JP2004291030A - ハイドロフォーム用金型 - Google Patents

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JP2004291030A
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Yukihisa Kuriyama
幸久 栗山
Keinosuke Iguchi
敬之助 井口
Masaaki Mizumura
正昭 水村
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Abstract

【課題】金型に亀裂が発生せず、中子の分割線の転写もなく、製品のコーナの半径も小さく加工でき、金型の亀裂発生を回避するとともに、製品に中子の分割線が転写されないハイドロフォーム用金型を得る。
【解決手段】上下に分割された金型において、製品のコーナ部において更に分割され、型締め時に互に対向する入れ子金型4a〜4dと前記入れ子金型を保持する外側金型1a、1bからなり、前記入れ子金型と前記外側金型で製品と接触する面を形成することを特徴とするハイドロフォーム用金型。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイドロフォーム加工・バルジ加工用の金型に関し、さらに詳しくは、上下に分割された金型内に素管を挿入し、素管の内部に液圧を負荷しながら素管の両端から管軸方向に押し込みを負荷し金型に沿った形状に加工するハイドロフォーム加工・バルジ加工用の金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液圧バルジ加工は、一般に素管の両端をシールし、内部に液体を充満し、さらにその液体の圧力を上げることにより拡管し所定の形状に成形を行うものである。ハイドロフォーム加工は、一般に液圧バルジ加工において素管両端をシールするだけでなく積極的に管軸方向に押し込み力を負荷し、拡管による素管の肉厚減少を素材の流入により補うものである。これらの液圧による加工法では、金型内面に液圧による応力が発生するが金型コーナ部では液圧によりコーナを押し開こうとする引張応力が発生する。
【0003】
図1(a)に上側の金型1a及び下側の金型1bからなる従来の一般的な金型を示す。
液圧バルジ加工やハイドロフォーム加工等の液圧による加工法では、金型内面に液圧による応力が発生し、製品のコーナ部2では液圧によりコーナ部2を押し開こうとする引張応力が発生する。この引張応力により金型1a、1bに亀裂が発生し破損することがある。このような亀裂発生を避けるため加工液圧を低減すると製品のコーナが所定の半径まで小さく加工できないと言う問題があった。
また、図1(b)に示すように中子金型3a、3bを設けた場合でもコーナ部2にかかる引張応力は変わらず、破損時の対処が楽なだけであり、引張応力により中子金型3a、3bに亀裂が発生し破損する問題は解決しなかった。
【0004】
このような問題に対し、本件出願人は図2に示すような内側の中子金型を分割した中子金型3a、3b、3c、3dを用いて中子金型の引張応力を低減する発明を特許文献1で提案した。しかしながら、このような中央部で分割する中子金型は発生応力を緩和する点では十分な効果が認められたが、製品形状に中子の分割線が転写され後工程での手直しが必要になる場合がある。また、中子の分割線の転写を避けるため加工液圧を減少すると、所定の形状に加工するのが困難となるという問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特願2002−57589
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消し、金型の亀裂発生を回避するとともに、中子の分割線の転写をも同時に解決する金型を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は金型に用いる中子の分割線を製品のコーナ部に配置することを特徴とする。つまり、本発明の要旨とするところは以下のとおりである。
(1)上下に分割された金型において、製品のコーナ部において更に分割され、型締め時に互に対向する入れ子金型と前記入れ子金型を保持する外側金型からなり、前記入れ子金型と前記外側金型で製品と接触する面を形成することを特徴とするハイドロフォーム用金型。
(2)上下に分割された金型において、製品のコーナ部において更に分割され、型締め時に互に対向する入れ子金型と、前記入れ子金型を保持する中間金型と、前記中間金型を保持する外側金型からなり、前記入れ子金型と前記中間金型で製品と接触する面を形成することを特徴とするハイドロフォーム用金型。
(3)入れ子金型の圧力を受ける面の高さh(mm)と入れ子金型の最大高さH(mm)がH/h≧1.05を満たすことを特徴とする前記(1)又は(2)記載のハイドロフォーム用金型。
(4) 入れ子金型の圧力を受ける面方向の高さHと、その直交方向の深さLが、L/H≦2を満たすことを特徴とする前記(1)又は(2)記載のハイドロフォーム用金型。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明にかかる金型の具体例を図3に示す。図3(a)は前記(1)に係る発明の例であり、上下に分割された金型において、製品のコーナ部において更に分割され、型締め時に互に対向する入れ子金型4a、4b、4c、4dと前記入れ子金型を保持する外側金型1a、1bからなり、前記入れ子金型4a、4b、4c、4dと前記外側金型1a、1bで製品と接触する面を形成することを特徴とする。
【0009】
本発明の金型は中子を製品の面の中央部で分割せずにコーナで分割した入れ子金型としているので、分割線が製品に転写されることはない。また、型締め時に対向する分割された入れ子金型では、応力集中が発生する外側金型のコーナ部のRを製品形状に係わらず大きく設定することが出来る事に加えて、入れ子と外側金型の接触面を大きくとることができ広い面で面圧を受けとめる用にできる為、応力集中が低くなり、コーナ部の亀裂が発生しにくくなる。
【0010】
図3(b)は前記(2)に係る発明の例であり、上下に分割された金型において、製品のコーナ部において更に分割され、型締め時に互に対向する入れ子金型4a、4b、4c、4dと、前記入れ子金型4a、4b、4c、4dを保持する中間金型5と、前記中間金型5を保持する外側金型1a、1bからなり、前記入れ子金型4a、4b、4c、4dと前記中間金型5で製品と接触する面を形成することを特徴とする。
【0011】
係る構成においても入れ子金型は製品のコーナ部において分割されているので分割線が製品に転写されることはない。また、型締め時に対向する分割された入れ子金型と外側金型の接触面を大きく取ることが出来、加えて外側金型のコーナーRも大きくとれる為、発生応力が低くなりコーナ部の亀裂も発生しにくい。
【0012】
前記(3)に係る発明では更に、入れ子金型の圧力を受ける面の高さh(mm)と入れ子金型の最大高さH(mm)がH/h≧1.05を満たすことを特徴とする。
入れ子金型の口開きを抑制するためには、H/hが1.05以上とすることが好ましい。H/hの上限は特に定めないが、入れ子金型の大きな面で面圧を受けるためには、10以下とすることが好ましい。
【0013】
前記(4)に係る発明は、入れ子金型の圧力を受ける面方向の高さHと、その直交方向の幅Lが、L/Hを2以下とすることを特徴とする。
L/Hを2以下とすることで、金型に発生する応力を低減できると共に、型の口開き量を低減することができる。
これらにより、コーナでの割れ発生もなく、分割線の製品への転写もなく、金型の口開きも小さなハイドロフォーム用金型を実現できる。
【0014】
【実施例】
本発明例として、図3(a)に示す形状の金型を用いて図4に示すような長方形断面の製品を成形した。金型の寸法はh=35mm、h2=40mm、H=80mm、H2=80mm、H3=300mm、H4=300mm、L=150mm、W=65mm、W2=500mm、R=80R、R2=80Rとした。なお金型は左右対称とし製品断面のコーナーRは10Rとした。
一方、比較例1として図1(b)に示す形状の金型を用いた。金型の寸法はa=35mm、b=40mm、c=65mm、d=120mm、e=500mm、f=70mm、g=80mm、h=300mm、i=300mm、j=20Rとした。なお、金型形状は左右対称とし外側金型のコーナRは、四箇所とも同じ値とした。
また、比較例2として図2に示す形状の金型を用いた。金型の寸法はa2=35mm、b2=40mm、c2=65mm、d2=120mm、e2=500mm、f2=70mm、g2=80mm、h2=300mm、i2=300mm、j2=20R、k2=30R、l2=80mm、m2=70mmとした。なお金型形状は左右対称とし四つの入れ子金型外側のコーナRは同じ値とした。また外側金型のコーナR四箇所も同じ値とした。
素材は機械構造用鋼管STKM11A(外径φ63.5mm×板厚2.3mm、長さ480mm)を用い、内圧を35MPaに保持して片側=40mmづつ軸押しを加えた後内圧を200MPaまで上昇させて成形をおこなった。
【0015】
本発明例では金型1a、1bに亀裂が発生せず、中子の分割線の転写もなく、製品のコーナの半径が11mmまで小さく加工できた。
一方、比較例1では製品のコーナの半径が11mmまで小さく加工できたものの、103回成形を行った時点で中子金型3a、3bのコーナに長さ20mm程度の亀裂が発生した。
また、比較例2も製品のコーナの半径が11mmまで小さく加工できたものの、製品に中子の分割線が転写された。
【0016】
【発明の効果】
本発明により、金型に亀裂が発生せず、中子の分割線の転写もなく、製品のコーナの半径も小さく加工でき、金型の亀裂発生を回避するとともに、製品に中子の分割線が転写されないハイドロフォーム用金型を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)従来のハイドロフォーム用金型の断面図を示す。(b)中子金型を有する従来のハイドロフォーム用金型の断面図を示す。
【図2】亀裂発生しやすい箇所を示す。
【図3】(a)本発明に係る金型の断面図を示す。(b)中間金型を有する本発明に係る別の金型の断面図を示す。
【図4】実施例におけるハイドロフォーム成形品、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図。
【符号の説明】
1a 上側の(外側)金型
1b 下側の(外側)金型
2 製品のコーナ部
3a、3b、3c、3d 中子金型
4a、4b、4c、4d 入れ子金型
5 中間金型
6 ハイドロフォーム成形品

Claims (4)

  1. 上下に分割された金型において、製品のコーナ部において更に分割され、型締め時に互に対向する入れ子金型と前記入れ子金型を保持する外側金型からなり、前記入れ子金型と前記外側金型で製品と接触する面を形成することを特徴とするハイドロフォーム用金型。
  2. 上下に分割された金型において、製品のコーナ部において更に分割され、型締め時に互に対向する入れ子金型と、前記入れ子金型を保持する中間金型と、前記中間金型を保持する外側金型からなり、前記入れ子金型と前記中間金型で製品と接触する面を形成することを特徴とするハイドロフォーム用金型。
  3. 入れ子金型の圧力を受ける面の高さh(mm)と入れ子金型の最大高さH(mm)がH/h≧1.05を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載のハイドロフォーム用金型。
  4. 入れ子金型の圧力を受ける面方向の高さHと、その直交方向の幅Lが、L/H≦2を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載のハイドロフォーム用金型。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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