JP2004297591A - 移動通信端末装置および移動通信端末装置における回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバ方法 - Google Patents

移動通信端末装置および移動通信端末装置における回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回線交換音声通話とVoIP音声通話との間でシームレスに切替えることが可能な移動通信端末装置を得ること。
【解決手段】回線交換ネットワークを利用した回線交換音声通話とVoIPネットワークを利用したVoIP音声通話を実行することが可能な移動通信端末装置1であって、音声コーデック部2によって変換されたコーデックデータの出力先を回線交換通信処理手段15および/またはVoIP通信処理手段7,8,9に切替えるとともに、回線交換通信処理手段15またはVoIP通信処理手段7,8,9によって受信処理されたコーデックデータのいずれかを選択して音声コーデック部2に出力するセレクタ11と、回線交換通信処理手段15とVoIP通信処理手段7,8,9によって受信処理されたコーデックデータ間で同期を取る同期手段7,12,13とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、回線交換音声通話機能とVoIP(Voice Over Internet Protocol)音声通話機能を有し、両機能によってなされる通話間のハンドオーバをシームレスに実行することが可能な移動通信端末装置および移動通信端末装置における回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、IPネットワークを介して音声通話を行うVoIP技術が発達し、このVoIP音声通話機能を用いた固定電話のIP電話サービスが実現されはじめている。このVoIP音声通話機能を用いたIP電話サービスは、インターネットや社内LANなどのIPネットワークとアナログ電話機との間に、アナログの音声信号をデジタル信号に変換し、さらにIPパケットを作り出す機能およびこの逆の機能を有するVoIPゲートウェイを設置したシステムによって提供される。アナログ電話機からの音声信号がVoIPゲートウェイによってデジタル信号に変換され、さらに宛先情報などを有する制御データとともにIPパケットにされる。IPパケットにされた音声データは、IPネットワーク内のルータによって宛先IPアドレスへとルーティングされる。宛先IPアドレスに相当するVoIPゲートウェイにIPパケットが到達すると、VoIPゲートウェイによって、IPパケットからデジタル信号が取り出され、さらにアナログの音声信号へと変換され、アナログ電話機から音声が出力される(たとえば、非特許文献1参照)。
【0003】
このようなVoIP音声通話機能を用いた固定電話のIP電話サービスでは、従来の電話交換機を用いた電話サービスの場合に比べて、割安なルータを使用できることや、データをパケットとして送れることで、通話料金を大幅に引き下げることができるという利点を有している。
【0004】
【非特許文献1】
「IP電話の基板テクノロジ VoIPを解明する」、日経NETWORK、株式会社日経BP、2002年5月22日、No.26、P.51〜67
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一方、近年急激に普及してきた携帯電話などの移動通信端末装置では、VoIP音声通話機能を用いたIP電話サービスは提供されておらず、回線交換ネットワークを使用したサービスが一般的に提供されている。そのため、移動通信端末装置の通話料金は比較的高価であるという問題点があった。
【0006】
そこで、移動通信端末装置でも、回線交換音声通話機能に加えてVoIP音声通話機能を有するサービスを利用することができれば、固定電話の場合と同じように通話料金を引き下げることが可能になる。実際に、回線交換音声通話機能とVoIP音声通話機能とを1つの移動通信端末装置内に単純に実装することは技術的には可能である。しかし、現時点では、移動通信端末装置に対してこれらの2つの機能を使用できるサービスは提供されていない。
【0007】
また、たとえ回線交換音声通話機能とVoIP音声通話機能とを有する移動通信端末装置が提供されたとしても、回線交換ネットワークを流れる音声データとIPネットワークを流れる音声データとは異なるものであり、しかも互いに同期していないために、回線交換音声通話とVoIP音声通話とをシームレスに切替える方法については検討されていないという問題点があった。
【0008】
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、回線交換音声通話機能とVoIP音声通話機能とを有する移動通信端末装置において、回線交換音声通話とVoIP音声通話との間でシームレスに切替えることが可能な移動通信端末装置および移動通信端末装置における回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバ方法を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明にかかる移動通信端末装置は、回線交換ネットワークを利用した回線交換音声通話とVoIPネットワークを利用したVoIP音声通話を実行することが可能な移動通信端末装置であって、音声信号を圧縮してコーデックデータに変換し、またコーデックデータを音声信号に変換する音声コーデック手段と、前記コーデックデータを回線交換ネットワークと無線で送受信する処理を行う回線交換通信処理手段と、前記コーデックデータをVoIPネットワークと無線で送受信する処理を行うVoIP通信処理手段と、前記音声コーデック手段によって変換されたコーデックデータの出力先を前記回線交換通信処理手段および/または前記VoIP通信処理手段に切替えるとともに、前記回線交換通信処理手段または前記VoIP通信処理手段によって受信処理されたコーデックデータのいずれかを選択して前記音声コーデック手段に出力するデータ選択手段と、前記回線交換通信処理手段または前記VoIP通信処理手段によって受信処理された前記コーデックデータ間で同期を取る同期手段と、所定の条件にしたがって、前記データ選択手段と前記同期手段の動作状態の切替えを行うハンドオーバ制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる移動通信端末装置および移動通信端末装置における回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバ方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
図1は、この発明にかかる移動通信端末装置の構成を示すブロック図であり、図2は、この発明にかかる移動通信端末装置が適用されるネットワークシステムの一例を示す図である。この移動通信端末装置1が適用されるネットワークシステムは、図2に示されるように、移動通信端末装置1と無線で通信し、回線交換で音声通話を行う回線交換ネットワーク50と、移動通信端末装置1と無線で通信し、VoIPで音声通話を行うVoIPネットワーク60とで構成される。これらの回線交換ネットワーク50で音声通話を利用できる範囲と、VoIPネットワークで音声通話60を利用できる範囲とは、完全に重なっていないものとする。
【0012】
なお、以下の説明では、回線交換ネットワーク50として、基地局51a〜51fと複数の基地局51a〜51fを制御する基地局制御装置52a,52bとを含む無線ネットワーク53a,53bとコアネットワーク54からなるW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の回線交換ネットワークを用い、VoIPネットワーク60として無線LAN(Local Area Network)基地局61a,61bとデータをパケット化して伝送するIPネットワーク62からなる無線LAN方式のVoIPネットワークを用いる場合を例に挙げる。
【0013】
移動通信端末装置1は、音声信号と回線交換およびVoIPでの音声通話で共通に使用可能な形式のコーデックデータとの変換を行う音声コーデック部2、コーデックデータ列内に音声同期データを所定間隔で挿入する音声同期データ生成部3、回線交換の音声通話を制御する回線交換呼制御部4、コーデックデータを回線交換ネットワーク50との間で送受信する処理を行う第1の無線部5、VoIPの音声通話の呼制御を実施するVoIP呼制御部6、コーデックデータとVoIPで音声通話を行うためのVoIP音声データとの間のフォーマットの変換を行うとともに受信したデータを所定期間バッファリングしてデータの揺らぎを吸収するRTP/揺らぎ吸収部7、VoIP音声データ用のIP層の伝送制御を行うIP層処理部8、VoIP音声データをVoIPネットワーク60との間で送受信する第2の無線部9、回線交換/VoIP間のハンドオーバ(以下、システム間ハンドオーバという)時に移動通信端末装置1全体を制御するハンドオーバ制御部10、システム間ハンドオーバ時に送受信するコーデックデータを回線交換側および/またはVoIP側に切替えるセレクタ11、回線交換側で受信した音声同期用データとVoIP側で受信した音声同期データから同期タイミングを検出するCS−VoIP同期部12、回線交換側で受信したコーデックデータをシステム間ハンドオーバ時に一時的にバッファリングする音声バッファ13、回線交換による通信とVoIPによる通信の無線を切替えるRFセレクタ14を備えて構成される。
【0014】
第1の無線部5は、回線交換ネットワーク50と通信されるデータに対して無線リンクの制御を行うRLC(Radio Link Control)部15、無線リソースの割当て制御などを行うMAC(Medium Access Control)部16、物理層の伝送制御を行う物理層部17を有している。
【0015】
セレクタ11は、上り方向(移動通信端末装置1からネットワーク側方向)の音声データを回線交換によって送信するのか、VoIPによって送信するのか、または双方で送信するのかについての切替えを行う送信セレクタ18と、下り方向(ネットワーク側から移動通信端末装置1方向)の回線交換による音声データとVoIPによる音声データとのどちらを音声コーデック部2に出力するかを切替える受信セレクタ19と、を有する。
【0016】
音声同期データ生成部3は、システム間ハンドオーバ時に、コーデックデータ列に任意の所定間隔で音声同期データを挿入するが、この音声同期データに自系(自移動通信端末装置)のシステム間ハンドオーバの状態を示す状態フラグを搭載する機能も有する。この状態フラグは、システム間ハンドオーバを完了させるためには、自系の状態だけでなく、通話している他系(相手の移動通信端末装置)の状態をも確認する必要があるために設けられるものであり、自系におけるシステム間ハンドオーバが完了したか否かを表している。なお、自系においてシステム間ハンドオーバが完了した後に、他系から受信した音声同期データ内の状態フラグから、他系のシステム間ハンドオーバ完了の状態を確認できた時点で、音声同期データ生成部3による音声同期データの送出は完了する。
【0017】
ハンドオーバ制御部10は、(1)通話していない状態である「IDLE」状態、(2)回線交換にて通話中または通話のための呼制御中の状態である「CS」状態、(3)VoIPにて通話中または通話のための呼制御中の状態である「VoIP」状態、(4)回線交換からVoIPへのハンドオーバ過渡期の状態である「HO−C」状態、(5)VoIPから回線交換へのハンドオーバ過渡期の状態である「HO−V」状態の5つの状態のいずれかによって、音声同期データ生成部3、送信セレクタ18、受信セレクタ19およびCS−VoIP同期部12の状態を切替える。
【0018】
図3は、5つの状態に対応したセレクタ(送信セレクタおよび受信セレクタ)とCS−VoIP同期部の動作状態を示す図であり、図4は、これらの5つの状態間の遷移の関係を模式的に示す図である。移動通信端末装置1が「IDLE」状態および「CS」状態にある場合には、送信セレクタ18と受信セレクタ19はともに回線交換ネットワーク50との通信が可能な状態(図中「CS」と表記)に選択されており、CS−VoIP同期部12は休止状態(図中「OFF」と表記)にある。つぎに、移動通信端末装置1が「VoIP」状態にある場合には、送信セレクタ18と受信セレクタ19はともにVoIPネットワーク60との通信が可能な状態(図中「VoIP」と表記)に選択されており、CS−VoIP同期部12は休止状態にある。
【0019】
つぎに、移動通信端末装置1が「HO−C」状態にある場合には、送信セレクタ18は回線交換ネットワーク50とVoIPネットワーク60の双方にコーデックデータを送信する状態(図中「Both」と表記)にあり、受信セレクタ19は回線交換ネットワーク50から受信したコーデックデータのみを通過させる状態に選択されている。また、CS−VoIP同期部12は、回線交換ネットワーク50とVoIPネットワーク60の双方から得たコーデックデータを同期させる処理を実行する状態(図中「ON」と表記)にある。
【0020】
そして、移動通信端末装置1が「HO−V」状態にある場合には、送信セレクタ18は回線交換ネットワーク50とVoIPネットワーク60の双方にコーデックデータを送信する状態にあり、受信セレクタ19はVoIPネットワーク60から受信したコーデックデータのみを通過させる状態に選択されている。また、CS−VoIP同期部12は、回線交換ネットワーク50とVoIPネットワーク60の双方から得たコーデックデータを同期させる処理を実行する状態にある。
【0021】
さらに、音声同期データ生成部3は、互いに通話中の移動通信端末装置1がシステム間ハンドオーバが可能なことを検知してから、双方の移動通信端末装置1がシステム間ハンドオーバを完了するまでの間、音声同期データを生成してコーデックデータ列中に挿入する処理を行う。
【0022】
なお、図1において、実線の矢印は音声データの流れを示し、点線の矢印はシステム間ハンドオーバ時における信号の流れを示している。また、音声コーデック部2には、移動通信端末装置1の使用者の音声を検出するマイク21と、受信した音声データを音声信号として出力するスピーカ22が接続されている。
【0023】
また、特許請求の範囲における回線交換通信処理手段は、第1の無線部5に相当し、同じくVoIP通信処理手段は、RTP/揺らぎ吸収部7、IP層処理部8、第2の無線部9に相当し、同じくデータ選択手段は、送信セレクタ18と受信セレクタ19からなるセレクタ11に相当し、同じく同期手段は、CS−VoIP同期部12、音声バッファ13、RTP/揺らぎ吸収部7に相当する。
【0024】
つぎに、この発明にかかる移動通信端末装置1の動作処理について、回線交換音声通話のみの場合、VoIP音声通話のみの場合、および回線交換音声通話とVoIP音声通話との間のシステム間ハンドオーバの場合を順に説明する。
【0025】
最初に、移動通信端末装置1での回線交換音声通話について説明する。ここでは、図2において、回線交換ネットワーク50で音声通話可能な位置P1に存在する移動通信端末装置1Aが、回線交換ネットワーク50で音声通話可能な位置P11に存在する他の移動通信端末装置1Bに発呼して通話を行い、通話完了後に移動通信端末装置1A側から終話する場合を説明する。なお、この状態は図3における「CS」状態に相当する。
【0026】
図5は、この発明にかかる移動通信端末装置における回線交換音声通話時のデータの流れの概略を示す図である。マイク21から入った音声信号は音声コーデック部2で、圧縮されたコーデックデータに変換される。変換されたコーデックデータは、音声同期データ生成部3を通り、セレクタ11内の送信セレクタ18で回線交換ネットワーク50への送出経路が選択され、第1の無線部5へと入力する。第1の無線部5でコーデックデータは回線交換ネットワーク50で無線通信を行うための処理を施された後に、通常の回線交換ネットワーク50へ送出される。なお、以下では、回線交換ネットワーク50で送受信されるデータを回線交換音声データという。回線交換音声データは音声コーデック部2と第1の無線部5の間を回線交換ネットワーク50のタイミングに同期して一定間隔で流れる。
【0027】
一方、第1の無線部5で通話相手の移動通信端末装置1Bから回線交換音声データが受信されると、コーデックデータが取り出され、コーデックデータはセレクタ11内の受信セレクタ19を通り、音声コーデック部2に入力する。音声コーデック部2で、音声データが音声信号に変換され、スピーカ22から音声として出力される。
【0028】
図6は、回線交換音声通話の呼制御手順を示すシーケンス図である。なお、この回線交換音声通話の呼制御手順は、従来の携帯電話における呼制御と同じであるので詳細な説明は省略する。まず、発信要求する移動通信端末装置1Aの回線交換呼制御部4によって第1の無線部5を通して呼制御シーケンスが動作し、まず回線交換ネットワークと、無線リソースの制御を行うための「RRC Connection establishment」、移動管理を行うための「MM Connection establishment」を実施する(SQ1,SQ2)。その後、回線交換ネットワーク50に対して、発信要求(SETUP)を送信する(SQ3)。
【0029】
発信要求を受けた回線交換ネットワーク50側では、移動通信端末装置1Bと「RRC Connection establishment」、「MM Connection establishment」を実施する(SQ4,SQ5)。その後、回線交換ネットワーク50から発信要求(SETUP)を移動通信端末装置1Bへ送信する(SQ6)。発信要求を受けた(着信)移動通信端末装置1Bは、着信要求の確認(CALL CONFIRMED)、呼出開始通知(ALERTING)および受け通知(CONNECT)をそれぞれ回線交換ネットワーク50に送出する(SQ7〜SQ9)。
【0030】
移動通信端末装置1Bからメッセージを受け取った回線交換ネットワーク50は、発信設定開始通知(CALL PROCEEDING)、呼呼出開始通知(ALERTING)および受付通知(CONNECT)を、移動通信端末装置1Aに対して送出する(SQ10〜SQ12)。移動通信端末装置1Aは、受付通知(CONNECT)を受信した後、回線交換ネットワーク50経由で移動通信端末装置1Bに通話開始(CONNECT ACKNOWLEDGE)を送信し(SQ13)、以降、図5で説明したように移動通信端末装置1A,1B間では音声通話が開始される(SQ14)。
【0031】
音声通話が終了すると、移動通信端末装置1Aは、呼切断要求(DISCONNECT)を回線交換ネットワーク50経由で移動通信端末装置1Bに送信する(SQ15)。呼切断要求を受信した移動通信端末装置1Bは、「RELEASE」を回線交換ネットワーク50経由で移動通信端末装置1Aに送信する(SQ16)。移動通信端末装置1Aは「RELEASE」を受信すると、移動通信端末装置1Bに対して「DISCONNECT RELEASE」を送信し(SQ17)、「MM Connection Release」、「RRC Connection Release」を実施して、通信を終了する(SQ18〜SQ19)。また、「DISCONNECT RELEASE」を受信した移動通信端末装置1Bも「MM Connection Release」、「RRC Connection Release」を実施して、通信を終了する(SQ20〜SQ21)。
【0032】
つぎに、移動通信端末装置1でのVoIP音声通話について説明する。ここでは、図2において、VoIPネットワーク60上で通話可能な位置P3に存在する移動通信端末装置1AがVoIPネットワーク60で通信可能な位置P13に存在する他の移動通信端末装置1Bに対して発呼し、通話完了後に移動通信端末装置1Bから終話する場合を示している。なお、この状態は図3における「VoIP」状態に相当する。
【0033】
図7は、この発明にかかる移動通信端末装置におけるVoIP音声通話時のコーデックデータの流れを示す図である。マイク21に入力された音声信号は音声コーデック部2でコーデックデータに変換される。変換されたコーデックデータは、音声同期データ生成部3を通り、セレクタ11内の送信セレクタ18でVoIPネットワーク60側への送出経路が選択され、RTP/揺らぎ吸収部7へと送信される。RTP/揺らぎ吸収部7で、コーデックデータにRTPヘッダが付加され、IP層処理部8でコーデックデータをVoIPネットワーク60で送信するためにさらにUDP/IPヘッダが付加される。そして、RFセレクタ14、第2の無線部9を介して、VoIPネットワーク60へコーデックデータが送出される。なお、以下では、VoIPネットワーク60で送信されるデータをVoIP音声データという。
【0034】
一方、VoIPネットワーク60からのVoIP音声データが第2の無線部9で受信されると、VoIP音声データは、RFセレクタ14を介して、IP層処理部8でUDP/IPヘッダが外され、RTP/揺らぎ吸収部7に入力される。RTP/揺らぎ吸収部7で、RTPが終端された後に、コーデックデータは所定期間バッファリングされ、VoIPネットワーク60上で生じたVoIP音声データの揺らぎが吸収される。そして、セレクタ11内の受信セレクタ19を通り、音声コーデック部2にコーデックデータは入力する。音声コーデック部2で、コーデックデータが音声信号に変換され、スピーカ22から音声として出力される。
【0035】
図8は、VoIP音声通話の呼制御手順の一例を示すシーケンス図である。この図8では、VoIPで呼制御を行うプロトコルとしてSession Initiation Protocol(以下、SIPという)を用いる場合を例に挙げており、その呼制御手順は、従来のIP電話におけるSIPを用いる呼制御手順と同じであるので、詳細な説明は省略する。まず、それぞれの移動通信端末装置1A,1Bは、VoIPネットワーク60を利用した通話が可能になったことを検知すると、VoIPネットワーク60上に設置される図示しないSIPサーバに登録(Register)を実施し(SQ31,SQ33)、SIPサーバは、登録を完了すると、「200OK」をそれぞれの移動通信端末装置1に送信する(SQ32,SQ34)。
【0036】
発信側の移動通信端末装置1Aは、「INVITE」命令をSIPサーバ経由で相手端末に送信する(SQ35)。着信側の移動通信端末装置1Bは、「INVITE」命令を受信した後、「100Trying」、「180Ringing」および「200OK」を移動通信端末装置1Aに送信する(SQ36〜SQ38)。移動通信端末装置1Aは、「100Trying」、「180Ringing」および「200OK」を受信した後に、「ACK」を移動通信端末装置1Bに送信すると(SQ39)、通話状態に入る(SQ40)。通話状態における移動通信端末装置1A,1B内でのデータの流れは、上述した図7のとおりである。
【0037】
一方、通話状態を終了する場合には、終了する側のたとえば移動通信端末装置1Bから「Bye」が送信され(SQ41)、移動通信端末装置1Aがこの「Bye」に対する応答として「ACK」を移動通信端末装置1Bに送信する(SQ42)。移動通信端末装置1Bで「ACK」を受信すると、両移動通信端末装置1A,1B間でのVoIPの呼が切断される。
【0038】
以上で説明したように、この発明では、移動通信端末装置1の音声コーデック部2で変換されるコーデックデータは、回線交換音声通話の場合でも、VoIP音声通話の場合でも、ともに同じデータフォーマットを有し、共通して使用されるものである。
【0039】
つぎに、回線交換音声通話とVoIP音声通話との間のシステム間ハンドオーバの場合にいて説明する。ここでは、図2で回線交換での音声通話を行っている移動通信端末装置1Aが位置P1からVoIPネットワーク60での音声通話が可能な位置P2へ移動し、ほぼ同時に回線交換での音声通話を行っている移動通信端末装置1Bが位置P11からVoIPネットワーク60での音声通話が可能な位置P12へ移動して、回線交換ネットワーク50とVoIPネットワーク60の両方の呼が確立された状態から、回線交換音声通話を切断してVoIP音声通話に切替える状態に移行する場合を例に挙げて説明する。
【0040】
図9は、この発明にかかる移動通信端末装置におけるシステム間ハンドオーバ時のデータの流れを示す図である。システム間ハンドオーバ時の送信側の移動通信端末装置1では、マイクから入った音声は音声コーデック部2で圧縮処理され、コーデックデータに変換される。変換されたコーデックデータは、音声同期データ生成部3に入力する。音声同期データ生成部3では、図3の「HO−C」状態にあるので、任意の所定の間隔で音声コーデック部2から入力されるコーデックデータをハンドオーバ用の音声同期データに置き換えて送出する。このハンドオーバ用の音声同期データの送信間隔は固定とし、送信処理中にその送信間隔を変化させることはない。また、このときの音声同期データには、ハンドオーバが完了していないことを示す状態フラグが設定される。
【0041】
そして、コーデックデータは、セレクタ11内の送信セレクタ18へ入力する。送信セレクタ18は、図3の「HO−C」の状態にあることをハンドオーバ制御部10から通知されているので、回線交換ネットワーク50とVoIPネットワーク60の両方の経路によって同時に同じコーデックデータを送信する。すなわち、送信セレクタ18は、一つ目の経路として、第1の無線部5を介して回線交換ネットワーク50へ回線交換音声データを送信し、二つ目の経路として、RTP/揺らぎ吸収部7、IP層処理部8、RFセレクタ14および第2の無線部9を介してVoIPネットワーク60へVoIP音声データを送信する。このように、システム間ハンドオーバ時には、音声データの送信を行う移動通信端末装置1は、回線交換音声データとVoIP音声データを、それぞれ別々のネットワーク50,60を経由して通話相手側の移動通信端末装置1に送信することになる。
【0042】
逆に、システム間ハンドオーバ時における受信側の移動通信端末装置1は、回線交換ネットワーク50を経由してきた回線交換音声データを第1の無線部5で受信し、VoIPネットワーク60を経由してきたVoIP音声データを第2の無線部9で受信する。
【0043】
第1の無線部5で受信された回線交換音声データは、第1の無線部5でコーデックデータ(以下、回線交換コーデックデータという)が取り出される。取り出された回線交換コーデックデータは、音声バッファ13に入力し、そして受信セレクタ19に入力する。また、音声バッファ13から出力される回線交換コーデックデータの一部は、CS−VoIP同期部12にも入力する。
【0044】
第2の無線部9で受信したVoIP音声データは、第2の無線部9から、RFセレクタ14を通って、IP層処理部8でヘッダ処理がされ、さらにRTP/揺らぎ吸収部7でRTPの終端処理がなされて、一時的にバッファリングされ、揺らぎが吸収される。そして、VoIP音声データは、所定期間経過後に、受信セレクタ19に入力する。また、RTP/揺らぎ吸収部7から出力されるコーデックデータ(以下、VoIPコーデックデータという)の一部は、CS−VoIP同期部12にも入力する。
【0045】
CS−VoIP同期部12は、図3の「HO−C」状態にあるので、入力された回線交換コーデックデータとVoIPコーデックデータとを同期させるために、両コーデックデータの遅延を検出する。図10は、CS−VoIP同期部における回線交換コーデックデータとVoIPコーデックデータとを同期させる動作処理を説明するための図である。回線交換コーデックデータおよびVoIPコーデックデータの双方において、通常のコーデックデータの列の中に、所定間隔で送信側移動通信端末装置1の音声同期部で生成された音声同期データが挿入されている。
【0046】
回線交換コーデックデータは、回線交換ネットワーク側に同期しており、その同期タイミングを示すために回線交換コーデックデータ(フレーム)には、SFNが付されている。
【0047】
また、VoIPコーデックデータは、CS−VoIP同期部12に入力する前のRTP/揺らぎ吸収部7においてRTPのフォーマットから抽出されたタイムスタンプ(Time Stamp)と、シーケンスナンバ(Seq No)を有している。タイムスタンプは、10ms=80として送信側のRTP/揺らぎ吸収部7において、VoIP音声データのRTPのフォーマットに付される番号であり、シーケンスナンバも、送信側のRTP/揺らぎ吸収部7において付される番号である。そして、これらのタイムスタンプとシーケンスナンバは、そのVoIPコーデックデータとともにCS−VoIP同期部12に入力する。なお、受信セレクタ19に送出されるコーデックデータが回線交換ネットワークのSFNに同期するように、RTP/揺らぎ吸収部7は構成されている。
【0048】
CS−VoIP同期部12では、2つの異なるネットワーク50,60を経由してきた音声同期データを使用して、2種類のコーデックデータの間の音声遅延を検出する。たとえば、図10の場合では、回線交換ネットワーク50を経由してきたものは、SFN=125で音声同期データ81aを受信した状況を示している。一方、VoIPネットワーク60を経由してきたものは、タイムスタンプ=10480で音声同期データ81bを受信した状況を示している(音声同期データのSFNはネットワーク側から取得する)。ここで、VoIPネットワーク60を経由してきた音声同期データ81bが、回線交換ネットワーク50を経由してきた音声同期データ81aに対して、40ms遅延していることを、CS−VoIP同期部12は検出する。
【0049】
遅延が検出されるとその遅延量に基づいて、回線交換コーデックデータの場合には音声バッファ13で、VoIPコーデックデータの場合にはRTP/揺らぎ吸収部7で、遅延を調整する。具体的には、遅延しているネットワーク側のコーデックデータを音声バッファ13またはRTP/揺らぎ吸収部7から破棄することによって調整する。
【0050】
CS−VoIP同期部12によって、回線交換コーデックデータとVoIPコーデックデータの間で同期が取れたと判断されると、CS−VoIP同期部12は、ハンドオーバ制御部10に、2つのネットワーク50,60を経由して受信したコーデックデータの間で同期が取れたことを報告する。そして、ハンドオーバ制御部10は、図3の「HO−C」状態から「VoIP」状態へと切替える指示を送信セレクタ18、受信セレクタ19およびCS−VoIP同期部12に対して与える。その結果、受信セレクタ19は音声コーデック部2に送出するコーデックデータとして、回線交換コーデックデータからVoIPコーデックデータに切替える。つまり、受信セレクタ19は、受信セレクタ19に入力した2種類のコーデックデータのうち、システム間ハンドオーバ前は、回線交換コーデックデータを選択して音声コーデック部2に出力していたが、システム間ハンドオーバ後は、VoIPコーデックデータを選択して音声コーデック部2に出力するように機能する。
【0051】
このように受信セレクタ19が切替えられることによって、第1の無線部5で受信され、音声バッファ13に一時的にバッファリングされていた回線交換コーデックデータは受信セレクタ19で選択されず、第2の無線部9で受信されRTP/揺らぎ吸収部7で揺らぎが吸収されたVoIPコーデックデータが受信セレクタ19を通って、音声コーデック部2に出力される。音声コーデック部2では、コーデックデータが音声信号に変換され、スピーカ22から音声として出力される。
【0052】
なお、コーデックデータ中に挿入される音声同期データも受信セレクタ19に入力するが、受信セレクタ19で音声同期データは、音声データが欠落したときに音声コーデック部2へと渡されるものと同じ音声用のダミーデータに置き換えられる。また、音声コーデック部2は、従来の音声コーデック部2と同様に、ダミーデータを受信すると、内部で処理し極力音声への影響が出ないように音声信号を再生する。
【0053】
また、この移動通信端末装置1において、送信セレクタ18は、音声コーデック部2からのコーデックデータを、システム間ハンドオーバ前には回線交換ネットワーク50側とVoIPネットワーク60側の双方に送出するようにしていたが、システム間ハンドオーバ後にはVoIPネットワーク60側にのみ送信するように機能する。さらに、音声同期データ生成部3は、状態フラグをハンドオーバが完了した状態を示す状態フラグに変更した音声同期データを送信し、CS−VoIP同期部12は、同期処理を終了させる。
【0054】
この後、通話相手の移動通信端末装置1からシステム間ハンドオーバが完了した状態を示す状態フラグが格納された音声同期データを受信するまで、システム間ハンドオーバが完了した移動通信端末装置1の音声同期データ生成部3は、音声同期データを送信し続ける。そして、通話相手の移動通信端末装置1からシステム間ハンドオーバが完了した状態を示す状態フラグが格納された音声同期データを受信すると、音声同期データ生成部3による音声同期データの送信が停止される。
【0055】
このようにして、回線交換音声通話からVoIP音声通話へのシステム間ハンドオーバが実行される。そして、システム間ハンドオーバ後は、上述した図7のVoIP音声通話の処理が移動通信端末装置1で実行される。
【0056】
この説明では、回線交換音声通話からVoIP音声通話へのシステム間ハンドオーバの場合を例に挙げて説明したが、VoIP音声通話から回線交換音声通話へのシステム間ハンドオーバの場合も、同様にして実行される。ただし、この場合には、CS−VoIP同期部12が回線交換コーデックデータとVoIPコーデックデータとが同期したことをハンドオーバ制御部10に通知した後に、ハンドオーバ制御部10は、図3の「HO−V」状態から「CS」状態に切替える指示を、送信セレクタ18、受信セレクタ19およびCS−VoIP同期部12に与える。すなわち、受信セレクタ19は、入力した2種類のコーデックデータのうち、システム間ハンドオーバ前はVoIPコーデックデータが音声コーデック部2に入力するように、そしてシステム間ハンドオーバ後は回線交換コーデックデータが音声コーデック部2に入力するように機能する。また、送信セレクタ18は、コーデックデータを、システム間ハンドオーバ前には、VoIPネットワーク60側と回線交換ネットワーク50側の双方に送出するようにしていたが、システム間ハンドオーバ後には、回線交換ネットワーク50側にのみ送出するように機能する。さらに、SC−VoIP同期部12の同期処理を終了させる。
【0057】
つぎに、システム間ハンドオーバ時における呼制御について説明する。この説明において、回線交換の呼制御はW−CDMA方式の場合を想定し、VoIPの呼制御はSIPを想定しているものとする。
【0058】
最初に、回線交換音声通話からVoIP音声通話へのシステム間ハンドオーバの場合について説明する。ここでは、図2で移動通信端末装置1Aが位置P1からVoIPネットワーク60での音声通話が可能な位置P2へ移動し、ほぼ同時に移動通信端末装置1Bが位置P11からVoIPネットワーク60での音声通話が可能な位置P12へ移動した状況を例に挙げて説明する。なお、回線交換のシーケンスについての詳細は、文献「3GPP TS24.008」に記載されている。
【0059】
図11は、回線交換音声通話からVoIP音声通話へのシステム間ハンドオーバにおける呼制御の処理手順を示すシーケンス図である。この図11では、移動通信端末装置1A側から移動通信端末装置1B側へ発信し、通話完了後、移動通信端末装置A側から終話するシーケンスについて記載している。まず、図6のSQ1〜SQ14で説明したように、通常の回線交換の呼制御シーケンスを通して回線交換の呼を確立して音声通話を開始する(SQ51〜SQ64)。
【0060】
その後、移動通信端末装置1A,1Bのそれぞれが、VoIPネットワーク60を検出すると、現在、回線交換で通話している相手端末装置がVoIP機能を有するか否かを自端末装置内部のデータベースを用いて検索する。検索の結果、相手端末装置がVoIP機能を有することが判明した場合に、図8のSQ31〜SQ40説明したように、SIPサーバに登録(Register)を実施して、SIPの呼制御を通してVoIPの呼を確立してVoIP音声データが両移動通信端末装置1A,1B間でやり取りされる(SQ71〜SQ81)。ただし、まだシステム間ハンドオーバが完了していないために、VoIP音声データは、受信側の移動通信端末装置1A,1Bに到達した後に、破棄される状態にある。このデータベースとして、たとえば、移動通信端末装置1のアドレス帳(電話帳)機能にVoIP機能の有無を登録したもの想定することができる。なお、相手の移動通信端末装置1A,1BがVoIP機能を有していない場合には、VoIPの呼の確立などのシステム間ハンドオーバ処理は行われない。
【0061】
その後、回線交換音声通話とVoIP音声通話が別々に確立された状態となっており、ハンドオーバ制御部10の状態遷移は、上述した図3の「HO−C」状態(図4における回線交換からVoIPへのシステム間ハンドオーバ過渡期)に相当する。すなわち、移動通信端末装置1A,1B内に回線交換音声データとVoIP音声データの両方が流れている状態になる。その後、図9で説明したシステム間ハンドオーバ処理が実行される。システム間ハンドオーバ処理の完了は、2つの移動通信端末装置1A,1B間で行われる音声同期データに付された状態フラグの変更によって確認される(SQ82〜SQ83)。
【0062】
つぎに、相互の移動通信端末装置1A,1Bにおけるシステム間ハンドオーバが完了し、ハンドオーバ制御部10から回線交換からVoIPへのシステム間ハンドオーバの完了の通知を受けると、回線交換呼制御部4で回線交換の呼制御で終話処理を実行する。すなわち、図6のSQ15〜SQ21で説明したように、回線交換呼制御部4の通常の呼制御シーケンスを通して、回線交換の呼切断を実行する(SQ84〜SQ90)。以降、VoIPのみによる音声通話が実行される。
【0063】
つぎに、VoIP音声通話から回線交換音声通話へのシステム間ハンドオーバの場合の呼制御について説明する。ここでは、図2で移動通信端末装置1A,1Bが位置P3,P13から、ほぼ同時にVoIPネットワーク60での音声通話が可能な位置P2,P12にそれぞれ移動する状況を例に挙げて説明する。
【0064】
図12は、VoIP音声通話から回線交換音声通話へのシステム間ハンドオーバにおける呼制御の処理手順を示すシーケンス図である。移動通信端末装置1A,1Bは、回線交換ネットワーク60を検出すると、図8のSQ31〜SQ40で説明したように、SIPの呼制御を通して、VoIPの呼を確立して音声通話を開始する(SQ101〜SQ110)。このVoIPの音声通話中に、どちらかの移動通信端末装置1A,1BがVoIPネットワーク60から離れてきたこと、たとえば、無線LAN基地局からの電波状態が悪くなってきたこと、を検出すると、VoIPネットワーク60から離れてきたどちらかの移動通信端末装置1A,1Bの回線交換呼制御部4は、図6のSQ1〜SQ14で説明したように、通常の回線交換の呼制御シーケンスを通して回線交換の呼を確立して回線交換音声データが両移動通信端末装置1A,1B間でやり取りされる(SQ121〜SQ135)。このとき、回線交換音声通話とVoIP音声通話が別々に確立された状態となっており、ハンドオーバ制御部10の状態遷移は、上述した図3の「HO−V」状態(図4におけるVoIPから回線交換へのハンドオーバ過渡期)に相当する。すなわち、移動通信端末装置1A,1B間に回線交換音声データとVoIP音声データの両方が流れている状態になる。しかし、実際には、回線交換音声データは、それぞれの移動通信端末装置1A,1B内の受信セレクタ19で破棄されている状態にある。
【0065】
その後、図9で説明したようにシステム間ハンドオーバ処理が実行される。システム間ハンドオーバ処理の完了は、2つの移動通信端末装置1A,1B間で行われる音声同期データに付された状態フラグの変更によって確認される(SQ136〜SQ137)。そして、相互の移動通信端末装置1A,1Bにおけるシステム間ハンドオーバが完了し、ハンドオーバ制御部10からシステム間ハンドオーバの完了通知を受けると、VoIP呼制御部6でVoIPの呼制御シーケンスを通して終話処理を実施する。すなわち、図8のSQ41〜SQ42で説明したように、たとえば移動通信端末装置1Aから、VoIP音声通話の切断を表す「Bye」信号が移動通信端末装置1Bへ送信され(SQ138)、その「Bye」信号を受信した移動通信端末装置1Bは、移動通信端末装置1Aに対して、確認信号である「ACK」信号を送出して、VoIPによる音声通話が終了する(SQ139)。以後は、回線交換のみによる音声通話となる。
【0066】
つぎに、回線交換音声通話からVoIP音声通話へのシステム間ハンドオーバの失敗について説明する。ここでは、図2で移動通信端末装置1Aが位置P1からVoIPネットワーク60での音声通話が可能な位置P2へ移動し、相手側の移動通信端末装置1Bは位置P11に居たままの状態にあり、VoIPネットワーク60での音声通話が可能な位置へは移動していない状況を想定している。
【0067】
図13は、回線交換音声通話からVoIP音声通話へのシステム間ハンドオーバにおける呼制御の処理手順を示すシーケンス図である。まず、両移動通信端末装置1A,1Bは、図6のSQ1〜SQ14で説明したように、通常の回線交換の呼制御シーケンスを通して回線交換の呼を確立して音声通話を開始する(SQ151〜SQ164)。つぎに、移動通信端末装置1Aが移動により、VoIPネットワーク60で通話可能なエリアに進入し(位置P2へ移動し)、VoIPネットワーク60を検出すると、現在、回線交換で通話している相手側の移動通信端末装置1BがVoIP機能を有するか否かを自端末装置内部のデータベースで検索する。検索の結果、相手端末装置がVoIP機能を持つことが判明した場合、SIPの呼制御を通してVoIPの呼を設定するシーケンスが動作する。すなわち、SIPの呼制御より、SIPサーバに登録「Register」のシーケンスが流れる(SQ171)。SIPサーバより「200OK」が返信されると(SQ172)、相手端末装置とVoIP音声通話を行うために、「INVITE」命令をSIPサーバ経由で相手端末に送信する(SQ173)。
【0068】
しかし、相手側の移動通信端末装置1BがVoIPネットワーク60内に入っていないために、移動通信端末装置1Aは、「INVITE」命令に対する「100Trying」受信後(SQ174)のSIPタイムアウトを検出し(SQ175)、移動通信端末装置1BがVoIPネットワーク60での通話可能なエリアに入っていないと判断する。その後、移動通信端末装置1Aは、所定の間隔で上述したSQ174〜SQ175のSIPによる呼制御を繰り返すことにより、移動通信端末装置1BがVoIPネットワーク60での通話が可能なエリアに入ったかどうか確認する。移動通信端末装置1Bとの間でVoIP音声通話がなされるまで、2つの移動通信端末装置1A,1B間は、回線交換音声通話によって通話が継続される。なお、SQ171で相手側の移動通信端末装置1BがVoIP機能を有しない場合には、システム間ハンドオーバ処理は行われず、SIPの呼制御シーケンスは実行されない。
【0069】
以上の説明では、一方の音声通話を実行している状態で他方の音声通話を利用できる状態が移動通信端末装置1によって検出された場合に、一方の音声通話から他方の音声通話へ切替えを行うシステム間ハンドオーバについて説明したが、システム間ハンドオーバのタイミングについては任意に設定することができる。たとえば、回線交換音声通話を実行している状態でVoIP音声通話を利用できる状態が移動通信端末装置1によって検出された場合には、常にVoIP音声通話へのシステム間ハンドオーバを行う一方、VoIP音声通話を実行している状態で回線交換音声通話を利用できる状態が検出された場合であっても、引き続いてVoIP音声通話が利用可能であればシステム間ハンドオーバを実行せず、VoIP音声通話が利用不可能な状態、たとえばVoIPネットワークとの通信状態が悪くなった状態、にあれば回線交換音声通話へのシステム間ハンドオーバを実行するようにしてもよい。このようにすることで、VoIP音声通話を利用できる場合には積極的にVoIP音声通話を利用して、回線交換音声通話の利用を極力避けて、通話料金の抑制を行うことができる。
【0070】
この実施の形態では、回線交換方式として、W−CDMAの場合を例示したが、これに限られるわけではなく、PDC方式、CDMA方式、CDMA2000方式などの回線交換方式を用いることができる。また、VoIPネットワーク60として無線LAN方式のネットワークを例示したが、Bluetooth(登録商標)や赤外線通信などの他の無線を使用したネットワークでも実現することが可能である。さらに、VoIP音声通話の呼制御のプロトコルとしてSIPを用いる場合を例に挙げたが、これに限られるわけではなく、他のプロトコルを用いてもよい。
【0071】
さらにまた、この実施の形態では、移動通信端末装置1内のアドレス帳(電話帳)に相手端末装置のVoIP機能の有無に関するVoIP情報を登録したデータベースを用いて、相手端末装置のVoIP情報を入手したが、VoIPネットワーク60側に各移動通信端末装置1のVoIP情報を格納するデータベースを持たせるようにして、移動通信端末装置1が、VoIP音声通話が可能になったときに、上記データベースにアクセスして相手端末装置がVoIP機能を有するか否かを確認するようにしてもよい。
【0072】
この実施の形態によれば、回線交換音声通話/VoIP音声通話間のハンドオーバが可能な状態になったときに、回線交換音声通話とVoIP音声通話との間の遅延を、CS−VoIP同期部12、音声バッファ13およびRTP/揺らぎ吸収部7で除去するようにしたので、シームレスなシステム間ハンドオーバを実現することができるという効果を有する。また、VoIP音声通話が可能な場合にはVoIP音声通話を実行するようにしたので、回線交換音声通話の場合と比較して通話料金を低下させることができるという効果を有する。
【0073】
また、通常の呼制御シーケンスを使用して回線交換音声通話とVoIP音声通話のシステム間ハンドオーバを移動通信端末装置1のみで実現するように構成したので、ネットワーク側には追加機能の実装を不要にすることができ、さらにVoIP音声通話が可能な場合にはVoIP音声通話を実行するようにしたので、回線交換音声通話の場合と比較して通話料金を低下させることができるという効果を有する。
【0074】
さらに、この発明の移動通信端末装置1は、既存の回線交換音声端末やVoIP端末と呼接続することが可能になり、回線交換の音声データのフォーマットには変更を加えていない為、通常の回線交換音声通話の携帯電話機と通話することが可能となる。さらに、VoIPのRTPフォーマットにも変更を加えていないため、通常のVoIP携帯電話、固定電話、Media Gate Wayと通信できる、汎用性のある移動通信端末を提供することが可能となる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、移動通信端末装置が回線交換音声通話/VoIP音声通話間のハンドオーバが可能な状態になったときに、回線交換音声通話とVoIP音声通話との間の遅延を、CS−VoIP同期部、音声バッファおよびRTP/揺らぎ吸収部で除去して、両音声通話間の同期を取るようにしたので、シームレスなシステム間ハンドオーバを実現することができるという効果を有する。また、VoIP音声通話が可能な場合にはVoIP音声通話を実行するようにしたので、回線交換音声通話の場合と比較して通話料金を低下させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による移動通信端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明による移動通信端末装置が使用されるネットワークを模式的に示す図である。
【図3】セレクタとCS−VoIP同期部の動作状態を示す図である。
【図4】ハンドオーバ制御部における5つの状態間の遷移の関係を模式的に示す図である。
【図5】この発明による移動通信端末装置における回線交換音声通話時のデータの流れの概略を示す図である。
【図6】回線交換音声通話の呼制御手順を示すシーケンス図である。
【図7】この発明による移動通信端末装置におけるVoIP音声通話時のコーデックデータの流れを示す図である。
【図8】VoIP音声通話の呼制御手順の一例を示すシーケンス図である。
【図9】この発明による移動通信端末装置におけるシステム間ハンドオーバ時のデータの流れを示す図である。
【図10】CS−VoIP同期部における2つのコーデックデータを同期させる動作処理を説明するための図である。
【図11】回線交換音声通話からVoIP音声通話へのシステム間ハンドオーバにおける呼制御の処理手順を示すシーケンス図である。
【図12】VoIP音声通話から回線交換音声通話へのシステム間ハンドオーバにおける呼制御の処理手順を示すシーケンス図である。
【図13】回線交換音声通話からVoIP音声通話へのシステム間ハンドオーバにおける呼制御の処理手順を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1 移動通信端末装置、2 音声コーデック部、3 音声同期データ生成部、4 回線交換呼制御部、5 第1の無線部、6 VoIP呼制御部、7 RTP/揺らぎ吸収部、8 IP層処理部、9 第2の無線部、10 ハンドオーバ制御部、11 セレクタ、12 CS−VoIP同期部、13 音声バッファ、14 RFセレクタ、15 RLC部、16 MAC部、17 物理層部、18 送信セレクタ、19 受信セレクタ、50 回線交換ネットワーク、51,51a〜51f 基地局、52a,52b 基地局制御装置、53a,53b 無線ネットワーク、60 VoIPネットワーク、61a,61b 無線LAN基地局、62 IPネットワーク。

Claims (14)

  1. 回線交換ネットワークを利用した回線交換音声通話とVoIPネットワークを利用したVoIP音声通話を実行することが可能な移動通信端末装置であって、
    音声信号を圧縮してコーデックデータに変換し、またコーデックデータを音声信号に変換する音声コーデック手段と、
    前記コーデックデータを回線交換ネットワークと無線で送受信する処理を行う回線交換通信処理手段と、
    前記コーデックデータをVoIPネットワークと無線で送受信する処理を行うVoIP通信処理手段と、
    前記音声コーデック手段によって変換されたコーデックデータの出力先を前記回線交換通信処理手段および/または前記VoIP通信処理手段に切替えるとともに、前記回線交換通信処理手段または前記VoIP通信処理手段によって受信処理されたコーデックデータのいずれかを選択して前記音声コーデック手段に出力するデータ選択手段と、
    前記回線交換通信処理手段および前記VoIP通信処理手段によって受信処理された前記コーデックデータ間で同期を取る同期手段と、
    所定の条件にしたがって、前記データ選択手段と前記同期手段の動作状態の切替えを行うハンドオーバ制御手段と、
    を備え、回線交換音声通話とVoIP音声通話との間のハンドオーバをシームレスに行うことを特徴とする移動通信端末装置。
  2. 前記データ選択手段に入出力するコーデックデータは、前記回線交換音声通話と前記VoIP音声通話で共通のフォーマットを有することを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末装置。
  3. 前記音声コーデック手段によって変換されたコーデックデータに、同期を取るための音声同期データを所定期間ごとに挿入する音声同期データ生成手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の移動通信端末装置。
  4. 前記回線交換通信処理手段は、送出するコーデックデータに対して、前記回線交換ネットワーク側に同期したシーケンス番号を付す機能をさらに備え、
    前記VoIP通信処理手段は、送出するコーデックデータに対して、前記回線交換ネットワークに同期したタイムスタンプを付す機能をさらに備え、
    前記同期手段は、前記回線交換通信処理手段で受信処理したコーデックデータ列中の音声同期データのシーケンス番号と、前記VoIP通信処理手段で受信処理したコーデックデータ列中の音声同期データのタイムスタンプとを用いて遅延量を算出し、この遅延量に基づいて前記回線交換通信処理手段と前記VoIP通信処理手段によって受信処理された前記コーデックデータ間で同期を取ることを特徴とする請求項3に記載の移動通信端末装置。
  5. 前記音声同期データ生成手段は、自装置および通話相手の移動通信端末装置の回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバが完了したことを検知すると、前記音声同期データの生成を終了する機能をさらに備えることを特徴とする請求項3または4に記載の移動通信端末装置。
  6. 前記音声同期データ生成手段は、前記音声同期データに、自装置の回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバの完了状態を示す状態フラグを格納する機能をさらに備え、前記状態フラグによって前記通話相手の移動通信端末装置の回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバの完了状態を検知することを特徴とする請求項5に記載の移動通信端末装置。
  7. 前記ハンドオーバ制御手段は、前記回線交換音声通話状態において、前記VoIPネットワークと通信可能な状態になった場合に、通話相手の移動通信端末装置がVoIP音声通話機能を有するか否かを判断し、前記通話相手の移動通信端末装置がVoIP音声通話機能を有しない場合には、VoIP音声通話へのハンドオーバを行わないように前記データ選択手段と前記同期手段の動作状態の制御を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の移動通信端末装置。
  8. 前記回線交換での音声通話状態において、前記VoIPネットワークと通信可能な状態になった場合に、通話相手の移動通信端末がVoIPでの音声通話が可能な状態になるまで、所定の間隔ごとに、VoIPでの呼接続を要求する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の移動通信端末装置。
  9. 回線交換ネットワークを利用した回線交換音声通話とVoIPネットワークを利用したVoIP音声通話を実行することが可能な移動通信端末装置における回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバ方法であって、
    一方の音声通話状態において、他方の音声通話が可能な状態を検知すると、回線交換ネットワークとVoIPネットワークの双方に、音声信号を圧縮処理したコーデックデータを送出する第1の工程と、
    前記回線交換ネットワーク経由で受信したコーデックデータを一時的にバッファリングするとともに、前記VoIPネットワーク経由で受信したコーデックデータのゆらぎを吸収して一時的にバッファリングする第2の工程と、
    前記回線交換ネットワーク経由と前記VoIPネットワーク経由で受信したコーデックデータの間の同期をとる第3の工程と、
    前記回線交換ネットワーク経由と前記VoIPネットワーク経由で受信したコーデックデータの間の同期が取れた後に、前記他方の音声通話に切替える第4の工程と、
    を含むことを特徴とする移動通信端末装置における回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバ方法。
  10. 前記第3の工程において、遅延している方のネットワークから受信し、バッファリングしているデータを遅延時間分廃棄して、回線交換ネットワーク経由と前記VoIPネットワーク経由で受信したコーデックデータの間の同期をとることを特徴とする請求項9に記載の移動通信端末装置における回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバ方法。
  11. 前記第1の工程において、前記コーデックデータ列に音声同期データを所定間隔でさらに挿入し、
    前記第3の工程において、前記回線交換ネットワーク経由と前記VoIPネットワーク経由で受信した前記音声同期データを用いて、双方のネットワーク間の遅延を算出し、この遅延に基づいて回線交換ネットワーク経由と前記VoIPネットワーク経由で受信したコーデックデータの間の同期をとることを特徴とする請求項9または10に記載の移動通信端末装置における回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバ方法。
  12. 前記音声同期データには、該音声同期データを送信する自装置の回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバの完了状態を示す状態フラグが格納され、
    前記移動通信端末装置は、自装置の回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバと、通話相手の移動通信端末装置の回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバが完了した後に、前記音声同期データの挿入を終了する第5の工程をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の移動通信端末装置における回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバ方法。
  13. 前記コーデックデータは、前記回線交換音声通話と前記VoIP音声通話で共通のフォーマットを有することを特徴とする請求項9〜12のいずれか1つに記載の移動通信端末装置における回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバ方法。
  14. 前記第1の工程において、
    前記移動通信端末装置が回線交換音声通話状態にあり、VoIP音声通話が可能な状態を検知した場合、または前記移動通信端末装置がVoIP音声通話状態にあり、回線交換音声通話が可能な状態でVoIP音声通話の続行が不可能な状態を検知した場合には、前記第2の工程以降の処理を実行し、
    前記移動通信端末装置がVoIP音声通話状態にあり、回線交換音声通話が可能な状態でVoIP音声通話の続行が可能な状態を検知した場合には、前記第2の工程以降の処理を行わず、VoIP音声通話を続行することを特徴とする請求項9に記載の移動通信端末装置における回線交換/VoIP音声通話間のハンドオーバ方法。
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