JP2004268848A - 座席用空調装置の空調制御方法 - Google Patents

座席用空調装置の空調制御方法 Download PDF

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Yoshihiro Shimizu
義弘 清水
Kenji Tanaka
賢次 田中
Tomoyuki Kako
知之 加古
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】通風路内の冷めた気体が座席表面から送り出されることなく座席表面を好適に加熱できる座席用空調装置の空調制御方法を提供する。
【解決手段】ヒータ14,15を加熱した後、ペルチェモジュール32,42の第1熱交換体を加熱し、その後、ファン30,40により通風路w1,w2の気体を接触面12a,13aから送り出すようにした。このため、運転開始時(制御開始時)には、ヒータ14,15にて接触面12a,13aが加熱される。また、運転開始直後において、通風路w1,w2内の冷めた気体は、ヒータ14,15やペルチェモジュール32,42の第1熱交換体にて加熱された後、ファン30,40により接触面12a,13aから送り出される。従って、通風路w1,w2内の冷めた気体が接触面12a,13aから送り出されることなく接触面12a,13aを好適に加熱できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、座席用空調装置の空調制御方法に係り、詳しくは座席表面を加熱して同座席表面を快適な温度にする座席用空調装置の空調制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、座席用空調装置の空調制御方法の一例として特許文献1に示すものが知られている。この座席用空調装置は、座席と、座席内にその一部が配置された通風路と、前記通風路を介して前記座席の座席表面から気体を送り出すファンと、前記通風路に配置されると共に同通風路内の気体を加熱可能なペルチェモジュールとを備えている。この座席用空調装置においては、座席表面を加熱する際に、ペルチェモジュールとファンとをON作動させるように制御している。しかしながら、ペルチェモジュールは暖まりにくく、この結果、運転開始時(制御開始時)には、座席表面から冷たい気体が送り出されてしまう問題があった。
【0003】
この問題を解決する座席用空調装置の空調制御方法の一例として特許文献2に示すものが知られている。この座席用空調装置は、座席と、座席内に設けられると共に座席表面を加熱可能なヒータと、座席内に設けられた通風路と、前記通風路を介して前記座席の座席表面から気体を送り出すファンと、前記通風路に配置されると共に同通風路内の気体を加熱可能なペルチェモジュールとを備えている。そして、座席表面を加熱する際には、ペルチェモジュールとファンとをON作動させると共に、ヒータをON作動させる。この結果、ファンにより座席表面から送り出されようとする気体がペルチェモジュールにより十分加熱されなかったとしても、ヒータにてその気体を加熱して座席表面から送り出すようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−277020号公報(段落番号「0014」、第1図)
【特許文献2】
特開2002−233431号公報(段落番号「0036」、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献2の座席用空調装置の空調制御方法においては、ヒータは瞬間的に暖まるわけではないため、運転開始時(制御開始時)には、やはり座席表面から冷たい気体が送り出されてしまう問題があった。
【0006】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、通風路内の冷めた気体が座席表面から送り出されることなく座席表面を好適に加熱できる座席用空調装置の空調制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、座席に設けられると共に座席表面を加熱可能なヒータと、通風路を介して前記座席表面から気体を送り出す送風手段と、前記通風路に設けられると共に前記通風路内の気体を加熱可能なペルチェモジュールとを制御する座席用空調装置の空調制御方法であって、前記ヒータを加熱した後、前記ペルチェモジュールを加熱し、その後、前記送風手段による気体の送り出しを行うことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の座席用空調装置の空調制御方法において、前記ヒータを急加熱するヒータ急加熱モードを行った後、前記ヒータ急加熱モードよりも緩やかに前記ヒータを加熱するヒータ緩加熱モードを行い、ヒータ緩加熱モード開始後、前記ペルチェモジュールを急加熱するペルチェ急加熱モードを行い、その後、前記ペルチェ急加熱モードよりも緩やかに前記ペルチェモジュールを加熱するペルチェ緩加熱モードを行い、ペルチェ緩加熱モード開始後、前記送風手段による気体の送り出しを行うことを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の座席用空調装置の空調制御方法において、前記ヒータ急加熱モードは前記ヒータをON制御することであり、前記ヒータ緩加熱モードは前記ヒータをON・OFF制御することであることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の座席用空調装置の空調制御方法において、前記ペルチェ急加熱モードは前記ペルチェモジュールをON制御することであり、前記ペルチェ緩加熱モードは前記ペルチェモジュールをON・OFF制御することである請求項2又は請求項3に記載のことを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の座席用空調装置の空調制御方法において、送り出す気体の量を時間の経過と共に増加させるように前記送風手段を制御することを要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、座席11には、着座部12と背当部13とを備えている。前記着座部12内及び背当部13内における人体と接触する側面(以下、座席表面としての接触面12a,13aという)側には、ヒータ14,15がそれぞれ配置されている。前記ヒータ14,15は、そのヒータ14,15を加熱した際に接触面12a,13aを加熱可能となるようにそれぞれ配置されている。以下、着座部12における接触面12aとは反対側の側面を気体送り込み面12bといい、背当部13における気体送り込み面12bとは反対側の側面を気体送り込み面13bという。
【0013】
前記着座部12には、接触面12aに形成された複数の気体送出孔21と、気体送り込み面12bに形成された気体送込孔22とを連通する座席内通路23が形成されている。また、背当部13には、接触面13aに形成された複数の気体送出孔24と、気体送り込み面13bに形成された気体送込孔25とを連通する座席内通路26が形成されている。前記気体送込孔22には、送風手段としてのファン30から送り出される気体を導く気体導入ユニット31が接続されている。
【0014】
前記気体導入ユニット31は、導入部31a、気体分岐部31b、導出部31c、及び排気部31dを備えている。前記導入部31aは、その一端が前記ファン30に接続されると共にその他端が気体分岐部31bに一体的に接続されている。前記気体分岐部31b内には、ペルチェモジュール32が配置され、導出部31cは前記気体送込孔22に接続されている。
【0015】
図2に示すように、前記ペルチェモジュール32は、第1熱交換体33と第2熱交換体34とその第1熱交換体33と第2熱交換体34との間に配置されたペルチェ素子35とを備えている。
【0016】
前記ペルチェモジュール32は、ペルチェ素子35に対して正方向に電流を流したり、逆方向に電流を流したりすることにより、第1熱交換体33及び第2熱交換体34を加熱したり冷却したりするようになっている。本実施形態では、ペルチェ素子35に対して正方向の電流を流した際に、第1熱交換体33を加熱すると共に第2熱交換体34を冷却するようにしている。また、ペルチェ素子35に対して逆方向に電流を流した際に、第1熱交換体33を冷却すると共に第2熱交換体34を加熱するようにしている。
【0017】
前記気体分岐部31b内において、前記ペルチェモジュール32は、導入部31aから導入された気体を導出部31cと排気部31dとに分岐させて送るように配置されている。
【0018】
以下、図2に示すように、前記導入部31aから導出部31cへの通路を第1路r1といい、前記導入部31aから排気部31dへの通路を第2路r2という。前記第1路r1を通過する気体は、前記ペルチェモジュール32の第1熱交換体33と熱交換可能とされている。また、前記第2路r2を通過する気体は、前記ペルチェモジュール32の第2熱交換体34と熱交換可能とされている。図2に示すように、前記座席内通路23及び第1路r1により通風路w1が構成されている。
【0019】
また、前記気体送込孔25には前記気体導入ユニット31と同様の構成の気体導入ユニット41が接続されている。さらに、前記気体導入ユニット41内には、前記ペルチェモジュール32と同様の構成のペルチェモジュール42を備え、同気体導入ユニット41には前記ファン30と同様の構成の送風手段としてのファン40が接続されている。
【0020】
なお、図3に示すように、気体導入ユニット41及びペルチェモジュール42を構成する各部材は気体導入ユニット31及びペルチェモジュール32を構成する各部材と同様の部材である。このため、前記気体導入ユニット41及びペルチェモジュール42を構成する各部材の符号は、前記気体導入ユニット31及びペルチェモジュール32を構成する各部材の符号の十の位を「4」に変更してその詳細な説明を省略する。また、気体導入ユニット41においても、前記導入部41aから導出部41cへの通路を第1路r1といい、前記導入部41aから排気部41dへの通路を第2路r2という。図3に示すように、前記座席内通路26及び第1路r1により通風路w2が構成されている。前記ヒータ14,15、ファン30,40、及びペルチェモジュール32,42にて座席用空調装置50が構成されている。
【0021】
前記ヒータ14、ヒータ15、ペルチェモジュール32の第1熱交換体33、ペルチェモジュール42の第1熱交換体43には、温度センサとしてのサーミスタ51,52,53,54がそれぞれ接続されている。このサーミスタ51,52,53,54は、ヒータ14、ヒータ15、ペルチェモジュール32の第1熱交換体33、ペルチェモジュール42の第1熱交換体43の温度に基づいた検出値をそれぞれ出力するように構成されている。
【0022】
次に、座席11に設けられた各装置の電気的構成について説明する。
図4に示すように、前記ヒータ14,15、ファン30,40、ペルチェ素子35,45、サーミスタ51,52,53,54は、それらを制御するためのECU(電子制御ユニット)60に接続されている。
【0023】
前記ファン30は、第1コイル61、第2コイル62、第1トランジスタ63、第2トランジスタ64、及びECU60にて制御される駆動回路65を備えている。前記第1コイル61は、駆動回路65と第1トランジスタ63との協働によるスイッチング作用により、ECU60からPWM制御された電圧が印加されたり、印加されなかったりするようになっている。また、第2コイル62は、駆動回路65と第2トランジスタ64との協働によるスイッチング作用により、ECU60からPWM制御された電圧が印加されたり、印加されなかったりするようになっている。前記第1コイル61及び第2コイル62の電磁誘導作用により、ファン30の図示しない羽根部が回転する。
【0024】
また、ファン40は、ファン30における第1コイル61、第2コイル62、第1トランジスタ63、第2トランジスタ64、駆動回路65、及び図示しない羽根部に相当する第1コイル71、第2コイル72、第1トランジスタ73、第2トランジスタ74、駆動回路75、及び図示しない羽根部を備えている。なお、ファン40における図示しない羽根部の制御は、前記ファン30における図示しない羽根部の制御と同じため、その説明を省略する。
【0025】
さらに、前記ECU60はON・OFFスイッチとしてのリレー81を介してバッテリBに接続されている。ECU60には、パイロットランプとしての発光ダイオード83、アース84、及び温度の強弱を調整するボリュームスイッチ82が接続されている。
【0026】
次に、本実施形態のように構成された座席用空調装置50の空調制御方法について説明する。
図4に示すリレー81をON作動させると、バッテリBからECU60へ電力が供給され、ECU60はヒータ14,15をON制御(図5(a)参照)し、この結果、ヒータ14,15は急加熱される(ヒータ急加熱モード)。
【0027】
そして、図5(b)に示すように、ECU60はサーミスタ51,52によりヒータ14,15の温度がTheに達した(以下、このときを時点P1という)ことを検出すると、図5(a)に示すように、ECU60はヒータ14,15をON・OFF制御する(ヒータ緩加熱モード)。詳しく述べると、ECU60は時点P1後において、ヒータ14,15の温度がTheまで上昇したときヒータ14,15をOFF制御し、温度がThs(<The)まで下がったときON制御する。このように、ECU60はヒータ14,15をON・OFF制御することにより、同ヒータ14,15の温度をTheとThsとの間で維持する。なお、上記ON制御の際にヒータ14,15にはVH の電圧が印加され、OFF制御の際にヒータ14,15には電圧が印加されない。
【0028】
また、ECU60は図示しないタイマを備えており、ECU60は時点P1のとき同タイマを計時作動させる。そして、タイマの計時により、図5(b)に示すように、前記時点P1から時間t1経過後(以下、このときを時点P2という)、図5(c)に示すように、ECU60はペルチェ素子35,45に対して正方向に電流を流す。この結果、このペルチェ素子35,45により第1熱交換体33,43がそれぞれ急加熱される(ペルチェ急加熱モード)。
【0029】
そして、図5(b)に示す時点P3後、ECU60は図5(d)に示すようにPWM制御によりファン30,40をVL の電圧で駆動させる。このように、ECU60がファン30,40をVL の電圧で駆動させることにより、通風路w1,w2の気体が接触面12a,13aの気体送出孔21,24から送り出される。
【0030】
そして、図5(b)に示すように、ECU60はサーミスタ53,54により第1熱交換体33,43の温度がTpkに達した(以下、このときを時点P3という)ことを検出すると、図5(c)に示すように、ECU60はペルチェ素子35,45をON・OFF制御する(ペルチェ緩加熱モード)。詳しく述べると、ECU60は時点P3後において、第1熱交換体33,43の温度がTpeまで又はそれ以上に上昇したときペルチェ素子35,45をOFF制御し、温度がTps(<Tpe)まで下がったときON制御する。このように、ECU60はペルチェ素子35,45をON・OFF制御することにより、第1熱交換体33,43の温度をTpkからTpsまで一旦下げた後は、第1熱交換体33,43の温度をTpeとTpsとの間で維持する。なお、ON制御の際にペルチェ素子35,45にはVP の電圧が印加され、OFF制御の際にペルチェ素子35,45には電圧が印加されない。
【0031】
また、ECU60は時点P3のときタイマを計時作動させる。そして、タイマの計時がt2に達した際、1ステップ毎にファン30,40に印加する電圧をPWM制御により増加させる。なお、ステップはnステップ分あり、n=0,1,2…,m(所定値≠0)である。最初の0ステップで印加する電圧は、タイマが計時するt2時間内にファン30,40に印加する電圧と同じとしている。また、次のステップに移行するまでの時間(ステップ時間)は、t3時間としている。
【0032】
すなわち、図5(d)に示すように、前記時点P3から時間t2経過後、ECU60はファン30,40に対して供給する電圧をPWM制御により0ステップを除いた各ステップ毎にVa分だけ増加させる。このECU60からファン30,40へ供給する電圧Vaの増加は時間t3毎に行い、ECU60からファン30,40へ供給する電圧がVF に達したら、ECU60からファン30,40へ供給する電圧をVF に維持する。なお、VL,VF、Vaはそれぞれ平均電圧値である。
【0033】
さらにECU60は、前記時点P2からの経過時間をタイマにて、計時しており、時点P2から時間t4経過後、ECU60はヒータ14,15をOFF制御し、ペルチェ素子35,45のみを発熱させ、ファン30,40による風により接触面12a,13aを加熱する。
【0034】
従って、本実施形態の座席用空調装置50の空調制御方法によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、ヒータ14,15を加熱した後、ペルチェモジュール32,42の第1熱交換体33,43を加熱し、その後、ファン30,40により通風路w1,w2の気体を接触面12a,13aから送り出すようにした。このため、運転開始時(制御開始時)には、ヒータ14,15にて接触面12a,13aが加熱される。また、運転開始直後において、通風路w1,w2内の冷めた気体は、ヒータ14,15や第1熱交換体33,43にて加熱された後、ファン30,40により接触面12a,13aから送り出される。従って、通風路w1,w2内の冷めた気体が接触面12a,13aから送り出されることなく接触面12a,13aを好適に加熱できる。
【0035】
(2)本実施形態では、ヒータ14,15を急加熱するヒータ急加熱モードを行った後、前記ヒータ急加熱モードよりも緩やかに前記ヒータ14,15を加熱するヒータ緩加熱モードを行った。そして、ヒータ緩加熱モード開始後、第1熱交換体33,43を急加熱するペルチェ急加熱モードを行い、その後、前記ペルチェ急加熱モードよりも緩やかに前記第1熱交換体33,43を加熱するペルチェ緩加熱モードを行った。さらに、ペルチェ緩加熱モード開始後、ファン30,40にて通風路w1,w2の気体を接触面12a,13aから送り出すようにした。
【0036】
ところで、特許文献2の座席用空調装置の空調制御方法においては、運転開始時(制御開始時)にペルチェモジュールとヒータとファンとの3つを同時にON作動させるため、運転開始時の電力消費量が多くなってしまうという問題があった。
【0037】
しかしながら、本実施形態においては、運転開始時(制御開始時)には、ペルチェ素子35,45及びファン30,40には電力(電圧)を供給せず、ヒータ14,15のみに電力を供給するため、運転開始時の電力消費量を抑えることができる。即ち、バッテリBへの負担を軽減することができる。
【0038】
(3)本実施形態では、ヒータ急加熱モードは前記ヒータ14,15をON制御することにより行い、ヒータ緩加熱モードは前記ヒータ14,15をON・OFF制御することにより行った。従って、ECU60からヒータ14,15へ供給する電圧を変圧する必要がない。
【0039】
(4)本実施形態では、ペルチェ急加熱モードはペルチェ素子35,45をON制御することにより行い、ペルチェ緩加熱モードはペルチェ素子35,45をON・OFF制御することにより行った。従って、ECU60からペルチェ素子35,45へ供給する電圧を変圧する必要がない。
【0040】
(5)本実施形態では、ファン30,40が送り出す気体の量を段階的(時間の経過と共に)に増加させるようにした。
これが例えば、ファン30,40が送り出す気体の量を最初から最大(ECU60からファン30,40へ供給する電圧がVF )にすると、その多量に送り出される気体によりペルチェモジュール32,42の第1熱交換体33,43が急激に冷やされてしまう。すると、通風路w1,w2を介して接触面12a,13aから送り出される気体は、ほとんど加熱されていない状態で送り出されてしまうということが考えられる。
【0041】
しかしながら、本実施形態ではファン30,40が送り出す気体の量を段階的に増加させることにより、第1熱交換体33,43の急激な温度低下を防ぎ、接触面12a,13aから冷たい気体が送り出されることがない。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は以下のような他の実施形態に変更して具体化してもよい。
【0042】
・前記実施形態では、ヒータ14とヒータ15、ファン30とファン40、ペルチェモジュール32とペルチェモジュール42とを非独立状態で制御していた。即ち、着座部12側の制御と背当部13側の制御とを非独立状態で行っていた。これに限らず、着座部12側の制御と背当部13側の制御とを独立状態で行ってもよい。このように制御すると、着座部12側と背当部13側とをそれぞれ適温に制御できるため、接触面12aと接触面13aとをそれぞれより一層良好な状態で加熱することができる。
【0043】
・前記実施形態では、時点P3から時間t2経過後、送り出す気体の量を段階的に増加させるようにしてファン30,40を駆動させていた。これに限らず、時点P3から時間t2経過後、一気にVF の電圧値をファン30,40に対して供給するようにしてもよい。
【0044】
・前記実施形態では、ヒータ14,15をON・OFF制御することにより、ヒータ緩加熱モードを行っていた。これに限らず、ECU60からヒータ14,15へ供給される電圧を電圧調整器を用いて調整し、この結果、ヒータ14,15の温度をTheとThsとの間で維持するようにして、ヒータ緩加熱モードを行ってもよい。
【0045】
・前記実施形態では、ペルチェ素子35,45をON・OFF制御することによりペルチェ緩加熱モードを行っていた。これに限らず、ECU60からペルチェ素子35,45へ供給される電圧を電圧調整器を用いて調整し、この結果、第1熱交換体33,43の温度をTpeとTpsとの間で維持するようにして、ペルチェ緩加熱モードを行ってもよい。
【0046】
・前記実施形態では、ヒータ14,15を急加熱するヒータ急加熱モードを行った後、前記ヒータ急加熱モードよりも緩やかにヒータ14,15を加熱するヒータ緩加熱モードを行っていた。そして、ヒータ緩加熱モード開始後、ペルチェモジュール32,42の第1熱交換体33,43を急加熱するペルチェ急加熱モードを行い、その後、前記ペルチェ急加熱モードよりも緩やかに前記第1熱交換体33,43を加熱するペルチェ緩加熱モードを行っていた。さらに、ペルチェ緩加熱モード開始後、ファン30,40による気体の送り出しを行っていた。これに限らず、ヒータ14,15を加熱した後、ペルチェモジュール32,42の第1熱交換体33,43を加熱し、その後、ファン30,40による気体の送り出しを行うように座席用空調装置50の空調制御をしてもよい。
【0047】
次に、上記実施形態及び他の実施形態から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記座席には着座部と背当部とを備え、前記着座部と前記背当部とにはそれぞれヒータ、通風路、送風手段、及びペルチェモジュールを備え、前記着座部側のヒータ、送風手段、ペルチェモジュールと、前記背当部側のヒータ、送風手段、ペルチェモジュールとをそれぞれ独立制御することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載の座席用空調装置の空調制御方法。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、通風路内の冷めた気体が座席表面から送り出されることなく座席表面を好適に加熱できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における座席及び座席用空調装置を示す断面図。
【図2】図1における部分拡大図。
【図3】図1における部分拡大図。
【図4】座席用空調装置の電気的構成を示す回路図。
【図5】(a)は、制御時のヒータにおける時間と電圧との関係を示す説明図。(b)は、同じく制御時におけるヒータ及び第1熱交換体における時間と温度との関係を示す説明図。(c)は、ペルチェ素子における時間と電圧との関係を示す説明図。(d)は、ファンにおける時間と電圧との関係を示す説明図。
【符号の説明】
11…座席、12…着座部、13…背当部、
12a,13a…座席表面としての接触面、14,15…ヒータ、
30,40…送風手段としてのファン、32,42…ペルチェモジュール、
50…座席用空調装置、w1,w2…通風路。

Claims (5)

  1. 座席に設けられると共に座席表面を加熱可能なヒータと、
    通風路を介して前記座席表面から気体を送り出す送風手段と、
    前記通風路に設けられると共に前記通風路内の気体を加熱可能なペルチェモジュールとを制御する座席用空調装置の空調制御方法であって、
    前記ヒータを加熱した後、前記ペルチェモジュールを加熱し、その後、前記送風手段による気体の送り出しを行うことを特徴とする座席用空調装置の空調制御方法。
  2. 前記ヒータを急加熱するヒータ急加熱モードを行った後、前記ヒータ急加熱モードよりも緩やかに前記ヒータを加熱するヒータ緩加熱モードを行い、
    ヒータ緩加熱モード開始後、前記ペルチェモジュールを急加熱するペルチェ急加熱モードを行い、その後、前記ペルチェ急加熱モードよりも緩やかに前記ペルチェモジュールを加熱するペルチェ緩加熱モードを行い、
    ペルチェ緩加熱モード開始後、前記送風手段による気体の送り出しを行うことを特徴とする請求項1に記載の座席用空調装置の空調制御方法。
  3. 前記ヒータ急加熱モードは前記ヒータをON制御することであり、前記ヒータ緩加熱モードは前記ヒータをON・OFF制御することである請求項2に記載の座席用空調装置の空調制御方法。
  4. 前記ペルチェ急加熱モードは前記ペルチェモジュールをON制御することであり、前記ペルチェ緩加熱モードは前記ペルチェモジュールをON・OFF制御することである請求項2又は請求項3に記載の座席用空調装置の空調制御方法。
  5. 送り出す気体の量を時間の経過と共に増加させるように前記送風手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の座席用空調装置の空調制御方法。
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