【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物などの所定の施工壁面に手摺を取り付けるために用いられる手摺用ブラケットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、施工壁面に固定されるベース部材と、このベース部材を介して施工壁面に固定される手摺支持用のブラケット本体とを備えてなる手摺用ブラケットが知られている。この手摺用ブラケットは、まず、取り付けられるべき手摺の設置状態を考慮しながら施工壁面に位置決め用として複数のベース部材を螺子止めした上で、このベース部材に被せるようにしてブラケット本体が施工壁面に固定される。このような手摺用ブラケットとしては、例えば特許第３３４２４７３号公報に記載されたものを挙げることができる。
【０００３】
【特許文献１】
特許第３３４２４７３号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許第３３４２４７３号公報に記載された手摺用ブラケットは、ベース部材を予め位置決め状態で施工壁面に固定しておくことにより、ブラケット本体の取り付け位置が視認される点では優れているが、ブラケット本体は、ベース部材に被せた上で螺子止めされるようになっており、被せてから螺子止めされるまでの間左右に振れやすい状態になっている。
【０００５】
従って、ベース部材に被せただけのブラケット本体は、設置姿勢（具体的には傾き）を確定させることができないため、結局、姿勢設定のために手摺を仮止めされたブラケット本体に試験的に被せてみたり、あるいはブラケット本体の傾き具合を計測するなど、ブラケット本体を本格的に固定するに際して事前に行わなければならない作業が非常に多く、これによる作業効率の悪化で施工コストが高騰するという問題点が存在した。
【０００６】
本発明は、上記のような状況に鑑みなされたものであり、作業効率の向上を図ることが可能であり、これによって施工コストの低減化に貢献することができる手摺用ブラケットを提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の発明は、施工壁面に固定されるベース部材と、このベース部材を介して施工壁面に固定される手摺支持用のブラケット本体とを備えてなる手摺用ブラケットであって、前記ベース部材は、平板状のベース部材本体と、このベース部材本体の表面から膨設された位置決め用の凸部とを備えている一方、前記ブラケット本体のベース部材に対する対向面には前記凸部に対応した位置決め用の凹部が凹設され、前記凸部および凹部は、互いに嵌合した状態でブラケット本体が位置決めおよび回り止めされるように形状設定されていることを特徴とするものである。
【０００８】
この発明によれば、ベース部材を位置決め状態で予め施工壁面に固定しておくことにより、これが目印となってブラケット本体は、当該ベース部材を介して施工壁面に位置決め状態で容易に取り付けることができる。
【０００９】
そして、ベース部材本体には、その表面に凸部が膨設されている一方、ブラケット本体のベース部材に対する対向面には前記凸部に対応した凹部が凹設されているとともに、凸部および凹部は、互いに嵌合した状態でブラケット本体が位置決めおよび回り止めされるように形状設定されているため、ブラケット本体をベース部材本体に被せた状態で、ブラケット本体を左右に回動操作することにより、ブラケット本体の凹部がベース部材本体の凸部に嵌合し、これによってブラケット本体の姿勢設定（すなわち回動方向における位置決め）が行われる。
【００１０】
従って、従来の手摺用ブラケットにあっては、ベース部材を予め施工壁面に固定しておくことにより、ブラケット本体の取り付け位置の位置決めは行われるが、当該取り付け位置でのブラケット本体の姿勢設定までは行うことができず、当該姿勢設定のために多大の労力を費やさなければならないという不都合が存在したが、この発明の手摺用ブラケットは、ベース部材本体に設けられた凸部にブラケット本体の凹部を嵌め合わせるという簡単な操作で、施工壁面での設置位置の位置決めが行われたブラケット本体に対してさらに姿勢設定のための位置決めをも容易に行うことができ、手摺用ブラケットの施工作業の効率化、延いては施工コストの低減化に貢献する。
【００１１】
請求項２記載の発明は、請求項１記載の発明において、前記凸部は、ベース部材本体の中心周りに略所定の角度ピッチで複数設けられ、前記凹部は、当該凸部に対応するように同数設けられていることを特徴とするものである。
【００１２】
この発明によれば、ベース部材本体に形成された凸部およびこの凸部に対応してブラケット本体に形成された凹部のいずれもがベース部材本体の中心周りに略所定の角度ピッチで複数設けられているため、ブラケット本体をベース部材に被せた状態で、当該ブラケット本体を押し付けながらベース部材の中心回りに正逆回動操作することにより、ブラケット本体は、中心がずれずに左右に容易に回動し、凹部が凸部に対向した時点で凸部に嵌まり込むことにより姿勢設定のための位置決めがなされる。
【００１３】
このように、ベース部材の位置決め用の凸部と、これに対応したブラケット本体の位置決め用の凹部とを、それぞれベース部材本体の中心周りに略所定の角度ピッチで設けることにより、ブラケット本体の姿勢設定のための位置決め操作が容易になり、これによってブラケット本体のベース部材への取り付け作業の効率化が実現する。
【００１４】
請求項３記載の発明は、請求項２記載の発明において、前記凸部および凹部は、十字状に形成されていることを特徴とするものであり、請求項２の発明の具体的な態様の１つである。
【００１５】
この発明によれば、ベース部材本体に形成された凸部およびこの凸部に外嵌し得るブラケット本体に形成された凹部のいずれもが十字状に形成されているため、ブラケット本体をベース部材に被せた状態で、当該ブラケット本体を押し付けながらベース部材の中心回りに正逆回動操作することにより、ブラケット本体は、中心がずれずに容易に左右に回動し、凹部が凸部に対応した時点で凸部に嵌まり込むことで姿勢設定のための位置決めがなされる。
【００１６】
このように、ベース部材の位置決め用の凸部と、これに対応したブラケット本体の位置決め用の凹部とを、それぞれ十字状に形状設定することにより、ブラケット本体の姿勢設定のための位置決め操作が容易になり、これによってブラケット本体のベース部材への取り付け作業の効率化が実現する。
【００１７】
請求項４記載の発明は、請求項１乃至３のいずれかに記載の発明において、前記ベース部材は、最大厚み寸法が２ｍｍ以上で且つ１０ｍｍ以下に設定されていることを特徴とするものである。
【００１８】
この発明によれば、ベース部材の厚み寸法が２ｍｍ〜１０ｍｍと従来のものに比べて薄いため、ブラケット本体を、ベース部材を介して施工壁面に直接螺子止めすることが可能になり、従来のブラケット本体をベース部材のみに螺子止めする場合に比較し、ブラケット本体の設置状態が安定する。
【００１９】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明に係る手摺ブラケットの一実施形態を示す分解斜視図である。また、図２は、壁面に固定されることにより組み立てられた組立て斜視図であり、（イ）はカバー体が装着されていない状態、（ロ）は、カバー体が装着された状態をそれぞれ示している。これらの図に示すように、手摺用ブラケット１０は、建物などの壁面（施工壁面）Ｗに固定されるベース部材２０と、このベース部材２０を介して壁面Ｗに固定されるブラケット本体３０と、ブラケット本体３０が壁面Ｗに固定された状態で当該ブラケット本体３０に装着されるカバー体４０とを備えた基本構成を有している。
【００２０】
前記ベース部材２０は、本実施形態においては、円形に形成され、平板状を呈したベース部材本体２１と、このベース部材本体２１の表面側の中央部に膨設された位置決め凸部２２とを備えている。前記ベース部材本体２１の周縁部には、１段下がった環状段差縁部２５が同心で形成されているとともに、この環状段差縁部２５の内側に膨出部２６が形成されている。
【００２１】
前記位置決め凸部２２は、平面視で十字状に形成され、十字状の横棒を形成する横棒部２３と、同縦棒を形成する縦棒部２４とからなっている。これらの横棒部２３および縦棒部２４は、各端面がベース部材本体２１の膨出部２６の縁部と一致するように位置設定された状態で当該膨出部２６をそれぞれ横断するように形成されている。かかる位置決め凸部２２は、周縁面が軸心方向の外方に向かうに従って先細りになるように形成された傾斜縁面２２ａを有している。
【００２２】
また、前記横棒部２３には、その両端部にベース部材２０を壁面Ｗへ螺子止めするための第１螺子通し孔２７がそれぞれ穿設されているとともに、ベース部材本体２１における環状段差縁部２５より内側位置の横棒部２３および縦棒部２４に挟まれた部分には、それぞれに第２螺子通し孔２８が穿設され、これによってベース部材２０には２つの第１螺子通し孔２７と４つの第２螺子通し孔２８とが穿設された状態になっている。
【００２３】
前記ブラケット本体３０は、外径寸法がベース部材２０の外径寸法と等しく寸法設定されたフランジ３０ａを有する円形の蓋状基部（ベース部材本体）３１と、この蓋状基部３１の中央部から外方に向けて突設されたエルボ部材３２と、このエルボ部材３２の上端部に固定された断面視で円弧状の手摺支持部材３３とを備えて構成されている。
【００２４】
蓋状基部３１の裏面側であってフランジ３０ａより内方には、前記ベース部材本体２１の膨出部２６の外径寸法より僅かに内径寸法が大きく径設定されているとともに、深さ寸法が膨出部２６の厚み寸法より僅かに深く寸法設定された膨出部用凹部３４と、この膨出部用凹部３４の底部から前記位置決め凸部２２に対応するようにさらに凹設された位置決め凹部３５とが凹設されている。位置決め凹部３５の内周面には、前記位置決め凸部２２の傾斜縁面２２ａに対応した傾斜縁面３１ａが形成されている。
【００２５】
かかる蓋状基部３１の構成によれば、位置合わせをした上で当該蓋状基部３１の膨出部用凹部３４をベース部材２０の位置決め凸部２２に外嵌することにより、位置決め凹部３５が位置決め凸部２２に外嵌し、これによってブラケット本体３０が位置決め且つ回り止め状態でベース部材２０に装着されることになる。
【００２６】
また、蓋状基部３１には、位置決め凹部３５の底部にベース部材２０の第１螺子通し孔２７に対応した逃し孔３６が穿設されているとともに、膨出部用凹部３４の底部にベース部材２０の第２螺子通し孔２８に対応した第３螺子通し孔３７が穿設されている。前記逃し孔３６は、第１螺子通し孔２７に差し通された螺子Ｓの締結によって壁面Ｗに固定されたベース部材２０に蓋状基部３１を外嵌した状態で、位置決め凸部２２から外部に突出している螺子Ｓの頭部を逃すためのものである。
【００２７】
前記エルボ部材３２は、本実施形態においては、略中央部が鈍角に折り曲げられた状態で形成されている。かかるエルボ部材３２は、基端側が位置決め凹部３５に対応して膨出した蓋状基部３１の表側の十字状膨出部３５ａ（図２）の中央部に一体に固定されている一方、先端側が手摺支持部材３３に一体に固定されている。
【００２８】
前記手摺支持部材３３は、手摺Ｒを直接支持するものであり、上面に円柱状の手摺Ｒの周面に対応した円弧面３８が形成されているとともに、長手方向の両側部に第４螺子通し孔３９がそれぞれ穿設され、手摺Ｒが円弧面３８に載置された状態で、これらの第４螺子通し孔３９を通して螺子Ｓを手摺Ｒにねじ込むことによって、手摺Ｒが手摺支持部材３３に固定されるようになっている。
【００２９】
かかる手摺支持部材３３は、蓋状基部３１が位置決めされてベース部材２０に装着された状態で、前記ベース部材２０の横棒部２３と平行になるようにエルボ部材３２の先端に固定されている。
【００３０】
そして、ベース部材２０が第１螺子通し孔２７に差し通された螺子Ｓを壁面Ｗにねじ込むことにより当該壁面Ｗに固定された状態で、位置決め凹部３５を位置決め凸部２２に嵌め合わせるようにしながら蓋状基部３１をベース部材２０に外嵌した後、蓋状基部３１の各第３螺子通し孔３７およびベース部材２０の第２螺子通し孔２８を介して螺子Ｓを壁面Ｗにねじ込み締結することにより、ブラケット本体３０がベース部材２０を介して壁面Ｗに固定されることになる。
【００３１】
前記カバー体４０は、図２に示すように、ベース部材２０を介して壁面Ｗに固定されたブラケット本体３０の蓋状基部３１の表面側を覆ってその外観視を美麗にするためのものであり、本実施形態においては、合成樹脂材料によって形成されている。かかるカバー体４０は、円形の前面板４１と、この前面板４１の周縁に突設された周壁４２とからなっている。周壁４２は、外径寸法がベース部材本体２１の環状段差縁部２５の径寸法と同一に寸法設定されているとともに、内径寸法がベース部材本体２１の膨出部２６の径寸法と略同一に寸法設定され、これによって、図２の（ロ）に示すように、膨出部２６に摺接状態で外嵌され得るようになっている。
【００３２】
また、前記前面板４１には、周壁４２から続く所定幅寸法の切込み４３が形成されているとともに、中央部には、切込み４３に連通し、且つ前記エルボ部材３２の基端側の断面形状に対応した嵌挿窓４４が設けられている。
【００３３】
そして、図２の（イ）に示すように、ブラケット本体３０がベース部材２０を介して壁面Ｗに固定された状態で、切込み４３を押し開くようにしながらカバー体４０をエルボ部材３２に嵌め込んでいくことにより、カバー体４０は、図２の（ロ）に示すように、その嵌挿窓４４がエルボ部材３２の基端部に外嵌されるとともに、周壁４２がベース部材２０の環状段差縁部２５に外嵌された状態でブラケット本体３０に装着され、これによって蓋状基部３１の表面側の見苦しい外観がカバー体４０によって覆われることになる。
【００３４】
このように構成された手摺用ブラケット１０は、図３および図４に示すように、壁紙やクロス等の表装材Ｃとの併用で壁面Ｗに固定されるのであるが、ここまでは手摺用ブラケット１０の構成に主眼をおいて説明したため、表装材Ｃの貼設については説明を省略した。しかし、実際に手摺用ブラケット１０を壁面Ｗに施工するに際しては、表装材Ｃの壁面Ｗへの貼設作業との兼ね合いで手摺用ブラケット１０が壁面Ｗに取り付けられる。これについては、以下の図３および図４に基づく説明に委ねる。
【００３５】
また、本発明においては、前記ベース部材本体２１の厚み寸法と、位置決め凸部２２の膨出厚み寸法との合計厚み寸法（すなわちベース部材２０の最大厚み寸法）が２ｍｍ〜１０ｍｍの範囲内に設定されている。かかる範囲が設定されるのは、ブラケット本体３０を、ベース部材２０を介して壁面Ｗに直接螺子止めすることができるようにするためである。
【００３６】
また、ベース部材２についての前記のような厚み寸法の範囲が設定されるのは、前記合計厚み寸法（ベース部材２０の最大厚み寸法）が２ｍｍ未満であると、位置決め凸部２２の厚み寸法が非常に薄くなり、ベース部材本体２１からの膨出量が少な過ぎることによって蓋状基部３１の後述する表装材Ｃを介したベース部材２０への装着作業が困難になる一方、前記合計厚み寸法が１０ｍｍを越えると、螺子の有効長に対応し得なくなるばかりか、通常の表装材Ｃでは当該表装材Ｃの伸張性能の範囲を越えてしまい、表装材Ｃをベース部材２０も含めた状態で壁面Ｗに適正に貼設し得なくなるからである。
【００３７】
以下、図３および図４を基に、本発明の作用について説明する。図３および図４は、本発明の作用を説明するための手摺用ブラケット１０の側面視の断面図であり、図３の（イ）は、壁面Ｗに表装材Ｃを貼設する前の状態、図３の（ロ）は、表装材Ｃをベース部材２０も含めて壁面Ｗに貼設した状態、図３の（ハ）は、壁面Ｗに貼設された表装材Ｃのベース部材２０と対向した部分を切除した状態、図４の（イ）は、ブラケット本体３０がベース部材２０を介して壁面Ｗに取り付けられる直前の状態、図４の（ロ）は、ブラケット本体３０がベース部材２０を介して壁面Ｗに取り付けられた状態をそれぞれ示している。
【００３８】
手摺用ブラケット１０を壁面Ｗに固定するに際しては、まず、図３の（イ）に示すように、ベース部材２０の位置決め凸部２２の横棒部２３に穿設されている一対の第１螺子通し孔２７を介して螺子Ｓが壁面Ｗにねじ込まれ、これによってベース部材２０が壁面Ｗに固定された状態とされる。このとき、ベース部材２０は、設置されるべき手摺Ｒおよび他のベース部材２０との位置関係が考慮されつつ壁面Ｗに固定される（ベース部材固定工程）。
【００３９】
ついで、表装材Ｃが、図３の（ロ）に示すように、固定されたベース部材２０を覆うようにして壁面Ｗに貼設される（表装材貼設工程）。このとき、ベース部材２０の最大厚み寸法が表装材Ｃの伸張性能の範囲内に設定されているため、表装材Ｃは、ベース部材２０の立体形状に応じてその表面に沿うように伸張変形するが、当該表装材Ｃの壁面Ｗに貼設されている部分に皺が寄るなどの悪影響が生じることはない。
【００４０】
そして、表装材Ｃが壁面Ｗに貼設された後、表装材Ｃは、ベース部材２０を覆っている部分が、例えばカッターナイフなどの所定の切断工具を用いベース部材２０の輪郭に沿うように切除される。これによってベース部材２０は、図３の（ハ）に示すように、外部に露出した状態になる。
【００４１】
ついで、図４の（イ）に矢印で示すように、ブラケット本体３０の蓋状基部３１がベース部材２０の膨出部２６に被せられ、引き続き螺子Ｓが蓋状基部３１の第３螺子通し孔３７およびベース部材２０の第２螺子通し孔２８を通して壁面Ｗにねじ込まれて締結されることにより、図４の（ロ）に示すように、ブラケット本体３０がベース部材２０と一体化した状態で手摺用ブラケット１０が壁面Ｗに固定される（ブラケット本体固定工程）。
【００４２】
本発明の手摺用ブラケット１０は、以上詳述したように、ベース部材２０が平板状のベース部材本体２１と、このベース部材本体２１の表面から膨設された位置決め凸部２２とを備えている一方、ブラケット本体３０のベース部材２０に対する対向面には位置決め凸部２２に対応した位置決め凹部３５が凹設され、位置決め凸部２２および位置決め凹部３５は、互いに嵌合した状態でブラケット本体３０が位置決めおよび回り止めされるように形状設定されているため、ベース部材２０を位置決め状態で予め壁面Ｗに固定しておくことにより、これが目印となってブラケット本体３０を当該ベース部材２０を介して壁面Ｗに位置決め状態で容易に取り付けることができる。
【００４３】
そして、ブラケット本体３０をベース部材本体２１に被せた状態で、ブラケット本体３０を左右に回動操作することにより、ブラケット本体３０の位置決め凹部３５がベース部材本体２１の位置決め凸部２２に嵌合し、これによってブラケット本体３０の姿勢設定（すなわち回動方向における位置決め）が行われる。
【００４４】
従って、従来の手摺用ブラケットにあっては、ベース部材を予め壁面Ｗに固定しておくことにより、ブラケット本体の取り付け位置の位置決めは行われるが、当該取り付け位置でのブラケット本体の姿勢設定までは行うことができず、当該姿勢設定のために多大の労力を費やさなければならないという不都合が存在したが、本発明の手摺用ブラケットは、ベース部材本体２１に設けられた位置決め凸部２２にブラケット本体３０の位置決め凹部３５を嵌め合わせるという簡単な操作で、壁面Ｗでの設置位置の位置決めが行われたブラケット本体３０に対してさらに姿勢設定のための位置決めをも容易に行うことができ、手摺用ブラケットの施工作業の効率化、延いては施工コストの低減化に貢献することができる。
【００４５】
そして、位置決め凸部２２は、ブラケット本体３０の中心周りに所定の角度ピッチで複数設けられ、位置決め凹部３５は、当該位置決め凸部２２に対応するように同数設けられ、特に本実施形態においては、かかる位置決め凸部２２および位置決め凹部３５は、いずれも十字状に形成されているため、ブラケット本体３０をベース部材２０に被せた状態で、当該ブラケット本体３０を押し付けながらベース部材２０の中心回りに正逆回動操作することにより、ブラケット本体３０は、中心がずれずに左右に容易に回動し、位置決め凹部３５が位置決め凸部２２に対向した時点で位置決め凸部２２に嵌まり込むことにより姿勢設定のための位置決めが行われる。
【００４６】
このように、ベース部材２０の位置決め用の位置決め凸部２２と、これに対応したブラケット本体３０の位置決め用の位置決め凹部３５とを、それぞれベース部材本体２１の中心周りに所定の角度ピッチで設けることにより、ブラケット本体３０の姿勢設定のための位置決め操作が容易になり、これによってブラケット本体３０のベース部材２０への取り付け作業の効率化を実現することができる。
【００４７】
また、本実施形態においては、ベース部材２０は、その位置決め凸部２２を含めた厚み寸法が、当該ベース部材２０を含めて壁面Ｗに貼設した表装材Ｃの適正な貼設状態を表装材Ｃの伸張によって確保し得るように厚み設定されているため、ベース部材２０を壁面Ｗに確実に固定した後に、当該ベース部材２０を含めて表装材Ｃを壁面Ｗに貼設しても、表装材Ｃは、ベース部材２０が存在する位置での表装材Ｃの伸張変形によって壁面Ｗに適正に貼設され、皺が寄ったり位置ずれするような不都合が生じることはない。しかも、表装材Ｃのベース部材２０が覆われている部分を切除することにより、露出したベース部材２０が目印となるため、ブラケット本体３０を、ベース部材２０を介して壁面Ｗに容易に固定することができる。
【００４８】
このように、ベース部材２０の位置決め凸部２２を含めた最大厚み寸法を、表装材Ｃの壁面Ｗに対する適正な貼設状態を確保し得るように設定することにより、表装材Ｃが貼設される前の壁面Ｗに一旦固定されたベース部材２０は、従来のように一時的に取り外す必要がなくなり、これによって手摺用ブラケットの施工効率が飛躍的に向上し、施工コストの低減化に貢献することができる。
【００４９】
そして、ベース部材２０の位置決め凸部２２を含めた最大厚み寸法を、２ｍｍ〜１０ｍｍの範囲内に設定すれば、通常の表装材Ｃを用いて予めベース部材２０が固定されている壁面Ｗに表装材Ｃを貼設しても、当該表装材Ｃは、その一般的な伸張性能の範囲内でベース部材２０の表面形状に沿うように伸張するため、ベース部材２０から外れた部分に皺が寄ったり引きつったりして位置ずれするような不都合を有効に防止することができる。
【００５０】
これに対し、ベース部材２０の厚み寸法が２ｍｍ未満であると、薄過ぎることによりブラケット本体３０のベース部材２０への位置決め状態での装着作業が困難になる。また、ベース部材２０の厚み寸法が１０ｍｍを越えると、通常の表装材Ｃでは伸張性能の範囲を越えてしまい、表装材Ｃをベース部材２０も含めた状態で壁面Ｗに適正に貼設し得なくなる。
【００５１】
また、ベース部材２０を螺子止めするための第１螺子通し孔２７が位置決め凸部２２に設けられているとともに、ブラケット本体３０を壁面Ｗに取り付けるための第２螺子通し孔２８がブラケット本体３０の第３螺子通し孔３７に対応してベース部材２０の膨出部２６に穿設され、第１および第２螺子通し孔２７，２８の穿設位置が位置的に区分されているため、現地施工時にベース部材２０およびブラケット本体３０をどの孔により壁面Ｗに固定するかについて迷うようなことはなく、この点でも作業性を向上させることができる。
【００５２】
さらに、ブラケット本体３０を固定するためのベース部材２０の第２螺子通し孔２８は、周方向に略均等に４個所設けられることになるため、ブラケット本体３０の壁面Ｗへの固定力の配分が周方向で均一になり、これによってブラケット本体３０の壁面Ｗへの固定状態を安定させることができる。
【００５３】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【００５４】
（１）上記の実施形態においては，表装材Ｃがベース部材２０も含めて壁面Ｗに貼設された後に、表装材Ｃのベース部材２０を覆っている部分が切除されるが、本発明は、表装材Ｃのベース部材２０を覆っている部分を切除することに限定されるものではなく、表装材Ｃがベース部材２０に被さったままの状態で、表装材Ｃを介してブラケット本体３０をベース部材２０を介して壁面Ｗに固定するようにしてもよい。
【００５５】
（２）上記の実施形態においては、壁面Ｗに表装材Ｃを貼設するに先立ってベース部材２０のみを壁面Ｗに固定してしまうようにしているが、こうする代わりに、ベース部材２０に蓋状基部３１を被せた状態のブラケット本体３０を第３螺子通し孔３７および第２螺子通し孔２８を介した螺子止めで手摺用ブラケット１０を壁面Ｗに仮固定し、実際に手摺支持部材３３に手摺Ｒを載せて手摺用ブラケット１０の設置位置の確認を行い、手摺用ブラケット１０の設置位置が確定してからベース部材２０を逃し孔３６および第１螺子通し孔２７を介して確実に螺子止めし、その後、第３螺子通し孔３７および第２螺子通し孔２８を介してブラケット本体３０を仮固定していた螺子Ｓを外し、ベース部材２０のみを壁面に残すようにしてもよい。
【００５６】
こうすることによって、ブラケット本体３０を用いないでベース部材２０のみで手摺Ｒの設置位置を設定する場合に比較し、実際に即したより正確な手摺用ブラケット１０の設置位置の設定を行うことができる。
【００５７】
（３）上記の実施形態においては、位置決め凸部２２として十字状のものが採用されているが、本発明は、位置決め凸部２２が十字状であることに限定されるものではなく、円形や四角形、星型さらには正多角形状のものなど、各種の形状のものを採用してもよい。
【００５８】
図５の（イ）〜（チ）は、ベース部材２０に設けられる位置決め凸部２２の他の実施形態を具体的に示す平面図である。これらの実施形態のベース部材２０は、いずれも上部に径方向に延びる位置決め溝２９が設けられているとともに、ブラケット本体３０には位置決め溝２９に対応した図略の位置決め片が突設され、位置決め片を位置決め溝２９に決め嵌め込むことによってブラケット本体３０のさらに確実な位置決めが行われるようにしている。但し、本発明は、位置決め溝２９の存在が必須ではなく、先の実施形態と同様に特に設けなくてもよい。
【００５９】
そして、これらのベース部材２０のうち（イ）〜（ニ）に示すものは、先の実施形態と同様に、位置決め凸部２２が十字状に形成されているが、十字の具体的な形態を先の実施形態のものとそれぞれ異ならせている。特に（イ）に示すものは、ベース部材本体２１にのみ第２螺子通し孔２８が穿設され、位置決め凸部２２には第１螺子通し孔２７が設けられていない。
【００６０】
また、（ホ）および（ヘ）に示すものは、位置決め凸部２２としてＩ字状のものが採用されている。さらに、（ト）および（チ）に示すものは、若干異形の位置決め凸部２２が採用されているが、凸部がベース部材本体の中心周りに略所定の角度ピッチで複数設けられているという本願発明の要件は満たしたものになっている。
【００６１】
なお、図示を省略したが、ブラケット本体３０には、ベース部材２０に対する対向面に、（イ）〜（チ）に示すベース部材２０の位置決め凸部２２に対応し形状の位置決め凹部３５がそれぞれ設けられていることについては説明するまでもない。
【００６２】
【発明の効果】
本発明の手摺用ブラケットによれば、ベース部材本体の表面には位置決め用の凸部が膨設されている一方、ブラケット本体のベース部材に対する対向面には凸部に対応した位置決め用の凹部が凹設され、凸部および凹部は、互いに嵌合した状態でブラケット本体が位置決めおよび回り止めされるように形状設定されているため、ベース部材を位置決め状態で予め施工壁面に固定しておくことにより、これが目印となってブラケット本体は、当該ベース部材を介して施工壁面に位置決め状態で容易に取り付けることができる。
【００６３】
そして、ベース部材本体には、その表面に凸部が膨設されている一方、ブラケット本体のベース部材に対する対向面には凸部に対応した凹部が凹設されているとともに、凸部および凹部は、互いに嵌合した状態でブラケット本体が位置決めおよび回り止めされるように形状設定されているため、ブラケット本体をベース部材本体に被せた状態で、ブラケット本体を左右に回動操作することにより、ブラケット本体の凹部がベース部材本体の凸部に嵌合し、これによってブラケット本体の姿勢設定を容易に行うことができる。
【００６４】
従って、従来の手摺用ブラケットにあっては、ベース部材を予め施工壁面に固定しておくことにより、ブラケット本体の取り付け位置の位置決めは行われるが、当該取り付け位置でのブラケット本体の姿勢設定までは行うことができず、当該姿勢設定のために多大の労力を費やさなければならないという不都合が存在したが、この発明の手摺用ブラケットは、ベース部材本体に設けられた凸部にブラケット本体の凹部を嵌め合わせるという簡単な操作で、施工壁面での設置位置の位置決めが行われたブラケット本体に対してさらに姿勢設定のための位置決めをも容易に行うことができ、手摺用ブラケットの施工作業の効率化、延いては施工コストの低減化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る手摺ブラケットの一実施形態を示す分解斜視図である。
【図２】図１に示す手摺用ブラケットが壁面に固定されることにより組み立てられた組立て斜視図であり、（イ）は、カバー体が装着されていない状態、（ロ）は、カバー体が装着された状態をそれぞれ示している。
【図３】本発明の作用を説明するための手摺用ブラケットの側面視の断面図であり、（イ）は、壁面に表装材を貼設する前の状態、（ロ）は、表装材をベース部材も含めて壁面Ｗに貼設した状態、（ハ）は、壁面に貼設された表装材のベース部材と対向した部分を切除した状態をそれぞれ示している。
【図４】本発明の作用を説明するための手摺用ブラケットの側面視の断面図であり、（イ）は、ブラケット本体がベース部材を介して壁面に取り付けられる直前の状態、（ロ）は、ブラケット本体がベース部材を介して壁面に取り付けられた状態をそれぞれ示している。
【図５】（イ）〜（チ）は、ベース部材に設けられる位置決め凸部の他の実施形態を具体的に示す平面図である。
【符号の説明】
１０ 手摺用ブラケット ２０ ベース部材
２１ ベース部材本体 ２５ 環状段差縁部
２６ 膨出部 ２２ 位置決め凸部
２２ａ 傾斜縁面 ２３ 横棒部
２４ 縦棒部 ２７ 第１螺子通し孔
２８ 第２螺子通し孔 ２９ 位置決め溝
３０ ブラケット本体
３０ａ フランジ ３１ 蓋状基部
３２ エルボ部材 ３３ 手摺支持部材
３４ 膨出部用凹部 ３５ 位置決め凹部
３５ａ 十字状膨出部 ３６ 逃し孔
３７ 第３螺子通し孔 ３８ 円弧面
３９ 第４螺子通し孔 ４０ カバー体
４１ 前面板 ４２ 周壁
４３ 切込み ４４ 嵌挿窓
Ｃ 表装材 Ｓ 螺子
Ｗ 壁面（施工壁面）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a handrail bracket used to attach a handrail to a predetermined construction wall surface of a building or the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a handrail bracket including a base member fixed to a construction wall surface and a handrail support bracket body fixed to the construction wall surface via the base member has been known. In this handrail bracket, first, a plurality of base members are screwed for positioning on the construction wall while considering the installation state of the handrail to be attached, and the bracket body is mounted on the construction wall so as to cover this base member Fixed. As such a handrail bracket, for example, the one described in Japanese Patent No. 3342473 can be mentioned.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3342473
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the bracket for handrails described in Japanese Patent No. 3342473 is excellent in that the mounting position of the bracket body can be visually recognized by fixing the base member to the construction wall surface in a positioning state in advance. The main body is adapted to be screwed after being put on the base member, so that it is easy to swing right and left from being put on to being screwed.
[0005]
Therefore, since the mounting posture (specifically, the inclination) of the bracket body which is merely covered on the base member cannot be determined, the handrail is eventually placed on the temporarily fixed bracket body for setting the posture. There are many tasks that must be performed before fixing the bracket body in earnest, such as measuring the inclination of the bracket body or measuring the degree of inclination of the bracket body. There was a point.
[0006]
The present invention has been made in view of the above situation, and provides a bracket for a handrail that can improve work efficiency and can thereby contribute to reduction of construction cost. The purpose is.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is a handrail bracket comprising: a base member fixed to a construction wall surface; and a handrail support bracket body fixed to the construction wall surface via the base member. The member includes a flat base member main body and a positioning protrusion protruding from the surface of the base member main body, while the surface of the bracket main body facing the base member corresponds to the protrusion. The positioning recess is provided, and the projection and the recess are shaped so that the bracket body is positioned and prevented from rotating when fitted together.
[0008]
According to the present invention, by fixing the base member to the construction wall surface in the positioning state in advance, this serves as a mark, and the bracket body can be easily attached to the construction wall surface via the base member in the positioning state. .
[0009]
The base member body has a convex portion bulging on the surface thereof, while the bracket body has a concave portion corresponding to the convex portion on a surface facing the base member, and a convex portion and a concave portion. Is configured so that the bracket main body is positioned and prevented from rotating when fitted together, so that the bracket main body is rotated left and right while the bracket main body is placed on the base member main body, The concave portion of the bracket main body fits into the convex portion of the base member main body, thereby setting the posture of the bracket main body (that is, positioning in the rotation direction).
[0010]
Therefore, in the conventional handrail bracket, the mounting position of the bracket body is determined by fixing the base member to the construction wall surface in advance, but until the posture setting of the bracket body at the mounting position is performed. However, the handrail bracket according to the present invention has a concave portion of the bracket main body formed on a convex portion provided on the base member main body. With the simple operation of fitting, the positioning of the installation position on the construction wall can be easily performed for the positioning of the bracket body, and the efficiency of the installation work for the handrail bracket can be improved. This in turn contributes to lower construction costs.
[0011]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, a plurality of the convex portions are provided at a substantially predetermined angular pitch around a center of the base member main body, and the concave portions correspond to the convex portions. It is characterized in that the same number is provided.
[0012]
According to the present invention, a plurality of projections formed on the base member main body and a plurality of recesses formed on the bracket main body corresponding to the projections are provided at a substantially predetermined angular pitch around the center of the base member main body. Therefore, when the bracket main body is placed on the base member and the bracket main body is pressed and pressed to rotate forward and backward around the center of the base member, the bracket main body can be easily rotated right and left without being displaced from the center. Then, when the concave portion is opposed to the convex portion, the concave portion is fitted into the convex portion to perform positioning for setting the posture.
[0013]
As described above, the positioning protrusions of the base member and the corresponding positioning recesses of the bracket main body are provided at substantially predetermined angular pitches around the center of the base member main body, respectively. The positioning operation for setting is facilitated, and thereby the efficiency of the work of attaching the bracket body to the base member is realized.
[0014]
According to a third aspect of the present invention, in the second aspect of the present invention, the convex portion and the concave portion are formed in a cross shape. One.
[0015]
According to the present invention, since both the convex portion formed on the base member main body and the concave portion formed on the bracket main body that can be fitted to the convex portion are formed in a cross shape, the bracket main body is attached to the base member. When the bracket body is pressed, the bracket body is rotated forward and backward around the center of the base member while pressing the bracket body, whereby the bracket body is easily rotated right and left without the center being displaced, and the concave portion corresponds to the convex portion. The fitting for the posture setting is performed by fitting into the convex portion at the time.
[0016]
In this way, the positioning operation for setting the posture of the bracket body is easy by setting the positioning projections of the base member and the corresponding positioning recesses of the bracket body in a cross shape. As a result, the efficiency of the work of attaching the bracket body to the base member is realized.
[0017]
According to a fourth aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the base member has a maximum thickness dimension of 2 mm or more and 10 mm or less. .
[0018]
According to the present invention, since the thickness of the base member is 2 mm to 10 mm, which is thinner than that of the conventional one, the bracket body can be directly screwed to the construction wall surface via the base member. The installation state of the bracket main body is more stable than when the main body is screwed to the base member alone.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is an exploded perspective view showing one embodiment of a handrail bracket according to the present invention. FIGS. 2A and 2B are assembly perspective views assembled by being fixed to a wall surface. FIG. 2A shows a state where a cover body is not mounted, and FIG. 2B shows a state where the cover body is mounted. ing. As shown in these drawings, the handrail bracket 10 includes a base member 20 fixed to a wall surface (construction wall surface) W of a building or the like, a bracket body 30 fixed to the wall surface W via the base member 20, It has a basic configuration including a cover body 40 attached to the bracket main body 30 in a state where the bracket main body 30 is fixed to the wall surface W.
[0020]
In the present embodiment, the base member 20 includes a base member main body 21 formed in a circular shape and having a flat plate shape, and a positioning convex portion 22 swelled at a central portion on the surface side of the base member main body 21. Have. An annular step edge 25 which is one step down is formed concentrically on the peripheral edge of the base member main body 21, and a bulging portion 26 is formed inside the annular step edge 25.
[0021]
The positioning projection 22 is formed in a cross shape in a plan view, and includes a horizontal bar portion 23 forming a cross-shaped horizontal bar and a vertical bar portion 24 forming the same vertical bar. The horizontal bar portion 23 and the vertical bar portion 24 traverse the bulging portion 26 in a state where each end face is set so as to coincide with the edge of the bulging portion 26 of the base member main body 21. Is formed. The positioning projection 22 has an inclined edge surface 22a formed such that the peripheral edge is tapered toward the outside in the axial direction.
[0022]
The horizontal bar portion 23 has first screw holes 27 for screwing the base member 20 to the wall surface W at both ends thereof, and an annular stepped edge portion of the base member body 21. A second screw through hole 28 is formed in each of the portions sandwiched between the horizontal bar portion 23 and the vertical bar portion 24 at a position inside of the base member 25, whereby the two first screw through holes 27 are formed in the base member 20. And four second screw through holes 28 are formed.
[0023]
The bracket main body 30 has a circular lid-like base (base member main body) 31 having a flange 30 a whose outer diameter is set to be equal to the outer diameter of the base member 20, and is provided outside the center of the lid-like base 31. The elbow member 32 is provided with a handrail support member 33 fixed to the upper end of the elbow member 32 and having a circular arc shape in cross section.
[0024]
On the back side of the lid base 31 and inside the flange 30a, the inner diameter is set slightly larger than the outer diameter of the bulging portion 26 of the base member main body 21, and the depth is set. A concave portion 34 for a bulging portion which is slightly deeper than the thickness of the bulging portion 26, and a positioning concave portion further recessed from the bottom of the concave portion 34 for the bulging portion so as to correspond to the positioning convex portion 22. 35 are recessed. On the inner peripheral surface of the positioning recess 35, an inclined edge surface 31a corresponding to the inclined edge surface 22a of the positioning projection 22 is formed.
[0025]
According to the configuration of the lid base 31, the positioning recess 35 is positioned by fitting the bulging portion recess 34 of the lid base 31 to the positioning projection 22 of the base member 20 after positioning. The bracket main body 30 is fitted to the base member 20 in a state where the bracket main body 30 is positioned and prevented from rotating by the outer fitting to the convex portion 22.
[0026]
In addition, a relief hole 36 corresponding to the first screw passage hole 27 of the base member 20 is formed in the bottom of the positioning recess 35 in the lid-like base 31, and a base member is formed in the bottom of the bulging portion recess 34. A third screw through hole 37 corresponding to the second screw through hole 28 of 20 is formed. The escape hole 36 is provided from the positioning projection 22 to the outside in a state where the lid base 31 is externally fitted to the base member 20 fixed to the wall surface W by fastening the screw S inserted through the first screw through hole 27. This is to escape the head of the projecting screw S.
[0027]
In the present embodiment, the elbow member 32 is formed with a substantially central portion bent at an obtuse angle. The elbow member 32 is integrally fixed to a central portion of a cross-shaped bulging portion 35a (FIG. 2) on the front side of the lid-like base portion 31 bulging corresponding to the positioning concave portion 35, while the distal end side is fixed. It is integrally fixed to the handrail support member 33.
[0028]
The handrail support member 33 directly supports the handrail R, has an arc surface 38 corresponding to the peripheral surface of the cylindrical handrail R formed on the upper surface, and has a fourth screw threaded on both sides in the longitudinal direction. In the state where the holes 39 are respectively formed and the handrails R are placed on the arc surface 38, the screws S are screwed into the handrails R through the fourth screw through holes 39 so that the handrails R are fixed to the handrail support members 33. It is supposed to be.
[0029]
The handrail support member 33 is fixed to the distal end of the elbow member 32 so as to be parallel to the horizontal bar portion 23 of the base member 20 in a state where the lid base 31 is positioned and mounted on the base member 20. .
[0030]
Then, while the base member 20 is fixed to the wall surface W by screwing the screw S inserted through the first screw through hole 27 into the wall surface W, the positioning recess 35 is fitted to the positioning projection 22 while being fixed. After the lid base 31 is fitted to the base member 20, the screw S is screwed into the wall surface W via the third screw holes 37 of the lid base 31 and the second screw holes 28 of the base member 20. Thereby, the bracket main body 30 is fixed to the wall surface W via the base member 20.
[0031]
As shown in FIG. 2, the cover body 40 covers the surface side of the lid-like base 31 of the bracket body 30 fixed to the wall surface W via the base member 20 to make the external appearance beautiful. Yes, in the present embodiment, it is formed of a synthetic resin material. The cover body 40 includes a circular front plate 41 and a peripheral wall 42 protruding from a peripheral edge of the front plate 41. The outer diameter of the peripheral wall 42 is set to be the same as the diameter of the annular step edge 25 of the base member main body 21, and the inner diameter of the peripheral wall 42 is substantially the same as the diameter of the bulging portion 26 of the base member main body 21. The dimensions are set, and as a result, as shown in FIG.
[0032]
The front plate 41 is formed with a notch 43 having a predetermined width continuing from the peripheral wall 42, and has a central portion communicating with the notch 43 and having a cross-sectional shape on the base end side of the elbow member 32. A corresponding fitting window 44 is provided.
[0033]
Then, as shown in FIG. 2A, with the bracket body 30 fixed to the wall surface W via the base member 20, the cover body 40 is fitted into the elbow member 32 while pushing the notch 43 open. As a result, as shown in FIG. 2 (b), the cover body 40 has its fitting insertion window 44 externally fitted to the base end of the elbow member 32 and the peripheral wall 42 having the annular step of the base member 20. It is attached to the bracket main body 30 in a state of being fitted to the edge 25, whereby the unsightly appearance on the front side of the lid-like base 31 is covered by the cover body 40.
[0034]
As shown in FIGS. 3 and 4, the handrail bracket 10 configured as described above is fixed to the wall surface W in combination with a surface covering material C such as wallpaper or cloth. Since the description focused on the configuration of No. 10, the description of the attachment of the exterior material C was omitted. However, when actually attaching the handrail bracket 10 to the wall surface W, the handrail bracket 10 is attached to the wall surface W in consideration of the work of attaching the surface material C to the wall surface W. This will be described with reference to FIGS. 3 and 4 below.
[0035]
Further, in the present invention, the total thickness of the thickness of the base member main body 21 and the bulging thickness of the positioning projection 22 (that is, the maximum thickness of the base member 20) is set in a range of 2 mm to 10 mm. Have been. This range is set so that the bracket body 30 can be directly screwed to the wall surface W via the base member 20.
[0036]
Further, the range of the thickness dimension as described above for the base member 2 is set when the total thickness dimension (the maximum thickness dimension of the base member 20) is less than 2 mm and the thickness dimension of the positioning projection 22 is reduced. Since the thickness of the cover member 31 becomes extremely thin and the amount of swelling from the base member main body 21 is too small, it becomes difficult to attach the lid-shaped base portion 31 to the base member 20 via a surface material C described later, while the total thickness dimension is reduced. If it exceeds 10 mm, not only is it not possible to cope with the effective length of the screw, but also in the case of the ordinary surface covering material C, it exceeds the range of the elongation performance of the surface covering material C. This is because it becomes impossible to appropriately attach the W.
[0037]
Hereinafter, the operation of the present invention will be described with reference to FIGS. FIGS. 3 and 4 are cross-sectional views of the handrail bracket 10 for explaining the operation of the present invention, as viewed from the side. FIG. 3 (b) shows a state in which the surface material C including the base member 20 is attached to the wall surface W, and FIG. 3 (c) shows a state in which the base material 20 of the surface material C attached to the wall surface W FIG. 4A shows a state in which the opposing portion has been cut off, and FIG. 4B shows a state immediately before the bracket body 30 is attached to the wall surface W via the base member 20. FIG. , Respectively, shows a state where it is attached to the wall surface W via a.
[0038]
When fixing the handrail bracket 10 to the wall surface W, first, as shown in FIG. 3A, a pair of first screws drilled in the horizontal bar portion 23 of the positioning projection 22 of the base member 20. The screw S is screwed into the wall surface W through the through hole 27, and thereby the base member 20 is fixed to the wall surface W. At this time, the base member 20 is fixed to the wall surface W while taking into account the positional relationship between the handrail R to be installed and the other base members 20 (base member fixing step).
[0039]
Next, as shown in (b) of FIG. 3, the exterior material C is attached to the wall surface W so as to cover the fixed base member 20 (an exterior material attaching step). At this time, since the maximum thickness dimension of the base member 20 is set within the range of the stretching performance of the surface material C, the surface material C expands and deforms along the surface according to the three-dimensional shape of the base member 20. However, there is no adverse effect such as wrinkling of the portion attached to the wall surface W of the exterior material C.
[0040]
Then, after the covering material C is stuck on the wall surface W, the covering material C is covered with the contour of the base member 20 using a predetermined cutting tool such as a cutter knife, for example, using a predetermined cutting tool such as a cutter knife. It is resected. As a result, the base member 20 is exposed to the outside as shown in FIG.
[0041]
Next, as shown by an arrow in FIG. 4A, the lid-like base 31 of the bracket body 30 is put on the bulging portion 26 of the base member 20, and the screw S is continuously passed through the third screw passage hole of the lid-like base 31. By being screwed into the wall surface W through the 37 and the second screw passage hole 28 of the base member 20 and fastened, as shown in FIG. Bracket 10 is fixed to wall surface W (bracket body fixing step).
[0042]
As described in detail above, the handrail bracket 10 of the present invention includes the base member main body 21 having the base member 20 in the form of a flat plate, and the positioning protrusion 22 bulging from the surface of the base member main body 21. On the other hand, a positioning concave portion 35 corresponding to the positioning convex portion 22 is provided on the surface of the bracket main body 30 facing the base member 20. The positioning convex portion 22 and the positioning concave portion 35 are positioned by fitting the bracket main body 30 together. Since the base member 20 is fixed to the wall surface W in a positioning state in advance, the bracket member 30 serves as a mark, and the bracket main body 30 is fixed to the wall surface W through the base member 20. Can be easily mounted in the positioning state.
[0043]
When the bracket main body 30 is put on the base member main body 21 and the bracket main body 30 is rotated left and right, the positioning concave portion 35 of the bracket main body 30 is fitted to the positioning convex portion 22 of the base member main body 21. Thereby, the posture setting of the bracket main body 30 (that is, positioning in the rotation direction) is performed.
[0044]
Accordingly, in the conventional handrail bracket, the mounting position of the bracket main body is determined by fixing the base member to the wall surface W in advance, but until the posture setting of the bracket main body at the mounting position is performed. However, the handrail bracket according to the present invention has a disadvantage that the positioning protrusion 22 provided on the base member body 21 has a With the simple operation of fitting the positioning recesses 35 of the bracket 30, it is possible to further easily perform the positioning for setting the posture with respect to the bracket main body 30 where the installation position has been positioned on the wall surface W, and for the handrail. This can contribute to the efficiency of the bracket installation work and, in turn, the reduction of the construction cost.
[0045]
A plurality of positioning projections 22 are provided around the center of the bracket main body 30 at a predetermined angular pitch, and the same number of the positioning recesses 35 are provided so as to correspond to the positioning projections 22. In the present embodiment, in particular, Since the positioning protrusion 22 and the positioning recess 35 are both formed in a cross shape, the bracket body 30 is placed over the base member 20 and the bracket body 30 is pressed around the center of the base member 20 while being pressed. By performing the reverse rotation operation, the bracket body 30 is easily rotated right and left without shifting the center, and is fitted into the positioning projection 22 when the positioning recess 35 is opposed to the positioning projection 22, so that the posture is achieved. Positioning for setting is performed.
[0046]
As described above, the positioning projections 22 for positioning the base member 20 and the positioning recesses 35 for positioning the bracket body 30 corresponding thereto are provided at predetermined angular pitches around the center of the base member body 21. Accordingly, the positioning operation for setting the posture of the bracket main body 30 is facilitated, whereby the efficiency of the work of attaching the bracket main body 30 to the base member 20 can be realized.
[0047]
Further, in the present embodiment, the base member 20 has a thickness dimension including the positioning projection 22 that indicates an appropriate affixed state of the exterior material C affixed to the wall surface W including the base member 20. Since the thickness is set so as to be ensured by the extension of C, even after the base member 20 is securely fixed to the wall surface W and the surface material C including the base member 20 is attached to the wall surface W, The material C is appropriately affixed to the wall surface W due to the extension deformation of the facing material C at the position where the base member 20 is present, and there is no inconvenience such as wrinkling or displacement. Moreover, since the exposed base member 20 serves as a mark by cutting off the portion of the covering material C that covers the base member 20, the bracket body 30 is easily fixed to the wall surface W via the base member 20. be able to.
[0048]
By setting the maximum thickness dimension including the positioning protrusion 22 of the base member 20 in such a manner as to ensure an appropriate state of attachment to the wall surface W of the surface material C, the surface material C is adhered. The base member 20 once fixed to the wall surface W before being removed does not need to be temporarily removed as in the related art, thereby greatly improving the construction efficiency of the handrail bracket and contributing to a reduction in construction cost. be able to.
[0049]
If the maximum thickness dimension of the base member 20 including the positioning projections 22 is set within a range of 2 mm to 10 mm, the surface is mounted on the wall surface W to which the base member 20 is fixed in advance by using the normal surface material C. Even if the material C is stuck, the surface material C stretches along the surface shape of the base member 20 within the range of its general stretching performance, so that a wrinkle is formed on a portion separated from the base member 20. It is possible to effectively prevent the inconvenience of misalignment caused by pulling or pulling.
[0050]
On the other hand, if the thickness of the base member 20 is less than 2 mm, the mounting operation in a state where the bracket main body 30 is positioned on the base member 20 becomes difficult because the thickness is too thin. On the other hand, if the thickness of the base member 20 exceeds 10 mm, the range of the stretching performance of the normal surface material C is exceeded, and the surface material C can be properly attached to the wall surface W with the base member 20 included. Disappears.
[0051]
Further, a first screw through hole 27 for screwing the base member 20 is provided in the positioning projection 22, and a second screw through hole 28 for attaching the bracket body 30 to the wall surface W is formed in the bracket body 30. Since the first screw holes 27 and 28 are drilled in the bulging portion 26 of the base member 20 in correspondence with the third screw holes 37 and the drilling positions of the first and second screw holes 27 and 28 are positionally distinguished, Sometimes, there is no doubt as to which hole the base member 20 and the bracket body 30 are fixed to the wall surface W, and the workability can be improved also in this regard.
[0052]
Further, the second screw through-holes 28 of the base member 20 for fixing the bracket body 30 are provided at substantially four locations in the circumferential direction, so that the distribution of the fixing force to the wall surface W of the bracket body 30 is distributed. It becomes uniform in the circumferential direction, so that the fixed state of the bracket body 30 to the wall surface W can be stabilized.
[0053]
The present invention is not limited to the above embodiments, but also includes the following contents.
[0054]
(1) In the above embodiment, the portion of the surface covering material C covering the base member 20 is cut off after the surface covering material C is attached to the wall surface W including the base member 20. However, the present invention is not limited to cutting off the portion of the cover material C covering the base member 20, and the bracket body 30 may be cut through the cover material C while the cover material C is still covered on the base member 20. You may make it fix to the wall surface W via the base member 20.
[0055]
(2) In the above-described embodiment, only the base member 20 is fixed to the wall surface W before the surface covering material C is attached to the wall surface W. The handrail bracket 10 is temporarily fixed to the wall surface W by screwing the bracket body 30 covered with the lid-shaped base 31 through the third screw passage hole 37 and the second screw passage hole 28, and actually the handrail support member 33 The position of the handrail bracket 10 is confirmed by placing the handrail R on the base member 20. After the position of the handrail bracket 10 is determined, the base member 20 is securely screwed through the escape hole 36 and the first screw passage hole 27. After stopping, the screws S which temporarily fixed the bracket body 30 through the third screw holes 37 and the second screw holes 28 may be removed, and only the base member 20 may be left on the wall surface.
[0056]
By doing so, it is possible to set the installation position of the handrail bracket 10 more accurately in comparison with the case where the installation position of the handrail R is set only by the base member 20 without using the bracket body 30. it can.
[0057]
(3) In the above embodiment, a cross-shaped positioning protrusion 22 is employed. However, the present invention is not limited to the positioning protrusion 22 having a cross shape, but may be a circular or convex shape. Various shapes such as a square, a star, and a regular polygon may be employed.
[0058]
FIGS. 5A to 5H are plan views specifically showing another embodiment of the positioning protrusion 22 provided on the base member 20. FIG. In each of the base members 20 of these embodiments, a positioning groove 29 extending in the radial direction is provided at an upper portion, and a positioning piece (not shown) corresponding to the positioning groove 29 is provided on the bracket body 30 so as to protrude. The bracket body 30 is more reliably positioned by fitting the piece into the positioning groove 29. However, in the present invention, the presence of the positioning groove 29 is not essential, and it is not necessary to provide the positioning groove 29 in the same manner as in the previous embodiment.
[0059]
In the base members 20 shown in (a) to (d), the positioning projections 22 are formed in a cross shape as in the previous embodiment. Each of them is different from that of the previous embodiment. In particular, as shown in (a), the second screw through hole 28 is formed only in the base member main body 21, and the first screw through hole 27 is not provided in the positioning projection 22.
[0060]
In FIGS. 6E and 6F, an I-shaped positioning projection 22 is employed. Further, in (g) and (h), a slightly irregular positioning projection 22 is employed, but a plurality of projections are provided at a substantially predetermined angular pitch around the center of the base member main body. The requirements of the present invention have been satisfied.
[0061]
Although not shown, the bracket main body 30 is provided with a positioning recess 35 having a shape corresponding to the positioning projection 22 of the base member 20 shown in FIGS. Needless to say, what is being done.
[0062]
【The invention's effect】
According to the bracket for a handrail of the present invention, a convex portion for positioning is bulged on the surface of the base member main body, while a concave portion for positioning corresponding to the convex portion is formed on a surface of the bracket main body facing the base member. The concave and convex portions and the concave portions are shaped so that the bracket body is positioned and detented in a state where they are fitted to each other. With this as a mark, the bracket main body can be easily mounted in a positioning state on the construction wall surface via the base member.
[0063]
The base member body has a convex portion bulging on the surface thereof, while the bracket body has a concave portion corresponding to the convex portion on the surface facing the base member, and the convex portion and the concave portion are Since the bracket body is shaped and positioned so as to be positioned and prevented from rotating when fitted with each other, the bracket body is rotated left and right while the bracket body is placed on the base member body, so that the bracket is rotated. The concave portion of the main body fits into the convex portion of the base member main body, whereby the posture of the bracket main body can be easily set.
[0064]
Therefore, in the conventional handrail bracket, the mounting position of the bracket body is determined by previously fixing the base member to the construction wall surface, but until the posture setting of the bracket body at the mounting position is performed. However, the handrail bracket of the present invention has a recess provided on the base member main body with a concave portion provided on the base member main body. With the simple operation of fitting, the positioning of the installation position on the construction wall can be easily performed for the positioning of the bracket body, and the efficiency of the installation work for the handrail bracket can be improved. This can contribute to a reduction in construction cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing an embodiment of a handrail bracket according to the present invention.
FIGS. 2A and 2B are assembled perspective views in which the handrail bracket shown in FIG. 1 is fixed to a wall surface, and FIG. 2A is a state in which a cover body is not mounted, and FIG. Each of the attached states is shown.
FIGS. 3A and 3B are cross-sectional views of a handrail bracket for explaining the operation of the present invention in a side view, in which FIG. 3A shows a state before a surface material is attached to a wall surface, and FIG. (C) shows a state in which the portion facing the base member of the surface covering material attached to the wall surface is cut off, and FIG.
FIGS. 4A and 4B are cross-sectional views of a handrail bracket for explaining the operation of the present invention in a side view, in which FIG. 4A shows a state immediately before the bracket body is mounted on a wall surface via a base member, and FIG. And a state where the bracket body is attached to the wall surface via the base member.
FIGS. 5A to 5H are plan views specifically showing another embodiment of the positioning projection provided on the base member. FIGS.
[Explanation of symbols]
10 Bracket for handrail 20 Base member
21 Base member body 25 Annular step edge
26 bulging part 22 positioning convex part
22a Slope edge 23 Horizontal bar
24 Vertical bar 27 First screw hole
28 second screw passage hole 29 positioning groove
30 Bracket body
30a flange 31 lid base
32 Elbow member 33 Handrail support member
34 bulge recess 35 positioning recess
35a Cross-shaped bulge 36 Release hole
37 Third screw through hole 38 Arc surface
39 fourth screw through hole 40 cover
41 Front plate 42 Perimeter wall
43 Notch 44 Fitting window
C Exterior material S Screw
W Wall (construction wall)
