JP2004296212A - 車両用led灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用LED灯具において、廃熱を利用して降雪時にLEDランプの光が透過するカバーレンズに融雪機能を持たせて、着雪を確実に防止して良好な視認性を確保すること。
【解決手段】車両用LED灯具としてのリアコンビネーションランプ1においては、基板7に接触して太目の銅線9が複数本張られ、ハウジング3を貫通して両端はカバーレンズ2の裏側に達し、銅線9の先端は接触面積が大きくなるように平たく潰されて、カバーレンズ2の裏側に熱硬化性樹脂で接着されている。複数個のLEDランプ4の電流制御用抵抗器8が取付けられた基板7の温度は、LEDランプ4の点灯時には約100℃にも達する。この従来は廃熱となっていた熱量を熱交換器としての複数本の銅線9によって光透過部としてのカバーレンズ2に伝熱することによって、カバーレンズ2が加熱されて外側に付着した雪を融かすことができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光ダイオード(以下、「LED」という。)ランプを光源として用いたリアコンビネーションランプ等の車両用LED灯具に関するもので、特に降雪時にカバーレンズに着雪がし難い車両用LED灯具に関するものである。なお、本明細書中においては、「車両用LED灯具」とは必ずしもLEDランプのみで構成された灯具だけを指すものではなく、白熱電球等が混在したLEDランプを含む灯具をも意味するものとする。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2002−211309号公報
特許文献1においては、車両のヘッドランプの光源として発熱量の少ないHIDバルブを用いた場合に、降雪時の走行でヘッドランプを点灯した場合レンズに付着した雪を融かすのに十分な熱量が得られないという問題を解決するために、レンズに電熱線を取付けて融雪するという技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車両用LED灯具においては、LEDランプが高反応性、低消費電力を特徴としているため、電熱線等を新たに設けることは好ましくない。反面、LEDランプはHIDバルブよりもさらに発熱量が少ないため、融雪機能への要求は一層高いものがある。
【0004】
そこで、本発明は、電熱線等を新たに設けることなく、廃熱を利用して降雪時においてLEDランプの光が透過するカバーレンズに融雪機能を持たせることによって、着雪を確実に防止して良好な視認性を確保することができる車両用LED灯具の提供を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかる車両用LED灯具は、LEDランプの電流制御用抵抗器が取付けられた基板と、前記LEDランプから発せられる光を透過して外部放射する光透過部と、前記基板の廃熱を熱交換して前記光透過部に伝熱する熱交換器とを具備するものである。
【0006】
LEDランプの制御回路には電流制御用抵抗器が組み込まれており、抵抗器であるが故に通電時には当然発熱する。このため、複数個のLEDランプの電流制御用抵抗器が取付けられた基板(ガラスエポキシ基板等)の温度は、LEDランプ点灯時には約100℃にも達する。この従来は廃熱となっていた熱量を熱交換器によって光透過部に伝熱することによって、光透過部が加熱されて光透過部の外側に付着した雪を融かすことができる。そして、廃熱を利用して光透過部に融雪機能を持たせており、新たに電熱線等を設置していないため、消費電力を低いままに抑えることができる。
【0007】
このようにして、電熱線等を新たに設けることなく、廃熱を利用して降雪時においてLEDランプの光が透過するカバーレンズに融雪機能を持たせることによって、着雪を確実に防止して良好な視認性を確保することができる車両用LED灯具となる。
【0008】
請求項2の発明にかかる車両用LED灯具は、請求項1の構成において、前記熱交換器が熱伝導性の高い金属線よりなるものである。
【0009】
熱伝導性の高い金属線によって、効率良く熱交換が行われて光透過部が効率良く加熱される。また、金属線は一般に屈曲性に富むため、基板と光透過部の間を自由な形状で接続することができるとともに、基板と光透過部それぞれに密着させることができる。
【0010】
このようにして、廃熱を利用して降雪時においてカバーレンズに融雪機能を持たせることによって、着雪を確実に防止して良好な視認性を確保することができる車両用LED灯具となる。
【0011】
請求項3の発明にかかる車両用LED灯具は、請求項2の構成において、前記金属線は束ねて前記基板で受熱させ、前記光透過部においては分散して配置されているものである。
【0012】
効率良く受熱した複数の金属線を光透過部で分散配置することによって、効率良く熱交換が行われる。また、LEDランプからの光が金属線で遮光されたり乱反射されることによって、灯具としての見栄えが向上する。さらに、光透過部を二重構造にして間に格子模様等に配列した金属線を挟むことによって、一層意匠性に富んだ灯具となるばかりでなく、光透過部の外側の温度をさらに上げることができる。
【0013】
このようにして、灯具としての見栄えが向上するとともに融雪機能により優れた車両用LED灯具となる。
【0014】
請求項4の発明にかかる車両用LED灯具は、請求項1の構成において、前記熱交換器が耐熱性チューブと該耐熱性チューブの中を循環する液体であるものである。
【0015】
耐熱性チューブは湾曲自在なので基板側でも光透過部側でも自由な形状で配置することが可能であり、これに循環ポンプを接続することによって耐熱性チューブの中を液体(例えば水)を循環させて熱交換することができる。そして、耐熱性チューブ及び液体が光透過性の場合には光透過部を横切らせても良いし、そうでない場合には光透過部の周辺に耐熱性チューブを張り巡らせれば良い。
【0016】
このようにして、配置が自由で液体で熱交換して融雪機能を持たせることができる車両用LED灯具となる。
【0017】
請求項5の発明にかかる車両用LED灯具は、請求項1の構成において、前記熱交換器が前記光透過部に面状に設けられた光透過性の液体流路と該液体流路内と前記基板に接触して設けられた液体流路内を循環する透明な液体からなるものである。
【0018】
即ち、例えば光透過部の内面に沿った形状の透明プラスティック板を2枚貼り合わせて間に幅広薄型の液体流路を作り、この液体流路は上下において幅を絞って耐熱性チューブに接続できるようにする。そして、耐熱性チューブは基板に接触させて受熱できるようにし、これに循環ポンプを取付けて透明な液体(例えば、水)を循環させるようにすれば、LEDランプ点灯時に循環する液体によって光透過部に廃熱が伝えられて融雪機能を持たせることができる。のみならず、光透過部の内面を透明な液体が面状に流れるため、外部に透過する光に自然な揺らぎを与えることができ、灯具としての見栄えが向上する。さらに、光透過部自体を透明プラスティック製の幅広薄型の液体流路とすれば、構造も簡単になり、融雪機能も一段と向上する。
【0019】
このようにして、光透過部全体に均一に融雪機能を持たせることができるとともに灯具としての見栄えが向上する車両用LED灯具となる。
【0020】
請求項6の発明にかかる車両用LED灯具は、請求項1の構成において、前記熱交換器が熱輸送パイプであるものである。
【0021】
熱輸送パイプとは、一端(入熱部)を熱源に接触させると瞬時に熱を移動させて他端(放熱部)が熱くなる電熱素子である。かかる熱輸送パイプは曲げ・潰し等の加工性にも優れているので、一端を平たく潰して基板に密着固定し、他端も平たく潰して光透過部のLED光を遮らない位置に密着固定することによって、LEDランプ点灯時に基板から発生する熱が連続的に光透過部に輸送されて光透過部が加熱され、融雪機能を発揮する。
【0022】
このようにして、効率良く熱輸送ができて優れた融雪機能を発揮することができる車両用LED灯具となる。
【0023】
請求項7の発明にかかる車両用LED灯具は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの構成において、前記基板の前記電流制御用抵抗器が取付けられた面と前記熱交換器との間に伝熱用のシートを挟み、該伝熱用のシートの吸熱面を前記電流制御用抵抗器を包むようにして前記基板に接着し、該伝熱用のシートの放熱面を前記熱交換器に接着したものである。
【0024】
ここで、「伝熱用のシート」とは、片面(吸熱面)を発熱する面に貼り付けておくと瞬時に熱を反対側の面(放熱面)に伝達して、この反対側の面から放熱することによって発熱する面の温度を下げるために用いられる柔軟性のあるシートである。かかる伝熱用のシートの吸熱面を電流制御用抵抗器を包むようにして基板に接着することによって、基板から発生する熱を洩れなく放熱面に伝達して、放熱面に接着された熱交換器に効率良く伝熱することができる。これによって、基板から発生する熱を効率良く光透過部に伝えることができ、融雪機能を向上させることができる。
【0025】
このようにして、基板から発生する熱を効率良く光透過部での融雪に用いることができ、着雪を確実に防止して良好な視認性を確保することができる車両用LED灯具となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】
実施の形態1
まず、本発明にかかる車両用LED灯具の実施の形態1について図1を参照して説明する。図1は本発明にかかる車両用LED灯具の実施の形態1を示す断面図である。
【0028】
図1に示されるように、本実施の形態1の車両用LED灯具としてのリアコンビネーションランプ1においては、光透過性樹脂からなる光透過部としてのカバーレンズ2が、自動車のボデーに固定されるハウジング3の光源部分を覆って取付けられる。ハウジング3の上半分には複数個のLEDランプ4が取付けられており、ハウジング3の下半分には複数個の白熱電球(バルブ)5が取付けられている。カバーレンズ2の下半分には雪が付着しても、複数個の白熱電球5の大きな発熱によって融けて流れてしまうが、カバーレンズ2の上半分に付着した雪はLEDランプ4の僅かな発熱では融けない。したがって、このカバーレンズ2の上半分に融雪機能を持たせる必要がある。
【0029】
ハウジング3の上半分の裏側には、ボス6を介して基板7が取付けられており、この基板7はガラスエポキシ基板で表面には複数個のLEDランプ4の制御回路が構成されている。この制御回路には複数個の電流制御用抵抗器8が組み込まれており、基板7の表面に固定されていて、制御回路はボス6の中を通る図示しない配線によって複数個のLEDランプ4と電気的に接続されている。そして、複数個の電流制御用抵抗器8の絶縁被覆部分に接するように、熱交換器としての太目の銅線9が複数本(図では重なって1本しか見えない。)張られて、ハウジング3を貫通して両端はカバーレンズ2の裏側に達し、銅線9の先端は接触面積が大きくなるように平たく潰されて、カバーレンズ2の裏側に熱硬化性樹脂で接着されている。
【0030】
電流制御用抵抗器8は抵抗器であるが故に通電時には当然発熱するため、複数個のLEDランプ4の電流制御用抵抗器8が取付けられた基板(ガラスエポキシ基板)7の温度は、LEDランプ4の点灯時には約100℃にも達する。この従来は廃熱となっていた熱量を熱交換器としての複数本の銅線9によって光透過部としてのカバーレンズ2に伝熱することによって、カバーレンズ2が加熱されて外側に付着した雪を融かすことができる。そして、廃熱を利用してカバーレンズ2の上半分に融雪機能を持たせており、新たに電熱線等を設置していないため、消費電力を低いままに抑えることができLEDランプ4の特徴を生かすことができる。
【0031】
なお、熱伝導率の高い金属線としては、銅(熱伝導率約400W・m−1・K−1)に限らず、アルミニウム(約240W・m−1・K−1)、金(約320W・m−1・K−1)、等も挙げられるがコストパフォーマンスから考えると、やはり銅線を用いるのが好ましい。
【0032】
このようにして、本実施の形態1の車両用LED灯具1においては、電熱線等を新たに設けることなく、基板7からの廃熱を利用して降雪時においてLEDランプ4の光が透過するカバーレンズ2に融雪機能を持たせることによって、着雪を確実に防止して良好な視認性を確保することができる。
【0033】
実施の形態2
次に、本発明にかかる車両用LED灯具の実施の形態2について、図1を参考にしながら説明する。
【0034】
本実施の形態2にかかる車両用LED灯具としてのリアコンビネーションランプにおいても、熱伝導性の高い金属線として銅線9を用いて基板7からの発熱をカバーレンズ2に伝達して融雪機能を持たせる点については同様である。異なるのは、複数本の銅線9を束ねて基板7で受熱させ、カバーレンズ2の内側においては図1と異なり、LEDランプ4の光が透過する中央部分にも複数本の銅線9を分散させて張り巡らせた点である。
【0035】
基板7で効率良く受熱した複数本の銅線9を光透過部としてのカバーレンズ2で分散配置することによって、効率良く熱交換が行われる。また、LEDランプ4からの光が銅線9で遮光されたり乱反射されることによって、灯具としての見栄えが向上する。
【0036】
さらに、カバーレンズ2を二重構造(2枚合わせ)にして間に格子模様等に配列した複数本の銅線9を挟むことによって、一層意匠性に富んだ灯具となるばかりでなく、複数本の銅線9からカバーレンズ2の外側までの距離を短くできるので、カバーレンズ2の外側の温度をさらに上げることができる。
【0037】
このようにして、本実施の形態2の車両用LED灯具においては、灯具としての見栄えが向上するとともに融雪機能により優れた車両用LED灯具となる。
【0038】
実施の形態3
次に、本発明にかかる車両用LED灯具の実施の形態3について、図1を参考にしながら説明する。
【0039】
本実施の形態3にかかる車両用LED灯具としてのリアコンビネーションランプにおいては、熱交換器として図1の銅線9の代わりに耐熱性チューブとその中を循環する液体を使用する。即ち、基板7とカバーレンズ2の上半分の内側の間を周回する耐熱性チューブの閉ループを形成し、この閉ループの中に小型の循環ポンプを組み込んで、水等の液体を耐熱性チューブの中に満たして循環させる。これによって、基板7で熱せられた液体がカバーレンズ2の上半分の内側を加熱して熱交換器の役割を果たし、カバーレンズ2の上半分に融雪機能を持たせる。
【0040】
耐熱性チューブを用いるのは、LEDランプ4の点灯時に約100℃に達する基板7に密着させる必要があるからであり、耐熱性チューブは湾曲自在なので基板7側でもカバーレンズ2側でも自由な形状で配置することが可能である。したがって、耐熱性チューブ及び液体が光透過性の場合にはカバーレンズ2の中央部を横切らせても良いし、そうでない場合にはカバーレンズ2の周辺に耐熱性チューブを張り巡らせれば良い。
【0041】
このようにして、本実施の形態3にかかる車両用LED灯具においては、熱交換器の配置が自由で液体で熱交換して融雪機能を持たせることができる。
【0042】
実施の形態4
次に、本発明にかかる車両用LED灯具の実施の形態4について、図1を参考にしながら説明する。
【0043】
本実施の形態4にかかる車両用LED灯具としてのリアコンビネーションランプにおいては、基板7とカバーレンズ2の上半分の間を周回する液体流路の閉ループを形成し、この閉ループの中に小型の循環ポンプを組み込んで、水等の液体を循環させることによってカバーレンズ2の上半分に融雪機能を持たせる点では、実施の形態3と同様である。異なるのは、カバーレンズ2側の液体流路をカバーレンズ2の上半分全体を透明な液体が面状に流れる構成としたことである。
【0044】
即ち、光透過性樹脂からなるカバーレンズ2を2枚合わせとして、間の上半分に幅広薄型の液体流路を作り、この液体流路は上下において幅を絞って耐熱性チューブに接続できるようにする。そして、透明な液体(例えば、水)を循環させるようにすれば、LEDランプ4の点灯時に循環する液体によってカバーレンズ2に廃熱が伝えられて融雪機能を持たせることができるのみならず、カバーレンズ2内を透明な液体が面状に流れるため、外部に透過する光に自然な揺らぎを与えることができ、灯具としての見栄えが向上する。さらに、カバーレンズ2自体を幅広薄型の液体流路としたことによって、構造も簡単になり、融雪機能も一段と向上する。
【0045】
このようにして、本実施の形態4にかかる車両用LED灯具においては、カバーレンズ2の上半分全体に均一に融雪機能を持たせることができるとともに灯具としての見栄えが向上する。
【0046】
実施の形態5
次に、本発明にかかる車両用LED灯具の実施の形態5について、図1を参考にしながら説明する。
【0047】
本実施の形態5にかかる車両用LED灯具としてのリアコンビネーションランプにおいては、熱交換器として熱輸送パイプを用いている。
【0048】
熱輸送パイプとは、一端(入熱部)を熱源に接触させると瞬時に熱を移動させて他端(放熱部)が熱くなる電熱素子で、パーソナルコンピュータ等にも応用されている。この熱輸送パイプは曲げ・潰し等の加工性にも優れているので、一端(入熱部)を平たく潰して基板7に密着固定し、他端(放熱部)も平たく潰してカバーレンズ2のLED光を遮らない位置に密着固定することによって、LEDランプ4の点灯時に基板7から発生する熱が連続的にカバーレンズ2に輸送されてカバーレンズ2が加熱され、融雪機能を発揮する。用いる熱輸送パイプの本数は、十分な融雪機能を発揮する本数とすれば良い。
【0049】
このようにして、本実施の形態5にかかる車両用LED灯具においては、効率良く熱輸送ができて優れた融雪機能を発揮することができる。
【0050】
実施の形態6
次に、本発明にかかる車両用LED灯具の実施の形態6について、図1を参考にしながら説明する。
【0051】
本実施の形態6にかかる車両用LED灯具としてのリアコンビネーションランプにおいては、図1に示されるリアコンビネーションランプ1において、基板7と銅線9との間に伝熱用のシートを挟んでいる。
【0052】
伝熱用のシートとは、片面(吸熱面)を発熱する面に貼り付けておくと瞬時に熱を反対側の面(放熱面)に伝達して、この反対側の面から放熱することによって発熱する面の温度を下げるために用いられる柔軟性のあるシートで、パーソナルコンピュータ等にも応用されている。
【0053】
放熱ゲルは両面に接着性が付与されているので、吸熱面を電流制御用抵抗器8を包むようにして基板7に接着することによって、基板7から発生する熱を洩れなく放熱面に伝達して、放熱面に接着された複数本の銅線9に効率良く伝熱することができる。これによって、基板7から発生する熱を効率良くカバーレンズ2に伝えることができ、融雪機能を向上させることができる。
【0054】
このようにして、本実施の形態6にかかる車両用LED灯具においては、基板7から発生する熱を効率良くカバーレンズ2での融雪に用いることができ、着雪を確実に防止して良好な視認性を確保することができる。
【0055】
なお、本実施の形態6においては、実施の形態1の基板7と複数本の銅線9の間に伝熱用のシートを挟んでいるが、その他にも実施の形態2の基板7と束ねた複数本の銅線9の間、実施の形態3,4の基板7と耐熱性チューブの間、実施の形態5の基板7と熱輸送パイプの間に挟んでも、融雪機能を向上させることができる。
【0056】
上記各実施の形態においては、車両用LED灯具としてリアコンビネーションランプの例について説明したが、本発明は車両の外部に用いられるその他の車両用LED灯具にも適用することができる。
【0057】
また、上記各実施の形態においては、LEDランプと白熱電球が混在した車両用LED灯具について説明したが、条件さえ満たせばLEDランプのみを光源とする車両用LED灯具とすることもできる。
【0058】
本発明を実施する場合には、車両用LED灯具のその他の部分の構成、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等についても、上記各実施の形態に限定されるものではない。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明にかかる車両用LED灯具は、LEDランプの電流制御用抵抗器が取付けられた基板と、前記LEDランプから発せられる光を透過して外部放射する光透過部と、前記基板の廃熱を熱交換して前記光透過部に伝熱する熱交換器とを具備するものである。
【0060】
LEDランプの制御回路には電流制御用抵抗器が組み込まれており、抵抗器であるが故に通電時には当然発熱する。このため、複数個のLEDランプの電流制御用抵抗器が取付けられた基板(ガラスエポキシ基板等)の温度は、LEDランプ点灯時には約100℃にも達する。この従来は廃熱となっていた熱量を熱交換器によって光透過部に伝熱することによって、光透過部が加熱されて光透過部の外側に付着した雪を融かすことができる。そして、廃熱を利用して光透過部に融雪機能を持たせており、新たに電熱線等を設置していないため、消費電力を低いままに抑えることができる。
【0061】
このようにして、電熱線等を新たに設けることなく、廃熱を利用して降雪時においてLEDランプの光が透過するカバーレンズに融雪機能を持たせることによって、着雪を確実に防止して良好な視認性を確保することができる車両用LED灯具となる。
【0062】
請求項2の発明にかかる車両用LED灯具は、請求項1の構成において、前記熱交換器が熱伝導性の高い金属線よりなるものである。
【0063】
熱伝導性の高い金属線によって、効率良く熱交換が行われて光透過部が効率良く加熱される。また、金属線は一般に屈曲性に富むため、基板と光透過部の間を自由な形状で接続することができるとともに、基板と光透過部それぞれに密着させることができる。
【0064】
このようにして、廃熱を利用して降雪時においてカバーレンズに融雪機能を持たせることによって、着雪を確実に防止して良好な視認性を確保することができる車両用LED灯具となる。
【0065】
請求項3の発明にかかる車両用LED灯具は、請求項2の構成において、前記金属線は束ねて前記基板で受熱させ、前記光透過部においては分散して配置されているものである。
【0066】
効率良く受熱した複数の金属線を光透過部で分散配置することによって、効率良く熱交換が行われる。また、LEDランプからの光が金属線で遮光されたり乱反射されることによって、灯具としての見栄えが向上する。さらに、光透過部を二重構造にして間に格子模様等に配列した金属線を挟むことによって、一層意匠性に富んだ灯具となるばかりでなく、光透過部の外側の温度をさらに上げることができる。
【0067】
このようにして、灯具としての見栄えが向上するとともに融雪機能により優れた車両用LED灯具となる。
【0068】
請求項4の発明にかかる車両用LED灯具は、請求項1の構成において、前記熱交換器が耐熱性チューブと該耐熱性チューブの中を循環する液体であるものである。
【0069】
耐熱性チューブは湾曲自在なので基板側でも光透過部側でも自由な形状で配置することが可能であり、これに循環ポンプを接続することによって耐熱性チューブの中を液体を循環させて熱交換することができる。そして、耐熱性チューブ及び液体が光透過性の場合には光透過部を横切らせても良いし、そうでない場合には光透過部の周辺に耐熱性チューブを張り巡らせれば良い。
【0070】
このようにして、配置が自由で液体で熱交換して融雪機能を持たせることができる車両用LED灯具となる。
【0071】
請求項5の発明にかかる車両用LED灯具は、請求項1の構成において、前記熱交換器が前記光透過部に面状に設けられた光透過性の液体流路と該液体流路内と前記基板に接触して設けられた液体流路内を循環する透明な液体からなるものである。
【0072】
即ち、例えば光透過部の内面に沿った形状の透明プラスティック板を2枚貼り合わせて間に幅広薄型の液体流路を作り、この液体流路は上下において幅を絞って耐熱性チューブに接続できるようにする。そして、耐熱性チューブは基板に接触させて受熱できるようにし、これに循環ポンプを取付けて透明な液体を循環させるようにすれば、LEDランプ点灯時に循環する液体によって光透過部に廃熱が伝えられて融雪機能を持たせることができる。のみならず、光透過部の内面を透明な液体が面状に流れるため、外部に透過する光に自然な揺らぎを与えることができ、灯具としての見栄えが向上する。さらに、光透過部自体を透明プラスティック製の幅広薄型の液体流路とすれば、構造も簡単になり、融雪機能も一段と向上する。
【0073】
このようにして、光透過部全体に均一に融雪機能を持たせることができるとともに灯具としての見栄えが向上する車両用LED灯具となる。
【0074】
請求項6の発明にかかる車両用LED灯具は、請求項1の構成において、前記熱交換器が熱輸送パイプであるものである。
【0075】
熱輸送パイプは曲げ・潰し等の加工性にも優れているので、一端を平たく潰して基板に密着固定し、他端も平たく潰して光透過部のLED光を遮らない位置に密着固定することによって、LEDランプ点灯時に基板から発生する熱が連続的に光透過部に輸送されて光透過部が加熱され、融雪機能を発揮する。
【0076】
このようにして、効率良く熱輸送ができて優れた融雪機能を発揮することができる車両用LED灯具となる。
【0077】
請求項7の発明にかかる車両用LED灯具は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの構成において、前記基板の前記電流制御用抵抗器が取付けられた面と前記熱交換器との間に伝熱用のシートを挟み、該伝熱用のシートの吸熱面を前記電流制御用抵抗器を包むようにして前記基板に接着し、該伝熱用のシートの放熱面を前記熱交換器に接着したものである。
【0078】
伝熱用のシートの吸熱面を電流制御用抵抗器を包むようにして基板に接着することによって、基板から発生する熱を洩れなく放熱面に伝達して、放熱面に接着された熱交換器に効率良く伝熱することができる。これによって、基板から発生する熱を効率良く光透過部に伝えることができ、融雪機能を向上させることができる。
【0079】
このようにして、基板から発生する熱を効率良く光透過部での融雪に用いることができ、着雪を確実に防止して良好な視認性を確保することができる車両用LED灯具となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明にかかる車両用LED灯具の実施の形態1を示す断面図である。
【符号の説明】
1 車両用LED灯具
2 光透過部(カバーレンズ)
4 LEDランプ
7 基板
8 電流制御用抵抗器
9 熱交換器(金属線)

Claims (7)

  1. LEDランプの電流制御用抵抗器が取付けられた基板と、
    前記LEDランプから発せられる光を透過して外部放射する光透過部と、
    前記基板の廃熱を熱交換して前記光透過部に伝熱する熱交換器と
    を具備することを特徴とする車両用LED灯具。
  2. 前記熱交換器が熱伝導性の高い金属線よりなることを特徴とする請求項1に記載の車両用LED灯具。
  3. 前記金属線は束ねて前記基板で受熱させ、前記光透過部においては分散して配置されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用LED灯具。
  4. 前記熱交換器が耐熱性チューブと該耐熱性チューブの中を循環する液体であることを特徴とする請求項1に記載の車両用LED灯具。
  5. 前記熱交換器が前記光透過部に面状に設けられた光透過性の液体流路と該液体流路内と前記基板に接触して設けられた液体流路内を循環する透明な液体からなることを特徴とする請求項1に記載の車両用LED灯具。
  6. 前記熱交換器が熱輸送パイプであることを特徴とする請求項1に記載の車両用LED灯具。
  7. 前記基板の前記電流制御用抵抗器が取付けられた面と前記熱交換器との間に伝熱用のシートを挟み、該伝熱用のシートの吸熱面を前記電流制御用抵抗器を包むようにして前記基板に接着し、該伝熱用のシートの放熱面を前記熱交換器に接着したことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の車両用LED灯具。
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