JP2004259364A - 情報記録装置、情報記録方法、情報記録媒体及び情報再生装置並びに情報再生方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】CD媒体への記録手段によって、ファイルの実体30を記録したCD媒体のセクタにおいて、そのファイルのサイズとセクタの記録可能なサイズとの差となる空きサイズに所定データ31を記録する。このファイルの記録するために確保したセクタの空き領域に所定データ31を記録して、ファイルを記録するためのセクタを別途使用することなく、不正コピーの判定に用いる所定データ31の記録を行うことができる。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に記録されたデジタル情報(ファイル)を保護するための情報記録装置、情報記録方法、情報記録媒体及び情報再生装置並びに情報再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、アプリケーションプログラムなどのソフトウェア、静止画,動画データなどのコンテンツ等の情報は、その大容量化に伴いCD−ROMなどの記録媒体にファイルの形態で記録されて配布、販売されるのが一般的である。
【0003】
これらの記録媒体において、ファイルの記録・再生を行う領域の最小単位と、ファイルを形成するデータの最小単位とは異なっている。具体的には、CD(CD−ROM,CD−R/RW等のコンパクトディスク)媒体においては、記録・再生を行う領域の最小単位はセクタであり、実際に取り扱われるファイルの最小単位はバイト(もしくはビット)である。
【0004】
また、記録媒体上に複数のファイルが記録されている場合に、それぞれのファイルの所在を容易に取得するために、何らかのファイル管理情報を同時に記録することが一般的である。このファイル管理情報は、各ファイルの媒体上の所在地(以下、アドレスと呼ぶ)、容量(以下、サイズと呼ぶ)、作成日時等の情報が含まれており、記録された任意のファイルを読み出し使用する場合には、最初にこのファイル管理情報を用いて該当ファイルの記録媒体上のアドレス,サイズを特定し、次に記録媒体上の該当するアドレスに基づき読み出すことで、ファイルの実体を取得している。
【0005】
このファイルの存在するアドレスは、一般的に記録媒体上に記録・再生を行う領域の最小単位(CD媒体においては前述したように最小単位がセクタであることから、以下便宜上セクタと表現する)の値である。これは、情報の最小単位(バイト)で表現すると、そのアドレスを示すために必要な情報量が増大し、実際に情報を記録し管理可能となるファイル数が減少してしまうことと、管理情報の簡略化を図るためである。
【0006】
このような記録媒体に記録されるファイルは、デジタルデータであり他の記録媒体にコピーしても品質の劣化等が生じることがないという特徴がある。このことを悪用して、CD媒体に記録されている各種データやアプリケーションプログラム等を、不正にHDDやCD−R/RW等にコピーすることができるという問題がある。
【0007】
この不正コピーを防止するために、特許文献1には、ソフトウェアを記録媒体に書き込み、論理アドレス順に記録媒体の各物理アドレスから読み出して実行時に、論理アドレスとこれに応じたソフトウェアデータを記憶する物理アドレスとの対応関係と、不正使用防止用のチェックプログラムをソフトウェア本体に付加して原本に記録し、ソフトウェアの実行前に、チェックプログラムにより論理アドレスと物理アドレスの実際の対応関係を求めソフトウェアに付加された対応関係と比較して、不正を検出すること、また、原本の正常セクタに媒体IDを記録すると共に、ソフトウェア本体に原本の媒体IDと不正使用防止用のチェックプログラムを付加して原本に記録し、通常モードにおいて媒体ID記録のセクタを欠陥セクタとして交代セクタにアクセスし、保守モードにおいて媒体ID記録のセクタにアクセスし、ソフトウェアの実行時に、チェックプログラムにより保守モードで媒体ID記録のセクタよりデータを読み出し、ソフトウェアに付加された原本の媒体IDとの一致を確認して、不正コピーを防止することが記載されている。
【0008】
また、特許文献2には、少なくとも一部の同期信号が除去されたダミーファイル、ダミーファイル情報を格納するファイル情報記録領域、ダミーファイル情報を格納する、ファイル情報記録領域以外の領域を備え、アプリケーション起動時にそのファイルの存在とサイズを調べ、存在したファイルの実際のサイズとファイルサイズの一致を確認し、不正コピーを防止することが記載されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平7−262001号公報
【特許文献2】
特開2001−266478号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述したような、不正コピーを防止するための手段がいくつか考案されており、特許文献1,2に記載されているように、記録媒体の正常セクタに媒体IDの記録を行うことやダミーファイル情報の格納が行われ、このために、情報の記録領域の一部(セクタ)が用いられている。そして、前述したように、記録媒体に記録されるプログラムなどのソフトウェア、画像データなどのコンテンツは、その大容量化に伴って多くの記録領域を必要とすることから、その絶対値の決まっている記録媒体の領域を有効利用する必要がある。
【0011】
本発明は、前記従来技術の問題を解決することに指向するものであり、不正コピーを防止すると共に、これを判別するために用いる所定データを記録媒体の空き領域を有効利用して記録し、これを再生する情報記録装置、情報記録方法、情報記録媒体及び情報再生装置並びに情報再生方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明に係る情報記録装置、情報記録方法、情報記録媒体及び情報再生装置並びに情報再生方法における請求項1,4に記載される情報記録装置及び方法は、記録媒体にファイルの記録・再生を行う領域の最小単位が、データの最小単位より大きいフォーマットを使用する記録媒体の領域に、ファイルを記録することと、少なくとも領域に記録されたファイルの記録媒体上の所在地と、記録されたファイルの容量とを含むファイル管理情報を記録することと、ファイルと管理情報からなるファイルの実体を記録するために確保した領域内の残領域にファイルを特定する媒体照合情報を記録することによって、ファイルを特定する媒体照合情報をファイルの実体を記録した領域内の残領域に記録して、ファイルの記録用の領域を使用せず、かつ不正コピーを防止することができる。
【0013】
また、請求項2,3,5,6記載の情報記録装置及び方法は、請求項1,4の情報記録装置及び方法において、媒体照合情報の記録手段により記録する媒体照合情報を、ファイルを記録した領域内の残容量値に応じて変更可能なこと、または、ファイルを記録した領域内に記録する残領域がないときに、次の領域に記録することによって、ファイルを記録した領域内の残領域に応じた媒体照合情報の記録をすることができる。
【0014】
また、請求項7に記載される情報記録媒体は、記録媒体にファイルの記録・再生を行う領域の最小単位が、データの最小単位より大きいフォーマットを使用する記録媒体の領域に、ファイルと、少なくとも領域に記録されたファイルの記録媒体上の所在地と、記録されたファイルの容量と含むファイル管理情報と、ファイルと管理情報からなるファイルの実体を記録するために確保した領域内の残領域にファイルを特定する媒体照合情報とを記録したことによって、ファイルの記録に用いる領域を使用せず、かつ記録されたファイルの不正コピーを防止することができる。
【0015】
また、請求項8,9に記載される情報再生装置及び方法は、請求項7記載の情報記録媒体に記録されたファイルを読み出す情報再生装置並びに方法であって、ファイルを特定する媒体照合情報を読み出す手段と、読み出した媒体照合情報の可否の判定に応じて、ファイルの読み出し可否を処理する手段とを備えた構成によって、記録媒体に記録されたファイルの不正使用を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態における情報記録再生装置である光ディスクドライブ装置(以下、ドライブ装置という)の概略構成を示すブロック図である。
【0017】
また、大容量の情報(ファイル)を記録再生する記録媒体として、光ディスクが使用されている。ここで、光ディスクとドライブ構成について、図1を参照しながら概略を説明する。一般的な光ディスクとして、CD−RとCD−Eディスクは、記録可能なCD(コンパクトディスク)媒体である。前者のCD−R(CDレコーダブル)は、1回だけ書き込みが可能なCD媒体である(なお、CD−Write Onceともいわれる)。また、後者のCD−E(CDイレーザブル)は、複数回の書き込みが可能なCD媒体である(なお、CD−RW:CDリライタブルともいわれる)。これらのCD−R/RWディスク、すなわち、光ディスクは、図1に示すようなドライブ装置によって情報(ファイル)の記録再生が行われる。
【0018】
図1のドライブ装置において、1は光ディスク、2はスピンドルモータ、3は光ピックアップ、4はモータドライバ、5はリードアンプ、6はサーボ手段、7はCDデコーダ、8はATIPデコーダ、9はレーザコントローラ、10はCDエンコーダ、11はCD−ROMエンコーダ、12はバッファRAM、13はバッファマネージャ、14はCD−ROMデコーダ、15はATAPI/SCSIインターフェース、16はD/Aコンバータ、17はROM、18はCPU、19はRAMを示し、LBはレーザ光、Audioはオーディオ出力信号である。
【0019】
また、図1に示す矢印はデータが主に流れる方向を示し、図1を簡略化して表記するために、各ブロックを制御するCPU18には、太線のみを付けて各ブロックとの接続を省略している。ROM17には、CPU18にて解読可能なコードで記述された制御プログラムが格納されている。なお、ドライブ装置の電源がオン状態になると、プログラムは図示されないメインメモリにロードされ、CPU18はそのプログラムに従って各部の動作を制御すると共に、制御に必要なデータ等を一時的にRAM19に保存する。
【0020】
図1に示すように、ドライブ装置の動作として、光ディスク1は、スピンドルモータ2によって回転駆動される。このスピンドルモータ2は、モータドライバ4とサーボ手段5により、線速度が一定になるように制御される。この線速度は、階段的に変更することが可能である。光ピックアップ3は、図示されない半導体レーザ、光学系、フォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、受光素子及びポジションセンサを内蔵しており、レーザ光LBを光ディスク1に照射する。また、この光ピックアップ3は、シークモータによってスレッジ方向への移動が可能である。これらのフォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、シークモータは、受光素子とポジションセンサから得られる信号に基づいて、モータドライバ4とサーボ手段5により、レーザ光LBのスポットが光ディスク1上の目的の場所に位置するように制御される。
【0021】
そして、再生時には、光ピックアップ3によって得られた再生信号が、リードアンプ5で増幅されて2値化された後、CDデコーダ7に入力される。入力された2値化データは、このCDデコーダ7において、EFM(Eight to Fourteen Modulation)復調される。なお、記録データは、8ビットずつまとめられてEFM変調されており、このEFM変調では、8ビットを14ビットに変換し、結合ビットを3ビット付加して合計17ビットにする。この場合に、結合ビットは、それまでの「1」と「0」の数が平均的に等しくなるように付けられる。これを「DC成分の抑制」といい、DCカットされた再生信号のスライスレベル変動が抑圧される。
【0022】
復調されたデータは、デインターリーブとエラー訂正の処理が行われる。その後、このデータは、CD−ROMデコーダ14へ入力され、データの信頼性を高めるために、さらに、エラー訂正の処理が行われる。このように2回のエラー訂正の処理が行われたデータは、バッファマネージャ13によって一旦バッファRAM12に蓄えられ、セクタデータとして揃った状態で、ATAPI/SCSIインターフェース15を介して、図示しないホストコンピュータへ一気に転送される。なお、音楽データの場合には、CDデコーダ7から出力されたデータが、D/Aコンバータ16へ入力され、アナログのオーディオ出力信号Audioとして取り出される。
【0023】
また、記録時には、ATAPI/SCSIインターフェース15を通して、ホストコンピュータから送られてきたデータは、バッファマネージャ13によって一旦バッファRAM12に蓄えられる。そして、バッファRAM12内にある程度の量のデータが蓄積された状態で、記録動作が開始されるが、この場合には、その前にレーザスポットを書き込み開始地点に位置させる必要がある。この地点は、トラックの蛇行により予め光ディスク1上に刻まれているウォブル信号によって求められる。
【0024】
ウォブル信号には、ATIP(Absolute Time In Pre−groove)と呼ばれる絶対時間情報が含まれており、この情報が、ATIPデコーダ8によって取り出される。また、このATIPデコーダ8によって生成される同期信号は、CDエンコーダ10へ入力され、光ディスク1上の正確な位置へのデータの書き込みを可能にしている。バッファRAM12のデータは、CD−ROMエンコーダ11やCDエンコーダ10において、エラー訂正コードの付加や、インターリーブが行われ、レーザコントローラ9、光ピックアップ3を介して、光ディスク1に記録される。
【0025】
なお、EFM変調されたデータは、ビットストリームとしてチャンネルビットレート4.3218Mbps(標準速)でレーザを駆動する。この場合の記録データは、588チャンネルビット単位でEFMフレームを構成する。チャンネルクロックとは、このチャンネルビットの周波数のクロックを意味する。以上が図1のドライブ装置の構成と動作の概要である。
【0026】
また、図2はこのドライブ装置を使用した情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。情報処理装置には、主制御装置(CPU)20,インターフェース21,記録装置(HDD;ハードディスクドライブ)22,表示装置23及び入力装置24などを備えている。主制御装置20は、マイクロコンピュータ、メインメモリ(不図示)などを含んで構成され、情報処理装置の全体を制御する。
【0027】
インターフェース21は、ドライブ装置との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI及びSCSI等の標準インターフェースに準拠している。インターフェース21はドライブ装置のインターフェース15と接続されている。なお、各インターフェース間の接続形態は、通信ケーブル(例えば、SCSIケーブル)などの通信線を用いたケーブル接続だけでなく、赤外線などを利用したワイヤレス接続であってもよい。
【0028】
記録装置(HDD)22には、主制御装置20のマイクロコンピュータで解読可能なコードで記述されたプログラムが格納されている。なお、情報処理装置の駆動電源がオン状態になると、前記プログラムは主制御装置20のメインメモリにロードされる。
【0029】
表示装置23は、例えばCRT、液晶ディスプレイ(LCD)及びプラズマディスプレイパネル(PDP)などの表示部(不図示)を備え、主制御装置20からの各種情報を表示する。
【0030】
入力装置24は、例えばキーボード、マウス及びポインティングデバイスなどのうち少なくとも1つの入力媒体(不図示)を備え、ユーザから入力された各種情報を主制御装置20に通知する。なお、入力媒体からの情報はワイヤレス方式で入力されてもよい。また、表示装置23と入力装置24とが一体化したものとして、例えばタッチパネル付きCRTなどがある。
【0031】
また、情報処理装置はオペレーティングシステム(以下、OSという)を搭載している。そして、情報処理装置を構成する全てのデバイスはOSによって管理されている。
【0032】
図3は、前述した情報処理装置に接続されるドライブ装置に用いられる、記録媒体である光ディスク(CD媒体)のフォーマットを示し、図3に示すようにセクタ0から順にセクタ番号が与えられる。このセクタ番号は、記録されたファイルのアドレスとして使用され、一般にCD媒体では1セクタ当たりのデータ数は2048バイトである。また、図4はファイル管理情報としてCD媒体に対して用いられることの多いISO9660のファイルシステムレイアウトの一例であり、図4において、25はディスクに記録されている一連のファイル群(以下、ボリュームという)に関する情報が記録されるPVD(Primary Volume Descriptor)である。ここに、後述するPTやルートディレクトリのアドレス等も記録されている。
【0033】
また、図4における26はPVD25の終端を示すTD(Terminate Descriptor)、27はボリューム中の全ディレクトリ情報(ディレクトリ名、アドレス、親ディレクトリなど)を並べたテーブルのPT(Path Table)、28は各ディレクトリに含まれるファイルやディレクト情報(名前、アドレス、ファイルサイズなど)が記録されるDR(Directory Record)、29はファイルの実体が記録されるFE(File Extent)である。
【0034】
通常、CD媒体がドライブ装置に装着された後、PVD25から順にボリュームが読み取られる。次に、PVD25に記録されているアドレス情報からPT27を読み込む。以下、アクセスしたいファイルが存在するディレクトリを読み込んだPT27より検索し、PT27に記録されているDR28のアドレス情報からDR28を読み込み、DR28に記録されているアドレス情報からFE29を読み込む。
【0035】
次に、本実施の形態における情報記録,再生の方法について、図5及び図6を参照しながら説明する。図5は、本実施の形態の情報記録の方法を適用したCD媒体のファイルの配置例を示す図である。記録するセクタmの先頭からファイル管理情報に続いて、図4に示すFE29の領域に記録されるファイルの実体30、その後に、媒体照合情報として所定データ31が記録されていることを示している。
【0036】
本実施の形態は、CD媒体への記録手段によって、ファイルの実体30を記録したCD媒体のセクタにおいて、そのファイルのサイズとセクタの記録可能なサイズとの差となる空きサイズに所定データ31を記録する。例えば、1セクタが2048バイトとして、記録するファイルの実体のサイズが3800バイト、所定データのサイズが50バイトのとき、ファイルを記録したセクタの残り296バイトの領域に所定データの50バイトを記録する。このように、ファイルの実体を記録した後のセクタの空き領域に所定データ31を記録して、ファイルの実体を記録するためのセクタを使用することなく、不正コピーの判定に用いる所定データの記録を行うことができる。
【0037】
図5に示すように記録されたファイルの情報再生の方法について、図6のフローチャートにより説明する。まず、ファイルの読み出し処理を実行すると(S1)、ファイル管理情報から、ファイルの実体30のアドレス,サイズを確認する(S2)。これにより得られた情報から、ファイルの実体30の後に記録されている所定データ31を読み出す(S3)。読み出した所定データ31が正しいか否かを確認し(S4)、正しく読み取れない場合(処理S4のNo)、ファイルの実体30の読み出し処理を中止する(S5)。正しい場合(処理S4のYes)、ファイルの実体30を読み出し処理を開始する(S6)。
【0038】
以上のことから、読出手段により読み出された特定データ31によって、CD媒体に記録されたファイルが正規のものか、不正コピーされたものかを判断し、不正コピーされたと判断された場合には、そのファイルの読み込み処理を禁止する手段によって、不正コピーを防ぐことができる。なお、前述の特定データをセクタの空き領域へ記録、また特定データを読み出して可否を判別し、読み出し実行の可否を行う各手段は、情報記録または情報再生を行う装置のROM等に格納された制御プログラムに従ってCPUにより行われる。
【0039】
次に、本実施の形態における実施例1である情報記録の方法について、図7(a),(b)を参照しながら説明する。いま、ファイルの実体30の後に付加される所定データ31のサイズに制限がないとすると、ファイルの実体30のサイズと所定データ31のサイズによっては、図7(a)に示すように、ファイルの実体30を記録するために確保されているセクタの領域(m,m+1)のサイズを超えてしまう。
【0040】
例えば、1セクタが2048バイト、ファイルのサイズが4050バイト、所定データのサイズが50バイトであるときに、CD媒体の記録に用いる領域(m.m+1)のサイズは4100バイトとなり、これらを記録するために3セクタ分の領域を必要とする。ファイル管理情報においては、このファイルのサイズは4050バイトであり、2セクタに記録したものと判断され、次に記録を行うファイルと不整合が生じてしまうことになる。そこで、本実施例1における情報記録の方法においては、ファイルの実体30のサイズとこれを記録するために必要なセクタの領域のサイズとの差によって、所定データ31のサイズを決定する。つまり所定データ31’として、そのサイズを50バイトから46バイトとして記録することによって、2セクタ内に記録可能とする。
【0041】
これにより、ファイルの実体30及び所定データ31’の配置としては、図7(b)に示すようになり、ファイルのサイズに基づいて確保されているセクタの領域のサイズを超えてしまうことを防ぎ、ファイル管理情報における不整合が生じることなく、さらに、前述したようにこの所定データ31’を参照することで、ファイルの不正コピーを防ぐことができる。
【0042】
また、本実施の形態における実施例2として、前述した実施例1で説明した情報記録の方法では、ファイルの実体30のサイズとこれを記録するために確保したセクタの領域のサイズとが等しいときに、確保したセクタの領域には残りの空き領域がなく(図8(a)参照)、所定データ31を記録することができない。このため、図8(b)に示すように、次のファイルの実体30’を記録するセクタの領域を移動させて(図8(a),(b)に示すように、ファイル管理情報の開始アドレス(矢印B)のセクタをm+2からm+3に変更する)、このセクタに所定データ31を記録する。このときの所定データ31を記録したセクタは、従来の不良セクタの処理と同様の扱いとして、通常のファイル書き込みや読み出し時においては参照することのないようにする。
【0043】
また、本実施の形態において説明した情報記録方法を用いてCD媒体にファイルの実体と所定データを記録することにより、CD媒体上のファイルを記録する領域を有効に利用でき、かつファイルの不正使用を防止するCD媒体を得ることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ファイルを特定する所定データをこのファイルの実体を記録した領域内の空き領域に記録して、ファイルの記録に用いるCD媒体の領域を確保し、かつ所定データを用いて不正コピーを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるドライブ装置の概略構成を示すブロック図
【図2】ドライブ装置を使用した情報処理装置の概略構成を示すブロック図
【図3】情報処理装置に接続のドライブ装置に用いられるCD媒体のフォーマットを示す図
【図4】ファイル管理情報としてCD媒体に用いられるISO9660のファイルシステムレイアウトの一例を示す図
【図5】本実施の形態における情報記録したCD媒体のファイルの配置例を示す図
【図6】本実施の形態におけるファイルの情報再生の処理を示すフローチャート
【図7】本実施の形態における実施例1により情報記録したCD媒体のファイルの配置例における実行前(a)と実行後(b)を示す図
【図8】本実施の形態における実施例2により情報記録したCD媒体のファイルの配置例における実行前(a)と実行後(b)を示す図
【符号の説明】
1 光ディスク
2 光ピックアップ
17 ROM
18 CPU
19 RAM
30 ファイルの実体
31 所定データ
Claims (9)
- 記録媒体にファイルの記録・再生を行う領域の最小単位が、データの最小単位より大きいフォーマットを使用する記録媒体の領域に、前記ファイルを記録する手段と、
少なくとも前記領域に記録されたファイルの記録媒体上の所在地と、前記記録されたファイルの容量とを含むファイル管理情報を記録する手段と、
前記ファイルと管理情報からなるファイルの実体を記録するために確保した領域内の残領域に前記ファイルを特定する媒体照合情報を記録する手段とを備えたことを特徴とする情報記録装置。 - 媒体照合情報の記録手段により記録する前記媒体照合情報を、ファイルを記録した領域内の残容量値に応じて変更可能なことを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。
- 媒体照合情報の記録手段により記録する前記媒体照合情報を、ファイルを記録した領域内に記録する残領域がないときに、次の領域に記録することを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。
- 記録媒体にファイルの記録・再生を行う領域の最小単位が、データの最小単位より大きいフォーマットを使用する記録媒体の領域に、前記ファイルを記録する工程と、
少なくとも前記領域に記録されたファイルの記録媒体上の所在地と、前記記録されたファイルの容量とを含むファイル管理情報を記録する工程と、
前記ファイルと管理情報からなるファイルの実体を記録するために確保した領域内の残領域に前記ファイルを特定する媒体照合情報を記録する工程とを有することを特徴とする情報記録方法。 - 媒体照合情報の記録する工程において前記媒体照合情報を、ファイルを記録した領域内の残容量値に応じて変更可能なことを特徴とする請求項4記載の情報記録方法。
- 媒体照合情報の記録する工程において前記媒体照合情報を、ファイルを記録した領域内に記録する残領域がないときに、次の領域に記録することを特徴とする請求項4記載の情報記録方法。
- 記録媒体にファイルの記録・再生を行う領域の最小単位が、データの最小単位より大きいフォーマットを使用する記録媒体の領域に、前記ファイルと、少なくとも前記領域に記録されたファイルの記録媒体上の所在地と、前記記録されたファイルの容量とを含むファイル管理情報と、前記ファイルと管理情報からなるファイルの実体を記録するために確保した領域内の残領域に前記ファイルを特定する媒体照合情報とを記録したことを特徴とする情報記録媒体。
- 請求項7記載の情報記録媒体に記録されたファイルを読み出す情報再生装置であって、前記ファイルを特定する媒体照合情報を読み出す手段と、読み出した前記媒体照合情報の可否の判定に応じて、前記ファイルの読み出し可否を処理する手段とを備えたことを特徴とする情報再生装置。
- 請求項7記載の情報記録媒体に記録されたファイルを読み出す情報再生方法であって、前記ファイルを特定する媒体照合情報を読み出す工程と、読み出した前記媒体照合情報の可否の判定に応じて、前記ファイルの読み出し可否を処理する工程とを有することを特徴とする情報再生方法。
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