンプ信号1020Rに応答してポンプ・ビーム60を生成する赤のポンプ・アレイ・エレメント1230Rに整合される。赤のポンプ・アレイ・エレメント1230Rによって生成されるポンプ・ビーム60は赤の有機レーザ・エレメント1220Rを励起し、これに赤のレーザ光70Rを放射させる。
フルカラー有機VCSELアレイ1210はさらに、基板20上に供給され、かつ緑の光スペクトル部分の波長を有する緑のレーザ光70Gの放射に適する有機ドーパントを含む緑の有機レーザ・エレメント1220Gを備える。緑の有機レーザ・エレメント1220Gは、緑のポンプ信号1020Gに応答してポンプ・ビーム60を生成する緑のポンプ・アレイ・エレメント1230Gに整合される。緑のポンプ・アレイ・エレメント1230Gによって生成されるポンプ・ビーム60は緑の有機レーザ・エレメント1220Gを励起し、これに緑のレーザ光70Gを放射させる。
フルカラー有機VCSELアレイ1210はさらに、基板20上に供給され、かつ青の光スペクトル部分の波長を有する青のレーザ光70Bの放射に適する有機ドーパントを含む青の有機レーザ・エレメント1220Bを備える。青の有機レーザ・エレメント1220Bは、青のポンプ信号1020Bに応答してポンプ・ビーム60を生成する青のポンプ・アレイ・エレメント1230Bに整合される。青のポンプ・アレイ・エレメント1230Bによって生成されるポンプ・ビーム60は青の有機レーザ・エレメント1220Bを励起し、これに青のレーザ光70Gを放射させる。
従って、図17に示すフルカラー有機VCSELアレイ1210が図16に示すフルカラー電子画像システム1200において使用されると、赤、緑及び青のポンプ信号1020R、1020G及び1020Bが連続して使用可能にされ、赤、緑及び青の有機レーザ・エレメント1220R、1220G及び1220Bが各々連続して起動される。
赤、緑及び青の有機レーザ・エレメント1220R、1220G及び1220Bの他の配置が使用され得ることは明白であるとされなければならない。図17における断面は、色が交互する有機レーザ・エレメントを示しているが、これは、フルカラー有機VCSELアレイ1210の両次元またはフルカラー有機VCSELアレイ1210の1つの次元を単色の有機レーザ・エレメントの列に変える構成を示唆する可能性がある。或いは、赤、緑及び青の有機レーザ・エレメント1220R、1220G及び1220Bは、複数の単色の有機レーザ・エレメントの粗い領域のような他の配置に編成することも可能である。同様に、異なる色がフルカラー有機VCSELアレイ1210内に異なる数の有機レーザ・エレメントを有してもよい。これは、例えばレーザまたはシステムの効率または視聴者/受信機の感度を保証するために行ってもよい。
本明細書で説明しているフルカラー電子画像化の実施形態は3色(赤、緑、青)を想定しており、画像生成に使用される。但し、グレースケールの画像システムに2色を使用し、もしくは4色以上を広い色域の電子画像システムに使用することが可能である。また、赤、緑及び青でない3色を例えば着色印刷システムに使用可能であることも考えられる。特に挙げたこれらの変形例は、当業者によって容易に実行されるものと思われる。
さらに、d)少なくとも1つのエリア・ライトバルブ上へ少なくとも1つのアレイを画像化するレンズを備える電子画像システム。
複数の異なるカラーレーザ光源は変調されて標的平面上へ均一な画像が生成される電子画像システム。
3つのカラーレーザ光源アレイは、色によって各々3つのエリア・ライトバルブに整合される電子画像システム。
3つのカラーレーザ光源アレイは、a)赤のレーザ光源アレイと、b)緑のレーザ光源アレイと、c)青のレーザ光源アレイとを含む電子画像システム。
3つのカラーレーザ光源アレイは、さらに、a)赤のエリア・ライトバルブを照射する赤のレーザ光源アレイと、b)緑のエリア・ライトバルブを照射する緑のレーザ光源アレイと、c)青のエリア・ライトバルブを照射する青のレーザ光源アレイとを含む電子画像システム。
3つのカラーレーザ光源アレイは、単一のエリア・ライトバルブに整合される電子画像システム。
3つのカラーレーザ光源アレイは、a)赤のレーザ光源アレイと、b)緑のレーザ光源アレイと、c)青のレーザ光源アレイとを含む電子画像システム。
少なくとも3つのカラーレーザ光源アレイの各々は、1つのフレーム内で連続してポンピングされる電子画像システム。
少なくとも3つのカラーレーザ光源アレイの各々は、少なくとも3つのカラーレーザ光源アレイの連続するポンピングの間に単一のエリア・ライトバルブに同期する電子画像システム。
単一のカラーレーザ光源アレイは、複数の赤のレーザ光源と、複数の緑のレーザ光源と、複数の青のレーザ光源とを含む電子画像システム。
少なくとも1つのエリア・ライトバルブは単一のカラーレーザ光源アレイによって照射される電子画像システム。
複数の赤のレーザ光源と、複数の緑のレーザ光源と、複数の青のレーザ光源とは1つのフレーム内で連続してポンピングされる電子画像システム。
複数の赤のレーザ光源、複数の緑のレーザ光源及び複数の青のレーザ光源の各々は、ポンピング・シーケンスの間に単一のエリア・ライトバルブに各々同期する電子画像システム。
さらに、d)少なくとも1つのエリア・ライトバルブ上へ均一な照射を生成する少なくとも1つの光インテグレータを備える電子画像システム。
少なくとも1つの光インテグレータはフライアイ型インテグレータを含む電子画像システム。
少なくとも1つの光インテグレータは積算バーを含む電子画像システム。
少なくとも1つのエリア・ライトバルブは液晶パネルを含む電子画像システム。
液晶パネルは、反射型のリキッド・クリスタル・オン・シリコン・ライトバルブである電子画像システム。
少なくとも1つのエリア・ライトバルブはマイクロミラー・アレイを含む電子画像システム。
各レーザ光源は、レーザ・スペクトルが個々の波長λと個々のスペクトル幅Δλとを有するレーザ光を生成する電子画像システム。
複数の異なるカラーレーザ光源の組合せは、合計スペクトル幅Δλtotを有する少なくとも1つのスペクトル・バンドを生成する電子画像システム。
少なくとも1つのスペクトル・バンドはオーバーラップするレーザ・スペクトルを含む電子画像システム。
合計スペクトル幅Δλtotは1ナノメートルより大きい電子画像システム。
各レーザ光源はビーム品質係数Mを有するレーザ光を生成し、少なくとも1つのアレイはNLE個のカラーレーザ光源を備え、MとNLEとの積は1000より大きい電子画像システム。
少なくとも1つのカラーレーザ光源アレイは、積算バーの前面に直接供給される電子画像システム。
本電子画像システムはディスプレイ・システムに組み込まれ、さらに、d)レーザ光を受け入れるためと、拡散エレメントを保有するビューイング・スクリーンを備える電子画像システム。
ビューイング・スクリーンは光学表面粗さσを有し、複数の異なるカラー光源は合計スペクトル幅σを有し、よってC=[1+(2σσ−1/4は0.5未満である電子画像システム。
本電子画像システムは印刷システムに組み込まれ、さらに、d)レーザ光と記録データとを受信する標的平面に位置づけられる感光媒体を備える電子画像システム。
さらに、c)少なくとも1つのエリア・ライトバルブ上へ少なくとも1つのアレイを画像化するレンズを備える光学変調システム。
複数の異なるカラーレーザ光源は変調されて少なくとも1つのエリア・ライトバルブ上へ均一な画像が生成される光学変調システム。
3つのカラーレーザ光源アレイは、色によって各々3つのエリア・ライトバルブに整合される光学変調システム。
3つのカラーレーザ光源アレイは、a)赤のレーザ光源アレイと、b)緑のレーザ光源アレイと、c)青のレーザ光源アレイとを含む光学変調システム。
3つのカラーレーザ光源アレイは、さらに、a)赤のエリア・ライトバルブを照射する赤のレーザ光源アレイと、b)緑のエリア・ライトバルブを照射する緑のレーザ光源アレイと、c)青のエリア・ライトバルブを照射する青のレーザ光源アレイとを含む光学変調システム。
3つのカラーレーザ光源アレイは、単一のエリア・ライトバルブに整合される光学変調システム。
3つのカラーレーザ光源アレイは、a)赤のレーザ光源アレイと、b)緑のレーザ光源アレイと、c)青のレーザ光源アレイとを含む光学変調システム。
少なくとも3つのカラーレーザ光源アレイの各々は、1つのフレーム内で連続してポンピングされる光学変調システム。
少なくとも3つのカラーレーザ光源アレイの各々は、少なくとも3つのカラーレーザ光源アレイの連続するポンピングの間に単一のエリア・ライトバルブに同期する光学変調システム。
単一のカラーレーザ光源アレイは、複数の赤のレーザ光源と、複数の緑のレーザ光源と、複数の青のレーザ光源とを含む光学変調システム。
少なくとも1つのエリア・ライトバルブは単一のカラーレーザ光源アレイによって照射される光学変調システム。
複数の赤のレーザ光源と、複数の緑のレーザ光源と、複数の青のレーザ光源とは1つのフレーム内で連続してポンピングされる光学変調システム。
複数の赤のレーザ光源、複数の緑のレーザ光源及び複数の青のレーザ光源の各々は、ポンピング・シーケンスの間に単一のエリア・ライトバルブに各々同期する光学変調システム。
さらに、c)少なくとも1つのエリア・ライトバルブ上へ均一な照射を生成する少なくとも1つの光インテグレータを備える光学変調システム。
少なくとも1つの光インテグレータはフライアイ型インテグレータを含む光学変調システム。
少なくとも1つの光インテグレータは積算バーを含む光学変調システム。
少なくとも1つのエリア・ライトバルブは液晶パネルを含む光学変調システム。
液晶パネルは、反射型のリキッド・クリスタル・オン・シリコン・ライトバルブである光学変調システム。
少なくとも1つのエリア・ライトバルブはマイクロミラー・アレイを含む光学変調システム。
各レーザ光源は、レーザ・スペクトルが個々の波長λと個々のスペクトル幅Δλとを有するレーザ光を生成する光学変調システム。
複数の異なるカラーレーザ光源の組合せは、合計スペクトル幅Δλtotを有する少なくとも1つのスペクトル・バンドを生成する光学変調システム。
少なくとも1つのスペクトル・バンドはオーバーラップするレーザ・スペクトルを含む光学変調システム。
合計スペクトル幅Δλtotは1ナノメートルより大きい光学変調システム。
各レーザ光源はビーム品質係数Mを有するレーザ光を生成し、少なくとも1つのアレイはNLE個のカラーレーザ光源を備え、MとNLEとの積は1000より大きい光学変調システム。
少なくとも1つのカラーレーザ光源アレイは、積算バーの前面に直接供給される光学変調システム。
本光学変調システムはディスプレイ・システムに組み込まれ、さらに、c)カラーレーザ光を受け入れるためと、拡散エレメントを保有するビューイング・スクリーンと、d)ビューイング・スクリーン上へカラー画像を投射して可視カラー画像を形成する投射レンズとを備える光学変調システム。
ビューイング・スクリーンは光学表面粗さσを有し、複数の異なるカラー光源は合計スペクトル幅σを有し、よってC=[1+(2σσ−1/4は0.5未満である光学変調システム。
本光学変調システムは印刷システムに組み込まれ、さらに、c)レーザ光と記録データとを受信する感光媒体を備える光学変調システム。
垂直共振器型面発光レーザであって、i)所定範囲の波長に渡るレーザ光に対して反射性であって、発光ダイオード・アレイからのポンプ・ビーム光を受け入れかつ透過する第1誘電スタックと、ii)第1誘電スタックから透過されたポンプ・ビーム光を受け入れかつレーザ光を放射する有機活性領域と、iii)透過されたポンプ・ビーム光及び有機活性領域からのレーザ光を有機活性領域へ反射して返す第2誘電スタックとを有し、第1及び第2誘電スタックと上記有機活性領域との組合せによってレーザ光を生成する垂直共振器型面発光レーザ。
レーザ光は、少なくとも1つのアレイに配置された複数の異なるカラーレーザ光源から放射される垂直共振器型面発光レーザ。
複数の異なるカラーレーザ光源は均一な画像を生成するために変調される垂直共振器型面発光レーザ。
画像データ・ストリームからカラー画像を形成する方法であって、a)電子画像システムへ画像データ・ストリームを供給するステップと、b)電子画像システムにおける少なくとも1つのアレイに配置された複数の異なるカラーレーザ光源からカラーレーザ光を発生させるステップとを含み、このようなカラーレーザ光源の各々は、i)所定範囲の波長に渡るカラーレーザ光に対して反射性であって、ポンプ・ビーム光を受け入れ、且つ、透過する第1誘電スタックと、ii)第1誘電スタックから透過されたポンプ・ビーム光を受け入れ、且つ、カラーレーザ光を放射する有機活性領域と、iii)透過したポンプ・ビーム光及び有機活性領域からのカラーレーザ光を反射して有機活性領域へ返す第2誘電スタックとを有し、第1及び第2誘電スタックと上記有機活性領域との組合せによってカラーレーザ光を生成する垂直共振器型構造を含み、c)電子画像システム内の少なくとも1つのエリア・ライトバルブ上でカラーレーザ光を受け入れるステップと、d)ビューイング・スクリーン上に電子画像システムからのカラー画像を形成するステップとを含む方法。
垂直共振器型有機レーザ・デバイスの略断面図である。 共振周期利得構造体を使用する垂直共振器型有機レーザ・デバイスの略断面図である。 フェーズロック・アレイを使用する垂直共振器型有機レーザ・デバイスの略断面図である。 有機VCSELアレイの断面斜視図である。 本発明による電子画像システムの略斜視図である。 有機VCSELアレイの出力とオーバーラップするレンズセット・アレイを使用する電子画像システムの断面図である。 垂直共振器型有機レーザ・アレイを有する積算バーを使用する電子画像システムの断面図である。 垂直共振器型有機レーザ・アレイを有する積算バーを使用する電子画像システムの断面図である。 積算バーによって直接集積される有機VCSELアレイの断面図である。 オーバーラップするレーザ・スペクトルの使用が垂直共振器型有機レーザ・アレイのスペクトル・コヒーレンスを低減させることを示す図である。 反射型液晶ライトバルブを有する垂直共振器型有機レーザ・アレイを使用する光変調システムの断面図である。 マイクロミラー・アレイ・ライトバルブを有する垂直共振器型有機レーザ・アレイを使用する光変調システムの断面図である。 3つのエリア・ライトバルブを有する3つの垂直共振器型有機レーザ・アレイを使用するフルカラー電子画像システムの略図である。 1つのエリア・ライトバルブを有する3つの垂直共振器型有機レーザ・アレイを使用するフルカラーのカラーシーケンス電子画像システムの略図である。 カラーシーケンス電子画像システムにおける赤、緑、青のライトバルブ駆動信号と、赤、緑、青のレーザ駆動信号との間の時間的関係を示すタイミング図である。 1つのエリア・ライトバルブを有する単一の垂直共振器型有機レーザ・アレイを使用するフルカラーのカラーシーケンス電子画像システムの略図である。 1つのエリア・ライトバルブを有する単一の垂直共振器型有機レーザ・アレイを使用するフルカラーのカラーシーケンス電子画像システムにおける使用に適した3色の垂直共振器型有機レーザ・アレイの略図である。
符号の説明
10 垂直共振器型有機レーザ・デバイス
20 基板
30 第1誘電スタック
35 有機レーザ膜構造体
40 有機活性領域
50 第2誘電スタック
60 ポンプ・ビーム
65 光子ソース
70 レーザ光
70R 赤のレーザ光
70G 緑のレーザ光
70B 青のレーザ光
80 垂直共振器型有機レーザ・デバイス
100 周期性利得領域
103 波腹
105 ノード
110 有機スペーサ層
120 電磁場パターン
190 フェーズロック有機レーザ・アレイ
200 レーザ・ピクセル
210 ピクセル間領域
220 エッチング領域
221 円柱
300 有機VCSELアレイ
300R 赤の有機VCSELアレイ
300G 緑の有機VCSELアレイ
300B 青の有機VCSELアレイ
310 ポンプ・ソース・アレイ
320 ポンプ・アレイ・エレメント
330 有機レーザ・エレメント
340 活性化された有機レーザ・エレメント
350 活性化されたポンプ・エレメント
400 電子画像システム
405 変調光学システム
410 ビーム成形光学素子
410R 赤のビーム成形光学素子
410G 緑のビーム成形光学素子
410B 青のビーム成形光学素子
420 エリア・ライトバルブ
420R 赤のエリア・ライトバルブ
420G 緑のエリア・ライトバルブ
420B 青のエリア・ライトバルブ
430 投射レンズ
440 標的平面
500 電子画像システム
505 光学変調システム
510 コンバイナ・小型レンズ・アレイ
520 コンバイナ視野レンズ
550 電子画像システム
552 光学変調システム
555 小型レンズ・コンバイナ・システム
557 フライアイ型インテグレータ
560 整合された小型レンズ・アレイ・ペア
570 フライアイ型カップリング光学素子
600 電子画像システム
605 光学変調システム
610 集光レンズ
620 積算バー
630 均質化された光
640 ライトパイプ光学素子
650 モノリシック・インテグレータ
700 個々のレーザ・スペクトル
710 スペクトル・バンド
800 光学変調システム
810 プレポラライザ
820 偏光ビーム・スプリッタ
830 反射型液晶ライトバルブ
840 アナライザ
900 光学変調システム
910 マイクロミラー・アレイ・ライトバルブ
920 オフ状態ビーム
930 ビーム・ストップ
940 オン状態ビーム
1000 フルカラー電子画像システム
1005 フルカラー光学変調システム
1010R 赤のポンプ・ドライバ
1010G 緑のポンプ・ドライバ
1010B 青のポンプ・ドライバ
1020R 赤のポンプ信号
1020G 緑のポンプ信号
1020B 青のポンプ信号
1030 データ・ストリーム
1040 データ・プロセッサ
1050R 赤のライトバルブ駆動信号
1050G 緑のライトバルブ駆動信号
1050B 青のライトバルブ駆動信号
1060 カラー・コンバイナ
1100 フルカラー電子画像システム
1105 フルカラー光学変調システム
1110 タイミング発生器
1120R 赤のタイミング信号
1120G 緑のタイミング信号
1120B 青のタイミング信号
1140 ライトバルブ駆動信号
1200 フルカラー電子画像システム
1205 フルカラー光学変調システム
1210 フルカラー有機VCSELアレイ
1220R 赤の有機レーザ・エレメント
1220G 緑の有機レーザ・エレメント
1220B 青の有機レーザ・エレメント
1230R 赤のポンプ・アレイ・エレメント
1230G 緑のポンプ・アレイ・エレメント
1230B 青のポンプ・アレイ・エレメント

Claims (3)

  1. 画像データ・ストリームから可視カラー画像を供給する電子画像システムであって、
    a)少なくとも1つのアレイに配列された複数の異なるカラーレーザ光源であって、各レーザ光源は、
    i)所定範囲の波長に渡るレーザ光に対して反射性であって、ポンプ・ビーム光を受け入れ、且つ、前記ポンプ・ビーム光を透過させる第1誘電スタックと、
    ii)前記第1誘電スタックからの透過されたポンプ・ビーム光を受け入れ、且つ、レーザ光を放射する有機活性領域と、
    iii)透過させた前記ポンプ・ビーム光及び前記有機活性領域からのレーザ光を反射して前記有機活性領域へ返す第2誘電スタックと
    を有する垂直共振器構造を含み、前記第1及び第2誘電スタックと前記有機活性領域との組合せによってレーザ光を生成するレーザ光源と、
    b)前記レーザ光を受け入れて画像データ・ストリームから可視カラー画像を生成する少なくとも1つのエリア・ライトバルブと、
    c)標的平面上に可視カラー画像を投射する投射レンズと
    を備える電子画像システム。
  2. 画像データ・ストリームからカラー画像を供給する光学変調システムであって、
    a)少なくとも1つのアレイに配列された複数の異なるカラーレーザ光源であって、各レーザ光源は、
    i)所定範囲の波長に渡るレーザ光に対して反射性であって、ポンプ・ビーム光を受け入れ、且つ、前記ポンプ・ビーム光を透過させる第1誘電スタックと、
    ii)前記第1誘電スタックを透過した前記ポンプ・ビーム光を受け入れ、且つ、レーザ光を放射する有機活性領域と、
    iii)透過した前記ポンプ・ビーム光及び前記有機活性領域からのレーザ光を反射して前記有機活性領域へ返す第2誘電スタックと
    を有する垂直共振器構造を含み、前記第1及び第2誘電スタックと前記有機活性領域との組合せによってレーザ光を生成するレーザ光源と、
    b)前記レーザ光を受け入れて画像データ・ストリームからカラー画像を生成する少なくとも1つのエリア・ライトバルブと
    を備える光学変調システム。
  3. 画像システム内でレーザ光を生成する方法であって、
    a)発光ダイオードからポンプ・ビーム光を供給するステップと、
    b)第1誘電スタックを通してポンプ・ビーム光を受け入れ、且つ、前記ポンプ・ビーム光を透過させるステップと、
    c)レーザ光を放射する有機活性領域に前記透過させたポンプ・ビーム光を受け入れ、且つ、前記ポンプ・ビーム光の一部を吸収するステップと、
    d)吸収されなかったポンプ・ビーム光を第2誘電スタックで前記有機活性領域へと反射するステップであって、前記吸収されなかったポンプ・ビーム光の一部が吸収され、前記有機活性領域によってカラーレーザ光を生成するステップと、
    e)前記カラーレーザ光を前記第1誘電スタックと前記第2誘電スタックとの間で反射させてレーザ共振をもたらすステップと
    を含む方法。
JP2004086476A 2003-03-24 2004-03-24 エリア・ライトバルブを照射する有機レーザ・アレイを使用する電子画像システム Pending JP2004304186A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/395,730 US6950454B2 (en) 2003-03-24 2003-03-24 Electronic imaging system using organic laser array illuminating an area light valve

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004304186A true JP2004304186A (ja) 2004-10-28

Family

ID=32824944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004086476A Pending JP2004304186A (ja) 2003-03-24 2004-03-24 エリア・ライトバルブを照射する有機レーザ・アレイを使用する電子画像システム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6950454B2 (ja)
EP (1) EP1463337A3 (ja)
JP (1) JP2004304186A (ja)
KR (1) KR20040084711A (ja)
CN (1) CN1532590A (ja)
TW (1) TWI234519B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007033577A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Seiko Epson Corp 照明装置及び画像表示装置、並びにプロジェクタ
JP2007094399A (ja) * 2005-09-09 2007-04-12 Jds Uniphase Corp 最適クロック型トリム・リターダ
JP2011100739A (ja) * 2010-12-01 2011-05-19 Seiko Epson Corp 照明装置及び画像表示装置、並びにプロジェクタ
JP2012527020A (ja) * 2009-05-15 2012-11-01 アルカテル−ルーセント スペックル低減レーザ源を利用した画像プロジェクタ
CN107442929A (zh) * 2013-12-13 2017-12-08 应用材料公司 光纤阵列线路发生器
KR20180123159A (ko) * 2016-03-28 2018-11-14 사우디 아라비안 오일 컴퍼니 복합 광자 구조물을 구성하고 테스트하기 위한 시스템 및 방법

Families Citing this family (91)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0123813D0 (en) * 2001-10-03 2001-11-21 3M Innovative Properties Co Light-guide lights suitable for use in illuminated displays
KR100917881B1 (ko) * 2002-06-25 2009-09-16 삼성전자주식회사 회절소자를 가지는 광분리 및 결합소자를 구비하는 조명광학계 및 이를 구비하는 화상 표시 장치
WO2004051705A2 (en) 2002-12-02 2004-06-17 3M Innovative Properties Company Illumination system using a plurality of light sources
EP1649564A4 (en) 2003-07-03 2007-09-05 Pd Ld Inc USE OF VOLUME BRAGG GRIDS FOR THE PREPARATION OF LASER EMISSION SCALE SIZES
US8351048B2 (en) * 2003-08-28 2013-01-08 4D Technology Corporation Linear-carrier phase-mask interferometer
US20050116235A1 (en) * 2003-12-02 2005-06-02 Schultz John C. Illumination assembly
US7250611B2 (en) * 2003-12-02 2007-07-31 3M Innovative Properties Company LED curing apparatus and method
US7329887B2 (en) * 2003-12-02 2008-02-12 3M Innovative Properties Company Solid state light device
US20050116635A1 (en) * 2003-12-02 2005-06-02 Walson James E. Multiple LED source and method for assembling same
US7403680B2 (en) * 2003-12-02 2008-07-22 3M Innovative Properties Company Reflective light coupler
US7209624B2 (en) * 2004-01-28 2007-04-24 Eastman Kodak Company Apparatus and method for illumination of light valves
US7262758B2 (en) * 2004-06-09 2007-08-28 Eastman Kodak Company Display device using vertical cavity laser arrays
WO2006022620A1 (en) * 2004-07-22 2006-03-02 Thomson Licensing Discrete high switching rate illumination geometry for single imager microdisplay
US20060092995A1 (en) * 2004-11-01 2006-05-04 Chromaplex, Inc. High-power mode-locked laser system
US7355657B2 (en) * 2004-12-14 2008-04-08 Coherent, Inc. Laser illuminated projection displays
US7244028B2 (en) * 2004-12-14 2007-07-17 Coherent, Inc. Laser illuminated projection displays
US7119936B2 (en) * 2004-12-15 2006-10-10 Eastman Kodak Company Speckle reduction for display system with electromechanical grating
US20070153392A1 (en) * 2005-01-21 2007-07-05 Meritt Reynolds Apparatus and method for illumination of light valves
US7949030B2 (en) * 2005-02-03 2011-05-24 Pd-Ld, Inc. High-power, phased-locked, laser arrays
KR100634539B1 (ko) * 2005-02-07 2006-10-13 삼성전자주식회사 주사 광학 이미징 시스템
KR20070116960A (ko) * 2005-03-30 2007-12-11 노바룩스 인코포레이티드 제조가능 수직 연장 공동 표면 발광 레이저 어레이
FR2884621B1 (fr) * 2005-04-14 2008-01-11 Saint Louis Inst Illuminateur laser
KR20060111793A (ko) * 2005-04-25 2006-10-30 삼성전자주식회사 조명유니트 및 이를 채용한 화상투사장치
JP5161767B2 (ja) 2005-05-31 2013-03-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ スペックルの減少を伴う広帯域レーザランプ
JP4910315B2 (ja) 2005-06-20 2012-04-04 セイコーエプソン株式会社 表示装置および発光装置
US20070052660A1 (en) * 2005-08-23 2007-03-08 Eastman Kodak Company Forming display color image
WO2007032216A1 (ja) * 2005-09-14 2007-03-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 画像形成装置
CN100455029C (zh) * 2005-12-16 2009-01-21 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 激光显示中颜色变换与色域扩展方法及装置
KR100772398B1 (ko) * 2006-02-25 2007-11-01 삼성전자주식회사 2스캔의 광원 및 이를 이용한 영상장치 및 그 구동방법
US7576815B2 (en) * 2006-07-10 2009-08-18 Intel Corporation Method and apparatus of liquid-crystal-on-silicon assembly
DE102006040657B4 (de) * 2006-08-30 2016-05-12 Robert Bosch Gmbh Bilderfassungssystem für Anwendungen in Fahrzeugen
DE102006045440A1 (de) * 2006-09-26 2008-03-27 Osram Opto Semiconductors Gmbh Optisches Projektionsgerät
US8139103B2 (en) * 2006-11-11 2012-03-20 Vuzix Corporation Traveling lens for video display
US20080239498A1 (en) * 2007-03-26 2008-10-02 Reynolds Meritt W Random phase mask for light pipe homogenizer
EP1976303A1 (en) * 2007-03-31 2008-10-01 Sony Deutschland Gmbh Image generating apparatus
US8014050B2 (en) * 2007-04-02 2011-09-06 Vuzix Corporation Agile holographic optical phased array device and applications
US20080273044A1 (en) * 2007-05-02 2008-11-06 Govorkov Sergei V Semiconductor light-emitting device illuminated projection display with high grayscale resolution
TW200905363A (en) * 2007-07-27 2009-02-01 Coretronic Corp Projection display apparatus and its light source module
CN101803392B (zh) * 2007-09-13 2013-06-12 皇家飞利浦电子股份有限公司 用于像素化照明的照明设备
US20090122272A1 (en) * 2007-11-09 2009-05-14 Silverstein Barry D Projection apparatus using solid-state light source array
WO2009065438A1 (de) * 2007-11-20 2009-05-28 Osram Gesellschaft mit beschränkter Haftung Laserprojektionseinrichtung und verfahren zur laserprojektion
US20090153752A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-18 Silverstein Barry D Projector using independent multiple wavelength light sources
US8247999B2 (en) 2008-01-22 2012-08-21 Alcatel Lucent Time division multiplexing a DC-to-DC voltage converter
US8109638B2 (en) * 2008-01-22 2012-02-07 Alcatel Lucent Diffuser configuration for an image projector
US7959297B2 (en) * 2008-05-15 2011-06-14 Eastman Kodak Company Uniform speckle reduced laser projection using spatial and temporal mixing
JP2010152176A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Mitsubishi Electric Corp 投写型表示装置
CN102301547B (zh) * 2009-01-28 2013-12-11 Ytel光子学株式会社 波长变换激光***
JP2010184392A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Seiko Epson Corp ラインヘッドおよび画像形成装置
US8066389B2 (en) * 2009-04-30 2011-11-29 Eastman Kodak Company Beam alignment chamber providing divergence correction
US8132919B2 (en) * 2009-04-30 2012-03-13 Eastman Kodak Company Digital projector using arrayed light sources
US8033666B2 (en) * 2009-05-28 2011-10-11 Eastman Kodak Company Beam alignment system using arrayed light sources
US8220931B2 (en) 2009-07-07 2012-07-17 Eastman Kodak Company Etendue reduced stereo projection using segmented disk
US8066382B2 (en) * 2009-07-14 2011-11-29 Eastman Kodak Company Stereoscopic projector with rotating segmented disk
CN102338977A (zh) * 2009-07-22 2012-02-01 吴小平 多色脉冲led光源及用其所制的摄影机
US8320621B2 (en) 2009-12-21 2012-11-27 Microsoft Corporation Depth projector system with integrated VCSEL array
US8432609B2 (en) * 2010-01-20 2013-04-30 Northrop Grumman Systems Corporation Photo-pumped semiconductor optical amplifier
US8670029B2 (en) 2010-06-16 2014-03-11 Microsoft Corporation Depth camera illuminator with superluminescent light-emitting diode
DE102011002960B3 (de) * 2011-01-21 2012-04-26 Osram Ag Solarsimulator und Verfahren zum Betreiben eines Solarsimulators
TWI486698B (zh) * 2011-06-30 2015-06-01 Hon Hai Prec Ind Co Ltd 投影裝置
CN102854727A (zh) * 2011-07-01 2013-01-02 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 投影装置
US8472104B2 (en) * 2011-08-24 2013-06-25 Palo Alto Research Center Incorporated Single-pass imaging system using spatial light modulator anamorphic projection optics
US8520045B2 (en) 2011-08-24 2013-08-27 Palo Alto Research Center Incorporated Single-pass imaging system with spatial light modulator and catadioptric anamorphic optical system
US9630424B2 (en) 2011-08-24 2017-04-25 Palo Alto Research Center Incorporated VCSEL-based variable image optical line generator
US8502853B2 (en) 2011-08-24 2013-08-06 Palo Alto Research Center Incorporated Single-pass imaging method with image data scrolling for improved resolution contrast and exposure extent
US9030515B2 (en) * 2011-08-24 2015-05-12 Palo Alto Research Center Incorporated Single-pass imaging method using spatial light modulator and anamorphic projection optics
US8872875B2 (en) 2011-08-24 2014-10-28 Palo Alto Research Center Incorporated Single-pass imaging system with anamorphic optical system
US8767270B2 (en) 2011-08-24 2014-07-01 Palo Alto Research Center Incorporated Single-pass imaging apparatus with image data scrolling for improved resolution contrast and exposure extent
US8675706B2 (en) 2011-12-24 2014-03-18 Princeton Optronics Inc. Optical illuminator
US8791972B2 (en) 2012-02-13 2014-07-29 Xerox Corporation Reflex-type digital offset printing system with serially arranged single-pass, single-color imaging systems
US9651417B2 (en) * 2012-02-15 2017-05-16 Apple Inc. Scanning depth engine
US8872985B2 (en) 2012-04-13 2014-10-28 Red.Com, Inc. Video projector system
US9025086B2 (en) 2012-04-13 2015-05-05 Red.Com, Inc. Video projector system
US9466941B2 (en) 2012-07-31 2016-10-11 Barco Nv Patterned retarder and optical engine for laser projection apparatus
CN103219463B (zh) 2013-04-08 2015-09-02 上海和辉光电有限公司 有机电子发光器件及其制造方法
WO2015066214A1 (en) * 2013-11-04 2015-05-07 Dolby Laboratories Licensing Corporation Single and multi-modulator projector systems with global dimming
CN104166300B (zh) * 2014-07-24 2016-01-20 杭州虹视科技有限公司 一种激光显示***
US9354379B2 (en) 2014-09-29 2016-05-31 Palo Alto Research Center Incorporated Light guide based optical system for laser line generator
US10416289B2 (en) * 2015-02-19 2019-09-17 Philips Photonics Gmbh Infrared laser illumination device
US10871674B2 (en) * 2016-09-29 2020-12-22 Seereal Technologies S.A. Device for combining light beams which interact with adjacently arranged pixels of a light modulator
WO2018191550A1 (en) * 2017-04-13 2018-10-18 Mirraviz, Inc. Retroreflective display systems configured to display images using shaped light profile
CN115047640A (zh) * 2017-05-19 2022-09-13 中国科学院化学研究所 一种电压驱动的激光显示器
EP3460927B1 (en) * 2017-09-26 2020-09-23 Qingdao Hisense Laser Display Co., Ltd. Laser array, laser light source and laser projection device
CN107645123B (zh) * 2017-09-27 2020-02-18 华东师范大学 一种多波长GaN基垂直腔面发射激光器的有源区结构设计
US10712640B2 (en) * 2018-05-28 2020-07-14 Mcmaster University Speckle reduced laser projection with color gamut optimization
WO2020057124A1 (zh) 2018-09-19 2020-03-26 青岛海信激光显示股份有限公司 一种激光器阵列、激光光源及激光投影设备
CN117111391A (zh) * 2018-09-19 2023-11-24 青岛海信激光显示股份有限公司 一种激光器阵列、激光光源及激光投影设备
CN117784509A (zh) * 2018-09-19 2024-03-29 青岛海信激光显示股份有限公司 一种激光器阵列、激光光源及激光投影设备
KR20200053320A (ko) 2018-11-08 2020-05-18 삼성전자주식회사 홀로그래픽 디스플레이 장치
US11555982B1 (en) 2020-12-15 2023-01-17 Apple Inc. Detecting positional deviations in an optical module
CN112925140A (zh) * 2021-01-27 2021-06-08 豪威半导体(上海)有限责任公司 Lcos显示器及电子设备
CN117175352A (zh) * 2023-09-01 2023-12-05 安徽格恩半导体有限公司 一种半导体激光元件

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5389196A (en) * 1992-01-30 1995-02-14 Massachusetts Institute Of Technology Methods for fabricating three-dimensional micro structures
US5325386A (en) * 1992-04-21 1994-06-28 Bandgap Technology Corporation Vertical-cavity surface emitting laser assay display system
US5384797A (en) 1992-09-21 1995-01-24 Sdl, Inc. Monolithic multi-wavelength laser diode array
US5704700A (en) * 1994-07-25 1998-01-06 Proxima Corporation Laser illuminated image projection system and method of using same
US5990983A (en) * 1994-09-30 1999-11-23 Laser Power Corporation High resolution image projection system and method employing lasers
US5517359A (en) * 1995-01-23 1996-05-14 Gelbart; Daniel Apparatus for imaging light from a laser diode onto a multi-channel linear light valve
US5923475A (en) 1996-11-27 1999-07-13 Eastman Kodak Company Laser printer using a fly's eye integrator
US6160828A (en) * 1997-07-18 2000-12-12 The Trustees Of Princeton University Organic vertical-cavity surface-emitting laser
US5881089A (en) 1997-05-13 1999-03-09 Lucent Technologies Inc. Article comprising an organic laser
US5881083A (en) 1997-07-03 1999-03-09 The Regents Of The University Of California Conjugated polymers as materials for solid state laser
JPH11326826A (ja) * 1998-05-13 1999-11-26 Sony Corp 照明方法及び照明装置
US6114088A (en) 1999-01-15 2000-09-05 3M Innovative Properties Company Thermal transfer element for forming multilayer devices
TW380213B (en) 1999-01-21 2000-01-21 Ind Tech Res Inst Illumination apparatus and image projection apparatus includes the same
ATE294410T1 (de) * 2000-07-10 2005-05-15 Corp For Laser Optics Res Vorrichtung und methode zur reduzierung von specklesmustern durch erhöhung der bandbreite
US6658037B2 (en) * 2001-04-11 2003-12-02 Eastman Kodak Company Incoherent light-emitting device apparatus for driving vertical laser cavity
US6621615B2 (en) * 2001-07-25 2003-09-16 Eastman Kodak Company Method and system for image display
US6687274B2 (en) * 2002-02-04 2004-02-03 Eastman Kodak Company Organic vertical cavity phase-locked laser array device
US6674776B2 (en) * 2002-02-04 2004-01-06 Eastman Kodak Company Organic vertical cavity lasing devices containing periodic gain regions
US6853660B2 (en) * 2002-10-16 2005-02-08 Eastman Kodak Company Organic laser cavity arrays
US6845114B2 (en) * 2002-10-16 2005-01-18 Eastman Kodak Company Organic laser that is attachable to an external pump beam light source
US6836495B2 (en) * 2003-05-07 2004-12-28 Eastman Kodak Company Vertical cavity laser including inorganic spacer layers

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007033577A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Seiko Epson Corp 照明装置及び画像表示装置、並びにプロジェクタ
JP2007094399A (ja) * 2005-09-09 2007-04-12 Jds Uniphase Corp 最適クロック型トリム・リターダ
JP2012527020A (ja) * 2009-05-15 2012-11-01 アルカテル−ルーセント スペックル低減レーザ源を利用した画像プロジェクタ
JP2011100739A (ja) * 2010-12-01 2011-05-19 Seiko Epson Corp 照明装置及び画像表示装置、並びにプロジェクタ
CN107442929A (zh) * 2013-12-13 2017-12-08 应用材料公司 光纤阵列线路发生器
US10537965B2 (en) 2013-12-13 2020-01-21 Applied Materials, Inc. Fiber array line generator
KR20180123159A (ko) * 2016-03-28 2018-11-14 사우디 아라비안 오일 컴퍼니 복합 광자 구조물을 구성하고 테스트하기 위한 시스템 및 방법
JP2019511749A (ja) * 2016-03-28 2019-04-25 サウジ アラビアン オイル カンパニー 複合フォトニック構造を構築及び検査するシステム及び方法
US11099135B2 (en) 2016-03-28 2021-08-24 Saudi Arabian Oil Company Systems and methods for constructing and testing composite photonic structures
KR102301796B1 (ko) 2016-03-28 2021-09-15 사우디 아라비안 오일 컴퍼니 복합 광자 구조물을 구성하고 테스트하기 위한 시스템 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
KR20040084711A (ko) 2004-10-06
TW200424071A (en) 2004-11-16
EP1463337A2 (en) 2004-09-29
US6950454B2 (en) 2005-09-27
CN1532590A (zh) 2004-09-29
EP1463337A3 (en) 2007-01-03
US20040190573A1 (en) 2004-09-30
TWI234519B (en) 2005-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6950454B2 (en) Electronic imaging system using organic laser array illuminating an area light valve
US6947459B2 (en) Organic vertical cavity laser and imaging system
US7357513B2 (en) System and method for driving semiconductor laser sources for displays
US7322704B2 (en) Frequency stabilized vertical extended cavity surface emitting lasers
EP1869526B1 (en) Manufacturable vertical extended cavity surface emitting laser arrays
EP1875566B1 (en) Frequency stabilized vertical extended cavity surface emitting lasers
US6975294B2 (en) Systems and methods for speckle reduction through bandwidth enhancement
US6879306B2 (en) Scanned display systems using color laser light sources
US7296897B2 (en) Projection display apparatus, system, and method
US6939012B2 (en) Laser image projector
US7944958B2 (en) Pulsed laser light source based on frequency conversion
US8235531B2 (en) Optical interference reducing element for laser projection
Jansen et al. Visible laser and laser array sources for projection displays
JP2006343712A (ja) 光源装置、走査型表示装置、プロジェクタ