JP2004278322A - カムフォロア装置 - Google Patents
カムフォロア装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004278322A JP2004278322A JP2003067476A JP2003067476A JP2004278322A JP 2004278322 A JP2004278322 A JP 2004278322A JP 2003067476 A JP2003067476 A JP 2003067476A JP 2003067476 A JP2003067476 A JP 2003067476A JP 2004278322 A JP2004278322 A JP 2004278322A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- peripheral surface
- diameter side
- side roller
- outer diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L2305/00—Valve arrangements comprising rollers
- F01L2305/02—Mounting of rollers
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
Abstract
【解決手段】上記両ローラ8、9の表面に、摩擦を低減する為の表面処理層10、10aを形成する。これら両表面処理層10、10aのうちで、上記内径側ローラ8の外周面と上記外径側ローラ9の内周面とに位置する部分の表面粗さを0.02〜0.20Raとする。この構成を採用する事により、上記両周面同士の間に、十分な強度を有する潤滑油膜を全周に亙って形成できる様にして、上記課題を解決する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
この発明に係るカムフォロア装置は、エンジンの燃料噴射装置や吸排気弁用駆動装置等の被駆動部品として使用し、例えばカムシャフトの回転をロッカーアームの往復揺動運動に変換する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン内部での摩擦低減を図り、燃料消費率を低減する事を目的として、クランクシャフトと同期したカムシャフトの回転を給気弁及び排気弁の往復運動に変換する部分に、タペットローラを組み込んだカムフォロア装置を利用する事が、一般的に行われている。図1〜2は、例えば特許文献1等に記載されて従来から広く知られている、タペットローラを組み込んだカムフォロア装置の1例を示している。
【0003】
エンジンのクランクシャフトと同期して回転するカムシャフト1に固定したカム2に対向して、このカム2の動きを受けるロッカーアーム3を設けている。このロッカーアーム3の端部には1対の支持壁部4、4を、互いに間隔を開けて設けている。この1対の支持壁部4、4の間には、鋼製で中空又は中実の支持軸5を掛け渡している。この支持軸5の両端は焼き入れする事なく、生のままとしており、支持軸5を固定する際には、この未焼き入れ部分を、上記1対の支持壁部4、4に形成した通孔7、7の内周面に向けてかしめ付ける。上述の様にして、1対の支持壁部4、4の間に掛け渡した支持軸5の周囲にはローラ6を、回転自在に支承しており、このローラ6の外周面を、上記カム2の外周面に当接させている。
【0004】
上述の様に構成するカムフォロア装置によれば、ロッカーアーム3とカム2との間に働く摩擦力を低減し、エンジン運転時に於ける燃料消費率の低減を図れる。この様なカムフォロア装置の設置部分にはエンジン運転時に、エンジンオイルを供給する。そして、このエンジンオイルによって、上記カム2の外周面と上記ローラ6の外周面との間、及び上記支持軸5の外周面と上記ローラ6の内周面との間を潤滑する。
【0005】
又、ローラの回転抵抗を小さくする為に、このローラを二重構造とする事も、やはり特許文献1等に記載されて、従来から知られている。図3〜4は、この特許文献1に記載された従来構造を示している。ロッカーアーム3(図1〜2参照)等に支持された支持軸5の周囲に、鋼製の内径側ローラ8を回転自在に支持し、更にこの内径側ローラ8の周囲に、鋼製の外径側ローラ9を、この内径側ローラ8に対する回転自在に支持している。この様に、ローラを二重構造として、滑り面を2個所にする事により、カム2と係合する上記外径側ローラ9の回転が、円滑に行なわれる様にしている。
【0006】
又、上記内径側ローラ8及び上記外径側ローラ9の表面(内外両周面及び軸方向両端面)に、相手面との潤滑性を向上させる為の表面処理を施して、上記内径側ローラ8及び上記外径側ローラ9の表面に表面処理層10、10aを形成している。この様な表面処理層10、10aは、相手面、即ち、上記支持軸5の外周面、外径側ローラ9の内周面、内径側ローラ8の外周面、上記カム2の外周面との摩擦係合部の摩擦係数を低減して、これら各ローラ8、9の回転を円滑に行なわせる機能を有する。
【0007】
上述の様に、内径側、外径側各ローラ8、9の表面に表面処理層10、10aを形成する為の表面処理方法としては、固体潤滑皮膜処理と軟窒化処理とが採用可能である。又、このうちの固体潤滑皮膜処理による表面処理層10、10aとしては、次の▲1▼〜▲5▼のものが使用可能である。
▲1▼ 硫黄と鉄との化合物の反応層。
▲2▼ 上記▲1▼に窒素を含有させた反応層。
▲3▼ 燐と鉄との燐酸塩化合物の反応層。
▲4▼ 二硫化モリブデン(MoS2 )とポリ四弗化エチレン(PTFE)との単体若しくは混合物を、熱硬化性合成樹脂と共に焼成する事により得られる処理層。
▲5▼ 上記▲1▼〜▲3▼のうちの何れかの反応層の表面に、二硫化モリブデンとポリ四弗化エチレンとの単体若しくは混合物を、熱硬化性合成樹脂と共に焼成する事により得られる処理層を重ね合わせたもの。
又、上記軟窒化処理としては、次の▲6▼〜▲8▼のもので、表面硬度をHv650以上、処理層の厚さを15μm以上とするものが使用可能である。
▲6▼ 塩浴窒化処理(タフトライド処理)。
▲7▼ ガス軟窒化処理。
▲8▼ イオン軟窒化処理。
【0008】
上述の様に構成する従来構造によれば、潤滑不良の場合にも著しい摩耗や焼き付き等の損傷が発生する事を有効に防止できる。即ち、上記支持軸5に対して上記外径側ローラ9が回転する場合には、この支持軸5の外周面と前記内径側ローラ8の内周面とが、この内径側ローラ8の外周面と上記外径側ローラ9の内周面とが、それぞれ摺動する。この際、これら内径側、外径側各ローラ8、9の内外両周面には、それぞれ上述した様な表面処理層10、10aが存在するので、上記各周面同士の摺動を円滑に行なわせる事ができる。従って、カムフォロア装置を組み込んだエンジンを組み立てた後、最初の起動直後で、未だこのカムフォロア装置のローラ設置部分にエンジンオイルが送り込まれる前の状態でも、上記各周面に著しい摩耗や焼き付き等の損傷が発生する事を有効に防止できる。
【0009】
尚、上記各表面処理層10、10aのうち、前記相手面と摺接する部分の表面粗さに関しては、特許文献1には特に記載されていない。但し、この特許文献1に記載された発明を実施する場合に、上記部分の表面粗さに就いては特に考慮せず、実際には、0.2Raよりもかなり大きな値(0.3〜0.4Ra若しくはそれ以上)に設定していた。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−34907号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
内径側、外径側両ローラ8、9を設けた二重構造のカムフォロア装置で、これら両ローラ8、9の表面に表面処理層10、10aを形成すれば、各滑り接触部分の摩擦係数を低減して、最初の起動直後に生じる損傷を低減できる。但し、軌道後時間を経過してローラ設置部分にエンジンオイルが送り込まれた後の潤滑性を考慮した場合には、改良が望まれる。即ち、従来から実施されていた様に、上記各表面処理層10、10aのうちで相手面と摺接する部分の表面粗さが大きな値であると、当該部分に良好な油膜が形成されにくくなる。
【0012】
具体的には、上記各表面処理層10、10aの一部に存在する突起が相手面と(油膜を介する事なく)直接接触し易くなり、当該部分に損傷を発生し易くなる。特に、外径側ローラ9の内周面と内径側ローラ8の外周面との間に存在する隙間は狭く、この隙間内への潤滑油供給は、必ずしも十分には行なわれない。この為、上記両周面同士の摺動部に関しては、少ない潤滑油を効果的に利用して、この摺動部に強固な潤滑油皮膜を形成する為の考慮が必要になる。
本発明のカムフォロア装置は、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のカムフォア装置は、前述の図3〜4に示した従来構造の場合と同様、ロッカーアーム等の揺動部材と、支持軸と、内径側ローラと、外径側ローラとを備える。
このうちの揺動部材は、エンジンのクランクシャフトと同期して回転するカムシャフトに固定されたカムに対向して設けられ、このカムの動きを受けて揺動変位する。
又、上記支持軸は、上記揺動部材にその端部を支持されている。
又、上記内径側ローラは、上記支持軸の周囲に回転自在に支持されている。
又、上記外径側ローラは、上記内径側ローラの周囲に、この内径側ローラに対する回転自在に支持され、使用時にその外周面を上記カムの外周面に当接させる。
そして、少なくとも上記外径側ローラの内周面と上記内径側ローラの外周面とに、相手面との潤滑性を向上させる為の表面処理層を形成している。
特に、本発明のカムフォロア装置に於いては、これら各表面処理層の表面粗さを0.02〜0.20Ra(中心線平均粗さ、単位μm)としている。
【0014】
【作用】
上述の様に、本発明のカムフォロア装置の場合には、外径側ローラの内周面と内径側ローラの外周面とに相手面との潤滑性を向上させる為の表面処理層を形成し、更に各表面処理層の表面粗さを0.02〜0.20Raとしているので、上記両周面同士の摺動部に、良好な油膜を形成できる。この為、これら両周面同士の間に十分な潤滑油を送り込めない、潤滑不良の場合にも、少ない潤滑油を効率的に利用して、上記各表面処理層同士が強く擦れ合う事を防止し、これら各表面処理層に著しい摩耗や焼き付き等の損傷が発生する事を有効に防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に就いて、前述の図3〜4を参照しつつ説明する。本例の場合、内径側ローラ8及び外径側ローラ9の表面(内外両周面及び軸方向両端面)に、相手面との潤滑性を向上させる為の表面処理を施して、上記内径側ローラ8及び上記外径側ローラ9の表面に表面処理層10、10aを形成している。この様な表面処理層10、10aは、前述の▲1▼〜▲5▼に示した固体潤滑皮膜処理により、或は▲6▼〜▲8▼に示した軟窒化処理により、それぞれ形成する。
【0016】
この様な図3〜4に示した構造に本発明を適用する場合には、少なくとも上記各表面処理層10、10aのうちで、上記内径側ローラ8の外周面部分、及び、上記外径側ローラ9の内周面部分の表面粗さを0.02〜0.20Raとする。更に好ましくは、上記内径側ローラ8の内周面部分、及び、上記外径側ローラ9の外周面部分の表面粗さも、0.02〜0.20Raとする。この様に、各周面部分の表面粗さの値を、0.02〜0.20Raと小さく(平滑に)する為には、上記各表面処理層10、10aを形成した後、当該周面部分に、超仕上、ラップ仕上、ホーニング仕上等の仕上加工を施す。又、支持軸5の外周面及びカム2の外周面(図1〜2参照)の表面粗さに関しても、好ましくは0.02〜0.20Raとする。
【0017】
上述の様に、上記内径側ローラ8の外周面と上記外径側ローラ9の内周面とに相手面との潤滑性を向上させる為の表面処理層10、10aを形成し、更にこれら各表面処理層10、10aの表面粗さを0.02〜0.20Raとしているので、上記両周面同士の摺動部に、良好な油膜を形成できる。この為、これら両周面同士の間に十分な潤滑油を送り込めない、潤滑不良の場合にも、少ない潤滑油を効率的に利用して、上記各表面処理層10、10a同士が強く擦れ合う事を防止し、これら各表面処理層10、10aに著しい摩耗や焼き付き等の損傷が発生する事を有効に防止できる。又、上記内径側ローラ8の内周面部分、及び、上記外径側ローラ9の外周面部分の表面粗さも、0.02〜0.20Raとすれば、これら各周面と支持軸5或はカム2の外周面との摺接部若しくは転がり接触部にも、良好な油膜を形成できる。
【0018】
尚、本発明の効果を十分に得る為には、上述した様に、内径側、外径側、両ローラ8、9の表面に表面処理層10、10aを形成する事が好ましい。但し、図5〜6に示す様に、内径側ローラ8の表面にのみ、表面処理層10を形成する事もできる。この場合には、この表面処理層10の表面(少なくとも外周面)の表面粗さを0.02〜0.20Raとすると共に、上記外径側ローラ9の内周面に露出した、この外径側ローラ9を構成する素材(軸受鋼等の鋼材)表面の表面粗さを0.02〜0.20Raとする。又、これとは逆に、外径側ローラ9の表面にのみ、表面処理層を形成し、各周面の表面粗さを0.02〜0.20Raとする事もできる。
【0019】
この様に一方のローラの表面にのみ表面処理層を形成する場合には、図3〜4に示した様に、両方のローラの表面に表面処理層10、10aを形成する場合に比べて、カムフォロア装置を組み込んだエンジンを組み立てた後、最初の起動直後で、未だこのカムフォロア装置のローラ設置部分にエンジンオイルが送り込まれる前の状態での損傷防止効果が若干劣る。但し、何れのローラにも表面処理層を形成しない場合に比べて、この損傷防止効果は格段に優れたものになる。この為、最初の起動後に上記ローラ設置部分にエンジンオイルが送り込まれるまでの時間が短いエンジンであれば、十分に実用に耐えられる。
【0020】
【実施例】
次に、本発明をなす過程で行なうと同時に、本発明の効果を確認した実験に就いて説明する。この実験は、前述の図5〜6に示した構造で、内径側ローラ8の外周面に形成した表面処理層10の表面粗さと、外径側ローラ9の内周面の表面粗さとが、これら両周面同士の摺動部の耐久性に及ぼす影響を知る為に行なった。先ず、第一の実験では、外径側ローラ9の内周面の表面粗さを0.04Raの一定値としたまま、内径側ローラ8の外周面に形成した表面処理層10の表面粗さを変化させた。又、第二の実験では、内径側ローラ8の外周面に形成した表面処理層10の表面粗さを0.04Raの一定値としたまま、外径側ローラ9の内周面の表面粗さを変化させた。尚、上記第一、第二の実験では、外径側ローラ9を軸受鋼(SUJ2)製とし、内径側ローラ8をクロム鋼(SCR440)製とした。又、外径側ローラ9には、表面処理層を形成せず、内径側ローラ8には、ガス軟窒化処理により表面処理層10を形成した。又、外径側ローラ9の外径が24mm、内径側ローラ8の内径が12mm、幅が14mmのものを使用した。
【0021】
そして、次に示す条件で、微量潤滑下でラジアル荷重を付与しつつ、上記外径側ローラ9を高速回転させる耐久試験を行なった。この耐久試験の条件は、実際の使用条件に比べて遥かに厳しいものである。
試験条件
外径側ローラ回転速度 : 1000min−1
試験時間 : 500時間
ラジアル荷重 : 5000N
潤滑油 : 純正ディーゼルエンジンオイル
潤滑方法 : はねかけ
潤滑油温度 : 90℃
【0022】
この様な耐久試験の結果を、図7に示す。この図7中、「○」印は、所定時間経過後にも上記内径側、外径側両ローラ8、9同士の摺動部に損傷が発生せず、運転時に異常な振動が発生しなかった事を、「×」印は、所定時間経過前に上記摺動部に損傷が発生し、運転時に異常な振動が発生した事を、それぞれ表している。この様な実験の結果を表す図7から明らかな通り、上記外径側ローラ9の内周面及び上記内径側ローラ8の外周面に形成した表面処理層10の表面粗さを0.02〜0.20Raとすれば、十分な耐久性を得られる。特に、上記外径側ローラ9の内周面の表面粗さを0.02〜0.16Raとすれば、より優れた耐久性を得られる。尚、上記外径側ローラ9の内周面及び上記内径側ローラ8の外周面に形成した表面処理層10の表面粗さを0.02Raよりも小さくしても、効果が飽和する(それ以上の耐久性向上効果を期待できない)だけでなく、表面を平滑化する為に要する費用が徒に嵩む原因となる。従って、上記外径側ローラ9の内周面及び上記内径側ローラ8の外周面に形成した表面処理層10又は素材の表面粗さの下限値を0.02Raとした。
【0023】
【発明の効果】
本発明のカムフォロア装置は、以上に述べた様に構成され作用する為、潤滑不良の状況の下でも、内径側ローラの外周面と外径側ローラの内周面との摺動抵抗を低減すると共に、これら両周面の摩耗を抑えて耐久性を向上させる事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来から知られているカムフォロア装置の1例を、使用状態で示す部分断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明の対象となる従来構造の第1例を示す部分断面図。
【図4】図3のB−B断面図。
【図5】本発明の対象となる従来構造の第2例を示す部分断面図。
【図6】図5のC−C断面図。
【図7】本発明の効果を確認する為に行なった耐久試験の結果を示すグラフ。
【符号の説明】
1 カムシャフト
2 カム
3 ロッカーアーム
4 支持壁部
5 支持軸
6 ローラ
7 通孔
8 内径側ローラ
9 外径側ローラ
10、10a 表面処理層
Claims (6)
- エンジンのクランクシャフトと同期して回転するカムシャフトに固定されたカムに対向して設けられ、このカムの動きを受けて揺動変位する揺動部材と、この揺動部材にその端部を支持された支持軸と、この支持軸の周囲に回転自在に支持された内径側ローラと、この内径側ローラの周囲に、この内径側ローラに対する回転自在に支持され、使用時にその外周面を上記カムの外周面に当接させる外径側ローラとを備え、少なくともこの外径側ローラの内周面と上記内径側ローラの外周面とに、相手面との潤滑性を向上させる為の表面処理層を形成して成るカムフォロア装置に於いて、これら各表面処理層の表面粗さを0.02〜0.20Raとした事を特徴とするカムフォロア装置。
- 外径側ローラの内周面と内径側ローラの外周面とのうちの一方の周面の表面処理層を省略し、当該ローラの周面に露出したこのローラを構成する素材表面の表面粗さを0.02〜0.20Raとした、請求項1に記載したカムフォロア装置。
- 内径側ローラの内周面及び外径側ローラの外周面にも、表面粗さが0.02〜0.20Raの表面処理層を形成した、請求項1に記載したカムフォロア装置。
- 外径側ローラの内周面又は内径側ローラの外周面に形成した表面処理層又はこの外径側ローラの内周面に露出した素材の表面粗さを0.02〜0.16Raとした、請求項1又は請求項3に記載したカムフォロア装置。
- 表面処理層が、次の▲1▼〜▲5▼のうちから選択される何れかである、請求項1〜4の何れかに記載したカムフォロア装置。
▲1▼ 硫黄と鉄との化合物の反応層。
▲2▼ 上記▲1▼に窒素を含有させた反応層。
▲3▼ 燐と鉄との燐酸塩化合物の反応層。
▲4▼ 二硫化モリブデン(MoS2 )とポリ四弗化エチレン(PTFE)との単体若しくは混合物を、熱硬化性合成樹脂と共に焼成する事により得られる処理層。
▲5▼ 上記▲1▼〜▲3▼のうちの何れかの反応層の表面に、二硫化モリブデンとポリ四弗化エチレンとの単体若しくは混合物を、熱硬化性合成樹脂と共に焼成する事により得られる処理層を重ね合わせたもの。 - 表面処理層が、次の▲6▼〜▲8▼のうちから選択される何れかの処理を施して、表面硬度がHv650以上、処理層の厚さが15μm以上としたものである、請求項1〜4の何れかに記載したカムフォロア装置。
▲6▼ 塩浴窒化処理。
▲7▼ ガス軟窒化処理。
▲8▼ イオン軟窒化処理。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003067476A JP2004278322A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | カムフォロア装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003067476A JP2004278322A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | カムフォロア装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004278322A true JP2004278322A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33285056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003067476A Pending JP2004278322A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | カムフォロア装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004278322A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1837486A2 (en) * | 2006-03-23 | 2007-09-26 | JTEKT Corporation | Cam follower |
JP2008115837A (ja) * | 2006-11-08 | 2008-05-22 | Ntn Corp | タペットローラ軸受構造 |
WO2009013977A1 (ja) * | 2007-07-25 | 2009-01-29 | Ntn Corporation | タペットローラ軸受構造 |
JP2009047049A (ja) * | 2007-08-17 | 2009-03-05 | Hitachi Ltd | 内燃機関の動弁装置及びこの動弁装置に用いられるカム部材 |
US8991351B2 (en) | 2013-03-15 | 2015-03-31 | Roller Bearing Company Of America, Inc. | Needle roller cam follower for higher mileage applications of light, medium and heavy duty vehicles |
WO2016035373A1 (ja) * | 2014-09-02 | 2016-03-10 | 株式会社リケン | ローラー式ロッカーアーム |
JP2016156298A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 株式会社リケン | ローラー式ロッカーアーム |
-
2003
- 2003-03-13 JP JP2003067476A patent/JP2004278322A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1837486A3 (en) * | 2006-03-23 | 2010-07-21 | JTEKT Corporation | Cam follower |
EP1837486A2 (en) * | 2006-03-23 | 2007-09-26 | JTEKT Corporation | Cam follower |
JP2008115837A (ja) * | 2006-11-08 | 2008-05-22 | Ntn Corp | タペットローラ軸受構造 |
JP4652312B2 (ja) * | 2006-11-08 | 2011-03-16 | Ntn株式会社 | タペットローラ軸受構造 |
JP2009030467A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Ntn Corp | タペットローラ軸受構造 |
WO2009013977A1 (ja) * | 2007-07-25 | 2009-01-29 | Ntn Corporation | タペットローラ軸受構造 |
JP2009047049A (ja) * | 2007-08-17 | 2009-03-05 | Hitachi Ltd | 内燃機関の動弁装置及びこの動弁装置に用いられるカム部材 |
US8991351B2 (en) | 2013-03-15 | 2015-03-31 | Roller Bearing Company Of America, Inc. | Needle roller cam follower for higher mileage applications of light, medium and heavy duty vehicles |
WO2016035373A1 (ja) * | 2014-09-02 | 2016-03-10 | 株式会社リケン | ローラー式ロッカーアーム |
CN106605043A (zh) * | 2014-09-02 | 2017-04-26 | 株式会社理研 | 滚子式摇臂 |
JPWO2016035373A1 (ja) * | 2014-09-02 | 2017-06-15 | 株式会社リケン | ローラー式ロッカーアーム |
US10280813B2 (en) | 2014-09-02 | 2019-05-07 | Kabushiki Kaisha Riken | Roller-type rocker arm |
JP2016156298A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 株式会社リケン | ローラー式ロッカーアーム |
WO2016136696A1 (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 株式会社リケン | ローラー式ロッカーアーム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6464057B2 (en) | Pulley with a built-in one-way clutch | |
US20080053778A1 (en) | Engine Start Roller Clutch-Housed Type Rotation Transmission Device | |
JP3496286B2 (ja) | タペットローラ軸受 | |
US8220423B2 (en) | Roller bearing, camshaft support structure, and internal combustion engine | |
JP3640140B2 (ja) | エンジン用タペットローラ支持軸受 | |
JP2010048320A (ja) | ロッカーアーム用カムフォロアおよびカムフォロア装置 | |
JP2004278322A (ja) | カムフォロア装置 | |
JP2009030467A (ja) | タペットローラ軸受構造 | |
JPH11247845A (ja) | ローラ支持用軸受装置 | |
JP4062096B2 (ja) | ローラフォロアおよびローラフォロアを有するエンジンの動弁機構 | |
JP3728491B2 (ja) | カムフォロワ | |
JP4572875B2 (ja) | 転がり摺動部品の製造方法 | |
JP2004257287A (ja) | カムフォロア装置 | |
JP2007009817A (ja) | タペットローラ軸受 | |
JP5361120B2 (ja) | ころ軸受 | |
JP3414100B2 (ja) | タペットローラ軸受 | |
JP4652312B2 (ja) | タペットローラ軸受構造 | |
JP2004257286A (ja) | タペットローラ及びカムフォロア装置 | |
JP2003278508A (ja) | タペットローラ軸受 | |
JPH09217751A (ja) | 軸受装置 | |
JP2009236034A (ja) | タペットローラ軸受 | |
JP2003106111A (ja) | タペットローラ | |
JP2008039055A (ja) | ローラ支持用軸受装置 | |
JP2009092200A (ja) | 4サイクルエンジン用の軸受 | |
JP2001050262A (ja) | スラストころ軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060310 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060718 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080118 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080401 |