JP2004290274A

JP2004290274A - Golf club head

Info

Publication number: JP2004290274A
Application number: JP2003083537A
Authority: JP
Inventors: Makoto Yoshida; 吉田　　誠
Original assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date: 2003-03-25
Filing date: 2003-03-25
Publication date: 2004-10-21

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To improve the flexibility in the selection of materials and in the design of a golf club head with the welded part of a face member and a head body on the face by making the boundary between the welding material and the head body and the face member unnoticeable. <P>SOLUTION: The golf club head 1 comprises the face member F with part of the face 2a for hitting a ball and the head body H of a material different from the face member F, which are welded via the welding material 10. The face member F and the welding material 10 are of materials of the same color, and part of the welding material 10 constitutes the face 2a while existing on the surface of the head body H. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フェース部材とヘッド本体とを溶接して成るゴルフクラブヘッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ゴルフクラブヘッドの大型化や高反発化等に伴い、ボールを打撃するフェース部の肉厚は薄くなり、且つフェース面積が広くなる傾向となっている。このため、フェース部には、より高い強度や耐久性が必要とされている。この対策として、フェース部をヘッド本体とは別個のフェース部材とし、このフェース部材とヘッド本体とを溶接することが広く行われている。このようにすると、フェース部には特に高強度の材料を使用する一方、ヘッド本体には成形しやすい材料や比較的安価な材料等を使用することができる。
【０００３】
フェース部材は、ボールを打撃するフェース部以外の部分（クラウン部、ソール部、サイド部等）の一部を含むものと、フェース部のみから成るものの２種類に大別される。一般にゴルフクラブヘッドのフェース部の外面であるフェース面は、平面形状、あるいはバルジやロールを有し曲率の比較的小さい曲面形状を成している。そして、フェース部以外の部分はこのフェース部の周縁から屈曲してバックフェース方向に延在している。よって、フェース部材がフェース部以外の部分を含む場合は、フェース部材の形状は、フェース部を底面とするカップの様な形状（カップ型）や、断面コの字型の形状となる。またフェース部材がフェース部のみから成る場合は、フェース部材の形状は平面形状又は曲率の比較的小さい曲面形状のような板形状（プレート状）を成す。
【０００４】
板形状のフェース部材は、圧延板をプレスで曲げ加工することにより作製可能となる等、フェース部材の作製が容易である。また、フェース部材に用いられる高強度材料の中には鋳造や鍛造が難しい材料もあるので、形状が単純で加工が容易であると材料選択の自由度が広がる。このような理由により、板形状のフェース部材が広く採用されている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−８７４２９号公報（第１−２頁、第１−３図）
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
板形状のフェース部材は、ヘッド本体に設けた開口部にはめ込む形で固定され、溶接されるのが一般的であるが、板形状のフェース部材はフェース部以外の部分まで延在していないため、フェース部材とヘッド本体との隙間を埋める溶接材と他部材との境界がフェース面上に位置することとなる。一方、ゴルフクラブヘッドは一般に塗装等の表面処理が施されるが、フェース面に限っては塗装等を施さずに鏡面仕上げやサテン目研磨等により材料表面を露出させることも多い。かかるヘッドの外観（デザイン）がゴルファーに受け入れられていることや、フェース面上の塗装は反発性やスピン性能あるいは打感等に悪影響を与える可能性があること等がその理由として挙げられる。このように、フェース面に塗装を施さず材料表面を露出させると、フェース面上に存在する溶接材と他部材との境界が目視されることとなる。
【０００７】
溶接される部材と溶接材との材料が同一であれば、両者の色が同一であるので境界は目立たない。しかし、ヘッド本体とフェース部材とで材料が相違する場合は、溶接材の材料をこの両方に合わせることができない。したがって、溶接材の材料を一方の部材に一致させたとしても、もう一方の部材とは材料が異なり、材料色差が発生することとなる。よって、従来は、溶接材とヘッド本体及びフェース部材との境界を塗装で隠蔽したり、この境界にサテン目研磨を施して境界を目立ちにくい様にしていた。そのため、ヘッドの表面処理が制限され、ヘッドのデザインにおいて大きな制約となっていた。また、ヘッド本体とフェース部材が異なる材料で、且つ両者間の材料色差が少ないものを選択できる可能性もあるが、その場合は材料選択の自由度が著しく低下することとなる。
【０００８】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、フェース部材とヘッド本体との溶接部分がフェース面上に存在するゴルフクラブヘッドにおいて、溶接材とヘッド本体及びフェース部材との境界を目立たなくするとともに、材料選択の自由度及びデザイン選択の自由度を高めることを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明では、ボールを打撃するフェース面の一部を有するフェース部材と、このフェース部材とは異なる材料のヘッド本体とが、溶接材を介して溶接されており、前記フェース部材と前記溶接材とは同一色の材料とするとともに、前記溶接材の一部は、ヘッド本体の表面に存在しつつフェース面を構成していることを特徴とするゴルフクラブヘッドとしている。
【００１０】
この場合、フェース部材はフェース面の全部を有しておらず一部のみを有するものであるから、フェース部材と溶接材との境界の少なくとも一部はフェース面に位置することとなる。このフェース部材と溶接材とを同一色の材料としているので、この境界は目視しても目立たない。したがって、鏡面仕上げやサテン目研磨、あるいは透明なクリア塗装等、材料を目視可能な表面処理を採用してもフェース部材と溶接材との境界が目立たなくなる。
【００１１】
更に、溶接材の一部は、ヘッド本体の表面に存在しつつフェース面を構成している。そうすると、フェース面の内側に存在するヘッド本体の表面が溶接材により覆われる。その結果、フェース面を構成する部材は、同一色の材料から成る部分、即ちフェース部材及び溶接材の部分が増加するので、フェース面を構成する部材のうち色差の無い部分が増加することになる。さらに、ヘッド本体とフェース部材とは材料が異なっているので、ヘッド本体には成形しやすい材料を用い、フェース部材には高強度の材料を用いるなど、各部材を最適な材料とすることができる。
【００１２】
また、前記ヘッド本体と前記溶接材とのヘッド表面における境界はフェース面周縁の稜線に位置する構成としてもよい。このようにすると、ヘッド本体と溶接材とのヘッド表面における境界はフェース面周縁の稜線に位置しているため、フェース面内にはヘッド本体と溶接材との境界が存在しなくなる。よって、ヘッド本体と溶接材との境界を隠蔽するためにフェース面の表面を色つき塗装等する必要がなくなる。また、ヘッド本体と溶接材とのヘッド表面における境界が稜線と重なり、境界線と稜線が一致することになるので、この境界は色つき塗装等で隠蔽しなくても目立たない。
【００１３】
また、ヘッドの表面上に施された表面処理が、前記ヘッド本体と前記溶接材とのヘッド表面における境界を隠蔽している構成としてもよい。このようにすると、ヘッド本体と溶接材とのヘッド表面における境界は色つき塗装等の表面処理により隠蔽されているので、両者間の境界は目視されることがなく目立たなくなる。よって、両者の材料色を合致させる必要も無くなる。
【００１４】
前記フェース部材の外面、前記溶接材の外面、及び、前記フェース部材と前記溶接材との境界は、フェース面上において目視できる状態としてもよい。このようにすると、フェース部材の外面全体と、その周囲に位置するフェース部材と溶接材との境界と、さらにその周囲に位置する溶接材の外面とを、鏡面仕上げや透明塗装等、ヘッド基体材料自体の色彩や光沢等を生かした外観とすることができる。なお、目視できる状態とは、フェース部材や溶接材等の材料自体の表面を目視できる状態であることをいい、これらの材料自体が露出している場合の他、これらの材料の表面に透明あるいは半透明の塗装（クリア塗装やカラークリア塗装等）が施されている場合等も含む。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態であるゴルフクラブヘッド（単にヘッドなどともいう）を図面に基づき説明する。図１は、本発明の第一実施形態に係るゴルフクラブヘッド１の断面図であり、図２はこのヘッド１の作製手順を示す斜視図である。このヘッド１はいわゆるウッド型で、中空部Ｔを有する中空ヘッドであって、板形状（プレート状）でチタン合金からなるフェース部材Ｆと、このフェース部材２とは異なる組成のチタン合金からなるヘッド本体Ｈとを、溶接材１０を介して溶接したものである。
【００１６】
図１及び図２（ｃ）に示すように、このヘッド１は、ボールを打撃するフェース面２ａを外面とするフェース部２と、ヘッド１の上面を構成するクラウン部３と、ヘッド１の底面を構成するソール部４と、これらクラウン部３とソール部４との間にのびヘッド１の側面を構成するサイド部５と、ヘッド１のヒール側に設けられシャフト（図示しない）を挿入接着するホーゼル孔７を備えたホーゼル部６と、から成る。
【００１７】
このヘッド１の構造の理解を容易とするため、先ずヘッド１の作製手順を説明しておく。まず図２の（ａ）に示すように、ヘッド本体Ｈは、その前面側（フェース面２ａ側）に開口部８を有している。この開口部８は、フェース面２ａ周縁の稜線１５から数ｍｍ程度フェース中央寄りの位置に、稜線１５に略沿って設けられている。したがって、開口部８の輪郭形状は、稜線１５の形状を略倣った形状とされている。フェース面２ａ周縁の稜線１５とは、フェース面２ａと、フェース面以外の面（クラウン部３の外面であるクラウン面、ソール部４の外面であるソール面、及び、サイド部５の外面であるサイド面等）を区分けする稜線のことである。そして、フェース部材Ｆは開口部８と略同一の輪郭形状をなし且つ開口部８よりも一回り小さい板状の部材である。このフェース部材Ｆをヘッド本体Ｈの開口部８に取り付けて溶接する。なお、ヘッド１はいわゆるウッド型であり、そのフェース面２ａはバルジ及びロールを有するので、それに対応すべくフェース部材Ｆは比較的大きな曲率半径（曲率半径が２５４ｍｍ〜３８１ｍｍ程度）で緩やかに曲げられている。
【００１８】
ヘッド本体Ｈとフェース部材Ｆを溶接すると、図２（ｂ）に示すように、フェース面２ａの溶接部分に溶接材（溶接ビードとも称される）１０が盛り上がった状態となる。この図２（ｂ）の状態のヘッド１の断面図が図３である。次に、この溶接材１０を研磨等で切削除去して図２（ｃ）及び図１に示すようにフェース面２ａの全体を滑らかにし、その後仕上げ研磨や塗装などの仕上げ工程を経てヘッド１が完成する。
【００１９】
前述のように、フェース部材Ｆはヘッド本体Ｈの開口部８よりも一回り小さいため、フェース部材Ｆとヘッド本体Ｈの間には溶接部隙間１２が存在する（図１参照）。溶接材１０は、この溶接部隙間１２に入り込んで溶接部隙間１２を埋めるとともに、さらにヘッド１の内面にまで至っている。このように溶接材１０が溶接部隙間１２に入り込むことにより溶接強度が高まる。
【００２０】
ヘッド１の溶接部分（図１の円内）を拡大した断面図が図４である。ボールを打撃する部位であるフェース面２ａは、フェース面２ａ周縁の稜線１５により囲まれた領域であるが、本第一実施形態に係るヘッド１では、フェース面２ａはフェース部材Ｆと溶接材１０との２者のみにより形成されている。即ち、ヘッド本体Ｈはフェース面２ａに露出していない。これは、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド１表面における境界１３が、フェース面２ａ周縁の稜線１５に位置しているからである。そのようにするため、溶接材１０の一部を、ヘッド本体Ｈの表面に存在しつつフェース面２ａを構成するヘッド本体被覆溶接材１０ａとした。即ち、ヘッド本体Ｈのうちフェース面２ａの内側に存在する部分の表面を溶接材１０で覆い、ヘッド本体被覆溶接材１０ａを形成した。このヘッド本体被覆溶接材１０ａは、ヘッド本体Ｈのフェース面２ａ側に存在しかつその表面がフェース面２ａとなっている。このようなヘッド本体被覆溶接材１０ａを設けることができたのは、ヘッド本体Ｈのうちフェース面２ａの内側に存在する部分が、フェース面２ａよりもバックフェース側に後退しているからである。つまり、フェース面２ａはその全体が滑らかな曲面であるから、ヘッド本体被覆溶接材１０ａを設けるためには、ヘッド本体Ｈのうちフェース面２ａの内側に存在する部分をフェース面２ａよりもバックフェース側に後退させる必要がある。この後退した部分を溶接材１０で充填することにより、ヘッド本体被覆溶接材１０ａが形成されることになる。
【００２１】
ヘッド本体被覆溶接材１０ａは、溶接部隙間１２から、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド１表面における境界１３に至るまで連続して延在するとともに、溶接部隙間１２側から境界１３側に向かって徐々にその肉厚が薄くなっていく。そして、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド１表面における境界１３（即ち、フェース面２ａ周縁の稜線１５）においてその肉厚が無くなる。そのようにするため、ヘッド本体Ｈの表面うちのフェース面２ａ側の面１６は、フェース面２ａと略平行とせず傾斜させており、フェース面２ａと面１６との間隔がフェース面２ａ周縁の稜線１５から溶接部隙間１２に向かって徐々に広くなるようにされている。
【００２２】
フェース部材Ｆと溶接材１０は同一のチタン合金から成るため、両者間には材料色差が無く同一色である。よって、フェース部材Ｆと溶接材１０とのフェース面２ａ上における境界１４は目立たない。一方、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とは異なる組成のチタン合金であり材料色差があるが、これらの間のヘッド１表面における境界１３の位置はフェース面２ａ周縁の稜線１５と一致している。したがって、この境界１３がフェース面２ａ内には無く、境界１３を隠蔽するためにフェース面２ａの表面を色つき塗装等する必要がなくなり、フェース面２ａにおけるデザイン選択の自由度が高くなる。また、この境界１３が稜線１５と重なり、両者が一致することになるので、境界１３が目立たなくなる。
【００２３】
このヘッド１では、フェース面２ａ及びソール部４の外面を除く外面全体において、色つき塗装１７で塗装されている（図４参照、図１において記載を省略。）。したがって、図４に示すように、クラウン部３において、色つき塗装１７にて塗装された部分は、フェース面２ａ周縁の稜線１５までであり、フェース部材Ｆの外面１８と、フェース部材Ｆと溶接材１０とのフェース面２ａ上における境界１４と、溶接材１０の外面１９とは、いずれも塗装されていない。その結果、フェース面２ａの全面に亘って、フェース部材Ｆ及び溶接材１０がフェース面２ａとして露出している。そして、フェース面２ａ全体が鏡面仕上げされている。よって、フェース部材Ｆの外面１８と、フェース部材Ｆと溶接材１０とのフェース面２ａ上における境界１４と、溶接材１０の外面１９はフェース面２ａ上においていずれも目視できる状態である。
【００２４】
このような状態のヘッド１の外観は良好である。即ち、フェース部材Ｆと溶接材１０は同一の材料であるため同一色であり、境界１４は目立たない。また、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド１表面における境界１３はフェース面２ａ周縁の稜線１５と一致しておりフェース面２ａ内になく、かつ稜線１５と一致しているので目立たない。このように、ヘッド１では、ヘッド本体Ｈと溶接材１０との境界を隠蔽するためにフェース面２ａの表面を色つき塗装する必要がなくなり、フェース面２ａにおけるデザイン選択の自由度が高くなる。また、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド１表面における境界１３における材料色差があってもこの境界１３は目立たないため、ヘッド本体Ｈとフェース部材Ｆとの材料色を合致させる必要がなく、材料選択の自由度が高くなる。なお、本ヘッド１では、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド１表面における境界１３とフェース面２ａ周縁の稜線１５とが一致しているので、色つき塗装１７が無くクラウン部３の外面が露出していても、境界１３は目立たない。
【００２５】
また、ヘッド本体Ｈの表面（フェース面２ａ側）に、溶接材１０の一部であるヘッド本体被覆溶接材１０ａが存在し、このヘッド本体被覆溶接材１０ａがフェース面２ａを構成することにより、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド１表面における境界１３の位置を、ヘッド本体Ｈの溶接部隙間１２に面しフェース部材Ｆの側面に対向する対向面９の位置よりも、フェース面２ａの周縁側にすることができる。本ヘッド１では、境界１３の位置を、フェース面２ａ周縁の稜線１５の位置とした。したがって、フェース面２ａを構成する部材は、同一色の材料から成る部分、即ちフェース部材Ｆ及び溶接材１０の部分が増加し、ヘッド１ではフェース面２ａの全体がフェース部材Ｆ及び溶接材１０により構成されている。よって、フェース面２ａを構成する部材のうち材料色差のない部分が増加しており、本ヘッド２０では、フェース面２ａの全体がフェース部材Ｆ及び溶接材１０で構成されている。そのため、フェース面２ａ全体において、色つき塗装等で隠蔽をしなくても境界が目立たないようになっている。このように、ヘッド本体被覆溶接材１０ａを設けることにより、フェース面２ａのデザイン選択の自由度がより一層高くなっている。
【００２６】
図５は、本発明の第二実施形態に係るヘッド２０における溶接部分付近の拡大断面図である。また図９は、従来例のヘッド６０における溶接部分付近の拡大断面図である。このヘッド２０では、第一実施形態に係るヘッド１と同様、ヘッド本体被覆溶接材１０ａを設けている。よって、ヘッド本体被覆溶接材１０ａを有さない従来例のヘッド６０と比較して、溶接材１０の外面１９の部分がフェース面２ａ上において広くなっている。つまり、ヘッド６０と比較した場合、ヘッド２０では、ヘッド本体被覆溶接材１０ａを設けることにより溶接材１０の外面１９がフェース面２ａの周縁にむかって拡張されている。但しヘッド２０は、ヘッド１と異なり、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド表面における境界１３がフェース面２ａ周縁の稜線１５と一致しておらず、この境界１３はフェース面２ａ内に位置している。そして、色つき塗装１７による塗装範囲は、クラウン部３の外面からフェース面２ａ周縁の稜線１５を超えて、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド表面における境界１３とフェース部材Ｆと溶接材１０とのフェース面２ａ上における境界１４との間にまで至っている。一方、溶接材１０の外面１９及びフェース部材Ｆの外面１８は未塗装で、表面が鏡面仕上げされている。このようにすると、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド１表面における境界１３は表面処理である色つき塗装１７で隠蔽されているので、溶接材１０とヘッド本体Ｈの色差は目立たなくなる。なお、色つき塗装とは、塗装される材料（下地）の表面を隠蔽する有色の塗料のことであり、下地が透けて見えるようなクリア塗料やカラークリア塗料のような透明あるいは半透明の塗料は含まない。
【００２７】
一方、溶接材１０とフェース部材Ｆとは同一の材料で同一色であるため、フェース部材Ｆと溶接材１０とのフェース面２ａ上における境界１４は目立たない。したがって、溶接材１０の外面１９及びフェース部材Ｆの外面１８を未塗装又はクリア塗装等として目視できる状態としても良好な外観となる。以上のように、ヘッド２０においては、ヘッド本体被覆溶接材１０ａの存在により、目視できる状態としても良好な外観を得られる範囲が、従来例のヘッド６０と比較して広くなっており、デザイン選択の自由度が高くなっている。また、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド１表面における境界１３を色つき塗装１７で隠蔽しているため、ヘッド本体Ｈと溶接材１０の材料色を合致させる必要がない。よって、ヘッド本体Ｈ及びフェース部材Ｆの材料選択の自由度が高くなる。
【００２８】
本発明では、このヘッド２０のようにフェース面２ａの一部が色つき塗装１７等にて表面処理され、ヘッド材料（素材）が隠蔽されていてもよいが、好ましくは、フェース面２ａの全体を目視可能とすることが好ましい。このようにすると、フェース面２ａの全体を、鏡面仕上げや透明塗装等、ヘッド材料自体の色を生かした外観とすることができる。このような外観はゴルファーに広く受け入れられている。
【００２９】
本発明では、溶接材１０とフェース部材Ｆとは同一色の材料とするが、好ましくは、溶接材１０とフェース部材Ｆとを同一の材料とするのがよい。同一の材料とすると両者間の溶接強度が極めて向上し、打球時に特に大きな応力が作用する溶接材１０とフェース部材Ｆとの境界面における接合強度を大きくすることができる。図４〜図７に示すように、ヘッド本体被覆溶接材１０ａを有する場合は、ヘッド本体Ｈの表面うちのフェース面２ａ側の面１６が、打撃時にフェース面２ａに作用する応力を受けることになる。この面１６はフェース面２ａと略垂直でなく、フェース面２ａと略対向するようになっているので、面１６がバックアップ面となり打撃時の応力を支持できる。これに対して、図４〜図８に記載のように、フェース部材Ｆの側面Ｆ１が、断面視においてフェース面２ａに対して略垂直な面となっている場合は、打球時にフェース面２ａに作用する衝撃力を側面Ｆ１で受けることは困難であり、溶接材１０とフェース部材Ｆとの間にはせん断応力が作用することになる。このように、溶接材１０とフェース部材Ｆとの接合強度を考えると、溶接材１０とヘッド本体Ｈとの間のそれと比較して、接合面の形状からは不利な条件となっている。よってこの場合、溶接材１０の材料を、ヘッド本体Ｈと同一とするのではなく、フェース部材Ｆと同一とすることにより、形状上不利な部分の接合強度を向上させることができ、ヘッドのフェース部２の強度を高める上で極めて有利となる。
【００３０】
ヘッド本体被覆溶接材１０ａを設ける場合、ヘッド本体Ｈの表面うちのフェース面２ａ側の面１６をフェース面２ａからバックフェース側に後退させるが、この面１６の形状は、ヘッド１やヘッド２０のそれに限定されず、ヘッド本体被覆溶接材１０ａを設けることができればよい。例えば、図６に示す第三実施形態のヘッド３０のようにしてもよい。このヘッド３０では、ヘッド１と同様、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド１表面における境界１３とフェース面２ａ周縁の稜線１５とを一致させているが、面１６の断面形状は、この境界１３に隣接して設けた段差１６ａによりヘッド本体Ｈをバックフェース側に後退させるとともに、フェース面２ａに略沿った面１６ｂを備えた形状としている。
【００３１】
このように、面１６の断面形状は種々のものが採用できる。即ち、この面１６の断面形状は、図４のヘッド１の場合のように、フェース面２ａに対して傾斜した直線状としてもよく、図５のヘッド２０のように円弧状でもよく、図６のヘッド３０のように段差を有するようなものでもよく、特に限定されない。ヘッド本体Ｈの表面うちのフェース面２ａ側の面１６をこのような断面形状とする手法としては、ヘッド本体Ｈの金型をその形状としてもよく、ヘッド本体Ｈを成形後に研削やＮＣ加工を行っても良い。
【００３２】
図５のヘッド２０のように、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド表面における境界１３がフェース面２ａ内に位置する場合で、かつこの境界１３を色つき塗装１７等の表面処理で隠蔽する場合、この表面処理の範囲は、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド表面における境界１３の位置と略一致させるのが好ましい。このようにすると、色つき塗装１７等の表面処理の範囲が最小限となり、フェース面２ａのデザイン選択上の制約を少なくすることができる。
【００３３】
ヘッド本体Ｈやフェース部材Ｆの材料は限定せず、異なる材料であれば良い。例えば、ヘッド本体Ｈ及びフェース部材Ｆとしては、６−４Ｔｉ（Ｔｉ−６Ａｌ−４Ｖ）、１５−３−３−３Ｔｉ（Ｔｉ−１５Ｖ−３Ｃｒ−３Ｓｎ−３Ａｌ）等のチタン合金、純チタン、ＳＵＳ６３０や４５５マレージング鋼などのステンレス合金等を使用しうる。また、フェース部材Ｆとしては、さらに日本鋼管株式会社製の品名ＳＰ−７００（Ｔｉ−４．５Ａｌ−３Ｖ−２Ｆｅ−２Ｍｏ）、大同特殊鋼株式会社製の登録商標ＤＡＴ５５Ｇ（Ｔｉ−１５Ｖ−６Ｃｒ−４Ａｌ）、株式会社神戸製鋼所製のβチタン合金である品名ＴＶＣ（Ｔｉ−１３Ｖ−１１Ｃｒ−３Ａｌ）等の高強度材料を使用しうる。
【００３４】
図４に示すように、ヘッド本体Ｈのうち、溶接部隙間１２に面しフェース部材Ｆと対向する対向面９の、フェース面２ａと略垂直な方向の厚みをＴ１とし、対向面９のフェース面２ａ側端（Ｔ１＝０ｍｍの場合は、ヘッド本体Ｈの溶接部隙間１２に面した部分のうちのフェース部材Ｆに最も近い突端）からヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド１表面における境界１３までの、フェース面２ａと略垂直な方向の厚みをＴ２とし、溶接部隙間１２の隙間幅をＴ３とするとき、Ｔ１は０．３ｍｍ〜２．５ｍｍが好ましく、さらには０．５ｍｍ〜２．０ｍｍがより好ましい。Ｔ１が小さすぎると溶接強度が低下しやすく、大きすぎるとヘッドの肉厚が大となりヘッド重量が増加してしまうからである。
【００３５】
Ｔ２は０．３ｍｍ〜２．０ｍｍが好ましく、さらには０．５ｍｍ〜１．０ｍｍがより好ましい。Ｔ２が小さすぎると、フェース面２ａの研磨量のバラツキによりヘッド本体被覆溶接材１０ａ部分の一部又は全部がフェース面２ａに露出しやすくなり、大きすぎるとヘッド本体被覆溶接材１０ａの肉厚が大となり、溶接時間が不必要に長くなるからである。また、（Ｔ１＋Ｔ２）の値は０．６ｍｍ〜３．５ｍｍが好ましく、さらには１．０ｍｍ〜３．０ｍｍがより好ましい。小さすぎると溶接強度が低下しやすく、大きすぎるとヘッド重量の増加や、フェース剛性上昇による反発低下という欠点が生ずるからである。Ｔ３は、１．０ｍｍ〜３．０ｍｍが好ましく、さらに１．５ｍｍ〜２．０ｍｍがより好ましい。小さすぎると溶接による接合強度が低下する傾向となり、大きすぎると溶接の作業性が低下し、接合部分の強度も低下する傾向となる。
【００３６】
第二実施形態に係るヘッド２０のように、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド表面における境界１３がフェース面２ａ上に存在する場合であって、色つき塗装１７等の表面処理により境界１３を隠蔽する場合、フェース面２ａの周囲に存在するこの表面処理領域の、フェース面２ａにおける幅（境界１５と表面処理領域末端１７ａで囲まれる領域の幅）Ｗは、２ｍｍ以下が好ましく、さらには１ｍｍ以下がより好ましい。Ｗが大きいと、フェース面２ａ上において色つき塗装１７等の表面処理をする領域が大きくなり、デザイン選択の自由度が低くなるからである。一方、Ｗが２ｍｍ以下、さらには１ｍｍ以下であれば、フェース面２ａの周囲付近のごく一部においてのみ表面処理の制約を受けるにすぎず、デザイン選択上の制約は極めて少なくなる。
【００３７】
ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド表面における境界１３を隠蔽する表面処理としては、前述の色つき塗装の他、メッキ、溶射、ＣＶＤ（ＣｈｅｍｉｃａｌＶａｐｏｒｄｅｐｏｓｉｔｉｏｎ）やＰＶＤ（ＰｈｙｓｉｃａｌＶａｐｏｒＤｅｐｏｓｉｔｉｏｎ）などの蒸着、等を用いることができる。
【００３８】
なお、本発明においては、図４乃至図６におけるヘッド本体Ｈのように、ヘッド本体Ｈのフェース面２ａ側周縁部４１が屈曲してフェース部２の一部をなし、フェース面２ａに略沿った内面１１を有するものに限定されず、図７に示す第四実施形態のヘッド４０のように、ヘッド本体Ｈのフェース面２ａ側周縁部４１が屈曲していないものでもよい。但し、このような内面１１があると、フェース部材Ｆの位置決めが容易となって溶接の作業性が向上し、また、ヘッド本体Ｈの表面うちのフェース面２ａ側の面１６の面積が増えて、溶接材１０をバックフェース側から支持（バックアップ）する部分が増加するため、強度上も有利である。
【００３９】
また、本発明は、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド１表面における境界１３が、フェース面２ａ内にある場合又はフェース面２ａ周縁の稜線１５の位置にある場合に限定されず、フェース面２ａ以外のヘッド外面（クラウン面、サイド面、ソール面等）にある場合も含む。例えば図８に示す第五実施形態に係るヘッド５０のように、この境界１３がクラウン部３の外面に存在する場合などでもよい。この場合は、クラウン部３の外面即ちクラウン面に色つき塗装１７等の表面処理を行うと、ヘッド本体Ｈと溶接材１０とのヘッド１表面における境界１３が隠蔽されることになる。
【００４０】
【実施例】
実施例及び比較例を作製して、本発明の効果を確認した。比較例１及び比較例２は、図９に記載した従来ヘッドの構造とした。これに対して、実施例は、図４に記載した第一実施形態の構造とした。また、比較例１、２及び実施例の全てのヘッドに関し、フェース面全面の表面処理を鏡面仕上げとした。そして、それぞれのフェース面上における溶接跡の有無を目視により検査した。この結果を下記の表１に示す。
【００４１】
【表１】

【００４２】
なお、表１中、ＤＡＴ５５Ｇとは、前述の通り、大同特殊鋼株式会社製のチタン合金の登録商標であり、その組成は、（Ｔｉ−１５Ｖ−６Ｃｒ−４Ａｌ）である。全ての比較例及び実施例において、ヘッド本体はロストワックス精密鋳造法により作製し、フェース部材は冷間圧延により作製した圧延材料を所定形状に打ち抜き、これをプレスで曲げ加工することにより作製した。また、実施例において、図４に示すＴ１は１ｍｍ、Ｔ２は１ｍｍ、（Ｔ１＋Ｔ２）は２ｍｍ、Ｔ３は１．５ｍｍとした。表１に示すように、比較例１及び２では、材料種類が互いに異なる境界において溶接跡が目視により確認されたが、実施例では、フェース面内において溶接跡が目視により確認されなかった。
【００４３】
【発明の効果】
フェース部材とヘッド本体との溶接部分がフェース面上に存在するゴルフクラブヘッドにおいて、フェース部材とヘッド本体が異なる材料であっても、溶接材とヘッド本体及びフェース部材との境界を目立たなくするとともに、材料選択の自由度及びデザイン選択の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第一実施形態に係るゴルフクラブヘッドの断面図である。
【図２】本発明に係るヘッドの作製手順を示す斜視図である。
【図３】図２の（ｂ）の状態における、第一実施形態のヘッドの断面図である。
【図４】図１のヘッドの溶接部分（図１の円内）を拡大した断面図である。
【図５】本発明の第二実施形態に係るヘッドにおける溶接部分付近の拡大断面図である。
【図６】本発明の第三実施形態に係るヘッドにおける溶接部分付近の拡大断面図である。
【図７】本発明の第四実施形態に係るヘッドにおける溶接部分付近の拡大断面図である。
【図８】本発明の第五実施形態に係るヘッドにおける溶接部分付近の拡大断面図である。
【図９】従来例のヘッドにおける溶接部分付近の拡大断面図である。
【符号の説明】
１ゴルフクラブヘッド
２フェース部
２ａフェース面
３クラウン部
４ソール部
５サイド部
６ホーゼル部
８開口部
９対向面
１０溶接材
１０ａヘッド本体被覆溶接材
１２溶接部隙間
１３ヘッド本体と溶接材とのヘッド表面における境界
１４フェース部材と溶接材とのフェース面上における境界
１５フェース面周縁の稜線
１７色つき塗装
１８フェース部材の外面
１９溶接材の外面
Ｆフェース部材
Ｈヘッド本体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a golf club head formed by welding a face member and a head body.
[0002]
[Prior art]
With the increase in size and rebound of golf club heads, the thickness of the face portion for hitting the ball tends to be reduced and the face area tends to be increased. For this reason, higher strength and durability are required for the face portion. As a countermeasure, it is widely practiced to use a face member that is a face member separate from the head body and weld the face member to the head body. In this way, a material having a particularly high strength can be used for the face portion, while a material that can be easily molded or a relatively inexpensive material can be used for the head body.
[0003]
Face members are roughly classified into two types: those including a part of a portion other than the face portion for hitting the ball (a crown portion, a sole portion, a side portion, and the like) and those including only the face portion. In general, the face surface, which is the outer surface of the face portion of the golf club head, has a flat shape or a curved shape having a bulge and a roll and having a relatively small curvature. The portions other than the face portion are bent from the periphery of the face portion and extend in the back face direction. Therefore, when the face member includes a portion other than the face portion, the shape of the face member is a cup-like shape (cup shape) having the face portion as a bottom surface or a U-shaped cross section. When the face member is composed only of the face portion, the shape of the face member is a plate shape (plate shape) such as a planar shape or a curved shape with a relatively small curvature.
[0004]
A plate-shaped face member can be easily manufactured by bending a rolled plate with a press. In addition, since some high-strength materials used for the face member are difficult to cast or forge, the degree of freedom in material selection is broadened if the shape is simple and the processing is easy. For these reasons, plate-shaped face members are widely used (see, for example, Patent Document 1).
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Unexamined Patent Publication No. 2001-87429 (page 1-2, FIG. 1-3)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The plate-shaped face member is generally fixed and welded into the opening provided in the head body, but the plate-shaped face member does not extend to any part other than the face portion. The boundary between the welding material and the other member that fills the gap between the face member and the head main body is located on the face surface. On the other hand, a golf club head is generally subjected to a surface treatment such as painting, but the surface of the material is often exposed by mirror finishing or satin stitch polishing without being painted on the face surface. The reason is that the appearance (design) of the head is accepted by the golfer, and that the coating on the face surface may adversely affect the resilience, spin performance, feel and the like. As described above, when the material surface is exposed without coating the face surface, the boundary between the welding material and the other member existing on the face surface is visually observed.
[0007]
If the material of the member to be welded and the welding material are the same, the color of both is the same, so the boundary is not noticeable. However, if the material differs between the head body and the face member, the material of the welding material cannot be matched to both. Therefore, even if the material of the welding material is matched with one member, the material is different from the other member, and a material color difference is generated. Therefore, conventionally, the boundary between the welding material, the head main body, and the face member is concealed by painting, or the boundary is polished to make the boundary inconspicuous. For this reason, the surface treatment of the head is limited, which is a major limitation in the head design. In addition, there is a possibility that the head main body and the face member can be selected from different materials and having a small material color difference between them, but in this case, the degree of freedom in selecting the material is significantly reduced.
[0008]
The present invention has been made in view of such circumstances, and in a golf club head in which a welded portion between the face member and the head main body exists on the face surface, the boundary between the welding material, the head main body, and the face member is inconspicuous. In addition, an object is to increase the freedom of material selection and design selection.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, in the present invention, a face member having a part of a face surface for hitting a ball and a head body made of a material different from the face member are welded via a welding material. The face member and the welding material are made of the same color material, and a part of the welding material is present on the surface of the head main body and constitutes a face surface. Yes.
[0010]
In this case, since the face member does not have the entire face surface but only a part thereof, at least a part of the boundary between the face member and the welding material is located on the face surface. Since the face member and the welding material are made of the same color material, this boundary is not noticeable even when visually observed. Therefore, even if a surface treatment that allows visual observation of the material, such as mirror finishing, satin polishing, or transparent clear coating, is adopted, the boundary between the face member and the welding material becomes inconspicuous.
[0011]
Further, a part of the welding material forms the face surface while existing on the surface of the head main body. Then, the surface of the head main body existing inside the face surface is covered with the welding material. As a result, the members constituting the face surface are increased in the number of parts made of the same color material, that is, the face member and the weld material, and therefore, the portion having no color difference among the members forming the face surface is increased. . Furthermore, since the head body and the face member are made of different materials, it is possible to make each member an optimum material by using a material that can be easily molded for the head body and a high-strength material for the face member. .
[0012]
Further, the boundary between the head body and the welding material on the head surface may be located on the ridge line of the peripheral edge of the face surface. In this case, the boundary between the head main body and the welding material on the head surface is located at the ridge line of the peripheral edge of the face surface, so that the boundary between the head main body and the welding material does not exist in the face surface. Accordingly, it is not necessary to color the surface of the face surface to conceal the boundary between the head body and the welding material. In addition, since the boundary between the head body and the welding material on the head surface overlaps with the ridgeline and the boundary line and the ridgeline coincide with each other, this boundary is not noticeable even if it is not concealed with colored paint or the like.
[0013]
Further, the surface treatment applied on the surface of the head may be configured to conceal the boundary on the head surface between the head main body and the welding material. In this case, the boundary between the head main body and the welding material on the head surface is concealed by surface treatment such as colored coating, so that the boundary between the two is not visually recognized and is inconspicuous. Therefore, it is not necessary to match both material colors.
[0014]
The outer surface of the face member, the outer surface of the welding material, and the boundary between the face member and the welding material may be visible on the face surface. In this way, the head base material, such as mirror finish or transparent coating, is applied to the entire outer surface of the face member, the boundary between the face member and the welding material located around the face member, and the outer surface of the welding material located around the face member. It can have an appearance that makes use of its own color and gloss. The visible state means a state where the surface of the material itself such as the face member and the welding material can be visually observed. In addition to the case where these materials themselves are exposed, the surface of these materials is transparent or This includes cases where translucent paint (clear paint, color clear paint, etc.) is applied.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a golf club head (also referred to simply as a head) according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a cross-sectional view of a golf club head 1 according to a first embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a perspective view showing a manufacturing procedure of the head 1. The head 1 is a so-called wood-type hollow head having a hollow portion T, a plate-shaped (plate-shaped) face member F made of a titanium alloy, and a head made of a titanium alloy having a composition different from that of the face member 2. The main body H is welded via the welding material 10.
[0016]
As shown in FIGS. 1 and 2C, the head 1 includes a face portion 2 having a face surface 2 a for hitting a ball as an outer surface, a crown portion 3 constituting an upper surface of the head 1, and a bottom surface of the head 1. And a side portion 5 constituting the side surface of the head 1 between the crown portion 3 and the sole portion 4 and a shaft (not shown) provided on the heel side of the head 1 is inserted and bonded. And a hosel portion 6 having a hosel hole 7.
[0017]
In order to facilitate understanding of the structure of the head 1, the manufacturing procedure of the head 1 will be described first. First, as shown in FIG. 2A, the head main body H has an opening 8 on the front surface side (face surface 2a side). The opening 8 is provided substantially along the ridge line 15 at a position near the center of the face by a few millimeters from the ridge line 15 on the periphery of the face surface 2a. Therefore, the contour shape of the opening 8 is a shape that substantially follows the shape of the ridge line 15. The ridgeline 15 on the periphery of the face surface 2a is the face surface 2a and a surface other than the face surface (a crown surface that is an outer surface of the crown portion 3, a sole surface that is an outer surface of the sole portion 4, and an outer surface of the side portion 5. It is a ridge line that divides a side surface. The face member F is a plate-like member that has substantially the same contour shape as the opening 8 and is slightly smaller than the opening 8. The face member F is attached to the opening 8 of the head body H and welded. The head 1 is a so-called wood type, and its face surface 2a has bulges and rolls, so that the face member F is gently bent with a relatively large radius of curvature (the radius of curvature is about 254 mm to 381 mm) to accommodate it. ing.
[0018]
When the head main body H and the face member F are welded, as shown in FIG. 2B, a welding material (also referred to as a weld bead) 10 is raised at the welded portion of the face surface 2a. FIG. 3 is a sectional view of the head 1 in the state shown in FIG. Next, the welding material 10 is cut and removed by polishing or the like to smooth the entire face surface 2a as shown in FIGS. 2 (c) and 1, and then the head 1 is subjected to a finishing process such as finish polishing and painting. Complete.
[0019]
As described above, since the face member F is slightly smaller than the opening 8 of the head body H, a weld gap 12 exists between the face member F and the head body H (see FIG. 1). The welding material 10 enters the welded portion gap 12 to fill the welded portion gap 12 and further reaches the inner surface of the head 1. In this way, the welding strength is increased by the welding material 10 entering the welded portion gap 12.
[0020]
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of the welded portion of the head 1 (inside the circle in FIG. 1). The face surface 2a, which is a portion hitting the ball, is a region surrounded by the ridge line 15 at the periphery of the face surface 2a. However, in the head 1 according to the first embodiment, the face surface 2a is the face member F and the welding material 10. It is formed only by two people. That is, the head body H is not exposed on the face surface 2a. This is because the boundary 13 of the head body H and the welding material 10 on the surface of the head 1 is located on the ridge line 15 on the periphery of the face surface 2a. In order to do so, a part of the welding material 10 is a head main body covering welding material 10a that forms the face surface 2a while existing on the surface of the head main body H. That is, the surface of the portion of the head body H existing inside the face surface 2a was covered with the welding material 10 to form the head body covering welding material 10a. The head body covering welding material 10a exists on the face surface 2a side of the head body H, and the surface thereof is the face surface 2a. The reason why such a head main body covering welding material 10a can be provided is that a portion of the head main body H existing inside the face surface 2a is retracted to the back face side from the face surface 2a. . In other words, since the entire face surface 2a is a smooth curved surface, in order to provide the head main body covering welding material 10a, the portion of the head main body H that exists inside the face surface 2a is placed on the back face rather than the face surface 2a. Need to be retracted to the side. By filling the retracted portion with the welding material 10, the head main body covering welding material 10 a is formed.
[0021]
The head main body covering welding material 10a continuously extends from the weld gap 12 to the boundary 13 on the surface of the head 1 between the head main body H and the weld 10 and from the weld gap 12 side to the boundary 13 side. The wall thickness gradually becomes thinner. Then, the thickness of the boundary 13 on the surface of the head 1 between the head main body H and the welding material 10 (that is, the ridge line 15 on the periphery of the face surface 2a) is eliminated. To do so, the face 16 on the face surface 2a side of the surface of the head main body H is inclined without being substantially parallel to the face surface 2a, and the distance between the face surface 2a and the face 16 is the periphery of the face surface 2a. The ridgeline 15 gradually widens toward the weld gap 12.
[0022]
Since the face member F and the welding material 10 are made of the same titanium alloy, there is no material color difference between them and they are the same color. Therefore, the boundary 14 on the face surface 2a between the face member F and the welding material 10 is not conspicuous. On the other hand, the head main body H and the welding material 10 are titanium alloys having different compositions and have a material color difference, but the position of the boundary 13 on the surface of the head 1 between them coincides with the ridge line 15 on the periphery of the face surface 2a. Therefore, the boundary 13 does not exist in the face surface 2a, and it is not necessary to color-paint the surface of the face surface 2a in order to hide the boundary 13, so that the degree of freedom in design selection on the face surface 2a is increased. Moreover, since this boundary 13 overlaps with the ridge line 15 and both coincide, the boundary 13 becomes inconspicuous.
[0023]
In the head 1, the entire outer surface excluding the outer surface of the face surface 2 a and the sole portion 4 is painted with a colored coating 17 (see FIG. 4, description is omitted in FIG. 1). Therefore, as shown in FIG. 4, the portion of the crown portion 3 that has been painted with the colored coating 17 extends up to the ridge line 15 at the periphery of the face surface 2a, and the outer surface 18 of the face member F, the face member F, and the welded portion. Neither the boundary 14 on the face surface 2a with the material 10 nor the outer surface 19 of the welding material 10 is painted. As a result, the face member F and the welding material 10 are exposed as the face surface 2a over the entire face surface 2a. The entire face surface 2a is mirror-finished. Therefore, the outer surface 18 of the face member F, the boundary 14 on the face surface 2a between the face member F and the welding material 10, and the outer surface 19 of the welding material 10 are all visible on the face surface 2a.
[0024]
The appearance of the head 1 in such a state is good. That is, since the face member F and the welding material 10 are the same material, they have the same color and the boundary 14 is not noticeable. Further, the boundary 13 on the surface of the head 1 between the head main body H and the welding material 10 coincides with the ridge line 15 at the periphery of the face surface 2a, is not in the face surface 2a, and coincides with the ridge line 15, so that it is not noticeable. Thus, in the head 1, it is not necessary to paint the surface of the face surface 2a with color in order to conceal the boundary between the head main body H and the welding material 10, and the degree of freedom in design selection on the face surface 2a is increased. Further, even if there is a material color difference at the boundary 13 on the surface of the head 1 between the head main body H and the welding material 10, the boundary 13 is inconspicuous, so there is no need to match the material colors of the head main body H and the face member F. Increased freedom of material selection. In this head 1, the boundary 13 on the surface of the head 1 between the head main body H and the welding material 10 and the ridge line 15 on the periphery of the face surface 2 a coincide with each other, so there is no colored coating 17 and the outer surface of the crown 3 is Even if it is exposed, the boundary 13 is not noticeable.
[0025]
Further, the head main body covering welding material 10a which is a part of the welding material 10 is present on the surface (face surface 2a side) of the head main body H, and this head main body covering welding material 10a constitutes the face surface 2a. The position of the boundary 13 on the surface of the head 1 between the head main body H and the welding material 10 is located on the face surface 2a more than the position of the facing surface 9 facing the weld gap 12 of the head main body H and facing the side surface of the face member F. It can be on the peripheral side. In the present head 1, the position of the boundary 13 is set to the position of the ridge line 15 on the periphery of the face surface 2a. Therefore, the members constituting the face surface 2 a are increased in the portion made of the same color material, that is, the portion of the face member F and the welding material 10, and in the head 1, the entire face surface 2 a is formed by the face member F and the welding material 10. It is configured. Therefore, the part which does not have a material color difference among the members which comprise the face surface 2a is increasing, and in this head 20, the whole face surface 2a is comprised with the face member F and the welding material 10. FIG. For this reason, the entire face surface 2a is not conspicuous even if it is not concealed with colored paint or the like. Thus, by providing the head main body covering welding material 10a, the degree of freedom of design selection of the face surface 2a is further increased.
[0026]
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of the vicinity of the welded portion in the head 20 according to the second embodiment of the present invention. FIG. 9 is an enlarged cross-sectional view of the vicinity of the welded portion of the conventional head 60. In the head 20, similarly to the head 1 according to the first embodiment, a head main body covering welding material 10a is provided. Therefore, compared with the head 60 of the conventional example which does not have the head main body covering welding material 10a, the portion of the outer surface 19 of the welding material 10 is wider on the face surface 2a. That is, as compared with the head 60, in the head 20, the outer surface 19 of the welding material 10 is expanded toward the periphery of the face surface 2a by providing the head main body covering welding material 10a. However, in the head 20, unlike the head 1, the boundary 13 on the head surface between the head main body H and the welding material 10 does not coincide with the ridge line 15 on the periphery of the face surface 2a, and this boundary 13 is located in the face surface 2a. ing. Then, the coating range by the colored coating 17 exceeds the ridge line 15 at the periphery of the face surface 2 a from the outer surface of the crown portion 3, the boundary 13 on the head surface between the head main body H and the welding material 10, the face member F, and the welding material 10. And the boundary 14 on the face surface 2a. On the other hand, the outer surface 19 of the welding material 10 and the outer surface 18 of the face member F are unpainted and the surfaces are mirror-finished. By doing so, the boundary 13 on the surface of the head 1 between the head main body H and the welding material 10 is concealed by the colored coating 17 that is a surface treatment, so that the color difference between the welding material 10 and the head main body H becomes inconspicuous. Colored paint is a colored paint that conceals the surface of the material (base) to be painted, and is a transparent or translucent paint such as clear paint or color clear paint that allows the base to be seen through. Is not included.
[0027]
On the other hand, since the welding material 10 and the face member F are the same material and have the same color, the boundary 14 on the face surface 2a between the face member F and the welding material 10 is inconspicuous. Therefore, even when the outer surface 19 of the welding material 10 and the outer surface 18 of the face member F are visible as unpainted or clear coating, the appearance is good. As described above, in the head 20, the range in which a good appearance can be obtained as a visible state due to the presence of the head body covering welding material 10 a is wider than the head 60 of the conventional example, and the design selection The degree of freedom is high. Further, since the boundary 13 on the surface of the head 1 between the head main body H and the welding material 10 is concealed by the colored paint 17, it is not necessary to match the material colors of the head main body H and the welding material 10. Therefore, the degree of freedom in selecting materials for the head main body H and the face member F is increased.
[0028]
In the present invention, like the head 20, a part of the face surface 2a may be surface-treated with the colored coating 17 or the like to conceal the head material (material), but preferably the entire face surface 2a. Is preferably visible. In this way, the entire face surface 2a can have an appearance that makes use of the color of the head material itself, such as mirror finish or transparent coating. Such an appearance is widely accepted by golfers.
[0029]
In the present invention, the welding material 10 and the face member F are made of the same material, but preferably, the welding material 10 and the face member F are made of the same material. When the same material is used, the welding strength between the two is greatly improved, and the joining strength at the boundary surface between the welding material 10 and the face member F on which a particularly large stress acts when hitting a ball can be increased. As shown in FIGS. 4 to 7, when the head body covering welding material 10a is provided, the surface 16 on the face surface 2a side of the surface of the head body H is subjected to stress acting on the face surface 2a at the time of impact. Become. Since the surface 16 is not substantially perpendicular to the face surface 2a but is substantially opposed to the face surface 2a, the surface 16 serves as a backup surface and can support stress during impact. On the other hand, as shown in FIGS. 4 to 8, when the side surface F1 of the face member F is a surface that is substantially perpendicular to the face surface 2a in a cross-sectional view, It is difficult to receive the acting impact force on the side surface F1, and a shear stress acts between the welding material 10 and the face member F. In this way, considering the bonding strength between the welding material 10 and the face member F, it is a disadvantageous condition from the shape of the bonding surface as compared with that between the welding material 10 and the head main body H. Therefore, in this case, the material of the welding material 10 is not the same as that of the head main body H, but is the same as that of the face member F, so that the bonding strength of the disadvantageous part in the shape can be improved, and the face of the head This is extremely advantageous in increasing the strength of the portion 2.
[0030]
When the head main body covering welding material 10a is provided, the face 16 on the face surface 2a side of the surface of the head main body H is retracted from the face surface 2a to the back face side. However, the present invention is not limited to this, as long as the head main body covering welding material 10a can be provided. For example, the head 30 of the third embodiment shown in FIG. 6 may be used. In this head 30, as in the head 1, the boundary 13 on the surface of the head 1 between the head main body H and the welding material 10 and the ridge line 15 on the periphery of the face surface 2 a are made to coincide with each other. The head main body H is retreated to the back face side by a step 16a provided adjacent to the head 13, and a surface 16b substantially along the face surface 2a is provided.
[0031]
As described above, various cross-sectional shapes of the surface 16 can be adopted. That is, the cross-sectional shape of the surface 16 may be a straight line inclined with respect to the face surface 2a as in the case of the head 1 in FIG. 4, or may be an arc shape as in the head 20 in FIG. The head 30 may have a step, and is not particularly limited. As a method for making the surface 16 on the face surface 2a side of the surface of the head main body H into such a cross-sectional shape, the die of the head main body H may be shaped, and grinding or NC processing is performed after the head main body H is formed. You can go.
[0032]
When the boundary 13 on the head surface between the head main body H and the welding material 10 is located in the face surface 2a as in the head 20 of FIG. 5, the boundary 13 is concealed by a surface treatment such as colored coating 17 or the like. In this case, it is preferable that the range of the surface treatment is substantially coincident with the position of the boundary 13 on the head surface between the head main body H and the welding material 10. In this way, the range of the surface treatment such as the colored coating 17 is minimized, and restrictions on design selection of the face surface 2a can be reduced.
[0033]
The materials of the head main body H and the face member F are not limited, and may be different materials. For example, as the head main body H and the face member F, titanium alloys such as 6-4Ti (Ti-6Al-4V) and 15-3-3-3Ti (Ti-15V-3Cr-3Sn-3Al), pure titanium, and SUS630 are used. Or a stainless alloy such as 455 maraging steel can be used. Further, as the face member F, product name SP-700 (Ti-4.5Al-3V-2Fe-2Mo) manufactured by Nippon Steel Pipe Co., Ltd., registered trademark DAT55G (Ti-15V-6Cr- manufactured by Daido Steel Co., Ltd.) 4Al), a high-strength material such as a product name TVC (Ti-13V-11Cr-3Al), which is a β-titanium alloy manufactured by Kobe Steel, Ltd. can be used.
[0034]
As shown in FIG. 4, in the head main body H, the thickness of the facing surface 9 facing the weld gap 12 and facing the face member F in the direction substantially perpendicular to the face surface 2a is T1, and the face of the facing surface 9 is faced. The boundary on the surface of the head 1 between the head main body H and the welding material 10 from the end on the surface 2a side (when T1 = 0 mm, the protruding end closest to the face member F in the portion facing the weld gap 12 of the head main body H) When the thickness in the direction substantially perpendicular to the face surface 2a up to 13 is T2, and the gap width of the weld gap 12 is T3, T1 is preferably 0.3 mm to 2.5 mm, more preferably 0.5 mm to 2 0.0 mm is more preferable. This is because if T1 is too small, the welding strength tends to decrease, and if it is too large, the thickness of the head increases and the head weight increases.
[0035]
T2 is preferably 0.3 mm to 2.0 mm, and more preferably 0.5 mm to 1.0 mm. If T2 is too small, part or all of the head main body covering welding material 10a is likely to be exposed to the face surface 2a due to variations in the polishing amount of the face surface 2a, and if it is too large, the thickness of the head main body covering welding material 10a is large. This is because the welding time becomes unnecessarily long. The value of (T1 + T2) is preferably 0.6 mm to 3.5 mm, and more preferably 1.0 mm to 3.0 mm. This is because if it is too small, the welding strength tends to be lowered, and if it is too large, there is a disadvantage that the head weight increases and the rebound is lowered due to the increase in face rigidity. T3 is preferably 1.0 mm to 3.0 mm, and more preferably 1.5 mm to 2.0 mm. If it is too small, the joining strength due to welding tends to be lowered, and if too large, the workability of welding is lowered and the strength of the joined portion also tends to be lowered.
[0036]
Like the head 20 according to the second embodiment, the boundary 13 on the head surface between the head main body H and the welding material 10 is present on the face surface 2a. , The width of the surface treatment region existing around the face surface 2a on the face surface 2a (the width of the region surrounded by the boundary 15 and the surface treatment region end 17a) W is preferably 2 mm or less, 1 mm or less is more preferable. This is because if W is large, the surface treatment area such as the colored coating 17 on the face surface 2a becomes large, and the degree of freedom in design selection becomes low. On the other hand, if W is 2 mm or less, and further 1 mm or less, only a part of the vicinity of the periphery of the face surface 2a is subjected to surface treatment restrictions, and design selection restrictions are extremely reduced.
[0037]
As the surface treatment for concealing the boundary 13 on the head surface between the head main body H and the welding material 10, in addition to the above-described colored coating, vapor deposition such as plating, thermal spraying, CVD (Chemical Vapor deposition), PVD (Physical Vapor Deposition), etc. , Etc. can be used.
[0038]
In the present invention, like the head main body H in FIGS. 4 to 6, the face surface 2a side peripheral portion 41 of the head main body H is bent to form a part of the face portion 2, and substantially along the face surface 2a. However, the head surface H side peripheral edge 41 of the head main body H may not be bent like the head 40 of the fourth embodiment shown in FIG. However, such an inner surface 11 facilitates the positioning of the face member F and improves the workability of welding, and the area of the surface 16 on the face surface 2a side of the surface of the head body H increases. Since the portion for supporting (backing up) the welding material 10 from the back face side increases, it is advantageous in terms of strength.
[0039]
Further, the present invention is not limited to the case where the boundary 13 of the head body H and the welding material 10 on the surface of the head 1 is within the face surface 2a or the position of the ridge line 15 at the periphery of the face surface 2a. This includes the case where it is on the outer surface of the head (crown surface, side surface, sole surface, etc.) other than 2a. For example, the boundary 13 may exist on the outer surface of the crown portion 3 as in the head 50 according to the fifth embodiment shown in FIG. In this case, when a surface treatment such as colored coating 17 is performed on the outer surface of the crown portion 3, that is, the crown surface, the boundary 13 on the surface of the head 1 between the head main body H and the welding material 10 is concealed.
[0040]
【Example】
Examples and Comparative Examples were prepared to confirm the effects of the present invention. Comparative Example 1 and Comparative Example 2 have the conventional head structure shown in FIG. On the other hand, the example has the structure of the first embodiment described in FIG. In addition, regarding all the heads of Comparative Examples 1 and 2 and the examples, the surface treatment of the entire face surface was mirror finished. And the presence or absence of the welding trace on each face surface was inspected visually. The results are shown in Table 1 below.
[0041]
[Table 1]

[0042]
In Table 1, DAT55G is a registered trademark of a titanium alloy manufactured by Daido Steel Co., Ltd. as described above, and its composition is (Ti-15V-6Cr-4Al). In all the comparative examples and examples, the head main body was produced by the lost wax precision casting method, and the face member was produced by punching a rolled material produced by cold rolling into a predetermined shape and bending it with a press. In the example, T1 shown in FIG. 4 was 1 mm, T2 was 1 mm, (T1 + T2) was 2 mm, and T3 was 1.5 mm. As shown in Table 1, in Comparative Examples 1 and 2, welding marks were visually confirmed at boundaries where the material types were different from each other, but in the examples, welding marks were not visually confirmed in the face surface.
[0043]
【The invention's effect】
In a golf club head in which the welded portion between the face member and the head body exists on the face surface, the boundary between the welding material, the head body, and the face member is made inconspicuous even if the face member and the head body are made of different materials. The degree of freedom in material selection and design selection can be increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a golf club head according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a manufacturing procedure of a head according to the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view of the head according to the first embodiment in the state shown in FIG.
4 is an enlarged cross-sectional view of a welded portion (inside a circle in FIG. 1) of the head in FIG. 1;
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of the vicinity of a welded portion in a head according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view of the vicinity of a welded portion in a head according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an enlarged cross-sectional view of the vicinity of a welded portion in a head according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 8 is an enlarged cross-sectional view of the vicinity of a welded portion in a head according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 9 is an enlarged cross-sectional view of the vicinity of a welded portion in a conventional head.
[Explanation of symbols]
1 Golf club head
2 Face part
2a Face surface
3 Crown
4 Sole part
5 Side part
6 Hosel
8 opening
9 Opposite surface
10 Welding material
10a Head body covering welding material
12 Weld gap
13 Head boundary between head body and welding material
14 Boundary on the face surface between the face member and welding material
15 Face edge ridgeline
17 Colored painting
18 External surface of face member
19 Welding material outer surface
F Face member
H Head body

Claims

ボールを打撃するフェース面の一部を有するフェース部材と、このフェース部材とは異なる材料のヘッド本体とが、溶接材を介して溶接されており、
前記フェース部材と前記溶接材とは同一色の材料とするとともに、
前記溶接材の一部は、ヘッド本体の表面に存在しつつフェース面を構成していることを特徴とするゴルフクラブヘッド。A face member having a part of a face surface for hitting a ball and a head body made of a material different from the face member are welded via a welding material,
The face member and the welding material are made of the same color material,
A golf club head characterized in that a part of the welding material is present on the surface of the head main body and constitutes a face surface.

前記ヘッド本体と前記溶接材とのヘッド表面における境界はフェース面周縁の稜線に位置することを特徴とする請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。2. The golf club head according to claim 1, wherein a boundary between the head main body and the welding material on a head surface is located on a ridge line of a peripheral edge of the face surface.

ヘッドの表面上に施された表面処理が、前記ヘッド本体と前記溶接材とのヘッド表面における境界を隠蔽していることを特徴とする請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。The golf club head according to claim 1, wherein a surface treatment applied to the surface of the head conceals a boundary of the head body and the welding material on the head surface.

前記フェース部材の外面、前記溶接材の外面、及び、前記フェース部材と前記溶接材との境界は、フェース面上において目視できる状態であることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。The outer surface of the face member, the outer surface of the welding material, and the boundary between the face member and the welding material are in a state that can be seen on the face surface. Golf club head.