JP2004290324A - 乗員の覚醒状態を判断する装置 - Google Patents

乗員の覚醒状態を判断する装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004290324A
JP2004290324A JP2003084856A JP2003084856A JP2004290324A JP 2004290324 A JP2004290324 A JP 2004290324A JP 2003084856 A JP2003084856 A JP 2003084856A JP 2003084856 A JP2003084856 A JP 2003084856A JP 2004290324 A JP2004290324 A JP 2004290324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
occupant
pressure sensor
cycle
seat belt
judging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003084856A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Hiyama
智 樋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2003084856A priority Critical patent/JP2004290324A/ja
Publication of JP2004290324A publication Critical patent/JP2004290324A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

【課題】乗員の覚醒状態を判断する。
【解決手段】乗員の覚醒状態を判断する装置は、シートベルトのベルト部分を固定する部分に設けられ、該シートベルトを装着して着座する乗員の呼吸を検出する圧力センサと、該圧力センサの検出値に基づいて、乗員の覚醒状態を判断する制御ユニットと、を備える。圧力センサは、シートベルトの固定用バックル、固定用タング、固定用ロアアンカー、または固定用ショルダーアンカーに設けられる。このような配置により、乗員の体型および姿勢の依存せず、加速度の影響が軽減された、圧力センサの検出値を得ることができる。一実施形態では、制御ユニットは、圧力センサの検出値と、乗員の覚醒状態を示す基準値とを比較し、該比較結果に基づいて、乗員の覚醒状態を判断する。比較は、圧力センサの検出値の周期と、該周期の安定度の両方について行われることができる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の乗員の呼吸を検出することにより、該乗員の覚醒状態を判断する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧力センサを用いて、乗員の居眠り状態を検出する手法が提案されている。例えば、シートベルトのベルト部分に、シートベルトの装着者の呼吸により生じるベルトの張力または曲げの変動を検出するセンサを備え、該センサの出力から呼吸数を算出して、該装着者が居眠り状態にあるかどうかを判断する手法が提案されている。このセンサは、圧電素子またはひずみゲージから構成されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、運転手の居眠り運転を防止するため、運転手が着座した時に該運転手の体圧のかかる座席部分に、圧力センサを封入した密閉の空気袋を設け、運転手の体動を検出する手法がある(例えば、特許文献2)。
【0004】
さらに、圧力センサを封入した密閉の空気袋を、シートベルトのベルト部分や座席に設け、運転手の生体情報を収集する手法がある(例えば、特許文献3)。
【0005】
【特許文献1】
特許第2760019号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2002−187450号公報
【0007】
【特許文献3】
特開2001−286448号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
シートベルトのベルト部分にセンサを設けると、乗員の体格または姿勢に依存してシートベルトの長さが変動するので、該センサの乗員に接触する位置が変動するおそれがある。また、乗員が着座する姿勢の変化により、圧力センサの検出値が変動するおそれもある。さらに、シートベルトを巻き取る場合などに、センサが嵩張り、ひいてはセンサが損なわれるおそれがある。
【0009】
シートベルトのベルト部分や座席部分にセンサを設けると、センサの検出値が加速度の影響を受けやすい。図13は、座席の背面に圧力センサを設けた場合の、車速の波形101、圧力センサの検出値の波形102、および加速度の波形103を示す。加速度の変動に応じて圧力センサの検出値も変動することがわかる。このことは、圧力センサの検出値から呼吸成分のみを良好な精度で抽出することを困難にする。
【0010】
したがって、乗員の体格および姿勢に依存しないで、乗員の覚醒状態を判断することができる装置が必要とされている。さらに、加速度の影響を軽減して、乗員の覚醒状態を良好な精度で判断することができる装置が必要とされている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明の一つの側面によると、乗員の覚醒状態を判断する装置は、シートベルトのベルト部分を固定する部分に設けられ、該シートベルトを装着して着座する乗員の呼吸を検出する圧力センサと、圧力センサの検出値に基づいて、乗員の覚醒状態を判断する制御ユニットと、を備える。この発明によると、乗員の体格および姿勢に依存することなく、乗員の覚醒状態を判断することができる。また、シートベルトのベルト部分を固定する部分にセンサが設けられるので、加速度の影響を軽減することができる。
【0012】
この発明の一実施形態においては、圧力センサは、シートベルトの固定用バックルに設けられる。
【0013】
この発明の他の実施形態においては、圧力センサは、シートベルトの固定用タングに設けられる。
【0014】
この発明の他の実施形態においては、圧力センサは、シートベルトの固定用ロアアンカーに設けられる。
【0015】
この発明の他の実施形態においては、圧力センサは、シートベルトの固定用ショルダーアンカーに設けられる。
【0016】
この発明の一実施形態によると、圧力センサは空気袋を備え、該空気袋内の空気の圧力を検出する。空気袋を用いることで、ひずみゲージやサーミスタに比べて良好なゲインを得ることができる。
【0017】
この発明の一実施形態においては、上記の制御ユニットは、圧力センサの検出値と、乗員の覚醒状態を示す基準値とを比較する比較器と、該比較結果に基づいて、乗員の覚醒状態のレベルを判断する判断回路と、を備える。
【0018】
本発明の一実施形態によると、基準値は、乗員が覚醒状態にある時の該乗員の呼吸波形の周期である。比較器は、圧力センサの検出値に基づく呼吸波形の周期と、該基準値とを比較する。周期を比較することにより、より良好な精度で、乗員の覚醒状態のレベルを求めることができる。
【0019】
本発明の一実施形態によると、制御ユニットは、さらに、圧力センサの検出値に基づく呼吸波形の周期の安定度を表す指標を算出する安定度算出回路を備える。比較器は、該安定度算出回路によって算出された指標と、基準値の安定度を表す指標とを比較する。周期および該周期の安定度を表す指標の両方を用いることにより、覚醒状態の判断を、より信頼性の高いものとすることができる。さらに、覚醒状態のレベルを、より詳細に求めることができる。
【0020】
本発明の一実施形態によると、乗員の覚醒状態を判断する装置は、さらに、車両に設けられた衝突センサによって該車両の衝突が検知されたことに応答して、救急センターへの通報を実施する通報手段を備える。救急センターへの通報は、上記の圧力センサの検出値を該救急センターへ送信することを含む。この発明によれば、衝突が起こった際、乗員の身体の状態を即座に救急センターに知らせることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の一実施形態に従う、圧力センサの配置を示す図である。
【0022】
図1の(a)は、乗員がシートベルト2を装着して、座席1に座っている様子を示す。乗員は、シートベルト2のベルト部分に取り付けられたタング3を、バックル4にはめこむことにより、該シートベルト2を装着する。圧力センサは、該固定用バックル4に設けられている。
【0023】
図1の(b)は、固定用バックル4の拡大図を示す。図1の(c)は、固定用バックル4の側面図を示す。圧力センサ5は、空気袋6および圧力−電気変換器7を備える。空気袋6は密閉されている。乗員が呼吸すると、シートベルトの張力に変化が生じ、これにより、空気袋6内の空気の圧力が変化する。空気袋6は、機密性を有する柔軟な金属、ゴム、プラスチック、布、紙などで製作されることができる。
【0024】
圧力センサ5は、固定用バックル4の本体部分11と、該本体部分11に対面して設けられた付着部分12の間に挿入される。圧力センサ5の空気袋6は、本体部分11および付着部分12に接するよう設けられる。
【0025】
空気袋6は、チューブ8を介して圧力−電気変換器7に連結される。圧力−電気変換器7は、空気袋6内の空気の圧力を電気信号として出力し、該電気信号は、電気コード9を介して端子10に送られる。代替的に、圧力−電気変換器7を空気袋6内に設けてもよい。
【0026】
図2は、この発明の他の実施形態に従う、圧力センサの配置を示す図である。図2の(a)は、乗員がシートベルト2を装着して座席1に着座している様子を示す。圧力センサ5は、ベルト部分に連結されたタング3に設けられている。
【0027】
図2の(b)は、タング3の拡大図を示す。タング3には、シートベルト2のベルト部分11が巻き付けられている。圧力センサ5は、空気袋6および圧力−電気変換器7を備える。空気袋6は、ベルト部分11とタング3の間に設けられる。空気袋6は、図1のものと同様の構成を有することができる。
【0028】
空気袋6は、チューブ8を介して圧力−電気変換器7に連結される。圧力−電気変換器7は、空気袋6内の空気の圧力を電気信号として出力し、該電気信号は、電気コード9を介して端子10へと送られる。代替的に、圧力−電気変換器7を空気袋6内に設けてもよい。
【0029】
図3に示されるように、圧力センサ5を、シートベルト2の固定用ロアアンカー15または固定用ショルダーアンカー16に設けてもよい。図1の取り付け手法を用いて、これらのアンカーに圧力センサ5を取り付けることができる。
【0030】
このように、シートベルトのベルト部分を固定する部分に圧力センサを設けることにより、乗員の体格および姿勢に依存することなく、乗員の呼吸の脈動を検出することができる。
【0031】
図4は、この発明の一実施形態に従う、圧力センサ5に接続される回路の一例である。図1または図2の端子10を介して、圧力センサ5からの電気信号は増幅回路17によって増幅される。増幅された電気信号は、フィルタ18によって高周波のノイズ等が除去される。
【0032】
フィルタ18の出力は制御ユニット19に渡される。制御ユニット19は、圧力センサ5の検出値に基づいて、乗員の覚醒状態を判断する。
【0033】
図5は、従来手法に従う、サーミスタおよび歪ゲージを用いたセンサによって検出された乗員の呼吸波形21および22と、本願発明の一実施形態に従う、空気袋を用いた圧力センサ5によって検出された乗員の呼吸波形23とを示す。空気袋を用いたセンサによって呼吸の脈動を検出すると、良好なゲインを得られることがわかる。
【0034】
図6は、この発明の一実施形態に従う、加速度センサによって検出された加速度の波形24と、フィルタ18から出力された圧力センサ5の検出値の波形25を示す。圧力センサ5の検出値への加速度の影響が軽減されていることがわかる。このように、図1〜図3に示されるように圧力センサ5を配置することにより、乗員の呼吸の脈動を、シートベルトの応力の変化を介して、加速度の影響を受けることなく良好に検出することができる。
【0035】
図6に示される波形25は、乗員が覚醒状態にある時の、フィルタ18から出力される圧力センサ5の検出値の波形である。また、図7は、乗員の覚醒度が低下している時の、フィルタ18から出力される圧力センサ5の検出値の波形26を示す。波形25と波形26とを比較して明らかなように、乗員の覚醒度が低下すると、呼吸波形の周期が長くなる。
【0036】
図8は、乗員の覚醒状態に応じた、呼吸波形の周期の平均値と、呼吸波形の周期の標準偏差の一例を示す。参照番号31および32は、一般道路において乗員が覚醒状態にある時の、呼吸波形の周期の平均値および該周期の標準偏差をそれぞれ示す。平均周期は3.16秒であり、標準偏差は0.34である。呼吸は比較的安定しており、よって標準偏差も比較的低い。
【0037】
参照番号33および34は、高速道において乗員の覚醒度が低下している時の、呼吸波形の周期の平均値および該周期の標準偏差をそれぞれ示す。平均周期は3.95秒であり、覚醒状態における平均周期31に比べて長い。高速道では、車線変更やブレーキ操作等による緊張状態が発生することがあるので、覚醒度にばらつきが生じる。これにより、標準偏差は0.58となり、一般道路の標準偏差32に比べて値が大きくなっている。
【0038】
参照番号35および36は、高速道および一般道路において乗員が居眠り状態にある時の、呼吸波形の周期の平均値および該周期の標準偏差をそれぞれ示す。平均周期は4.39秒であり、覚醒状態の平均周期31および覚醒低下状態の平均周期33に比べてさらに長くなる。居眠り状態にあるので、標準偏差は0.21となり、バラツキがかなり小さくなる。
【0039】
このように、覚醒度が低下するにつれ、呼吸波形の周期は長くなる。特に、居眠り状態においては、覚醒状態に比べて平均周期が1秒以上も長い。したがって、周期を観察することにより、覚醒状態を判断することができる。
【0040】
また、居眠り状態は、覚醒状態に比べて周期が長く、かつ標準偏差が小さいことがわかる。さらに、覚醒状態に比べて周期が長く、かつ標準偏差が高いと、覚醒度がすでに低下している可能性があることがわかる。このように、呼吸波形の周期および標準偏差を観察することにより、居眠り状態および覚醒度が低下した状態を判断することができる。
【0041】
図9は、この発明の一実施形態に従う、乗員の覚醒状態を判断する制御ユニット19の機能ブロック図である。機能ブロックは、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実現されることができる。
【0042】
アナログ/デジタル変換器21は、フィルタ18からの出力信号をデジタル値に変換する。周期検出回路22は、圧力センサ5の検出値の極大値(または極小値)を検出することにより、該圧力センサ5の検出値の周期を算出する。平均回路23は、所定時間にわたって検出された周期の平均値を算出する。平均値を算出する手法として、移動平均法を用いてもよい。
【0043】
メモリ29には、乗員が覚醒している時に圧力センサ5によって予め検出された呼吸波形の周期の平均値が、基準周期として記憶されている。第1の比較器24は、平均回路23から受け取った検出周期と、メモリ29に記憶された基準周期とを比較する。
【0044】
判断回路27は、第1の比較器24の比較結果に基づいて、乗員の覚醒状態を判断する。具体的には、検出された平均周期が基準周期よりも長く、両者の差が所定値(例えば、図8の例では1秒)以上ならば、居眠り状態と判断する。検出された平均周期が基準周期よりも長く、両者の差が該所定値未満ならば、覚醒度が低下した状態と判断する。
【0045】
警報部28は、居眠り状態または覚醒度が低下した状態と判断された場合、乗員に警報を発することができる。警報は、たとえば音または振動等を用いて発することができる。居眠り状態と覚醒度が低下した状態とで、異なる警報を発するようにしてもよい。
【0046】
図10は、この発明の他の実施形態に従う、乗員の覚醒状態を判断する制御ユニット19の機能ブロック図である。図9と異なる部分についてのみ説明する。
【0047】
安定度算出回路25が設けられ、該安定度算出回路25は、検出周期に基づく安定度を算出する。安定度は、検出周期のばらつきの程度を表しており、この実施例では、標準偏差を用いて安定度を表す。代替的に、他の指標(たとえば、標準偏差の二乗で表される分散等)を用いて安定度を表してもよい。メモリ29には、基準周期に基づいて算出された標準偏差が、基準標準偏差として記憶されている。第2の比較器26は、安定度算出回路25から受け取った標準偏差と、基準標準偏差とを比較する。
【0048】
判断回路27は、第1の比較器24および第2の比較器26の比較結果に基づいて、乗員の覚醒状態を判断する。具体的には、検出された平均周期が基準周期よりも長く、かつ該検出された周期の標準偏差が基準標準偏差よりも低ければ、乗員が居眠りしている状態と判断する。また、検出された平均周期が基準周期よりも長く、かつ該検出された周期の標準偏差が基準標準偏差よりも高ければ、乗員の覚醒度がすでに低下している可能性があると判断する。
【0049】
他の実施形態では、判断回路27は、乗員の呼吸波形の平均周期を監視することができる。平均周期が徐々に長くなっている場合には、乗員の覚醒度が徐々に低下している状態と判断することができる。同様に、判断回路27は、乗員の呼吸波形の周期の標準偏差を監視することができる。標準偏差が徐々に低下していっている場合には、乗員の覚醒度が徐々に低下している状態と判断することができる。このような監視により、乗員が居眠り状態に入る前に、警報を発して乗員の注意を促すことができる。
【0050】
さらに他の実施形態においては、判断回路27は、平均周期および標準偏差を用いて、覚醒度のレベルを設定することができる。警報部28は、設定された覚醒度のレベルに応じて、異なる警報を発することができる。
【0051】
一例として、乗員の呼吸波形の平均周期が基準周期よりも所定値以上長く、かつ標準偏差が基準標準偏差よりも低ければ、居眠り状態を示すレベルとして値「4」を設定する。平均周期が基準周期よりも長く、かつ標準偏差が基準標準偏差よりも高ければ、覚醒度がすでに低下している可能性を示しており、レベル値「3」を設定する。標準偏差にかかわらず、周期が徐々に長くなっていっている場合には、覚醒度が徐々に低下している状態を示し、レベル値「2」を設定する。周期が基準周期に近く、かつ標準偏差も基準標準偏差に近い場合には、乗員が覚醒している状態を示しており、レベル値「1」を設定する。
【0052】
警報部28は、設定された覚醒度レベルに応じて、異なる警報を発することができる。例えば、レベルの値が4または3ならば、比較的強い警報(たとえば、強い振動、または大きな音)を発することができる。また、レベルの値が2ならば、音声によって乗員の注意を促し、乗員が覚醒度低下状態に陥らないようにすることができる。
【0053】
図11は、本願発明の他の実施形態に従う、制御ユニット19の機能ブロック図である。制御ユニット19がナビゲーションシステムと連携して動作する点で、図10と異なる。メモリ41には、乗員が覚醒状態で一般道路を運転している時の平均周期および標準偏差が、一般道路用基準値として記憶されている。さらに、メモリ41には、乗員が覚醒状態で高速道路を運転している時の平均周期および標準偏差が、高速道路用基準値として記憶されている。
【0054】
基準値抽出部43は、ナビゲーションシステム42からの情報を用いて、現在走行している道路が一般道路か高速道路かを判断する。一般道路ならば、メモリ41から一般道路用基準値を抽出し、第1および第2の比較器24および26にそれぞれ渡す。高速道路ならば、メモリ41から高速道路用基準値を抽出し、第1および第2の比較器24および26にそれぞれ渡す。
【0055】
判断回路27は、前述したように、第1および第2の比較器の比較結果に基づいて、乗員の覚醒状態を判断する。このように、道路の状態に応じて基準値が設定されるので、乗員の覚醒度をより適切に判断することができる。
【0056】
他の実施形態では、ナビゲーションシステム42からの情報に基づいて、道路状況に応じて基準値を変更することができる。例えば、潜在的な危険がある道路(たとえば、山道等)を走行していると判断された場合、平均周期に対する基準値を短めに設定し、標準偏差に対する基準値を高めに設定することができる。これにより、乗員に対してより厳しい覚醒度を促すことができる。
【0057】
本願発明に従う覚醒状態判断装置を、緊急時における乗員の状態を検出するのに用いることができる。図12は、このような緊急通報装置の一例を示す。
【0058】
制御ユニット19から、乗員の覚醒状態を示す信号を受け取る。一方、車両には、衝突センサ51が設けられており、衝突センサ51は、何らかの物体への車両の衝突を検知する。衝突が検知されたならば、衝突処理部52により、エアバッグの起動等の処理が実施される。
【0059】
通報部53は、エアバッグが起動したこと等に応答して、自動的に救急センターへの通報を実施する。この時、通報部53は、乗員の呼吸波形データを制御ユニット19から取得し、該呼吸波形データを救急センターに送信する。これにより、救急センターは、乗員の怪我の程度を事前に知ることができる。また、通報部53は、メモリに予め記憶されている乗員の個人データ(名前、住所等)を救急センターおよび警察等に通報することができる。さらに、ナビゲーションシステムが搭載されている場合には、現在の車両の位置に関するデータを、救急センターおよび警察等に通報することができる。
【0060】
通報は、任意の適切な手段によって実施されることができる。たとえば、予め記憶装置に登録された救急センターに無線を介して電話することにより、通報することができる。
【0061】
【発明の効果】
この発明によれば、乗員の覚醒状態を、より良好な精度で判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に従う、圧力センサの配置および構造を示す図。
【図2】この発明の他の実施形態に従う、圧力センサの配置および構造を示す図。
【図3】この発明の他の実施形態に従う、圧力センサの配置を示す図。
【図4】この発明に一実施形態に従う、圧力センサに接続される回路の構成図。
【図5】サーミスタ、ひずみゲージ、および本発明の一実施形態に従う空気袋を用いた圧力センサの出力波形を示す図。
【図6】車両の加速度の波形、および乗員が覚醒状態にあるときの呼吸波形を示す図。
【図7】乗員の覚醒状態が低下している時の呼吸波形を示す図。
【図8】乗員の覚醒状態に応じた、呼吸波形の平均周期および標準偏差を示す図。
【図9】この発明の一実施形態に従う、乗員の覚醒状態を判断する制御ユニットの機能ブロック図。
【図10】この発明の他の実施形態に従う、乗員の覚醒状態を判断する制御ユニットの機能ブロック図。
【図11】この発明の他の実施形態に従う、ナビゲーションシステムと連携した、乗員の覚醒状態を判断する制御ユニットの機能ブロック図。
【図12】この発明の一実施形態に従う覚醒状態判断装置と連携した、緊急通報装置の機能ブロック図。
【図13】圧力センサを座席の背部に設けた場合の、加速度の影響を受けている圧力センサの検出値の波形を示す図。
【符号の説明】
3 タング 4バックル
5 圧力センサ 6 空気袋
15 ロアアンカー
16 ショルダーアンカー

Claims (10)

  1. シートベルトのベルト部分を固定する部分に設けられ、該シートベルトを装着して着座する乗員の呼吸を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサの検出値に基づいて、乗員の覚醒状態を判断する制御ユニットと、
    を備える、乗員の覚醒状態を判断する装置。
  2. 前記圧力センサは、前記シートベルトの固定用バックルに設けられる、請求項1に記載の乗員の覚醒状態を判断する装置。
  3. 前記圧力センサは、前記シートベルトの固定用タングに設けられる、請求項1に記載の乗員の覚醒状態を判断する装置。
  4. 前記圧力センサは、前記シートベルトの固定用ロアアンカーに設けられる、請求項1に記載の乗員の覚醒状態を判断する装置。
  5. 前記圧力センサは、前記シートベルトの固定用ショルダーアンカーに設けられる、請求項1に記載の乗員の覚醒状態を判断する装置。
  6. 前記圧力センサは空気袋を備え、該空気袋内の空気の圧力を検出する、請求項1に記載の乗員の覚醒状態を判断する装置。
  7. 前記制御ユニットは、さらに、
    前記圧力センサの検出値と、前記乗員の覚醒状態を示す基準値とを比較する比較器と、
    前記比較器の比較結果に基づいて、前記乗員の覚醒状態のレベルを判断する判断回路と、
    をさらに備える、請求項1に記載の乗員の覚醒状態を判断する装置。
  8. 前記基準値は、前記乗員が覚醒状態にある時の該乗員の呼吸波形の周期であり、
    前記比較器は、前記圧力センサの検出値に基づく呼吸波形の周期と、前記基準値とを比較する、請求項7に記載の乗員の覚醒状態を判断する装置。
  9. 前記制御ユニットは、さらに、
    前記圧力センサの検出値に基づく呼吸波形の周期の安定度を表す指標を算出する安定度算出回路を備え、
    前記比較器は、前記安定度算出回路によって算出された指標と、前記基準値の安定度を表す指標とを比較する、請求項8に記載の乗員の覚醒状態を判断する装置。
  10. 車両に設けられた衝突センサによって該車両の衝突が検知されたことに応答して、救急センターへの通報を実施する通報手段をさらに備え、
    前記救急センターへの通報は、前記圧力センサの検出値を該救急センターへ送信することを含む、請求項1に記載の乗員の覚醒状態を判断する装置。
JP2003084856A 2003-03-26 2003-03-26 乗員の覚醒状態を判断する装置 Withdrawn JP2004290324A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003084856A JP2004290324A (ja) 2003-03-26 2003-03-26 乗員の覚醒状態を判断する装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003084856A JP2004290324A (ja) 2003-03-26 2003-03-26 乗員の覚醒状態を判断する装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004290324A true JP2004290324A (ja) 2004-10-21

Family

ID=33399924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003084856A Withdrawn JP2004290324A (ja) 2003-03-26 2003-03-26 乗員の覚醒状態を判断する装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004290324A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009061240A1 (en) * 2007-11-05 2009-05-14 Autoliv Development Ab A vehicle safety system
JPWO2010143535A1 (ja) * 2009-06-08 2012-11-22 公立大学法人名古屋市立大学 眠気判定装置
JP2013027514A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Nissan Motor Co Ltd 運転者状態判定装置および運転者状態判定方法
JP2013216187A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Autoliv Development Ab シートベルト装置
KR101416522B1 (ko) * 2012-12-10 2014-07-09 계명대학교 산학협력단 차량 운전자 졸음운전 방지방법 및 그 시스템
KR101421057B1 (ko) * 2012-12-10 2014-07-22 계명대학교 산학협력단 차량 운전자 졸음상태 판단방법
JP2015080521A (ja) * 2013-10-21 2015-04-27 テイ・エス テック株式会社 覚醒装置、シート及び覚醒度判定方法
WO2015140273A3 (de) * 2014-03-19 2016-03-17 Takata AG Sicherheitsgurtanordnungen und verfahren zum bestimmen einer information bezüglich der herz- und/oder atemaktivität eines benutzers eines sicherheitsgurtes
JP2016106808A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 三菱自動車工業株式会社 乗員状態取得装置
JP2017190076A (ja) * 2016-04-14 2017-10-19 タカタ株式会社 バックル及び車載システム
JP2019055077A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 株式会社 メディカル プロジェクト 身体情報検出装置
WO2019107205A1 (ja) * 2017-12-01 2019-06-06 Joyson Safety Systems Japan株式会社 バックル、シートベルト装着状態検知システム及びシートベルト装着状態検知方法
KR102001436B1 (ko) * 2019-03-31 2019-10-02 리 엘리자베스 운전자의 생체정보 모니터링 시스템 및 방법
CN110770074A (zh) * 2017-06-20 2020-02-07 提爱思科技股份有限公司 车辆座椅

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009061240A1 (en) * 2007-11-05 2009-05-14 Autoliv Development Ab A vehicle safety system
US8979761B2 (en) 2009-06-08 2015-03-17 Nagoya City University Sleepiness assessment apparatus
JPWO2010143535A1 (ja) * 2009-06-08 2012-11-22 公立大学法人名古屋市立大学 眠気判定装置
JP5704612B2 (ja) * 2009-06-08 2015-04-22 公立大学法人名古屋市立大学 眠気判定装置
JP2013027514A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Nissan Motor Co Ltd 運転者状態判定装置および運転者状態判定方法
JP2013216187A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Autoliv Development Ab シートベルト装置
KR101421057B1 (ko) * 2012-12-10 2014-07-22 계명대학교 산학협력단 차량 운전자 졸음상태 판단방법
KR101416522B1 (ko) * 2012-12-10 2014-07-09 계명대학교 산학협력단 차량 운전자 졸음운전 방지방법 및 그 시스템
JP2015080521A (ja) * 2013-10-21 2015-04-27 テイ・エス テック株式会社 覚醒装置、シート及び覚醒度判定方法
WO2015060268A1 (ja) * 2013-10-21 2015-04-30 テイ・エス テック株式会社 覚醒装置、シート及び覚醒度判定方法
US10098578B2 (en) 2013-10-21 2018-10-16 Ts Tech Co., Ltd. Alertness device, seat, and method for determining alertness
CN105658145A (zh) * 2013-10-21 2016-06-08 提爱思科技股份有限公司 清醒装置、座椅及清醒度判断方法
CN105658145B (zh) * 2013-10-21 2019-06-21 提爱思科技股份有限公司 清醒装置、座椅及清醒度判断方法
WO2015140273A3 (de) * 2014-03-19 2016-03-17 Takata AG Sicherheitsgurtanordnungen und verfahren zum bestimmen einer information bezüglich der herz- und/oder atemaktivität eines benutzers eines sicherheitsgurtes
JP2016106808A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 三菱自動車工業株式会社 乗員状態取得装置
JP2017190076A (ja) * 2016-04-14 2017-10-19 タカタ株式会社 バックル及び車載システム
US11045145B2 (en) 2016-04-14 2021-06-29 Joyson Safety Systems Japan K.K. Buckle and on-vehicle system
CN110770074A (zh) * 2017-06-20 2020-02-07 提爱思科技股份有限公司 车辆座椅
JP2019055077A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 株式会社 メディカル プロジェクト 身体情報検出装置
WO2019107205A1 (ja) * 2017-12-01 2019-06-06 Joyson Safety Systems Japan株式会社 バックル、シートベルト装着状態検知システム及びシートベルト装着状態検知方法
JP2019098927A (ja) * 2017-12-01 2019-06-24 Joyson Safety Systems Japan株式会社 バックル、シートベルト装着状態検知システム及びシートベルト装着状態検知方法
KR102001436B1 (ko) * 2019-03-31 2019-10-02 리 엘리자베스 운전자의 생체정보 모니터링 시스템 및 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004290324A (ja) 乗員の覚醒状態を判断する装置
US7138922B2 (en) Drowsy driver monitoring and prevention system
KR100944095B1 (ko) 밀폐공기식 음(音) 센서를 사용한 운전자 졸음 경보 장치
US10434965B2 (en) Vehicular safety seat, controller coupled with vehicular safety seat, and vehicular safety seat system
US6195008B1 (en) Method and an apparatus for monitoring a seated person
US20080071177A1 (en) Bioinformation Sensor
US20170071525A1 (en) Device of drowsiness detection and alarm and method of the same
JP2006525579A (ja) 危難シグナリングシステム、危難シグナリングを可能にするボディエリアネットワーク、危難の条件をシグナリングする方法、及び危難シグナリングシステムを備える乗物
WO2007052729A1 (ja) 人の状態検出装置
JP6124011B2 (ja) 覚醒装置及びシート
SE517648C2 (sv) Förfarande och system för övervakning av en fordonsförare
JPS6015240A (ja) シートベルト装置
JPH02246837A (ja) 居眠り検出装置
JP2023093454A (ja) 異常検知装置
KR101416522B1 (ko) 차량 운전자 졸음운전 방지방법 및 그 시스템
KR20170036168A (ko) 차량 운전자 상태 모니터링 시스템 및 그 방법
JP2001236586A (ja) 車両用監視装置及び車両用監視システム
JP2006223635A (ja) 居眠り運転検出装置及び居眠り運転検出方法
KR20170127889A (ko) 졸음운전 방지 시스템 및 졸음운전 방지 방법
JP4395999B2 (ja) 着座モニター付きチャイルドシート
JP6597524B2 (ja) 生体情報記録装置
KR100637797B1 (ko) 무구속 호흡측정 기반 졸음 운전 검출 장치
JP2019036152A (ja) 異常検知装置及びシート
EP3862220A1 (en) Device and procedure for detecting the presence of a child on a car seat
KR20220082500A (ko) 운전자 및 차량 외, 내부의 직, 간접적인 영향 분석을 통한 졸음운전 방지 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051130

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070131