JP2004296242A - X線高電圧装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィラメントの断線などにより、フィラメントへ電流が供給されなくなってX線管の動作状態が異常となった場合にも、そのまま使用し続けることができるX線高電圧装置を提供する。
【解決手段】小焦点フィラメント加熱回路20により、X線管7の小焦点フィラメント12へ電流を供給し、X線管7を動作させてX線を発生させる。このとき、フィラメントトランス32に流れるフィラメント電流をフィラメント電流測定回路26により測定し、その測定値が既定値以下となった場合は、フィラメント断線検出回路31において、小焦点フィラメント12の断線を検出する。このとき、切替器30および50と、フィラメント電流設定回路29および49を制御して、使用するフィラメントを小焦点フィラメント12から大焦点フィラメント13に切り換える。
【選択図】図1
【解決手段】小焦点フィラメント加熱回路20により、X線管7の小焦点フィラメント12へ電流を供給し、X線管7を動作させてX線を発生させる。このとき、フィラメントトランス32に流れるフィラメント電流をフィラメント電流測定回路26により測定し、その測定値が既定値以下となった場合は、フィラメント断線検出回路31において、小焦点フィラメント12の断線を検出する。このとき、切替器30および50と、フィラメント電流設定回路29および49を制御して、使用するフィラメントを小焦点フィラメント12から大焦点フィラメント13に切り換える。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線管に高電圧とフィラメント加熱用の電流を供給してX線を発生させるX線高電圧装置に関し、特にX線管が有する複数のフィラメントを切り換えて用いるX線高電圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線を発生するX線管のフィラメントは、使用していくうちにフィラメントを構成している金属が蒸発していくことによって徐々に細径化していき、最後にはフィラメントが断線してそのX線管は使用不可能となる。このようなフィラメントの断線を予測し、ユーザに告知するX線高電圧装置が知られている(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−64388号公報
【0004】
特許文献1に記載のX線高電圧装置では、使用中にフィラメントの断線予測が告知されたとしても、すぐにはX線管を交換できない場合がある。また、X線管の交換回数をなるべく減らしたい場合などに、フィラメントの断線予測が告知された後もしばらく使用を続けることがある。このような場合、特許文献1に記載のX線高電圧装置では、使用中にフィラメントの断線が起きることがあり、そのときには装置の使用を一旦中断してX線管を交換しなければならない。
【0005】
本発明は、X線管のフィラメントの断線などにより、フィラメントへ電流が供給されなくなってX線管の動作状態が異常となった場合にも、そのまま使用し続けることができるX線高電圧装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数のフィラメントを有するX線管へ電圧と電流を供給し、X線管を動作させてX線を発生させるX線高電圧装置において、複数のフィラメントのいずれか少なくとも1つを選択して電流を供給し、X線管を動作させる電流供給手段と、X線管の動作状態の異常を検知する異常検知手段とを備え、電流供給手段は、異常検知手段により異常が検知された場合、それまで選択していたフィラメントとは異なるフィラメントを選択して電流を供給するものである。
請求項2の発明は、請求項1のX線高電圧装置において、異常検知手段は、電流供給手段により供給される電流値に基づいて電流供給手段が選択しているフィラメントの断線を検出することにより、X線管の動作状態の異常を検知するものである。
請求項3の発明は、請求項2のX線高電圧装置において、X線管は、主に透視像の表示用として用いられる小焦点フィラメントと、主に透視像の撮影用として用いられる大焦点フィラメントとを有し、異常検知手段は、小焦点フィラメントの断線を検出するものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかのX線高電圧装置において、フィラメントの断線を予測してユーザに告知する断線予測手段をさらに備えるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明によるX線高電圧装置の一実施例を図1に示す。このX線高電圧装置は、X線管の複数のフィラメントを切り換えて用いることにより、X線を放出する焦点の大きさを変更する。さらに、使用中のフィラメントの断線を検出し、断線が検出された場合は、別のフィラメントに自動的に切り換える。図1のX線高電圧装置は、交流電源1からの交流出力を整流・平滑回路2により整流および平滑化して直流出力に変換し、インバータ回路3へ出力する。インバータ回路3により、この直流出力をスイッチング処理によって交流出力に変換し、共振コンデンサ4を経て高圧変圧器5の1次側へ出力する。高圧変圧器5により、この交流出力を1次側から2次側へ出力し、高圧整流器6により整流して、直流出力に変換する。この直流出力が不図示の高圧ケーブルを介してX線管7へ印加されることにより、X線管7において陰極の加熱されたフィラメントから放出された熱電子が加速され、これが陽極のターゲットに衝突して、X線管7はX線を発生する。
【0008】
X線管7は、小焦点フィラメント12と大焦点フィラメント13の2種類のフィラメントを有しており、それらを切り換えることで、X線を放出する焦点の大きさを変化することができる。小焦点フィラメント12を用いると焦点は小さくなり、より鮮明な透視像を得ることができる。大焦点フィラメント13を用いると焦点は大きくなり、より大出力で鮮明な透視像を得ることができる。そのため、小焦点フィラメント12は、主に透視用として、透視像を画像表示するときに用いられる。このとき、イメージインテンシファイアを用いることにより、透視像が画像表示される。また、大焦点フィラメント13は、主に撮影用として、透視像を写真撮影するときに用いられる。
【0009】
小焦点フィラメント12は、フィラメントトランス32を介して、小焦点フィラメント加熱回路20に接続される。また、大焦点フィラメント13は、フィラメントトランス52を介して、大焦点フィラメント加熱回路40に接続される。この小焦点フィラメント加熱回路20または大焦点フィラメント加熱回路40により、小焦点フィラメント12と大焦点フィラメント13に流れるフィラメント電流がそれぞれ制御されて、そのフィラメント電流によってこれらのフィラメントが加熱される。また、フィラメント電流を制御することにより、X線管7に流れる管電流が制御され、X線管7が発生するX線の強度が制御される。
【0010】
X線管7に流れる管電流の値は、高圧整流器6に接続された管電流検出回路8により検出される。検出された管電流値は、管電流設定回路15より出力される目標管電流値とともに誤差アンプ14に入力される。誤差アンプ14は、入力されたそれらの値の差分を求め、これを小焦点フィラメント加熱回路20および大焦点フィラメント加熱回路40へ出力する。
【0011】
小焦点フィラメント加熱回路20は、交流電源21による交流出力を整流・平滑回路22により整流および平滑化して直流出力に変換し、インバータ回路23へ出力する。インバータ回路23により、この直流出力をスイッチング処理によって交流出力に変換し、共振コンデンサ24を経てフィラメントトランス32の1次側へ出力する。フィラメントトランス32により、この交流出力を1次側から2次側へ出力する。この交流出力が小焦点フィラメント12へ印加されることにより、小焦点フィラメント12が加熱される。
【0012】
また、小焦点フィラメント加熱回路20は、誤差アンプ14から出力された管電流値と目標管電流値の差分に基づいて小焦点フィラメント12を流れるフィラメント電流を制御することにより、X線管7の管電流値が目標管電流値となるよう制御する。誤差アンプ14から出力された管電流値と目標管電流値の差分は、切替器30を介して加算器28に入力される。加算器28では、その管電流値と目標管電流値の差分に、フィラメント電流設定回路29より出力される目標フィラメント電流値を加算し、これをフィラメント加熱電流設定値として、誤差アンプ27へ出力する。なお、X線管7において小焦点フィラメント12が用いられているときは、誤差アンプ14からの出力が加算器28に入力されるように、切替器30のスイッチは閉じられている。逆に、大焦点フィラメント13が用いられているときは、切替器30のスイッチは開放されている。このとき、フィラメント電流設定回路29は、目標フィラメント電流値をゼロとして出力する。
【0013】
フィラメント電流測定回路26では、フィラメントトランス32を流れる電流を測定し、これをフィラメント加熱電流測定値として、誤差アンプ27、フィラメント断線検出回路31およびフィラメント断線予測回路33へ出力する。誤差アンプ27では、加算器28より出力されたフィラメント加熱電流設定値と、フィラメント電流測定回路26により測定されたフィラメント加熱電流測定値との差分を求め、PWM制御回路25へ出力する。PWM制御回路25では、この差分に基づいてインバータ回路23が出力する交流出力を制御し、フィラメント加熱電流設定値とフィラメント加熱電流測定値が一致するようにする。このようにして、小焦点フィラメント12のフィラメント電流を制御し、X線管7の管電流が目標管電流値となるようにする。
【0014】
フィラメント断線検出回路31は、フィラメント電流測定回路26より出力されたフィラメント加熱電流測定値に基づいて、小焦点フィラメント12の断線を検出する。このフィラメント断線検出回路31は、フィラメント加熱電流測定値が規定の値、たとえば0.9A以下の場合には、小焦点フィラメント12が断線しているとする。このようにして小焦点フィラメント12の断線を検出すると、フィラメント断線検出回路31は、切替器30のスイッチを開放し、フィラメント電流設定回路29より出力する目標フィラメント電流値をゼロとする。さらに、大焦点フィラメント加熱回路40の切替器50を閉じ、フィラメント電流設定回路49より出力する目標フィラメント電流値をゼロでない所定の値とする。このようにして、X線管7において用いるフィラメントを、断線した小焦点フィラメント12から大焦点フィラメント13に切り換える。なお、小焦点フィラメント12の断線を検出した場合、フィラメント断線検出回路31は、断線を知らせる表示を行うなどにより、操作者に断線したことやフィラメントを切り換えたことを知らせるようにするのが好ましい。
【0015】
大焦点フィラメント加熱回路40も、以上説明した小焦点フィラメント加熱回路20と同様の動作を行うことにより、大焦点フィラメント13を加熱するとともにそのフィラメント電流を制御して、X線管7の管電流が目標管電流値となるようにする。さらに、大焦点フィラメント13の断線が検出されたときは、X線管7において用いるフィラメントを小焦点フィラメント12に切り換える。
【0016】
小焦点フィラメント加熱回路20のフィラメント断線予測回路33は、小焦点フィラメント12の断線を予測する。これは小焦点フィラメント12の特性に基づいて、次のようにして行われる。
【0017】
小焦点フィラメント12のフィラメント特性、すなわちフィラメント電流Ifと管電圧kVの関係は、たとえば図2に示すようになっている。周知のように、X線を発生するX線管のフィラメントは、使用していくうちにフィラメントを構成している金属が蒸発することにより徐々に細径化していき、最後には断線して使用できなくなる。フィラメントが細径化するに従って、ある管電圧kVに対するフィラメント電流Ifは低下していくため、フィラメント特性は変化する。図2における実線100は使用初期におけるフィラメント特性の例を示し、破線101は、使用末期、すなわち断線する直前におけるフィラメント特性の例を示している。
【0018】
フィラメント断線予測回路33は、このようなフィラメント特性の使用状態による変化に基づいて、小焦点フィラメント12の断線を予測する。フィラメント特性はX線管の個体ごとに異なるため、X線管7を初めて使用するときには、まずフィラメント特性の測定を行う。
【0019】
X線管は通常、放電を防ぎその寿命を延ばすためにエージングと呼ばれる作業が定期的に、たとえば、毎日使用する前において、行われる。このエージングでは、X線管に印加する管電圧kVを変化しながら通電していき、最後に使用される最高電圧(最高使用管電圧)において、所定の時間、たとえば5分間の通電を行う。フィラメント断線予測回路33は、X線管7にこのエージングを初めて行うときに、小焦点フィラメント12のフィラメント特性を測定する。このとき、管電流を適当な値、たとえば1mA程度とし、管電圧kVを、たとえば55kVから125kVまで10kV刻みで変化させ、それぞれの管電圧kVに対して、フィラメント電流測定回路26より出力されるフィラメント電流Ifを測定する。この測定結果より、図2の実線100に示す使用初期のフィラメント特性(以後、初期特性という)が求められる。
【0020】
このようにして初期特性100を求めたら、この初期特性100に寿命限界係数Lを乗じることにより、破線101に示す使用末期のフィラメント特性(以後、限界特性という)を求める。なお、寿命限界係数Lは、様々なX線管における実験結果などに基づいて決定される。求められた限界特性101は、フィラメント断線予測回路33のメモリ34に記憶される。
【0021】
フィラメント断線予測回路33は、このように求められた限界特性101と、フィラメント電流測定回路26より出力されるフィラメント電流Ifとを、比較器35により比較する。この比較は、定期的に行われるエージングにおいて行われる。この比較結果に基づいて、小焦点フィラメント12の断線を予測する。たとえば、測定されたフィラメント電流Ifが所定範囲以上の管電圧kVにおいて限界特性101を下回っていた場合、小焦点フィラメント12の断線が近いことを表示するなどして、ユーザへの予告を行う。このときの管電圧kVの所定範囲は、様々なX線管における実験結果に基づく経験則などにより決定される。このようにして、小焦点フィラメント12の断線を予測する。あるいは、X線高電圧装置を使用しているときのフィラメント電流Ifと管電圧kVにより、小焦点フィラメント12の断線を予測することもできる。この場合、使用中に測定されたフィラメント電流Ifと管電圧kVの関係が限界特性101を下回っていたときに、小焦点フィラメント12の断線をユーザへ予告する。
【0022】
以上説明したX線高電圧装置によれば、次の作用効果を奏する。
(1)フィラメント断線検出回路31およびフィラメント断線検出回路51により、X線管7の動作状態の異常を検知し、異常が検知された場合、電流を供給するフィラメントを、小焦点フィラメント12または大焦点フィラメント13のいずれか一方から、もう一方へ切り換える。このようにしたので、フィラメントの断線などによりフィラメントへ電流が供給されなくなってX線管の動作状態が異常となった場合にも、X線管高電圧装置をそのまま使用し続けることができる。
(2)小焦点フィラメント加熱回路20または大焦点フィラメント加熱回路40により、小焦点フィラメント12または大焦点フィラメント13へ供給されるフィラメント電流値に基づいて、小焦点フィラメント12または大焦点フィラメント13の断線を検出し、これにより、X線管7の動作状態の異常を検知する。このようにしたので、いずれかのフィラメントが断線した場合にも、X線管高電圧装置をそのまま使用し続けることができる。
(3)小焦点フィラメント12の断線が検出された場合には、大焦点フィラメント13に切り換えることとしたので、小焦点フィラメント12を用いて透視検査を行っている場合に断線が起きても、代わりに大焦点フィラメント13を用いて透視検査を継続することができる。
(4)フィラメントの断線を予測してユーザに告知することとしたので、フィラメントの断線が起きる前にユーザはX線管を交換することができる。
【0023】
なお、以上の実施の形態では、小焦点フィラメント12と大焦点フィラメント13の2種類のフィラメントを有するX線管7において、断線の検出を両方のフィラメントについて行い、断線の予測を小焦点フィラメント12のみについて行う例を説明したが、複数のフィラメントを有するX線管であれば、この内容に限定する必要はない。たとえば、小、中および大焦点の3種類のフィラメントを有するX線管について、小および中焦点フィラメントについて断線の検出および予測を行い、いずれか一方の断線が検出された場合には、もう一方へ切り換えることとしてもよい。
【0024】
また、以上の実施の形態では、小焦点フィラメント12の断線を検出することにより、小焦点フィラメント12へ電流が供給されずにX線管7の動作状態が異常となることを検知する例を説明したが、複数のフィラメントを有するX線管における動作状態の異常を検知するのであれば、この内容に限定する必要はない。たとえば、図1の小焦点加熱回路20において、インバータ回路23やPWM制御回路25、フィラメントトランス32などの回路の故障をそれぞれ専用または共通の故障検出回路によって検出することにより、小焦点フィラメント12へ電流が供給されずにX線管7の動作状態が異常となることを検知してもよい。このとき、いずれかの回路の故障が検出されると、X線管7において使用するフィラメントを、小焦点フィラメント12から大焦点フィラメント13へ切り換える。
【0025】
以上の実施の形態では、X線管をX線管7、フィラメントを小焦点フィラメント12と大焦点フィラメント13によりそれぞれ実現し、電流供給手段を小焦点フィラメント加熱回路20および大焦点フィラメント加熱回路40、異常検知手段をフィラメント断線検出回路31およびフィラメント断線検出回路51、断線予測手段をフィラメント断線予測回路33によりそれぞれ実現している。しかし、これらはあくまで一例であり、本発明の特徴が損なわれない限り、各構成要素は上記実施の形態に限定されない。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、以上説明したように構成しているので、フィラメントの断線などによりフィラメントへ電流が供給されなくなってX線管の動作状態が異常となった場合にも、X線管高電圧装置をそのまま使用し続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線高電圧装置の一実施形態を示す図
【図2】フィラメント特性の例を示す図
【符号の説明】
1:交流電源 2:整流・平滑回路
3:インバータ回路 4:共振コンデンサ
5:高圧変圧器 6:高圧整流器
7:X線管 8:管電流検出回路
12:小焦点フィラメント 13:大焦点フィラメント
14:誤差アンプ 15:管電流設定回路
20:小焦点フィラメント加熱回路 31:フィラメント断線検出回路
32:フィラメントトランス 33:フィラメント断線予測回路
40:大焦点フィラメント加熱回路 51:フィラメント断線検出回路
52:フィラメントトランス
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線管に高電圧とフィラメント加熱用の電流を供給してX線を発生させるX線高電圧装置に関し、特にX線管が有する複数のフィラメントを切り換えて用いるX線高電圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線を発生するX線管のフィラメントは、使用していくうちにフィラメントを構成している金属が蒸発していくことによって徐々に細径化していき、最後にはフィラメントが断線してそのX線管は使用不可能となる。このようなフィラメントの断線を予測し、ユーザに告知するX線高電圧装置が知られている(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−64388号公報
【0004】
特許文献1に記載のX線高電圧装置では、使用中にフィラメントの断線予測が告知されたとしても、すぐにはX線管を交換できない場合がある。また、X線管の交換回数をなるべく減らしたい場合などに、フィラメントの断線予測が告知された後もしばらく使用を続けることがある。このような場合、特許文献1に記載のX線高電圧装置では、使用中にフィラメントの断線が起きることがあり、そのときには装置の使用を一旦中断してX線管を交換しなければならない。
【0005】
本発明は、X線管のフィラメントの断線などにより、フィラメントへ電流が供給されなくなってX線管の動作状態が異常となった場合にも、そのまま使用し続けることができるX線高電圧装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数のフィラメントを有するX線管へ電圧と電流を供給し、X線管を動作させてX線を発生させるX線高電圧装置において、複数のフィラメントのいずれか少なくとも1つを選択して電流を供給し、X線管を動作させる電流供給手段と、X線管の動作状態の異常を検知する異常検知手段とを備え、電流供給手段は、異常検知手段により異常が検知された場合、それまで選択していたフィラメントとは異なるフィラメントを選択して電流を供給するものである。
請求項2の発明は、請求項1のX線高電圧装置において、異常検知手段は、電流供給手段により供給される電流値に基づいて電流供給手段が選択しているフィラメントの断線を検出することにより、X線管の動作状態の異常を検知するものである。
請求項3の発明は、請求項2のX線高電圧装置において、X線管は、主に透視像の表示用として用いられる小焦点フィラメントと、主に透視像の撮影用として用いられる大焦点フィラメントとを有し、異常検知手段は、小焦点フィラメントの断線を検出するものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかのX線高電圧装置において、フィラメントの断線を予測してユーザに告知する断線予測手段をさらに備えるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明によるX線高電圧装置の一実施例を図1に示す。このX線高電圧装置は、X線管の複数のフィラメントを切り換えて用いることにより、X線を放出する焦点の大きさを変更する。さらに、使用中のフィラメントの断線を検出し、断線が検出された場合は、別のフィラメントに自動的に切り換える。図1のX線高電圧装置は、交流電源1からの交流出力を整流・平滑回路2により整流および平滑化して直流出力に変換し、インバータ回路3へ出力する。インバータ回路3により、この直流出力をスイッチング処理によって交流出力に変換し、共振コンデンサ4を経て高圧変圧器5の1次側へ出力する。高圧変圧器5により、この交流出力を1次側から2次側へ出力し、高圧整流器6により整流して、直流出力に変換する。この直流出力が不図示の高圧ケーブルを介してX線管7へ印加されることにより、X線管7において陰極の加熱されたフィラメントから放出された熱電子が加速され、これが陽極のターゲットに衝突して、X線管7はX線を発生する。
【0008】
X線管7は、小焦点フィラメント12と大焦点フィラメント13の2種類のフィラメントを有しており、それらを切り換えることで、X線を放出する焦点の大きさを変化することができる。小焦点フィラメント12を用いると焦点は小さくなり、より鮮明な透視像を得ることができる。大焦点フィラメント13を用いると焦点は大きくなり、より大出力で鮮明な透視像を得ることができる。そのため、小焦点フィラメント12は、主に透視用として、透視像を画像表示するときに用いられる。このとき、イメージインテンシファイアを用いることにより、透視像が画像表示される。また、大焦点フィラメント13は、主に撮影用として、透視像を写真撮影するときに用いられる。
【0009】
小焦点フィラメント12は、フィラメントトランス32を介して、小焦点フィラメント加熱回路20に接続される。また、大焦点フィラメント13は、フィラメントトランス52を介して、大焦点フィラメント加熱回路40に接続される。この小焦点フィラメント加熱回路20または大焦点フィラメント加熱回路40により、小焦点フィラメント12と大焦点フィラメント13に流れるフィラメント電流がそれぞれ制御されて、そのフィラメント電流によってこれらのフィラメントが加熱される。また、フィラメント電流を制御することにより、X線管7に流れる管電流が制御され、X線管7が発生するX線の強度が制御される。
【0010】
X線管7に流れる管電流の値は、高圧整流器6に接続された管電流検出回路8により検出される。検出された管電流値は、管電流設定回路15より出力される目標管電流値とともに誤差アンプ14に入力される。誤差アンプ14は、入力されたそれらの値の差分を求め、これを小焦点フィラメント加熱回路20および大焦点フィラメント加熱回路40へ出力する。
【0011】
小焦点フィラメント加熱回路20は、交流電源21による交流出力を整流・平滑回路22により整流および平滑化して直流出力に変換し、インバータ回路23へ出力する。インバータ回路23により、この直流出力をスイッチング処理によって交流出力に変換し、共振コンデンサ24を経てフィラメントトランス32の1次側へ出力する。フィラメントトランス32により、この交流出力を1次側から2次側へ出力する。この交流出力が小焦点フィラメント12へ印加されることにより、小焦点フィラメント12が加熱される。
【0012】
また、小焦点フィラメント加熱回路20は、誤差アンプ14から出力された管電流値と目標管電流値の差分に基づいて小焦点フィラメント12を流れるフィラメント電流を制御することにより、X線管7の管電流値が目標管電流値となるよう制御する。誤差アンプ14から出力された管電流値と目標管電流値の差分は、切替器30を介して加算器28に入力される。加算器28では、その管電流値と目標管電流値の差分に、フィラメント電流設定回路29より出力される目標フィラメント電流値を加算し、これをフィラメント加熱電流設定値として、誤差アンプ27へ出力する。なお、X線管7において小焦点フィラメント12が用いられているときは、誤差アンプ14からの出力が加算器28に入力されるように、切替器30のスイッチは閉じられている。逆に、大焦点フィラメント13が用いられているときは、切替器30のスイッチは開放されている。このとき、フィラメント電流設定回路29は、目標フィラメント電流値をゼロとして出力する。
【0013】
フィラメント電流測定回路26では、フィラメントトランス32を流れる電流を測定し、これをフィラメント加熱電流測定値として、誤差アンプ27、フィラメント断線検出回路31およびフィラメント断線予測回路33へ出力する。誤差アンプ27では、加算器28より出力されたフィラメント加熱電流設定値と、フィラメント電流測定回路26により測定されたフィラメント加熱電流測定値との差分を求め、PWM制御回路25へ出力する。PWM制御回路25では、この差分に基づいてインバータ回路23が出力する交流出力を制御し、フィラメント加熱電流設定値とフィラメント加熱電流測定値が一致するようにする。このようにして、小焦点フィラメント12のフィラメント電流を制御し、X線管7の管電流が目標管電流値となるようにする。
【0014】
フィラメント断線検出回路31は、フィラメント電流測定回路26より出力されたフィラメント加熱電流測定値に基づいて、小焦点フィラメント12の断線を検出する。このフィラメント断線検出回路31は、フィラメント加熱電流測定値が規定の値、たとえば0.9A以下の場合には、小焦点フィラメント12が断線しているとする。このようにして小焦点フィラメント12の断線を検出すると、フィラメント断線検出回路31は、切替器30のスイッチを開放し、フィラメント電流設定回路29より出力する目標フィラメント電流値をゼロとする。さらに、大焦点フィラメント加熱回路40の切替器50を閉じ、フィラメント電流設定回路49より出力する目標フィラメント電流値をゼロでない所定の値とする。このようにして、X線管7において用いるフィラメントを、断線した小焦点フィラメント12から大焦点フィラメント13に切り換える。なお、小焦点フィラメント12の断線を検出した場合、フィラメント断線検出回路31は、断線を知らせる表示を行うなどにより、操作者に断線したことやフィラメントを切り換えたことを知らせるようにするのが好ましい。
【0015】
大焦点フィラメント加熱回路40も、以上説明した小焦点フィラメント加熱回路20と同様の動作を行うことにより、大焦点フィラメント13を加熱するとともにそのフィラメント電流を制御して、X線管7の管電流が目標管電流値となるようにする。さらに、大焦点フィラメント13の断線が検出されたときは、X線管7において用いるフィラメントを小焦点フィラメント12に切り換える。
【0016】
小焦点フィラメント加熱回路20のフィラメント断線予測回路33は、小焦点フィラメント12の断線を予測する。これは小焦点フィラメント12の特性に基づいて、次のようにして行われる。
【0017】
小焦点フィラメント12のフィラメント特性、すなわちフィラメント電流Ifと管電圧kVの関係は、たとえば図2に示すようになっている。周知のように、X線を発生するX線管のフィラメントは、使用していくうちにフィラメントを構成している金属が蒸発することにより徐々に細径化していき、最後には断線して使用できなくなる。フィラメントが細径化するに従って、ある管電圧kVに対するフィラメント電流Ifは低下していくため、フィラメント特性は変化する。図2における実線100は使用初期におけるフィラメント特性の例を示し、破線101は、使用末期、すなわち断線する直前におけるフィラメント特性の例を示している。
【0018】
フィラメント断線予測回路33は、このようなフィラメント特性の使用状態による変化に基づいて、小焦点フィラメント12の断線を予測する。フィラメント特性はX線管の個体ごとに異なるため、X線管7を初めて使用するときには、まずフィラメント特性の測定を行う。
【0019】
X線管は通常、放電を防ぎその寿命を延ばすためにエージングと呼ばれる作業が定期的に、たとえば、毎日使用する前において、行われる。このエージングでは、X線管に印加する管電圧kVを変化しながら通電していき、最後に使用される最高電圧(最高使用管電圧)において、所定の時間、たとえば5分間の通電を行う。フィラメント断線予測回路33は、X線管7にこのエージングを初めて行うときに、小焦点フィラメント12のフィラメント特性を測定する。このとき、管電流を適当な値、たとえば1mA程度とし、管電圧kVを、たとえば55kVから125kVまで10kV刻みで変化させ、それぞれの管電圧kVに対して、フィラメント電流測定回路26より出力されるフィラメント電流Ifを測定する。この測定結果より、図2の実線100に示す使用初期のフィラメント特性(以後、初期特性という)が求められる。
【0020】
このようにして初期特性100を求めたら、この初期特性100に寿命限界係数Lを乗じることにより、破線101に示す使用末期のフィラメント特性(以後、限界特性という)を求める。なお、寿命限界係数Lは、様々なX線管における実験結果などに基づいて決定される。求められた限界特性101は、フィラメント断線予測回路33のメモリ34に記憶される。
【0021】
フィラメント断線予測回路33は、このように求められた限界特性101と、フィラメント電流測定回路26より出力されるフィラメント電流Ifとを、比較器35により比較する。この比較は、定期的に行われるエージングにおいて行われる。この比較結果に基づいて、小焦点フィラメント12の断線を予測する。たとえば、測定されたフィラメント電流Ifが所定範囲以上の管電圧kVにおいて限界特性101を下回っていた場合、小焦点フィラメント12の断線が近いことを表示するなどして、ユーザへの予告を行う。このときの管電圧kVの所定範囲は、様々なX線管における実験結果に基づく経験則などにより決定される。このようにして、小焦点フィラメント12の断線を予測する。あるいは、X線高電圧装置を使用しているときのフィラメント電流Ifと管電圧kVにより、小焦点フィラメント12の断線を予測することもできる。この場合、使用中に測定されたフィラメント電流Ifと管電圧kVの関係が限界特性101を下回っていたときに、小焦点フィラメント12の断線をユーザへ予告する。
【0022】
以上説明したX線高電圧装置によれば、次の作用効果を奏する。
(1)フィラメント断線検出回路31およびフィラメント断線検出回路51により、X線管7の動作状態の異常を検知し、異常が検知された場合、電流を供給するフィラメントを、小焦点フィラメント12または大焦点フィラメント13のいずれか一方から、もう一方へ切り換える。このようにしたので、フィラメントの断線などによりフィラメントへ電流が供給されなくなってX線管の動作状態が異常となった場合にも、X線管高電圧装置をそのまま使用し続けることができる。
(2)小焦点フィラメント加熱回路20または大焦点フィラメント加熱回路40により、小焦点フィラメント12または大焦点フィラメント13へ供給されるフィラメント電流値に基づいて、小焦点フィラメント12または大焦点フィラメント13の断線を検出し、これにより、X線管7の動作状態の異常を検知する。このようにしたので、いずれかのフィラメントが断線した場合にも、X線管高電圧装置をそのまま使用し続けることができる。
(3)小焦点フィラメント12の断線が検出された場合には、大焦点フィラメント13に切り換えることとしたので、小焦点フィラメント12を用いて透視検査を行っている場合に断線が起きても、代わりに大焦点フィラメント13を用いて透視検査を継続することができる。
(4)フィラメントの断線を予測してユーザに告知することとしたので、フィラメントの断線が起きる前にユーザはX線管を交換することができる。
【0023】
なお、以上の実施の形態では、小焦点フィラメント12と大焦点フィラメント13の2種類のフィラメントを有するX線管7において、断線の検出を両方のフィラメントについて行い、断線の予測を小焦点フィラメント12のみについて行う例を説明したが、複数のフィラメントを有するX線管であれば、この内容に限定する必要はない。たとえば、小、中および大焦点の3種類のフィラメントを有するX線管について、小および中焦点フィラメントについて断線の検出および予測を行い、いずれか一方の断線が検出された場合には、もう一方へ切り換えることとしてもよい。
【0024】
また、以上の実施の形態では、小焦点フィラメント12の断線を検出することにより、小焦点フィラメント12へ電流が供給されずにX線管7の動作状態が異常となることを検知する例を説明したが、複数のフィラメントを有するX線管における動作状態の異常を検知するのであれば、この内容に限定する必要はない。たとえば、図1の小焦点加熱回路20において、インバータ回路23やPWM制御回路25、フィラメントトランス32などの回路の故障をそれぞれ専用または共通の故障検出回路によって検出することにより、小焦点フィラメント12へ電流が供給されずにX線管7の動作状態が異常となることを検知してもよい。このとき、いずれかの回路の故障が検出されると、X線管7において使用するフィラメントを、小焦点フィラメント12から大焦点フィラメント13へ切り換える。
【0025】
以上の実施の形態では、X線管をX線管7、フィラメントを小焦点フィラメント12と大焦点フィラメント13によりそれぞれ実現し、電流供給手段を小焦点フィラメント加熱回路20および大焦点フィラメント加熱回路40、異常検知手段をフィラメント断線検出回路31およびフィラメント断線検出回路51、断線予測手段をフィラメント断線予測回路33によりそれぞれ実現している。しかし、これらはあくまで一例であり、本発明の特徴が損なわれない限り、各構成要素は上記実施の形態に限定されない。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、以上説明したように構成しているので、フィラメントの断線などによりフィラメントへ電流が供給されなくなってX線管の動作状態が異常となった場合にも、X線管高電圧装置をそのまま使用し続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線高電圧装置の一実施形態を示す図
【図2】フィラメント特性の例を示す図
【符号の説明】
1:交流電源 2:整流・平滑回路
3:インバータ回路 4:共振コンデンサ
5:高圧変圧器 6:高圧整流器
7:X線管 8:管電流検出回路
12:小焦点フィラメント 13:大焦点フィラメント
14:誤差アンプ 15:管電流設定回路
20:小焦点フィラメント加熱回路 31:フィラメント断線検出回路
32:フィラメントトランス 33:フィラメント断線予測回路
40:大焦点フィラメント加熱回路 51:フィラメント断線検出回路
52:フィラメントトランス
Claims (4)
- 複数のフィラメントを有するX線管へ電圧と電流を供給し、前記X線管を動作させてX線を発生させるX線高電圧装置において、
前記複数のフィラメントのいずれか少なくとも1つを選択して電流を供給し、前記X線管を動作させる電流供給手段と、
前記X線管の動作状態の異常を検知する異常検知手段とを備え、
前記電流供給手段は、前記異常検知手段により異常が検知された場合、それまで選択していたフィラメントとは異なるフィラメントを選択して電流を供給することを特徴とするX線高電圧装置。 - 請求項1のX線高電圧装置において、
前記異常検知手段は、前記電流供給手段により供給される電流値に基づいて前記電流供給手段が選択しているフィラメントの断線を検出することにより、前記X線管の動作状態の異常を検知することを特徴とするX線高電圧装置。 - 請求項2のX線高電圧装置において、
前記X線管は、主に透視像の表示用として用いられる小焦点フィラメントと、主に透視像の撮影用として用いられる大焦点フィラメントとを有し、
前記異常検知手段は、前記小焦点フィラメントの断線を検出することを特徴とするX線高電圧装置。 - 請求項1〜3のいずれかのX線高電圧装置において、
前記フィラメントの断線を予測してユーザに告知する断線予測手段をさらに備えることを特徴とするX線高電圧装置。
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- 2003-03-26 JP JP2003086421A patent/JP2004296242A/ja active Pending
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