JP2004263710A - Bearing mechanism, motor, motor manufacturing method, fan, disk drive, and electronic equipment - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシャフトおよびスリーブを有する軸受機構に関し、特に、電子機器内に設けられる小型のモータの軸受機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、各種電子機器に取り付けられるファンやディスク駆動装置等に用いられるモータの軸受として、シャフトとスリーブとの間に介在させたオイル等の潤滑流体に発生する動圧を利用する動圧軸受が採用されている。動圧軸受を有するモータでは、高回転精度や騒音の抑制等が実現される。
【0003】
動圧軸受においてスリーブを固定する手法としては、有底円筒状のスリーブ保持部(スリーブハウジングとも呼ばれる。)にスリーブを圧入して固定することが行われている。ところが、モータの小型化が要求される今日ではスリーブの肉厚を薄くする必要があり、圧入によりスリーブの内周面(軸受面となる)に変形が生じ、モータの回転精度が悪くなる恐れがある。また、スリーブの肉厚にかかわらずモータの回転精度も年々厳しくなり、スリーブの変形量を一層小さくする要求が高まっている。
【0004】
そこで、スリーブを固定する他の手法として、例えば、特許文献1では、スリーブの端面を弾性体により押圧することによりスリーブをスリーブ保持部に固定するとともに、弾性体によりスリーブ保持部内を閉塞する手法が開示されている。また、特許文献2では、スリーブをスリーブ保持部に挿入し、スリーブの一端面を押圧する固定リングがスリーブ保持部に固定され、このスリーブがスリーブ保持部の底面と固定リングとで挟持される手法が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−352414号公報
【特許文献2】
特開平11−252859号公報(図2、図3、段落0049参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1では、弾性体とシャフトとの間にはシャフトの回転を妨げないために間隙を設けることが必要とされるため、使用状況によっては、オイルが軸受の外部に漏れてしまい、モータの回転精度に悪影響が生じる恐れがある。また、特許文献2でも、同様にオイル漏れの恐れがある。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、スリーブを適切に固定するとともに潤滑流体の漏れを防止することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、軸受機構であって、シャフト部と、前記シャフト部の一端が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブを有する支持部とを備え、前記支持部の前記スリーブよりも前記シャフト部の他端側の部位が、前記シャフト部を中心とする環状部となっており、前記環状部が、前記支持部において前記スリーブが挿入されるスリーブ保持部から独立した環状部材であるとともに前記スリーブと当接し、前記シャフト部と前記環状部材との間の間隙が、前記他端側に向かって漸次増大し、前記間隙にて前記潤滑流体の界面が形成され、前記環状部材が、前記スリーブ保持部の外周面に嵌合される。
【0009】
請求項2に記載の発明は、軸受機構であって、シャフト部と、前記シャフト部の一端が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブを有する支持部とを備え、前記支持部の前記スリーブよりも前記シャフト部の他端側の部位が、前記シャフト部を中心とする環状部となっており、前記環状部が、前記支持部において前記スリーブが挿入されるスリーブ保持部から独立した環状部材であるとともに前記スリーブと当接し、前記シャフト部と前記環状部材との間の間隙が、前記他端側に向かって漸次増大し、前記間隙にて前記潤滑流体の界面が形成され、前記環状部材が、前記スリーブ保持部の内周面と前記スリーブの外周面との間に嵌合される。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の軸受機構であって、前記環状部材において前記スリーブ保持部の内周面を押圧する周上の位置と前記スリーブの外周面を押圧する周上の位置とが異なる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の軸受機構であって、前記スリーブ保持部が前記スリーブの外周面を押圧する。
【0012】
請求項5に記載の発明は、軸受機構であって、シャフト部と、前記シャフト部の一端が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブを有する支持部とを備え、前記支持部の前記スリーブよりも前記シャフト部の他端側の部位が、前記シャフト部を中心とする環状部となっており、前記環状部が、前記支持部において前記スリーブが挿入されるスリーブ保持部から独立した環状部材であるとともに前記スリーブと当接し、前記シャフト部と前記環状部材との間の間隙が、前記他端側に向かって漸次増加し、前記間隙にて前記潤滑流体の界面が形成され、前記スリーブ保持部が前記スリーブの前記一端側の端面に当接する面を有し、前記環状部材が、前記スリーブの前記他端側の端面を押圧する。
【0013】
請求項6に記載の発明は、軸受機構であって、シャフト部と、前記シャフト部の一端が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブを有する支持部とを備え、前記支持部の前記スリーブよりも前記シャフト部の他端側の部位が、前記シャフト部を中心とする環状部となっており、前記シャフト部と前記環状部との間の間隙が、前記他端側に向かって漸次増大し、前記間隙にて前記潤滑流体の界面が形成され、前記環状部が前記他端側に向かって突出する円筒部を有する。
【0014】
請求項7に記載の発明は、軸受機構であって、シャフト部と、前記シャフト部の一端が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブを有する支持部とを備え、前記支持部が、前記スリーブよりも前記シャフト部の他端側において前記シャフト部を中心とする環状部を有するとともに前記スリーブの外周を覆う円筒部材と、前記円筒部材に溶着されて前記円筒部材の前記一端側を閉塞する閉塞部材とを有し、前記シャフト部と前記環状部との間の間隙が、前記他端側に向かって漸次増大し、前記間隙にて前記潤滑流体の界面が形成される。
【0015】
請求項8に記載の発明は、軸受機構であって、シャフト部と、前記シャフト部の一端が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブを有する支持部とを備え、前記支持部が、前記シャフト部を中心とする環状であって前記シャフト部の他端側の前記スリーブの端面に当接する環状部を有するとともに前記スリーブの外周を覆う円筒部材と、前記円筒部材の前記一端側を閉塞するとともに前記スリーブの前記一端側の端面に当接する閉塞部材とを有し、前記シャフト部と前記環状部との間の間隙が、前記他端側に向かって漸次増大し、前記間隙にて前記潤滑流体の界面が形成される。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の軸受機構であって、前記シャフト部の前記一端側に設けられた抜止部材をさらに備える。
【0017】
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の軸受機構であって、前記環状部が、前記間隙において前記他端側に向かって径が漸次増大するテーパ部を有する。
【0018】
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載の軸受機構であって、前記シャフト部の外周面または前記スリーブの内周面の少なくともいずれか一方に動圧発生用の溝が形成されている。
【0019】
請求項12に記載の発明は、モータであって、請求項1ないし11のいずれかに記載の軸受機構と、前記シャフト部に接続された第1の部材を前記支持部に接続された第2の部材に対して前記シャフト部を中心に相対的に回転させる駆動機構とを備える。
【0020】
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載のモータであって、前記駆動機構の電機子が、前記支持部に固定される。
【0021】
請求項14に記載の発明は、請求項12に記載のモータであって、前記第2の部材が、前記支持部を保持する保持部を有する。
【0022】
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載のモータを製造する方法であって、前記軸受機構を組み立てる工程と、前記第1の部材および前記第2の部材に対して前記駆動機構を取り付ける工程と、前記軸受機構のシャフトに前記第1の部材を接続し、前記支持部に前記第2の部材を接続する工程とを有する。
【0023】
請求項16に記載の発明は、ファンであって、請求項12ないし14のいずれかに記載のモータと、前記第1の部材および前記第2の部材のうち、回転側の部材に設けられたインペラとを備える。
【0024】
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載のファンであって、前記第1の部材および前記第2の部材のうち、固定側の部材が金属により形成される。
【0025】
請求項18に記載の発明は、ディスク駆動装置であって、情報を記録するディスク状の記録媒体を収容する筐体と、前記筐体内部に固定されて、前記記録媒体を回転させる請求項12ないし14のいずれかに記載のモータと、前記記録媒体に対する情報の書き込みまたは読み出しを行うアクセス手段とを備える。
【0026】
請求項19に記載の発明は、電子機器であって、筐体と、前記筐体内に配置される請求項16または17に記載のファンとを備える。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は電子機器の一例であるコンピュータ8を示す斜視図である。コンピュータ8は、各種演算を行うCPU811や各種情報を記憶するメモリ等を格納する筐体81、画像等の各種情報の表示を行うディスプレイ82、および、作業者からの入力を受け付ける入力部83を有する。コンピュータ8では、例えば、作業者が入力部83を介して演算処理用の入力を行うことにより、CPU811により演算が行われ、演算結果がディスプレイ82に表示される。
【0028】
図2は、CPU811を示す斜視図である。CPU811上には熱伝導性が比較的良好な金属により形成されるヒートシンク220が固定される。ヒートシンク220は冷却用のファン1の後述するステータ部側に固定される。これにより、CPU811において生じる熱はヒートシンク220を介してファン1により効率的に除去され、CPU811の演算処理に悪影響を与えることが防止される。
【0029】
図3はファン1の外観を示す図である。ファン1は電動式のモータ部2のロータ部に複数のブレード213(インペラ)が取り付けられた構成をしている。モータ部2は、ブレード213を取り囲む内部に空気流路を有するハウジング1aに保持される。ファン1では、以下詳述するモータ部2により信頼性の向上が実現される。
【0030】
図4は図3中の矢印A−Aの位置におけるモータ部2の縦断面図である。モータ部2は回転体であるロータ部21、および、固定体であるステータ部22を有し、ロータ部21はオイルによる流体動圧を利用した軸受機構3によりステータ部22に対して回転可能に支持され、ステータ部22はハウジング1a(図3参照)とともに合成樹脂にて一体成形されている。
【0031】
なお、ステータ部22は、図2のヒートシンク220と金属により一体的に成形されてもよい。これにより、CPU811において生じる熱はより効率よく除去される。
【0032】
ロータ部21は、ステータ部22に向かって開口する略椀状のインペラカップ211、および、多極に着磁された円環状の界磁用磁石212を有する。インペラカップ211は合成樹脂にて中央に後述する金属のシャフト31とともに一体成形され、界磁用磁石212はシャフト31を中心としてインペラカップ211の内周面に強磁性材からなるヨーク212aを介して固定される。インペラカップ211の外周面には複数のブレード213が形成される。
【0033】
軸受機構3は、シャフト31、含油性の多孔質金属体からなる円筒状のスリーブ32、および、樹脂により形成されるスリーブ保持部33を有し、スリーブ保持部33はステータ部22に一体的に形成されるが、個別に形成されて固定されてもよい。有底円筒状のスリーブ保持部33内にはスリーブ32が挿入される。シャフト31は固定端側にてロータ部21に接続され、スリーブ32に反対側の自由端側が挿入される。シャフト31は自由端側でオイルを介してスリーブ32により回転可能に支持される。軸受機構3はシャフト31を中心とする金属製で円環状の環状部材35をさらに有し、環状部材35はスリーブ保持部33内に圧入されることによりスリーブ32のロータ部21側の面(シャフト31の固定端側の面)の周囲を囲うようにして固定される。スリーブ保持部33内の底面においてシャフト31の端面に対向する位置には、スラストプレート34が設けられる。スラストプレート34は低摩擦性の合成樹脂材からなり、シャフト31を摺動可能に支持する。
【0034】
ステータ部22は、スリーブ保持部33の周囲に配置された電機子221を有する。電機子221は電流供給回路222に接続され、供給される電流が制御されることにより、ロータ部21の界磁用磁石212および電機子221で構成される駆動機構がトルク(回転力)を発生し、ロータ部21をシャフト31を回転軸としてステータ部22に対して回転させる。なお、電機子221の磁気的中心は界磁用磁石212の磁気的中心よりも軸方向の下側にずれた位置とされる。
【0035】
図5は軸受機構3近傍を拡大して示す図である。スリーブ保持部33内の底面において、スラストプレート34の周囲にはスリーブ32の下面と当接する当接面331が円環状に設けられる。当接面331上には径方向に伸びる溝332が形成され、スリーブ保持部33の内周面334には軸方向に伸びる溝333が設けられる。また、スリーブ32の下面には径方向に伸びる複数の溝321が形成され(図5中では、1つの溝321のみ図示)、外周面324には軸方向に伸びる溝322が形成される。スリーブ32の上面325には、溝323が径方向に設けられる。溝332と溝333は、スリーブ保持部33に保持されたスリーブ32下方の面取り部による隙間により連通する。また、溝321と溝322もその面取り部の隙間により連通する。溝322と溝323は、スリーブ32上方の面取り部による隙間により連通する。
【0036】
また、スリーブ保持部33の当接面331から軸方向上方かつ径方向外方に環状部材35が当接する当接面331aが円環状に設けられ、この当接面331aの外周縁には円筒部331bが設けられている。スリーブ32は、当接面331aの内側に挿入され当接面331にその下面が当接して、その上面は当接面331aよりも上方に突出している。当接面331aの内周縁はスリーブ32を挿入し易くするためにテーパ面が形成されている。
【0037】
また、スリーブ32の内周面には動圧を発生させるための図示省略の溝(例えば、軸方向の上下に設けられたヘリングボーン溝等)が形成される。したがって、シャフト31が回転するとシャフト31とスリーブ32との間の間隙のオイルが動圧発生用溝によってポンピングされて流体動圧が生じ、シャフト31がスリーブ32と非接触状態とされつつ、ラジアル方向に対して拘束される。また、シャフト31は、スラストプレート34によって摺動可能に接触状態とされつつ、スラスト方向に対して拘束される。
【0038】
正確には、前述のように電機子221と界磁用磁石212との磁気的中心が軸方向にずれた状態とされるため、モータ部2は軸方向のシャフト自由端側に生じる磁気的吸引力によりシャフト31がスラスト方向に拘束される。このとき、溝321〜323によりスリーブ32の下方(すなわち、ステータ部22側)から上方(すなわち、ロータ部21側)へと連続する経路が形成され、この経路およびスリーブ32内部によりモータ部2の回転時にオイルが循環される。なお、溝321〜323,332,333を設けることにより、スリーブ保持部33内へのオイル充填後にシャフト31を挿入する際に、スリーブ保持部33内の空気が排出されオイル内に気泡が残留することを抑制することができる。
【0039】
インペラカップ211のシャフト締結部は、筒状にシャフト31の固定端を取り囲み、さらに鍔状に突出する鍔部211aを有している。電機子221には、ステータコアと巻線との間を絶縁するインシュレータが設けられ、そのインシュレータの内周部22aがスリーブ保持部33の円筒部331bよりも内径側であってさらにインペラカップ211の鍔部211aよりも内径側まで伸びている。よって、その内周部22aと鍔部211aにより抜け止め機構が構成される。なお、インシュレータは樹脂製であるため、シャフト31をスリーブ32に挿入する際にその内周部22aが鍔部211aによって弾性変形され係止関係が形成される。
【0040】
環状部材35は、断面が逆L字状で、円筒状の基部と径方向内方に突出する突起部351とからなり、その基部下面がスリーブ保持部33の当接面331aに当接し、その基部外周面が円筒部331bの内周面に圧入されている。突起部351の内周面は、ロータ部21側(シャフト31の固定端)に向かって径が漸次増加するテーパ部351aが形成されていて、シャフト31の外周面に間隙をあけて対向する。突起部351の下面は、基部が当接面331aに当接するとスリーブ32の上面に押圧力が作用して当接する。なお、突起部351がスリーブ32の上面を押圧することができれば、基部が当接面331aに当接しなくてもよい。
【0041】
シャフト31は外周面が同径の円柱体で、この外周面と環状部材35のテーパ部351aとの間の間隙36が上方に向かって漸次増大する。これにより、間隙36において毛管現象および表面張力によりオイル界面がメニスカス状となるテーパシールが形成され、オイルの流出が防止される。また、環状部材35とシャフト31のスリーブ32より外側の部位とによりテーパシールが構成されるため、スリーブ32の内周面の全体を軸受面とすることができ、さらに、スリーブ32の内周面においてテーパシールを形成する場合に比較して、テーパシールを構成する部位を充分に設けることができ、高シール性能化が実現される。
【0042】
また、環状部材35から円筒部331bが突出するため、仮にそのオイル界面がくずれても外部への流出が防止される。さらに、スリーブ保持部33が有底円筒状の単一部材であるため底面側からオイルが流出することは皆無である。
【0043】
軸受機構3では、シャフト31とスリーブ32、スラストプレート34、環状部材35およびスリーブ保持部33との間の間隙、並びに、溝321〜323,332,333(以下、「オイル保持部」と総称する。)にはオイルが途切れることなく充填され、いわゆるフルフィル構造の軸受機構が構成される。フルフィル構造の軸受機構は、軸受内部に空気が介在しないためシャフトとスリーブとが異常接触しにくいこと、軸受内部の空気が膨張してオイル漏れを起こさないこと等の利点がある。
【0044】
図6は、図5中の矢印B−Bの位置における軸受機構3の横断面の一部を示す図である。図6に示すように、スリーブ保持部33の内周面334には複数のリブ335が周上に等間隔にて設けられており、各リブ335がスリーブ32の外周面324に当接して押圧することによりスリーブ32がスリーブ保持部33内に固定される。このとき、スリーブ保持部33およびリブ335が樹脂により形成されるため、スリーブ32の外周面324が適切な力にて押圧されてリブ335が変形することにより、スリーブ保持部33やスリーブ32の作製時における寸法誤差が吸収されるとともにスリーブ32の内周面の変形を防止することができる。
【0045】
モータ部2が作成される際には、ステータ部22、電機子221、電流制御回路222、スリーブ32、スラストプレート34、環状部材35を有する組立体と、インペラカップ211、界磁用磁石212、ヨーク212a、シャフト31を有する組立体とをそれぞれ組み立てておき、その後、シャフト31をスリーブ32に挿入することによりモータ部2が完成する。
【0046】
以上のように、モータ部2の軸受機構3では、スリーブ保持部33が潤滑流体を介してシャフト31を支持するスリーブ32を有し、スリーブ32は環状部材35がスリーブ32を当接面331とで挟持するようにして固定される。よって、スリーブ32はスリーブ保持部33により外周面が僅かに押圧されるのみで変形することなく確実にスリーブ保持部33に固定される。また、シャフト31と環状部材35との間の間隙36にて潤滑流体の界面が形成される。その結果、軸受機構3では、簡素な構造にてスリーブ32を適切に固定するとともに、潤滑流体の漏れを防止することができる。また、回転精度が高いモータ部2の信頼性の向上および小型化を実現することができる。
【0047】
図7はモータ部2の構成の他の例を示す図であり、軸受機構3a近傍のみを示している。図7に示す軸受機構3aでは、スリーブ保持部33内にスリーブ32が挿入され、スリーブ32の端部とスリーブ保持部33とのはめあいはスリーブ32の内周面が変形しない程度とされる(例えば、0.1mm以下の隙間を有するすきまばめ)。スリーブ32の外周面324とスリーブ保持部33の内周面334との間には樹脂により形成される円筒状の環状部材37が嵌入される。スリーブ保持部33は、図5に示すスリーブ保持部33の当接面331aが当接面331の近傍に位置し、当接面331から突出するスリーブ32の突出長さおよび円筒部331bの突出長さが長い。このスリーブ保持部33は、熱伝導性が比較的良好な金属により形成されるもので、ファン1とともに使用されるヒートシンク220の一部をなす場合に好適である。他の構成は図5に示す軸受機構3および図4に示すモータ部2と同様である。
【0048】
図8は環状部材37を示す底面図であり、図9は図8中の矢印C−Cの位置における環状部材37の縦断面図である。図8および図9に示すように、環状部材37は、断面が逆L字状で、円筒状の基部376aと径方向内方に突出する突起部376とからなる。基部376aの内周面371には、内側へと突出するとともに軸方向に(図7参照)に伸びる複数のリブ(以下、「内側リブ」という)372が周方向等間隔に形成され、内側リブ372の上部には突起部376の下面に突出する凸部373が連続して設けられている。また、基部376aの内周面は、ロータ部21側(シャフト31の固定端)に向かって径が漸次増加するテーパ部376bが形成されている。基部376aの外周面374には、外側へと突出するとともに軸方向へと伸びる複数のリブ(以下、「外側リブ」という)375が周方向等間隔に形成されている。基部376aの外周面は、外側リブ375の内径と同径である。内側リブ372は、隣接するリブ間の内側に外側リブ375が位置するようにそれぞれ周方向にずれて位置している。
【0049】
図7に示すように、環状部材37は基部376aが当接面331aに当接して固定されている。スリーブ32は外周面324が環状部材37の内側リブ372により押圧されるとともに、外側リブ375によりスリーブ保持部33の内周面334が押圧されることにより、スリーブ32および環状部材37がスリーブ保持部33内に固定される。内側リブ372は、スリーブ32の外周面324の軸方向長さの半分以上を押圧する。このとき、内側リブ372がスリーブ32の外周面324を押圧する周上の位置と外側リブ375がスリーブ保持部33の内周面334を押圧する周上の位置とが異なるように各リブ372,375が配置されるため(図8参照)、スリーブ32の外周面324に対して必要以上に大きな力が作用することが抑制され、スリーブ32の内周面の変形が防止される。さらに、スリーブ32は上面325と凸部373、下面と当接面331とがそれぞれ当接した状態とされる。
【0050】
また、シャフト31の外周面と環状部材37のテーパ部376bとの間の間隙36は軸方向上方に向かって漸次増大し、図5に示す軸受機構3と同様に、間隙36においてオイルの界面が形成される。
【0051】
以上のように、軸受機構3aでは環状部材37の内側リブ372によりスリーブ32が適切に保持されるとともに、環状部材37の外側リブ375がスリーブ保持部33に嵌合して固定される。また、環状部材37とシャフト31との間の間隙36によりテーパシールが形成され、潤滑流体の漏れが防止される。その結果、軸受機構3aを有するモータでは高回転精度かつ高信頼性を実現することができる。
【0052】
なお、環状部材37の凸部373は、スリーブ32の上面を押圧するように配置すると、当接面331とでスリーブ32を挟持することになり、一層強固にスリーブ32をスリーブ保持部33に固定することができる。これにより、スリーブ32の外周面324が強く付勢されることなくスリーブ32を適切に固定することが実現される。基部376aがスリーブ32を押圧する場合には当接面331aに当接させる必要はない。
【0053】
また、多孔質金属製のスリーブ32を金属製のスリーブ保持部33に圧入にて固定すると、金属同士であるためスリーブ32側が変形しやすいが、この環状部材37を用いることで金属同士であっても適切にスリーブ32が固定できる。また、それらを接着固定すれば、そのような変形の問題は避けられるが、スリーブ32は含油性であるため接着しにくくなおも問題が残るが、環状部材37を用いることによりそのような場合でも適切に固定できる。
【0054】
図10はモータ部2の構成のさらに他の例を示す図であり、軸受機構3b近傍のみを示している。軸受機構3bは図5の軸受機構3と同様に、スリーブ保持部33を有し、スリーブ保持部33内にはスリーブ32が挿入される。このとき、スリーブ32とスリーブ保持部33とのはめあいは、スリーブ32の内周面が変形しない程度とされる(例えば、0.1mm以下の隙間を有するすきまばめ)。
【0055】
スリーブ保持部33は、図7に示すスリーブ保持部33と同様に金属からなるが、当接面331aがスリーブ32の軸方向のほぼ中間に位置する。この当接面331aの上方に間隙をあけて、スリーブ保持部33の円筒部331bの内周面とスリーブ32との間の間隙に環状部材35が圧入される。環状部材35は、金属からなり軸方向長さが比較的長いため、スリーブ保持部33内に強固に固定される。スリーブ32は、下面がスリーブ保持部33内の底面に形成された当接面331に当接するとともに上面325がそのようにして固定された環状部材35の突起部351により押圧され、スリーブ保持部33内にて固定される。このとき、環状部材35の基部の内周面はスリーブ32の外周面に対して当接するものの押圧するものではない。環状部材35がスリーブ32を軸方向に押圧することができれば、当接面331aに環状部材35が当接してもよい。そして、スリーブ32内にシャフト31が挿入され、シャフト31が回転可能に支持される。シャフト31の外周面と環状部材35のテーパ部351aとの間の間隙36は、上方に向かって漸次増大して設けられ、間隙36にてオイルの界面が形成される。他の構成は図4に示すモータ部2と同様である。
【0056】
以上のように、軸受機構3bではスリーブ32がスリーブ保持部33の当接面331と環状部材35とに狭持されることによりスリーブ保持部33内にて固定されるとともに、間隙36にて潤滑流体のテーパシールが適切に形成される。その結果、スリーブ32の内周面が変形することが抑制されるとともに、潤滑流体の漏れが防止され、回転精度および信頼性の高いモータを実現することができる。
【0057】
図11はモータ部2の構成のさらに他の例を示す図であり、軸受機構3c近傍のみを示している。スリーブ保持部33は、図10に示すスリーブ保持部33と同様に金属からなるが、当接面331aが円筒部331bの外側に形成されている。従って、スリーブ保持部33は当接面331の位置から円筒部331bまで同一内径となり、円筒部331bにて内径が幾分大径となっている。
【0058】
図11の軸受機構3cでは、図10の軸受機構3bと同様に、スリーブ32が内周面の変形が発生しない程度のはめあいで当接面331に当接してスリーブ保持部33内に挿入される。スリーブ32の上面は、円筒部331bから幾分突出する。環状部材35は、金属製で断面が横T字状で、円筒状の基部350と径方向内方に突出する突起部351とからなる。環状部材35は基部350の内周面がスリーブ保持部33の円筒部331bの外周面に圧入され、環状部材35の突起部351によりスリーブ32の上面325が押圧される。このとき、スリーブ32の下面はスリーブ保持部33内の当接面331に当接し環状部材35とともに挟持されることにより、スリーブ32が固定される。環状部材35がスリーブ32を押圧することができれば、その基部350が当接面331aに当接してもしなくてもよい。また、環状部材35の突起部351の内周面には、テーパ部351aが形成され、シャフト31の外周面とテーパ部351aとの間の間隙36がロータ部21側(シャフト31の固定端側)に向かって漸増し、間隙36にてオイルの界面が形成される。他の構成は図4に示すモータ部2と同様である。
【0059】
以上のように、軸受機構3cでは環状部材35がスリーブ保持部33の外周面に勘合されるとともにスリーブ32の上面325が押圧して固定され、シャフト31と環状部材35とにより潤滑流体のテーパシールが形成される。その結果、回転精度が高くかつ安定した回転が可能なモータを実現することができる。
【0060】
なお、図10および図11に示す軸受機構によるモータ部2の高速回転をさらに安定させるためには、スリーブ32の外周面がスリーブ保持部33により僅かに押圧されることが好ましい。この場合であっても、環状部材35によりスリーブ32が安定して固定することができるため、スリーブ保持部33からの押圧力を最小限に抑えることができ、スリーブ32の変形を防止することができる。
【0061】
図12は他の例に係るモータ部2aを示す縦断面図である。モータ部2aのロータ部21においてインペラカップ211の中央には、ステータ部22側へと突出する円筒状のボス部391が形成される。ボス部391にはシャフト31が挿入され、ボス部391とシャフト31とにより軸受機構3dにおけるシャフト部が構成される。軸受機構3dを除く他の構成は、図4に示すモータ部2と同様である。
【0062】
すなわち、図4、図7、図10、図11に示すモータ部ではボス部が小さいが、図12に示す軸受機構3dではボス部391がシャフト(後述のようにテーパシールを実現するシャフト)の役割の一部を担っている。したがって、図4、図7、図10、図11に示す軸受機構は、インペラカップ21がシャフト部に接続される部材であるといえるが、図12(後述の図14、図19においても同様)に示す軸受機構3dでは、インペラカップ21のボス部391を除く部位がシャフト31およびボス部391からなるシャフト部に接続される部材であると捉えることができる。
【0063】
図13は、軸受機構3d近傍を拡大して示す図である。図4、図7、図10、図11に示す軸受機構では、スリーブ32よりもシャフト31の固定端側に、スリーブ33と共にスリーブ32を固定するための環状部材が取り付けられるが、軸受機構3dでは、スリーブ保持部33から独立した環状部材が設けられず、スリーブ保持部33の先端(シャフト31の固定端側の部位)がシャフト31を中心とする環状の部位となっている(後述の図14、図19においても同様)。
【0064】
スリーブ保持部33は、図4に示すスリーブ保持部33の当接面331aがなく円筒部331bの内径が内周面334の内径より幾分大きく、シャフト31を中心とする円筒状のスリーブ保持部33内にスリーブ32が挿入される。このとき、スリーブ32は、図5の軸受機構3と同様にスリーブ32の外周面324がスリーブ保持部33の内周面334に当接して押圧され、スリーブ保持部33内に適切に固定される(図6参照)。スリーブ保持部33の当接面331とスリーブ32との間には、円環状の係止リング38が設けられる。シャフト31の自由端側には、周上に切り欠かれた溝部312が形成され、係止リング38と溝部312とによりシャフト31の抜け止め機構が構成される。ロータ部21は、軸方向の磁気吸引力に加えてこの抜け止め機構とにより、一層ステータ部22からの抜けを防止できる。
【0065】
ボス部391は、外周面と同径で、この外周面がスリーブ保持部33との間の内周面により囲まれる状態とされる。そのボス部391に対向するスリーブ保持部33の内周面は、ロータ部221側(シャフト31の固定端)に向かって径が漸次増加するテーパ部331cが形成されている。間隙36は、ボス部391の下面に対応する位置からスリーブ保持部33の上面に対応する位置に至る広範囲において形成されており、軸受機構3dでは軸方向に関する有効長が比較的長いテーパシールが少ない部品点数(スリーブ保持部33を適用)で実現される。これにより、軸受機構3dでは充分な量のオイルを保持することができるとともに製造コストの削減を図ることができる。他の構成は図4に示すモータ部2と同様である。
【0066】
以上のように、モータ部2aの軸受機構3dではスリーブ保持部33のスリーブ32よりもロータ部21側(シャフト31の固定端側)の部位がシャフト31を中心とする環状部となっており、ボス部391とスリーブ保持部33のテーパ部331cとの間にてオイルのテーパシールが形成される。その結果、シャフト31の形状を簡素化しつつ軸受機構3dからオイルが漏れることが防止され、回転性能に優れるとともに信頼性の高いモータ部2aを実現することができる。
【0067】
図14は、さらに他の例に係るモータ部2bを示す縦断面図である。モータ部2bにおいて、インペラカップ211の中央には円環状のシャフトハウジング39(例えば、真鍮により形成される。)がある。シャフトハウジング39はインペラカップ211の成形時に一体的に固定される。シャフトハウジング39は断面が逆凹状で、中央には、円筒状のボス部391が形成されている。シャフト31は、自由端側に図12と同様の溝部312があり、固定端側には水平面を有し、この水平面の中央から突出する円柱部を有する。シャフトハウジング39のボス部391は、シャフト31の円柱部に圧入され先端が水平面で当接している。このとき、ボス部391の外径とシャフト31の外径とはほぼ一致している。このように、シャフト31およびボス部39によりシャフト部が構成される。
【0068】
また、モータ部2bでは軸受機構3eがステータ部22に設けられた有底円筒状の軸受ホルダ223に挿入される。軸受ホルダ223はステータ部22とともに合成樹脂にて一体成形されている。すなわち、図4、図7、図10、図11、図12に示す軸受機構では、ステータ部22のベース部(各図面中のステータ部22の下部)がスリーブ保持部33に一体的に接続される部材となっているが、図14(後述の図19においても同様)に示す軸受機構3eでは、スリーブ32を支持するスリーブ支持部33(図15参照)が別部材となっており、軸受ホルダ223を介してスリーブ支持部33がステータ部22のベース部に接続される。モータ部2bの他の構成は、図4に示すモータ部2と同様である。
【0069】
図15は、軸受機構3e近傍を拡大して示す図である。軸受機構3eは、図5の軸受機構3と同様にスリーブ保持部33によりスリーブ32の外周面324が押圧されて保持される。また、環状部材35aはスリーブ保持部33内に圧入されることにより、スリーブ32の上部(シャフト31の固定端側)の周囲を囲む状態とされる。環状部材35aには内側へと突出する突起部351aが設けられ、突起部351aとスリーブ32の上面325とが当接した状態とされる。さらに、スリーブ32の下面は係止リング38を介して当接面331と当接する。
【0070】
突起部351aにはロータ部21側(シャフト31の固定端側)に向かって突出する内側円筒部352が設けられる。この内側円筒部352の内周面には、ロータ部21側(シャフト31の固定端)に向かって径が漸次増加するテーパ部352aが形成されている。シャフトハウジング39には、ステータ部22側(シャフト31の自由端側)に向かって突出するとともに、内側円筒部352の外周囲を囲う外側円筒部392が設けられる。モータ部2bでは、内側円筒部352および外側円筒部392により、外部までの隙間が入り組んで長くなることから軸受機構3a内のオイルが外部へと漏れ出すことが抑制される。
【0071】
シャフト31では環状部材35aのテーパ部352aとシャフトハウジング39との間の間隙36においてオイルの界面が形成される。また、テーパシールとしての機能を果たす間隙36が軸方向に関して比較的広範囲に形成され、モータ部2bでは充分な量のオイルを保持することができるとともに、より信頼性の高いシール性能が実現される。
【0072】
シャフト31とシャフトハウジング39との嵌合面からオイルがしみ込む恐れがある場合は、両部材を接着固定したり、或いは溶接するなどして嵌合面の隙間を完全に封止したり、さらに、ボス部391の嵌合孔端を閉塞するとよい。スリーブ32は外周面がスリーブ保持部33に適切に押圧されて保持されているものの、スリーブ保持部33に固定された環状部材35aがその上面に当接することで、スリーブ32をより確実に固定できる。環状部材35aは、スリーブ32に対して押圧するようにして当接すると、より一層確実にスリーブ32を固定できるようになるが、スリーブ保持部33からの押圧力で充分である場合は、環状部材35aを押圧させる必要はない。
【0073】
なお、シャフト31のステータ部22側の端部には、図13の軸受機構3dと同様に、溝部312が形成され、係止リング38とともに抜け止め機構が構成される。また、スリーブ32およびスリーブ保持部33には、図5の軸受機構3と同様に、溝321〜323,332,333が形成される。また、スリーブ保持部33は低摩擦性の合成樹脂材が使用されており、シャフト31が直接スリーブ保持部33の底面に対して摺動する(図4のスラストプレート34は不要である。)。
【0074】
モータ部2bが作製される際には、軸受機構3eと軸受機構3e以外の部位が別々に組み立てられる。すなわち、軸受機構3eでは図16に示すように、スリーブ保持部33に係止リング38が挿入され、続いて、スリーブ32が圧入される。そして、シャフト31がスリーブ32および係止リング38内に挿入され、環状部材35aがスリーブ保持部33内に圧入される。シャフト31がスリーブ32に挿入されるとスリーブ保持部33の底の空気が圧縮されるが、溝321〜323,332,333によりその空気が排出されるため容易に挿入できる。このように、組立作業性のよい圧入により軸受機構3eは容易に組み立てられる(この段階ではスリーブ32とシャフト31との間の間隙にはオイルはない。)。
【0075】
ところで、スリーブ保持部33とスリーブ32との固定に接着剤を利用するとスリーブ32の変形の問題を避けることができる。しかしながら、接着剤の塗布作業および硬化までの待機時間等のため作業性が落ちてしまうとともにスリーブ32に予めオイルが含浸されているため表面にオイルが滲み出ていて接着されにくい。そこで、上記のように環状部材35aを使用することで接着されにくいスリーブ32でも(スリーブ保持部33からの押圧力を抑制しつつ)容易に固定することができる。なお、係止リング38はばね性のある金属や合成樹脂等の弾性体により形成されるため、係止リング38が弾性変形することによりシャフト31を容易に挿入することができる。
【0076】
軸受機構3eが組み立てられると、図17に示すように容器91内に満たされたオイル92内に軸受機構3eが浸漬される。容器91の上方には外部のポンプに接続された排気口93が設けられており、ポンプによる排気動作により容器91内の気圧が低下し、軸受機構3eの内部に存在する空気が排出される。このとき、溝321〜323,332,333等により軸受機構3e内の空気は容易に排出される(図15参照)。そして、容器91内を大気圧に戻して軸受機構3eが容器91から取り出される。スリーブ保持部33等の露出面に付着しているオイルは、拭き取るかエアシャワーにて吹き飛ばす等して除去する。このようにして、軸受機構3eへのオイルの充填が完了し、軸受機構3eが完成する。なお、軸受内のオイル界面が環状部材35aの上面付近に位置する場合は、テーパ部352aに位置するように吸引手段にてオイルを吸い取る。また、オイルを加熱して膨張させたところに軸受機構を3eを浸漬し、オイルの充填が完了後に軸受機構3eを冷却することによりオイル体積を減少させ、オイル界面をテーパ部352aに設定することもできる。
【0077】
一方、ステータ部22に電機子221、電流制御回路222からなる第1の組立体、インペラカップ21、シャフトハウジング39、界磁用磁石212、ヨーク212aからなる第2の組立体をそれぞれ組み立てておく。そして、軸受機構3eは、図18に示すように第1の組立体におけるステータ部22の軸受ホルダ223内に圧入されるとともに、第2の組立体におけるシャフトハウジング39にシャフト31が圧入され、モータ部2bが完成する。また、軸受機構3eのシャフト31を第2の組立体におけるシャフトハウジング39に圧入して、その後、軸受機構3eを第1の組立体の軸受ホルダ223内に圧入することでもモータ部2bが完成する。なお、軸受機構3eは、第1および第2の組立体に組み立てるまでにシャフト31が移動して内部に空気が混入するおそれがあるが、溝部312および係止リング38により構成される抜け止め機構によりモータ部組立時におけるシャフト31の相対移動量が制限され、軸受機構3e内に空気が混入することが抑制される。また、軸受ホルダ223は、内底面の中央の凹部と、この凹部から径方向に伸びる溝が設けられ、内周面にはその溝につながる軸方向の溝が設けられている。スリーブ保持部33は、裏面中央に突出する凸部が軸受ホルダ223の凹部に収容されつつ、底部に圧縮される空気はそれらの溝により外部に排出されるため円滑に圧入される。
【0078】
以上のように、モータ部2bの軸受機構3eではスリーブ32の外周面324がスリーブ保持部33の内周面334に押圧されることにより、スリーブ32が適切に固定される。また、シャフト31とスリーブ32の上面に当接する環状部材35aとの間の間隙36にて潤滑流体の界面が形成され、潤滑流体が漏れることを防止することができる。その結果、高回転精度を有するモータ部2bの信頼性を向上することができる。特に、軸受機構3eを他のモータ部の構成と切り離して作製することができるので、上記のようにして軸受内部の空気をほぼ無くすことができ、フルフィル構造の軸受機構を容易に実現できる。また、仮にスリーブ32とスリーブ保持部33との間の押圧力が弱まっても、環状部材35aがスリーブ32の上方に位置するためスリーブ32がスリーブ保持部33から外れてしまうことはない。
【0079】
図19は、モータ部2bの構成のさらに他の例を示す図であり、軸受機構3f近傍のみを示している。軸受機構3fは図15の軸受機構3eと同様に、スリーブ保持部33を有し、スリーブ保持部33内にはスリーブ32が圧入される。スリーブ保持部33は、樹脂製でスリーブ32の外周を覆う略円筒状の円筒部材33aと、円筒部材33aの下端側(すなわち、シャフト31の自由端(一端)側であり、図14におけるステータ部22側)を閉塞する樹脂製の閉塞部材33bとを有する。閉塞部材33bは、シャフト31が摺動する面を有するため、低摩擦性の合成樹脂であるとよい。
【0080】
円筒部材33aは、内周面に軸方向に伸びる溝33a1と周方向に等配された軸方向に伸びる複数のリブ33a2を有し、下端側の開口部にはその内周面より拡径する傾斜面33a3を有する。また、上端側(すなわち、シャフト31の固定端(他端)側)の開口部には内径側に円環状に突出してさらに軸方向上方に筒状に突出する突起部33a4を有する。突起部33a4の内周面は、ロータ部21側(シャフト31の固定端)に向かって径が漸次増加するテーパ部33a5が形成されている。
【0081】
円板状の閉塞部材33bは、外周にてスリーブ32側を向くとともに円筒部材33aの傾斜面33a3に当接する外方当接面33b1と、外方当接面33b1の内側において軸方向上方に向かって筒状に突出する外方突出部33b2を有する。外方突出部33b2の内側の平坦面は、シャフト31を摺動可能に支持する摺動面となる。軸受機構3fでは、下端側にて円筒部材33aに閉塞部材33bが溶着されて組み合わされ、有底円筒状のスリーブ保持部33が構成されている。
【0082】
スリーブ32は、円筒部材33aの内周面に圧入され、突起部33a4の下面に当接する。閉塞部材33bの外方突出部33b2の上面は、スリーブ32の下面に当接する。このとき、スリーブ32は両面(すなわち、上面および下面)から押圧力を受けなくても、外周面が適切に押圧されることによりスリーブ保持部33内に保持されるが、上面および下面が押圧力を受ける程度に挟持されるとより強固に保持することができる。スリーブ32は、閉塞部材33bの外方突出部33b2よりも内側に軸受面が位置する。
【0083】
シャフト31は、上端部は図14と同様であるが、下端部には環状板40が固定されていて、閉塞部材33bの平坦面に摺動可能に支持されている。環状板40は、スリーブ32の下面に当接することでシャフト31の抜け止め機構を構成する。なお、抜け止め機構としては、環状板40にかえてシャフト31に一体的に鍔部を設けるようにしてもよい。
【0084】
シャフトハウジング39は、図14とほぼ同様であるが、内側円筒部352の上方側が閉塞された有底となっていて、しかも内側円筒部352の外周面は同径である。このシャフトハウジング39は、図14と同様にシャフト31のロータ部21側の円柱部に嵌合して水平面に当接して固定されている。シャフトハウジング39の外周面と、円筒部材33aのテーパ部33a5との間の間隙41においてオイルの界面が形成され、図15の軸受機構3eと同様のテーパシールを構成する。また、シャフト31とシャフトハウジング39との嵌合面からオイルが染み込んだとしても、シャフトハウジング39の内側円筒部352が有底であるためここから外部に漏れることはない。
【0085】
軸受機構3fを有するモータ部2bが作製される際には、図14のモータ部2bと同様に軸受機構3fがモータ部2bの他の構成とは別に組み立てられる。具体的には、図20に示すように、円筒部材33aにスリーブ32を圧入し、環状板40を有するシャフト31をスリーブ32の下側から挿入し、その後、円筒部材33aの傾斜面33a3に閉塞部材33bの外方当接面33b1を当接させ、図示省略の超音波発生器および固定治具により両部材が挟持される。その際、超音波発生器が閉塞部材33b側に位置する。超音波発生器を作動させるとその当接部が溶融し、外方突出部33b2の上面がスリーブ32の下面に当接するまで閉塞部材33bが押圧される。これにより、円筒部材33aの下端側が閉塞部材33bにより閉塞され、有底円筒状のスリーブ保持部33が形成される。
【0086】
その後の軸受機構3fにおけるオイルの充填および空気の排出が、軸受機構3eと同様の手順で行われて軸受機構3fが完成する。さらにステータ部22およびシャフトハウジング39との組立が図18と同様の手順で行われる。これにより、閉塞部材33bが容易に取り付けられるとともに円筒部材33aおよび閉塞部材33b内(すなわち、スリーブ保持部33内)に容易に抜止機構を構成することができる。円筒部材33aと閉塞部材33bとの締結は、レーザー等を用いた溶融により行われてもよい。
【0087】
以上のように、モータ部2bの軸受機構3fではスリーブ32が円筒部材33aの内周面に押圧されることにより、スリーブ32が適切に固定される。また、円筒部材33aのテーパ部33a5とシャフトハウジング39との間の間隙41にてオイルの界面が形成され、オイルが漏れることを防止することができる。その結果、高回転精度を有するモータ部2bの信頼性を向上することができる。
【0088】
特に、テーパシールを構成する突起部33a4がスリーブ32を押圧する部位と同一部材にて構成されるため、別部材にて構成する場合に比べて、突起部33a4とシャフト31との同軸度を一層高くでき、テーパシールのシール性能を一層良好にすることができる。なお、テーパシールは、回転側と固定側と(軸受機構3fでは、シャフト部と突起部)の同軸度が悪いとそのオイル界面を形成する間隙の幅が周方向に不均一になりメニスカスが崩れやすくなるという特性を有する。
【0089】
また、円筒部材33aと閉塞部材33bとを溶着することで、有底円筒状のスリーブ保持部33を閉塞側の気密性を確保しつつ容易に形成することができる。単に、二つの部材を気密性を確保して締結するには、例えば、接着固定があるが、ここでは円筒部材33aに予め含油性のスリーブ32が圧入されているため、円筒部材33aにオイルが付着して接着剤が適切に付かない恐れがあるが、上記のような溶融による締結であればそのような問題はない。
【0090】
次に、モータを有するディスク駆動装置について、図21を参照して説明する。ディスク駆動装置50において、ハウジング51の内部は塵や埃等が極度に少ないクリーンな空間となっており、情報を記憶するディスク状の記録媒体53が装着されたディスク駆動用モータ52が固定されている。また、ハウジング51の内部には、記録媒体53に対して情報を読み書きする情報アクセス手段としてヘッド移動機構が配置され、このヘッド移動機構は、記録媒体53上の情報を読み書きするヘッド56、ヘッド56を支えるアーム55、並びに、ヘッド56およびアーム55を記録媒体53上の所要の位置に移動させるアクチュエータ部54を備えている。
【0091】
このような、ディスク駆動装置50のディスク駆動用モータ52として、上記実施の形態にて説明した流体動圧軸受機構を有するモータ部を使用することで、所望の回転精度や動作の安定性が実現されると共に、ディスク駆動装置50の信頼性の向上が可能となる。ディスク駆動装置50は、いわゆるハードディスク装置に限定されず、光ディスクや光磁気ディスク等を駆動する装置であってもよい。
【0092】
以上、本発明の実施の形態について説明を行ってきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0093】
軸受機構において、動圧を発生させるための溝は、シャフト31の外周面や下面に形成されてもよい。
【0094】
軸受機構は必ずしも含油性多孔質金属体である必要はなく、通常の金属体であってもよいし、流体動圧による非接触支持する動圧軸受である必要もなく、例えば、摩擦抵抗を小さくして接触支持する滑り軸受であってもよい。
【0095】
テーパ部は必ずしも環状部材35,35a,37(または、円筒部材33a、円筒部331b)側に設けられる必要はなく、シャフト31(またはボス部391)側に形成されてもよい。
【0096】
スリーブ32の両端面がそれぞれ環状部材とスリーブ保持部33とに当接する場合には、図22 に示すように、スリーブ32の両端面の周上に切欠部325a,325bを設け、切欠部325a,325bの軸方向を向く面がそれぞれ環状部材35(図7の環状部材37においても同様)と当接面331とに当接してもよい(つまり、環状部材35,37および当接面331が当接するスリーブ32の面はスリーブ32の両端にある必要はない。)。なお、軸受機構3,3a,3eでは、スリーブの両端面は必ずしも環状部材または当接面と当接する必要はない。
【0097】
スリーブ保持部および環状部材は必ずしも樹脂により形成される必要はなく、例えば、比較的軟質な金属等により形成されてもよい。
【0098】
軸受機構3,3a〜3c,3eの環状部材35,35a,37とスリーブ保持部33との嵌合面にオイルはしみ込まないようになっているが、一層、しみ込まないようにするには、環状部材35,35a,37をスリーブ保持部33に圧入するとともに、接着固定を併用して嵌合面に接着層を形成する構成、嵌合面の端部を溶接する構成、あるいは、嵌合面にゴムリングを介在させる構成等を採用するとよい。
【0099】
環状部材35,35a,37とスリーブ保持部33とを一層強固に固定するには、互いの嵌合部分の係止機構を設けるようにするとよい。例えば、図7の構成のように、スリーブ保持部33が金属製であれば、図23に示すようにスリーブ保持部33の内周面に設けた段部を全周にあるいは部分的に塑性変形(符号33c)させて、環状部材37の突起部376の上面に当接するようにする。このようにすると、熱膨張等により環状部材37の嵌合状態が低下したとしても、その変形部33cにて環状部材37の移動が規制されるため環状部材が外れることがない。
【0100】
図4、図7、図10、図11に示す軸受機構(またはモータ部)では、抜止機構がシャフト31の固定端近傍に設けられるが、これらの軸受機構においても図12、図15、図19に示すようにシャフト31の自由端側に(換言すれば、軸受機構の内部に)抜止機構が設けられてもよい。
【0101】
上記実施の形態では、シャフト21がスリーブ保持部33の底面(またはスラストプレート)に当接することにより、シャフト21がスラスト方向に対して摺動支持されているが、シャフト21の自由端側の端面とスリーブ保持部33の底面(またはスラストプレート)との間に作用する流体動圧によりシャフト21がスラスト方向に対して非接触にて支持されてもよい。例えば、シャフト21の自由端側の端部に動圧溝を形成した鍔部を設けて流体動圧による非接触支持が実現されてもよい。
【0102】
モータ部ではシャフト31側の部材が固定され、スリーブ32側の部材が回転してもよい。その場合、インペラはスリーブ32側に形成される。また、シャフト31側の部材に電機子が設けられ、スリーブ32側の部材に界磁用磁石が設けられてもよい。
【0103】
ファン1はコンピュータ8以外の各種電子機器(例えば、オーディオビジュアル製品、プリンタ等)の筐体内に配置されてもよく、ファン1を有する電子機器では信頼性の向上を図ることができる。
【0104】
【発明の効果】
請求項1ないし11の発明では、潤滑流体の漏れを防止することができる。
【0105】
また、請求項1ないし5並びに請求項8の発明では、スリーブを適切に固定することができ、請求項6の発明では潤滑流体を充分に保持することができ、請求項7の発明では容易に閉塞部材を取り付けることができ、請求項9の発明では容易にシャフトの抜け止めを容易に実現することができる。
【0106】
請求項12ないし15の発明では、モータの信頼性を向上することができる。
【0107】
請求項16ないし19の発明では、モータを有する機器の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンピュータを示す斜視図である。
【図2】CPUを示す斜視図である。
【図3】ファンの外観を示す図である。
【図4】モータ部の縦断面図である。
【図5】軸受機構を拡大して示す図である。
【図6】軸受機構の横断面の一部を示す図である。
【図7】軸受機構の他の例を示す図である。
【図8】環状部材を示す底面図である。
【図9】環状部材を示す縦断面図である。
【図10】軸受機構のさらに他の例を示す図である。
【図11】軸受機構のさらに他の例を示す図である。
【図12】モータ部の他の例を示す図である。
【図13】軸受機構を拡大して示す図である。
【図14】モータ部のさらに他の例を示す図である。
【図15】軸受機構を拡大して示す図である。
【図16】軸受機構を組み立てる様子を示す図である。
【図17】軸受機構にオイルを充填する様子を示す図である。
【図18】モータ部を組み立てる様子を示す図である。
【図19】軸受機構の他の例を示す図である。
【図20】軸受機構を組み立てる様子を示す図である。
【図21】ディスク駆動装置を示す図である。
【図22】軸受機構のさらに他の例を示す図である。
【図23】軸受機構のさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ファン
2,2a,2b モータ
3,3a〜3e 軸受機構
8 コンピュータ
21 ロータ部
22 ステータ部
22a 内周部
31 シャフト
32 スリーブ
33 スリーブ保持部
33a 円筒部材
33a4 突起部
33b 閉塞部材
35,35a,37 環状部材
36 間隙
38 係止リング
39 シャフトハウジング
40 環状板
50 ディスク駆動装置
51 ハウジング
52 ディスク駆動用モータ
53 記録媒体
54 アクチュエータ部
55 アーム
56 ヘッド
81 筐体
211a 鍔部
212 界磁用磁石
213 インペラ
221 電機子
223 軸受ホルダ
312 溝部
324,325,334 面
331 当接面
331b 円筒部
331c,33a5,351a,352a,376b テーパ部
352 内側円筒部
392 外側円筒部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a bearing mechanism having a shaft and a sleeve, and more particularly to a bearing mechanism for a small motor provided in an electronic device.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a bearing for a motor used for a fan or a disk drive device mounted on various electronic devices, a dynamic pressure bearing that utilizes a dynamic pressure generated in a lubricating fluid such as oil interposed between a shaft and a sleeve has been used. Has been adopted. In a motor having a dynamic pressure bearing, high rotation accuracy, suppression of noise, and the like are realized.
[0003]
As a technique for fixing the sleeve in the dynamic pressure bearing, a sleeve is press-fitted into a cylindrical sleeve holding portion (also referred to as a sleeve housing) having a bottom and fixed. However, in today's demand for downsizing the motor, it is necessary to reduce the thickness of the sleeve, and the press-fitting may cause deformation of the inner peripheral surface (which becomes a bearing surface) of the sleeve, which may deteriorate the rotational accuracy of the motor. is there. In addition, the rotational accuracy of the motor becomes stricter year after year irrespective of the thickness of the sleeve, and there is an increasing demand for further reducing the amount of deformation of the sleeve.
[0004]
Therefore, as another method of fixing the sleeve, for example, in
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2000-352414 A
[Patent Document 2]
JP-A-11-252859 (see FIG. 2, FIG. 3, paragraph 0049)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in
[0007]
The present invention has been made in view of the above problems, and has as its object to appropriately fix a sleeve and prevent leakage of a lubricating fluid.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to
[0009]
The invention according to
[0010]
A third aspect of the present invention is the bearing mechanism according to the second aspect, wherein the annular member has a circumferential position for pressing an inner peripheral surface of the sleeve holding portion and a peripheral position for pressing an outer peripheral surface of the sleeve. The position above is different.
[0011]
The invention according to claim 4 is the bearing mechanism according to
[0012]
The invention according to claim 5 is a bearing mechanism, comprising: a shaft portion; and a support portion having one end inserted into the shaft portion and having a sleeve for supporting the shaft portion via a lubricating fluid. The portion of the shaft portion on the other end side of the sleeve is an annular portion centered on the shaft portion, and the annular portion is moved from the sleeve holding portion where the sleeve is inserted in the support portion. An independent annular member and abutting on the sleeve, a gap between the shaft portion and the annular member gradually increases toward the other end, and an interface of the lubricating fluid is formed at the gap. The sleeve holding portion has a surface in contact with the end face on the one end side of the sleeve, and the annular member presses the end face on the other end side of the sleeve.
[0013]
The invention according to claim 6 is a bearing mechanism, comprising: a shaft part; and a support part having one end inserted into the shaft part and having a sleeve for supporting the shaft part through a lubricating fluid, A portion of the shaft portion on the other end side of the sleeve is an annular portion centered on the shaft portion, and a gap between the shaft portion and the annular portion is located on the other end side. The annular portion has a cylindrical portion that gradually increases toward the other end, the interface of the lubricating fluid is formed in the gap, and the annular portion projects toward the other end.
[0014]
The invention according to claim 7 is a bearing mechanism, comprising: a shaft portion; and a support portion having one end inserted into the shaft portion and having a sleeve for supporting the shaft portion via a lubricating fluid. A portion having an annular portion centered on the shaft portion at the other end side of the shaft portion with respect to the sleeve, and a cylindrical member covering the outer periphery of the sleeve; and the one end of the cylindrical member welded to the cylindrical member. And a gap between the shaft portion and the annular portion gradually increases toward the other end, and an interface of the lubricating fluid is formed in the gap.
[0015]
The invention according to
[0016]
The invention according to claim 9 is the bearing mechanism according to
[0017]
The invention according to claim 10 is the bearing mechanism according to any one of
[0018]
According to an eleventh aspect of the present invention, in the bearing mechanism according to any one of the first to tenth aspects, at least one of an outer peripheral surface of the shaft portion and an inner peripheral surface of the sleeve is provided for generating dynamic pressure. A groove is formed.
[0019]
According to a twelfth aspect of the present invention, there is provided a motor having a bearing mechanism according to any one of the first to eleventh aspects, and a second member having a first member connected to the shaft portion connected to the support portion. And a driving mechanism for relatively rotating the shaft portion with respect to the member.
[0020]
According to a thirteenth aspect, in the motor according to the twelfth aspect, the armature of the drive mechanism is fixed to the support.
[0021]
According to a fourteenth aspect of the present invention, in the motor according to the twelfth aspect, the second member has a holding portion that holds the support portion.
[0022]
According to a fifteenth aspect of the present invention, there is provided a method of manufacturing the motor according to the fourteenth aspect, wherein the step of assembling the bearing mechanism, and the step of assembling the drive mechanism with respect to the first member and the second member. Attaching the first member to the shaft of the bearing mechanism, and connecting the second member to the support.
[0023]
According to a sixteenth aspect of the present invention, there is provided a fan, wherein the fan is provided on a rotation-side member of the first member and the second member. And an impeller.
[0024]
The invention according to claim 17 is the fan according to claim 16, wherein a fixed-side member of the first member and the second member is formed of metal.
[0025]
The invention according to claim 18 is a disk drive device, wherein a housing for accommodating a disk-shaped recording medium for recording information, and wherein the recording medium is fixed inside the housing and rotates the recording medium. 15. A motor according to any one of claims 14 to 14, and an access means for writing or reading information to or from the recording medium.
[0026]
An invention according to claim 19 is an electronic device, comprising: a housing; and the fan according to claim 16 or 17 disposed in the housing.
[0027]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is a perspective view showing a
[0028]
FIG. 2 is a perspective view showing the
[0029]
FIG. 3 is a view showing the appearance of the
[0030]
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of the
[0031]
Note that the
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
FIG. 5 is an enlarged view showing the vicinity of the
[0036]
Further, a contact surface 331a with which the
[0037]
On the inner peripheral surface of the
[0038]
To be precise, since the magnetic centers of the
[0039]
The shaft fastening portion of the
[0040]
The
[0041]
The outer peripheral surface of the
[0042]
Further, since the
[0043]
In the
[0044]
FIG. 6 is a view showing a part of the cross section of the
[0045]
When the
[0046]
As described above, in the
[0047]
FIG. 7 is a diagram showing another example of the configuration of the
[0048]
FIG. 8 is a bottom view showing the
[0049]
As shown in FIG. 7, the
[0050]
The
[0051]
As described above, in the bearing mechanism 3a, the
[0052]
When the
[0053]
Further, when the
[0054]
FIG. 10 is a view showing still another example of the configuration of the
[0055]
The
[0056]
As described above, in the
[0057]
FIG. 11 is a diagram showing still another example of the configuration of the
[0058]
In the
[0059]
As described above, in the
[0060]
In order to further stabilize the high-speed rotation of the
[0061]
FIG. 12 is a longitudinal sectional view showing a
[0062]
That is, the boss portion is small in the motor portion shown in FIGS. 4, 7, 10, and 11, but in the
[0063]
FIG. 13 is an enlarged view showing the vicinity of the
[0064]
The
[0065]
The
[0066]
As described above, in the
[0067]
FIG. 14 is a longitudinal sectional view showing a
[0068]
In the
[0069]
FIG. 15 is an enlarged view showing the vicinity of the
[0070]
The projection 351a is provided with an inner
[0071]
In the
[0072]
If there is a risk of oil seeping from the mating surface between the
[0073]
A
[0074]
When the
[0075]
By the way, if an adhesive is used for fixing the
[0076]
When the
[0077]
On the other hand, a first assembly including an
[0078]
As described above, in the
[0079]
FIG. 19 is a diagram showing still another example of the configuration of the
[0080]
The
[0081]
The disc-shaped
[0082]
The
[0083]
The upper end of the
[0084]
The
[0085]
When the
[0086]
Subsequent charging of oil and discharge of air in the
[0087]
As described above, in the
[0088]
In particular, since the projection 33a4 constituting the taper seal is formed of the same member as the portion that presses the
[0089]
Further, by welding the
[0090]
Next, a disk drive device having a motor will be described with reference to FIG. In the
[0091]
By using the motor unit having the fluid dynamic bearing mechanism described in the above embodiment as the
[0092]
As described above, the embodiments of the present invention have been described, but the present invention is not limited to the above embodiments, and various modifications are possible.
[0093]
In the bearing mechanism, grooves for generating dynamic pressure may be formed on the outer peripheral surface or the lower surface of the
[0094]
The bearing mechanism does not necessarily need to be an oil-impregnated porous metal body, may be a normal metal body, or need not be a dynamic pressure bearing that supports non-contact by fluid dynamic pressure. The bearing may be a sliding bearing that contacts and supports.
[0095]
The tapered portion does not necessarily need to be provided on the
[0096]
When both end surfaces of the
[0097]
The sleeve holding portion and the annular member need not necessarily be formed of resin, but may be formed of, for example, a relatively soft metal or the like.
[0098]
The oil is prevented from seeping into the fitting surface between the
[0099]
In order to further firmly fix the
[0100]
In the bearing mechanism (or the motor unit) shown in FIGS. 4, 7, 10, and 11, the retaining mechanism is provided near the fixed end of the
[0101]
In the above embodiment, the
[0102]
In the motor unit, the member on the
[0103]
The
[0104]
【The invention's effect】
According to the first to eleventh aspects, leakage of the lubricating fluid can be prevented.
[0105]
According to the first to fifth and eighth aspects of the present invention, the sleeve can be properly fixed, the lubricating fluid can be sufficiently retained in the sixth aspect of the invention, and the lubricating fluid can be easily maintained in the seventh aspect of the invention. A closing member can be attached, and in the invention of claim 9, the shaft can be easily prevented from coming off.
[0106]
According to the twelfth to fifteenth aspects, the reliability of the motor can be improved.
[0107]
According to the sixteenth to nineteenth aspects, the reliability of the device having the motor can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a computer.
FIG. 2 is a perspective view showing a CPU.
FIG. 3 is a diagram illustrating an appearance of a fan.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of a motor unit.
FIG. 5 is an enlarged view showing a bearing mechanism.
FIG. 6 is a view showing a part of a cross section of the bearing mechanism.
FIG. 7 is a view showing another example of the bearing mechanism.
FIG. 8 is a bottom view showing the annular member.
FIG. 9 is a longitudinal sectional view showing an annular member.
FIG. 10 is a view showing still another example of the bearing mechanism.
FIG. 11 is a view showing still another example of the bearing mechanism.
FIG. 12 is a diagram showing another example of the motor unit.
FIG. 13 is an enlarged view showing a bearing mechanism.
FIG. 14 is a diagram showing still another example of the motor unit.
FIG. 15 is an enlarged view showing a bearing mechanism.
FIG. 16 is a view showing a state where the bearing mechanism is assembled.
FIG. 17 is a view showing a state in which the bearing mechanism is filled with oil.
FIG. 18 is a diagram showing a manner of assembling a motor unit.
FIG. 19 is a view showing another example of the bearing mechanism.
FIG. 20 is a diagram showing a state where the bearing mechanism is assembled.
FIG. 21 is a diagram showing a disk drive device.
FIG. 22 is a view showing still another example of the bearing mechanism.
FIG. 23 is a view showing still another example of the bearing mechanism.
[Explanation of symbols]
1 fan
2,2a, 2b motor
3,3a-3e bearing mechanism
8 Computer
21 Rotor part
22 Stator section
22a Inner circumference
31 shaft
32 sleeve
33 Sleeve holding part
33a cylindrical member
33a4 Projection
33b closing member
35, 35a, 37 annular member
36 gap
38 Lock ring
39 Shaft housing
40 annular plate
50 Disk drive
51 Housing
52 Disk drive motor
53 Recording medium
54 Actuator section
55 arm
56 heads
81 Case
211a collar
212 Field magnet
213 Impeller
221 armature
223 Bearing holder
312 groove
324, 325, 334 faces
331 contact surface
331b cylindrical part
331c, 33a5, 351a, 352a, 376b Tapered portion
352 Inner cylindrical part
392 Outer cylindrical part
Claims (19)
シャフト部と、
前記シャフト部の一端が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブを有する支持部と、
を備え、
前記支持部の前記スリーブよりも前記シャフト部の他端側の部位が、前記シャフト部を中心とする環状部となっており、前記環状部が、前記支持部において前記スリーブが挿入されるスリーブ保持部から独立した環状部材であるとともに前記スリーブと当接し、
前記シャフト部と前記環状部材との間の間隙が、前記他端側に向かって漸次増大し、前記間隙にて前記潤滑流体の界面が形成され、
前記環状部材が、前記スリーブ保持部の外周面に嵌合されることを特徴とする軸受機構。A bearing mechanism,
Shaft part,
One end of the shaft portion is inserted, a support portion having a sleeve that supports the shaft portion via a lubricating fluid,
With
A portion of the support portion on the other end side of the shaft portion with respect to the sleeve is an annular portion centered on the shaft portion, and the annular portion is a sleeve holding portion in which the sleeve is inserted in the support portion. It is an annular member independent of the part and abuts the sleeve,
The gap between the shaft portion and the annular member gradually increases toward the other end, and the interface of the lubricating fluid is formed in the gap,
The bearing mechanism, wherein the annular member is fitted to an outer peripheral surface of the sleeve holding portion.
シャフト部と、
前記シャフト部の一端が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブを有する支持部と、
を備え、
前記支持部の前記スリーブよりも前記シャフト部の他端側の部位が、前記シャフト部を中心とする環状部となっており、前記環状部が、前記支持部において前記スリーブが挿入されるスリーブ保持部から独立した環状部材であるとともに前記スリーブと当接し、
前記シャフト部と前記環状部材との間の間隙が、前記他端側に向かって漸次増大し、前記間隙にて前記潤滑流体の界面が形成され、
前記環状部材が、前記スリーブ保持部の内周面と前記スリーブの外周面との間に嵌合されることを特徴とする軸受機構。A bearing mechanism,
Shaft part,
One end of the shaft portion is inserted, a support portion having a sleeve that supports the shaft portion via a lubricating fluid,
With
A portion of the support portion on the other end side of the shaft portion with respect to the sleeve is an annular portion centered on the shaft portion, and the annular portion is a sleeve holding portion in which the sleeve is inserted in the support portion. It is an annular member independent of the part and abuts the sleeve,
The gap between the shaft portion and the annular member gradually increases toward the other end, and the interface of the lubricating fluid is formed in the gap,
The bearing mechanism, wherein the annular member is fitted between an inner peripheral surface of the sleeve holding portion and an outer peripheral surface of the sleeve.
前記環状部材において前記スリーブ保持部の内周面を押圧する周上の位置と前記スリーブの外周面を押圧する周上の位置とが異なることを特徴とする軸受機構。The bearing mechanism according to claim 2, wherein
A bearing mechanism, wherein a position on the periphery of the annular member pressing the inner peripheral surface of the sleeve holding portion and a position on the periphery pressing the outer peripheral surface of the sleeve are different.
前記スリーブ保持部が前記スリーブの外周面を押圧することを特徴とする軸受機構。The bearing mechanism according to claim 2 or 3,
The bearing mechanism, wherein the sleeve holding portion presses an outer peripheral surface of the sleeve.
シャフト部と、
前記シャフト部の一端が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブを有する支持部と、
を備え、
前記支持部の前記スリーブよりも前記シャフト部の他端側の部位が、前記シャフト部を中心とする環状部となっており、前記環状部が、前記支持部において前記スリーブが挿入されるスリーブ保持部から独立した環状部材であるとともに前記スリーブと当接し、
前記シャフト部と前記環状部材との間の間隙が、前記他端側に向かって漸次増加し、前記間隙にて前記潤滑流体の界面が形成され、
前記スリーブ保持部が前記スリーブの前記一端側の端面に当接する面を有し、
前記環状部材が、前記スリーブの前記他端側の端面を押圧することを特徴とする軸受機構。A bearing mechanism,
Shaft part,
One end of the shaft portion is inserted, a support portion having a sleeve that supports the shaft portion via a lubricating fluid,
With
A portion of the support portion on the other end side of the shaft portion with respect to the sleeve is an annular portion centered on the shaft portion, and the annular portion is a sleeve holding portion in which the sleeve is inserted in the support portion. It is an annular member independent of the part and abuts the sleeve,
A gap between the shaft portion and the annular member gradually increases toward the other end, and an interface of the lubricating fluid is formed in the gap,
The sleeve holding portion has a surface in contact with the end surface on the one end side of the sleeve,
The bearing mechanism, wherein the annular member presses the end surface on the other end side of the sleeve.
シャフト部と、
前記シャフト部の一端が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブを有する支持部と、
を備え、
前記支持部の前記スリーブよりも前記シャフト部の他端側の部位が、前記シャフト部を中心とする環状部となっており、
前記シャフト部と前記環状部との間の間隙が、前記他端側に向かって漸次増大し、前記間隙にて前記潤滑流体の界面が形成され、
前記環状部が前記他端側に向かって突出する円筒部を有することを特徴とする軸受機構。A bearing mechanism,
Shaft part,
One end of the shaft portion is inserted, a support portion having a sleeve that supports the shaft portion via a lubricating fluid,
With
A portion of the support portion on the other end side of the shaft portion with respect to the sleeve is an annular portion centered on the shaft portion,
A gap between the shaft portion and the annular portion gradually increases toward the other end, and an interface of the lubricating fluid is formed in the gap,
A bearing mechanism, wherein the annular portion has a cylindrical portion protruding toward the other end.
シャフト部と、
前記シャフト部の一端が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブを有する支持部と、
を備え、
前記支持部が、
前記スリーブよりも前記シャフト部の他端側において前記シャフト部を中心とする環状部を有するとともに前記スリーブの外周を覆う円筒部材と、
前記円筒部材に溶着されて前記円筒部材の前記一端側を閉塞する閉塞部材と、を有し、
前記シャフト部と前記環状部との間の間隙が、前記他端側に向かって漸次増大し、前記間隙にて前記潤滑流体の界面が形成されることを特徴とする軸受機構。A bearing mechanism,
Shaft part,
One end of the shaft portion is inserted, a support portion having a sleeve that supports the shaft portion via a lubricating fluid,
With
The support portion,
A cylindrical member having an annular portion centered on the shaft portion on the other end side of the shaft portion than the sleeve and covering the outer periphery of the sleeve;
A closing member that is welded to the cylindrical member to close the one end side of the cylindrical member,
A bearing mechanism, wherein a gap between the shaft portion and the annular portion gradually increases toward the other end, and an interface of the lubricating fluid is formed in the gap.
シャフト部と、
前記シャフト部の一端が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブを有する支持部と、
を備え、
前記支持部が、
前記シャフト部を中心とする環状であって前記シャフト部の他端側の前記スリーブの端面に当接する環状部を有するとともに前記スリーブの外周を覆う円筒部材と、
前記円筒部材の前記一端側を閉塞するとともに前記スリーブの前記一端側の端面に当接する閉塞部材と、
を有し、
前記シャフト部と前記環状部との間の間隙が、前記他端側に向かって漸次増大し、前記間隙にて前記潤滑流体の界面が形成されることを特徴とする軸受機構。A bearing mechanism,
Shaft part,
One end of the shaft portion is inserted, a support portion having a sleeve that supports the shaft portion via a lubricating fluid,
With
The support portion,
A cylindrical member that has an annular shape centered on the shaft portion and has an annular portion that abuts on an end surface of the sleeve on the other end side of the shaft portion, and that covers an outer periphery of the sleeve;
A closing member that closes the one end side of the cylindrical member and abuts on the end surface of the one end side of the sleeve.
Has,
A bearing mechanism, wherein a gap between the shaft portion and the annular portion gradually increases toward the other end, and an interface of the lubricating fluid is formed in the gap.
前記シャフト部の前記一端側に設けられた抜止部材をさらに備えることを特徴とする軸受機構。The bearing mechanism according to claim 7 or 8,
The bearing mechanism further comprising a retaining member provided on the one end side of the shaft portion.
前記環状部が、前記間隙において前記他端側に向かって径が漸次増大するテーパ部を有することを特徴とする軸受機構。The bearing mechanism according to claim 1, wherein:
A bearing mechanism, wherein the annular portion has a tapered portion whose diameter gradually increases toward the other end in the gap.
前記シャフト部の外周面または前記スリーブの内周面の少なくともいずれか一方に動圧発生用の溝が形成されていることを特徴とする軸受機構。The bearing mechanism according to any one of claims 1 to 10, wherein
A bearing mechanism, wherein a groove for generating dynamic pressure is formed on at least one of an outer peripheral surface of the shaft portion and an inner peripheral surface of the sleeve.
請求項1ないし11のいずれかに記載の軸受機構と、
前記シャフト部に接続された第1の部材を前記支持部に接続された第2の部材に対して前記シャフト部を中心に相対的に回転させる駆動機構と、
を備えることを特徴とするモータ。A motor,
A bearing mechanism according to any one of claims 1 to 11,
A drive mechanism for rotating a first member connected to the shaft portion relative to a second member connected to the support portion about the shaft portion;
A motor comprising:
前記駆動機構の電機子が、前記支持部に固定されることを特徴とするモータ。The motor according to claim 12, wherein
An armature of the drive mechanism is fixed to the support.
前記第2の部材が、前記支持部を保持する保持部を有することを特徴とするモータ。The motor according to claim 12, wherein
The said 2nd member has a holding part holding the said support part, The motor characterized by the above-mentioned.
前記軸受機構を組み立てる工程と、
前記第1の部材および前記第2の部材に対して前記駆動機構を取り付ける工程と、
前記軸受機構のシャフトに前記第1の部材を接続し、前記支持部に前記第2の部材を接続する工程と、
を有することを特徴とするモータの製造方法。A method for manufacturing a motor according to claim 14,
Assembling the bearing mechanism;
Attaching the drive mechanism to the first member and the second member;
Connecting the first member to a shaft of the bearing mechanism, and connecting the second member to the support portion;
A method for manufacturing a motor, comprising:
請求項12ないし14のいずれかに記載のモータと、
前記第1の部材および前記第2の部材のうち、回転側の部材に設けられたインペラと、
を備えることを特徴とするファン。A fan,
A motor according to any one of claims 12 to 14,
An impeller provided on a rotation-side member of the first member and the second member;
A fan comprising:
前記第1の部材および前記第2の部材のうち、固定側の部材が金属により形成されることを特徴とするファン。17. The fan according to claim 16, wherein
A fan, wherein a fixed-side member of the first member and the second member is formed of metal.
情報を記録するディスク状の記録媒体を収容する筐体と、
前記筐体内部に固定されて、前記記録媒体を回転させる請求項12ないし14のいずれかに記載のモータと、
前記記録媒体に対する情報の書き込みまたは読み出しを行うアクセス手段と、を備えることを特徴とするディスク駆動装置。A disk drive,
A housing for accommodating a disk-shaped recording medium for recording information,
The motor according to any one of claims 12 to 14, which is fixed inside the housing and rotates the recording medium.
An access unit for writing or reading information on or from the recording medium.
筐体と、
前記筐体内に配置される請求項16または17に記載のファンと、
を備えることを特徴とする電子機器。An electronic device,
A housing;
The fan according to claim 16 or 17, wherein the fan is disposed in the housing.
An electronic device comprising:
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