JP2004262381A - 車載画像表示装置用の取付け具 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の前方視界を大きく確保できる車載画像表示装置用の取付け具を提供する。
【解決手段】ダッシュボード1の上面部に対する連結部2から車内内方側へ延出し、かつ、先端側が固形的な下向き屈曲形状6によりダッシュボード1の前面対向箇所へ上方から下向きに延出する支持アーム3を設け、この支持アーム3の先端側下向き延出部3aに画像表示装置4の装着部5を備えさせる。また、画像表示装置4をダッシュボード1の前面対向箇所に位置させる状態にある支持アーム3のうちダッシュボード上面部の上に位置するアーム中間部分の途中箇所をダッシュボード上面部に立脚した状態で下から受け止め支持する補助脚24を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車載テレビや車載ナビゲータなどの車載画像表示装置を自動車の車内に取付ける車載画像表示装置用の取付け具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の取付け具において、ダッシュボードの上面部に対する連結部から支持アームを車内内方側へ延出させて、この支持アームの先端側に画像表示装置を装着するアーム式の取付け具としては、ダッシュボードの上面部に対する連結部から伸縮及び上下揺動可能な2本の直線状支持アームを車内内方側へ延出させるとともに、画像表示装置を下から包持する上向きコの字状の装着部を、それら2本の直線状支持アームの先端部から前後揺動可能に垂設し、この上向きコの字状の装着部に対し画像表示装置を、その装置の最高部位が支持アームの最高部位よりも高位となる状態で装着するようにしたものがある(特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第3032979号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来のアーム式取付け具では、装着した画像表示装置を装着部の前後揺動により車内内方向きの縦姿勢にした状態でダッシュボードの前面対向箇所に位置させるようにして、2本の直線状支持アームをダッシュボードの上面部とほぼ平行になる最下降姿勢(すなわち、水平に近い姿勢)まで下方へ揺動させたとしても、装着部における画像表示装置の上部(すなわち、支持アームと同じ高さの部分及び支持アームよりも高位の部分)がダッシュボードの上面部よりも上方へ突出する状態になって、その突出部分が運転者の前方視界の妨げになる虞があった。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、アーム式取付け具の利点を活かしながら改良により上記問題を効果的に解消する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔1〕請求項1に係る発明は車載画像表示装置用の取付け具に係り、その特徴は、
ダッシュボードの上面部に対する連結部から車内内方側へ延出し、かつ、先端側が固形的な下向き屈曲形状によりダッシュボードの前面対向箇所へ上方から下向きに延出する支持アームを設け、この支持アームの先端側下向き延出部に画像表示装置の装着部を備えさせてある点にある。
【0007】
つまり、この構成によれば、直線状の支持アームを用いる従来のアーム式取付け具に比べ、装着部に装着した状態でダッシュボードの前面対向箇所に位置させる画像表示装置を、上記下向き屈曲形状(すなわち、支持アームの先端側が車内後方向きから下向きに屈曲する形状)による支持アーム先端側の下がり分だけ低位に支持することができて、その低位化によりダッシュボード上面部からの画像表示装置の上方への突出を抑止ないし回避することができ、これにより、従来のアーム式取付け具に比べ、画像表示装置が運転者の前方視界の妨げになることを効果的に抑止することができて、自動車の運転面で一層安全性の高い車載画像表示装置用の取付け具にすることができる。
【0008】
そしてまた、この構成では、支持アームの先端側における上記の下向き屈曲形状を固形的なものにするから、例えば、特開平5−201289号公報に示される如く、支持アームの先端側における下向き屈曲形状を兆番などの屈折自在な関節構造を用いて形成するに比べ、ダッシュボードの形状にかかわらず下向き屈曲形状をもって画像表示装置を一定高さだけ確実に低位化することができ、この点からも、自動車の運転面で一層安全性の高い車載画像表示装置用の取付け具にすることができる。
【0009】
しかも、上記構成によれば、ダッシュボードの上面部に対する連結部から支持アームを車内内方側に延出させて、その支持アームの先端側に画像表示装置を装着するから、画像表示装置をダッシュボードの前面部に埋め込む取付け形式に比べ画像表示装置の後付け装備が容易で、また、車内の床から支持用ポールを立設してその支持用ポールの上端部に画像表示装置を取付ける形式の取付け具に比べ、支持ポールが無くて車内空間を広く自由に使用でき、さらには、画像表示装置をエアコンの吹出口などに支持する形式の取付け具に比べ画像表示装置の支持強度も高く得られるといったアーム式取付け具の利点はそのまま活かすことができる。
【0010】
なお、請求項1に係る発明において、固形的な下向き屈曲形状とは、必ずしも形状変更が不能な下向き屈曲形状のみを意味するものではなく、例えば屈曲角度の変更や屈曲極率の変更などの形状変更操作と、下向き屈曲形状を変更後の形状に固形化する操作とが可能なものであってもよい。また、下向き延出部とは厳密な鉛直姿勢の延出部に限られるのではなく、概ね下向きの傾斜延出部であってもよい。
【0011】
請求項1に係る発明の実施において、支持アームは先端側を下向きに屈曲させた単一の棒状部材や板状部材、あるいは、先端側を下向きに屈曲させた棒状ないし板状の複数部材を並列的に配置して形成したものなど、どのような形成構造のものであってもよい。
【0012】
さらに、請求項1に係る発明の実施においては、次に列記する構成を選択的に採用するようにしてもよい。
【0013】
支持アームの車内内方側への延出長さを伸縮構造や継足構造などにより調整可能にし、これにより、ダッシュボードの形状の違いや使用者の要求などに対する対応性を高める。
【0014】
支持アームにおける先端側下向き延出部の下方への延出長さを伸縮構造や継足構造などにより調整可能にする、ないしは、支持アームの先端側下向き延出部に対して画像表示装置の装着部を高さ調整可能に装備し、これにより、ダッシュボードの形状の違いや使用者の要求などに対する対応性を高める。
【0015】
画像表示装置の装着部を支持アームに対して縦軸芯周りで回動可能にする、ないしは、支持アームの先端側下向き延出部を支持アーム本体側に対して縦軸芯周りで回動可能にし、これにより、使用者の要求などに応じて画像表示装置の向きを縦軸芯周りでの回動により調整できるようにする。
【0016】
画像表示装置装着部の背面を直接ないしクッション材等を介してダッシュボードの前面部に当接させる構成にし、これにより、画像表示装置の支持強度を一層高める。
【0017】
〔2〕請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記装着部に装着してダッシュボードの前面対向箇所に位置させた画像表示装置の最高部位が前記支持アームの最高部位よりも低位になる構造にしてある点にある。
【0018】
つまり、アーム式取付け具の場合、ダッシュボードの上面部の上に支持アームが存在することから、請求項1に係る発明の実施において上記の如く画像表示装置の最高部位が支持アームの最高部位よりも低くなる構造にすれば、画像表示装置の最高部位が支持アームの最高部位よりも高くなるものに比べ、運転者の前方視界を一層大きく確保することができ、自動車の運転面での安全性を一層高めることができる。
【0019】
なお、請求項2に係る発明の実施においては、装着部に装着してダッシュボードの前面対向箇所に位置させた画像表示装置の最高部位がダッシュボードの上面部よりも低位になる構造にするのがさらに望ましい。
【0020】
〔3〕請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記支持アームの先端側下向き延出部を、その上部の左右横向き軸芯周りで前記連結部の側の支持アーム本体部に対して揺動姿勢変更可能にしてある点にある。
【0021】
つまり、この構成によれば、ダッシュボード前面部の傾斜角度の違いなどに対し、上記の揺動姿勢変更により対応して、装着の画像表示装置を適切な状態でダッシュボードの前面対向箇所に位置させることができ、また、使用者の要求に応じて上記の揺動姿勢変更により画像表示装置の向きを調整するといったことも可能になり、これらの点で汎用性や実用性の一層高い取付け具にすることができる。
【0022】
〔4〕請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記支持アームを前記連結部に対してアーム長手方向に位置変更可能に取り付けてある点にある。
【0023】
つまり、この構成よれば、ダッシュボード上面部における連結部の取付けに適した箇所と、ダッシュボード前面対向箇所における画像表示装置の設置に適した箇所との車内前後方向における離間寸法(換言すれば、支持アームの車内内方側への連結部からの最適延出長さ)が、車種によるダッシュボード形状の違いや使用者の要求などによって種々異なることに対し、上記の位置変更により対応して、連結部をその取付けに適した箇所でダッシュボード上面部に取付けながら、画像表示装置をダッシュボード前面対向箇所における最適位置に位置させることができ、この点で汎用性や実用性の一層高い取付け具にすることができる。
【0024】
〔5〕請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記支持アームを前記連結部よりも先端側においてアーム長さの調整が可能な構造にしてある点にある。
【0025】
つまり、この構成によれば、請求項4に係る発明と同様、ダッシュボード上面部における連結部の取付けに適した箇所と、ダッシュボード前面対向箇所における画像表示装置の設置に適した箇所との車内前後方向における離間寸法(すなわち、支持アームの車内内方側への連結部からの最適延出長さ)が、車種によるダッシュボード形状の違いや使用者の要求などによって種々異なることに対し、上記のアーム長さ調整により対応して、連結部をその取付けに適した箇所でダッシュボード上面部に取付けながら、画像表示装置をダッシュボード前面対向箇所における最適位置に位置させることができ、この点で汎用性や実用性の一層高い取付け具にすることができる。
【0026】
そしてまた、この構成であれば、上記離間寸法(最適延出長さ)が小さいときには、支持アームの長さそのものを小さくできるから、取付け具全体をコンパクトにすることができ、この点、車内装備面でも優れた取付け具にすることができる。
【0027】
なお、請求項4に係る発明と請求項5に係る発明とを併行実施して、支持アームを連結部に対してアーム長手方向に位置変更可能にするとともに、その支持アームを連結部よりも先端側においてアーム長さの調整が可能な構造にすれば、上記の如く取付け具を極力コンパクトにして車内装備性を高く確保しながらも、前記離間寸法(最適延出長さ)の大きな異なりに対応することができて、汎用性や実用性をさらに高めることができる。
【0028】
〔6〕請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
画像表示装置を前記装着部に装着してダッシュボードの前面対向箇所に位置させた状態において、ダッシュボード前面部とそれに対向する前記装着部の背面との間、又は、ダッシュボード前面部とそれに対向する画像表示装置の背面との間に介在させるクッション材を設けてある点にある。
【0029】
つまり、この構成によれば、画像表示装置を装着部に装着してダッシュボードの前面対向箇所に位置させた状態で、その装着部の背面又は画像表示装置の背面を上記クッション材を介してダッシュボードの前面部に当接させるから、画像表示装置を単に支持アームのみにより中空の吊り下げ状態に支持するのに比べ、画像表示装置の支持強度を一層高めることができる。
【0030】
また、装着部の背面や画像表示装置の背面をダッシュボードの前面部に直接に当接させる場合では、その当接部において走行振動などによるビビリ音が発生し易くなるが、クッション材を介しての当接であるから、当接部でのビビリ音の発生も効果的に防止でき、これらの点で車内における画像表示装置の支持性に一層優れた取付け具にすることができる。
【0031】
なお、請求項6に係る発明を請求項4又は5に係る発明と併行実施すれば、ダッシュボード上面部に取付けた連結部からの支持アームの車内内方側への延出長さの調整(すなわち、連結部に対するアーム長手方向での支持アームの位置変更や連結部よりも先端側での支持アームのアーム長さの調整)により、装着部の背面や画像表示装置の背面をダッシュボード前面部に対しクッション材の介在状態で適切かつ確実に当接させることができ、これにより、画像表示装置に対する支持性をさらに効果的に高めることができる。
【0032】
請求項6に係る発明の実施において、上記クッション材は装着部の背面や画像表示装置の背面に対して取り付ける形態、あるいは逆に、ダッシュボード前面部に対して取り付ける形態のいずれを採用してもよい。
【0033】
〔7〕請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか1項に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記連結部をダッシュボード上面部に連結した状態において、前記装着部に装着した画像表示装置をダッシュボードの前面対向箇所に位置させるアーム使用状態と、前記装着部に装着した画像表示装置をダッシュボード上方の退避位置に位置させるアーム引退状態とに、前記支持アームを切り換え可能にしてある点にある。
【0034】
つまり、この構成によれば、ダッシュボードの前面対向箇所に位置させる画像表示装置により覆い隠される箇所にダッシュボード上の各種操作具がある場合において、それら操作具の操作が必要なときには、支持アームを上記のアーム使用状態からアーム引退状態に切り換えて画像表示装置を装着部とともに上記退避位置に退避させることで、画像表示装置を支障とすることなく、それら操作具を操作することができ、この点で実用性の一層高い取付け具にすることができる。
【0035】
〔8〕請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記支持アームをその基端側の左右横向き軸芯周りで前記連結部に対して揺動可能にし、その基端側左右横向き軸芯周りでの揺動により前記支持アームを前倒姿勢の前記アーム使用状態と立姿勢の前記アーム引退状態とに切り換える構造にしてある点にある。
【0036】
つまり、この構成によれば、支持アームの先端側下向き屈曲形状により低位化した状態でダッシュボードの前面対向箇所に位置させてある画像表示装置を、上記前倒姿勢から立姿勢への支持アームの上昇揺動(すなわち、アーム基端側の左右横向き軸芯周りでの支持アームの上昇揺動)により、他物との干渉を回避した状態で装着部とともに円滑に上方へ退避移動させることができ、これにより、前述した操作具の操作を一層簡便にすることができる。
【0037】
〔9〕請求項9に係る発明は、請求項8に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記支持アームを立姿勢にした際、前記支持アームの先端側下向き延出部をその上部の左右横向き軸芯周りで前記連結部の側の支持アーム本体部に対し揺動姿勢変更させることにより、前記支持アームにおける先端側下向き屈曲形状の内方側に前記装着部を侵入させる状態にして前記支持アームの先端側下向き延出部を下向き姿勢に保つことが可能な構造にしてある点にある。
【0038】
つまり、この構成によれば、支持アームを立姿勢して画像表示装置を装着部とともにダッシュボード上方の退避位置に退避させた際、支持アームにおける先端側下向き屈曲形状の内方側に装着部を侵入させる状態にして支持アームの先端側下向き延出部を下向き姿勢に保ち得ることで、その退避位置において画像表示装置を立姿勢の支持アームに極力近づけた状態の縦姿勢にする(換言すれば、画像表示装置の重心を立姿勢の支持アームに極力近づけた状態にする)ことができ、これにより、支持アームを立姿勢して画像表示装置を装着部とともにダッシュボード上方の退避位置に退避させた状態の保持を容易にすることができる。
【0039】
なお、請求項9に係る発明の実施において請求項3に係る発明を併せ実施する場合には、請求項3に係る発明で言う先端側下向き延出部の揺動姿勢変更により、請求項9に係る発明で言う支持アームを立姿勢にした際の先端側下向き延出部の揺動姿勢変更を行うようにすればよい。
【0040】
〔10〕請求項10に係る発明は、請求項8又は9に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記支持アームを前倒姿勢から立姿勢へ切り換えるに伴い保持作用状態に切り換わって前記支持アームを立姿勢に保持する立姿勢保持手段を設けてある点にある。
【0041】
つまり、この構成によれば、支持アームを前倒姿勢から立姿勢に切り換えるに伴い立姿勢保持手段が保持作用状態に切り換わって支持アームが立姿勢に保持されるから、支持アームの立姿勢への切り換えとは別に立姿勢の支持アームに対する保持操作を行う必要がなく、このことから、前述した操作具の操作をさらに簡便にすることができる。
【0042】
〔11〕請求項11に係る発明は、請求項10に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記立姿勢保持手段は、前倒姿勢から立姿勢への切り換えに伴い前記支持アームの降下を許して、その降下により支持アーム側の係合部を前記連結部に装備の固定側被係合部に係合させることで前記支持アームを立姿勢に保持する構造にしてある点にある。
【0043】
つまり、この構成によれば、支持アームの立姿勢への切り換えにおいて支持アームの降下により支持アーム側の係合部と連結部に装備の固定側被係合部とを係合させるから、その係合状態を立姿勢の支持アームにかかる画像表示装置の重量を利用して安定的に保持することができ、これにより、支持アームを立姿勢に保持する為のバネ等の専用付勢手段の付加装備を不要にすることができて、取付け具の製作を容易にするとともにコストを安価にすることができる。
【0044】
〔12〕請求項12に係る発明は、請求項11に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記立姿勢保持手段は、左右横向き姿勢のピン具により前記支持アームをその基端側の左右横向き軸芯周りで前記連結部に対し揺動自在に連結するとともに、そのピン具に対する支持アーム側のピン孔を前記支持アームが立姿勢にあるときに縦姿勢となる長孔にすることで、前倒姿勢から立姿勢への切り換えに伴う前記支持アームの降下を許す構造にしてある点にある。
【0045】
つまり、この構成では、支持アームが前倒姿勢にあるときピン孔としての上記長孔が横姿勢にあることに対し、その横姿勢の長孔における支持アーム基端側寄りの部分にピン具を位置させた状態から支持アームを立姿勢にするようにすれば、それに伴いピン孔としての長孔が横姿勢から縦姿勢になることで、立姿勢の支持アームとピン具との上下方向での相対移動が可能な状態になり、このことで、前倒姿勢から立姿勢への切り換えに伴う支持アームの降下が許され、その降下により支持アーム側の係合部が連結部に装備の固定側被係合部に係合する。
【0046】
そして、この構成によれば、支持アームを立姿勢にして画像表示装置を装着部とともにダッシュボード上方の退避位置に退避させた状態において、支持アーム側の係合部と固定側被係合部とが係合することに加え、長孔が縦姿勢となって長孔とピン具との係合により支持アームの倒伏が阻止されることで、支持アームの立姿勢保持が一層確実になる。
【0047】
〔13〕請求項13に係る発明は、請求項8又は9に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記支持アームを摩擦抵抗に抗して前倒姿勢から立姿勢へ切り換えた状態において、その摩擦抵抗により前記支持アームを立姿勢に保持する構造にしてある点にある。
【0048】
つまり、この構成によれば、支持アームを摩擦抵抗に抗して前倒姿勢から立姿勢に切り換え操作するだけで、その摩擦抵抗により支持アームが立姿勢に保持されるから、支持アームの立姿勢への切り換えとは別に立姿勢の支持アームに対する保持操作を行う必要がなく、このことから、前述した操作具の操作をさらに簡便にすることができる。
【0049】
なお、請求項13に係る発明の実施において、上記摩擦抵抗を付与する構造については、支持アームをその基端側の左右横向き軸芯周りで連結部に対し揺動可能に連結する枢支構造部において、支持アームの枢支部分に対する挟圧により支持アームの揺動に摩擦抵抗を付与する構造を一例として挙げることができる。
【0050】
〔14〕請求項14に係る発明は、請求項1〜13のいずれか1項に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
画像表示装置をダッシュボードの前面対向箇所に位置させる状態にある前記支持アームのうちダッシュボード上面部の上に位置するアーム中間部分の途中箇所をダッシュボード上面部に立脚した状態で下から受け止め支持する補助脚を設けてある点にある。
【0051】
つまり、車種によってはダッシュボード上面部の前縁を土手状の膨縁にした自動車や、ダッシュボード上面部が全体的に車内内方側への前下がり傾斜姿勢でダッシュボード前面部に連なる自動車も多いが、この膨縁の有無や膨縁の高さの違いにかかわらず、また、ダッシュボード上面部の全体的な前下がり傾斜姿勢にかかわらず、支持アームを車内内方側へ適切に延出させるには、支持アームをダッシュボードの上面部からある程度上方へ離間させた状態(更に言えば、ダッシュボード上面部の膨縁や前下がり傾斜面よりも上方に浮かせた状態)で車内内方側へ延出させる必要がある。そして、このようにダッシュボードの上面部から浮かせた状態で車内内方側へ延出させる支持アームを十分な支持強度をもって支持するには、ダッシュボードの上面部に対する連結部を強大にする必要があるが、連結部が大きくなると、そのことで車種によっては取付け具の装着が難しくなる問題も生じる。
【0052】
この問題に対し、上記構成によれば、ダッシュボードの上面部から浮かせた状態で車内内方側へ延出させる支持アームを補助脚を支点とする状態で補助脚と連結部とにより十分な強度で支持しながらも、補助脚及び連結部の夫々を小さなもので済ませることができ、また、ダッシュボードの形状によって補助脚の装備位置を調整するといったことも容易に行うことができ、このことにより、取付け具を適切に装着できる適合車種を大幅に拡大することができる。
【0053】
なお、請求項14に係る発明の実施において、補助脚は支持アームに対してのみ固定する形態、ダッシュボード上面部に対してのみ固定する形態、支持アームとダッシュボード上面部との両方に対して固定する形態のいずれを採用してもよいが、支持アームをアーム使用状態とアーム引退状態とに切り換え可能にする請求項7に係る発明を併せ実施する場合には、補助脚を支持アームに対してのみ固定する形態、あるいは、ダッシュボード上面部に対してのみ固定する形態のいずれか一方を採用する。
【0054】
〔15〕請求項15に係る発明は、請求項14に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記補助脚を、その高さ寸法の調整が可能な構造にしてある点にある。
【0055】
つまり、この構成によれば、前述の如く支持アームをダッシュボード上面部から浮かせた状態で車内内方側に延出させることにおいて、車種によるダッシュボード形状の違いに対し、上記補助脚の高さ寸法の調整(略言すれば、支持アームの浮かせ高さの調整)により一層きめ細かに対応することができて、ダッシュボード形状の違い(特にダッシュボード上面部の前下がり傾斜角度の違い)にかかわらず、支持アームを良好な浮かせ状態で車内内方側へ延出させることができ、これにより、取付け具を適切に装着できる適合車種をさらに大幅に拡大することができる。
【0056】
〔16〕請求項16に係る発明は、請求項15に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記補助脚を、前記支持アームを受け止めるアーム受け部材と、そのアーム受け部材に連結してアーム受け部材とダッシュボード上面部との間に介在させる脚部材との分割構造にし、
この脚部材として高さ寸法の異なる複数種の脚部材を前記アーム受け部材に対し選択的に連結する構造にしてある点にある。
【0057】
つまり、この構成によれば、上記アーム受け部材に連結してアーム受け部材とダッシュボード上面部との間に介在させる脚部材を、準備した高さ寸法の異なる複数種の脚部材の中から選択することで、また場合によっては、脚部材を用いずにアーム受け部材だけを補助脚として用いることで、補助脚の高さ寸法をダッシュボード形状に応じた高さ寸法(すなわち、支持アームの必要浮かせ高さに応じた高さ寸法)に調整することができる。
【0058】
そして、この構成によれば、アーム受け部材に対して連結可能な複数種の脚部材を準備しておくだけで済むから、例えば、伸縮機構の採用などにより補助脚を高さ調整可能にするに比べ、補助脚を含む取付け具全体としての製作を容易にするとともにコストを安価にすることができる。
【0059】
なお、請求項16に係る発明の実施においては、補助脚を、支持アームを受け止めるアーム受け部材と、ダッシュボード上面部に載置する台部材と、それらアーム受け部材と台部材との間に介在させる脚部材との3分割構造にして、高さ寸法の異なる複数種の脚部材をアーム受け部材と台部材との間に対し選択的に連結状態で介在させる構成を採用してもよく、この3分割構造によれば、補助脚をダッシュボード上面部に固定する形態を採る場合、ダッシュボード上面部に対する固定手段を台部材に備えさせるだけで済む。
【0060】
〔17〕請求項17に係る発明は、請求項16に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
高さ寸法の異なる複数種の前記脚部材の夫々を、前記アーム受け部材に対する直接連結と前記脚部材どうしの連結との両方が選択的に可能な構造にしてある点にある。
【0061】
つまり、この構成によれば、複数種の脚部材の中から1つの脚部材を選択使用する形態のみならず、高さ寸法の異なる複数種の脚部材の中から複数の脚部材を選択して、それら選択した複数の脚部材を相互連結した状態でアーム受け部材に連結することにより補助脚の高さ寸法を調整するといった形態も採ることができ、これにより、準備しておく脚部材の種数を少なくしてコストを安価にしながらも、ダッシュボード形状の違いに対する対応性を高く確保して適合車種を効果的に拡大することができる。
【0062】
なお、請求項17に係る発明の実施において、前述の3分割構造(アーム受け部材と脚部材と台部材との3分割構造)を採用する場合には、高さ寸法の異なる複数種の脚部材の夫々を、アーム受け部材に対する直接連結と、台部材に対する直接連結と、脚部材どうしの連結との三者が選択的に可能な構造にしておけばよい。
【0063】
〔18〕請求項18に係る発明は、請求項14〜17に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記補助脚を、受け止め状態にある前記支持アームと成す角度の調整が可能な構造にしてある点にある。
【0064】
つまり、この構成によれば、車種によるダッシュボード形状の違いなどによって、ダッシュボード上面部に立脚させた補助脚の姿勢が異なるものになることに対し、上記の角度調整により対応して、補助脚をダッシュボード上面部に適切に立脚させながら、補助脚を支持アームに対し適切に支持機能させることができ、これにより、取付け具を適切に装着できる適合車種を一層効果的に拡大することができる。
【0065】
なお、請求項18に係る発明の実施において、支持アームと成す角度の調整を可能にする具体的な構造例としては、補助脚を相対揺動が可能な状態で支持アームに係合ないし連結する構造や、補助脚の支持アームに対する受け止め部を補助脚の本体部に対し相対揺動可能に連結する構造などを挙げることができる。
【0066】
請求項18に係る発明の実施において、補助脚を支持アームに対する受け止め部の近傍を通る左右横向き軸芯周りにおいて支持アームと成す角度の調整が可能な構造にすれば、車種によるダッシュボード上面部の前下がり傾斜角度の違いに対し良好に対応し得るが、上記角度調整を可能にする方向は、左右横向き軸芯周りの方向に限られるものではなく、また、特定の一方向又は複数方向のいずれであってもよい。
【0067】
また、請求項18に係る発明の実施において、前記した請求項15に係る発明(補助脚の高さ寸法調整)を併行実施すれば、上記の角度調整に伴って補助脚の最適高さ寸法が変化することに対応することができ、その点で、汎用性や実用性を一層高めることができる。
【0068】
〔19〕請求項19に係る発明は、請求項14〜18のいずれか1項に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記補助脚と前記支持アームとのアーム長手方向での相対位置調整が可能な構造にしてある点にある。
【0069】
つまり、この構成によれば、車種によるダッシュボード形状の違いなどに応じ、上記の相対位置調整により補助脚の立脚箇所を選択して、補助脚をダッシュボード上面部における適切な箇所に立脚させることができ、これにより、取付け具を適切に装着できる適合車種を一層効果的に拡大することができる。
【0070】
また、請求項19に係る発明の実施において、前記した請求項15に係る発明(補助脚の高さ寸法調整)を併行実施すれば、上記の相対位置調整に伴って補助脚の最適高さ寸法が変化することに対応することができ、その点で、汎用性や実用性を一層高めることができる。
【0071】
〔20〕請求項20に係る発明は、請求項14〜19のいずれか1項に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
ダッシュボード上面部に固定する前記補助脚を前倒姿勢の前記支持アームに対して、その支持アームの立姿勢への姿勢変更を阻止する状態に係合させる係合構造を設け、
この係合構造を、特定の解除操作により前記支持アームと前記補助脚との係合を解除して前記支持アームの立姿勢への姿勢変更を許す構成にしてある点にある。
【0072】
つまり、この構成によれば、支持アームを前倒姿勢にして画像表示装置をダッシュボードの前面対向箇所に位置させている状態では、上記係合構造による補助脚と支持アームとの係合により支持アームの立姿勢への姿勢変更が阻止され、これにより、走行振動などによる支持アームの浮き上がりが防止されて画像表示装置がダッシュボードの前面対向箇所に安定的に保持される。
【0073】
そして、支持アームを前倒姿勢から立姿勢にして画像表示装置を装着部とともにダッシュボード上方の退避位置に退避させる際には、上記特定の解除操作により補助脚と支持アームとの係合を解除することで、支持アームの立姿勢への姿勢変更が可能になる。
【0074】
すなわち、上記構成によれば、支持アームを立姿勢にして画像表示装置をダッシュボード上方に退避させる機能を備えさせながらも、補助脚を単に支持アームの受け止め支持に用いるのみならず、支持アームの浮き上がり防止にも利用した状態で、画像表示装置をダッシュボードの前面対向箇所に一層安定的に保持することができる。
【0075】
〔21〕請求項21に係る発明は、請求項20に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記支持アームを前倒姿勢において前後移動が可能な構造にするのに対し、
前倒姿勢の前記支持アームを前後移動可能範囲内における特定の移動位置に位置させたときに前記支持アームと前記補助脚との係合を解除する係合解除部を前記係合構造に設けてある点にある。
【0076】
つまり、この構成によれば、前記の特定解除操作として、支持アームをその前後移動操作により上記の特定移動位置に位置させることで、上記の係合解除部において補助脚と支持アームとの係合が解除され、これにより、支持アームの立ち姿勢への姿勢変更が可能になる。
【0077】
すなわち、このように支持アームを解除操作具に利用した状態で、支持アームの前後移動をもって補助脚と支持アームとの係合を解除する構成にすることにより、例えば、専用の解除操作具を操作して補助脚と支持アームとの係合を解除する構成に比べ、少なくとも専用の解除操作具が不要になる分、取付け具の構成を簡素化することができて、取付け具の製作を容易にするとともに、コストを低減することができる。
【0078】
そして特に、前記した請求項4,5又は12のいずれかに係る発明(アーム長手方向での支持アームの位置変更、支持アームの長さ調整、長穴を融通とする支持アームの前後移動)を併行実施する場合には、それら発明の実施で支持アームを前後移動可能なものにすることを利用して、上記支持アームの前後移動による係合解除を実現することができて、その利用により一層効果的な構成の簡素化が可能になる。
【0079】
なお、請求項21に係る発明の実施において、補助脚と支持アームとの係合を解除する上記特定移動位置は1箇所に限られるものではなく、複数箇所設けるようにしてもよい。
【0080】
〔22〕請求項22に係る発明は、請求項20に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記支持アームを前倒姿勢において前後移動が可能な構造にするのに対し、
前記係合構造を、前記支持アームの両側部夫々に形成したアーム長手方向に延びる係合溝と、前記補助脚の上端部において前記支持アームを両側部から弾性的に挟圧する状態で前記係合溝に係合する一対のピン状突起とで構成してある点にある。
【0081】
つまり、この構成では、上記係合溝に対する上記ピン状突起の係合により支持アームの立姿勢への姿勢変更を阻止するが、ピン状突起を支持アームの両側部に対する弾性的な挟圧状態で係合溝に係合させるから、その挟圧力やピン状突起の形状を適当に設定しておけば、前倒姿勢にある支持アームを単に起こし操作することだけでピン状突起を係合溝から離脱(すなわち係合解除)させて支持アームを立姿勢に姿勢変更することができ、これにより、補助脚と支持アームとの係合の解除操作を伴う支持アームの立姿勢への姿勢変更操作を一層簡略にして、前述したダッシュボード上操作具の操作を一層簡便にすることができ、また、前述の請求項21に係る発明と同様、専用の解除操作具を不要にして取付け具の構成も簡素化することができる。
【0082】
そして特に、上記構成によれば、係合溝とそれに対して係合状態にあるピン状突起とのアーム長手方向での相対摺動により、前倒姿勢にある支持アームと補助脚とのアーム長手方向での相対移動を許容でき、また、その相対摺動によりピン状突起がアーム長手方向で係合溝のいずれの箇所に係合している状態においても上記の如く支持アームに対する単なる起こし操作だけで補助脚と支持アームとの係合を解除できることから、前記した請求項4,5又は19に係る発明(アーム長手方向での支持アームの位置変更、支持アームの長さ調整、アーム長手方向での補助脚と支持アームとの相対位置調整)と請求項20に係る発明(補助脚と支持アームとの係合の解除)との併行実施において極めて好適な構成となる。
【0083】
また同様に、上記構成によれば、係合溝に対して係合状態にあるピン状突起を支点にした左右横向き軸芯周りでの補助脚と支持アームとの相対回転も可能にし得ることから、前記した請求項18に係る発明(補助脚と支持アームとの成す角度の調整)と請求項20に係る発明(補助脚と支持アームとの係合の解除)との併行実施においても極めて好適な構成となる。
【0084】
〔23〕請求項23に係る発明は、請求項22に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
上向き「コ」の字形状で、その上向き「コ」の字形状における両立片部の上部を前記支持アームの両側部における前記係合溝に係合させることにより、前記支持アームに対して下方から嵌着的に取付けるコード保持具を設け、
画像表示装置に対する接続コードを前記コード保持具に抱えさせた状態で、そのコード保持具を前記支持アームに取付けることにより、前記接続コードを前記支持アームに保持させる構造にしてある点にある。
【0085】
つまり、この構成によれば、装着部に装着した画像表示装置に対する各種の接続コードを上記コード保持具により支持アームに保持させることで、その接続コードを支持アームに沿わせて体裁良く、また、他物の邪魔にならない状態に支持することができ、そしてまた、係合溝の存在範囲において支持アームに対するコード保持具の取付け位置をアーム長手方向で選択することができて、その取付け位置の選択により接続コードの支持状態を周囲の状態に応じ調整することもできる。
【0086】
しかも、補助脚に対する係合溝を利用してコード保持具を支持アームに取付けるから、取付け具の全体構成も簡素化することができて、製作を容易にするとともにコストも安価にすることができる。
【0087】
なお、請求項23に係る発明の実施においては、複数のコード保持具を支持アームに取付けて、それら複数のコード保持具により一連の接続コードを支持アームに沿わせる状態に支持するようにしてもよい。
【0088】
〔24〕請求項24に係る発明は、請求項23に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記補助脚における支持アーム受け止め部を前記コード保持具に兼用する構造にしてある点にある。
【0089】
つまり、この構成によれば、補助脚の支持アーム受け止め部(すなわち、請求項16に係る発明を併行実施する場合では前記アーム受け部材)を前記コード保持具に兼用することで、取付け具全体としての部材点数を少なくすることができ、これにより、コード保持具を備える取付け具の全体構成を一層簡素化することができて、製作を一層容易にするとともにコストも一層安価にすることができる。
【0090】
なお、請求項24に係る発明の実施においては、コード保持具を兼ねる補助脚と専用のコード保持具との両方を用いて画像表示装置に対する接続コードを支持アームに支持するようにしてもよい。
【0091】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1,図2及び図6は車載ナビゲータや車載テレビなどを自動車の車内に取付ける車載画像表示装置用の取付け具を示し、この取付け具は、ダッシュボード1の上面部に対し両面テープなどの適当な接着手段をもって取付ける連結部2と、この連結部2から車内内方側に延出させる支持アーム3とを備え、支持アーム3の先端部には画像表示装置4の装着部5を備えさせてある。
【0092】
支持アーム3は連結部2からほぼ水平姿勢で車内内方側に延出して、先端側が弧状の下向き屈曲形状6によりダッシュボード1の前面対向箇所へ上方から下向きに延出する構造にしてあり、これにより、装着部5に装着した画像表示装置4を車内内方向きの縦姿勢で、また、その最高部位が支持アーム3の最高部位よりも低位になる状態でダッシュボード1の前面対向箇所に保持する。
【0093】
支持アーム3の基端部は左右幅を小さくして連結部2における一対の立上部2aの間に位置させた状態で左右横向きのボルト7(ピン具の一例)によりそれら立上部2aに対し枢支連結してあり、これにより、連結部2から車内内方側に延出して画像表示装置4を装着部5とともにダッシュボード1の前面対向箇所に位置させる前倒姿勢と、図3に示す如く連結部2の上に立って画像表示装置4を装着部5とともにダッシュボード上方の退避位置に位置させる立姿勢とに、支持アーム3を基端側の左右横向き軸芯x1周りで揺動姿勢変更する。
【0094】
また、支持アーム3の先端側下向き延出部3aは、弧状下向き屈曲形状6の先端部に対し左右横向きのノブ付きボルト9により枢支連結して、左右横向き軸芯x2周りで支持アーム本体部3bに対し揺動姿勢変更可能にしてあり、ノブ付きボルト9を緩めることにより左右横向き軸芯x2周りでの揺動を許して先端側下向き延出部3aを支持アーム本体部3bに対し姿勢変更させ、ノブ付きボルト9を締め込むことにより支持アーム本体部3bに対する先端側下向き延出部3aの姿勢を固定する。
【0095】
そしてまた、支持アーム3の先端側下向き延出部3aは、その下半部を縦姿勢の丸棒状材10で形成し、画像表示装置4の装着部5は、その上端部に設けたクランプ部11を上記丸棒状材10に対し締め付け連結することで、支持アーム3の先端側下向き延出部3aに取付けてあり、クランプ部11の締め付けボルト11aを緩めて丸棒状材10に対するクランプ部11の摺接回転を許することにより、画像表示装置4を装着部5とともに丸棒状材10の中心軸芯x3周りで回動させて姿勢変更できるようにしてある。
【0096】
装着部5は、支持アーム3の先端側下向き延出部3aに取付ける装着部本体5aと画像表示装置4の側に取付ける着脱具5bとの2部材で形成した所謂カチット式にしてあり、図7,図8に示す如く装着部本体5aの前面部には、係合片12を前面側の溝壁として左右方向で装着部本体5aの内方向きに開口させた一対の係合溝13を左右に振り分け配置して形成するとともに、ストッパーとして上部には段状の凹部14を下部には爪付き突起15を形成し、さらに、装着部本体5aには縦姿勢で中間部に係止爪16aを設けた一対の長尺弾性片16を左右に振り分け配置して形成してある。
【0097】
そして、長尺弾性片16の係止爪16aには左右方向で装着部本体5aの外方側にテーパーを形成し、長尺弾性片16の下端部は操作部として装着部本体5aの下方へ突出させてある。
【0098】
一方、着脱具5bの背面部には、係合片17を背面側の溝壁として左右方向で着脱具5bの外方向きに開口させた一対の係合溝18を左右に振り分け配置して形成するとともに、ストッパーとして上部には段状の凸部19を下部には爪付き突起20を形成し、さらに、左右方向で着脱具5bの内方側にテーパーを形成した一対の係止爪21を左右に振り分け配置して形成してある。
【0099】
つまり、画像表示装置4に取付けた着脱具5bの背面部を装着部本体5aの前面部に対し上方に位置をズラせて当て付けた状態で着脱具5bを下降させることにより、着脱具5bにおける溝壁としての係合片17を装着部本体5aの係合溝13に対し上方からの摺動により係合させ、かつ、それに対して相対的に装着部本体5aにおける溝壁としての係合片12を着脱具5bの係合溝18に対し下方からの摺動により係合させる。
【0100】
そして、この着脱具5bの下降による摺動を着脱具5bの段状凸部19と装着部本体5aの段状凹部14との当接、及び、着脱具5bの爪付き突起20と装着部本体5aの爪付き突起15との当接をもって完了する直前に、着脱具5bにおける係止爪21のテーパーを装着部本体5aの長尺弾性片16における係止爪16aのテーパーに対し当接させて長尺弾性片16を一時的に逃げ動作させながら、装着部本体5aにおける長尺弾性片16の係止爪16aに対し着脱具5bの係止爪21を係合させ、これにより、これら係止爪16a,21どうしの係合をもって着脱具5bの上昇を阻止(いわゆる抜け止め)した状態で、画像表示装置4に取付けた着脱具5bの装着部本体5aに対する連結操作を完了して、画像表示装置4の装着を完了する。
【0101】
また、画像表示装置4を取り外す際には、装着部本体5aにおける一対の長尺弾性片16の突出端部どうしを接近させるようにそれら突出端部を摘み操作して、係止爪16a,21どうしの係合による着脱具5bの抜け止めを解除した状態で、着脱具5bを上昇させることにより、着脱具5bにおける溝壁としての係合片17を上方へ摺動させて装着部本体5aの係合溝13から離脱させるとともに、それと相対的に装着部本体5aにおける溝壁としての係合片12を下方へ摺動させて着脱具5bの係合溝18から離脱させ、これにより、画像表示装置4に取付けた着脱具5bを装着部本体5aから離脱させて、画像表示装置4の取り外しを完了する。
【0102】
ダッシュボード1の前面対向箇所に位置させた画像表示装置4により覆い隠される箇所に何らかのダッシュボード上操作具がある場合、その操作具を操作する際には、支持アーム3を前倒姿勢から立姿勢に切り換えて画像表示装置4を装着部5とともにダッシュボード上方の退避位置に退避させるが、支持アーム3を立姿勢に保持する立姿勢保持手段については、図4に示す如く、支持アーム3の基端部を左右横向きのボルト7により連結部2に連結する構造において、そのボルト7に対する支持アーム3側のボルト孔22は支持アーム3が前倒姿勢にあるときに横姿勢となる長孔(すなわち、支持アーム3の長手方向に長い長孔)にし、また、連結部2における一対の立上部2aの間の底部には、半円弧形状にした支持アーム3の基端部3cを落とし込み形態で係合させる半円弧状の凹部23を形成してある。
【0103】
つまり、支持アーム3が前倒姿勢のとき横姿勢となっている上記長孔22の支持アーム基端側寄りの部分にボルト7が位置する状態から支持アーム3を起こして立姿勢にするに伴い、長孔22が横姿勢から縦姿勢になることで、立姿勢の支持アーム3とボルト7との上下方向での相対移動が可能な状態になって、前倒姿勢から立姿勢への切り換えに伴う支持アーム3の降下が許され、この降下により半円弧形状にした支持アーム3の基端部3cが支持アーム側係合部として連結部2における固定側被係合部としての半円弧状の凹部23に係合する。
【0104】
そして、この支持アーム基端部3cと連結部凹部23との係合状態が立姿勢の支持アーム3にかかる画像表示装置4の重量により安定的に保持されることと、長孔22が縦姿勢となって長孔22とボルト7との係合により支持アーム3の倒伏が阻止されることとで、画像表示装置4を上部に担った状態における支持アーム3の立姿勢が安定的に保たれる。
【0105】
なお、支持アーム3を立姿勢にする際には、図示の如く支持アーム3の先端側下向き延出部3aをその上部の左右横向き軸芯x2周りで支持アーム本体部3bに沿わせる側に揺動姿勢変更させることにより、画像表示装置4の装着部5を支持アーム3における先端側下向き屈曲形状6の内方側に侵入させる状態にして支持アーム3の先端側下向き延出部3aを下向き姿勢に保つようにし、これにより、画像表示装置4をダッシュボード上方の退避位置で立姿勢の支持アーム3に極力近づけた状態の縦姿勢にして、支持アーム3の立姿勢をより安定的に保てるように、また場合によっては、停車状態においてこのダッシュボード上方の退避位置で画像表示装置4を使用できるようにする。
【0106】
24は前倒姿勢にある支持アーム3のうちダッシュボード上面部の上に位置するアーム中間部分の途中箇所をダッシュボード1の上面部に立脚した状態で下から受け止め支持する補助脚であり、この補助脚24により支持アーム3をその前倒姿勢においてダッシュボード1の上面部から浮かせた状態で車内内方側へ延出させることにより、また、そのように支持アーム3をダッシュボード1の上面部から浮かせた状態で車内内方側へ延出させながらも補助脚24を支点とする状態で小型な補助脚24と小型な連結部2とをもって前倒姿勢の支持アーム3を十分に支持できるようにすることにより、図9に示す如く、ダッシュボード1の上面部前縁に土手状の膨縁1aがある車種にも対応できるようにしてある。
【0107】
この補助脚24は連結部2と同様に両面テープなどの接着手段をもってダッシュボード1の上面部に固定し、また、図5に示す如く支持アーム3の下面部には、補助脚24の上面部に設けたくびれ付き突起25のくびれ部にスリット縁を係合させてくびれ付き突起25を支持アーム長手方向に摺動自在に係入させるスリット26を形成してあり、これらくびれ付き突起25及びスリット26からなる係合構造により補助脚24を前倒姿勢の支持アーム3に係合させることで、長孔22を融通とする支持アーム3の前後移動を許しながら支持アーム3の立姿勢への姿勢変更を阻止するようにしてある。
【0108】
そして、このスリット26の長手方向における所定箇所には、前倒姿勢の支持アーム3を前後移動可能範囲内における特定の移動位置に位置させたときに支持アーム3からのくびれ付き突起25の離脱を可能にして支持アーム3と補助脚24との係合を解除する係合解除部としての抜き穴27を形成してある。
【0109】
つまり、ダッシュボード1の上面部に固定の補助脚24を前倒姿勢の支持アーム3に係合させて支持アーム3の立姿勢への姿勢変更を阻止することで、走行振動などによる支持アーム3の浮き上がりを防止して画像表示装置4をダッシュボード1の前面対向箇所に安定的に保持するようにしてあり、そして、支持アーム3を前倒姿勢から立姿勢にして画像表示装置4を装着部5とともにダッシュボード上方の退避位置に退避させる際には、前倒姿勢の支持アーム3を上記特定移動位置へ移動させて補助脚24のくびれ付き突起25を抜き穴27から抜くことで、支持アーム3と補助脚24との係合を解除して支持アーム3の立姿勢への姿勢変更を可能にする。
【0110】
28は装着部5の背面をダッシュボード1の前面部に当接させることで画像表示装置4の支持強度を高めることにおいて、その当接を弾性的なものにするクッション材であり、このクッション材28は両面テープなどの接着手段によりダッシュボード1の前面部に取付ける。
【0111】
また、図5に示す如く支持アーム3は縦割の2分割構造にしてあり、両分割部分3x,3yを係合連結させることにより中空構造の支持アーム3を形成する。
【0112】
〔第2実施形態〕
図10〜図12は、第1実施形態で示した取付け具に一部改良を加えた車載画像表示装置用の取付け具を示し、主な改良点は支持アーム3の構造、補助脚24によるアーム支持構造、並びに、ダッシュボード上面部に対する連結部2の構造であり、以下、これらの改良点について説明する。また、第1実施形態で示した部材・部品等と同機能のものについては、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付してある。
【0113】
支持アーム3をシンプルなものにしながら画像表示装置4の支持位置を下げるために支持アーム3の先端側に固形的な弧状の下向き屈曲形状6を備えさせるのに、その下向き屈曲形状6の屈曲角度(換言すれば、おじぎ角度)は、第1実施形態のものよりも小さな角度(10数°)にしてあり、これにより、図13に示す如く、ダッシュボード1の上面部が全体的に車内内方側への前下がり傾斜姿勢でダッシュボード前面部に連なるような形状であって、その前下がり傾斜姿勢への対応上、支持アーム3もその本体部3bが前下がり傾斜姿勢となる状態で車内内方側に延出させるような場合でも、下向き屈曲形状6の先端部がダッシュボード前面部の側に向く状態(略言すれば、ダッシュボード前面部の側への反り返り状態)にならないようにして、装着部5に装着の画像表示装置4をダッシュボード前面対向箇所の支持位置に円滑にかつ取付け具全体として体裁良く位置させ得るようにしてある。
【0114】
なお、支持アーム3の先端側に備えさせる下向き屈曲形状6の屈曲角度は、第1実施形態で示した如き90°程度の角度から10°程度の角度の範囲内で、種々の条件に応じて適宜決定すればよく、また場合によっては、この屈曲角度の異なる複数仕様の取付け具ないし複数仕様の支持アーム単品を準備して、その中から使用者が自分の自動車に応じた仕様のものを選択するようにしてもよい。
【0115】
支持アーム3の基端部を連結部2における一対の立上部2aに枢支連結する左右横向きのボルト7はノブ付きのボルトにしてあり、支持アーム3の前倒姿勢と立姿勢とにわたる姿勢変更は、このノブ付きボルト7を緩めた状態で行い、支持アーム3を立姿勢にした状態では、このノブ付きボルト7を締め込むことで支持アーム3の基端部を連結部2における上記一対の立上部2aにより挟圧する状態にして、その挟圧により支持アーム3を立姿勢に保持する。
【0116】
また、このノブ付きボルト7に対する支持アーム3の側のボルト孔22は、第1実施形態と同様の長穴にして、前倒姿勢にある支持アーム3の前後移動(すなわち、連結部2に対するアーム長手方向での支持アーム3の位置変更)を長穴22による融通をもって許すようにしてあり、この支持アーム3の前後移動により装着部5の背面をクッション材28を介しダッシュボード前面部に対し適切に当て付けて、その状態でノブ付きボルト7の締め込みにより支持アーム3を連結部2に対し固定(立上部2aによる挟圧により固定)することで、装着部5に装着した画像表示装置4をダッシュボード1の前面対向箇所に安定的かつ強固に保持する。
【0117】
補助脚24は、図10,図13〜図16に示す如く、上端部で支持アーム3を受け止めるアーム受け部材29と、そのアーム受け部材29の下端に連結してアーム受け部材29とダッシュボード上面部との間に介在させる脚部材30との分割構造にし、また、その脚部材30としては、高さ寸法の異なる3種の脚部材30a〜30cを準備してある。
【0118】
そして、それら3種の脚部材30a〜30cの夫々は、係合溝31aと係合凸条31bとからなるスライド式の連結構造により、アーム受け部材29の下端に対する直接連結と脚部材30a〜30cどうしの継足連結との両方が選択的に可能なものにしてあり、これにより、3種の脚部材30a〜30cの中から1つの脚部材を選択して、その1つの脚部材をアーム受け部材29に連結する、ないしは、3種の脚部材30a〜30cの中から複数の脚部材を選択して、それら選択した複数の脚部材を相互連結した状態でアーム受け部材29に連結する、またあるいは、図1に示す如くいずれの脚部材30a〜30cも用いずにアーム受け部材29だけを補助脚24として用いることで、ダッシュボード形状や使用者の要求などに応じて、補助脚24の高さ寸法を多段階に調整できるようにしてある。
【0119】
ダッシュボード1の上面部に固定した補助脚24を前倒姿勢にある支持アーム3に係合させて支持アーム3の立姿勢への姿勢変更を阻止する係合構造については、第1実施形態で示した補助脚側のくびれ付き突起25と支持アーム側のスリット26とからなる構造に代え、アーム長手方向に延びる係合溝32を支持アーム3の両側部夫々に設けるとともに、逆「凸」字状の断面形状にした支持アーム3を両側から弾性的に挟む状態で逆「凸」字状断面形状における上部拡幅部を上端に受け止める一対の弾性片33をアーム受け部材29に備えさせ、そして、アーム側の係合溝32に対し係合させるピン条突起33aを、それら一対の弾性片33の夫々に設けた構造にしてある。
【0120】
つまり、この係合構造では、係合溝32に対する上記ピン状突起33aの係合により支持アーム3の立姿勢への姿勢変更を阻止して、走行振動などによる支持アーム3の浮き上がりを防止し、一方、支持アーム3を立姿勢に切り換える際には、前倒姿勢にある支持アーム3を弾性片33の挟圧力に抗して起こし操作することで、弾性片33を外側へ弾性的に逃げ動作させる形態でピン状突起33aを係合溝32から離脱させて補助脚24と支持アーム3との係合を解除し、これにより、支持アーム3の立姿勢への姿勢変更を許容する。
【0121】
また、係合溝32とそれに対して係合状態にあるピン状突起33aとのアーム長手方向での相対摺動により、連結部2に対するアーム長手方向での支持アーム3の位置変更(すなわち、長穴22により可能にした支持アーム3の前後移動)を許すとともに、ダッシュボード形状などに応じた支持アーム3と補助脚24とのアーム長手方向での相対位置調整も許しながら、支持アーム3の立姿勢への姿勢変更を阻止できるようにし、そして、その相対摺動によりピン状突起33aがアーム長手方向で係合溝32のいずれの箇所に係合している状態においても、上記の如き支持アーム3の単なる起こし操作だけで補助脚24と支持アーム3との係合を解除できるようにしてある。
【0122】
さらにまた、係合溝32に対して係合状態にあるピン状突起33aを支点にした左右横向き軸芯x4周りでの補助脚24と支持アーム3との相対回転により、図15に一点鎖線で示す如く、補助脚24と支持アーム3とが成す角度をダッシュボード形状などに応じて自在に調整できるようにしてある。
【0123】
アーム側の係合溝32の底面には、上記ピン状突起33aの先端を落とし込む浅穴32aを所定間隔で溝長手方向に多数並べて形成してあり、アーム長手方向での支持アーム3と補助脚24との相対摺動において、ピン状突起33aの先端を弾性片33の弾性によりいずれかの浅穴32aに落とし込むことで、支持アーム3と補助脚24とのアーム長手方向での位置決めを良好かつ確実なものにするとともに、支持アーム3と補助脚34とのアーム長手方向での必要以上の相対摺動(略言すれば、滑り)を防止する。なお、場合によっては、この浅穴32aの形成に代え、係合溝32の底面をやすり状や洗濯板状の不滑面にするようにしてもよい。
【0124】
34は支持アーム3に対して着脱自在な上向き「コ」の字形状のコード保持具であり、図17に示す如く、画像表示装置4に接続する各種コード35(電源コードやアンテナコード)を、このコード保持具34に抱えさせた状態で、上向き「コ」の字形状における両立片部に設けた突起34aを支持アーム両側部の係合溝32に係合させて、そのコード保持具34を支持アーム3に対し下方から嵌着的に取付けることにより、上記コード35を支持アーム3に沿わせる状態に保持する。
【0125】
また、このコード保持については、補助脚24のアーム受け部材29もコード保持具として利用するようにしてあり、図14に示す如く、コード35を弾性片33どうしの間に位置させてアーム受け部材29に抱え込ませた状態で、弾性片33のピン状突起33aを支持アーム両側部の係合溝32に係合させて、アーム受け部材29を支持アーム3に対し嵌着的に連結する(すなわち、補助脚24を支持アーム3に係合させる)ことにより、上記コード保持具34と同様の形態で、また、上記コード保持具34と協働して、コード35を支持アーム3に沿わせる状態に保持する。
【0126】
連結部2には一対の立上部2aの立設基台として、ダッシュボード1の上面部に対し両面テープなどの適当な接着手段により貼り付ける状態に連結する板状べース2bを設け、そして、図18に示す如く、この板状ベース2bの上面側には、環状の溝36を立上部2aの立設箇所の周りに形成するとともに、8本の直線状の溝37を平面視で板状ベース2bの周方向に分散させた配置で環状溝36から放射状に形成してあり、これにより、ダッシュボード1の上面部が曲面の場合にも、板状ベース2bを馴染み良い貼り付け状態でダッシュボード上面部に良好に連結できるようにして、連結部2をダッシュボード上面部に対し強固に取り付けられるようにしてある。
【0127】
また、上記放射状の直線溝37のうち、板状ベース2bの外周における四隅部に向かう4本の直線状溝37のベース端縁部には弧状の切欠穴37aを形成してあり、これら切欠穴37aをビス穴として、連結部2の板状ベース2bをダッシュボード上面部に対しビス止めにより連結することもできるようにしてある。
【0128】
なお、連結部2の板状ベース2bは、上記の如く溝36,37を上面側に形成する構造に代え、図19に示す如き構造のものにしてもよい。
【0129】
つまり、図19に示す板状ベース2bでは、板状ベース2bの上面(表面)から下面(裏面)にわたる切通しの4本の分離スリット38を立上部2aの立設箇所から板状ベース外周の四隅部夫々に向かわせる放射状配置で形成して、板状ベース2bを立上部2aの立設箇所の周りに4枚の舌状部39を備える花弁状構造し、そして、板状ベース2bの下面側において、立上部2aの立設箇所対応部の周りに環状の裏溝40を形成するとともに、4本の直線状の裏溝41を隣り合う分離スリット38の間の中央部に配置して環状裏溝40から放射状に形成し、これにより、ダッシュボード1の上面部が曲面の場合にも、板状ベース2bを馴染み良い貼り付け状態でダッシュボード上面部に良好に連結できるようにしてある。
【0130】
また、各分離スリット38のベース端縁部は弧状の切欠穴38aにし、これら切欠穴38aをビス穴として、板状ベース2bをダッシュボード上面部に対しビス止めにより連結することもできるようにしてある。
【0131】
支持アーム3は合成樹脂(プラスチック)製で、第1実施形態のものと同様、縦割の2分割構造にして、両分割部分3x,3yの係合連結により逆「凸」字状の断面形状で中空の支持アーム3を形成してある。
【0132】
また、補助脚24及びコード保持具34も合成樹脂製であり、一対の立上部2a及び板状ベース2bを備える連結部2は合成樹脂製の一体成形品にしてある。
【0133】
図18や図19に示す板状ベース2bは、車載画像表示装置用の取付け具をダッシュボード1に取付ける用途以外にも、各種分野において面状部に対する種々の物品の連結に使用できるが、補助脚24を備える上記取付け具の如く面状部(ダッシュボード上面部)から引き離す方向の力が作用する場合の物品連結に特に好適である。
【0134】
〔第3実施形態〕
図20,図21は、第1実施形態や第2実施形態で示した取付け具に一部改良を加えた車載画像表示装置用の取付け具を示し、主な改良点は前倒姿勢と立姿勢とにわたる支持アーム3の切り換え構造、及び、ダッシュボード上面部に対する連結部2の構造であり、以下、これらの改良点について説明する。また、第1,2実施形態で示した部材・部品等と同機能のものについては、第1,2実施形態で用いた符号と同じ符号を付してある。
【0135】
支持アーム3の基端部を左右横向きのボルト7(ノブ無しボルト)により連結部2における一対の立上部2aに対し枢支連結するのに、ボルト7に対する支持アーム3の側のボルト孔22は第1,2実施形態と同様の長穴にして、前倒姿勢にある支持アーム3の前後移動を許すようにしてあり、この支持アーム3の前後移動により装着部5の背面をクッション材28を介しダッシュボード前面部に対し適切に当て付けて、その状態でボルト7を締め込むことにより、支持アーム3の枢支部を連結部2における一対の立上部2aにより挟圧保持する形態にして、装着部5に装着した画像表示装置4をダッシュボード1の前面対向箇所に安定的かつ強固に保持する。
【0136】
また、このように支持アーム3の枢支部を連結部2における一対の立上部2aにより挟圧保持した状態にすることで、基端側の左右横向き軸芯x1周りでの支持アーム3の揺動に摩擦抵抗を付与するようにしてあり、これにより、支持アーム3の立姿勢への切り換え操作はその摩擦抵抗に抗して行う形態にし、そして、この摩擦抵抗により支持アーム3を立姿勢に保持するようにしてある。
【0137】
一方、連結部2の板状ベース2bは、その上面側の左右両横部夫々に3本の屈折スリット42a〜42cから成るスリット群を形成した構造にしてあり、各屈折スリット42a〜42cは、平面視において板状ベース2bの前端側(車内前方側)から後端側(立上部2aの立設箇所側)に向かうほど板状ベース2bの左右中央寄りとなる傾斜部と、その傾斜部の後端に連なる前後向き部とからなる屈折構造にし、また、各スリット群において板状ベース2bの後端側(立上部2aの立設箇所側)に位置する屈折スリット42a〜42cほど上記傾斜部の長さが短いスリット(換言すれば、板状ベース2bの左右中央側への寄り寸法が短いすスリットにしてある。
【0138】
そしてまた、合成樹脂製にして適度な弾性を与えた板状ベース2bは、全体的に下面中央部が僅かに窪む緩い湾曲形状(例えば、曲率半径が350mm程度の湾曲形状)にしてあり、この湾曲形状と上記屈折スリット42a〜42cのスリット群とをもって板状ベース2bを良好な貼り付け状態でダッシュボード上面部に対し連結できるようにしてある。
【0139】
なお、上記屈折スリット42a〜42cの各々は、その横断面形状において板状ベース2bの上面から下面にわたって切り通したものであるが、場合によっては、これら屈折スリット42a〜42cに代え、上記傾斜部と前後向き部とを備える屈折溝を板状ベース2bに形成するようにしてもよい。
【0140】
また、第2実施形態で示した板状ベース2bと同様、上記構造の板状ベース2bは、車載画像表示装置用の取付け具をダッシュボード1に取付ける用途以外にも、各種分野において面状部に対する種々の物品の連結に使用できるが、面状部(ダッシュボード上面部)から引き離す方向の力が作用する場合の物品連結に特に好適である。
【0141】
〔別の実施形態〕
次に別実施形態を列記する。
【0142】
ダッシュボード1の上面部に対する連結部2から車内内方側へ延出させて、先端側を下向き屈曲形状6によりダッシュボード1の前面対向箇所へ上方から下向きに延出させる支持アーム3の具体的形状・構造は、第1〜第3実施形態で示したものに限らず、種々の変更が可能である。
【0143】
第1〜第3実施形態では、支持アーム3を基端側の左右横向き軸芯x1周りでの揺動により前倒姿勢と立姿勢とに切り換える構成を示したが、装着の画像表示装置4をダッシュボード1の前面対向箇所に位置させるアーム使用状態と、装着の画像表示装置4をダッシュボード上方の退避位置に位置させるアーム引退状態とに、支持アーム3を切り換え可能にする請求項7に係る発明の実施において、アーム使用状態とアーム引退状態との切り換えの形態は、支持アーム3の基端側左右横向き軸芯x1周りの揺動による前倒姿勢と立姿勢との切り換えに限られるものではなく、例えば、アーム使用状態からアーム引退状態への切り換えを支持アーム3の折り畳みにより行う形態や支持アーム3の車内前方への摺動的移動により行う形態など、種々の変更が可能である。
【0144】
また場合によっては、アーム使用状態からアーム引退状態への切り換えは行わずに、支持アーム3の先端側下向き延出部3aをその上部の左右横向き軸芯x2周りで上昇側に揺動させることだけで、画像表示装置4により覆い隠されるダッシュボード上操作具の操作を行うようにしてもよい。
【0145】
第1実施形態では、前倒姿勢から立姿勢への切り換えに伴い支持アーム3を降下させることで、支持アーム3の基端部3cを支持アーム側の係合部として連結部2における固定側被係合部としての凹部23に係合させるようにしたが、請求項11に係る発明(支持アーム側の係合部と連結部2に装備の固定側被係合部との係合により支持アーム3の立姿勢保持)の実施において、支持アーム側の係合部は支持アーム3の基端部に限らず、支持アーム3における他の部分や支持アーム3への付設部材であってもよく、また、連結部3における固定側被係合部も半円弧状の凹部に限らず、どのような形状・構造のものであってもよい。
【0146】
支持アーム3を前倒姿勢から立姿勢へ切り換えるに伴い保持作用状態に切り換わって支持アーム3を立姿勢に保持する立姿勢保持手段を設ける場合、その立姿勢保持手段は、支持アーム3を立姿勢に切り換えるに伴い降下させることで支持アーム側の係合部を連結部2に装備の固定側被係合部に係合させる形式のものに限らず、どのような保持形式のものであってもよく、例えば、支持アーム3を前倒姿勢から立姿勢へ切り換えるに伴いバネ等の付勢力により支持アーム3を立姿勢に保持する形式のものであってもよい。
【0147】
第1〜第3実施形態では、補助脚24を設けて支持アーム3をダッシュボード1の上面部から浮かせた状態で車内内方側へ延出させるようにしたが、場合によっては、この補助脚24を省略して支持アーム3をダッシュボード1の上面部に載置した状態で車内内方側へ延出させるようにしたり、連結部2を大型化して補助脚24を用いずに支持アーム3をダッシュボード1の上面部から浮かせた状態で車内内方側へ延出させるようにしてもよい。
【0148】
ダッシュボード1の上面部に固定する補助脚24を前倒姿勢の支持アーム3に対し、支持アーム3の前後移動を許しかつ支持アーム3の立姿勢への姿勢変更を阻止する状態に係合させる係合構造を設ける場合、その係合構造は第1実施形態で示した補助脚24のくびれ付き突起25と支持アーム3のスリット26とからなるものや、第2実施形態で示した支持アーム側の係合溝32と補助脚側のピン状突起33aとからなるものに限らず、どのような構造のものであってもよく、また、支持アーム3を特定の移動位置へ前後移動させたときに支持アーム3と補助脚24との係合を解除する係合解除部や、支持アーム3と補助脚24との係合を解除する特定解除操作も、どのような構造・操作形態のものであってもよい。
【0149】
第1〜第3実施形態では、連結部2に対する支持アーム3の枢支構造において、支持アーム側のボルト孔を長穴22にすることで、連結部2に対する支持アーム3のアーム長手方向での位置変更(すなわち、支持アーム3の前後移動)を可能にしたが、支持アーム3を連結部2に対してアーム長手方向に位置変更可能に取り付ける場合、その具体的な取付け構造は長穴を用いた構造に限らず、種々の構成変更が可能である。
【0150】
また、図22に示す如く、連結部2に対する支持アーム3の枢支構造において支持アーム側のボルト孔を長穴22にする等により、支持アーム3を連結部2に対しアーム長手方向で位置変更可能にするのに加え、支持アーム3を連結部2よりも先端側においてスライド式の伸縮構造43などにより長さ調整可能にし、これにより、上記位置変更と長さ調整とをもって、支持アーム3の連結部2からの延出長さをより大きく調整できるようにしてもよく、また場合によっては、上記位置変更が不能な構造において、連結部2よりも先端側でのアーム長さの調整だけで、支持アーム3の連結部2からの延出長さを調整するようにしてもよい。
【0151】
なお、図22において、43aは上記スライド式の伸縮構造43において支持アーム3のアーム長さを固定するノブ付きの固定ネジである。
【0152】
第1〜第3実施形態では、クッション材28を介して装着具5の背面をダッシュボード前面部に当接させるようにしたが、場合によっては、装着部5に装着した画像表示装置4の背面をクッション材28を介してダッシュボード前面部に当接させるようにしてもよい。
【0153】
第2実施形態では、複数種の脚部材30a〜30cを選択使用することで補助脚24の高さ寸法を調整するようにしたが、伸縮機構により補助脚24の高さ寸法を調整するようにしてもよく、補助脚24を高さ寸法の調整が可能なものにする場合、その具体的な高さ調整構造はどのようなものであってもよい。
【0154】
また、選択した複数の脚部材30a〜30bを相互連結することで補助脚24の高さ寸法を調整する方式を採る場合、それら脚部材30a〜30bを相互に連結するための構造、及び、アーム受け部材29に連結するめの構造は、第2実施形態で示した係合溝31aと係合凸条31bとからなるスライド式の連結構造に限らず、どのような形式の連結構造であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の取付け具を示す側面図
【図2】第1実施形態の取付け具を示す斜視図
【図3】第1実施形態において支持アームが立姿勢にある状態を示す側面図
【図4】第1実施形態における取付け具の側面視断面図
【図5】第1実施形態における支持アームの構造を示す横断面図及び斜視図
【図6】第1実施形態における使用状態を示す斜視図
【図7】第1実施形態における装着部の構造を示す正面図、平面図、側面図
【図8】第1実施形態における装着部の構造を示す背面図、平面図
【図9】第1実施形態において膨縁があるダッシュボードへの装備状態を示す側面図
【図10】第2実施形態における取付け具の側面図
【図11】第2実施形態における取付け具の平面図
【図12】第2実施形態における取付け具の正面図
【図13】第2実施形態において傾斜姿勢のダシュボードへの装着状態を示す側面図
【図14】第2実施形態における支持アームの補助脚係合部分での横断面図
【図15】第2実施形態における補助脚の構造を示す側面図
【図16】第2実施形態における補助脚の高さ調整形態を示す側面図
【図17】第2実施形態における支持アームのコード保持具取付け部分での横断面図
【図18】第2実施形態における連結部板状ベースの平面図及び横断面図
【図19】連結部板状ベースの他の構造例を示す平面図、横断面図、及び、A−A線断面図
【図20】第3実施形態における取付け具の側面図
【図21】第3実施形態における取付け具の平面図
【図22】別実施形態を示す取付け具の側面図
【符号の説明】
1 ダッシュボード
2 連結部
3 支持アーム
3a 先端側下向き延出部
3b 支持アーム本体部
4 画像表示装置
5 装着部
6 下向き屈曲形状
7 ピン具
3c,23 立姿勢保持手段
3c 支持アーム側係合部
22 ピン孔,長孔
23 固定側被係合部
24 補助脚
25,26 係合構造
27 係合解除部
28 クッション材
29 アーム受け部材
30 脚部材
32,33a 係合構造
32 係合溝
33a ピン状突起
34 コード保持具
x1 基端側の左右横向き軸芯
x2 左右横向き軸芯

Claims (24)

  1. ダッシュボードの上面部に対する連結部から車内内方側へ延出し、かつ、先端側が固形的な下向き屈曲形状によりダッシュボードの前面対向箇所へ上方から下向きに延出する支持アームを設け、この支持アームの先端側下向き延出部に画像表示装置の装着部を備えさせてある車載画像表示装置用の取付け具。
  2. 前記装着部に装着してダッシュボードの前面対向箇所に位置させた画像表示装置の最高部位が前記支持アームの最高部位よりも低位になる構造にしてある請求項1に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  3. 前記支持アームの先端側下向き延出部を、その上部の左右横向き軸芯周りで前記連結部の側の支持アーム本体部に対して揺動姿勢変更可能にしてある請求項1又は2に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  4. 前記支持アームを前記連結部に対してアーム長手方向に位置変更可能に取り付けてある請求項1〜3のいずれか1項に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  5. 前記支持アームを前記連結部よりも先端側においてアーム長さの調整が可能な構造にしてある請求項1〜4のいずれか1項に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  6. 画像表示装置を前記装着部に装着してダッシュボードの前面対向箇所に位置させた状態において、ダッシュボード前面部とそれに対向する前記装着部の背面との間、又は、ダッシュボード前面部とそれに対向する画像表示装置の背面との間に介在させるクッション材を設けてある請求項1〜5のいずれか1項に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  7. 前記連結部をダッシュボード上面部に連結した状態において、前記装着部に装着した画像表示装置をダッシュボードの前面対向箇所に位置させるアーム使用状態と、前記装着部に装着した画像表示装置をダッシュボード上方の退避位置に位置させるアーム引退状態とに、前記支持アームを切り換え可能にしてある請求項1〜6のいずれか1項に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  8. 前記支持アームをその基端側の左右横向き軸芯周りで前記連結部に対して揺動可能にし、その基端側左右横向き軸芯周りでの揺動により前記支持アームを前倒姿勢の前記アーム使用状態と立姿勢の前記アーム引退状態とに切り換える構造にしてある請求項7に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  9. 前記支持アームを立姿勢にした際、前記支持アームの先端側下向き延出部をその上部の左右横向き軸芯周りで前記連結部の側の支持アーム本体部に対し揺動姿勢変更させることにより、前記支持アームにおける先端側下向き屈曲形状の内方側に前記装着部を侵入させる状態にして前記支持アームの先端側下向き延出部を下向き姿勢に保つことが可能な構造にしてある請求項8に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  10. 前記支持アームを前倒姿勢から立姿勢へ切り換えるに伴い保持作用状態に切り換わって前記支持アームを立姿勢に保持する立姿勢保持手段を設けてある請求項8又は9に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  11. 前記立姿勢保持手段は、前倒姿勢から立姿勢への切り換えに伴い前記支持アームの降下を許して、その降下により支持アーム側の係合部を前記連結部に装備の固定側被係合部に係合させることで前記支持アームを立姿勢に保持する構造にしてある請求項10に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  12. 前記立姿勢保持手段は、左右横向き姿勢のピン具により前記支持アームをその基端側の左右横向き軸芯周りで前記連結部に対し揺動自在に連結するとともに、そのピン具に対する支持アーム側のピン孔を前記支持アームが立姿勢にあるときに縦姿勢となる長孔にすることで、前倒姿勢から立姿勢への切り換えに伴う前記支持アームの降下を許す構造にしてある請求項11に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  13. 前記支持アームを摩擦抵抗に抗して前倒姿勢から立姿勢へ切り換えた状態において、その摩擦抵抗により前記支持アームを立姿勢に保持する構造にしてある請求項8又は9に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  14. 画像表示装置をダッシュボードの前面対向箇所に位置させる状態にある前記支持アームのうちダッシュボード上面部の上に位置するアーム中間部分の途中箇所をダッシュボード上面部に立脚した状態で下から受け止め支持する補助脚を設けてある請求項1〜13のいずれか1項に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  15. 前記補助脚を、その高さ寸法の調整が可能な構造にしてある請求項14に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  16. 前記補助脚を、前記支持アームを受け止めるアーム受け部材と、そのアーム受け部材に連結してアーム受け部材とダッシュボード上面部との間に介在させる脚部材との分割構造にし、
    この脚部材として高さ寸法の異なる複数種の脚部材を前記アーム受け部材に対し選択的に連結する構造にしてある請求項15に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  17. 高さ寸法の異なる複数種の前記脚部材の夫々を、前記アーム受け部材に対する直接連結と前記脚部材どうしの連結との両方が選択的に可能な構造にしてある請求項16に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  18. 前記補助脚を、受け止め状態にある前記支持アームと成す角度の調整が可能な構造にしてある請求項14〜17のいずれか1項に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  19. 前記補助脚と前記支持アームとのアーム長手方向での相対位置調整が可能な構造にしてある請求項14〜18のいずれか1項に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  20. ダッシュボード上面部に固定する前記補助脚を前倒姿勢の前記支持アームに対して、その支持アームの立姿勢への姿勢変更を阻止する状態に係合させる係合構造を設け、
    この係合構造を、特定の解除操作により前記支持アームと前記補助脚との係合を解除して前記支持アームの立姿勢への姿勢変更を許す構成にしてある請求項14〜19のいずれか1項に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  21. 前記支持アームを前倒姿勢において前後移動が可能な構造にするのに対し、
    前倒姿勢の前記支持アームを前後移動可能範囲内における特定の移動位置に位置させたときに前記支持アームと前記補助脚との係合を解除する係合解除部を前記係合構造に設けてある請求項20に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  22. 前記支持アームを前倒姿勢において前後移動が可能な構造にするのに対し、
    前記係合構造を、前記支持アームの両側部夫々に形成したアーム長手方向に延びる係合溝と、前記補助脚の上端部において前記支持アームを両側部から弾性的に挟圧する状態で前記係合溝に係合する一対のピン状突起とで構成してある請求項20に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  23. 上向き「コ」の字形状で、その上向き「コ」の字形状における両立片部の上部を前記支持アームの両側部における前記係合溝に係合させることにより、前記支持アームに対して下方から嵌着的に取付けるコード保持具を設け、
    画像表示装置に対する接続コードを前記コード保持具に抱えさせた状態で、そのコード保持具を前記支持アームに取付けることにより、前記接続コードを前記支持アームに保持させる構造にしてある請求項22に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
  24. 前記補助脚における支持アーム受け止め部を前記コード保持具に兼用する構造にしてある請求項23に記載した車載画像表示装置用の取付け具。
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