【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、先端より薬液をジェット噴射させて注射する圧力注射器に関し、特に体内深部の注射部位に注射可能な圧力注射器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
先端部に注射針を装着し、シリンダ内の薬液を押し出して注射する従来の針有注射器では、例えば、皮下脂肪層Ｓ２に注射を行うと、図８（ａ）の断面図に示すように注射部位に一時的に薬液の液溜りができ、この薬液が周辺部に徐々に吸収されるに従い液溜りが小さくなる。このような針有注射器は、液溜りができる際、その部分に強い痛みを患者に与えると共に、薬液の吸収速度が遅いために薬の効きも遅れるという欠点を有している。
【０００３】
これに対し、ノズルの先端から薬液をジェット噴射させて注射する注射器、すなわち針の無い針無注射器が提供されている（例えば、特許文献１参照）。この針無注射器によれば、図８（ｂ）の断面図に示すように、皮下脂肪層Ｓ２中の注射部位に薬液が噴霧状で注入され、注入された薬液は分散吸収されるため薬の効きが速く、また薬液の液溜りが無く注射時の痛みが少ないという利点を有している。この針無注射器の噴射口の具体的な構成は、図９（ａ）、（ｂ）に示すとおりで、本体としての第１グリップ（本体）１と、第１グリップ１に対して回転摺動する第２グリップ２と、第１グリップ１の先端に捩じ込まれた着脱可能のノズルＮとからなり、ノズルＮには吸引された薬液が入る薬液室７と噴射口８が形成されている。前記薬液室７内には往復運動ができるようにピストン９が配設され、ピストン９に連結したピストンロッド１０はロック機構（図示せず）を介して前記第２グリップ２に連結されている。前記ノズルＮを図示のように下方にした状態で、第２グリップ２の回転操作でピストン９を矢印方向に引上げることにより薬液が吸引され、リリースボタン３を押して前記第２グリップ２とピストンロッド１０との連結（ロック状態）を開放することにより、圧縮バネ１１の押し出す力によってピストン９は急速に前進し、前記噴射口８から薬液が噴射される。
【０００４】
上記のような針無注射器は、主として皮下注射用として用いられており、身体の深部に薬液を注射する場合は、前記圧縮バネ１１を強くする必要がある。このため、深部注射用の針無注射器は大型で重くなり、取り扱いが難しく、注射時に注射器がぐらついて薬液が注入される際、皮膚面の傷口が裂かれて大きくなることがある。このため、このようなぐらつきを無くする工夫もされている。また、薬液を噴射するまでの不要な動きによる切開口の拡大や痛みの発生を無くし、最小の侵入深さで皮膚を切開できるようにした短針付圧力注射器なども考案されている。
【０００５】
【特許文献１】
特開平１１−２７６５８４号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
従来の注射器は、上記のように構成されているが、針無注射器、すなわち注射針が無い圧力注射器は勿論のこと、短針付の圧力注射器も噴射される薬液の到達範囲は、大体皮下脂肪層までに限られており、筋肉層まで到達させようとすると薬液の噴射圧力を高くする必要がある。このためには圧縮バネを大きくしなければならず、したがって本体も大きくなり、かつ重量も増加するので取扱いが不便となり、注射時のぐらつきも大きく、痛みも大きくなるという問題があった。
このように注射部位の深さに制限があるため、例えば、脳内部のようにな深部に遺伝子治療を行う場合、圧力注射器により薬液を噴霧させようとすると、手前の組織に邪魔されてその奥にある組織に噴霧することが不可能となり、そのために開頭したり、あるいは直径２ｃｍ程度の穴を開ける必要があった。
本発明は、これらの欠点を改良し、所望の注射部位に確実に薬液を噴霧注射できる圧力注射器を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の圧力注射器は、注射液のジェット噴射口を有するノズルを注射器本体に設けた噴射式の圧力注射器に、皮下脂肪層より内部にある組織中に到達し得る注射針、またはカテーテルを前記ノズルの先端に一体又は交換可能に設けている。
また、前記注射針の体内への侵入長を調節できる侵入長調節部材を、前記ノズルに取り付けている。
本発明の圧力注射器は、上記のように構成されており、これまで注射が困難であった所望の注射部位に薬液を注射することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の圧力注射器について図面を参照しながら詳細に説明する。図１は、第１実施例による圧力注射器の構成を示す一部断面外観図である。図に示すように、基本的には薬液を噴射する注射針４を固着したノズルＮ１を先端に螺合した第１グリップ１と、該第１グリップ１に対して回転摺動させることにより、前記ノズルＮ１内に所定の薬液量を吸入させる第２グリップ２と、該第２グリップ２に係止された状態で、押し込むことにより薬液を前記注射針４から噴射させるリリースボタン３等から構成されている。
【０００９】
前記ノズルＮ１は、硬質樹脂製でその先端に、皮下脂肪層よりさらに内部にある組織に到達可能な長さを有する金属製の注射針４を、接着あるいはノズルと一体成型にて取り付けており、注射針４の交換が必要な場合は、ノズルＮ１ごと交換するようにしたものである。注射針４の長さとしては大人５ｍｍ程度但し皮下脂肪層の厚さに応じて適宜設定されるようになっている。
【００１０】
また、前記ノズルＮ１の代わりに図２（ａ）、（ｂ）に示すような注射針のみ交換可能にしたノズルＮ２を用いることもできる。本ノズルＮ２は、その先端にネジ孔を形成すると共に、このネジ孔に螺合するネジ部５ａと注射針の取替用治具６の先端部が挿入できる凹部５ｂを形成した注射針５を前記ネジ孔に螺着したもので、前記取替用治具６により注射針５のみの取付け、取外しができるので、ノズルごと交換する場合に比べて交換コストが安く、頻繁に注射針の交換を要する場合の用途に適している。
【００１１】
前記ノズルＮ１、Ｎ２の内部には、吸引された薬液が入る薬液室（シリンダ室）７が形成されている。そして、薬液室７の内部には、往復摺動できるようにしてピストン９が配設されており、薬液を吸引するときはピストン９に連結されたピストンロッド１０が引き下げられ、逆に薬液を噴射する時は圧縮バネ１１を開放して、その反発力によってピストン９を急激に押し上げるようにしたもので、図９に示した通常の針無注射器と同様の薬液噴射を行う構造が用いられている。
【００１２】
上記のように、本発明の圧力注射器には、ノズルＮ１、Ｎ２の先端に長い注射針４又は注射針５が付いているため、薬液バイアル（図示せず）に本圧力注射器の注射針４又は注射針５を挿入して所定の薬液量を前記薬液室７に吸入した状態で、図３の注射針挿入部位における断面図に示すように、皮膚層Ｓ１、皮下脂肪層Ｓ２を貫通して所望の組織Ｓ３に針先を当てがい注射することができる。これにより薬液は所望の組織に噴霧状態で噴射されるので、途中の組織内で薬液が不要に吸収されることなく、噴射した薬液は効率よく、所望の組織に吸収される。また、所望の組織に薬液が噴霧状態で注入されるので、従来の針有注射器での薬液に高い圧力をかけて注入する時のような痛みを伴わずに注射をすることができる。
【００１３】
図４は、本圧力注射器の第２実施例を示す構成図であり、第１実施例におけるノズルＮ１の代わりにノズルＮ３、Ｎ４を用いたものである。前記ノズルＮ３は、その先端に、図４（ａ）に示すようなカテーテル１２を接着等により取り付けたもので、カテーテル１２の交換が必要な場合は、ノズルＮ３ごと交換するようにしたものである。
【００１４】
また、ノズルＮ４は、図４（ｂ）に示すように、カテーテル１３のみを交換できるようにしたものである。本ノズルＮ４は、前記ノズルＮ２と同様に、その先端にネジ孔を形成すると共に、このネジ孔に螺合するネジ部５ａと前記取替用治具６が挿入される凹部５ｂを形成したカテーテル１３を前記ネジ孔に螺着したもので、前記ノズルＮ２（図２）と同様に前記取替用治具６によりカテーテル１３のみ取付け、取外しができるので、ノズルごと交換する場合に比べて交換コストが安く、頻繁にカテーテルの交換を要する場合の用途に適している。
【００１５】
前記カテーテル１２、１３には、従来から泌尿器、臓器、血管などの体腔内に挿入して体内外からの液体を出し入れするために使われている各種汎用の医療用カテーテルや、特定の組織に挿入しやすい形状に加工が容易な材質の細管などが用いられる。
【００１６】
上記のカテーテル付圧力注射器を用いて、所定の組織内に注射を行うには、先ず圧力注射器に固定されたカテーテル１２（又はカテーテル１３）を薬液バイアル（図示せず）に挿入して所定の薬液量を前記薬液室７に吸入した後、注射部位にカテーテル１２を挿入し、前記リリースボタン３を押して薬液を噴射する。特に、頭部のような取扱いに細心の注意を要する治療部位にカテーテル１２を挿入する場合は、例えば図５に示すような脳ナビゲータを用いて行う。本脳ナビゲータは、予めＣＴやＭＲＩで撮影された多数の頭部断層画像を画像信号に変換するイメージスキャナ１４と、この画像信号を読み込むコンピュータ１５と、磁場ソース１６により発生した磁場上を移動するカテーテル１２の先端と方向を検知する三次元位置計測装置１７と、頭部画像上にカテーテル１２の位置を表示するＣＲＴ１８から構成されている。この脳ナビゲータを用いることにより、カテーテル１２の位置はＣＲＴ１８の頭部画像上に合わせて表示されるので、カテーテル１２を確実に注射部位に近づけることができ、特に遺伝子治療など高価な薬液を注射する場合、注射部位以外での薬液の損失が無く、大きな治療効果が得られる。
【００１７】
なお、上記カテーテル付き圧力注射器は、図６に示すようにカテーテル１２（又は１３）を、胃腸等を検査するために挿入されている内視鏡１９の作業用チャンネル内に挿入し、薬液を噴射することにより、内視鏡１９の先端から薬液をその注射部位に噴霧することもできる。
【００１８】
図７は、第３実施例を示す構成図であり、この圧力注射器は、皮膚面から侵入できる注射針の長さが予め調節できるようにしたもので、第１実施例で示した圧力注射器のノズルＮ１の外側面にネジ部２０を形成すると共に、注射針４又は注射針５を通す小孔２１と前記ネジ部２０に螺合するネジ部２２を設けた侵入長調節部材２３をノズルの前面から被せて螺合したノズルＮ５を備えている。また、本ノズルＮ５の先端にネジ部を設けて、前記注射針５（図２）を螺着させることにより、注射器５を交換可能にすることもできる。
【００１９】
上記の圧力注射器では、前記侵入長調節部材２３は通常ノズルＮ５の先端に密着させて使用するが、注射部位の組織が比較的浅い場所にある場合は、前記侵入長調節部材２３を回転させて注射針が突出している長さを調節して使用する。これにより、いつも一定の深度に注射をする場合に、注射針の侵入位置がばらつかずに安定した状態で注射をすることができる。
【００２０】
本発明の圧力注射器は、所望の組織に到達し得る注射器またはカテーテルを用い、その先端から薬液を噴霧して注射できるように構成されていることを特徴とするものであり、本実施例に示した構成や形状に限定されるものではない。
【００２１】
【発明の効果】
本発明による圧力注射器は、上記のように構成されることにより、下記のような点において性能が向上する。
・圧力注射器のノズル先端に注射針やカテーテルを設けたことにより、噴射口を所望の組織に確実にあてがうことが可能となり、所望の組織に薬液を噴霧する注射が可能となり、従来の針無注射器に比べ、少ない薬液量で高い治療効果が得られる。
・注射針を設けたことにより、噴射圧を低めに設定できるため、強力なバネが不要となり本体を小さく、軽量に作ることができる。
・また、ノズル先端の注射針やカテーテルは、交換可能にできるので、衛生的である。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施例による圧力注射器の構成を示す一部断面外観図である。
【図２】注射針交換形ノズルの正面図（ａ）と縦断面図（ｂ）である。
【図３】注射針付き圧力注射器の挿入部位における断面図である。
【図４】カテーテル一体形ノズル付き圧力注射器（ａ）とカテーテル交換形ノズル（ｂ）の断面図である。
【図５】カテーテルの位置を検知するナビゲータの構成図である。
【図６】カテーテル付き圧力注射器に内視鏡を組み合わせた注射方法を示す図である。
【図７】注射針の侵入長が調整できる圧力注射器の一部断面図である。
【図８】従来の針有注射器（ａ）と針無注射器（ｂ）の挿入部位における断面図である。
【図９】従来の圧力注射器の構成を示す外観図（ａ）および一部拡大断面図（ｂ）である。
【符号の説明】
１ 第１グリップ
２ 第２グリップ
３ リリースボタン
４、５ 注射針
５ａ、２０、２２ ネジ部
５ｂ 凹部
６ 取替用治具
７ 薬液室
８ 噴射口
９ ピストン
１０ ピストンロッド
１１ 圧縮バネ
１２、１３ カテーテル
１４ イメージスキャナ
１５ コンピュータ
１６ 磁場ソース
１７ 三次元位置計測装置
１８ ＣＲＴ
１９ 内視鏡
２１ 小孔
２３ 侵入長調節部材
Ｎ、Ｎ１、Ｎ２、Ｎ３、Ｎ４、Ｎ５ ノズル[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pressure syringe for jetting and injecting a drug solution from a tip, and more particularly to a pressure syringe that can be injected into an injection site deep inside a body.
[0002]
[Prior art]
In a conventional needle-equipped syringe in which an injection needle is attached to a distal end portion and a drug solution in a cylinder is pushed out and injected, for example, when an injection is made into the subcutaneous fat layer S2, the injection is performed as shown in a sectional view of FIG. A liquid pool is temporarily formed in the site, and the liquid pool becomes smaller as the liquid is gradually absorbed in the peripheral portion. Such a syringe with a needle has the drawbacks that when a liquid pool is formed, it gives a severe pain to the patient, and the effect of the drug is delayed due to the slow absorption rate of the drug solution.
[0003]
On the other hand, there has been provided a syringe for jetting and injecting a drug solution from a tip of a nozzle, that is, a needleless syringe without a needle (for example, see Patent Document 1). According to this needleless syringe, as shown in the cross-sectional view of FIG. 8 (b), the drug solution is injected in a spray form into the injection site in the subcutaneous fat layer S2, and the injected drug solution is dispersed and absorbed. It has the advantage that it is effective quickly and that there is no puddle of drug solution and there is little pain at the time of injection. The specific configuration of the injection port of the needleless syringe is as shown in FIGS. 9A and 9B, and a first grip (main body) 1 as a main body and a rotary slide with respect to the first grip 1 are shown. And a detachable nozzle N screwed into the tip of the first grip 1. The nozzle N is formed with a chemical solution chamber 7 and an injection port 8 into which the sucked chemical solution enters. . A piston 9 is disposed in the chemical solution chamber 7 so as to be able to reciprocate, and a piston rod 10 connected to the piston 9 is connected to the second grip 2 via a lock mechanism (not shown). With the nozzle N lowered as shown in the figure, the chemical is sucked by pulling up the piston 9 in the direction of the arrow by rotating the second grip 2, and pressing the release button 3 to release the second grip 2 and the piston rod. By releasing the connection (locked state) with the piston 10, the piston 9 is rapidly advanced by the pushing force of the compression spring 11, and the chemical liquid is injected from the injection port 8.
[0004]
The needleless syringe as described above is mainly used for subcutaneous injection, and when injecting a medical solution deep into the body, it is necessary to strengthen the compression spring 11. For this reason, the needleless syringe for deep injection is large and heavy, it is difficult to handle, and when the syringe is swung at the time of injection and a medicinal solution is injected, the wound on the skin surface may be torn and become large. For this reason, some measures have been taken to eliminate such wobble. In addition, a pressure syringe with a short needle has been devised, which eliminates the enlargement of the incision and the occurrence of pain due to unnecessary movement until the injection of the drug solution, and enables the incision of the skin with a minimum penetration depth.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-11-276584
[Problems to be solved by the invention]
The conventional syringe is configured as described above, but the reach of the medicinal solution to be jetted is not only a needleless syringe, that is, a pressure syringe without a needle, but also a pressure syringe with a short needle. In order to reach the muscle layer, it is necessary to increase the injection pressure of the drug solution. For this purpose, the compression spring has to be made large, so that the body becomes large and the weight increases, so that handling becomes inconvenient, and there is a problem that wobble and pain at the time of injection become large.
Since the depth of the injection site is limited in this way, for example, when performing gene therapy in a deep part such as the inside of the brain, if a drug solution is sprayed with a pressure syringe, it is obstructed by the tissue in front of the body and Therefore, it was impossible to spray the tissue in the above, and it was necessary to open the head or make a hole having a diameter of about 2 cm.
An object of the present invention is to improve these disadvantages and to provide a pressure syringe which can surely spray and inject a drug solution into a desired injection site.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the pressure syringe of the present invention can reach an injection type pressure syringe provided with a nozzle having a jet injection port for an injection liquid in a syringe body, into a tissue inside a subcutaneous fat layer. An injection needle or catheter is provided integrally or replaceably at the tip of the nozzle.
Further, a penetration length adjusting member capable of adjusting the penetration length of the injection needle into the body is attached to the nozzle.
The pressure syringe of the present invention is configured as described above, and can inject a drug solution into a desired injection site where injection has been difficult to date.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the pressure syringe of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a partially sectional external view showing a configuration of a pressure syringe according to a first embodiment. As shown in the figure, a first grip 1 having a nozzle N1 to which an injection needle 4 for injecting a chemical solution is fixed is screwed to a tip thereof, and the nozzle N1 is rotated and slid with respect to the first grip 1 to basically rotate the nozzle N1. The second grip 2 is configured to inhale a predetermined amount of a chemical solution into the nozzle N1, and the release button 3 and the like are configured to push the liquid medicine from the injection needle 4 when the second grip 2 is engaged with the second grip 2. I have.
[0009]
The nozzle N1 is provided with a metal injection needle 4 having a length capable of reaching a tissue further inside than a subcutaneous fat layer, which is made of a hard resin and has a tip attached thereto by bonding or integral molding with the nozzle. When the replacement of the injection needle 4 is necessary, the whole nozzle N1 is replaced. The length of the injection needle 4 is about 5 mm for an adult, but is appropriately set according to the thickness of the subcutaneous fat layer.
[0010]
Further, instead of the nozzle N1, a nozzle N2 in which only the injection needle can be replaced as shown in FIGS. 2A and 2B can be used. This nozzle N2 is formed by forming a screw hole at the tip thereof, and forming the screw needle 5a screwed into the screw hole and the concave needle 5b into which the distal end of the injection needle replacement jig 6 can be inserted. Since it is screwed into the screw hole, only the injection needle 5 can be attached and detached by the replacement jig 6, the replacement cost is lower than in the case where the entire nozzle is replaced, and the replacement of the injection needle is frequently performed. Suitable for applications where required.
[0011]
Inside the nozzles N1 and N2, a chemical solution chamber (cylinder chamber) 7 into which the sucked chemical solution enters is formed. A piston 9 is provided inside the chemical solution chamber 7 so as to be able to slide back and forth. When sucking the chemical solution, the piston rod 10 connected to the piston 9 is pulled down, and the chemical solution is ejected. When the compression spring 11 is opened, the piston 9 is rapidly pushed up by the repulsive force of the compression spring 11, and a structure for injecting a chemical solution similar to the ordinary needleless syringe shown in FIG. 9 is used. .
[0012]
As described above, in the pressure syringe according to the present invention, since the long injection needle 4 or the injection needle 5 is attached to the tip of the nozzles N1 and N2, the injection needle 4 or the injection needle 4 of the pressure syringe is attached to the drug solution vial (not shown). In a state in which the injection needle 5 is inserted and a predetermined amount of the drug solution is sucked into the drug solution chamber 7, as shown in a cross-sectional view at the injection needle insertion site in FIG. Can be injected by applying the needle tip to the tissue S3. As a result, the drug solution is sprayed onto the desired tissue in a spray state, so that the injected drug solution is efficiently absorbed by the desired tissue without unnecessary absorption of the drug solution in the tissue in the middle. In addition, since the medicinal solution is injected into a desired tissue in a spray state, the injection can be performed without pain as in the case of injecting the medicinal solution by applying a high pressure with a conventional needle-equipped syringe.
[0013]
FIG. 4 is a configuration diagram showing a second embodiment of the present pressure syringe, in which nozzles N3 and N4 are used instead of the nozzle N1 in the first embodiment. The nozzle N3 has a catheter 12 as shown in FIG. 4 (a) attached to its tip by bonding or the like, and when the catheter 12 needs to be replaced, it is replaced together with the nozzle N3. .
[0014]
Further, the nozzle N4 is such that only the catheter 13 can be replaced as shown in FIG. 4B. Like the nozzle N2, the present nozzle N4 has a screw hole formed at the tip thereof, and has a threaded portion 5a screwed into the screw hole and a concave portion 5b into which the replacement jig 6 is inserted. 13 is screwed into the screw hole, and only the catheter 13 can be attached and detached by the exchange jig 6 as in the case of the nozzle N2 (FIG. 2). However, it is inexpensive and is suitable for applications requiring frequent catheter replacement.
[0015]
The catheters 12 and 13 include various general-purpose medical catheters conventionally used for inserting and removing liquids from inside and outside the body by inserting them into body cavities such as urology, organs and blood vessels, and inserting them into specific tissues. A thin tube made of a material that can be easily processed into a shape that is easy to use is used.
[0016]
In order to perform injection into a predetermined tissue using the above-mentioned pressure syringe with a catheter, first, the catheter 12 (or catheter 13) fixed to the pressure syringe is inserted into a drug solution vial (not shown), and a predetermined drug solution is inserted. After inhaling the amount into the drug solution chamber 7, the catheter 12 is inserted into the injection site, and the release button 3 is pressed to inject the drug solution. In particular, when the catheter 12 is inserted into a treatment site where careful handling is required, such as the head, a brain navigator as shown in FIG. 5 is used, for example. The brain navigator moves on a magnetic field generated by a magnetic field source 16, an image scanner 14 for converting a large number of tomographic images of the head taken in advance by CT or MRI into image signals, a computer 15 for reading the image signals, and a magnetic field source 16. It comprises a three-dimensional position measuring device 17 for detecting the tip and direction of the catheter 12 and a CRT 18 for displaying the position of the catheter 12 on the head image. By using this brain navigator, the position of the catheter 12 is displayed on the head image of the CRT 18, so that the catheter 12 can be reliably brought close to the injection site, and particularly, expensive drug solutions such as gene therapy are injected. In this case, there is no loss of the drug solution except at the injection site, and a large therapeutic effect can be obtained.
[0017]
In the pressure injector with a catheter, as shown in FIG. 6, the catheter 12 (or 13) is inserted into a working channel of an endoscope 19 inserted for examining a gastrointestinal tract or the like, and a liquid medicine is injected. By doing so, the drug solution can be sprayed from the tip of the endoscope 19 to the injection site.
[0018]
FIG. 7 is a configuration diagram showing a third embodiment. This pressure syringe is such that the length of an injection needle which can penetrate from the skin surface can be adjusted in advance, and is similar to the pressure syringe shown in the first embodiment. A screw portion 20 is formed on the outer surface of the nozzle N1, and an intrusion length adjusting member 23 provided with a small hole 21 through which the injection needle 4 or the injection needle 5 passes and a screw portion 22 screwed to the screw portion 20 is attached to the front surface of the nozzle. And a nozzle N5 that is screwed over. Further, by providing a screw portion at the tip of the present nozzle N5 and screwing the injection needle 5 (FIG. 2), the syringe 5 can be made replaceable.
[0019]
In the above-mentioned pressure syringe, the penetration length adjusting member 23 is normally used in close contact with the tip of the nozzle N5. However, when the tissue at the injection site is in a relatively shallow place, the penetration length adjusting member 23 is rotated. Adjust the length of the protruding injection needle before use. Thus, when the injection is always performed at a certain depth, the injection can be performed in a stable state without variation in the entry position of the injection needle.
[0020]
The pressure syringe of the present invention uses a syringe or a catheter that can reach a desired tissue, and is configured to be capable of spraying and injecting a drug solution from the tip thereof, and is described in this embodiment. The present invention is not limited to the configuration and shape.
[0021]
【The invention's effect】
The pressure syringe according to the present invention is configured as described above, so that the performance is improved in the following points.
・ By providing an injection needle or catheter at the tip of the nozzle of the pressure syringe, it is possible to reliably apply the injection port to the desired tissue, and it is possible to perform injection for spraying a drug solution on the desired tissue, and to use a conventional needleless syringe. Higher therapeutic effects can be obtained with a smaller amount of drug solution.
-Since the injection pressure can be set lower by providing the injection needle, a strong spring is not required, and the main body can be made small and lightweight.
-In addition, the injection needle and the catheter at the tip of the nozzle can be made replaceable, which is hygienic.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially sectional external view showing a configuration of a pressure syringe according to a first embodiment.
FIG. 2 is a front view (a) and a longitudinal sectional view (b) of an injection needle exchange type nozzle.
FIG. 3 is a cross-sectional view of an insertion site of a pressure syringe with an injection needle.
FIG. 4 is a sectional view of a pressure syringe with a catheter-integrated nozzle (a) and a catheter exchange type nozzle (b).
FIG. 5 is a configuration diagram of a navigator that detects a position of a catheter.
FIG. 6 is a view showing an injection method in which an endoscope is combined with a pressure syringe with a catheter.
FIG. 7 is a partial sectional view of a pressure syringe in which the penetration length of the injection needle can be adjusted.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a conventional syringe with a needle (a) and a needleless syringe (b) at the insertion site.
9A and 9B are an external view (a) and a partially enlarged cross-sectional view (b) showing the configuration of a conventional pressure syringe.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 First grip 2 Second grip 3 Release button 4, 5 Injection needle 5 a, 20, 22 Screw part 5 b Recess 6 Replacement jig 7 Chemical solution chamber 8 Injection port 9 Piston 10 Piston rod 11 Compression spring 12, 13 Catheter 14 Image scanner 15 Computer 16 Magnetic field source 17 Three-dimensional position measuring device 18 CRT
19 Endoscope 21 Small hole 23 Penetration length adjusting member N, N1, N2, N3, N4, N5 Nozzle
