JP2004258562A - 歌唱合成用データ入力プログラムおよび歌唱合成用データ入力装置 - Google Patents

歌唱合成用データ入力プログラムおよび歌唱合成用データ入力装置 Download PDF

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Abstract

【課題】歌詞入力操作が容易な歌唱合成用データ入力装置を提供する。
【解決手段】音の高さおよび発音期間を指定するノートデータを複数有する歌唱スコアデータを記憶し、歌詞をノートデータに対応付けて取得し、ノートデータに対して対応付けられている歌詞に対応した発音記号に含まれる母音の数を判定し、一のノートデータに対して対応付けられている歌詞の発音記号に含まれる母音の数が一である場合は、当該ノートデータにこの歌詞を割り当てることにより、記憶手段に記憶されている歌唱スコアデータを更新し、一のノートデータに対して対応付けられている歌詞の発音記号に二以上の母音が含まれている場合は、当該歌詞を、母音を1個ずつ含む複数の歌詞に分割するとともに、当該ノートデータから当該母音の数と同数のノートデータを生成し、これらの各ノートデータに、分割された各歌詞を割り当てることにより、記憶手段に記憶されている歌唱スコアデータを更新する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽編集用装置およびコンピュータ上で音楽編集に用いるソフトウェアに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータを用いた音楽編集、いわゆるDTM(デスクトップミュージック)が盛んに行われている。このDTMでは、ユーザは、MIDI音源を利用して、好きな曲を自分自身で演奏したり、またユーザ自身が製作者となって、音色やメロディを考えながら、自分だけの楽曲を作って演奏を楽しむことができる。
また、最近の音声合成技術の発展に伴い、歌唱音声を合成する装置も各種提案されている。これらの中には、DTMにより作成された楽譜データに歌詞に関する情報が付加された歌唱スコアデータを受け取り、この歌唱スコアデータに応じて、歌唱音声を合成する装置もある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−41074号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、音声合成技術を駆使した歌唱音合成装置は、子音と母音からなる歌唱音を合成するが、多くの言語では、母音を中心に前後に子音が付属する音のかたまりを歌唱における音程を変化させる際の基本単位としている。このため、歌唱音合成装置は、音符の音高を表すデータと1個の母音を含む表音文字列の対を順次受け取り、母音の音高を指示されたものにして、歌唱音の合成を行うように構成されている。従って、このような歌唱合成装置に歌唱音を合成させるために、ユーザは、各々1個の母音を含んだ音節に歌詞を分割した場合において、それらの音節が各々1個の音符に対応付けられているような歌唱スコアデータを作成し、歌唱合成装置に与える必要がある。
しかしながら、実際の楽曲に歌詞を付ける場合には、1つの音符に複数の母音を持った歌詞を割り当てることもある。このような場合に適切な歌唱スコアデータを発生する手段が従来なかった。
【0005】
特許文献1には、メロディパートの音符の数(ノートデータ数)と、かな文字データ数とを比較して、データ数の少ない方のデータ数を所定の規則により追加或いは変更してデータ数を等しくした上で、かな文字データをノートデータに割り当てる技術が開示されている。この技術によれば、音符の数と歌詞のかな文字数が異なる場合にも、音声合成用の歌唱スコアデータを作成することができる。
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術は、すでに完成した曲と歌詞とを組み合わせる場合を主に想定したものであるので、音符を見ながら歌詞を入力する場合において、所望の1個の音符に複数の母音からなる歌詞を割り当て、歌唱スコアデータを生成することはできなかった。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みて為されたものであり、歌詞に含まれる母音の数を意識しないで歌詞を音符に割り当て歌唱スコアデータを作成することができる歌唱合成用データ入力プログラムおよび歌唱合成用データ入力装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明における歌唱合成用データ入力プログラムは、
音の高さおよび発音期間を指定するノートデータを複数有する歌唱スコアデータを記憶手段に記憶する記憶過程と、
歌詞をノートデータに対応付けて取得する歌詞取得過程と、
ノートデータに対して対応付けられている歌詞に対応した発音記号に含まれる母音の数を判定する判定過程と、
一のノートデータに対して対応付けられている歌詞の発音記号に含まれる母音の数が一である場合は、当該ノートデータにこの歌詞を割り当てることにより、前記記憶手段に記憶されている歌唱スコアデータを更新し、一のノートデータに対して対応付けられている歌詞の発音記号に二以上の母音が含まれている場合は、当該歌詞を、母音を1個ずつ含む複数の歌詞に分割するとともに、当該ノートデータから当該母音の数と同数のノートデータを生成し、これらの各ノートデータに、分割された各歌詞を割り当てることにより、前記記憶手段に記憶されている歌唱スコアデータを更新する歌唱スコアデータ更新過程とをコンピュータに実行させる。
【0009】
また、本発明による歌唱合成用データ入力装置は、
音の高さおよび発音期間を指定するノートデータを複数有する歌唱スコアデータを記憶する記憶手段と、
歌詞をノートデータに対応付けて取得する歌詞取得手段と、
ノートデータに対して対応付けられている歌詞に対応した発音記号に含まれる母音の数を判定する判定手段と、
一のノートデータに対して対応付けられている歌詞の発音記号に含まれる母音の数が一である場合は、当該ノートデータにこの歌詞を割り当てることにより、前記記憶手段に記憶されている歌唱スコアデータを更新し、一のノートデータに対して対応付けられている歌詞の発音記号に二以上の母音が含まれている場合は、当該歌詞を、母音を1個ずつ含む複数の歌詞に分割するとともに、当該ノートデータから当該母音の数と同数のノートデータを生成し、これらの各ノートデータに、分割された各歌詞を割り当てることにより、前記記憶手段に記憶されている歌唱スコアデータを更新する歌唱スコアデータ更新手段とを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明の一実施形態である歌唱合成用データ入力装置としての機能を有するコンピュータ1の構成を示すブロック図である。図1に示すコンピュータ1において、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、操作部14、HDD(ハードディスク駆動装置)15、ディスプレイ16、データ入出力部17がバスBUSを介して接続されており、お互いにデータの授受を行うことができる。また音源部18、スピーカ19は、コンピュータ1に外部機器として接続されているが、コンピュータ1の内部の機器として構成してもよい。
【0011】
CPU11は、汎用的なデータ処理を行うマイクロプロセッサであり、ROM12に格納されたBIOS(Basic Input/Output System)等の制御用プログラムおよびHDD15に格納されたOS(オペレーティング・システム)に従い、コンピュータ1の他の構成部の制御処理を行う。
【0012】
ROM12は、BIOS等の制御用プログラムを格納する不揮発性メモリである。また、RAM13は、CPU11や他の構成部が利用するデータを一時的に記憶するための揮発性メモリである。ROM12内のBIOSは、コンピュータ1の電源が投入された時に、CPU11によって読み出され、RAM13に書き込まれる。CPU11は、このRAM13内のBIOSに従ってハードウェアの利用環境を構築する。操作部14は、キーパッドやマウス等を有し、ユーザによって行われる操作内容を反映したデータをCPU11に送信する。HDD15は、大容量の記憶領域を有する不揮発性のメモリであり、HDD15に記憶されるデータは書き換え可能である。HDD15には、OSと、各種のアプリケーションと、各種のアプリケーションによって利用されるデータが格納されている。CPU11は、BIOSによるハードウェア環境の構築後、HDD15からOSを読み出して、RAM13に書き込み、OSに従って、GUI(Graphical User Interface)環境およびアプリケーションの実行環境の構築等の処理を行う。HDD15に記憶されているアプリケーションのうち主要なものとして、歌唱合成用データ入力アプリケーションがある。
【0013】
CPU11は、マウス等の操作により、歌唱合成用データ入力アプリケーションの実行指示をユーザから受け取ると、このHDD15から歌唱合成用データ入力アプリケーションを読み出してRAM13に書き込み、歌唱合成用データ入力アプリケーションに従って各種処理を行う環境を構築する。このようにして、コンピュータ1は、本実施形態に係る歌唱合成用データ入力装置として機能する。
【0014】
ディスプレイ16は、液晶ディスプレイと、CPU11による制御の下、液晶ディスプレイを駆動する駆動回路とを有し、文字、図形等の情報を表示する。
【0015】
データ入出力部17は、例えばUSB(Universal Serial Bus)インターフェース、各種データを入出力可能なインターフェースであり、外部機器からデータを受信し、受信したデータをCPU11に転送したり、CPU11により生成されたデータを外部機器に送信したりする。
音源部18は入力されたデータに基づいて楽音信号を発生し、スピーカ19から楽音として出力する。
【0016】
図2は、本実施形態に係る歌唱合成用データ入力装置の機能構成を示すブロック図である。図に示すように、歌唱合成用データ入力装置は、操作手段21、データ入力手段22、データ制御手段23、記憶手段24および表示手段25を有している。これらのうち、操作手段21は、コンピュータ1の操作部14であり、記憶手段24は、コンピュータ1のRAM13およびHDD15である。またデータ入力部22は、コンピュータ1のデータ入出力部17であり、表示手段25はディスプレイ16である。データ制御手段23は、歌唱合成用データ入力アプリケーションを構成するソフトウェアモジュールである。
【0017】
データ入力手段22は、外部機器等から歌唱スコアデータを取得し、取得した歌唱スコアデータをデータ制御手段23へ送信する。データ制御手段23は、受け取った歌唱スコアデータを記憶手段24に格納し、操作手段21の操作に応じて、この歌唱スコアデータの編集を行う。表示手段25は、記憶手段24に記憶された歌唱スコアデータを表示する。
【0018】
図3は、この歌唱スコアデータの構成を例示している。歌唱スコアデータは、楽曲を構成する一連の音符の各々に対応したノートデータからなる時系列データである。図3において横に並んだ1行分のデータが1つのノートデータを示している。1つのノートデータは、番号、音高、発音期間、発音記号および副IDの各データによって構成されている。ここで、各ノートデータにおける番号は、そのノートデータによって表される音符が曲の先頭から何番目のものであるかを示している。また、各ノートデータにおける音高および発音期間は、そのノートデータに対応した音符の音高および発音期間を各々指定している。発音記号および副IDは、ユーザによる操作手段21の操作に応じて、データ制御手段23が各ノートデータに割り当てる情報である。本実施形態の特徴は、このデータ制御手段23によって行われる処理にある。
【0019】
次に、歌唱合成用データ入力装置の動作を説明する。CPU11により歌唱合成用データ入力アプリケーションが実行されると、表示手段25にピアノロールが表示される。次に、操作手段21に歌唱スコアデータを読み込む旨の指示が与えられると、データ入力手段22を用いて、外部から歌唱スコアデータが読み込まれる。
【0020】
読み込まれた歌唱スコアデータは、データ制御手段23を介して記憶手段24に記憶される。記憶手段24に記憶された歌唱スコアデータは、表示手段25上にピアノロール画面として表示される。図4はこのピアノロール画面を示すものである。このピアノロール画面においては、上下方向がピアノの鍵の並び方向に対応しており、下が低音、上が高音の鍵を表している。すなわち、ピアノロール画面の縦軸は音高軸となっている。また、ピアノロール画面の横軸は時間軸となっている。そして、図中、太線によって囲った矩形は、歌唱スコアデータに含まれる個々のノートデータを表しており、ノートバーと呼ばれる。各ノートデータに対応したノートバーの音高軸方向の位置は、そのノートデータによって指定された音高を示している。また、各ノートデータに対応したノートバーの時間軸方向の位置は、そのノートデータによって指定された音符の発音タイミングを示している。また、各ノートデータに対応したノートバーの長さは、そのノートデータによって指定された発音期間を示している。
【0021】
ここで、図5を参照して、ユーザが、ある1つの音符に歌詞を1つ入力する場合の動作を説明する。この場合、ユーザは、まず、所望のノートバーをダブルクリックする。データ制御手段23は、操作手段21を介して、このダブルクリック操作を検知すると、ダブルクリックされた位置に表示されているノートバーを特定し、そのノートバーの表示手段25における表示態様を変化させ、そのノートバーを歌詞入力待ち状態とする。
次に、ユーザは、操作手段21を操作して希望の歌詞、例えば「き」を入力し、次いでエンターキーを押す。データ制御手段23は、これらの操作を検知して、歌詞を確定するとともに、そのノートバーを歌詞入力待ち状態からもとの状態に戻す。
【0022】
データ制御手段23は、このようにして1つのノートバーに対応した歌詞を取得すると、この記憶手段24内の辞書を参照することにより、歌詞を発音記号に変換し、歌詞に含まれる母音の数を調べる。この例では、「き」が入力されているので、母音の数は1となる。このように歌詞に含まれる母音の数が1である場合、データ制御手段23は、その歌詞をノートデータに割り当てる。具体的には、図6に示すように、ユーザが例えば番号N3のノートデータに対して歌詞「き」の入力を行ったとすると、データ制御手段23は、この番号N3のノートデータの発音記号の欄に歌詞「き」の発音記号[ki]を格納する。
次に表示手段25は、このようにして更新された記憶手段24内の歌唱スコアデータを参照して、ピアノロールの表示を更新する。すると、歌詞が入力されたノートバーの表示は、図5の右に示す様に更新される。
【0023】
ところで、1つのノートバーに複数の母音を含んだ歌詞が入力される場合もある。この場合の動作を図7から図12を参照して説明する。
前述と同様の操作により、ユーザは、所望のノートバーを歌詞入力待ち状態とする。
次に、ユーザは、操作手段21を操作して希望の歌詞、例えば図7左側に示す「きみ」を入力し、次いでエンターキーを押す。データ制御手段23は、これらの操作を検知して、歌詞を確定するとともに、そのノートバーを歌詞入力待ち状態からもとの状態に戻す。
【0024】
データ制御手段23は、このようにして1つのノートバーに対応した歌詞を取得すると、この記憶手段24内の辞書を参照することにより、歌詞を発音記号に変換し、歌詞に含まれる母音の数を調べる。この例では、「きみ」が入力されているので、発音記号は「kimi」となり、母音の数は2となる。このように歌詞に含まれる母音の数が2である場合、データ制御手段23は、次の処理を行う。
【0025】
具体的には、図8に示すように、ユーザが例えば番号N3のノートデータに対して歌詞「きみ」の入力を行ったとすると、データ制御手段23は、この番号N3のノートデータを、当該ノートデータの発音期間よりも短い発音期間を有し、かつ、発音期間以外の項目は当該ノートデータと同じ内容であるような2つのノートデータに分割する。図8に示す例では、元々は発音期間「80」を有していた番号N3のノートデータが発音期間「40」を有する2個のノートデータに分割されている。なお、この分割の方法には幾つかの態様があるので、その詳細については後述する。次に、データ制御手段23は、発音記号「kimi」を、先頭から第1番目の母音「i」までの部分「ki」と、その後の第2番目の母音を含む部分「mi」とに分割する。そして、先行する発音記号「ki」を、2分割したノートデータの各々の発音記号の欄に、分割した発音記号「ki」および「mi」を各々格納する。また、2分割したノートデータの各々の副IDには、各ノートデータが同一のノートデータを2分割した1番目および2番目のノートデータであることを示す「1」および「2」を格納する。
【0026】
次に表示手段25は、このようにして更新された記憶手段24内の歌唱スコアデータを参照して、ピアノロールの表示を更新する。すると、歌詞が入力されたノートバーの表示は、図7の右に示す様に更新される。
以上、1つのノートバーに対して、母音を2つ含む歌詞が入力される場合について説明したが、母音を3個以上含む歌詞が入力される場合も同様の処理が行われる。すなわち、データ制御手段23は、1つのノートバーに対して、母音をn個含む歌詞が入力された場合に、そのノートバーに対応したノートデータをn分割し、歌詞を表す発音記号をそれぞれ1個の母音を含んだn音節分の発音記号に分割し、分割した各発音記号を、分割した各ノートデータに割り当てるのである。
【0027】
次に、ノートデータの分割方法について説明する。本実施形態に係る歌唱合成用データ入力装置は、1つのノートデータに複数の母音が割り当てられた場合におけるノートデータの分割方法として、自動設定と手動設定の2つを有している。ユーザは、操作手段21を操作することにより、これらのうち所望のものを選択することができる。以下、各方法について、各々が選択された場合の動作を説明する。
【0028】
<自動決定>
自動設定がユーザによって選択されている場合、データ制御手段23は、1つのノートデータに割り当てられた歌詞に含まれる母音の数nを調べ、歌詞を表す発音記号をn音節に分ける。また、歌詞が入力されたノートバーに対応したノートデータが有する発音期間を、n等分し、このn等分された発音期間を各々有するn個のノートデータを元のノートデータから生成する。そして、n音節分の発音記号をこれらn個のノートデータの発音記号の欄に格納する。
【0029】
<手動決定>
次に、ユーザによって手動設定が選択されている場合の動作を説明する。
まず、図9に示すように、1つのノートバーに歌詞「きみ」が入力される場合を仮定する。またこのノートバーは、図3の番号N3のノートデータに対応するものとする。この場合、データ制御手段23は、歌詞「きみ」を表す発音記号に含まれる母音の数が「2」であることを検知すると、図9右側に示すように、表示手段25におけるノートバーの表示上に、一定の長さの線分上に乗った移動つまみを表示させる。ここで、線分の全長は、2分割する前の元のノートデータの発音期間を表しており、この移動つまみは、この発音期間を歌詞「き」のための発音期間と歌詞「み」のための発音期間に分ける分割ポイントを表している。ユーザは、マウスによって移動つまみを移動させることにより、「き」の発音期間および「み」の発音期間を調節することができる。2分割された各ノートデータの発音期間には、このようにして調節された発音期間が格納される。
【0030】
次にデータ制御手段23は、記憶手段24に格納された歌唱スコアデータを参照して、表示手段25上のピアノロールの表示を更新して、移動つまみの位置に「み」の表示を移動させる。
なお、1つのノートバーに3つの歌詞を割り当てる場合は、移動つまみを2つ表示すればよい。
発音期間の入力は、以上のようにマウスを利用する他、ユーザに発音期間を表す数値をキー入力させるようにしてもよい。あるいは、元のノートデータの発音期間を何対何に分割するかを表す比を入力させるようにしても良い。
【0031】
また、ユーザは、一度決定した割合を変更したい場合があると思われるが、そのような場合、この移動つまみを利用することができる。
その場合は、ノートバーを右クリックすると「割合編集」等の項目が出るように構成しておいて、この「割合編集」をユーザが選択した場合、図9のような移動つまみが再度出現するように構成しておけばよい。そして、ユーザがつまみを移動した場合、上述した処理と同様な処理を行うようにすれば良い。
【0032】
以上が、本実施形態において行われる動作の詳細である。本実施形態によれば、以上の処理が全ての歌詞について行われることにより、歌詞の各部が適切に音符に割り当てられた歌唱スコアデータが記憶手段24内に得られる。
【0033】
なお、本実施形態での発音記号は、歌詞に含まれる母音の数が判定できれば良いので、例えば表音記号に代えても良い。
なお、歌詞入力待ち状態では、一般的なワードプロセッシングソフトウェアにおけるものと同じような入力を行うことができるようにすることが好ましい。例えば、削除やバックスペースなどを使って文字を消したりすることができるようにするのが好ましい。また、リターン(改行)キーの入力で、編集対象が次のノートデータに移るようにしてもよい。このように構成することによって、ユーザは、ワードプロセシングソフトウェアを使っている感覚で、音符に対して歌詞を入力することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ノートデータに歌詞をつける編集作業において、1つの音符に複数の母音を含む歌詞を付ける場合でも、母音の数に対応したノートデータを有する適切な歌唱スコアデータが生成される。従って、歌詞の編集作業が容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による歌唱合成用データ入力装置を実現するコンピュータの構成を示す図である。
【図2】本発明による歌唱合成用データ入力装置の機能ブロック図を示す図である。
【図3】歌唱スコアデータの構成を示す図である。
【図4】ピアノロールの表示例を示す図である。
【図5】1つのノートバーに1文字の歌詞が入力された場合の表示例を示す図である。
【図6】1つのノートバーに1文字の歌詞が入力された場合の歌唱スコアデータの構成を示す図である。
【図7】1つのノートバーに2文字の歌詞が入力され、自動で割合が決定された場合の表示例を示す図である。
【図8】1つのノートバーに2文字の歌詞が入力され、自動で割合が決定された場合の歌唱スコアデータの構成を示す図である。
【図9】1つのノートバーに2文字の歌詞が入力された場合に、ユーザ手動で割合を決定する場合の表示例を示す図である。
【図10】1つのノートバーに2文字の歌詞が入力された場合に、ユーザ手動で割合を決定する場合の歌唱スコアデータの構成を示す図である。
【符号の説明】
1・・・コンピュータシステム、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・操作部、15・・・HDD、16・・・ディスプレイ、17・・・データ入出力部、18・・・音源部、19・・・スピーカ、21・・・操作手段、22・・・データ入力手段、23・・・データ制御手段、24・・・記憶手段、25・・・表示手段。

Claims (8)

  1. 音の高さおよび発音期間を指定するノートデータを複数有する歌唱スコアデータを記憶手段に記憶する記憶過程と、
    歌詞をノートデータに対応付けて取得する歌詞取得過程と、
    ノートデータに対して対応付けられている歌詞に対応した発音記号に含まれる母音の数を判定する判定過程と、
    一のノートデータに対して対応付けられている歌詞の発音記号に含まれる母音の数が一である場合は、当該ノートデータにこの歌詞を割り当てることにより、前記記憶手段に記憶されている歌唱スコアデータを更新し、一のノートデータに対して対応付けられている歌詞の発音記号に二以上の母音が含まれている場合は、当該歌詞を、母音を1個ずつ含む複数の歌詞に分割するとともに、当該ノートデータから当該母音の数と同数のノートデータを生成し、これらの各ノートデータに、分割された各歌詞を割り当てることにより、前記記憶手段に記憶されている歌唱スコアデータを更新する歌唱スコアデータ更新過程とをコンピュータに実行させることを特徴とする歌唱合成用データ入力プログラム。
  2. 請求項1記載の歌唱合成用データ入力プログラムにおいて、前記歌唱スコアデータ更新過程において、ノートデータを複数のノートデータに分割する場合、分割後の複数のノートデータによって各々指定されている発音期間を、各々の合計が、分割前のノートデータによって指定されている発音期間と等しくなるように決定することを特徴とする歌唱合成用データ入力プログラム。
  3. 請求項2記載の歌唱合成用データ入力プログラムにおいて、前記歌唱スコアデータ更新過程においては、所定の規則に従って、前記分割後の複数のノートデータにおける各発音期間を算出することを特徴とする歌唱合成用データ入力プログラム。
  4. 請求項2記載の歌唱合成用データ入力プログラムにおいて、前記歌唱スコアデータ更新過程においては、ユーザによる操作手段の操作に応じて、前記分割後の複数のノートデータにおける各発音期間を算出することを特徴とする歌唱合成用データ入力プログラム。
  5. 音の高さおよび発音期間を指定するノートデータを複数有する歌唱スコアデータを記憶する記憶手段と、
    歌詞をノートデータに対応付けて取得する歌詞取得手段と、
    ノートデータに対して対応付けられている歌詞に対応した発音記号に含まれる母音の数を判定する判定手段と、
    一のノートデータに対して対応付けられている歌詞の発音記号に含まれる母音の数が一である場合は、当該ノートデータにこの歌詞を割り当てることにより、前記記憶手段に記憶されている歌唱スコアデータを更新し、一のノートデータに対して対応付けられている歌詞の発音記号に二以上の母音が含まれている場合は、当該歌詞を、母音を1個ずつ含む複数の歌詞に分割するとともに、当該ノートデータから当該母音の数と同数のノートデータを生成し、これらの各ノートデータに、分割された各歌詞を割り当てることにより、前記記憶手段に記憶されている歌唱スコアデータを更新する歌唱スコアデータ更新手段とを有することを特徴とする歌唱合成用データ入力装置。
  6. 請求項5に記載の歌唱合成用データ入力装置において、
    前記歌唱スコアデータ更新手段は、ノートデータを複数のノートデータに分割する場合、分割後の複数のノートデータによって各々指定されている発音期間を、各々の合計が、分割前のノートデータによって指定されている発音期間と等しくなるように決定することを特徴とする歌唱合成用データ入力装置。
  7. 請求項6に記載の歌唱合成用データ入力装置において、
    前記歌唱スコアデータ更新手段は、所定の規則に従って、前記分割後の複数のノートデータにおける各発音期間を算出する
    ことを特徴とする歌唱合成用データ入力装置。
  8. 請求項6に記載の歌唱合成用データ入力装置において、
    前記歌唱スコアデータ更新手段は、ユーザによる操作手段の操作に応じて、前記分割後の複数のノートデータにおける各発音期間を算出することを特徴とする歌唱合成用データ入力装置。
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