JP2004302993A - 情報入力システムおよび入力装置 - Google Patents

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Tetsukazu Kai
哲一 開
Kenichiro Nakamura
憲一郎 中村
Yuichi Abe
友一 阿部
Hiroyuki Segawa
博之 勢川
Ryuichi Imaizumi
竜一 今泉
Shinya Ishii
進也 石井
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Abstract

【課題】製造コストの増大を抑制しながら、より多くの種類の情報を入力する。
【解決手段】各種のファイコンを着脱可能なベース13は、制御装置が接続可能な接続部61、接続部61と接続されており、ファイコンが接続可能な接続部62を有しており、制御装置からの要求は、接続部61および62を介してファイコンに供給される。位置計測部64および姿勢計測部65は、磁界発生器により発生された磁界を利用して、磁界発生器の座標系(Xm Ym Zm)におけるベース13(ファイコン)の位置および姿勢を計測し、それぞれ、計測値を計測値出力制御部63に供給する。計測値出力制御部63は、それらの計測値を、接続部61を介して制御装置に供給し、ベース13(ファイコン)の位置情報および姿勢情報を算出させる。本発明は、情報入力システムに適用することができる。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報入力システムおよび入力装置に関し、特に、製造コストの増大を抑制しながら、より多くの種類の情報を入力することができるようにした情報入力システムおよび入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ユーザインタフェースとなる入力装置として、マウスやタブレット等が用いられていたが、これらの場合、現実世界での物体操作と、ディスプレイに表示されたGUI(Graphical User Interface)における仮想世界での動作とが異なっており、その操作は直感的でない場合があった。
【0003】
例えば、ゲーム等において、仮想世界のキャラクタを操作するのに、ユーザがマウスを用いて操作する場合、現実世界におけるその操作方法は、仮想世界におけるキャラクタの動作と全く異なるものとなる。
【0004】
これに対して、仮想世界のキャラクタを現実世界において表現した実物体アイコン(以下において、ファイコンと称する)によるユーザインタフェースを利用する方法がある。
【0005】
ファイコンは、仮想世界のキャラクタと同様のデザインで構成され、仮想空間におけるキャラクタの動作や振る舞いを現実空間において再現し、その動きを入力する。例えば、スプレー缶の形状をしたファイコンを操作することにより、ユーザは、仮想世界に存在する仮想のスプレー缶を操作し、ペイント操作等を行う。また、熊の人形の形状をしたファイコンを操作することにより、ユーザは、仮想世界に存在する仮想の熊のキャラクタを操作する。
【0006】
このように、ファイコンの形状は操作対象である仮想空間のキャラクタ等の形状と似ている必要があり、ユーザは、操作対象のキャラクタに対応する形状のファイコンを選択し、操作することにより、仮想世界のキャラクタを操作する。
【0007】
従って、この場合、ファイコンは、少なくとも、操作対象の種類と同じ数だけ用意されていなければならず、このような場合、例えば、ファイコンの位置や傾き等を入力する機能等のように、全てのファイコンに共通な機能も、各ファイコンに設けなければならず、ファイコンの製造コストが必要以上に増大してしまう場合があった。
【0008】
ところで、電子ペン本体に、互いに異なる色の色情報を有するカートリッジを装着することにより、ユーザが電子ペン本体を操作して入力される色情報を変更することができるようにする方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
このようにすることにより、ユーザは、カートリッジを差し替えるだけで、自動的に入力する色情報を変更することができる。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−259985号公報(第3−5ページ、図1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法においても、入力する色情報を変更するだけで、例えば、仮想世界のキャラクタが変更された場合等において、対応することができないという課題があった。
【0012】
ファイコンにより入力される情報は、音声情報、画像情報、動作に関する情報、位置に関する情報、アナログ情報、または、デジタル情報等、様々な種類が考えられる。しかしながら、上述した電子ペンの方法は、あくまで、ペン入力装置としての範囲内における入力情報の変更に対応するものであり、そのようなレベルにおける入力情報の変化には対応しておらず、ファイコンの製造コストの増大を抑制することができない場合がある。
【0013】
また、この場合、カートリッジは、電子ペン本体とは別の書き込み装置に接続しなければ、カートリッジ内部に記憶されている情報を書き換えることができず、煩雑な作業を要するという課題があった。
【0014】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、製造コストの増大を抑制しながら、より多くの種類の情報を入力することができるようにしたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報入力システムは、第1の情報を入力する第1の入力装置と、第1の入力装置に対して脱着可能であり、第2の情報を入力する第2の入力装置と、第1の入力装置および第2の入力装置を制御する制御装置とを備える情報入力システムであって、第1の入力装置は、第1の情報を計測する計測手段と、計測手段により計測された第1の情報の計測値を制御装置に供給する第1の供給手段と、装着された第2の入力装置を制御装置に電気的に接続する第1の接続手段とを備え、第2の入力装置は、第2の情報を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された第2の情報を、制御装置に供給する第2の供給手段とを備え、制御装置は、第1の供給手段により供給された計測値を取得する第1の取得手段と、第1の取得手段により取得された計測値に基づいて、第1の入力装置に関する情報を算出する算出手段と、第2の供給手段により供給された第2の情報を取得する第2の取得手段と、算出手段により算出された第1の入力装置に関する情報、または、第2の取得手段により取得された第2の情報を、他の情報処理装置に供給する第3の供給手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
前記第1の情報は、所定の3次元座標における第1の入力装置の位置または傾きに関する情報であるようにすることができる。
【0017】
前記制御装置は、3次元座標を生成するための磁界を発生する磁界発生手段をさらに備え、計測手段は、磁界発生手段により発生された磁界に基づいて、第1の入力装置の位置または傾きに関する情報を計測するようにすることができる。
【0018】
前記第1の入力装置は、複数の第2の入力装置を装着可能であり、第1の接続手段は、第1の入力装置に装着された、複数の第2の入力装置を制御装置に電気的に接続するようにすることができる。
【0019】
前記第2の情報は、第2の入力装置を識別するための識別情報、または、第2の入力装置の状態を示す情報であり、識別情報に付加される付加情報を含むようにすることができる。
【0020】
前記第2の入力装置は、外部からの第3の情報の入力を受け付ける入力受け付け手段をさらに備え、第2の供給手段は、入力受け付け手段により入力が受け付けられた第3の情報を制御装置にさらに供給するようにすることができる。
【0021】
前記第3の情報は、音声情報、画像情報、温度情報、圧力情報、制御情報、または所定のパラメータの変化量を示す情報を含むようにすることができる。
【0022】
前記制御装置は、他の情報処理装置より供給された第4の情報を第2の入力装置に供給する第4の供給手段をさらに備え、第2の入力装置は、第4の供給手段により、制御装置より供給された第4の情報を出力する出力手段をさらに備えるようにすることができる。
【0023】
前記第4の情報は、音声情報、画像情報、または制御情報を含むようにすることができる。
【0024】
前記第2の入力装置は、第1の入力装置に装着されている状態において、他の第2の入力装置を制御装置に電気的に接続する第2の接続手段をさらに備えるようにすることができる。
【0025】
前記第2の入力装置は、制御装置との通信を制御する通信制御手段をさらに備えるようにすることができる。
【0026】
本発明の入力装置は、第1の情報を計測する計測手段と、計測手段により計測された第1の情報の計測値を情報処理装置に供給する供給手段と、入力装置に対して脱着可能であり、入力装置に装着された、第2の情報を入力する他の入力装置を、情報処理装置に電気的に接続する接続手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
前記第1の情報は、所定の3次元座標における入力装置の位置に関する情報であり、計測手段は、入力装置の位置を計測し、供給手段は、計測手段により計測された、入力装置の位置に関する計測値を情報処理装置に供給するようにすることができる。
【0028】
前記第1の情報は、所定の3次元座標における入力装置の傾きに関する情報であり、計測手段は、入力装置の傾きを計測し、供給手段は、計測手段により計測された、入力装置の傾きに関する計測値を情報処理装置に供給するようにすることができる。
【0029】
前記接続手段は、第2の情報を記憶する記憶部を有する他の入力装置を情報処理装置に電気的に接続するようにすることができる。
【0030】
前記第2の情報は、他の入力装置を識別するための識別情報を含むようにすることができる。
【0031】
前記第2の情報は、他の入力装置の状態を示す情報であり、識別情報に付加される付加情報をさらに含むようにすることができる。
【0032】
前記接続手段は、外部からの第3の情報の入力を受け付ける入力受け付け部を有し、入力受け付け部において受け付けられた第3の情報を情報処理装置に供給する他の入力装置を、情報処理装置に電気的に接続するようにすることができる。
【0033】
前記第3の情報は、音声情報、画像情報、温度情報、圧力情報、制御情報、または所定のパラメータの変化量を示す情報を含むようにすることができる。
【0034】
前記接続手段は、情報処理装置より供給された第4の情報を出力する出力部を有する他の入力装置を、情報処理装置に電気的に接続するようにすることができる。
【0035】
前記第4の情報は、音声情報、画像情報、または制御情報を含むようにすることができる。
【0036】
前記接続手段は、複数の他の入力装置を情報処理装置に接続可能であるようにすることができる。
【0037】
前記接続手段により情報処理装置に電気的に接続された他の入力装置に、電源を供給する電源供給手段をさらに備えるようにすることができる。
【0038】
本発明の情報入力システムにおいては、第1の情報を入力する第1の入力装置と、第1の入力装置に対して脱着可能であり、第2の情報を入力する第2の入力装置と、第1の入力装置および第2の入力装置を制御する制御装置とが備えられ、第1の入力装置においては、第1の情報が計測され、計測された第1の情報の計測値が制御装置に供給され、装着された第2の入力装置が制御装置に電気的に接続され、第2の入力装置においては、第2の情報が記憶され、記憶された第2の情報が、制御装置に供給され、制御装置においては、計測値が取得され、その取得された計測値に基づいて、第1の入力装置に関する情報が算出され、第2の情報が取得され、算出された第1の入力装置に関する情報、または、第2の情報が、他の情報処理装置に供給される。
【0039】
本発明の入力装置においては、第1の情報が計測され、その計測された第1の情報の計測値が情報処理装置に供給され、入力装置に対して脱着可能であり、入力装置に装着された、第2の情報を入力する他の入力装置が、情報処理装置に電気的に接続される。
【0040】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用した入力装置を用いた情報入力システムの構成例を表すブロック図である。
【0041】
図1において、情報入力システムは、各装置を制御する制御装置11、所定の空間に磁界を発生させる磁界発生器12、磁界発生器12に対して受信器として動作するとともに、各種のファイコン14から入力された情報を制御装置11に供給する入力装置であるベース13、並びに、ファイコン14により構成される。
【0042】
なお、図1において、情報入力システムの制御装置11には、制御装置11より供給された情報を処理し、出力する出力装置としてのパーソナルコンピュータ21が接続されている。
【0043】
また、ファイコン14は、図1に示されるように、人形ファイコン14−1および14−2、並びに車ファイコン14−3等の各種のファイコンを含み、以下において、各ファイコンを特に分けて記述する必要が無い場合、ファイコン14と称する。
【0044】
ベース13は、図2Aに示されるように、例えば、立方体の形状をしており、図中正面である面13−1と図中上面である面13−2に、接続部31を有し、図1のファイコン14に電気的に接続可能である。
【0045】
図2Aに示されるように、接続部31には、導電性の金属からなる複数の接続端子32−1乃至32−5が設けられており、後述するように、この接続端子32−1乃至32−5が、ファイコン14に設けられた接続端子と接触することにより、ベース13とファイコン14が電気的に接続される。
【0046】
なお、図2Aにおいては、接続端子の数を5個として説明しているが、接続端子の数は、いくつであってもよい。
【0047】
また、図2Bに示されるように、ベース13の面13−1と対向する面13−5には、制御装置11と電気的に接続するためのケーブル33が設けられている。すなわち、ベース13に接続されたファイコン14は、制御装置11とも接続される。
【0048】
例えば、ファイコン14−1の場合、図3Aに示されるように、背中の部分にベース13が装着されるベース受け入れ穴41が設けられている。また、ベース受け入れ穴内部には、ベース13がベース受け入れ穴41に正しく装着された場合に接続部31の接続端子32−1乃至32−5が接触する位置に、導電性の金属からなる接続端子42−1乃至42−5が設けられている。
【0049】
ベース受け入れ穴41は、ベース13が装着可能な形状であり、ベース13が、図3Aに示されるような姿勢で、矢印のように、ベース受け入れ穴41に挿入されると、図3Bに示されるように、ベース13は、人形ファイコン14−1の内部に装着されることになる。ベース13がベース受け入れ穴41に最後まで挿入されると、ベース13による凹凸が無くなるようにベース受け入れ穴41の深さは調整されている。
【0050】
このとき、ベース13の接続部31に設けられた接続端子32−1乃至32−5は、上述したように、人形ファイコン14−1に設けられた接続端子42−1乃至42−5に接触し、人形ファイコン14−1とベース13が接続される。
【0051】
なお、ファイコン14に設けられる接続端子の数は、ベース13に設けられた接続端子の数と同数であれば、何個であってもよい。
【0052】
また、図示は省略したが、人形ファイコン14−1またはベース13に、人形ファイコン14−1とベース13が接続された状態になった場合に、振動等で容易にベース13がベース受け入れ穴41より外れないように、留め金やバネ、または磁石等を用いたベース13の固定機構を設けるようにしてもよい。
【0053】
また、後述するように、ベース13には、磁界発生器12により発生した磁界を利用してベース13(装着されたファイコン14)の3次元空間における位置や傾きを計測する位置センサや傾きセンサが内蔵されており、ベース13は、それらのセンサにより得られる情報を、ケーブル33を介して制御装置11に供給する。
【0054】
図1に戻り、ファイコン14は、人形ファイコン14−1、人形ファイコン14−2、または、車ファイコン14−3等のように、様々な形状のファイコンを含む。各ファイコンは、互いに、パーソナルコンピュータ21において表現される仮想世界の異なるキャラクタに対応している。
【0055】
磁界発生器12は、制御装置11に制御されて所定の磁界を、磁界発生器12の周囲の空間に発生させる。この磁界により、ベース13に内蔵される、位置センサや傾きセンサ等のコイルに電流が誘起され、その誘起された電流が制御装置11により処理されることによって、磁界発生器12の座標系(Xm Ym Zm)におけるベース13の座標(位置)と角度(姿勢)が計測される。
【0056】
制御装置11は、磁界発生器12およびベース13(または、ベース13に接続されたファイコン14)の動作を制御するとともに、ベース13より供給された位置計測値や姿勢計測値に基づいて、ベース13の位置情報および姿勢情報を生成し、パーソナルコンピュータ21に供給する。また、制御装置11は、パーソナルコンピュータ21からの要求に基づいてベース13(または、ベース13に接続されたファイコン14)に情報を供給したり、ファイコン14における入力情報を取得してパーソナルコンピュータ21に供給したりする。
【0057】
パーソナルコンピュータ21は、ベース13またはベース13に接続されたファイコン14により入力される情報を用いたゲームやサービスを行うアプリケーションを実行する。例えば、パーソナルコンピュータ21は、ベース13に接続されているファイコン14に対応するキャラクタをディスプレイに表示させ、制御装置11を介して入力されるベース13(ベース13に接続されているファイコン14)の位置情報および姿勢情報に基づいて、そのキャラクタを仮想空間上で動作させる。これにより、ユーザは、実空間のファイコン14を操作することにより、仮想空間のキャラクタの動作を制御することができる。
【0058】
なお、図1の人形ファイコン14−2および車ファイコン14−3にも、それぞれ、人形ファイコン14−1と同様に、図3に示されるようなベース受け入れ穴41が設けられており、ベース13に脱着可能となっている。
【0059】
従って、ユーザは、同じベース13に、図4Aに示されるように人形ファイコン14−1を接続することもできるし、図4Bに示されるように人形ファイコン14−2を接続することもできるし、図4Cに示されるように車ファイコン14−3を接続することもできる。
【0060】
また、後述するように、各ファイコンには、ID情報が記憶されており、制御装置11は、そのID情報に基づいて、ベース13に接続されたファイコンを識別する。従って、ユーザは、ベース13に接続するファイコンを選択することにより、制御する仮想空間のキャラクタを選択することができる。
【0061】
次に、図1の情報入力システムの各装置の内部の構成例について説明する。
【0062】
図5は、ファイコン14の内部の構成例を示す図である。
【0063】
ファイコン14は、ベース13を接続する接続部51およびID情報等を記憶する記憶部52を有している。
【0064】
接続部51は、接続端子42−1乃至42−5等を含むインタフェース部である。上述したように、接続部51にはベース13を接続することができる。また、ファイコン14の内部において、接続部51は、記憶部52に接続されている。
【0065】
記憶部52は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)、またはROM(Read Only Memory)等の記憶素子により構成され、ファイコン14を識別する所定のID情報(識別情報)等が記憶される。
【0066】
なお、記憶部52は、これら以外にも、例えば、電気的なショートパターン、物理的な形状パターン、または、バーコード等のイメージパターン等でファイコン14のID情報等を記憶するようにしてももちろんよい。
【0067】
また、図示は省略するが、ファイコン14に、バッテリや乾電池等の電源供給部を設けるようにし、その電源供給部から、ファイコン14またはベース13に必要な電力が供給されるようにしてもよいし、ベース13または制御装置11等の他の装置より電源が供給されるようにしてももちろんよい。
【0068】
図6は、ベース13の内部の構成例を示す図である。
【0069】
ベース13は、制御装置11が接続される接続部61、ファイコン14が接続される接続部62、計測値の出力を制御する計測値出力制御部63、ベース13の位置を計測する位置計測部64、および、傾き(姿勢)を計測する姿勢計測部65を有している。
【0070】
接続部61は、ケーブル33を介して制御装置11が接続されるインタフェースであり、ベース13の内部において、接続部62および計測値出力制御部63にも接続されている。
【0071】
接続部62は、図2に示される接続部31並びに接続端子32−1乃至32−5を含むインタフェースであり、ファイコン14が接続される。また、接続部62は、ベース13内部において、接続部61に接続される。
【0072】
すなわち、制御装置11からのファイコン14に対する要求は、接続部61および62を介して、ファイコン14に供給される。
【0073】
計測値出力制御部63は、位置計測部64または姿勢計測部65より供給された計測値の出力を制御し、所定の通信方法でそれらの計測値を、接続部61を介して制御装置11に供給する。
【0074】
位置計測部64は、磁界発生器12により発生された磁界を利用して、磁界発生器12の座標系(Xm Ym Zm)におけるベース13の位置を計測するセンサであり、その計測値を計測値出力制御部63に供給する。姿勢計測部65は、磁界発生器12により発生された磁界を利用して、磁界発生器12の座標系(Xm Ym Zm)におけるベース13の傾き(姿勢)を計測するセンサであり、その計測値を計測値出力制御部63に供給する。
【0075】
なお、図示は省略するが、ベース13に、バッテリや乾電池等の電源供給部を設けるようにし、その電源供給部から、ベース13またはファイコン14に必要な電力が供給されるようにしてもよいし、ファイコン14または制御装置11等の他の装置より電源が供給されるようにしてももちろんよい。
【0076】
図7は、制御装置11の内部の構成例を示す図である。
【0077】
制御装置11のCPU(Central Processing Unit)71は、ROM72に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM73(Random Access Memory)には、CPU71が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宜記憶される。
【0078】
CPU71、ROM72、およびRAM73は、バス74を介して相互に接続されている。このバス74には、また、ベース13に接続されているファイコン14を管理したり、ファイコン14とID情報等の授受を行ったりするファイコン制御部74、および、ベース13より供給されるベース13の位置計測値および姿勢計測値に基づいて、ベース13に接続されたファイコン14の位置情報および姿勢情報を算出する位置姿勢情報算出部75が接続されている。
【0079】
さらに、このバス74には入出力インタフェース80も接続されている。
【0080】
入出力インタフェース80は、キーボードやマウスから構成される入力部81が接続され、入力部81に入力された信号をCPU81に出力する。また、入出力インタフェース80には、ディスプレイやスピーカなどから構成される出力部82も接続されている。
【0081】
さらに、入出力インタフェース80には、ハードディスクなどから構成される記憶部83、および、磁界発生器12、ベース13、および、パーソナルコンピュータ21等と通信を行うための通信部84も接続されている。ドライブ85は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどの記録媒体からなるリムーバブルメディア91よりデータを読み出したり、データを書き込んだりするときに用いられる。
【0082】
図8は、パーソナルコンピュータ21の内部の構成例を示す図である。
【0083】
パーソナルコンピュータ21のCPU101は、ROM102に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103には、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宜記憶される。
【0084】
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104にはまた、入出力インタフェース110も接続されている。
【0085】
入出力インタフェース110は、キーボードやマウスから構成される入力部111が接続され、入力部111に入力された信号をCPU101に出力する。また、入出力インタフェース110には、ディスプレイやスピーカなどから構成される出力部112も接続されている。
【0086】
さらに、入出力インタフェース110には、ハードディスクなどから構成される記憶部113、および、インターネットなどのネットワークを介して他の装置とデータの通信を行う通信部114も接続されている。ドライブ115は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどの記録媒体からなるリムーバブルメディア121よりデータを読み出したり、データを書き込んだりするときに用いられる。
【0087】
次に、図1の情報入力システムの動作について説明する。
【0088】
パーソナルコンピュータ21において実行されたアプリケーションにより、ファイコン14を用いた情報の入力が要求されると、制御装置11のCPU71は、ファイコン制御部74を制御し、ベース13に接続されたファイコン14を検出したり、そのファイコン14のID情報を取得したりするファイコン制御処理を実行させる。
【0089】
制御装置11のファイコン制御部74によるファイコン制御処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0090】
最初に、ファイコン制御部74は、ステップS1において、通信部84を制御して、ベース13に接続されたファイコン14に対して、ID情報を要求する。
【0091】
ファイコン14の記憶部52は、接続部51の所定の端子に接続されており、ファイコン14がベース13に接続されている場合、ベース13の、予め定められた専用の配線を介して、制御装置11の通信部84に接続される。すなわち、通信部84は、ファイコン制御部74に制御され、ベース13に接続される複数の配線の内、専用の配線を介して、ファイコン14の記憶部52にID情報を要求する。
【0092】
ベース13にファイコン14が接続されている場合、その要求はファイコン14の記憶部52に供給される。ファイコン14の記憶部52は、その要求に基づいて、予め記憶されているID情報を制御装置11に供給する。ベース13にファイコン14が接続されていない場合、その要求は、ファイコン14の記憶部52に供給されないので、制御装置11は、ファイコン14のID情報を取得できない。
【0093】
ファイコン制御部74は、ステップS2において、要求に基づいてファイコン14より供給されたID情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定したばあい、ファイコン14がベース13に接続されていることを確認するとともに、ステップS3に処理を進め、取得したID情報をRAM73等に保持させる。
【0094】
ステップS4において、ファイコン制御部74は、さらに、取得したID情報をパーソナルコンピュータ21に供給する。これにより、パーソナルコンピュータ21(パーソナルコンピュータ21において実行されるアプリケーション)は、ベース13に接続されているファイコン14を識別することができる。
【0095】
ベース13にファイコン14が接続されていることを確認したファイコン制御部74は、所定の時間後にステップS5に処理を進め、通信部84を制御して、ステップS1の場合と同様に、ベース13に接続されたファイコン14に対してID情報を要求する。
【0096】
ステップS6において、ファイコン制御部74は、ステップS2の場合と同様に、ID情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定した場合、ファイコン14がベース13に接続されていることを確認するとともに、ステップS7に処理を進め、その取得したID情報は、保持しているID情報と同じであるか否かを判定する。
【0097】
取得したID情報が保持している同じであると判定された場合、ファイコン制御部74は、ベース13に接続されているファイコン14が変更されていないことを確認し、ステップS8において、ファイコン制御処理を終了するか否かを判定する。終了すると判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS9において終了処理を行い、ファイコン制御処理を終了する。
【0098】
ステップS2において、ID情報を取得していないと判定した場合、ファイコン14がベース13に接続されていないので、ファイコン制御部74は、ステップS10に処理を進め、ファイコン制御処理を終了するか否かを判定する。終了すると判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS9に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、終了しないと判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS1に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0099】
ステップS6において、ID情報を取得していないと判定した場合、ファイコン制御部74は、ファイコン14がベース13より外されたと認識し、ステップS11に処理を進め、通信部84を介してパーソナルコンピュータ21にID情報の削除を要求する。ID情報の削除を要求したファイコン制御部74は、ステップS1に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0100】
ステップS7において、取得したID情報が保持しているID情報と異なると判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS3に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0101】
ステップS8において、ファイコン制御処理を終了しないと判定した場合、ファイコン制御部74はステップS5に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0102】
すなわち、ファイコン制御部74は、ステップS1およびS2、並びにステップS10の処理を繰り返すことにより、ファイコン14がベース13に接続されたことを検出する。そして、ファイコン14がベース13に接続されていると判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS3およびS4の処理を実行し、取得したID情報を登録する。
【0103】
ファイコン14の接続を検出したファイコン制御部74は、ステップS5乃至S8の処理を繰り返して、ベース13に接続されていたファイコン14が外されたか否か、または、外された後に他のファイコンが接続されたか否かを判定する。
【0104】
そして、ベース13に接続されていたファイコン14が外されたと判定した場合は、ステップS11の処理を行った後、ステップS1に処理を戻し、ベース13に接続されたファイコン14を検出する処理を行う。
【0105】
また、ベース13に接続されていたファイコン14が外され、その後に他のファイコンが接続されたと判定した場合は、ステップS3に処理を戻し、新たに取得したID情報の登録処理を行う。
【0106】
以上のようにして、制御装置11のファイコン制御部74は、ファイコン14とベース13の接続を監視し、ベース13に接続されたファイコン14を検出し、そのID情報を取得することができる。
【0107】
なお、ベース13にファイコン14が接続されたことを検出する方法は、これ以外の方法であってももちろんよい。例えば、ベース13に接続されたファイコン14が所定の間隔で定期的にID情報を送出するようにし、そのID情報を取得したか否かによって、制御装置11がベース13にファイコン14が接続されたことを検出するようにしてもよいし、制御装置11が所定の間隔で定期的に専用の確認信号を送出し、ベース13に接続されたファイコン14がその確認信号に対して応答し、制御装置11がその応答を取得するか否かによって、ベース13にファイコン14が接続されたことを検出するようにしてもよい。
【0108】
さらに、ベース13に接続されたファイコン14に電源を供給する電源供給線が制御装置11より配線されている場合、制御装置11は、その電源供給線を監視し、電源が供給されているか否かによって、ベース13にファイコン14が接続されたことを検出するようにしてもよい。
【0109】
これらの場合、制御装置11は、ベース13に接続されたファイコン14が存在することが確認されてから、ID情報をファイコン14に要求する。
【0110】
制御装置11のCPU71は、ファイコン制御部74を制御してファイコン制御処理を開始させ、ファイコン14のID情報を取得するとともに、位置姿勢情報算出部75を制御して、位置姿勢情報算出処理を開始させ、ベース13より供給される位置計測値または姿勢計測値より位置情報または姿勢情報を算出させる。
【0111】
制御装置11による位置姿勢情報算出処理について、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0112】
CPU71に制御され、位置姿勢情報算出処理を開始した位置姿勢情報算出部75は、最初に、ステップS31において、初期設定処理を行い、測定誤差の調整等の処理を行う。初期設定処理が完了した位置姿勢情報算出部75は、ステップS32に処理を進め、通信部84を制御し、ベース13からの計測値の取得を開始する。
【0113】
ベース13の計測値出力制御部63は、位置計測部64より供給された位置計測値、または姿勢計測部65より供給された姿勢計測値を、接続部61を介して、制御装置11に供給する。制御装置11の通信部84は、取得した位置計測値または姿勢計測値を位置姿勢情報算出部75に供給する。
【0114】
計測値の取得を開始した位置姿勢情報算出部75は、ステップS33において、ベース13の位置計測部64において計測された位置計測値を取得したか否かを判定する。
【0115】
位置計測値を取得したと判定した場合、位置姿勢情報算出部75は、ステップS34において、取得した位置計測値に基づいて演算処理を行い、磁界発生器12の座標系(Xm Ym Zm)におけるベース13の位置情報を算出する。位置情報を算出した位置姿勢情報算出部75は、ステップS35において、算出した位置情報を、通信部84を介して、パーソナルコンピュータ21に供給し、処理をステップS36に進める。
【0116】
ステップS33において、位置計測値を取得していないと判定した場合、位置姿勢情報算出部75は、ステップS34およびS35の処理を省略し、ステップS36に処理を進める。
【0117】
位置姿勢情報算出部75は、ステップS36において、ベース13の姿勢計測部65において計測された姿勢計測値を取得したか否かを判定する。
【0118】
姿勢計測値を取得したと判定した場合、位置姿勢情報算出部75は、ステップS37において、取得した姿勢計測値に基づいて演算処理を行い、磁界発生器12の座標系(Xm Ym Zm)におけるベース13の姿勢情報を算出する。姿勢情報を算出した位置姿勢情報算出部75は、ステップS38において、算出した姿勢情報を、通信部84を介して、パーソナルコンピュータ21に供給し、処理をステップS39に進める。
【0119】
ステップS36において、姿勢計測値を取得していないと判定した場合、位置姿勢情報算出部75は、ステップS37およびS38の処理を省略し、ステップS39に処理を進める。
【0120】
ステップS39において、位置姿勢情報算出部75は、ユーザの指示等に基づいて、位置姿勢情報算出処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、ステップS33に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0121】
すなわち、位置姿勢情報算出部75は、ステップS33乃至S39の処理を繰り返すことにより、ベース13より供給される位置計測値または姿勢計測値に基づいて、磁界発生器12の座標系(Xm Ym Zm)におけるベース13の位置情報または姿勢情報を算出し、パーソナルコンピュータ21に供給する処理を繰り返す。
【0122】
ステップS39において、位置姿勢情報算出処理を終了すると判定した場合、位置姿勢情報算出部75は、ステップS40において終了処理を行った後、位置姿勢情報算出処理を終了する。
【0123】
以上のようにして、制御装置11は、ベース13より供給される計測値に基づいて位置情報または姿勢情報を算出し、パーソナルコンピュータ21に供給することができる。
【0124】
このように、本発明を適用した入力装置であるベース13を用いることにより、図1の情報入力システムは、製造コストを抑えたファイコンを利用することができ、さらに、そのような複数のファイコンを容易に付け替えることができ、パーソナルコンピュータ21において実行されるアプリケーションが生成する仮想空間の複数のキャラクタに対応することができる。
【0125】
以上において、制御装置11には、情報入力システムにより入力される情報を利用するパーソナルコンピュータ21が接続されるように説明したが、これに限らず、情報入力システムにより入力される情報を利用する装置であれば、どのような装置であってもよく、例えば、図11に示されるように、ディスプレイ装置131が接続されるようにしてもよい。
【0126】
図11において、制御装置11には、パーソナルコンピュータ21の代わりに、ディスプレイ装置131が接続されている。仮想空間を表示するディスプレイを備えるディスプレイ装置131の上(ディスプレイの上)には、磁界発生器12の座標系(Xm Ym Zm)が形成されている。
【0127】
ディスプレイ装置131は、ディスプレイに仮想空間を表示するとともに、パーソナルコンピュータ21と同様の機能を有し、制御装置11より供給されるファイコン14の位置情報および姿勢情報に基づいて、ディスプレイに表示する仮想空間の表示位置を変更する。
【0128】
例えば、図11に示されるように、ユーザがベース13に人形ファイコン14−2を接続し、その人形ファイコン14−2をディスプレイ装置131のディスプレイ上に配置すると、制御装置11は、ベース13より供給された計測値に基づいて、人形ファイコン14−2の位置情報を算出し、ディスプレイ装置131に供給する。ディスプレイ装置131は、供給された位置情報に対応する、仮想空間の一部をディスプレイに表示する。
【0129】
ユーザが、ディスプレイ上の人形ファイコン14−2を移動させると、制御装置11は、ベース13より供給された新たな計測値に基づいて、人形ファイコン14−2の新たな位置情報を算出し、ディスプレイ装置131に供給する。ディスプレイ装置131は、供給された新たな位置情報に基づいて、仮想空間の表示位置を移動させる。
【0130】
また、ユーザが人形ファイコン14−2をベース13から外し、人形ファイコン14−1や車ファイコン14−3等の他のファイコンをベース13に接続すると、制御装置11は、ベース13に接続されたファイコン14よりID情報を取得し、ディスプレイ装置131に供給する。ディスプレイ装置131は、取得したID情報に基づいて(ベース13に接続されたファイコン14の種類に応じて)、表示する仮想空間を変更したり、仮想空間の表示位置の動きを変更したりすることができる。
【0131】
このように、本発明を適用したベース13を用いた情報入力システムは、様々な装置に接続され、その装置に対して情報を入力することができる。
【0132】
なお、以上においては、ファイコン14の例として、人形ファイコン14−1および14−2、並びに、車アイコン14−3をあげたが、ファイコン14は、これに限らず、どのようなファイコンであってもよい。
【0133】
次に、情報入力システムに用いられるファイコン14の他の例について説明する。
【0134】
ファイコン14は、例えば、図12に示される、スプレーファイコン141、把持ファイコン142、変形ファイコン143、およびマイクファイコン144等のように、ファイコン14が入力機能を有するようにしてもよいし、スピーカファイコン145およびモニタファイコン146のように、ファイコン14が出力機能を有するようにしてもよいし、ヘッドセットファイコン147のように、入力機能および出力機能を有するようにしてもよい。
【0135】
図12において、スプレーファイコン141には、図中上部にアナログスイッチ141Aが設けられており、アナログスイッチ141は、ユーザにより押下された量を検出し、その情報を制御装置11に供給する。制御装置11は、その情報を、アプリケーションが動作しているパーソナルコンピュータ21等に供給し、仮想空間に反映させる。
【0136】
ユーザは、このアナログスイッチ141Aを押下することにより、仮想空間において、その押下量に合わせてペイント量が調整されたペイント操作を行うことができる。
【0137】
すなわち、ユーザは、例えば、アナログスイッチ141Aを弱く押下することにより、仮想空間において、狭い範囲のペイントを行うことができ、アナログスイッチ141Aを強く押下することにより、仮想空間において、広い範囲のペイントを行うことができる等のように、現実空間において本物のスプレーを用いた場合と同様の間隔で、仮想空間のペイント操作を行うことができる。
【0138】
把持ファイコン142は、例えば、仮想空間における物体を把持し、移動および回転するためのファイコンであり、ユーザが操作することにより、仮想空間における物体を把持するしないを選択するデジタルスイッチであるボタン142Aを有している。ボタン142は、ユーザにより押下されたことを検出し、その情報を制御装置11に供給する。制御装置11は、その情報を、アプリケーションが動作しているパーソナルコンピュータ21等に供給し、仮想空間に反映させる。
【0139】
例えば、ユーザは、把持ファイコン142を操作して、仮想空間の、把持ファイコンに対応するキャラクタである「手」の位置を移動させる。仮想空間の「手」を目的の物体に位置させた状態で、ユーザが把持ファイコン142のボタン142Aを操作すると、仮想空間において「手」は物体を把持する。
【0140】
その状態から、ユーザが把持ファイコン142を移動させると、仮想空間の「手」は、物体を把持したまま移動する。そして、ユーザが把持ファイコン142のボタン142Aを再度操作すると、仮想空間において「手」は把持していた物体を離す。
【0141】
変形ファイコン143は、仮想空間における物体の変形操作を行うファイコンであり、物体をはさむ部分である2本の可動指143Aおよび143Bが、ヒンジ部143Cを軸として物を掴むように回転する。ヒンジ部143Cには、角度センサが設けられており、その角度センサは、可動指143Aおよび143Bの閉じ具合を検出し、その情報を制御装置11に供給する。制御装置11は、その情報を、アプリケーションが動作しているパーソナルコンピュータ21等に供給し、仮想空間に反映させる。
【0142】
例えば、ユーザが変形ファイコン143を操作して、仮想空間において、変形ファイコン143に対応するキャラクタである「はさみ」を目的の物体に位置させた状態にし、変形ファイコン143の可動指143Aまたは143Bを閉じるように操作すると、仮想空間において「はさみ」は物体を変形させる。
【0143】
マイクファイコン144は、音声情報を入力することができるファイコンであり、音声を入力することができる音声入力部144Aを有している。音声入力部144Aは、ユーザ等により入力された音声を電気信号に変換し、音声情報として制御装置11に供給する。制御装置11は、その音声情報を、アプリケーションが動作しているパーソナルコンピュータ21等に供給し、仮想空間に反映させる。
【0144】
例えば、ユーザがマイクファイコン144を移動させて、所定の位置で音声を入力すると、仮想空間において、マイクファイコン144に対応するキャラクタが所定の位置に移動し、入力した音声を出力したり、場所と音声の内容に対応した現象が仮想空間において発生したりする。
【0145】
スピーカファイコン145は、供給された音声情報を出力する音声出力部145Aを有している。例えば、ユーザがスピーカファイコン145を所定の位置に移動させると、スピーカファイコン145には、アプリケーションが実行されているパーソナルコンピュータ21等より、制御装置11を介して、その位置に対応した音声情報が供給され、音声出力部145Aよりその音声情報に対応する音声が出力される。
【0146】
同様に、モニタファイコン146は、供給された画像情報を出力するディスプレイ146Aを有しており、例えば、ユーザがモニタファイコン145を所定の位置に移動させると、モニタファイコン145には、アプリケーションが実行されているパーソナルコンピュータ21等より、制御装置11を介して、その位置に対応した画像情報が供給され、ディスプレイ146にその画像情報に対応する画像が表示される。
【0147】
ヘッドセットファイコン147は、マイクファイコン144、スピーカファイコン145、およびモニタファイコン146を組み合わせたファイコンであり、ステレオスピーカ147Rおよび147L、ディスプレイ147A、およびマイク147Bを有している。
【0148】
ユーザがヘッドセットファイコン147を移動させると、ステレオスピーカ147Rおよび147Lからその場所に対応した音声が出力されたり、ディスプレイ147Aに、その場所に対応した画像が表示されたりする。また、ユーザがマイク147Bを介して音声を入力すると、その音声情報が仮想空間に反映される。
【0149】
以上のように、ベース13を用いることにより、ファイコン14に入力機能や出力機能を設けることができ、図1の情報入力システムは、様々な機能を追加することができる。この場合、情報入力システムは、パーソナルコンピュータ21等で実行されるアプリケーションが対応していれば、ベース13にファイコン14を装着するだけでよいので、容易に機能を追加することができるとともに、ファイコン毎に位置計測部64および姿勢計測部65を用意する必要がなく、製造コストの増大を抑制したまま機能を追加することができる。
【0150】
次に、図12に示される各種のファイコン14の内部の構成例について、ヘッドセットファイコン147の場合を例に用いて説明する。
【0151】
図13は、ヘッドセットファイコン147の内部の構成例を示す図である。
【0152】
図13に示されるように、ヘッドセットファイコン147には、図5に示される記憶部52の他に、マイク147Bを含む入力部151、並びに、ステレオスピーカ147Rおよび147Lや、ディスプレイ147Aを含む出力部152が設けられている。記憶部52、入力部151、および出力部152は、ベース13が接続される接続部153に接続されており、ベース13を介して制御装置11に制御される。
【0153】
入力部151は、その他にも、例えば、スイッチ、ジョグダイヤル、カメラ、光センサ、温度センサ、または圧力センサ等、現実空間の情報を入力する入力機能を備えていればどのようなものであってもよいし、これらの複数の機能を同時に有するようにしてもよい。
【0154】
出力部152は、その他にも、例えば、アクチュエータ、LED(Light Emitting Diode)、3次元ホログラム生成装置等、現実空間に情報を出力するものであればどのようなものであってもよいし、これらの複数の機能を同時に有するようにしてもよい。
【0155】
なお、図12に示されるスプレーファイコン141、把持ファイコン142、変形ファイコン143、マイクファイコン144、スピーカファイコン145、およびモニタファイコン146の場合も、不要な部分(入力部151または出力部152)が設けられていないだけで、基本的に図13に示される構成例と同様であるのでその説明を省略する。
【0156】
次に、以上のようなファイコン14を用いた場合の情報入力システムの具体的な例として、図12のモニタファイコン146を用いた場合について、図14を参照して説明する。
【0157】
図14において、情報入力システムは、制御装置11、磁界発生器12、およびモニタファイコン146(ベース13)により構成されている。
【0158】
制御装置11は、磁界発生器12を制御して磁界を発生させる。モニタファイコン146が接続されたベース13(図示せず)は、磁界発生器12の座標系(Xm Ym Zm)における位置および姿勢(傾き)を計測し、計測値を制御装置11に供給する。
【0159】
制御装置11は、ベース13より供給された計測値に基づいて、モニタファイコン146(ベース13)の位置情報および姿勢情報を算出し、パーソナルコンピュータ21に供給する。
【0160】
パーソナルコンピュータ21は、情報入力システムにより入力された情報を用いた処理を行うアプリケーションを実行しており、そのアプリケーションにより、磁界発生器12の座標系(Xm Ym Zm)に対応させた仮想空間を設定し、その仮想空間において、仮想物体である仮想ビル162および163を設定している。
【0161】
パーソナルコンピュータ21は、制御装置11より供給された位置情報および姿勢情報に基づいて、仮想空間におけるモニタファイコン146の位置および姿勢を算出し、その位置を視点とする画像情報を生成し、制御装置11に供給する。制御装置11は、供給された画像情報をモニタファイコン146に供給する。
【0162】
モニタファイコン146は、取得した画像情報に対応する画像をディスプレイに表示する。これにより、モニタファイコン146のディスプレイには、現実空間においては存在しない仮想ビル162および163が、モニタファイコンの146の裏側に存在するかのように表示される。
【0163】
ユーザがモニタファイコン146を移動させた場合、ベース13が供給する位置計測値および姿勢計測値が変化するので、パーソナルコンピュータ21により生成される画像情報もその動きに対応して変化し、新たな視点位置からの画像情報がモニタファイコン146に供給される。これにより、モニタファイコン146のディスプレイには、モニタファイコン146の位置を視点位置とする仮想空間の画像が表示される。
【0164】
すなわち、この例においては、現実空間と同じ位置に仮想空間が設定されており、ユーザは、肉眼で見えない仮想空間(または仮想空間に存在する仮想物体)を、モニタファイコン146のディスプレイを介してみることができる。
【0165】
以上のように、入力部または出力部を有するファイコン14を用いた場合に制御装置11により実行される入出力情報制御処理について、図15のフローチャートを参照して説明する。制御装置11のCPU71は、パーソナルコンピュータ21からの要求等に基づいて、ファイコン制御部74に入出力情報制御処理を開始させる。
【0166】
入出力情報制御処理を開始したファイコン制御部74は、ステップS61において、通信部84を制御して、ベース13に接続された、入力部を有するファイコン14より入力情報を取得したか否かを判定する。
【0167】
取得したと判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS62において、取得した入力情報を、保持しているファイコン14のID情報とともに、パーソナルコンピュータ21に供給し、ステップS63に処理を進める。
【0168】
ステップS61において、ベース13に接続されたファイコン14より入力情報を取得していないと判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS62の処理を省略し、ステップS63に処理を進める。
【0169】
ステップS63において、制御装置11のファイコン制御部74は、通信部84を制御して、パーソナルコンピュータ21より出力情報を取得したか否かを判定する。
【0170】
出力情報を取得したと判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS64において、取得した出力情報を解析し、ステップS65において、取得した出力情報に対応するファイコン14の出力部に、その出力情報を供給する。
【0171】
ファイコン制御部74は、取得した出力情報に含まれるID情報や、出力情報の内容等に基づいて、どのファイコン14の、どの出力部に、その出力情報を供給するかを決定し、その出力先に出力情報を供給する。
【0172】
出力情報を供給したファイコン制御部74は、ステップS66に処理を進める。
【0173】
また、ステップS63において、パーソナルコンピュータ21より出力情報を取得していないと判定した場合、制御装置11のファイコン制御部74は、ステップS64およびS65の処理を省略し、ステップS66に処理を進める。
【0174】
ステップS66において、ファイコン制御部74は、ユーザの指示等に基づいて、入出力情報制御処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、ステップS61に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0175】
また、ステップS66において、ユーザの指示等に基づいて、入出力情報制御処理を終了すると判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS67において、終了処理を行ってから入出力制御処理を終了する。
【0176】
以上のようにして、制御装置11は、ファイコン14より供給される入力情報を、そのファイコン14のID情報とともにパーソナルコンピュータ14に供給するので、ファイコン14は、その入力情報を供給したファイコン14を特定することができる。
【0177】
また、制御装置11は、パーソナルコンピュータ21より供給される出力情報を解析してからファイコン14に供給するので、例えば、複数のファイコン14(複数のベース13)が制御装置11に接続されている場合や、ファイコン14が複数種類の出力機能を備えているような場合であっても、取得した出力情報を正しい出力先に供給することができる。
【0178】
以上においては、制御装置11がファイコン14の各部を制御するように説明した。すなわち、制御装置11とファイコン14(ベース13)は、複数の配線により接続されており、例えば、ファイコン14よりID情報を取得する場合、制御装置11は、ファイコン14の記憶部が接続されている所定の配線を介して、ファイコン14の記憶部52にID情報の読み取り信号を供給し、ID情報を取得する。
【0179】
ファイコン14より入力情報を取得する場合、制御装置11は、上述の配線と異なる、所定の配線を介して入力情報を取得し、ファイコン14に出力情報を供給する場合、さらに異なる所定の配線を介して出力情報を供給する。
【0180】
従って、以上のような方法の場合、ファイコン14に設けられた機能ごとに異なる配線を割り当てておく必要がある。換言すると、配線の数(または、ベース13の接続端子の数)等によって、ファイコン14に設けられる機能の数が制限される場合がある。
【0181】
この制限を回避するために、ファイコン14に制御部を設けてファイコン14の各部における情報の入出力を管理し、ファイコン14と制御装置11との間の通信を所定のプロトコルで行うようにしてもよい。
【0182】
以下に、ファイコン14に制御部を設けた場合について説明する。
【0183】
図16は、ファイコン14の内部の、さらに他の構成例を示す図である。
【0184】
ファイコン14に設けられた入力部151、記憶部52、および出力部152は、ファイコン14の各部を制御する制御部171に接続されている。制御部171は、ベース13と接続される接続部172と接続されており、ベース13を介して制御装置11と、所定のプロトコルで通信を行う。
【0185】
接続部172は、図5の接続部51と同様であり、ベース13の接続端子と接続される接続端子を有している。
【0186】
このような場合の制御装置11によるファイコン制御処理について、図17のフローチャートを参照して説明する。
【0187】
最初に、ファイコン制御部74は、ステップS81において、通信部84を制御して、ベース13に接続されたファイコン14に対して、接続確認処理を行う。
【0188】
ファイコン制御部74は、接続確認処理として、通信部84を制御し、接続確認要求を出力する。ベース13にファイコン14が接続されている場合、通信部84より出力された要求は、ベース13を介してファイコン14の制御部171に供給される。その要求を取得すると、制御部171は、記憶部52よりID情報を取得し、その他の情報とともに接続確認応答として、ベース13を介して制御装置11に供給する。
【0189】
ベース13にファイコン14が接続されていない場合、その要求は、ファイコン14の制御部171に供給されないので、制御装置11は、ファイコン14より接続確認応答を取得できない。
【0190】
ファイコン制御部74は、ステップS82において、要求に基づいてファイコン14より供給された接続確認応答を取得したか否かに基づいて、ファイコン14がベース13に接続されているか否かを判定し、接続されていると判定した場合、ステップS83に処理を進め、取得した接続応答に含まれているID情報をRAM73等に保持させる。
【0191】
ステップS84において、ファイコン制御部74は、取得したID情報をパーソナルコンピュータ21に供給する。これにより、パーソナルコンピュータ21(パーソナルコンピュータ21において実行されるアプリケーション)は、ベース13に接続されているファイコン14を識別することができる。
【0192】
ベース13にファイコン14が接続されていることを確認したファイコン制御部74は、所定の時間後にステップS85に処理を進め、通信部84を制御して、ステップS81の場合と同様に、ベース13に接続されたファイコン14に対してID情報を要求する。
【0193】
ステップS86において、ファイコン制御部74は、接続確認応答(ID情報)を取得したか否かに基づいて、ファイコンとの接続が切断されたか否かを判定し、ファイコン14とベース13との接続が切断されていないと判定した場合、ステップS87に処理を進め、その取得した接続確認応答に含まれるID情報を、保持しているID情報と比較し、ベース13に接続されているファイコン14が変更されているか否かを判定する。
【0194】
取得した接続確認応答に含まれるID情報が、保持しているID情報と同じであり、ベース13に接続されているファイコン14が変更されていないと判定された場合、ファイコン制御部74は、ステップS88において、ユーザの指示等に基づいて、ファイコン制御処理を終了するか否かを判定する。終了すると判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS89において終了処理を行い、ファイコン制御処理を終了する。
【0195】
ステップS82において、接続確認応答を取得しておらず、ファイコン14がベース13に接続されていないと判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS90に処理を進め、ユーザの指示等に基づいて、ファイコン制御処理を終了するか否かを判定する。終了すると判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS89に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、終了しないと判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS81に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0196】
ステップS86において、接続確認応答を取得しておらず、ファイコン14とベース13との接続が切断されたと判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS91に処理を進め、通信部84を介してパーソナルコンピュータ21にID情報の削除を要求する。ID情報の削除を要求したファイコン制御部74は、ステップS81に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0197】
ステップS87において、取得した接続確認応答に含まれるID情報が保持しているID情報と異なっており、ベース13に接続されているファイコン14が変更されたと判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS83に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0198】
ステップS88において、ファイコン制御処理を終了しないと判定した場合、ファイコン制御部74はステップS85に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0199】
以上のようにして、制御装置11のファイコン制御部74は、ファイコン14の制御部171と通信を行い、ベース13に接続されたファイコン14を検出し、そのファイコン14のID情報を取得することができる。
【0200】
次に、このような場合の制御装置11による入出力情報制御処理について、図17のフローチャートを参照して説明する。
【0201】
入出力情報制御処理を開始したファイコン制御部74は、ステップS111において、通信部84を制御して、ベース13に接続された、入力部151を有するファイコン14より入力情報を取得したか否かを判定する。
【0202】
通信部84がファイコン14の制御部171と通信を行い、ファイコン14の入力部151において入力された情報を取得したと判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS112において、取得した入力情報を、保持しているファイコン14のID情報とともに、パーソナルコンピュータ21に供給し、ステップS113に処理を進める。
【0203】
ステップS111において、通信部84がファイコン14の制御部171と通信を行っておらず、ベース13に接続されたファイコン14の制御部171より入力情報を取得していないと判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS112の処理を省略し、ステップS113に処理を進める。
【0204】
ステップS113において、制御装置11のファイコン制御部74は、通信部84を制御して、パーソナルコンピュータ21より出力情報を取得したか否かを判定する。
【0205】
出力情報を取得したと判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS114において、取得した出力情報に含まれるID情報に基づいて、出力情報に対応するファイコン14の制御部171にその出力情報を供給する。
【0206】
出力情報を供給したファイコン制御部74は、ステップS115に処理を進める。
【0207】
また、ステップS113において、パーソナルコンピュータ21より出力情報を取得していないと判定した場合、制御装置11のファイコン制御部74は、ステップS114の処理を省略し、ステップS115に処理を進める。
【0208】
ステップS115において、ファイコン制御部74は、ユーザの指示等に基づいて、入出力情報制御処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、ステップS111に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0209】
また、ステップS115において、ユーザの指示等に基づいて、入出力情報制御処理を終了すると判定した場合、ファイコン制御部74は、ステップS116において、終了処理を行ってから入出力制御処理を終了する。
【0210】
以上のような制御装置11による処理に対して、ベース13に接続されたファイコン14の制御部171は、通信制御処理を行って対応する。図19のフローチャートを参照して、ファイコン14による通信制御処理について説明する。
【0211】
最初に、ステップS131において、ファイコン14の制御部171は、図17のステップS81の接続確認処理において供給される接続確認要求を取得したか否かを判定する。取得したと判定した場合、制御部171は、ステップS132に処理を進め、その要求に基づいて接続確認応答を供給するために、制御部171が内蔵するキャッシュ(図示せず)を参照し、ID情報を保持しているか否かを判定する。
【0212】
ID情報を保持していないと判定した場合、制御部171は、ステップS133において記憶部52よりID情報を読み出して取得し、ステップS134においてそのID情報を内蔵するキャッシュに保持する。ID情報を保持した制御部171は、ステップS135に処理を進める。
【0213】
ステップS132において、キャッシュにID情報を保持していると判定した場合、制御部171は、ステップS133および134の処理を省略し、ステップS135に処理を進める。
【0214】
ステップS135において、制御部171は、ID情報とともにその他の情報を含めて、接続確認応答として、接続部172を介して制御装置11に供給する。接続確認応答を供給した制御部171は、ステップS136に処理を進める。
【0215】
ステップS131において、接続確認要求を取得していないと判定した場合、制御部171は、ステップS132乃至S135の処理を省略し、ステップS136に処理を進める。
【0216】
ステップS136において、制御部171は、図18のステップS114の処理において供給される出力情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定した場合、ステップS137に処理を進め、取得した出力情報を解析し、出力情報に対応する出力部152にその出力情報を供給する。出力情報を出力部152に供給した制御部171は、ステップS138に処理を進める。
【0217】
ステップS136において、出力情報を取得していないと判定した場合、制御部171は、ステップS137の処理を省略し、ステップS138に処理を進める。
【0218】
ステップS138において、制御部171は、入力部151より入力情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定した場合、ステップS139に処理を進め、取得した入力情報を、接続部172を介して制御装置11に供給し、ステップS140に処理を進める。
【0219】
ステップS138において、入力情報を取得していないと判定した場合、制御部171は、ステップS139の処理を省略し、ステップS140に処理を進める。
【0220】
ステップS140において、制御部171は、ユーザの指示等に基づいて、通信制御処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、ステップS131に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0221】
ステップS140において、通信制御処理を終了すると判定した場合、制御部171は、ステップS141において終了処理を行った後、通信制御処理を終了する。
【0222】
以上のようにして、制御部171は、制御装置11との通信を制御するとともに、入力部151、記憶部52、および出力部152を制御し、必要な情報を取得したり、供給したりすることができる。
【0223】
なお、以上においては、ファイコン14に制御部171を設けるように説明したが、これに限らず、例えば、図20に示されるように、ベース13に制御部171を設けるようにしてもよい。
【0224】
図20において、ベース13は、図6を参照して説明した各部の他に、通信制御部181を備えている。通信制御部181は、接続部61および62に接続されており、所定の通信方式で、接続部61を介して制御装置11との通信を行うとともに、接続部62を介して、ファイコン14の各部の動作を制御する。
【0225】
また、通信制御部181は、計測値出力制御部63より供給される位置計測値および姿勢計測値を取得し制御装置11に供給する。
【0226】
この通信制御部181による通信制御処理は、図19のフローチャートを参照して説明した場合と基本的に同様であり、図19のフローチャートを適用することができるので、その説明を省略する。
【0227】
以上のようにすることにより、本発明を適用したベース13を用いた情報入力システムは、さらに多くの種類のファイコン14を適用することができる。
【0228】
以上においては、ファイコン14の記憶部52には、ファイコン14を識別するID情報が記憶されるように説明したが、このID情報は、ファイコン14の種類(または、ファイコン14が有する機能)を識別するものであってもよいし、個々のファイコン14を識別するものであってもよい。また、例えば、図1の場合にパーソナルコンピュータ21において実行されるアプリケーション毎に定義されるID情報がファイコン14の記憶部52に記憶されるようにしてもよい。
【0229】
なお、ファイコン14の記憶部52は、ファイコン14より着脱可能なリムーバブルメディアにより構成されるようにし、記憶部52が交換可能であるようにしてもよい。また、ファイコン14の記憶部52が記憶するID情報が、制御装置11等の指示により書き換え可能であるようにしてもよい。
【0230】
その他にも、例えば、図21Aに示されるように、ファイコン14の記憶部52がID情報に関連付けて、ID情報以外の付加情報を記憶することができるようにしてもよい。ファイコン14が記憶部52に、ID情報に関連付けて付加情報を記憶する場合について、以下に説明する。
【0231】
図21Aにおいて、ファイコン14の記憶部52に記憶されるID情報191には、ID情報191に関連した、ID情報191以外の情報である付加情報192が付加されている。
【0232】
ID情報191に付加される付加情報192は、基本的にどのような情報であってもよく、例えば、図21Bに示されるように、ファイコン14が対応する仮想空間におけるキャラクタの空腹度193や疲労度194等のようなキャラクタの状態を示すパラメータや、キャラクタが取得したアイテムに関する情報であるアイテム情報195および196等のような、仮想空間におけるゲームの進行状況を示すパラメータであってもよい。
【0233】
また、付加情報192は、図21Cに示されるように、変形方法197や変形量198等のように、仮想空間において、ファイコン14が対応するキャラクタが影響を与えた仮想物体の状態を示すパラメータであってもよい。
【0234】
なお、このような付加情報の数(データ量)は、予め定められていてもよいし、可変長であってもよい。また、ファイコン14が複数のキャラクタに対応する場合、各付加情報に、その付加情報が対応するキャラクタの情報が含まれるようにする等して、キャラクタ毎に付加情報が管理されるようにしてもよいし、ファイコン14が複数のアプリケーションに対応する場合、各付加情報に、その付加情報が対応するアプリケーションの情報が含まれるようにする等して、アプリケーション毎に付加情報が管理されるようにしてもよい。
【0235】
また、図21Dに示されるように、ID情報191が、ファイコン14の種類(ファイコン14が有する機能)を識別するための種別ID情報201、および、個々のファイコンを識別するための個体ID情報202の両方を含むようにしてもよい。なお、同じファイコン14に対応するID情報を3個以上含むようにしてももちろんよい。
【0236】
図21A乃至Cように、ファイコン14の記憶部52にID情報とともに付加情報を記憶させるようにすることにより、例えば、図22に示されるように、1つのファイコン14を異なる情報入力システムに接続した場合においても、記憶部52に記憶されているパラメータを利用することができる。
【0237】
図22において、制御装置11−1、磁界発生器12−1、ベース13−1からなる情報入力システムと、制御装置11−1に接続されたパーソナルコンピュータ21−1からなるシステムにおいて、パーソナルコンピュータ21−1において実行されるアプリケーションにより、ベース13−1に接続された人形ファイコン14−2の記憶部52に、空腹度193、疲労度194、およびアイテム情報195が付加情報192として記憶されたとする。
【0238】
ユーザが、この人形ファイコン14−2を、ベース13−1から外し、制御装置11−2、磁界発生器12−2、ベース13−2からなる他の情報入力システムの、ベース13−2に接続した場合、制御装置11−2に接続されているパーソナルコンピュータ21−2において実行されるアプリケーションが、人形ファイコン14−2の記憶部52に記憶されている付加情報を利用することができる。
【0239】
また、図21Dように、ファイコン14の記憶部52にID情報として、種別ID情報201および個体ID情報202を記憶させる場合、例えば、図23に示されるように、付加情報をID情報と関連付けて管理するサーバを用いることにより、複数のシステムにおいて、ファイコン14に対応する付加情報を利用することができる。
【0240】
図23において、パーソナルコンピュータ21−1および2は、インターネットに代表されるネットワーク211に接続されている。
【0241】
ネットワーク211には、さらに、サーバ212が接続されている。サーバ212は、図8に示されるパーソナルコンピュータ21と同様の構成を有し、同様の機能を有するので、図8に示される内部の構成例を適用することができる。また、サーバ212は、その記憶部113に、付加情報データベース213を有し、ネットワーク211を介して接続されたパーソナルコンピュータ21−1および2において実行されるアプリケーションにおける、キャラクタに関するパラメータを、ファイコン14のID情報と関連付けて記憶している。
【0242】
パーソナルコンピュータ21−1において、サーバ212が対応するアプリケーションが実行されている場合、ユーザが、記憶部52に種別ID情報201および個体ID情報202が記憶されている人形ファイコン14−2をベース13−1に接続すると、制御装置11−1は、その種別ID情報201および個体ID情報202を取得し、パーソナルコンピュータ21−1に供給する。
【0243】
パーソナルコンピュータ21−1は、実行中のアプリケーションによって、種別ID情報201により人形ファイコン14−2の種類を認識し、対応するキャラクタを仮想空間に登場させる。また、パーソナルコンピュータ21−1は、ネットワーク211を介して、サーバ212にそれらのID情報を供給し、付加情報データベース213に個体ID情報202を登録させる。
【0244】
ユーザは、人形ファイコン14−2を操作することにより、仮想空間におけるキャラクタを操作し、キャラクタの状態を変化させる。パーソナルコンピュータ21−1は、その状態の変化等のパラメータを、ネットワーク211を介してサーバ212に供給し、付加情報データベース213に登録させる。サーバ212は、付加情報データベース213を用いて、供給されたパラメータ等の付加情報を、個体ID情報202に関連付けて登録する。
【0245】
ユーザが人形ファイコン14−2をベース13−1から外し、ベース13−2に接続すると、制御装置11−2は、その人形ファイコン14−2から種別ID情報201および個体ID情報202を取得し、パーソナルコンピュータ21−2に供給する。
【0246】
パーソナルコンピュータ21−2は、取得した個体ID情報202に対応する付加情報を、ネットワーク211を介して、サーバ212に要求する。サーバ212は、個体ID情報202に対応する付加情報を、付加情報データベース213より検索し、ネットワーク211を介してパーソナルコンピュータ21−2に供給する。パーソナルコンピュータ21−2は、サーバ212より取得した付加情報を用いて、仮想空間において、人形ファイコン14−2に対応するキャラクタの状態を再現する。
【0247】
図22または図23に示されるようにすることにより、人形ファイコン14−2を異なる情報入力システムに移動させた場合においても、人形ファイコン14−2が対応するキャラクタの状態を再現することができる。さらに、図23に示されるシステムの場合、人形ファイコン14−2の記憶部52には、種別ID情報201および個体ID情報202のみが記憶されていればよく、図22の場合と比較して、ファイコン14の記憶部52の記憶容量を小さくすることができ、ファイコン14の製造コストを抑えることができる。
【0248】
以上においては、ファイコン14の記憶部52に、ID情報や付加情報を記憶する場合について説明したが、これに限らず、制御装置11の記憶部83に付加情報データベースを設けるようにしてもよい。
【0249】
また、図24に示されるようにベース13に記憶部を設け、接続されたファイコン14のID情報や付加情報を記憶させるようにしてもよい。図24は、ベース13の内部の、他の構成例を示す図である。
【0250】
図24において、通信制御部181には、計測値出力制御部63の他に、記憶部221が設けられている。記憶部221は、DRAMやEEPROM等の記憶素子により構成されており、ベース13に接続されたファイコン14のID情報および付加情報を記憶する。
【0251】
このようにすることにより、例えば、後述するように、1つのベース13に複数のファイコン14が接続された場合に、それらのファイコン14全体に対するパラメータ等の管理を容易にする等、ID情報および付加情報の管理方法を多様化することができる。
【0252】
以上においては、1つのベース13に1つのファイコン14を接続するように説明したが、これに限らず、例えば、複数のベース13を同時に接続装置11に接続できるようにしてもよい。
【0253】
また、1つのベース13に複数のファイコン14が接続可能であるようにしてもよい。以下に、その場合について説明する。
【0254】
例えば、図25に示されるように、複数のファイコン14がベース13に直列に接続されるようにしてもよい。すなわち、ベース13に接続された車ファイコン231には、他のファイコン14を接続可能な接続部が設けられており、他のファイコン14である人形ファイコン232を接続することができる。
【0255】
図26は、図25の車ファイコン231の内部の構成例を示す図である。
【0256】
図26に示されるように、車ファイコン231には、図16に示される各部の他に、人形ファイコン232と接続可能な接続部233が設けられている。接続部233の接続端子の形状や、人形ファイコン232との接続方法は、図6を参照して説明したベース13の接続部62の場合と同様である。このようにすることにより、車ファイコン231は、ベース13に接続可能な人形ファイコン232を、接続部233に接続可能とすることができる。
【0257】
この場合、制御部171は、ベース13を介して供給される情報が、情報に含まれるID情報等により、車ファイコン231に対する情報であるか否かを判断する。また、この情報は、人形ファイコン232にも供給され、人形ファイコン232の制御部も同様に、取得した情報が人形ファイコンに対する情報であるか否かを判定する。
【0258】
なお、人形ファイコン232を、車ファイコン231のみに接続可能とするように、接続部233の接続端子の形状や、人形ファイコン232との接続方法を、ベース13の接続部62の場合と異なる、専用の形状および方法にするようにしてもよい。この場合、人形ファイコン232が有する接続部は、接続部233に対応する形状となる。
【0259】
なお、車ファイコン231の接続部233が、複数の人形ファイコン232と接続可能となるようにしてもよい。また、人形ファイコン232が、車ファイコン231と同様に、接続部を複数有するようにし、人形ファイコン232にさらに他のファイコンを接続できるようにしてもよい。
【0260】
このようにベース13に複数のファイコン14が直列に接続可能であるようにしてもよいが、ベース13に複数のファイコン14が並列に接続可能であるようにしてもよい。
【0261】
図27は、複数のファイコン14が並列に接続可能な場合の、ベース13の内部の構成例を示す図である。
【0262】
図27において、ベース13には、ファイコン14Aを接続可能な接続部62A、および、ファイコン14Bを接続可能な接続部62Bが接続されている通信制御部241が設けられている。
【0263】
通信制御部241は、接続部61を介して制御装置11と通信を行い、計測値出力制御部63より供給された計測値を制御装置11に供給したり、ファイコン14Aより接続部62Aを介して供給された情報や、ファイコン14Bより接続部62Bを介して供給された情報を、接続部61を介して制御装置11に供給したり、制御装置11より接続部61を介して供給された情報を、ファイコン14Aまたは14Bの内、その情報が対応するファイコン14を選択し、接続部62Aまたは62Bを介して、その情報を供給したりする。
【0264】
なお、通信制御部241に接続される接続部62の数は何個であってもよく、3個以上であってもよい。
【0265】
以上のように、ベース13が、複数のファイコン14を直列または並列に接続可能であるようにすることにより、ベース13は、より多くの種類のファイコン14に容易に対応することができるとともに、ユーザは、両手を用いてモデリング操作や多人数で同時に参加する形態のアプリケーション等が実現可能になる。
【0266】
以上においては、ベース13とファイコン14の電気的な接続は、ベース13およびファイコン14に設けられた金属製の接続端子同士の物理的な接触により、行われるように説明したが、これに限らず、例えば、電磁誘導や静電誘導などを用いた非接触な方法であってもよい。
【0267】
また、ベース13とファイコン14は、電気的に接続されていなくても、例えば、図28に示されるように、ベース13とファイコン14が構造的に接続されるようにしてもよい。
【0268】
図28Aにおいては、ベース13の図中上面には、所定の形状の、複数のボタン251−1および251−9が設けられている。
【0269】
このベース13に接続可能なファイコン14には、入力部151としてボタン253が設けられており、このベース13を用いた情報入力システムは、ファイコン14のボタン253をユーザが押下したか否かの情報を入力する。
【0270】
ベース13には、所定の位置に凸部252が設けられており、ファイコン14には、その凸部252に対応する凹部254が設けられている。これにより、ファイコン14は、ベース13に対して予め定められた方向にしか接続できないようになされている。
【0271】
ファイコン14の、ボタン253が設けられた面と対向する面である裏面には、図28Bに示されるように、凸部255−1および255−2、255−4、並びに、凸部255−6乃至255−9が、それぞれ、設けられており、ファイコン14がベース13に接続された際に、それぞれ、ベース13のボタン251−1および251−2、251−4、並びに、ボタン251−6乃至251−9を押下するように配置されている。
【0272】
ボタン251−1乃至251−9は、デジタルスイッチであり、ファイコン14がベース13に接続されると、これらのボタンの内のいくつかが押下される。
【0273】
図28に示される場合、ベース13に接続されたファイコン14は、凸部255−1および255−2、255−4、並びに、凸部255−6乃至255−9によって、ボタン251−1および251−2、255−4、並びに、ボタン255−6乃至255−9が押下される。
【0274】
ベース13は押下されたボタンを示す情報を制御装置11に供給し、制御装置11は、その押下されたパターンによって接続されたファイコン14の種類を判定し、パーソナルコンピュータ21等にその情報を供給する。
【0275】
また、ファイコン14の、ボタン253が設けられた面と対向する面である裏面には、図28Bに示されるように、可動部255−5が設けられている。可動部255−5は、ファイコン14がベース13に接続された際に、ベース13のボタン251−5に対応する位置に配置されており、ボタン253の動きに合わせて、ボタン251−5を押下するように動作する。
【0276】
すなわち、図28Cに示されるように、ファイコン14がベース13に接続された状態において、ユーザがボタン253を押下すると、可動部255−5は、ボタン253の押下された動きに合わせて、ボタン251−5を押下するように動作し、ユーザがボタン253を離すと、可動部255−5は、ボタン253が元の状態に戻る動きに合わせて、ボタン251−5を元の状態に戻すように動作する。
【0277】
ボタン251−5が押下された場合、ベース13はボタン251−5が押下されたことを示す情報を制御装置11に供給し、制御装置11は、パーソナルコンピュータ21等にその情報を供給する。
【0278】
このようにすることにより、ベース13とファイコン14が電気的に接続されていなくても、情報入力システムを実現することができる。
【0279】
なお、以上においては、制御装置11は、磁界発生器12が発生した磁界をベース13が計測し、その計測値に基づいて、ベース13(ファイコン14)の3次元位置や姿勢に関する情報を生成するように説明したが、これに限らず、磁界発生器12やベース13とは別に、カメラ等の画像情報入力装置を設け、制御装置11が、この装置から入力される情報に基づいて、ベース13の位置や姿勢に関する情報を補正するようにしてもよい。
【0280】
また、ベース13(ファイコン14)の位置情報および姿勢情報は、上述した磁気方式だけでなく、例えば、超音波を用いた方式、画像情報を用いた方式、光センサを用いた方式、または、ジャイロを用いた方式等であってもよく、さらにそれ以外の方法であってもよい。また、これらの方法を複数組み合わせるようにしてもよい。
【0281】
さらに、ベース13により入力される情報は、ベース13(ベース13に接続されたファイコン14)の位置や姿勢に関する情報に限らず、その他の情報であってもよい。
【0282】
なお、以上において説明した情報入力システムの制御装置11、磁界発生器12、またはベース13は、他の装置の一部または全部と一体化して構成するようにしてもよいし、各装置の一部を別体として構成するようにしてもよい。
【0283】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、上述したようにソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体等からインストールされる。
【0284】
記録媒体は、図7または8に示されるように、パーソナルコンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini−Disc)(登録商標)を含む)、若しくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアを含むリムーバブルメディア91または121により構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記憶されているROM72、ROM102、または、計測値出力制御部63、ファイコン制御部74、位置情報算出部75、制御部171、通信制御部181、若しくは通信制御部241等に含まれる図示せぬROMや、記憶部52、記憶部83、記憶部113、若しくは記憶部221等が含まれるハードディスクなどで構成される。
【0285】
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0286】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0287】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、情報を入力することができる。特に、製造コストの増大を抑制しながら、より多くの種類の情報を入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した入力装置を用いた情報入力システムの構成例を表すブロック図である。
【図2】図1のベースの外観の様子の例を示す斜視図である。
【図3】図1のベースを人形ファイコンに接続する様子の例を示す斜視図である。
【図4】図1のファイコンをベースに接続する様子の例を示す図である。
【図5】図1のファイコンの内部の構成例を示すブロック図である。
【図6】図1のベースの内部の構成例を示すブロック図である。
【図7】図1の制御装置の内部の構成例を示すブロック図である。
【図8】図1のパーソナルコンピュータの内部の構成例を示すブロック図である。
【図9】図1の制御装置によるファイコン制御処理について説明するフローチャートである。
【図10】図1の制御装置による位置姿勢情報算出処理について説明するフローチャートである。
【図11】図1の情報入力システムをディスプレイ装置に接続した場合について説明する図である。
【図12】図1のファイコンの他の例を説明する図である。
【図13】図12のヘッドセットファイコンの内部の構成例を示す図である。
【図14】図12のモニタファイコンをベースに接続した場合について説明する図である。
【図15】図14の制御装置による入出力情報制御処理について説明するフローチャートである。
【図16】図1のファイコンの内部の他の構成例を示すブロック図である。
【図17】図1の制御装置によるファイコン制御処理の他の例について説明するフローチャートである。
【図18】図14の制御装置による入出力制御処理の他の例について説明するフローチャートである。
【図19】図16のファイコンによる通信制御処理について説明するフローチャートである。
【図20】図1のベースの内部の他の構成例を示すブロック図である。
【図21】図5の記憶部に記憶される情報の構成例を示す模式図である。
【図22】図21の情報を記憶するファイコンをベースに接続した場合について説明する図である。
【図23】図21の情報を記憶するファイコンをベースに接続した場合の他の例について説明する図である。
【図24】ベースの内部のさらに他の構成例を示すブロック図である。
【図25】ファイコンの接続例を示す図である。
【図26】図26の車ファイコンの内部の構成例を示すブロック図である。
【図27】ベースの内部のさらに他の構成例を示すブロック図である。
【図28】ベースおよびファイコンの構成例および接続方法を示す図である。
【符号の説明】
11 制御装置, 12 磁界発生器, 13 ベース, 14 ファイコン, 21 パーソナルコンピュータ, 31 接続部, 32−1乃至32−5接続端子, 41 ベース受け入れ穴, 51 接続部, 52 記憶部, 61 接続部, 62 接続部, 63 計測値出力制御部, 64 位置計測部, 65 姿勢計測部, 74 ファイコン制御部, 75 位置姿勢情報算出部, 141 スプレーアイコン, 142 把持ファイコン, 143 変形ファイコン, 144 マイクファイコン, 145 スピーカファイコン,146 モニタファイコン, 147 ヘッドセットファイコン, 151 入力部, 152 出力部, 171 制御部, 172 接続部, 181 通信制御部, 191 ID情報, 192 付加情報, 193 空腹度, 194 疲労度, 195および196 アイテム情報, 197 変形方法, 198 変形量, 201 種別ID情報, 202 個体ID情報, 211 ネットワーク, 212 サーバ, 213 付加情報データベース, 221 記憶部, 231 車ファイコン, 232 人形ファイコン, 233 接続部, 241 通信制御部, 251−1乃至251−9 ボタン, 252 凸部, 253 ボタン, 254 凹部, 255−1,255−2,255−4、並びに255−6乃至255−9 凸部, 255−5 可動部

Claims (23)

  1. 第1の情報を入力する第1の入力装置と、
    前記第1の入力装置に対して脱着可能であり、第2の情報を入力する第2の入力装置と、
    前記第1の入力装置および前記第2の入力装置を制御する制御装置と
    を備える情報入力システムであって、
    前記第1の入力装置は、
    前記第1の情報を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された前記第1の情報の計測値を前記制御装置に供給する第1の供給手段と、
    装着された前記第2の入力装置を前記制御装置に電気的に接続する第1の接続手段と
    を備え、
    前記第2の入力装置は、
    前記第2の情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記第2の情報を、前記制御装置に供給する第2の供給手段と
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第1の供給手段により供給された前記計測値を取得する第1の取得手段と、
    前記第1の取得手段により取得された前記計測値に基づいて、前記第1の入力装置に関する情報を算出する算出手段と、
    前記第2の供給手段により供給された前記第2の情報を取得する第2の取得手段と、
    前記算出手段により算出された前記第1の入力装置に関する情報、または、前記第2の取得手段により取得された前記第2の情報を、他の情報処理装置に供給する第3の供給手段と
    を備えることを特徴とする情報入力システム。
  2. 前記第1の情報は、所定の3次元座標における前記第1の入力装置の位置または傾きに関する情報である
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報入力システム。
  3. 前記制御装置は、前記3次元座標を生成するための磁界を発生する磁界発生手段をさらに備え、
    前記計測手段は、前記磁界発生手段により発生された前記磁界に基づいて、前記第1の入力装置の位置または傾きに関する情報を計測する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報入力システム。
  4. 前記第1の入力装置は、複数の前記第2の入力装置を装着可能であり、
    前記第1の接続手段は、前記第1の入力装置に装着された、複数の前記第2の入力装置を前記制御装置に電気的に接続する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報入力システム。
  5. 前記第2の情報は、前記第2の入力装置を識別するための識別情報、または、前記第2の入力装置の状態を示す情報であり、前記識別情報に付加される付加情報を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報入力システム。
  6. 前記第2の入力装置は、外部からの第3の情報の入力を受け付ける入力受け付け手段をさらに備え、
    前記第2の供給手段は、前記入力受け付け手段により入力が受け付けられた前記第3の情報を前記制御装置にさらに供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報入力システム。
  7. 前記第3の情報は、音声情報、画像情報、温度情報、圧力情報、制御情報、または所定のパラメータの変化量を示す情報を含む
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報入力システム。
  8. 前記制御装置は、前記他の情報処理装置より供給された第4の情報を前記第2の入力装置に供給する第4の供給手段をさらに備え、
    前記第2の入力装置は、前記第4の供給手段により、前記制御装置より供給された第4の情報を出力する出力手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報入力システム。
  9. 前記第4の情報は、音声情報、画像情報、または制御情報を含む
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報入力システム。
  10. 前記第2の入力装置は、前記第1の入力装置に装着されている状態において、他の第2の入力装置を前記制御装置に電気的に接続する第2の接続手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報入力システム。
  11. 前記第2の入力装置は、前記制御装置との通信を制御する通信制御手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報入力システム。
  12. 情報処理装置に情報を入力する入力装置であって、
    第1の情報を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された前記第1の情報の計測値を前記情報処理装置に供給する供給手段と、
    前記入力装置に対して脱着可能であり、前記入力装置に装着された、第2の情報を入力する他の入力装置を、前記情報処理装置に電気的に接続する接続手段と
    を備えることを特徴とする入力装置。
  13. 前記第1の情報は、所定の3次元座標における前記入力装置の位置に関する情報であり、
    前記計測手段は、前記入力装置の位置を計測し、
    前記供給手段は、前記計測手段により計測された、前記入力装置の位置に関する計測値を前記情報処理装置に供給する
    ことを特徴とする請求項12に記載の入力装置。
  14. 前記第1の情報は、所定の3次元座標における前記入力装置の傾きに関する情報であり、
    前記計測手段は、前記入力装置の傾きを計測し、
    前記供給手段は、前記計測手段により計測された、前記入力装置の傾きに関する計測値を前記情報処理装置に供給する
    ことを特徴とする請求項12に記載の入力装置。
  15. 前記接続手段は、前記第2の情報を記憶する記憶部を有する前記他の入力装置を前記情報処理装置に電気的に接続する
    ことを特徴とする請求項12に記載の入力装置。
  16. 前記第2の情報は、前記他の入力装置を識別するための識別情報を含む
    ことを特徴とする請求項12に記載の入力装置。
  17. 前記第2の情報は、前記他の入力装置の状態を示す情報であり、前記識別情報に付加される付加情報をさらに含む
    ことを特徴とする請求項16に記載の入力装置。
  18. 前記接続手段は、外部からの第3の情報の入力を受け付ける入力受け付け部を有し、前記入力受け付け部において受け付けられた前記第3の情報を前記情報処理装置に供給する前記他の入力装置を、前記情報処理装置に電気的に接続する
    ことを特徴とする請求項12に記載の入力装置。
  19. 前記第3の情報は、音声情報、画像情報、温度情報、圧力情報、制御情報、または所定のパラメータの変化量を示す情報を含む
    ことを特徴とする請求項18に記載の入力装置。
  20. 前記接続手段は、前記情報処理装置より供給された第4の情報を出力する出力部を有する前記他の入力装置を、前記情報処理装置に電気的に接続する
    ことを特徴とする請求項12に記載の入力装置。
  21. 前記第4の情報は、音声情報、画像情報、または制御情報を含む
    ことを特徴とする請求項20に記載の入力装置。
  22. 前記接続手段は、複数の前記他の入力装置を前記情報処理装置に接続可能である
    ことを特徴とする請求項12に記載の入力装置。
  23. 前記接続手段により前記情報処理装置に電気的に接続された前記他の入力装置に、電源を供給する電源供給手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の入力装置。
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