JP2004284423A

JP2004284423A - Airbag device for rear end collision of vehicle

Info

Publication number: JP2004284423A
Application number: JP2003076624A
Authority: JP
Inventors: Kenji Mori; 健二森
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 2003-03-19
Filing date: 2003-03-19
Publication date: 2004-10-14
Anticipated expiration: 2023-03-19
Also published as: JP3951945B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an airbag device for rear end collision of a vehicle capable of properly protecting the occupants sitting in the rear seat by stabilizing expansion and development state of an airbag when the rear end collision occurs to the vehicle. <P>SOLUTION: First to fifth lateral cylindrical cells 47-51 are formed by first to fourth sewing yarns 41-44 horizontally sewing the internal space of the airbag 12 expanded and developed between the rear seat and a rear window glass of the vehicle. Gas ejected from an inflator 13 is supplied into the first lateral cylindrical cell 47 from a tip part 27 through a communication hole 28 and an introduction hole 12b and supplied into the second lateral cylindrical cell 48 from passages 52a-52d. The gas is supplied into the third to fifth lateral cylindrical cells 49-51 from passages 53a, 53b, 54a, 54b. Since the first to fifth lateral cylindrical cells are horizontally expanded and developed, the airbag 12 is securely expanded and developed to outside in the vehicle width direction and the protection performance for the occupants is improved. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に後部から衝撃が作用したとき、後部シートとリヤウインドウガラスとの間に膨張展開するエアバッグにより乗員を保護するための車両の後突用エアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種のエアバッグ装置として、例えば特許文献１に開示された装置が知られている。この装置は、後部シート部分に加わる加速度を検知するセンサと、折り畳まれた状態で後部シートの内部に収容されたエアバッグとを備えている。そして、センサにより車体の後ろ向きの加速度が検知されると、エアバッグが瞬時に膨張展開して、後部シートに着座した乗員に対する衝撃が吸収されるようになっている。
【０００３】
又、こうしたエアバッグ装置としては他に、上述したように膨張展開するエアバッグが、後部シート後方の荷室の下部に収容されたものや（特許文献２）、同じく後部シート後方に設けられたリヤパッケージトレイの下部に収容されたもの（特許文献３）等も知られている。
【０００４】
【特許文献１】
実開平６−６５１１７号公報
【特許文献２】
実開昭６４−７０５４号公報
【特許文献３】
特開平７−１８６８７０号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエアバッグ装置は、エアバッグが膨張展開された状態で、その内部に１つの空間のみが形成されるようになっていたので、膨張状態のエアバッグの形状が不安定となって屈曲し易く、車幅方向外側へ確実に展開されない虞があり、乗員の保護を適正に行うことができないという問題があった。
【０００６】
又、乗員の頭部を保護するために設けられた後部シートのヘッドレストと対応するエアバッグも膨張展開されるので、その分、膨張展開時間が遅くなり、乗員の保護性能が低下するとともに、ガスの使用量が多くなって、大型のガス発生器を用いなければならないという問題があった。
【０００７】
さらに、従来のエアバッグ装置は、リヤウインドウガラスの曲面に沿ってエアバッグが展開されない虞があり、乗員の保護性能に問題があった。
本発明は、上記従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その主たる目的は、車両に後突事故が生じたときに、エアバッグの膨張展開状態を安定化して、後部シートに着座している乗員の保護を適正に行うことができる車両の後突用エアバッグ装置を提供することにある。
【０００８】
本発明の別の目的は、上記目的に加えてガス発生器の容量を低減することができる車両の後突用エアバッグ装置を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、上記主たる目的に加えてリヤウインドガラスの曲面形状に沿ってエアバッグを膨張展開することができ、乗員の保護をより適正に行うことができる車両の後突用エアバッグ装置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項１に記載の発明は、車両に加えられた所定値以上の衝撃を検知又は該衝撃を予知するセンサと、このセンサが作動されたとき、折り畳まれた状態から後部シートとリヤウインドウガラスとの間に膨張展開するエアバッグと、そのエアバッグを膨張展開させるガス発生手段とを備えた車両の後突用エアバッグ装置において、前記エアバッグには、膨張展開状態で車幅方向に指向する筒状の横セルが上下方向に複数段に形成されるようにしたことを要旨とする。
【００１０】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の車両の後突用エアバッグ装置において、車両の後部シートのヘッドレストと対応するエアバッグの左右二箇所には、非膨張部が設けられていることを要旨とする。
【００１１】
請求項３に記載の発明は、請求項２に記載の車両の後突用エアバッグ装置において、前記エアバッグは膨張展開状態で車両の進行方向に関して、前後一対の基布により形成され、前記非膨張部を形成する両基布のうち車両の進行方向の前側の基布を省略したことを要旨とする。
【００１２】
請求項４に記載の発明は、請求項１〜３のいずれか一項に記載の車両の後突用エアバッグ装置において、前記エアバッグは、車両の後端部の上部に配設されていることを要旨とする。
【００１３】
請求項５に記載の発明は、請求項３又は４に記載の車両の後突用エアバッグ装置において、前記各横セルは前記一対の基布を接合手段によって接合することにより構成され、上下に隣接する各横セルは接合手段を省略することにより設けられたガスの通路により連通されていることを要旨とする。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を、１ボックスタイプ又は２ボックスタイプの車両において、後方から加えられる衝撃により作動するエアバッグ装置に具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。
【００１５】
図１及び図２に示すように、エアバッグ装置１１は、袋状に形成されたエアバッグ１２と、そのエアバッグ１２に膨張用の膨張ガスを供給するガス発生手段としてのインフレータ１３と、車両１０に対して後方から加えられる衝撃を検出するセンサ１４とからなっている。
【００１６】
前記エアバッグ１２は、折り畳まれた状態で車両１０の後方側におけるルーフ１５の端部に設けられている。前記インフレータ１３は、そのルーフ１５を車両１０のシャーシ１６上に支持するリアピラー１７内に固定されている。そのインフレータ１３と前記エアバッグ１２とは、例えばアルミニウム製のガス供給管１８で連結されている。前記センサ１４は、車両のバックドア１９に複数個（本実施形態では、バックドア１９の下部に３個）設けられている。各センサ１４は、図示しない制御装置を介して、前記インフレータ１３に接続されている。
【００１７】
次に、前記エアバッグ１２の概略構成について説明する。
前記エアバッグ１２は、図４に実線で示すように、膨張状態で略四角形状に形成されている。又、図２及び図３に示すように、エアバッグ１２の下端部２２は、エアバッグ１２の膨張展開状態において、後部シート２３の背もたれ部２４の上端よりわずかに下方に達するように形成されている。さらに、背もたれ部２４の上方に立設された左右一対のヘッドレスト２５，２５に対応するエアバッグ１２の下端部２２には、ガスによって膨張展開されない左右一対の非膨張部２６，２６が形成されている。
【００１８】
そして、図３に実線で示すように、エアバッグ１２は、車両１０への取付けに際し折り畳まれている。そのエアバッグ１２の四角形状の一辺にあたる上側縁には、図４に示すように車両の進行方向後方から見て横長帯状で、かつ袋状をなし、前記ガス供給管１８の先端部２７が挿通される供給管挿通部１２ａが縫製糸３９によって縫着形成されている。この供給管挿通部１２ａの下側縁には、挿通されるガス供給管１８の先端部２７に穿設された複数の連通孔２８〜２８に対応するように、そのガス供給管１８の内部とエアバッグ１２の内部とを連通する導入孔１２ｂ〜１２ｂが前記縫製糸３９の非縫製部によって形成されている。前記供給管挿通部１２ａの入口部分は、ガス供給管１８の外周面に圧接シールされている。
【００１９】
次に、前記エアバッグ１２が取着されるルーフ１５の端部の構成について説明する。
前記車両１０のルーフ１５は、図３にその後方端における側面断面構造を示すように、外装部材であるルーフパネル３２と、装飾部材であるルーフヘッドライニング３３と、インナパネル３４とから構成されている。ルーフヘッドライニング３３は、例えば合成樹脂等の可撓性を有する材料により、前記ルーフパネル３２の車室内側の面全体を覆うように設けられている。インナパネル３４は、前記ルーフパネル３２及びルーフヘッドライニング３３の間に設けられている。
【００２０】
前記ルーフヘッドライニング３３は、前記インナパネル３４と接する部分をなす車両後方側の端部３３ａが、前記膨張ガスが供給されエアバッグ１２が膨張展開する際に、そのエアバッグ１２により押し開かれるように変形するようになっている（図３中の二点鎖線参照）。
【００２１】
又、車両１０の後方側における前記インナパネル３４の端部には、複数の取付孔３４ａが形成されるとともに、これら取付孔３４ａに対応するようにナット３５が溶接されている。これらナット３５は、前記エアバッグ１２及び前記ガス供給管１８の取り付けに用いられる。
【００２２】
前記ルーフ１５は、車両１０に後方から衝撃が加えられた場合における変形が比較的小さく、かつそのインナパネル３４とルーフヘッドライニング３３との間に内部空間を設ける場合に自由度が大きく、その内部空間の容量を大きく確保できる。このため、本実施形態のエアバッグ装置１１では、こうしたルーフ１５（インナパネル３４）に、前記ナット３５を通じて、エアバッグ１２が固定されている。
【００２３】
上記エアバッグ１２の固定構造は、次のようになっている。前記エアバッグ１２の供給管挿通部１２ａには、前記インナパネル３４に設けられた前記各取付孔３４ａに対応するように、取付孔１２ｃを有する取付部１２ｄが複数設けられている。そして、図３に示すように、前記取付部１２ｄの取付孔１２ｃとインナパネル３４に設けられた取付孔３４ａとにボルト３７を挿通するとともに同ボルト３７を前記ナット３５に螺着する。これにより、前記エアバッグ１２が、取付部１２ｄ及び供給管挿通部１２ａを介してインナパネル３４に固定され、ルーフヘッドライニング３３とインナパネル３４との間に収容されている。
【００２４】
次に、この発明の要部であるエアバッグ１２自体の構成について説明する。
図４は前記エアバッグ１２が膨張展開された状態を示す。又、図５は図４の４−４線におけるエアバッグ１２の拡大断面を示す。図６は図４の５−５線拡大断面を示す。図４及び図５に示すように、前記エアバッグ１２は内外２枚の基布１２ｅ，１２ｆを互いに重ね合わせ、両基布１２ｅ，１２ｆの外周縁を縫製糸４０によって縫着接合することにより袋状に形成されている。
【００２５】
前記両基布１２ｅ，１２ｆは水平方向に指向する接合手段としての第１〜第４縫製糸４１，４２，４３，４４によって互いに縫着されている。前記縫製糸４１〜４４は互いに平行になっている。そして、前記供給管挿通部１２ａと、前記第１縫製糸４１の間、第１及び第２縫製糸４１，４２の間、第２及び第３縫製糸４２，４３の間、第３及び第４縫製糸４３，４４の間、及び第４縫製糸４４と非膨張部２６，２６の間に縫着された縫製糸４０の間に第１〜第５横円筒状セル４７，４８，４９，５０，５１が区画形成されている。
【００２６】
前記エアバッグ１２の左右両側部の基布１２ｅ，１２ｆは、第５，６縫製糸４５，４６によって縫着されている。前記第５，６縫製糸４５，４６はそれらの上端が前記縫製糸４０に接続され、下端部はほぼ半円孤状に湾曲するように形成されている。前記第１縫製糸４１と第５，６縫製糸４５，４６との間にはガスの通路５２ａ，５２ｂが形成されている。又、第１縫製糸４１の中間にも複数カ所にガスの通路５２ｃ，５２ｄが形成されている。そして、前記第１横円筒状セル４７の内部に噴射されたガスが前記通路５２ａ〜５２ｄを通して直下の第２横円筒状セル４８に供給されるようになっている。前記第２，３縫製糸４２，４３の左右両端と前記第５，６縫製糸４５，４６との間には、ガスの通路５３ａ，５３ｂ及び通路５４ａ，５４ｂが形成され、第１横円筒状セル４７内のガスを第３横円筒状セル４９及び第４横円筒状セル５０に供給するようになっている。前記第４縫製糸４４の両端部と縫製糸４０の間にはガスの通路５５ａ，５５ｂが形成され、第１横円筒状セル４７と第５横円筒状セル５１を連通するようになっている。
【００２７】
前記第５，６縫製糸４５，４６の下端部と前記エアバッグ１２の下辺側の縫製糸４０との間には、第６，７横円筒状セル５６，５７が形成されている。前記第５，６縫製糸４５，４６と前記エアバッグ１２の左右両側部の縫製糸４０との間には縦方向に指向する縦セル５８，５９が形成されている。前記第６，７横円筒状セル５６，５７と、縦セル５８，５９はガスの通路６０ａ，６０ｂによって連通されている。
【００２８】
前記エアバッグ１２を構成する基布１２ｅ，１２ｆのうち図６に示すように前記リヤウインドウガラス３８側に展開される車両進行方向後側の基布１２ｅは、前記非膨張部２６，２６と対応する部分が連続するように形成されている。一方、車両進行方向前側の前記基布１２ｆは、前記非膨張部２６と対応する部分が省略されており、前記非膨張部２６は一枚の基布１２ｅのみによって形成されている。縦セル５８，５９と対応するように基布１２ｅには内部のガスが所定圧力以上になったとき外部に排出するためのベントホール（図示略）が設けられている。
【００２９】
なお、前記エアバッグ１２は、その膨張時における展開方向が、前記ルーフヘッドライニング３３の車両後方側の端部３３ａに向かう方向になるように固定されている。又、このエアバッグ１２は、その膨張に際し、図１〜図３に一点鎖線で示すように、前記端部３３ａから略重力方向に垂下するように、換言すれば、車両１０のバックドア１９に取付けられたリヤウインドウガラス３８と後部シート２３との間を仕切るように展開するようになっている。
【００３０】
本実施形態のエアバッグ装置１１は、例えばマイクロコンピュータ等から構成される制御装置（図示略）を備えている。この制御装置は、前記センサ１４の出力信号を取り込むとともに、同信号に基づき車両１０に衝撃が加えられたか否かを演算し、その演算結果に応じて前記インフレータ１３に作動信号を出力する。
【００３１】
そして、このエアバッグ装置１１では、車両１０に後方から所定以上の衝撃が加えられると、前記センサ１４が信号を出力し、この出力信号が制御装置に取り込まれる。このとき、制御装置は、車両１０に衝撃が加えられたと判断するとともに、前記インフレータ１３に作動信号を出力する。これにより、インフレータ１３内において膨張ガスが発生され、その膨張ガスは、ガス供給管１８を介して、その先端部２７の連通孔２８からエアバッグ１２における供給管挿通部１２ａの導入孔１２ｂを通して第１横円筒状セル４７に供給され、該第１横円筒状セル４７が膨張展開される。この第１横円筒状セル４７内のガスは通路５２ａ〜５２ｄを通して第２横円筒状セル４８内に供給されるとともに、通路５３ａ，５３ｂを通して第３横円筒状セル４９内に供給される。さらに、通路５４ａ，５４ｂを通して第４横円筒状セル５０と第６，７横円筒状セル５６，５７に供給され、通路５５ａ，５５ｂを通して第５横円筒状セル５１に供給される。又、第６，７横円筒状セル５６，５７内のガスは通路６０ａ，６０ｂを通して縦セル５８，５９に供給される。
【００３２】
このように膨張ガスの供給により、エアバッグ１２がリヤウインドウガラス３８と後部シート２３との間を仕切るように膨張展開される。そして、リヤウインドウガラス３８と後部シート２３に着座した乗員とがエアバッグ１２を介して隔離される。従って、膨張展開されたエアバッグ１２により、車両１０の後方に加えられた衝撃が吸収されるだけでなく、後方からの飛散物や、侵入物等による車室内への影響が低減される。なお、エアバッグ１２が膨張展開を終えた後には、縦セル５８，５９内部のガスはベントホール（図示略）を通して外部に排出され、エアバッグ１２は収縮される。
【００３３】
以上説明した本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
（１）前記実施形態では、前記エアバッグ１２が膨張展開された状態において、該エアバッグ１２に対し水平方向に指向する第１〜第５横円筒状セル４７〜５１が上下方向に形成されるように構成した。このため、第１〜第５横円筒状セル４７〜５１が車幅方向外側に伸展するように展開され、エアバッグ１２の車幅方向の展開不良を防止して、乗員の保護性能を向上することができる。すなわち、前記エアバッグ１２は上下方向及び車幅方向全域にわたって適正状態に膨張展開され、第１〜第５横円筒状セル４７〜５１を車両進行方向前方又は後方に屈曲しようとする外力に対抗することができる。この結果、例えば乗員の頭部がヘッドレスト２５から逸れてエアバッグ１２に押圧されてもその押圧力により前記エアバッグ１２が屈曲し難くなるので、乗員の保護を適正に行うことができる。
【００３４】
又、エアバッグ１２の左右両側縁の中間部をリアピラー１７に係止してエアバッグ１２に車幅方向に張力を付与するための手段を別途設けなくてもよいので、エアバッグ１２の製造及び組付作業を容易に行うことができる。
【００３５】
（２）前記実施形態では、エアバッグ１２の下部の左右両側部に前記ヘッドレスト２５と対応するように、非膨張部２６，２６を形成したので、エアバッグ１２の膨張展開状態における容積を低減して、インフレータ１３の容量を低容量化してコストの低減を図ることができる。又、エアバッグ１２の膨張展開速度を速めて、乗員の保護性能の向上を図ることができる。
【００３６】
（３）前記実施形態では、エアバッグ１２の下端部２２を構成する基布１２ｅと基布１２ｆのうち前記非膨張部２６，２６において図６，７に示すように車両進行方向前側の前記基布１２ｆを省略した。このため、前記エアバッグ１２の膨張展開状態において、エアバッグ１２が図６に示すようにリヤウインドウガラス３８の曲面形状に沿うように屈曲状態で展開されるので、後突動作による衝撃の吸収を一層効果的に行うことができる。
【００３７】
（４）前記実施形態では、前記第５，６縫製糸４５，４６の外側に縦セル５８，５９が形成されるようにした。このため、エアバッグ１２の膨張展開行程において、エアバッグ１２の下端部２２が下方に確実に膨張展開され、乗員の保護を確実に行うことができる。
【００３８】
（５）前記実施形態では、エアバッグ１２を、車両１０に後方から衝撃が加えられた場合における変形が小さいルーフ１５の後端に固定した。このため、同エアバッグ１２の展開に支障が生じたり、展開方向が不用意に変化したりすることが抑制される。従って、エアバッグ装置の作動時に、エアバッグ１２をより確実に所望の展開状態とすることができる。
【００３９】
（６）エアバッグ１２を、ルーフ１５内に収容するようにしたために、エアバッグ１２の収容スペースを容易に確保することができる。しかも、ルーフヘッドライニング３３とインナパネル３４との間にエアバッグ１２を収容するようにしたために、エアバッグ１２がルーフヘッドライニング３３で覆われるようになり、見栄えをよくすることもできる。
【００４０】
（７）エアバッグ１２を、車両１０の後方側におけるルーフ１５の端部から略重力方向に垂下されるように膨張展開させるようにした。このため、後部シート２３の後方においてエアバッグ１２を膨張展開させることができ、その膨張展開時におけるエアバッグ１２と後部シート２３に着座した乗員との干渉を抑制することができる。
【００４１】
（８）エアバッグ１２を、リヤウインドウガラス３８と後部シート２３との間を仕切るように展開させるようにした。このため、車両１０の後方に衝撃が加えられたときに、リヤウインドウガラス３８と後部シート２３に着座する乗員とがエアバッグ１２を介して隔離される。そして、後方からの飛散物、進入物等による車室内への影響が低減される。特に、後部シート２３と後部バンパとの距離が短い車両に、こうしたエアバッグ装置を搭載することで、前記効果を顕著に奏することができる。
【００４２】
なお、前記実施形態は以下のように変更して具体化することもできる。
・図８に示すようにエアバッグ１２の最下端部に対し非膨張部２６の直下に横円筒状セル６１を縫製糸６２によって形成し、縫製糸６２の両端と中間に通路６３ａ〜６３ｄを形成してもよい。非膨張部２６は二枚の基布１２ｅ，１２ｆにより形成される。この場合にはエアバッグ１２の下端部が車幅方向にほぼ直線状に展開され、これにより非膨張部２６，２６に起因するエアバッグ１２の屈曲を防止して乗員の保護を適正に行うことができる。
【００４３】
・前記横円筒状セルが、上下二段、三段、四段あるいは六段以上に形成されるようにエアバッグ１２を形成してもよい。
・第５，６縫製糸を省略してもよい。
【００４４】
・前記エアバッグ１２を、車両の衝突予知用センサからの出力で膨張させるようにしてもよい。この場合には車両が衝突する以前にエアバッグが膨張展開されるので、乗員の拘束をより確実に行うことができる。
【００４５】
・エアバッグ装置を、例えばエアバッグ１２の膨張展開時に開放可能なケース等に収容した状態でルーフヘッドライニング３３上に取着してもよい。
・接合手段として縫製糸４１〜４６に代えて、基布１２ｅ，１２ｆを加熱接着したり、その他の接合方法を用いたりしてもよい。
【００４６】
・上記実施形態では、車両１０の後方側におけるルーフ１５の端部にエアバッグ１２を設けるようにしたが、これを、車両１０のバックドア１９の上部に設けるようにしてもよい。
【００４７】
・上記実施形態では、インフレータ１３を車両１０の後方側におけるリアピラー１７に設けるようにしたが、ガス供給管１８の先端部２７の上方に設ける等任意の場所に変更することができる。
【００４８】
・エアバッグ１２を下方から上方に向かって膨張展開するようにしてもよい。
【００４９】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項１〜５に記載の発明は、車両に後突事故が生じたときに、エアバッグの膨張展開状態を安定化して後部シートに着座している乗員の保護を適正に行うことができる。
【００５０】
請求項２に記載の発明は、上記効果に加えてガス発生器の容量を低減することができる。
請求項３に記載の発明は、請求項２に記載の発明の効果に加えて、リヤウインドガラスの曲面形状に沿ってエアバッグを膨張展開することができ、乗員の保護をより適正に行うことができる。
【００５１】
請求項４に記載の発明は、エアバッグの展開に支障が生じたり、展開方向が不用意に変化したりすることが抑制される。従って、エアバッグ装置の作動時に、エアバッグをより確実に所望の展開状態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態が適用される車両の後方部分の側面図。
【図２】同車両の背面図。
【図３】図２の３−３線拡大断面図。
【図４】同実施形態に採用されるエアバッグ及びインフレータを後方から見た展開状態の正面図。
【図５】図４の４−４線拡大断面図。
【図６】図４の５−５線拡大断面図。
【図７】非展開状態のエアバッグの部分断面図。
【図８】この発明のエアバッグの別例を示す展開状態の正面図。
【符号の説明】１０…車両、１２…エアバッグ、１２ｅ，１２ｆ…基布、１４…センサ、２３…後部シート、２５…ヘッドレスト、２６…非膨張部、３８…リヤウインドウガラス、５２ａ〜５２ｄ，５３ａ，５３ｂ，５４ａ，５４ｂ，５５ａ，５５ｂ，６０ａ，６０ｂ…通路。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a rear collision airbag device for a vehicle for protecting an occupant by an airbag inflating and deploying between a rear seat and a rear window glass when an impact acts on the vehicle from the rear.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as an airbag device of this type, for example, a device disclosed in Patent Document 1 is known. This device includes a sensor for detecting an acceleration applied to a rear seat portion, and an airbag housed inside the rear seat in a folded state. When the rearward acceleration of the vehicle body is detected by the sensor, the airbag is inflated and deployed instantaneously, so that the impact on the occupant seated on the rear seat is absorbed.
[0003]
In addition, as such an airbag device, an airbag that expands and deploys as described above is accommodated in a lower portion of a cargo room behind a rear seat (Patent Document 2), and is also provided behind a rear seat. There is also known one stored in a lower portion of a rear package tray (Patent Document 3).
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-6-65117 [Patent Document 2]
Japanese Utility Model Publication No. 64-7054 [Patent Document 3]
JP-A-7-186870
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional airbag device, only one space is formed inside the airbag when the airbag is inflated and deployed, so that the shape of the inflated airbag becomes unstable and bends. There is a problem that the occupant cannot be properly protected, and there is a possibility that the occupant cannot be properly protected.
[0006]
In addition, since the airbag corresponding to the headrest of the rear seat provided to protect the occupant's head is also inflated and deployed, the inflation and deployment time is delayed by that amount, and the occupant's protection performance is reduced and the gas is reduced. There was a problem that the amount of used gas became large and a large gas generator had to be used.
[0007]
Further, in the conventional airbag device, the airbag may not be deployed along the curved surface of the rear window glass, and there is a problem in occupant protection performance.
The present invention has been made in view of the problems existing in the above conventional technology, and its main purpose is to stabilize the inflated and deployed state of the airbag when a rear-end collision occurs in a vehicle, It is an object of the present invention to provide a rear collision airbag device for a vehicle that can appropriately protect a passenger sitting on a rear seat.
[0008]
Another object of the present invention is to provide an airbag device for a rear-end collision of a vehicle that can reduce the capacity of a gas generator in addition to the above objects.
Still another object of the present invention is, in addition to the above-mentioned main object, a rear-end vehicle for a vehicle capable of inflating and deploying an airbag along a curved surface shape of a rear window glass, thereby more appropriately protecting an occupant. An object of the present invention is to provide an airbag device.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the invention according to claim 1 detects a shock applied to a vehicle at a predetermined value or more or detects a shock, and when the sensor is operated, the sensor is folded. In a rear airbag device for a vehicle including an airbag that inflates and deploys between a rear seat and a rear window glass from a state and gas generating means that inflates and deploys the airbag, the airbag includes The gist of the present invention is that tubular horizontal cells that are oriented in the vehicle width direction in the unfolded state are formed in a plurality of stages in the vertical direction.
[0010]
According to a second aspect of the present invention, in the airbag device for a rear-end collision of the vehicle according to the first aspect, non-inflating portions are provided at two right and left portions of the airbag corresponding to the headrest of the rear seat of the vehicle. The point is that
[0011]
According to a third aspect of the present invention, in the rear airbag device according to the second aspect, the airbag is formed by a pair of front and rear base fabrics in a traveling direction of the vehicle in an inflated and deployed state. The gist is that the front fabric in the traveling direction of the vehicle among the two fabrics forming the expansion portion is omitted.
[0012]
According to a fourth aspect of the present invention, in the airbag device for rear-end collision of the vehicle according to any one of the first to third aspects, the airbag is disposed above a rear end of the vehicle. That is the gist.
[0013]
According to a fifth aspect of the present invention, in the airbag device for a rear collision of the vehicle according to the third or fourth aspect, each of the horizontal cells is configured by joining the pair of base fabrics by a joining means, and is vertically arranged. The point is that each of the adjacent horizontal cells is connected by a gas passage provided by omitting the joining means.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention embodied in an airbag device that operates by an impact applied from behind in a one-box type or two-box type vehicle will be described with reference to the drawings.
[0015]
As shown in FIGS. 1 and 2, the airbag device 11 includes an airbag 12 formed in a bag shape, an inflator 13 as a gas generating unit that supplies an inflation gas to the airbag 12, and a vehicle. And a sensor 14 for detecting an impact applied from behind to the sensor 10.
[0016]
The airbag 12 is provided at the end of the roof 15 on the rear side of the vehicle 10 in a folded state. The inflator 13 is fixed in a rear pillar 17 that supports the roof 15 on a chassis 16 of the vehicle 10. The inflator 13 and the airbag 12 are connected by a gas supply pipe 18 made of, for example, aluminum. A plurality of the sensors 14 are provided on the back door 19 of the vehicle (three sensors are provided below the back door 19 in the present embodiment). Each sensor 14 is connected to the inflator 13 via a control device (not shown).
[0017]
Next, a schematic configuration of the airbag 12 will be described.
The airbag 12 is formed in a substantially square shape in an inflated state as shown by a solid line in FIG. As shown in FIGS. 2 and 3, the lower end portion 22 of the airbag 12 is formed so as to reach slightly lower than the upper end of the backrest 24 of the rear seat 23 when the airbag 12 is inflated and deployed. I have. Further, a pair of left and right non-inflating portions 26, 26, which are not inflated and deployed by gas, are formed at a lower end portion 22 of the airbag 12 corresponding to the pair of left and right headrests 25, 25 erected above the backrest portion 24. I have.
[0018]
As shown by a solid line in FIG. 3, the airbag 12 is folded when the airbag 12 is attached to the vehicle 10. As shown in FIG. 4, the upper edge, which is one side of the square shape of the airbag 12, has a laterally long band shape and a bag shape when viewed from the rear in the traveling direction of the vehicle, and the distal end 27 of the gas supply pipe 18 is inserted therethrough. The supply pipe insertion portion 12a to be formed is sewn with a sewing thread 39. The lower edge of the supply pipe insertion portion 12a is connected to the inside of the gas supply pipe 18 so as to correspond to the plurality of communication holes 28 to 28 formed in the distal end 27 of the gas supply pipe 18 to be inserted. Introducing holes 12b to 12b communicating with the inside of the airbag 12 are formed by non-sewn portions of the sewing thread 39. The inlet portion of the supply pipe insertion portion 12a is press-sealed to the outer peripheral surface of the gas supply pipe 18.
[0019]
Next, the configuration of the end of the roof 15 to which the airbag 12 is attached will be described.
The roof 15 of the vehicle 10 includes a roof panel 32 as an exterior member, a roof head lining 33 as a decorative member, and an inner panel 34, as shown in FIG. I have. The roof head lining 33 is provided to cover the entire surface of the roof panel 32 on the vehicle interior side with a flexible material such as a synthetic resin. The inner panel 34 is provided between the roof panel 32 and the roof head lining 33.
[0020]
The roof head lining 33 is configured such that an end portion 33a on the vehicle rear side, which is in contact with the inner panel 34, is pushed open by the airbag 12 when the inflation gas is supplied and the airbag 12 is inflated and deployed. (See a two-dot chain line in FIG. 3).
[0021]
At the end of the inner panel 34 on the rear side of the vehicle 10, a plurality of mounting holes 34a are formed, and nuts 35 are welded to correspond to the mounting holes 34a. These nuts 35 are used for mounting the airbag 12 and the gas supply pipe 18.
[0022]
The roof 15 has a relatively small deformation when a shock is applied to the vehicle 10 from behind, and has a large degree of freedom when an internal space is provided between the inner panel 34 and the roof head lining 33. Large space capacity can be secured. For this reason, in the airbag device 11 of the present embodiment, the airbag 12 is fixed to the roof 15 (the inner panel 34) through the nut 35.
[0023]
The fixing structure of the airbag 12 is as follows. The supply pipe insertion portion 12a of the airbag 12 is provided with a plurality of mounting portions 12d having mounting holes 12c so as to correspond to the mounting holes 34a provided in the inner panel 34. Then, as shown in FIG. 3, a bolt 37 is inserted into a mounting hole 12 c of the mounting portion 12 d and a mounting hole 34 a provided in the inner panel 34, and the bolt 37 is screwed to the nut 35. Thus, the airbag 12 is fixed to the inner panel 34 via the attachment portion 12d and the supply pipe insertion portion 12a, and is housed between the roof head lining 33 and the inner panel 34.
[0024]
Next, the configuration of the airbag 12 itself, which is a main part of the present invention, will be described.
FIG. 4 shows a state where the airbag 12 is inflated and deployed. FIG. 5 shows an enlarged cross section of the airbag 12 along line 4-4 in FIG. FIG. 6 shows an enlarged cross section taken along line 5-5 of FIG. As shown in FIGS. 4 and 5, the airbag 12 is formed by stacking two inner and outer fabrics 12 e and 12 f on each other, and sewing the outer peripheral edges of both fabrics 12 e and 12 f by sewing threads 40. It is formed in a shape.
[0025]
The two base cloths 12e and 12f are sewn to each other by first to fourth sewing threads 41, 42, 43 and 44 as joining means oriented in the horizontal direction. The sewing threads 41 to 44 are parallel to each other. Then, between the supply pipe insertion portion 12a and the first sewing thread 41, between the first and second sewing threads 41 and 42, between the second and third sewing threads 42 and 43, and between the third and fourth sewing threads. The first to fifth horizontal cylindrical cells 47, 48, 49, 50 are located between the sewing threads 43, 44 and between the fourth sewing thread 44 and the sewing thread 40 sewn between the non-expandable portions 26, 26. , 51 are sectioned.
[0026]
The base fabrics 12e and 12f on the left and right sides of the airbag 12 are sewn with fifth and sixth sewing threads 45 and 46, respectively. The fifth and sixth sewing threads 45 and 46 are formed such that their upper ends are connected to the sewing thread 40 and their lower ends are curved in a substantially semicircular shape. Gas passages 52a and 52b are formed between the first sewing thread 41 and the fifth and sixth sewing threads 45 and 46. Further, gas passages 52c and 52d are formed at a plurality of places in the middle of the first sewing thread 41. The gas injected into the first horizontal cylindrical cell 47 is supplied to the second horizontal cylindrical cell 48 immediately below through the passages 52a to 52d. Gas passages 53a and 53b and passages 54a and 54b are formed between the left and right ends of the second and third sewing threads 42 and 43 and the fifth and sixth sewing threads 45 and 46, respectively. The gas in the cell 47 is supplied to the third horizontal cylindrical cell 49 and the fourth horizontal cylindrical cell 50. Gas passages 55a and 55b are formed between both ends of the fourth sewing thread 44 and the sewing thread 40 so as to communicate the first horizontal cylindrical cell 47 and the fifth horizontal cylindrical cell 51. .
[0027]
Between the lower ends of the fifth and sixth sewing threads 45 and 46 and the lower side sewing thread 40 of the airbag 12, sixth and seventh horizontal cylindrical cells 56 and 57 are formed. Vertical cells 58 and 59 are formed between the fifth and sixth sewing threads 45 and 46 and the sewing threads 40 on both left and right sides of the airbag 12 so as to be directed in the vertical direction. The sixth and seventh horizontal cylindrical cells 56 and 57 are communicated with the vertical cells 58 and 59 by gas passages 60a and 60b.
[0028]
As shown in FIG. 6, among the base cloths 12 e and 12 f constituting the airbag 12, the base cloth 12 e on the rear side in the vehicle traveling direction deployed on the rear window glass 38 side corresponds to the non-inflating portions 26 and 26. Are formed so as to be continuous. On the other hand, a portion corresponding to the non-expandable portion 26 is omitted from the base fabric 12f on the front side in the vehicle traveling direction, and the non-expandable portion 26 is formed by only one base fabric 12e. Corresponding to the vertical cells 58 and 59, the base cloth 12e is provided with a vent hole (not shown) for discharging the internal gas to the outside when the internal gas becomes a predetermined pressure or more.
[0029]
The airbag 12 is fixed so that the deployment direction of the airbag 12 at the time of inflation is directed to the end 33a of the roof head lining 33 on the vehicle rear side. When the airbag 12 is inflated, as shown by a dashed line in FIGS. 1 to 3, the airbag 12 hangs from the end 33 a substantially in the direction of gravity. In other words, the airbag 12 is attached to the back door 19 of the vehicle 10. It is deployed so as to partition between the rear window glass 38 attached and the rear seat 23.
[0030]
The airbag device 11 of the present embodiment includes a control device (not shown) including, for example, a microcomputer or the like. This control device takes in the output signal of the sensor 14 and calculates whether or not an impact is applied to the vehicle 10 based on the signal, and outputs an operation signal to the inflator 13 according to the calculation result.
[0031]
In the airbag device 11, when a predetermined or more impact is applied to the vehicle 10 from behind, the sensor 14 outputs a signal, and the output signal is taken into the control device. At this time, the control device determines that an impact is applied to the vehicle 10 and outputs an operation signal to the inflator 13. As a result, inflation gas is generated in the inflator 13, and the inflation gas flows through the gas supply pipe 18 from the communication hole 28 at the distal end 27 to the introduction hole 12 b of the supply pipe insertion part 12 a in the airbag 12. The first horizontal cylindrical cell 47 is supplied to one horizontal cylindrical cell 47, and is expanded and deployed. The gas in the first horizontal cylindrical cell 47 is supplied into the second horizontal cylindrical cell 48 through the passages 52a to 52d, and is also supplied into the third horizontal cylindrical cell 49 through the passages 53a and 53b. Further, it is supplied to the fourth horizontal cylindrical cell 50 and the sixth and seventh horizontal cylindrical cells 56 and 57 through the passages 54a and 54b, and is supplied to the fifth horizontal cylindrical cell 51 through the passages 55a and 55b. The gas in the sixth and seventh horizontal cylindrical cells 56 and 57 is supplied to the vertical cells 58 and 59 through the passages 60a and 60b.
[0032]
By supplying the inflation gas, the airbag 12 is inflated and deployed so as to partition between the rear window glass 38 and the rear seat 23. Then, the rear window glass 38 and the occupant sitting on the rear seat 23 are isolated via the airbag 12. Therefore, the inflated and deployed airbag 12 not only absorbs the shock applied to the rear of the vehicle 10 but also reduces the influence of the scattered or intruding objects from the rear on the vehicle interior. After the airbag 12 has finished inflating and deploying, the gas inside the vertical cells 58 and 59 is discharged to the outside through vent holes (not shown), and the airbag 12 is contracted.
[0033]
According to this embodiment described above, the following effects can be obtained.
(1) In the above embodiment, in a state where the airbag 12 is inflated and deployed, first to fifth horizontal cylindrical cells 47 to 51 which are directed horizontally to the airbag 12 are formed vertically. It was configured as follows. For this reason, the first to fifth horizontal cylindrical cells 47 to 51 are deployed so as to extend outward in the vehicle width direction, thereby preventing poor deployment of the airbag 12 in the vehicle width direction and improving occupant protection performance. be able to. That is, the airbag 12 is inflated and deployed in an appropriate state over the entire area in the vertical direction and the vehicle width direction, and opposes an external force that bends the first to fifth horizontal cylindrical cells 47 to 51 forward or backward in the vehicle traveling direction. be able to. As a result, for example, even if the occupant's head deviates from the headrest 25 and is pressed by the airbag 12, the pressing force makes it difficult for the airbag 12 to bend, so that the occupant can be properly protected.
[0034]
In addition, since it is not necessary to separately provide a means for locking the middle portions of the left and right side edges of the airbag 12 to the rear pillar 17 and applying tension to the airbag 12 in the vehicle width direction, the production and manufacture of the airbag 12 can be reduced. Assembly work can be easily performed.
[0035]
(2) In the above embodiment, the non-inflating portions 26, 26 are formed on the left and right sides of the lower portion of the airbag 12 so as to correspond to the headrests 25, so that the volume of the airbag 12 in the inflated and deployed state is reduced. Thus, the capacity of the inflator 13 can be reduced to reduce the cost. In addition, the inflation and deployment speed of the airbag 12 can be increased to improve the occupant protection performance.
[0036]
(3) In the above-described embodiment, as shown in FIGS. 6 and 7, the base cloth 12 e and the base cloth 12 f of the base cloth 12 e and the base cloth 12 f that form the lower end 22 of the airbag 12, as shown in FIGS. The cloth 12f is omitted. Therefore, in the inflated and deployed state of the airbag 12, the airbag 12 is deployed in a bent state along the curved shape of the rear window glass 38 as shown in FIG. It can be performed more effectively.
[0037]
(4) In the embodiment, the vertical cells 58, 59 are formed outside the fifth and sixth sewing threads 45, 46. For this reason, in the inflation and deployment process of the airbag 12, the lower end portion 22 of the airbag 12 is inflated and deployed reliably downward, and the occupant can be protected reliably.
[0038]
(5) In the above-described embodiment, the airbag 12 is fixed to the rear end of the roof 15 that is less deformed when an impact is applied to the vehicle 10 from behind. For this reason, it is possible to prevent the airbag 12 from being hindered from being deployed or from being inadvertently changed in the deployment direction. Therefore, when the airbag device is operated, the airbag 12 can be more reliably brought into a desired deployed state.
[0039]
(6) Since the airbag 12 is housed in the roof 15, a space for housing the airbag 12 can be easily secured. Moreover, since the airbag 12 is accommodated between the roof head lining 33 and the inner panel 34, the airbag 12 is covered with the roof head lining 33, so that the appearance can be improved.
[0040]
(7) The airbag 12 is inflated and deployed so as to hang from the end of the roof 15 on the rear side of the vehicle 10 substantially in the direction of gravity. Therefore, the airbag 12 can be inflated and deployed behind the rear seat 23, and interference between the airbag 12 and the occupant seated on the rear seat 23 during the inflation and deployment can be suppressed.
[0041]
(8) The airbag 12 is deployed so as to partition between the rear window glass 38 and the rear seat 23. Therefore, when an impact is applied to the rear of the vehicle 10, the rear window glass 38 and the occupant sitting on the rear seat 23 are isolated via the airbag 12. Then, the influence on the vehicle interior due to flying objects, entering objects, and the like from behind is reduced. In particular, by mounting such an airbag device on a vehicle in which the distance between the rear seat 23 and the rear bumper is short, the above-described effect can be remarkably exhibited.
[0042]
The above embodiment can be embodied with the following modifications.
As shown in FIG. 8, a horizontal cylindrical cell 61 is formed by the sewing thread 62 immediately below the non-inflated portion 26 with respect to the lowermost end of the airbag 12, and passages 63a to 63d are formed between both ends of the sewing thread 62 and the middle. May be. The non-expandable portion 26 is formed by the two base cloths 12e and 12f. In this case, the lower end portion of the airbag 12 is deployed substantially linearly in the vehicle width direction, thereby preventing the airbag 12 from bending due to the non-inflating portions 26, 26 and properly protecting the occupant. Can be.
[0043]
The airbag 12 may be formed such that the horizontal cylindrical cells are formed in two, three, four, six or more stages.
-The fifth and sixth sewing threads may be omitted.
[0044]
The airbag 12 may be inflated by an output from a vehicle collision prediction sensor. In this case, since the airbag is inflated and deployed before the vehicle collides, the occupant can be more reliably restrained.
[0045]
The airbag device may be mounted on the roof head lining 33 while housed in a case or the like that can be opened when the airbag 12 is inflated and deployed.
In place of the sewing threads 41 to 46, the base cloths 12e and 12f may be heated and bonded, or another bonding method may be used as the bonding means.
[0046]
In the above embodiment, the airbag 12 is provided at the end of the roof 15 on the rear side of the vehicle 10. However, the airbag 12 may be provided above the back door 19 of the vehicle 10.
[0047]
In the above embodiment, the inflator 13 is provided on the rear pillar 17 on the rear side of the vehicle 10. However, the inflator 13 may be provided at an arbitrary location such as above the distal end 27 of the gas supply pipe 18.
[0048]
The airbag 12 may be inflated and deployed upward from below.
[0049]
【The invention's effect】
As described above in detail, the inventions according to claims 1 to 5 stabilize the inflated and deployed state of the airbag and protect the occupant sitting on the rear seat when a rear collision occurs in the vehicle. It can be done properly.
[0050]
The invention according to claim 2 can reduce the capacity of the gas generator in addition to the above effects.
According to the third aspect of the invention, in addition to the effect of the second aspect, the airbag can be inflated and deployed along the curved shape of the rear window glass, and the occupant can be more appropriately protected. Can be.
[0051]
According to the fourth aspect of the present invention, it is possible to prevent the deployment of the airbag from being hindered and to prevent the deployment direction from being changed carelessly. Therefore, when the airbag device is operated, the airbag can be more reliably brought into a desired deployed state.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a rear portion of a vehicle to which an embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 is a rear view of the vehicle.
FIG. 3 is an enlarged sectional view taken along line 3-3 of FIG. 2;
FIG. 4 is an exemplary front view of the deployed state of the airbag and the inflator employed in the embodiment as viewed from the rear.
FIG. 5 is an enlarged sectional view taken along line 4-4 of FIG. 4;
FIG. 6 is an enlarged sectional view taken along line 5-5 of FIG. 4;
FIG. 7 is a partial cross-sectional view of the airbag in a non-deployed state.
FIG. 8 is a front view showing another example of the airbag of the present invention in a deployed state.
DESCRIPTION OF REFERENCE NUMERALS 10: vehicle, 12: airbag, 12e, 12f: base cloth, 14: sensor, 23: rear seat, 25: headrest, 26: non-inflating portion, 38: rear window glass, 52a to 52d, 53a, 53b, 54a, 54b, 55a, 55b, 60a, 60b ... passages.

Claims

車両に加えられた所定値以上の衝撃を検知又は該衝撃を予知するセンサと、このセンサが作動されたとき、折り畳まれた状態から後部シートとリヤウインドウガラスとの間に膨張展開するエアバッグと、そのエアバッグを膨張展開させるガス発生手段とを備えた車両の後突用エアバッグ装置において、
前記エアバッグには、膨張展開状態で車幅方向に指向する筒状の横セルが上下方向に複数段に形成されるようにした車両の後突用エアバッグ装置。A sensor that detects or predicts an impact equal to or greater than a predetermined value applied to the vehicle, and an airbag that expands and deploys between the rear seat and the rear window glass from a folded state when the sensor is operated. A gas generating means for inflating and deploying the airbag, a rear-impact airbag device for a vehicle,
A rear-impact airbag device for a vehicle, wherein the airbag is formed with a plurality of vertically extending tubular horizontal cells oriented in a vehicle width direction in an inflated and deployed state.

車両の後部シートのヘッドレストと対応するエアバッグの左右二箇所には、非膨張部が設けられている請求項１に記載の車両の後突用エアバッグ装置。The airbag device for rear-impacting a vehicle according to claim 1, wherein non-inflating portions are provided at two right and left portions of the airbag corresponding to a headrest of a rear seat of the vehicle.

前記エアバッグは膨張展開状態で車両の進行方向に関して、前後一対の基布により形成され、前記非膨張部を形成する両基布のうち車両の進行方向の前側の基布を省略した請求項２に記載の車両の後突用エアバッグ装置。3. The airbag according to claim 2, wherein the airbag is formed of a pair of front and rear base fabrics in the inflated and deployed state with respect to the traveling direction of the vehicle, and a front fabric in a traveling direction of the vehicle is omitted from both base fabrics forming the non-inflated portion. The airbag device for rear-end collision of a vehicle according to Claim 1.

前記エアバッグは、車両の後端部の上部に配設されている請求項１〜３のいずれか一項に記載の車両の後突用エアバッグ装置。The vehicle airbag device according to claim 1, wherein the airbag is disposed above a rear end of the vehicle.

前記各横セルは前記一対の基布を接合手段によって接合することにより構成され、上下に隣接する各横セルは接合手段を省略することにより設けられたガスの通路により連通されている請求項３又は４に記載の車両の後突用エアバッグ装置。4. Each of the horizontal cells is formed by joining the pair of base cloths by joining means, and each of the horizontal cells vertically adjacent to each other is communicated by a gas passage provided by omitting the joining means. Or the airbag device for rear collision of the vehicle according to 4.