JP2004293227A - 断熱ドア - Google Patents

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JP2004293227A JP2003089749A JP2003089749A JP2004293227A JP 2004293227 A JP2004293227 A JP 2004293227A JP 2003089749 A JP2003089749 A JP 2003089749A JP 2003089749 A JP2003089749 A JP 2003089749A JP 2004293227 A JP2004293227 A JP 2004293227A
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Takeshi Watanabe
健 渡辺
Tomoyuki Tamura
知之 田村
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Abstract

【課題】ドアクローザと上枠及び上框とを強固に固定できて、取付部分の強度が高い断熱ドアを提供する。
【解決手段】建物開口部に設けた上下枠及び左右の縦枠からなるドア枠1に上下框及び左右の縦框からなるドア体2を収め、室外側の金属部材と室内側の樹脂部材から構成される上枠10と上框20とをドアクローザ6により連結した断熱ドアにおいて、上枠10及び/又は上框20には樹脂部材10b、20bと金属部材10a、20aの間の空間部10c、20eに樹脂からなるスペーサ50を設け、ドアクローザ6はスペーサ50を介して金属部材10a、20aにねじ止めする。また、樹脂部材10b、20bとスペーサ50及び金属部材10a、20aの室内側面は一連に貫通する貫通孔20fを形成し、ドアクローザ6は貫通孔20fに挿入されるねじ58によって固定される。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は建物開口部に設けたドア枠にドア体を収めた断熱ドアに関し、特に室外側の金属部材と室内側の樹脂部材からなる上枠と上框をドアクローザにて連結してドア体を開閉自在としてなる断熱ドアに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、建物開口部に設けたドア枠にドア体を開閉自在に収めたドアであって、それらを構成する各部材は金属部材の室内側に樹脂部材を配設した複合材からなる断熱ドアが提供されている。このような断熱ドアは、断熱性が高く、室内側に結露を生じにくい。また、室内側を樹脂部材とすることで室内側の意匠性を高めることができるものである。
【0003】
このような断熱ドアは、室内側にドアクローザを設けて上枠と上框を連結することにより、ドア体をドア枠に対して開閉自在となるようにしている。このようにドアクローザを用いた断熱ドアについては、例えば特許文献1に示すようなものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−180746号公報
【0005】
ドアクローザを用いてドア体を開閉自在とした断熱ドアでは、ドアクローザのドア枠及びドア体に対する取付部分において、大きな力がかかることになる。このため、ドアクローザと上枠及び上框との取付けに関しては、特許文献1にもあるように、上枠及び上框の取付面に補助板を設け、ドアクローザと樹脂部材、金属部材及び補助板を貫通するねじによってねじ止めするなどして、強固な固定がなされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の断熱ドアにおいては、以下に述べる問題点を有していた。
上枠や上框の金属部材と樹脂部材の間には、断熱性を確保するために隙間があって空間部を形成している。したがって、ドアクローザと上枠及び上框を強固にねじ止めすると、比較的強度の低い樹脂部材が金属部材側にたわんで変形する。また、樹脂部材が断面中空状に形成されている場合にも、同様の問題が生じる。このため、ドアクローザと上枠及び上框の固定強度をあまり大きくすることができない。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、ドアクローザと上枠及び上框とを強固に固定できて、取付部分の強度が高い断熱ドアを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る断熱ドアは、建物開口部に設けた上下枠及び左右の縦枠からなるドア枠に上下框及び左右の縦框からなるドア体を収め、室外側の金属部材と室内側の樹脂部材から構成される上記上枠と上框とをドアクローザにより連結した断熱ドアにおいて、
上記上枠及び/又は上框には上記樹脂部材と金属部材の間の空間部に樹脂からなるスペーサを設け、上記ドアクローザは上記スペーサを介して上記金属部材にねじ止めしてなることを特徴として構成されている。
【0009】
また、本発明に係る断熱ドアは、上記樹脂部材とスペーサ及び金属部材の室内側面は一連に貫通する貫通孔を形成し、上記ドアクローザは上記貫通孔に挿入されるねじによって固定されることを特徴として構成されている。
【0010】
さらに、本発明に係る断熱ドアは、上記スペーサは上記貫通孔を構成するねじ孔を有した筒状部を複数設け、各筒状部は連結部にて相互に一体化されてなることを特徴として構成されている。
【0011】
さらにまた、本発明に係る断熱ドアは、上記スペーサは上記貫通孔を構成するねじ孔を有した筒状部からなり、該筒状部は鍔状に突出する突部を有することを特徴として構成されている。
【0012】
そして、本発明に係る断熱ドアは、上記スペーサは室内側面を上記樹脂部材の室内側面と略面一状としてなることを特徴として構成されている。
【0013】
また、本発明に係る断熱ドアは、上記スペーサは室内側面を上記樹脂部材の室内側片に当接させてなることを特徴として構成されている。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1は本実施形態における断熱ドアの縦断面図である。また、図2は本実施形態における断熱ドア上部の横断面図であり、図3は断熱ドア下部の横断面図である。これら各図において、本実施形態における断熱ドアは、建物開口部Aにドア枠1を設け、ドア枠1にはドア体2を開閉自在に収めてなり、ドア体2には外障子3及び内障子4を上下動可能に収めたものである。また、上げ下げ障子を開放可能に構成しているため、ドア体2の室外側には網戸5を設けている。ドア体2はドアクローザ6によって開閉自在とされるものであり、住宅の勝手口等に用いられる。また、ドア枠1とドア体2及び室内外障子3、4はそれぞれ、金属部材の室内側露出部分を樹脂部材にて略覆った複合材からなり、断熱性を確保している。
【0015】
建物開口部Aに設けられるドア枠1は、金属部材については金属上枠10aと金属下枠11a及び金属縦枠12a、12aを方形状に枠組みして、ねじによって相互に締結してなる。また、それらの室内側露出部分には樹脂部材としてそれぞれ樹脂上枠10bと樹脂下枠11b及び樹脂縦枠12b、12bを設けて、それらは各金属枠に対してねじ止めや係止及びカシメによって固定される。このように、ドア枠1において金属部材の室内側露出部分を樹脂部材で略覆うことにより、断熱性を高めている。
【0016】
ドア枠1の内部に収められるドア体2を構成する各ドア框材は、金属部材についてはドア金属上框20aとドア金属下框21a及びドア金属縦框22a、22aを方形状に枠組みして、ねじによって相互に締結してなる。また、それらの室内側露出部分には樹脂部材としてそれぞれドア樹脂上框20bとドア樹脂下框21b及びドア樹脂縦框22b、22bを設けて、それらは各ドア金属框に対してねじ止めや係止及びカシメによって固定される。このようにドア枠1と同様にドア体2も複合材からなることにより、ドアの断熱性を高めている。
【0017】
また、ドア体2の内部に収められる外障子3及び内障子4は、金属部材については障子金属上框30aと障子金属下框31a及び障子金属縦框32a、32aを方形状に枠組みして、ねじによって相互に締結してなる。また、それらの室内側露出部分には樹脂部材としてそれぞれ障子樹脂上框30bと障子樹脂下框31b及び障子樹脂縦框32b、32bを設けて、それらは各障子金属框に対してねじ止めや係止及びカシメによって固定される。
【0018】
このように、本実施形態におけるドアは、ドア枠1とドア体2、外障子3及び内障子4のいずれも、金属部材の室内側露出部分を樹脂部材にて略覆ってなるものであり、金属による冷たい感じを隠すことができると共に、高い断熱性を有している。さらに、方形状とされた外障子3及び内障子4の框内部には、それぞれ複層ガラスを収めており、ガラス部分における断熱性も確保している。なお、ドア枠1を構成する各金属枠材と、ドア体2や外障子3及び内障子4を構成する各金属框材は、断面中空状の押出し型材であり、通常アルミが用いられる。また、ドア枠1とドア体2、外障子3及び内障子4に用いられる樹脂部材は、熱伝導率の低い塩化ビニルやアクリル樹脂等から成型される。
【0019】
次に、ドア縦框22の構造について説明する。ドア縦框22は、外障子3及び内障子4を上下動自在に案内するために、断面形状において室外側から順に外レール22cと中央レール22d及び内レール22eを備えている。外レール22cと内レール22eはドア縦框22に形成され、中央レール22dは、外レール22cと内レール22eの間に設けられるガイド部材40に形成される。すなわち、中央レール22dは、ガイド部材40を介在させてドア縦框22に取付けられることになる。
【0020】
これら外レール22cと中央レール22d及び内レール22eによって、外障子3及び内障子4を上下方向に案内する溝を形成している。すなわち、外レール22cと中央レール22dにより、ドア縦框22の断面形状において室外側に凹部状の溝を形成し、外障子3を案内する外ガイド溝22fとなる。また、内レール22eと中央レール22dにより、ドア縦框22の断面形状において室内側に凹部状の溝を形成し、内障子4を案内する内ガイド溝22gとなる。
【0021】
外ガイド溝22fに案内される外障子3は、閉じた状態ではドア体2の上部に配置される。一方、内ガイド溝22gに案内される内障子4は、閉じた状態ではドア体2の下部に配置される。内障子4の障子樹脂上框30には、持手部30cが形成されており、持手部30cを持って内障子4を上方に引き上げると、それと連動して外障子3は下方に引き下げられる。そして、外障子3と内障子4が略同高さとなる位置において、それ以上移動しないように障子ストッパ41、41が外ガイド溝22f及び内ガイド溝22gにそれぞれ設けられている。したがって、最も各障子が開いた状態では、ドア体2の略中央付近で互いに重なり合うことになる。
【0022】
次に、ドア枠1とドア体2に対するドアクローザ6の取付構造について説明する。図4は、本実施形態における断熱ドアの縦断面図の上部拡大図である。ドアクローザ6は、ドア枠1の上枠10とドア体2のドア上框20にそれぞれ固定され、緩衝力によりドア体2をゆっくりと閉じるためのものである。ドアクローザは緩衝力を生じる本体6aと、上アーム6b及び下アーム6cからなっている。本体6aは、ドア上框20に取付固定され、下アーム6cが本体6aに回動自在に取付けられている。また、上アーム6bは上枠10に取付固定されると共に、下アーム6cと先端部において回動自在に連結される。
【0023】
ここで、本体6aを固定するドア体2のドア上框20は、上述のように金属部材であるドア金属上框20aの室内側露出部分を、樹脂部材であるドア樹脂上框20bにて覆ってなるものである。ドア樹脂上框20bは、断面中空状に形成されて二重構造となっており、室外側片20c及び室内側片20dを有している。室外側片20cは、ドア金属上框20aに対向し、室内側片20dは、ドアクローザ6の本体6aが当接、固定される。室外側片20cは、ドア金属上框20aに対して係止され、室外側片20cとドア金属上框20aとの間には空間部20eを生じる。そのため、そのままドアクローザ6の本体6aからドア樹脂上框20bを貫通してドア金属上框20aにねじ止めすると、ドア樹脂上框20bは変形する。そこで、本発明においては、ドアクローザ6の本体6aとドア金属上框20aとの間にスペーサ50を設けている。
【0024】
図6にはスペーサ50の側面図及び正面図を示している。本実施形態におけるスペーサ50は、円筒状に形成された2つの筒状部51、51を備え、それらを連結部55で連結してなるものである。筒状部51は、その内部に貫通するねじ孔52を有すると共に、室外側面53及び室内側面54は平面上に形成される。また、連結部55は、薄板状からなり2つの筒状部51を連結する。スペーサ50は連結部55により2つの筒状部51、51を有していることにより、取付けの作業効率を向上させることができる。
【0025】
図4に示すように、スペーサ50はドア金属上框20aとドア樹脂上框20bの間の空間部20eに設けられ、室外側面53はドア金属上框20aの室内側面に当接すると共に、室内側面54はドア樹脂上框20bの室内側面と略面一状とされる。また、ドア金属上框20aの室内側面には取付ねじ58を貫通させるねじ孔を形成すると共に、ドア樹脂上框20bにはスペーサ50を貫通させるように開口をそれぞれ形成する。スペーサ50をドア樹脂上框20bに取付けると、ドア樹脂上框20bとスペーサ50及びドア金属上框20aで一連の貫通孔20fを形成する。このため、ドアクローザ6の本体6aから挿入された取付ねじ58は、ドア樹脂上框20bとドア金属上框20aをスペーサ50を介して貫通、固定することになる。すなわち、ドアクローザ6はスペーサ50を介してドア金属上框20aに取付固定される。これにより、ドア樹脂上框20bを変形させることなく取付ねじ58をドア金属上框20aに対して強固に締付けることができる。
【0026】
また、ドア金属上框20aの室内側面にはドア樹脂上框20bと反対側に補強板57が設けられている。図5に示すように、補強板57は、ねじ孔57bでドア金属上框20aに固定されると共に、取付ねじ58の貫通孔に対応した位置にねじ孔57aを有している。ドアクローザ6から挿入された取付ねじ58はドア樹脂上框20bとスペーサ50とドア金属上框20a及び補強板57を貫通し、それらを固定する。補強板57のねじ孔57aは、補強板57に対してバーリング加工を行って形成される。すなわち、ねじ孔57aの周縁部がわずかに立ち上がるように加工され、その内周にはねじ山を切って取付ねじ58をねじ止めすることができるようにされている。
【0027】
次に、スペーサ50を用いたドアクローザ6のドア上框20に対する取付方法について図7に沿って説明する。まず、ドア金属上框20aには、室内側面の内部に補強板57を予めねじ止めしておく。補強板57は、ねじ孔57a周縁部のわずかに立ち上がった部分が室外側を向くように配置されている。また、ドア樹脂上框20bには、スペーサ50を予め取付けておく。スペーサ50は連結部55がドア樹脂上框20bの室外側片20cに当接するように、ドア樹脂上框20bの室外側から取付けられる。連結部55がドア樹脂上框20bの室外側片20cに当接する位置において、スペーサ50の室内側面54はドア樹脂上框20bの室内側面と略面一状となる。
【0028】
スペーサ50を取付けられたドア樹脂上框20bは、ドア金属上框20aに係止され、固定される。それによって、スペーサ50の室外側面53は、ドア金属上框20aの室内側面に当接すると共に、ドア上框20の室内側面を貫通する貫通孔20fを形成する。さらに、ドア樹脂上框20bの室内側からドアクローザ6の本体6aが当接し、取付ねじ58を挿入、固定することで、ドアクローザ6をスペーサ50を介してドア金属上框20aに固定する。
【0029】
ドアクローザ6は、これまで説明したドア上框20に対して取付固定されると共に、上枠10に対しても取付固定される。上枠10は、ドア上框20と同様に、室外側の金属部材と室内側の樹脂部材から構成される複合材からなり、それぞれ金属上枠10aと樹脂上枠10bからなっている。ここで、樹脂上枠10bと金属上枠10aとの間にはドア上框20の場合と同様に空間部10cを有し、このためにそのままねじ止めしたのでは樹脂上枠10bの変形を生じる。そこで、上枠10においてもスペーサ50を設けて、樹脂上枠10bが変形しないようにされている。その構成については、ドア上框20とほぼ同様である。
【0030】
ただし、上枠10においてはドア上框20のスペーサ50のように複数の筒状部51を連結させたものではなく、1つの筒状部51からなるスペーサ50を用いる。また、ここでのスペーサ50は、その室内側面54が樹脂上枠10bに当接するように形成され、このためドアクローザ6の上アーム6bを上枠10に固定する際には、スペーサ50は樹脂上枠10bから押圧される。また、スペーサ50の室外側面53は金属上枠10aに当接する。このようにスペーサ50は金属上枠10aと樹脂上枠10bの間の空間部10cに設けられ、ドアクローザ6はスペーサ50を介して金属上枠10aに対してねじ止めされることにより、樹脂上枠10bを変形させることなく、ドアクローザ6を上枠10に強固に固定することができる。
【0031】
第1の実施形態では上述のようにスペーサ50をドア上框20のドア金属上框20aとドア樹脂上框20bの間に設け、スペーサ50の室外側面はドア金属上框20aに当接させ、室内側面はドア樹脂上框20bの室内側面と略面一状とすることにより、ドアクローザ6の取付に際して取付ねじ58による押圧力をスペーサ50で受けることができて、ドア樹脂上框20bの変形を防ぐことができる。スペーサ50で取付ねじ58の押圧力を受けるための構成としては、これには限られず、他の態様によって同様の効果を奏することも可能である。以下にその他の態様について説明する。
【0032】
図8には、本発明の第2の実施形態におけるスペーサ50の構成を表した拡大断面図を示す。図8においては、スペーサ50をドア樹脂上框20bに取付けた状態を示している。スペーサ50の室外側面53は、第1の実施形態の場合と同様に金属上框20aに当接する。一方、スペーサ50の室内側面54は、ドア樹脂上框20bの室内側片20dに当接する。したがって、第1の実施形態ではドア樹脂上框20bには、室外側片20cと室内側片20dを貫通するスペーサ50の外周と略同径の開口が設けられるのに対し、本実施形態ではドア樹脂上框20bにおいて、室外側片20cにはスペーサ50が貫通するように外周と略同径の開口を設け、室内側片20dにはスペーサ50のねじ孔52と略同径の開口を設ける。
【0033】
このように構成することで、ドア樹脂上框20bの室外側から挿入されるスペーサ50は、連結部55がドア樹脂上框20bの室外側片20cに当接し、室内側面54がドア樹脂上框20bの室内側片20dに当接すると共に、ドア樹脂上框20bからスペーサ50、ドア金属上框20a及び補強板57に至るまで一連に貫通した貫通孔20fを形成する。これにより、ドアクローザ6の取付に際して取付ねじ58による押圧力をスペーサ50で受けることができて、ドア樹脂上框20bの変形を防ぐことができる。
【0034】
図9には、本発明の第3の実施形態におけるスペーサ50の構成を表した拡大断面図を示す。図9においても、スペーサ50をドア樹脂上框20bに取付けた状態を示している。スペーサ50は、第1及び第2の実施形態と異なり、1つの筒状部51からなっている。そして、室外側面53はドア金属上框20aの室内側面に当接すると共に、室内側面54はドア樹脂上框20bの室内側片20dに当接する。これについては第2の実施形態と同様であり、したがってドア樹脂上框20bの開口の構成は第2の実施形態と同一となる。また、ドア樹脂上框20bからスペーサ50、ドア金属上框20a及び補強板57に至るまで一連に貫通した貫通孔20fを形成する。このため、室外側から挿入されたスペーサ50は、ドア樹脂上框20bの室内側片20dに当接し、ドアクローザ6の固定の際には、取付ねじ58による押圧力をスペーサ50で受けることができて、ドア樹脂上框20bの変形を防ぐことができる。
【0035】
図10には、本発明の第4の実施形態におけるスペーサ50の構成を表した拡大断面図を示す。図10においても、スペーサ50をドア樹脂上框20bに取付けた状態を示している。スペーサ50は、第3の実施形態と同様に1つの筒状部51からなっている。室外側面53はドア金属上框20aの室内側面に当接すると共に、室内側面54はドア樹脂上框20bの室内側面と略面一状とされてなり、ドア樹脂上框20bには室外側片20c及び室内側片20dのいずれにもスペーサ50の外周と略同径の開口を設ける。
【0036】
このままではスペーサ50をドア樹脂上框20bに固定することができないので、スペーサ50の筒状部51には、鍔状の突部56を設ける。この突部56がドア樹脂上框20bの室外側片20cに当接することで、スペーサ50をドア樹脂上框20bに取付けることができる。また、スペーサ50を取付けると、ドア樹脂上框20bからスペーサ50、ドア金属上框20a及び補強板57に至るまで一連に貫通した貫通孔20fを形成する。これによりドア樹脂上框20bに取付けられたスペーサ50は、他の実施形態の場合と同様に、ドアクローザ6の固定の際に、取付ねじ58による押圧力をスペーサ50で受けることができて、ドア樹脂上框20bの変形を防ぐことができる。
【0037】
第1〜第4の実施形態は、以上のようにそれぞれスペーサ50が異なる態様で設けられる。これらは、ドアクローザ6のドア上框20に対する取付ねじ58のねじ孔の配置等に応じて、適宜選択することができる。
【0038】
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は上記実施形態には限られず、その技術的思想の範囲において様々に適用され、種々異なる形態にて実施されてよい。本実施形態においては、上げ下げ障子を有する断熱ドアに、本発明を適用したものを示したが、断熱ドアの形態はこれに限られるものではなく、固定障子を有するものであってもよい。いずれにしても、室外側を金属部材で形成し、その室内側を樹脂部材で覆ってなる複合材をドア枠やドア体に用いているものであれば、本発明を適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る断熱ドアによれば、上枠及び/又は上框には樹脂部材と金属部材の間の空間部に樹脂からなるスペーサを設け、ドアクローザはスペーサを介して金属部材にねじ止めしてなるので、上枠や上框にドアクローザをねじ止めによって固定する場合に、樹脂部材を変形させることなく強固に固定することができるので、ドアクローザの取付強度を高めることができる。また、スペーサは樹脂からなるので、断熱性能も確保できる。
【0040】
また、本発明に係る断熱ドアによれば、樹脂部材とスペーサ及び金属部材の室内側面は一連に貫通する貫通孔を備えているので、ねじの締付けによる圧力をスペーサで受けることができ、樹脂部材の変形を防ぐことができる。
【0041】
さらに、本発明に係る断熱ドアによれば、スペーサは筒状部を複数設け、各筒状部は連結部にて相互に一体化されてなるので、スペーサの取付が容易であり、作業効率を向上させることができる。
【0042】
さらにまた、本発明に係る断熱ドアによれば、スペーサの筒状部は外方に向かって突出する突部を有するので、スペーサを樹脂部材に脱落することなく取付けることができ、断熱ドアの組立における作業効率を向上させることができる。
【0043】
そして、本発明に係る断熱ドアによれば、スペーサは室内側面を樹脂部材の室内側面と略面一状とするか、室内側面を樹脂部材の室内側片に当接させてなるので、ドアクローザからの押圧力をスペーサまたは樹脂部材で強固に受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における断熱ドアの縦断面図である。
【図2】本実施形態における断熱ドア上部の横断面図である。
【図3】本実施形態における断熱ドア下部の横断面図である。
【図4】本実施形態における断熱ドアの縦断面図の上部拡大図である。
【図5】本実施形態におけるドア上框のドアクローザ取付部分の正面図である。
【図6】本実施形態におけるスペーサの拡大図である。
【図7】本実施形態におけるドアクローザのドア体に対する組立図である。
【図8】スペーサの第2の実施形態を示した図である。
【図9】スペーサの第3の実施形態を示した図である。
【図10】スペーサの第4の実施形態を示した図である。
【符号の説明】
1 ドア枠
2 ドア体
3 外障子
4 内障子
5 網戸
6 ドアクローザ
6a 本体
10 上枠
10a 金属上枠
10b 樹脂上枠
20 ドア上框
20a ドア金属上框
20b ドア樹脂上框
20c 室外側片
20d 室内側片
20e 空間部
20f 貫通孔
50 スペーサ
51 筒状部
52 ねじ孔
53 室外側面
54 室内側面
55 連結部
56 突部
57 補強板
57a ねじ孔
58 取付ねじ

Claims (6)

  1. 建物開口部に設けた上下枠及び左右の縦枠からなるドア枠に上下框及び左右の縦框からなるドア体を収め、室外側の金属部材と室内側の樹脂部材から構成される上記上枠と上框とをドアクローザにより連結した断熱ドアにおいて、
    上記上枠及び/又は上框には上記樹脂部材と金属部材の間の空間部に樹脂からなるスペーサを設け、上記ドアクローザは上記スペーサを介して上記金属部材にねじ止めしてなることを特徴とする断熱ドア。
  2. 上記樹脂部材とスペーサ及び金属部材の室内側面は一連に貫通する貫通孔を形成し、上記ドアクローザは上記貫通孔に挿入されるねじによって固定されることを特徴とする請求項1記載の断熱ドア。
  3. 上記スペーサは上記貫通孔を構成するねじ孔を有した筒状部を複数設け、各筒状部は連結部にて相互に一体化されてなることを特徴とする請求項2記載の断熱ドア。
  4. 上記スペーサは上記貫通孔を構成するねじ孔を有した筒状部からなり、該筒状部は鍔状に突出する突部を有することを特徴とする請求項2記載の断熱ドア。
  5. 上記スペーサは室内側面を上記樹脂部材の室内側面と略面一状としてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の断熱ドア。
  6. 上記スペーサは室内側面を上記樹脂部材の室内側片に当接させてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の断熱ドア。
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JP2018150704A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 株式会社Lixil 建具

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