JP2004295320A - ユーザインタフェース評価システムおよびユーザインタフェース評価プログラム - Google Patents

ユーザインタフェース評価システムおよびユーザインタフェース評価プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】新規に開発した携帯電話機等の機器の操作性を、既存機器の操作履歴を利用して評価する。
【解決手段】操作履歴保存手段101は既存機器の操作履歴を保存する。操作手順登録手段103は評価対象の機器の操作手順を登録する。操作コスト計算手段102は、操作履歴保存手段101に保存された操作履歴を入力し、各操作の種類毎の操作コストを計算して、基準操作コスト記憶手段106に記録する。操作手順評価手段104は、基準操作コスト記憶手段106に記憶された各操作の種類毎の操作コストおよび操作手順登録手段103に登録された操作手順を入力し、操作手順の各操作に対して、同じ操作についての操作コストが求められている場合にはその操作コストを割り当て、求められていない場合には全ての操作コストの平均値を割り当てて、評価対象の機器の操作手順の操作コストを求め、評価操作コスト記憶手段107に記録する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理機器や情報処理システムのユーザインタフェースを評価するユーザインタフェース評価システムおよびユーザインタフェース評価プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
情報処理機器・システムのユーザインタフェースを評価する方法として、評価対象機器・システムを利用者が操作した際に、その操作の履歴を記録し、この操作履歴を分析することで評価するという方法がある。例えば、利用者の操作履歴から、間違った操作が行われていた個所や操作に悩んで時間のかかっていた個所を抽出することにより、評価対象機器・システムのユーザインタフェース設計上の問題個所の発見を支援することができる。また例えば、操作履歴から操作回数や操作時間を計算して求めることにより、評価対象機器・システムの定量的な評価を行うことができる。
【0003】
このような、利用者の操作履歴を用いたユーザインタフェース評価システムやその方法として、従来、特許文献1ないし12に記載のシステムや方法があった。例えば、特許文献2に記載されている共通誤対話分析装置は、複数の利用者分の操作履歴に共通する誤操作個所を抽出することにより、被験者の個人差にあまり依存せず、より多くの利用者に共通するような使いにくさの問題個所の発見を支援することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−56730号公報
【特許文献2】
特開平7−84695号公報
【特許文献3】
特開平8−29209号公報
【特許文献4】
特開平8−36510号公報
【特許文献5】
特開平8−161197号公報
【特許文献6】
特開平9−62470号公報
【特許文献7】
特開平10−312323号公報
【特許文献8】
特開2001−56771号公報
【特許文献9】
特開2001−60179号公報
【特許文献10】
特開2001−297115号公報
【特許文献11】
特開2002−123409号公報
【特許文献12】
特開平11−327968号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、利用者の操作履歴を用いる従来のユーザインタフェース評価システムおよびその方法ではいずれも、ある評価対象機器・システムを評価するために、その評価対象機器・システム自身に関する操作履歴が必要であった。したがって、新規に開発した情報処理機器・システムを評価する場合には、その新規な機器・システムの操作履歴がまだ得られていないので、利用者に当該機器・システムを操作してもらい、その操作履歴を新規に記録して収集する必要があった。このため、利用者の操作履歴を用いる従来のユーザインタフェース評価システムおよびその方法では、新規に開発した情報処理機器・システムの評価を行うために、当該機器・システムの操作履歴を記録・収集するコストが不可欠であり、低コストな評価が困難という課題があった。
【0006】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、新規に開発した情報処理機器・システムを評価する場合であっても、当該機器・システムに関する利用者の操作履歴を新規に記録・収集することなく、操作履歴に基づいた評価を行うことが可能なユーザインタフェース評価システムおよびユーザインタフェース評価プログラムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のユーザインタフェース評価システムは、情報処理システムに関する利用者の操作履歴から前記情報処理システムの操作のコストを計算する操作コスト計算手段と、情報処理システムの操作手順を登録する操作手順登録手段と、前記操作コスト計算手段によって得られたコストと前記操作手順登録手段に登録された操作手順とを用いて前記操作手順のコストを評価する操作手順評価手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載のユーザインタフェース評価システムは、請求項1に記載のユーザインタフェース評価システムにおいて、前記操作手順登録手段に操作手順を登録する対象の情報処理システムと前記操作履歴の対象の情報処理システムとは異なる情報処理システムであることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載のユーザインタフェース評価システムは、情報処理システムに関する利用者の操作履歴から前記情報処理システムの操作のコストを計算する操作コスト計算手段と、情報処理システムのユーザインタフェース設計データを登録するUI設計登録手段と、前記操作履歴と前記ユーザインタフェース設計データとを用いて情報処理システムの操作に関する特徴量を計算する特徴量計算手段と、前記操作コスト計算手段によって得られたコストと前記特徴量計算手段によって得られた特徴量とを用いて前記ユーザインタフェース設計データを評価するUI評価手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載のユーザインタフェース評価システムは、請求項3に記載のユーザインタフェース評価システムにおいて、前記UI設計登録手段にユーザインタフェース設計データを登録する対象の情報処理システムと前記操作履歴の対象の情報処理システムとは異なる情報処理システムであることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載のユーザインタフェース評価システムは、請求項3もしくは請求項4に記載のユーザインタフェース評価システムにおいて、前記特徴量計算手段は、前記情報処理システムの操作に関する特徴量を計算するために、前記情報処理システムの画面を画面表示装置に表示させ、前記画面の表示情報を取得することを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載のユーザインタフェース評価プログラムは、コンピュータに、情報処理システムに関する利用者の操作履歴から前記情報処理システムの操作のコストを計算する操作コスト計算ステップと、前記操作コスト計算ステップによって得られたコストと操作手順登録手段に登録された情報処理システムの操作手順とを用いて前記操作手順のコストを評価する操作手順評価ステップとを実行させることを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載のユーザインタフェース評価プログラムは、請求項6に記載のユーザインタフェース評価プログラムにおいて、前記操作手順登録手段に操作手順を登録する対象の情報処理システムと前記操作履歴の対象の情報処理システムとは異なる情報処理システムであることを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載のユーザインタフェース評価プログラムは、コンピュータに、情報処理システムに関する利用者の操作履歴から前記情報処理システムの操作のコストを計算する操作コスト計算ステップと、前記操作履歴とUI設計登録手段に登録された情報処理システムのユーザインタフェース設計データとを用いて情報処理システムの操作に関する特徴量を計算する特徴量計算ステップと、前記操作コスト計算ステップで計算されたコストと前記特徴量計算ステップで計算された特徴量とを用いて前記ユーザインタフェース設計データを評価するUI評価ステップとを実行させることを特徴とする。
【0015】
請求項9に記載のユーザインタフェース評価プログラムは、請求項8に記載のユーザインタフェース評価プログラムにおいて、前記UI設計登録手段にユーザインタフェース設計データを登録する対象の情報処理システムと前記操作履歴の対象の情報処理システムとは異なる情報処理システムであることを特徴とする。
【0016】
請求項10に記載のユーザインタフェース評価プログラムは、請求項8もしくは請求項9に記載のユーザインタフェース評価プログラムにおいて、前記特徴量計算ステップは、前記情報処理システムの操作に関する特徴量を計算するために、前記情報処理システムの画面を画面表示装置に表示させ、前記画面の表示情報を取得することを特徴とする。
【0017】
請求項11に記載のユーザインタフェース評価システムは、既存機器の操作履歴を保存する操作履歴保存手段と、評価対象機器の操作手順を登録する操作手順登録手段と、前記操作履歴保存手段に保存された操作履歴を入力し、各操作の種類毎の操作コストを計算する操作コスト計算手段と、前記操作コスト計算手段で計算された各操作の種類毎の操作コストを記憶する基準操作コスト記憶手段と、前記基準操作コスト記憶手段に記憶された各操作の種類毎の操作コストおよび前記操作手順登録手段に登録された操作手順を入力し、前記操作手順の各操作に対して、同じ操作についての操作コストが求められている場合にはその操作コストを割り当て、求められていない場合には全ての操作コストの平均値を割り当てて、前記操作手順の操作コストを求める操作手順評価手段と、前記操作手順評価手段で求められた前記操作手順の操作コストを記憶する評価操作コスト記憶手段と、前記評価操作コスト記憶手段に記憶された前記操作手順の操作コストを出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
請求項12に記載のユーザインタフェース評価システムは、既存Webページにおける既存リンクに対する操作履歴を保存する操作履歴保存手段と、評価対象Webページおよび前記既存Webページのコンテンツデータを登録するWebページ保存手段と、前記操作履歴保存手段に保存された操作履歴を入力し、既存Webページの各既存リンク毎の操作コストを計算する操作コスト計算手段と、前記操作コスト計算手段で計算された既存Webページの各既存リンク毎の操作コストを記憶する基準操作コスト記憶手段と、前記操作履歴保存手段から操作履歴を入力すると共に該入力した操作履歴に記録された既存リンクを持つ既存Webページのコンテンツデータを前記Webページ保存手段から入力して各既存リンク毎の特徴量を計算し、且つ、前記Webページ登録手段から前記評価対象Webページのコンテンツデータを入力し、該入力したコンテンツデータに含まれる各評価対象リンク毎の特徴量を計算するリンク特徴量計算手段と、前記リンク特徴量計算手段で計算された各既存リンク毎の特徴量および各評価対象リンク毎の特徴量を記憶する基準リンク特徴量記憶手段および評価リンク特徴量記憶手段と、前記操作履歴保存手段から操作履歴を入力すると共に該入力した操作履歴に記録された既存Webページのコンテンツデータを前記Webページ保存手段から入力して各既存Webページ毎の特徴量を計算し、且つ、前記Webページ登録手段から前記評価対象Webページのコンテンツデータを入力して前記評価対象Webページの特徴量を計算するページ特徴量計算手段と、前記ページ特徴量計算手段で計算された各既存Webページ毎の特徴量および前記評価対象Webページの特徴量を記憶する基準ページ特徴量記憶手段および評価ページ特徴量記憶手段と、前記基準操作コスト記憶手段、前記基準リンク特徴量記憶手段、前記評価リンク特徴量記憶手段、前記基準ページ特徴量記憶手段および前記評価ページ特徴量記憶手段に記憶された情報を入力し、前記評価対象リンク毎に、類似度の大きい所定個数の既存リンクを抽出して該抽出した既存リンクの操作コストの平均値を求めることによって各評価対象リンク毎の操作コストを求め、且つ、該求めた操作コストの統計値を計算して評価結果を求めるWebページ評価手段と、該Webページ評価手段で求められた評価結果を記憶する評価結果記憶手段と、前記評価結果記憶手段に記憶された評価結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
【作用】
本発明にあっては、既存の情報処理システムやユーザインタフェースに対する操作履歴を活用して、新規な情報処理システムやユーザインタフェースの評価を行う。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態のユーザインタフェース評価システムは、操作履歴保存手段101、操作コスト計算手段102、操作手順登録手段103、操作手順評価手段104、出力手段105、基準操作コスト記憶手段106および評価操作コスト記憶手段107から構成されている。
【0022】
操作履歴保存手段101には、従来の機器の操作履歴が保存されている。操作履歴の例を図2に示す。本例は、対象の機器が携帯電話機の場合の例であり、図2は、ある従来の携帯電話機の操作履歴である。図2において、「操作」の列には、行われた操作の種類が記録されており、例えば「1−S」は1キーの短押しを、「MENU−S」はメニューキーの短押しを、「3−L」は3キーの長押しをそれぞれ表している。また図2において、「時刻」の列には、各操作が行われた時刻が記録されている。操作履歴保存手段101には、このような操作履歴が1つ以上保存されている。操作履歴を記録した機器は、すべて同じ携帯電話機であってもよいし、複数の異なる携帯電話機であってもよい。
【0023】
操作コスト計算手段102は、操作履歴保存手段101に保存された操作履歴を用いて、個々の操作のコストを計算し、基準操作コスト記憶手段106に記憶する。具体的には、本例における操作コスト計算手段102は、同じ種類の操作に関する記録をすべて抽出し、当該操作のコストとして、当該操作の時間の平均値を計算する。ただし、ある操作に要した時間は、その操作の時刻と、1つ前の操作の時刻の差分とする。例えば、操作履歴保存手段101に保存された操作履歴全体の中に「1−S」の操作が10回記録されているとすると、操作コスト計算手段102は、この10回のそれぞれに対して時間を計算し、さらに、その10回分の時間の平均値を求め、この平均値を操作「1−S」のコストとする。このようにして計算された各操作のコストの例を図3に示す。図3の例では、例えば操作「1−S」のコストがT07、操作「2−S」のコストがT08と求められたことを表しているが、「コスト」の列にあるT07やT08などはすべて、実際には時間の値である。
【0024】
図27に操作コスト計算手段102の処理フローを示す。操作履歴保存手段101から図2に示したような操作履歴を入力し(S2701)、操作履歴中の1つの種類の操作に注目して(S2702)、その操作の時間の平均値を前述した方法で計算して操作コストを求める(S2703)。1つの種類の操作のコストを求め終ると、次の1つの種類の操作に注目を移し(S2704)、ステップS2703の処理を繰り返す。これを、操作履歴中の残りの全ての種類の操作について繰り返し(S2705)、最後に、求めた操作コストを基準操作コスト記憶手段106へ出力する(S2706)。
【0025】
操作手順登録手段103は、評価対象である新規な機器の操作手順を登録する手段である。操作手順の登録例を図4に示す。この例では、新規な機器(この例では携帯電話機)の例えばある種の機能を利用する際の操作手順として、メニューキーの短押し「MENU−S」、ダウンキーの短押し「DOWN−S」、ダウンキーの短押し「DOWN−S」、OKキーの短押し「OK−S」、…、の一連のキー操作が登録されている。
【0026】
操作手順評価手段104は、操作手順登録手段103にて登録された操作手順に対して、操作コストを計算し、評価操作コスト記憶手段107に記憶する。例えば、登録された操作手順が図4の例の場合、操作手順評価手段104は、図5のように、当該手順に対する操作コストを求める。具体的には、登録された操作手順の個々の操作に対して、基準操作コスト記憶手段106に記憶されている操作コスト計算手段102によって求められたコストを割り当て、さらに、それらのコストの合計を、操作手順全体のコストとして求める。図5の例では、T16が図4の操作手順に対するコストである。出力手段105は、評価操作コスト記憶手段107に記憶された操作手順のコストを図示しない表示装置やプリンタ等の出力装置から出力する。
【0027】
なお本例では、操作手順登録手段103によって登録された操作手順の中に、コストが求められていない操作が含まれていた場合には、求められているすべての種類の操作に対するコストの平均値を、その未知な操作に対するコストとして用いる。
【0028】
図28に操作手順評価手段104の処理フローを示す。操作手順登録手段103から操作手順を入力し(S2801)、その先頭の1つの操作に注目する(S2802)。基準操作コスト記憶手段106を参照して注目中の操作のコストが求められているか否かを調べ(S2803)、求められていればそのコストを注目中の操作に割り当て(S2804)、求められていなければ基準操作コスト記憶手段106に記憶されている全種類の操作コストの平均値を注目中の操作に割り当てる(S2805)。1つの操作へのコストの割り当てを完了すると、操作手順中の次の1つの操作に注目を移し(S2806)、前述と同様の処理を繰り返す。操作手順中の全ての操作についてコストの割り当てを終ると(S2807でYES)、割り当てたコストの合計を計算して操作手順全体のコストを求める(S2808)。そして、操作手順の各操作に割り当てたコストおよび操作手順全体のコストを評価操作リスト記憶手段107に記憶する(S2809)。
【0029】
次に、上記の例とは操作コストの求め方が異なる、本発明の第1の実施の形態のユーザインタフェース評価システムの別の例を以下に示す。本例では、キーの押下だけでなく、あるキーから別のキーへの指の移動も操作の種類とする。例えば、図2の操作履歴の例では、まず初めに1キーの短押し操作が2回続けて行われ、次に、2キーの短押しが1回行われているが、2キーを押す前に、1キーから2キーへの指の移動が含まれている。本例ではこのような指の移動も操作の種類とし、そのコストを操作履歴から計算する。操作コスト計算手段102によって求められる操作コストの例を図6に示す。図6の例において、P[1−S]は1キーの短押しを表しており、そのコストはT17である(P[2−S]〜P[5−S]も同様)。また、M[1−S][2−S]は、1キーの短押しが完了してから、指を2キーに移動させる操作を表しており、そのコストはT22である(M[1−S][3−S]、M[1−S][4−S]も同様)。以下、P[1−S]などキーを押下する操作を押下操作、そのコストを押下コスト、M[1−S][2−S]など指を移動する操作を移動操作、そのコストを移動コストと呼ぶ。
【0030】
図2に示したような操作履歴から、図6のような操作コストを求める方法は次の通りである。まず、同じ操作xが2回以上連続して記録されている個所を操作履歴全体からすべて抽出し、その個所のデータを用いて、P[x]を求める。例えば、1キーの短押し(1−S)が2回連続している個所が操作履歴全体で3個所あり(A、B、Cとする)、AとBの個所ではそれぞれ5回、Cの個所では3回連続していたとする。この場合、AとBの個所からは、1キーの連続短押し4回分の時間(先頭の1回は直前の操作が別のキーの押下であり、その操作の時間には前のキーからの指の移動時間を含んでいるので、P[1−S]のコスト計算には用いない)が得られ、同様にCの個所からは2回分の時間が得られる。これら10回分(=4+4+2)の時間の平均を求め、P[1−S]のコストとする。すべての操作x(xはキーの短押しもしくは長押し)に対してP[x]を求めた後、M[x][y]を以下のようにして求める(yもキーの短押しもしくは長押しであるが、xとは異なるキーの操作)。ある操作xに続いて別のキーの操作yが行われた個所を操作履歴全体からすべて抽出し、操作yの時刻から操作xの時刻を引くことにより、操作yの時間を求める。ただしこの時間Tには、指を操作xのキーから操作yのキーに移動させた時間と、yのキーを押下した時間の両方が含まれるので、あらかじめ計算済みのP[y]をTから引いた値を求める。この値をすべてのx→yの組合せについて求め、その平均値をM[x][y]のコストとする。
【0031】
図29に操作コスト計算手段102の処理フローを示す。操作履歴保存手段101から図2に示したような操作履歴を入力し(S2901)、同じ種類の操作が2回以上連続している個所を全て抽出し、種類別に分類する(S2902)。そして、分類した種類毎に、同じ種類の操作から同じ種類の操作を連続して行った場合の操作の時間の平均値を前述した方法で計算し、各操作の押下コストを求める(S2903)。次に、操作履歴中の1つの操作xに注目し(S2904)、注目中の操作xに続いて別の種類の操作yが行われている個所を全て抽出し、別の種類の操作y別に分類する(S2905)。次に、1つの別の種類の操作yに注目し(S2906)、注目中の操作xに続いて注目中の操作yが行われた個所全てについて、操作yの時刻から操作xの時刻を差し引き且つ操作yの押下コストを差し引いた値を求め(S2907)、求めた値の平均値を計算してM[x][y]の移動コストを求める(S2908)。なお、操作yの押下コストはステップS2903で求められたコストを使用する。もし操作yの押下コストが求められていない場合は求められている全ての押下コストの平均値を使用する。注目中の操作xについて、1つの操作yへの移動コストを求め終えると、次の別の種類の操作yに注目を移し(S2909)、ステップS2907〜S2908の処理を繰り返す。これを、残りの全ての別の種類の操作yについて繰り返す。注目中の操作xから別の各操作yへの移動コストを求め終えると(S2910でYES)、次の種類の操作xに注目を移し(S2911)、ステップS2905〜S2910の処理を繰り返す。これを、残りの全ての種類の操作xについて繰り返す(S2912)。最後に、求められた押下コストおよび移動コストを基準操作コスト記憶手段106へ出力する(S2913)。
【0032】
本例における操作手順評価手段104における操作手順の評価は、以下のように行われる。先の例と同様に、操作手順登録手段103によって図4の操作手順が登録された場合、操作手順評価手段104は、図4の操作手順を図7のように展開する。具体的には、ある操作xに対してP[x]を出力するが、次に続く操作yが操作xとは異なるキーの操作であれば、P[y]の前にM[x][y]を出力し、同じキーの操作であればM[x][y]は出力せずに続けてP[y]を出力する。したがって、例えば図4の最初の2操作は「MENU−S」および「DOWN−S」であるが、これらの2操作が、図7の最初の3操作であるP[MENU−S]、M[MENU−S][DOWN−S]、P[DOWN−S]に展開される。操作手順評価手段104は、操作手順の展開が完了すると、図8に示すように、展開された操作手順の個々の操作に対して、操作コスト計算手段102によって求められたコストを割り当て、さらに、それらのコストの合計を、操作手順全体のコストとして求める。図8の例では、T33が図4の操作手順に対するコストである。なお、先の例と同様、操作手順登録手段103によって登録された操作手順の中に、コストが求められていない押下操作や移動操作が含まれていた場合、求められているすべての種類の押下操作に対するコストの平均値、求められているすべての種類の移動操作に対するコストの平均値を、その未知な押下操作、移動操作に対するコストとして用いる。
【0033】
図30に操作手順評価手段104の処理フローを示す。操作手順登録手段103から図2に示したような操作手順を入力し(S3001)、先頭の1つの操作xに注目して(S3002)、注目中操作xの押下操作P[x]を内部の中間ファイルに出力する(S3003)。注目中操作xの次に続く操作yがあり且つ注目中操作xと異なるキーの操作であるときに限り(S3004でYES)、注目中操作xから次の操作yへの移動操作M[x][y]を中間ファイルに出力する(S3005)。そして、操作手順中の次の操作xに注目を移し(S3006)、ステップS3003〜S3005の処理を繰り返す。操作手順の全ての操作について押下操作、移動操作への展開を終えると(S3007でYES)、中間ファイルに生成された図7に示したような展開操作手順を入力し(S3008)、図28で説明した処理とほぼ同様な処理により図8に示したような操作コストを計算し、評価操作コスト記憶手段107へ記憶する(S3009)。図28のステップS2805に相当する処理においては、注目中操作の押下コストが求められていない場合には、求められている全ての押下コストの平均値が割当てられ、注目中操作の移動コストが求められていない場合には、求められている全ての移動コストの平均値が割当てられる。
【0034】
なお以上に記載した例は、評価対象が携帯電話機の場合の例であったが、操作の種類を区別できるような機器やシステムであれば、他の機器やシステムでも全く同様に評価可能なことは明らかである。
【0035】
次に、本発明の第2の実施の形態のユーザインタフェース評価システムについて説明する。
【0036】
図9を参照すると、本発明の第2の実施の形態のユーザインタフェース評価システムは、操作履歴保存手段901、Webページ保存手段902、リンク特徴量計算手段903、ページ特徴量計算手段904、操作コスト計算手段905、Webページ評価手段906、基準リンク特徴量記憶手段907、評価リンク特徴量記憶手段908、基準ページ特徴量記憶手段909、評価ページ特徴量記憶手段910、基準操作コスト記憶手段911、評価操作コスト記憶手段912、評価結果記憶手段913および出力手段105から構成されている。
【0037】
本例では、評価対象はWebページであり、評価に用いられる操作履歴もWebページの操作履歴である。操作履歴保存手段901に保存される操作履歴の例を図10に示す。図10の例の操作履歴のうち、P01、L01、T50の行は、あるユーザが、ページID=P01のWebページに含まれているリンクID=L01のリンクを、時刻T50のときに選択したことを表している。ただし、P01、L01は実際には当該ページや当該リンクを一意に識別可能な文字列であり、T50は実際には時間値(時刻)である。また、同じリンクIDをもつリンクが複数のWebページに含まれることはなく、すべてのリンクが異なるリンクIDをもつ。図10の他の行の履歴の意味も同様である。
【0038】
Webページ保存手段902には、操作履歴保存手段901に保存されている操作履歴の、「ページID」列にIDが記録されているすべてのWebページのコンテンツデータ(HTMLファイルや画像ファイルなど)が保存されている。なお、その他にも評価対象となるWebページのコンテンツデータも保存されている。
【0039】
リンク特徴量計算手段903は、操作履歴保存手段901に保存されている操作履歴の中にリンクIDが記録されたリンクの各々に対して、そのリンクの特徴量を求め、基準リンク特徴量記憶手段907に記憶する。ただし本例では、リンクの特徴量とは、画像面積、画像フラグ、テキストフラグ、モーションフラグ、埋め込みフラグ、下線フラグ、横位置、縦位置、リンク色コントラスト、文字サイズ、のデータである。
【0040】
画像面積とは、対象リンクが画像リンクの場合に、その画像の面積を指している。対象リンクが画像リンク以外の場合は、画像面積を−1とする。
【0041】
画像フラグは、対象リンクが画像リンクの場合に1、それ以外の場合に−1とする。
【0042】
テキストフラグは、対象リンクがテキストリンクの場合に1、それ以外の場合に−1とする。
【0043】
モーションフラグは、対象リンクが画面上で動きを伴って表示される場合に1、それ以外の場合(つまり、対象リンクが画面上で静止して表示される場合)に0とする。
【0044】
埋め込みフラグは、対象リンクがテキストリンクであり、かつ、そのリンクが周囲のテキストに埋め込まれた形式で表示される場合に1、それ以外の場合に0とする。また、対象リンクが画像リンクの場合には−1とする。図11はWebページの画面表示例であり、リンク1101〜リンク1104はいずれもテキストリンクであるが、リンク1101やリンク1103は埋め込みフラグが1になるリンクであり、リンク1102やリンク1104は埋め込みフラグが0になるリンクである。
【0045】
下線フラグは、対象リンクがテキストリンクであり、かつ、そのリンクが画面上で下線付きで表示される場合に1、それ以外の場合に0とする。また、対象リンクが画像リンクの場合には−1とする。
【0046】
横位置および縦位置とは、対象リンクを含むWebページが画面上に表示された際に、Webページの表示領域内における対象リンクの表示位置を指している。例えば図12において、リンク1201の横位置をaとすると、a=(x1+x2)/2である。同様に、リンク1201の縦位置をbとすると、b=(y1+y2)/2である。ただし図12の例において、座標軸の原点(0、0)は、Webページの表示領域の左上端点の座標である。
【0047】
リンク色コントラストとは、テキストリンクを対象とし、そのリンクの文字列の色と、Webページの背景色との距離を指している。リンクの文字列色とページ背景色をいずれもRGBの値で表現し、あるリンクの文字列色が(R、G、B)=(R1、G1、B1)であり、そのリンクを含むWebページの背景色が(R、G、B)=(R2、G2、B2)とすると、このリンクの色コントラストは、|R1−R2|+|G1−G2|+|B1−B2|である。ただし、|x|はxの絶対値を表している。なお、対象リンクがテキストリンクでない場合には−1とする。
【0048】
文字サイズとは、テキストリンクを対象とし、そのリンクの文字サイズを指している。なお、対象リンクがテキストリンクでない場合には−1とする。
【0049】
リンク特徴量計算手段903によって計算されたリンクの特徴量の例を図13に示す。例えば図13において、L06の列は、リンクID=L06のリンクはページID=P06のWebページに含まれるリンクであり、そのリンク特徴量が、それぞれALI01〜TFS01である(例えば画像フラグの値はFLI01である)ことを表している。ただし、ALI01〜TFS01は実際には数値であり、例えばFLI01は、1もしくは−1である。図13の他の列の意味も同様である。
【0050】
図31にリンク特徴量計算手段903の処理フローを示す。操作履歴保存手段901から操作履歴を入力し(S3101)、その中の1つのリンクに注目する(S3102)。注目中のリンクをもつWebページのコンテンツデータをWebページ保存手段902から入力し(S3103)、注目中のリンクの特徴量を前述した方法によって求め(S3104)、基準リンク特徴量記憶手段907に記憶する(S3105)。操作履歴中の1つのリンクの特徴量を求め終えると、次の1つのリンクに注目を移し(S3106)、ステップS3103〜S3105の処理を繰り返す。これを、操作履歴に含まれる残りの全てのリンクについて繰り返す(S3107)。
【0051】
ページ特徴量計算手段904は、操作履歴保存手段901に保存されている操作履歴の中にページIDが記録されたWebページの各々に対して、そのWebページの特徴量を求め、基準ページ特徴量記憶手段909に記憶する。ただし本例では、Webページの特徴量とは、画像総面積、色コントラスト、文字数、画像数、画像リンク数、テキストリンク数、モーション数、縦サイズ、横サイズ、のデータである。
【0052】
画像総面積とは、対象のWebページの表示画面上に含まれるすべての画像の面積の和を指している。
【0053】
色コントラストとは、対象のWebページのベース文字色と背景色との距離を指している。ただしベース文字色とは、対象のWebページ内で最も文字数が多い色とする。距離の計算方法は、リンク色コントラストの場合と同様である。
【0054】
文字数、画像数、画像リンク数、テキストリンク数とは、それぞれ、対象のWebページに含まれる文字、画像、画像リンク、テキストリンクの総数を指している。
【0055】
モーション数とは、対象のWebページの表示画面上で動きを伴って表示される、画像もしくはひとかたまりの文字列の数の総和を指している。
【0056】
横サイズおよび縦サイズとは、対象のWebページの横方向および縦方向の画面表示サイズを指している。ただしこのサイズは、Webページを表示するWebブラウザの画面表示サイズではない。Webページの表示サイズがWebブラウザの表示サイズよりも大きい場合には、一般的に、Webブラウザの画面にスクロールのための操作部品が表示される。例えば図14は、Webブラウザ1401よりWebページ1402のほうがサイズが大きい場合の例であるが、Webページ1402に対するページ特徴量の横サイズおよび縦サイズは、(x3およびy3ではなく)x4およびy4である。
【0057】
ページ特徴量計算手段904によって計算されたページの特徴量の例を図15に示す。例えば図15において、P01の列は、ページID=P01のWebページのページ特徴量が、それぞれAI01〜PW01であることを表している。ただし、ALI01〜TFS01は実際には数値である。
【0058】
図32にページ特徴量計算手段904の処理フローを示す。操作履歴保存手段901から操作履歴を入力し(S3201)、その中の1つのwebページに注目する(S3202)。注目中のWebページのコンテンツデータをWebページ保存手段902から入力し(S3203)、注目中のwebページの特徴量を前述した方法によって求め(S3204)、基準ページ特徴量記憶手段909に記憶する(S3205)。操作履歴中の1つのWebページの特徴量を求め終えると、次の1つのWebページに注目を移し(S3206)、ステップS3203〜S3205の処理を繰り返す。これを、操作履歴に含まれる残りの全てのWebページについて繰り返す(S3207)。
【0059】
さらに、リンク特徴量計算手段903およびページ特徴量計算手段904は、評価対象のWebページに対しても全く同様に、リンク特徴量およびページ特徴量を計算し、評価リンク特徴量記憶手段908および評価ページ特徴量記憶手段910に記憶する。ただし、評価対象のWebページのコンテンツデータは、操作履歴が記録されているWebページのコンテンツデータと同様に、Webページ保存手段902に保存されている。評価対象のWebページに対して計算されたリンク特徴量およびページ特徴量の例を、それぞれ図16および図17に示す。図16および図17の例では、評価対象のWebページのページIDはP07であり、このWebページにはリンクID=L09、L10、L11などのリンクが含まれている。
【0060】
図33に、リンク特徴量計算手段903において評価対象のWebページのリンク特徴量を計算する処理フローを示す。Webページ保存手段902から評価対象のWebページのコンテンツデータを入力し(S3301)、そのWebページに含まれている全てのリンクを抽出する(S3302)。次に、抽出した1つのリンクに注目し(S3303)、そのリンクの特徴量を前述した方法で求め(S3304)、評価リンク特徴量記憶手段908に記憶する(S3305)。1つのリンクの特徴量を求め終えると、抽出した次のリンクに注目を移し(S3306)、ステップS3304〜S3305の処理を繰り返す。これを、抽出した残りの全てのリンクについて繰り返す(S3307)。
【0061】
図24に、ページ特徴量計算手段903において評価対象のWebページの特徴量を計算する処理フローを示す。Webページ保存手段902から評価対象のWebページのコンテンツデータを入力し(S3401)、そのWebページの特徴量を前述した方法で求め(S3402)、評価ページ特徴量記憶手段910に記憶する(S3403)。
【0062】
一方、操作コスト計算手段905は、操作履歴保存手段901に保存された操作履歴を用い、操作履歴の中にリンクIDが記録されたリンクの各々に対して、そのリンクの操作のコストを計算する。具体的には、本例における操作コスト計算手段905は、同じリンクIDに関する記録をすべて抽出し、そのリンク操作のコストとして、当該操作の時間の平均値を計算する。ただし、あるリンク操作に要した時間は、そのリンク操作の時刻と、1つ前のリンク操作の時刻の差分とする。このようにして計算された各リンク操作のコストの例を図18に示す。図18の例では、例えばリンクID=06のリンクの操作コストがT55と求められたことを表しているが、「コスト」の行にあるT55やT56などはすべて、実際には時間の値である。操作コスト計算手段905が各リンクのコストを求める処理は、図1の操作コスト計算手段102が各操作のコストを求める図27の処理フローにおける「操作」を「リンク」に置き換えた場合と同様である。
【0063】
Webページ評価手段906は、リンク特徴量計算手段903、ページ特徴量計算手段904および操作コスト計算手段905の処理結果(記憶手段907〜911に記憶されている情報)を用い、Webページ保存手段902に保存されている評価対象Webページの評価を行う。Webページ評価手段906の処理の例を、図13および図15〜図18のデータ例を用いて説明する。
【0064】
図16のデータに出力されているリンクIDは、評価対象Webページの中に含まれているリンクのIDである。一方、図13のデータに出力されているリンクIDは、操作履歴保存手段901に操作履歴が記録されているリンクのIDであり、これらのリンクに対する操作コストが、図18のように求められている。Webページ評価手段906は、図16のデータに出力されているリンクの各々に対して、そのリンク(リンクLとする)と似ているリンクを図18のデータに出力されているリンクの中からR個抽出し、それらR個のリンクの操作コストの平均値を求め、この平均値をリンクLの操作コストとする。ただし、類似度の大きいR個分のリンクの抽出方法は以下の通りである。
【0065】
例えば、図16の中のリンクID=L09のリンクは、リンク特徴量がALI04〜TFS04であり、このリンクはページID=P07のWebページに含まれるリンクであるので、このページの特徴量は図17からAI07〜PW07とわかる。一方、図13の中のリンクID=L06のリンクは、リンク特徴量がALI01〜TFS01であり、このリンクはページID=P06のWebページに含まれるリンクであるので、このページの特徴量は図15からAI01〜PW01とわかる。これらの特徴量を用いて、L09のリンクとL06のリンクの間の類似度を次のように計算する。
【0066】
SIM(L09、L06)=LSIM(L09、L06)+PSIM(P07、P06)
LSIM(L09、L06)=wALI*SIMALI(L09、L06)+wFLI*SIMFLI(L09、L06)+・・・+wLCC*SIMLCC(L09、L06)+wTFS*SIMTFS(L09、L06)
PSIM(P07、P06)=wAI*SIMAI(P07、P06)+wCC*SIMCC(P07、P06)+・・・+wPH*SIMPH(P07、P06)+wPW*SIMPW(P07、P06)
【0067】
SIM(L09、L06)がL09のリンクとL06のリンクの間の類似度であり、LSIM(L09、L06)はL09のリンクとL06のリンクの間のリンク特徴量の類似度、PSIM(P07、P06)はP07のWebページとP06のWebページの間のページ特徴量の類似度である。また、wALI〜wTFSとwAI〜wPWはそれぞれ対応する特徴量の重み付けを表す係数であり、(wALI+wFLI+・・・+wLCC+wTFS)+(wAI+wCC+wPH+wPW)=1である。また、SIMALI(L09、L06)はL09のリンクとL06のリンクの間の、リンク特徴量の1つである画像面積の類似度であり、次のように求める。
【0068】
ALI04=−1のときは、SIMALI(L09、L06)=0
ALI04≠−1であり、かつ、|ALI04−ALI01|>tALIのときは、SIMALI(L09、L06)=0
ALI04≠−1であり、かつ、|ALI04−ALI01|≦tALIのときは、SIMALI(L09、L06)=1
【0069】
ただし、tALIは、2つの画像の画像面積の類似度を判断する(どのくらい面積の大きさが近いときに似ていると判断する)ためのしきい値である。つまり、ALI04とALI01の差の絶対値がtALI以下のときに、L09のリンクの画像とL06のリンクの画像とは面積が似ていると判断し、SIMALI(L09、L06)=1とする。
【0070】
SIMFLI(L09、L06)〜SIMTFS(L09、L06)は、SIMALI(L09、L06)と同様に、L09のリンクとL06のリンクの間の、各リンク特徴量の類似度であり(例えばSIMFLIは画像フラグの値の類似度)、計算方法も、SIMALI(L09、L06)と同様である。つまり、特徴量の値の差がL09/L06のリンク間で一定のしきい値以下かどうかに基づいて、各リンク特徴量の類似度を計算する。したがって、似ている特徴量の数が多いほど、LSIM(L09、L06)の値も大きくなる。
【0071】
また、PSIM(P07、P06)の計算に含まれるSIMAI〜SIMPW(P07、P06)は、P07のWebページとP06のWebページの間の、各ページ特徴量の類似度であり(例えばSIMAIは画像総面積の値の類似度)、計算方法は、SIMALI(L09、L06)と同様である。つまり、特徴量の値の差がP07/P06のWebページ間で一定のしきい値以下かどうかに基づいて、各ページ特徴量の類似度を計算する。したがって、似ている特徴量の数が多いほど、PSIM(P07、P06)の値も大きくなる。
【0072】
以上のようにして計算されるSIM(L09、L06)によって、L09のリンクとL06のリンクの間の類似度がわかる。同じようにして、図13の中のL06以外のすべてのリンクについても、L09のリンクとの類似度を計算する。これにより、L09のリンクと似ている(類似度の値が大きい)上位R個分のリンクを見つけることができる(Rは1以上の整数)。これら上位R個分のリンクの操作コストは、図18のデータを参照すればわかるので、これら上位R個分のリンクの操作コストの平均値を求め、その平均値を、L09のリンクの操作コストとする。これにより、図19に示すようなデータが得られる。図19の例では、例えばL09のリンクのコストがT58、L10のリンクのコストがT59と求められたことを表しているが、「コスト」の行にあるT58やT59などはすべて、実際には時間の値である。
【0073】
さらにWebページ評価手段906は、図19の例のように求められたリンクの操作コストのデータを用いて、評価対象のWebページ内に含まれるリンクの操作コストの統計値として例えば最小値、最大値および平均値を求める。これにより、図20に示すようなデータが得られる。図20の例では、評価対象のWebページ(本例ではP09のWebページ)に含まれるリンクのうち、操作コストが最小のリンクはL12のリンクであり、そのコストはT61である。また、操作コストが最大のリンクはL13のリンクであり、そのコストはT62である。さらに、操作コストの平均値はT63である。ただし、「コスト」の列にあるT61〜T63はすべて、実際には時間の値である。このようなデータから、評価対象のWebページの操作コストがどのくらい大きいかを把握することができる。例えばT61の値が大きければ、P09のWebページは、コストが一番小さいリンクでさえもその操作にT61のコストがかかってしまうことがわかり、ページ内の他のリンクの操作はそれよりもさらに大きいので、P09のWebページに含まれるリンクは全体的に操作のコストが大きいことがわかる。また例えば、T62の値が大きければ、P09のWebページ内ではL13のリンクが操作コストの一番大きいリンクであるので、P09のWebページの操作性を向上させる上で、このL13のリンクがリンクの設計の変更を行う候補の1つであることがわかる。なお図20の例では、コストが最大のリンクのみを出力しているが、最大のリンクだけではなく、コストの大きい上位Q件(Qは1以上の整数)を出力することもできる。
【0074】
図35にWebページ評価手段906の処理フローを示す。評価リンク特徴量記憶手段908から全ての評価リンクの特徴量を入力し(S3501)、その1つの評価リンクに注目する(S3502)。注目中の評価リンクと似ている類似度の大きいR個分の基準リンクを前述した方法で抽出し(S3503)、これらR個分の基準リンクの操作コストの平均値を計算して、注目中の評価リンクの操作コストを求め(S3504)、評価操作コスト記憶手段912に記憶する(S3505)。1つの評価リンクの操作コストを求め終わると、次の1つの評価リンクに注目を移し(S3506)、ステップS3503〜S3505の処理を繰り返す。これを、残りの全ての評価リンクについて繰り返した後(S3507)、評価操作コスト記憶手段912から各評価リンクの操作コストを入力し(S3508)、操作コストの最小値、最大値、平均値などの統計値を求め(S3509)、評価結果記憶手段913に記憶する(S3510)。
【0075】
出力手段105は、図20の例のような、Webページ評価手段906の処理によって得られたWebページの評価結果のデータを出力する。例えば、出力手段105がディスプレイの場合には、図20の例のようなデータが画面に表示され、出力手段105がプリンタの場合には、図20の例のようなデータが印刷される。
【0076】
上記の例では、Webページ保存手段902に保存されている評価対象のWebページはP07のWebページであった。一方、別の例として、図21に示すようなリンク構造をもつ複数のWebページが評価対象のWebページとしてWebページ保存手段902に保存されている場合について説明する。図21において、P08〜P18はWebページであり、P08〜P18が各WebページのページIDを表している。また、L14〜L23はリンクであり、L14〜L23が各リンクのリンクIDを表している。例えば、P08のWebページは2つのリンク(L14、L15のリンク)を含んでおり、L14のリンクの遷移先はP09のWebページ、L15のリンクの遷移先はP10のWebページであることを表している。このような場合、本発明の第2の実施の形態のユーザインタフェース評価システムを用いれば、上記の例と同様の方法でL14〜L23のリンクの操作コストを計算することができるので、P08〜P18の各Webページの評価が行えるだけでなく、あるWebページから別のWebページに遷移するリンクのパスについても評価が行える。例えば、P08のWebページからP17のWebページに遷移するリンクのパスは、L14、L17、L22のリンクであるが、これら3つのリンクの操作コストが計算できるので、そのコストを合計した値を、P08のWebページからP17のWebページに遷移する操作のコストとして用いることができる。したがって、例えばその合計値が大きいときには、P08のWebページから操作を開始してP17のWebページに到達するために必要な操作のコストが大きいということがわかる。
【0077】
なお以上に記載した例は、評価対象がWebページの場合の例であったが、本例と同様に、操作の特徴量を決定することができるような機器やシステムであれば、他の機器やシステムでも全く同様に評価可能なことは明らかである。図22に示すブロック図は、本発明の第2の実施の形態のユーザインタフェース評価システムの、一般的な構成を表している。
【0078】
図22の構成において、UI設計登録手段2203は、評価対象の機器やシステムのユーザインタフェースの設計に関するデータを登録する手段である。ユーザインタフェースの設計に関するデータとは例えば、画面設計のデータや、操作手順のデータなどである。また例えば、評価対象がWebページの場合には、図9におけるWebページ保存手段902に相当する手段となる。
【0079】
一方、図22の構成において、特徴量計算手段2204は、UI設計登録手段2203に登録されたユーザインタフェース設計データや、操作履歴保存手段2201に保存された操作履歴のデータを用いて、操作の特徴量を計算する手段である。どのような特徴量をどのような方法によって計算するかは、評価対象の種類や操作履歴の種類に応じて決めておけばよい。例えば、評価対象がWebページの場合には、図9におけるリンク特徴量計算手段903およびページ特徴量計算手段904が、図22の特徴量計算手段2204に相当している。
【0080】
さらに、図22の構成において、UI評価手段2205は、特徴量計算手段2204によって得られた操作の特徴量に関するデータと、図9の操作コスト計算手段905に相当する操作コスト計算手段2202によって得られた操作コストに関するデータとを用いて、UI設計登録手段2203に登録されたユーザインタフェース設計データに対する評価を行う。例えば、評価対象がWebページの場合には、図9におけるWebページ評価手段906が、図22のUI評価手段2205に相当している。
【0081】
また、図22の構成において、記憶手段2206は、操作コスト計算手段2202によって得られた操作コスト、特徴量計算手段2204によって得られた特徴量、UI評価手段2205による評価結果を記憶する手段である。例えば、評価対象がWebページの場合には、図9における基準リンク特徴量記憶手段907、評価リンク特徴量記憶手段908、基準ページ特徴量記憶手段909、評価ページ特徴量記憶手段910、基準操作コスト記憶手段911、評価操作コスト記憶手段912および評価結果記憶手段913が、図22の記憶手段2206に相当している。
【0082】
次に、本発明の第2の実施の形態のユーザインタフェース評価システム(図9に示した構成の実施形態)において、リンク特徴量計算手段903におけるリンク特徴量の計算方法、および、ページ特徴量計算手段904におけるページ特徴量の計算方法の一例を、図23〜図25を用いて説明する。
【0083】
本例における計算方法の特徴は、Webページを画面に表示させ、その画面表示情報を取得することで、特徴量の計算に必要なデータを獲得する点にある。なお、コンピュータの画面表示情報を取得する方法自体は本発明においては任意の方法を使用することができる。例えば、例えば文献:ヒューマンインタフェースシンポジウム’98講演論文集、61〜66頁(1998年)には、コンピュータの画面表示情報を取得して記録する方法が記載されており、このような方法もその一例である。本例ではまず、ステップ2301の処理により、リンク特徴量およびページ特徴量の計算対象であるWebページを、Webブラウザを使って画面に表示させる。次に、ステップ2302の処理により、表示画面を解析することにより、リンク特徴量やページ特徴量の計算に必要なデータを獲得する。例として、リンク特徴量の横位置および縦位置と、ページ特徴量の縦サイズおよび横サイズの計算について説明する。また、ステップ2301の処理の結果、表示画面が図24の通りであったとする。図24において、Webブラウザ2401の表示領域は(x5、y5)〜(x6、y6)、Webページ2402の表示領域は(x5、y5)〜(x7、y7)、Webページ2402の中に含まれるリンク2403の表示領域は(x8、y8)〜(x9、y9)である。また、原点(0、0)は、コンピュータの表示画面領域の左上端点である。この場合、ステップ2302の処理により、(x5、y5)〜(x9、y9)の座標値を獲得する。次に、ステップ2303の処理により、リンク特徴量を計算する。例えば、リンク2403の横位置および縦位置はそれぞれ、(x8+x9)/2および(y8+y9)/2を計算することによって求められる。次に、ステップ2303の処理により、ページ特徴量を計算する。例えば、Webページ2402の横サイズおよび縦サイズはそれぞれ、x7−x5およびy7−y5を計算することによって求められる。次に、ステップ2304の処理により、ステップ2301で表示させたWebブラウザを閉じる。
【0084】
図24の例では、Webページの表示領域がWebブラウザの表示領域より小さい場合の例であったが、Webページの表示領域がWebブラウザの表示領域より大きい場合も同様である。この例を図25に示す。本例では、Webページ2501の表示領域が(x5、y5)〜(x10、y10)であり、Webブラウザ2401の表示領域より大きくなっている。このような場合でも、本願発明の方法では、(x6、y6)ではなく(x10、y10)の座標値を取得して、Webページ2501の横サイズおよび縦サイズの計算に用いる。
【0085】
次に、以上説明した各実施の形態におけるユーザインタフェース評価システムとして動作するコンピュータの構成の一実施例について説明する。
【0086】
図26は、このコンピュータ2614の構成を示すブロック図である。このコンピュータ2614は、表示手段であるディスプレイ2613や、入力手段であるキーボード2609、マウス2612を備えている。このコンピュータ2614を、各実施の形態におけるユーザインタフェース評価システムとして動作させるためのユーザインタフェース評価プログラムが、ROM2602、ハードディスク2606、DVD2605(Digital Versatile Disc)、CD2608(Compact Disc)、FD2611(Flexible Disc)等の各種記録媒体に記録されており、これをRAM2603に読み出して、CPU2601により実行する。なお、DVD2605、CD2608、FD2611に記録されている場合は、それぞれDVDドライブ2604、CDドライブ2607、FDドライブ2610を介して読み出すことができる。
【0087】
ユーザインタフェース評価プログラムは、CPU2601の動作を制御することにより、そのCPU2601上に、図1に示した実施の形態にあっては、操作コスト計算手段102、操作手順評価手段104、出力手段105を実現し、図9に示した実施の形態にあっては、リンク特徴量計算手段903、ページ特徴量計算手段904、操作コスト計算手段905、Webページ評価手段906、出力手段105を実現し、図22に示した実施の形態にあっては、操作コスト計算手段2202、特徴量計算手段2204、UI評価手段2205、出力手段105を実現する。また、ユーザインタフェース評価プログラムは、CPU2601の動作を制御することにより、図23、図27〜図35に示される処理をCPU2601に実行させる。なお、図1の操作履歴保存手段101、操作手順登録手段103、各記憶手段106および記憶手段107、図9の操作履歴保存手段901、Webページ保存手段902および各記憶手段907〜913、図22の操作履歴保存手段2201、UI設計登録手段2203および記憶手段2206は、例えばハードディスク2606やRAM2603で構成される。
【0088】
以上、好ましい実施の形態および実施例をあげて説明したが、必ずしも上記実施の形態および実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、新規な情報処理システムのユーザインタフェースを評価する場合に、その情報処理システムに対する利用者の操作履歴を新規に収集しなくても、他の情報処理システムに対してこれまでに収集されている操作履歴を用いて評価することが可能となり、当該評価に必要なコストを低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるユーザインタフェース評価システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による操作履歴の例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による操作のコストの例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による操作手順の例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による操作手順のコストの例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態による操作のコストの例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態による操作手順の例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態による操作手順のコストの例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態によるユーザインタフェース評価システムの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態による操作履歴の例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態によるWebページの画面表示例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態によるリンクの表示位置の例を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態によるリンク特徴量の例を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態によるWebブラウザおよびWebページの画面表示例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態によるページ特徴量の例を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態によるリンク特徴量の例を示す図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態によるページ特徴量の例を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態によるリンク操作のコストの例を示す図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態によるリンク操作のコストの例を示す図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態によるWebページのコストの例を示す図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態によるWebページのリンク構造の例を示す図である。
【図22】本発明の第2の実施の形態によるユーザインタフェース評価システムの別の構成を示すブロック図である。
【図23】本発明の第2の実施の形態によるリンク特徴量の計算方法の例を示すブロック図である。
【図24】本発明の第2の実施の形態によるWebページの画面表示例を示す図である。
【図25】本発明の第2の実施の形態によるWebページの画面表示例を示す図である。
【図26】本発明のユーザインタフェース評価プログラムを実行するコンピュータの構成の一実施例を示すブロック図である。
【図27】本発明の第1の実施の形態における操作コスト計算手段の処理例を示すフローチャートである。
【図28】本発明の第1の実施の形態における操作手順評価手段の処理例を示すフローチャートである。
【図29】本発明の第1の実施の形態における操作コスト計算手段の別の処理例を示すフローチャートである。
【図30】本発明の第1の実施の形態における操作手順評価手段の別の処理例を示すフローチャートである。
【図31】本発明の第2の実施の形態におけるリンク特徴量計算手段の既存リンク特徴量計算処理例を示すフローチャートである。
【図32】本発明の第2の実施の形態におけるページ特徴量計算手段の既存ページ特徴量計算処理例を示すフローチャートである。
【図33】本発明の第2の実施の形態におけるリンク特徴量計算手段の評価リンク特徴量計算処理例を示すフローチャートである。
【図34】本発明の第2の実施の形態におけるページ特徴量計算手段の評価ページ特徴量計算処理例を示すフローチャートである。
【図35】本発明の第2の実施の形態におけるWebページ評価手段の処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101、901、2201…操作履歴保存手段
102、905、2202…操作コスト計算手段
103…操作手順登録手段
104…操作手順評価手段
105…出力手段
106…基準操作コスト記憶手段
107、912…評価操作コスト記憶手段
902…Webページ保存手段
903…リンク特徴量計算手段
904…ページ特徴量計算手段
906…Webページ評価手段
907…基準リンク特徴量記憶手段
908…評価リンク特徴量記憶手段
909…基準ページ特徴量記憶手段
910…評価ページ特徴量記憶手段
911…基準操作コスト記憶手段
913…評価結果記憶手段
1101、1102、1103、1104、1201、2403…リンク
1401、2401…Webブラウザ
1402、2402、2501…Webページ
2203…UI設計登録手段
2204…特徴量計算手段
2205…UI評価手段
2601…CPU
2602…ROM
2603…RAM
2604…DVDドライブ
2605…DVD
2606…ハードディスク
2607…CDドライブ
2608…CD
2609…キーボード
2610…FDドライブ
2611…FD
2612…マウス
2613…ディスプレイ
2614…コンピュータ

Claims (12)

  1. 情報処理システムに関する利用者の操作履歴から前記情報処理システムの操作のコストを計算する操作コスト計算手段と、
    情報処理システムの操作手順を登録する操作手順登録手段と、
    前記操作コスト計算手段によって得られたコストと前記操作手順登録手段に登録された操作手順とを用いて、前記操作手順のコストを評価する操作手順評価手段とを備えることを特徴とするユーザインタフェース評価システム。
  2. 前記操作手順登録手段に操作手順を登録する対象の情報処理システムと前記操作履歴の対象の情報処理システムとは異なる情報処理システムであることを特徴とする請求項1に記載のユーザインタフェース評価システム。
  3. 情報処理システムに関する利用者の操作履歴から前記情報処理システムの操作のコストを計算する操作コスト計算手段と、
    情報処理システムのユーザインタフェース設計データを登録するUI設計登録手段と、
    前記操作履歴と前記ユーザインタフェース設計データとを用いて情報処理システムの操作に関する特徴量を計算する特徴量計算手段と、
    前記操作コスト計算手段によって得られたコストと前記特徴量計算手段によって得られた特徴量とを用いて前記ユーザインタフェース設計データを評価するUI評価手段とを備えることを特徴とするユーザインタフェース評価システム。
  4. 前記UI設計登録手段にユーザインタフェース設計データを登録する対象の情報処理システムと前記操作履歴の対象の情報処理システムとは異なる情報処理システムであることを特徴とする請求項3に記載のユーザインタフェース評価システム。
  5. 前記特徴量計算手段は、前記情報処理システムの操作に関する特徴量を計算するために、前記情報処理システムの画面を画面表示装置に表示させ、前記画面の表示情報を取得することを特徴とする請求項3もしくは請求項4に記載のユーザインタフェース評価システム。
  6. コンピュータに、
    情報処理システムに関する利用者の操作履歴から前記情報処理システムの操作のコストを計算する操作コスト計算ステップと、
    前記操作コスト計算ステップによって得られたコストと操作手順登録手段に登録された情報処理システムの操作手順とを用いて前記操作手順のコストを評価する操作手順評価ステップと、
    を実行させることを特徴とするユーザインタフェース評価プログラム。
  7. 前記操作手順登録手段に操作手順を登録する対象の情報処理システムと前記操作履歴の対象の情報処理システムとは異なる情報処理システムであることを特徴とする請求項6に記載のユーザインタフェース評価プログラム。
  8. コンピュータに、
    情報処理システムに関する利用者の操作履歴から前記情報処理システムの操作のコストを計算する操作コスト計算ステップと、
    前記操作履歴とUI設計登録手段に登録された情報処理システムのユーザインタフェース設計データとを用いて情報処理システムの操作に関する特徴量を計算する特徴量計算ステップと、
    前記操作コスト計算ステップで計算されたコストと前記特徴量計算ステップで計算された特徴量とを用いて前記ユーザインタフェース設計データを評価するUI評価ステップと、
    を実行させることを特徴とするユーザインタフェース評価プログラム。
  9. 前記UI設計登録手段にユーザインタフェース設計データを登録する対象の情報処理システムと前記操作履歴の対象の情報処理システムとは異なる情報処理システムであることを特徴とする請求項8に記載のユーザインタフェース評価プログラム。
  10. 前記特徴量計算ステップは、前記情報処理システムの操作に関する特徴量を計算するために、前記情報処理システムの画面を画面表示装置に表示させ、前記画面の表示情報を取得することを特徴とする請求項8もしくは請求項9に記載のユーザインタフェース評価プログラム。
  11. 既存機器の操作履歴を保存する操作履歴保存手段と、
    評価対象機器の操作手順を登録する操作手順登録手段と、
    前記操作履歴保存手段に保存された操作履歴を入力し、各操作の種類毎の操作コストを計算する操作コスト計算手段と、
    前記操作コスト計算手段で計算された各操作の種類毎の操作コストを記憶する基準操作コスト記憶手段と、
    前記基準操作コスト記憶手段に記憶された各操作の種類毎の操作コストおよび前記操作手順登録手段に登録された操作手順を入力し、前記操作手順の各操作に対して、同じ操作についての操作コストが求められている場合にはその操作コストを割り当て、求められていない場合には全ての操作コストの平均値を割り当てて、前記操作手順の操作コストを求める操作手順評価手段と、
    前記操作手順評価手段で求められた前記操作手順の操作コストを記憶する評価操作コスト記憶手段と、
    前記評価操作コスト記憶手段に記憶された前記操作手順の操作コストを出力する出力手段とを備えることを特徴とするユーザインタフェース評価システム。
  12. 既存Webページにおける既存リンクに対する操作履歴を保存する操作履歴保存手段と、
    評価対象Webページおよび前記既存Webページのコンテンツデータを登録するWebページ保存手段と、
    前記操作履歴保存手段に保存された操作履歴を入力し、既存Webページの各既存リンク毎の操作コストを計算する操作コスト計算手段と、
    前記操作コスト計算手段で計算された既存Webページの各既存リンク毎の操作コストを記憶する基準操作コスト記憶手段と、
    前記操作履歴保存手段から操作履歴を入力すると共に該入力した操作履歴に記録された既存リンクを持つ既存Webページのコンテンツデータを前記Webページ保存手段から入力して各既存リンク毎の特徴量を計算し、且つ、前記Webページ登録手段から前記評価対象Webページのコンテンツデータを入力し、該入力したコンテンツデータに含まれる各評価対象リンク毎の特徴量を計算するリンク特徴量計算手段と、
    前記リンク特徴量計算手段で計算された各既存リンク毎の特徴量および各評価対象リンク毎の特徴量を記憶する基準リンク特徴量記憶手段および評価リンク特徴量記憶手段と、
    前記操作履歴保存手段から操作履歴を入力すると共に該入力した操作履歴に記録された既存Webページのコンテンツデータを前記Webページ保存手段から入力して各既存Webページ毎の特徴量を計算し、且つ、前記Webページ登録手段から前記評価対象Webページのコンテンツデータを入力して前記評価対象Webページの特徴量を計算するページ特徴量計算手段と、
    前記ページ特徴量計算手段で計算された各既存Webページ毎の特徴量および前記評価対象Webページの特徴量を記憶する基準ページ特徴量記憶手段および評価ページ特徴量記憶手段と、
    前記基準操作コスト記憶手段、前記基準リンク特徴量記憶手段、前記評価リンク特徴量記憶手段、前記基準ページ特徴量記憶手段および前記評価ページ特徴量記憶手段に記憶された情報を入力し、前記評価対象リンク毎に、類似度の大きい所定個数の既存リンクを抽出して該抽出した既存リンクの操作コストの平均値を求めることによって各評価対象リンク毎の操作コストを求め、且つ、該求めた操作コストの統計値を計算して評価結果を求めるWebページ評価手段と、
    該Webページ評価手段で求められた評価結果を記憶する評価結果記憶手段と、前記評価結果記憶手段に記憶された評価結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とするユーザインタフェース評価システム。
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