JP2004297016A - 位置決め固定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子回路部品を搭載したプリント基板をシャーシに位置決めして固定する際に、位置決め部を固定個所と別の個所に設けることによる形状の複雑さを解消するとともに、位置決め部において共振ノイズが発生することを防止する。
【解決手段】シャーシ36の取付け片46にバーリング加工によって筒状突部48を形成するとともに、この筒状突部48の内周面に雌ねじ50を形成し、プリント基板38の所定の位置に形成されているビス挿通孔51を上記筒状突部48の外周面によって位置決めしながらビス挿通孔51を挿通するビス52によって筒状突部48の雌ねじ50に螺着する。
【選択図】 図8
【解決手段】シャーシ36の取付け片46にバーリング加工によって筒状突部48を形成するとともに、この筒状突部48の内周面に雌ねじ50を形成し、プリント基板38の所定の位置に形成されているビス挿通孔51を上記筒状突部48の外周面によって位置決めしながらビス挿通孔51を挿通するビス52によって筒状突部48の雌ねじ50に螺着する。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は位置決め固定装置に係り、とくに基板等の取付け部材をシャーシ等の所定の位置に位置決めして固定する位置決め固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スピーカを内蔵するキャビネット内にさらにシャーシを介してオーディオ信号の処理回路や電源回路を設ける場合には、これらの回路が設けられている基板を何等かの方法によって位置決め固定する必要がある。そこで従来は例えば図11〜図13に示すようにして位置決め固定が行なわれていた。
【0003】
すなわちシャーシ60にはその両側の側板部の上端に取付け片61、62がそれぞれ一体に折曲げて連設されるとともに、これらの取付け片61、62に雌ねじ孔63が形成されていた。これに対してプリント基板64にはビス65を挿通させるビス挿通孔66が予め形成されている。
【0004】
そこでプリント基板64のほぼ4つのコーナの部分を上記取付け片61、62によって支持するとともに、ビス65を上記ビス挿通孔66を挿通させて取付け片61、62の雌ねじ孔63に螺着するようにしていた。ここでとくにシャーシ60側にはドーム状突部67が形成され、このドーム状突部67の頂部に形成された位置決め用ボス68をプリント基板64のほぼ中央部に形成された位置決め孔69に挿入している。さらに一対の取付け片62にはその先端側にさらに上方に折曲げて折返し片70を形成し、この折返し片70をプリント基板64のビス挿通孔66の近傍に形成された係止孔71に挿入して係止するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこのようなプリント基板64のシャーシ60に対する取付け構造は、雌ねじ孔63をを形成する部分を裏打出しによってバーリング穴の形状で形成し、その内周面に雌ねじ63を形成していた。そしてプリント基板64のシャーシ60に対する位置決めを取付け片62の折返し片70と位置決め用ボス68とによって達成するようにしていた。
【0006】
このような構造によれば、プリント基板64の固定と位置決めとが互いに別の個所に設けられるために形状が複雑になり、プリント基板64の有効スペースが減少する原因になっていた。またこのようなプリント基板64を位置決め固定したシャーシ60をスピーカキャビネット内に配すると、とくに位置決め部においてプリント基板64とシャーシ60との間にガタつきを生じ、共振等によるノイズの発生の原因となっていた。とくに低音用スピーカを内蔵したキャビネット内にこのようなプリント基板64の取付け構造を採用すると、共振ノイズが発生する問題があった。
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、固定と位置決めとを同一個所に設けるとともに、基板等の被取付け部材がシャーシ等の取付け側との間で共振ノイズを発生しないようにした位置決め固定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願の主要な発明は、
被取付け部材を所定の位置に位置決めして固定する位置決め固定装置において、
被取付け部材に締結部材を挿通させる挿通孔を形成するとともに、
前記被取付け部材を取付ける取付け側の固定する位置に筒状突部を形成し、
前記筒状突部の外周面を前記挿通孔と嵌合させて前記被取付け部材を位置決めするとともに、前記締結部材を前記筒状突部を貫通させて締結し、前記被取付け部材を取付け側に固定することを特徴とする位置決め固定装置に関するものである。
【0009】
ここで前記締結部材がボルトまたはビスであるとともに、前記筒状突部の内周面に雌ねじが形成され、前記ボルトまたはビスが前記雌ねじによって前記筒状突部に螺着されることが好ましい。また前記取付け側の前記筒状突部がプレス成形によって被取付け部材側に突出するように形成されることが好ましい。
【0010】
本願の別の主要な発明は、
基板をシャーシ上の所定の位置に位置決めして固定する位置決め固定装置において、
前記基板に締結部材を挿通させる挿通孔を形成するとともに、
前記基板を取付ける前記シャーシ側の固定する位置に筒状突部を形成し、
前記筒状突部の外周面を前記挿通孔と嵌合させて前記基板を位置決めするとともに、前記締結部材を前記筒状突部を貫通させて締結し、前記基板を前記シャーシに固定することを特徴とする位置決め固定装置に関するものである。
【0011】
ここで前記筒状突部の内周面に雌ねじが形成され、前記基板の挿通孔を挿通するビスを前記筒状突部の雌ねじに螺着して前記基板を位置決め固定することが好ましい。また前記ボルトまたはビスを前記筒状突部の内周部にねじ込むことによって前記筒状突部の内周面に雌ねじが形成されるとともに、前記ボルトまたはビスを前記雌ねじに螺着することによって前記基板を位置決め固定することが好ましい。また前記筒状突部がシャーシの取付け片にプレス成形によって基板側に突出するように形成されるとともに、前記筒状突部の長さが前記基板の厚さより短いことが好ましい。また前記基板を固定する複数個所の固定位置の内の少なくとも2個所の固定位置に前記筒状突部が設けられ、該筒状突部の外周面によって前記基板の位置決めが行なわれることが好ましい。またスピーカを内蔵するキャビネット内に前記シャーシを介して前記基板が配されてよい。また前記基板がオーディオ機器の電源回路基板または信号処理回路基板であってよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本願に含まれる発明を図示の実施の形態によって説明する。図1〜図5は本実施の形態のスピーカ装置の外観を示している。すなわちこのスピーカ装置は図2と図5との対比から明らかなように、その前面と上面とが一定の幅の細長い矩形の形状をなしている。これに対して背面と底面は台形状をなしている。そして底面を下側にして載置した場合と、背面を下側にして載置した場合とで、その形状が全く同じになるようになっており、高い意匠性を有するものである。
【0013】
図1および図6に示すように、このキャビネット10の内側にはその上側に仕切り板11が設けられるとともに、仕切り板11の前面側の開口が仕切り板12によって閉塞され、仕切り板11の後側の開口が後側の仕切り板13によって閉塞されてスピーカボックス15が形成されいる。なおこのキャビネット10の底部は底板14から構成されている。
【0014】
上記仕切り板11、12、13および底板14によって上述のようにスピーカボックス15が形成されている。そしてスピーカボックス15の底部であって底板14には、円形の開口16が形成されるとともに、この円形の開口16に底板14の下側からウーファから成る低音用スピーカ17が取付けられる。そして上記低音用スピーカ17の下方には反射板18が配されるようになっている。
【0015】
キャビネット10の下側であって底板14の下側には図7および図8に示すように、その前方側に単一の支持脚21が取付けられるとともに、後方側には一対の支持脚22が設けられている。そして前方側の支持脚21と後方側の支持脚22との間には中間側の3つの支持脚23が設けられている。そして中間側の3つの支持脚23によって上記反射板18が支持されるようになっている。
【0016】
反射板18は例えば透明なアクリル樹脂から構成されるとともに、上記支持脚23によって支持される部位に切欠き26が形成され、これらの切欠き26が支持脚23の保持部27によって保持されるようになっている。とくに支持脚23には図9に示すように、その内部に縦方向にプリント基板28が取付けられるとともに、このプリント基板28上にマウントされた発光ダイオード29が上記反射板18の切欠き26と対向するようになっている。従ってこのような構成によれば、発光ダイオード29からの光が切欠き26を通してこの反射板28内に導入される。また反射板18の所定の位置には図8および図9に示すように粗面30が形成されている。粗面30は例えば梨地面から形成されている。なお粗面30以外の部位は鏡面仕上げされて発光ダイオード29からの光が全反射されるようになっている。
【0017】
上記キャビネット10のスピーカボックス15の上側には図1および図4に示すようにシャーシ36が保持されるようになっている。シャーシ36は一対のプリント基板37、38を保持している。ここで一方のプリント基板37は信号回路を形成し、他方のプリント基板38は電源回路を構成している。そしてこれらのシャーシ36がキャビネット10内に設けられている取付け板40に取付けられるようになっている。そしてキャビネット10の背面側の部分は図4に示すリヤカバー32によって端子板33を覆うようにし、これによってこのキャビネット10の背面側の開口を閉塞している。
【0018】
次に上記シャーシ36に対するプリント基板37、38の取付け構造について説明する。図7に示すように、シャーシ36の両側の側壁部にはプリント基板37の取付けのための折返し片45、46と、プリント基板38の取付けのための折返し片45、46とが設けられている。
【0019】
ここでプリント基板38の位置決めを兼ねた固定の構造をとくに図8〜図10によって説明する。プリント基板38を位置決めして固定するために、シャーシ36の両側の側壁の上端には一体に折曲げて取付け片45、46がそれぞれ連設されている。そして取付け片45については雌ねじ孔47が形成されている。これに対して取付け片46には、筒状突部を構成する内抜きリブ48が上方に突出して形成されており、この筒状突部48によってプリント基板38の位置決めを行なうようにしている。なお筒状突部48の内周面には雌ねじ50が形成されている。一方プリント基板38の4つのコーナの近傍にはそれぞれビス挿通孔51が形成され、これらのビス挿通孔51を挿通されるビス52を上記取付け片45、46の雌ねじ孔47、50にそれぞれ螺着するようにしている。
【0020】
以上のような構成において、ウーファを構成する低音用スピーカ17から図6に示すように下方に向けて低音域の音声が放出される。この音声はその下側に配されている反射板18によって反射されて側方に導かれる。すなわち低音用スピーカ17の下側の床面で反射することなく、反射板18によって音声が反射されるようになっている。
【0021】
なおこの低音用のスピーカ17から成るスピーカ装置は、いわゆるバスレフ型のスピーカ装置を構成している。すなわちスピーカボックス15には底板14を貫通するようにダクト41が設けられ、このダクト41によってスピーカ17の振動板から後方に出た音波をダクト41を通るときに位相を180度回転し、これによってこのスピーカ17の前方側から出た音声と同相になるようにしている。
【0022】
このような反射板18を用いることによって、低音用スピーカ17からの音声が床面で反射されることがなくなる。従ってこのスピーカ装置の設置条件、とくに床面の構造やその性状によって影響されることがなくなる。例えば絨毯やカーペットを敷いた床面の上においても、スピーカ17からの音声が絨毯やカーペットによって吸収されることがなくなり、音質の変化がなくなる。従って音響効果を損うことなく低音域の音声を確実に放出できるようになる。
【0023】
またこの反射板18はイルミネーション効果を発現するようになっている。すなわち支持脚23内に取付けられた発光ダイオード29が点灯するために、この発光ダイオード29からの光が反射板18の切欠き26を通して図9Aに示すように反射板18内に導入される。ここで反射板18は例えばアクリル樹脂のような透明材料から構成されており、外表面が鏡面仕上げされ、しかも上述の如くその所定の位置、例えば上面の外周側に近い部位および下面のほぼ中央にそれぞれ粗面30が図9Bに示すように形成されている。従って発光ダイオード29から出射された光が図9Aに示すようにこの反射板18の表面で全反射されるとともに、粗面30の部分で光って外部に光を発生させる。なおそれ以外の光は反射板18の切欠き26とは反対側の位置であってその外周縁から出射される(図8参照)。
【0024】
このようなスピーカキャビネット10のスピーカボックス15の上側に収納されるシャーシ36には図7に示すようにして一対のプリント基板37、38が取付けられる。ここでプリント基板37はその上に所定の回路部品がマウントされて信号処理回路が形成される。これに対してプリント基板38はその上に部品がマウントされて電源回路を構成する。
【0025】
このようなプリント基板37、38の位置決めは、図8〜図10に示すようにして行なわれる。すなわちプリント基板38は取付け片45、46にそれぞれ形成されている雌ねじ孔47、50に螺着されるビス52によってシャーシ36に固定される。ここでとくに注意すべきは、取付け片46側の雌ねじ孔50が筒状突部48の内周面に形成されていることである。とくに図9および図10に示すように、この筒状突部48の外周面がプリント基板38の対応するビス挿通孔51の内周面と嵌合され、これによってプリント基板38が取付け片46を介してシャーシ36に正しく位置決めされる。
【0026】
筒状突部48はその高さが図10から明らかなように、プリント基板38の厚さよりも短く構成されている。従って筒状突部48の内周面の雌ねじ孔50にビス52を挿入して螺着すると、ビス52によって取付け片46にプリント基板38が正しく固定される。従ってこのことから、とくに筒状突部48を有する取付け片46は、プリント基板38の位置決めとプリント基板38の固定とを兼用することになる。
【0027】
なおシャーシ36の取付け片45、46の雌ねじ孔47および筒状突部48の内周面の雌ねじは、この実施の形態においてはセルフタップ型のビス52をねじ込んで螺着する際に同時に形成されるようになっている。しかるにこのような構成に代えて、取付け片45、46の雌ねじ孔47および筒状突部48の雌ねじについては、予めそれぞれ形成し、その後にビス52をねじ込んで螺着するようにしてもよい。
【0028】
このように本実施の形態のプリント基板37、38の位置決め固定構造は、プリント基板38の取付け固定と位置決めとを同一個所、すなわち取付け片46に設けることによって、位置決め部が強固にビス52によって結合されることになる。従って位置決め部においてシャーシ36とプリント基板38との間で相対的な運動が完全に拘束されて共振が抑えられる。また他の位置に位置決めのための手段を設ける必要がなくなり、これによってプリント基板37、38の有効利用が可能になって実装面積が増大する。
【0029】
なお上記実施の形態は取付け片46にバーリング穴を打出して設けることによって筒状突部48を形成しているが、このような打出しの際の筒状突部48の外形寸法をプリント基板38のビス挿通孔51の口径とほぼ同じ値にすることによって、振動が発生し易い位置決め部をビス52によってねじ締めすることが可能になって、振動の発生し易い位置決め部をなくしてプリント基板38とシャーシ36との間の共振ノイズを効果的に防止できるようになる。これによってこのスピーカ装置にプリント基板37、38を搭載したシャーシ36が音質を劣化させることがなくなる。
【0030】
以上本願に含まれる発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願に含まれる発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内で各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態におけるプリント基板37、38のシャーシ36に対する取付け位置や固定位置については任意に設計変更が可能である。また本願発明はプリント基板のみならずその他各種の被取付け部材の位置決め固定に広く適用可能である。
【0031】
【発明の効果】
本願の主要な発明は、被取付け部材を所定の位置に位置決めして固定する位置決め固定装置において、被取付け部材に締結部材を挿通させる挿通孔を形成するとともに、被取付け部材を取付ける取付け側の固定する位置に筒状突部を形成し、筒状突部の外周面を挿通孔と嵌合させて被取付け部材を位置決めするとともに、締結部材を筒状突部を貫通させて締結し、被取付け部材を取付け側に固定するものである。
【0032】
従ってこのような位置決め固定装置によれば、取付け側の筒状突部の外周面を利用して被取付け部材を位置決めしながらしかも上記筒状突部を貫通する締結部材によって被取付け部材を取付け側に固定することが可能になる。
【0033】
本願の別の主要な発明は、基板をシャーシ上の所定の位置に位置決めして固定する位置決め固定装置において、基板に締結部材を挿通させる挿通孔を形成するとともに、基板を取付けるシャーシ側の固定する位置に筒状突部を形成し、筒状突部の外周面を挿通孔と嵌合させて基板を位置決めするとともに、締結部材を筒状突部を貫通させて締結し、基板をシャーシに固定するようにしたものである。
【0034】
従ってこのような位置決め固定装置によれば、シャーシに形成された筒状突部の外周面を基板の挿通孔に嵌合させて基板をシャーシに位置決めするとともに、上記締結部材を筒状突部を貫通させて締結することにより、基板をシャーシに固定することが可能になり、筒状突部の部位において基板のシャーシに対する位置決めと固定とを同時に達成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スピーカ装置の全体の構成を示す分解斜視図である。
【図2】同スピーカ装置の平面図である。
【図3】同スピーカ装置の側面図である。
【図4】スピーカ装置の背面側のリヤカバーを取付けない状態および取付けた状態の背面図である。
【図5】スピーカ装置の正面図である。
【図6】スピーカ装置の縦断面図である。
【図7】プリント基板のシャーシに対する取付けを示す分解斜視図である。
【図8】プリント基板のシャーシに対する位置決め固定の構造を示す要部分解斜視図である。
【図9】シャーシに対するプリント基板の取付けを示す要部縦断面図である。
【図10】プリント基板の位置決めの機構を示す要部拡大断面図である。
【図11】従来のプリント基板のシャーシに対する位置決め固定の構造を示す要部分解斜視図である。
【図12】同プリント基板の位置決め固定の構造を示す縦断面図である。
【図13】プリント基板のシャーシに対する位置決め固定を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10‥‥キャビネット、11‥‥仕切り板(上側)、12‥‥仕切り板(前側)、13‥‥仕切り板(後側)、14‥‥底板、15‥‥スピーカボックス、16‥‥円形の開口、17‥‥低音用スピーカ(ウーファ)、18‥‥反射板、21‥‥支持脚(前方側)、22‥‥支持脚(後方側)、23‥‥支持脚(中間側)、26‥‥切欠き、27‥‥保持部、28‥‥プリント基板、29‥‥発光ダイオード、30‥‥粗面(梨地面)、32‥‥リヤカバー、33‥‥端子板、36‥‥シャーシ、37‥‥プリント基板(信号回路)、38‥‥プリント基板(電源回路)、40‥‥取付け板、41‥‥ダクト、45、46‥‥取付け片、47‥‥雌ねじ孔、48‥‥打抜きリブ(筒状突部)、50‥‥雌ねじ、51‥‥ビス挿通孔、52‥‥ビス、60‥‥シャーシ、61、62‥‥取付け片、63‥‥雌ねじ孔、64‥‥プリント基板、65‥‥ビス、66‥‥ビス挿通孔、67‥‥ドーム状突部、68‥‥位置決め用ボス、69‥‥位置決め孔、70‥‥折返し片、71‥‥係止孔
【発明の属する技術分野】
本発明は位置決め固定装置に係り、とくに基板等の取付け部材をシャーシ等の所定の位置に位置決めして固定する位置決め固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スピーカを内蔵するキャビネット内にさらにシャーシを介してオーディオ信号の処理回路や電源回路を設ける場合には、これらの回路が設けられている基板を何等かの方法によって位置決め固定する必要がある。そこで従来は例えば図11〜図13に示すようにして位置決め固定が行なわれていた。
【0003】
すなわちシャーシ60にはその両側の側板部の上端に取付け片61、62がそれぞれ一体に折曲げて連設されるとともに、これらの取付け片61、62に雌ねじ孔63が形成されていた。これに対してプリント基板64にはビス65を挿通させるビス挿通孔66が予め形成されている。
【0004】
そこでプリント基板64のほぼ4つのコーナの部分を上記取付け片61、62によって支持するとともに、ビス65を上記ビス挿通孔66を挿通させて取付け片61、62の雌ねじ孔63に螺着するようにしていた。ここでとくにシャーシ60側にはドーム状突部67が形成され、このドーム状突部67の頂部に形成された位置決め用ボス68をプリント基板64のほぼ中央部に形成された位置決め孔69に挿入している。さらに一対の取付け片62にはその先端側にさらに上方に折曲げて折返し片70を形成し、この折返し片70をプリント基板64のビス挿通孔66の近傍に形成された係止孔71に挿入して係止するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこのようなプリント基板64のシャーシ60に対する取付け構造は、雌ねじ孔63をを形成する部分を裏打出しによってバーリング穴の形状で形成し、その内周面に雌ねじ63を形成していた。そしてプリント基板64のシャーシ60に対する位置決めを取付け片62の折返し片70と位置決め用ボス68とによって達成するようにしていた。
【0006】
このような構造によれば、プリント基板64の固定と位置決めとが互いに別の個所に設けられるために形状が複雑になり、プリント基板64の有効スペースが減少する原因になっていた。またこのようなプリント基板64を位置決め固定したシャーシ60をスピーカキャビネット内に配すると、とくに位置決め部においてプリント基板64とシャーシ60との間にガタつきを生じ、共振等によるノイズの発生の原因となっていた。とくに低音用スピーカを内蔵したキャビネット内にこのようなプリント基板64の取付け構造を採用すると、共振ノイズが発生する問題があった。
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、固定と位置決めとを同一個所に設けるとともに、基板等の被取付け部材がシャーシ等の取付け側との間で共振ノイズを発生しないようにした位置決め固定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願の主要な発明は、
被取付け部材を所定の位置に位置決めして固定する位置決め固定装置において、
被取付け部材に締結部材を挿通させる挿通孔を形成するとともに、
前記被取付け部材を取付ける取付け側の固定する位置に筒状突部を形成し、
前記筒状突部の外周面を前記挿通孔と嵌合させて前記被取付け部材を位置決めするとともに、前記締結部材を前記筒状突部を貫通させて締結し、前記被取付け部材を取付け側に固定することを特徴とする位置決め固定装置に関するものである。
【0009】
ここで前記締結部材がボルトまたはビスであるとともに、前記筒状突部の内周面に雌ねじが形成され、前記ボルトまたはビスが前記雌ねじによって前記筒状突部に螺着されることが好ましい。また前記取付け側の前記筒状突部がプレス成形によって被取付け部材側に突出するように形成されることが好ましい。
【0010】
本願の別の主要な発明は、
基板をシャーシ上の所定の位置に位置決めして固定する位置決め固定装置において、
前記基板に締結部材を挿通させる挿通孔を形成するとともに、
前記基板を取付ける前記シャーシ側の固定する位置に筒状突部を形成し、
前記筒状突部の外周面を前記挿通孔と嵌合させて前記基板を位置決めするとともに、前記締結部材を前記筒状突部を貫通させて締結し、前記基板を前記シャーシに固定することを特徴とする位置決め固定装置に関するものである。
【0011】
ここで前記筒状突部の内周面に雌ねじが形成され、前記基板の挿通孔を挿通するビスを前記筒状突部の雌ねじに螺着して前記基板を位置決め固定することが好ましい。また前記ボルトまたはビスを前記筒状突部の内周部にねじ込むことによって前記筒状突部の内周面に雌ねじが形成されるとともに、前記ボルトまたはビスを前記雌ねじに螺着することによって前記基板を位置決め固定することが好ましい。また前記筒状突部がシャーシの取付け片にプレス成形によって基板側に突出するように形成されるとともに、前記筒状突部の長さが前記基板の厚さより短いことが好ましい。また前記基板を固定する複数個所の固定位置の内の少なくとも2個所の固定位置に前記筒状突部が設けられ、該筒状突部の外周面によって前記基板の位置決めが行なわれることが好ましい。またスピーカを内蔵するキャビネット内に前記シャーシを介して前記基板が配されてよい。また前記基板がオーディオ機器の電源回路基板または信号処理回路基板であってよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本願に含まれる発明を図示の実施の形態によって説明する。図1〜図5は本実施の形態のスピーカ装置の外観を示している。すなわちこのスピーカ装置は図2と図5との対比から明らかなように、その前面と上面とが一定の幅の細長い矩形の形状をなしている。これに対して背面と底面は台形状をなしている。そして底面を下側にして載置した場合と、背面を下側にして載置した場合とで、その形状が全く同じになるようになっており、高い意匠性を有するものである。
【0013】
図1および図6に示すように、このキャビネット10の内側にはその上側に仕切り板11が設けられるとともに、仕切り板11の前面側の開口が仕切り板12によって閉塞され、仕切り板11の後側の開口が後側の仕切り板13によって閉塞されてスピーカボックス15が形成されいる。なおこのキャビネット10の底部は底板14から構成されている。
【0014】
上記仕切り板11、12、13および底板14によって上述のようにスピーカボックス15が形成されている。そしてスピーカボックス15の底部であって底板14には、円形の開口16が形成されるとともに、この円形の開口16に底板14の下側からウーファから成る低音用スピーカ17が取付けられる。そして上記低音用スピーカ17の下方には反射板18が配されるようになっている。
【0015】
キャビネット10の下側であって底板14の下側には図7および図8に示すように、その前方側に単一の支持脚21が取付けられるとともに、後方側には一対の支持脚22が設けられている。そして前方側の支持脚21と後方側の支持脚22との間には中間側の3つの支持脚23が設けられている。そして中間側の3つの支持脚23によって上記反射板18が支持されるようになっている。
【0016】
反射板18は例えば透明なアクリル樹脂から構成されるとともに、上記支持脚23によって支持される部位に切欠き26が形成され、これらの切欠き26が支持脚23の保持部27によって保持されるようになっている。とくに支持脚23には図9に示すように、その内部に縦方向にプリント基板28が取付けられるとともに、このプリント基板28上にマウントされた発光ダイオード29が上記反射板18の切欠き26と対向するようになっている。従ってこのような構成によれば、発光ダイオード29からの光が切欠き26を通してこの反射板28内に導入される。また反射板18の所定の位置には図8および図9に示すように粗面30が形成されている。粗面30は例えば梨地面から形成されている。なお粗面30以外の部位は鏡面仕上げされて発光ダイオード29からの光が全反射されるようになっている。
【0017】
上記キャビネット10のスピーカボックス15の上側には図1および図4に示すようにシャーシ36が保持されるようになっている。シャーシ36は一対のプリント基板37、38を保持している。ここで一方のプリント基板37は信号回路を形成し、他方のプリント基板38は電源回路を構成している。そしてこれらのシャーシ36がキャビネット10内に設けられている取付け板40に取付けられるようになっている。そしてキャビネット10の背面側の部分は図4に示すリヤカバー32によって端子板33を覆うようにし、これによってこのキャビネット10の背面側の開口を閉塞している。
【0018】
次に上記シャーシ36に対するプリント基板37、38の取付け構造について説明する。図7に示すように、シャーシ36の両側の側壁部にはプリント基板37の取付けのための折返し片45、46と、プリント基板38の取付けのための折返し片45、46とが設けられている。
【0019】
ここでプリント基板38の位置決めを兼ねた固定の構造をとくに図8〜図10によって説明する。プリント基板38を位置決めして固定するために、シャーシ36の両側の側壁の上端には一体に折曲げて取付け片45、46がそれぞれ連設されている。そして取付け片45については雌ねじ孔47が形成されている。これに対して取付け片46には、筒状突部を構成する内抜きリブ48が上方に突出して形成されており、この筒状突部48によってプリント基板38の位置決めを行なうようにしている。なお筒状突部48の内周面には雌ねじ50が形成されている。一方プリント基板38の4つのコーナの近傍にはそれぞれビス挿通孔51が形成され、これらのビス挿通孔51を挿通されるビス52を上記取付け片45、46の雌ねじ孔47、50にそれぞれ螺着するようにしている。
【0020】
以上のような構成において、ウーファを構成する低音用スピーカ17から図6に示すように下方に向けて低音域の音声が放出される。この音声はその下側に配されている反射板18によって反射されて側方に導かれる。すなわち低音用スピーカ17の下側の床面で反射することなく、反射板18によって音声が反射されるようになっている。
【0021】
なおこの低音用のスピーカ17から成るスピーカ装置は、いわゆるバスレフ型のスピーカ装置を構成している。すなわちスピーカボックス15には底板14を貫通するようにダクト41が設けられ、このダクト41によってスピーカ17の振動板から後方に出た音波をダクト41を通るときに位相を180度回転し、これによってこのスピーカ17の前方側から出た音声と同相になるようにしている。
【0022】
このような反射板18を用いることによって、低音用スピーカ17からの音声が床面で反射されることがなくなる。従ってこのスピーカ装置の設置条件、とくに床面の構造やその性状によって影響されることがなくなる。例えば絨毯やカーペットを敷いた床面の上においても、スピーカ17からの音声が絨毯やカーペットによって吸収されることがなくなり、音質の変化がなくなる。従って音響効果を損うことなく低音域の音声を確実に放出できるようになる。
【0023】
またこの反射板18はイルミネーション効果を発現するようになっている。すなわち支持脚23内に取付けられた発光ダイオード29が点灯するために、この発光ダイオード29からの光が反射板18の切欠き26を通して図9Aに示すように反射板18内に導入される。ここで反射板18は例えばアクリル樹脂のような透明材料から構成されており、外表面が鏡面仕上げされ、しかも上述の如くその所定の位置、例えば上面の外周側に近い部位および下面のほぼ中央にそれぞれ粗面30が図9Bに示すように形成されている。従って発光ダイオード29から出射された光が図9Aに示すようにこの反射板18の表面で全反射されるとともに、粗面30の部分で光って外部に光を発生させる。なおそれ以外の光は反射板18の切欠き26とは反対側の位置であってその外周縁から出射される(図8参照)。
【0024】
このようなスピーカキャビネット10のスピーカボックス15の上側に収納されるシャーシ36には図7に示すようにして一対のプリント基板37、38が取付けられる。ここでプリント基板37はその上に所定の回路部品がマウントされて信号処理回路が形成される。これに対してプリント基板38はその上に部品がマウントされて電源回路を構成する。
【0025】
このようなプリント基板37、38の位置決めは、図8〜図10に示すようにして行なわれる。すなわちプリント基板38は取付け片45、46にそれぞれ形成されている雌ねじ孔47、50に螺着されるビス52によってシャーシ36に固定される。ここでとくに注意すべきは、取付け片46側の雌ねじ孔50が筒状突部48の内周面に形成されていることである。とくに図9および図10に示すように、この筒状突部48の外周面がプリント基板38の対応するビス挿通孔51の内周面と嵌合され、これによってプリント基板38が取付け片46を介してシャーシ36に正しく位置決めされる。
【0026】
筒状突部48はその高さが図10から明らかなように、プリント基板38の厚さよりも短く構成されている。従って筒状突部48の内周面の雌ねじ孔50にビス52を挿入して螺着すると、ビス52によって取付け片46にプリント基板38が正しく固定される。従ってこのことから、とくに筒状突部48を有する取付け片46は、プリント基板38の位置決めとプリント基板38の固定とを兼用することになる。
【0027】
なおシャーシ36の取付け片45、46の雌ねじ孔47および筒状突部48の内周面の雌ねじは、この実施の形態においてはセルフタップ型のビス52をねじ込んで螺着する際に同時に形成されるようになっている。しかるにこのような構成に代えて、取付け片45、46の雌ねじ孔47および筒状突部48の雌ねじについては、予めそれぞれ形成し、その後にビス52をねじ込んで螺着するようにしてもよい。
【0028】
このように本実施の形態のプリント基板37、38の位置決め固定構造は、プリント基板38の取付け固定と位置決めとを同一個所、すなわち取付け片46に設けることによって、位置決め部が強固にビス52によって結合されることになる。従って位置決め部においてシャーシ36とプリント基板38との間で相対的な運動が完全に拘束されて共振が抑えられる。また他の位置に位置決めのための手段を設ける必要がなくなり、これによってプリント基板37、38の有効利用が可能になって実装面積が増大する。
【0029】
なお上記実施の形態は取付け片46にバーリング穴を打出して設けることによって筒状突部48を形成しているが、このような打出しの際の筒状突部48の外形寸法をプリント基板38のビス挿通孔51の口径とほぼ同じ値にすることによって、振動が発生し易い位置決め部をビス52によってねじ締めすることが可能になって、振動の発生し易い位置決め部をなくしてプリント基板38とシャーシ36との間の共振ノイズを効果的に防止できるようになる。これによってこのスピーカ装置にプリント基板37、38を搭載したシャーシ36が音質を劣化させることがなくなる。
【0030】
以上本願に含まれる発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願に含まれる発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内で各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態におけるプリント基板37、38のシャーシ36に対する取付け位置や固定位置については任意に設計変更が可能である。また本願発明はプリント基板のみならずその他各種の被取付け部材の位置決め固定に広く適用可能である。
【0031】
【発明の効果】
本願の主要な発明は、被取付け部材を所定の位置に位置決めして固定する位置決め固定装置において、被取付け部材に締結部材を挿通させる挿通孔を形成するとともに、被取付け部材を取付ける取付け側の固定する位置に筒状突部を形成し、筒状突部の外周面を挿通孔と嵌合させて被取付け部材を位置決めするとともに、締結部材を筒状突部を貫通させて締結し、被取付け部材を取付け側に固定するものである。
【0032】
従ってこのような位置決め固定装置によれば、取付け側の筒状突部の外周面を利用して被取付け部材を位置決めしながらしかも上記筒状突部を貫通する締結部材によって被取付け部材を取付け側に固定することが可能になる。
【0033】
本願の別の主要な発明は、基板をシャーシ上の所定の位置に位置決めして固定する位置決め固定装置において、基板に締結部材を挿通させる挿通孔を形成するとともに、基板を取付けるシャーシ側の固定する位置に筒状突部を形成し、筒状突部の外周面を挿通孔と嵌合させて基板を位置決めするとともに、締結部材を筒状突部を貫通させて締結し、基板をシャーシに固定するようにしたものである。
【0034】
従ってこのような位置決め固定装置によれば、シャーシに形成された筒状突部の外周面を基板の挿通孔に嵌合させて基板をシャーシに位置決めするとともに、上記締結部材を筒状突部を貫通させて締結することにより、基板をシャーシに固定することが可能になり、筒状突部の部位において基板のシャーシに対する位置決めと固定とを同時に達成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スピーカ装置の全体の構成を示す分解斜視図である。
【図2】同スピーカ装置の平面図である。
【図3】同スピーカ装置の側面図である。
【図4】スピーカ装置の背面側のリヤカバーを取付けない状態および取付けた状態の背面図である。
【図5】スピーカ装置の正面図である。
【図6】スピーカ装置の縦断面図である。
【図7】プリント基板のシャーシに対する取付けを示す分解斜視図である。
【図8】プリント基板のシャーシに対する位置決め固定の構造を示す要部分解斜視図である。
【図9】シャーシに対するプリント基板の取付けを示す要部縦断面図である。
【図10】プリント基板の位置決めの機構を示す要部拡大断面図である。
【図11】従来のプリント基板のシャーシに対する位置決め固定の構造を示す要部分解斜視図である。
【図12】同プリント基板の位置決め固定の構造を示す縦断面図である。
【図13】プリント基板のシャーシに対する位置決め固定を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10‥‥キャビネット、11‥‥仕切り板(上側)、12‥‥仕切り板(前側)、13‥‥仕切り板(後側)、14‥‥底板、15‥‥スピーカボックス、16‥‥円形の開口、17‥‥低音用スピーカ(ウーファ)、18‥‥反射板、21‥‥支持脚(前方側)、22‥‥支持脚(後方側)、23‥‥支持脚(中間側)、26‥‥切欠き、27‥‥保持部、28‥‥プリント基板、29‥‥発光ダイオード、30‥‥粗面(梨地面)、32‥‥リヤカバー、33‥‥端子板、36‥‥シャーシ、37‥‥プリント基板(信号回路)、38‥‥プリント基板(電源回路)、40‥‥取付け板、41‥‥ダクト、45、46‥‥取付け片、47‥‥雌ねじ孔、48‥‥打抜きリブ(筒状突部)、50‥‥雌ねじ、51‥‥ビス挿通孔、52‥‥ビス、60‥‥シャーシ、61、62‥‥取付け片、63‥‥雌ねじ孔、64‥‥プリント基板、65‥‥ビス、66‥‥ビス挿通孔、67‥‥ドーム状突部、68‥‥位置決め用ボス、69‥‥位置決め孔、70‥‥折返し片、71‥‥係止孔
Claims (10)
- 被取付け部材を所定の位置に位置決めして固定する位置決め固定装置において、
被取付け部材に締結部材を挿通させる挿通孔を形成するとともに、
前記被取付け部材を取付ける取付け側の固定する位置に筒状突部を形成し、
前記筒状突部の外周面を前記挿通孔と嵌合させて前記被取付け部材を位置決めするとともに、前記締結部材を前記筒状突部を貫通させて締結し、前記被取付け部材を取付け側に固定することを特徴とする位置決め固定装置。 - 前記締結部材がボルトまたはビスであるとともに、前記筒状突部の内周面に雌ねじが形成され、前記ボルトまたはビスが前記雌ねじによって前記筒状突部に螺着されることを特徴とする請求項1に記載の位置決め固定装置。
- 前記取付け側の前記筒状突部がプレス成形によって被取付け部材側に突出するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の位置決め固定装置。
- 基板をシャーシ上の所定の位置に位置決めして固定する位置決め固定装置において、
前記基板に締結部材を挿通させる挿通孔を形成するとともに、
前記基板を取付ける前記シャーシ側の固定する位置に筒状突部を形成し、
前記筒状突部の外周面を前記挿通孔と嵌合させて前記基板を位置決めするとともに、前記締結部材を前記筒状突部を貫通させて締結し、前記基板を前記シャーシに固定することを特徴とする位置決め固定装置。 - 前記筒状突部の内周面に雌ねじが形成され、前記基板の挿通孔を挿通するビスを前記筒状突部の雌ねじに螺着して前記基板を位置決め固定することを特徴とする請求項4に記載の位置決め固定装置。
- 前記ボルトまたはビスを前記筒状突部の内周部にねじ込むことによって前記筒状突部の内周面に雌ねじが形成されるとともに、前記ボルトまたはビスを前記雌ねじに螺着することによって前記基板を位置決め固定することを特徴とする請求項5に記載の位置決め固定装置。
- 前記筒状突部がシャーシの取付け片にプレス成形によって基板側に突出するように形成されるとともに、前記筒状突部の長さが前記基板の厚さより短いことを特徴とする請求項4に記載の位置決め固定装置。
- 前記基板を固定する複数個所の固定位置の内の少なくとも2個所の固定位置に前記筒状突部が設けられ、該筒状突部の外周面によって前記基板の位置決めが行なわれることを特徴とする請求項4に記載の位置決め固定装置。
- スピーカを内蔵するキャビネット内に前記シャーシを介して前記基板が配されることを特徴とする請求項4に記載の位置決め固定装置。
- 前記基板がオーディオ機器の電源回路基板または信号処理回路基板であることを特徴とする請求項4に記載の位置決め固定装置。
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JP2003090990A JP2004297016A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 位置決め固定装置 |
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JP2006301472A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Ricoh Co Ltd | 構造体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
WO2016190878A1 (en) * | 2015-05-28 | 2016-12-01 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Printed circuit board assemblies |
-
2003
- 2003-03-28 JP JP2003090990A patent/JP2004297016A/ja not_active Abandoned
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