JP2004294550A - 教習用記録媒体、教習用プログラムおよび教習装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】音楽再生を伴い身体運動を教習する、取り扱い操作が簡単な教習用記録媒体を提供する。
【解決手段】S32,S33は、運動系の第1のコンテンツの読出・再生処理である。S34〜S37は、運動/音楽系の第2のコンテンツの読出・再生処理である。S38で再生が自動停止し41に示す選択画面が表示される。ユーザが「シングアウト」、「ソングクリエイト」のいずれかを選択したときに、S39の、歌唱教習である音楽系の第3のコンテンツの読出・再生処理が実行される。S40においてストレッチ2の読出・再生が実行されて一連のシーケンストレーニングが終了する。上述したコンテンツの再生順序によって、トレーニングの主題が運動から音楽へと次第に変化している。
【選択図】 図4
【解決手段】S32,S33は、運動系の第1のコンテンツの読出・再生処理である。S34〜S37は、運動/音楽系の第2のコンテンツの読出・再生処理である。S38で再生が自動停止し41に示す選択画面が表示される。ユーザが「シングアウト」、「ソングクリエイト」のいずれかを選択したときに、S39の、歌唱教習である音楽系の第3のコンテンツの読出・再生処理が実行される。S40においてストレッチ2の読出・再生が実行されて一連のシーケンストレーニングが終了する。上述したコンテンツの再生順序によって、トレーニングの主題が運動から音楽へと次第に変化している。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運動トレーニングに音楽トレーニングが有機的に組み込まれた教習用コンテンツを再生するための、教習用記録媒体、教習用プログラムおよび教習装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、体力増強を目的としたトレーニングやエアロビクスを教習するフィットネスクラブ、ダンスなど特定競技の技術向上を図るための教室がある。この種のクラブや教室は、体力増強の面では効果的である。
しかし、50代〜60代の熟年層のユーザにとっては、課題達成の敷居が高い傾向にあることから、レッスンを続けられない場合があった。この年代以降のユーザにとって、身体活動量の減少は機能低下を助長することになるので、健康維持や生活習慣病予防の観点から、身体を動かすことが必要である。しかし、単に、負荷が小さいというだけでは、レッスン内容が単調になってしまい、飽きられてしまう。
一方、クラブや教室に出向くのでは、好きな時間にレッスンを受けることが難しい場合もある。
音楽学習の分野では、ユーザの学習の進捗状況に応じてビデオCDに格納された映像情報や音声情報をユーザに提示する教育方法が知られている(特許文献1参照)。独習が可能であり、ユーザの進捗度に応じた学習が可能である。
しかし、メニュー画面を用い、逐一、ユーザの指示を要求するという論理条件分岐制御によりビデオCDを再生するものである。
従って、コンテンツの再生は、レッスンのステップを終了する毎に、ユーザが、次のステップに進むべきか、現在のステップを再度行うべきかを選択しなければ開始されないので、操作が煩雑であった。
【0003】
【特許文献1】
特開平08−063151
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、音楽再生を伴い身体運動を教習する、取り扱い操作が簡単な教習用記録媒体、教習用プログラムおよび教習装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1に記載の発明においては、音楽再生を伴い身体運動を教習するコンテンツを記録した教習用記録媒体であって、音楽再生を伴って有酸素運動項目および無酸素性運動項目の少なくともいずれかを教習する運動系の第1のコンテンツと、音楽再生に合わせたブレスコントロール項目、ボイストレーニング項目、リズムエクササイズ項目、および、リズムステップ項目のうち少なくとも1つを教習する運動/音楽系の第2のコンテンツまたは歌唱項目を教習する音楽系の第3のコンテンツを有し、前記運動系の第1のコンテンツが再生された後に、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツが再生されるものである。
従って、ユーザは、煩雑な操作を必要としないで、この教習用記録媒体を用意して再生するだけで、再生されたコンテンツによる教習に従って、教習の主題を、運動から音楽へと変化させて複数項目からなる身体運動を順次実行することができるようになる。
コンテンツの再生順序(トレーニングシーケンス)は、第1のコンテンツの再生による運動レッスンから、第2のコンテンツまたは第3のコンテンツの再生による音楽訓練的なレッスンに進行することから、バランスのよい健康な体と心をつくる効果(ウェルネス効果)が得られる。
【0006】
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の教習用記録媒体において、前記運動/音楽系の第2のコンテンツと前記音楽系の第3のコンテンツを共に有し、前記運動/音楽系の第2のコンテンツが再生された後に、前記音楽系の第3のコンテンツが再生されるものである。
従って、ユーザは、煩雑な操作を必要としないで、この教習用記録媒体を用意して再生するだけで、再生されたコンテンツによる教習に従って、教習主題を、運動から運動/音楽、音楽へと次第に変化させることができ、体を休め、心をリラックスさせた状態で教習を終えることができるようになる。
運動/音楽系の第2のコンテンツの再生後、小休止して、音楽系の第3のコンテンツの再生を開始すれば、一層好ましい。
【0007】
請求項3に記載の発明においては、請求項1に記載の教習用記録媒体において、前記各コンテンツのうち、少なくとも1つは、教習内容が要素化された1または複数の要素コンテンツから構成され、該1または複数の要素コンテンツは、それぞれ、自己を識別させるための識別情報を有するものである。
従って、各コンテンツが要素コンテンツで細分化されているので、多岐にわたる身体運動の教習が可能となる。
要素コンテンツを識別するための識別情報によって複数の要素コンテンツを取り出して結合することにより、反復再生や取捨選択ができる。すなわち、要素コンテンツの少なくとも一部を反復して取り出して再生すれば、教習用記録媒体にコンテンツを記録するに要する記憶容量を小さくできる。また、要素コンテンツの少なくとも一部をランダムに取捨選択して再生すれば、ユーザに飽きさせない教習が可能となる。
加えて、運動系の第1のコンテンツおよび運動/音楽系の第2のコンテンツは、集団教習モードにおいては選択され、単独学習モードにおいては選択されないような集団教習用の要素コンテンツを有してもよい。
集団教習では、多人数のユーザが参加することが前提の教習コンテンツを再生することは有用であるが、単独教習では、このような集団教習用のコンテンツは、不要であるので、不要なものを選択しないことにより、教習が中断してしまうことがなくなる。
また、運動系の第1のコンテンツおよび運動/音楽系の第2のコンテンツは、集団教習モードでは再生されず、単独教習モードでは再生されるメディア表現を有していてもよい。
集団教習では指導員がついているので、音声表現によるガイダンスを再生すると、かえって聞き苦しいこともある。しかし、単独学習ではむしろ必要である。
また、画像表現によって教習するコンテンツの場合も、集団教習では、指導員がいるので再生しない方がよい場合があるが、単独教習ではある方がよい。
従って、上述した教習用記録媒体は、集団教習と単独学習との両方に適合するようになる。
【0008】
請求項4に記載の発明においては、請求項1に記載の教習用記録媒体において、演奏イベントがその再生位置情報に応じて再生される楽曲コンテンツを有し、前記各コンテンツの項目のうち少なくとも1つは、身体の一連の基本動作指示を行う複数の基本動作指示コンテンツを有し、該複数の基本動作指示コンテンツは、前記楽曲コンテンツの再生時に得られる楽音に同期して再生されるものである。
従って、再生される楽曲と正確に同期した基本動作指示コンテンツを再生することができる。複数の基本動作指示コンテンツは、楽曲のテンポが異なってもそのまま対応できるので、製作するコンテンツの種類を少なくすることができるとともに、コンテンツを教習用記録媒体に記録するのに要する記憶容量を小さくすることができる。
【0009】
請求項5に記載の発明においては、請求項1に記載の教習用記録媒体において、前記運動系の第1のコンテンツが再生された後に前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツが再生されるように再生順序を制御するための再生定義情報が、前記運動系の第1のコンテンツ、および、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツとともに記録されているものである。
従って、前記運動系の第1のコンテンツおよび前記運動/音楽系の第2のコンテンツが所定の再生順序で配置されていないときでも、教習用記録媒体側で容易に所定の再生順序で再生できるようにすることができる。
【0010】
請求項6に記載の発明においては、請求項5に記載の教習用記録媒体において、前記再生定義情報は、前記運動系の第1のコンテンツを再生する第1の再生ステップと、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツを再生する第2の再生ステップと、前記第1のステップが再生された後に、前記第2の再生ステップを実行させる再生順序制御ステップ、をコンピュータに実行させるプログラムである。
従って、所定の再生順序が、繰り返しや取捨選択を伴う場合のように複雑な場合であっても、容易に所定の再生順序を制御することができる。
【0011】
請求項7に記載の発明においては、音楽再生を伴い身体運動を教習するコンテンツを入力して身体運動の教習をするための教習用プログラムであって、音楽再生を伴って有酸素運動項目および無酸素性運動項目の少なくともいずれかを教習する運動系の第1のコンテンツと、音楽再生に合わせたブレスコントロール項目、ボイストレーニング項目、リズムエクササイズ項目、および、リズムステップ項目のうち少なくとも1つを教習する運動/音楽系の第2のコンテンツまたは歌唱項目を教習する音楽系の第3のコンテンツを入力する入力ステップと、該入力ステップにより入力された前記運動系の第1のコンテンツを再生する第1の再生ステップと、前記入力ステップにより入力された前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツを再生する第2の再生ステップと、前記第1の再生ステップが終了した後に、前記第2の再生ステップを実行させる再生順序制御ステップをコンピュータに実行させるものである。
従って、請求項1に記載の教習用記録媒体からコンテンツを入力するだけで、、再生されたコンテンツによる教習に従って、教習主題を、運動から音楽へと変化させて複数項目からなる身体運動を実行することができるようになる。
請求項1に記載の教習用記録媒体から入力されるコンテンツを、サーバ等から通信手段を介して入力することもできる。
【0012】
なお、請求項2に記載の教習用記録媒体からコンテンツを入力する場合、上述した教習用プログラムの、前記入力ステップは、運動/音楽系の第2のコンテンツと前記音楽系の第3のコンテンツを共に入力し、前記第2の再生ステップは、前記入力ステップにより入力された前記運動/音楽系の第2のコンテンツと前記音楽系の第3のコンテンツを共に再生し、前記再生順序制御ステップは、前記運動/音楽系の第2のコンテンツの再生が終了した後に、前記音楽系の第3のコンテンツを再生させるものとする。
【0013】
請求項3に記載の教習用記録媒体からコンテンツを入力する場合、前記第1の再生ステップおよび前記第2の再生ステップは、それぞれ、前記1または複数の要素コンテンツの自己を識別させるための識別情報に基づいて、前記1または複数の要素コンテンツを結合して前記運動系の第1のコンテンツおよび前記運動/音楽系の第2のコンテンツを再生するものとなる。
また、前記運動系の第1の再生ステップおよび前記運動/音楽系の第2の再生ステップは、前記識別情報に基づいて前記1または複数の要素コンテンツを結合することにより、前記複数の要素コンテンツの少なくとも一部を反復して再生したり、または、ランダムに取捨選択して再生したりして、前記運動系の第1のコンテンツおよび前記運動/音楽系の第2のコンテンツを再生することができる。
あるいは、前記運動系の第1のコンテンツおよび前記運動/音楽系の第2のコンテンツの少なくとも1つは、集団教習用の要素コンテンツを有し、前記第1の再生ステップおよび前記第2の再生ステップは、集団教習モードにおいては前記集団教習用のコンテンツを選択し、単独学習モードにおいては前記集団教習用のコンテンツを選択しないものとすることができる。
また、前記運動系の第1のコンテンツおよび前記運動/音楽系の第2のコンテンツの少なくとも1つは、集団教習モードでは再生されず、単独教習モードでは再生されるメディア表現を有し、前記運動系の第1の再生ステップおよび前記運動/音楽系の第2の再生ステップは、前記集団教習モードにおいては再生しないメディア表現を有するコンテンツを、前記単独教習モードにおいては再生するものとすることができる。
【0014】
請求項4に記載の教習用記録媒体からコンテンツを入力する場合、演奏イベントがその再生位置情報に応じて再生される楽曲コンテンツを入力して再生する楽曲再生ステップを有し、前記各コンテンツの項目のうち少なくとも1つは、身体の一連の基本動作指示を行う複数の基本動作指示コンテンツを有し、前記第1の再生ステップおよび前記第2の再生ステップは、前記複数の基本動作指示コンテンツを、前記楽曲再生ステップから得られる楽音に同期して再生するものとすることができる。
【0015】
請求項8に記載の発明においては、音楽再生を伴い身体運動を教習するコンテンツを用いて教習を行う教習装置であって、音楽再生を伴って有酸素運動項目および無酸素性運動項目の少なくともいずれかを教習する運動系の第1のコンテンツと、音楽再生に合わせたブレスコントロール項目、ボイストレーニング項目、リズムエクササイズ項目、および、リズムステップ項目のうち少なくとも1つを教習する運動/音楽系の第2のコンテンツまたは歌唱項目を教習する音楽系の第3のコンテンツを記憶する記憶手段と、該記憶手段から前記運動系の第1のコンテンツ、および、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツを読み出して再生する再生手段と、該再生手段が前記運動系の第1のコンテンツを再生した後に、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツを再生するように再生順序を制御する再生順序制御手段を有するものである。
従って、請求項1に記載の教習用記録媒体からコンテンツを入力して記憶するだけで、再生されたコンテンツの教習に従って、教習主題を、運動から音楽へと変化させて複数項目からなる身体運動を実行することができるようになる。
請求項1に記載の教習用記録媒体から入力されるコンテンツを、サーバ等から通信手段を介して入力して記憶させることもできる。
請求項2から6までのいずれか1項に記載の教習用記録媒体から入力されるコンテンツを用いた場合にも、上述した教習用プログラムと同様に、対応する教習装置を構成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態を説明するためのハードウエア構成図である。図中、1は教習用記録媒体であって、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disk)である。
記録されているコンテンツのメディア表現は、例えば、映像および音楽である。映像は動画像または静止画像である。各画像には、正しい姿勢とその見本を示したり、運動の動作指示を与えたりする画像のほか、身体運動の説明や歌詞の表示を行う文字情報やリズム用楽譜も含まれる。画像は、アニメーションでもよい。ただし映像は必須ではない。
【0017】
いずれのレッスン項目においても、音楽が少なくともBGM(バックグラウンドミュージック)として流れるようにしている。レッスン項目によっては、音楽は積極的に利用される。音楽は、オーディオ波形として、ガイダンス用の音声とともに記録されているか、音楽の一部または全部が、後述する楽曲データとして記録されていてもよい。
音声ガイダンスは、姿勢をとる上の留意点や注意点を説明する他、運動の動作指示をする。
教習装置の内部構成として、2はバスライン、3はCPU(Central Processing Unit)、4はメモリであって、ROM(Read Only Memory)あるいはRAM(Random Access Memory)である。映像の再生は、CPU3により実行されるか、あるいは、図示を省略した専用のハードウエアで実行されてもよい。
【0018】
5は入力部であって、キーボードや各種スイッチ等のキーデバイス、マウス,タブレット等のポインティングデバイス、あるいは、マイクロフォン,カメラなどである。
6はディスプレイ、音源、スピーカ、プリンタ等の出力部である。7は外部記憶装置であって、教習用記録媒体1が装填される外部記憶装置に加えて、ハード磁気ディスク装置(HDD)等、その他の外部記憶装置の場合がある。
この実施の形態では、教習用記録媒体1に記録された複数のコンテンツを再生する順番を決定するための再生定義情報は、再生スクリプト(プログラム)とし、この再生スクリプトを教習用記録媒体1にコンテンツとともに記録しておき、自動実行スクリプトが起動されることにより実行される。
【0019】
この再生スクリプトは、教習用記録媒体1、他の記録媒体、あるいは、サーバから、あらかじめHDDにインストールしておくこともできる。
8は通信部であって、通信ネットワーク9を介して外部装置との間でデータの送受信を行う。LAN接続または公衆通信回線を経由して、教習センタのサーバに接続される場合もある。ユーザの運動の様子はカメラで撮影されてセンタに送られる場合もある。
教習用記録媒体1に記憶されたものと同様なコンテンツは、サーバからHDDにダウンロードしておき、これをメモリ4にロードして再生することもできる。ストリーミング再生方式を採用し、サーバからメモリ4にダウンロードしながらコンテンツを再生することも可能である。
【0020】
図2は、図1に示した実施の形態の動作を説明するメインのフローチャートである。
外部記憶装置7に教習用記録媒体1がマウントされたときに、読み出し処理が自動起動し、S11において、再生プログラムおよび再生制御情報(テーブルやシーケンス定義等)が読み込まれる。
S12においてメニュー表示を行い、S13においてユーザの指示に対応した再生スクリプトが自動実行され、再びS12に戻る。
図3は、図2のS12におけるメニュー表示ステップにおいて提示されるメニュー画面21〜24の一例を示す説明図である。メニュー画面21には、いくつかのコマンドボタンが表示される。
【0021】
メニュー画面21においては、「集団教習」,「単独教習」,「個別コンテンツ再生」が表示されている。
教習用記録媒体1は、クラブあるいは教室で指導者からグループレッスンを受ける際にも使用されるが、好きな時間に自宅で独習する際にも使用できるように考慮されている。この教習用記録媒体1を利用する教習装置は、パーソナルコンピュータあるいは、専用の再生装置であり、クラブ、教室あるいはユーザの自宅で用いられる。
ここで、「個別コンテンツ再生」を指定したときを説明する。
この場合、教習用記録媒体1に記憶されている要素コンテンツを階層的に表示し、各要素コンテンツ個別の再生を行う。
【0022】
まず、メニュー画面22に切り替わり、「運動系」,「音楽系」のコマンドボタンが表示される。メニュー画面23を経て、最下層のメニュー画面24に切り替わり、ここで、「静的トレーニング」を指定すると、画面が切り替わり、「静的トレーニング」の再生処理が実行される。
ユーザは、指定した1つのコンテンツ項目を再生することにより、映像および音楽、時には音声による教習を受けて身体運動のトレーニングを実行する。箇々のコンテンツ項目の再生が終了すると、自動的に元の最下層のメニュー表示画面24に戻る。
図示を省略したが、メニュー表示画面には、「戻る」,「メインメニューに戻る」といったナビゲーション関係のボタンもあるので、いつでも上の階層に戻ることができる。
【0023】
次に、メインメニュー画面21において、「集団教習」または「単独教習」を指定したときについて説明する。
この場合、次の図4に示す、再生スクリプト自動実行処理に進み、シーケンストレーニングが実行される。ここで、「集団教習」と「単独教習」とのいずれを指定したかによって、再生スクリプト自動実行処理に渡す初期化パラメータが異なる。
後述する図10を参照して説明するように、グループレッスン用の教習コンテンツを、単独教習では選択されないようにする。
また、グループレッスンでは、指導員がいるので、音声表現によるガイダンスを再生すると、かえって聞き苦しい場合がある。従って、音声ガイダンスを含むオーディオコンテンツと、音声ガイダンスを含まないオーディオコンテンツとを用意しておき、上述した初期化パラメータ応じて、適した方を選択すればよい。
また、画像メディアのコンテンツの場合も、グループレッスンでは指導員がいるので、再生しない方がよい場合がある。
【0024】
図4は、本発明の実施の一形態における再生スクリプト自動実行処理の動作を示すフローチャートである。
図中、S31において「ストレッチ1」の読出・再生処理がなされ、S32において「リズムウオーク(有酸素運動:呼吸循環器系を働かせる全身的な運動)」、S33において「レジスタンスエクササイズ(無酸素性運動)」の読出・再生処理が行われ、継続して、S34において「ブレスコントロール」、S35において「ボイスコントロール」、S36において「リズムエクササイズ」、S37において「リズムステップ(ダンスステップ)」の読出・再生処理が実行される。
上述したS32,S33は、運動系の第1のコンテンツの読出・再生処理であり、上述したS34〜S37は、運動/音楽系の第2のコンテンツの読出・再生処理である。
【0025】
S38で再生が自動停止し、41に示す選択画面が表示される。トレーニングは小休止される。
上述したS31〜S37は、特にユーザが再生を停止する操作をしない限り、連続して自動再生され、ここまでのレッスンは、ユーザの煩雑な操作を必要としないで、所定の再生時間に対応した規定の時間で終了することができる。
ユーザがボタンを操作して、「シングアウト(振り付き歌唱)」、「ソングクリエイト(替え歌の歌唱)」のいずれかを選択したときに、S39の「シング」読出・再生処理が実行される。S39は、音楽系の第3のコンテンツの読出・再生処理である。
S40においてストレッチ2の読出・再生が実行されて、一連のシーケンストレーニングが終了し、図2のS12に処理を戻す。
【0026】
上述したコンテンツの再生順序によって、トレーニングの主題が運動から音楽へと次第に変化する。
すなわち、トレーニングシーケンスは、運動系の第1のコンテンツの再生による運動レッスンと、これに継続する運動/音楽系の第2のコンテンツの再生による音楽訓練的なレッスン、音楽系の第3のコンテンツの再生による歌唱へと自動進行する。
なお、運動系の第1のコンテンツ内での各項目の順序、および、運動/音楽系の第2のコンテンツの内での各項目の順序については、上述したフローチャート通りが最適であるが、第1,第2の各コンテンツ内では、項目の繰り返し実行を行ったり、順序を入れ替えたりしてもよい。
【0027】
以上の一連のレッスンの結果、音楽を伴う軽度の運動の後、音楽に積極的に合わせた身体動作により、脳を刺激し、心理的なリラクセーション効果を与えることができ、バランスのよい健康な体と心をつくる効果(ウェルネス効果)が期待できる。
運動要素に、音楽的要素が積極的に盛り込まれたコンテンツであることから、脳神経系にも無意識のうちに刺激を与え、身体系から脳神経系までの効果が期待できる。
各レッスン項目は技能向上を目的とするのではない。上述した一連のレッスンを継続的に行うことにより、日常生活を支障なく過ごすための身心の健康維持(ウエルネス)と生活習慣病のためのトレーニングが、自然にできるようになり、また、ユーザを飽きさせることがない。
ただし、最後の歌唱によりレッスンが完結するが、ここで選ばれる曲は、レッスンを何度も繰り返す間に飽きさせないために、多数を必要とする。
従って、歌唱の教習コンテンツは、別の1または複数の記録媒体でコンテンツを供給してもよい。この場合、教習用記録媒体1には、歌唱の教習コンテンツを全く入れないようにしてもよい。
【0028】
図5は、図4に示した再生スクリプト自動実行処理における、コンテンツの再生順序と標準的な再生時間(比率)の説明図である。1レッスン全体が、例えば60分で再生される。
図示の例では、運動系の第1のコンテンツと運動/音楽系の第2のコンテンツとの再生時間の比率は、2.3:2になっているが、1:1以上3:2以下が、身体に負担が少なく、身心のトレーニングに好適な範囲である。
また、図示の例では、運動/音楽系の第2のコンテンツと音楽系の第3のコンテンツとの再生時間の比率は、2:1になっているが、この程度が、無理なくトレーニングを終えるのに適している。
【0029】
図1に示した教習用記録媒体1には、図示の再生順序と再生時間配分に従ってコンテンツが記憶されている。
すなわち、背景音楽を伴い、有酸素および無酸素性運動を教習する運動系の第1のコンテンツ、ブレスコントロール,ボイストレーニング,リズムエクササイズ,リズムステップを教習する運動/音楽系の第2のコンテンツ、および、歌唱を教習する第3のコンテンツを記憶している。
自動再生時には、この教習用記録媒体1に記憶された再生スクリプトプログラムにより、運動系の第1のコンテンツが再生された後に、運動/音楽系の第2のコンテンツが再生され、その後、歌唱を教習する第3のコンテンツが再生されるように記憶されている。
この他、後述するように、再生される楽音に同期して動作指示を行う動作指示コンテンツも記憶されている。
【0030】
上述した運動系の第1の種類のコンテンツおよび運動/音楽系の第2の種類のコンテンツは、図5に示すように、複数のトレーニング項目が順序づけられたものが、まとまったコンテンツとして記憶されていてよい。
しかし、各コンテンツ項目は、更に小さな単位、例えば時間にして5分以下、の1または複数の要素コンテンツからなっている。
要素コンテンツによっては、同じコンテンツ項目内で繰り返して再生できる場合がある。従って、再生時に、要素コンテンツは、一部が繰り返し使用されるように結合されて各項目を形成して再生される。あるいは、トレーニング項目を再構築したりしたときに、要素コンテンツの再生順序を入れ替えたいときにも、自由な入れ替えができる。
【0031】
図6は、図5に示したトレーニング項目を構成するコンテンツを細分化して分類した説明図である。図5に示した各コンテンツは、図6に示した要素コンテンツのいずれか1つの種類あるいはその組み合わせに該当する。
図6に示したコンテンツ名で特定されるコンテンツ(A〜P,記号Oを除く)は、1つの要素コンテンツを表す場合もあるが、一般には、さらに教習内容が要素化された要素コンテンツの組み合わせからなる。各要素コンテンツに配分された所要時間は、数秒から最大4分と短い。
個別の各要素コンテンツは、各要素コンテンツが自己を識別させるための識別番号を有している。また、どの種類に属するのかを判別するための情報が付加されてもよい。例えば、コンテンツファイルシステム上のパス名が付加される。別途、各要素コンテンツと種別との対応付けを記録したテーブルが作成されていて、これを参照して種類を特定してもよい。
要素コンテンツの種類別に、複数の要素コンテンツが用意されており、これらは、レッスンの規定時間を守るために、コンテンツの再生時間を揃えて記憶されている。
ある1つの種類のコンテンツを所定の順番で再生するときに、複数の要素コンテンツの中からユーザが任意に1つを選択したり、ランダムに自動選択されるようになっている。
【0032】
最下部に記載した「楽曲コンテンツ」(P)は、後述するように、単なる音楽再生のためではなく、「進行方向指示,その他の指示」項目における、身体の一連の基本動作指示を行う8種類の「基本動作指示コンテンツ」を音楽に同期させて再生するための制御信号としても用いる。
そのため、この「楽曲コンテンツ」(P)は、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)等の演奏データが、その再生時間情報とともにファイル化された「楽曲データ」を用いる。SMF(Standard MIDI File)等の各種ファイルフォーマットが知られおり、音源機能を有する装置で楽音信号が生成される。
図中、「ストレッチ」(ストレッチ1,2、クールダウン)は、日常生活の中で重要な関節運動にかかる筋の柔軟性を確保するためのものであって、筋力トレーニングではない。例えば、下腿後部(ふくらはぎ)の場合、椅子の背を支えにして立った状態から、片方の足を後ろに引き、膝を伸ばして足の裏全体を床に着け、頭・背・かかとが一直線になるような姿勢で行うものである。
【0033】
図7は、図4のS32に示した「リズムウォーク」ステップの詳細を示すフローチャートである。図8,図9を参照しながら説明する。
「リズムウオーク」は、下肢の大筋群をリズミカルに持続的に使う全身運動である。歩く動作により、呼吸循環機能に刺激を与える。
図8は、図7に示した「リズムウオーク」ステップにおける楽曲データと「動作指示コンテンツ」との関係を示す説明図である。
4分の4拍子を前提に、テンポタイミングを音符71〜81で示している。濃く表示している音符は、第1拍または第4拍の音符である。
図9は、図7に示した「リズムウオーク」ステップにおける「動作指示コンテンツ」の一例を示すビデオ映像および音声信号の一例を示す説明図である。
音声の内容を示す「吹き出し」は説明用に記載したものである。
【0034】
図7のS51において、BGMに合わせたウォーキングを指示する。BGMは、「楽曲コンテンツ」(図6のP)である。リズムウオーキング用に複数種類の曲が含まれていて、その中からランダムに1つの曲を決定して再生するとよい。決定された曲のテンポ情報(Tempo)を取得する。
図中、※印は、選択し得る要素コンテンツが複数あり、その中からランダムに再生する要素コンテンツを選択することを意味する。不揮発性のRAMに再生状況をバックアップできる場合は、前回再生したコンテンツを除いたコンテンツからランダムに選択するようにしてもよい。
S52において、装置の現在時刻(SYSTEM)をバッファ(Start)に入れる。
S53において、拍タイミングの監視を開始する。S54において、「ウオーキングの基本ステップ」(図6のA)をまず再生する。
図9に示したビデオ映像91が開始される。基本ステップが終了すればS55に処理を進める。図8の音符71は基本ステップの最後の音符である。
【0035】
S55において、システムの現在時刻(SYSTEM)の値からバッファ(Start)の値を引き算して、差分Δtを計算する。
S56において、Δtは、S51で得たテンポ(Tempo)から計算される1拍の時間になったか否かを判定する。そうであればS57に進み、そうでなければS58に進む。
S57において、1拍目(図8の音符72)で行われる「進行方向選択」の再生を行う。図9のビデオ映像92に示した「進行方向選択」(図6のB)の表示が開始され、S60に処理を進める。
一方、S58において、Δtは4拍目であるか否かを判定する。4拍目であれば、S59に処理を進め、4拍目(図8の音符73)で行われる、「方向転換合図」の再生を行う。図9のビデオ映像93に示した「方向転換合図」(図6のB)の表示が開始され、S60に処理を進める。
S60においては、Δtがリズムウオーク時間の規定最大値(Max T)以上となったか否かを判定し、そうでなければS55に処理を戻して、同じ処理を繰り返す。すなわち、図9では、ビデオ映像92とビデオ映像93と同様なビデオ映像が繰り返し切り替わる。コンテンツの内容は、指示の内容が変化するときには、それに応じたビデオ映像に切り替える。
【0036】
S60において、ΔtがMax T以上となったときには、S61に処理を進め、Δtが1拍の時間になったか否かを判定し、そうであれば、S62に進み「ウオーキング終了予告」(図6のB)の再生(図8の音符80、ビデオ映像の図示は省略)をして、S61に処理を戻す。そうでなければ、S63に処理を進める。
一方、S63において、Δtは4拍目であるか否かを判定する。4拍目であれば、S64に処理を進め、4拍目(図8の音符81、ビデオ映像の図示は省略)で行われる、「終了報知」の再生を行う。ただし、S65でBGMを終了させるので、この「終了報知」はなくてもよい。
上述した処理の結果、所定時間が経過(例えば10分)するまで、BGMと「進行方向選択」,「方向転換合図」のビデオ映像を繰り返し再生することになる。
【0037】
上述した説明では、「進行方向選択」および「方向転換合図」の再生を、BGMの拍タイミングに同期したタイミングで、1小節毎に行っているが、複数小節毎に行ってもよい。
「進行方向選択」には、「前進」,「右斜め前」,「左斜め前」,「右カニ歩き」,「左カニ歩き」,「右」,「左」,「足踏み」の8種類(各数秒程度)から所定周期毎に所定順序あるいはランダムに決定し、進行方向を指示する。「方向転換合図」は省略することも可能である。
急な動作の移行や方向転換など転倒を招く恐れの高い動作や、達成率の低い無理な動作は除外する。
【0038】
図10(a)は図4の「レジスタンスエクササイズ」ステップS33、図10(b)は「ブレスコントロール」ステップS34、図10(c)は「ボイストレーニング」ステップS35を説明するフローチャートである。
最初に、図10(a)の「レジスタンスエクササイズ」について説明する。
「レジスタンスエクササイズ」とは、日常生活を不自由なく快適に過ごすため、また、機能的に動けるために必要な筋力、腰痛予防と姿勢の改善につながる腹筋・背筋力、物を保持・運搬する上肢の筋力の強化を図るものである。
椅子を利用し、ユーザ自身の体重の一部を抵抗にしたり、タオルを用いた抵抗運動により、比較的負担の少ない、ゆっくりと行うトレーニングとする。
【0039】
S101において、装置の現在時刻(SYSTEM)をバッファ(Start)に入れる。
S102において、「動的(アイソトニック)トレーニング」(図6のC)を教習する複数のコンテンツの中から1種類を選択し、トレーニングを教習した身体の部位に対応する「クールダウン」(図6のG)を再生リストに追加する。S103において「動的トレーニング」を再生する。
例えば、「大腿前部」については、椅子に座って膝から下を挙上げる、椅子の背につかまってしゃがんだ状態から立ち上がる。「大腿後部」については、椅子の背につかまり真っ直ぐな状態で片足を後ろに持ち上げる動作をする。
ここで、図中、☆印は、既出の※印と同様に、選択し得るコンテンツが複数あり、その中からランダムに再生するコンテンツを選択することを意味する。ただし、繰り返し実行されるため、同じコンテンツを重複して再生しないよう、不揮発性のRAMに再生状況をバックアップしておくなどにより、一度再生したコンテンツは選択候補から除外するよう制御する。
【0040】
次に、S104において、「静的(アイソメトリック)トレーニング」(図6のD)を教習する複数のコンテンツの中から1種類を選択し、トレーニングを教習した身体の部位に対応する「クールダウン」(図6のG)を再生リストに追加する。S105において、「静的トレーニング」を再生する。
例えば、「腹部」については、椅子に座ってタオルをモモの真ん中で押しながら腹部に力を入れる、次に、タオルをモモの真ん中で押しながら背中を丸め、腹部に力を入れる。
S106において、装置の現在時刻「SYSTEM」からバッファ(Start)の値を引き算した値をΔtバッファに入れる。
S107において、Δtが最大値Max T(所定時間、例えば10分)以上であるか否かを判定し、そうであればS108に処理を進めるが、そうでなければ所定時間が経過するまでS102に処理を戻して、動的および静的トレーニングの教習をするコンテンツの選択と再生とを繰り返す。所定時間が経過して、再生中のコンテンツが再生完了した時点で、S108において、再生リストにある「クールダウン」を1ないし複数種類選択し、順次再生する。
【0041】
次に、図10(b)を参照して、「ブレスコントロール」を説明する。ここでは、腹式呼吸のトレーニングを行う。
S111において、まず、「腹式呼吸」(図6のH)を再生し、以下、S112「ロングブレス」(息を長くして「スー」を発音する)、S113「スタッカート」(鋭くシャープに息を使う)、S114「ブレッシング」(サァ」といいながら息を吐き捨てる)(以上、図6のI)のそれぞれから1つずつ選択して、この順に再生する。
次に、図10(c)を参照して、「ボイストレーニング」を説明する。腹横筋・表情筋を鍛えるとともに、神経伝達能力を刺激する。発声法のトレーニングでもあり歌唱のウオーミングアップとなる。
S121において「ハミング」(鼻歌)、S122「柔らかい発声」(口を軽く開けて声を出す)、S123「母音の発声」(滑らかに口の形を変化させて母音を発声)、S124「子音の発声」(滑らかに口の形を変化させて子音を発声)、S125「音階トレーニング」(音階を変化させる)のそれぞれから1つずつ選択して、この順に再生する。続いて、S126において、「音楽的な発声トレーニング」(バウンス,ロッカバラード,スイング,マンボ,サンバ,バラード)(以上、図6のJ)から1種類のコンテンツを選択して再生する。
【0042】
図11(a)は、図4に示した「リズムエクササイズ」ステップS36、図11(b)は図4に示した「リズム」ステップS37、図11(c)は図4に示した「シング」ステップS39の詳細を説明するフローチャートである。
最初に、図11(a)の「リズムエクササイズ」について説明する。
「リズムエクササイズ」は、手を使った「ハンドクラップ」、ボディを使った「ボディーパーカッション」で行い、声を出す「リズム言葉」のバリエーションもある。脳への刺激,集中力,反応力,判断力,行動力の維持を図る。
コンテンツ内の指導者側が行った短いフレーズの動作を、ユーザがすぐさま模倣する場合が「コール&レスポンス」、グループレッスンで何人かの小グループに分かれて、異なるフレーズを同時に行う場合が「リズムアンサンブル」である。
S131において、教習種別を判定する。教習種別は、図3のメインメニュー画面21において選択されており、与えられた初期化パラメータによって、判定する。
集団教習のときは、S132において「コール&レスポンス」、S134において「リズムアンサンブル」(図6のK)から、それぞれ1ずつコンテンツを選択し、この順に再生する。ただし、「リズムアンサンブル」で選択されるコンテンツは、「コール&レスポンス」で選択したコンテンツと同種のリズムエクササイズを教習するコンテンツとする。
【0043】
一方、単独教習のときは、S133において、装置の現在時刻(SYSTEM)をバッファ(Start)に入れる。
S135において「コール&レスポンス」(図6のK)から選択したコンテンツを選択再生し、S136において、装置の現在時刻「SYSTEM」からバッファ(Start)の値を引き算した値をΔtバッファに入れる。
S137において、Δtが最大値Max T(所定時間、例えば10分)以上であるか否かを判定し、そうであれば図4のフローに戻るが、そうでなければ所定時間が経過するまでS135に処理を戻す。集団学習で実行する「リズムアンサンブル」は、上述したように、グループトレーニングであるため、個人学習では除かれている。
【0044】
図11(b)の「リズムステップ」について説明する。
「リズムステップ」は、ダンスステップを取り入れた少し複雑な動作パターンのトレーニングである。一般になじみのある音楽のジャンル、様々なダンスのステップを通して、音楽と体を動かす楽しさを実感させるためのものである。
S141において「基本ステップ」(図6のL)内の「ステップタッチ」、「ウオーク」のそれぞれから1つ以上のコンテンツを再生する。
S142において「リズムステップ」(図6のM)内の、「マンボステップ」、「ワルツステップ」、「サンバステップ」のそれぞれから、1つ以上のコンテンツを再生する。
図11(c)の「シング」(図6のN)ステップについて説明する。
図4のS38においては、一旦再生を停止して、ユーザに「シングアウト」と「ソングクリエイト」のどちらかを選択させていた。S151においては、選択された種別のものを再生する。ユーザ選択に代えてランダムに決定してもよい。
「シングアウト」は、レパートリソングを歌唱する。リズムステップを取り入れたり、全身を使って音楽を表現する。
「ソングクリエイト」は、与えられた曲に歌詞を考えて歌うものである。
【0045】
上述した説明では、教習用記録媒体1としてパーソナルコンピュータで読み出せるCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)を一例として説明した。これに代えて、DVD−Videoを用いてもよい。DVD−Videoでは、再生スクリプトは記憶できないが、媒体中の、ビデオマネージャ領域に、制御データ、メニュー用のビデオオブジェクト等の「再生定義情報」を記録した領域があって、マルチストーリーム、ランダム再生機能があるため、再生スクリプトと全く同じではないが、繰り返し再生を含めて、ある程度までは、再生順序の制御が可能である。
また、上述した教習用記録媒体1は、再生スプリクトも他の再生定義情報も記憶されていないCD−ROM、CD−DA(コンパクトディスク−ディジタルオーディオ)、その他の記録媒体でもよい。再生装置側において、再生スクリプトと同様の機能を有する再生プログラムがインストールされていればよい。
あるいは、単に、記録領域の配置に従った一通りの再生順序でしか各コンテンツを再生できないような場合であっても、本発明で必要とする所定の順序で各コンテンツを記録しておけばよい。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、上述した説明から明らかなように、音楽再生を伴い身体運動を教習するコンテンツの取り扱い操作が簡単であるという効果がある。
中高年齢層であっても、無理なく心身の健康維持と生活習慣病予防を図ることのできるウェルネスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を説明するためのハードウエア構成図である。
【図2】図1に示した実施の形態の動作を説明するメインのフローチャートである。
【図3】図2のメニュー表示ステップにおいて提示されるメニュー画面21〜24の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の一形態における再生スクリプト自動実行処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】図4に示した再生スクリプト自動実行処理における、コンテンツの再生順序と標準的な再生時間(比率)の説明図である。
【図6】図5に示したトレーニング項目を構成するコンテンツを細分化して分類した説明図である。
【図7】図4に示した「リズムウォーク」ステップの詳細を示すフローチャートである。
【図8】図7に示した「リズムウオーク」ステップにおける楽曲データと「動作指示コンテンツ」との関係を示す説明図である。
【図9】図7に示した「リズムウオーク」ステップにおける「動作指示コンテンツ」の一例を示すビデオ画像および音声信号の一例を示す説明図である。
【図10】図4に示した「レジスタンスエクササイズ」、「ブレスコントロール」、「ボイストレーニング」の各ステップを説明するフローチャートである。
【図11】図4に示した「リズムエクササイズ」、「リズム」、「シング」の各ステップを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…教習用記録媒体、2…バスライン、3…CPU、4…メモリ、5…入力部、6…出力部、7…外部記憶装置、21〜23…メニュー画面
【発明の属する技術分野】
本発明は、運動トレーニングに音楽トレーニングが有機的に組み込まれた教習用コンテンツを再生するための、教習用記録媒体、教習用プログラムおよび教習装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、体力増強を目的としたトレーニングやエアロビクスを教習するフィットネスクラブ、ダンスなど特定競技の技術向上を図るための教室がある。この種のクラブや教室は、体力増強の面では効果的である。
しかし、50代〜60代の熟年層のユーザにとっては、課題達成の敷居が高い傾向にあることから、レッスンを続けられない場合があった。この年代以降のユーザにとって、身体活動量の減少は機能低下を助長することになるので、健康維持や生活習慣病予防の観点から、身体を動かすことが必要である。しかし、単に、負荷が小さいというだけでは、レッスン内容が単調になってしまい、飽きられてしまう。
一方、クラブや教室に出向くのでは、好きな時間にレッスンを受けることが難しい場合もある。
音楽学習の分野では、ユーザの学習の進捗状況に応じてビデオCDに格納された映像情報や音声情報をユーザに提示する教育方法が知られている(特許文献1参照)。独習が可能であり、ユーザの進捗度に応じた学習が可能である。
しかし、メニュー画面を用い、逐一、ユーザの指示を要求するという論理条件分岐制御によりビデオCDを再生するものである。
従って、コンテンツの再生は、レッスンのステップを終了する毎に、ユーザが、次のステップに進むべきか、現在のステップを再度行うべきかを選択しなければ開始されないので、操作が煩雑であった。
【0003】
【特許文献1】
特開平08−063151
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、音楽再生を伴い身体運動を教習する、取り扱い操作が簡単な教習用記録媒体、教習用プログラムおよび教習装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1に記載の発明においては、音楽再生を伴い身体運動を教習するコンテンツを記録した教習用記録媒体であって、音楽再生を伴って有酸素運動項目および無酸素性運動項目の少なくともいずれかを教習する運動系の第1のコンテンツと、音楽再生に合わせたブレスコントロール項目、ボイストレーニング項目、リズムエクササイズ項目、および、リズムステップ項目のうち少なくとも1つを教習する運動/音楽系の第2のコンテンツまたは歌唱項目を教習する音楽系の第3のコンテンツを有し、前記運動系の第1のコンテンツが再生された後に、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツが再生されるものである。
従って、ユーザは、煩雑な操作を必要としないで、この教習用記録媒体を用意して再生するだけで、再生されたコンテンツによる教習に従って、教習の主題を、運動から音楽へと変化させて複数項目からなる身体運動を順次実行することができるようになる。
コンテンツの再生順序(トレーニングシーケンス)は、第1のコンテンツの再生による運動レッスンから、第2のコンテンツまたは第3のコンテンツの再生による音楽訓練的なレッスンに進行することから、バランスのよい健康な体と心をつくる効果(ウェルネス効果)が得られる。
【0006】
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の教習用記録媒体において、前記運動/音楽系の第2のコンテンツと前記音楽系の第3のコンテンツを共に有し、前記運動/音楽系の第2のコンテンツが再生された後に、前記音楽系の第3のコンテンツが再生されるものである。
従って、ユーザは、煩雑な操作を必要としないで、この教習用記録媒体を用意して再生するだけで、再生されたコンテンツによる教習に従って、教習主題を、運動から運動/音楽、音楽へと次第に変化させることができ、体を休め、心をリラックスさせた状態で教習を終えることができるようになる。
運動/音楽系の第2のコンテンツの再生後、小休止して、音楽系の第3のコンテンツの再生を開始すれば、一層好ましい。
【0007】
請求項3に記載の発明においては、請求項1に記載の教習用記録媒体において、前記各コンテンツのうち、少なくとも1つは、教習内容が要素化された1または複数の要素コンテンツから構成され、該1または複数の要素コンテンツは、それぞれ、自己を識別させるための識別情報を有するものである。
従って、各コンテンツが要素コンテンツで細分化されているので、多岐にわたる身体運動の教習が可能となる。
要素コンテンツを識別するための識別情報によって複数の要素コンテンツを取り出して結合することにより、反復再生や取捨選択ができる。すなわち、要素コンテンツの少なくとも一部を反復して取り出して再生すれば、教習用記録媒体にコンテンツを記録するに要する記憶容量を小さくできる。また、要素コンテンツの少なくとも一部をランダムに取捨選択して再生すれば、ユーザに飽きさせない教習が可能となる。
加えて、運動系の第1のコンテンツおよび運動/音楽系の第2のコンテンツは、集団教習モードにおいては選択され、単独学習モードにおいては選択されないような集団教習用の要素コンテンツを有してもよい。
集団教習では、多人数のユーザが参加することが前提の教習コンテンツを再生することは有用であるが、単独教習では、このような集団教習用のコンテンツは、不要であるので、不要なものを選択しないことにより、教習が中断してしまうことがなくなる。
また、運動系の第1のコンテンツおよび運動/音楽系の第2のコンテンツは、集団教習モードでは再生されず、単独教習モードでは再生されるメディア表現を有していてもよい。
集団教習では指導員がついているので、音声表現によるガイダンスを再生すると、かえって聞き苦しいこともある。しかし、単独学習ではむしろ必要である。
また、画像表現によって教習するコンテンツの場合も、集団教習では、指導員がいるので再生しない方がよい場合があるが、単独教習ではある方がよい。
従って、上述した教習用記録媒体は、集団教習と単独学習との両方に適合するようになる。
【0008】
請求項4に記載の発明においては、請求項1に記載の教習用記録媒体において、演奏イベントがその再生位置情報に応じて再生される楽曲コンテンツを有し、前記各コンテンツの項目のうち少なくとも1つは、身体の一連の基本動作指示を行う複数の基本動作指示コンテンツを有し、該複数の基本動作指示コンテンツは、前記楽曲コンテンツの再生時に得られる楽音に同期して再生されるものである。
従って、再生される楽曲と正確に同期した基本動作指示コンテンツを再生することができる。複数の基本動作指示コンテンツは、楽曲のテンポが異なってもそのまま対応できるので、製作するコンテンツの種類を少なくすることができるとともに、コンテンツを教習用記録媒体に記録するのに要する記憶容量を小さくすることができる。
【0009】
請求項5に記載の発明においては、請求項1に記載の教習用記録媒体において、前記運動系の第1のコンテンツが再生された後に前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツが再生されるように再生順序を制御するための再生定義情報が、前記運動系の第1のコンテンツ、および、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツとともに記録されているものである。
従って、前記運動系の第1のコンテンツおよび前記運動/音楽系の第2のコンテンツが所定の再生順序で配置されていないときでも、教習用記録媒体側で容易に所定の再生順序で再生できるようにすることができる。
【0010】
請求項6に記載の発明においては、請求項5に記載の教習用記録媒体において、前記再生定義情報は、前記運動系の第1のコンテンツを再生する第1の再生ステップと、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツを再生する第2の再生ステップと、前記第1のステップが再生された後に、前記第2の再生ステップを実行させる再生順序制御ステップ、をコンピュータに実行させるプログラムである。
従って、所定の再生順序が、繰り返しや取捨選択を伴う場合のように複雑な場合であっても、容易に所定の再生順序を制御することができる。
【0011】
請求項7に記載の発明においては、音楽再生を伴い身体運動を教習するコンテンツを入力して身体運動の教習をするための教習用プログラムであって、音楽再生を伴って有酸素運動項目および無酸素性運動項目の少なくともいずれかを教習する運動系の第1のコンテンツと、音楽再生に合わせたブレスコントロール項目、ボイストレーニング項目、リズムエクササイズ項目、および、リズムステップ項目のうち少なくとも1つを教習する運動/音楽系の第2のコンテンツまたは歌唱項目を教習する音楽系の第3のコンテンツを入力する入力ステップと、該入力ステップにより入力された前記運動系の第1のコンテンツを再生する第1の再生ステップと、前記入力ステップにより入力された前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツを再生する第2の再生ステップと、前記第1の再生ステップが終了した後に、前記第2の再生ステップを実行させる再生順序制御ステップをコンピュータに実行させるものである。
従って、請求項1に記載の教習用記録媒体からコンテンツを入力するだけで、、再生されたコンテンツによる教習に従って、教習主題を、運動から音楽へと変化させて複数項目からなる身体運動を実行することができるようになる。
請求項1に記載の教習用記録媒体から入力されるコンテンツを、サーバ等から通信手段を介して入力することもできる。
【0012】
なお、請求項2に記載の教習用記録媒体からコンテンツを入力する場合、上述した教習用プログラムの、前記入力ステップは、運動/音楽系の第2のコンテンツと前記音楽系の第3のコンテンツを共に入力し、前記第2の再生ステップは、前記入力ステップにより入力された前記運動/音楽系の第2のコンテンツと前記音楽系の第3のコンテンツを共に再生し、前記再生順序制御ステップは、前記運動/音楽系の第2のコンテンツの再生が終了した後に、前記音楽系の第3のコンテンツを再生させるものとする。
【0013】
請求項3に記載の教習用記録媒体からコンテンツを入力する場合、前記第1の再生ステップおよび前記第2の再生ステップは、それぞれ、前記1または複数の要素コンテンツの自己を識別させるための識別情報に基づいて、前記1または複数の要素コンテンツを結合して前記運動系の第1のコンテンツおよび前記運動/音楽系の第2のコンテンツを再生するものとなる。
また、前記運動系の第1の再生ステップおよび前記運動/音楽系の第2の再生ステップは、前記識別情報に基づいて前記1または複数の要素コンテンツを結合することにより、前記複数の要素コンテンツの少なくとも一部を反復して再生したり、または、ランダムに取捨選択して再生したりして、前記運動系の第1のコンテンツおよび前記運動/音楽系の第2のコンテンツを再生することができる。
あるいは、前記運動系の第1のコンテンツおよび前記運動/音楽系の第2のコンテンツの少なくとも1つは、集団教習用の要素コンテンツを有し、前記第1の再生ステップおよび前記第2の再生ステップは、集団教習モードにおいては前記集団教習用のコンテンツを選択し、単独学習モードにおいては前記集団教習用のコンテンツを選択しないものとすることができる。
また、前記運動系の第1のコンテンツおよび前記運動/音楽系の第2のコンテンツの少なくとも1つは、集団教習モードでは再生されず、単独教習モードでは再生されるメディア表現を有し、前記運動系の第1の再生ステップおよび前記運動/音楽系の第2の再生ステップは、前記集団教習モードにおいては再生しないメディア表現を有するコンテンツを、前記単独教習モードにおいては再生するものとすることができる。
【0014】
請求項4に記載の教習用記録媒体からコンテンツを入力する場合、演奏イベントがその再生位置情報に応じて再生される楽曲コンテンツを入力して再生する楽曲再生ステップを有し、前記各コンテンツの項目のうち少なくとも1つは、身体の一連の基本動作指示を行う複数の基本動作指示コンテンツを有し、前記第1の再生ステップおよび前記第2の再生ステップは、前記複数の基本動作指示コンテンツを、前記楽曲再生ステップから得られる楽音に同期して再生するものとすることができる。
【0015】
請求項8に記載の発明においては、音楽再生を伴い身体運動を教習するコンテンツを用いて教習を行う教習装置であって、音楽再生を伴って有酸素運動項目および無酸素性運動項目の少なくともいずれかを教習する運動系の第1のコンテンツと、音楽再生に合わせたブレスコントロール項目、ボイストレーニング項目、リズムエクササイズ項目、および、リズムステップ項目のうち少なくとも1つを教習する運動/音楽系の第2のコンテンツまたは歌唱項目を教習する音楽系の第3のコンテンツを記憶する記憶手段と、該記憶手段から前記運動系の第1のコンテンツ、および、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツを読み出して再生する再生手段と、該再生手段が前記運動系の第1のコンテンツを再生した後に、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツを再生するように再生順序を制御する再生順序制御手段を有するものである。
従って、請求項1に記載の教習用記録媒体からコンテンツを入力して記憶するだけで、再生されたコンテンツの教習に従って、教習主題を、運動から音楽へと変化させて複数項目からなる身体運動を実行することができるようになる。
請求項1に記載の教習用記録媒体から入力されるコンテンツを、サーバ等から通信手段を介して入力して記憶させることもできる。
請求項2から6までのいずれか1項に記載の教習用記録媒体から入力されるコンテンツを用いた場合にも、上述した教習用プログラムと同様に、対応する教習装置を構成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態を説明するためのハードウエア構成図である。図中、1は教習用記録媒体であって、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disk)である。
記録されているコンテンツのメディア表現は、例えば、映像および音楽である。映像は動画像または静止画像である。各画像には、正しい姿勢とその見本を示したり、運動の動作指示を与えたりする画像のほか、身体運動の説明や歌詞の表示を行う文字情報やリズム用楽譜も含まれる。画像は、アニメーションでもよい。ただし映像は必須ではない。
【0017】
いずれのレッスン項目においても、音楽が少なくともBGM(バックグラウンドミュージック)として流れるようにしている。レッスン項目によっては、音楽は積極的に利用される。音楽は、オーディオ波形として、ガイダンス用の音声とともに記録されているか、音楽の一部または全部が、後述する楽曲データとして記録されていてもよい。
音声ガイダンスは、姿勢をとる上の留意点や注意点を説明する他、運動の動作指示をする。
教習装置の内部構成として、2はバスライン、3はCPU(Central Processing Unit)、4はメモリであって、ROM(Read Only Memory)あるいはRAM(Random Access Memory)である。映像の再生は、CPU3により実行されるか、あるいは、図示を省略した専用のハードウエアで実行されてもよい。
【0018】
5は入力部であって、キーボードや各種スイッチ等のキーデバイス、マウス,タブレット等のポインティングデバイス、あるいは、マイクロフォン,カメラなどである。
6はディスプレイ、音源、スピーカ、プリンタ等の出力部である。7は外部記憶装置であって、教習用記録媒体1が装填される外部記憶装置に加えて、ハード磁気ディスク装置(HDD)等、その他の外部記憶装置の場合がある。
この実施の形態では、教習用記録媒体1に記録された複数のコンテンツを再生する順番を決定するための再生定義情報は、再生スクリプト(プログラム)とし、この再生スクリプトを教習用記録媒体1にコンテンツとともに記録しておき、自動実行スクリプトが起動されることにより実行される。
【0019】
この再生スクリプトは、教習用記録媒体1、他の記録媒体、あるいは、サーバから、あらかじめHDDにインストールしておくこともできる。
8は通信部であって、通信ネットワーク9を介して外部装置との間でデータの送受信を行う。LAN接続または公衆通信回線を経由して、教習センタのサーバに接続される場合もある。ユーザの運動の様子はカメラで撮影されてセンタに送られる場合もある。
教習用記録媒体1に記憶されたものと同様なコンテンツは、サーバからHDDにダウンロードしておき、これをメモリ4にロードして再生することもできる。ストリーミング再生方式を採用し、サーバからメモリ4にダウンロードしながらコンテンツを再生することも可能である。
【0020】
図2は、図1に示した実施の形態の動作を説明するメインのフローチャートである。
外部記憶装置7に教習用記録媒体1がマウントされたときに、読み出し処理が自動起動し、S11において、再生プログラムおよび再生制御情報(テーブルやシーケンス定義等)が読み込まれる。
S12においてメニュー表示を行い、S13においてユーザの指示に対応した再生スクリプトが自動実行され、再びS12に戻る。
図3は、図2のS12におけるメニュー表示ステップにおいて提示されるメニュー画面21〜24の一例を示す説明図である。メニュー画面21には、いくつかのコマンドボタンが表示される。
【0021】
メニュー画面21においては、「集団教習」,「単独教習」,「個別コンテンツ再生」が表示されている。
教習用記録媒体1は、クラブあるいは教室で指導者からグループレッスンを受ける際にも使用されるが、好きな時間に自宅で独習する際にも使用できるように考慮されている。この教習用記録媒体1を利用する教習装置は、パーソナルコンピュータあるいは、専用の再生装置であり、クラブ、教室あるいはユーザの自宅で用いられる。
ここで、「個別コンテンツ再生」を指定したときを説明する。
この場合、教習用記録媒体1に記憶されている要素コンテンツを階層的に表示し、各要素コンテンツ個別の再生を行う。
【0022】
まず、メニュー画面22に切り替わり、「運動系」,「音楽系」のコマンドボタンが表示される。メニュー画面23を経て、最下層のメニュー画面24に切り替わり、ここで、「静的トレーニング」を指定すると、画面が切り替わり、「静的トレーニング」の再生処理が実行される。
ユーザは、指定した1つのコンテンツ項目を再生することにより、映像および音楽、時には音声による教習を受けて身体運動のトレーニングを実行する。箇々のコンテンツ項目の再生が終了すると、自動的に元の最下層のメニュー表示画面24に戻る。
図示を省略したが、メニュー表示画面には、「戻る」,「メインメニューに戻る」といったナビゲーション関係のボタンもあるので、いつでも上の階層に戻ることができる。
【0023】
次に、メインメニュー画面21において、「集団教習」または「単独教習」を指定したときについて説明する。
この場合、次の図4に示す、再生スクリプト自動実行処理に進み、シーケンストレーニングが実行される。ここで、「集団教習」と「単独教習」とのいずれを指定したかによって、再生スクリプト自動実行処理に渡す初期化パラメータが異なる。
後述する図10を参照して説明するように、グループレッスン用の教習コンテンツを、単独教習では選択されないようにする。
また、グループレッスンでは、指導員がいるので、音声表現によるガイダンスを再生すると、かえって聞き苦しい場合がある。従って、音声ガイダンスを含むオーディオコンテンツと、音声ガイダンスを含まないオーディオコンテンツとを用意しておき、上述した初期化パラメータ応じて、適した方を選択すればよい。
また、画像メディアのコンテンツの場合も、グループレッスンでは指導員がいるので、再生しない方がよい場合がある。
【0024】
図4は、本発明の実施の一形態における再生スクリプト自動実行処理の動作を示すフローチャートである。
図中、S31において「ストレッチ1」の読出・再生処理がなされ、S32において「リズムウオーク(有酸素運動:呼吸循環器系を働かせる全身的な運動)」、S33において「レジスタンスエクササイズ(無酸素性運動)」の読出・再生処理が行われ、継続して、S34において「ブレスコントロール」、S35において「ボイスコントロール」、S36において「リズムエクササイズ」、S37において「リズムステップ(ダンスステップ)」の読出・再生処理が実行される。
上述したS32,S33は、運動系の第1のコンテンツの読出・再生処理であり、上述したS34〜S37は、運動/音楽系の第2のコンテンツの読出・再生処理である。
【0025】
S38で再生が自動停止し、41に示す選択画面が表示される。トレーニングは小休止される。
上述したS31〜S37は、特にユーザが再生を停止する操作をしない限り、連続して自動再生され、ここまでのレッスンは、ユーザの煩雑な操作を必要としないで、所定の再生時間に対応した規定の時間で終了することができる。
ユーザがボタンを操作して、「シングアウト(振り付き歌唱)」、「ソングクリエイト(替え歌の歌唱)」のいずれかを選択したときに、S39の「シング」読出・再生処理が実行される。S39は、音楽系の第3のコンテンツの読出・再生処理である。
S40においてストレッチ2の読出・再生が実行されて、一連のシーケンストレーニングが終了し、図2のS12に処理を戻す。
【0026】
上述したコンテンツの再生順序によって、トレーニングの主題が運動から音楽へと次第に変化する。
すなわち、トレーニングシーケンスは、運動系の第1のコンテンツの再生による運動レッスンと、これに継続する運動/音楽系の第2のコンテンツの再生による音楽訓練的なレッスン、音楽系の第3のコンテンツの再生による歌唱へと自動進行する。
なお、運動系の第1のコンテンツ内での各項目の順序、および、運動/音楽系の第2のコンテンツの内での各項目の順序については、上述したフローチャート通りが最適であるが、第1,第2の各コンテンツ内では、項目の繰り返し実行を行ったり、順序を入れ替えたりしてもよい。
【0027】
以上の一連のレッスンの結果、音楽を伴う軽度の運動の後、音楽に積極的に合わせた身体動作により、脳を刺激し、心理的なリラクセーション効果を与えることができ、バランスのよい健康な体と心をつくる効果(ウェルネス効果)が期待できる。
運動要素に、音楽的要素が積極的に盛り込まれたコンテンツであることから、脳神経系にも無意識のうちに刺激を与え、身体系から脳神経系までの効果が期待できる。
各レッスン項目は技能向上を目的とするのではない。上述した一連のレッスンを継続的に行うことにより、日常生活を支障なく過ごすための身心の健康維持(ウエルネス)と生活習慣病のためのトレーニングが、自然にできるようになり、また、ユーザを飽きさせることがない。
ただし、最後の歌唱によりレッスンが完結するが、ここで選ばれる曲は、レッスンを何度も繰り返す間に飽きさせないために、多数を必要とする。
従って、歌唱の教習コンテンツは、別の1または複数の記録媒体でコンテンツを供給してもよい。この場合、教習用記録媒体1には、歌唱の教習コンテンツを全く入れないようにしてもよい。
【0028】
図5は、図4に示した再生スクリプト自動実行処理における、コンテンツの再生順序と標準的な再生時間(比率)の説明図である。1レッスン全体が、例えば60分で再生される。
図示の例では、運動系の第1のコンテンツと運動/音楽系の第2のコンテンツとの再生時間の比率は、2.3:2になっているが、1:1以上3:2以下が、身体に負担が少なく、身心のトレーニングに好適な範囲である。
また、図示の例では、運動/音楽系の第2のコンテンツと音楽系の第3のコンテンツとの再生時間の比率は、2:1になっているが、この程度が、無理なくトレーニングを終えるのに適している。
【0029】
図1に示した教習用記録媒体1には、図示の再生順序と再生時間配分に従ってコンテンツが記憶されている。
すなわち、背景音楽を伴い、有酸素および無酸素性運動を教習する運動系の第1のコンテンツ、ブレスコントロール,ボイストレーニング,リズムエクササイズ,リズムステップを教習する運動/音楽系の第2のコンテンツ、および、歌唱を教習する第3のコンテンツを記憶している。
自動再生時には、この教習用記録媒体1に記憶された再生スクリプトプログラムにより、運動系の第1のコンテンツが再生された後に、運動/音楽系の第2のコンテンツが再生され、その後、歌唱を教習する第3のコンテンツが再生されるように記憶されている。
この他、後述するように、再生される楽音に同期して動作指示を行う動作指示コンテンツも記憶されている。
【0030】
上述した運動系の第1の種類のコンテンツおよび運動/音楽系の第2の種類のコンテンツは、図5に示すように、複数のトレーニング項目が順序づけられたものが、まとまったコンテンツとして記憶されていてよい。
しかし、各コンテンツ項目は、更に小さな単位、例えば時間にして5分以下、の1または複数の要素コンテンツからなっている。
要素コンテンツによっては、同じコンテンツ項目内で繰り返して再生できる場合がある。従って、再生時に、要素コンテンツは、一部が繰り返し使用されるように結合されて各項目を形成して再生される。あるいは、トレーニング項目を再構築したりしたときに、要素コンテンツの再生順序を入れ替えたいときにも、自由な入れ替えができる。
【0031】
図6は、図5に示したトレーニング項目を構成するコンテンツを細分化して分類した説明図である。図5に示した各コンテンツは、図6に示した要素コンテンツのいずれか1つの種類あるいはその組み合わせに該当する。
図6に示したコンテンツ名で特定されるコンテンツ(A〜P,記号Oを除く)は、1つの要素コンテンツを表す場合もあるが、一般には、さらに教習内容が要素化された要素コンテンツの組み合わせからなる。各要素コンテンツに配分された所要時間は、数秒から最大4分と短い。
個別の各要素コンテンツは、各要素コンテンツが自己を識別させるための識別番号を有している。また、どの種類に属するのかを判別するための情報が付加されてもよい。例えば、コンテンツファイルシステム上のパス名が付加される。別途、各要素コンテンツと種別との対応付けを記録したテーブルが作成されていて、これを参照して種類を特定してもよい。
要素コンテンツの種類別に、複数の要素コンテンツが用意されており、これらは、レッスンの規定時間を守るために、コンテンツの再生時間を揃えて記憶されている。
ある1つの種類のコンテンツを所定の順番で再生するときに、複数の要素コンテンツの中からユーザが任意に1つを選択したり、ランダムに自動選択されるようになっている。
【0032】
最下部に記載した「楽曲コンテンツ」(P)は、後述するように、単なる音楽再生のためではなく、「進行方向指示,その他の指示」項目における、身体の一連の基本動作指示を行う8種類の「基本動作指示コンテンツ」を音楽に同期させて再生するための制御信号としても用いる。
そのため、この「楽曲コンテンツ」(P)は、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)等の演奏データが、その再生時間情報とともにファイル化された「楽曲データ」を用いる。SMF(Standard MIDI File)等の各種ファイルフォーマットが知られおり、音源機能を有する装置で楽音信号が生成される。
図中、「ストレッチ」(ストレッチ1,2、クールダウン)は、日常生活の中で重要な関節運動にかかる筋の柔軟性を確保するためのものであって、筋力トレーニングではない。例えば、下腿後部(ふくらはぎ)の場合、椅子の背を支えにして立った状態から、片方の足を後ろに引き、膝を伸ばして足の裏全体を床に着け、頭・背・かかとが一直線になるような姿勢で行うものである。
【0033】
図7は、図4のS32に示した「リズムウォーク」ステップの詳細を示すフローチャートである。図8,図9を参照しながら説明する。
「リズムウオーク」は、下肢の大筋群をリズミカルに持続的に使う全身運動である。歩く動作により、呼吸循環機能に刺激を与える。
図8は、図7に示した「リズムウオーク」ステップにおける楽曲データと「動作指示コンテンツ」との関係を示す説明図である。
4分の4拍子を前提に、テンポタイミングを音符71〜81で示している。濃く表示している音符は、第1拍または第4拍の音符である。
図9は、図7に示した「リズムウオーク」ステップにおける「動作指示コンテンツ」の一例を示すビデオ映像および音声信号の一例を示す説明図である。
音声の内容を示す「吹き出し」は説明用に記載したものである。
【0034】
図7のS51において、BGMに合わせたウォーキングを指示する。BGMは、「楽曲コンテンツ」(図6のP)である。リズムウオーキング用に複数種類の曲が含まれていて、その中からランダムに1つの曲を決定して再生するとよい。決定された曲のテンポ情報(Tempo)を取得する。
図中、※印は、選択し得る要素コンテンツが複数あり、その中からランダムに再生する要素コンテンツを選択することを意味する。不揮発性のRAMに再生状況をバックアップできる場合は、前回再生したコンテンツを除いたコンテンツからランダムに選択するようにしてもよい。
S52において、装置の現在時刻(SYSTEM)をバッファ(Start)に入れる。
S53において、拍タイミングの監視を開始する。S54において、「ウオーキングの基本ステップ」(図6のA)をまず再生する。
図9に示したビデオ映像91が開始される。基本ステップが終了すればS55に処理を進める。図8の音符71は基本ステップの最後の音符である。
【0035】
S55において、システムの現在時刻(SYSTEM)の値からバッファ(Start)の値を引き算して、差分Δtを計算する。
S56において、Δtは、S51で得たテンポ(Tempo)から計算される1拍の時間になったか否かを判定する。そうであればS57に進み、そうでなければS58に進む。
S57において、1拍目(図8の音符72)で行われる「進行方向選択」の再生を行う。図9のビデオ映像92に示した「進行方向選択」(図6のB)の表示が開始され、S60に処理を進める。
一方、S58において、Δtは4拍目であるか否かを判定する。4拍目であれば、S59に処理を進め、4拍目(図8の音符73)で行われる、「方向転換合図」の再生を行う。図9のビデオ映像93に示した「方向転換合図」(図6のB)の表示が開始され、S60に処理を進める。
S60においては、Δtがリズムウオーク時間の規定最大値(Max T)以上となったか否かを判定し、そうでなければS55に処理を戻して、同じ処理を繰り返す。すなわち、図9では、ビデオ映像92とビデオ映像93と同様なビデオ映像が繰り返し切り替わる。コンテンツの内容は、指示の内容が変化するときには、それに応じたビデオ映像に切り替える。
【0036】
S60において、ΔtがMax T以上となったときには、S61に処理を進め、Δtが1拍の時間になったか否かを判定し、そうであれば、S62に進み「ウオーキング終了予告」(図6のB)の再生(図8の音符80、ビデオ映像の図示は省略)をして、S61に処理を戻す。そうでなければ、S63に処理を進める。
一方、S63において、Δtは4拍目であるか否かを判定する。4拍目であれば、S64に処理を進め、4拍目(図8の音符81、ビデオ映像の図示は省略)で行われる、「終了報知」の再生を行う。ただし、S65でBGMを終了させるので、この「終了報知」はなくてもよい。
上述した処理の結果、所定時間が経過(例えば10分)するまで、BGMと「進行方向選択」,「方向転換合図」のビデオ映像を繰り返し再生することになる。
【0037】
上述した説明では、「進行方向選択」および「方向転換合図」の再生を、BGMの拍タイミングに同期したタイミングで、1小節毎に行っているが、複数小節毎に行ってもよい。
「進行方向選択」には、「前進」,「右斜め前」,「左斜め前」,「右カニ歩き」,「左カニ歩き」,「右」,「左」,「足踏み」の8種類(各数秒程度)から所定周期毎に所定順序あるいはランダムに決定し、進行方向を指示する。「方向転換合図」は省略することも可能である。
急な動作の移行や方向転換など転倒を招く恐れの高い動作や、達成率の低い無理な動作は除外する。
【0038】
図10(a)は図4の「レジスタンスエクササイズ」ステップS33、図10(b)は「ブレスコントロール」ステップS34、図10(c)は「ボイストレーニング」ステップS35を説明するフローチャートである。
最初に、図10(a)の「レジスタンスエクササイズ」について説明する。
「レジスタンスエクササイズ」とは、日常生活を不自由なく快適に過ごすため、また、機能的に動けるために必要な筋力、腰痛予防と姿勢の改善につながる腹筋・背筋力、物を保持・運搬する上肢の筋力の強化を図るものである。
椅子を利用し、ユーザ自身の体重の一部を抵抗にしたり、タオルを用いた抵抗運動により、比較的負担の少ない、ゆっくりと行うトレーニングとする。
【0039】
S101において、装置の現在時刻(SYSTEM)をバッファ(Start)に入れる。
S102において、「動的(アイソトニック)トレーニング」(図6のC)を教習する複数のコンテンツの中から1種類を選択し、トレーニングを教習した身体の部位に対応する「クールダウン」(図6のG)を再生リストに追加する。S103において「動的トレーニング」を再生する。
例えば、「大腿前部」については、椅子に座って膝から下を挙上げる、椅子の背につかまってしゃがんだ状態から立ち上がる。「大腿後部」については、椅子の背につかまり真っ直ぐな状態で片足を後ろに持ち上げる動作をする。
ここで、図中、☆印は、既出の※印と同様に、選択し得るコンテンツが複数あり、その中からランダムに再生するコンテンツを選択することを意味する。ただし、繰り返し実行されるため、同じコンテンツを重複して再生しないよう、不揮発性のRAMに再生状況をバックアップしておくなどにより、一度再生したコンテンツは選択候補から除外するよう制御する。
【0040】
次に、S104において、「静的(アイソメトリック)トレーニング」(図6のD)を教習する複数のコンテンツの中から1種類を選択し、トレーニングを教習した身体の部位に対応する「クールダウン」(図6のG)を再生リストに追加する。S105において、「静的トレーニング」を再生する。
例えば、「腹部」については、椅子に座ってタオルをモモの真ん中で押しながら腹部に力を入れる、次に、タオルをモモの真ん中で押しながら背中を丸め、腹部に力を入れる。
S106において、装置の現在時刻「SYSTEM」からバッファ(Start)の値を引き算した値をΔtバッファに入れる。
S107において、Δtが最大値Max T(所定時間、例えば10分)以上であるか否かを判定し、そうであればS108に処理を進めるが、そうでなければ所定時間が経過するまでS102に処理を戻して、動的および静的トレーニングの教習をするコンテンツの選択と再生とを繰り返す。所定時間が経過して、再生中のコンテンツが再生完了した時点で、S108において、再生リストにある「クールダウン」を1ないし複数種類選択し、順次再生する。
【0041】
次に、図10(b)を参照して、「ブレスコントロール」を説明する。ここでは、腹式呼吸のトレーニングを行う。
S111において、まず、「腹式呼吸」(図6のH)を再生し、以下、S112「ロングブレス」(息を長くして「スー」を発音する)、S113「スタッカート」(鋭くシャープに息を使う)、S114「ブレッシング」(サァ」といいながら息を吐き捨てる)(以上、図6のI)のそれぞれから1つずつ選択して、この順に再生する。
次に、図10(c)を参照して、「ボイストレーニング」を説明する。腹横筋・表情筋を鍛えるとともに、神経伝達能力を刺激する。発声法のトレーニングでもあり歌唱のウオーミングアップとなる。
S121において「ハミング」(鼻歌)、S122「柔らかい発声」(口を軽く開けて声を出す)、S123「母音の発声」(滑らかに口の形を変化させて母音を発声)、S124「子音の発声」(滑らかに口の形を変化させて子音を発声)、S125「音階トレーニング」(音階を変化させる)のそれぞれから1つずつ選択して、この順に再生する。続いて、S126において、「音楽的な発声トレーニング」(バウンス,ロッカバラード,スイング,マンボ,サンバ,バラード)(以上、図6のJ)から1種類のコンテンツを選択して再生する。
【0042】
図11(a)は、図4に示した「リズムエクササイズ」ステップS36、図11(b)は図4に示した「リズム」ステップS37、図11(c)は図4に示した「シング」ステップS39の詳細を説明するフローチャートである。
最初に、図11(a)の「リズムエクササイズ」について説明する。
「リズムエクササイズ」は、手を使った「ハンドクラップ」、ボディを使った「ボディーパーカッション」で行い、声を出す「リズム言葉」のバリエーションもある。脳への刺激,集中力,反応力,判断力,行動力の維持を図る。
コンテンツ内の指導者側が行った短いフレーズの動作を、ユーザがすぐさま模倣する場合が「コール&レスポンス」、グループレッスンで何人かの小グループに分かれて、異なるフレーズを同時に行う場合が「リズムアンサンブル」である。
S131において、教習種別を判定する。教習種別は、図3のメインメニュー画面21において選択されており、与えられた初期化パラメータによって、判定する。
集団教習のときは、S132において「コール&レスポンス」、S134において「リズムアンサンブル」(図6のK)から、それぞれ1ずつコンテンツを選択し、この順に再生する。ただし、「リズムアンサンブル」で選択されるコンテンツは、「コール&レスポンス」で選択したコンテンツと同種のリズムエクササイズを教習するコンテンツとする。
【0043】
一方、単独教習のときは、S133において、装置の現在時刻(SYSTEM)をバッファ(Start)に入れる。
S135において「コール&レスポンス」(図6のK)から選択したコンテンツを選択再生し、S136において、装置の現在時刻「SYSTEM」からバッファ(Start)の値を引き算した値をΔtバッファに入れる。
S137において、Δtが最大値Max T(所定時間、例えば10分)以上であるか否かを判定し、そうであれば図4のフローに戻るが、そうでなければ所定時間が経過するまでS135に処理を戻す。集団学習で実行する「リズムアンサンブル」は、上述したように、グループトレーニングであるため、個人学習では除かれている。
【0044】
図11(b)の「リズムステップ」について説明する。
「リズムステップ」は、ダンスステップを取り入れた少し複雑な動作パターンのトレーニングである。一般になじみのある音楽のジャンル、様々なダンスのステップを通して、音楽と体を動かす楽しさを実感させるためのものである。
S141において「基本ステップ」(図6のL)内の「ステップタッチ」、「ウオーク」のそれぞれから1つ以上のコンテンツを再生する。
S142において「リズムステップ」(図6のM)内の、「マンボステップ」、「ワルツステップ」、「サンバステップ」のそれぞれから、1つ以上のコンテンツを再生する。
図11(c)の「シング」(図6のN)ステップについて説明する。
図4のS38においては、一旦再生を停止して、ユーザに「シングアウト」と「ソングクリエイト」のどちらかを選択させていた。S151においては、選択された種別のものを再生する。ユーザ選択に代えてランダムに決定してもよい。
「シングアウト」は、レパートリソングを歌唱する。リズムステップを取り入れたり、全身を使って音楽を表現する。
「ソングクリエイト」は、与えられた曲に歌詞を考えて歌うものである。
【0045】
上述した説明では、教習用記録媒体1としてパーソナルコンピュータで読み出せるCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)を一例として説明した。これに代えて、DVD−Videoを用いてもよい。DVD−Videoでは、再生スクリプトは記憶できないが、媒体中の、ビデオマネージャ領域に、制御データ、メニュー用のビデオオブジェクト等の「再生定義情報」を記録した領域があって、マルチストーリーム、ランダム再生機能があるため、再生スクリプトと全く同じではないが、繰り返し再生を含めて、ある程度までは、再生順序の制御が可能である。
また、上述した教習用記録媒体1は、再生スプリクトも他の再生定義情報も記憶されていないCD−ROM、CD−DA(コンパクトディスク−ディジタルオーディオ)、その他の記録媒体でもよい。再生装置側において、再生スクリプトと同様の機能を有する再生プログラムがインストールされていればよい。
あるいは、単に、記録領域の配置に従った一通りの再生順序でしか各コンテンツを再生できないような場合であっても、本発明で必要とする所定の順序で各コンテンツを記録しておけばよい。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、上述した説明から明らかなように、音楽再生を伴い身体運動を教習するコンテンツの取り扱い操作が簡単であるという効果がある。
中高年齢層であっても、無理なく心身の健康維持と生活習慣病予防を図ることのできるウェルネスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を説明するためのハードウエア構成図である。
【図2】図1に示した実施の形態の動作を説明するメインのフローチャートである。
【図3】図2のメニュー表示ステップにおいて提示されるメニュー画面21〜24の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の一形態における再生スクリプト自動実行処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】図4に示した再生スクリプト自動実行処理における、コンテンツの再生順序と標準的な再生時間(比率)の説明図である。
【図6】図5に示したトレーニング項目を構成するコンテンツを細分化して分類した説明図である。
【図7】図4に示した「リズムウォーク」ステップの詳細を示すフローチャートである。
【図8】図7に示した「リズムウオーク」ステップにおける楽曲データと「動作指示コンテンツ」との関係を示す説明図である。
【図9】図7に示した「リズムウオーク」ステップにおける「動作指示コンテンツ」の一例を示すビデオ画像および音声信号の一例を示す説明図である。
【図10】図4に示した「レジスタンスエクササイズ」、「ブレスコントロール」、「ボイストレーニング」の各ステップを説明するフローチャートである。
【図11】図4に示した「リズムエクササイズ」、「リズム」、「シング」の各ステップを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…教習用記録媒体、2…バスライン、3…CPU、4…メモリ、5…入力部、6…出力部、7…外部記憶装置、21〜23…メニュー画面
Claims (8)
- 音楽再生を伴い身体運動を教習するコンテンツを記録した教習用記録媒体であって、
音楽再生を伴って有酸素運動項目および無酸素性運動項目の少なくともいずれかを教習する運動系の第1のコンテンツと、
音楽再生に合わせたブレスコントロール項目、ボイストレーニング項目、リズムエクササイズ項目、および、リズムステップ項目のうち少なくとも1つを教習する運動/音楽系の第2のコンテンツまたは歌唱項目を教習する音楽系の第3のコンテンツを有し、
前記運動系の第1のコンテンツが再生された後に、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツが再生される、
ことを特徴とする教習用記録媒体。 - 前記運動/音楽系の第2のコンテンツと前記音楽系の第3のコンテンツを共に有し、
前記運動/音楽系の第2のコンテンツが再生された後に、前記音楽系の第3のコンテンツが再生される、
ことを特徴とする請求項1に記載の教習用記録媒体。 - 前記各コンテンツのうち、少なくとも1つは、教習内容が要素化された1または複数の要素コンテンツから構成され、該1または複数の要素コンテンツは、それぞれ、自己を識別させるための識別情報を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の教習用記録媒体。 - 演奏イベントがその再生位置情報に応じて再生される楽曲コンテンツを有し、
前記各コンテンツの項目のうち少なくとも1つは、身体の一連の基本動作指示を行う複数の基本動作指示コンテンツを有し、
該複数の基本動作指示コンテンツは、前記楽曲コンテンツの再生時に得られる楽音に同期して再生されるものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の教習用記録媒体。 - 前記運動系の第1のコンテンツが再生された後に前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツが再生されるように再生順序を制御するための再生定義情報が、前記運動系の第1のコンテンツ、および、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツとともに記録されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の教習用記録媒体。 - 前記再生定義情報は、前記運動系の第1のコンテンツを再生する第1の再生ステップと、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツを再生する第2の再生ステップと、前記第1のステップが再生された後に、前記第2の再生ステップを実行させる再生順序制御ステップ、をコンピュータに実行させるプログラムである、
ことを特徴とする請求項5に記載の教習用記録媒体。 - 音楽再生を伴い身体運動を教習するコンテンツを入力して身体運動の教習をするための教習用プログラムであって、
音楽再生を伴って有酸素運動項目および無酸素性運動項目の少なくともいずれかを教習する運動系の第1のコンテンツと、音楽再生に合わせたブレスコントロール項目、ボイストレーニング項目、リズムエクササイズ項目、および、リズムステップ項目のうち少なくとも1つを教習する運動/音楽系の第2のコンテンツまたは歌唱項目を教習する音楽系の第3のコンテンツを入力する入力ステップと、
該入力ステップにより入力された前記運動系の第1のコンテンツを再生する第1の再生ステップと、
前記入力ステップにより入力された前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツを再生する第2の再生ステップと、
前記第1の再生ステップが終了した後に、前記第2の再生ステップを実行させる再生順序制御ステップ、
をコンピュータに実行させることを特徴とする教習用プログラム。 - 音楽再生を伴い身体運動を教習するコンテンツを用いて教習を行う教習装置であって、
音楽再生を伴って有酸素運動項目および無酸素性運動項目の少なくともいずれかを教習する運動系の第1のコンテンツと、音楽再生に合わせたブレスコントロール項目、ボイストレーニング項目、リズムエクササイズ項目、および、リズムステップ項目のうち少なくとも1つを教習する運動/音楽系の第2のコンテンツまたは歌唱項目を教習する音楽系の第3のコンテンツを記憶する記憶手段と、
該記憶手段から前記運動系の第1のコンテンツ、および、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツを読み出して再生する再生手段と、
該再生手段が前記運動系の第1のコンテンツを再生した後に、前記運動/音楽系の第2のコンテンツまたは前記音楽系の第3のコンテンツを再生するように再生順序を制御する再生順序制御手段、
を有することを特徴とする教習装置。
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