JP2004264012A - コージェネレーションシステムの省エネルギー度演算方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 熱電併給装置3の発電電力と電気ヒータ14の消費電力とから、その電気ヒータ14の消費電力が少ないほど電気についての省エネルギーの程度が高くなるように電気関連省エネ情報を求め、熱電併給装置3への燃料供給量に所定の設定排熱発生率を乗じて得られる排熱発生熱量対応値と、補助加熱手段27への燃料供給量に所定の設定ボイラ効率を乗じて得られる補助加熱器発生熱量対応値とから、補助加熱手段27への燃料供給量が少ないほど熱についての省エネルギーの程度が高くなるように熱関連省エネ情報を求め、それら電気関連省エネ情報と熱関連省エネ情報とから、省エネルギー度を示す省エネ指数を求める。
【選択図】 図1
Description
そして、このようなコージェネレーションシステムでは、そのコージェネレーションシステムの使用者により、そのコージェネレーションシステムにて熱及び電力を供給することにより達成される省エネルギーの程度を評価することが可能になることが望まれる。
このように省エネルギーの程度を評価するに当たって、従来では、下記の(式1)に示すように、熱電併給装置の有効発電出力の発電所一次エネルギー換算値、熱電併給装置の有効暖房熱出力の従来給湯器での一次エネルギー換算値及び熱電併給装置の有効貯湯熱出力の従来給湯器での一次エネルギー換算値夫々を求めると共に、それらを加算して総一次エネルギー換算値を求め、熱電併給装置の必要エネルギーに対する総一次エネルギー換算値の割合を省エネルギー度を示す省エネ度として求めることが考えられる。
つまり、熱電併給装置の有効発電出力を商用電源にて得ると共に熱電併給装置の有効熱出力を従来の給湯器にて得た場合に必要となる一次エネルギーを総一次エネルギー換算値として求めて、熱電併給装置の必要エネルギーに対する総一次エネルギー換算値の割合を省エネ度として求めるようになっていた。
省エネ度={(EK1+EK2+EK3)/熱電併給装置3の必要エネルギー}×100……………(式1)
EK1=有効発電出力E1の発電所一次エネルギー換算値
=f1(有効発電出力E1,発電所での必要エネルギー)
EK2=有効暖房熱出力E2の従来給湯器でのエネルギー換算値
=f2(有効暖房熱出力E2,バーナ効率(暖房時))
EK3=有効貯湯熱出力E3の従来給湯器でのエネルギー換算値
=f3(有効貯湯熱出力E3,バーナ効率(給湯時))
従って、従来では、省エネルギーの程度の変化に対する変化量が小さくなる状態で求められる省エネ度にて、省エネルギーの程度を評価することになるので、一般の使用者にとっては省エネルギーの程度を評価し難いという問題があった。
請求項1に記載のコージェネレーションシステムの省エネルギー度演算方法は、熱と電力を発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯タンクに貯湯する貯湯手段と、前記熱電併給装置にて発電される電力の余剰電力を前記貯湯タンクに貯湯する熱に変換する電気ヒータと、熱負荷に対して前記熱電併給装置にて発生する熱量では不足する不足分を補う補助加熱手段とが設けられたコージェネレーションシステムにおける省エネルギー度演算方法あって、
前記熱電併給装置の発電電力と前記電気ヒータの消費電力とから、その電気ヒータの消費電力が少ないほど電気についての省エネルギーの程度が高くなるように電気関連省エネ情報を求め、
前記熱電併給装置への燃料供給量に所定の設定排熱発生率を乗じて得られる排熱発生熱量対応値と、前記補助加熱手段への燃料供給量に所定の設定ボイラ効率を乗じて得られる補助加熱器発生熱量対応値とから、前記補助加熱手段への燃料供給量が少ないほど熱についての省エネルギーの程度が高くなるように熱関連省エネ情報を求め、
それら電気関連省エネ情報と熱関連省エネ情報とから、省エネルギー度を示す省エネ指数を求める点を特徴構成とする。
即ち、熱電併給装置の発電電力と電気ヒータの消費電力とから、その電気ヒータの消費電力が少ないほど電気についての省エネルギーの程度が高くなるように電気関連省エネ情報を求め、熱電併給装置への燃料供給量に所定の設定排熱発生率を乗じて得られる排熱発生熱量対応値と、補助加熱手段への燃料供給量に所定の設定ボイラ効率を乗じて得られる補助加熱器発生熱量対応値とから、補助加熱手段への燃料供給量が少ないほど熱についての省エネルギーの程度が高くなるように熱関連省エネ情報を求め、それら電気関連省エネ情報と熱関連省エネ情報とから、省エネルギー度を示す省エネ指数を求める。
つまり、熱電併給装置の発電電力に余剰分があると、その余剰分を電気ヒータにて貯湯タンクに貯湯する熱として回収することになり、電気ヒータにて電気エネルギーを熱に変換する際にロスが生じることから、電気ヒータの消費電力が少ないほど電気についての省エネルギーの程度が高くなる。
そして、熱電併給装置の発電電力と、その発電電力のうちの一部である電気ヒータの消費電力とから電気関連省エネ情報を求めるので、その電気関連省エネ情報を、電気ヒータの消費電力の変化、即ち、電気についての省エネルギーの程度の変化に対する変化量が大きくなるように求めることが可能となる。
また、熱負荷に対して熱電併給装置にて発生する熱量では不足すると、その不足分を補助加熱手段にて補うことになり、その補助加熱手段への燃料供給量が少ないほど熱についての省エネルギーの程度が高くなる。
そして、熱電併給装置への燃料供給量に所定の設定排熱発生率を乗じて得られる排熱発生熱量対応値と、補助加熱手段への燃料供給量に所定の設定ボイラ効率を乗じて得られる補助加熱器発生熱量対応値とを加えた値は、使用者が消費した熱量に対応する消費熱量対応値となり、補助加熱器発生熱量対応値は消費熱量対応値の一部となることから、排熱発生熱量対応値と補助加熱器発生熱量対応値とから熱関連省エネ情報を求めることにより、その熱関連省エネ情報を、熱電併給装置への燃料供給量の変化、即ち、熱についての省エネルギーの程度の変化に対する変化量が大きくなるように求めることが可能となる。
そして、そのように電気についての省エネルギーの程度の変化に対する変化量が大きくなるように求めることが可能な電気関連省エネ情報と、熱についての省エネルギーの程度の変化に対する変化量が大きくなるように求めることが可能な熱関連省エネ情報とから省エネ指数を求めるので、その省エネ指数を、電気ヒータの消費電力及び助加熱手段への燃料供給量の変化、即ち、省エネルギーの程度の変化に対する変化量が大きくなるように求めることが可能となる。
従って、省エネルギーの程度を評価し易い省エネルギー度を得ることが可能なコージェネレーションシステムにおける省エネルギー度演算方法を提供することができるようになった。
請求項2に記載のコージェネレーションシステムの省エネルギー度演算方法は、請求項1において、前記電気関連省エネ情報として、前記熱電併給装置の発電電力から前記電気ヒータの消費電力を減じた実消費電力を前記熱電併給装置の発電電力にて除して、電力利用率を求め、
前記熱関連省エネ情報として、前記排熱発生熱量対応値をその排熱発生熱量対応値と前記補助加熱器発生熱量対応値とを加えた値にて除して、使用者が消費した熱量のうち前記熱電併給装置の発生熱量で賄った割合を示す排熱充当率を求め、
前記省エネ指数を、前記電力利用率と前記排熱充当率とを乗じて得られる値に基づいて求める点を特徴構成とする。
即ち、電気関連省エネ情報として、熱電併給装置の発電電力から電気ヒータの消費電力を減じた実消費電力を熱電併給装置の発電電力にて除して、電力利用率を求め、熱関連省エネ情報として、排熱発生熱量対応値をその排熱発生熱量対応値と補助加熱器発生熱量対応値とを加えた値にて除して、使用者が消費した熱量のうち熱電併給装置の発生熱量で賄った割合を示す排熱充当率を求め、省エネ指数を、電力利用率と排熱充当率とを乗じて得られる値に基づいて求める。
つまり、電気関連省エネ情報として求められる電力利用率は、1又は1よりも小さい値であり、熱関連省エネ情報として求められる排熱充当率も、1又は1よりも小さい値であるので、それら電力利用率と排熱充当率とを乗じて得られる値に基づいて省エネ指数を求めることにより、省エネルギーの程度の変化に対する変化量が一段と大きくなるように求めることが可能となる。
従って、省エネルギーの程度を一段と評価し易い省エネルギー度を得ることが可能なようになった。
このコージェネレーションシステムは、図1および図2に示すように、ガスエンジン1によって発電装置2を駆動するように構成された熱電併給装置3と、その熱電併給装置3にて発生する熱を利用しながら、貯湯タンク4への貯湯および熱消費端末5への熱媒供給を行う貯湯ユニット6(貯湯手段に相当する)と、熱電併給装置3および貯湯ユニット6の運転を制御する運転制御部7と、リモコンRなどから構成されている。前記熱消費端末5は、床暖房装置や浴室暖房装置などの暖房端末にて構成されている。
前記商用系統9は、例えば、単相3線式100/200Vであり、商業用電力供給ライン10を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷11に電気的に接続されている。
また、インバータ8は、コージェネ用供給ライン12を介して商業用電力供給ライン10に電気的に接続され、発電装置2からの出力電力がインバータ8およびコージェネ用供給ライン12を介して電力負荷11に供給されるように構成されている。
コージェネ用供給ライン12の途中には、コージェネレーションシステムの後述する各種補機、熱電併給装置3の余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ14が接続されている。
そして、逆潮流が生じないように、インバータ8により発電装置2から商業用電力供給ライン10に供給される電力が制御され、発電電力の余剰電力は、その余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ14に供給されるように構成されている。
また、作動スイッチ16は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ14の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ14の消費電力を調整するように構成されている。ちなみに、電気ヒータ14の消費電力は、電気ヒータ1本当たりの消費電力(例えば100W)にオンされている作動スイッチ16の個数を乗じた電力になる。
前記ガスエンジン1には、エンジン燃料路21を通じて設定流量(例えば、0.433m3/h)でガス燃料が供給されて、前記熱電併給装置3が定格運転されるようになっており、その定格運転状態では、前記熱電併給装置3の発電電力は定格発電電力(例えば1kW)で略一定になるようになっている。
バーナ27bへガス燃料を供給する補助燃料路28には、バーナ27bへのガス燃料の供給を断続する補助燃料用電磁弁29と、バーナ27bへのガス燃料の供給量を調節する補助燃料用比例弁30が設けられている。
そして、湯水循環路18には、取り出し路35との接続箇所から湯水の循環方向の順に、前記排熱式熱交換器24、前記湯水循環ポンプ19、前記補助加熱器27、電磁比例弁にて構成されて、湯水の通流量の調整及び通流の断続を行う暖房弁39、前記熱媒加熱用熱交換器26が設けられている。
また、貯湯タンク4の上部から取り出した湯水を給湯する給湯路20には、給湯熱負荷を計測する給湯負荷計測手段31が設けられ、熱消費端末5での暖房熱負荷を計測する暖房熱負荷計測手段32も設けられている。
リモコンRには、各種情報を表示出力する表示部42、各種情報を音声にて出力するスピーカ43、表示部42による省エネ指数の表示及びスピーカ43による省エネ関連メッセージの出力を指令する省エネ指数表示スイッチ44、熱電併給装置3の運転を自動運転と手動運転とに切り換える発電切換スイッチ45、熱電併給装置3の運転及び停止を指令する発電スイッチ46が設けられている。又、表示部42には、熱電併給装置3が運転中のときに運転中表示マーク50が表示される。
また、発電切換スイッチ45にて自動運転状態に切り換えられている状態で、発電スイッチ46をオンすると直ぐに熱電併給装置3が運転され、オフすると約1時間程度熱電併給装置3が停止された後、自動運転状態になる。
また、発電切換スイッチ45にて手動運転に切り換えられている状態では、発電スイッチ46がオンされると直ぐに熱電併給装置3が運転され、発電スイッチ46がオフされると、直ぐに熱電併給装置3が停止されると共に、その停止状態が、次に発電切換スイッチ45又は発電スイッチ46が操作されるまで継続する。
尚、発電切換スイッチ45にて手動運転に切り換えられている間は、電力負荷や熱負荷の計測データは、後述する学習運転制御にて使用する負荷データからは除外されるように構成されている。
また、前記運転制御部7は、リモコンRの表示部42やスピーカ43に出力させる情報を切り換える出力情報切換制御を行うように構成されている。
前記運転制御部7は、実際の使用状況に基づいて、1日分の過去負荷データを曜日と対応付ける状態で更新して記憶するデータ更新処理を行い、日付が変わるごとに、記憶されている1日分の過去負荷データから、その日1日分の予測負荷データを求める予測負荷演算処理を行うように構成されている。
そして、運転制御部7は、その日1日分の予測負荷データを求めた状態で、予測負荷データから、熱電併給装置3を運転させるか否かの基準となる省エネ度基準値を求める省エネ度基準値演算処理を行うとともに、その省エネ度基準値演算処理にて求められた省エネ度基準値よりも現時点での実省エネ度が上回っているか否かによって、熱電併給装置3の運転の可否を判別する運転可否判別処理を行うように構成されている。
そして、1日分の過去負荷データは、24時間のうち1時間を単位時間として、単位時間当たりの電力負荷データの24個、単位時間当たりの給湯熱負荷データの24個、および、単位時間当たりの暖房熱負荷データの24個から構成されている。
そして、1日分の実負荷データが1週間分記憶されると、曜日ごとに、過去負荷データと実負荷データとを所定の割合で足し合わせることにより、新しい過去負荷データを求めて、その求めた新しい過去負荷データを記憶して、過去負荷データを更新するように構成されている。
なお、下記の〔式2〕において、D1mを、日曜日に対応する過去負荷データとし、A1を、日曜日に対応する実負荷データとし、Kは、0.75の定数であり、D1(m+1)を、新しい過去負荷データとする。
D1(m+1)=(D1m×K)+{A1×(1−K)}……………(式2)
すなわち、曜日ごとの7つの過去負荷データのうち、その日の曜日に対応する過去負荷データと前日の実負荷データとを所定の割合で足し合わせることにより、どの時間帯にどれだけの電力負荷、給湯熱負荷、暖房熱負荷が予測されているかのその日1日分の予測負荷データを求めるように構成されている。
そして、1日分の予測負荷データBは、図4に示すように、1日分の予測電力負荷データ、1日分の予測給湯熱負荷データ、1日分の予測暖房熱負荷データからなり、図4の(イ)は、1日分の予測電力負荷を示しており、図4の(ロ)は、1日分の予測給湯熱負荷を示しており、図4の(ハ)は、1日分の予測暖房熱負荷を示している。
なお、下記の〔式3〕において、D2mを、月曜日に対応する過去負荷データとし、A1を、日曜日に対応する実負荷データとし、Qは、0.25の定数であり、Bは、予測負荷データとする。
B=(D2m×Q)+{A1×(1−Q)}……………(式3)
省エネ度P={(EK1+EK2+EK3)/熱電併給装置3の必要エネルギー}×100……………(式4)
EK1=有効発電出力E1の発電所一次エネルギー換算値
=f1(有効発電出力E1,発電所での必要エネルギー)
EK2=有効暖房熱出力E2の従来給湯器でのエネルギー換算値
=f2(有効暖房熱出力E2,バーナ効率(暖房時))
EK3=有効貯湯熱出力E3の従来給湯器でのエネルギー換算値
=f3(有効貯湯熱出力E3,バーナ効率(給湯時))
熱電併給装置3の必要エネルギー:5.5kW
(熱電併給装置3を1時間稼動させたときに必要な都市ガス使用量を0.433m3とする)
単位電力発電必要エネルギー:2.8kW
バーナ効率(暖房時):0.8
バーナ効率(給湯時):0.9
E1=電力負荷11での消費電力=熱電併給装置3の発電電力−(電気ヒータ14の消費電力−固有の補機電力)……………(式5)
E2=熱消費端末5での消費熱量……………(式6)
E3=(熱電併給装置3にて発生する熱量+電気ヒータ14の回収熱量−有効暖房熱出力E2)−放熱ロス……………(式7)
ただし、電気ヒータ14の回収熱量=電気ヒータ14の消費電力×ヒータの熱効率とする。
例えば、予測給湯熱負荷データから12時間後に9.8kWの給湯熱負荷が予測されていて、現時点での貯湯タンク4内の貯湯量が2.5kWである場合には、12時間先までの間に必要となる必要貯湯量は7.3kWとなる。
次に予測省エネ度の高い6時間先から7時間先までの単位時間を選択し、その単位時間における予測貯湯量を足し合わせて、そのときの足し合わせた予測貯湯量が1.1kWとなる。
また次に予測省エネ度の高い5時間先から6時間先までの単位時間を選択し、その単位時間における予測貯湯量を足し合わせて、そのときの足し合わせた予測貯湯量が4.0kWとなる。
そうすると、8時間先から9時間先までの単位時間の省エネ度を省エネ度基準値として設定し、図5に示すものでは、省エネ度基準値が106となる。
そして、その現省エネ度が省エネ度基準値よりも上回ると、熱電併給装置3の運転が可と判別し、現省エネ度が省エネ度基準値以下であると、熱電併給装置3の運転が不可と判別するようにしている。
前記貯湯運転は、熱電併給装置3の運転中に、暖房弁39を閉弁し、湯水循環ポンプ19を作動させる状態で、入口サーミスタTiの検出温度が設定温度になるように貯湯弁37の開度を調整することにより行われる。
その貯湯運転中は、貯湯弁37の開度を設定最小開度に絞っても入口サーミスタTiの検出温度が前記設定温度よりも低いときは、入口サーミスタTiの検出温度が前記設定温度になるように、暖房弁39を開弁すると共にその開度を調整して、排熱式熱交換器24にて加熱された湯の一部を貯湯タンク4をバイパスさせて通流させる。
そして、その貯湯運転では、取り出し路35を通じて貯湯タンク4の下部から湯水を湯水循環路18に取り出し、湯水循環路18を通流させて、排熱式熱交換器24にて加熱し、その加熱では不足するときは補助加熱器27にて補った後、貯湯路36を通じて貯湯タンク4の上部に戻す形態で、貯湯タンク4の湯水を循環させて、貯湯タンク4に前記設定温度にて貯湯するように構成されている。
その熱媒供給運転中は、貯湯弁37を閉弁しても入口サーミスタTiの検出温度が前記設定温度よりも低いときは、補助加熱器27のバーナ27bが燃焼されると共に、出口サーミスタTeの検出温度が前記設定温度になるように、補助燃料用比例弁30によりバーナ27bの燃焼量が調節される。
つまり、熱媒供給運転では、熱電併給装置3の発生熱量の方が熱消費端末5での暖房負荷よりも大きいときには、熱電併給装置3の発生熱量の余剰分により、貯湯タンク4に貯湯されるように構成されている。
そして、その熱媒供給運転では、湯水を排熱式熱交換器24にて加熱しながら湯水循環路18を通じて循環させて、熱媒加熱用熱交換器26にて、熱消費端末5へ循環供給される熱媒を加熱するように構成されている。
また、熱電併給装置3の停止中に、熱消費端末5から暖房運転の開始が指令されると、湯水を補助加熱器27にて加熱しながら湯水循環路18を通じて循環させるように構成されている。
先ず、リモコンRの表示部42に表示する情報を求めるための制御について説明する。
前記商用電力計測部P1の計測電力と発電電力計測部P2の計測電力とを加えた電力から電気ヒータ14の消費電力を減じて、電力負荷11の消費電力を求める。
また、発電電力計測部P2の計測電力を積算し、電気ヒータ14の消費電力を積算する。
尚、図示は省略するが、リモコンRには、積算値をリセットするリセットスイッチが設けられており、前記発電電力計測部P2の計測電力の積算、及び、電気ヒータ14の消費電力の積算は、前記リセットスイッチにてリセットされた以降、継続して行われる。
I=Re×Rg×100……………(式8)
Re=(熱電併給装置3の発電電力−電気ヒータ14の消費電力)/熱電併給装置3の発電電力……………(式9)
Rg=A×B/(M×CB+A×B)……………(式10)
A:熱電併給装置3への燃料供給量
M:補助加熱器27への燃料供給量
B:熱電併給装置3の排熱発生率(例えば0.65)
CB:補助加熱器27のボイラ効率(例えば0.85)
図6に示すように、熱電併給装置3の運転中は、電力負荷11の消費電力と補機夫々の消費電力とを加えた電力を合計消費電力として、その消費電力が多くなるほど長くなるように消費電力表示バー51aにて表示部42にリアルタイムに表示させ、また、その消費電力表示バー51aにおいて、前記熱電併給装置3の定格発電電力に対応する位置には、定格出力マーク51bを表示させる。
従って、使用者は、電力負荷11の消費電力が前記熱電併給装置3の定格発電電力を越えているか否かが分かると共に、越えている場合は商業用電力の消費量が分かり、越えていない場合は余剰電力量、即ち、電気ヒータ14の消費電力が分かるようになっている。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 熱電併給装置3の発電電力と電気ヒータ14の消費電力とから求める電気関連省エネ情報、及び、排熱発生熱量対応値と補助加熱器発生熱量対応値とから求める熱関連省エネ情報の具体例は、上記の実施形態において例示した電力利用率及び排熱充当率に限定されるものではない。
例えば、電気関連省エネ情報として、電気ヒータ14の消費電力を熱電併給装置3の発電電力にて除して、熱電併給装置3の発電電力に対する電気ヒータ14の消費電力の比率を示す電気ヒータ消費電力比率を求め、熱関連省エネ情報として、補助加熱器発生熱量対応値を排熱発生熱量対応値にて除して、排熱発生熱量対応値に対する補助加熱器発生熱量対応値の比率を示す補助発生熱量比率を求めるように構成しても良い。
この場合、省エネ指数は、例えば、所定の定数から前記電気ヒータ消費電力比率と前記補助発生熱量比率とを加えた値を減じた値に基づいて求めるように構成することができる。ちなみに、前記定数は、設計条件から決る前記電気ヒータ消費電力比率の最大値と前記補助発生熱量比率の最大値を加えた値に設定することができる。
例えば、上記の実施形態のように予測した予測熱負荷及び予測電力負荷に基づいて、単に熱負荷の多い時間帯、例えば貯湯負荷の多い時間帯や暖房負荷の多い時間帯を予測運転時間帯として求めたり、単に電力負荷の多い時間帯を予測運転時間帯として求めるように構成しても良い。
また、熱電併給装置3の運転時間帯を人為操作にて設定するように構成しても良い。
あるいは、電気ヒータ14の消費電力を計測するヒータ電力計測部を設けて、前記発電電力計測部P2及び前記ヒータ電力計測部夫々の計測電力に基づいて、省エネ指数を求めるように構成しても良い。
4 貯湯タンク
6 貯湯手段
14 電気ヒータ
27 補助加熱手段
Claims (2)
- 熱と電力を発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯タンクに貯湯する貯湯手段と、前記熱電併給装置にて発電される電力の余剰電力を前記貯湯タンクに貯湯する熱に変換する電気ヒータと、熱負荷に対して前記熱電併給装置にて発生する熱量では不足する不足分を補う補助加熱手段とが設けられたコージェネレーションシステムにおける省エネルギー度演算方法であって、
前記熱電併給装置の発電電力と前記電気ヒータの消費電力とから、その電気ヒータの消費電力が少ないほど電気についての省エネルギーの程度が高くなるように電気関連省エネ情報を求め、
前記熱電併給装置への燃料供給量に所定の設定排熱発生率を乗じて得られる排熱発生熱量対応値と、前記補助加熱手段への燃料供給量に所定の設定ボイラ効率を乗じて得られる補助加熱器発生熱量対応値とから、前記補助加熱手段への燃料供給量が少ないほど熱についての省エネルギーの程度が高くなるように熱関連省エネ情報を求め、
それら電気関連省エネ情報と熱関連省エネ情報とから、省エネルギー度を示す省エネ指数を求めるコージェネレーションシステムの省エネルギー度演算方法。 - 前記電気関連省エネ情報として、前記熱電併給装置の発電電力から前記電気ヒータの消費電力を減じた実消費電力を前記熱電併給装置の発電電力にて除して、電力利用率を求め、
前記熱関連省エネ情報として、前記排熱発生熱量対応値をその排熱発生熱量対応値と前記補助加熱器発生熱量対応値とを加えた値にて除して、使用者が消費した熱量のうち前記熱電併給装置の発生熱量で賄った割合を示す排熱充当率を求め、
前記省エネ指数を、前記電力利用率と前記排熱充当率とを乗じて得られる値に基づいて求める請求項1記載のコージェネレーションシステムの省エネルギー度演算方法。
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