JP2004266923A

JP2004266923A - 遮断器を備えたテーブルタップ及び家庭電気製品の制御方法

Info

Publication number: JP2004266923A
Application number: JP2003053739A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Tan; 康雄丹; Kanji Kawashima; 寛爾川島; Taketoshi Ueno; 剛利上野
Original assignee: COSMO SUMMIT CO Ltd
Current assignee: COSMO SUMMIT CO Ltd
Priority date: 2003-02-28
Filing date: 2003-02-28
Publication date: 2004-09-24

Abstract

【課題】新たに信号線を敷設することなく、各種家電製品のオンオフを集中的に遠隔制御可能にする技術手段を得る。
【解決手段】室内に設置されている電源コンセント１１と、これに接続する家電製品１との間に遮断器３７を内蔵したテーブルタップ３２を介装し、このテーブルタップに既存の電灯線１２を通して制御信号を送って遮断器３７を開閉することにより、家電製品の電源オンオフを行う。テーブルタップ３２は、電灯線１２からプラグ３４を経て送られて来る制御信号を識別して、各レセプタクルの遮断器３７を開閉するデータ処理部３５を内蔵している。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
この発明は、遠隔制御で各種家庭電気製品の電源のオン／オフを制御する機能を備えたテーブルタップに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般家庭の電力線（電灯線）を電源として用いている電気製品の内、テレビ受像機、音響機器、空調機器などは、ほとんどが赤外線を用いたリモートコントロール装置（以下、「リモコン」ともいう）で、電源をオンオフできるようになっている。このようなリモコンを備えていない蛍光灯や電気炊飯器などは、機器本体に設けられているトグルスイッチや押しボタンスイッチを手で操作して電源のオンオフを行わなければならない。
【０００３】
しかし、これらの家電製品について、外出先から電源をオンオフしたり、運転停止を確認したいという要求がある。特に空調装置や炊飯器等においては、装置の運転を開始してから一定時間が経過しないと、室温や料理が所望の状態にならないので、これらの機器の電源を外出先から投入できるようにしたいという要求がある。このような要求を満たすために、家電製品を電路の遮断機能を備えたテーブルタップを介して接続し、当該テーブルタップの電路をインターネットを通じて開閉できるようにすることが提案されており、ＬＡＮやＲＳ−２３２Ｃ等の信号線を介して外部制御装置と接続することにより、電路をオンオフできるようにしたテーブルタップが提供されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来のテーブルタップは、家電機器の電源となる電灯線の他に、テーブルタップの遮断器を制御するための信号線が別途必要になる。電灯線は建物を建築するときに、部屋の用途に合せた必要な箇所に予め先行配線して、ローゼットやコンセントを設けてあるが、ＬＡＮやＲＳ−２３２Ｃ用の信号線を先行配線している建物は少ない。そのため、このような信号配線を新たに設置すると、ケーブルがむき出しになり、美感上好ましくないという問題がある。
【０００５】
この発明は、上記問題を解決するためになされたもので、新たに信号線を付設することなく、各種家電製品のオンオフを集中的に制御することができ、また、当該オンオフを外出先から行うことも可能にする技術手段を得ることを課題としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この発明は、１個のプラグ３４と、１個又は複数個のレセプタクル３３と、当該レセプタクルをプラグに接続する電路に設けられた遮断器３７とを備え、前記プラグを接続する電灯線１２に乗せて送られてくる制御信号を受信して、前記遮断器をオンオフするデータ処理部３５を備えているテーブルタップを提供することにより、上記課題を解決している。
【０００７】
前記データ処理部は、前記レセプタクルの識別ＩＤの記憶手段を備え、当該データ処理部はプラグ３４を通して送られてきた開閉信号の識別ＩＤが記憶されたそれと一致するときに、当該レセプタクルに接続された電路の遮断器のオンオフを行う。
【０００８】
上記のようなテーブルタップ３２と、指令信号を受けて識別ＩＤを付した電路開閉信号を電灯線１２に送出する中央処理装置４１及びインターネットを介して前記指令信号を受信する通信手段４２とを備えた外部制御装置４とを、電灯線１２に接続することにより、各種の家庭電気製品の電源のオンオフをインターネットなどの通信手段を介して遠隔制御することが可能になる。
【０００９】
この発明は、室内に設置されている電源コンセント１１と、これに接続する家電製品１との間にテーブルタップ３２を介装し、このテーブルタップに既存の電灯線１２を通して制御信号を送って、当該テーブルタップ内に設けられた遮断器３７を開閉することにより、上記課題を解決している。この発明のテーブルタップ３２は、電源コンセント１１に挿し込むための１個のプラグ３４と、家電製品１の電源コードに接続されたプラグを受け入れる１個又は複数個のレセプタクル３３とを備えており、各レセプタクル３３とプラグ３４とを接続する電路を開閉する遮断器３７を設けている。そして、当該テーブルタップ３２内に、電灯線１２からプラグ３４を経て送られて来る制御信号を識別して、各レセプタクルの遮断器３７を開閉するデータ処理部３５とインタフェース回路９とを内蔵している。
【００１０】
更に好ましくは、電路に各レセプタクル３３に流れる電流を検出する電流計３８を設け、データ処理部３５に各電流計の検出値をプラグ３４に出力して、当該プラグがコンセントに挿入されているときに、当該信号を外部制御装置４に送出する送信手段を設ける。
【００１１】
テーブルタップ３２にレセプタクル３３が複数個設けられるときは、遮断器３７は各レセプタクル毎に設けられ、データ処理部３５は、これら複数のレセプタクル毎の識別ＩＤを記憶する記憶手段を備えたものとする。この記憶手段には、例えば識別ＩＤを設定しようとするレセプタクルに識別ＩＤ設定用の設定器を接続して、当該設定器から設定信号を送出するか、あるいは当該設定器が接続されたレセプタクルを外部制御装置４が認識して、当該設定器が接続されているレセプタクルに識別ＩＤを設定するなどの方法で行うことができる。
【００１２】
この発明のテーブルタップ３２が接続された電灯線１２には、配電盤ないし他の箇所にあるコンセントに、外部制御装置４が接続される。この外部制御装置４は、レセプタクルの識別ＩＤを付した遮断器開閉信号を電灯線１２に送出する中央処理装置４１及びインターフェース回路と、インターネットを介して指令信号を受ける通信装置４２とを備えている。更に赤外線を用いたリモコンによって電源オンオフ用の指令信号を受けるようにすることもできる。
【００１３】
上記構成において、インターネットを介して携帯電話１４や屋外のパソコン１５から中央処理装置４１に指令信号を送ってやれば、中央処理装置４１はそれに基づいて特定のレセプタクル３３ａ、ｂ、ｃの遮断器３８ａ、ｂ、ｃを開閉することができる。また、パソコンなどを用いて各レセプタクルとそれに接続された電気製品の種類とを中央処理装置４１に登録しておけば、電気製品の種類を指定して携帯電話１４や外部のパソコン１５から中央処理装置４１に開閉信号を送ることができる。また、赤外線リモコンを用いて同様な操作を行うことも可能になる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
図１は、この発明の第１実施例を示した図で、１個のレセプタクルのみを設けたテーブルタップ３２を示した図である。テーブルタップ３２は、屋内に配置された電源コンセント１１に挿し込まれるプラグ３４と、家庭電気製品に接続されたプラグを受け入れるレセプタクル３３とを備えており、プラグ３４とレセプタクル３３とを繋ぐ電路に遮断器３７が設けられている。更にテーブルタップ３２には、前記電路から操作信号を受けて遮断器３７を開閉するデータ処理部３５が設けられている。
【００１５】
電源のオンオフを遠隔制御しようとする電気製品は、上記テーブルタップ３２を介してコンセント１１に接続される。そして電灯線１２の他のコンセントに接続した図１には示されていない制御装置から電源オンオフ信号ａが電灯線１２に送出されると、その信号はデータ処理部３５で受信され、テーブルタップ内の遮断器３７を開閉する。これにより当該テーブルタップを介して接続された電気製品のオンオフを行うことができる。
【００１６】
図２は、この発明のより実用的な実施例を示した図で、テーブルタップ３２は、３個のレセプタクル３３ａ、３３ｂ、３３ｃを備え、それぞれのレセプタクルとプラグ３４とを繋ぐ電路に遮断器３７ａ、３７ｂ、３７ｃが介装されており、更に各レセプタクルに流れる電流を検出する電流計３８ａ、３８ｂ、３８ｃが設けられている。データ処理部３５は、この３個の遮断器を識別する識別ＩＤの記憶手段とそれぞれの遮断器宛のオンオフ信号を出力する出力端とを備えており、識別ＩＤを付した制御信号を受けて、当該識別ＩＤで特定されるレセプタクルの遮断器を開閉する。また電流計の検出値にも対応するレセプタクルの識別ＩＤを付してプラグ３４に出力する。
【００１７】
電灯線１２の他のコンセントに外部制御装置４が接続され、当該外部制御装置４から送出された電源オンオフ信号は電灯線１２を通してテーブルタップ３２に送られ、テーブルタップ３２から送出された電流値の信号は、電灯線１２を介して外部制御装置４に送られる。
【００１８】
外部制御装置４は、中央処理装置４１と、インターネットに接続された通信装置４２とを備えている。各テーブルタップ３２は、中央処理装置４１により識別ＩＤが付与されている。
【００１９】
図２のテーブルタップ３２には、テレビ受像器１ａなどの家電製品を操作する赤外線リモコンの信号を中継する赤外線中継器３１を備えている。この中継器３１には、赤外線発光素子８と受光素子６が設けられており、発光素子８を赤外線リモコンで操作される家電製品１ａの赤外線受光部に向けて設置され、ケーブル１０でテーブルタップ３２に内蔵したデコーダ５及びエンコーダ７を介してデータ処理部３５に接続され、データ処理部３５は汎用インタフェイス９及びプラグ３４を経て電灯線１２に接続されている。
【００２０】
外部制御装置４には、受信した指令信号と、当該信号を受信したときに送信する操作信号とを記憶したテーブルを登録する。家電製品１ａのリモコンから発せられる赤外線信号は、信号変換されて外部制御装置４に送られ、外部制御装置の中央処理装置４１は登録されているテーブルを参照して対応する操作信号を電灯線１２に出力する。この操作信号を受けたテーブルタップ３２は、所要の信号変換を行って投光器８に出力し、投光器８が当該信号を赤外線信号にして制御対象機器１ａに送信する。従って、赤外線リモコンで操作可能な家電製品１ａは、携帯電話１４や外部のパソコン１５からインターネットを介して外部制御装置４宛に指令信号を送ることにより、各種の操作を行うことができる。
【００２１】
上記構成において、リモコン２から制御対象機器の電源オン信号が発せられると、その信号は中継器３１からテーブルタップ３２を経て中央処理装置４１に送られ、中央処理装置４１は当該機器が接続されているテーブルタップ３２の識別ＩＤを付した閉成信号を送る。この信号により当該制御対象機器が接続された遮断器３７ａが閉成される。この遮断器３７ａの開成により電路に待機電流が流れ、電流計３８ａの検出値が中央処理装置４１に送られることから、遮断器３７ａの閉成が中央処理装置４１で確認される。次に中央処理装置４１は、制御対象機器１ａについて登録されている電源オン信号を送出する。データ処理部３５は、その信号をエンコーダ７に送出して発光素子８を発光させ、制御対象機器１ａの電源がオンになる。これによって電流計３８ａの電流値が変化するので、その信号を受けた中央処理装置４１は、制御対象機器が必要とするときは、現在時刻設定信号を送り、その信号が赤外線による時刻設定信号として制御対象機器に送信され、制御対象機器１ａの時刻設定を行う。
【００２２】
リモコンを備えていない機器１ｂは、当該機機が接続されたレセプタクル３３ｂの遮断器３７ｂを中央処理装置４１からの操作信号で開閉することにより、電源のオンオフを行う。
【００２３】
外部制御装置４は、複数のテーブルタップの複数のレセプタクル３３に識別ＩＤを付与して制御信号を送ることにより、複数の家電製品を集中制御することができる。そして、外部制御装置４がインターネット１３に接続されているため、インターネットに接続された携帯電話やパソコンで中央処理装置４１に指令信号を送ることにより、特定の制御対象機器の電源のオンオフを行うことができ、また電流計の検出値を調べることにより、外出先から電源のオンオフ状態を確認できる。さらに第２実施例に示した赤外線中継器を設けることにより、赤外線リモコンで制御可能な空調機や音響機器などの家電製品の温度やタイマの設定などを行うことができる。
【００２４】
【発明の効果】
以上説明したこの発明によれば、各種の家電製品の電源のオンオフを外出先からインターネット等を介して行うことが容易に可能になる。また、各制御対象機器を単一の集中制御装置で制御することが可能になり、各種電気製品の使用頻度や使用状態の監視を行うことができ、電源オンオフの時間設定やタイマ設定などの一元管理を行うことも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施例のブロック図
【図２】第２実施例のブロック図
【符号の説明】
１家庭電気製品
４外部制御装置
１２電灯線
３２テーブルタップ
３３レセプタクル
３４プラグ
３５データ処理部
３７遮断器
４１中央処理装置

Claims

１個のプラグ（３４）と、１個又は複数個のレセプタクル（３３）と、当該レセプタクルをプラグに接続する電路に設けられた遮断器（３７）とを備え、前記プラグを接続する電灯線（１２）に乗せて送られてくる制御信号を受信して、前記遮断器をオンオフするデータ処理部（３５）を備えている、テーブルタップ。
前記データ処理部が前記レセプタクルの識別ＩＤの記憶手段を備え、当該データ処理部はプラグ（３４）を通して送られてきた開閉信号の識別ＩＤが記憶されたそれと一致するときに、当該レセプタクルに接続された電路の遮断器のオンオフを行うことを特徴とする、請求項１記載のテーブルタップ。
指令信号を受けて識別ＩＤを付した電路開閉信号を電灯線（１２）に送出する中央処理装置（４１）及びインターネットを介して前記指令信号を受信する通信手段（４２）とを備えた外部制御装置（４）と、請求項２記載のテーブルタップ（３２）の複数個とを電灯線（１２）を介して接続することを特徴とする、家庭電気製品の電源制御方法。