JP2004301210A - 配管の保温保冷構造体及び配管用断熱材の施工方法 - Google Patents

配管の保温保冷構造体及び配管用断熱材の施工方法 Download PDF

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JP2004301210A
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Noriyuki Katsuyoshi
憲幸 勝吉
Takanosuke Katou
孝之介 加藤
Yasunori Hattori
泰紀 服部
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Abstract

【課題】優れた施工性と低温配管の運転時における断熱材の緊縛材のゆるみによる保冷材(パイプカバー)の固定機能の喪失を防止することを課題とする。
【解決手段】パイプ101のパイプカバー102,103は仮留めの後、フィラメントテープ105によりパイプ101の円周方向に沿って巻き付けて接着し緊縛する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は流体等を輸送する配管の保温、保冷施工において、断熱材としてのパイプカバーを配管に固定する方法に係り、特に配管の保温保冷構造体並びに配管用断熱材の施工方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラント等の配管の保温・保冷施工は、通常、円筒を円周方向に2つ割、あるいはそれ以上の数に分割したパイプカバー状に加工した保温・保冷材(パイプカバー)を配管に取り付け、緊縛、固定する方法が広く行われている。
パイプカバーを配管に緊縛するには特許文献1又は2に記載のようにスチールバンド(帯鋼)あるいは針金からなる緊縛材を使用する方法が一般的である。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−299983号公報
【特許文献2】
実開平6−40593号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
パイプカバーの緊縛材は金属製で数10〜数100mの長さが巻き取られた状態で供給される。そのため、重量が重く、狭く高所の足場上での取り回しは容易ではなく、また緊縛するための締付け工具や締付け金具、切断用工具が必要で、施工に手間がかかっていた。
【0005】
また、保冷施工の場合においては、例えば配管に低温流体が流されると、パイプカバーが冷却され、パイプカバーは収縮する。このとき、緊縛用のスチールバンドや針金はパイプカバーに接着固定されておらず、パイプカバーの収縮に追従しない。すなわち、スチールバンドや針金の外周よりも、パイプカバーの外周が小さくなってしまう。その結果、スチールバンドや針金は外観上ゆるんだ格好になり、パイプカバーを固定する機能を果たせなくなってしまう。一般的に、直径の比較的大きい配管であれば、配管の管軸方向に沿った目地部には、ウレタン樹脂などの発泡体が注入され、断熱材同士を接着しているのであまり支障はないが、例えば、10cm(4インチ)以下といった比較的直径の小さい配管へ断熱材を施工する場合、配管の管軸方向に沿った目地部には、発泡体を注入しない。したがって、上述したように緊縛材がパイプカバーを固定する機能を果たせなくなってしまうと、目地部において配管が露出してしまい、配管に多量の霜や氷の付着し保冷機能が損なわれることが懸念される。
【0006】
さらに、スチールバンド(帯鋼)を使用する場合、バンドの長手方向に沿った端部が鋭利になっているのでケガをする危険性もあった。
【0007】
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたものであり、優れた施工性と低温配管の運転時における緊縛材のゆるみによる断熱材固定機能の喪失を防止しかつ安価な配管の保温保冷構造体及び配管用断熱材の施工方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の配管の保温保冷構造体は、配管の外周面を被覆する断熱材と、該配管の円周方向に沿って該断熱材の表面に巻かれ、少なくとも片面が粘着性を有する緊縛用テープと、を備えることを要旨とする。
【0009】
上記本発明の保温保冷構造体において、前記緊縛用テープが伸び率10%以下の繊維強化樹脂テープ、又は前記緊縛用テープがポリエステルまたはポリプロピレンフィルムをガラス繊維で補強したフィラメントテープとしてもよい。
【0010】
また本発明の配管用断熱材の施工方法は、配管の外周面を断熱材で被覆する工程と、該断熱材の表面に少なくとも片面が粘着性を有する緊縛用テープを該配管の円周方向に沿って巻き付ける工程と、を備えたことを要旨とする。
【0011】
上記本発明の施工方法において、前記緊縛用テープが伸び率10%以下の繊維強化樹脂テープ、又は前記緊縛用テープがポリエステルまたはポリプロピレンフィルムをガラス繊維で補強したフィラメントテープであるとしてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明においては、前記問題点の解決を鋭意検討した結果、パイプカバーの緊縛にスチールバンドと同様に伸縮せず、かつ張力があるテープで、片面に粘着剤を設けたテープ状の緊縛材を使用することにより上記の問題点が解消されることが見いだされた。
【0013】
パイプカバーの緊縛材に第1に求められる性能としては伸びが十分小さく、パイプカバーを配管に締め込む際の張力に耐えられることである。
パイプカバーを配管に固定するだけであれば、布あるいはプラスチックフィルムを基材とする粘着テープを使用することにより、十分に固定の用をなすが、保温・保冷においては配管内への熱の出入りを最小に抑えるためにパイプカバー同士の継ぎ目に隙間ができないように緊縛材に張力をかけてパイプカバーを締め込む必要がある。
【0014】
また、パイプカバーを緊縛するには伸びが大きい材料ではパイプカバーを配管に取り付けてから締め込むことが困難であるため、緊縛材の伸びが小さいことが重要な要件となる。
【0015】
これらの要件を満たす緊縛用テープとしての粘着テープ材を種々検討した結果、プラスチックフィルムに繊維を積層し補強したフィラメントテープと呼称される粘着テープのうちで補強材にガラス繊維を用いたもので、好適には伸び率10%以下のものが最適であることがわかった。
【0016】
プラスチックフィルムにガラス繊維を積層し補強したフィラメントテープは軽量で1巻の大きさも小さく取り扱いが容易であると同時に、カッターナイフのみで簡単に切断できるため特殊な工具も不要である。
【0017】
また、パイプカバーにフィラメントテープが粘着剤で固定されるため、保冷の場合にはプラントの運転時にパイプカバーが冷却により収縮してもテープがこれに追従するのでパイプカバーの緊縛、固定効果がなくなることがない。
【0018】
フィラメントテープを使用した保温・保冷施工の方法としては、パイプカバーを配管の回りに仮留めした状態で緊縛用ベルト(ラッシングベルトなど)を用いてパイプカバーの長手目地同士が十分に密着するまでパイプカバーを締め込んだ後、パイプカバーの周りにフィラメントテープを1周以上きつく巻き付けパイプカバーに貼り付けることにより行われる。
【0019】
この後、緊縛用ベルトを取り外してもフィラメントテープの粘着力と張力によりパイプカバーは締め込まれた状態が維持される。特に、配管の管軸方向に沿った目地部に発泡体を注入しない比較的直径の小さい(通常は100cm以下、より小さくて50cm以下、さらに小さくて25cm以下)配管へ断熱材を施工する場合においては、上述した状態は好ましい。
【0020】
【実施例】
以下、本発明を具体的実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明の実施例を図1に示す。同図において、直径25.4cm(10インチ)のステンレス鋼管(パイプ)101、のまわりに厚さ120mm、2つ割の硬質ウレタンフォーム製パイプカバー102,103を仮留めの布製のラッシングベルト(図示せず)を用いてパイプカバーの長手方向の目地部104に隙間が空かないように十分に締め込んで仮留めした後、緊縛材としてガラス繊維で補強されたフィラメントテープ(日東電工(株)製、伸び8%)105をパイプカバー102,103の長手方向4ヶ所に1周以上巻き付け、その継ぎ目の貼り重ね部分106ができるようにして、パイプカバー102,103とテープ105を固定した。フィラメントテープを巻き付けるには、テープの切断時にカッターナイフを用いた以外には特に工具を必要としなかった。この状態でラッシングベルトを取り除き、フィラメントテープのみで緊縛された状態としたがパイプカバーの長手目地は開くことがなく、しっかりと配管に固定されていた。これを試験体Aとした。
【0021】
また、比較例1として図1において、10Bステンレス鋼管101のまわりに厚さ120mm、2つ割の硬質ウレタンフォーム製パイプカバー102,103を仮留めし、緊縛材としてステンレススチールバンド(幅15mm、厚さ0.3mm)を使用してパイプカバーを締め込んだ。締め込み作業にはスチールバンド専用の緊縛用工具、およびスチールバンド同士を接合するための専用金具を使用した。スチールバンドで緊縛されたパイプカバーは長手目地同士の間に隙間が生じることなくしっかりと配管に固定された。これを試験体Bとした。ここで、試験体Bを施工するのに要した時間は、試験体Aを施工するのに要した時間の約3倍であった。
【0022】
上記の試験体A及びBの配管の開放部を硬質ウレタンフォーム板で塞ぎ、各々の試験体の配管内に液体窒素を供給して配管内部温度を液化天然ガスの温度−162℃になるまで冷却した。
【0023】
パイプカバー各部の温度が定常になった時点で試験体の外観を観察したところ、試験体Aではパイプカバーの長手目地はしっかりと密着し隙間は生じておらず、また緊縛したフィラメントテープはパイプカバー表面から剥がれることなくパイプカバーを固定した状態を維持していた。一方、試験体Bでは緊縛材のスチールバンドがゆるみパイプカバーが脱落しやすい状態となっていることが確認された。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、配管の保冷又は保温工事において断熱材のパイプカバーへの緊縛手段としてフィラメントテープを使用することにより作業性が向上するとともに、パイプカバーの固定機能が向上しその信頼性が高く、しかも施工費用が安価となる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における保温・保冷施工方法におけるパイプカバーの固定方法を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
101 配管(パイプ)
102 保冷材(パイプカバー)
103 保冷材(パイプカバー)
104 目地部
105 フィラメントテープ
106 フィラメントテープの継ぎ目の貼り重ね部分

Claims (6)

  1. 配管の外周面を被覆する断熱材と、該配管の円周方向に沿って該断熱材の表面に巻かれ、少なくとも片面が粘着性を有する緊縛用テープと、を備えることを特徴とする配管の保温保冷構造体。
  2. 前記緊縛用テープが伸び率10%以下の繊維強化樹脂テープであることを特徴とする請求項1記載の配管の保温保冷構造体。
  3. 前記緊縛用テープがポリエステルまたはポリプロピレンフィルムをガラス繊維で補強したフィラメントテープであることを特徴とする請求項1または2記載の配管の保温保冷構造体。
  4. 配管の外周面を断熱材で被覆する工程と、該断熱材の表面に少なくとも片面が粘着性を有する緊縛用テープを該配管の円周方向に沿って巻き付ける工程と、を備えたことを特徴とする配管用断熱材の施工方法。
  5. 前記緊縛用テープが伸び率10%以下の繊維強化樹脂テープであることを特徴とする請求項4記載の配管用断熱材の施工方法。
  6. 前記緊縛用テープがポリエステル又はポリプロピレンフィルムをガラス繊維で補強したフィラメントテープであることを特徴とする請求項4または5記載の配管用断熱材の施工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005090796A1 (ja) * 2004-03-24 2005-09-29 Koganei Corporation 流体圧シリンダ
CN104455778A (zh) * 2014-09-23 2015-03-25 吴汉超 带管接头的五层不锈钢-玻璃钢复合保温管的制造方法
KR200478539Y1 (ko) * 2014-12-31 2015-10-16 서빈나 튜브형 보온단열재

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