JP2004252175A - 現像装置、画像形成装置および現像剤の回収方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像剤の交換を容易にしてメンテナンス性の向上や交換後の現像性能の適正化を図ることのできる現像装置、画像形成装置および現像剤の回収方法を提供することである。
【解決手段】ハウジング3内に第1の撹拌搬送路6、隔壁8、第2の撹拌搬送路7および現像ローラ2がこの順に並設された現像装置1であって、第1の撹拌搬送路6と第2の撹拌搬送路7とは、隔壁8を挟んで現像剤12の搬送方向が互いに反対方向であり、隔壁8の両端には遮断可能な連通部9a,9bがそれぞれ形成されており、現像ローラ2と第2の撹拌搬送路7を含む領域内のハウジング3底面外側には、マグネット10a(磁界発生部材)を有し、軸方向が現像ローラ2と略平行である回収ローラ10が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】ハウジング3内に第1の撹拌搬送路6、隔壁8、第2の撹拌搬送路7および現像ローラ2がこの順に並設された現像装置1であって、第1の撹拌搬送路6と第2の撹拌搬送路7とは、隔壁8を挟んで現像剤12の搬送方向が互いに反対方向であり、隔壁8の両端には遮断可能な連通部9a,9bがそれぞれ形成されており、現像ローラ2と第2の撹拌搬送路7を含む領域内のハウジング3底面外側には、マグネット10a(磁界発生部材)を有し、軸方向が現像ローラ2と略平行である回収ローラ10が設けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンターなどの画像形成装置に搭載される現像装置、画像形成装置および現像剤の回収方法に関する。
【従来の技術】
【0002】
電子写真方式を用いる画像形成装置は、感光体ドラムに形成された静電潜像を可視化するための現像装置を備えている。現像装置は、例えばトナーおよびキャリアとから構成される2成分現像剤を収容・撹拌する撹拌部と、現像剤を感光体ドラムの静電潜像に供給して可視化する現像ローラ等を備えたものである。この2成分現像剤を使用した現像装置においては、長期間の使用によりキャリアが劣化するため、定期的に現像剤を交換する必要がある。
【0003】
従来より、現像剤の交換に際しては、現像装置を画像形成装置から取り出し、ついで、現像装置から現像剤を除去する。しかし、現像剤除去作業は、作業者の手を汚し、非常に煩雑な作業であり、特に現像ローラ周辺の現像剤を除去するのは困難である。
【0004】
このような現像剤の交換作業を容易にするものとして、現像ローラ部と着脱自在の現像剤撹拌部を備えた現像装置を使用し、現像剤の交換の際に、シール部材を開口部に取付けて現像剤の漏れを防止し、現像剤撹拌部のみを取り外して交換する現像装置が提案されている(特許文献1)。
【0005】
しかしながら、現像装置内の底部には現像剤が残留しており、特に現像ローラ部と現像剤撹拌部との境界周辺に残留した現像剤が現像剤撹拌部を取り外す際に洩れることがあるという問題がある。また、現像ローラ部およびその周辺に現像剤が残留していることにより、新規の現像剤をセットする場合、劣化現像剤により、カブリ、キャリア飛び等の不具合が発生するおそれがある。さらに、磁気センサーによるトナー濃度の制御を行う場合、所望の制御ができなくなることも考えられる。いずれにおいても、現像ローラおよびその周辺部の現像剤の残留が、現像剤の交換を困難にし、メンテナンス性を阻害している。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−30905号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、現像剤の交換を容易にして、メンテナンス性を向上させ、かつ現像剤交換後の現像性能の適正化をも図ることのできる現像装置、画像形成装置および現像剤の回収方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の現像装置は以下の構成からなる。以下の(I)〜(IV)において、カッコ内の数字は図面に示された対応部材の符号であって、例示的に示すものである。
(I)ハウジング(3)内に第1の撹拌搬送路(6)、隔壁(8)、第2の撹拌搬送路(7)および現像ローラ(2)がこの順に並設された現像装置であって、第1の撹拌搬送路(6)と第2の撹拌搬送路(7)とは、隔壁(8)を挟んで現像剤(12)の搬送方向が互いに反対方向であり、隔壁(8)の両端には遮断可能な連通部(9a,9b)がそれぞれ形成されており、現像ローラ(2)と第2の撹拌搬送路(7)を含む領域内のハウジング(3)底面外側には、磁界発生部材(10a)を有し、軸方向が現像ローラ(2)と略平行である回収ローラ(10)が設けられていることを特徴とする現像装置。
【0009】
(II)ハウジング(3)が、現像ローラ(2)を有する現像ローラ部と、第1の撹拌搬送路(6)、隔壁(8)および第2の撹拌搬送路(7)を有する現像剤撹拌部(5)とに分割可能であり、現像剤撹拌部(5)がハウジング(3)に対して着脱自在に取付けられている前記(I)記載の現像装置。
(III)回収ローラ(10)が、ハウジング(3)側で現像ローラ(2)から第2の撹拌搬送路(7)に向かって回転する前記(I)または(II)記載の現像装置。
(IV)回収ローラ(10)は、現像時に回転が停止しており、かつ停止状態で磁界発生部材(10a)がハウジング(3)の底面から離れた位置にあるように構成されている前記(I)〜(III)のいずれかに記載の現像装置。
【0010】
本発明の現像剤の回収方法は、前記(I)〜(IV)のいずれかに記載の現像装置を用いた現像剤の回収方法であって、第1の撹拌搬送路(6)から第2の撹拌搬送路(7)へ現像剤(12)を送る一方の連通部(9a)を遮断した状態で、他方の連通部(9b)を経て第2の撹拌搬送路(7)から第1の撹拌搬送路(6)へ現像剤(12)を移動させた後、または該現像剤を移動させながら、回収ローラ(10)をハウジング(3)側で現像ローラ(2)から第2の撹拌搬送路(7)に向かって回転させて現像剤(12)を磁界発生部材(10a)により現像ローラ部(4)から第2の撹拌搬送路(7)へ向かって移動させることを特徴とする。
【0011】
かかる本発明によれば、キャリア劣化により現像剤を交換する場合に、現像ローラ周辺に現像剤が残留するのを殆どなくすことができるので、現像剤交換時に現像剤が洩れるのを防ぐことができる。
【0012】
上記(II)記載の現像装置によれば、現像剤の交換の際に、現像剤の収容された現像剤撹拌部だけを取り外すことができる。
【0013】
上記(III)記載の現像装置によれば、回収ローラがハウジング側で現像ローラから第2の撹拌搬送路に向かって回転することにより、現像装置内の現像剤が磁界発生部材により現像ローラ部から第2の撹拌搬送路へ向かって移動する。
【0014】
また、上記(IV)記載の現像装置によれば、回収ローラの回転が現像時に停止しており、かつ停止状態で磁界発生部材がハウジングの底面から離れた位置にあるように構成されているので、現像時に現像剤が磁界発生部材の影響を受けるのを防ぐことができる。
【0015】
本発明の画像形成装置は、上記(I)〜(IV)のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、それぞれ本発明の一実施形態にかかる現像装置の現像状態を示す垂直断面図および水平断面図である。
図1に示すように、この現像装置1は、現像剤12を感光体ドラム13の静電潜像に供給するための現像ローラ2を有した現像ローラ部4と、現像剤12を収容し、撹拌・循環するための現像剤撹拌部5とをハウジング3内に設けたものである。
【0017】
現像剤撹拌部5は、搬送方向が現像ローラ2の軸に平行に延在し、搬送路内にそれぞれ現像剤撹拌部5内の現像剤12を隔壁8を挟んで互いに反対方向に搬送するように構成されたスパイラルローラ6a,7aを有する第1および第2の撹拌搬送路6,7と、第1および第2の撹拌搬送路6,7の間に介在し、両端に遮断可能な連通部9a,9bを備えた隔壁8とから構成されており、連結部16にて現像ローラ4に着脱自在に取付けられている。現像時には、スパイラルローラ6a,7aを図示しない回転駆動源により隔壁8を挟んで互いに反対方向に回転駆動させることにより、図2の矢印Bに示すように、現像剤12が第1の撹拌搬送路6から連通部9aを通って第2の撹拌搬送路7に送られ、さらに連通部9bを通って第1の撹拌搬送路6に戻り、現像剤撹拌部5内を循環する。その過程で一部の現像剤12が現像ローラ2に供給され(図2に供給方向を矢印Cで示す)、メータリングブレード15等により搬送量を調整されながら感光体ドラム13の静電潜像に供給される。また、連通部9a,9bは、ハウジング3の上面に形成されたスリット14,14から仕切り部材(図に符号11,11で示す)を挿入することにより、遮断される。上記スリット14,14は、現像時にはシール部材(図示せず)にて塞がれている。
【0018】
また、現像剤撹拌部5と現像ローラ部4との境界付近のハウジング3底面外側には、ハウジング3に近接する表面に磁界発生部材(例えばマグネット、以下、単にマグネットという)10aを有し、軸方向が現像ローラ2と略平行である回収ローラ10が設けられている。この回収ローラ10は、図1に示すように、現像時にはマグネット10aがハウジング3の底面から離れた位置にある状態で回転が停止している。
【0019】
ハウジング3は、現像ローラ部4と現像剤撹拌部5とに分割可能であり、現像ローラ部4に形成された凹状の連結部19と、現像剤撹拌部5に形成された凸状の連結部16とにより、現像ローラ部4と現像剤撹拌部5とが着脱自在に連結されている。これにより、現像剤12の交換の際に、現像剤撹拌部5だけを取り外して交換することができる。また、ハウジング3は画像形成装置内に着脱自在に取付けられているのが好ましく、これにより、セットアップ時に現像剤撹拌部5に現像剤12を充填させたまま、輸送、流通することができる。なお、現像剤撹拌部5の着脱手段としては、例えばねじ等で現像ローラ部4と現像剤撹拌部5を固定してもよい。
【0020】
現像ローラ2は、現像装置1の前部に設けられた現像ローラ部4に設置され、現像装置1の開口17から感光体ドラム13に対向する。そして、現像ローラ2は現像剤撹拌部5に収容された現像剤12を搬送量を調整しながら感光体ドラム13の静電潜像に供給し、静電潜像を可視化する。
【0021】
次に、劣化した現像剤12の回収方法を図3,4に従って説明する。
現像剤12を交換するには、図3に示すように、ハウジング3の上面に設けられたスリット14から仕切り部材11を挿入して連通部9aを遮断する。この状態で、スパイラルローラ6a,7aを回転駆動させることにより、図3に矢印Dで示すように、第2の撹拌搬送路7内の現像剤12が連通部9bを通って第1の撹拌搬送路6に移動する。この現像剤12の移動後、図4(a),(b)に矢印Aで示すように、回収ローラ10を図示しない回転駆動源によりハウジング3側を現像ローラ2から第2の撹拌搬送路7に向かって回転駆動させ、現像ローラ部4周辺の底部に残留した現像剤12を図3に矢印Eで示すように現像ローラ部4から第2の撹拌搬送路7に向かって移動させる。ついで、必要に応じて仕切り部材11にて連通部9bを遮断し、連結部16を解除して現像剤ローラ部4から現像剤撹拌部5を取り外すことにより、現像剤12を漏らすことなく回収できる。回収ローラ10による現像ローラ部4周辺の底部に残留した現像剤12の移動は、第2の撹拌搬送路7から第1の撹拌搬送路6へ現像剤12の移動中に行ってもよい。
【0022】
本発明の現像装置1に使用される現像剤12としては、特に限定されるものではないが、一般に使用されているトナーとキャリアとからなる2成分現像剤を使用するのが好ましい。
【0023】
なお、現像剤撹拌部5は、現像装置1の使用前には、図5に示すように、連通部9a,9bが着脱可能な仕切り部材11によって遮断されており、第1および第2の撹拌搬送路6,7が隔壁8によって隔絶されている。また、現像剤12は第1の撹拌搬送路6に充填されている。
【0024】
また、上記実施形態では、ハウジング3を現像ローラ部4と現像剤撹拌部5とに分割し、これらを着脱自在に結合できるようにしたが、現像ローラ部4と現像剤撹拌部5を一体化し、ハウジング3内に現像ローラ4と撹拌搬送部5とを設けてハウジング3を着脱自在にしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
本発明の現像装置および現像剤の回収方法によれば、キャリア劣化により現像剤を交換する場合に、一方の連通部を遮断した状態で、他方の連通部を経て第2の撹拌搬送路から第1の撹拌搬送路に現像剤を移動させ、現像剤の移動後または移動中に回収ローラを回転させて現像ローラ部周辺に残留した現像剤を磁界発生部材により第2の撹拌搬送路に移動させることにより、現像剤の洩れを防止できるため、現像剤の交換が容易であり、メンテナンス性が向上するという効果がある。また、現像ローラ部に劣化した現像剤が残留しないため、現像剤交換後の現像性能の適正化を図ることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる現像装置を示す垂直断面図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる現像装置を示す水平断面図である。
【図3】現像剤の回収時の現像装置を示す水平断面図である。
【図4】(a)および(b)は現像剤の回収方法を示す説明図である。
【図5】出荷、流通時の現像装置を示す水平断面図である。
【符号の説明】
1 現像装置
2 現像ローラ
3 ハウジング
4 現像ローラ部
5 現像剤撹拌部
6 第1の撹拌搬送路
7 第2の撹拌搬送路
8 隔壁
9a 連通部
9b 連通部
10 回収ローラ
10aマグネット
11 仕切り部材
12 現像剤
13 感光体ドラム
14 スリット
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンターなどの画像形成装置に搭載される現像装置、画像形成装置および現像剤の回収方法に関する。
【従来の技術】
【0002】
電子写真方式を用いる画像形成装置は、感光体ドラムに形成された静電潜像を可視化するための現像装置を備えている。現像装置は、例えばトナーおよびキャリアとから構成される2成分現像剤を収容・撹拌する撹拌部と、現像剤を感光体ドラムの静電潜像に供給して可視化する現像ローラ等を備えたものである。この2成分現像剤を使用した現像装置においては、長期間の使用によりキャリアが劣化するため、定期的に現像剤を交換する必要がある。
【0003】
従来より、現像剤の交換に際しては、現像装置を画像形成装置から取り出し、ついで、現像装置から現像剤を除去する。しかし、現像剤除去作業は、作業者の手を汚し、非常に煩雑な作業であり、特に現像ローラ周辺の現像剤を除去するのは困難である。
【0004】
このような現像剤の交換作業を容易にするものとして、現像ローラ部と着脱自在の現像剤撹拌部を備えた現像装置を使用し、現像剤の交換の際に、シール部材を開口部に取付けて現像剤の漏れを防止し、現像剤撹拌部のみを取り外して交換する現像装置が提案されている(特許文献1)。
【0005】
しかしながら、現像装置内の底部には現像剤が残留しており、特に現像ローラ部と現像剤撹拌部との境界周辺に残留した現像剤が現像剤撹拌部を取り外す際に洩れることがあるという問題がある。また、現像ローラ部およびその周辺に現像剤が残留していることにより、新規の現像剤をセットする場合、劣化現像剤により、カブリ、キャリア飛び等の不具合が発生するおそれがある。さらに、磁気センサーによるトナー濃度の制御を行う場合、所望の制御ができなくなることも考えられる。いずれにおいても、現像ローラおよびその周辺部の現像剤の残留が、現像剤の交換を困難にし、メンテナンス性を阻害している。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−30905号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、現像剤の交換を容易にして、メンテナンス性を向上させ、かつ現像剤交換後の現像性能の適正化をも図ることのできる現像装置、画像形成装置および現像剤の回収方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の現像装置は以下の構成からなる。以下の(I)〜(IV)において、カッコ内の数字は図面に示された対応部材の符号であって、例示的に示すものである。
(I)ハウジング(3)内に第1の撹拌搬送路(6)、隔壁(8)、第2の撹拌搬送路(7)および現像ローラ(2)がこの順に並設された現像装置であって、第1の撹拌搬送路(6)と第2の撹拌搬送路(7)とは、隔壁(8)を挟んで現像剤(12)の搬送方向が互いに反対方向であり、隔壁(8)の両端には遮断可能な連通部(9a,9b)がそれぞれ形成されており、現像ローラ(2)と第2の撹拌搬送路(7)を含む領域内のハウジング(3)底面外側には、磁界発生部材(10a)を有し、軸方向が現像ローラ(2)と略平行である回収ローラ(10)が設けられていることを特徴とする現像装置。
【0009】
(II)ハウジング(3)が、現像ローラ(2)を有する現像ローラ部と、第1の撹拌搬送路(6)、隔壁(8)および第2の撹拌搬送路(7)を有する現像剤撹拌部(5)とに分割可能であり、現像剤撹拌部(5)がハウジング(3)に対して着脱自在に取付けられている前記(I)記載の現像装置。
(III)回収ローラ(10)が、ハウジング(3)側で現像ローラ(2)から第2の撹拌搬送路(7)に向かって回転する前記(I)または(II)記載の現像装置。
(IV)回収ローラ(10)は、現像時に回転が停止しており、かつ停止状態で磁界発生部材(10a)がハウジング(3)の底面から離れた位置にあるように構成されている前記(I)〜(III)のいずれかに記載の現像装置。
【0010】
本発明の現像剤の回収方法は、前記(I)〜(IV)のいずれかに記載の現像装置を用いた現像剤の回収方法であって、第1の撹拌搬送路(6)から第2の撹拌搬送路(7)へ現像剤(12)を送る一方の連通部(9a)を遮断した状態で、他方の連通部(9b)を経て第2の撹拌搬送路(7)から第1の撹拌搬送路(6)へ現像剤(12)を移動させた後、または該現像剤を移動させながら、回収ローラ(10)をハウジング(3)側で現像ローラ(2)から第2の撹拌搬送路(7)に向かって回転させて現像剤(12)を磁界発生部材(10a)により現像ローラ部(4)から第2の撹拌搬送路(7)へ向かって移動させることを特徴とする。
【0011】
かかる本発明によれば、キャリア劣化により現像剤を交換する場合に、現像ローラ周辺に現像剤が残留するのを殆どなくすことができるので、現像剤交換時に現像剤が洩れるのを防ぐことができる。
【0012】
上記(II)記載の現像装置によれば、現像剤の交換の際に、現像剤の収容された現像剤撹拌部だけを取り外すことができる。
【0013】
上記(III)記載の現像装置によれば、回収ローラがハウジング側で現像ローラから第2の撹拌搬送路に向かって回転することにより、現像装置内の現像剤が磁界発生部材により現像ローラ部から第2の撹拌搬送路へ向かって移動する。
【0014】
また、上記(IV)記載の現像装置によれば、回収ローラの回転が現像時に停止しており、かつ停止状態で磁界発生部材がハウジングの底面から離れた位置にあるように構成されているので、現像時に現像剤が磁界発生部材の影響を受けるのを防ぐことができる。
【0015】
本発明の画像形成装置は、上記(I)〜(IV)のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、それぞれ本発明の一実施形態にかかる現像装置の現像状態を示す垂直断面図および水平断面図である。
図1に示すように、この現像装置1は、現像剤12を感光体ドラム13の静電潜像に供給するための現像ローラ2を有した現像ローラ部4と、現像剤12を収容し、撹拌・循環するための現像剤撹拌部5とをハウジング3内に設けたものである。
【0017】
現像剤撹拌部5は、搬送方向が現像ローラ2の軸に平行に延在し、搬送路内にそれぞれ現像剤撹拌部5内の現像剤12を隔壁8を挟んで互いに反対方向に搬送するように構成されたスパイラルローラ6a,7aを有する第1および第2の撹拌搬送路6,7と、第1および第2の撹拌搬送路6,7の間に介在し、両端に遮断可能な連通部9a,9bを備えた隔壁8とから構成されており、連結部16にて現像ローラ4に着脱自在に取付けられている。現像時には、スパイラルローラ6a,7aを図示しない回転駆動源により隔壁8を挟んで互いに反対方向に回転駆動させることにより、図2の矢印Bに示すように、現像剤12が第1の撹拌搬送路6から連通部9aを通って第2の撹拌搬送路7に送られ、さらに連通部9bを通って第1の撹拌搬送路6に戻り、現像剤撹拌部5内を循環する。その過程で一部の現像剤12が現像ローラ2に供給され(図2に供給方向を矢印Cで示す)、メータリングブレード15等により搬送量を調整されながら感光体ドラム13の静電潜像に供給される。また、連通部9a,9bは、ハウジング3の上面に形成されたスリット14,14から仕切り部材(図に符号11,11で示す)を挿入することにより、遮断される。上記スリット14,14は、現像時にはシール部材(図示せず)にて塞がれている。
【0018】
また、現像剤撹拌部5と現像ローラ部4との境界付近のハウジング3底面外側には、ハウジング3に近接する表面に磁界発生部材(例えばマグネット、以下、単にマグネットという)10aを有し、軸方向が現像ローラ2と略平行である回収ローラ10が設けられている。この回収ローラ10は、図1に示すように、現像時にはマグネット10aがハウジング3の底面から離れた位置にある状態で回転が停止している。
【0019】
ハウジング3は、現像ローラ部4と現像剤撹拌部5とに分割可能であり、現像ローラ部4に形成された凹状の連結部19と、現像剤撹拌部5に形成された凸状の連結部16とにより、現像ローラ部4と現像剤撹拌部5とが着脱自在に連結されている。これにより、現像剤12の交換の際に、現像剤撹拌部5だけを取り外して交換することができる。また、ハウジング3は画像形成装置内に着脱自在に取付けられているのが好ましく、これにより、セットアップ時に現像剤撹拌部5に現像剤12を充填させたまま、輸送、流通することができる。なお、現像剤撹拌部5の着脱手段としては、例えばねじ等で現像ローラ部4と現像剤撹拌部5を固定してもよい。
【0020】
現像ローラ2は、現像装置1の前部に設けられた現像ローラ部4に設置され、現像装置1の開口17から感光体ドラム13に対向する。そして、現像ローラ2は現像剤撹拌部5に収容された現像剤12を搬送量を調整しながら感光体ドラム13の静電潜像に供給し、静電潜像を可視化する。
【0021】
次に、劣化した現像剤12の回収方法を図3,4に従って説明する。
現像剤12を交換するには、図3に示すように、ハウジング3の上面に設けられたスリット14から仕切り部材11を挿入して連通部9aを遮断する。この状態で、スパイラルローラ6a,7aを回転駆動させることにより、図3に矢印Dで示すように、第2の撹拌搬送路7内の現像剤12が連通部9bを通って第1の撹拌搬送路6に移動する。この現像剤12の移動後、図4(a),(b)に矢印Aで示すように、回収ローラ10を図示しない回転駆動源によりハウジング3側を現像ローラ2から第2の撹拌搬送路7に向かって回転駆動させ、現像ローラ部4周辺の底部に残留した現像剤12を図3に矢印Eで示すように現像ローラ部4から第2の撹拌搬送路7に向かって移動させる。ついで、必要に応じて仕切り部材11にて連通部9bを遮断し、連結部16を解除して現像剤ローラ部4から現像剤撹拌部5を取り外すことにより、現像剤12を漏らすことなく回収できる。回収ローラ10による現像ローラ部4周辺の底部に残留した現像剤12の移動は、第2の撹拌搬送路7から第1の撹拌搬送路6へ現像剤12の移動中に行ってもよい。
【0022】
本発明の現像装置1に使用される現像剤12としては、特に限定されるものではないが、一般に使用されているトナーとキャリアとからなる2成分現像剤を使用するのが好ましい。
【0023】
なお、現像剤撹拌部5は、現像装置1の使用前には、図5に示すように、連通部9a,9bが着脱可能な仕切り部材11によって遮断されており、第1および第2の撹拌搬送路6,7が隔壁8によって隔絶されている。また、現像剤12は第1の撹拌搬送路6に充填されている。
【0024】
また、上記実施形態では、ハウジング3を現像ローラ部4と現像剤撹拌部5とに分割し、これらを着脱自在に結合できるようにしたが、現像ローラ部4と現像剤撹拌部5を一体化し、ハウジング3内に現像ローラ4と撹拌搬送部5とを設けてハウジング3を着脱自在にしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
本発明の現像装置および現像剤の回収方法によれば、キャリア劣化により現像剤を交換する場合に、一方の連通部を遮断した状態で、他方の連通部を経て第2の撹拌搬送路から第1の撹拌搬送路に現像剤を移動させ、現像剤の移動後または移動中に回収ローラを回転させて現像ローラ部周辺に残留した現像剤を磁界発生部材により第2の撹拌搬送路に移動させることにより、現像剤の洩れを防止できるため、現像剤の交換が容易であり、メンテナンス性が向上するという効果がある。また、現像ローラ部に劣化した現像剤が残留しないため、現像剤交換後の現像性能の適正化を図ることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる現像装置を示す垂直断面図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる現像装置を示す水平断面図である。
【図3】現像剤の回収時の現像装置を示す水平断面図である。
【図4】(a)および(b)は現像剤の回収方法を示す説明図である。
【図5】出荷、流通時の現像装置を示す水平断面図である。
【符号の説明】
1 現像装置
2 現像ローラ
3 ハウジング
4 現像ローラ部
5 現像剤撹拌部
6 第1の撹拌搬送路
7 第2の撹拌搬送路
8 隔壁
9a 連通部
9b 連通部
10 回収ローラ
10aマグネット
11 仕切り部材
12 現像剤
13 感光体ドラム
14 スリット
Claims (6)
- ハウジング内に第1の撹拌搬送路、隔壁、第2の撹拌搬送路および現像ローラがこの順に並設された現像装置であって、
前記第1の撹拌搬送路と前記第2の撹拌搬送路とは、前記隔壁を挟んで現像剤の搬送方向が互いに反対方向であり、前記隔壁の両端には遮断可能な連通部がそれぞれ形成されており、
前記現像ローラと第2の撹拌搬送路を含む領域内の前記ハウジング底面外側には、磁界発生部材を有し、軸方向が前記現像ローラと略平行である回収ローラが設けられていることを特徴とする現像装置。 - 前記ハウジングが、現像ローラを有する現像ローラ部と、前記第1の撹拌搬送路、前記隔壁および前記第2の撹拌搬送路を有する現像剤撹拌部とに分割可能であり、前記現像剤撹拌部が前記現像ローラ部に対して着脱自在に取付けられている請求項1記載の現像装置。
- 前記回収ローラが、前記ハウジング側で前記現像ローラから前記第2の撹拌搬送路に向かって回転する請求項1または2記載の現像装置。
- 前記回収ローラは、現像時に回転が停止しており、かつ停止状態で前記磁界発生部材が前記ハウジングの底面から離れた位置にあるように構成されている請求項1〜3のいずれかに記載の現像装置。
- 前記請求項1〜4のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 前記第1の撹拌搬送路から前記第2の撹拌搬送路へ現像剤を送る一方の連通部を遮断した状態で、他方の連通部を経て前記第2の撹拌搬送路から前記第1の撹拌搬送路へ現像剤を移動させた後、または該現像剤を移動させながら、前記回収ローラを前記ハウジング側で前記現像ローラから前記第2の撹拌搬送路に向かって回転させて現像剤を前記磁界発生部材により現像ローラ部から第2の撹拌搬送路へ向かって移動させることを特徴とする、前記請求項1〜4のいずれかに記載の現像装置を用いる現像剤の回収方法。
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