JP2004299337A - Laminated water-resistant paper sheet suitable for recording due to electrophotographic system - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a laminated water-resistant paper sheet suitable for recording by an electrophotographic system constituted by laminating thermoplastic resin layers on both surfaces of a paper base material and not bringing about the occurrence of blisters and the deterioration of surface properties before and after recording. <P>SOLUTION: In the laminated water-resistant paper constituted by laminating thermoplastic resin layers on both surfaces of a paper base material, layers comprising linear low density polyethylene synthesized using a single site catalyst are laminated on both surfaces of the paper base material and a polyester layer becoming a recording surface is laminated on at least one side of the laminated base material as the outermost layer. Further, the lamination of the polyester layer becoming the outermost layer is performed by extrusion or coextrusion lamination and the recording surface can be enhanced in glossiness by pressing/press-bonding a molten polyester by a cooling roll of which the surface is subjected to mirror surface finishing treatment and a nip roll with a hardness of 80° or above. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、紙基材の両面に熱可塑性樹脂からなる層が積層された、電子写真方式による記録に適した積層耐水紙に関する。
【０００２】
【従来の技術】
現在、電子写真方式による記録はごく一般的に行われている。この方式は、帯電した潜像トナーの転写によって、被複写物の文字・画像等を記録シートに複写するもので、プレーンペーパーコピー機（ＰＰＣ機）やレーザービームプリンター（ＬＢＰ）などが、この方式の記録装置として使用される。
【０００３】
このような電子写真用の記録シートには、通常、紙が用いられるが、耐水性が要求される場合には、いわゆる合成紙や積層紙が用いられる。これらのうち積層紙は、紙基材に熱可塑性樹脂を積層したもので、例えば、紙基材の片面又は両面に押出しラミネ−ション法や共押出しラミネーション法によって熱可塑性樹脂を積層することにより製造される。
【０００４】
【特許文献１】
特許第２７６３０１１号（第１頁、請求項１）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記電子写真方式では、潜像トナーを記録シートに転写して熱融着により固定する際、記録シートを約２００℃の熱ロール間に通すことから、記録シートとして紙ベースのものを用いた場合には、このときの加熱により紙中水分が蒸発する。ところが、紙基材の両面に熱可塑性樹脂を積層した積層紙を用いた場合には、熱可塑性樹脂層により蒸発した水分の逃げ場が遮られてしまうため、これらが紙基材表面に積層された熱可塑性樹脂を押上げてしまい、本来、全面にわたって剥離不能に接着していなければならない紙基材と熱可塑性樹脂層との間に、ブリスターと呼ばれる部分的な空隙（非接着部分）を生じることがあった。
【０００６】
また、耐水性の電子写真用記録シートの主な用途の一つに、コンビニエンスストアーやスーパーにおける商品のＰＯＰ（Ｐｏｉｎｔ Ｏｆ Ｐｕｒｃｈａｓｅ）があるが、この用途においては、何よりも美麗性が重要視される。ところが、積層紙を用いて電子写真方式により記録を行った場合には、積層紙が熱ロール間を通る際に表面熱可塑性樹脂が軟化し、この軟化した樹脂に熱ロールの面調が転写されて積層紙の表面性が悪化し、美麗性が損なわれることがあった。
【０００７】
本願発明は以上を踏まえ、紙基材の両面に熱可塑性樹脂を積層した積層紙を用いながら、電子写真方式による記録の際にブリスターの発生がなく、しかも、その記録の前後で表面性の悪化がない、積層耐水紙を提供することを目的としてなされたものである。
【０００８】
【課題を解決する為の手段】
本願発明者らは鋭意研究の結果、紙基材両面に接する層を形成する主たる樹脂としてシングルサイト系触媒を用いて合成された直鎖状低密度ポリエチレン（ＳＳ−ＬＬＤＰＥ）を選択し、積層耐水紙最外層の少なくとも一方を形成する主たる樹脂としてポリエステルを選択することにより、上記課題が解決されることを見出し、本願発明を完成した。
即ち、本願発明は、紙基材の両面に１以上の熱可塑性樹脂からなる層が積層された積層耐水紙であって、紙基材の両面に、この紙基材に接してシングルサイト系触媒を用いて合成された直鎖状低密度ポリエチレンからなる層が積層され、かつ、少なくとも一方の最外層にポリエステルからなる層が積層されていること特徴とする、積層耐水紙に関するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下に、本願発明を詳細に説明する。
【００１０】
本願発明において紙基材とは、植物繊維又は植物繊維とその他の繊維を絡み合わせ、膠着させて製造したものを言う。このような紙基材であれば、何であれ本願発明に使用することができるが、出来上がりの積層耐水紙に高光沢性を付与する場合は、紙基材として、できるだけ平滑な紙、例えば上質紙、コート紙等の使用が好ましい。
【００１１】
本願発明の積層耐水紙は、この紙基材の両面に、これに接するようにしてＳＳ−ＬＬＤＰＥからなる層（以下、単にＳＳ−ＬＬＤＰＥ層という。）を積層したものである。
【００１２】
ＳＳ−ＬＬＤＰＥは、活性点が均一なシングルサイト系触媒により合成されるため、汎用されるチーグラー触媒を用いて合成された直鎖状低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）と比べ、シャープな分子量分布を示す。シングルサイト系触媒の代表的なものとしては、メタロセン系触媒を挙げることができる。これは、２個のシクロペンタジエン環に、チタニウム、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン又はタングステン等の遷移金属原子が、サンドイッチ状に挟まれた構造を有する触媒である。なお、シングルサイト系触媒を用いたＬＬＤＰＥの合成は、気相法、高圧法、溶液法のいずれの方法で行っても構わない。
【００１３】
ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層の厚さは５μｍ以上、殊に５〜１５μｍの範囲内であることが好ましい。ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層の厚さが５μｍ未満であると、紙基材との接着性が低下し、ブリスターの発生を十分に抑制できなくなる。また、ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層の厚さが１５μｍを超えると、出来上がりの積層耐水紙において、電子写真方式による記録後の表面性低下が起こりやすくなる。ＳＳ−ＬＬＤＰＥは融点が低いため、電子写真方式による記録の際に加熱されて軟化するが、このとき、ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層の厚さが厚いと、たとえ積層耐水紙の最外層等は軟化しなくとも、積層耐水紙全体として軟化したような状態となって変形しやすくなるからである。
【００１４】
本願発明の積層耐水紙は、更に、その少なくとも一方の最外層にポリエステルからなる層（以下、単にポリエステル層という。）を積層したものである。
【００１５】
ここで使用するポリエステルとしては、本願発明の積層耐水紙の最外層を形成するために加工することができるものであれば、何であれ使用することができるが、電子写真方式による記録時の加熱に十分に耐えて軟化しないよう、２００℃以上の高融点又は高ガラス転移点を有するものが好ましい。特に、融点又はガラス転移点が２００℃以上のポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、この中でも、押出し加工に適したグレードのＰＥＴは、加工性及び耐熱性の観点から、本願発明の積層耐水紙最外層を形成する樹脂として好ましい。
【００１６】
最外層に積層するポリエステル層の厚さは、５〜３０μｍの範囲にあることが好ましい。電子写真方式による記録の際の加熱によって、たとえこの最外層は軟化しなくとも、下層に位置するＳＳ−ＬＬＤＰＥ層等は軟化する。このポリエステル層の厚さが５μｍ未満であると、軟化した下層の影響を受けやすくなり、出来上がりの積層耐水紙において、電子写真方式による記録後の表面性低下が起こりやすくなる。一方、このポリエステル層の厚さが３０μｍ程度あれば、本願発明の効果は十分に達成できる。従って、これを超える厚さのポリエステル層を設けることは、経済的に引き合わない。
【００１７】
本願発明においては、ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層及びポリエステル層以外に１層以上の他の熱可塑性樹脂からなる層（以下、単に他の熱可塑性樹脂層と言う。）が積層されていても構わない。従って、本願発明の電子写真用積層耐水紙は、ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層／紙基材／ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層／ポリエステル層といった最も単純なものの他、例えば、他の熱可塑性樹脂層／ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層／紙基材／ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層／ポリエステル層、他の熱可塑性樹脂層／ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層／紙基材／ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層／他の熱可塑性樹脂層／ポリエステル層、ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層／紙基材／ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層／他の熱可塑性樹脂層／ポリエステル層という積層構成を採ることができる。なお、他の熱可塑性樹脂層同士が２層以上積層されていても構わない。また、他の熱可塑性樹脂層が紙基材の両方の面に存在している場合には、これを形成する熱可塑性樹脂の種類や、これら他の熱可塑性樹脂層の積層順序は、一方の面と他方の面とで同一であっても異なっていても構わない。
【００１８】
本願発明の積層耐水紙最外層には、不透明性、筆記性等を持たせる目的で酸化チタン、炭酸カルシウム等の無機填料を配合することもできる。もっとも、無機填量の配合は、積層耐水紙の表面性を悪化させる原因ともなるため、配合量は、これが配合される最外層に対して２５重量％以下、できれば１５重量％以下とすることが好ましい。
【００１９】
また、電子写真方式による記録に積層耐水紙を用いる場合には、特に帯電防止を図る必要がある。このため、本願発明の積層耐水紙においても、少なくとも、その最外層となる樹脂層に公知の帯電防止剤を添加又は塗工することが好ましい。帯電防止剤の塗工方法としては、公知の塗工方式のいずれでも採用することができる。
【００２０】
本願発明の積層耐水紙において、紙基材、ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層及び他の熱可塑性樹脂層には、上記した以外にも、本願発明の目的を害さない限り、種々の添加剤を添加したり、塗工剤を塗工したりすることができる。例えば、これらの添加剤や塗工剤として、紙基材にはサイズ剤、無機填料（酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー、タルク、シリカ等）を、ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層、他の熱可塑性樹脂層及びポリエステル層には耐ブロッキング剤（アクリルビーズ、ガラスビーズ、シリカ等）、接着性向上剤など、一般的に使用される添加剤や塗工剤を使用することができる。
【００２１】
本願発明の積層耐水紙は、押出しラミネーション法や共押出しラミネーション法等、公知の方法を単独で、又はこれらを適宜組合せて、紙基材にＳＳ−ＬＬＤＰＥ層、ポリエステル層、他の熱可塑性樹脂層を積層し、製造することができる。前記したように、不透明性等を目的として酸化チタン等の無機填料を最外層を形成する樹脂に配合すると、ラミネーション加工性は悪化するが、かかる場合には、この無機填料が配合された樹脂を、無機填料を含まない樹脂と共に共押出しラミネートすれば、樹脂層の厚さを薄くしても、いわゆる膜切れ等のトラブルの発生を押さえて、安定的にラミネーションを行うことができる。
【００２２】
また、本願発明の積層耐水紙に高光沢な面調が必要とされる場合には、押出しラミネーションや共押出しラミネーションにあたり、溶融した樹脂と接するクーリングロールとして周面を鏡面仕上げとしたものを用い、さらに、クーリングロールと対向するニップロールとして硬度の大きいものを用いて、高い線圧で樹脂と紙基材等との押圧・圧着を行えば＋、積層された樹脂表面を高光沢とすることができる。この目的のため、ニップロールとしては硬度８０度（ＪＩＳ Ｋ−６２５３）以上のものを用い、線圧は１５ｋｇｆ／ｃｍ以上で押圧・圧着を行うことが好ましい。なお、ここで高光沢とは、ＪＩＳ Ｐ−８１４２に準じて測定を行った場合に、光沢度７５％以上を示すことをいう。
【００２３】
本願発明の積層耐水紙を電子写真方式による記録に用いる場合には、ポリエステル層が最外層をなしている面を記録面とすればよい。この最外層は、電子写真方式による記録の前後で表面性が悪化しないため、美麗な表面調が維持されたまま記録が行われる。また、本願発明の積層耐水紙は、電子写真方式による記録の前後で表面光沢度の低下が５％以下である。従って、高光沢の面調が与えられた製品は、電子写真方式による記録の後も高光沢を維持することができる。
【００２４】
【作用】
本願発明者らは、紙基材の両面に熱可塑性樹脂が積層された積層耐水紙を、ＰＰＣ機やＬＢＰによる記録に用いた場合に発生するブリスターは、積層耐水紙が加熱される際に生ずる紙基材中の蒸発水分が、この紙基材に積層された熱可塑性樹脂層によって逃げ場を遮られてしまうために起こることを見出した。
【００２５】
そこで本願発明においては、紙基材両面と接する層を、主としてＳＳ−ＬＬＤＰＥにより形成する。ＳＳ−ＬＬＤＰＥは軟化しやすいが、電子写真方式による記録時に加えられる程度の温度では、軟化しても高い粘度を保ち続ける。しかも、ＳＳ−ＬＬＤＰＥは紙基材との接着性が極めて強い。従って、このとき紙基材から水分が気化しても、その上面を塞いでいる軟化したＳＳ−ＬＬＤＰＥを容易に押し上げることができない。
【００２６】
更に、本願発明においては、少なくとも一方の積層耐水紙最外層を、主としてポリエステルにより形成する。ポリエステルは耐熱性が高く、電子写真方式による記録時に軟化しないため、ＰＰＣ機やＬＢＰの熱ロールの面調が転写されてその表面性が悪化することはない。
【００２７】
また、本願発明の積層耐水紙は、クーリングロールとして周面を鏡面仕上げとしたものを用いて押出しラミネーションや共押出しラミネーションを行うことにより、その表面を高光沢とすることができる。紙基材は、植物繊維等が複雑に絡み合って構成しているため、その表面には微小な凹凸が無数に存在し、押出しラミネーション法や共押出しラミネーション法によりこの紙基材に熱可塑性樹脂を積層して積層耐水紙を製造する場合、紙基材表面に薄い膜状に押出された溶融樹脂は、通常、その表面の凹凸に追従して積層されてしまう。従って、積層耐水紙の表面を高光沢とすることは、これまでかなり困難であった。
【００２８】
しかし、本願発明において紙基材に接して積層するＳＳ−ＬＬＤＰＥは、押出しラミネーション法や共押出しラミネーション法によって紙基材に積層しても、紙基材の凹凸、特に凹部にはあまり追従しないでＳＳ−ＬＬＤＰＥ層を形成するため、高光沢な表面を有する積層耐水紙が得られることとなる。しかも、本願発明においては、積層耐水紙最外層を主としてポリエステルにより形成するため、電子写真方式による記録の前後で表面性が悪化することはなく、光沢が損なわれることもない。
【００２９】
【実施例】
以下に、本願発明を実施例に基づいて説明する。
【００３０】
なお、実施例及び比較例において、表面性及びブリスター発生状況の評価は、以下のようにして行った。
【００３１】
表面性の評価
富士ゼロックス社製カラーレーザービームプリンター ドキュプリントＣ３５３０を使用してＡ３サイズのサンプル１００枚を印字し、各サンプルの印字面について印字前と印字後の７５°光沢度をＪＩＳ Ｐ−８１４２に準じて測定し、光沢度低下率の平均値を算出して、この値を表面性の評価に用いた。
【００３２】
即ち、ここで算出される値が大きければ大きい程、そのサンプルは、電子写真方式による記録の際に、表面性が悪化することとなる。
【００３３】
ブリスター発生状況の評価
富士ゼロックス社製カラーレーザービームプリンター ドキュプリントＣ３５３０を使用してＡ３サイズのサンプル１００枚を印字した後、これら１００枚について、印字面に発生したブリスターの総数を目視にてカウントし、この値をブリスター発生状況の評価に用いた。
【００３４】
［実施例１］
酸化チタン１５重量％を添加混合した溶融ＰＥＴ（融点２５０℃、三井デュポン・ポリケミカル社製『シーラーＰＴ』）と、溶融接着性樹脂（変性ポリオレフィン系）を、溶融ＳＳ−ＬＬＤＰＥ（日本ポリオレフィン（株）製『ハーモレックスＮＨ７２５Ｎ』）と共に、坪量１５７ｇ／ｍ^２の上質紙の一方の面に、上質紙側からＳＳ−ＬＬＤＰＥ、接着性樹脂、ＰＥＴの順で積層されるように、Ｔダイを用いて押出温度３００℃にて３層共押出ラミネーションを行い、直ちに、これらの溶融樹脂と上質紙とを、周面を鏡面仕上げとしたクーリングロールと硬度９５度のニップロールを用いて、線圧１５ｋｇｆ／ｃｍで押圧・圧着した。
【００３５】
また、上質紙の他方の面には、酸化チタン１５重量％を添加混合した溶融ホモポリプロピレン（ＭＦＲ２３ｇ／１０分、密度０．９１ｇ／ｃｍ^３）を、溶融ＳＳ−ＬＬＤＰＥ（日本ポリオレフィン（株）製『ハーモレックスＮＨ７２５Ｎ』）と共に、ＳＳ−ＬＬＤＰＥが上質紙側に位置するように、Ｔダイを用いて押出温度３００℃にて２層共押出ラミネーションを行い、直ちに、これらの溶融樹脂と上質紙とを、マット仕上げのクーリングロールと硬度９５度のニップロールを用いて、線圧１５ｋｇｆ／ｃｍで押圧・圧着し、本願発明の積層耐水紙を得た。
【００３６】
即ち、この積層耐水紙は、酸化チタン含有ＰＥＴ層（１５μｍ）／接着性樹脂層（３μｍ）／ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層（７μｍ）／上質紙／ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層（１０μｍ）／酸化チタン含有ホモポリプロピレン（ホモＰＰ）層（１０μｍ）という積層構成を有する。
【００３７】
得られた積層耐水紙の両側の最外層に、帯電防止剤をグラビアコーターにて塗工した後、酸化チタン含有ＰＥＴ層を印字面として、表面性とブリスターの発生状況を評価した。
【００３８】
結果を表１に示す。表１より明らかなように、ここで得られた積層耐水紙は、ＬＢＰによる印字前の光沢度が９５％と極めて高く、しかも、印字後の光沢度低下がわずか１．５％であった。また、ＬＢＰ印字後もブリスターの発生は全く観察されなかった。
【００３９】
［比較例１］
上質紙の両面に、酸化チタン１５重量％を添加混合した溶融ホモＰＰ（ＭＦＲ２３ｇ／１０分、密度０．９１ｇ／ｃｍ^３）を押出しラミネーションにより積層した以外は、実施例１と同様にして積層耐水紙を製造した。
【００４０】
即ち、この積層耐水紙は、酸化チタン含有ホモＰＰ層（２０μｍ）／上質紙／酸化チタン含有ホモＰＰ層（２０μｍ）という積層構成を有する。
【００４１】
得られた積層耐水紙の両方の酸化チタン含有ホモＰＰ層に、帯電防止剤をグラビアコーターにて塗工した後、一方の酸化チタン含有ホモＰＰ層を印字面として、表面性とブリスターの発生状況を評価した。
【００４２】
結果を表１に示す。表１より明らかなように、ここで得られた積層耐水紙のＬＢＰ印字前の光沢度は８５％であったが、印字後はこれが１０．０％も低下した。また、ＬＢＰ印字後は、サンプル１枚当たり１１７個のブリスターが発生した。
【００４３】
［比較例２］
上質紙の両面に、酸化チタン１５重量％を添加混合した溶融ホモＰＰ（ＭＦＲ２３ｇ／１０分、密度０．９１ｇ／ｃｍ^３）を、溶融ＳＳ−ＬＬＤＰＥ（日本ポリオレフィン（株）製『ハーモレックスＮＨ７２５Ｎ』）と共に、ＳＳ−ＬＬＤＰＥが上質紙側に位置するように、２層共押出しラミネーションにより積層した以外は、実施例１と同様にして積層耐水紙を製造した。
【００４４】
即ち、この積層耐水紙は、酸化チタン含有ホモＰＰ層（１０μｍ）／ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層（１０μｍ）／上質紙／ＳＳ−ＬＬＤＰＥ層（１０μｍ）／酸化チタン含有ホモＰＰ層（１０μｍ）という積層構成を有する。
【００４５】
得られた積層耐水紙の両方の酸化チタン含有ホモＰＰ層に、帯電防止剤をグラビアコーターにて塗工した後、一方の酸化チタン含有ホモＰＰ層を印字面として、表面性とブリスターの発生状況を評価した。
【００４６】
結果を表１に示す。表１より明らかなように、ここで得られた積層耐水紙のＬＢＰ印字前の光沢度は８５％であったが、印字後はこれが１０．０％も低下した。なお、ブリスターの発生は、ＬＢＰ印字後も全く観察されなかった。
【００４７】
【表１】

【００４８】
【発明の効果】
本願発明によれば、紙基材の両面に熱可塑性樹脂を積層した積層耐水紙でありながら、電子写真方式による記録の際にブリスターの発生がなく、しかも、その記録の前後で表面性の悪化がない、積層耐水紙を得ることができる。
【００４９】
従って、本願発明によれば、電子写真方式による記録に適しており、美麗な印字面が得られる、耐水性を備えた記録紙を得ることができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a laminated waterproof paper suitable for recording by electrophotography, in which layers made of a thermoplastic resin are laminated on both sides of a paper substrate.
[0002]
[Prior art]
At present, recording by electrophotography is very commonly performed. In this method, characters and images of a copy are copied onto a recording sheet by transferring a charged latent image toner. A plain paper copy machine (PPC machine), a laser beam printer (LBP), and the like use this method. It is used as a recording device.
[0003]
Paper is usually used for such an electrophotographic recording sheet, but when water resistance is required, so-called synthetic paper or laminated paper is used. Among these, laminated paper is obtained by laminating a thermoplastic resin on a paper base, and is produced, for example, by laminating a thermoplastic resin on one or both sides of the paper base by an extrusion lamination method or a co-extrusion lamination method. Is done.
[0004]
[Patent Document 1]
Patent No. 2763011 (page 1, claim 1)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described electrophotographic method, when the latent image toner is transferred to a recording sheet and fixed by heat fusion, the recording sheet is passed between hot rolls at about 200 ° C., so that a paper-based recording sheet is used. In this case, the moisture in the paper evaporates due to the heating at this time. However, in the case of using a laminated paper in which a thermoplastic resin is laminated on both sides of a paper substrate, since the escape of moisture evaporated by the thermoplastic resin layer is blocked, these are laminated on the paper substrate surface. Pushing up the thermoplastic resin and creating a partial gap called a blister (non-adhesion part) between the paper base material and the thermoplastic resin layer, which should originally be bonded to the entire surface in a non-peelable manner. was there.
[0006]
One of the main uses of the water-resistant recording sheet for electrophotography is POP (Point of Purchase) of merchandise in convenience stores and supermarkets. In this use, beauty is of paramount importance. . However, when recording is performed by electrophotography using laminated paper, the surface thermoplastic resin is softened when the laminated paper passes between the hot rolls, and the surface tone of the hot roll is transferred to the softened resin. As a result, the surface properties of the laminated paper may be deteriorated, and the beauty may be impaired.
[0007]
Based on the above description, the present invention uses a laminated paper in which a thermoplastic resin is laminated on both sides of a paper base material, does not generate blisters during recording by an electrophotographic method, and has a deteriorated surface property before and after the recording. The purpose of the present invention is to provide a laminated waterproof paper.
[0008]
[Means for solving the problem]
As a result of intensive studies, the inventors of the present application have selected a linear low-density polyethylene (SS-LLDPE) synthesized using a single-site catalyst as a main resin for forming a layer in contact with both sides of a paper substrate, and The inventors have found that the above problems can be solved by selecting polyester as the main resin forming at least one of the outermost layers of the paper, and completed the present invention.
That is, the invention of the present application is a laminated water-resistant paper in which one or more layers made of a thermoplastic resin are laminated on both sides of a paper substrate. A laminated water-resistant paper, characterized in that a layer made of linear low-density polyethylene synthesized by using the above method is laminated, and a layer composed of polyester is laminated on at least one outermost layer.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0010]
In the present invention, the paper substrate refers to a plant fiber or a plant fiber which is produced by entanglement of plant fibers and other fibers and agglutination thereof. Any such paper substrate can be used in the present invention, but when imparting high gloss to the finished laminated water-resistant paper, the paper substrate should be as smooth as possible, for example, high quality paper. , Coated paper and the like are preferred.
[0011]
The laminated waterproof paper of the present invention is obtained by laminating a layer made of SS-LLDPE (hereinafter, simply referred to as an SS-LLDPE layer) on both sides of the paper substrate so as to be in contact with the paper substrate.
[0012]
Since SS-LLDPE is synthesized using a single-site catalyst having a uniform active site, it exhibits a sharper molecular weight distribution than linear low-density polyethylene (LLDPE) synthesized using a commonly used Ziegler catalyst. Representative examples of the single-site catalyst include a metallocene catalyst. This is a catalyst having a structure in which a transition metal atom such as titanium, zirconium, hafnium, vanadium, niobium, tantalum, chromium, molybdenum, or tungsten is sandwiched between two cyclopentadiene rings. Note that the synthesis of LLDPE using a single-site catalyst may be performed by any of a gas phase method, a high pressure method, and a solution method.
[0013]
The thickness of the SS-LLDPE layer is preferably 5 μm or more, particularly preferably in the range of 5 to 15 μm. When the thickness of the SS-LLDPE layer is less than 5 μm, the adhesiveness to the paper substrate is reduced, and the generation of blisters cannot be sufficiently suppressed. Further, when the thickness of the SS-LLDPE layer exceeds 15 μm, the finished laminated water-resistant paper tends to have reduced surface properties after recording by electrophotography. Since SS-LLDPE has a low melting point, it is heated and softened at the time of recording by the electrophotographic method. At this time, if the thickness of the SS-LLDPE layer is large, even the outermost layer of the laminated waterproof paper does not soften. In either case, the laminated water-resistant paper as a whole is softened and easily deformed.
[0014]
The laminated waterproof paper of the present invention is obtained by further laminating a layer made of polyester (hereinafter simply referred to as a polyester layer) on at least one outermost layer.
[0015]
As the polyester used herein, any polyester can be used as long as it can be processed to form the outermost layer of the laminated waterproof paper of the present invention. A material having a high melting point of 200 ° C. or higher or a high glass transition point is preferable so as to sufficiently withstand and not soften. In particular, polyethylene terephthalate (PET) having a melting point or a glass transition point of 200 ° C. or higher, and among them, PET of a grade suitable for extrusion processing forms the outermost layer of the laminated waterproof paper of the present invention from the viewpoint of processability and heat resistance. It is preferable as a resin to be used.
[0016]
The thickness of the polyester layer laminated on the outermost layer is preferably in the range of 5 to 30 μm. Even when the outermost layer is not softened by heating during recording by the electrophotographic method, the underlying SS-LLDPE layer and the like are softened. When the thickness of the polyester layer is less than 5 μm, the layer is liable to be affected by the softened lower layer, and the finished laminated water-resistant paper tends to have a reduced surface property after recording by electrophotography. On the other hand, if the thickness of the polyester layer is about 30 μm, the effects of the present invention can be sufficiently achieved. Therefore, providing a polyester layer having a thickness exceeding this is not economically viable.
[0017]
In the present invention, in addition to the SS-LLDPE layer and the polyester layer, one or more layers made of another thermoplastic resin (hereinafter simply referred to as other thermoplastic resin layers) may be laminated. Therefore, the laminated waterproof paper for electrophotography of the present invention is not only the simplest one such as SS-LLDPE layer / paper substrate / SS-LLDPE layer / polyester layer, but also other thermoplastic resin layer / SS-LLDPE layer / Paper base / SS-LLDPE layer / polyester layer, other thermoplastic resin layer / SS-LLDPE layer / paper base / SS-LLDPE layer / other thermoplastic resin layer / polyester layer, SS-LLDPE layer / paper base A laminated structure of material / SS-LLDPE layer / other thermoplastic resin layer / polyester layer can be adopted. In addition, two or more layers of other thermoplastic resin layers may be laminated. Further, when other thermoplastic resin layers are present on both sides of the paper substrate, the type of thermoplastic resin forming this, and the order of lamination of these other thermoplastic resin layers, one of The surface and the other surface may be the same or different.
[0018]
The outermost layer of the laminated waterproof paper of the present invention may contain an inorganic filler such as titanium oxide or calcium carbonate for the purpose of imparting opacity and writing properties. However, since the blending of the inorganic filler also deteriorates the surface properties of the laminated waterproof paper, the blending amount should be 25% by weight or less, preferably 15% by weight or less based on the outermost layer in which this is blended. preferable.
[0019]
Further, in the case where the laminated waterproof paper is used for recording by the electrophotographic method, it is particularly necessary to prevent static electricity. Therefore, in the laminated waterproof paper of the present invention, it is preferable to add or coat a known antistatic agent to at least the outermost resin layer. As a coating method of the antistatic agent, any of known coating methods can be adopted.
[0020]
In the laminated water-resistant paper of the present invention, the paper substrate, SS-LLDPE layer and other thermoplastic resin layers, in addition to the above, as long as the purpose of the present invention is not adversely affected, various additives may be added, A coating agent can be applied. For example, as these additives and coating agents, a sizing agent and an inorganic filler (titanium oxide, calcium carbonate, clay, talc, silica, etc.) are added to a paper base, an SS-LLDPE layer, another thermoplastic resin layer, For the polyester layer, commonly used additives and coating agents such as a blocking resistance agent (acrylic beads, glass beads, silica, etc.) and an adhesiveness improver can be used.
[0021]
The laminated waterproof paper of the present invention is a known method, such as an extrusion lamination method or a co-extrusion lamination method, alone or in an appropriate combination thereof, and an SS-LLDPE layer, a polyester layer, and other thermoplastic resin layers are formed on a paper substrate. Can be laminated and manufactured. As described above, when an inorganic filler such as titanium oxide is blended with the resin forming the outermost layer for the purpose of opacity and the like, lamination processability is deteriorated.In such a case, the resin blended with the inorganic filler is used. If co-extruded and laminated with a resin containing no inorganic filler, lamination can be stably performed even if the thickness of the resin layer is reduced, while suppressing the occurrence of troubles such as so-called film breakage.
[0022]
Also, when a high gloss surface tone is required for the laminated waterproof paper of the present invention, in extrusion lamination or co-extrusion lamination, a cooling roll that comes into contact with the molten resin is used with a mirror-finished peripheral surface, Further, by using a nip roll having a high hardness as a nip roll opposed to the cooling roll and pressing / compressing the resin and the paper base material with a high linear pressure, the surface of the laminated resin can be made highly glossy. . For this purpose, it is preferable to use a nip roll having a hardness of 80 degrees or more (JIS K-6253) or more, and to perform pressing and crimping at a linear pressure of 15 kgf / cm or more. Here, high gloss means that the glossiness is 75% or more when measured according to JIS P-8142.
[0023]
When the laminated waterproof paper of the present invention is used for recording by electrophotography, the surface on which the polyester layer forms the outermost layer may be used as the recording surface. Since the surface properties of the outermost layer do not deteriorate before and after recording by the electrophotographic method, recording is performed while maintaining a beautiful surface tone. The laminated waterproof paper of the present invention has a surface glossiness reduction of 5% or less before and after recording by the electrophotographic method. Therefore, a product provided with a high gloss surface tone can maintain high gloss even after recording by electrophotography.
[0024]
[Action]
The inventors of the present application have found that a blister that occurs when a laminated waterproof paper in which a thermoplastic resin is laminated on both sides of a paper base material is used for recording by a PPC machine or LBP is generated when the laminated waterproof paper is heated. It has been found that the evaporation moisture in the paper substrate occurs because the escape area is blocked by the thermoplastic resin layer laminated on the paper substrate.
[0025]
Therefore, in the present invention, the layer in contact with both sides of the paper substrate is mainly formed by SS-LLDPE. SS-LLDPE is easily softened, but keeps a high viscosity even after softening at a temperature that can be applied during recording by the electrophotographic method. Moreover, SS-LLDPE has an extremely strong adhesiveness to a paper substrate. Therefore, even if moisture evaporates from the paper base material at this time, the softened SS-LLDPE blocking the upper surface cannot be easily pushed up.
[0026]
Further, in the present invention, at least one outermost layer of the laminated waterproof paper is formed mainly of polyester. Polyester has high heat resistance and does not soften during recording by the electrophotographic method, so that the surface condition of the PPC machine or the heat roll of the LBP is not transferred and the surface property is not deteriorated.
[0027]
Further, the laminated water-resistant paper of the present invention can have a high gloss surface by performing extrusion lamination or co-extrusion lamination using a cooling roll having a mirror-finished peripheral surface. Since the paper base is composed of intricately entangled plant fibers and the like, there are countless minute irregularities on its surface, and a thermoplastic resin is applied to this paper base by extrusion lamination or co-extrusion lamination. In the case of manufacturing a laminated waterproof paper by laminating, the molten resin extruded in a thin film form on the surface of the paper base material is usually laminated following irregularities on the surface. Therefore, it has been quite difficult to make the surface of the laminated waterproof paper high gloss.
[0028]
However, in the present invention, SS-LLDPE, which is laminated in contact with the paper substrate, does not follow the unevenness of the paper substrate, particularly the concave portion, even when laminated on the paper substrate by an extrusion lamination method or a co-extrusion lamination method. Since the SS-LLDPE layer is formed, a laminated waterproof paper having a high gloss surface can be obtained. In addition, in the present invention, since the outermost layer of the laminated waterproof paper is mainly formed of polyester, the surface properties do not deteriorate before and after recording by the electrophotographic method, and the gloss is not impaired.
[0029]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described based on examples.
[0030]
In Examples and Comparative Examples, the evaluation of surface properties and blister generation was performed as follows.
[0031]
Evaluation of surface properties 100 sheets of A3-size samples were printed using Fuji Xerox's color laser beam printer Docuprint C3530, and the 75 ° glossiness before and after printing on the printed surface of each sample was measured. It measured according to JIS P-8142, calculated the average value of the gloss reduction rate, and used this value for evaluation of surface properties.
[0032]
That is, the larger the value calculated here, the worse the surface property of the sample becomes during recording by the electrophotographic method.
[0033]
Evaluation of blister generation status After printing 100 sheets of A3 size using Fuji Xerox's color laser beam printer Docuprint C3530, the total number of blisters generated on the printing surface of these 100 sheets was visually observed. , And this value was used for evaluating the blister generation status.
[0034]
[Example 1]
A melted PET (melting point 250 ° C., “Sealer PT” manufactured by DuPont-Mitsui Polychemicals Co., Ltd.) to which 15% by weight of titanium oxide was added and mixed with a melt-adhesive resin (modified polyolefin type) were melted by SS-LLDPE (Nippon Polyolefin Co., Ltd.). ) made with the "Harmonic Rex NH725N"), on one surface of woodfree paper having a basis weight of 157g / ^{m 2,} SS-LLDPE from fine paper side, the adhesive resin, as laminated in this order PET, a T-die A three-layer co-extrusion lamination was performed at an extrusion temperature of 300 ° C., and the molten resin and high-quality paper were immediately subjected to a linear pressure of 15 kgf using a cooling roll having a mirror-finished peripheral surface and a nip roll having a hardness of 95 °. / Cm.
[0035]
On the other side of the high-quality paper, a molten homopolypropylene (MFR 23 g / 10 min, density 0.91 g / cm ³ ) to which 15% by weight of titanium oxide was added and mixed was melted SS-LLDPE (manufactured by Nippon Polyolefin Co., Ltd.). Along with “Harmolex NH725N”), two-layer coextrusion lamination was performed at an extrusion temperature of 300 ° C. using a T-die so that SS-LLDPE was positioned on the high-quality paper side. Was pressed and crimped at a linear pressure of 15 kgf / cm using a mat-finished cooling roll and a nip roll having a hardness of 95 to obtain a laminated waterproof paper of the present invention.
[0036]
That is, the laminated waterproof paper is made of a titanium oxide-containing PET layer (15 μm) / adhesive resin layer (3 μm) / SS-LLDPE layer (7 μm) / high quality paper / SS-LLDPE layer (10 μm) / titanium oxide-containing homopolypropylene ( Homo PP) layer (10 μm).
[0037]
The outermost layer on both sides of the obtained laminated water-resistant paper was coated with an antistatic agent using a gravure coater, and then the surface properties and the occurrence of blisters were evaluated using the titanium oxide-containing PET layer as the printing surface.
[0038]
Table 1 shows the results. As is clear from Table 1, the laminated waterproof paper obtained here had a very high glossiness before printing by LBP of 95%, and the glossiness reduction after printing was only 1.5%. No blistering was observed even after LBP printing.
[0039]
[Comparative Example 1]
Laminated water-resistant in the same manner as in Example 1 except that molten homo PP (MFR 23 g / 10 min, density 0.91 g / cm ³ ) to which 15% by weight of titanium oxide was added and mixed was extruded and laminated on both sides of high quality paper by extrusion lamination. Paper was manufactured.
[0040]
That is, the laminated waterproof paper has a laminated structure of titanium oxide-containing homo PP layer (20 μm) / quality paper / titanium oxide-containing homo PP layer (20 μm).
[0041]
After applying an antistatic agent to both the titanium oxide-containing homo PP layers of the obtained laminated water-resistant paper with a gravure coater, one of the titanium oxide-containing homo PP layers was used as a printing surface, and the surface properties and the occurrence of blisters were observed. Was evaluated.
[0042]
Table 1 shows the results. As is evident from Table 1, the glossiness of the laminated waterproof paper obtained before LBP printing was 85%, but after printing, it decreased by 10.0%. After LBP printing, 117 blisters were generated per sample.
[0043]
[Comparative Example 2]
Fused homo PP (MFR 23 g / 10 min, density 0.91 g / cm ³ ) to which 15% by weight of titanium oxide was added and mixed on both sides of high-quality paper, was melted SS-LLDPE (“Harmorex NH725N” manufactured by Nippon Polyolefin Co., Ltd.). ), And laminated water-resistant paper was manufactured in the same manner as in Example 1 except that the two layers were laminated by co-extrusion lamination so that SS-LLDPE was positioned on the high-quality paper side.
[0044]
That is, the laminated waterproof paper has a laminated structure of a titanium oxide-containing homo PP layer (10 μm) / SS-LLDPE layer (10 μm) / fine wood / SS-LLDPE layer (10 μm) / titanium oxide-containing homo PP layer (10 μm). Have.
[0045]
After applying an antistatic agent to both the titanium oxide-containing homo PP layers of the obtained laminated water-resistant paper with a gravure coater, one of the titanium oxide-containing homo PP layers was used as a printing surface, and the surface properties and the occurrence of blisters were observed. Was evaluated.
[0046]
Table 1 shows the results. As is evident from Table 1, the glossiness of the laminated waterproof paper obtained before LBP printing was 85%, but after printing, it decreased by 10.0%. The occurrence of blisters was not observed at all even after LBP printing.
[0047]
[Table 1]

[0048]
【The invention's effect】
According to the invention of the present application, although it is a laminated waterproof paper in which a thermoplastic resin is laminated on both sides of a paper base, there is no blistering at the time of recording by the electrophotographic method, and the surface property is deteriorated before and after the recording. And a laminated waterproof paper can be obtained.
[0049]
Therefore, according to the invention of the present application, it is possible to obtain a water-resistant recording paper which is suitable for recording by an electrophotographic method and which can provide a beautiful printed surface.

Claims (3)

紙基材の両面に１以上の熱可塑性樹脂からなる層が積層された積層耐水紙であって、紙基材の両面に、この紙基材に接してシングルサイト系触媒を用いて合成された直鎖状低密度ポリエチレンからなる層が積層され、かつ、少なくとも一方の最外層にポリエステルからなる層が積層されていること特徴とする、積層耐水紙。A laminated waterproof paper in which a layer made of one or more thermoplastic resins is laminated on both sides of a paper base, and is synthesized on both sides of the paper base using a single-site catalyst in contact with the paper base. A laminated waterproof paper characterized in that a layer composed of linear low-density polyethylene is laminated and a layer composed of polyester is laminated on at least one outermost layer. ポリエステルとして、融点又はガラス転移点が２００℃以上のポリエチレンテレフタレートを用いたことを特徴とする、請求項１に記載の積層耐水紙。The laminated waterproof paper according to claim 1, wherein a polyethylene terephthalate having a melting point or a glass transition point of 200 ° C or more is used as the polyester. 電子写真方式による記録後の光沢度が、ＪＩＳ Ｐ−８１４２に準じた測定法により光沢度７５％以上を示すことを特徴とする、請求項１又は２に記載の積層耐水紙。3. The laminated waterproof paper according to claim 1, wherein the glossiness after recording by an electrophotographic method shows a glossiness of 75% or more by a measuring method according to JIS P-8142. 4.