JP2004299637A

JP2004299637A - Seat lock releasing device of vehicle seat

Info

Publication number: JP2004299637A
Application number: JP2003097609A
Authority: JP
Inventors: Kohei Akiyama; 興平秋山
Original assignee: Hino Motors Ltd
Current assignee: Hino Motors Ltd
Priority date: 2003-04-01
Filing date: 2003-04-01
Publication date: 2004-10-28

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To certainly move a seat backward at a time of a front collision of a vehicle, and to prevent backward movement of the seat in a case of a collision from the backside. <P>SOLUTION: Lower rails 16a and 16b are arranged on a floor with the rails extended in the travelling direction of the vehicle. Upper rails 17a and 17b fixed to a seat cushion 13a are mounted to the lower rails longitudinally movably. The upper rails are provided with a locked member 21, and the lower rails are provided with a housing 22 facing the locked member. A locking tool 31 of which tip locks to the locked member 21 is disposed in the housing 22 while the tip projects immersably into the housing 22. This seat lock releasing device comprises a sliding piece 33 for inhibiting immersion of the locking tool at a first position 34 and allowing immersion of the locking tool at a second position, a driving means 32 for moving the sliding piece from the first position to the second position, a load sensor 35 for detecting a load acting on the seat, and a controller 39 for controlling the driving means based on the detected output of the load sensor. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の前面衝突時にシートのシートロックを自動的に解除する装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、車両用シートのシートロック解除装置として、フロア上に車両の進行方向に延びて配設されたロアレールに対向するようにシートクッションに固定されたアッパレールをそのロアレールに前後方向に移動可能に取付け、アッパレールを前進させる方向に付勢する弾性体を設けるとともに、アッパレール又はロアレールに複数の被係止部を設け、その被係止部に選択的に係止可能に構成されアッパレールが弾性体の付勢力に抗して後退するのを許容しかつ弾性体の弾性力により前進するのを阻止する係止具を備える装置が知られている（例えば、特許文献１参照。）。この装置では、車両が前面衝突して車両の前面が車室に進入することにより、シートクッションに所定値以上の後ろ向き荷重が作用すると、アッパレールが弾性体の弾性力に抗して後退し、クッションフレームがシートクッション及びシートバックとともに後方に移動することにより、運転者は衝突した車両から容易に脱出できるようになっている。
【０００３】
【特許文献１】
特開平１０−２５０４３５号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の車両用シートのシートロック解除装置では、車両に後方から他の車両が追突した場合にもシートクッションに所定値以上の後ろ向き荷重が作用し、クッションフレームがシートクッション及びシートバックとともに後方に移動してしまう不具合があった。
本発明の目的は、車両の前面衝突時に確実にシートを後退できるけれども、後方から追突された場合におけるシートの後退を防止し得る車両用シートのシートロック解除装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
請求項１に係る発明は、図１、図５及び図１０に示すように、フロア１１ａ上に車両１０の進行方向に延びて配設された一対のロアレール１６ａ，１６ｂと、一対のロアレール１６ａ，１６ｂにそれぞれ対向するようにシート１３のシートクッション１３ａに固定され一対のロアレール１６ａ，１６ｂに前後方向に移動可能にそれぞれ取付けられた一対のアッパレール１７ａ，１７ｂと、アッパレール１７ａ，１７ｂ又はロアレール１６ａ，１６ｂに設けられた被係止部材２１と、被係止部材２１に対向するようにロアレール１６ａ，１６ｂ又はアッパレール１７ａ，１７ｂに設けられたハウジング２２と、ハウジング２２に没入可能に先端が突出して設けられ突出した先端が被係止部材２１に係止可能に構成された係止具３１と、ハウジング２２に収容され係止具３１の基端と基端に対向するハウジング２２の内面との間の第１位置３４で係止具３１の没入を禁止し係止具３１の基端から外れたハウジング２２内部の第２位置３６で係止具３１の没入を許容する摺動駒３３と、摺動駒３３を第１位置３４から第２位置３６に移動させる駆動手段３２と、シート１３に作用する荷重を検出する荷重センサ３５と、荷重センサ３５の検出出力に基づいて駆動手段３２を制御するコントローラ３９とを備えた車両用シートのシートロック解除装置である。
【０００６】
この請求項１に記載された車両用シートのシートロック解除装置では、車両１０が前面衝突すると、荷重センサ３５の検出出力によりコントローラ３９は前面衝突したことを認識して駆動手段３２を制御し、摺動駒３３を第１位置３４から第２位置３６に移動させる。これにより係止具３１の没入は許容され、係止具３１が没入することによりその係止具３１と被係止部材２１との係止状態は解除される。するとアッパレール１７ａ，１７ｂはロアレール１６ａ，１６ｂに対して後方向に移動できるので、車両１０の前面の車室への侵入やエアバッグ等の膨張によりアッパレール１７ａ，１７ｂはシート１３とともに後退する。
一方、車両１０が後方から追突されても、荷重センサ３５の検出出力によりコントローラ３９は前面衝突したことを認識しない。よって摺動駒３３は第１位置３４に位置して係止具３１を没入不能な状態に維持する。この結果、車両１０が後方から追突された場合におけるシート１３の後退は禁止される。
【０００７】
請求項２に係る発明は、請求項１に係る発明であって、係止具３１はシート１３に作用する荷重が前向きのときに没入不能にかつシート１３に作用する荷重が後向きのときに没入可能にハウジング２２に設けられ、ハウジング２２に係止具３１の先端を突出させるように係止具３１を付勢するコイルばね４０が設けられ、コイルばね４０は摺動駒が第２位置３６に位置する状態でシート１３に作用する後向き荷重が通常走行所定値以上になったときに係止具３１の没入を許容するように調整されたことを特徴とする。
この請求項２に記載された車両用シートのシートロック解除装置では、シート１３に前向き荷重又は前向き加速度が作用してもアッパレール１７ａ，１７ｂがシート１３とともに前進するのを防止できる。また、コイルばね４０を備えるので、通常走行時に係止具３１がハウジング２２に没入することはなく、通常走行時にシート１３が後方に移動することを防止することができる。
【０００８】
請求項３に係る発明は、請求項１又は２に係る発明であって、荷重センサ３５がエアバッグ４５の展開装置に用いられたセンサである車両用シートのシートロック解除装置である。
この請求項３に記載された車両用シートのシートロック解除装置では、荷重センサ３５をエアバッグ４５の展開装置に用いられるセンサと共用するので、荷重センサ３５を独立して設ける場合に比較して部品点数を減少させ、その単価が押し上げられることを防止することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
次に本発明の第１の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図５〜図１０に示すように、キャブオーバ型トラック１０のキャブ１１にはステアリングシャフト１２ａを回転可能に保持するステアリングコラム１２に対向して運転席１３が設けられ、この運転席１３はシートロック解除装置１４を介してフロア１１ａに取付けられる。運転席１３は運転者の尻部を受けるシートクッション１３ａと、シートクッション１３ａの後端にリクライニングアジャスタ１３ｂを介して取付けられ運転者の背部を受けるシートバック１３ｃとを備える（図６、図７及び図１０）。シートクッション１３ａの下部には丸パイプを四角枠状に形成したクッションフレーム１３ｄが内蔵される（図５，図８及び図９）。シートロック解除装置１４はフロア１１ａ上にトラック１０の進行方向に延びて配設された一対のロアレール１６ａ，１６ｂと、一対のロアレール１６ａ，１６ｂにそれぞれ対向するようにシートクッション１３ａにシートトラック１９を介してそれぞれ固定された一対のアッパレール１７ａ，１７ｂと、アッパレール１７ａに設けられた被係止部材２１と、ロアレール１６ａに設けられ被係止部材２１に対向するように設けられたハウジング２２とを備える（図５）。
【００１０】
ロアレール１６ａ，１６ｂはフロア１１ａ上にシートレッグ１８及びシートブラケット２０を介して取付けられる（図６及び図７）。ロアレール１６ａ，１６ｂ及びアッパレール１７ａ，１７ｂ間には単一のローラ収容部２３と一対の鋼球収容部２４，２４とがそれぞれ形成される（図９）。ローラ収容部２３には各アッパレール１７ａ，１７ｂにローラブラケット２６を介して回転可能に取付けられたローラ２７（図６、図７及び図９）が収容され、このローラ２７がロアレール１６ａ，１６ｂのローラ転動面１６ｃ上を転動することによりアッパレール１７ａ，１７ｂがロアレール１６ａ，１６ｂの長手方向に沿って移動可能に構成される。ローラ２７は一対のアッパレール１７ａ，１７ｂにそれぞれ２個ずつ取付けられる（図６及び図７）。一対の鋼球収容部２４，２４にはロアレール１６ａ，１６ｂ及びアッパレール１７ａ，１７ｂ間の幅方向及び鉛直方向のがたつきを防止する一対の鋼球２８，２８がそれぞれ収容される（図９）。
【００１１】
シートトラック１９は一対のアッパレール１７ａ，１７ｂの上面にリベット３０（図８）によりそれぞれ固着された一対の下側レール１９ａ，１９ｂと、一対の下側レール１９ａ，１９ｂにそれぞれ対向するように第１及び第２連結ブラケット５１，５２（図５、図８及び図９）を介してシートクッション１３ａにそれぞれ固定された一対の上側レール１９ｃ，１９ｄとを備える（図５〜図９）。下側レール１９ａ，１９ｂ及び上側レール１９ｃ，１９ｄはロアレール１６ａ，１６ｂ及びアッパレール１７ａ，１７ｂとそれぞれ同一形状に形成され、下側レール１９ａ，１９ｂ及び上側レール１９ｃ，１９ｄ間には上記ローラ収容部２３及び鋼球収容部２４と同一形状のローラ収容部１９ｅ及び鋼球収容部１９ｆがそれぞれ形成される。またこれらの収容部１９ｅ，１９ｆには上記ローラ２７及び鋼球２８と同一形状のローラ１９ｇ及び鋼球１９ｈがそれぞれ収容される。
【００１２】
ロアレール１６ａ，１６ｂのローラ転動面１６ｃの前端及び後端にはアッパレール１７ａ，１７ｂの最も前進した位置及び最も後退した位置を決定する前進ストッパ（図示せず）及び後退ストッパ（図示せず）がそれぞれ突設され、下側レール１９ａ，１９ｂのローラ転動面１９ｉの前端及び後端にも上側レール１９ｃ，１９ｄの最も前進した位置及び最も後退した位置を決定する前進ストッパ（図示せず）及び後退ストッパ（図示せず）がそれぞれ突設される。
【００１３】
図１〜図５に示すように、被係止部材２１は一対のアッパレール１７ａ，１７ｂのうちの一方のアッパレール１７ａの内側面に長手方向に沿って設けられる。この被係止部材２１にはレール１７ａの長手方向に所定の間隔をあけて複数の被係止部２１ａが形成される。また一対のロアレール１６ａ，１６ｂのうちの一方のロアレール１６ａの底面には保持具２９の基端が固着され、この保持具２９の他端に被係止部材２１に対向するハウジング２２取付けられる（図５〜図７）。このハウジング２２には、係止具３１が没入可能に先端が突出して設けられ、係止具３１の突出した先端は被係止部材２１に形成された被係止部２１ａに係止可能に構成される。被係止部２１ａは係止具３１に対向する被係止部材２１に形成された鋸歯状の凹部であり、この被係止部２１ａの後面２１ｂは略車幅方向に延びる起立面に形成され、かつ前面２１ｃは後方に向うに従ってなだらかに登る傾斜面に形成される。
【００１４】
図１〜図４に示すように、ハウジング２２に没入可能に設けられた係止具３１の突出した先端は、その前面３１ａが傾斜して形成され、被係止部２１ａにその先端が進入した状態で被係止部２１ａの前面２１ｃに面接触するように形成される。またハウジング２２の内部には係止具３１をその先端が突出するように付勢するコイルばね４０が設けられる。係止具３１の先端はこのコイルばね４０の弾性力により被係止部材２２の被係止部２１ａに選択的に係止するように構成される。またアッパレール１７ａに後向きの荷重Ｆ（図７）が作用すると、被係止部材２１はアッパレール１７ａとともに後方に移動しようとする。すると図３に示すように、被係止部２１ａの傾斜した前面２１ｃにより係止具３１はコイルばね４０の付勢力に抗してハウジング２２に没入し、被係止部材２１が後方に移動して係止具３１の先端が今まで係止していた被係止部２１ａ前方における次の被係止部２１ａに先端が対向した時点で図４に示すようにコイルばね４０の付勢力により突出する。そしてその被係止部２１ａに係止具３１の先端が係止する。即ち、被係止部材２１及び係止具３１は、アッパレール１７ａ，１７ｂが前進するのを防止する一方で、アッパレール１７ａ，１７ｂが後退するのを許容するように構成される。
【００１５】
図１及び図２に示すように、ハウジング２２には摺動駒３３が収容される。摺動駒３３は係止具３１の基端とその基端に対向するハウジング２２の内面との間の図１に示す第１位置３４と、その第１位置３４の前方の係止具３１の基端から外れたハウジング２２内部の図２に示す第２位置３６を移動可能にハウジング２２に収容される。そして、この摺動駒３３は第１位置３４で係止具３１の基端とハウジング２２の内面との間に介在して係止具３１の没入を禁止し、係止具３１の基端から外れた第２位置３６で係止具３１の没入を許容するように構成される。また、ハウジング２２には、その摺動駒３３を第１位置３４及び第２位置３６に維持させるように付勢する第１及び第２維持スプリング３７，３８が設けられる。第１及び第２維持スプリング３７，３８は摺動駒３３に直接当接するボール３７ａ，３８ａが先端に設けられ、そのボール３７ａ，３８ａを介して摺動駒３３をハウジング２２の内面又は係止具３１の基端に押し付けるように構成される。
【００１６】
図１に示すように、ハウジング２２には摺動駒３３を第１位置３４から第２位置３６に移動させる駆動手段３２が設けられる。駆動手段３２はこの実施の形態ではリニヤソレノイドであり、オンするとそのロッド３２ａを没入させて摺動駒３３を第１位置３４から第２位置３６に移動させ、オフするとケース３２ｂに内蔵された圧縮コイルばね（図示せず）の弾性力によりロッド３２ａを突出させて摺動駒３３を第２位置３６から第１位置３４に移動させるように構成される。
【００１７】
また運転席１３に作用する荷重は荷重センサ３５（図１）により検出される。図１及び図１０に示すように、この実施の形態における荷重センサ３５は、エアバッグ４５の展開装置に用いられたものが使用される。エアバッグ４５はステアリングシャフト１２ａを保持するステアリングコラム１２の運転席１３に対向する側部に展開装置であるインフレータ４５ａを介して取付けられ、インフレータ４５ａはエアバッグ４５の内部に窒素ガスを導入可能に構成される。荷重センサ３５はハウジング２２に設けられた抵抗線ひずみ計であり、荷重センサ３５の検出出力はコントローラ３９の制御入力に接続される。コントローラ３９の制御出力はインフレータ４５ａと駆動手段３２に駆動回路４５ｂ，３２ｃを介して接続される。またコントローラ３９にはメモリ３９ａが設けられ、このメモリ３９ａにはトラック１０が前面衝突したときにハウジング２２に作用する荷重をしきい値として記憶される。そして、荷重センサ３５の検出出力がこのしきい値を超えた時にコントローラ３９はトラック１０が前面衝突したと認識してエアバッグ４５の内部に窒素ガスを導入するようにインフレータ４５ａを制御するとともに、摺動駒３３を第１位置３４から第２位置３６に移動させるように駆動手段３２を制御するように構成される。
【００１８】
図８に示すように、他方のアッパレール１７ｂと他方の下側レール１９ｂとの間には孔付プレート４１が介装され、この孔付プレート４１には上記レール１７ｂ，１９ｂの長手方向に沿って多数の角孔４１ａが形成される。また他方の上側レール１９ｄの上面にはハンドルホルダ４２の基端が固着され、このハンドルホルダ４２の先端はリング状に曲げられる。このハンドルホルダ４２のリング状に曲げられた先端には調節ハンドル４３が回動可能に挿入される。この調節ハンドル４３には爪部材４４の基端が固着され、この爪部材４４の先端は上記多数の角孔４１ａに選択的に挿入可能に曲げられる。また調節ハンドル４３には図示しないねじりコイルばねが巻回され、このばねは爪部材４４を角孔４１ａに挿入する方向に調節ハンドル４３を回転させるように付勢する。一方、図１０に詳しく示すように、ステアリングコラム１２は運転席１３の前方のダッシュパネル４６にコラムサポートブラケット４７を介して支持され、ステアリングコラム１２の上端から突出するステアリングシャフト１２ａにはステアリングホイール４８が固着される。
【００１９】
このように構成されたトラック用運転席のシートロック解除装置の動作を図１〜図４及び図１１に基づいて説明する。
トラック１０の通常走行時に運転席１３には走行に伴う慣性力が作用する。この慣性力は衝撃的な荷重ではないため、荷重センサ３５の検出出力がメモリ３９ａに記憶されたしきい値を超えることはなく、ハウジング２２内部の摺動駒３３は第１位置３４に位置する。一方、トラック１０が前面衝突すると、運転席１３に衝撃的かつ大きな前向き荷重が作用する（図１１の▲１▼の範囲）。すると、荷重センサ３５の検出出力がメモリに記憶されたしきい値を超えることになり、コントローラ３９はトラック１０が前面衝突したことを認識してインフレータ４５ａを制御してエアバッグ４５を膨らませ、運転者が前方に傾動してステアリングホイール４８に直接当接することを防止する。これとともにコントローラ３９は駆動手段３２を制御し、摺動駒３３を第１位置３４から第２位置３６に移動させる。これにより係止具３１の没入は許容されることになるけれども、被係止部材２１及び係止具３１によりアッパレール１７ａ，１７ｂが前進することは防止される。
【００２０】
その後運転席１３に作用する前向き荷重は減少して図１１の▲２▼の範囲に移行し、次にステアリングコラム１２が後退してシートクッション１３ａに当接したり或いはエアバッグ４５が膨張したりすることにより、運転席１３に後向き荷重が作用する（図５１の▲３▼の範囲）。すると、被係止部材２１はアッパレール１７ａとともに後方に移動しようとし、図３に示すように、被係止部２１ａの傾斜した前面２１ｃにより係止具３１はコイルばね４０の付勢力に抗してハウジング２２に没入する。すると、被係止部材２１が後方に移動することは許容され、アッパレール１７ａ，１７ｂが運転席１３とともにロアレール１６ａ，１６ｂに沿って後退する。この結果、トラック１０の前面衝突時に確実に運転席１３を後退でき、運転席１３の着席者の脱出性を向上できる。またアッパレール１７ａ，１７ｂが運転席１３とともに後退するに従って係止具３１が順次前方の被係止部２１ａに係止していくので、アッパレール１７ａ，１７ｂは後退した位置に保持され、たとえ運転席１３に再び前向き荷重が作用したとしても、運転席１３が前進することはない。
【００２１】
一方、車両１０が後方から追突された場合、運転席１３には後ろ向き荷重が加わる。この荷重は衝撃的かつ大きな前向き荷重でないので、荷重センサ３５の検出出力によりコントローラ３９は前面衝突したことを認識しない。よって摺動駒３３は第１位置３４に位置して係止具３１を没入不能な状態に維持する。この結果、車両１０が後方から追突された場合におけるシート１３の後退は禁止される。また、この実施の形態では、荷重センサ３５をエアバッグ４５の展開装置に用いられるセンサと共用するので、荷重センサ３５を独立して設ける場合に比較して部品点数は減少し、その単価が押し上げられることを防止することができる。
【００２２】
なお、この実施の形態では、車両としてキャブオーバ型トラックを挙げたが、乗用車又はその他の車両でもよい。
また、この実施の形態では、アッパレールに被係止部材を設け、ロアレールにハウジングを設けたが、ロアレールに被係止部材を設け、アッパレールにハウジングを設けてもよい。
また、この実施の形態では、シートとして運転席を挙げたが、助手席又はその他の座席でもよい。
また、この実施の形態では、アッパレールの上面にシートトラックを取付けたが、ロアレールの下面にシートトラックを取付けてもよい。
また、この実施の形態では、荷重センサ３５をエアバッグ４５の展開装置に用いられるセンサと共用したが、荷重センサ３５をエアバッグ４５の展開装置に用いられるセンサと独立して設けても良い。
更に、この実施の形態では、係止具の向きを車幅方向にして示したが、この係止具の向きは上下方向でもよい。
【００２３】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、アッパレール又はロアレールに設けられた被係止部材と、被係止部材に対向するようにロアレール又はアッパレールに設けられたハウジングと、ハウジングに没入可能に先端が突出して設けられ突出した先端が被係止部材に係止可能に構成された係止具と、第１位置で係止具の没入を禁止し第２位置で係止具の没入を許容する摺動駒と、摺動駒を第１位置から第２位置に移動させる駆動手段と、シートに作用する荷重を検出する荷重センサと、荷重センサの検出出力に基づいて駆動手段を制御するコントローラとを備えたので、車両が前面衝突すると、荷重センサの検出出力によりコントローラは前面衝突したことを認識して駆動手段を制御し、摺動駒を第１位置から第２位置に移動させる。これにより係止具の没入は許容され、係止具が没入することによりその係止具と被係止部材との係止状態は解除される。これによりアッパレールはロアレールに対して後方向に移動できるので、車両の前面の車室への侵入やエアバッグ等の膨張によりアッパレールはシートとともに後退する。この結果、車両の前面衝突時に確実にシートを後退でき、シートの着席車の脱出性を向上でき、運転席のみならず助手席等についても本発明のシートロック解除装置を適用できる。
【００２４】
一方、車両が後方から追突された場合、運転席には後ろ向き荷重が加わる。この荷重は衝撃的かつ大きな前向き荷重でないので、荷重センサの検出出力によりコントローラは前面衝突したことを認識しない。よって摺動駒は第１位置に位置して係止具を没入不能な状態に維持し、車両が後方から追突された場合におけるシートの後退は禁止される。
また、シートに作用する荷重が前向きのときに没入不能にかつシートに作用する荷重が後向きのときに没入可能に係止具をハウジングに設け、ハウジングに係止具の先端を突出させるように係止具を付勢するコイルばねを設け、摺動駒が第２位置に位置する状態でシートに作用する後向き荷重が通常走行所定値以上になったときに係止具の没入を許容するようにコイルばねを調整すれば、シートに前向き荷重又は前向き加速度が作用してもアッパレールがシートとともに前進するのを防止でき、かつ通常走行時にシートが後方に移動することを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の車両用シートのシートロック解除装置を示す図５のＥ−Ｅ線断面図。
【図２】その摺動駒が第１位置から第２位置に移動した状態を示す図１に対応する断面図。
【図３】その係止具がハウジングに没入し始めた状態を示す図１に対応する断面図。
【図４】その係止具が次の被係止部に係止した状態を示す図１に対応する断面図。
【図５】その車両用シートのシートロック解除装置を示す図６のＡ−Ａ線断面図。
【図６】図１０のＢ部拡大側面図。
【図７】アッパレールがシートとともに後方に移動した状態を示す図６に対応する側面図。
【図８】図６のＣ−Ｃ線断面図。
【図９】図６のＤ−Ｄ線断面図。
【図１０】前面衝突する前の状態を示す運転席を含むトラックのキャブの断面構成図。
【図１１】そのトラックが前面衝突したときにシートに作用する荷重の変化を示す図。
【符号の説明】
１０トラック（車両）
１１ａフロア
１３運転席（シート）
１３ａシートクッション
１４シートロック解除装置
１６ａ，１６ｂロアレール
１７ａ，１７ｂアッパレール
２１被係止部材
２２ハウジング
３１係止具
３２駆動手段
３３摺動駒
３４第１位置
３５荷重センサ
３６第２位置
３９コントローラ
４０コイルばね[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a device for automatically releasing a seat lock of a seat at the time of a frontal collision of a vehicle.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a seat lock release device for a vehicle seat, an upper rail fixed to a seat cushion is attached to the lower rail so as to be movable in the front-rear direction so as to face a lower rail extending in the traveling direction of the vehicle on the floor. An elastic body for urging the upper rail in the forward direction is provided, and a plurality of locked parts are provided on the upper rail or the lower rail, and the upper rail is provided with an elastic body. 2. Description of the Related Art There has been known a device including a locking member that allows a member to retreat against a force and prevents the member from moving forward by the elastic force of an elastic body (for example, see Patent Document 1). In this device, when a rearward load exceeding a predetermined value acts on the seat cushion due to the frontal collision of the vehicle and the frontal surface of the vehicle entering the passenger compartment, the upper rail retreats against the elastic force of the elastic body, and The rearward movement of the frame together with the seat cushion and the seat back allows the driver to easily escape from the colliding vehicle.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-10-250435
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional vehicle seat unlocking device, even when another vehicle collides with the vehicle from behind, a rearward load of a predetermined value or more acts on the seat cushion, and the cushion frame moves together with the seat cushion and the seat back. There was a problem of moving backward.
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a seat lock release device for a vehicle seat that can reliably retreat a seat at the time of a frontal collision of a vehicle, but can prevent the seat from retreating when a rear-end collision occurs.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As shown in FIGS. 1, 5, and 10, the invention according to claim 1 includes a pair of lower rails 16a and 16b provided on a floor 11a so as to extend in the traveling direction of the vehicle 10, and a pair of lower rails 16a and 16b. A pair of upper rails 17a, 17b fixed to the seat cushion 13a of the seat 13 so as to face the respective upper rails 16a, 16b and movably in the front-rear direction, respectively, and a pair of upper rails 17a, 17b or the lower rails 16a, 16b. , A housing 22 provided on the lower rails 16a, 16b or the upper rails 17a, 17b so as to face the locked member 21, and a tip protruding from the housing 22 so as to be immersed in the housing 22. A locking tool 31 having a protruding tip that can be locked to the locked member 21; A housing that is housed in the housing 22 and that protrudes the locking tool 31 at a first position 34 between the base end of the locking tool 31 and the inner surface of the housing 22 that faces the base end, and is disengaged from the base end of the locking tool 31. The sliding piece 33 allows the locking tool 31 to be immersed in the second position 36 inside the 22, the driving means 32 for moving the sliding piece 33 from the first position 34 to the second position 36, and acts on the seat 13. This is a vehicle seat unlocking device including a load sensor 35 for detecting a load, and a controller 39 for controlling the driving means 32 based on a detection output of the load sensor 35.
[0006]
In the vehicle seat unlocking device according to the first aspect, when the vehicle 10 collides from the front, the controller 39 recognizes that the collision has occurred from the front by the output of the load sensor 35, and controls the driving means 32; The sliding piece 33 is moved from the first position 34 to the second position 36. As a result, the locking tool 31 is allowed to be immersed, and when the locking tool 31 is immersed, the locked state between the locking tool 31 and the locked member 21 is released. Then, since the upper rails 17a and 17b can move rearward with respect to the lower rails 16a and 16b, the upper rails 17a and 17b move backward together with the seat 13 due to intrusion into the vehicle compartment on the front of the vehicle 10 and expansion of an airbag or the like.
On the other hand, even if the vehicle 10 is collided from behind, the controller 39 does not recognize that a frontal collision has occurred based on the detection output of the load sensor 35. Therefore, the sliding piece 33 is located at the first position 34 and maintains the locking tool 31 in a state where it cannot be immersed. As a result, the retreat of the seat 13 when the vehicle 10 is collided from behind is prohibited.
[0007]
The invention according to claim 2 is the invention according to claim 1, wherein the locking member 31 is not immersible when the load acting on the seat 13 is forward, and is immersed when the load acting on the seat 13 is backward. A coil spring 40 is provided on the housing 22 so as to urge the locking tool 31 so that the tip of the locking tool 31 projects from the housing 22. When the rearward load acting on the seat 13 in the positioned state becomes equal to or more than the normal traveling predetermined value, the locking member 31 is adjusted to be allowed to enter.
In the vehicle seat unlocking device according to the second aspect, even if a forward load or a forward acceleration acts on the seat 13, the upper rails 17a and 17b can be prevented from moving forward with the seat 13. In addition, since the coil spring 40 is provided, the locking member 31 does not sink into the housing 22 during normal running, and the seat 13 can be prevented from moving backward during normal running.
[0008]
The invention according to claim 3 is the invention according to claim 1 or 2, wherein the load sensor 35 is a sensor used for a deployment device of the airbag 45, and is a seat lock release device for a vehicle seat.
In the vehicle seat unlocking device according to the third aspect, the load sensor 35 is used in common with the sensor used for the deployment device of the airbag 45, so that the load sensor 35 is compared with the case where the load sensor 35 is provided independently. The number of parts can be reduced, and the unit price can be prevented from being increased.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, a first embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
As shown in FIGS. 5 to 10, the cab 11 of the cab-over type truck 10 is provided with a driver's seat 13 opposed to a steering column 12 for rotatably holding a steering shaft 12a. It is attached to the floor 11a via the device 14. The driver's seat 13 includes a seat cushion 13a that receives the driver's hips, and a seat back 13c that is attached to the rear end of the seat cushion 13a via a reclining adjuster 13b and that receives the driver's back (FIGS. 6, 7, and 7). (FIG. 10). A cushion frame 13d in which a round pipe is formed in a rectangular frame shape is built in a lower portion of the seat cushion 13a (FIGS. 5, 8 and 9). The seat lock release device 14 is provided with a pair of lower rails 16a, 16b extending on the floor 11a in the traveling direction of the track 10 and a seat track 19 on the seat cushion 13a so as to face the pair of lower rails 16a, 16b, respectively. A pair of upper rails 17a and 17b fixed to each other, a locked member 21 provided on the upper rail 17a, and a housing 22 provided on the lower rail 16a and opposed to the locked member 21. (FIG. 5).
[0010]
The lower rails 16a and 16b are mounted on the floor 11a via the seat legs 18 and the seat bracket 20 (FIGS. 6 and 7). A single roller housing 23 and a pair of steel ball housings 24, 24 are formed between the lower rails 16a, 16b and the upper rails 17a, 17b, respectively (FIG. 9). A roller 27 (FIGS. 6, 7 and 9) rotatably mounted on each of the upper rails 17a, 17b via a roller bracket 26 is accommodated in the roller accommodating portion 23, and the roller 27 is a roller of the lower rails 16a, 16b. By rolling on the rolling surface 16c, the upper rails 17a, 17b are configured to be movable along the longitudinal direction of the lower rails 16a, 16b. Two rollers 27 are attached to each of the pair of upper rails 17a and 17b (FIGS. 6 and 7). A pair of steel balls accommodation portions 24, 24 accommodate a pair of steel balls 28, 28, respectively, for preventing rattling in the width direction and the vertical direction between the lower rails 16a, 16b and the upper rails 17a, 17b (FIG. 9). .
[0011]
The seat track 19 has a pair of lower rails 19a and 19b fixed to the upper surfaces of the pair of upper rails 17a and 17b by rivets 30 (FIG. 8), respectively, and the first track 19 faces the pair of lower rails 19a and 19b, respectively. And a pair of upper rails 19c and 19d fixed to the seat cushion 13a via second connection brackets 51 and 52 (FIGS. 5, 8 and 9) (FIGS. 5 to 9). The lower rails 19a, 19b and the upper rails 19c, 19d are formed in the same shape as the lower rails 16a, 16b and the upper rails 17a, 17b, respectively, and the roller accommodating portion 23 is provided between the lower rails 19a, 19b and the upper rails 19c, 19d. A roller housing 19e and a steel ball housing 19f having the same shape as the steel ball housing 24 are formed. A roller 19g and a steel ball 19h having the same shape as the roller 27 and the steel ball 28 are stored in these storage portions 19e and 19f, respectively.
[0012]
At the front end and the rear end of the roller rolling surface 16c of the lower rails 16a, 16b, a forward stopper (not shown) and a backward stopper (not shown) for determining the most advanced position and the most retracted position of the upper rails 17a, 17b are provided. A forward stopper (not shown) which is protruded and determines the most advanced position and the most retracted position of the upper rails 19c, 19d also at the front end and the rear end of the roller rolling surface 19i of the lower rails 19a, 19b; Retraction stoppers (not shown) are respectively provided to protrude.
[0013]
As shown in FIGS. 1 to 5, the locked member 21 is provided on the inner side surface of one of the upper rails 17a, 17b along the longitudinal direction. A plurality of locked portions 21a are formed on the locked member 21 at predetermined intervals in the longitudinal direction of the rail 17a. A base end of a holder 29 is fixed to the bottom surface of one of the lower rails 16a and 16b, and a housing 22 facing the locked member 21 is attached to the other end of the holder 29 (FIG. 5 to 7). The housing 22 is provided with a protruding distal end so that a locking tool 31 can be immersed therein, and the protruding front end of the locking tool 31 can be locked on a locked portion 21 a formed on the locked member 21. Is done. The locked portion 21a is a serrated concave portion formed in the locked member 21 facing the locking tool 31, and the rear surface 21b of the locked portion 21a is formed on an upright surface extending substantially in the vehicle width direction. The front surface 21c is formed on an inclined surface that gradually rises toward the rear.
[0014]
As shown in FIGS. 1 to 4, the protruding front end of the locking tool 31 provided to be immersed in the housing 22 has a front surface 31 a formed to be inclined, and the front end enters the locked portion 21 a. In this state, it is formed to be in surface contact with the front surface 21c of the locked portion 21a. A coil spring 40 is provided inside the housing 22 to urge the locking tool 31 so that its tip projects. The distal end of the locking member 31 is configured to be selectively locked to the locked portion 21 a of the locked member 22 by the elastic force of the coil spring 40. When a rearward load F (FIG. 7) acts on the upper rail 17a, the locked member 21 attempts to move rearward together with the upper rail 17a. Then, as shown in FIG. 3, the locking member 31 is immersed in the housing 22 against the biasing force of the coil spring 40 by the inclined front surface 21c of the locked portion 21a, and the locked member 21 moves rearward. As shown in FIG. 4, when the tip of the locking member 31 faces the next locked portion 21a in front of the locked portion 21a which has been locked, it protrudes due to the urging force of the coil spring 40 as shown in FIG. I do. Then, the tip of the locking tool 31 is locked to the locked portion 21a. That is, the locked member 21 and the locking member 31 are configured to prevent the upper rails 17a and 17b from moving forward, while allowing the upper rails 17a and 17b to move backward.
[0015]
As shown in FIGS. 1 and 2, a sliding piece 33 is housed in the housing 22. The sliding piece 33 has a first position 34 shown in FIG. 1 between a base end of the locking member 31 and an inner surface of the housing 22 facing the base end, and a locking member 31 in front of the first position 34. A second position 36 shown in FIG. 2 inside the housing 22 deviated from the base end is movably received in the housing 22. The sliding piece 33 is interposed between the base end of the locking member 31 and the inner surface of the housing 22 at the first position 34 to prohibit the locking member 31 from being immersed. It is configured to allow the engagement tool 31 to be immersed at the second position 36 which has been disengaged. Further, the housing 22 is provided with first and second maintenance springs 37 and 38 for urging the sliding piece 33 to be maintained at the first position 34 and the second position 36. The first and second maintenance springs 37, 38 are provided at their distal ends with balls 37a, 38a which are in direct contact with the sliding piece 33, and connect the sliding piece 33 to the inner surface of the housing 22 or the locking tool via the balls 37a, 38a. 31 is configured to be pressed against the base end.
[0016]
As shown in FIG. 1, the housing 22 is provided with a driving means 32 for moving the sliding piece 33 from the first position 34 to the second position 36. The drive means 32 is a linear solenoid in this embodiment. When the drive means 32 is turned on, the rod 32a is immersed to move the sliding piece 33 from the first position 34 to the second position 36, and when turned off, the compression mechanism built in the case 32b is turned on. The rod 32a is protruded by the elastic force of a coil spring (not shown) to move the sliding piece 33 from the second position 36 to the first position 34.
[0017]
The load acting on the driver's seat 13 is detected by a load sensor 35 (FIG. 1). As shown in FIG. 1 and FIG. 10, as the load sensor 35 in this embodiment, the one used for the deployment device of the airbag 45 is used. The airbag 45 is mounted on a side of the steering column 12 that holds the steering shaft 12a, facing the driver's seat 13 via an inflator 45a that is a deployment device. The inflator 45a enables nitrogen gas to be introduced into the airbag 45. Be composed. The load sensor 35 is a resistance strain gauge provided on the housing 22, and a detection output of the load sensor 35 is connected to a control input of the controller 39. The control output of the controller 39 is connected to the inflator 45a and the drive means 32 via drive circuits 45b and 32c. Further, the controller 39 is provided with a memory 39a, in which the load acting on the housing 22 when the truck 10 collides from the front is stored as a threshold value. When the detection output of the load sensor 35 exceeds this threshold, the controller 39 recognizes that the truck 10 has collided with the front and controls the inflator 45a so as to introduce nitrogen gas into the airbag 45. The driving unit 32 is configured to be controlled so as to move the sliding piece 33 from the first position 34 to the second position 36.
[0018]
As shown in FIG. 8, a holed plate 41 is interposed between the other upper rail 17b and the other lower rail 19b, and the holed plate 41 extends along the longitudinal direction of the rails 17b, 19b. Many square holes 41a are formed. The base end of the handle holder 42 is fixed to the upper surface of the other upper rail 19d, and the tip of the handle holder 42 is bent in a ring shape. An adjustment handle 43 is rotatably inserted into a ring-shaped bent end of the handle holder 42. A base end of a claw member 44 is fixed to the adjustment handle 43, and a distal end of the claw member 44 is bent so as to be selectively inserted into the plurality of square holes 41a. A torsion coil spring (not shown) is wound around the adjustment handle 43, and this spring urges the adjustment handle 43 to rotate in the direction of inserting the claw member 44 into the square hole 41a. On the other hand, as shown in detail in FIG. Is fixed.
[0019]
The operation of the thus configured truck seat release device for the driver's seat will be described with reference to FIGS. 1 to 4 and 11.
When the truck 10 travels normally, an inertial force accompanying the traveling acts on the driver's seat 13. Since this inertial force is not a shock load, the detection output of the load sensor 35 does not exceed the threshold value stored in the memory 39a, and the sliding piece 33 inside the housing 22 is located at the first position 34. . On the other hand, when the truck 10 collides from the front, a shocking and large forward load is applied to the driver's seat 13 (range (1) in FIG. 11). Then, the detection output of the load sensor 35 exceeds the threshold value stored in the memory, and the controller 39 recognizes that the truck 10 has collided in front, controls the inflator 45a to inflate the airbag 45, and This prevents the driver from tilting forward and directly touching the steering wheel 48. At the same time, the controller 39 controls the driving means 32 to move the sliding piece 33 from the first position 34 to the second position 36. This allows the locking tool 31 to be immersed, but prevents the upper rails 17a and 17b from moving forward by the locked member 21 and the locking tool 31.
[0020]
Thereafter, the forward load acting on the driver's seat 13 decreases and shifts to the range of {circle around (2)} in FIG. 11, and then the steering column 12 retreats to contact the seat cushion 13a or the airbag 45 expands. As a result, a rearward load acts on the driver's seat 13 (range (3) in FIG. 51). Then, the locked member 21 attempts to move rearward together with the upper rail 17a, and the locking tool 31 resists the urging force of the coil spring 40 due to the inclined front surface 21c of the locked portion 21a as shown in FIG. It is immersed in the housing 22. Then, the locked member 21 is allowed to move rearward, and the upper rails 17a, 17b move backward along with the driver's seat 13 along the lower rails 16a, 16b. As a result, the driver's seat 13 can be reliably retracted at the time of a frontal collision of the truck 10, and the occupants of the driver's seat 13 can easily escape. Further, as the upper rails 17a, 17b retreat together with the driver's seat 13, the locking members 31 are sequentially locked to the front locked parts 21a, so that the upper rails 17a, 17b are held at the retracted position. The driver's seat 13 does not move forward even if the forward load acts again on the vehicle.
[0021]
On the other hand, when the vehicle 10 is hit from behind, a backward load is applied to the driver's seat 13. Since this load is not a shocking and large forward load, the controller 39 does not recognize that a frontal collision has occurred based on the detection output of the load sensor 35. Therefore, the sliding piece 33 is located at the first position 34 and maintains the locking tool 31 in a state where it cannot be immersed. As a result, the retreat of the seat 13 when the vehicle 10 is collided from behind is prohibited. Further, in this embodiment, since the load sensor 35 is shared with the sensor used in the deployment device of the airbag 45, the number of parts is reduced as compared with the case where the load sensor 35 is provided independently, and the unit price is increased. Can be prevented.
[0022]
In this embodiment, the vehicle is a cab-over type truck, but may be a passenger car or another vehicle.
Further, in this embodiment, the locked member is provided on the upper rail, and the housing is provided on the lower rail. However, the locked member may be provided on the lower rail, and the housing may be provided on the upper rail.
In this embodiment, the driver's seat is described as a seat, but a passenger seat or another seat may be used.
In this embodiment, the seat track is mounted on the upper surface of the upper rail. However, the seat track may be mounted on the lower surface of the lower rail.
Further, in this embodiment, the load sensor 35 is shared with the sensor used for the device for deploying the airbag 45, but the load sensor 35 may be provided independently of the sensor used for the device for deploying the airbag 45.
Furthermore, in this embodiment, the direction of the locking tool is shown in the vehicle width direction, but the direction of this locking tool may be vertical.
[0023]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a locked member provided on the upper rail or the lower rail, a housing provided on the lower rail or the upper rail so as to face the locked member, and a tip immersible in the housing. And a locking tool having a protruding tip that can be locked to the locked member, prohibiting the locking tool from being immersed in the first position and allowing the locking tool to be immersed in the second position. A sliding piece, a driving means for moving the sliding piece from the first position to the second position, a load sensor for detecting a load acting on the seat, and a controller for controlling the driving means based on a detection output of the load sensor. When the vehicle has a frontal collision, the controller recognizes the frontal collision based on the detection output of the load sensor and controls the driving means to move the sliding piece from the first position to the second position. This allows the locking tool to be immersed, and when the locking tool is immersed, the locked state between the locking tool and the locked member is released. This allows the upper rail to move rearward with respect to the lower rail, so that the upper rail is retracted together with the seat due to intrusion into the vehicle compartment at the front of the vehicle or expansion of an airbag or the like. As a result, the seat can be reliably retracted at the time of a frontal collision of the vehicle, the escape property of the seated vehicle can be improved, and the seat lock release device of the present invention can be applied not only to the driver's seat but also to the passenger seat.
[0024]
On the other hand, when the vehicle is hit from behind, a backward load is applied to the driver's seat. Since this load is not a shocking and large forward load, the controller does not recognize that a frontal collision has occurred based on the detection output of the load sensor. Therefore, the sliding piece is located at the first position to keep the locking member in a state where it cannot be immersed, and the retreat of the seat when the vehicle is hit from behind is prohibited.
Further, a locking member is provided on the housing so as not to be immersible when the load acting on the seat is forward and immersible when the load acting on the seat is backward, and the tip of the locking member is projected from the housing. A coil spring for urging the stopper is provided so that when the rearward load acting on the seat in the state where the sliding piece is located at the second position becomes greater than a normal traveling predetermined value, the stopper can be immersed. By adjusting the coil spring, it is possible to prevent the upper rail from moving forward with the seat even when a forward load or a forward acceleration acts on the seat, and it is possible to reliably prevent the seat from moving backward during normal running.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view taken along the line EE of FIG. 5, showing a seat lock release device for a vehicle seat according to the present invention.
FIG. 2 is a sectional view corresponding to FIG. 1, showing a state in which the sliding piece has moved from a first position to a second position.
FIG. 3 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 1, showing a state in which the locking tool has begun to sink into a housing.
FIG. 4 is a sectional view corresponding to FIG. 1 and showing a state in which the locking tool is locked to a next locked portion.
FIG. 5 is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG. 6, showing the seat lock release device for the vehicle seat;
6 is an enlarged side view of a portion B in FIG. 10;
FIG. 7 is a side view corresponding to FIG. 6, showing a state in which the upper rail has moved rearward together with the seat;
FIG. 8 is a sectional view taken along line CC of FIG. 6;
FIG. 9 is a sectional view taken along line DD of FIG. 6;
FIG. 10 is a cross-sectional configuration diagram of a cab of a truck including a driver seat showing a state before a frontal collision.
FIG. 11 is a diagram showing a change in a load acting on a seat when the truck collides from the front;
[Explanation of symbols]
10 Truck (vehicle)
11a Floor 13 Driver's seat (seat)
13a Seat cushion 14 Seat unlocking device 16a, 16b Lower rail 17a, 17b Upper rail 21 Locked member 22 Housing 31 Latch 32 Drive means 33 Sliding piece 34 First position 35 Load sensor 36 Second position 39 Controller 40 Coil spring

Claims

フロア（１１ａ）上に車両（１０）の進行方向に延びて配設された一対のロアレール（１６ａ，１６ｂ）と、
前記一対のロアレール（１６ａ，１６ｂ）にそれぞれ対向するようにシート（１３）のシートクッション（１３ａ）に固定され前記一対のロアレール（１６ａ，１６ｂ）に前後方向に移動可能にそれぞれ取付けられた一対のアッパレール（１７ａ，１７ｂ）と、
前記アッパレール（１７ａ，１７ｂ）又は前記ロアレール（１６ａ，１６ｂ）に設けられた被係止部材（２１）と、
前記被係止部材（２１）に対向するように前記ロアレール（１６ａ，１６ｂ）又は前記アッパレール（１７ａ，１７ｂ）に設けられたハウジング（２２）と、
前記ハウジング（２２）に没入可能に先端が突出して設けられ突出した先端が前記被係止部材（２１）に係止可能に構成された係止具（３１）と、
前記ハウジング（２２）に収容され前記係止具（３１）の基端と前記基端に対向する前記ハウジング（２２）の内面との間の第１位置（３４）で前記係止具（３１）の没入を禁止し前記係止具（３１）の基端から外れた前記ハウジング（２２）内部の第２位置（３６）で前記係止具（３１）の没入を許容する摺動駒（３３）と、
前記摺動駒（３３）を前記第１位置（３４）から第２位置（３６）に移動させる駆動手段（３２）と、
前記シート（１３）に作用する荷重を検出する荷重センサ（３５）と、
前記荷重センサ（３５）の検出出力に基づいて前記駆動手段（３２）を制御するコントローラ（３９）と
を備えた車両用シートのシートロック解除装置。A pair of lower rails (16a, 16b) extending on the floor (11a) in the traveling direction of the vehicle (10);
A pair of lower rails (16a, 16b) are fixed to a seat cushion (13a) of the seat (13) so as to face the pair of lower rails (16a, 16b), and are respectively attached to the pair of lower rails (16a, 16b) so as to be movable in the front-rear direction. Upper rails (17a, 17b),
A locked member (21) provided on the upper rail (17a, 17b) or the lower rail (16a, 16b);
A housing (22) provided on the lower rail (16a, 16b) or the upper rail (17a, 17b) so as to face the locked member (21);
A locking tool (31) provided with a protruding tip protruding from the housing (22) so that the protruding tip can be locked to the locked member (21);
The locking device (31) at a first position (34) between the proximal end of the locking device (31) housed in the housing (22) and the inner surface of the housing (22) facing the proximal end. A sliding piece (33) for preventing the immersion of the lock (31) at a second position (36) inside the housing (22) deviating from the base end of the lock (31). When,
Driving means (32) for moving the sliding piece (33) from the first position (34) to a second position (36);
A load sensor (35) for detecting a load acting on the seat (13);
A seat lock release device for a vehicle seat, comprising: a controller (39) for controlling the driving means (32) based on a detection output of the load sensor (35).

係止具（３１）は前記シート（１３）に作用する荷重が前向きのときに没入不能にかつ前記シート（１３）に作用する荷重が後向きのときに没入可能にハウジング（２２）に設けられ、前記ハウジング（２２）に前記係止具（３１）の先端を突出させるように前記係止具（３１）を付勢するコイルばね（４０）が設けられ、
前記コイルばね（４０）は摺動駒が第２位置（３６）に位置する状態で前記シート（１３）に作用する後向き荷重が通常走行所定値以上になったときに前記係止具（３１）の没入を許容するように調整された請求項１記載の車両用シートのシートロック解除装置。The locking member (31) is provided on the housing (22) so as not to be immersible when the load acting on the seat (13) is forward, and immersible when the load acting on the seat (13) is backward. A coil spring (40) for urging the locking tool (31) so that the tip of the locking tool (31) protrudes from the housing (22);
When the backward load acting on the seat (13) in the state where the sliding piece is located at the second position (36) is greater than a normal traveling predetermined value, the coil spring (40) is provided with the locking member (31). The seat lock release device for a vehicle seat according to claim 1, wherein the device is adjusted to allow immersion.

荷重センサ（３５）がエアバッグ（４５）の展開装置に用いられたセンサである請求項１又は２記載の車両用シートのシートロック解除装置。3. The seat lock release device for a vehicle seat according to claim 1, wherein the load sensor (35) is a sensor used in a deployment device of the airbag (45).