JP2004260778A - デジタルカメラ、制御方法及びプログラム - Google Patents

デジタルカメラ、制御方法及びプログラム Download PDF

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JP2004260778A JP2003052298A JP2003052298A JP2004260778A JP 2004260778 A JP2004260778 A JP 2004260778A JP 2003052298 A JP2003052298 A JP 2003052298A JP 2003052298 A JP2003052298 A JP 2003052298A JP 2004260778 A JP2004260778 A JP 2004260778A
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Koichiro Nishio
耕一郎 西尾
Zenkichi Kaneko
善吉 金子
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Abstract

【課題】被写体を手持ち撮影するだけで、撮影後の外部モニタによる再生画像からある程度の精度で被写体の実際の寸法が簡単に求められる。
【解決手段】デジタルカメラ10は、撮影画面に所定ピッチ間隔の目盛りを備えた固定スケールの画像を生成させる画像ジェネレータ50と、被写体の距離を測定して被写体にピントを合わせるように撮影レンズ14を制御する焦点制御部26と、焦点制御部26により測定された被写体の距離に基づいて、固定スケール1目盛りの被写***置における実際の大きさ示す1目盛り実寸値を演算する目盛値演算部48と、演算された1目盛り実寸値を固定スケールと共に撮影画面に表示させる表示制御部と、固定スケール及び1目盛り実寸値を含む撮影画面の画像データを外部読出し可能なメモリカード42に記憶させるメモリ制御部とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影画像を外部モニタで再生した際に被写体の大きさが簡単に測定できるようにしたデジタルカメラ、制御方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋内設備の設置工事にあっては、設置現場となった室内をデジタルカメラで撮影し、撮影画像をモニタに再生しながら、設置現場のどの場所に例えば配電盤等の機器を設置するかの設計作業を行っている。
【0003】
この場合、デジタルカメラから再生したモニタ画面で撮影された設置場所の寸法が分かれば、機器設置のための設計作業を効率良く行うことができる。
【0004】
このような撮影画像の大きさを測定できる機能を備えた従来のデジタルカメラとしては、ディスプレイ画面上に表示された測定対象とする被写体に対し、被写体の高さYと幅Xをカーソルにより設定して画面上での大きさを求め、このとき被写体の距離から実際の寸法を演算するようにしたものが知られている。(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−344311号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のデジタルカメラによる被写体の寸法測定にあっては、被写体の撮影時に、デジタルカメラのディスプレイ上で測定したい被写体に縦方向および横方向の各々でカーソルを位置合わせして画面上で寸法を測定する操作が必要であり、手持ち撮影では被写体がブレでカーソルの位置合わせが困難であり、三脚などデジタルカメラを固定して撮影しなければならず、被写体の実際の寸法を測定するための撮影に手間と時間がかかり、現場での手持ち撮影による測定が困難であった。
【0007】
またデジタルカメラに備え付けのディスプレイは5インチ以下の小型のディスプレイであり、その中の被写体にカーソルを合わせて画面上での寸法を正確に測定することには無理があり、画面上で被写体の測定誤差は被写体の距離との乗算を経て被写体の実際の寸法が計算される過程で拡大され、測定精度が相当低くなる恐れがある。
【0008】
本発明は、被写体を手持ち撮影するだけで、撮影後の外部モニタによる再生画像からある程度の精度で被写体の実際の寸法が簡単に求められるようにしたデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。
【0010】
本発明のデジタルカメラは、撮影画面に所定ピッチ間隔の目盛りを備えた固定スケールの画像を生成させるスケール画像生成部と、被写体の距離を測定して被写体にピントを合わせるように光学系を制御する自動焦点制御部と、自動焦点制御部により測定された被写体の距離に基づいて、固定スケール1目盛りの被写***置における実際の大きさを示す1目盛り実寸値を演算する演算部と、演算された1目盛り実寸値を固定スケールと共に撮影画面に表示させる表示制御部と、固定スケール及び1目盛り実寸値を含む撮影画面の画像データを外部読出し可能なメモリに記憶させるメモリ制御部と、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
このように本発明のデジタルカメラは、撮影によりメモリに格納される撮影画像には、固定スケールと被写体の距離に基づいて演算された固定スケール1目盛りの被写***置で実際の大きさを示す数値が合成されており、撮影の後に外部モニタで再生し、モニタ画面の固定スケールから被写体の大きさを示す目盛り数を読取り、これに画面に表示されている1目盛りの被写***置における実際の大きさ示す数値を電卓などを使って掛け合せることで、簡単に被写体の実際の寸法を求めることができる。
【0012】
ここで、スケール表示部は、画面中心を通る十字配置された固定スケールを表示する。またスケール表示部は、画面中心を通る十字配置された固定スケールに加え、中心を通る斜め対角に十字配置された固定スケール、及び又は中心に対して同心円を1目盛り間隔で複数配置した多重リングスケールを表示しても良い。
【0013】
更にスケール画像生成部は、画面中心を通る十字配置された固定スケールに加え、中心に対する所定の半径をもつ円周上に角度目盛を備えた1又は複数の角度目盛リングを生成する。この角度目盛リングにより、撮影画像の中の特定の部材の角度を簡単に測定できる。
【0014】
スケール画像生成部は、目盛りピッチ間隔の異なる複数種類の固定スケールの中から選択された特定の固定スケールの画像を生成し、自動焦点制御部により測定された被写体の距離に基づいて、選択された固定スケールの1目盛りの被写***置における実際の大きさ示す1目盛り実寸値を演算する。
【0015】
このように異なる目盛りピッチの固定スケールを選択的に使用することで、被写体の測定精度が要求される場合は目盛りピッチ間隔を狭くし、そうでなければ粗い目盛りピッチ間隔にするといった選択的な使用を可能とする。
【0016】
目盛り制御部は、シャッター半押しによるフォーカスロックのタイミングで演算部から出力されている1目盛り実寸値を保持し、これに続くシャッターを切ったタイミングで保持された1目盛り実寸値を固定スケールと共に撮影画像にマージ(合成)してメモリに格納する。
【0017】
本発明は、デジタルカメラの制御方法を提供する。この制御方法は、
スケール画像生成部により、撮影画面に所定ピッチ間隔の目盛りを備えた固定スケールの画像を生成するスケール画像生成ステップと、
自動焦点制御部により、被写体の距離を測定して被写体にピントを合わせるように光学系を制御する自動焦点制御ステップと、
演算部により、自動焦点制御ステップで測定された被写体の距離に基づいて、固定スケール1目盛りの被写***置における実際の大きさを示す1目盛り実寸値を演算する演算ステップと、
表示制御部により、演算された1目盛り実寸値を固定スケールと共に撮影画面に表示させる目盛り実寸値表示ステップと、
メモリ制御部により、固定スケール及び1目盛り実寸値を含む撮影の画像データに合成して外部読出し可能なメモリに記憶させるメモリ制御ステップと、
を備えたことを特徴とする。
【0018】
本発明は、デジタルカメラを制御するコンピュータに、
撮影画面に所定ピッチ間隔の目盛りを備えた固定スケールの画像を生成するスケール画像生成ステップと、
被写体の距離を測定して被写体にピントを合わせるように光学系を制御する自動焦点制御ステップと、
自動焦点制御ステップで測定された被写体の距離に基づいて、固定スケール1目盛りの被写***置における実際の大きさを示す1目盛り実寸値を演算する演算ステップと、
演算された1目盛り実寸値を固定スケールと共に撮影画面に表示させる目盛り実寸値表示ステップと、
固定スケール及び1目盛り実寸値を含む撮影の画像データに合成して外部読出し可能なメモリに記憶させるメモリ制御ステップと、
を実行させることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるデジタルカメラの実施形態を示したブロック図である。図1において、デジタルカメラ10には、カメラ制御部として機能するMPU12が設けられている。撮影レンズ14による画像はCCD16に結像され、シャッター操作に基づきCCD16から画素データがアナログ信号として読み出された後、アンプ18で増幅され、ADコンバータ20でデジタル画像データに変換されて画像処理回路22に入力される。画像処理回路22は、撮像した画像データに対し所定の処理を行った後、画像メモリ34に書き込んでいる。
【0020】
撮影レンズ14は、AFセンサ24、焦点制御部26、及びモータ28となるループで自動焦点制御を受けている。即ち、CCD16の撮像画面の情報をAFセンサ24に入力して被写体までの距離Lを求め、被写体距離Lに応じて撮影レンズ14がCCD16上に画像をフォーカシングするように、焦点制御部26がモータ28により撮影レンズ14の位置を制御する。
【0021】
CPU12に対しては、バス30を介して操作部32、画像メモリ34、表示制御部36、メモリカード40及び出力IF42が設けられている。操作部32は、デジタルカメラ10の撮影動作に必要な各種の設定、更にはシャッター半押し及びシャッター半押し後のシャッター押込みの操作を行う。
【0022】
画像メモリ34には画像処理回路22で処理された撮影画像データが格納される。表示制御部36は画像メモリ34の撮像画像データを読み出して、LCDを用いたディスプレイ38上に表示する。メモリカード40には、画像メモリ34に格納されたものと同じ撮影画像データが格納され、出力インタフェース42を介してメモリカード40の撮影画像データを外部装置、例えば図示のようにケーブル接続したパーソナルコンピュータ44に転送してモニタ上に表示させることができる。
【0023】
このようなデジタルカメラ10につき本発明にあっては、MPU12のプログラム制御により実現されるスケールモード処理部46としての機能を新たに設けている。スケールモード処理部46は、まずスケール画像生成部として機能する画像ジェネレータ50により所定ピッチ間隔の目盛りを備えた固定スケールのスケール画像を生成して、撮影の際にディスプレイ38上に表示させる。
【0024】
またスケールモード処理部46は撮影時の自動焦点制御の際に、AFセンサ24で測定された被写体までの距離に基づいて、画像ジェネレータ50で生成している固定スケールにおける1目盛りの被写***置における実際の大きさを示す目盛り実寸値を目盛値演算部48に演算させ、この演算した目盛り実寸値をディスプレイ38上に固定スケールと共に表示させる。
【0025】
このディスプレイ38における固定スケールと演算された目盛り実寸値の表示は、画像メモリ34に格納している撮影画像データに対し、画像ジェネレータ50で発生した固定スケール画像と、目盛値演算部48で求めた目盛り実寸値のそれぞれを画像合成することにより得られる。
【0026】
このようなスケールモード処理部46により画像メモリ34に格納されている固定スケール及び目盛り実寸値が含まれた撮影画像データは、同時にメモリカード40にも格納され、撮影後に出力インタフェース42を介して外部接続したパーソナルコンピュータ44などに読み出して、固定スケールと目盛り実寸値が表示された撮影画像をモニタすることができる。
【0027】
図2は本発明のデジタルカメラのディスプレイ上に表示される固定スケールと目盛り実寸値の説明図である。
【0028】
図2(A)において、図1のデジタルカメラ10における操作部32の操作でスケールモードを設定すると、MPU12のスケールモード処理部46が動作し、画像ジェネレータ50より得られた固定スケールとして横スケール54と縦スケール56からなる十字スケールをディスプレイ38上に表示する。
【0029】
横スケール54及び縦スケール56には所定の目盛りピッチdで目盛りが刻まれている。またディスプレイ38の例えば右下隅には目盛実寸値表示部58が設けられ、撮影時に任意の被写体に焦点を合わせると、その被写体までの距離に基づいて目盛値演算部48で演算された横スケール54及び縦スケール56における1目盛りの被写***置における実際の大きさを示す目盛り実寸値が、例えばcmを単位とした3桁の表示で表示される。
【0030】
図2(B)は被写体60に焦点を合わせた場合のディスプレイ38の表示画面であり、このとき目盛実寸値表示部58には「100」が表示され、したがって縦スケール54及び横スケール56の1目盛りは被写体60の位置において100cmであることを表わしている。
【0031】
このため、図2(B)のような撮影画像データをデジタルカメラ10で撮影した場合、撮影後に外部のパーソナルコンピュータ44に接続して、そのモニタ上に図2(B)と同じ画像を表示させ、例えば被写体60の横幅は横スケール54の2目盛りの大きさであることから、これに目盛り実寸値表示部58に表示されている数値「100」を掛け合わせることで、被写体60の横幅は
2目盛り×100cm=200cm
となることがモニタ画面の表示画像から簡単に分かる。
【0032】
図3は本発明のデジタルカメラにおける被写体までの距離から固定スケールの目盛り実寸値を算出するための光学系の説明図である。図3において、デジタルカメラ10側については、撮影レンズ14、CCD16及びディスプレイ38を取り出しており、ディスプレイ38のCCD16のサイズに対応した横方向撮影範囲をw、縦方向撮影範囲をhとし、更に固定スケールの1目盛りのディスプレイ上の大きさをdとしている。
【0033】
このようなデジタルカメラ10に対し、撮影レンズ14から距離L離れた被写体を考えると、この距離Lの被写***置におけるCCD16の撮影範囲に対応した撮影領域62が仮想的に設定できる。この被写***置における撮影領域62の横方向撮影範囲をW、縦方向撮影範囲をH、被写体領域62における固定スケールの目盛りピッチをDとしている。
【0034】
このようなデジタルカメラの撮影光学系において、CCD16の撮影範囲からディスプレイ38の撮影範囲への倍率をk、焦点距離をfとすると、水平撮影画角θと垂直撮影画角θは次式で与えられる。
【0035】
【数1】
Figure 2004260778
【0036】
このため、撮影レンズ14から被写体までの距離Lにおける撮影領域62の横方向撮影範囲Wと縦方向撮影範囲Hは次式となる。
【0037】
【数2】
Figure 2004260778
【0038】
ここで、ディスプレイ38上での目盛りピッチdと被写***置での撮影領域62における実際の目盛りピッチDとの間には、例えばディスプレイ38の横方向撮影範囲wと被写***置での同じく横方向撮影範囲Wとの比例関係から
W/w=D/d (5)
の関係がある。したがって、被写***置における目盛り実寸値Dは次式となる。
【0039】
D=W(d/w) (6)
この(6)式に(3)式のWを代入すると
【0040】
【数3】
Figure 2004260778
【0041】
となる。この(5)式において、θ、d、wは定数として決まっていることから、被写体までの距離Lを測定して(7)式に代入することで、被写***置での目盛り実寸値Dを算出することができる。
【0042】
この目盛り実寸値Dの算出は撮影範囲の横方向について行っているが、縦方向についても目盛りピッチは同じであることから、同様にして算出でき、どちらを使用してもよい。
【0043】
図4は図2(B)と同じ被写体60について、被写体までの距離を変化させて撮影した場合のディスプレイの説明図である。図4(A)は、図2(B)に対し被写体60に近付いて撮影したときのディスプレイ38の撮影画像であり、被写体60までの距離が短くなることで、このときの距離により算出された目盛り実寸値表示部58の数値は「050」となっており、被写体60に対する横スケール54及び縦スケール56の1目盛りの被写***置での実際の大きさは50cmであることが分かる。
【0044】
そこで被写体60の横幅について見ると、横スケール54の4目盛りの幅であり、したがって被写体60の横幅は
4目盛り×50cm=200cm
であることが簡単に分かる。
【0045】
図4(B)は、更に被写体60に近付いて撮影した際のディスプレイ38の画像であり、このとき目盛り実寸値表示部58の数値は「025」となっている。この場合、被写体60の横幅について、横スケール54の目盛りは8目盛りとなっており、したがって被写体60の横幅は
8目盛り×25cm=200cm
として簡単に測定できる。
【0046】
図5は本発明によるデジタルカメラの撮影制御を示したフローチャートであり、図1のMPU12のプログラム制御として実現される。図5において、まずステップS1でスケールモードの有無をチェックしている。撮影者がスケールモードを選択すると、ステップS2以降の処理に進む。
【0047】
スケールモードにおけるステップS2の処理にあっては、画像ジェネレータ50によりスケール画像を生成して、例えば図2(B)のように表示する。続いてステップS3で、AFセンサ24から得られている被写体までの距離から目盛り実寸値を演算する。
【0048】
この目盛り実寸値の演算は、ステップS4でシャッター半押しが行われるまで、そのときの被写体距離に応じてリアルタイムで演算されている。ステップS4で撮影者が被写体に焦点を合わせた状態でシャッター半押しを行うと、ステップS5でフォーカスロックが行われ、このときの目盛り実寸値を保持する。続いてステップS6でシャッター押込みによる撮影動作が行われると、ステップS7でCCD16の読出し動作により得られた画像データを画像メモリ34に格納する。
【0049】
続いて、ステップS8で画像メモリに目盛り実寸値をマージして格納する。更にステップS9で、画像メモリに格納した撮影画像データ、固定スケール及び目盛り実寸値からなる画像データをメモリカード40に保存する。続いてステップ10で終了の有無をチェックしており、終了でなければ再びステップS1に戻る。撮影者がスケールモードを選択していなければ、ステップS1からステップS11に進み、ノーマルモードの撮影処理が通常どおり行われる。
【0050】
図6は本発明で使用する固定スケールの他の実施形態の説明図である。図6(A)にあっては、ディスプレイ38上に横スケール54と縦スケール56でなる十字スケールに加えて、対角方向に配置した2本の斜めスケール64,65を表示するようにしている。
【0051】
このような斜めスケール64,65によって、縦横方向における被写体66の大きさのみならず斜め方向についても正確な目盛り値を読み取って、目盛実寸値表示部58の数値との乗算で被写体の実際の寸法を求めることができる。
【0052】
図6(B)は斜め図形64,65に加え更に、画面中心に対し同心円を一定間隔で配置したリングスケール68を設けている。このリングスケール68によって、被写体66における360°方向の目盛りサイズを比較的容易に読み取ることができる。
【0053】
図7は本発明で選択的に使用可能な目盛りピッチの異なる固定スケールの説明図である。図7(A)は、目盛りピッチを細かくして測定精度を高めた横スケール70と縦スケール72の例である。これに対し図7(B)は、目盛りピッチを粗くした横スケール74と縦スケール76の例である。ここで図7(A)の横スケール70の目盛りピッチと図7(B)の横スケール74の目盛りピッチは1:4の関係にある。
【0054】
このため、図7のメモリ実寸値表示部58の数値が「025」であったとすると、図7(B)の目盛り実寸値表示部58の数値は4倍の「100」となっている。このように、目盛りピッチの異なる固定スケールを複数準備しておき、操作部32によるユーザの切替操作により、必要とする目盛りピッチの固定スケールを選択して、スケールモードにおける撮影動作を行うことができる。
【0055】
図8は本発明の他の実施形態であり、この実施形態にあっては、横スケール54及び縦スケール56による十字スケールの交点を中心とする半径の異なる円周上に例えば10°単位に角度目盛を刻んだ角度目盛リング80,82を表示させるようにしたことを特徴とする。
【0056】
この角度目盛リング80,80により例えば撮影画像中の支柱から横に張り出したアングルを支えるステーの角度などを簡単に測定できる。
【0057】
なお本発明は図1のデジタルカメラ10の実施形態に限定されず、スケールモード処理部46としての機能が実現できるものであれば適宜の構成を取ることができる。また、被写体までの距離の測定はAFセンサ24の測定情報によらず、専用の距離センサから得るようにしてもよい。
【0058】
また被写体までの距離の測定にAFセンサを用いた場合には、測定可能な距離範囲が決まっていることから、このAFセンサによる有効距離範囲で得られた値に基づき固定スケールの目盛り実寸値を演算して表示すればよく、有効距離範囲を外れた場合には目盛実寸値表示部58に数値表示は行わず、エラー表示とすればよい。更に本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含む。
【0059】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明のデジタルカメラによれば、撮影によりメモリに格納される撮影画像には固定スケールと被写体までの距離に基づいて演算された固定スケールにおける1目盛りの被写***置での実際の大きさを示す目盛り実寸値が合成表示されており、撮影後に例えば外部の十分な表示サイズをもつモニタで再生し、モニタ画面の固定スケールから被写体の大きさを示す目盛り数を読み取り、これに画面に表示されている目盛り実寸値を掛け合わせることで、簡単に被写体の実際の寸法を撮影画像から求めることができる。
【0060】
また、被写体の寸法を測定するための撮影は通常の手元撮影で簡単に行うことができ、被写体の大きさを知るためにデジタルカメラの小さなディスプレイ上でカーソルなどの設定操作などを一切必要とせず、手持ち撮影により、大きさ測定を必要とする被写体を自由に撮影し、撮影後に外部モニタに映し出すことで、簡単に被写体の大きさを知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデジタルカメラの実施形態を示したブロック図
【図2】本発明のデジタルカメラのディスプレイ上に表示される固定スケールと目盛り実寸値の説明図
【図3】被写体距離から固定スケールの目盛り実寸値を算出するための光学系の説明図
【図4】被写体までの距離を変化させたときのディスプレイの説明図
【図5】本発明による撮影制御を示したフローチャート
【図6】本発明で使用する固定スケールの他の実施形態の説明図
【図7】本発明で選択的に使用可能な目盛りピッチの異なる固定スケールの説明図
【図8】角度目盛リングを表示させる本発明の他の実施形態による固定スケールの説明図
【符号の説明】
10:デジタルカメラ
12:MPU
14:撮影レンズ
16:CCD
18:アンプ
20:ADコンバータ
22:画像処理回路
24:AFセンサ
26:焦点制御部
28:モータ
30:バス
32:操作部
34:画像メモリ
36:表示制御部
38:ディスプレイ
40:メモリカード
42:出力IF
44:パーソナルコンピュータ
46:スケールモード処理部
48:目盛値演算部
50:画像ジェネレータ
54,70,74:横スケール
56,72,76:縦スケール
58:目盛実寸値表示部
60,66:被写体
62:撮影領域
64,65:斜めスケール
68:リングスケール
80,82:角度目盛リング

Claims (8)

  1. 撮影画面に表示させる所定ピッチ間隔の目盛りを備えた固定スケールの画像を生成するスケール画像生成部と、
    被写体の距離を測定して被写体にピントを合わせるように光学系を制御する自動焦点制御部と、
    前記自動焦点制御部により測定された被写体の距離に基づいて、前記固定スケール1目盛りの被写***置における実際の大きさを示す1目盛り実寸値を演算する演算部と、
    前記演算された1目盛り実寸値を前記固定スケールと共に撮影画面に表示させる表示制御部と、
    前記固定スケール及び1目盛り実寸値を含む撮影画面の画像データを外部読出し可能なメモリに記憶させるメモリ制御部と、
    を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1記載のデジタルカメラに於いて、前記スケール画像生成部は、画面中心を通る十字配置された固定スケールを生成することを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 請求項3記載のデジタルカメラに於いて、前記スケール画像生成部は、画面中心を通る十字配置された固定スケールに加え、前記中心を通る斜め対角に十字配置された固定スケール及び又は中心に対して同心円を前記目盛り間隔で複数配置した多重リングスケールを生成することを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 請求項3記載のデジタルカメラに於いて、前記スケール画像生成部は、画面中心を通る十字配置された固定スケールに加え、前記中心に対する所定の半径をもつ円周上に角度目盛を備えた1又は複数の角度目盛リングを生成することを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 請求項1記載のデジタルカメラに於いて、前記スケール画像生成部は、目盛りのピッチ間隔が異なる複数種類の固定スケールの中から選択された特定の固定スケールを生成し、前記自動焦点制御部により測定された被写体の距離に基づいて、選択された固定スケールの1目盛りの被写***置における実際の大きさを示す1目盛り実寸値を演算することを特徴とするデジタルカメラ。
  6. 請求項1記載のデジタルカメラに於いて、前記目盛り制御部は、シャッター半押しによるフォーカスロックのタイミングで演算部から出力されている1目盛り実寸値を保持し、これに続くシャッターを切ったタイミングで前記保持された1目盛り実寸値を固定スケールと共に撮影画像にマージしてメモリに格納することを特徴とするデジタルカメラ。
  7. スケール画像生成部により、撮影画面に表示される所定ピッチ間隔の目盛りを備えた固定スケールの画像を生成するスケール画像生成ステップと、
    自動焦点制御部により、被写体の距離を測定して被写体にピントを合わせるように光学系を制御する自動焦点制御ステップと、
    演算部により、前記自動焦点制御ステップで測定された被写体の距離に基づいて、前記固定スケール1目盛りの被写***置における実際の大きさ示す1目盛り実寸値を演算する演算ステップと、
    表示制御部により、前記演算された1目盛り実寸値を前記固定スケールと共に撮影画面に表示させる表示ステップと、
    メモリ制御部により、前記固定スケール及び1目盛り実寸値を含む撮影の画像データに合成して外部読出し可能なメモリに記憶させるメモリ制御ステップと、を備えたことを特徴とするデジタルカメラの制御方法。
  8. デジタルカメラを制御するコンピュータに、
    撮影画面に表示される所定ピッチ間隔の目盛りを備えた固定スケールの画像を生成するスケール画像生成ステップと、
    被写体の距離を測定して被写体にピントを合わせるように光学系を制御する自動焦点制御ステップと、
    前記自動焦点制御ステップで測定された被写体の距離に基づいて、前記固定スケール1目盛りの被写***置における実際の大きさを示す1目盛り実寸値を演算する演算ステップと、
    前記演算された1目盛り実寸値を前記固定スケールと共に撮影画面に表示させる表示ステップと、
    前記固定スケール及び1目盛り実寸値を含む撮影の画像データに合成して外部読出し可能なメモリに記憶させるメモリ制御ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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