JP2004246792A - P2p型ソフトウェア開発支援システム及び該システムに用いる管理番号付与方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】P2P型の通信ネットワークを用いたソフトウェア開発支援環境において、ソフトウェア開発工程の進捗管理、問題処理管理、ファイル管理等を行うにあたり、ソフトウェア開発支援環境全体として規則的な番号を付与して、進捗管理票等の管理データの管理を容易にし、検索時間の短縮を実現可能なソフトウェア開発支援システム、端末、該端末に用いる管理番号付与方法、管理番号付与プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供する。
【解決手段】端末10の問題処理票管理部12−1が、管理データ部13を参照して新たな管理番号を付与し問題処理票を生成し、当該問題処理票を管理データ部13に格納して更新し、データ送信部15が、前記問題処理票の発行通知及び管理データ更新通知を端末20,30に送信し、端末20,30が、前記問題処理票発行通知及び管理データ更新通知を受信して自らのデータ管理部を更新する。
【選択図】 図2
【解決手段】端末10の問題処理票管理部12−1が、管理データ部13を参照して新たな管理番号を付与し問題処理票を生成し、当該問題処理票を管理データ部13に格納して更新し、データ送信部15が、前記問題処理票の発行通知及び管理データ更新通知を端末20,30に送信し、端末20,30が、前記問題処理票発行通知及び管理データ更新通知を受信して自らのデータ管理部を更新する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、P2P型の通信ネットワークを用いたソフトウェア開発支援システム、端末、該システムに用いる管理番号付与方法、管理番号付与プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体に関し、特に、ソフトウェア開発工程における問題処理管理等を、規則的な管理番号を付与してリアルタイムに行うものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、クライアント/サーバ型の通信ネットワークを用いたソフトウェア開発支援環境では、ソフトウェア開発業務の効率化を図るため、開発工程の進捗を管理する進捗管理機能、問題処理管理機能及びファイル管理機能を用いていた。しかし、このようなソフトウェア開発支援環境では、クライアント/サーバ型というアーキテクチャの特質に起因した様々な問題が指摘され、データ更新のリアルタイム性の向上を図る等の必要性が生じていた。
【0003】
一方、サーバを介することなく直接クライアント間で情報の共有や発信を行うP2P(ピア・ツウ・ピア)型の通信ネットワークにおけるソフトウェア開発環境では、例えば、意味情報ネットワークSIONnetを用いて、上記の問題に対応することが可能である(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
ところで、ソフトウェア開発工程の進捗管理、問題処理管理及びファイル管理では、進捗管理票、問題処理票及びファイル管理票の発行にあたり、各票を区別できる番号を規則的に付与することにより、管理を可能にしている。この場合、クライアント/サーバ型では、サーバが番号を払い出して付与するため、高度な管理番号付与技術を用いることなく、比較的容易に管理が可能である。一方、P2P型では、通信ネットワークを構成する端末(ユーザ)がクライアントでありサーバでもあるため、そのアーキテクチャからして、クライアント/サーバ型の番号付与技術をそのまま適用することができない。
【0005】
従来のP2P型通信ネットワークを用いたソフトウェア開発支援環境では、個々の端末が、例えば、クライアント名またはタイムスタンプ等のような自らのクライアント情報を番号として付与し「票」を発行していた。このように、P2P型の端末はそれぞれが個々の番号を割り当てていたため、ソフトウェア開発支援環境として統一性のある管理を行うことができないという問題があった。
【0006】
従って、個々の端末が自由に管理番号を付与するのではなく、P2P型の通信ネットワークにおけるソフトウェア開発支援環境全体として、一定のルールに基づいた管理番号を付与するともに、番号が重複しない番号付与技術を必要としていた。
【0007】
【非特許文献1】
篠原英二、他2名,「2002年通信ソサイエティ大会講演論文集2 B−6−57 P2P型ソフトウェア開発環境ネットワークの検討」,電子情報通信学会,2002年,B−6−57,p.81
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、P2P型の通信ネットワークを用いたソフトウェア開発支援環境において、ソフトウェア開発工程の進捗管理、問題処理管理、ファイル管理等を行うにあたり、ソフトウェア開発支援環境全体として規則的な番号を付与して、進捗管理票等の管理データの管理を容易にし、検索時間の短縮を実現可能なソフトウェア開発支援システム、端末、該システムに用いる管理番号付与方法、管理番号付与プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、所定のデータを含む票を送信する送信側端末と該票を受信する受信側端末とがP2P型通信ネットワークに接続され、それぞれの端末が、一意にデータを特定可能な通し番号である管理番号と、該管理番号に対応したデータとが格納された管理データ部を備えるソフトウェア開発支援システムであって、送信側端末は、票を発行する際に、前記管理データ部を参照して新たな管理番号を前記票に付与する番号付与手段と、前記付与した管理番号と前記データとから票を生成し、自らの前記管理データ部を更新するデータ更新手段と、前記生成した票の票発行通知を受信側端末に送信するデータ送信手段とを有し、受信側端末は、送信側端末から前記票発行通知を受信するデータ受信手段と、前記受信した票発行通知に基づいて、自らの前記管理データ部を更新するデータ更新手段とを有することを特徴とするものである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載のソフトウェア開発支援システムにおいて、送信側端末は、前記生成した票にプロジェクト/グループ情報を付与するプロジェクト/グループ管理手段と、前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信側端末に送信するデータ送信手段とを有し、受信側端末は、送信側端末から前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信するデータ受信手段と、前記受信したプロジェクト/グループ情報と受信側端末に予め設定されたプロジェクト/グループ情報とを比較し、同一の場合には、受信した票のデータを表示する画面表示手段とを有することを特徴とするものである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のソフトウェア開発支援システムにおいて、送信側端末は、前記生成した票の票発行通知を送信する前に、前記番号付与手段が付与した管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を受信側端末に送信するデータ送信手段と、前記管理データ抑止問い合わせ通知を送信後、受信側端末からの応答を監視するデータ受信部と、前記応答が所定の時間内にある場合には、前記管理番号と前記データとから票を生成し、自らの前記管理データ部を更新し、前記応答が所定の時間内にない場合には、前記管理番号の次の番号を管理番号として票を生成し、前記管理データ部を更新するデータ更新手段とを有し、受信側端末は、送信側端末から管理データ抑止問い合わせ通知を受信するデータ受信手段と、前記受信した管理データ抑止問い合わせ通知の管理番号を自らの前記管理データ部に使用しているか否かを判断し、使用していると判断する場合には、前記管理データ部のデータ更新を抑止する管理データ抑止手段と、前記使用していないと判断する場合には、管理番号使用中通知を前記管理データ抑止問い合わせ通知の応答として送信するデータ送信手段とを有することを特徴とするものである。
【0012】
請求項4の発明は、P2P型通信ネットワークに接続され、所定のデータを含む票の送受信を行うソフトウェア開発支援端末において、一意にデータを特定可能な通し番号である管理番号と、該管理番号に対応したデータとが格納された管理データ部と、票を発行する際に、前記管理データ部を参照して新たな管理番号を前記票に付与する番号付与手段と、前記付与した管理番号とデータとから票を生成し、管理データ部を更新する第1のデータ更新手段と、前記生成した票の票発行通知を他のソフトウェア開発支援端末に送信するデータ送信手段と、他のソフトウェア開発支援端末により生成された票の票発行通知を受信するデータ受信手段と、前記受信した票の票発行通知に基づいて管理データ部を更新する第2のデータ更新手段とを有することを特徴とするものである。
【0013】
請求項5の発明は、請求項4に記載のソフトウェア開発支援端末において、前記生成した票にプロジェクト/グループ情報を付与するプロジェクト/グループ管理手段と、前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を送信するデータ送信手段と、他のソフトウェア開発支援端末により付与されたプロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信するデータ受信手段と、前記受信したプロジェクト/グループ情報と自らのソフトウェア開発支援端末に予め設定されたプロジェクト/グループ情報とを比較し、同一の場合には、受信した票のデータを表示する画面表示手段とを有することを特徴とするものである。
【0014】
請求項6の発明は、請求項4または5に記載のソフトウェア開発支援端末において、前記生成した票の票発行通知を送信する前に、前記番号付与手段が付与した管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を送信し、所定の場合には管理番号使用中通知を送信するデータ送信手段と、前記管理データ抑止問い合わせ通知を送信後他のソフトウェア開発支援端末からの応答を監視するとともに、管理データ使用中通知を受信し、他のソフトウェア開発支援端末により付与された管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を受信するデータ受信部と、前記受信した管理データ抑止問い合わせ通知の管理番号を前記管理データ部に使用しているか否かを判断し、使用していると判断する場合には、前記管理データ部のデータ更新を抑止する管理データ抑止手段と、前記使用していないと判断する場合には、管理番号使用中通知を前記管理データ抑止問い合わせ通知の応答として設定する手段と、前記管理データ使用中通知を所定の時間内に受信する場合には、前記管理番号付与手段が付与した管理番号と前記データとから票を生成し、前記管理データ部を更新し、前記管理データ使用中通知を所定の時間内に受信しない場合には、前記管理番号の次の番号を管理番号として票を生成し、前記管理データ部を更新する第1のデータ更新手段とを有することを特徴とするものである。
【0015】
請求項7の発明は、所定のデータを含む票を送信する送信側端末と該票を受信する受信側端末とがP2P型通信ネットワークに接続され、それぞれの端末が、一意にデータを特定可能な通し番号である管理番号と、該管理番号に対応したデータとが格納された管理データ部を備えるソフトウェア開発支援システムに用いる管理番号付与方法であって、送信側端末が、票を発行する際に、前記管理データ部を参照して新たな管理番号を前記票に付与するステップと、前記付与した管理番号と前記データとから票を生成して自らの前記管理データ部を更新するステップと、前記生成した票の票発行通知を受信側端末に送信するステップとを備え、受信側端末が、送信側端末から前記票発行通知を受信するステップと、前記受信した票発行通知に基づいて、自らの前記管理データ部を更新するステップとを備えることを特徴とするものである。
【0016】
請求項8の発明は、請求項7に記載の管理番号付与方法において、送信側端末が、自らの管理データ部を更新するステップの後に、前記生成した票にプロジェクト/グループ情報を付与するステップと、前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信側端末に送信するステップとを備え、受信側端末が、送信側端末から前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信するステップと、前記受信したプロジェクト/グループ情報と自らに予め設定されたプロジェクト/グループ情報とを比較し、同一の場合には、受信した票のデータを画面に表示するステップとを備えることを特徴とするものである。
【0017】
請求項9の発明は、請求項7または8に記載の管理番号付与方法において、送信側端末が、前記生成した票の票発行通知を送信するステップの前に、前記付与した管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を受信側端末に送信するステップと、前記管理データ抑止問い合わせ通知を送信後、受信側端末からの応答を監視するステップと、前記応答が所定の時間内にある場合には、前記管理番号と前記データとから票を生成し、自らの前記管理データ部を更新するステップと、前記応答が所定の時間内にない場合には、前記管理番号の次の番号を管理番号として票を生成し、前記管理データ部を更新するステップとを備え、受信側端末が、送信側端末から管理データ抑止問い合わせ通知を受信するステップと、前記受信した管理データ抑止問い合わせ通知の管理番号を自らの前記管理データ部に使用しているか否かを判断するステップと、使用していると判断する場合には、前記管理データ部のデータ更新を抑止するステップと、前記使用していないと判断する場合には、管理番号使用中通知を前記管理データ抑止問い合わせ通知の応答として送信するステップとを備えることを特徴とするものである。
【0018】
請求項10の発明は、P2P型通信ネットワークに接続され、一意にデータを特定可能な通し番号である管理番号と、該管理番号に対応したデータとが格納されたデータ管理部を備えるコンピュータに、所定のデータを含む票を発行する際に、前記データ管理部を参照して新たな管理番号を前記票に付与する機能と、前記付与した管理番号とデータとから票を生成して管理データ部を更新する機能と、前記生成した票の票発行通知を他のコンピュータに送信する機能と、他のコンピュータにより生成された票の票発行通知を受信する機能と、前記受信した票の票発行通知に基づいて管理データ部を更新する機能とを実現させるためのソフトウェア開発支援環境に用いる管理番号付与プログラムである。
【0019】
請求項11の発明は、請求項10に記載の管理番号付与プログラムにおいて、前記生成した票にプロジェクト/グループ情報を付与する機能と、前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を送信する機能と、他のコンピュータにより付与されたプロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信する機能と、 前記受信したプロジェクト/グループ情報と自らのコンピュータに予め設定さらプロジェクト/グループ情報とを比較し、同一の場合には、受信した票のデータを画面に表示する機能とを実現させるものである。
【0020】
請求項12の発明は、請求項10または11に記載の管理番号付与プログラムにおいて、前記生成した票の票発行通知を送信する前に、前記付与した管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を送信する機能と、前記管理データ抑止問い合わせ通知を送信後他のコンピュータからの応答を監視し、管理データ使用中通知を受信する機能と、前記管理データ使用中通知を所定の時間内に受信する場合には、前記付与した管理番号と前記データとから票を生成し、前記管理データ部を更新する機能と、前記管理データ使用中通知を所定の時間内に受信しない場合には、前記管理番号の次の番号を管理番号として票を生成し、前記管理データ部を更新する機能と、他のコンピュータにより付与された管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を受信する機能と、前記受信した管理データ抑止問い合わせ通知の管理番号を前記管理データ部に使用しているか否かを判断する機能と、使用していると判断する場合には、前記管理データ部のデータ更新を抑止する機能と、前記使用していないと判断する場合には、管理番号使用中通知を前記管理データ抑止問い合わせ通知の応答として送信する機能とを実現させるものである。
【0021】
請求項13の発明は、請求項10から12のいずれか1項に記載された管理番号付与プログラムを記録した記録媒体である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るP2P型ソフトウェア開発支援システムの概略構成図である。P2P型ソフトウェア開発支援システムは、ソフトウェア開発支援端末である端末10、端末20及び端末30を備え、通信ネットワークを介して接続される。端末10〜30は、それぞれがP2P型通信を行うために、SIONetをプラットフォームとした通信ネットワークを構成し、その上にアプリケーションであるソフトウェア開発支援ツールを備える。また、ソフトウェア開発支援ツールは、その内部に図示しない管理データを有する。
【0023】
まず、問題処理票、ファイル管理票、進捗管理票等を発行する際における管理番号の付与動作について説明する。ここで、管理番号とは、問題処理票等の票毎に設けられ、その票において一意に特定できる通し番号である。図2は、図1に示したソフトウェア開発支援端末のソフトウェア開発支援ツール内の機能部11における機能ブロック図である。ソフトウェア開発支援ツール内の機能部11は、問題処理管理部12−1、ファイル管理部12−2、進捗管理部12−3、管理n部12−n等を有する管理部と、問題処理用番号管理部13−1、ファイル管理用番号管理部13−2、進捗管理用番号管理部13−3、管理n用番号管理部13−n等を有する管理データ部13と、会社情報や組織情報等のプロジェクト/グループ情報を問題処理票等に付与するプロジェクト/グループ管理部14と、他の端末20,30に問題処理票等発行通知、管理データ更新通知、管理データ抑止問い合わせ通知及び管理番号使用中通知を送信するデータ送信部15と、他の端末20,30から問題処理票等発行通知、管理データ更新通知、管理データ抑止問い合わせ通知及び管理番号使用中通知を受信するデータ受信部16と、問題処理票等を図示しない画面に表示する画面表示部17とを有している。
【0024】
問題処理管理部12−1等を有する管理部は、問題処理票等の発行時に、管理データ部13が管理する通し番号である管理番号を付与する機能と、管理データ部13のデータを更新する機能と、他の端末20,30に送信した管理データ抑止問い合わせ通知に対する応答を監視する機能と、他の端末20,30から受信した管理データ抑止問い合わせ通知に対して応答する機能と、管理データ部13のデータ更新をしないように抑止制御する機能とを有する。問題処理用番号管理部13−1、ファイル管理用番号管理部13−2、進捗管理用番号管理部13−3、管理n用番号管理部13−n等は、管理番号とタイトル、発行者等の各種データとを管理する機能を有する。
【0025】
端末10のソフトウェア開発支援ツール内の機能部11における各構成要素は、機能部11を機能ブロックとして捉えたときの個々の機能を果たす構成要素であり、実際には、この端末10は、前述した機能を実現させるためのソフトウェアを組み込んだコンピュータによって構成される。また、このソフトウェアは、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に格納して頒布することもできる。
【0026】
図3は、問題処理票の発行手順について説明する動作図である。端末10において、ソフトウェア開発支援ツールが「キーボード故障」の問題処理票を発行する場合、機能部11の問題処理票管理部12−1は、管理データ部13の問題処理用番号管理部13−1が管理する管理データから管理番号の払い出しを行い、管理番号を問題処理票に付与する。この場合、管理番号は「1−4」になるため、問題処理票「1−4:キーボード故障」を生成し、問題処理用番号管理部13−1に格納して更新する。次に、プロジェクト/グループ管理部14は、この問題処理票にプロジェクト/グループ情報を付与する。このプロジェクト/グループ情報は、当該問題処理票を他の端末に画面表示させるために必要な情報であり、発行する票、タイトル等の単位に付与ルールが定められており、票を発行する毎に付与される。そして、データ送信部15は、問題処理票の発行を通知する問題処理票発行通知及び問題処理票の管理データの更新要求を通知する管理データ更新通知を送信する。
【0027】
端末20,30は、問題処理票発行通知及び管理データ更新通知を受信し、プロジェクト/グループ情報に従って、その情報に関連する端末であるか否かを判断する。関連する端末の場合には問題処理票を画面のウインドウに表示し、関連しない端末の場合にはウインドウに表示しない。いずれにしても、受信した問題処理票により、バックグラウンドにて問題処理票の管理データを更新する。このように、端末20,30は、問題処理票を受信した後、端末20,30にて管理している問題処理票の管理データの更新を行い、全端末10〜30にて管理データの不一致がないように状態の合わせこみを行う。
【0028】
図4は、問題処理票の発行手順を説明するフローチャート図である。端末10の問題処理管理部12−1が問題処理票発行の処理を開始すると(ステップS1)、問題処理票を作成する(ステップS2)。管理データ部13の問題処理用番号管理部13−1が管理する管理データから管理番号を切り出して付与する(ステップS3)。次に、問題処理管理部12−1は、票の種別及び管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を生成し、データ送信部15を介して他の端末20,30に送信する(ステップS4)。この場合、問題処理管理部12−1は、タイマーを設定して起動し、他の端末20,30からの管理データ抑止問い合わせ通知に対する応答を監視する。端末20,30は、管理データ抑止問い合わせ通知を受信すると、票の種別から問題処理票を特定し、その管理番号を使用しているか否かを判断し、管理データに対して抑止制御を行う(ステップS5)。具体的には、例えば、端末20,30にて、その後、新たな問題処理票発行の処理を開始した場合や、他の端末から新たな問題処理票発行通知を受信した場合に、管理データの更新を行わないように管理データに対して抑止制御を行う。
【0029】
次に、端末10の問題処理管理部12−1は、問題処理票を発行する(ステップS6)。具体的には、問題処理票発行通知及び管理データ更新通知を、プロジェクト/グループ管理部14及びデータ送信部15を介して送信する。そして、端末10は問題処理票発行の処理を終了する(ステップS9)。端末20,30は、問題処理票発行通知及び管理データ更新通知を受信すると、管理データ抑止制御を解除し(ステップS7)、自らの問題処理票の管理データを更新し(ステップS8)、処理を終了する(ステップS10)。以上、問題処理票の発行を例にして説明したが、ファイル管理票、進捗管理票等の発行においても同様の処理を行う。
【0030】
図5は、問題処理票の発行手順について説明するシーケンス図である。
端末10の問題処理管理部12−1が問題処理票発行の処理を開始すると、管理データ部13の問題処理用番号管理部13−1が管理する管理データから管理番号を切り出して管理番号を付与し、問題処理票を生成する。次に、端末10の問題処理管理部12−1は、管理データ抑止問い合わせ通知を生成し、データ送信部15を介して他の端末20,30に送信する。この場合、問題処理管理部12−1は、タイマーを設定して起動し、他の端末20,30からの管理データ抑止問い合わせ通知に対する応答を監視する。端末20,30は、管理データ抑止問い合わせ通知を受信すると、当該管理番号を使用しているか否かを判断する。当該管理番号を使用していない場合には、問題処理票の管理データに対して抑止制御を行う。当該管理番号を使用している場合には、問い合わせのあった端末10に対して、使用していない次の管理番号を含む管理番号使用中通知を送信する。
【0031】
端末10の問題処理管理部12−1は、ターマーを起動してから所定の時間経過しても他の端末20,30から管理番号使用中通知の応答がない場合には、当初の管理番号を用いて問題処理票を発行し、問題処理用番号管理部13−1に問題処理票の管理データを格納する。所定の時間内に管理番号使用中通知の応答を受信した場合には、管理番号使用中通知の管理番号を参照して当初の管理番号の次の番号を用いて問題処理票を発行し、問題処理用番号管理部13−1に問題処理票の管理データを格納する。
【0032】
端末10の問題処理管理部12−1は、問題処理票発行通知及び管理データ更新通知を、プロジェクト/グループ管理部14及びデータ送信部15を介して送信する。端末20,30は、問題処理票発行通知及び管理データ更新通知を受信すると、管理データ抑止制御を解除し、問題処理票の管理データを更新する。また、端末20,30は、問題処理票発行通知及び管理データ更新通知のプロジェクト/グループ情報に従って、問題処理票を画面のウインドウに表示する。このようにして、各端末10〜30は、問題処理票の管理データに不一致がない状態となる。以上、問題処理票の発行を例にして説明したが、ファイル管理票、進捗管理票等の発行においても同様の処理を行う。
【0033】
図6は、問題処理票等が表示されるウインドウであるユーザ通知画面の表示について説明する概略構成図である。ネットワークにそれぞれ接続される端末10〜50において、端末10が他の端末20〜50に問題処理票発行通知を送信するものとする。尚、端末10には「プロジェクト/グループ/サブグループ」として「NTT/営業グループ/第1グループ」が予め設定されている。同様に、端末20には「NTT/営業グループ/第1グループ」、端末30及び50には「NTT/総務グループ/第1グループ」、端末40には「NTT/設備グループ/第3グループ」がそれぞれ設定されている。
【0034】
同一のプロジェクト「NTT」の中にはグループ「営業グループ」「総務グループ」「設備グループ」が属している。「営業グループ」の人が端末10を用いて、同一の「営業グループ」の他の人に問題処理票を転送する場合は、端末10から全ての端末20〜50に問題処理票が転送される。所属グループとして「営業グループ」に設定されている端末20は、画面に問題処理票を表示する通知ウインドウを表示する。また、所属グループとして「総務グループ」「設備グループ」に設定されている端末30〜50は、通知ウインドウの表示を行わない。また、端末20〜50は、バックグランドにて問題処理票の管理データの更新処理を行う。
【0035】
図7は、図6に示したユーザ通知画面の表示について説明するシーケンス図である。端末10の問題処理管理部12−1が管理番号を付与して問題処理票を発行すると、プロジェクト/グループ管理部14は、当該問題管理票にプロジェクト/グループ情報を付与する。この実施例では、「営業グループ」の人が端末10を用いて、同一の「営業グループ」の他の人に問題処理票を転送する場合を想定しているから、プロジェクト/グループ管理部14は、プロジェクト/グループ情報として「NTT/営業グループ」を付与する。そして、データ送信部15を介して問題処理票発行通知及び管理データ更新通知を送信する(ステップS20)。端末20は、問題処理票発行通知を受信すると(ステップS21)、当該通知のプロジェクト/グループ情報のプロジェクト(ステップS22)及びグループ(ステップS24)と、端末20に設定されているプロジェクト/グループとが同一であるか否かを判断する。プロジェクト/グループが同一であると判断した場合には、問題処理票を画面のウインドウに表示し(ステップS25)、管理データ送信通知に従って、バックグランドにて問題処理票の管理データを更新する。一方、プロジェクトとグループのいずれかが同一でないと判断した場合には、問題処理票を通知画面のウインドウに表示しないで、管理データ更新通知に従って、バックグランドにて問題処理票の管理データを更新する(ステップS23)。この場合、端末20には、プロジェクト/グループとして「NTT/営業グループ」が設定されているから、プロジェクト/グループは同一であり、問題処理票を通知画面のウインドウに表示する。
【0036】
また、端末30〜50も同様に、問題処理票発行通知を受信すると(ステップS31,41)、当該通知のプロジェクト/グループ情報のプロジェクト(ステップS32,42)及びグループ(ステップS34,44)と、端末30〜50に設定されているプロジェクト/グループとが同一であるか否かを判断する。さらに、プロジェクト/グループが同一であると判断した場合の処理(ステップS35,45)、同一でないと判断した場合の処理(ステップS33,43)は、端末20の処理と同様である。端末30〜50には、プロジェクト/グループとしてそれぞれ「NTT/総務グループ」「NTT/設備グループ」「NTT/総務グループ」が設定されているから、グループは同一でなく、問題処理票を通知画面のウインドウに表示しない。
【0037】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るP2P型ソフトウェア開発支援システム、端末、該システムに用いる管理番号付与方法、管理番号付与プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体によれば、端末が、新たな管理番号を付与して票を生成し、データ管理部を更新するとともに他の端末に当該票を送信して他の端末におけるデータ管理部を更新するようにした。これにより、P2P型通信ネットワーク上の全ての端末は、それぞれ同一の管理データを所持することができる。
【0038】
また、本発明の実施の形態に係るP2P型ソフトウェア開発支援システム、端末、該システムに用いる管理番号付与方法、管理番号付与プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体によれば、プロジェクト/グループ情報の基づいて受信した票のデータを画面に表示するようにした。これにより、端末を操作する操作者は、所望の票のデータを見ることができる。
【0039】
さらに、本発明の実施の形態に係るP2P型ソフトウェア開発支援システム、端末、該システムに用いる管理番号付与方法、管理番号付与プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体によれば、問題処理票の発行に際し、他の端末が使用している管理番号の状況に応じた管理番号を付与し、問題処理票を発行することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、P2P型ソフトウェア開発支援システム、端末、該システムに用いる管理番号付与方法、管理番号付与プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体によれば、一意にデータを特定可能な通し番号を新たな管理番号として付与し、問題処理票等の票を生成し、データ管理部を更新するとともに他の端末に当該票を送信して他の端末におけるデータ管理部を更新するようにした。これにより、端末は、P2P型通信ネットワークを用いたソフトウェア開発支援システムにおける通し番号を、自動的に付与することが可能になる。この場合、操作者は、管理番号の付与について意識する必要がない。また、管理データの更新につき、リアルタイム性の高いP2P型通信ネットワークを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るP2P型ソフトウェア開発支援システムの概略構成図である。
【図2】図1に示したソフトウェア開発支援端末の機能部における機能ブロック図である。
【図3】問題処理票の発行手順について説明する動作図である。
【図4】問題処理票の発行手順について説明するフローチャート図である。
【図5】問題処理票の発行手順について説明するシーケンス図である。
【図6】ユーザ通知画面の表示について説明する概略構成図である。
【図7】ユーザ通知画面の表示について説明するシーケンス図である。
【符号の説明】
10〜50 端末
11,21,31 機能部
12−1 問題処理管理部
12−2 ファイル管理部
12−3 進捗管理部
12−n 管理n部
13 管理データ部
13−1 問題処理用番号管理部
13−2 ファイル管理用番号管理部
13−3 進捗管理用番号管理部
13−n 管理n用番号管理
14 プロジェクト/グループ管理部
15 データ送信部
16 データ受信部
【発明の属する技術分野】
本発明は、P2P型の通信ネットワークを用いたソフトウェア開発支援システム、端末、該システムに用いる管理番号付与方法、管理番号付与プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体に関し、特に、ソフトウェア開発工程における問題処理管理等を、規則的な管理番号を付与してリアルタイムに行うものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、クライアント/サーバ型の通信ネットワークを用いたソフトウェア開発支援環境では、ソフトウェア開発業務の効率化を図るため、開発工程の進捗を管理する進捗管理機能、問題処理管理機能及びファイル管理機能を用いていた。しかし、このようなソフトウェア開発支援環境では、クライアント/サーバ型というアーキテクチャの特質に起因した様々な問題が指摘され、データ更新のリアルタイム性の向上を図る等の必要性が生じていた。
【0003】
一方、サーバを介することなく直接クライアント間で情報の共有や発信を行うP2P(ピア・ツウ・ピア)型の通信ネットワークにおけるソフトウェア開発環境では、例えば、意味情報ネットワークSIONnetを用いて、上記の問題に対応することが可能である(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
ところで、ソフトウェア開発工程の進捗管理、問題処理管理及びファイル管理では、進捗管理票、問題処理票及びファイル管理票の発行にあたり、各票を区別できる番号を規則的に付与することにより、管理を可能にしている。この場合、クライアント/サーバ型では、サーバが番号を払い出して付与するため、高度な管理番号付与技術を用いることなく、比較的容易に管理が可能である。一方、P2P型では、通信ネットワークを構成する端末(ユーザ)がクライアントでありサーバでもあるため、そのアーキテクチャからして、クライアント/サーバ型の番号付与技術をそのまま適用することができない。
【0005】
従来のP2P型通信ネットワークを用いたソフトウェア開発支援環境では、個々の端末が、例えば、クライアント名またはタイムスタンプ等のような自らのクライアント情報を番号として付与し「票」を発行していた。このように、P2P型の端末はそれぞれが個々の番号を割り当てていたため、ソフトウェア開発支援環境として統一性のある管理を行うことができないという問題があった。
【0006】
従って、個々の端末が自由に管理番号を付与するのではなく、P2P型の通信ネットワークにおけるソフトウェア開発支援環境全体として、一定のルールに基づいた管理番号を付与するともに、番号が重複しない番号付与技術を必要としていた。
【0007】
【非特許文献1】
篠原英二、他2名,「2002年通信ソサイエティ大会講演論文集2 B−6−57 P2P型ソフトウェア開発環境ネットワークの検討」,電子情報通信学会,2002年,B−6−57,p.81
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、P2P型の通信ネットワークを用いたソフトウェア開発支援環境において、ソフトウェア開発工程の進捗管理、問題処理管理、ファイル管理等を行うにあたり、ソフトウェア開発支援環境全体として規則的な番号を付与して、進捗管理票等の管理データの管理を容易にし、検索時間の短縮を実現可能なソフトウェア開発支援システム、端末、該システムに用いる管理番号付与方法、管理番号付与プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、所定のデータを含む票を送信する送信側端末と該票を受信する受信側端末とがP2P型通信ネットワークに接続され、それぞれの端末が、一意にデータを特定可能な通し番号である管理番号と、該管理番号に対応したデータとが格納された管理データ部を備えるソフトウェア開発支援システムであって、送信側端末は、票を発行する際に、前記管理データ部を参照して新たな管理番号を前記票に付与する番号付与手段と、前記付与した管理番号と前記データとから票を生成し、自らの前記管理データ部を更新するデータ更新手段と、前記生成した票の票発行通知を受信側端末に送信するデータ送信手段とを有し、受信側端末は、送信側端末から前記票発行通知を受信するデータ受信手段と、前記受信した票発行通知に基づいて、自らの前記管理データ部を更新するデータ更新手段とを有することを特徴とするものである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載のソフトウェア開発支援システムにおいて、送信側端末は、前記生成した票にプロジェクト/グループ情報を付与するプロジェクト/グループ管理手段と、前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信側端末に送信するデータ送信手段とを有し、受信側端末は、送信側端末から前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信するデータ受信手段と、前記受信したプロジェクト/グループ情報と受信側端末に予め設定されたプロジェクト/グループ情報とを比較し、同一の場合には、受信した票のデータを表示する画面表示手段とを有することを特徴とするものである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のソフトウェア開発支援システムにおいて、送信側端末は、前記生成した票の票発行通知を送信する前に、前記番号付与手段が付与した管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を受信側端末に送信するデータ送信手段と、前記管理データ抑止問い合わせ通知を送信後、受信側端末からの応答を監視するデータ受信部と、前記応答が所定の時間内にある場合には、前記管理番号と前記データとから票を生成し、自らの前記管理データ部を更新し、前記応答が所定の時間内にない場合には、前記管理番号の次の番号を管理番号として票を生成し、前記管理データ部を更新するデータ更新手段とを有し、受信側端末は、送信側端末から管理データ抑止問い合わせ通知を受信するデータ受信手段と、前記受信した管理データ抑止問い合わせ通知の管理番号を自らの前記管理データ部に使用しているか否かを判断し、使用していると判断する場合には、前記管理データ部のデータ更新を抑止する管理データ抑止手段と、前記使用していないと判断する場合には、管理番号使用中通知を前記管理データ抑止問い合わせ通知の応答として送信するデータ送信手段とを有することを特徴とするものである。
【0012】
請求項4の発明は、P2P型通信ネットワークに接続され、所定のデータを含む票の送受信を行うソフトウェア開発支援端末において、一意にデータを特定可能な通し番号である管理番号と、該管理番号に対応したデータとが格納された管理データ部と、票を発行する際に、前記管理データ部を参照して新たな管理番号を前記票に付与する番号付与手段と、前記付与した管理番号とデータとから票を生成し、管理データ部を更新する第1のデータ更新手段と、前記生成した票の票発行通知を他のソフトウェア開発支援端末に送信するデータ送信手段と、他のソフトウェア開発支援端末により生成された票の票発行通知を受信するデータ受信手段と、前記受信した票の票発行通知に基づいて管理データ部を更新する第2のデータ更新手段とを有することを特徴とするものである。
【0013】
請求項5の発明は、請求項4に記載のソフトウェア開発支援端末において、前記生成した票にプロジェクト/グループ情報を付与するプロジェクト/グループ管理手段と、前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を送信するデータ送信手段と、他のソフトウェア開発支援端末により付与されたプロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信するデータ受信手段と、前記受信したプロジェクト/グループ情報と自らのソフトウェア開発支援端末に予め設定されたプロジェクト/グループ情報とを比較し、同一の場合には、受信した票のデータを表示する画面表示手段とを有することを特徴とするものである。
【0014】
請求項6の発明は、請求項4または5に記載のソフトウェア開発支援端末において、前記生成した票の票発行通知を送信する前に、前記番号付与手段が付与した管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を送信し、所定の場合には管理番号使用中通知を送信するデータ送信手段と、前記管理データ抑止問い合わせ通知を送信後他のソフトウェア開発支援端末からの応答を監視するとともに、管理データ使用中通知を受信し、他のソフトウェア開発支援端末により付与された管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を受信するデータ受信部と、前記受信した管理データ抑止問い合わせ通知の管理番号を前記管理データ部に使用しているか否かを判断し、使用していると判断する場合には、前記管理データ部のデータ更新を抑止する管理データ抑止手段と、前記使用していないと判断する場合には、管理番号使用中通知を前記管理データ抑止問い合わせ通知の応答として設定する手段と、前記管理データ使用中通知を所定の時間内に受信する場合には、前記管理番号付与手段が付与した管理番号と前記データとから票を生成し、前記管理データ部を更新し、前記管理データ使用中通知を所定の時間内に受信しない場合には、前記管理番号の次の番号を管理番号として票を生成し、前記管理データ部を更新する第1のデータ更新手段とを有することを特徴とするものである。
【0015】
請求項7の発明は、所定のデータを含む票を送信する送信側端末と該票を受信する受信側端末とがP2P型通信ネットワークに接続され、それぞれの端末が、一意にデータを特定可能な通し番号である管理番号と、該管理番号に対応したデータとが格納された管理データ部を備えるソフトウェア開発支援システムに用いる管理番号付与方法であって、送信側端末が、票を発行する際に、前記管理データ部を参照して新たな管理番号を前記票に付与するステップと、前記付与した管理番号と前記データとから票を生成して自らの前記管理データ部を更新するステップと、前記生成した票の票発行通知を受信側端末に送信するステップとを備え、受信側端末が、送信側端末から前記票発行通知を受信するステップと、前記受信した票発行通知に基づいて、自らの前記管理データ部を更新するステップとを備えることを特徴とするものである。
【0016】
請求項8の発明は、請求項7に記載の管理番号付与方法において、送信側端末が、自らの管理データ部を更新するステップの後に、前記生成した票にプロジェクト/グループ情報を付与するステップと、前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信側端末に送信するステップとを備え、受信側端末が、送信側端末から前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信するステップと、前記受信したプロジェクト/グループ情報と自らに予め設定されたプロジェクト/グループ情報とを比較し、同一の場合には、受信した票のデータを画面に表示するステップとを備えることを特徴とするものである。
【0017】
請求項9の発明は、請求項7または8に記載の管理番号付与方法において、送信側端末が、前記生成した票の票発行通知を送信するステップの前に、前記付与した管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を受信側端末に送信するステップと、前記管理データ抑止問い合わせ通知を送信後、受信側端末からの応答を監視するステップと、前記応答が所定の時間内にある場合には、前記管理番号と前記データとから票を生成し、自らの前記管理データ部を更新するステップと、前記応答が所定の時間内にない場合には、前記管理番号の次の番号を管理番号として票を生成し、前記管理データ部を更新するステップとを備え、受信側端末が、送信側端末から管理データ抑止問い合わせ通知を受信するステップと、前記受信した管理データ抑止問い合わせ通知の管理番号を自らの前記管理データ部に使用しているか否かを判断するステップと、使用していると判断する場合には、前記管理データ部のデータ更新を抑止するステップと、前記使用していないと判断する場合には、管理番号使用中通知を前記管理データ抑止問い合わせ通知の応答として送信するステップとを備えることを特徴とするものである。
【0018】
請求項10の発明は、P2P型通信ネットワークに接続され、一意にデータを特定可能な通し番号である管理番号と、該管理番号に対応したデータとが格納されたデータ管理部を備えるコンピュータに、所定のデータを含む票を発行する際に、前記データ管理部を参照して新たな管理番号を前記票に付与する機能と、前記付与した管理番号とデータとから票を生成して管理データ部を更新する機能と、前記生成した票の票発行通知を他のコンピュータに送信する機能と、他のコンピュータにより生成された票の票発行通知を受信する機能と、前記受信した票の票発行通知に基づいて管理データ部を更新する機能とを実現させるためのソフトウェア開発支援環境に用いる管理番号付与プログラムである。
【0019】
請求項11の発明は、請求項10に記載の管理番号付与プログラムにおいて、前記生成した票にプロジェクト/グループ情報を付与する機能と、前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を送信する機能と、他のコンピュータにより付与されたプロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信する機能と、 前記受信したプロジェクト/グループ情報と自らのコンピュータに予め設定さらプロジェクト/グループ情報とを比較し、同一の場合には、受信した票のデータを画面に表示する機能とを実現させるものである。
【0020】
請求項12の発明は、請求項10または11に記載の管理番号付与プログラムにおいて、前記生成した票の票発行通知を送信する前に、前記付与した管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を送信する機能と、前記管理データ抑止問い合わせ通知を送信後他のコンピュータからの応答を監視し、管理データ使用中通知を受信する機能と、前記管理データ使用中通知を所定の時間内に受信する場合には、前記付与した管理番号と前記データとから票を生成し、前記管理データ部を更新する機能と、前記管理データ使用中通知を所定の時間内に受信しない場合には、前記管理番号の次の番号を管理番号として票を生成し、前記管理データ部を更新する機能と、他のコンピュータにより付与された管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を受信する機能と、前記受信した管理データ抑止問い合わせ通知の管理番号を前記管理データ部に使用しているか否かを判断する機能と、使用していると判断する場合には、前記管理データ部のデータ更新を抑止する機能と、前記使用していないと判断する場合には、管理番号使用中通知を前記管理データ抑止問い合わせ通知の応答として送信する機能とを実現させるものである。
【0021】
請求項13の発明は、請求項10から12のいずれか1項に記載された管理番号付与プログラムを記録した記録媒体である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るP2P型ソフトウェア開発支援システムの概略構成図である。P2P型ソフトウェア開発支援システムは、ソフトウェア開発支援端末である端末10、端末20及び端末30を備え、通信ネットワークを介して接続される。端末10〜30は、それぞれがP2P型通信を行うために、SIONetをプラットフォームとした通信ネットワークを構成し、その上にアプリケーションであるソフトウェア開発支援ツールを備える。また、ソフトウェア開発支援ツールは、その内部に図示しない管理データを有する。
【0023】
まず、問題処理票、ファイル管理票、進捗管理票等を発行する際における管理番号の付与動作について説明する。ここで、管理番号とは、問題処理票等の票毎に設けられ、その票において一意に特定できる通し番号である。図2は、図1に示したソフトウェア開発支援端末のソフトウェア開発支援ツール内の機能部11における機能ブロック図である。ソフトウェア開発支援ツール内の機能部11は、問題処理管理部12−1、ファイル管理部12−2、進捗管理部12−3、管理n部12−n等を有する管理部と、問題処理用番号管理部13−1、ファイル管理用番号管理部13−2、進捗管理用番号管理部13−3、管理n用番号管理部13−n等を有する管理データ部13と、会社情報や組織情報等のプロジェクト/グループ情報を問題処理票等に付与するプロジェクト/グループ管理部14と、他の端末20,30に問題処理票等発行通知、管理データ更新通知、管理データ抑止問い合わせ通知及び管理番号使用中通知を送信するデータ送信部15と、他の端末20,30から問題処理票等発行通知、管理データ更新通知、管理データ抑止問い合わせ通知及び管理番号使用中通知を受信するデータ受信部16と、問題処理票等を図示しない画面に表示する画面表示部17とを有している。
【0024】
問題処理管理部12−1等を有する管理部は、問題処理票等の発行時に、管理データ部13が管理する通し番号である管理番号を付与する機能と、管理データ部13のデータを更新する機能と、他の端末20,30に送信した管理データ抑止問い合わせ通知に対する応答を監視する機能と、他の端末20,30から受信した管理データ抑止問い合わせ通知に対して応答する機能と、管理データ部13のデータ更新をしないように抑止制御する機能とを有する。問題処理用番号管理部13−1、ファイル管理用番号管理部13−2、進捗管理用番号管理部13−3、管理n用番号管理部13−n等は、管理番号とタイトル、発行者等の各種データとを管理する機能を有する。
【0025】
端末10のソフトウェア開発支援ツール内の機能部11における各構成要素は、機能部11を機能ブロックとして捉えたときの個々の機能を果たす構成要素であり、実際には、この端末10は、前述した機能を実現させるためのソフトウェアを組み込んだコンピュータによって構成される。また、このソフトウェアは、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に格納して頒布することもできる。
【0026】
図3は、問題処理票の発行手順について説明する動作図である。端末10において、ソフトウェア開発支援ツールが「キーボード故障」の問題処理票を発行する場合、機能部11の問題処理票管理部12−1は、管理データ部13の問題処理用番号管理部13−1が管理する管理データから管理番号の払い出しを行い、管理番号を問題処理票に付与する。この場合、管理番号は「1−4」になるため、問題処理票「1−4:キーボード故障」を生成し、問題処理用番号管理部13−1に格納して更新する。次に、プロジェクト/グループ管理部14は、この問題処理票にプロジェクト/グループ情報を付与する。このプロジェクト/グループ情報は、当該問題処理票を他の端末に画面表示させるために必要な情報であり、発行する票、タイトル等の単位に付与ルールが定められており、票を発行する毎に付与される。そして、データ送信部15は、問題処理票の発行を通知する問題処理票発行通知及び問題処理票の管理データの更新要求を通知する管理データ更新通知を送信する。
【0027】
端末20,30は、問題処理票発行通知及び管理データ更新通知を受信し、プロジェクト/グループ情報に従って、その情報に関連する端末であるか否かを判断する。関連する端末の場合には問題処理票を画面のウインドウに表示し、関連しない端末の場合にはウインドウに表示しない。いずれにしても、受信した問題処理票により、バックグラウンドにて問題処理票の管理データを更新する。このように、端末20,30は、問題処理票を受信した後、端末20,30にて管理している問題処理票の管理データの更新を行い、全端末10〜30にて管理データの不一致がないように状態の合わせこみを行う。
【0028】
図4は、問題処理票の発行手順を説明するフローチャート図である。端末10の問題処理管理部12−1が問題処理票発行の処理を開始すると(ステップS1)、問題処理票を作成する(ステップS2)。管理データ部13の問題処理用番号管理部13−1が管理する管理データから管理番号を切り出して付与する(ステップS3)。次に、問題処理管理部12−1は、票の種別及び管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を生成し、データ送信部15を介して他の端末20,30に送信する(ステップS4)。この場合、問題処理管理部12−1は、タイマーを設定して起動し、他の端末20,30からの管理データ抑止問い合わせ通知に対する応答を監視する。端末20,30は、管理データ抑止問い合わせ通知を受信すると、票の種別から問題処理票を特定し、その管理番号を使用しているか否かを判断し、管理データに対して抑止制御を行う(ステップS5)。具体的には、例えば、端末20,30にて、その後、新たな問題処理票発行の処理を開始した場合や、他の端末から新たな問題処理票発行通知を受信した場合に、管理データの更新を行わないように管理データに対して抑止制御を行う。
【0029】
次に、端末10の問題処理管理部12−1は、問題処理票を発行する(ステップS6)。具体的には、問題処理票発行通知及び管理データ更新通知を、プロジェクト/グループ管理部14及びデータ送信部15を介して送信する。そして、端末10は問題処理票発行の処理を終了する(ステップS9)。端末20,30は、問題処理票発行通知及び管理データ更新通知を受信すると、管理データ抑止制御を解除し(ステップS7)、自らの問題処理票の管理データを更新し(ステップS8)、処理を終了する(ステップS10)。以上、問題処理票の発行を例にして説明したが、ファイル管理票、進捗管理票等の発行においても同様の処理を行う。
【0030】
図5は、問題処理票の発行手順について説明するシーケンス図である。
端末10の問題処理管理部12−1が問題処理票発行の処理を開始すると、管理データ部13の問題処理用番号管理部13−1が管理する管理データから管理番号を切り出して管理番号を付与し、問題処理票を生成する。次に、端末10の問題処理管理部12−1は、管理データ抑止問い合わせ通知を生成し、データ送信部15を介して他の端末20,30に送信する。この場合、問題処理管理部12−1は、タイマーを設定して起動し、他の端末20,30からの管理データ抑止問い合わせ通知に対する応答を監視する。端末20,30は、管理データ抑止問い合わせ通知を受信すると、当該管理番号を使用しているか否かを判断する。当該管理番号を使用していない場合には、問題処理票の管理データに対して抑止制御を行う。当該管理番号を使用している場合には、問い合わせのあった端末10に対して、使用していない次の管理番号を含む管理番号使用中通知を送信する。
【0031】
端末10の問題処理管理部12−1は、ターマーを起動してから所定の時間経過しても他の端末20,30から管理番号使用中通知の応答がない場合には、当初の管理番号を用いて問題処理票を発行し、問題処理用番号管理部13−1に問題処理票の管理データを格納する。所定の時間内に管理番号使用中通知の応答を受信した場合には、管理番号使用中通知の管理番号を参照して当初の管理番号の次の番号を用いて問題処理票を発行し、問題処理用番号管理部13−1に問題処理票の管理データを格納する。
【0032】
端末10の問題処理管理部12−1は、問題処理票発行通知及び管理データ更新通知を、プロジェクト/グループ管理部14及びデータ送信部15を介して送信する。端末20,30は、問題処理票発行通知及び管理データ更新通知を受信すると、管理データ抑止制御を解除し、問題処理票の管理データを更新する。また、端末20,30は、問題処理票発行通知及び管理データ更新通知のプロジェクト/グループ情報に従って、問題処理票を画面のウインドウに表示する。このようにして、各端末10〜30は、問題処理票の管理データに不一致がない状態となる。以上、問題処理票の発行を例にして説明したが、ファイル管理票、進捗管理票等の発行においても同様の処理を行う。
【0033】
図6は、問題処理票等が表示されるウインドウであるユーザ通知画面の表示について説明する概略構成図である。ネットワークにそれぞれ接続される端末10〜50において、端末10が他の端末20〜50に問題処理票発行通知を送信するものとする。尚、端末10には「プロジェクト/グループ/サブグループ」として「NTT/営業グループ/第1グループ」が予め設定されている。同様に、端末20には「NTT/営業グループ/第1グループ」、端末30及び50には「NTT/総務グループ/第1グループ」、端末40には「NTT/設備グループ/第3グループ」がそれぞれ設定されている。
【0034】
同一のプロジェクト「NTT」の中にはグループ「営業グループ」「総務グループ」「設備グループ」が属している。「営業グループ」の人が端末10を用いて、同一の「営業グループ」の他の人に問題処理票を転送する場合は、端末10から全ての端末20〜50に問題処理票が転送される。所属グループとして「営業グループ」に設定されている端末20は、画面に問題処理票を表示する通知ウインドウを表示する。また、所属グループとして「総務グループ」「設備グループ」に設定されている端末30〜50は、通知ウインドウの表示を行わない。また、端末20〜50は、バックグランドにて問題処理票の管理データの更新処理を行う。
【0035】
図7は、図6に示したユーザ通知画面の表示について説明するシーケンス図である。端末10の問題処理管理部12−1が管理番号を付与して問題処理票を発行すると、プロジェクト/グループ管理部14は、当該問題管理票にプロジェクト/グループ情報を付与する。この実施例では、「営業グループ」の人が端末10を用いて、同一の「営業グループ」の他の人に問題処理票を転送する場合を想定しているから、プロジェクト/グループ管理部14は、プロジェクト/グループ情報として「NTT/営業グループ」を付与する。そして、データ送信部15を介して問題処理票発行通知及び管理データ更新通知を送信する(ステップS20)。端末20は、問題処理票発行通知を受信すると(ステップS21)、当該通知のプロジェクト/グループ情報のプロジェクト(ステップS22)及びグループ(ステップS24)と、端末20に設定されているプロジェクト/グループとが同一であるか否かを判断する。プロジェクト/グループが同一であると判断した場合には、問題処理票を画面のウインドウに表示し(ステップS25)、管理データ送信通知に従って、バックグランドにて問題処理票の管理データを更新する。一方、プロジェクトとグループのいずれかが同一でないと判断した場合には、問題処理票を通知画面のウインドウに表示しないで、管理データ更新通知に従って、バックグランドにて問題処理票の管理データを更新する(ステップS23)。この場合、端末20には、プロジェクト/グループとして「NTT/営業グループ」が設定されているから、プロジェクト/グループは同一であり、問題処理票を通知画面のウインドウに表示する。
【0036】
また、端末30〜50も同様に、問題処理票発行通知を受信すると(ステップS31,41)、当該通知のプロジェクト/グループ情報のプロジェクト(ステップS32,42)及びグループ(ステップS34,44)と、端末30〜50に設定されているプロジェクト/グループとが同一であるか否かを判断する。さらに、プロジェクト/グループが同一であると判断した場合の処理(ステップS35,45)、同一でないと判断した場合の処理(ステップS33,43)は、端末20の処理と同様である。端末30〜50には、プロジェクト/グループとしてそれぞれ「NTT/総務グループ」「NTT/設備グループ」「NTT/総務グループ」が設定されているから、グループは同一でなく、問題処理票を通知画面のウインドウに表示しない。
【0037】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るP2P型ソフトウェア開発支援システム、端末、該システムに用いる管理番号付与方法、管理番号付与プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体によれば、端末が、新たな管理番号を付与して票を生成し、データ管理部を更新するとともに他の端末に当該票を送信して他の端末におけるデータ管理部を更新するようにした。これにより、P2P型通信ネットワーク上の全ての端末は、それぞれ同一の管理データを所持することができる。
【0038】
また、本発明の実施の形態に係るP2P型ソフトウェア開発支援システム、端末、該システムに用いる管理番号付与方法、管理番号付与プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体によれば、プロジェクト/グループ情報の基づいて受信した票のデータを画面に表示するようにした。これにより、端末を操作する操作者は、所望の票のデータを見ることができる。
【0039】
さらに、本発明の実施の形態に係るP2P型ソフトウェア開発支援システム、端末、該システムに用いる管理番号付与方法、管理番号付与プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体によれば、問題処理票の発行に際し、他の端末が使用している管理番号の状況に応じた管理番号を付与し、問題処理票を発行することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、P2P型ソフトウェア開発支援システム、端末、該システムに用いる管理番号付与方法、管理番号付与プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体によれば、一意にデータを特定可能な通し番号を新たな管理番号として付与し、問題処理票等の票を生成し、データ管理部を更新するとともに他の端末に当該票を送信して他の端末におけるデータ管理部を更新するようにした。これにより、端末は、P2P型通信ネットワークを用いたソフトウェア開発支援システムにおける通し番号を、自動的に付与することが可能になる。この場合、操作者は、管理番号の付与について意識する必要がない。また、管理データの更新につき、リアルタイム性の高いP2P型通信ネットワークを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るP2P型ソフトウェア開発支援システムの概略構成図である。
【図2】図1に示したソフトウェア開発支援端末の機能部における機能ブロック図である。
【図3】問題処理票の発行手順について説明する動作図である。
【図4】問題処理票の発行手順について説明するフローチャート図である。
【図5】問題処理票の発行手順について説明するシーケンス図である。
【図6】ユーザ通知画面の表示について説明する概略構成図である。
【図7】ユーザ通知画面の表示について説明するシーケンス図である。
【符号の説明】
10〜50 端末
11,21,31 機能部
12−1 問題処理管理部
12−2 ファイル管理部
12−3 進捗管理部
12−n 管理n部
13 管理データ部
13−1 問題処理用番号管理部
13−2 ファイル管理用番号管理部
13−3 進捗管理用番号管理部
13−n 管理n用番号管理
14 プロジェクト/グループ管理部
15 データ送信部
16 データ受信部
Claims (13)
- 所定のデータを含む票を送信する送信側端末と該票を受信する受信側端末とがP2P型通信ネットワークに接続され、それぞれの端末が、一意にデータを特定可能な通し番号である管理番号と、該管理番号に対応したデータとが格納された管理データ部を備えるソフトウェア開発支援システムであって、 送信側端末は、票を発行する際に、前記管理データ部を参照して新たな管理番号を前記票に付与する番号付与手段と、前記付与した管理番号と前記データとから票を生成し、自らの前記管理データ部を更新するデータ更新手段と、前記生成した票の票発行通知を受信側端末に送信するデータ送信手段とを有し、受信側端末は、送信側端末から前記票発行通知を受信するデータ受信手段と、前記受信した票発行通知に基づいて、自らの前記管理データ部を更新するデータ更新手段とを有することを特徴とするソフトウェア開発支援システム。
- 請求項1に記載のソフトウェア開発支援システムにおいて、送信側端末は、前記生成した票にプロジェクト/グループ情報を付与するプロジェクト/グループ管理手段と、前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信側端末に送信するデータ送信手段とを有し、受信側端末は、送信側端末から前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信するデータ受信手段と、前記受信したプロジェクト/グループ情報と受信側端末に予め設定されたプロジェクト/グループ情報とを比較し、同一の場合には、受信した票のデータを表示する画面表示手段とを有することを特徴とするソフトウェア開発支援システム。
- 請求項1または2に記載のソフトウェア開発支援システムにおいて、送信側端末は、前記生成した票の票発行通知を送信する前に、前記番号付与手段が付与した管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を受信側端末に送信するデータ送信手段と、前記管理データ抑止問い合わせ通知を送信後、受信側端末からの応答を監視するデータ受信部と、前記応答が所定の時間内にある場合には、前記管理番号と前記データとから票を生成し、自らの前記管理データ部を更新し、前記応答が所定の時間内にない場合には、前記管理番号の次の番号を管理番号として票を生成し、前記管理データ部を更新するデータ更新手段とを有し、受信側端末は、送信側端末から管理データ抑止問い合わせ通知を受信するデータ受信手段と、前記受信した管理データ抑止問い合わせ通知の管理番号を自らの前記管理データ部に使用しているか否かを判断し、使用していると判断する場合には、前記管理データ部のデータ更新を抑止する管理データ抑止手段と、前記使用していないと判断する場合には、管理番号使用中通知を前記管理データ抑止問い合わせ通知の応答として送信するデータ送信手段とを有することを特徴とするソフトウェア開発支援システム。
- P2P型通信ネットワークに接続され、所定のデータを含む票の送受信を行うソフトウェア開発支援端末において、一意にデータを特定可能な通し番号である管理番号と、該管理番号に対応したデータとが格納された管理データ部と、票を発行する際に、前記管理データ部を参照して新たな管理番号を前記票に付与する番号付与手段と、前記付与した管理番号とデータとから票を生成し、管理データ部を更新する第1のデータ更新手段と、前記生成した票の票発行通知を他のソフトウェア開発支援端末に送信するデータ送信手段と、他のソフトウェア開発支援端末により生成された票の票発行通知を受信するデータ受信手段と、前記受信した票の票発行通知に基づいて管理データ部を更新する第2のデータ更新手段とを有することを特徴とするソフトウェア開発支援端末。
- 請求項4に記載のソフトウェア開発支援端末において、前記生成した票にプロジェクト/グループ情報を付与するプロジェクト/グループ管理手段と、前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を送信するデータ送信手段と、他のソフトウェア開発支援端末により付与されたプロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信するデータ受信手段と、前記受信したプロジェクト/グループ情報と自らのソフトウェア開発支援端末に予め設定されたプロジェクト/グループ情報とを比較し、同一の場合には、受信した票のデータを表示する画面表示手段とを有することを特徴とするソフトウェア開発支援端末。
- 請求項4または5に記載のソフトウェア開発支援端末において、前記生成した票の票発行通知を送信する前に、前記番号付与手段が付与した管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を送信し、所定の場合には管理番号使用中通知を送信するデータ送信手段と、前記管理データ抑止問い合わせ通知を送信後他のソフトウェア開発支援端末からの応答を監視するとともに、管理データ使用中通知を受信し、他のソフトウェア開発支援端末により付与された管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を受信するデータ受信部と、前記受信した管理データ抑止問い合わせ通知の管理番号を前記管理データ部に使用しているか否かを判断し、使用していると判断する場合には、前記管理データ部のデータ更新を抑止する管理データ抑止手段と、前記使用していないと判断する場合には、管理番号使用中通知を前記管理データ抑止問い合わせ通知の応答として設定する手段と、前記管理データ使用中通知を所定の時間内に受信する場合には、前記管理番号付与手段が付与した管理番号と前記データとから票を生成し、前記管理データ部を更新し、前記管理データ使用中通知を所定の時間内に受信しない場合には、前記管理番号の次の番号を管理番号として票を生成し、前記管理データ部を更新する第1のデータ更新手段とを有することを特徴とするソフトウェア開発支援端末。
- 所定のデータを含む票を送信する送信側端末と該票を受信する受信側端末とがP2P型通信ネットワークに接続され、それぞれの端末が、一意にデータを特定可能な通し番号である管理番号と、該管理番号に対応したデータとが格納された管理データ部を備えるソフトウェア開発支援システムに用いる管理番号付与方法であって、送信側端末が、票を発行する際に、前記管理データ部を参照して新たな管理番号を前記票に付与するステップと、前記付与した管理番号と前記データとから票を生成して自らの前記管理データ部を更新するステップと、前記生成した票の票発行通知を受信側端末に送信するステップとを備え、受信側端末が、送信側端末から前記票発行通知を受信するステップと、前記受信した票発行通知に基づいて、自らの前記管理データ部を更新するステップとを備えることを特徴とする管理番号付与方法。
- 請求項7に記載の管理番号付与方法において、送信側端末が、自らの管理データ部を更新するステップの後に、前記生成した票にプロジェクト/グループ情報を付与するステップと、前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信側端末に送信するステップとを備え、受信側端末が、送信側端末から前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信するステップと、前記受信したプロジェクト/グループ情報と自らに予め設定されたプロジェクト/グループ情報とを比較し、同一の場合には、受信した票のデータを画面に表示するステップとを備えることを特徴とする管理番号付与方法。
- 請求項7または8に記載の管理番号付与方法において、送信側端末が、前記生成した票の票発行通知を送信するステップの前に、前記付与した管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を受信側端末に送信するステップと、前記管理データ抑止問い合わせ通知を送信後、受信側端末からの応答を監視するステップと、前記応答が所定の時間内にある場合には、前記管理番号と前記データとから票を生成し、自らの前記管理データ部を更新するステップと、前記応答が所定の時間内にない場合には、前記管理番号の次の番号を管理番号として票を生成し、前記管理データ部を更新するステップとを備え、受信側端末が、送信側端末から管理データ抑止問い合わせ通知を受信するステップと、前記受信した管理データ抑止問い合わせ通知の管理番号を自らの前記管理データ部に使用しているか否かを判断するステップと、使用していると判断する場合には、前記管理データ部のデータ更新を抑止するステップと、前記使用していないと判断する場合には、管理番号使用中通知を前記管理データ抑止問い合わせ通知の応答として送信するステップとを備えることを特徴とする管理番号付与方法。
- P2P型通信ネットワークに接続され、一意にデータを特定可能な通し番号である管理番号と、該管理番号に対応したデータとが格納されたデータ管理部を備えるコンピュータに、所定のデータを含む票を発行する際に、前記データ管理部を参照して新たな管理番号を前記票に付与する機能と、前記付与した管理番号とデータとから票を生成して管理データ部を更新する機能と、前記生成した票の票発行通知を他のコンピュータに送信する機能と、他のコンピュータにより生成された票の票発行通知を受信する機能と、前記受信した票の票発行通知に基づいて管理データ部を更新する機能とを実現させるためのソフトウェア開発支援環境に用いる管理番号付与プログラム。
- 請求項10に記載の管理番号付与プログラムにおいて、前記生成した票にプロジェクト/グループ情報を付与する機能と、前記プロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を送信する機能と、他のコンピュータにより付与されたプロジェクト/グループ情報とともに票発行通知を受信する機能と、 前記受信したプロジェクト/グループ情報と自らのコンピュータに予め設定さらプロジェクト/グループ情報とを比較し、同一の場合には、受信した票のデータを画面に表示する機能とを実現させるためのソフトウェア開発支援環境に用いる管理番号付与プログラム。
- 請求項10または11に記載の管理番号付与プログラムにおいて、前記生成した票の票発行通知を送信する前に、前記付与した管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を送信する機能と、前記管理データ抑止問い合わせ通知を送信後他のコンピュータからの応答を監視し、管理データ使用中通知を受信する機能と、前記管理データ使用中通知を所定の時間内に受信する場合には、前記付与した管理番号と前記データとから票を生成し、前記管理データ部を更新する機能と、前記管理データ使用中通知を所定の時間内に受信しない場合には、前記管理番号の次の番号を管理番号として票を生成し、前記管理データ部を更新する機能と、他のコンピュータにより付与された管理番号を含む管理データ抑止問い合わせ通知を受信する機能と、前記受信した管理データ抑止問い合わせ通知の管理番号を前記管理データ部に使用しているか否かを判断する機能と、使用していると判断する場合には、前記管理データ部のデータ更新を抑止する機能と、前記使用していないと判断する場合には、管理番号使用中通知を前記管理データ抑止問い合わせ通知の応答として送信する機能とを実現させるためのソフトウェア開発支援環境に用いる管理番号付与プログラム。
- 請求項10から12のいずれか1項に記載された管理番号付与プログラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003038363A JP2004246792A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | P2p型ソフトウェア開発支援システム及び該システムに用いる管理番号付与方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003038363A JP2004246792A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | P2p型ソフトウェア開発支援システム及び該システムに用いる管理番号付与方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004246792A true JP2004246792A (ja) | 2004-09-02 |
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ID=33022908
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003038363A Pending JP2004246792A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | P2p型ソフトウェア開発支援システム及び該システムに用いる管理番号付与方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004246792A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008198047A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Brother Ind Ltd | 情報配信システム、情報配信方法、配信装置及びノード装置等 |
-
2003
- 2003-02-17 JP JP2003038363A patent/JP2004246792A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008198047A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Brother Ind Ltd | 情報配信システム、情報配信方法、配信装置及びノード装置等 |
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