JP2004246668A - オブジェクト表示装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オブジェクト表示装置は、各オブジェクトa〜fをその属性(例えば、レイヤー)に基づいて分類した複数のグループ情報が各オブジェクトに割当てられている状態において、平面座標系における一方の座標軸にグループ情報を対応付け、他方の座標軸にオブジェクトの表示位置情報(例えば、X座標)を対応付けた補助領域3がオブジェクト描画領域2と共に表示画面1上に表示される。この描画領域3内のオブジェクトに対応して生成された各簡易図形(例えば、矩形)31は、オブジェクトのグループ情報および表示位置情報によって特定された補助領域3内の箇所に表示される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、表示画面上の描画領域内に複数のオブジェクトをその表示位置情報で示される箇所に表示するオブジェクト表示装置およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、描画ソフトなどが搭載されているデータ処理装置においては、作成した各種オブジェクトが表示画面上に描画されている状態において、画面上でのボタン操作やマウス操作によって所望するオブジェクトに対して各種の操作を行っていた。例えば、複数のオブジェクトが階層的に重ね合わされて表示されている場合に、複数のオブジェクトは、レイヤーとして管理されている為、レイヤー毎に各オブジェクトを操作することができる。
この場合、レイヤー毎に、オブジェクト属性の設定を容易に実行可能としたものも知られている。例えば、複数の図形要素を重ね合わせた図形データに対して任意の図形要素を選択してその表示属性を設定すると、この設定内容に基づいて図形データを変更して表示するようにした図形表示方式が知られている(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−89325号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術にあっては、表示属性を設定する際に設定対象となる図形要素を選択するようにしているが、例えば、階層数が多い場合や同一画面上に多数の図形データが表示されている場合には、設定対象の選択が困難となり、間違った設定を行うおそれもある。
ところで、描画ソフトおけるレイヤー管理にあっては、一般に次のような問題を生じる。図17は、表示画面上の描画領域内において、複数のオブジェクトa、b、cを階層的に重ね合わせて表示し、複数のオブジェクトd、e、fを階層的に重ね合わせて表示されている状態を示した図である。ここで、各オブジェクトの階層順は、前面(手前)から背面(後方)に向かって「c、b、a」の順、また、「f、d、e」の順となっている。この場合、オブジェクトeは、その上のオブジェクトd、fによって覆い隠されてしまって実際には見ることはできない。したがって、オブジェクトeの存在を見逃すおそれがあり、例えば、オブジェクトeの上位のオブジェクトd、fを移動する操作を行うと、それに追随してオブジェクトeも一緒に移動してしまう。また、オブジェクトeの存在を確認する為に最上位のレイヤーから1つずつ遡って繰り上げる操作は、階層数が多くなればなる程、面倒なものとなる。更に、同一階層のオブジェクト同士はどれかを確認しようとしても容易ではなく、見間違える危険性もあった。
【0005】
この発明の課題は、表示画面上に通常のオブジェクト描画領域とは別に補助領域を設け、オブジェクトの属性に応じて分類されたグループに関する情報を補助領域の表示内容によって容易に確認できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、表示画面上の描画領域内に複数のオブジェクトをその表示位置情報で示される箇所に表示するオブジェクト表示装置において、複数のオブジェクトをその属性に基づいて複数のグループに分類すると共に、このグループ情報を各オブジェクトに割当てる分類手段と、平面座標系における一方の座標軸に前記グループ情報を対応付け、他方の座標軸に前記表示位置情報を対応付けた補助領域を前記描画領域と共に表示画面上に表示する第1の表示制御手段と、前記描画領域内のオブジェクトに対応して生成された各簡易図形を前記補助領域内に配置する為にその配置箇所を各オブジェクトのグループ情報および表示位置情報に基づいて特定する特定手段と、この特定手段によって特定された各配置箇所に当該簡易図形を表示する第2の表示制御手段とを具備するものである。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項14記載の発明)。
【0007】
したがって、請求項1、14記載の発明は、各オブジェクトをその属性(例えば、レイヤー)に基づいて分類した複数のグループ情報が各オブジェクトに割当てられていると共に、平面座標系における一方の座標軸にグループ情報を対応付け、他方の座標軸にオブジェクトの表示位置情報を対応付けた補助領域をオブジェクト描画領域と共に表示画面上に表示させた状態において、描画領域内のオブジェクトに対応して生成された各簡易図形をオブジェクトのグループ情報および表示位置情報によって特定された補助領域内の箇所に表示するようにしたから、描画領域内のどのオブジェクトが補助領域内のどの簡易図形に対応しているかの対応関係を即座に確認することができる他、描画領域の内容を見ただけでは知ることが困難なオブジェクトのグループ分類に関する情報(例えば、レイヤー)であっても補助領域の内容を見るだけで容易に確認することができ、また、補助領域内の表示は簡易図形(例えば、矩形)の為に見易く、しかも、補助領域全体のコンパクト化が可能となる為、表示画面を無駄に占有してしまうこともない。
【0008】
なお、請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記補助領域内に配置されている簡易図形に対して入力操作が行われた場合に、操作された簡易図形に対応するオブジェクトに関する処理を実行する(請求項2記載の発明)。
したがって、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、補助領域内の簡易図形に対する入力操作は、描画領域内の対応するオブジェクトに対して操作したものと同様に取り扱うことができ、通常のオブジェクト描画領域では見えないようなオブジェクトに対しても処理の実行を指示することができる。
【0009】
前記補助領域内の簡易図形が前記グループ情報に対応する座標軸方向へ移動操作された場合に、その移動先のグループ分類に基づいて当該簡易図形に対応するオブジェクトの属性を変更する(請求項3記載の発明)。
したがって、請求項3記載の発明によれば、請求項1および2記載の発明と同様の効果を有する他に、簡易図形をグループ情報に対応する座標軸方向へ移動するだけで対応するオブジェクトのグループ(属性)を容易に変更することができると共に、オブジェクト毎のグループ変更が可能となる。
【0010】
前記補助領域内の簡易図形が前記グループ情報に対応する座標軸方向へ移動操作されると共に、当該簡易図形が前記表示位置情報に対応する座標軸方向へ移動操作された場合には、その移動先のグループ分類に基づいて当該簡易図形に対応するオブジェクトの属性を変更すると共に、その移動先の表示位置情報に基づいて当該簡易図形に対応するオブジェクトの表示位置情報を変更する(請求項4記載の発明)。
したがって、請求項4記載の発明によれば、請求項1、2、3記載の発明と同様の効果を有する他に、オブジェクトのグループ変更とその表示位置の変更を同時に素早く行うことができ、更に、操作性を向上させることが可能となる。
【0011】
前記グループ情報は、前記描画領域内において各オブジェクトが重なり合っている場合に、その重なり順位に基づいてグループ分けされた情報であり、前記簡易図形への入力操作に応じてオブジェクトに対して実行される処理は、描画領域内におけるオブジェクトの表示/非表示や重なり順位を変更する処理である(請求項5記載の発明)。
したがって、請求項5記載の発明によれば、請求項1および2記載の発明と同様の効果を有する他に、前記描画領域内において重なり合っている複数のオブジェクトの中から所望のオブジェクトを補助領域内での操作によって容易に選択指定することができると共に、この選択オブジェクトに対してその表示/非表示の指定や重なり順位の変更も容易に行うことができる。
【0012】
前記補助領域内で任意の簡易図形を選択する操作を行った場合に、この選択図形に対応するオブジェクトを処理対象として選択状態にする(請求項6記載の発明)。
したがって、請求項6記載の発明によれば、請求項1および2記載の発明と同様の効果を有する他に、簡易図形の選択操作に連動して対応するオブジェクトを選択することができる。
【0013】
前記補助領域上において1または複数のグループが指定された場合に、指定された1または複数のグループに属する各オブジェクトを一括して処理する(請求項7記載の発明)。
したがって、請求項7記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、処理対象となる複数のオブジェクトを個別に指定することなく、補助領域上で1または複数のグループを指定するだけで、指定グループに属する各オブジェクトを一括して処理することができる。
【0014】
前記分類された複数のグループに順位が付けられている状態において、前記補助領域上において所望するグループ位置を選択指定することによって、その指定グループ位置よりも順位が高いまたは低い全てのグループを一括して指定する(請求項8記載の発明)。
したがって、請求項8記載の発明によれば、請求項1および7記載の発明と同様の効果を有する他に、補助領域上で所望するグループ位置を指定するだけで、この指定グループを基準とした複数のグループに属する各オブジェクトに対する処理を一括して容易に行うことができる。
【0015】
前記グループ情報は、前記描画領域内において各オブジェクトが重なり合っている場合に、その重なり順位に基づいてグループ分けされた情報である(請求項9記載の発明)。
したがって、請求項9記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、描画領域内で重なり合って見えないオブジェクトを補助領域内の対応する簡易図形によって容易に確認することができる。
【0016】
前記分類手段は、複数のオブジェクトを第1の属性に基づいて複数のグループに分類する他に、第2の属性に基づいて複数のグループに分類し、前記第2の属性に基づいて分類されたグループ分類を区別可能な表示色で色分けした簡易図形を表示する(請求項10記載の発明)。
したがって、請求項10記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、2つの観点から分類されている異種のグループを1つの補助領域によって同時かつ容易に確認することができる。
【0017】
表示画面上において前記補助領域は、前記描画領域に対して隣接配置され、前記表示位置情報に対応付けられている座標軸は、前記描画領域内の同一座標軸に対して平行に配置され、この補助領域の当該座標軸方向においてオブジェクトの実サイズに相当するサイズを持った簡易図形を当該オブジェクトに対応付けて表示する(請求項11記載の発明)。
したがって、請求項11記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、描画領域内のどのオブジェクトが補助領域内のどの簡易図形に対応しているかの対応関係がより一層明確となる。
【0018】
前記描画領域の縦方向に隣接する補助領域と描画領域の横方向に隣接する補助領域とを設け、各々の補助領域内に前記描画領域内の各オブジェクトに対応する簡易図形を別個に表示する(請求項12記載の発明)。
したがって、請求項12記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、描画領域の縦方向に隣接する補助領域と描画領域の横方向に隣接する補助領域とにより、1つのオブジェクトを2方向からの補助領域3によって総合的に確認することができる。
【0019】
前記分類手段は、複数のオブジェクトを第1の属性に基づいて複数のグループに分類する他に、第2の属性に基づいて複数のグループに分類し、前記描画領域の縦方向に隣接する補助領域は、前記第1の属性に基づいて分類されたグループに対応付け、前記描画領域の横方向に隣接する補助領域は、前記第2の属性に基づいて分類されたグループに対応付ける(請求項13記載の発明)。
したがって、請求項13記載の発明によれば、請求項1および12記載の発明と同様の効果を有する他に、オブジェクトの第1の属性(例えば、レイヤー)に基づいて分類されたグループに関する補助領域と、第2の属性(例えば、図形種)に基づいて分類されたグループに関する補助領域とを設けることによって、オブジェクトの2種類の属性を専用の補助領域によって別々に確認することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図16を参照してこの発明の一実施形態を説明する。
図1は、この実施形態におけるオブジェクト表示装置の表示画面例を示した図であり、図2は、表示画面上の座標系を説明する為の図である。
このオブジェクト表示装置は、レイヤー毎に作成した複数のオブジェクト(各種図形や文字列等)を階層的に重ね合わせて表示するもので、表示画面1上には、全体形状が矩形のオブジェクト描画領域2および補助領域3が設けられている。オブジェクト描画領域2は、3次元座標系において図中、横方向がX軸方向に対応付けられ、縦方向がY軸方向に対応付けられ、垂直方向(レイヤー方向)がZ軸方向に対応付けられたもので、描画領域2の右上角部には、描画メニュー4が表示されている。なお、描画メニュー4内の「生成」、「色付」、「編集」等の各メニュー項目の中から所望するメニュー項目が選択指定されると、この選択項目対応の処理が実行開始される。
【0021】
なお、図示の表示例は、上述した図17と同様、複数のオブジェクトa、b、cが階層的に重ね合わされ、また、複数のオブジェクトd、e、fが階層的に重ね合わされて表示されている状態を示した図であり、各オブジェクトの階層順は、Z軸方向において前面(手前)から背面(後方)に向かって、「c、b、a」の順となり、また、、「f、d、e」の順となっている。なお、上述のように、オブジェクトeは、その上のオブジェクトd、fによって覆い隠されてしまって実際には見ることはできない状態となっている。
【0022】
補助領域3は、表示画面1上において描画領域2に隣接配置され、描画領域2内の複数のオブジェクトをその属性(例えば、レイヤー)に基づいて分類したグループ情報を案内表示するもので、平面座標系において、その一方の座標軸は、描画領域2内の各オブジェクトの表示位置情報(X座標あるいはY座標)に対応付けられ、他方の座標軸は、オブジェクトのグループ情報に対応付けられている。すなわち、図1および図2は、描画領域2の下部に補助領域3を隣接した場合の表示例で、補助領域3の横方向が描画領域2のX軸方向に対応付けられ、また、縦方向が描画領域2のZ軸方向、つまり、オブジェクト属性(レイヤー)に基づいて分類されたグループの順位方向に対応付けられている。
なお、図1中、補助領域3の左側の欄外に付した番号は、グループ順位を示すグループハンドルであり、最上位の階層から順に「1」、「2」、「3」、「4」となっている(なお、図2では、グループハンドルを図示省略している)。また、補助領域3内には、描画領域2内の各オブジェクトに対応して生成された簡易図形(この実施形態においては矩形)31が配置表示されている。この簡易図形31は、それが配置されているX座標の位置によって対応付けられているオブジェクトを明示すると共に、そのZ座標の位置によって当該オブジェクトのレイヤーを明示する図形である。
【0023】
図3は、描画領域2の下部の他、その左部にも補助領域3を設けた場合の表示例を示した図である。この場合、描画領域2の縦方向(Y軸方向)に隣接する補助領域3は、オブジェクト属性「レイヤー」をグループ別に案内するものであるが、描画領域2の横方向(X軸方向)に隣接する補助領域3は、オブジェクト属性「タイプ」をグループ別に案内するもので、オブジェクトの種類を「円」、「矩形」、「文字」等のようにタイプ別に分類した場合に、補助領域3の横方向をこのグループ順位(オブジェクトのタイプ)に対応付け、縦方向を描画領域2のY軸方向に対応付けた構成となっている。この場合、グループハンドル(グループ順位)は、図示省略したが、描画領域2の横方向(X軸方向)に隣接する補助領域3のグループハンドルは、図中、右側から順に「1」、「2」、「3」となっており、「1」は「円」、「2」は「矩形」、「3」は「文字」を示し、このグループハンドルに対応付けて「円」、「矩形」、「文字」が表示されている。なお、オブジェクトが矩形の場合、図示のように2つの簡易図形が一部重なり有っているが、このような場合には、例えば、色分け表示や破線表示、反転表示等によって識別するようにしてもよい。
【0024】
一方、この実施形態においては、補助領域3内の簡易図形に対して入力操作が行われた場合、その操作内容に応じた処理を当該簡易図形に対応する描画領域2内のオブジェクトに対して実行可能となっており、補助領域3内の簡易図形に対する操作は、描画領域2内の対応するオブジェクトに対して操作したものと同様に取り扱うことができるようになっている。
例えば、任意の簡易図形を選択指定すると、対応するオブジェクトが処理対象として選択状態となり、この選択オブジェクトに対してその表示/非表示の指定や重なり順位(レイヤー)の変更を指示することができ、また、補助領域3内の簡易図形が表示位置情報に対応する座標軸方向へ移動操作された場合には、その移動先の表示位置情報に基づいて当該簡易図形に対応するオブジェクトの表示位置情報を変更することができる。更に、補助領域3内の簡易図形がグループ情報に対応する座標軸方向(グループ順位方向)へ移動操作された場合には、その移動先のグループ分類に基づいて当該簡易図形に対応するオブジェクトの属性を変更することができ、更に、補助領域3上において1または複数のグループが指定された場合に、指定された1または複数のグループに属する各オブジェクトを一括して処理することもできるようになっている。
【0025】
図4は、オブジェクト管理情報11の内容を示した図である。
このオブジェクト管理情報11は、描画領域2内の各オブジェクトに関する管理情報であり、オブジェクト毎に、「描画情報」、「表示位置情報」、「表示管理情報」、「簡易図形識別情報」、‥‥を有している。ここで、「描画情報」は、「タイプ情報」、「X方向ドットサイズ」、「Y方向ドットサイズ」、「色情報」、「描画データ」の各項目からなり、「タイプ情報」は、オブジェクトの種類を「円」、「矩形」、「文字」等をタイプ別に分類した場合に、どのタイプに属すかを示す情報であり、「X方向ドットサイズ」、「Y方向ドットサイズ」は、オブジェクトの全体サイズを定義する情報であり、「色情報」は、オブジェクトに色付けされている指定色を示し、「描画データ」は、描画領域2内に描画される矩形データ、円データ、文字データ等を示している。
【0026】
「表示位置情報」は、オブジェクトを表示する際に基準となる1点位置(例えば、左上座標)である。「表示管理情報」は、オブジェクトの階層レベルを示す「レイヤー」と、オブジェクトの表示/非表示を示す「表示状態」の各項目を有している。なお、上述した「タイプ情報」、「色情報」、「レイヤー」は、オブジェクトをグループ分類する際のオブジェクト属性を示している。
「簡易図形識別情報」は、オブジェクトと簡易図形とをリンクさせる一連番号であり、オブジェクトが生成される毎に更新された値が簡易図形識別情報としてセットされる。
【0027】
図5は、簡易図形管理情報12の内容を示した図である。
簡易図形管理情報12は、補助領域3内に表示される簡易図形毎に、「簡易図形識別情報」、「描画情報」、「表示位置情報」、‥‥の各項目を有している。この簡易図形管理情報12は、オブジェクトの新規生成時や編集時等において自動生成されたもので、上述したオブジェクト管理情報11の他、後述する簡易図形管理情報12、グループ順位管理テーブル13、簡易図形表示色管理テーブル14補助領域情報15の内容を参照することによってオブジェクト毎に簡易図形管理情報12を自動生成するようにしている。
【0028】
ここで、「簡易図形識別情報」は、オブジェクトが生成される毎にオブジェクト管理情報11から取得した簡易図形識別情報である。「描画情報」は、「タイプ情報」、「X方向ドットサイズ」、「Y方向ドットサイズ」、「色情報」、「描画データ」の各項目からなり、「タイプ情報」は、簡易図形の種類を示し、この実施形態においては、「矩形」に固定した場合を例示しているが、予め用意されている候補群の中から任意の図形種を選択して設定するようにしてもよい。「X方向ドットサイズ」、「Y方向ドットサイズ」は、簡易図形の全体サイズを定義する情報であり、「色情報」は、簡易図形に色付けされる指定色を示す。「描画データ」は、この実施形態の場合、矩形データを示している。「表示位置情報」は、簡易図形を表示する際に基準となる座標位置であり、図示の例では、描画領域2の横方向(X軸方向)に隣接する補助領域3の場合を示したもので、「表示位置情報」は、XZ座標によって示される。
【0029】
図6は、グループ順位管理テーブル13の内容を示した図である。
このグループ順位管理テーブル13は、オブジェクト属性に基づいて分類された各グループを補助領域3内に配列する場合のグループ順位を定義するもので、例えば、図示のようにオブジェクトの属性「レイヤー」、「タイプ」、「オブジェクト色」のうち「レイヤー」でグループ分けされている場合には、「1」、「2」、「3」、‥‥のグループ順、「タイプ」でグループ分けされている場合には、「矩形」、「円」、「文字」、‥‥のグループ順、「オブジェクト色」でグループ分けされている場合には、「赤」、「緑」、「黒」、‥‥のグループ順に配列すべきことを示している。
【0030】
図7は、簡易図形表示色管理テーブル14の内容を示した図である。
この簡易図形表示色管理テーブル14は、オブジェクトの第1の属性に基づいて分類されたグループと第2の属性に基づいて分類されたグループとを1つの補助領域3内で識別可能とする為に、第2の属性に基づいて分類されたグループに属する各簡易図形の表示色を定義するものである。つまり、2つの観点から分類されている異種のグループを1つの補助領域3内で同時に識別可能とする為の表示色を定義するものであり、例えば、図示のようにオブジェクトの属性「レイヤー」、「タイプ」、「オブジェクト色」のうち、第2の属性が「レイヤー」の場合には、「1」、「2」、「3」、‥‥に対応付けて「赤」、「緑」、「黒」、‥‥が定義され、「タイプ」の場合には、「矩形」、「円」、「文字」、‥‥に対応付けて「赤」、「緑」、「黒」、‥‥が定義され、「オブジェクト色」の場合には、「赤」、「緑」、「黒」、‥‥に対応付けて「赤」、「緑」、「黒」、‥‥が定義されている。なお、簡易図形は、この表示色によってその全体が塗り潰される。
【0031】
図8は、補助領域情報15の内容を示した図である。
この補助領域情報15は、補助領域3毎にそれを生成する生成情報等を記憶管理するもので、補助領域3毎に「補助領域番号」、「隣接方向」、「横方向ドットサイズ(XD)」、「縦方向ドットサイズ(YD)」、「最大グループ数(MG)」、「グループ順位決定用属性情報」、「簡易図形表示色決定用属性情報」の他、「カレントグループ順位」の各項目を有している。
「補助領域番号」は補助領域3を識別する為の固有の番号であり、「隣接方向」は、補助領域3に対して隣接する部位を示し、「横方向ドットサイズ(XD)」、「縦方向ドットサイズ(YD)」は、補助領域3の全体サイズを示し、「最大グループ数(MG)」は、補助領域3内に配列される最大グループ数を示している。
【0032】
「グループ順位決定用属性情報」は、補助領域3のグループ順位を決定する為の属性であり、図3において、描画領域2の下部に隣接する補助領域3の場合には、「レイヤー」、左部に隣接する補助領域3の場合には、「タイプ」がセットされる。「簡易図形表示色決定用属性情報」は、このグループ順位を決定する属性以外の属性に基づいて分類されるグループに属する簡易図形の表示色を決定する為の属性を示している。つまり、2つの観点から分類されている異種のグループを1つの補助領域3内で同時に識別可能とする為の表示色を決定する為の属性を示している。一方、「カレントグループ順位」は、オブジェクトの表示/非表示を制御する為に一時記憶されるワーク情報であり、補助領域3のグループハンドルの中から何れかのグループがカレントグループとして指定された場合に、この指定グループ対応の順位がセットされる。このように任意のカレントグループ順位が指定されると、この指定グループ順位を基準として、それよりも上位の各グループを一括指定すると共に、この各指定グループに属する全てのオブジェクトを非表示状態に変更する処理を行うようにしている。
【0033】
図9は、この実施形態におけるオブジェクト表示装置の基本的構成要素を示したブロック図である。
CPU101は、記憶装置102内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこのオブジェクト表示装置の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置102は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを有し、データ記憶領域には、上述したオブジェクト管理情報11、簡易図形管理情報12、グループ順位管理テーブル13、簡易図形表示色管理テーブル14、補助領域情報15等が格納され、磁気的、光学的、半導体メモリ等やその駆動系によって構成されている。この記録装置102はハードディスク等の固定的なメモリの他、CD−ROM、DVD等の着脱自在な記憶媒体を装着可能な構成であってもよい。この記憶装置12内のプログラムやデータは、必要に応じてRAM(例えば、スタティックRAM)103にロードされたり、RAM103内のデータが記憶装置102にセーブされる。なお、RAM103内には、プログラム実行領域と作業領域とを有している。
【0034】
更に、CPU101は通信装置104を介して他の電子機器側のプログラム/データを直接アクセスして使用したり、通信装置104を介してダウンロード受信することもできる。通信装置104は、例えば、通信モデムや赤外線モジュールあるいはアンテナ等を含む有線/無線の通信インターフェイスである。一方、CPU101にはその入出力周辺デバイスである入力装置105、表示装置106がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU101はそれらの動作を制御する。入力装置105はキーボードやタッチパネルあるいはマウスやタッチ入力ペン等のポインティングデバイスを構成する操作部であり、文字列データや各種コマンドを入力する。表示装置106は、フルカラー表示を行う液晶表示装置やCRT表示装置あるいはプラズマ表示装置等である。
【0035】
次に、この実施形態におけるオブジェクト表示装置の動作概念を図10〜図13に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0036】図10は、補助領域情報15を設定する場合の動作示したフローチャートである。
先ず、CPU101は、補助領域情報15の設定処理の実行が指示されると、新たな補助領域情報を設定する為の新規エリアを追加する(ステップA1)。この状態において、補助領域3を描画領域2のどの部位に隣接させるかを示す「隣接方向」が入力されると、新規エリア内の該当項目内には、入力された「隣接方向」が設定される(ステップA1)。以下、領域全体サイズを示す「横方向ドットサイズ」、「縦方向ドットサイズ」の入力設定処理(ステップA3)、「最大グループ数」の入力設定処理(ステップA4)、「グループ順位決定用属性情報」の入力設定処理(ステップA5)、「簡易図形表示色決定用属性情報」の入力設定処理(ステップA6)が順次実行される。
【0037】
このようにして1つ分の補助領域情報15を設定し終わると、設定終了が指示されたか否かをチェックし(ステップA7)、終了指示があるまで最初のステップA1に戻り、以下、次の補助領域3に対する設定処理が繰り返される。なお、補助領域情報15は、最大4種類設定可能であり、補助領域3を描画領域2の4辺に1つずつ隣接する場合には、4種類の補助領域情報15を設定すればよい。また、「横方向ドットサイズ」、「縦方向ドットサイズ」は、固定サイズであってもよく、また、「最大グループ数」は、オブジェクトの追加やオブジェクトの削除等に応じて自動検出して設定するようにしてもよい。
【0038】
このようにして補助領域情報15を設定した状態において、オブジェクト表示が指示されると、表示画面1上に描画領域2を表示出力させると共に、この補助領域情報15を参照することによって補助領域3を描画領域2に隣接させて表示出力させる。すなわち、CPU101は、補助領域情報15から読み出した「隣接方向」に基づいてその配置位置を決定した後に、「横方向ドットサイズ」、「縦方向ドットサイズ」に基づいて全体サイズを決定して補助領域3を配置表示する。そして、補助領域情報15から読み出した「グループ順位決定用属性情報」に基づいてグループ順位管理テーブル13をアクセスし、その定義内容にしたがってグループ順位を決定すると共に、補助領域情報15から読み出した「最大グループ数」に応じた数のグループを決定順位にしたがって補助領域3内に割り当てる。この場合、図1に示すように補助領域3内には「最大グループ数」に応じたグループハンドルが補助領域3の欄外に配置表示される。
【0039】
図11および図12は、オブジェクト表示時の全体処理を示したフローチャートであり、キーあるいはマウス操作による割り込みに応答して実行開始される。ここで、表示画面1上に描画領域2および補助領域3が表示されている状態において、CPU101は、キーあるいはマウス操作による割り込み操作を検出すると、操作された領域は描画領域2か補助領域3かを判別するが(ステップB1)、いま、描画領域2が操作された場合には、ステップB2に移って指示内容をチェックし、オブジェクト生成であれば、つまり、描画領域2内の描画メニュー4から「生成」が選択された場合には、新規なオブジェクト管理情報11を追加作成する処理を実行開始する(ステップB3)。
【0040】
いま、例えば、オブジェクトのタイプが図形種であれば、描画領域2上の指定位置にタイプに応じた図形が表示される。この状態においてサイズ変更操作が行われると、拡大/縮小処理を行って「X方向ドットサイズ」、「Y方向ドットサイズ」を求め、また、入力確定が指示されると、生成された新規オブジェクトに関する各種の情報、つまり、「タイプ情報」、「X方向ドットサイズ」、「Y方向ドットサイズ」、「色情報」、「描画データ」、「表示位置情報」、「レイヤー」、「表示状態(初期値:表示)」をオブジェクト管理情報11内の該当項目内に設定すると共に、「簡易図形識別情報」を生成して追加設定する。
このようにして新規オブジェクトが生成されると、次のステップB4に移って対応する簡易図形管理情報12を生成する処理を開始する。
【0041】
図13は、簡易図形管理情報12を生成する処理を示したフローチャートである。
なお、図13は、描画領域2の下部に隣接する補助領域3に対してその簡易図形管理情報を生成する場合および描画領域2の左部に隣接する補助領域3に対してその簡易図形管理情報を生成する場合の生成処理を例示したものであり、図中、各ステップ内に記述されている“縦(横)方向”あるいは“横(縦)方向”のうち、その括弧外の記述は、下部に隣接する補助領域3、括弧内の記述は、左部に隣接する補助領域3の場合である。
【0042】
先ず、CPU101は、オブジェクト管理情報11をアクセスし、今回生成された新規オブジェクトの「X方向ドットサイズ」あるいは「Y方向ドットサイズ」を読み出し、簡易図形の横方向(あるいは縦方向)のドットサイズを当該オブジェクトの「X方向ドットサイズ」あるいは「Y方向ドットサイズ」と同じ値に設定する(ステップC1)。つまり、描画領域2の下部に隣接する補助領域3の場合には、簡易図形の横方向のドットサイズを当該オブジェクトの「X方向ドットサイズ」に合わせた値、また、描画領域2の左端部に隣接する補助領域3の場合には、簡易図形の縦方向のドットサイズを当該オブジェクトの「Y方向ドットサイズ」に合わせた値を簡易図形管理情報12の対応項目内に設定する。
【0043】
次に、簡易図形の縦方向(あるいは横方向)のドットサイズをINT(YD/MG/2)あるいはINT(XD/MG/2)の計算式にしたがって算出する(ステップC2)。すなわち、描画領域2の下部に隣接する補助領域3の場合には、補助領域情報15から「縦方向ドットサイズ(YD)」と「最大グループ数(MG)」を読み出し、この「縦方向ドットサイズ(YD)」を「最大グループ数(MG)」で除算することによって1グループ当たりの縦方向サイズを算出し、この1/2サイズを簡易図形の縦方向サイズとして算出する。なお、残りの1/2サイズは、縦方向における簡易図形間の空白スペース(行間)となる。「INT」は、整数化関数を示している(以下、同様)。
【0044】
同様に、描画領域2の左端部に隣接する補助領域3の場合には、補助領域情報15から「横方向ドットサイズ(XD)」と「最大グループ数(MG)」を読み出し、この「横方向ドットサイズ(XD)」を「最大グループ数(MG)」で除算することによって1グループ当たりの横方向サイズを算出し、この1/2サイズを簡易図形の横方向サイズとして算出する。これによって算出した簡易図形の縦方向(あるいは横方向)のドットサイズを簡易図形管理情報12の対応項目内に設定する。
【0045】
そして、次のステップC3に移り、現在注目している補助領域情報15内に「簡易図形表示色決定用属性情報」が設定されているか否かをチェックし、設定有りの場合には、簡易図形の表示色を決定する処理を実行開始するが、設定無しの場合には、この表示色決定処理をスキップする。いま、「簡易図形表示色決定用属性情報」が設定されている場合には、補助領域情報15から「簡易図形表示色決定用属性情報」を読み出すと共に、オブジェクト管理情報11から当該オブジェクト属性を読み出して簡易図形表示色管理テーブル14をアクセスし、このオブジェクト属性対応の表示色を決定する。例えば、「簡易図形表示色決定用属性情報」が“タイプ”で、オブジェクト属性が“矩形”であれば、このオブジェクトに対応する簡易図形の表示色として、“緑”が決定される。これによって決定された表示色は、簡易図形管理情報12の対応項目内に設定される。
【0046】
更に、簡易図形管理情報12内に「タイプ情報」として「矩形」を設定すると共に、この「タイプ情報」、「X方向ドットサイズ」、「Y方向ドットサイズ」、「色情報」に基づいて「描画データ(矩形データ)」を作成して設定する(ステップC4)。そして、この矩形データを補助領域3内に配置する為の表示位置情報として、その横(縦)方向の位置座標を当該オブジェクトの表示位置情報である横(縦)方向の位置座標と同じ値に設定する(ステップC5)。つまり、描画領域2の下部に隣接する補助領域3の場合には、簡易図形の横方向の位置座標を当該オブジェクトの「X座標」に合わせた値、また、描画領域2の左端部に隣接する補助領域3の場合には、簡易図形の縦方向の位置座標を当該オブジェクトの「Y座標」に合わせた値を簡易図形管理情報12の対応項目内に設定する。
【0047】
次に、補助領域情報15から「グループ順位決定用属性情報」を読み出すと共に、オブジェクト管理情報11から当該オブジェクト属性を読み出してグループ順位管理テーブル13をアクセスし、このオブジェクト属性対応のグループ順位(Z)を特定する(ステップC6)。例えば、「グループ順位決定用属性情報」が“レイヤー”で、オブジェクト属性が“1”であれば、このオブジェクトに対応するグループ順(Z)として、“1”が特定される。また、「グループ順位決定用属性情報」が“タイプ”で、オブジェクト属性が“円”であれば、このオブジェクトに対応するグループ順(Z)として、“2”が特定される。
【0048】
次に、簡易図形の縦方向(あるいは横方向)の位置座標をINT(YD/MG/)*ZあるいはINT(XD/MG)*Zの計算式にしたがって算出する(ステップC7)。すなわち、描画領域2の下部に隣接する補助領域3の場合には、補助領域情報15から「縦方向ドットサイズ(YD)」と「最大グループ数(MG)」を読み出し、この「縦方向ドットサイズ(YD)」を「最大グループ数(MG)」で除算することによって1グループ当たりの縦方向サイズを算出すると共に、この算出サイズにグループ順(Z)を乗算することによって縦方向の位置座標を算出する。
【0049】
同様に、描画領域2の左端部に隣接する補助領域3の場合には、補助領域情報15から「横方向ドットサイズ(XD)」と「最大グループ数(MG)」を読み出し、この「横方向ドットサイズ(XD)」を「最大グループ数(MG)」で除算することによって1グループ当たりの横方向サイズを算出すると共に、この算出サイズにグループ順(Z)を乗算することによって横方向の位置座標を算出する。これによって算出した簡易図形の縦方向(あるいは横方向)の位置座標を簡易図形管理情報12の対応項目内に設定する。
【0050】
このようにして簡易図形管理情報12を生成する処理が終了すると、図11のステップB5に移り、オブジェクト管理情報11に基づいて描画領域2内に各オブジェクトを配置し、重ね合わせ表示する。すなわち、簡易図形管理情報12内の「表示管理情報」を参照し、「非表示」以外の各「描画データ」を「レイヤー」で示される最下位層から順に読み出し、その「表示位置情報」で示される位置座標に順次配置する。
次に、簡易図形管理情報12内の「簡易図形識別情報」を参照して簡易図形管理情報12をアクセスし、各簡易図形を補助領域3内に順次割り当て表示する(ステップB6)。すなわち、簡易図形管理情報12内から各「描画データ(矩形データ)」を読み出し、その「表示位置情報」で示される位置座標に順次配置する。
【0051】
以下、オブジェクトが新規生成される毎に上述の動作が繰り返される。ここで、描画領域2内のオブジェクトを編集する為に、描画領域2内の描画メニュー4から「編集」が選択されると、ステップB2でそのことが検出されてステップB7に移り、描画領域2内から編集対象のオブジェクトを新規に選択したり、追加選択したり、あるいは更なる選択の絞込みを行う。例えば、図1で示したように描画領域2内にオブジェクトa、b、cおよびオブジェクトd、e、fが表示されている状態において、マウス等によりオブジェクトa、b、cが含まれる領域を範囲指定すると、これらのオブジェクトa、b、cが編集対象として一括指定されたり、1つのオブジェクトaだけをクリックすると、その中のオブジェクトaだけが指定される。また、この時、後述する処理によって例えばレイヤ2とレイヤ3に属する複数のオブジェクトが既に編集対象として選択されているような場合において、追加選択によってオブジェクトa、b、cが含まれる領域を範囲指定した場合には、新たにオブジェクトa、cが編集対象に付け加えられ、更なる絞込みによって、オブジェクトa、b、cが含まれる領域を範囲指定した場合には、オブジェクトa、b、cのうちのレイヤ2またはレイヤ3に属するオブジェクトであるオブジェクトbのみが最終的な編集対象となる。最終的に選択された1または複数のオブジェクトを同時に選択状態に変更して選択対象を明示する。
【0052】
そして、描画領域2内の描画メニュー4の内容は、編集メニューに切り替わり、この編集メニューの中から任意の編集内容が指示されると、例えば、オブジェクト変形、表示位置変更、レイヤー位置変更、色付け変更等が指示されると、この指示内容に応じて編集対象オブジェクトは変更される(ステップB8)。すると、この編集内容に基づいて簡易図形を変更する処理に移るが(ステップB9)、この場合においても上述したステップB4(図13の処理)と基本的に同様の処理が行われる。その後、オブジェクト表示処理(ステップB5)、簡易図形表示処理に移る(ステップB6)。
【0053】
一方、補助領域3に対する操作が行われた場合には(ステップB1)、その操作部分は簡易図形かグループハンドルかを判別する(図12のステップB10)。ここで、簡易図形であれば、その操作内容は、移動か選択かの判別を行う(ステップB11)。いま、簡易図形の移動操作が行われた場合には、その移動方向はグループ順位方向か描画領域2に平行する座標軸方向かをチェックし、グループ順位方向への移動操作であれば、その移動先グループに基づいて当該オブジェクト属性を変更する処理を行う(ステップB12)。例えば、レイヤーが変更された場合には、当該オブジェクトの「レイヤー」を移動先グループに対応付けられている「レイヤー」に変更する。なお、オブジェクト属性の変更に応じて簡易図形の表示位置情報(グループ順位方向に対応する座標値)を変更する処理も合わせて行われる。
【0054】
また、描画領域2に平行する座標軸方向への移動操作であれば、この移動に伴って対応するオブジェクトの表示位置情報を変更する処理が行われる(ステップB13)。すなわち、描画領域2の下部に隣接する補助領域3内の簡易図形をそのX軸方向へ移動した場合には、同一方向へその移動量分だけオブジェクトのX座標がスライド変更され、また、描画領域2の左部に隣接する補助領域3内の簡易図形をそのY軸方向へ移動した場合には、同一方向へその移動量分だけオブジェクトのY座標がスライド変更される。
なお、オブジェクトの表示位置変更に応じて簡易図形の表示位置情報(描画領域2に平行する座標軸方向の座標値)を変更する処理も合わせて行われる。また、グループ順位方向への移動と同時に描画領域2に平行する座標軸方向への移動が合わせて行われた場合には、オブジェクト属性の変更と共に表示位置情報の変更が行われる(ステップB12、B13)。
【0055】
上述のように補助領域3内で簡易図形が移動されると、この簡易図形に移動に伴って対応するオブジェクトを連動させる為に、以下、オブジェクト表示処理(ステップB5)および簡易図形表示処理の実行に移る(ステップB6)。
図14は、オブジェクトeの簡易図形をマウスのドラッグ操作によってグループハンドル「4」の位置から「1」の位置へ移動した場合を例示したもので、この簡易図形の移動に応じてオブジェクトeのレイヤーは「4」から「1」へ変更される為、図示のようにオブジェクトeは、描画領域2の最前に表示される。なお、移動先のグループハンドルは、図示の如く反転表示される。
【0056】
また、補助領域3内の1または複数の任意の簡易図形をマウスクリック等によって選択する操作が行われた場合には(ステップB11)、これに連動して対応するオブジェクトを選択状態に変更して選択対象を明示する(ステップB14)。例えば、オブジェクトを点滅表示したり、反転表示することによって選択対象であることを明示するようにしている。なお、既に複数のオブジェクトが同時に選択されている状態において、追加選択や、更なる選択の絞り込みを行った場合には、前述したステップB7と同様な選択処理が行われる。最終的に選択された1または複数のオブジェクトを同時に選択状態に変更して選択対象を明示する。このように選択対象が明示されることによって当該オブジェクトの存在を確認したり、選択オブジェクトの編集、表示/非表示、レイヤー変更等を指示することができる。
【0057】
また、補助領域3への操作部分がグループハンドルの場合には(ステップB10)、その操作内容は「移動」、「選択」、「カレントグループ順位指定」かを判別するが(ステップB15)、いま、グループハンドルを移動する操作が行われたものとすると、移動指定された1または2以上のグループに属する各簡易図形をグループ単位で移動すると共に、この各簡易図形に対応する全てのオブジェクト属性をその移動先グループに基づいて変更する(ステップB16)。なお、このようなグループ単位での移動の場合でも、オブジェクト属性の変更に応じて簡易図形の表示位置情報(グループ順位方向の座標値)を変更する処理も合わせて行われる。そして、以下、オブジェクト表示処理(ステップB5)および簡易図形表示処理が実行される(ステップB6)。
【0058】
図15は、グループハンドル「4」を「1」と「2」の中間にマウス操作のドラック&ドロップによって移動した場合の表示例を示した図である。この場合、移動前にレイヤー「4」であったオブジェクトa、eは、移動後にレイヤー「2」となり、また、移動前にレイヤー「2」であったオブジェクトb、fは、移動後にレイヤー「3」となり、更に、移動前にレイヤー「3」であったオブジェクトdは、移動後にレイヤー「1」となる。
【0059】
また、1または複数の任意のグループハンドルを選択する操作が行われた場合には(ステップB15)、選択されたグループに属する各簡易図形に対応する全てのオブジェクトを選択状態に一括変更して選択対象を明示する(ステップB17)。なお、既に複数のオブジェクトが同時に選択されている状態において、追加選択や、更なる選択の絞り込みを行った場合には、前述したステップB7と同様な選択処理が行われる。
【0060】
また、任意のグループハンドルがカレントグループ順位指定された場合には(ステップB15)、指定されたグループ位置をカレントグループ順位として補助領域情報15内に一時記憶した後に、このカレントグループ順位よりも上位のグループハンドルに属する全てのオブジェクトを非表示状態に変更する(ステップB18)。この場合、オブジェクト管理情報11内の各対象オブジェクトをアクセスし、その「表示状態」を“表示”から“非表示”に変更する。以下、オブジェクト表示処理(ステップB5)および簡易図形表示処理の実行に移る(ステップB6)。
図16は、グループハンドル「3」がカレントグループ順位指定された場合の表示例を示した図である。この場合、この指定グループハンドル「3」の位置よりも上位の各グループハンドル「2」、「1」に属する全てのオブジェクトが非表示状態に変更される。
【0061】
以上のように、この実施形態のオブジェクト表示装置は、各オブジェクトをその属性(例えば、レイヤー)に基づいて分類した複数のグループ情報が各オブジェクトに割当てられていると共に、平面座標系における一方の座標軸にグループ情報を対応付け、他方の座標軸にオブジェクトの表示位置情報を対応付けた補助領域3をオブジェクト描画領域2と共に表示画面1上に表示させた状態において、描画領域3内のオブジェクトに対応して生成された各簡易図形をオブジェクトのグループ情報および表示位置情報によって特定された補助領域3内の箇所に表示するようにしたから、描画領域内のどのオブジェクトが補助領域内のどの簡易図形に対応しているかの対応関係を即座に確認することができる他、描画領域の内容を見ただけでは知ることが困難なオブジェクトのグループ分類に関する情報(例えば、レイヤー)であっても補助領域の内容を見るだけで容易に確認することができ、また、補助領域内の表示は簡易図形(矩形)の為に見易く、しかも、補助領域全体のコンパクト化が可能となる為、表示画面を無駄に占有してしまうこともない。
【0062】
この場合、新規なオブジェクトが生成される毎に対応する簡易図形が自動生成され、また、オブジェクトが編集される毎にその編集内容に基づいて簡易図形が自動編集されるので、オブジェクトと簡易図形との連動が可能となり、オペレータにあっては簡易図形の生成や編集を意識する必要はない。また、補助領域3は、描画領域2に隣接配置されていると共に、描画領域2のX座標軸あるいはY座標軸に平行する座標軸上には、オブジェクトの実サイズと同様のサイズを持った簡易図形が当該オブジェクトに対応付けて表示されるので、描画領域2内のどのオブジェクトが補助領域3内のどの簡易図形に対応しているかの対応関係がより一層明確となる。
【0063】
また、オブジェクトの第1の属性(例えば、レイヤー)に基づいて分類されたグループと第2の属性(例えば、タイプ)に基づいて分類されたグループとを1つの補助領域3内で識別可能とする為に、第2の属性に基づいて分類されたグループに属する各簡易図形を特定色で色分けするようにしたから、2つの観点から分類されている異種のグループ分類を1つの補助領域3内で同時かつ容易に確認することが可能となる。
【0064】
また、描画領域2の縦方向に隣接する補助領域3と、描画領域2の横方向に隣接する補助領域3とを設け、各々の補助領域3内に各オブジェクトに対応する簡易図形を別個に表示するようにしたから、1つのオブジェクトを2方向からの補助領域3によって総合的に確認することができる。
また、図3で示したように、オブジェクトの第1の属性(レイヤー)に基づいて分類されたグループに関する補助領域3と、第2の属性(タイプ)に基づいて分類されたグループに関する補助領域3を別個に設けることによって、オブジェクトの2種類の属性(レイヤー、タイプ)を専用の補助領域3によって別々に確認することができる。
なお、INT(YD/MG/2)あるいはINT(XD/MG/2)の計算式によって1グループ当たりのサイズを算出するようにしたら、グループ数が多くても補助領域3内に全ての簡易図形を表示させることができると共に、各グループは等間隔となる為、整然とした表示内容となり、視読性もよくなる。
【0065】
一方、補助領域3内に配置されている簡易図形に対して入力操作が行われた場合には、操作された簡易図形に対応するオブジェクトに関する処理を実行するようにしたから、補助領域3内の簡易図形に対する入力操作は、描画領域2内の対応するオブジェクトに対して操作したものと同様に取り扱うことができ、通常のオブジェクト描画領域では見えないようなオブジェクトに対しても処理の実行を指示することができる。すなわち、補助領域3内の任意の簡易図形をマウスクリック等によって選択操作されると、これに連動して対応するオブジェクトが選択状態となるので、選択オブジェクトの編集、表示/非表示、レイヤー変更等を指示することができる。
【0066】
また、補助領域3内の簡易図形がグループ順位方向へ移動操作された場合には、その移動先グループに基づいて当該簡易図形に対応するオブジェクトの属性を変更するようにしたから、簡易図形がグループ順位方向へ移動するだけで対応するオブジェクトのグループ(属性)を容易に変更することができると共に、オブジェクト毎のグループ変更も可能となる。この場合、補助領域3内の簡易図形がグループ順位方向へ移動操作されると共に、この簡易図形が表示位置情報に対応する座標軸方向へ移動操作された場合には、オブジェクトのグループ変更とその表示位置の変更を同時にかつ素早く行うことができ、更に、操作性を向上させることが可能となる。また、補助領域3内で任意の簡易図形を選択した場合には、この選択図形に対応するオブジェクトを処理対象として選択状態としたから、簡易図形の選択操作に連動して対応するオブジェクトを選択することができる。
【0067】
更に、補助領域3内の簡易図形がグループ単位毎に操作された場合には、操作グループ内の各簡易図形に対応する全てのオブジェクトに関する処理を一括して実行することができる。すなわち、グループハンドルの移動操作が行われた場合には、移動指定された1または2以上のグループに属する各簡易図形をグループ単位で移動すると共に、この各簡易図形に対応する全てのオブジェクト属性をその移動先グループに基づいて変更することができるので、オブジェクトをグループ単位で一括移動することが可能となる。
また、任意のグループハンドルを選択する操作が行われた場合には、選択グループに属する各簡易図形に対応する全てのオブジェクトを選択状態とするようにしたから、選択オブジェクトの編集等もグループ単位で行うことができる。更に、任意のグループハンドルがカレントグループ順位指定された場合には、指定されたグループ位置よりも上位のグループハンドルに属する全てのオブジェクトを非表示状態とすることができる。
【0068】
なお、上述した実施形態においては、オブジェクト属性(レイヤー)に基づいて分類されたグループに関する補助領域3を描画領域2の下部に隣接配置したり、他のオブジェクト属性(タイプ)に基づいて分類されたグループに関する補助領域3を描画領域2の左部に隣接配置するようにしたが、それらの配置位置は任意である。この場合、補助領域情報の「隣接方向」を任意に設定すればよい。
【0069】
また、描画領域2の下部あるいは左部等に複数個の補助領域3を並列的に隣接配置するようにしてもよい。すなわち、例えば、描画領域2の下部に、2つの補助領域3を縦方向に沿って並列配置し、各補助領域3には、異なるオブジェクト属性によってグループ分けするようにしてもよい。この場合、複数の補助領域情報を設定すると共に、その「隣接方向」を同一方向とすればよい。
また、図3で示したように、複数個の補助領域3を隣接配置した場合、各補助領域3は、同一のオブジェクト属性によってグループ分けするようにしてもよい。この場合、複数個の補助領域情報内の「グループ順位決定用属性情報」を同一属性に設定すればよい。
【0070】
上述した実施形態においては、オブジェクト属性として「レイヤー」、「タイプ」、「オブジェクト色」を例示したが、その他の属性としては、例えば、オブジェクトの「作成者」、「作成部署」、「生成日」、「配布先」等であってもよい。
更に、上述した実施形態においては、複数の要素オブジェクトを階層的に合成した合成オブジェクトを例示したが、レイヤー構造のオブジェクトに限らず、平面配置のオブジェクトであってもよく、更に、3次元構造のオブジェクトであってもよい。
【0071】
上述した実施形態においては、任意のグループハンドルがカレントグループ順位指定された場合には、指定されたグループ位置よりも上位のグループハンドルに属する全てのオブジェクトを非表示状態に変更するようにしたが、カレントグループ指定位置よりも下位のグループハンドル内の全オブジェクトを非表示状態にしてもよい。
また、オブジェクトは、各種図形、文字に限らず、画像等のイメージデーダであってもよく、また、ウインドウ(窓状の表示領域)であってもよい。
【0072】
また、補助領域3において同一グループ内の複数の簡易図形が完全に重なり合う場合あるいは殆どの部分が重なり合う場合には、各簡易図形が識別可能となるまでその各表示位置を所定量分ずらしてもよい。
また、補助領域3内において任意の簡易図形を選択する場合に、マウス操作等によって範囲指定を行い、この指定範囲内に存在している複数の簡易図形を同時に一括選択するようにしてもよい。
【0073】
上述した実施形態においては、オブジェクト管理情報において、オブジェクトをその表示位置とサイズによって特定するようにしたが、オブジェクトを2点座標(最小座標と最大座標)によって特定するようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、簡易図形を「矩形」としたが、簡易図形の形状はこれに限らず、例えば、楕円、太線、破線、両端に矢印を付けた線分等であってもよく、簡単で見易い図形であれば、その形状は問わない。この場合、例えば、簡易図形を点状図形とし、オブジェクトの左端、中央、右端の何れかの位置をその点状図形に対応付けて表示させることによって、同じグループ内において複数の簡易図形が容易には重ならないようにしてもよい。
【0074】
また、上述した実施形態のオブジェクト表示装置は、スタンド・アローン・タイプに限らず、その各構成要素が2以上の筐体に物理的に分離され、通信回線やケーブル等の有線伝送路あるいは電波、マイクロウエーブ、赤外線等の無線伝送路を介してデータを送受信する分散型のコンピュータシステムを構成するものであってもよい。
【0075】
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。
すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、複数のオブジェクトをその属性に基づいて複数のグループに分類すると共に、このグループ情報を各オブジェクトに割当てる機能と、平面座標系における一方の座標軸に前記グループ情報を対応付け、他方の座標軸に前記表示位置情報を対応付けた補助領域を前記描画領域と共に表示画面上に表示する機能と、前記描画領域内のオブジェクトに対応して生成された各簡易図形を前記補助領域内に配置する為にその配置箇所を各オブジェクトのグループ情報および表示位置情報に基づいて特定する機能と、特定された各配置箇所に当該簡易図形を表示する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】
この発明(請求項1記載の発明)によれば、各オブジェクトをその属性に基づいて分類した複数のグループ情報が各オブジェクトに割当てられていると共に、平面座標系における一方の座標軸にグループ情報を対応付け、他方の座標軸にオブジェクトの表示位置情報を対応付けた補助領域をオブジェクト描画領域と共に表示画面上に表示させた状態において、描画領域内のオブジェクトに対応して生成された各簡易図形をオブジェクトのグループ情報および表示位置情報によって特定された補助領域内の箇所に表示するようにしたから、描画領域内のどのオブジェクトが補助領域内のどの簡易図形に対応しているかの対応関係を即座に確認することができる他、描画領域の内容を見ただけでは知ることが困難なオブジェクトのグループ分類に関する情報であっても補助領域の内容を見るだけで容易に確認することができ、また、補助領域内の表示は簡易図形の為に見易く、しかも、補助領域全体のコンパクト化が可能となる為、表示画面を無駄に占有してしまうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】オブジェクト表示装置の表示画面例を示し、描画領域2の下部に補助領域3を設けた場合の表示例を示した図。
【図2】表示画面上の座標系を説明する為の図。
【図3】描画領域2の下部の他、その左部にも補助領域3を設けた場合の表示例を示した図。
【図4】オブジェクト管理情報11の内容を示した図。
【図5】簡易図形管理情報12の内容を示した図。
【図6】グループ順位管理テーブル13の内容を示した図。
【図7】簡易図形表示色管理テーブル14の内容を示した図。
【図8】補助領域情報15の内容を示した図。
【図9】オブジェクト表示装置の基本的構成要素を示したブロック図。
【図10】補助領域情報15を設定する場合の動作示したフローチャート。
【図11】キーあるいはマウス操作による割り込みに応答して実行開始されるオブジェクト表示時の全体処理を示したフローチャート。
【図12】図11に続く、オブジェクト表示時の全体処理を示したフローチャート。
【図13】図11で示した簡易図形管理情報12を生成する処理を詳述する為のフローチャート。
【図14】オブジェクトeの簡易図形をマウスのドラッグ操作によってグループハンドル「4」の位置から「1」の位置へ移動した場合の表示例を示した図。
【図15】グループハンドル「4」を「1」と「2」の中間にマウス操作のドラック&ドロップによって移動した場合の表示例を示した図。
【図16】グループハンドル「3」がカレントグループ順位指定された場合の表示例を示した図。
【図17】従来を説明する為のオブジェクトの表示状態図。
【符号の説明】
1 表示画面
2 描画領域
3 補助領域
4 描画メニュー
11 オブジェクト管理情報
12 簡易図形管理情報
13 グループ順位管理テーブル
14 簡易図形表示色管理テーブル
15 補助領域情報
31 簡易図形
a、b〜e オブジェクト
101 CPU
102 記憶装置
105 入力装置
106 表示装置
Claims (14)
- 表示画面上の描画領域内に複数のオブジェクトをその表示位置情報で示される箇所に表示するオブジェクト表示装置において、
複数のオブジェクトをその属性に基づいて複数のグループに分類すると共に、このグループ情報を各オブジェクトに割当てる分類手段と、
平面座標系における一方の座標軸に前記グループ情報を対応付け、他方の座標軸に前記表示位置情報を対応付けた補助領域を前記描画領域と共に表示画面上に表示する第1の表示制御手段と、
前記描画領域内のオブジェクトに対応して生成された各簡易図形を前記補助領域内に配置する為にその配置箇所を各オブジェクトのグループ情報および表示位置情報に基づいて特定する特定手段と、
この特定手段によって特定された各配置箇所に当該簡易図形を表示する第2の表示制御手段と、
を具備したことを特徴とするオブジェクト表示装置。 - 前記補助領域内に配置されている簡易図形に対して入力操作が行われた場合に、操作された簡易図形に対応するオブジェクトに関する処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載のオブジェクト表示装置。 - 前記補助領域内の簡易図形が前記グループ情報に対応する座標軸方向へ移動操作された場合に、その移動先のグループ分類に基づいて当該簡易図形に対応するオブジェクトの属性を変更する、
ようにしたことを特徴とする請求項2記載のオブジェクト表示装置。 - 前記補助領域内の簡易図形が前記グループ情報に対応する座標軸方向へ移動操作されると共に、当該簡易図形が前記表示位置情報に対応する座標軸方向へ移動操作された場合には、その移動先のグループ分類に基づいて当該簡易図形に対応するオブジェクトの属性を変更すると共に、その移動先の表示位置情報に基づいて当該簡易図形に対応するオブジェクトの表示位置情報を変更する、
ようにしたことを特徴とする請求項3記載のオブジェクト表示装置。 - 前記グループ情報は、前記描画領域内において各オブジェクトが重なり合っている場合に、その重なり順位に基づいてグループ分けされた情報であり、
前記簡易図形への入力操作に応じてオブジェクトに対して実行される処理は、描画領域内におけるオブジェクトの表示/非表示や重なり順位を変更する処理である、
ことを特徴とする請求項2記載のオブジェクト表示装置。 - 前記補助領域内で任意の簡易図形を選択する操作を行った場合に、この選択図形に対応するオブジェクトを処理対象として選択状態にする、
ようにしたことを特徴とする請求項2記載のオブジェクト表示装置。 - 前記補助領域上において1または複数のグループが指定された場合に、指定された1または複数のグループに属する各オブジェクトを一括して処理する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載のオブジェクト表示装置。 - 前記分類された複数のグループに順位が付けられている状態において、前記補助領域上において所望するグループ位置を選択指定することによって、その指定グループ位置よりも順位が高いまたは低い全てのグループを一括して指定する、
ようにしたことを特徴とする請求項7記載のオブジェクト表示装置。 - 前記グループ情報は、前記描画領域内において各オブジェクトが重なり合っている場合に、その重なり順位に基づいてグループ分けされた情報である、
ことを特徴とする請求項1記載のオブジェクト表示装置。 - 前記分類手段は、複数のオブジェクトを第1の属性に基づいて複数のグループに分類する他に、第2の属性に基づいて複数のグループに分類し、
前記第2の属性に基づいて分類されたグループ分類を区別可能な表示色で色分けした簡易図形を表示する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載のオブジェクト表示装置。 - 表示画面上において前記補助領域は、前記描画領域に対して隣接配置され、前記表示位置情報に対応付けられている座標軸は、前記描画領域内の同一座標軸に対して平行に配置され、
この補助領域の当該座標軸方向においてオブジェクトの実サイズに相当するサイズを持った簡易図形を当該オブジェクトに対応付けて表示する、
ようにしたことを特徴とする請求項9記載のオブジェクト表示装置。 - 前記描画領域の縦方向に隣接する補助領域と描画領域の横方向に隣接する補助領域とを設け、各々の補助領域内に前記描画領域内の各オブジェクトに対応する簡易図形を別個に表示する、
ようにしたことを特徴とする請求項9記載のオブジェクト表示装置。 - 前記分類手段は、複数のオブジェクトを第1の属性に基づいて複数のグループに分類する他に、第2の属性に基づいて複数のグループに分類し、
前記描画領域の縦方向に隣接する補助領域は、前記第1の属性に基づいて分類されたグループに対応付け、前記描画領域の横方向に隣接する補助領域は、前記第2の属性に基づいて分類されたグループに対応付ける、
ようにしたことを特徴とする請求項12記載のオブジェクト表示装置。 - コンピュータに対して、
複数のオブジェクトをその属性に基づいて複数のグループに分類すると共に、このグループ情報を各オブジェクトに割当てる機能と、
平面座標系における一方の座標軸に前記グループ情報を対応付け、他方の座標軸に前記表示位置情報を対応付けた補助領域を前記描画領域と共に表示画面上に表示する機能と、
前記描画領域内のオブジェクトに対応して生成された各簡易図形を前記補助領域内に配置する為にその配置箇所を各オブジェクトのグループ情報および表示位置情報に基づいて特定する機能と、
特定された各配置箇所に当該簡易図形を表示する機能と、
を実現させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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