JP2004259697A - 非水系電解液およびリチウム二次電池 - Google Patents

非水系電解液およびリチウム二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】 高容量で、保存特性、負荷特性、およびサイクル特性に優れ、ガス発生量の少ない電池および非水系電解液を提供すること。
【解決手段】リチウム塩とこれを溶解する非水溶媒とから主としてなり、更に下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする非水系電解液。
【化1】
Figure 2004259697

(式中、R1〜R3は、それぞれ独立して、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数2〜12のアルケニル基又はフッ素原子で置換されていてもよい炭素数6〜12のアリール基、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数7〜12のアラルキル基を表す。なお、R2とR3は結合して含窒素脂肪族環を形成してもよく、R1とR2は結合して環状構造を形成してもよい。)
【選択図】 なし

Description

本発明は、非水系電解液電池、およびそれに用いる非水系電解液に関するものである。詳しくは、高容量で、保存特性、負荷特性および二次電池の場合にはサイクル特性に優れる非水系電解液電池に関するものである。また、ガス発生量の少ない非水系電解液電池に関するものである。
近年の電気製品の軽量化、小型化にともない、高いエネルギ−密度を持つリチウム電池の開発が進められている。また、リチウム電池の適用分野が拡大するにつれて、その電池特性の改善が要望されている。リチウム電池の負極としては、金属リチウム、リチウムを吸蔵及び放出可能な金属化合物(金属単体、酸化物、リチウムとの合金など)、炭素質材料が用いられている。
特に、炭素質材料について、例えば、コークス、人造黒鉛、天然黒鉛等のリチウムを吸蔵・放出することが可能な炭素質材料を用いた非水系電解液二次電池が提案されている。このような非水系電解液二次電池では、リチウムが金属状態で存在しないためデンドライトの形成が抑制され、電池寿命と安全性を向上することができる。特に人造黒鉛、天然黒鉛等の黒鉛系炭素質材料を用いた非水系電解液二次電池は、高容量化の要求に応えるものとして注目されている。
また、非水系電解液二次電池の負荷特性、サイクル特性、保存特性、低温特性等の特性向上のために、電解質と主たる溶媒に加えて種々の化合物を含有させた電解液が提案されている。例えば、サイクル特性や保存特性向上のために、分子量が500未満であり、窒素と硫黄が結合したNS構造を有する化合物を含むことを特徴とする電解質が特許文献1に開示されている。
特開2002−280063号公報
また、電池を停電時のバックアップ電源や、ポータブル機器の電源として用いる場合に、電池の自己放電を補うために常に微弱電流を流し、充電状態に保持する連続充電が行われる。こうした連続充電状態では電極の活性が常に高い状態であるので、電池の容量劣化が促進されたり、電解液の分解によりガスが発生する。このガス発生量が多い場合には、過充電等の異常時に内圧を感知して安全弁を作動させる円筒電池においては、安全弁が作動してしまうことがある。また、安全弁のない角形電池等では、電池がフクレたり、更には破裂することもある。
したがって、高容量、高温保存特性、負荷特性、サイクル特性だけでなく、連続充電特性についても改良することが求められる。連続充電特性としては、容量劣化が少ないことだけでなく、ガス発生を抑制することが強く求められる。
しかしながら特許文献1で開示されている1,1’−スルホニルジイミダゾール、N−ビスメチルチオメチレン−p−トルエンスルホンアミド、1−p−トリルスルホニルピロールは、80℃以上の比較的高温での保存特性と、連続充電特性を共に向上させることはできない。
本発明者らは、上記目的を達成するために種々の検討を重ねた結果、特定の化合物を電解液中に含有させることによって、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成さ
せるに至った。
すなわち、本発明の要旨は、負極および正極、並びに非水溶媒およびリチウム塩からなる電解液を含む非水系電解液電池において、非水電解液が更に一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする非水系電解液電池に存する。
Figure 2004259697
(式中、R1〜R3は、それぞれ独立して、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数2〜12のアルケニル基、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数6〜12のアリール基又はフッ素原子で置換されていてもよい炭素数7〜12のアラルキル基を表す。なお、R2とR3は結合して含窒素脂肪族環を形成してもよく、R1とR2は結合して環状構造を形成してもよい。)
負極および正極、並びに非水溶媒およびリチウム塩からなる電解液を含む非水系電解液電池において、電解液が一般式(1)で表される化合物を1種以上含有することにより、高容量で、保存特性、負荷特性および二次電池の場合にはサイクル特性に優れ、また、ガス発生量の少ない電池を作製することができ、非水系電解液電池の小型化、高性能化を達成することができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、これらの内容に特定はされない。
本発明において、非水系電解液の主成分は、常用の非水系電解液と同じく、リチウム塩およびこれを溶解する非水溶媒である。
リチウム塩としては、この用途に用いることが知られているものであれば特に制限がなく、任意のものを用いることができ、具体的には以下のものが挙げられる。
無機リチウム塩:LiClO4等の過ハロゲン酸塩、LiPF6、LiBF4等のフッ化
物塩などが挙げられる。なかでも好ましいのは、LiPF6、LiBF4である。
含フッ素有機酸リチウム塩:LiCF3SO3等のパーフルオロアルカンスルホン酸塩、LiN(CF3SO22、LiN(C25SO22、LiN(CF3SO2)(C49SO2)等のパーフルオロアルカンスルホン酸イミド、LiC(CF3SO23等のパーフルオ
ロアルカンスルホン酸メチド、LiPF4(CF32、LiPF4(C252、LiPF4(CF3SO22、LiPF4(C25SO22、等のパーフルオロアルカン基を有する有機リン酸塩、LiBF2(CF32、LiBF2(C252、LiBF2(CF3SO22
、LiBF2(C25SO22等パーフルオロアルカン基を有する有機ホウ酸塩などが挙
げられる。なかでも好ましいのは、LiCF3SO3、LiN(CF3SO22およびLi
N(C25SO22である。
これらのリチウム塩は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。無機リチウム塩と含フッ素有機リチウム塩とを併用すると、高温保存した後の劣化が少なくなるので好ましい。この場合、リチウム塩に占める無機リチウム塩の割合は、70〜98重量%であるこ
とが望ましい。
また、非水溶媒がγ−ブチロラクトンを55容量%以上含むものである場合には、リチウム塩に占めるLiBF4の割合が50重量%以上であることが好ましい。特に好ましく
は、リチウム塩に占めるLiBF4の割合が50〜95重量%であり、残りがLiPF6、LiCF3SO3、LiN(CF3SO22およびLiN(C25SO22よりなる群から
選ばれるものからなる組合せである。
非水系電解液中のリチウム塩の濃度は、通常0.5〜3モル/リットルである。濃度が低すぎると電解液の電気伝導率が不十分であり、濃度が高すぎると粘度上昇のため電気伝導率が低下し、電池性能が低下することがある。非水系電解液中のリチウム塩の濃度は、0.6モル/リットル以上であるのが好ましく、また、1.8モル/リットル以下、特に1.5モル/リットル以下であるのが好ましい。
非水溶媒としても、従来から非水系電解液の溶媒として公知のものの中から適宜選択して用いることができる。例えば、アルキレンカーボネート類、ジアルキルカーボネート類、環状エーテル類、環状カルボン酸エステル類、鎖状カルボン酸エステル類、含燐有機溶媒等が挙げられる。
アルキレンカーボネート類としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート等の炭素数2〜4のアルキレン基を有するアルキレンカーボネートが挙げられ、これらの中では、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートが好ましい。
ジアルキルカーボネート類としては、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−n−プロピルカーボネート、エチルメチルカーボネート、メチル−n−プロピルカーボネート、エチル−n−プロピルカーボネート等の炭素数1〜4のアルキル基を有するジアルキルカーボネートが挙げられる。これらの中では、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネートが好ましい。
環状エーテル類としては、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン等が挙げられる。
鎖状エーテル類としては、ジメトキシエタン、ジメトキシメタン等が挙げられる。
環状カルボン酸エステル化合物としては、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等が挙げられる。
鎖状カルボン酸エステルとしては、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル等が挙げられる。
含燐有機溶媒としては、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸ジメチルエチル、リン酸メチルジエチル、リン酸エチレンメチル、リン酸エチレンエチル等が挙げられる。
これらは単独で用いても、2種類以上を併用してもよいが、2種以上の化合物を併用するのが好ましい。例えば、アルキレンカーボネートや環状カルボン酸エステル等の高誘電率溶媒と、ジアルキルカーボネートや鎖状カルボン酸エステル等の低粘度溶媒とを併用するのが好ましい。
非水溶媒の好ましい組合せの一つは、アルキレンカーボネートとジアルキルカーボネートを主体とする組合せである。なかでも、非水溶媒に占めるアルキレンカーボネートとジアルキルカーボネートとの合計が、85容量%以上、好ましくは90容量%以上、より好ましくは95容量%以上であり、かつアルキレンカーボネートとジアルキルカーボネートとの容量比が10:90〜45:55、好ましくは20:80〜45:55のものである。この混合溶媒にリチウム塩と一般式(1)で表される化合物を含有させた非水系電解液
は、サイクル特性と大電流放電特性およびガス発生抑制のバランスがよくなるので好ましい。
アルキレンカーボネートとジアルキルカーボネートの好ましい組み合わせの具体例としては、エチレンカーボネートとジメチルカーボネート、エチレンカーボネートとジエチルカーボネート、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネート、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとジエチルカーボネート、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとエチルメチルカーボネート、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとエチルメチルカーボネート、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとジエチルカーボネートとエチルメチルカーボネート等が挙げられる。
これらのエチレンカーボネートとジアルキルカーボネートとの組み合わせに、更にプロピレンカーボネートを加えた組み合わせも、好ましい組み合わせとして挙げられる。
プロピレンカーボネートを含有する場合には、エチレンカーボネートとプロピレンカーボネートの容量比は、通常99:1〜40:60、好ましくは95:5〜50:50である。
これらの中で、非対称ジアルキルカーボネートであるエチルメチルカーボネートを含有するものが更に好ましく、特に、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとエチルメチルカーボネート、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとエチルメチルカーボネート、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとジエチルカーボネートとエチルメチルカーボネートのエチレンカーボネートと対称ジアルキルカーボネートと非対称ジアルキルカーボネートを含有するものが、サイクル特性と大電流放電特性のバランスが良いので好ましい。
非水溶媒のなかで、好ましいものの他の一つとしては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトンおよびγ−バレロラクトンよりなる群から選ばれた有機溶媒を60容量%以上含有するものである。この混合溶媒にリチウム塩と一般式(1)で表される化合物を含有させた非水系電解液は、高温で使用しても溶媒の蒸発や液漏れが少なくなる。なかでも、非水溶媒に占めるエチレンカーボネートとγ−ブチロラクトンとの合計が、80容量%以上、好ましくは90容量%以上であり、かつエチレンカーボネートとγ−ブチロラクトンとの容量比が5:95〜45:55であるもの、または非水溶媒に占めるエチレンカーボネートとプロピレンカーボネートとの合計が、80容量%以上、好ましくは90容量%以上であり、かつエチレンカーボネートとプロピレンカーボネートの容量比が30:70〜60:40であるものである。この混合溶媒にリチウム塩と一般式(1)で表される化合物を含有させた非水系電解液は、サイクル特性と大電流放電特性等のバランスがよくなるので好ましい。
また、非水溶媒として含燐有機溶媒を用いるのも好ましい。含燐有機溶媒を非水溶媒中に、通常10容量%以上、好ましくは10〜80容量%となるように含有させると、電解液の燃焼性を低下させることができる。特に、含燐有機溶媒と、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンおよびジアルキルカーボネートよりなる群から選ばれた非水溶媒を組み合わせて用いると、サイクル特性と大電流放電特性とのバランスがよくなるので好ましい。
なお、本明細書において、非水溶媒の容量は25℃での測定値であるが、エチレンカーボネートのように25℃で固体のものは融点での測定値を用いる。
一般式(1)で表される化合物において、R1〜R3はそれぞれ独立して、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数2〜12のアルケニル基、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数6〜12のア
リール基、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数7〜12のアラルキル基を表す。
なお、R2とR3は結合して含窒素脂肪族環を形成してもよく、含窒素脂肪族環としては、ピロリジン、ピペリジンなどが挙げられる。
また、R1とR2は結合して、環状構造を形成してもよく、環状構造としては、スルタム類が挙げられる。
炭素数1〜12のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基等が挙げられる。なかでも好ましいのは炭素数1〜8、特に炭素数1〜4のアルキル基である。
炭素数2〜12のアルケニル基としてはビニル基、プロペニル基等が挙げられるが、炭素数2〜8、特に炭素数2〜4のものが好ましい。
炭素数6〜12のアリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基等が挙げられ、なかでもフェニル基が好ましい。
炭素数7〜12のアラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
これらのアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基は、水素原子の一部または全部がフッ素原子で置換されていてもよいが、フッ素原子で置換されていないものが好ましい。
一般式(1)で表される化合物の具体例としては、N,N−ジメチルメタンスルホンアミド、N,N−ジエチルメタンスルホンアミド、N,N−ジプロピルメタンスルホンアミド、N−メチル−N−エチルメタンスルホンアミド、N−メチル−N−ベンジルメタンスルホンアミド、1−メタンスルホニルピロリジン、1−メタンスルホニルピペリジン、N,N−ビストリフルオロメチルメタンスルホンアミド等のメタンスルホンアミド類、N,N−ジエチルエタンスルホンアミド、N,N−ジメチルエタンスルホンアミド、N−メチル−N−エチルエタンスルホンアミド等のエタンスルホンアミド類、N,N−ジメチルビニルスルホンアミド等のビニルスルホンアミド類、N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド、N,N−ジエチルベンゼンスルホンアミド、N,N−ジプロピルベンゼンスルホンアミド、N,N−ジブチルベンゼンスルホンアミド等のベンゼンスルホンアミド類、N,N−ジメチルトリフルオロメタンスルホンアミド、N,N−ビストリフルオロメチルトリフルオロメタンスルホンアミド等のトリフルオロメタンスルホンアミド類、N,N−ジメチルペンタフルオロエタンスルホンアミド等のペンタフルオロエタンスルホンアミド類、N−メチルプロパンスルタム、N−エチルプロパンスルタム、N−ブチルプロパンスルタム、N−メチルブタンスルタム、N−エチルブタンスルタム、N−プロピルブタンスルタム等のスルタム類等が挙げられる。
これらの中でも、メタンスルホンアミド類、エタンスルホンアミド類が好ましく、発生ガス量が少なく、かつ、高温保存後の残存容量が高いので、N,N−ジメチルメタンスルホンアミド、N,N−ジエチルメタンスルホンアミド、N,N−ジエチルエタンスルホンアミド、N,N−ジメチルエタンスルホンアミドが特に好ましい。これらは単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
非水系電解液中における一般式(1)で表される化合物の割合は、通常0.01重量%以上、好ましくは0.05重量%以上、特に好ましくは0.1重量%以上であり、通常5重量%以下、好ましくは4重量%以下、特に好ましくは3重量%以下である。一般式(1)の化合物の割合が小さすぎると連続充電時のガス発生を十分に抑えられない。一方、大きすぎると電池の保存特性が低下する傾向にある。
本発明に係る非水系電解液は、本発明の効果を損ねない範囲で、分子内に不飽和結合を
有する環状炭酸エステルや従来公知の過充電防止剤、脱酸剤、脱水剤などの種々の助剤を含有していてもよい。
分子内に不飽和結合を有する環状炭酸エステルとしては、ビニレンカーボネート系化合物、ビニルエチレンカーボネート系化合物、メチレンエチレンカーボネート系化合物等が挙げられ、これらのうち、ビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネート、特にビニレンカーボネートが好ましい。
ビニレンカーボネート系化合物としては、ビニレンカーボネート、メチルビニレンカーボネート、エチルビニレンカーボネート、4,5−ジメチルビニレンカーボネート、4,5−ジエチルビニレンカーボネート、フルオロビニレンカーボネート、トリフルオロメチルビニレンカーボネート等が挙げられる。
ビニルエチレンカーボネート系化合物としては、ビニルエチレンカーボネート、4−メチル−4−ビニルエチレンカーボネート、4−エチル−4−ビニルエチレンカーボネート、4−n−プロピル−4−ビニルエチレンカーボネート、5−メチル−4−ビニルエチレンカーボネート、4,4−ジビニルエチレンカーボネート、4,5−ジビニルエチレンカーボネート等が挙げられる。
メチレンエチレンカーボネート系化合物としては、4,4−ジメチル−5−メチレンエチレンカーボネート、4,4−ジエチル−5−メチレンエチレンカーボネート等が挙げられる。
これらは単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
非水系電解液が分子内に不飽和結合を有する環状炭酸エステル化合物を含有する場合、非水系電解液中におけるその割合は、通常0.01重量%以上、好ましくは0.1重量%以上、特に好ましくは0.3重量%以上、最も好ましくは0.5重量%以上であり、通常8重量%以下、好ましくは4重量%以下、特に好ましくは3重量%以下である。
分子内に不飽和結合を有する環状炭酸エステルを電解液に含有させることにより、電池のサイクル特性を向上させることができる。その理由は明かではないが、負極の表面に安定な保護被膜を形成することができるためと推測される。含有量が少ないとこの特性が十分に向上しない。なお、分子内に不飽和結合を有する環状炭酸エステルを電解液中に含有させると、一般に連続充電時においてガスの発生量が増加するという問題があるが、一般式(1)で表される化合物と併用するとガス発生量の増加を抑制することができる。しかし、含有量が多すぎると高温保存時にガスが発生し、電池の内圧が上昇することがあるので、含有量は上記の範囲にするのが好ましい。
特に、一般式(1)で表される化合物のうちでも、水素原子の一部または全部がフッ素原子で置換された化合物は、還元分解されやすいので、負極の表面に安定な保護被膜を形成できる分子内に不飽和結合を有する環状炭酸エステルを併用することにより、還元分解を抑制できると考えられる。
過充電防止剤としては、ビフェニル、アルキルビフェニル、ターフェニル、ターフェニルの部分水素化体、シクロヘキシルベンゼン、t−ブチルベンゼン、t−アミルベンゼン、ジフェニルエーテル、ジベンゾフラン等の芳香族化合物;2−フルオロビフェニル、o−シクロヘキシルフルオロベンゼン、p−シクロヘキシルフルオロベンゼン等の前記芳香
族化合物の部分フッ素化物;2,4−ジフルオロアニソール、2,5−ジフルオロアニソールおよび2,6−ジフルオロアニソ−ル等の含フッ素アニソール化合物などが挙げられる。これらは2種類以上併用して用いてもよい。非水系電解液中における過充電防止剤の割合は、通常0.1〜5重量%である。過充電防止剤を含有させることにより、過充電等のときに電池の破裂・発火を抑制することができる。
一般にこれらの過充電防止剤は、電解液の溶媒成分よりも正極および負極上で反応しや
すいために、連続充電時や高温保存時においても電極の活性の高い部位で反応してしまい、これらの化合物が反応すると電池の内部抵抗が大きく上昇したり、ガス発生によって、連続充電後の放電特性や、高温保存後の放電特性を著しく低下させる原因となっていたが、本発明の電解液に添加した場合は、放電特性の低下を抑制することができる。
他の助剤としては、フルオロエチレンカーボネート、トリフルオロプロピレンカーボネート、フェニルエチレンカーボネート、エリスリタンカーボネートおよびスピロ−ビス−ジメチレンカーボネート等のカーボネート化合物;無水コハク酸、無水グルタル酸、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水グルタコン酸、無水イタコン酸、無水ジグリコール酸、シクロヘキサンジカルボン酸無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物およびフェニルコハク酸無水物等のカルボン酸無水物;エチレンサルファイト、1,3−プロパンスルトン、1,4−ブタンスルトン、メタンスルホン酸メチル、ブスルファン、スルホラン、スルホレン、ジメチルスルホンおよびテトラメチルチウラムモノスルフィド等の含硫黄化合物;1−メチル−2−ピロリジノン、1−メチル−2−ピペリドン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンおよびN−メチルスクシイミド等の含窒素化合物;ヘプタン、オクタン、シクロヘプタン等の炭化水素化合物、フルオロベンゼン、ジフルオロベンゼン、ヘキサフルオロベンゼン、ベンゾトリフルオライド等の含フッ素芳香族化合物などが挙げられる。これらは2種類以上併用して用いてもよい。
非水系電解液中におけるこれらの助剤の割合は、通常0.1〜5重量%である。これらの助剤を含有することにより、高温保存後の容量維持特性やサイクル特性を向上させることができる。
本発明に係る非水系電解液は、非水系有機溶媒に、リチウム塩、一般式(1)で表される化合物、および必要に応じて他の化合物を溶解することにより調製することができる。非水系電解液の調製に際しては、各原料は、予め脱水しておくのが好ましい。通常50ppm以下、好ましくは30ppm以下まで脱水するのがよい。
本発明に係る非水系電解液は、二次電池用、特にリチウム二次電池用の電解液として用いるのに好適である。以下、この電解液を用いた本発明に係るリチウム二次電池について説明する。
本発明に係るリチウム二次電池は、電解液以外は従来公知のリチウム二次電池と同様であり、通常、正極と負極とが本発明に係る非水系電解液が含浸されている多孔膜を介してケースに収納されている。従って、本発明に係る二次電池の形状は特に制限されるものではなく、円筒型、角型、ラミネート型、コイン型、大型等のいずれであってもよい。本発明に係るリチウム二次電池は、前述のように連続充電状態におけるガス発生量が少ないので、過充電等の異常時に電池内圧の上昇により作動する電流遮断装置を備えた電池の連続充電状態での電流遮断装置の異常作動を防止することができる。また、外装体の厚みが0.4mm以下で、外装体の材質が金属アルミニウムまたはアルミニウム合金を主体とした電池においては、電池内圧の上昇による電池のフクレという問題が生じやすいが、本発明に係るリチウム二次電池では、ガス発生が少ないので、このような問題が生ずるのを防止することができる。
負極活物質としては、リチウムを吸蔵・放出可能な炭素質材料や金属化合物、リチウム金属およびリチウム合金を用いることができる。これらの負極活物質は、単独で用いても、2種類以上を混合して用いてもよい。
リチウムを吸蔵・放出可能な炭素質材料としては、黒鉛や黒鉛の表面を黒鉛に比べて非晶質の炭素で被覆したものが好ましい。
黒鉛は、学振法によるX線回折で求めた格子面(002面)のd値(層間距離)が0.
335〜0.338nm、特に0.335〜0.337nmであるものが好ましい。また、学振法によるX線回折で求めた結晶子サイズ(Lc)は、通常30nm以上、好ましくは50nm以上、特に好ましくは100nm以上である。灰分は、通常1重量%以下、好ましくは0.5重量%以下、特に好ましくは0.1重量%以下である。
黒鉛の表面を非晶質の炭素で被覆したものとして好ましいのは、X線回折における格子面(002面)のd値が0.335〜0.338nmである黒鉛を核材とし、その表面に該核材よりもX線回折における格子面(002面)のd値が大きい炭素質材料が付着しており、かつ核材と核材よりもX線回折における格子面(002面)のd値が大きい炭素質材料との割合が重量比で99/1〜80/20であるものである。これを用いると、高い容量で、かつ電解液と反応しにくい負極を製造することができる。
炭素質材料の粒径は、レーザー回折・散乱法によるメジアン径で、通常1μm以上、好ましくは3μm以上、より好ましくは5μm以上、最も好ましくは7μm以上であり、通常100μm以下、好ましくは50μm以下、より好ましくは40μm以下、最も好ましくは30μm以下である。
炭素質材料のBET法による比表面積は、通常0.3m2/g以上、好ましくは0.5
2/g以上、より好ましくは0.7m2/g以上、最も好ましくは0.8m2/g以上で
あり、通常25.0m2/g以下、好ましくは20.0m2/g以下、より好ましくは15.0m2/g以下、最も好ましくは10.0m2/g以下である。
また、炭素質材料は、アルゴンイオンレーザー光を用いたラマンスペクトルで分析し、1570〜1620cm-1の範囲にあるピークPAのピーク強度をIA、1300〜1400cm-1の範囲にあるピークPBのピーク強度をIBとした場合、IBとIAの比で表されるR値(=IB/IA)が、0.01〜0.7の範囲であるものが好ましい。また、1570〜1620cm-1の範囲にあるピークの半値幅が、26cm-1以下、特に25cm-1以下であるものが好ましい。
リチウムを吸蔵・放出可能な金属化合物としては、Ag、Zn、Al、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、P、Sb、Bi、Cu、Ni、Sr、Ba等の金属を含有する化合物が挙げられ、これらの金属は単体、酸化物、リチウムとの合金などとして用いられる。本発明においては、Si、Sn、Ge及びAlから選ばれる元素を含有するものが好ましく、Si、Sn及びAlから選ばれる金属の酸化物又はリチウム合金がより好ましい。
リチウムを吸蔵・放出可能な金属化合物あるいはこの酸化物やリチウムとの合金は、一般に黒鉛に代表される炭素材料に比較し、単位重量あたりの容量が大きいので、より高エネルギー密度が求められるリチウムイオン二次電池において好適である。
正極活物質としては、リチウムコバルト酸化物、リチウムニッケル酸化物、リチウムマンガン酸化物等のリチウム遷移金属複合酸化物材料などのリチウムを吸蔵・放出可能な材料が挙げられる。これらの化合物は、LiXCoO2、LiXNiO2、LiXMnO2、LiXCo1-yy2、LiXNi1-yy2、LiXMn1-yy2等であり、ここでMはFe、Co、Ni、Mn、Mg、Cu、Zn、Al、Sn、B、Ga、Cr、V、Sr、Tiから選ばれる少なくとも1種であり、0.4≦x≦1.2、0≦y≦0.6である。
特にLiXCo1-yy2、LiXNi1-yy2、LiXMn1-yy2等で表される、コバルト、ニッケル、マンガンの一部を他の金属で置き換えたものは、その構造を安定化させることができるので好ましい。正極活物質は単独で用いても、複数を併用しても良い。
活物質を結着する結着剤としては、電極製造時に使用する溶媒や電解液に対して安定な材料であれば、任意のものを使用することができる。例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム等の不飽和結合
を有するポリマー及びその共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等のアクリル酸系ポリマー及びその共重合体などが挙げられる。
電極中には、機械的強度や電気伝導度を高めるために増粘剤、導電材、充填剤などを含有させてもよい。
増粘剤としては、カルボキシルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコ−ル、酸化スターチ、リン酸化スターチ、ガゼイン等が挙げられる。
導電材としては、銅またはニッケル等の金属材料、グラファイトまたはカーボンブラック等の炭素材料などが挙げられる。
電極の製造は、常法によればよい。例えば、負極または正極活物質に、結着剤、増粘剤、導電材、溶媒等を加えてスラリー化し、これを集電体に塗布、乾燥した後に、プレスすることによって形成することができる。
また、活物質に結着剤や導電材などを加えたものをそのままロール成形してシート電極としたり、圧縮成形によりペレット電極としたり、蒸着・スパッタ・メッキ等の手法で集電体上に電極材料の薄膜形成をすることもできる。
負極活物質層の乾燥、プレス後の密度は、通常1.45g/cm3以上であり、好まし
くは1.55g/cm3以上、特に好ましくは1.60g/cm3以上である。負極活物質層の密度が高いほど電池の容量が増加するので好ましい。また、正極活性層の乾燥、プレス後の密度は、通常3.0g/cm3以上である。正極活性層の密度が低すぎると電池の
容量が不十分となる。
集電体としては各種のものが用いることができるが、通常は金属や合金が用いられる。負極の集電体としては、銅、ニッケル、ステンレス等が挙げられ、好ましいのは銅である。また、正極の集電体としては、アルミニウム、チタン、タンタル等の金属またはその合金が挙げられ、好ましいのはアルミニウムまたはその合金である。
正極と負極の間には、短絡を防止するために多孔膜を介在させる。この場合、電解液は多孔膜に含浸させて用いる。多孔膜の材質や形状は、電解液に安定であり、かつ保液性に優れていれば、特に制限はなく、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンを原料とする多孔性シ−トまたは不織布等が好ましい。
本発明に係る電池に使用する電池の外装体の材質も任意であり、ニッケルメッキを施した鉄、ステンレス、アルミニウムまたはその合金、ニッケル、チタン等が用いられる。
以下に、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの実施例に限定されるものではない。
[負極の製造]
X線回折における格子面(002面)のd値が0.336nm、結晶子サイズ(Lc)が652nm、灰分が0.07重量%、レーザー回折・散乱法によるメジアン径が12μm、BET法による比表面積が7.5m2/g、アルゴンイオンレーザー光を用いたラマ
ンスペクトル分析から求めたR値(=IB/IAが)0.12、1570〜1620cm-1の範囲にあるピークの半値幅が19.9cm-1である天然黒鉛粉末94重量部とポリフッ化ビニリデン6重量部とを混合し、N−メチル−2−ピロリドンを加えスラリー状にした。このスラリーを厚さ18μmの銅箔の片面に均一に塗布、乾燥した後、負極活性層の密度が1.5g/cm3になるようにプレスして負極とした。
[正極の製造]
LiCoO285重量部、カーボンブラック6重量部とポリフッ化ビニリデン(呉羽化
学社製、商品名「KF−1000」)9重量部を混合し、N−メチル−2−ピロリドンを加えスラリー化し、これを厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に均一に塗布、乾燥した後、正極活性層の密度が3.0g/cm3になるようにプレスして正極とした。
[リチウム二次電池の製造]
上記の正極、負極、およびポリエチレン製のセパレーターを、負極、セパレーター、正極、セパレーター、負極の順に積層して電池要素を作製した。この電池要素をアルミニウム(厚さ40μm)の両面を樹脂層で被覆したラミネートフィルムからなる袋内に正極負極の端子を突設させながら挿入した後、後述する電解液を袋内に注入し、真空封止を行い、シート状電池を作製した。
[容量評価]
リチウム二次電池を、電極間の密着性を高めるためにガラス板で挟んだ状態で、25℃において、0.2Cに相当する定電流で4.2Vまで充電した後、0.2Cの定電流で3Vまで放電した。これを3サイクル行って電池を安定させ、4サイクル目は、0.5Cの定電流で4.2Vまで充電後、4.2Vの定電圧で電流値が0.05Cになるまで充電を実施し、0.2Cの定電流で3Vまで放電して、初期放電容量を求めた。
[連続充電特性の評価]
容量評価試験の終了した電池を、エタノール浴中に浸して体積を測定した後、60℃において、0.5Cの定電流で定電流充電を行い、4.25Vに到達した後、定電圧充電に切り替え、1週間連続充電を行った。
電池を冷却させた後、エタノール浴中に浸して体積を測定し、連続充電の前後の体積変化から発生したガス量を求めた。
発生ガス量の測定後、25℃において0.2Cの定電流で3Vまで放電させ、連続充電試験後の残存容量を測定し、連続充電試験前の放電容量を100とした場合の連続充電後の残存容量を求めた。
[高温保存特性の評価]
容量評価試験の終了した電池を、0.5Cの定電流で4.2Vまで充電後、4.2Vの定電圧で電流値が0.05Cになるまで充電し、その後、85℃で3日間保存した。電池を十分に冷却させた後、25℃において0.2Cの定電流で3Vまで放電させて保存試験後の残存容量を測定し、保存試験前の放電容量を100とした場合の保存後の残存容量を求めた。
[サイクル特性の評価]
容量評価試験の終了した電池を、25℃において、0.5Cの定電流で4.2Vまで充電後、4.2Vの定電圧で電流値が0.05Cになるまで充電し、1Cの定電流で3Vまで放電をするサイクル試験を実施した。サイクル試験前の放電容量を100とした場合の200サイクル後の放電容量を求めた。
(実施例1)
乾燥アルゴン雰囲気下、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合物(容量比3:7)99重量部にN,N−ジメチルメタンスルホンアミド1重量部を加え、次いで十分に乾燥したLiPF6を1.0モル/リットルの割合となるように溶解して電
解液とした。
得られた電解液を用いて、リチウム二次電池を作成し、連続充電特性、高温保存特性、サイクル特性の評価を行った。連続充電特性、高温保存特性の評価結果を表−1に示す。サイクル特性の評価結果を表−2に示す。
(比較例1)
エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合物(容量比3:7)に十分に乾燥したLiPF6を1.0モル/リットルの割合となるように溶解した電解液を用い
て、リチウム二次電池を作成し、連続充電特性、高温保存特性、サイクル特性の評価を行った。連続充電特性、高温保存特性の評価結果を表−1に示す。サイクル特性の評価結果
を表−2に示す。
(比較例2)
エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合物(容量比3:7)99重量部に1,1'-スルホニルジイミダゾール1重量部を加え、次いで十分に乾燥したLiPF6を1.0モル/リットルの割合となるように溶解して電解液とした。この電解液を用いて、リチウム二次電池を作成し、連続充電特性、高温保存特性の評価を行った。結果を表−1に示す。
(実施例2)
エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合物(容量比3:7)97重量部に、ビニレンカーボネート2重量部、N,N−ジメチルメタンスルホンアミド1重量部を加え、次いで十分に乾燥したLiPF6を1.0モル/リットルの割合となるように
溶解して電解液とした。
この電解液を用いて、リチウム二次電池を作成し、連続充電特性、高温保存特性、サイクル特性の評価を行った。連続充電特性、高温保存特性の評価結果を表−1に示す。サイクル特性の評価結果を表−2に示す。
(比較例3)
エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合物(容量比3:7)98重量部に、ビニレンカーボネート2重量部を加え、次いで十分に乾燥したLiPF6を1.
0モル/リットルの割合となるように溶解して電解液とした。
この電解液を用いて、リチウム二次電池を作成し、連続充電特性、高温保存特性、サイクル特性の評価を行った。連続充電特性、高温保存特性の評価結果を表−1に示す。サイクル特性の評価結果を表−2に示す。
(比較例4)
エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合物(容量比3:7)97重量部に、ビニレンカーボネート2重量部、1,1'-スルホニルジイミダゾール1重量部を加
え、次いで十分に乾燥したLiPF6を1.0モル/リットルの割合となるように溶解し
て電解液とした。
この電解液を用いて、リチウム二次電池を作成し、連続充電特性、高温保存特性の評価を行った。結果を表−1に示す。
(比較例5)
エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合物(容量比3:7)97重量部に、ビニレンカーボネート2重量部と1−p−トリルスルホニルピロール1重量部を添加し、次いで十分に乾燥したLiPF6を1.0モル/リットルの割合となるように溶
解して電解液とした。
この電解液を用いて、リチウム二次電池を作成し、連続充電特性、高温保存特性の評価を行った。結果を表−1に示す。
(実施例3)
エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合物(容量比3:7)97.5重量部に、ビニレンカーボネート2重量部、N,N−ジメチルメタンスルホンアミド0.5重量部を加え、次いで十分に乾燥したLiPF6を1.0モル/リットルの割合とな
るように溶解して電解液とした。
この電解液を用いて、リチウム二次電池を作成し、連続充電特性、高温保存特性の評価を行った。結果を表−1に示す。
(実施例4)
エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合物(容量比3:7)97.
5重量部に、ビニレンカーボネート2重量部、N,N−ジメチルエタンスルホンアミド0.5重量部を加え、次いで十分に乾燥したLiPF6を1.0モル/リットルの割合とな
るように溶解して電解液とした。
この電解液を用いて、リチウム二次電池を作成し、連続充電特性、高温保存特性の評価を行った。結果を表−1に示す。
(実施例5)
エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合物(容量比3:7)97.5重量部に、ビニレンカーボネート2重量部、N,N−ジブチルベンゼンスルホンアミド0.5重量部を加え、次いで十分に乾燥したLiPF6を1.0モル/リットルの割合と
なるように溶解して電解液とした。
この電解液を用いて、リチウム二次電池を作成し、連続充電特性、高温保存特性の評価を行った。結果を表−1に示す。
(実施例6)
エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合物(容量比3:7)97.5重量部に、ビニレンカーボネート2重量部、N,N−ジエチルメタンスルホンアミド0.5重量部を加え、次いで十分に乾燥したLiPF6を1.0モル/リットルの割合とな
るように溶解して電解液とした。
この電解液を用いて、リチウム二次電池を作成し、連続充電特性、高温保存特性の評価を行った。結果を表−1に示す。
Figure 2004259697
Figure 2004259697
Figure 2004259697
表−1、2から明らかなように、本発明に係る電池は、連続充電した場合にもガスの発生量が少なく、連続充電後および高温保存後の電池特性やサイクル特性に優れていることがわかる。

Claims (5)

  1. リチウム塩とこれを溶解する非水溶媒とから主としてなり、更に下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする非水系電解液。
    Figure 2004259697

    (式中、R1〜R3は、それぞれ独立して、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜12のアルキル基、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数2〜12のアルケニル基、フッ素原子で置換されていてもよい炭素数6〜12のアリール基又はフッ素原子で置換されていてもよい炭素数7〜12のアラルキル基を表す。なお、R2とR3は結合して含窒素脂肪族環を形成してもよく、R1とR2は結合して環状構造を形成してもよい。)
  2. 非水系電解液中における一般式(1)で表される化合物の割合が、0.01〜5重量%であることを特徴とする請求項1に記載の非水系電解液。
  3. 非水系電解液が、更に不飽和結合を有する環状炭酸エステル化合物を、0.01〜8重量
    %の割合で含有することを特徴とする請求項1または2に記載の非水系電解液。
  4. 正極、負極および請求項1〜3のいずれかに記載の非水系電解液からなることを特徴とするリチウム二次電池。
  5. 負極が、X線回折における格子面(002)面のd値が0.335〜0.338nmの炭素材料を含有するものであることを特徴とする、請求項4に記載のリチウム二次電池。
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