JP2004258507A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一画素における反射電極19の開口部を一つの走査線14を挟んで二分割し、第1の開口部19a、第2の開口部19bとして配置する。信号線12方向(図中縦方向)において画素のドットピッチと透過領域のドットピッチとの差が小さくなり、表示画像の見た目の解像度を上げることができるため、透過電極18での画像表示が主である場合においても、画像が荒く見える現象が軽減される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一つの画素内に反射表示領域と透過表示領域とを備えた液晶表示装置に関し、とくにアレイ基板側の電極構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ、テレビ、ワードプロセッサ、携帯電話等への液晶表示装置の応用がさらに進展する一方で、これらの機器では小型化、省電力化、低コスト化等の更なる高機能化に対する要望が高まっている。これらの要望を満たすべく、バックライトを用いずに外部から入射した周囲光を反射させて表示を行う反射型液晶表示装置や、透過機能と反射機能の両方を兼ね備えた反射透過型液晶表示装置の開発が進められている。とくに、反射透過型液晶表示装置は、暗い場所や明るい場所での視認性が良いため、携帯電話のディスプレイとして普及しつつある。
【0003】
従来の反射透過型液晶表示装置は、アレイ基板の配線上に有機絶縁膜を設け、その最上層に、透過電極と開口部を有する反射電極との積層構造からなる画素電極を設けた構造が一般に用いられている。電極構造を平面的に見てみると、反射電極の開口部が透過電極の領域(透過領域)となり、前記開口部を除いた周縁部が反射電極の領域(反射領域)となる。この反射透過型液晶表示装置では、反射電極は外光を、また透過電極はバックライト光を光源として画像表示を行っている。
【0004】
【特許文献1】
特許第3377447号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように構成された反射透過型液晶表示装置では、画素のドットピッチと透過領域のドットピッチとの差が大きいと、夜間や暗闇など反射領域による画像表示がほとんどなく、透過領域での画像表示が主である場合に、日中の野外など外光が十分な場所での画像表示に比べて表示画像が荒く見えてしまうという現象が起こり、表示画質の低下を招いていた。
【0006】
この発明の目的は、反射領域による画像表示がほとんどなく、透過領域での画像表示が主である場合に画像が荒く見える現象を軽減し、外光が得られないときでも良好な表示画質を得ることができる液晶表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、マトリクス状に配置された複数の走査線及び複数の信号線、このマトリクスの各格子毎に配置されたスイッチ素子、前記スイッチ素子の各々に接続された画素電極が形成されたアレイ基板と、前記画素電極と相対する対向電極が形成された対向基板と、前記両基板間に充填された液晶層とを備え、表示領域の一画素に相当する前記一つの画素電極が外光を反射して画像を表示する反射電極と、バックライト光を透過して画像を表示する透過電極とで構成された液晶表示装置において、前記一画素における前記反射電極の開口部は、一つの前記走査線を挟んで二分割されて配置されることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、前記二分割された開口部のうち、少なくとも一方の前記開口部は、前記走査線方向において前記スイッチ素子と反対方向にオフセットしていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1において、前記二分割されたそれぞれの開口部は、前記一画素の平面領域内で略対角の位置に配置されることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記二分割されたそれぞれの開口部の面積は略等しいことを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、信号線方向における画素のドットピッチと透過領域のドットピッチとの差が小さくなり、表示画像の見た目の解像度を上げることができるため、反射電極による画像表示がほとんどなく、透過電極での画像表示が主である場合に、画像が荒く見える現象が軽減され、良好な表示画質を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係わる液晶表示装置の実施の形態について説明する。
【0013】
図1は、実施の形態1に係わる反射透過型液晶表示装置の電極構成を示す概略平面図。図2は図1のA−A断面に相当する概略断面図である。
【0014】
アレイ基板10は、透明なガラス基板11で構成されており、その表面には複数の信号線12及び層間絶縁膜13及びを介してこれらと直交する複数の走査線14がマトリクス状に配置され、このマトリクスの各格子(一画素)毎にTFTで構成されたスイッチ素子15及び画素電極16が形成されている。また、走査線14と並行に補助容量線17が形成されている。
【0015】
各画素の画素電極16は、バックライト光を透過して画像を表示する透過電極18と、外光を反射して画像を表示する反射電極19とで構成されている。このうち、反射電極19の開口部は一つの走査線14を挟んで二分割され、第1の開口部19a、第2の開口部19bとして形成されている。透過電極18は、これら開口部の領域で表出しており、第1の開口部19aに第1の透過領域18a、第2の開口部19bに第2の透過領域18bとしてそれぞれ配置されている。実施の形態1における第1の開口部19a、第2の開口部19bは、画素を走査線14で分けたときのそれぞれの領域の略中央域に配置されている。また画素電極16のうち、透過電極18はITO膜等により形成され、反射電極19はAl金属膜等により形成されている。なお、反射電極19には反射光の視野角を広げるため、表面に凹凸パターンが形成されている。アレイ基板10の外側には偏光板20、バックライト21が配置され、内側には、その表面を覆うように、図示しない配向膜が形成されている。
【0016】
一方、対向基板22は、アレイ基板10と同じく透明なガラス基板23で構成されており、その表面には対向電極24、カラーフィルタ25等が形成され、さらにその表面を覆うように図示しない配向膜が形成されている。また対向基板22の外側には偏光板26が配置されている。
【0017】
これらアレイ基板10及び対向基板22は、セルギャップを一定に保つための図示しない柱状スペーサにより所定間隔で対向配置され、基板の周辺を囲むように形成された図示しないシール材により貼り合わされている。また、基板間には液晶層27が注入、封止されている。
【0018】
反射透過型液晶表示装置において、透過電極18である第1の透過領域18a、第2の透過領域18bではバックライト21からの透過光L1が液晶層27を通過するのに対し、反射電極19では対向基板22側から入射した外光が液晶層27を通過した後、反射電極19で反射して再び液晶層27を通過し、反射光L2として取り出される。
【0019】
上記のように構成された反射透過型液晶表示装置では、図1に示すように、反射電極19の開口部が走査線14を挟んで第1の開口部19a、第2の開口部19bとして配置されているため、信号線12方向(図中縦方向)において画素のドットピッチと透過領域のドットピッチとの差が小さくなり、表示画像の見た目の解像度を上げることができる。したがって、反射電極19による画像表示がほとんどなく、透過電極18での画像表示が主である場合に、画像が荒く見える現象が軽減され、良好な表示画質を得ることができる。
【0020】
図3(a)、(b)は、実施の形態2に係わる反射透過型液晶表示装置の電極構成を示す概略平面図である。図3(a)、(b)では、図1と同等部分を同一符号で示している。
【0021】
図3(a)に示す実施の形態2では、反射電極19の二分割された開口部のうち、第1の開口部19aを走査線14方向においてスイッチ素子15と反対方向にオフセットして配置し、第2の開口部19bを図1と同じ位置に配置するようにしている。なお、図示していないが、第2の開口部19bを走査線14方向においてスイッチ素子15と反対方向にオフセットして配置し、第1の開口部19aを図1と同じ配置するように構成してもよい。また、図3(b)では、第1の開口部19aと第2の開口部19bそれぞれを、走査線14方向においてスイッチ素子15と反対方向にオフセットして配置した例を示している。
【0022】
図4は、実施の形態3に係わる反射透過型液晶表示装置の電極構成を示す概略平面図である。図4では、図1と同等部分を同一符号で示している。
【0023】
実施の形態3では、反射電極19の二分割された第1の開口部19aと第2の開口部19bそれぞれを、一画素の平面領域内で略対角の位置に配置した例を示してる。この例では、第1の開口部19aを走査線14方向においてスイッチ素子15と反対方向にオフセットして配置し、且つ第2の開口部19bを走査線14方向においてスイッチ素子15の方向にオフセットして配置している。
【0024】
図5は、実施の形態4に係わる反射透過型液晶表示装置の電極構成を示す概略平面図である。図5では、図1と同等部分を同一符号で示している。
【0025】
実施の形態4では、反射電極19の二分割された第1の開口部19aと第2の開口部19bそれぞれの面積が略等しくなるように形成した例を示している。この例では、2つの開口部の走査線14方向において同じ位置に配置しているが、面積を略等しくするとともに、いずれか一方又は両方の開口部を走査線14方向においてスイッチ素子15と反対方向にオフセットして配置するようにしてもよい。また、面積を略等しくするとともに、実施の形態3のように一画素の平面領域内で略対角の位置に配置するようにしてもよい。
【0026】
上述した実施の形態2〜4についても実施の形態1と同様の効果を得ることができる。すなわち、画素のドットピッチと透過領域のドットピッチとの差が小さくなり、表示画像の見た目の解像度を上げることができるため、透過電極18での画像表示が主である場合に、画像が荒く見える現象が軽減され、良好な表示画質を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、反射電極の開口部を走査線を挟んで二分割して配置したため、画素のドットピッチと透過領域のドットピッチとの差が小さくなり、表示画像の見た目の解像度を上げることができる。したがって、反射電極による画像表示がほとんどなく、透過電極での画像表示が主である場合においても、画像が荒く見える現象が軽減され、良好な表示画質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係わる反射透過型液晶表示装置の電極構成を示す概略平面図。
【図2】図1のA−A断面に相当する概略断面図。
【図3】(a)は実施の形態1に係わる反射透過型液晶表示装置の電極構成を示す概略平面図。(b)は実施の形態1に係わる反射透過型液晶表示装置の他の電極構成を示す概略平面図。
【図4】実施の形態3に係わる反射透過型液晶表示装置の電極構成を示す概略平面図。
【図5】実施の形態4に係わる反射透過型液晶表示装置の電極構成を示す概略平面図。
【符号の説明】
10 アレイ基板
12 信号線
14 走査線
15 スイッチ素子
17 補助容量線
18 透明電極
18a 第1の透過領域
18b 第2の透過領域
19 反射電極
19a 第1の開口部
19b 第2の開口部
Claims (4)
- マトリクス状に配置された複数の走査線及び複数の信号線、このマトリクスの各格子毎に配置されたスイッチ素子、前記スイッチ素子の各々に接続された画素電極が形成されたアレイ基板と、前記画素電極と相対する対向電極が形成された対向基板と、前記両基板間に充填された液晶層とを備え、表示領域の一画素に相当する前記一つの画素電極が外光を反射して画像を表示する反射電極と、バックライト光を透過して画像を表示する透過電極とで構成された液晶表示装置において、
前記一画素における前記反射電極の開口部は、一つの前記走査線を挟んで二分割されて配置されることを特徴とする液晶表示装置。 - 前記二分割された開口部のうち、少なくとも一方の前記開口部は、前記走査線方向において前記スイッチ素子と反対方向にオフセットしていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記二分割されたそれぞれの開口部は、前記一画素の平面領域内で略対角の位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記二分割されたそれぞれの開口部の面積は略等しいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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JP2003051368A JP2004258507A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 液晶表示装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008117751A1 (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Sharp Kabushiki Kaisha | 表示パネルおよびそれを備える表示装置 |
US7586575B2 (en) | 2005-11-14 | 2009-09-08 | Epson Imaging Devices Corporation | Liquid crystal device and electronic apparatus |
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2003
- 2003-02-27 JP JP2003051368A patent/JP2004258507A/ja active Pending
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