JP2004258433A - 分割型光ファイバテープ製造装置 - Google Patents

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Atsushi Urushiya
篤 漆谷
Tetsuhei Koiwa
徹平 小岩
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Abstract

【課題】ファイバ群を構成する光ファイバ心線の線ぶれが抑制される分割型光ファイバテープ製造装置を提供する。
【解決手段】分割型光ファイバテープ製造装置10は、各々が複数の光ファイバ心線30Aからなる複数のファイバ群30を連続して送り出すファイバ送り出し部と、ファイバ送り出し部からの複数のファイバ群30のそれぞれにより光ファイバテープ40を同時に複数形成する光ファイバテープ形成部15と、ファイバ送り出し部から光ファイバテープ形成部15までのファイバ群配索路に設けられ、周縁に複数のファイバ群ガイド溝13cを有する整列シーブ13と、を備える。整列シーブ13は、いずれのファイバ群30のファイバ群ガイド溝13cの溝側壁への接触もが規制されるように位置付けられている。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分割型光ファイバテープ製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信網の拡大に伴って光ファイバケーブルの需要が高まっている。光ファイバケーブルは、多数の光ファイバ心線により構成されたものであるが、複数の光ファイバ心線を被覆層で被覆してテープ状に一体化させた光ファイバテープも構成要素として多数用いられている。
【0003】
かかる光ファイバテープは、複数の光ファイバ心線を並列させて未硬化の紫外線硬化型樹脂を長さ方向に沿って順次付着させた後に紫外線を照射することにより被覆層を形成して一体化させることによって製造される。
【0004】
ところで、光ファイバテープの中には、複数の光ファイバ心線(例えば4心)を第1被覆層で被覆してテープ状に一体化させた光ファイバテープを複数並列させ(例えば2つ)、それらをさらに第2被覆層で被覆して一体化させた分割型光ファイバテープがある。このような分割型光ファイバテープは、長さ方向の中間部分では複数の光ファイバテープが一体となって配索される一方、両端部ではそれらが分割されてそれぞれの接続先に向かって配索される。
【0005】
そして、かかる分割型光ファイバテープは、各々が複数の光ファイバ心線からなる複数のファイバ群について、それらのファイバ群のそれぞれの複数の光ファイバ心線を並列させて未硬化の紫外線硬化型樹脂を長さ方向に沿って順次付着させた後に紫外線を照射することにより、それらを一体化させて光ファイバテープを同時に複数形成し、続いて、同時に形成した複数の光ファイバテープについて、それらの複数の光ファイバテープを並列させて未硬化の紫外線硬化型樹脂を長さ方向に沿って順次付着させた後に紫外線を照射することにより、それらを一体化させることにより製造される。
【0006】
下記特許文献1には、複数本の光ファイバ素線を並列に配置し、それらに対して紫外線硬化型樹脂で一括被覆層を形成し、1回目の紫外線照射によって一括被覆層を完全硬化に対して90〜95%硬化させて一体化したテープ状光ファイバとし、引き続き、複数のテープ状光ファイバを紫外線硬化型樹脂で連結させ、2回目の紫外線照射により一括被覆層及び連結樹脂を完全硬化させて一体化させる分割型の光ファイバテープの製造方法が開示されている。そして、同文献には、これによって耐ブロッキング性が改善され、かつ一括被覆樹脂と連結樹脂とが良好に密着し、製造中及び取扱中に僅かな力が加わることにより一括被覆層と連結樹脂とが剥がれないようにすることができる、と記載されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−341209号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上のようにして分割型光ファイバテープは製造されるが、ファイバ群を構成する光ファイバ心線が線ぶれを生じると、光ファイバ心線の断線が生じたり、工程検査用の外径測定部で測定されるテープ幅のノイズが多くなったり、光ファイバ心線が交差する等の整列乱れが生じたり、形成される光ファイバテープに突発的に形状乱れが生じるといった問題がある。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ファイバ群を構成する光ファイバ心線の線ぶれが抑制される分割型光ファイバテープ製造装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
分割型光ファイバテープ製造装置は、ファイバ送り出し部から複数の光ファイバ心線からなるファイバ群を複数連続して送り出し、それに続いて、光ファイバテープ形成部において、ファイバ送り出し部からの一対のファイバ群のそれぞれを被覆するように未硬化の紫外線硬化型樹脂を長さ方向に沿って順次付着させた後に紫外線を照射することにより、それらを一体化させて一対の光ファイバテープを形成し、そして、分割型光ファイバテープ形成部において、光ファイバテープ形成部からの一対の光ファイバテープを被覆するように未硬化の紫外線硬化型樹脂を長さ方向に沿って順次付着させた後に紫外線を照射することにより、それらを一体化させて分割型光ファイバテープを形成する構成となっている。また、ファイバ送り出し部から光ファイバテープ形成部までのファイバ群配索路には、各ファイバ群における複数の光ファイバ心線の並列状態を保持するための整列シーブがファイバ群の側方から接触するように設けられている。かかる整列シーブは、周縁に一対のファイバ群ガイド溝が間隔をおいて形成されたものであり、各ファイバ群ガイド溝の溝底がファイバ群の接触する平坦なファイバ群接触部に構成されている。
【0011】
本発明者は、ファイバ送り出し部から光ファイバテープ形成部に向かって走行するファイバ群の中に整列シーブのファイバ群ガイド溝の溝側壁に接触するものがあると、光ファイバ心線の線ぶれが生じることを見出して本発明に想到した。
【0012】
つまり、上記目的を達成する本発明の分割型光ファイバテープ製造装置は、
各々が複数の光ファイバ心線からなる複数のファイバ群を連続して送り出すファイバ送り出し部と、
上記ファイバ送り出し部からの複数のファイバ群のそれぞれにより光ファイバテープを同時に複数形成する光ファイバテープ形成部と、
上記ファイバ送り出し部から上記光ファイバテープ形成部までのファイバ群配索路にいずれのファイバ群にも接触するように設けられ、周縁に複数のファイバ群ガイド溝が間隔をおいて形成され該各ファイバ群ガイド溝の溝底がファイバ群の接触する平坦なファイバ群接触部に構成された整列シーブと、
を備え、
上記整列シーブは、上記ファイバ送り出し部から上記光ファイバテープ形成部に向かって走行するいずれのファイバ群の上記ファイバ群ガイド溝の溝側壁への接触もが規制されるように位置付けられている、
ことを特徴とする。
【0013】
上記の構成によれば、ファイバ送り出し部から光ファイバテープ形成部に向かって走行するいずれのファイバ群のファイバ群ガイド溝の溝側壁への接触もが規制されるように整列シーブが位置付けられているので、ファイバ群を構成する光ファイバ心線の線ぶれの発生が抑止される。従って、光ファイバ心線の線ぶれに起因して光ファイバ心線の断線が生じたり、工程検査用の外径測定器で測定されるテープ幅のノイズが多くなったり、光ファイバ心線が交差する等の整列乱れが生じたり、形成される光ファイバテープに突発的に形状乱れが生じるといった問題の発生が抑えられることとなる。
【0014】
本発明の分割型光ファイバテープ製造装置は、上記整列シーブが、いずれのファイバ群ガイド溝のファイバ群接触部の幅もがいずれの相互に隣接したファイバ群接触部間の間隔よりも大きいものであってもよい。
【0015】
上記の構成によれば、整列シーブのいずれのファイバ群ガイド溝のファイバ群接触部の幅もがいずれの相互に隣接したファイバ群接触部間の間隔よりも大きく、整列シーブ全体に占めるファイバ群接触部の割合が多いものとなるので、ファイバ群のファイバ群ガイド溝の溝側壁への接触の規制がより実効あるものとされる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る分割型光ファイバテープ製造装置10を示す。図2は、図1における矢視Aの正面視を示す。
【0018】
この分割型光ファイバテープ製造装置10は、ファイバ径250μmの8本の光ファイバ心線30Aを送り出して走行させ、それらのうちの4本ずつを並列させると共に紫外線硬化型樹脂で長さ方向に沿って順次被覆して一対の4心の光ファイバテープ40を同時に形成した後、それに引き続いてそれらの一対の光ファイバテープ40を並列させると共にさらに紫外線硬化型樹脂で長さ方向に沿って順次被覆して8心の分割型光ファイバテープ50を形成し、最後にその分割型光ファイバテープ50を巻き取るようにしたものである。そして、具体的な構成として、この分割型光ファイバテープ製造装置10は、8つの送出ボビン11と(図1には4つのみ図示)、その斜め上方に設けられた一対の第1整列シーブ12と、その下方に順に設けられた第2及び第3整列シーブ13,14と、そのさらに下方に設けられた光ファイバテープ形成部15と、その下方に設けられた第1ガイドシーブ16と、その斜め上方に設けられた第2ガイドシーブ17と、その側方に設けられた分割型光ファイバテープ形成部18と、その側方に設けられた外径測定部19と、その側方に設けられた第3ガイドシーブ20と、その斜め下方に設けられた第4ガイドシーブ21と、その斜め上方に並列して設けられた第1及び第2巻取補助シーブ22a,22bと、第1及び第2巻き取り補助シーブ22a,22b間に設けられたダンサー23と、第2巻き取り補助シーブ22bの斜め下方に設けられた巻取ボビン24と、を備えている。
【0019】
8つの送出ボビン11は、それぞれに異なる色に着色された光ファイバ心線30Aが巻かれており、各光ファイバ心線30Aを巻取ボビン24の巻き取り力によって連続して斜め上向きに送り出すようになっている。
【0020】
各第1整列シーブ12は、周縁にファイバガイド溝12bが形成された幅狭の平板状シーブ12aを4つ重ねた構成のものである。そして、一対の第1整列シーブ12は、送出ボビン11からの8本の光ファイバ心線30Aのそれぞれが平板状シーブ12aに巻き掛けられ、各第1整列シーブ12の一方側の2つの平板状シーブ12aからの2本の光ファイバ心線30Aが集められた4本の光ファイバ心線30Aが並列してなるファイバ群30と、各第1整列シーブ12の他方側の2つの平板状シーブ12aからの2本の光ファイバ心線30Aが集められた4本の光ファイバ心線30Aが並列してなるファイバ群30とを構成する(このとき、各ファイバ群30を、一方の第1整列シーブ12の外側の平板状シーブ12aからの光ファイバ心線30Aと他方の第1整列シーブ12の内側の平板状シーブ12aからの光ファイバ心線30Aとの間に、前者の内側の平板状シーブ12aからの光ファイバ心線30Aと後者の外側の平板状シーブ12aからの光ファイバ心線30Aとを挟むようにして構成する。)と共に斜め上向きに走行していた走行方向を下向きに変えるようになっている。
【0021】
第2整列シーブ13は、図3に示すように、円柱状のシーブ本体の両側に円盤状のフランジ13aが同軸に一体に設けられていると共に、シーブ本体の中央に周方向に延びる断面台形の突条の仕切壁13bが設けられている。これにより、第2整列シーブ13は、周縁に一対のファイバ群ガイド溝13cが間隔をおいて形成された構成となっている。ファイバ群ガイド溝13cの一方の溝側壁を構成する各フランジ13aの内側面は、外周に向かって外向きに傾斜したテーパ面に形成されている。また、ファイバ群ガイド溝13cの他方の溝側壁を構成する仕切壁13bの側面も、外周に向かって外向きに傾斜したテーパ面に形成されている。従って、ファイバ群ガイド溝13cは断面台形に形成されており、その平坦な溝底がファイバ群接触部13dに構成されている。そして、いずれのファイバ群ガイド溝13cの溝底幅、つまり、ファイバ群接触部13dの幅もファイバ群接触部13d間の間隔、つまり、仕切壁13bの幅よりも大きく形成されている。この第2整列シーブ13は、第1整列シーブ12からの一対のファイバ群30のそれぞれが、対応するファイバ群接触部13dに図1における右側から接触し、しかも、いずれのファイバ群30のファイバ群ガイド溝13cの溝側壁への接触もが規制されるように位置付けられて設けられており、各ファイバ群30を構成する光ファイバ心線30Aの線ぶれの発生を抑止しながら第1整列シーブ12からの一対のファイバ群30のそれぞれを構成する4本の光ファイバ心線30Aの並列状態を保持するようになっている。
【0022】
第3整列シーブ14は、円柱状のシーブ本体14aの両側にシーブ本体14a側の面が外周に向かって外向きに傾斜したテーパ面に形成された円盤状のフランジ14bが同軸に一体に設けられた形状に形成され、周方向が第2整列シーブ13からの並列した一対のファイバ群30の走行方向に沿い且つシーブ本体14aがそれらの一対のファイバ群30に第2整列シーブ13とは逆側から(図1における左側から)接触するように設けられており、第2整列シーブ13からの一対のファイバ群30のそれぞれを構成する4本の光ファイバ心線30Aの並列状態を保持するようになっている。
【0023】
光ファイバテープ形成部15は、一対の第1ダイス15a及び第1UVランプ15bで構成されている。各第1ダイス15aは、細長いファイバ挿通孔を有しており、一対の第1シーブ12のそれぞれからの4本の光ファイバ心線30Aが並列してなるファイバ群30がそのファイバ挿通孔に挿通され、走行する4本の光ファイバ心線30Aを被覆するようにそれらの表面に未硬化液状の紫外線硬化型樹脂を長手方向に沿って順次付着させるようになっている。各第1UVランプ15bは、第1ダイス15aで未硬化液状の紫外線硬化型樹脂が付着されたファイバ群30が連続して送り込まれ、それに対して紫外線を照射することにより、硬化した紫外線硬化型樹脂からなる第1被覆層41で被覆した4心の光ファイバテープ40を形成するようになっている。なお、光ファイバテープ形成部15は、単一の第1ダイス15a及び第1UVランプ15bで両方のファイバ群30のテープ化を図る構成のものであってもよい。
【0024】
第1ガイドシーブ16は、光ファイバテープ形成部15からの一対の光ファイバテープ40がそれぞれ巻き掛けられており、下向きに走行していた光ファイバテープ40の走行方向を斜め上向きに変えるようになっている。
【0025】
第2ガイドシーブ17は、第1ガイドシーブ16からの一対の光ファイバテープ40がそれぞれ巻き掛けられており、斜め上向きに走行していた光ファイバテープ40の走行方向を水平方向に変えるようになっている。
【0026】
分割型光ファイバテープ形成部18は、第2ダイス18aと第2UVランプ18bとで構成されている。第2ダイス18aは、細長いテープ挿通孔を有しており、第2ガイドシーブ17からの一対の光ファイバテープ40がそのテープ挿通孔に並列されて挿通され、走行する一対の光ファイバテープ40を被覆するようにそれらの表面に未硬化液状の紫外線硬化型樹脂を長手方向に沿って順次付着させるようになっている。第2UVランプ18bは、第2ダイス18aで未硬化液状の紫外線硬化型樹脂が付着された一対の光ファイバテープ40が連続して送り込まれ、それに対して紫外線を照射することにより、4心の光ファイバテープ40をさらに硬化した紫外線硬化型樹脂からなる第2被覆層51で被覆した8心の分割型光ファイバテープ50を形成するようになっている。
【0027】
外径測定部19は、分割型光ファイバテープ形成部18からの分割型光ファイバテープ50が送り込まれ、その間に分割型光ファイバテープ50の外径幅を検知し、その情報を図示しない制御装置に送り、所定の公差内の製品が製造されているか否かを判断して異常検知するようになっている。
【0028】
第3ガイドシーブ20は、外径測定部19からの分割型光ファイバテープ50が巻き掛けられており、横向きに走行していた光ファイバテープ40の走行方向を斜め下向きに変えるようになっている。
【0029】
第4ガイドシーブ21は、第3ガイドシーブ20からの分割型光ファイバテープ50が巻き掛けられており、斜め下向きに走行していた光ファイバテープ40の走行方向を斜め上向きに変えるようになっている。
【0030】
第1及び第2巻取補助シーブ22a,22bは、第4ガイドシーブ21からの分割型光ファイバテープ50が順に巻き掛けられており、分割型光ファイバテープ50を巻取ボビン24へと導くようになっている。
【0031】
ダンサー23は、第1及び第2巻取補助シーブ22a,22b間で分割型光ファイバテープ50に所定荷重をかけ、分割型光ファイバテープ50が一定張力のかかった状態で巻取ボビン24に巻き取られるようになっている。
【0032】
巻取ボビン24は、第2巻取補助シーブ22bからの製造された分割型光ファイバテープ50を所定張力がかけられた状態で巻き取るようになっている。
【0033】
以上の分割型光ファイバテープ製造装置10では、まず、送出ボビン11から8本の光ファイバ心線30Aが並列に連続して送り出され、それらが一対の第1シーブに巻き掛けられることにより、それらの並列状態の維持が図られると共に、各々、4本の光ファイバ心線30Aが並列してなる一対のファイバ群30が構成される。なお、各光ファイバ心線30Aは、図4(a)に示すように、ファイバ中心をなす高屈折率のコア31aとそれを被覆する低屈折率のクラッド31bとからなる石英製又は樹脂製の光ファイバ素線31が紫外線硬化型樹脂等からなるファイバ被覆層32で被覆されたものである。
【0034】
次いで、一対のファイバ群30が第2及び第3整列シーブ13,14を経由することによりそれらを構成する光ファイバ心線30Aの並列状態が保持されて送られる。このとき、第2整列シーブ13が、いずれのファイバ群30のファイバ群ガイド溝13cの溝側壁への接触もが規制されるように位置付けられ、しかも、いずれのファイバ群接触部13dの幅も仕切壁13bの幅よりも大きく形成されているので、ファイバ群30がファイバ群ガイド溝13cの溝側壁に接触することがなく、ファイバ群30を構成する光ファイバ心線30Aの線ぶれが抑制されることとなる。
【0035】
次いで、それらの一対のファイバ群30が光ファイバテープ形成部15に送り込まれ、第1ダイス15aで未硬化の紫外線硬化型樹脂が付着された後、第1UVランプ15bで紫外線が照射されることにより一対の4心の光ファイバテープ40が形成される。形成される光ファイバテープ40は、図4(b)に示すように、並列した4本の光ファイバ心線30Aが第1被覆層41で被覆されたものとなる。
【0036】
次いで、それらの一対の光ファイバテープ40が第1及び第2ガイドシーブ16,17を経由し、続いて、分割型光ファイバテープ形成部18に送り込まれ、第2ダイス18aで未硬化の紫外線硬化型樹脂が付着された後、第2UVランプ18bで紫外線が照射されることにより8心の分割型光ファイバテープ50が形成される。形成される分割型光ファイバテープ50は、図4(c)に示すように、並列した一対の4心の光ファイバテープ40が第2被覆層51で被覆されたものとなる。
【0037】
そして、その分割型光ファイバテープ50が外径測定部19を通過した後、第3及び第4ガイドシーブ20,21を経由し、続いて、第1及び第2巻取補助シーブ22a,22bを経由し、最後に、巻取ボビン24で巻き取られる。
【0038】
このような分割型光ファイバテープ製造装置10により製造された分割型光ファイバテープ50は、図5に示すような構成であり、長さ方向の中間部分では一対の光ファイバテープ40が一体となって配索される一方、両端部ではそれらが分割されてそれぞれの接続先に向かって配索されて使用される。適用分野としては、具体的には、光ファイバケーブルやその他の光学機器を挙げることができる。
【0039】
以上の構成の分割型光ファイバテープ製造装置10によれば、送出ボビン11から光ファイバテープ形成部15に向かって走行するいずれのファイバ群30のファイバ群ガイド溝13cの溝側壁への接触もが規制されるように第2整列シーブ13が位置付けられているので、ファイバ群30を構成する光ファイバ心線30Aの線ぶれの発生が抑止される。従って、光ファイバ心線30Aの線ぶれに起因して光ファイバ心線30Aの断線が生じたり、工程検査用の外径測定器で測定されるテープ幅のノイズが多くなったり、光ファイバ心線30Aが交差する等の整列乱れが生じたり、形成される光ファイバテープ40に突発的に形状乱れが生じるといった問題の発生が抑えられることとなる。
【0040】
しかも、第2整列シーブ13の両ファイバ群ガイド溝13cのファイバ群接触部13dの幅のいずれもがファイバ群接触部13d間の間隔よりも大きく、第2整列シーブ13全体に占めるファイバ群接触部13dの割合が多いものとなるので、ファイバ群30のファイバ群ガイド溝13cの溝側壁への接触の規制がより実効のあるものとされている。
【0041】
なお、上記実施形態では、一対の4心の光ファイバテープ40からなる8心の分割型光ファイバテープ50としたが、特にこれに限定されるものではなく、さらに多心のものであってもよい。
【0042】
上記実施形態では、複数の光ファイバ心線30Aを紫外線硬化型樹脂からなる第1被覆層41で被覆した光ファイバテープ40としたが、特にこれに限定されるものではなく、光ファイバ心線30A間を紫外線硬化型樹脂で連結した光ファイバテープ40であってもよい。同様に、上記実施形態では、一対の光ファイバテープ40を紫外線硬化型樹脂からなる第2被覆層51で被覆した分割型光ファイバテープ50としたが、特にこれに限定されるものではなく、光ファイバテープ40間を紫外線硬化型樹脂で連結した分割型光ファイバテープ50であってもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ファイバ送り出し部から光ファイバテープ形成部に向かって走行するいずれのファイバ群のファイバ群ガイド溝の溝側壁への接触もが規制されるように整列シーブが位置付けられているので、ファイバ群を構成する光ファイバ心線の線ぶれの発生が抑止される。従って、光ファイバ心線の線ぶれに起因して光ファイバ心線の断線が生じたり、工程検査用の外径測定器で測定されるテープ幅のノイズが多くなったり、光ファイバ心線が交差する等の整列乱れが生じたり、形成される光ファイバテープに突発的に形状乱れが生じるといった問題の発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る分割型光ファイバテープの製造装置の構成を示す図である。
【図2】図1における矢視Aの正面図である。
【図3】第2整列シーブの正面図である。
【図4】(a)は図1におけるIVA−IVA断面図である。(b)は図1におけるIVB−IVB断面図である。(c)は図1におけるIV−IV断面図である。
【図5】分割型光ファイバテープの斜視図である。
【符号の説明】
10 分割型光ファイバテープ製造装置
11 送出ボビン
12 第1整列シーブ
12a 平板状シーブ
12b ファイバガイド溝
13 第2整列シーブ
13a フランジ
13b 仕切壁
13c ファイバ群ガイド溝
13d ファイバ群接触部
14 第3整列シーブ
14a シーブ本体
14b フランジ
15 光ファイバテープ形成部
15a 第1ダイス
15b 第1UVランプ
16 第1ガイドシーブ
17 第2ガイドシーブ
18 分割型光ファイバテープ形成部
18a 第2ダイス
18b 第2UVランプ
19 外径測定部
20 第3ガイドシーブ
21 第4ガイドシーブ
22a 第1巻取補助シーブ
22b 第2巻取補助シーブ
23 ダンサー
24 巻取ボビン
30 ファイバ群
30A 光ファイバ心線
31 光ファイバ素線
31a コア
31b クラッド
32 ファイバ被覆層
40 光ファイバテープ
41 第1被覆層
50 分割型光ファイバテープ心線
51 第2被覆層

Claims (2)

  1. 各々が複数の光ファイバ心線からなる複数のファイバ群を連続して送り出すファイバ送り出し部と、
    上記ファイバ送り出し部からの複数のファイバ群のそれぞれにより光ファイバテープを同時に複数形成する光ファイバテープ形成部と、
    上記ファイバ送り出し部から上記光ファイバテープ形成部までのファイバ群配索路にいずれのファイバ群にも接触するように設けられ、周縁に複数のファイバ群ガイド溝が間隔をおいて形成され該各ファイバ群ガイド溝の溝底がファイバ群の接触する平坦なファイバ群接触部に構成された整列シーブと、
    を備えた分割型光ファイバテープ製造装置であって、
    上記整列シーブは、上記ファイバ送り出し部から上記光ファイバテープ形成部に向かって走行するいずれのファイバ群の上記ファイバ群ガイド溝の溝側壁への接触もが規制されるように位置付けられている、
    ことを特徴とする分割型光ファイバテープ製造装置。
  2. 請求項1に記載された分割型光ファイバテープ製造装置において、
    上記整列シーブは、いずれのファイバ群ガイド溝のファイバ群接触部の幅もがいずれの相互に隣接したファイバ群接触部間の間隔よりも大きい、
    ことを特徴とする分割型光ファイバテープ製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016004219A (ja) * 2014-06-19 2016-01-12 住友電気工業株式会社 光ファイバテープ心線の製造装置および製造方法

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