JP2004274256A - 管理サーバ及び通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ワン切り業者からの着信を通信サービス提供者側のサーバ等で管理し、ワン切り業者からの着信をユーザに伝えない通信環境を提供する。
【解決手段】ワン切り業者番号管理サーバ301は、送受信部311で受信した電話番号を照合部341でワン切り業者番号データベース401に存在する番号かを判断し、存在する場合は制御部331でワン切り業者から着信を拒否し、ユーザに着信させない等の処理を施し、存在しない場合は通常通りの着信処理を施すことでワン切り業者対策を行うことができる。
【選択図】 図3
【解決手段】ワン切り業者番号管理サーバ301は、送受信部311で受信した電話番号を照合部341でワン切り業者番号データベース401に存在する番号かを判断し、存在する場合は制御部331でワン切り業者から着信を拒否し、ユーザに着信させない等の処理を施し、存在しない場合は通常通りの着信処理を施すことでワン切り業者対策を行うことができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワン切り対策を施した通信システムに関し、特にワン切り業者からの着信を通信サービス提供者側のサーバ等で管理し、ワン切り業者からの着信をユーザに伝えない通信環境を提供する通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、通信端末装置、例えば携帯電話にいわゆる「ワン切り」が増えている。「ワン切り」とは、1コール若しくは2コールの短時間の着信時間で電話を切ることで、発信先の電話番号を携帯電話に表示させるものである。1コールとは、携帯電話等の通信端末装置に予め定められた着信報知時間を1周期として表す単位である。このワン切りで最近問題となっているのは、ツーショットやアダルト番組業者が宣伝の為に不特定多数に電話をかけ、呼び出し音だけ鳴らして切ることで当該業者(以下、ワン切り業者)の発信先電話番号のみが通知され、着信履歴として記憶させる前記発信先電話番号に対して、携帯電話の保持者が、「誰だろう?」と携帯電話よりかけ直すと、ツーショットやアダルト番組等の有料コンテンツに繋がってしまう、ということである。
【0003】
ワン切り業者による「ワン切り」は、携帯電話よりかけ直した時、当該携帯電話の電話番号から個人情報を特定され金銭の請求をされる等の被害を受ける可能性がある。よって、ワン切り対策としてまず考えられるのが、着信履歴に残ったワン切り業者と思われる番号にかけ直す時、非通知発信でかけることである。これにより自己の電話番号(個人情報)の漏洩は防げる。従来の通信端末装置では、発信時、入力された相手先電話番号から電話帳データを参照し、相手先電話番号が電話帳データに登録されていないときには非通知信号を付加しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−217917号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような通信端末装置において、ワン切り業者の電話番号だと確実にわかっている番号を予め自己の通信端末装置に記憶させておけば、ワン切り業者からの着信に対処することができ、ユーザは無意味な着信に煩わされることがなくなる。しかしながら、ユーザ自身がワン切り業者の電話番号を予め自己の通信端末装置に登録するのは煩雑な作業である。
【0006】
また、上記通信端末装置では電話帳に未登録の電話番号がワン切り業者の番号なのか知人の番号かを区別することは困難である。通常、非通知で電話がかかってきた場合、電話の受け手側は「誰からの電話だろう?」と警戒するものなので、自己の知人に対しても非通知で電話をかけるのは好ましくない。
【0007】
したがって、本発明の目的は、ワン切り業者からの着信を通信サービス提供者側のサーバ等で管理し、ワン切り業者からの着信をユーザに伝えない通信環境を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1記載の発明は、通信端末装置を使用した発呼者及び着呼者の通信データを管理する管理サーバであって、 発呼者の電話番号等を記憶したデータベースと、 発呼があった場合に、前記発呼に対する発呼者の電話番号と前記データベースに記憶された発呼者の電話番号と比較する照合部と、前記照合部で電話番号が一致した場合に、前記発呼に対する着呼の対象となる着呼者に通信データを送信しない処理を行う制御部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
ここで、管理サーバとは後述で説明する実施例でのワン切り業者番号管理サーバのことを言う。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、通信端末装置を使用した発呼者及び着呼者の通信データを無線基地局及び交換機を介して送受信を行える管理サーバであって、発呼者の電話番号等を記憶したデータベースと、発呼があった場合に、前記発呼に対する発呼者の電話番号と前記データベースに記憶された発呼者の電話番号と比較する照合部と、前記照合部で電話番号が一致した場合に、前記発呼に対する発呼者の通信を前記交換機で回線接続し通信状態とする処理を指示する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
更に、請求項3記載の発明は、通信管理サーバが、通信端末装置を使用した発呼者及び着呼者の通信データに対して処理を行う通信システムであって、前記管理サーバは、発呼者の電話番号等を記憶したデータベースと、発呼があった場合に、前記発呼に対する発呼者の電話番号と前記データベースに記憶された発呼者の電話番号と比較する照合部と、前記照合部で電話番号が一致した場合に、前記発呼に対する着呼の対象となる着呼者に通信データを送信しない処理を行う制御部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態に係る通信端末装置の全体の構成を示す図である。図1の通信端末装置1は、基地局から電波を受けるアンテナ2と、前記アンテナ2で受けた電波の受信及び送信を行う無線回路部3と、音声を出力するスピーカー4と、電話番号や本体のソフトウェア等を記憶する記憶部5と、信号処理等の制御を行う制御部6と、発信者名等の表示を行う表示部7と、押下された操作キー入力を行う入力部8と、音声を入力するマイク9から構成されている。
【0013】
記憶部5は、例えば不揮発性メモリ(EEPROM)等からなり、通信(通話やメールの送受信)等に係る制御プログラムや各種機能を実行するプログラムが記憶されると共に、電話帳データを含む各種データが記憶されるようになっている。
【0014】
図2は、本発明の実施の形態に係る電話帳データの構成を示す図である。電話帳データ201は、電話番号毎にいくつかの情報を有している。ここでは、名前、読み仮名、電話番号の各項目を有している。また、電話帳データは任意に定めたグループごとに電話番号をまとめて記憶することもできる。一般的に、電話帳データ201にはユーザがよく電話をかけ合う知人の番号情報が記憶されている。そして着信時、発信先電話番号に対応した電話帳データ201がある場合には、通信端末装置1の表示部7に番号と共にその情報が表示される。例えば、この電話帳データ201は、記憶部5に記憶することができる。
【0015】
図3は、本発明の実施の形態に係る通信端末システムの構成を示す図である。図3に示すように本発明に係る通信端末システムは、ユーザの通信端末装置1と、ワン切り業者番号管理サーバ301と、無線基地局302と、交換機303とから構成される。
【0016】
通信端末装置1は、例えば、携帯電話端末、PHS端末等であって、無線基地局との間の無線チャネルを介して音声及び画像等のデータ通信を行なえる通信端末装置である。
【0017】
無線基地局302は、交換局303と通信端末装置1との間のデータ通信信号の中継を行うものである。交換局303は、無線基地局302とワン切り業者番号管理サーバ301とに接続されており、通信端末装置1とのデータ通信用信号の交換を行うものである。
【0018】
ワン切り業者番号管理サーバ301は、交換機303を介して発呼者と着呼者の通信情報を中継し送受信するための送受信部311と、発呼者と着呼者の通信情報時間の計測を行うタイマ部321と、送受信情報を管理するための制御部331と、後述するワン切り業者番号データベース401に記憶されている電話番号と送受信部311で受信した発信先電話番号とを比較する処理を行う照合部341と、ワン切り業者番号管理サーバが有するワン切り業者番号データベース401から構成されている。
【0019】
また、ワン切り業者番号管理サーバ301は、上述したように、通信端末装置1と通信可能な無線基地局等から構成されるネットワーク上に設置され、ワン切り業者番号データベース401を保存し管理する。このようにワン切り業者番号データベース401は、通信端末装置1と通信可能な無線基地局等から構成されるネットワーク上に設置することにより、セキュリティ面での強化及び、通信端末事業者のサービスの一体的な充実を図ることができる。また、例えば、ワン切り業者番号管理サーバ301をネットワークに接続されたウェブ上の任意のサーバにてワン切り業者番号データベース401を構築し、インターネット接続により管理することもできる。
【0020】
また、ワン切り業者番号管理サーバ301側で、ワン切り業者と判断する具体的処理は後ほど説明するが、簡潔に述べると、送受信部311で受信した電話番号を照合部341でワン切り業者番号データベース401に存在する番号かを判断し、存在する場合は制御部331でワン切り業者から着信を拒否し、ユーザに着信させない等の処理を施し、存在しない場合は通常通りの着信処理を施すことでワン切り業者対策を行うことができる。
【0021】
図4は、本発明の実施の形態に係るワン切り業者番号データベース401の構成の一例を示す図である。図4(a)のワン切り業者番号データベース411は、ユーザから寄せられたワン切り業者番号情報を元に作成されたデータベースである。図4(b)のワン切り業者番号データベース421は、ワン切り業者番号管理サーバ301側でワン切り業者の蓋然性が高いと判断される情報を元に作成されたデータベースの例その1である。図4(c)のワン切り業者番号データベース431は、ワン切り業者番号管理サーバ301側でワン切り業者の蓋然性が高いと判断される情報を元に作成されたデータベースの例その2ある。
【0022】
最初に、図4(a)について説明する。この図では、登録回数、局番情報を分割した電話番号、確認フラグの各項目を有している。ワン切り業者番号データベース411は、ワン切り業者番号データベース411上に登録されていない新たなワン切り業者の番号が発見された場合、誰でもワン切り業者番号データベース411上にその番号を登録することができるデータベースである。登録方法は、ユーザ通信端末装置1から送信されたワン切り業者情報をワン切り業者番号管理サーバ301の送受信部311で受信し、制御部331を介してワン切り業者番号データベース411に登録される。ここで、登録回数というのは、今までにその番号に対して登録要求が出された回数である。この登録回数が多い番号ほどワン切り業者である蓋然性が高いと考えられる。従って、この登録回数の多い少ないを指標としてワン切り業者番号データベース411に登録された番号のうち、ワン切り業者の電話番号と、ユーザの間違い又は悪戯によって登録されたワン切り業者以外の電話番号とを区別することができる。なお、真にワン切り業者番号かの判断の指標となる情報であるなら、登録回数の代わりにその情報をワン切り業者番号データベース411の項目としてもよい。
【0023】
ここでさらに、前述の単に登録回数が多いといった場合でも、誰かが悪戯で何回も特定の番号を登録する可能性もある。その場合に、必要となるのが確認フラグである。これは、登録された番号についてワン切り業者番号管理サーバ301の管理者側で実際にその番号に電話をかけてみる等して有料通話やアダルト通話に接続されるか否かによってワン切り業者なのかを判別し、真にワン切り業者の番号ならば確認フラグをオン(1)に設定するというものである。また、ワン切り業者番号データベース401のメモリ容量等を考慮して、過去にワン切り業者の番号として使用されていたが現在は使用されなくなった番号を選択し削除する制御手段をワン切り業者番号管理サーバ301に設けておくことも可能である。
【0024】
また、図4に示す例では、電話番号を局番情報(携帯電話なら090、080、東京市外局番なら03、IP電話なら050等)とそれに続く番号とに分けたが、これにより特定の局番情報の番号、例えば090で始まる番号、を選択してダウンロードするということが可能になる。
【0025】
次に、図4(b)について説明する。この図では、発呼回数▲1▼、局番情報を分割した電話番号、判断フラグの各項目を有している。ここで、発呼回数▲1▼とは、1コールや1秒程度の短時間の着信時間(つまり、相手が通話に出れない程度の着信時間)で通信を切断した発呼者電話番号に対する発呼回数を数えた回数である。この短時間着信の発呼回数が多い電話番号ほどワン切り業者である蓋然性が高いと考えられる。従って、この短時間着信の発呼者の電話番号をワン切り業者番号データベース421上にその番号を登録し、この発呼回数を数え、ある程度の発呼回数があったら、ワン切り業者であるとみなすことができる。つまり、発呼回数の多い少ないを指標としてワン切り業者であるかを判断することができる。また、短時間着信の発呼者のワン切り業者番号データベース421への登録手順は、まず、短時間着信であったか否かを判断する。例えば、タイマ部321で1秒以内の着信時間であった否かを判断し、1秒以内の着信時間であった場合は制御部331にその旨を伝達し、制御部331はワン切り業者番号データベース421にその発呼者を登録する。既に、登録されている番号である場合はその番号に対する発呼回数▲1▼を1つ増加して、更新することもできる。
【0026】
また、単にワン切り業者でないユーザが、間違えで短期間の着信時間で発呼をやめてしまう場合も考えられる。ここでは、このようなユーザも一時的にワン切り業者番号データベース421に登録されてしまうが、このようなユーザが短期間に何十回も続けて短時間で発呼をやめる可能性は極めて低いと考えられる。従って、このようなワン切り業者でないユーザの登録を防ぐため、ある一定期間内に、短時間発呼者の電話番号に対する発呼回数が予め定めた設定回数より少ない場合は、自動的にワン切り業者番号データベース421から削除する。こうすることで、ワン切り業者でないユーザの登録を防止し、また、ワン切り業者番号データベース421の記憶メモリを有効に活用することもできる。
【0027】
局番情報を分割した電話番号に関しては、上述した図4(a)と同様処理情報として扱うことができるので、説明は省略する。判断フラグは、データベースに登録された発呼者の発呼回数▲1▼が多いほどワン切り業者である蓋然性が高いため、ある程度の発呼回数、例えば、20回以上の発呼回数が合った場合はワン切り業者であると判断し、判断フラグをオン(1)にする。この判断フラグがオンになったものをワン切り業者として扱うことができる。
【0028】
最後に、図5(c)について説明する。この図では、発呼回数▲2▼、局番情報を分割した電話番号、判断フラグの各項目を有している。ここで、発呼回数▲2▼とは、着信するユーザが存在しない電話番号にかけた回数を数えたものである。ワン切り業者は着信するユーザが存在するしないに係わらず無差別に電話番号を発呼するという特徴もあるので、着信するユーザが存在しない番号にかける回数が多いほどワン切り業者である蓋然性が高い。従って、この着信ユーザが存在しない電話番号に発呼する発呼者の電話番号をワン切り業者番号データベース431上にその番号を登録し、この着信ユーザが存在しない電話番号に発呼する発呼回数を数え、ある程度の発呼回数があったら、ワン切り業者であるとみなすことができる。つまり、発呼回数の多い少ないを指標としてワン切り業者であるかを判断することができる。また、着信ユーザが存在しない電話番号に発呼する発呼者のワン切り業者番号データベース431への登録手順は、着信ユーザが存在しない電話番号に発呼する発呼者がいた場合は、制御部331にその旨を伝達し、制御部331はワン切り業者番号データベース431にその発呼者を登録する。既に、登録されている番号である場合はその番号に対する発呼回数▲2▼を1つ増加して、更新することもできる。
【0029】
また、単にワン切り業者でないユーザが、間違え電話で着信ユーザが存在しない電話番号に発呼する場合も考えられる。ここでは、このようなユーザも一時的にワン切り業者番号データベース431に登録されてしまうが、このようなユーザが短期間に何十回も続けて着信ユーザが存在しない電話番号に発呼する可能性は極めて低いと考えられる。従って、このようなワン切り業者でないユーザの登録を防ぐため、ある一定期間内に、着信ユーザが存在しない電話番号に発呼する回数が予め定めた設定回数より少ない場合は、自動的にワン切り業者番号データベース431から削除する。こうすることで、ワン切り業者でないユーザの登録を防止し、また、ワン切り業者番号データベース431の記憶メモリを有効に活用することもできる。
【0030】
また、局番情報を分割した電話番号に関しては、上述した図4(a)と同様処理情報として扱うことができるので、説明は省略する。判断フラグは、データベースに登録された発呼者の発呼回数▲2▼が多いほどワン切り業者である蓋然性が高いため、ある程度の発呼回数、例えば、20回以上の発呼回数が合った場合はワン切り業者であると判断し、判断フラグをオン(1)にする。この判断フラグがオンになったものをワン切り業者として扱うことができる。
【0031】
次に、通信端末装置1が新たなワン切り業者であると判断した番号をワン切り業者番号管理サーバ上のデータベース411に登録し、ワン切り業者番号管理サーバ側で管理する方法について説明する。本方法を用いる理由としては、ワン切り業者番号管理サーバ301側でワン切り業者番号を管理し、ユーザ側にその業者からの電話を着信させないためには、上述したワン切り業者番号管理サーバ301側のみでの管理方法である図4(b)及び(c)だけでは、ワン切り業者番号を全て管理することは難しい。その為、全てを管理するためにはある程度ユーザ側から寄せられたワン切り業者番号情報もあれば、更にユーザに対するワン切り業者の着信拒否対策を強化することができる。そこで、その場合に対応するため、管理サーバ側でユーザ側から寄せられたワン切り業者番号情報を管理するデータベースを用意し、複数のユーザでワン切り業者の電話番号管理データベースを作り上げればよい。また、この点に関するデータベースの確立方法に関しては、上述した図4(a)で示している。
【0032】
そこで、通信端末装置1が新たなワン切り業者であると判断した番号をワン切り業者番号管理サーバ上のデータベース411に追加する場合についての動作を説明する。図5は、本発明の実施の形態に係る通信端末装置とワン切り業者番号管理サーバとの動作を示すシーケンス例である。
【0033】
図5に示すように、まずユーザが通信端末装置1でワン切り業者番号管理サーバ301に対してワン切り業者番号の登録要求を出す(ステップs101)。その際、ワン切り業者番号も同時に送信する。登録要求を受けたワン切り業者番号管理サーバ301は(ステップs102)、ワン切り業者番号データベース411に新たな番号を追加する処理を行う(ステップs103)。なお上述の通り、図4(a)に記載の登録回数とは、各電話番号に対してユーザから登録要求が出された回数を示す情報である。よって、それまでワン切り業者番号データベース411上に登録されてないワン切り業者番号であれば、ワン切り業者番号データベース411の項目にその番号を新たに追加し、登録回数を1とする。一方、既に登録済みの番号であれば項目の追加は行わず、登録回数を1増やす処理を行うことになる。なお、ワン切り業者番号のワン切り業者番号データベース411への追加法としては、インターネットのホームページにパソコン又は通信端末装置1からアクセスし追加処理を行うようにすることもできる。
【0034】
このように、ワン切り業者番号データベース411にワン切り業者番号を追加又は更新していくことで、ワン切り業者のリストが作り上げられて行き、サーバ側でユーザに対するワン切り業者の着信拒否対策を強化することができる。
【0035】
次に、ワン切り業者番号管理サーバ301による発呼者から着信があった場合の対応動作について詳細に説明する。図6は、本発明の実施の形態に係るサーバ側の着信時の動作を示すフローチャートである。まず、ワン切り業者番号管理サーバ301が外部からの呼出し信号を送受信部311で受信し(ステップs201)、発信先の電話番号を制御部331で解読する(ステップs202)。次に、その発信先電話番号とワン切り業者番号データベース401に記憶されている電話番号情報との照合を照合部341で行う(ステップs203)。そして、まず、発信先電話番号とワン切り業者の電話番号との一致が判断される(ステップs204)。
【0036】
発信先電話番号がワン切り業者の電話番号と一致しない場合は、ワン切り業者からの電話でないとみなし、通常通りユーザ通信端末装置1に発呼者からの着信をしらせることができる(ステップs205)。また、発信先電話番号がワン切り業者の電話番号と一致した場合には、ユーザ通信端末装置1への着信報知動作を行わないよう処理をする(ステップs206)。これによりユーザはワン切り業者からの着信に受けずに済む。更に、ワン切り業者の電話番号と判断した場合、ワン切り業者番号管理サーバ301の制御部331で交換機303でワン切り業者の着信を自動的に受け通話状態とし、その後通信回線を切る動作処理を行うこととしてもよい(ステップs207)。この動作により発信者側(ワン切り業者)に課金される。このようなワン切り業者側に課金させる動作もワン切り業者対策として有効なものとなる。
【0037】
上述のような処理を行うことで、ワン切り業者から着信があった場合、ワン切り業者番号管理サーバ301で管理して、ユーザに着信があったことを報知しない処理を行うことで、ユーザに対して安心して利用できる通信端末環境を与えることができる。
【0038】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。今回、本発明では、一例として移動体通信端末(携帯端末装置)と管理サーバを含む無線通信システムとして説明を述べたが、有線通信である固定電話等にもこのような管理手法及び通信システムを応用することができる。また、インターネット回線網を使用して送受信するVoIP(Voice over Internet Protocol)技術を使用したIP電話等にもこのような管理手法及び通信システムを応用することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明では、ワン切り業者番号管理サーバ301でワン切り業者からの着信を管理し、ワン切り業者から着信があった場合にはユーザに着信があったことを報知しない処理を行うことで、ユーザに対して安心して利用できる通信端末環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信端末装置の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電話帳データの構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る通信端末システムの構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るワン切り業者番号データベースの構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る通信端末装置とワン切り業者番号管理サーバとの動作を示すシーケンス例である。
【図6】本発明の実施の形態に係るサーバ側の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 通信端末装置
2 アンテナ
3 無線回路部
4 スピーカー
5 記憶部
6 制御部
7 表示部
8 入力部
9 マイク
201 電話帳データ
301 ワン切り業者番号管理サーバ
302 無線基地局
303 交換機
311 送受信部
321 タイマ部
331 制御部
341 照合部
401 ワン切り業者番号データベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワン切り対策を施した通信システムに関し、特にワン切り業者からの着信を通信サービス提供者側のサーバ等で管理し、ワン切り業者からの着信をユーザに伝えない通信環境を提供する通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、通信端末装置、例えば携帯電話にいわゆる「ワン切り」が増えている。「ワン切り」とは、1コール若しくは2コールの短時間の着信時間で電話を切ることで、発信先の電話番号を携帯電話に表示させるものである。1コールとは、携帯電話等の通信端末装置に予め定められた着信報知時間を1周期として表す単位である。このワン切りで最近問題となっているのは、ツーショットやアダルト番組業者が宣伝の為に不特定多数に電話をかけ、呼び出し音だけ鳴らして切ることで当該業者(以下、ワン切り業者)の発信先電話番号のみが通知され、着信履歴として記憶させる前記発信先電話番号に対して、携帯電話の保持者が、「誰だろう?」と携帯電話よりかけ直すと、ツーショットやアダルト番組等の有料コンテンツに繋がってしまう、ということである。
【0003】
ワン切り業者による「ワン切り」は、携帯電話よりかけ直した時、当該携帯電話の電話番号から個人情報を特定され金銭の請求をされる等の被害を受ける可能性がある。よって、ワン切り対策としてまず考えられるのが、着信履歴に残ったワン切り業者と思われる番号にかけ直す時、非通知発信でかけることである。これにより自己の電話番号(個人情報)の漏洩は防げる。従来の通信端末装置では、発信時、入力された相手先電話番号から電話帳データを参照し、相手先電話番号が電話帳データに登録されていないときには非通知信号を付加しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−217917号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような通信端末装置において、ワン切り業者の電話番号だと確実にわかっている番号を予め自己の通信端末装置に記憶させておけば、ワン切り業者からの着信に対処することができ、ユーザは無意味な着信に煩わされることがなくなる。しかしながら、ユーザ自身がワン切り業者の電話番号を予め自己の通信端末装置に登録するのは煩雑な作業である。
【0006】
また、上記通信端末装置では電話帳に未登録の電話番号がワン切り業者の番号なのか知人の番号かを区別することは困難である。通常、非通知で電話がかかってきた場合、電話の受け手側は「誰からの電話だろう?」と警戒するものなので、自己の知人に対しても非通知で電話をかけるのは好ましくない。
【0007】
したがって、本発明の目的は、ワン切り業者からの着信を通信サービス提供者側のサーバ等で管理し、ワン切り業者からの着信をユーザに伝えない通信環境を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1記載の発明は、通信端末装置を使用した発呼者及び着呼者の通信データを管理する管理サーバであって、 発呼者の電話番号等を記憶したデータベースと、 発呼があった場合に、前記発呼に対する発呼者の電話番号と前記データベースに記憶された発呼者の電話番号と比較する照合部と、前記照合部で電話番号が一致した場合に、前記発呼に対する着呼の対象となる着呼者に通信データを送信しない処理を行う制御部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
ここで、管理サーバとは後述で説明する実施例でのワン切り業者番号管理サーバのことを言う。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、通信端末装置を使用した発呼者及び着呼者の通信データを無線基地局及び交換機を介して送受信を行える管理サーバであって、発呼者の電話番号等を記憶したデータベースと、発呼があった場合に、前記発呼に対する発呼者の電話番号と前記データベースに記憶された発呼者の電話番号と比較する照合部と、前記照合部で電話番号が一致した場合に、前記発呼に対する発呼者の通信を前記交換機で回線接続し通信状態とする処理を指示する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
更に、請求項3記載の発明は、通信管理サーバが、通信端末装置を使用した発呼者及び着呼者の通信データに対して処理を行う通信システムであって、前記管理サーバは、発呼者の電話番号等を記憶したデータベースと、発呼があった場合に、前記発呼に対する発呼者の電話番号と前記データベースに記憶された発呼者の電話番号と比較する照合部と、前記照合部で電話番号が一致した場合に、前記発呼に対する着呼の対象となる着呼者に通信データを送信しない処理を行う制御部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態に係る通信端末装置の全体の構成を示す図である。図1の通信端末装置1は、基地局から電波を受けるアンテナ2と、前記アンテナ2で受けた電波の受信及び送信を行う無線回路部3と、音声を出力するスピーカー4と、電話番号や本体のソフトウェア等を記憶する記憶部5と、信号処理等の制御を行う制御部6と、発信者名等の表示を行う表示部7と、押下された操作キー入力を行う入力部8と、音声を入力するマイク9から構成されている。
【0013】
記憶部5は、例えば不揮発性メモリ(EEPROM)等からなり、通信(通話やメールの送受信)等に係る制御プログラムや各種機能を実行するプログラムが記憶されると共に、電話帳データを含む各種データが記憶されるようになっている。
【0014】
図2は、本発明の実施の形態に係る電話帳データの構成を示す図である。電話帳データ201は、電話番号毎にいくつかの情報を有している。ここでは、名前、読み仮名、電話番号の各項目を有している。また、電話帳データは任意に定めたグループごとに電話番号をまとめて記憶することもできる。一般的に、電話帳データ201にはユーザがよく電話をかけ合う知人の番号情報が記憶されている。そして着信時、発信先電話番号に対応した電話帳データ201がある場合には、通信端末装置1の表示部7に番号と共にその情報が表示される。例えば、この電話帳データ201は、記憶部5に記憶することができる。
【0015】
図3は、本発明の実施の形態に係る通信端末システムの構成を示す図である。図3に示すように本発明に係る通信端末システムは、ユーザの通信端末装置1と、ワン切り業者番号管理サーバ301と、無線基地局302と、交換機303とから構成される。
【0016】
通信端末装置1は、例えば、携帯電話端末、PHS端末等であって、無線基地局との間の無線チャネルを介して音声及び画像等のデータ通信を行なえる通信端末装置である。
【0017】
無線基地局302は、交換局303と通信端末装置1との間のデータ通信信号の中継を行うものである。交換局303は、無線基地局302とワン切り業者番号管理サーバ301とに接続されており、通信端末装置1とのデータ通信用信号の交換を行うものである。
【0018】
ワン切り業者番号管理サーバ301は、交換機303を介して発呼者と着呼者の通信情報を中継し送受信するための送受信部311と、発呼者と着呼者の通信情報時間の計測を行うタイマ部321と、送受信情報を管理するための制御部331と、後述するワン切り業者番号データベース401に記憶されている電話番号と送受信部311で受信した発信先電話番号とを比較する処理を行う照合部341と、ワン切り業者番号管理サーバが有するワン切り業者番号データベース401から構成されている。
【0019】
また、ワン切り業者番号管理サーバ301は、上述したように、通信端末装置1と通信可能な無線基地局等から構成されるネットワーク上に設置され、ワン切り業者番号データベース401を保存し管理する。このようにワン切り業者番号データベース401は、通信端末装置1と通信可能な無線基地局等から構成されるネットワーク上に設置することにより、セキュリティ面での強化及び、通信端末事業者のサービスの一体的な充実を図ることができる。また、例えば、ワン切り業者番号管理サーバ301をネットワークに接続されたウェブ上の任意のサーバにてワン切り業者番号データベース401を構築し、インターネット接続により管理することもできる。
【0020】
また、ワン切り業者番号管理サーバ301側で、ワン切り業者と判断する具体的処理は後ほど説明するが、簡潔に述べると、送受信部311で受信した電話番号を照合部341でワン切り業者番号データベース401に存在する番号かを判断し、存在する場合は制御部331でワン切り業者から着信を拒否し、ユーザに着信させない等の処理を施し、存在しない場合は通常通りの着信処理を施すことでワン切り業者対策を行うことができる。
【0021】
図4は、本発明の実施の形態に係るワン切り業者番号データベース401の構成の一例を示す図である。図4(a)のワン切り業者番号データベース411は、ユーザから寄せられたワン切り業者番号情報を元に作成されたデータベースである。図4(b)のワン切り業者番号データベース421は、ワン切り業者番号管理サーバ301側でワン切り業者の蓋然性が高いと判断される情報を元に作成されたデータベースの例その1である。図4(c)のワン切り業者番号データベース431は、ワン切り業者番号管理サーバ301側でワン切り業者の蓋然性が高いと判断される情報を元に作成されたデータベースの例その2ある。
【0022】
最初に、図4(a)について説明する。この図では、登録回数、局番情報を分割した電話番号、確認フラグの各項目を有している。ワン切り業者番号データベース411は、ワン切り業者番号データベース411上に登録されていない新たなワン切り業者の番号が発見された場合、誰でもワン切り業者番号データベース411上にその番号を登録することができるデータベースである。登録方法は、ユーザ通信端末装置1から送信されたワン切り業者情報をワン切り業者番号管理サーバ301の送受信部311で受信し、制御部331を介してワン切り業者番号データベース411に登録される。ここで、登録回数というのは、今までにその番号に対して登録要求が出された回数である。この登録回数が多い番号ほどワン切り業者である蓋然性が高いと考えられる。従って、この登録回数の多い少ないを指標としてワン切り業者番号データベース411に登録された番号のうち、ワン切り業者の電話番号と、ユーザの間違い又は悪戯によって登録されたワン切り業者以外の電話番号とを区別することができる。なお、真にワン切り業者番号かの判断の指標となる情報であるなら、登録回数の代わりにその情報をワン切り業者番号データベース411の項目としてもよい。
【0023】
ここでさらに、前述の単に登録回数が多いといった場合でも、誰かが悪戯で何回も特定の番号を登録する可能性もある。その場合に、必要となるのが確認フラグである。これは、登録された番号についてワン切り業者番号管理サーバ301の管理者側で実際にその番号に電話をかけてみる等して有料通話やアダルト通話に接続されるか否かによってワン切り業者なのかを判別し、真にワン切り業者の番号ならば確認フラグをオン(1)に設定するというものである。また、ワン切り業者番号データベース401のメモリ容量等を考慮して、過去にワン切り業者の番号として使用されていたが現在は使用されなくなった番号を選択し削除する制御手段をワン切り業者番号管理サーバ301に設けておくことも可能である。
【0024】
また、図4に示す例では、電話番号を局番情報(携帯電話なら090、080、東京市外局番なら03、IP電話なら050等)とそれに続く番号とに分けたが、これにより特定の局番情報の番号、例えば090で始まる番号、を選択してダウンロードするということが可能になる。
【0025】
次に、図4(b)について説明する。この図では、発呼回数▲1▼、局番情報を分割した電話番号、判断フラグの各項目を有している。ここで、発呼回数▲1▼とは、1コールや1秒程度の短時間の着信時間(つまり、相手が通話に出れない程度の着信時間)で通信を切断した発呼者電話番号に対する発呼回数を数えた回数である。この短時間着信の発呼回数が多い電話番号ほどワン切り業者である蓋然性が高いと考えられる。従って、この短時間着信の発呼者の電話番号をワン切り業者番号データベース421上にその番号を登録し、この発呼回数を数え、ある程度の発呼回数があったら、ワン切り業者であるとみなすことができる。つまり、発呼回数の多い少ないを指標としてワン切り業者であるかを判断することができる。また、短時間着信の発呼者のワン切り業者番号データベース421への登録手順は、まず、短時間着信であったか否かを判断する。例えば、タイマ部321で1秒以内の着信時間であった否かを判断し、1秒以内の着信時間であった場合は制御部331にその旨を伝達し、制御部331はワン切り業者番号データベース421にその発呼者を登録する。既に、登録されている番号である場合はその番号に対する発呼回数▲1▼を1つ増加して、更新することもできる。
【0026】
また、単にワン切り業者でないユーザが、間違えで短期間の着信時間で発呼をやめてしまう場合も考えられる。ここでは、このようなユーザも一時的にワン切り業者番号データベース421に登録されてしまうが、このようなユーザが短期間に何十回も続けて短時間で発呼をやめる可能性は極めて低いと考えられる。従って、このようなワン切り業者でないユーザの登録を防ぐため、ある一定期間内に、短時間発呼者の電話番号に対する発呼回数が予め定めた設定回数より少ない場合は、自動的にワン切り業者番号データベース421から削除する。こうすることで、ワン切り業者でないユーザの登録を防止し、また、ワン切り業者番号データベース421の記憶メモリを有効に活用することもできる。
【0027】
局番情報を分割した電話番号に関しては、上述した図4(a)と同様処理情報として扱うことができるので、説明は省略する。判断フラグは、データベースに登録された発呼者の発呼回数▲1▼が多いほどワン切り業者である蓋然性が高いため、ある程度の発呼回数、例えば、20回以上の発呼回数が合った場合はワン切り業者であると判断し、判断フラグをオン(1)にする。この判断フラグがオンになったものをワン切り業者として扱うことができる。
【0028】
最後に、図5(c)について説明する。この図では、発呼回数▲2▼、局番情報を分割した電話番号、判断フラグの各項目を有している。ここで、発呼回数▲2▼とは、着信するユーザが存在しない電話番号にかけた回数を数えたものである。ワン切り業者は着信するユーザが存在するしないに係わらず無差別に電話番号を発呼するという特徴もあるので、着信するユーザが存在しない番号にかける回数が多いほどワン切り業者である蓋然性が高い。従って、この着信ユーザが存在しない電話番号に発呼する発呼者の電話番号をワン切り業者番号データベース431上にその番号を登録し、この着信ユーザが存在しない電話番号に発呼する発呼回数を数え、ある程度の発呼回数があったら、ワン切り業者であるとみなすことができる。つまり、発呼回数の多い少ないを指標としてワン切り業者であるかを判断することができる。また、着信ユーザが存在しない電話番号に発呼する発呼者のワン切り業者番号データベース431への登録手順は、着信ユーザが存在しない電話番号に発呼する発呼者がいた場合は、制御部331にその旨を伝達し、制御部331はワン切り業者番号データベース431にその発呼者を登録する。既に、登録されている番号である場合はその番号に対する発呼回数▲2▼を1つ増加して、更新することもできる。
【0029】
また、単にワン切り業者でないユーザが、間違え電話で着信ユーザが存在しない電話番号に発呼する場合も考えられる。ここでは、このようなユーザも一時的にワン切り業者番号データベース431に登録されてしまうが、このようなユーザが短期間に何十回も続けて着信ユーザが存在しない電話番号に発呼する可能性は極めて低いと考えられる。従って、このようなワン切り業者でないユーザの登録を防ぐため、ある一定期間内に、着信ユーザが存在しない電話番号に発呼する回数が予め定めた設定回数より少ない場合は、自動的にワン切り業者番号データベース431から削除する。こうすることで、ワン切り業者でないユーザの登録を防止し、また、ワン切り業者番号データベース431の記憶メモリを有効に活用することもできる。
【0030】
また、局番情報を分割した電話番号に関しては、上述した図4(a)と同様処理情報として扱うことができるので、説明は省略する。判断フラグは、データベースに登録された発呼者の発呼回数▲2▼が多いほどワン切り業者である蓋然性が高いため、ある程度の発呼回数、例えば、20回以上の発呼回数が合った場合はワン切り業者であると判断し、判断フラグをオン(1)にする。この判断フラグがオンになったものをワン切り業者として扱うことができる。
【0031】
次に、通信端末装置1が新たなワン切り業者であると判断した番号をワン切り業者番号管理サーバ上のデータベース411に登録し、ワン切り業者番号管理サーバ側で管理する方法について説明する。本方法を用いる理由としては、ワン切り業者番号管理サーバ301側でワン切り業者番号を管理し、ユーザ側にその業者からの電話を着信させないためには、上述したワン切り業者番号管理サーバ301側のみでの管理方法である図4(b)及び(c)だけでは、ワン切り業者番号を全て管理することは難しい。その為、全てを管理するためにはある程度ユーザ側から寄せられたワン切り業者番号情報もあれば、更にユーザに対するワン切り業者の着信拒否対策を強化することができる。そこで、その場合に対応するため、管理サーバ側でユーザ側から寄せられたワン切り業者番号情報を管理するデータベースを用意し、複数のユーザでワン切り業者の電話番号管理データベースを作り上げればよい。また、この点に関するデータベースの確立方法に関しては、上述した図4(a)で示している。
【0032】
そこで、通信端末装置1が新たなワン切り業者であると判断した番号をワン切り業者番号管理サーバ上のデータベース411に追加する場合についての動作を説明する。図5は、本発明の実施の形態に係る通信端末装置とワン切り業者番号管理サーバとの動作を示すシーケンス例である。
【0033】
図5に示すように、まずユーザが通信端末装置1でワン切り業者番号管理サーバ301に対してワン切り業者番号の登録要求を出す(ステップs101)。その際、ワン切り業者番号も同時に送信する。登録要求を受けたワン切り業者番号管理サーバ301は(ステップs102)、ワン切り業者番号データベース411に新たな番号を追加する処理を行う(ステップs103)。なお上述の通り、図4(a)に記載の登録回数とは、各電話番号に対してユーザから登録要求が出された回数を示す情報である。よって、それまでワン切り業者番号データベース411上に登録されてないワン切り業者番号であれば、ワン切り業者番号データベース411の項目にその番号を新たに追加し、登録回数を1とする。一方、既に登録済みの番号であれば項目の追加は行わず、登録回数を1増やす処理を行うことになる。なお、ワン切り業者番号のワン切り業者番号データベース411への追加法としては、インターネットのホームページにパソコン又は通信端末装置1からアクセスし追加処理を行うようにすることもできる。
【0034】
このように、ワン切り業者番号データベース411にワン切り業者番号を追加又は更新していくことで、ワン切り業者のリストが作り上げられて行き、サーバ側でユーザに対するワン切り業者の着信拒否対策を強化することができる。
【0035】
次に、ワン切り業者番号管理サーバ301による発呼者から着信があった場合の対応動作について詳細に説明する。図6は、本発明の実施の形態に係るサーバ側の着信時の動作を示すフローチャートである。まず、ワン切り業者番号管理サーバ301が外部からの呼出し信号を送受信部311で受信し(ステップs201)、発信先の電話番号を制御部331で解読する(ステップs202)。次に、その発信先電話番号とワン切り業者番号データベース401に記憶されている電話番号情報との照合を照合部341で行う(ステップs203)。そして、まず、発信先電話番号とワン切り業者の電話番号との一致が判断される(ステップs204)。
【0036】
発信先電話番号がワン切り業者の電話番号と一致しない場合は、ワン切り業者からの電話でないとみなし、通常通りユーザ通信端末装置1に発呼者からの着信をしらせることができる(ステップs205)。また、発信先電話番号がワン切り業者の電話番号と一致した場合には、ユーザ通信端末装置1への着信報知動作を行わないよう処理をする(ステップs206)。これによりユーザはワン切り業者からの着信に受けずに済む。更に、ワン切り業者の電話番号と判断した場合、ワン切り業者番号管理サーバ301の制御部331で交換機303でワン切り業者の着信を自動的に受け通話状態とし、その後通信回線を切る動作処理を行うこととしてもよい(ステップs207)。この動作により発信者側(ワン切り業者)に課金される。このようなワン切り業者側に課金させる動作もワン切り業者対策として有効なものとなる。
【0037】
上述のような処理を行うことで、ワン切り業者から着信があった場合、ワン切り業者番号管理サーバ301で管理して、ユーザに着信があったことを報知しない処理を行うことで、ユーザに対して安心して利用できる通信端末環境を与えることができる。
【0038】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。今回、本発明では、一例として移動体通信端末(携帯端末装置)と管理サーバを含む無線通信システムとして説明を述べたが、有線通信である固定電話等にもこのような管理手法及び通信システムを応用することができる。また、インターネット回線網を使用して送受信するVoIP(Voice over Internet Protocol)技術を使用したIP電話等にもこのような管理手法及び通信システムを応用することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明では、ワン切り業者番号管理サーバ301でワン切り業者からの着信を管理し、ワン切り業者から着信があった場合にはユーザに着信があったことを報知しない処理を行うことで、ユーザに対して安心して利用できる通信端末環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信端末装置の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電話帳データの構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る通信端末システムの構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るワン切り業者番号データベースの構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る通信端末装置とワン切り業者番号管理サーバとの動作を示すシーケンス例である。
【図6】本発明の実施の形態に係るサーバ側の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 通信端末装置
2 アンテナ
3 無線回路部
4 スピーカー
5 記憶部
6 制御部
7 表示部
8 入力部
9 マイク
201 電話帳データ
301 ワン切り業者番号管理サーバ
302 無線基地局
303 交換機
311 送受信部
321 タイマ部
331 制御部
341 照合部
401 ワン切り業者番号データベース
Claims (3)
- 通信端末装置を使用した発呼者及び着呼者の通信データを管理する管理サーバであって、
発呼者の電話番号等を記憶したデータベースと、
発呼があった場合に、前記発呼に対する発呼者の電話番号と前記データベースに記憶された発呼者の電話番号と比較する照合部と、
前記照合部で電話番号が一致した場合に、前記発呼に対する着呼の対象となる着呼者に通信データを送信しない処理を行う制御部と、
を備えることを特徴とする管理サーバ。 - 通信端末装置を使用した発呼者及び着呼者の通信データを無線基地局及び交換機を介して送受信を行える管理サーバであって、
発呼者の電話番号等を記憶したデータベースと、
発呼があった場合に、前記発呼に対する発呼者の電話番号と前記データベースに記憶された発呼者の電話番号と比較する照合部と、
前記照合部で電話番号が一致した場合に、前記発呼に対する発呼者の通信を前記交換機で回線接続し通信状態とする処理を指示する制御部と、
を備えることを特徴とする管理サーバ。 - 管理サーバが、通信端末装置を使用した発呼者及び着呼者の通信データに対して処理を行う通信システムであって、
前記管理サーバは、
発呼者の電話番号等を記憶したデータベースと、
発呼があった場合に、前記発呼に対する発呼者の電話番号と前記データベースに記憶された発呼者の電話番号と比較する照合部と、
前記照合部で電話番号が一致した場合に、前記発呼に対する着呼の対象となる着呼者に通信データを送信しない処理を行う制御部と、
を備えることを特徴とする通信システム。
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