JP2004278895A - 調理器 - Google Patents

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Akihiro Kino
章宏 城野
Shohei Inamori
昭平 稲森
Kazuhiko Marumoto
一彦 丸本
Tomoko Hamakawa
朋子 濱川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D31/00Other cooling or freezing apparatus
    • F25D31/005Combined cooling and heating devices

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Abstract

【課題】可燃性冷媒が循環する冷凍サイクルの蒸発器により冷却しながら高周波で加熱して調理を行う調理器において、爆発あるいは燃焼という事故を防止する。
【解決手段】調理器は、調理室21内に収納した被調理物を加熱する加熱手段36と、調理室21内の空気を冷却するための可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルの蒸発器35と、調理室21内の空気を循環させる送風手段37とを備え、蒸発器35は、調理室21内にフィン26側の面が露出するように調理室21を構成する断熱壁22に埋設されたフィン26付きの冷却板24を備え、蒸発器35の冷媒管25は冷却板24と熱交換可能に冷却板24に密着し且つ断熱壁22に埋設されているので、万一の冷媒漏洩時にも調理室21内に冷媒が流入し難く、且つ、冷媒の漏洩速度を遅くできるので、爆発や燃焼の事故が発生する可能性を非常に少なくすることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却及び加熱を併用して行う調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の冷却及び加熱を併用して行う調理器としては、冷凍庫と高周波加熱装置とを組み合わせたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、図面を参照しながら、上記従来の冷却及び加熱を併用して行う調理器について説明する。図8は、従来の調理器の断面図である。
【0004】
図8に示すように、従来の冷却及び加熱を併用して行う調理器は、調理器の本体1と、本体1に区画された冷凍室2と、冷凍室2内により構成される冷凍庫3と、冷凍室2と隣接して設置した高周波加熱室4と、機械室5と、機械室5に設置される高圧コンデンサ6と、機械室5に設置される高圧トランス7と、アンテナ部8Aが高周波加熱室4に露出したマグネトロン8と、マグネトロン8冷却用のブロワー9と、冷却風の同封ダクト10と、高周波が通過しないよう高周波の波長に対して十分小さい孔径の小孔群11を有し冷凍室2と高周波加熱室4との隔壁に設けられたパンチング板12と、冷凍室2に設置され冷凍室2内を冷凍温度に保つ冷却手段13とからなる。
【0005】
以上のように構成された従来の調理器について、以下、冷凍食品を解凍し続いて加熱する場合の動作を説明する。
【0006】
高周波加熱室4は、パンチング板12に設けた小孔群11を介し、冷凍室2に設置した冷却手段13により生成した冷風が流入し、略−18℃程度に冷却されている。この状態で、高周波加熱室4に図示しない食品を入れ、高圧トランス8及び高圧コンデンサ7により発生した高電圧をマグネトロン8に印可することで、マグネトロンは高周波の自励発振を開始し、高周波がアンテナ部8Aより、高周波加熱室4内に輻射される。
【0007】
これにより冷凍食品は加熱されるが、このとき隣接する冷凍室2から流入する冷風が、表面を冷却することで、通常冷風なしでは表面が過加熱され、非常に悪い解凍状態となるところを、冷凍食品の内部と表面の温度差が均温化され、非常によい状態で解凍を行うことが出来る。
【0008】
【特許文献1】
実開昭56−112507号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来の調理器においては、近年の地球環境保護の推進により冷却手段に用いられている冷媒が、地球温暖化係数が極めて小さい可燃性の自然冷媒を用いた場合、万が一、冷凍室内で冷媒漏れが生じ、これに気付かぬまま、誤使用等により高周波加熱室内に金属片が侵入した場合に、高出力の高周波により金属片上に高周波電圧が発生し、庫内の低電位部との間で放電等が起こる。
【0010】
この放電が着火源となり庫内の冷媒濃度によっては、爆発あるいは燃焼という事故が発生してしまう。
【0011】
本発明は、従来の課題を解決するもので、可燃性冷媒を使用するが、爆発あるいは燃焼という事故が発生する可能性が非常に少ない調理器を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の調理器の発明は、調理室内に収納した被調理物を加熱する加熱手段と、前記調理室内の空気を冷却するための可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルの蒸発器と、前記調理室内の空気を循環させる送風手段とを備え、前記蒸発器は冷媒が流通する冷媒管を前記調理室内に露出しないものであり、蒸発器の冷媒管が調理室内に露出しないので、万一の冷媒漏洩時にも調理室内に冷媒が流入し難くなり、爆発や燃焼の事故が発生する可能性を非常に少なくすることができる。
【0013】
また、請求項2記載の調理器の発明は、請求項1記載の発明において、調理室内に一方の面が露出するように前記調理室を構成する断熱壁に埋設された冷却板を備え、蒸発器の冷媒管は前記冷却板と熱交換可能に前記冷却板に密着し且つ前記断熱壁に埋設されており、前記冷媒管により冷却される前記冷却板と前記調理室内の空気とが熱交換するものであり、蒸発器の冷媒管が断熱壁に埋設されているので、万一の冷媒漏洩時にも調理室内に冷媒が流入し難く、且つ、冷媒の漏洩速度を遅くできるので、爆発や燃焼の事故が発生する可能性を非常に少なくすることができる。また、蒸発器の構成が簡単で、蒸発器の冷媒管が断熱壁に埋設されているにも拘わらず必要な冷却能力を確保できる。
【0014】
また、請求項3記載の調理器の発明は、請求項2記載の発明における冷却板の調理室に露出した面に、前記調理室内の空気との接触面積を大きくするための1枚以上の冷却フィンを有するものであり、請求項2の作用に加えて、蒸発器の熱交換面積が大きくなるので、蒸発器による調理室内の冷却効率が向上し、冷却能力が高くなる。
【0015】
また、請求項4記載の調理器の発明は、請求項1から3のいずれか一項記載の発明に加えて、蒸発器切換手段を介して調理室用の蒸発器と並列に冷凍サイクルに接続された冷却室用の蒸発器により冷却される冷却室を、調理室に隣接して備えたものであり、調理室と冷却室とで冷凍サイクルを兼用したので、調理室と冷却室とで独立した別々の冷凍サイクルを設けたものより構成が簡単でコストを削減できる。また冷凍サイクルにおける凝縮器と蒸発器との間に位置する蒸発器切換手段の切換により、調理室の冷却が不要なときは冷却室用の蒸発器に冷媒を流すことにより、調理室を調理室用の蒸発器で冷却していないときの調理室用の蒸発器の冷媒管内を低圧にして(冷媒濃度を薄くして)、調理室を調理室用の蒸発器で冷却していないときの調理室用の蒸発器の冷媒管からの冷媒漏洩を防止できる。
【0016】
また、請求項5記載の調理器の発明は、請求項4記載の発明における蒸発器切換手段は、調理室用の蒸発器へ流れる冷媒流量と冷却室用の蒸発器へ流れる冷媒流量の比率を調節可能に構成されているので、蒸発器切換手段による調理室の冷却能力の調節と、調理室と冷却室の両方同時冷却運転が可能になる。
【0017】
また、請求項6記載の調理器の発明は、調理室内に収納した被調理物を加熱する加熱手段と、前記調理室内の空気を循環させる送風手段と、前記調理室に隣接する冷却室と、前記冷却室内の空気を冷却するための可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルの蒸発器と、前記調理室と前記冷却室とを区画する壁面に一方の面が前記調理室内に露出し他方の面が前記冷却室内の空気により冷却される熱交換板とを備えたものであり、調理室内に可燃性冷媒が進入する場合は、蒸発器から冷却室内に漏洩し、且つ、調理室と冷却室とを区画する壁面(熱交換板を含む)を通って冷却室内の空気が調理室内に進入する場合に限られるため、調理室内に可燃性冷媒が進入する可能性が少なく、もし、蒸発器から漏洩した可燃性冷媒が調理室内に進入する場合でも、冷却室を経由するため、調理室内に進入した可燃性冷媒の濃度は冷却室の容積により薄められるため、爆発や燃焼の事故にはならない。また、調理室を専用に冷却する蒸発器がないので、調理室と冷却室を備える調理器としては、構成が簡単で、コストを削減できる。また、冷却室内の冷却された空気を使って調理室の冷却を行うので、冷却室を常に冷却しておけば、冷却しながら加熱する調理に先立って、調理室の予冷運転を行う必要がなく、調理を早く開始できる。
【0018】
また、請求項7記載の調理器の発明は、請求項6記載の発明に加えて、蒸発器により冷却された空気の少なくとも一部を熱交換板の他方の面に向けて送風する送風ファンを備えたものであり、送風ファンの制御により、調理室の冷却能力を調節することができる。
【0019】
また、請求項8記載の調理器の発明は、調理室内に収納した被調理物を加熱する加熱手段と、前記調理室内の空気を循環させる送風手段と、前記調理室に隣接する冷却室と、前記冷却室内の空気を冷却するための可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルの蒸発器と、前記調理室と前記冷却室とを区画する壁面に一方の面が前記調理室内に露出する熱交換板と、前記蒸発器と熱交換した流体を介して前記熱交換板の他方の面を冷却する熱交換板冷却手段とを備えたものであり、調理室内に可燃性冷媒が進入する場合は、蒸発器から冷却室内に漏洩し、且つ、調理室と冷却室とを区画する壁面(熱交換板を含む)を通って冷却室内の空気が調理室内に進入する場合に限られるため、調理室内に可燃性冷媒が進入する可能性が少なく、もし、蒸発器から漏洩した可燃性冷媒が調理室内に進入する場合でも、冷却室を経由するため、調理室内に進入した可燃性冷媒の濃度は冷却室の容積により薄められるため、爆発や燃焼の事故にはならない。また、冷却室の蒸発器の冷却能力の一部を使って調理室の冷却を行うので、冷却室を常に冷却しておけば、調理を早く開始できる。
【0020】
また、請求項9記載の調理器の発明は、請求項8記載の発明における熱交換板冷却手段が、蒸発器と熱交換する液−冷媒熱交換器と、熱交換板と熱交換可能に前記熱交換板の他方の面に密着する冷却器と、前記液−冷媒熱交換器と前記冷却器との間で液体を循環させるポンプとからなるものであり、限られた閉回路を循環する液体による冷却であるので、冷却室内の冷却された空気を使って調理室の冷却を行う場合よりも調理室の冷却能力が高く、ポンプの制御により、調理室の冷却能力を調節することができる。また、蒸発器の設置場所において調理室による制限を受けにくく、蒸発器の設置自由度が向上する。
【0021】
また、請求項10記載の調理器の発明は、請求項1から9のいずれか一項記載の発明における加熱手段にマグネトロンを用いたものであり、簡単な構成で高周波による加熱手段を達成でき、加熱調理が早くできる。
【0022】
また、請求項11記載の調理器の発明は、請求項1から10のいずれか一項記載の発明に加えて、タイマーを備え、前記タイマーで設定した時間に調理を開始できるように構成したものであり、調理時に無人運転が可能となり、安全性が向上できると共に、ユーザーの利便性を向上できる。
【0023】
また、請求項12記載の調理器の発明は、請求項1から10のいずれか一項記載の発明に加えて、外部通信手段を備え、前記外部通信手段で受信した調理情報に基づいて調理を行うよう構成したものであり、調理器から離れたところから調理開始時間などの設定かでき、さら安全性が向上できると共に、ユーザーの利便性を向上できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の調理器の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0025】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の調理器の断面図、図2は同実施の形態の調理器のブロック図である。
【0026】
本実施の形態の調理器の調理室21は、前面を開口する箱形に構成された断熱壁22と、その前面開口部を開閉する断熱電磁波シールド扉23とにより形成されている。断熱壁22における調理室21の奥面となる部分には、冷却板24が露出しており、冷却板24の裏面には、断熱壁22に埋まった冷媒管25が熱伝達可能に密着しており、冷却板24の表面には、空気との熱交換効率を高めるためのフィン26が設けられている。
【0027】
調理室21の上部には調理室21内の空気を循環させるためのファン27が設けられる。圧縮機28と凝縮器29と運転制御手段30が、調理室21の外側かつ断熱壁22の後側に配置される。調理室21に設けられる庫内風路31は、調理室21内の空気がファン27の働きで、フィン26付き冷却板24とファン27とを通過して調理室21内に戻るように設けられる。
【0028】
調理室21の外側下方には、調理室21内に電磁波伝搬可能な設けられるアンテナ32aを有するマグネトロン32と、マグネトロン32を冷却する冷却ファン33が設けられる。
【0029】
本実施の形態の調理器の冷凍サイクルは、圧縮機28と、凝縮器29と、キャピラリチューブ34と、フィン26付き冷却板24と共に蒸発器として機能する冷媒管25とを順次環状に連接し、冷媒として、R600aやR290等の地球温暖化係数(GWP)が、1または、極めて1に近い可燃性の自然冷媒を封入したものである。なお、本実施の形態では、この冷凍サイクルにより、調理器の冷却手段35を構成している。
【0030】
マグネトロン32は、図示しない電源装置により高電圧を印可すると、自励発振により極超短波を発振し、アンテナ32aより、調理室21に電波を輻射するものであり、加熱手段36を構成する。
【0031】
ファン27と、庫内風路31により、調理室21内に、冷却板24及びフィン26により生成した冷気を循環させる送風手段37を構成する。
【0032】
冷却手段35、加熱手段36、送風手段37は、運転制御手段30により、それぞれの運転を制御する。
【0033】
以上のように構成された本実施の形態の調理器について、以下、解凍運転を行う場合の動作を説明する。
【0034】
圧縮機28とファン27運転により、調理室21が冷却される。ここで調理室21内に図示しない食品が投入される。この後、調理開始指令が、運転制御手段30から発せられると、マグネトロン32が、発振を開始し、アンテナ32aより、高出力の極超短波が輻射される。
【0035】
この極超短波が食品に照射されることにより、食品の温度が上昇を開始する。このとき、極超短波といえども、食品の誘電損失により温度上昇を行うので、表面に近い部位の方が、温度上昇が速い。しかし、食品表面は、冷却手段35及び送風手段37により、表面に冷風が吹き付けられた状態であるため、表面付近の温度上昇は抑制され、結果として食品全体の温度上昇は、均温化される。
【0036】
このとき、食品と共に、金属片が調理室21内に混入した場合、金属片はアンテナとなり、金属片上に高周波電流及び高周波電圧が発生する。これが調理室21内の設置された導体部との間で、放電が発生する。
【0037】
このときに、冷媒漏れが発生しても、調理室21内には冷媒回路が存在せず、調理室21内には冷媒が侵入しないため、たとえ放電が発生しても可燃性冷媒に着火して、燃焼や爆発の危険はない。
【0038】
これにより、地球環境に優しい、可燃性冷媒を用いた冷却手段35を用いても、可燃性冷媒と着火源を分離できるので、安全性の高い製品を提供することが出来る。
【0039】
本実施の形態の調理器は、調理室21内に収納した被調理物を加熱する加熱手段36と、調理室21内の空気を冷却するための可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルの蒸発器35と、調理室21内の空気を循環させる送風手段37とを備え、蒸発器35は冷媒が流通する冷媒管25を調理室21内に露出しないものであり、蒸発器35の冷媒管25が調理室21内に露出しないので、万一の冷媒漏洩時にも調理室21内に冷媒が流入し難くなり、爆発や燃焼の事故が発生する可能性を非常に少なくすることができる。
【0040】
また、蒸発器35は、調理室21内に一方の面が露出するように調理室21を構成する断熱壁22に埋設された冷却板24を備え、蒸発器35の冷媒管25は冷却板24と熱交換可能に冷却板24に密着し且つ断熱壁22に埋設されており、冷媒管25により冷却される冷却板24と調理室21内の空気とが熱交換する構成になっている。本実施の形態では、蒸発器35の冷媒管25が断熱壁22に埋設されているので、万一の冷媒漏洩時にも調理室21内に冷媒が流入し難く、且つ、冷媒の漏洩速度を遅くできるので、爆発や燃焼の事故が発生する可能性を非常に少なくすることができる。また、蒸発器35の構成が簡単で、蒸発器35の冷媒管25が断熱壁22に埋設されているにも拘わらず必要な冷却能力を確保できる。
【0041】
また、冷却板24の調理室21に露出した面に、調理室21内の空気との接触面積を大きくするための1枚以上の冷却フィン26を有しており、蒸発器35の熱交換面積が大きくなるので、蒸発器35による調理室21内の冷却効率が向上し、冷却能力が高くなる。
【0042】
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2の調理器について説明するが、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。図3は本発明の実施の形態2の調理器の断面図である。
【0043】
本実施の形態の調理器は、調理室21の下方に冷却室41を有する。冷却室41は、前面を開口する箱形に構成された断熱壁42と、その前面開口部を開閉する(冷却室41内に食品を出し入れするための)断熱扉43とにより形成されている。
【0044】
調理室21の底面を構成する断熱壁22には、貫通孔が設けられ、その貫通孔の上部開口部に、その貫通孔を塞ぐように熱伝導性の良好な熱交換板44が設けられている。
【0045】
冷却室41の奥面で上下方向に空気が流れるように設けられた風路内には、冷却室41の蒸発器45が配置されている。
【0046】
調理室21内の底面と奥面には、底面前部と奥面上部に開口する風路を構成する風路隔壁49が設けられ、奥面の風路隔壁49の上方には、風路を通過した空気を調理室21内に吹き出すファン27が設けられる。
【0047】
冷却室41の奥面の風路の上部には、蒸発器45で冷却された冷気を冷却室41内に吹き出すことにより、冷却室41内で冷気を循環させる送風ファン50が設けられている。
【0048】
また、冷却室41の天面を構成する断熱壁42には、前側と奥側に、貫通孔が設けられる。この冷却室41天面の断熱壁42に設けられる前側と奥側の貫通孔は、それぞれ、調理室21底面の断熱壁22の貫通孔と連通しており、冷却室41内の冷気を熱交換板44に導く熱交換ダクト51を構成している。
【0049】
送風ファン50は、熱交換ダクト51を構成する冷却室41天面の奥側の貫通孔にも送風するように上方に傾斜して配置されている。
【0050】
調理室21の外側上方には、調理室21内に電磁波伝搬可能な設けられるアンテナ32aを有するマグネトロン32と、マグネトロン32を冷却する冷却ファン33と、運転制御手段30とが設けられる。
【0051】
本実施の形態では、冷却室41と調理室21との間の熱交換を行う作動流体は空気である。
【0052】
以上のように構成された本実施の形態の調理器について、以下、動作を図3を参考に説明する。
【0053】
圧縮機28の起動により、可燃性冷媒が凝縮器29で放熱、蒸発器45で蒸発し、送風ファン50により庫内を冷気が循環する。この冷気の一部を熱交換ダクト51に導き、熱交換板44を冷却する。このとき風路隔壁49により、調理室21内のすべての循環冷気は、熱交換板44上を通過するので、調理室21内を冷却することになる。
【0054】
これにより、可燃性冷媒を封入した冷凍サイクルと調理室21は完全に隔離され、調理室21内に冷媒が侵入することがなく、調理室21内での可燃性冷媒の着火、爆発の可能性はなくなる。また、冷却された、冷却室41を熱源として調理室21を冷却するので、調理開始時にすぐに調理室21内で冷風が生成され、調理が可能となる。
【0055】
圧縮機28とファン27運転により、調理室21が冷却される。ここで調理室21内に図示しない食品が投入される。この後、調理開始指令が、運転制御手段30から発せられると、マグネトロン32が、発振を開始し、アンテナ32aより、高出力の極超短波が輻射される。
【0056】
この極超短波が食品に照射されることにより、食品の温度が上昇を開始する。このとき、極超短波といえども、食品の誘電損失により温度上昇を行うので、表面に近い部位の方が、温度上昇が速い。しかし、食品表面は、冷却手段及び送風手段により、表面に冷風が吹き付けられた状態であるため、表面付近の温度上昇は抑制され、結果として食品全体の温度上昇は、均温化される。
【0057】
このとき、食品と共に、金属片が調理室21内に混入した場合、金属片はアンテナとなり、金属片上に高周波電流及び高周波電圧が発生する。これが調理室21内の設置された導体部との間で、放電が発生する。
【0058】
このときに、冷媒漏れが発生しても、調理室21内には冷媒回路が存在せず、調理室21内には冷媒が侵入しないため、たとえ放電が発生しても可燃性冷媒に着火して、燃焼や爆発の危険はない。
【0059】
これにより、地球環境に優しい、可燃性冷媒を用いた冷却手段を用いても、可燃性冷媒と着火源を分離できるので、安全性の高い製品を提供することが出来る。
【0060】
本実施の形態の調理器は、調理室21内に収納した被調理物を加熱する加熱手段36と、調理室21内の空気を循環させる送風手段37(ファン27)と、調理室21に隣接する冷却室41と、冷却室41内の空気を冷却するための可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルの蒸発器45と、調理室21と冷却室41とを区画する壁面に一方の面が調理室21内に露出し他方の面が冷却室41内の空気により冷却される熱交換板44とを備えたものであり、調理室21内に可燃性冷媒が進入する場合は、蒸発器45から冷却室41内に漏洩し、且つ、調理室21と冷却室41とを区画する壁面(熱交換板44を含む)を通って冷却室41内の空気が調理室21内に進入する場合に限られるため、調理室21内に可燃性冷媒が進入する可能性が少なく、もし、蒸発器45から漏洩した可燃性冷媒が調理室21内に進入する場合でも、冷却室41を経由するため、調理室21内に進入した可燃性冷媒の濃度は冷却室41の容積により薄められるため、爆発や燃焼の事故にはならない。また、調理室21を専用に冷却する蒸発器がないので、調理室21と冷却室41を備える調理器としては、構成が簡単で、コストを削減できる。また、冷却室41内の冷却された空気を使って調理室21の冷却を行うので、冷却室41を常に冷却しておけば、冷却しながら加熱する調理に先立って、調理室21の予冷運転を行う必要がなく、調理を早く開始できる。
【0061】
また、蒸発器45により冷却された空気の少なくとも一部を熱交換板44の他方の面に向けて送風する送風ファン50を備えたので、送風ファン50の運転、停止、回転数の制御により、調理室21の冷却能力を調節することができる。
【0062】
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3の調理器について説明するが、実施の形態1、2と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。図4は本発明の実施の形態3の調理器の断面図である。
【0063】
本実施の形態の調理器は、調理室21の下方に冷却室41を有する。冷却室41は、前面を開口する箱形に構成された断熱壁42と、その前面開口部を開閉する(冷却室41内に食品を出し入れするための)断熱扉43とにより形成されている。
【0064】
調理室21の底面を構成する断熱壁22には、貫通孔が設けられ、その貫通孔の上部開口部に、その貫通孔を塞ぐように熱伝導性の良好な熱交換板44が設けられている。
【0065】
冷却室41の奥面で上下方向に空気が流れるように設けられた風路内には、冷却室41の蒸発器45と液−冷媒熱交換器47が互いに熱交換可能に配置されている。また、
調理室21内の底面と奥面には、底面前部と奥面上部に開口する風路を構成する風路隔壁49が設けられ、奥面の風路隔壁49の上方には、風路を通過した空気を調理室21内に吹き出すファン27が設けられる。
【0066】
冷却室41の奥面の風路の上部には、蒸発器45で冷却された冷気を冷却室41内に吹き出すことにより、冷却室41内で冷気を循環させる送風ファン50が設けられている。
【0067】
また、冷却室41の天面を構成する断熱壁42には、調理室21底面の断熱壁22の貫通孔内に挿入され熱交換板44と熱交換可能に密着する冷却器48と、液−冷媒熱交換器47と冷却器48との間で不凍液等の液体を循環させるためのポンプ46が設けられる。また、液−冷媒熱交換器47と冷却器48とポンプ46は、不凍液等の液体が通る配管により環状に連接されている。
【0068】
調理室21の外側上方には、調理室21内に電磁波伝搬可能な設けられるアンテナ32aを有するマグネトロン32と、マグネトロン32を冷却する冷却ファン33と、運転制御手段30とが設けられる。
【0069】
本実施の形態では、冷却室41と調理室21との間の熱交換を行う作動流体は不凍液等の液体を用いた。
【0070】
以上のように構成された本実施の形態の調理器について、以下、動作を図4を参考に説明する。
【0071】
圧縮機28の起動により、可燃性冷媒が凝縮器29で放熱、蒸発器45で蒸発し、送風ファン50により庫内を冷気が循環する。また、蒸発器45と液−冷媒熱交換器47とが熱交換して、液−冷媒熱交換器47内の液体が冷却され、この冷却された液体は、ポンプ46により冷却器48に送られて、冷却器48を冷却し、冷却器48は熱交換板44を冷却する。このとき風路隔壁49により、調理室21内のすべての循環冷気は、熱交換板44上を通過するので、調理室21内を冷却することになる。
【0072】
これにより、可燃性冷媒を封入した冷凍サイクルと調理室21は完全に隔離され、調理室21内に冷媒が侵入することがなく、調理室21内での可燃性冷媒の着火、爆発の可能性はなくなる。また、冷却された、冷却室41を熱源として調理室を冷却するので、調理開始時にすぐに調理室21内で冷風が生成され、調理が可能となる。
【0073】
本実施の形態の調理器は、調理室21内に収納した被調理物を加熱する加熱手段36と、調理室21内の空気を循環させる送風手段37(ファン27)と、調理室21に隣接する冷却室41と、冷却室41内の空気を冷却するための可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルの蒸発器45と、調理室21と冷却室41とを区画する壁面に一方の面が調理室21内に露出する熱交換板44と、蒸発器45と熱交換した流体を介して熱交換板44の他方の面を冷却する熱交換板冷却手段とを備えたものであり、調理室21内に可燃性冷媒が進入する場合は、蒸発器45から冷却室内41に漏洩し、且つ、調理室21と冷却室41とを区画する壁面(熱交換板44を含む)を通って冷却室41内の空気が調理室21内に進入する場合に限られるため、調理室21内に可燃性冷媒が進入する可能性が少なく、もし、蒸発器45から漏洩した可燃性冷媒が調理室21内に進入する場合でも、冷却室41を経由するため、調理室21内に進入した可燃性冷媒の濃度は冷却室41の容積により薄められるため、爆発や燃焼の事故にはならない。また、冷却室41の蒸発器45の冷却能力の一部を使って調理室21の冷却を行うので、冷却室41を常に冷却しておけば、調理を早く開始できる。
【0074】
また、本実施の形態は上記熱交換板冷却手段を、蒸発器45と熱交換する液−冷媒熱交換器47と、熱交換板44と熱交換可能に熱交換板44の他方の面に密着する冷却器48と、液−冷媒熱交換器47と冷却器48との間で液体を循環させるポンプ46とから構成している。この場合、限られた閉回路を循環する液体による冷却であるので、冷却室41内の冷却された空気を使って調理室21の冷却を行う場合よりも調理室21の冷却能力が高く、ポンプ46の運転、停止、搬送能力の制御により、調理室21の冷却能力を調節することができる。また、蒸発器45の設置場所において調理室21による制限を受けにくく、蒸発器45の設置自由度が向上する。
【0075】
(実施の形態4)
次に本発明の実施の形態4の調理器について説明するが、実施の形態1、2と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。図5は本発明の実施の形態4の調理器の断面図である。
【0076】
本実施の形態の調理器の調理室21は、前面を開口する箱形に構成された断熱壁22と、その前面開口部を開閉する断熱電磁波シールド扉23とにより形成されている。断熱壁22における調理室21の奥面となる部分には、冷却板53が露出しており、冷却板53の裏面には、断熱壁22に埋まった冷媒管52が熱伝達可能に密着しており、冷却板53の表面には、空気との熱交換効率を高めるためのフィン54が設けられている。また、冷媒管52、冷却板53,フィン54により第1の蒸発器55が構成される
調理室21内の奥上部には調理室21内の空気を循環させるためのファン27が設けられる。圧縮機28と凝縮器29と蒸発器切り替え手段57と運転制御手段30が、調理室21の外側かつ断熱壁22の後側に配置される。
【0077】
調理室21の外側上方には、調理室21内に電磁波伝搬可能な設けられるアンテナ32aを有するマグネトロン32と、マグネトロン32を冷却する冷却ファン33が設けられる。
【0078】
マグネトロン32は、図示しない電源装置により高電圧を印可すると、自励発振により極超短波を発振し、アンテナ32aより、調理室21に電波を輻射するものであり、加熱手段36を構成する。
【0079】
また、本実施の形態の調理器は、調理室21の下方に冷却室41を有する。冷却室41は、前面を開口する箱形に構成された断熱壁42と、その前面開口部を開閉する(冷却室41内に食品を出し入れするための)断熱扉43とにより形成されている。
【0080】
冷却室41の奥面で上下方向に空気が流れるように設けられた風路内には、冷却室41を冷却する第2の蒸発器56が配置されている。
【0081】
冷却室41の奥面の風路の上部には、第2の蒸発器56で冷却された冷気を冷却室41内に吹き出すことにより、冷却室41内で冷気を循環させる送風ファン50が設けられている。
【0082】
本実施の形態の調理器の冷凍サイクルは、圧縮機28と、凝縮器29と、蒸発器切り替え手段57と、第1のキャピラリチューブ58と、フィン54付き冷却板53と共に第1の蒸発器55として機能する冷媒管52とを順次環状に連接し、さらに、第1のキャピラリチューブ58と冷媒管52とを直列に接続したものと並列に、第2のキャピラリチューブ59と第2の蒸発器56とを直列に接続したものを、蒸発器切り替え手段57で流路を切り替え可能に接続したものであり、冷媒として、R600aやR290等の地球温暖化係数(GWP)が、1または、極めて1に近い可燃性の自然冷媒を封入したものである。
【0083】
なお、本実施の形態では、この冷凍サイクルにより、調理器の冷却手段35を構成している。
【0084】
また、運転制御手段30は、冷却手段35(の圧縮機28と蒸発器切り替え手段57)と加熱手段36とファン27と送風ファン50とを制御する。
【0085】
冷媒管52は、冷却板53により、調理室21内と、完全に遮断され、冷媒管52から、可燃性冷媒が漏洩しても、決して調理室21内に侵入することはないようになっている。
【0086】
以上のように構成された本実施の形態の調理器について、以下、動作を図5を参考に説明する。
【0087】
圧縮機28の起動により、圧縮された可燃性冷媒は、凝縮器29で凝縮し、蒸発器切換手段57に流入する。蒸発器切換手段57は、任意に第1の蒸発器55、第2の蒸発器56のどちらか一方、または双方に可燃性冷媒の流れを切り換える。冷却室41が、所定の温度、例えば−18℃に至るまでは、蒸発器切換手段57は、第2の蒸発器56に可燃性冷媒を流す。
【0088】
可燃性冷媒は、第2のキャピラリチューブ59で断熱膨張し、第2の蒸発器56にて、蒸発気化して吸熱を行い、送風ファン50により冷却室41内の空気と熱交換して冷却を行う。
【0089】
図示しない調理開始スイッチにより、運転制御手段30が、調理運転開始を指示すると、蒸発器切換手段57は、第1の蒸発器55、すなわち冷媒管52に冷媒を流し始める。このとき、冷却室41の温度により、第2の蒸発器56への冷媒流は、任意に可燃性冷媒の流れを制御する。
【0090】
第1の蒸発器55で生成した冷気は、ファン27により、調理室21に入れた図示しない食品に吹き付けられる。この後、マグネトロン32の発振を開始することにより、食品は、表面と内部の温度が略同一に加熱されて昇温する。
【0091】
これにより、マグネトロン32は発振中においても、可燃性冷媒が調理室21内に漏洩することはない。また、食品を調理する際に用いる、冷風を生成するために、独立した第1の蒸発器55を用いるので、冷却室41の温度に影響されることなく、すぐに運転を開始することが可能となる。
【0092】
本実施の形態の調理器は、蒸発器切換手段57を介して調理室21用の第1の蒸発器55と並列に冷凍サイクルに接続された冷却室41用の第2の蒸発器56により冷却される冷却室41を、調理室21に隣接して備えたものであり、調理室21と冷却室41とで冷凍サイクルを兼用したので、調理室21と冷却室41とで独立した別々の冷凍サイクルを設けたものより構成が簡単でコストを削減できる。また冷凍サイクルにおける凝縮器29と蒸発器55,56との間に位置する蒸発器切換手段57の切換により、調理室21の冷却が不要なときは冷却室41用の第2の蒸発器56に冷媒を流すことにより、調理室21を調理室21用の第1の蒸発器55で冷却していないときの調理室21用の第1の蒸発器55の冷媒管52内を低圧にして(冷媒濃度を薄くして)、調理室21を調理室21用の第1の蒸発器55で冷却していないときの調理室21用の第1の蒸発器55の冷媒管52からの冷媒漏洩を防止できる。
【0093】
(実施の形態5)
図6は、本発明の実施の形態5の調理器のブロック図である。図6において、タイマー60は、運転制御手段30の調理開始時間を決定するものである。本実施の形態は、タイマー60を備え、タイマー60で設定した時間に調理を開始できるように構成したものである。
【0094】
以上のように構成された本実施の形態の調理器について、以下、動作を図6を参考に説明する。
【0095】
ユーザーが調理を開始したい時刻をタイマー60に入力する。タイマー60は、設定された時刻になると、運転制御手段30に調理開始を指示し、加熱手段36、冷却手段35、送風手段37を同時に運転し調理を開始する。
【0096】
これにより、ユーザーは、任意の時刻に調理を開始でき、他の用事や外出中においても調理が可能となり、利便性が向上する。
【0097】
(実施の形態6)
図7は、本発明の実施の形態6の調理器のブロック図である。図7において、外部通信手段61は、インターネットや公衆通信回線等を介して、ユーザーの持つ操作端末と接続される。本実施の形態は、外部通信手段61を備え、外部通信手段61で受信した調理開始時間などの調理情報に基づいて調理を行うよう構成したものである。
【0098】
以上のように構成された本実施の形態の調理器について、以下、動作を図7を参考に説明する。
【0099】
ユーザーは、調理したい食品を調理器内に入れておく。外部、例えば外出中等に、図示しない操作端末により、外部通信手段に61にインターネット等を用いて接続する。ここで、ユーザーは、任意の時刻に調理開始の操作を行う。この操作により、外部通信手段61は、運転制御手段30に指示を行い、運転制御手段30は調理運転を開始する。これにより、加熱手段36、冷却手段35、送風手段37は運転を行い、予め調理室21内に収納した食品の調理を行う。
【0100】
これにより、ユーザーは、任意の時刻に遠隔地から調理開始が可能となり、利便性が向上する。
【0101】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1記載の調理器の発明は、蒸発器の冷媒管が調理室内に露出しないので、万一の冷媒漏洩時にも調理室内に冷媒が流入し難くなり、爆発や燃焼の事故が発生する可能性を非常に少なくすることができ、安全性の上で多大な効果を有する。
【0102】
また、請求項2記載の調理器の発明は、蒸発器の冷媒管が断熱壁に埋設されているので、万一の冷媒漏洩時にも調理室内に冷媒が流入し難く、且つ、冷媒の漏洩速度を遅くできるので、爆発や燃焼の事故が発生する可能性を非常に少なくすることができ、安全性の上で多大な効果を有する。また、蒸発器を冷媒管と冷却板で構成したので、蒸発器の構成を簡略化することが出来、製造上の工数を短縮できる効果を有する。また、冷却板は一方の面が調理室内に露出し冷媒管と熱交換可能に密着しているので、蒸発器の冷媒管が断熱壁に埋設されているにも拘わらず必要な冷却能力を確保できる。
【0103】
また、請求項3記載の調理器の発明は、請求項2記載の発明における冷却板の調理室に露出した面に冷却フィンを有しており、蒸発器の熱交換面積が大きくなるので、蒸発器による調理室内の冷却効率が向上し、冷却能力が高くなり、省エネルギーの面で多大な効果を有する。
【0104】
また、請求項4記載の調理器の発明は、請求項1から3のいずれか一項記載の発明に加えて、蒸発器切換手段を介して調理室用の蒸発器と並列に冷凍サイクルに接続された冷却室用の蒸発器により冷却される冷却室を、調理室に隣接して備えたので、構成が簡単でコストを削減できる。また、調理室を調理室用の蒸発器で冷却していないときの調理室用の蒸発器の冷媒管からの冷媒漏洩を防止でき、安全性を向上できる。
【0105】
また、請求項5記載の調理器の発明は、請求項4記載の発明における蒸発器切換手段を、調理室用の蒸発器へ流れる冷媒流量と冷却室用の蒸発器へ流れる冷媒流量の比率を調節可能に構成したので、蒸発器切換手段による調理室の冷却能力の調節と、調理室と冷却室の両方同時冷却運転が可能になる。
【0106】
また、請求項6記載の調理器の発明は、調理室内に収納した被調理物を加熱する加熱手段と、前記調理室内の空気を循環させる送風手段と、前記調理室に隣接する冷却室と、前記冷却室内の空気を冷却するための可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルの蒸発器と、前記調理室と前記冷却室とを区画する壁面に一方の面が前記調理室内に露出し他方の面が前記冷却室内の空気により冷却される熱交換板とを備えたので、調理室内に可燃性冷媒が進入する可能性が少なく、もし、蒸発器から漏洩した可燃性冷媒が調理室内に進入する場合でも、爆発や燃焼の事故にはならず、安全性の面で多大な効果を有する。また、構成が簡単で、コストを削減できる。また、冷却しながら加熱する調理に先立って、調理室の予冷運転を行う必要がなく、調理を早く開始できる。
【0107】
また、請求項7記載の調理器の発明は、請求項6記載の発明に加えて、蒸発器により冷却された空気の少なくとも一部を熱交換板の他方の面に向けて送風する送風ファンを備えたので、送風ファンの制御により、調理室の冷却能力を調節することができる。
【0108】
また、請求項8記載の調理器の発明は、調理室内に収納した被調理物を加熱する加熱手段と、前記調理室内の空気を循環させる送風手段と、前記調理室に隣接する冷却室と、前記冷却室内の空気を冷却するための可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルの蒸発器と、前記調理室と前記冷却室とを区画する壁面に一方の面が前記調理室内に露出する熱交換板と、前記蒸発器と熱交換した流体を介して前記熱交換板の他方の面を冷却する熱交換板冷却手段とを備えたので、調理室内に可燃性冷媒が進入する可能性が少なく、もし、蒸発器から漏洩した可燃性冷媒が調理室内に進入する場合でも、爆発や燃焼の事故にはならず、安全性の面で多大な効果を有する。また、冷却室を常に冷却しておけば、調理を早く開始できる。
【0109】
また、請求項9記載の調理器の発明は、請求項8記載の発明における熱交換板冷却手段を、蒸発器と熱交換する液−冷媒熱交換器と、熱交換板と熱交換可能に前記熱交換板の他方の面に密着する冷却器と、前記液−冷媒熱交換器と前記冷却器との間で液体を循環させるポンプとから構成したので、調理室の冷却能力が高く、ポンプの制御により、調理室の冷却能力を調節することができる。また、蒸発器の設置場所において調理室による制限を受けにくく、蒸発器の設置自由度が向上し、製品意匠の向上と安全性の面で多大な効果を有する。
【0110】
また、請求項10記載の調理器の発明は、請求項1から9のいずれか一項記載の発明における加熱手段にマグネトロンを用いたので、簡単な構成で高周波による加熱手段を達成でき、加熱調理が早くできる。
【0111】
また、請求項11記載の調理器の発明は、請求項1から10のいずれか一項記載の発明に加えて、タイマーを備え、前記タイマーで設定した時間に調理を開始できるように構成したので、調理時に無人運転が可能となり、安全性が向上できると共に、ユーザーの利便性を向上できる。
【0112】
また、請求項12記載の調理器の発明は、請求項1から10のいずれか一項記載の発明に加えて、外部通信手段を備え、前記外部通信手段で受信した調理情報に基づいて調理を行うよう構成したので、調理器から離れたところから調理開始時間などの設定かでき、さら安全性が向上できると共に、ユーザーの利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の調理器の断面図
【図2】同実施の形態の調理器のブロック図
【図3】本発明の実施の形態2の調理器の断面図
【図4】本発明の実施の形態3の調理器の断面図
【図5】本発明の実施の形態4の調理器の断面図
【図6】本発明の実施の形態5の調理器のブロック図
【図7】本発明の実施の形態6の調理器のブロック図
【図8】従来の調理器の断面図
【符号の説明】
21 調理室
22 断熱壁
24 冷却板
25 冷媒管
26 フィン
27 ファン
28 圧縮機
29 凝縮器
35 冷却手段(蒸発器)
36 加熱手段
37 送風手段
41 冷却室
42 断熱壁
44 熱交換板
45 蒸発器
46 ポンプ
47 液−冷媒熱交換器
48 冷却器
50 送風ファン
52 冷媒管
53 冷却板
54 フィン
55 第1の蒸発器
56 第2の蒸発器
57 蒸発器切換手段
60 タイマー
61 外部通信手段

Claims (12)

  1. 調理室内に収納した被調理物を加熱する加熱手段と、前記調理室内の空気を冷却するための可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルの蒸発器と、前記調理室内の空気を循環させる送風手段とを備え、前記蒸発器は冷媒が流通する冷媒管を前記調理室内に露出しない調理器。
  2. 調理室内に一方の面が露出するように前記調理室を構成する断熱壁に埋設された冷却板を備え、蒸発器の冷媒管は前記冷却板と熱交換可能に前記冷却板に密着し且つ前記断熱壁に埋設されており、前記冷媒管により冷却される前記冷却板と前記調理室内の空気とが熱交換する請求項1記載の調理器。
  3. 冷却板の調理室に露出した面に、前記調理室内の空気との接触面積を大きくするための1枚以上の冷却フィンを有する請求項2記載の調理器。
  4. 蒸発器切換手段を介して調理室用の蒸発器と並列に冷凍サイクルに接続された冷却室用の蒸発器により冷却される冷却室を、調理室に隣接して備えた請求項1から3のいずれか一項記載の調理器。
  5. 蒸発器切換手段は、調理室用の蒸発器へ流れる冷媒流量と冷却室用の蒸発器へ流れる冷媒流量の比率を調節可能に構成されている請求項4記載の調理器。
  6. 調理室内に収納した被調理物を加熱する加熱手段と、前記調理室内の空気を循環させる送風手段と、前記調理室に隣接する冷却室と、前記冷却室内の空気を冷却するための可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルの蒸発器と、前記調理室と前記冷却室とを区画する壁面に一方の面が前記調理室内に露出し他方の面が前記冷却室内の空気により冷却される熱交換板とを備えた調理器。
  7. 蒸発器により冷却された空気の少なくとも一部を熱交換板の他方の面に向けて送風する送風ファンを備えた請求項6記載の調理器。
  8. 調理室内に収納した被調理物を加熱する加熱手段と、前記調理室内の空気を循環させる送風手段と、前記調理室に隣接する冷却室と、前記冷却室内の空気を冷却するための可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルの蒸発器と、前記調理室と前記冷却室とを区画する壁面に一方の面が前記調理室内に露出する熱交換板と、前記蒸発器と熱交換した流体を介して前記熱交換板の他方の面を冷却する熱交換板冷却手段とを備えた調理器。
  9. 熱交換板冷却手段は、蒸発器と熱交換する液−冷媒熱交換器と、熱交換板と熱交換可能に前記熱交換板の他方の面に密着する冷却器と、前記液−冷媒熱交換器と前記冷却器との間で液体を循環させるポンプとからなる請求項8記載の調理器。
  10. 加熱手段にマグネトロンを用いた請求項1から9のいずれか一項記載の調理器。
  11. タイマーを備え、前記タイマーで設定した時間に調理を開始できるように構成した請求項1から請求項10のいずれか一項記載の調理器。
  12. 外部通信手段を備え、前記外部通信手段で受信した調理情報に基づいて調理を行うよう構成した請求項1から請求項10のいずれか一項記載の調理器。
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