JP2004240915A - 広告情報提供方法、広告情報提供システム、ネット家電およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】広告配信の効果を高め、広告主・ユーザへのサービス性の向上を図る。
【解決手段】インターネット８によって接続されたゲートウェイ５とネット家電に対して広告情報の配信を行う広告配信サーバ６と、ゲートウェイ５と通信を行うネット家電とを備え、広告配信サーバ６にゲートウェイ５より広告情報要求があると、登録された広告情報をゲートウェイ５に送信し、ゲートウェイ５と通信可能なネット家電に対して広告情報を同報送信し、表示指定情報に基づき宅内のネット家電に同一の広告情報を一斉に表示させることにより、ユーザの日常生活で目に付きやすくし広告配信の効果とサービス性を向上させる。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネット家電を用いた広告情報の提供を行う広告情報提供方法、広告情報提供システム、ネット家電およびプログラムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のネット家電に対する広告配信システムは、特許文献１に示されている。この広告配信システムによれば、公衆回線網（ＰＳＴＮ、ＩＳＤＮ、各無線通信網等）及びインターネットを含むネットワークによって各家庭の家電機器と広告管理サーバが接続され、広告管理サーバに登録されたユーザの所有する家電機器に対し広告情報を配信して表示出力させるサービスを提供する。また広告管理サーバに接続されたデータベースには、配信すべき広告情報、ユーザ情報、ユーザの保有する家電機器情報を登録し、家電機器情報は、「冷蔵庫」や「電子レンジ」等の製品分類毎にユーザ情報とひも付けされて登録されると共に、家電機器毎に形式、シリアル番号、その特徴情報（冷蔵庫であれば、大型タイプ、小型タイプなど）が登録され、前記登録された情報を検索して広告情報を要求した家電機器に対して、家電機器の形式やユーザ情報を考慮して、送信する広告情報を選択して配信を行っている。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００２−３１１８７０号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の広告配信システムでは、家電機器の形式やユーザ情報に基づき最適でかつ有用であろう広告情報を配信させることはできるが、広告主が伝えたいタイミングで効果的に広告情報をユーザに印象づけることは難しい。例えば○○スーパーで１０月１日１７―１８時に特売情報を流し効果的にユーザに広告内容を伝えたい場合、前記特売が行われる時間帯の直前から指定時間まで広告情報の提供を行いたいが、報知時刻情報、報知時間情報や各家電を同時に同じ広告を報知させる情報等がサーバ装置より送信されないので、ユーザに対し広告内容を適切なタイミングでかつ効果的に伝えることができないという問題があった。また、家電機器に指定の時刻に同報送信する方法が可能であるが、同じ情報を個々に送信するようになり通信回線上のトラフィックに負担をかけるという問題があった。
【０００５】
本発明は前記課題を解決するもので、広告情報提供方法において、通信回線上の負荷を上げることなく、広告情報の内容を適切なタイミングでかつユーザに効果的に伝達し、広告配信の価値及び広告発信者とユーザへのサービス性を高めることを目的としたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の広告情報提供方法は、通信回線に接続されると共にネット家電と通信する機能を有したゲートウェイを備え、ネット家電に対して広告情報の提供を行う場合において、前記広告情報の入力または作成を行う手順と、前記広告情報及び前記広告情報の報知日時、報知期間、ネット家電種類などの報知指定情報を、広告情報をネット家電に配信するサーバ装置に登録する手順と、ゲートウェイに備えた固有情報と、ネット家電を利用するユーザ管理データベースとで照合及び認証する認証手順と、認証されたユーザのゲートウェイに対し登録された広告情報を配信する手順と、前記広告情報をゲートウェイより前記報知指定情報に基づきネット家電に同報通信する手順と、通信された広告情報をネット家電に記録する手順と、ネット家電において前記広告情報を報知指定情報に基づき一斉報知する手順とを備えたものである。
【０００７】
この場合のネット家電とは通信機能を備えた家庭内に設置、使用されるで家電機器、設備機器を示す概念であり、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、電子レンジ、給湯器、乾燥機、食器洗い乾燥機、掃除機、ガステーブル、ＩＨ機器、炊飯器、温水洗浄便座、電子錠、各種セキュリティセンサ（人感センサ、防犯センサ）、ホームサーバ、テレビ、ビデオ、ＤＶＤ機器、パソコン、ＰＤＡなどの情報端末、携帯電話、ＦＡＸ、電話機、オーディオ機器、およびそのリモコンなどである。
【０００８】
そして、ユーザ宅に設置されたネット家電群において、報知指定情報の報知日時、報知期間、ネット家電種類情報に基づき広告情報を一斉報知（表示）することで、どのネット家電でも同一の広告情報が表示されるので、日常生活の中でユーザの目にとまりやすくなり、広告としてユーザに見てもらうということが実現しやすくなり、広告情報配信の効率性、サービス性及び利便性を向上するものである。また特売情報などの有用な広告情報を、広告主の意向に沿い適切なタイミングでかつユーザに効果的に伝達できるようになり、ユーザにおける利便性、有用性を提供するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
請求項１の発明は、通信回線に接続されると共にネット家電と通信する機能を有したゲートウェイを備え、ネット家電に対して広告情報の提供を行う広告情報提供方法において、前記広告情報の入力または作成を行う手順と、前記広告情報及び前記広告情報の報知日時、報知期間、ネット家電種類などの報知指定情報を、広告情報をネット家電に配信するサーバ装置に登録する手順と、ゲートウェイに備えた固有情報と、ネット家電を利用するユーザ管理データベースとで照合及び認証する認証手順と、認証されたユーザのゲートウェイに対し登録された広告情報を配信する手順と、前記広告情報をゲートウェイより前記報知指定情報に基づきネット家電に同報通信する手順と、通信された広告情報をネット家電に記録する手順と、ネット家電において前記広告情報を報知指定情報に基づき一斉報知する手順とを備えた広告情報提供方法である。
【００１０】
そして、ネット家電に広告情報を報知指定情報に基づき一斉報知することで、日常利用する家電製品に一斉に同一の広告情報が報知（表示）されるので、目に付きやすくなり広告提供の価値が高まり、広告情報配信の効率性、サービス性及び利便性を向上させる。また広告主へのサービス性が向上する。
【００１１】
請求項２の発明は、広告情報の配信を行うユーザのネット家電の種類、数量の選択内容に応じて、ネット家電に対して提供するサービスのサービス料金を変化させる手順を備えた請求項１に記載の広告情報提供方法である。
【００１２】
そして、広告情報を配信して報知させるネット家電の種類や数量によって、ネット家電に提供されるサービス料金を種々に変化させることにより、ネット家電のサービスを利用することによって割高になったサービス利用コストを、広告提供により安くできるようになり、ネット家電サービスの普及を促進し、また便利だが割高なサービスを持つネット家電利用の敷居を低くすることで、ユーザに対するサービス性を向上できるようになる。
【００１３】
請求項３の発明は、ユーザのネット家電に対して報知される広告情報を取得する又はしないを選択させる手順と、その選択内容に応じて広告情報を提供する手順と、その選択内容に応じてネット家電の購入代金に直接的に又はポイントによって間接的に還元する手順とを備えた請求項１に記載の広告情報提供方法である。
【００１４】
そして、ネット家電に対し広告情報の提供を受け、ユーザのネット家電の購入代金に直接的にまたはポイントによって間接的に還元させることにより、ネット家電の普及及びサービスの普及を促進できるようになる。またユーザにとっては、広告情報を得ることにより、購入代金の一部が還元されるのでサービス性が向上する。
【００１５】
請求項４の発明は、通信回線に接続されると共にネット家電と通信するネット家電通信手段を有したゲートウェイを備え、ネット家電に対して広告情報の提供を行う広告情報提供システムにおいて、前記広告情報の入力または作成を行う情報入力手段と、前記広告情報及び前記広告情報の報知日時、報知期間、ネット家電種類などの報知指定情報を、広告情報をネット家電に配信するサーバ装置に登録する登録手段と、ゲートウェイに備えた固有情報と、ネット家電を利用するユーザ管理データベースとで照合及び認証する認証手段と、認証されたユーザのゲートウェイに対し登録された広告情報を配信する通信手段と、前記広告情報をゲートウェイより前記報知指定情報に基づきネット家電に同報通信する同報配信手段と、通信された広告情報をネット家電に記録する記録手段と、ネット家電において前記広告情報を報知指定情報に基づき一斉報知する報知手段とを備えた広告情報提供システムを構成したものである。
【００１６】
そして、ネット家電に広告情報を報知指定情報に基づき一斉報知する広告情報提供システムを構成することで、日常利用する家電製品に一斉に同一の広告情報が報知（表示）されるので、目に付きやすくなり広告提供の価値が高まり、広告情報配信の効率性、サービス性及び利便性を向上させる。また広告主へのサービス性が向上する。
【００１７】
請求項５の発明は、広告情報の配信を行うユーザのネット家電の種類、数量の選択内容に応じて、ネット家電に対して提供するサービスのサービス料金を変化させる料金変更手段を備えた請求項４に記載の広告情報提供システムを構成したものである。
【００１８】
そして、広告情報を配信して報知させるネット家電の種類や数量によって、ネット家電に提供されるサービス料金を種々に変化させるシステムを構成することにより、ネット家電のサービスを利用することによって割高になったサービス利用コストを、広告提供により安くできるようになり、ネット家電サービスの普及を促進し、また、便利だが割高なサービスを持つネット家電利用の敷居を低くすることで、ユーザに対するサービス性を向上できるようになる。
【００１９】
請求項６の発明は、通信回線に接続されたゲートウェイと通信を行うネット家電通信手段を備えたネット家電であって、ゲートウェイに備えた固有情報を前記ネット家電を利用するユーザ管理データベースで照合及び認証し、認証されたユーザのネット家電に対し登録された広告情報を配信するサーバ装置と通信・取得し、ゲートウェイにより前記広告情報をネット家電に対し同報配信し、広告情報をネット家電の報知手段によって他のネット家電と同期して一斉報知する機能を備えたネット家電を構成したものである。
【００２０】
そして、広告情報を通信により取得し報知するネット家電を構成することで、家庭の中で頻繁に利用される家電に対して一斉に広告情報を効率的に提供できるようになり、広告配信の価値が向上する。またユーザにとっても、生活必需品の家電機器に一斉報知（表示）されることで、新鮮で有効な広告情報が確実に目にとまり、地域スーパーの特売情報、タイムセール情報や、流行商品などの広告情報を見逃すことが少なくなるので、ネット家電としての利便性が向上する。
【００２１】
請求項７の発明は、広告情報を報知する報知日時、報知期間、ネット家電種類及び同報報知を決定させる報知指定情報をサーバ装置より取得し、前記情報の内容を判断する判断処理手段を備え、前記情報に応じて広告情報を報知する請求項６に記載のネット家電を構成したものである。
【００２２】
そして、報知指定情報を取得し、前記情報を判断処理手段によって判断処理を行うネット家電とすることにより、取得した広告情報を報知指定情報に基づき、日時、時間などの条件、または動画、静止画、テキスト表示などの表示形式、色や音声の報知を指定する報知形態、家電機器種類、エリアを限定する地域情報などを付けて報知できるので、様々な広告情報報知が適切なタイミングでかつユーザに効果的に伝達しできるようになり、広告配信の利便性及び価値を向上させる。
【００２３】
請求項８の発明は、請求項４、５、６又は７に記載のいずれか１項を機器に実行させるためのプログラムである。そして、プログラムを用いることで家庭にある汎用機器で容易に実現することができる。またプログラムを記録した記録媒体を用いることでプログラムの配布、インストールが容易となる。
【００２４】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について、図１〜図１０を参照しながら説明する。
【００２５】
（実施例１）
図１は、本発明の実施例１におけるネット家電への広告情報提供システムを示すシステム構成図である。
【００２６】
図１で、冷蔵庫１、電子レンジ２、給湯機リモコン３はネットワーク接続機能を備えたネット家電であり、各々無線装置１ｄ、２ｄ、３ｄが接続され無線でゲートウェイ５と通信する機能を備える。無線装置（１ｄ、２ｄ、３ｄ）は、無線ＬＡＮ、ｂｌｕｅｔｏｏｔｈまたは特定小電力無線などの通信媒体で構成される。ネット家電とは、インターネットを含む様々なネットーワークに接続する機能を有する家電機器、設備機器を示す概念であり、冷蔵庫１、電子レンジ２、給湯機リモコン３の他に、図示していないが、洗濯機、エアコン、給湯器、乾燥機、食器洗い乾燥機、掃除機、ガステーブル、ＩＨ機器、炊飯器、温水洗浄便座、電子錠、各種セキュリティセンサ（人感センサ、防犯センサ）、ホームサーバ、テレビ、ビデオ、ＤＶＤ機器、パソコン、ＰＤＡなどの情報端末、携帯電話、ＦＡＸ、電話機、オーディオ機器、およびそのリモコンなどである。
【００２７】
これらのネット家電が、ネットワーク通信機能を備えることにより、通信手段によってネット家電の制御状態やメンテナンス情報を集中表示コントローラに表示したり制御を行う。またネット家電を管理する管理サーバからネット家電に新しいソフトウェアをダウンロードしたり、電子レンジでのレシピ情報や洗濯機での選択プログラムダウンロードを行うものである。また宅外より携帯電話、ＰＤＡ、パソコンを用いて、インターネット７やゲートウェイ５を介してネット家電を制御できるものである。また図２に示すように冷蔵庫１は、ＣＰＵ１ａやメモリ１ｂ、ＬＣＤやＥＬディスプレイなどの表示手段であるディスプレイ１ｃや無線装置１ｄなどの必要なハードリソースを備え、これらを協働させて図３に示すような、情報処理部３０７、情報記憶部３０８、広告表示部３０９、時間計測部３１０、無線通信部３１１を機能させている。
【００２８】
情報処理部３０７は、ゲートウェイ５と無線通信を行い、広告情報を取得し、取得した情報のフォーマットをデコード処理したり、また冷蔵庫１に保管する食材情報の取得要求に応じて食材情報を処理する機能を備え、送受信する情報の処理や冷蔵庫の制御を行う。
【００２９】
情報記憶部３０８（メモリ１ｂ）は、冷蔵庫１で管理する制御情報や食材情報、または広告情報等を記録し保持する機能を有し、不揮発性のＦｌａｓｈメモリやＲＡＭなどで構成される。
【００３０】
広告表示部３０９は、ドットマトリクスで形成され自由に情報表示できる機能を備え、表示情報は広告配信サーバ６よりインターネット７、ゲートウェイ５を介在して取得する広告情報である。また表示の方法を指定する表示指定情報の日時、時間、ネット家電種類などに基づき広告の表示を行う。また広告情報以外のメーカからのお知らせやメンテナンス情報やネット家電に保持する情報も表示する。広告情報は、ＨＴＭＬ、画像情報、音声情報などであり、各ネット家電にはブラウザや画像情報等をデコードして表示する機能を備える。
【００３１】
時間計測部３１０は、広告配信サーバ６より取得した表示指定情報の表示指定の日時や時間を管理・計測している。
【００３２】
無線通信部３１１（無線装置１ｄ）は、次に述べるゲートウェイ５の無線装置５ｄとの間でワイヤレスで通信可能な有効伝送距離内に設置されているものである。なお無線通信部３１１（無線装置１ｄ）は、図示はしないが、冷蔵庫１と別々に設けて構成してもよい。
【００３３】
また電子レンジ２も、前記冷蔵庫１と同様のハードリソースを備え、図３に示すような情報処理部３１２、情報記憶部３１３、広告表示部３１４、時間計測部３１５、無線通信部３１６を同様に機能させている。
【００３４】
また本実施例では図示しないが、冷蔵庫１には、冷蔵機能を提供する為のコンプレッサ、電子レンジ２には、電波を放射するマグネトロンなどのハードリソースをそれぞれ備えているものである。なおこれらの通信媒体は無線装置に限定されるものではなく、電灯線通信、光通信、イーサネット（登録商標）ネットワークを形成するものであれば何でも構わない。
【００３５】
またゲートウェイ５は、ＰＳＴＮ、ＩＳＤＮ、ＡＤＳＬ、ＣＡＴＶ網、光ケーブル、ＰＨＳ、無線通信網などで構成された通信媒体を利用し、ＩＳＰに接続しインターネットを介して広告配信サーバ６に接続される。またゲートウェイ５の機能としてネット家電通信とインターネット通信で利用されるアプリケーションプロトコルを相互に変換する機能を備え、広告配信サーバ６に接続を行う場合に必要なユーザ認証用のＩＤ、パスワードなどを保持する。さらにゲートウェイ５と通信を行う無線装置のＩＤ情報も保持する。また、ゲートウェイ５は、図２に示すようにＣＰＵ５ａ、メモリ５ｂ、ｆｌａｓｈＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＯＭ、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）などの外部記憶装置５ｃの他に、前記ネット家電の無線装置と通信する無線装置５ｄ、モデムやイーサネット（登録商標）などの通信インターフェース５ｅなどのハードリソースを具備し、これらを協働させて、図３に示すような送受信部３００、認証処理部３０１、情報記憶部３０２、第２の情報記憶部３０３、情報処理部３０４、時間計測部３０５、無線通信部３０６を機能させている。
【００３６】
送受信部３００は、当該ゲートウェイ５をインターネット７もしくは電話回線などの外部への通信網に接続して、図３に示すように、広告配信サーバ６との間でデータ送受信可能な状態を実現する。具体的には、図３において送受信部３００は、図示しないがＮＣＵ（ネットワークコントロールユニット）やルータ装置を介してＩＳＰ（インターネットサービスプロバイダ）にＰＰＰ（Ｐｏｉｎｔ ｔｏ Ｐｏｉｎｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）、ＰＰＰｏＥ、ＰＰＰｏＡなどのプロトコルで接続し、そこからインターネットを通じて広告配信サーバ６にＴＣＰ／ＩＰ接続することができるものである。
【００３７】
認証処理部３０１は、インターネット７を介し、ＴＣＰ／ＩＰ接続によって広告配信サーバ６より取得する為に、広告配信サーバ６に対して、広告配信サービスを受ける正規のユーザのゲートウェイ５であることを示すクライアント認証情報である端末ＩＤ、パスワードを送信したり、または広告配信サーバ６よりゲートウェイ５にアクセスがあった場合、前記サーバが通信を行うべきサーバであるかを認証処理するものである。
【００３８】
情報記憶部３０２は、メモリ２ｂで構成される。前述したようにダウンロードした広告情報や表示指定情報などを一時的に記憶したり、ゲートウェイ５で実行処理されるプログラム、プロセスを展開する作業領域として使用されるものである。情報記憶部３０２上に展開されたプロセス等はその処理を停止した場合、その処理に動的に割り当てられメモリ空間を開放し、別のプロセスが次に起動された時使用できるようになる。
【００３９】
第２の情報記憶部３０３は、ＦｌａｓｈＲＯＭなどの外部記憶装置２ｄで構成される。情報記憶部３０２に、認証処理部３０１で利用される端末ＩＤ、パスワードを記録したり、配信された広告情報などを、ネット家電に配信するまで保持しており、電源が万一切れた場合でも保持される。
【００４０】
情報処理部３０４は、時間計測部３０５により計時される広告情報取得タイミングや、広告配信サーバ６からのトリガなどによって広告配信サーバ６から広告情報を取得処理する。またネット家電と広告配信サーバ５間で通信される電文や広告情報を処理し、適宜ネット家電へ送信したり、またネット家電からの電文をネット家電と通信するその他のサーバ装置に送信処理したりする。また、ネット家電で通信される電文の通信プロトコルと、インターネット上で通信される電文の通信プロトコルを通信が発生する度に適時プロトコル変換して送受信する機能を有する。通信電文は、広告情報の他、ネット家電に対する制御情報、ネット家電またはゲートウェイ５にダウンロードするプログラムやコンテンツ情報などである。
【００４１】
時間計測部３０５は、時間・時刻を計測するものである。広告情報を定期的に広告配信サーバ６から取得し、ネット家電に配信する場合に、時間計測部３０５で所定時間を計測し、所定時間になると情報処理部３０４にトリガをかけ広告情報取得要求を広告配信サーバ６に送信するようにするものである。
【００４２】
無線通信部３０６は無線装置５ｄで構成するものであり、前述したように広告情報などを、ネット家電に対して無線通信処理を行うものである。無線媒体は、無線ＬＡＮ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、特定小電力無線、ＰＨＳなどいずれでも構わない。また通信プロトコルは、ＩＰｖ４、ＩＰｖ６、エコーネットなどいずれでも構わない。
【００４３】
本実施例では、図示はしないがＩＳＰはインターネットサービスプロバイダであり、インターネット接続を行うサービスを行うものである。通信プロトコルにはインターネットで一般的に使用されるＴＣＰ／ＩＰ、ＨＴＴＰなどを使用し通信を行う。通信されるデータは、インターネット上のＷＷＷ（Ｗｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｅｂ）サーバーで一般的に利用されているＨＴＭＬや、ＸＨＴＭＬ、ＸＭＬ、Ｊａｖａ（登録商標）などを利用する。画像データや音声データは、一般的にインターネットで利用されるフォーマットであれば何でもよくファーマットには依存しない。
【００４４】
一方、広告配信サーバ６は、前記ゲートウェイ５から送信されてきたゲートウェイ５の認証要求や広告情報取得要求の種別を判断処理し、前記電文応答を送信する。そのため、図４に示すようにＣＰＵ６ａ、メモリ６ｂ、外部記憶装置６ｃ、通信インターフェース６ｄなどのハードリソースを具備し、これらを協働させて、図５に示す送受信部５０１、認証・判断処理部５０２、ユーザ情報管理部５０３，ユーザ情報データベース５０４、広告情報作成部５０５、広告情報データベース５０６、入力登録部５０７を機能させる。
【００４５】
送受信部５０１は、インターネット７を介してゲートウェイ５から、認証要求や広告情報取得要求などのＴＣＰ／ＩＰ接続があったときにゲートウェイ５との間で送受信を行う状態が確立させ、認証情報や広告情報を送受信するものである。
【００４６】
認証・判断処理部５０２は、認証要求時にゲートウェイ５から受信するゲートウェイ５の認証情報である端末ＩＤ、パスワードをユーザ情報データベース５０４で管理するユーザ情報と比較認証する処理を行う。またデータの種別をそのデータに付帯するデータ識別子によって判断する。本実施形態の受信データには、認証情報の他には広告情報要求などが含まれる。認証処理が完了した後、広告情報要求を受けると、ユーザ情報データベース５０３からユーザが保有する広告可能なネット家電や地域情報を取得する。そして地域情報（広告情報毎に属性情報として登録されるいる）をもとに広告情報データベース５０５から広告情報を検索・抽出し、ユーザが保有する配信可能なネット家電情報（ネット家電ＩＤ）に対して、広告の表示方法を指定する表示指定情報と共に、広告情報をゲートウェイ５に対し送信する。
【００４７】
ユーザ情報データベース５０３は、前述したようにユーザの名前、住所、地域コード、電話番号、保有するネット家電種類、ネット家電ＩＤ、広告配信をしてもよいかどうかを記録した広告可否情報などを保持している。
【００４８】
広告情報作成部５０４は、メモリ６ｂや外部記憶装置６ｃ等の適宜の記憶域にデータ作成プログラムを有しているもので、予め定めた処理コマンドが実行されると、ＣＰＵ６ａがこれを開始条件として前記記憶領域からデータ作成プログラムを読み出し、このプログラムに従って、広告情報要求を送信したゲートウェイ５に対して送信すべき広告情報と表示指定情報を作成する。
【００４９】
広告情報データベース５０６には、冷蔵庫１の広告表示部３０９や電子レンジ２の広告表示部３１４で、広告情報として報知させる画像情報、音声情報、ＨＴＭＬなどのコンテンツデータが格納されており、適宜広告主８の依頼により更新されていくものである。またゲートウェイ５からの認証要求を取得し、認証・判断処理部５０２で処理完了した後、広告情報要求を送受信部５０１で受信処理し、認証・判断判断処理部５０２により、そのデータに付帯するデータ識別子に基づいて広告情報要求と判断すると、ユーザ情報データベース５０３で管理されたユーザの管理情報（例えば、地域情報、ネット家電の種類、表示手段の種類・機能、ユーザの嗜好情報など）に基づいて、広告情報データベース５０５より広告情報を取得し、そして表示指定情報と共に、ゲートウェイ５に送信し、ゲートウェイ５よりユーザの保有している広告表示可能なネット家電に送信させる。
【００５０】
入力登録部５０６は、広告配信サーバ６に登録する広告情報及びその広告情報のネット家電上での表示指定情報を入力、登録をさせるものである。これらの情報の入力作業は、インターネット７を介して広告主８がＷＷＷサーバのＣＧＩの入力インターフェイスを用いて登録したり、前記広告配信サーバ６の管理者が同インターフェイスを用いて登録を行うものである。広告情報は、ＨＴＭＬファイル、画像イメージファイル（ＪＰＧ、ＧＩＦ、ＰＮＧ、ＢＭＰなど）、音声ファイル（ＷＡＶ、ｍｐ３など）を登録する。また前記広告情報の表示指定情報は、ＣＧＩが提供する入力インターフェイス画面上から、表示日時と表示期間、及び表示したいネット家電種類を設定する。また同報設定を行うことにより、ユーザが広告配信を許可する全てのネット家電に対して広告情報を配信することができるようになるものである。
【００５１】
料金変更処理部５０７は、入力登録部５０６によって入力されたユーザ管理情報において、「広告配信の可否」の登録操作によってネット家電に対する様々サービス（制御サービス、情報配信サービス）のサービス料金の管理情報を割引料金に変更しユーザ情報データベースに登録を行うものである。
【００５２】
なお、図５では広告配信サーバ６を１つの装置のように図示したが、サーバ装置が複数であってもよくまた、ユーザ情報データベース５０３や広告情報データベース５０５が別の装置または別の場所にあっても構わない。またユーザ管理情報データベース５０３は、ネット家電に対する他のサービス、例えばテレコンサービスやセキュリティサービスなどの管理情報と兼用されていても構わない。
【００５３】
本実施例では、通信媒体としてインターネット７を介して接続しているが、必要に応じて専用線や電話線で接続する構成にもでき、インターネット７に限定されるものではない。
【００５４】
次に、本実施例での広告情報提供方法について図６〜８を用いて説明を行う。図６は広告情報提供システムでの広告情報登録を示すフローチャート、図８は広告情報提供システムの広告配信の動作を示すフローチャートである。また図７にユーザ情報データベースの内容の一部を示す図である。
【００５５】
まず広告主８の依頼による広告情報の登録について説明する。
【００５６】
広告主８は、登録されたネット家電ユーザに広告配信を行いたいと思った場合、まず、広告配信サービスを行う業者の管理する広告配信サーバに、正規の広告主８として登録を行う。この時、広告主８は、広告配信サービス提供業者に広告配信代として代金を支払う。その代金は、広告配信を行う広告の量や頻度、または広告配信サービスを受けるユーザの全てのネット家電に同報配信したり、指定時刻に広告を表示するサービスなどの広告配信方法によって料金が異なるものである。
【００５７】
そして図６において、広告主がネット家電ユーザに広告を配信したい場合、広告配信サーバ６が提供する広告情報登録用インターフェイスを利用し、登録作業を行う。まず、入力者が正規の広告主であるかどうかの認証を行う。この時、広告主８は、インターネットに接続されたパソコンなどのブラウザから操作を行い、広告配信サービス業者より契約時に付与された「広告主ＩＤ」と「パスワード」を入力する。入力された情報が正しい場合、認証完了され、広告情報登録画面が現れる（ステップ６０１）。
【００５８】
この時の登録用インターフェイスは、広告配信サーバ６に設けられたＷＷＷサーバによるＣＧＩで提供されるＨＴＭＬ表示をブラウザより利用して行われる。広告主８は、前記登録用インターフェイスを使用し、事前に作成した広告情報（ＨＴＭＬ、画像情報、音声情報など）を入力登録部５０６を動作させ、広告情報データベース５０５に登録を行う（ステップ６０２）。
【００５９】
広告情報は、テキスト情報、画像情報又は音声情報などを用い作成したものであり、ブラウザで閲覧できるようにＨＴＭＬ形式にしたものである。また画像情報は、静止画でなく動画でもよく、音声情報は音楽データ、音声データなどである。
【００６０】
広告情報を送信するプロトコルは、インターネット通信で一般的使用されるアプリケーションプロトコルであるＦＴＰ（Ｆｉｌｅ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）、ＨＴＴＰ（Ｈｙｐｅｒ Ｔｅｘｔ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）などである。
【００６１】
そして、登録された前記広告情報をユーザのネット家電（冷蔵庫１、電子レンジ２、給湯機リモコン３など）に対してどのように表示させるかを、登録用インターフェイスより入力を行う。例えば、スーパーの広告情報で、特売商品を１０月１日１６−１７時の間の時間限定で広告を打ちたい場合、「日時情報」として、１０月１日を入力し、「時間情報」として、１６：００−１７：００、「ネット家電種類」として、広告配信可能なネット家電の全てに送るように設定を行う。この登録作業は、広告主８が自ら行ってもよく、またサーバ管理業者で行ってもよい。
【００６２】
入力作業が終わると「登録」ボタンなどを押下し、入力した広告情報のファイルの転送や表示指定情報を、広告配信サーバ６のプログラムにより広告情報データベース５０５に登録を行い操作が完了する。
【００６３】
そして、引き続き登録広告情報がある場合は、ステップ６０２に戻り繰り返し登録作業を行う。そして、登録広告情報がなくなると登録作業を終了する（ステップ６０４）。
【００６４】
次に、ユーザ情報データベース５０３に管理されるユーザ情報の一部の登録内容を図７に示す。ユーザはネット家電を購入時に、ネット家電サービス業者に対し、購入したネット家電を使用した有料サービスを含むサービスの申し込みを行う。その時、ユーザは、氏名、住所、電話番号等申し込み用紙等に記入して登録を行う。この場合の申し込みは、紙で行ってもよいしインターネットのＷＷＷで提供されるＣＧＩインターフェイスで行ってもよく、そうすることでユーザは随時申し込みができるようになるので利便性がよくなる。またそれらの個人情報の他に趣味、興味のあることなど登録してもらっても構わない。そして図７のユーザ情報７０１としてユーザ情報データベース５０３に登録される。
【００６５】
そして、携帯電話や自宅のパソコンから遠隔制御サービスや、宅内の異常を監視し異常があった場合にユーザに通知する安心サービスなど、どのサービスを利用申し込みするかを記入してもらう。この時、広告配信サービスの利用を行うか行わないをユーザに選択してもらいこの選択内容によって、ユーザのネット家電の表示に広告情報の表示を行うようにする。また最初のゲートウェイ５の設置時において、前記ユーザ情報と共にゲートウェイ５の端末ＩＤも登録される。また適宜ユーザが利用したいネット家電を購入した場合、例えば冷蔵庫１、電子レンジ２及び給湯機リモコン３を購入し、ゲートウェイ５に接続したサービスの提供を受けたい場合、サービス業者に申し込みを行う。そして、ユーザが利用するゲートウェイ５毎に接続されたネット家電情報７０２として、ユーザ情報データベース５０３に登録される。
【００６６】
ユーザは、広告配信サービスを受けてもよいと選択した場合、他のネット家電サービスの利用料金を割引し、料金タイプを変更できるようにしている。またネット家電に対する広告配信をより多く受けた方が料金を割引するようにしており、保有する全てのネット家電に対して広告表示するようにすればよりサービス料金が割り引かれるものである。詳細動作については後述する。
【００６７】
次に、本実施例の広告情報配信の動作・作用について、図８を用いて説明する。
【００６８】
広告情報サービスを申し込んだユーザ宅に設置されたゲートウェイ５は、定期的に広告配信サーバ６より広告情報を取得更新するようにゲートウェイ５に設定されている。この定期時間は、サービス業者などによって通信で変更できるようになっているものである（ステップ８０１）。
【００６９】
ゲートウェイ５は、広告情報を更新する時間を時間計測部３０５で計測し、そのタイミングになると、前記時間計測部３０５より情報処理部３０４にトリガがかかり広告情報要求の電文を生成する。そして認証処理部３０１により第２の情報記憶部３０３に保持された端末ＩＤ、パスワードの情報より認証要求を生成し、送受信部３００よりインターネット７を介して広告配信サーバ６の送受信部５０１に送信される。送信された認証要求と認証用情報（端末ＩＤ、パスワード）は認証・判断処理部５０２で、ユーザ情報データベース５０３を参照し、正規のユーザのゲートウェイ５からの通信であるかを認証する。認証がＯＫであった場合、正常応答を返信し、次の要求電文を待つ（ステップ８０２）。
【００７０】
ゲートウェイ５の送受信部３００より、インターネット７を通して広告情報要求が広告配信サーバ６に送信される。受信した前記要求を認証・判断処理部５０２でユーザからの広告情報の要求ということを判定すると、広告情報作成部５０４は、広告情報データベース５０５に蓄積された広告情報と表示指定情報を抽出して配信情報を生成する。また広告情報作成部５０４は、送信するネット家電宛先として、ユーザ情報データベース５０３に登録された広告情報配信可のネット家電のネット家電ＩＤ（図７ ７０２）を全て抽出し送信先とし広告情報応答を生成し、送受信部５０１よりゲートウェイ５の送受信部３００に送信される（ステップ８０３）。
【００７１】
受信した広告情報は、表示指定情報で指定されたネット家電の宛先（ネット家電ＩＤ）に対し、情報処理処理部３０４によってネット家電の通信プロトコルに変換した電文を、広告表示可能な冷蔵庫１や電子レンジ２などに無線通信部３０６によって無線で送信される（ステップ８０４）。
【００７２】
そして冷蔵庫１や電子レンジ２の無線通信部３１１、３１６で受信され、情報処理部３０７、３１２によって広告情報と表示指定情報を情報記憶部３０８に保存する。表示指定情報の日時、時間を時間計測部３１０、３１５で計測し、指定された所定の日時になった時、冷蔵庫１の広告表示部３０９と電子レンジ２の広告表示部３１４などで広告表示されるものである（ステップ８０５）。
【００７３】
この時、広告表示部では、画像やテキストだけでなく、音声情報も再生されるものである。また、ゲートウェイ５の無線通信部３０６から送信される広告情報（ＭＰＥＧ４などの画像情報）をストリーミングで流すこともできる。
【００７４】
以上説明のように、画像情報や音声情報によって広告内容が表示され、ユーザの日常生活に入り込んだ形で情報提供が行われる。また、同一広告が、宅内の様々な場所に設置されたネット家電に広告表示部で表示されることにより、一斉広告のように、宅内にいれば必ず目にさせることができるものであり、広告配信の適切なタイミングでかつユーザに効果的に伝達することができ、またサービス性、利便性を向上させるものである。
【００７５】
またネット家電では、ゲートウェイ５より広告情報を同報して送信される広告情報を表示させるので、各ネット家電において同一の広告情報を表示させることができ、また広告情報をサーバと個々のネット家電とで通信しないので、同報配信を行っても通信回線上のトラフィックに負担をかけることなく、広告表示を効率的にユーザの目に触れるようにすることができるようになる。
【００７６】
またネット家電で表示させる広告情報を、表示指定情報の日時、表示期間、ネット家電種類を指定することにより、広告情報の表示を特定のネット家電群と時間により、広告情報を同期させられるようになり、広告情報配信を効果的に行うことのできるネット家電を構成できるようになる。
【００７７】
（実施例２）
本発明の実施例２について図９を用いて説明する。
【００７８】
本実施例で前記実施例と異なるのは、ユーザが広告配信サービスに加入し、サービス提供を受けると、他のネット家電を利用したサービスのサービス料金を割引される点について異なる。また前記実施例１の同様の構成部分については説明を省略する。
【００７９】
図９は、実施例２における、広告配信サービスに加入することでネット家電のサービス料金を割引する広告情報提供方法の動作を示すフローチャートである。
【００８０】
ユーザがゲートウェイ５、ネット家電を購入しネット家電のサービスの加入契約を行う場合、ユーザは広告配信サービスを受けるかどうかを選択することができる。広告配信サービスに加入すると、サービス提供業者により、ユーザが広告配信可のユーザであることを、広告配信サーバ６の入力登録部５０６よりユーザ情報データベース５０３に、広告配信可能であることを登録する（ステップ９０１，９０２）。
【００８１】
この時、図７のユーザ情報７０１において、前記ユーザが広告配信可能なユーザとして、「１」と登録される。広告配信サービスを受けたくないユーザには、「０」が登録される。この情報は、広告配信サービスの可否のフラグとしてサーバで管理され、このフラグで広告配信可のユーザにのみ、広告配信サービスを行う。
【００８２】
そして、前記広告配信の可と、ユーザ情報データベース５０３に登録されると、料金変更処理部５０７にデータが渡され、ネット家電に対して提供される種々のサービス（遠隔制御サービス、安心サービスなど）のサービス料金を割引の料金課金に変更し、ユーザ情報データベース５０３に再登録される（ステップ９０３）。
【００８３】
そして、他のユーザ情報（名前、住所、電話番号など）を登録して、ユーザ登録及び広告配信サービスの申し込みを完了する（ステップ９０４）。
【００８４】
以上の説明のように、本発明によれば、ユーザが広告配信サービスの提供を受けると選択することにより、ネット家電へのサービスの利用負担を軽くすることができるので、ユーザメリットが向上する。またサービス業者、広告主にとっても、日常的に利用する家電製品に広告配信できるようになるので、サービス性が向上し、広告利用の効果が高まるなどのメリットがある。
【００８５】
（実施例３）
図１０は、本発明の実施例３の広告情報提供方法の動作を示すフローチャートである。
【００８６】
本実施例において、前記実施例とは広告配信サービスを利用することによってネット家電の購入代金に直接的にまたはポイントサービスによって間接的に還元される点について異なるものである。また本実施例において前記実施例と同一の構成要素に関しては、説明を省略する。
【００８７】
図１０を用いて、動作の説明を行う。ユーザがゲートウェイ５を含むネット家電を購入する場合において、購入したネット家電に対して広告配信を行うかどうかをサービス加入の申し込みにおいて選択する（ステップ１００１）。
【００８８】
広告配信サービスに加入すると選択すると、ネット家電の購入代金を割引したり、またネット家電を利用したサービスを提供するサービス業者のポイントとして還元し、他のサービスに利用できるようにしている（ステップ１００２）。
【００８９】
そして、広告配信サービス以外のネット家電に提供されるサービスに加入を申し込みがある場合は、遠隔制御サービスや安心サービスなどのサービスに加入を申し込む（ステップ１００３、１００４）。
【００９０】
以上の説明のように、ユーザは特に負担なくネット家電の購入代金を下げることができるようになり、ユーザにおける購入メリットが向上する。また、ネット家電の購入価格が下がることにより、ネット家電の導入を促進することができるようになり、サービス業者やネット家電メーカのメリットが向上する。
【００９１】
なお全ての実施例に共通するが、広告配信サービスは、ネット家電サービスを提供する業者と同一でも、異なっていても構わない。
【００９２】
またゲートウェイと広告配信サーバはインターネットで接続されると説明したがそれに限定にされものでない。また通信回線は、加入回線（電話回線）、ＩＳＤＮ、ＡＤＳＬ、ＣＡＴＶ、ＦＴＴＨ（光ケーブル）、無線ＬＡＮ，イーサネット（登録商標）などでも構わない。またネット家電とゲートウェイ間の通信手段として無線を用いて説明したが、電灯線通信やイーサネット（登録商標）などでもよい。宅内の通信プロトコルも、ネット家電用通信プロトコルでなくＩＰなどでも構わない。
【００９３】
また本実施例はいずれも情報端末装置の手段の全てもしくは一部として、コンピュータを機能させるためのプログラムとしても同様構成できるものである。
【００９４】
プログラムとすることで、マイクロコンピュータ、パーソナルコンピュータ又は他の装置の一部の機能として実現できるようになり、利便性、汎用性が向上し、システムが構築しやすくなる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布やインストール作業が簡単にできる。
【００９５】
また各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【００９６】
以上説明したように本発明の広告情報提供システムによれば、ユーザの日常生活に入り込んだ形で広告情報提供が行われ、また同一広告が、宅内の様々な場所に設置されたネット家電に広告表示部で表示されることにより、一斉広告のように、宅内にいれば必ず目にさせることができ、適切なタイミングでかつユーザに効果的に伝達し、広告配信の効率性、サービス性、利便性を向上させる。
【００９７】
またユーザが広告配信サービスの提供を受けると選択することで、ネット家電へのサービスの利用負担を軽くすることができるので、ユーザメリットが大きくなる。またサービス業者、広告主にとっても、日常的に利用する家電製品に広告配信できるようになるので、サービス性が向上し、広告利用の効果が高まるなどのメリットがある。
【００９８】
また、広告配信サービスを受けることにより、ネット家電の購入代金を還元するようにすることで、ユーザは特に負担なくネット家電の購入代金を下げることができるようになり、ユーザにおける購入メリットが向上する。また、ネット家電の購入価格が下がることにより、ネット家電の導入を促進することができるようになり、サービス業者やネット家電メーカのメリットが向上する。
【００９９】
またネット家電においてゲートウェイより同報配信された広告情報を表示することで、各ネット家電において同一の広告情報を表示させることができるようになり、また通信回線のトラフィックを増やすことなく広告表示を効果的にユーザの目に触れるようにするネット家電を構成することができるようになる。
【０１００】
またネット家電で表示させる広告情報を、表示指定情報の日時、表示期間、ネット家電種類を指定することにより、広告情報の表示を特定のネット家電群と時間により、広告情報を同期させられるようになり、広告情報配信を効果的に行うことのできるネット家電を構成できるようになる。
【０１０１】
またプログラムとしてマイクロコンピュータ、パーソナルコンピュータ又は他の装置の一部の機能として実現することで利便性、汎用性が向上し、システムが構築しやすくなる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布やインストール作業が簡単にできるようになる。
【０１０２】
【発明の効果】
このように本発明の広告情報提供方法は、ゲートウェイを介してネット家電の表示部に表示指定情報に基づき広告情報を一斉に表示させることで、通信回線上の負荷を上げることなく、また日常に利用する家電製品に広告情報が一斉に表示されることで、広告内容が目に付きやすくなり、適切なタイミングでかつユーザに効果的に伝達できるようになり、広告配信の価値が高まり、広告発信者及びユーザへのサービス性を向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例における広告情報提供システムの構成図
【図２】本発明の実施例のゲートウェイ、ネット家電のブロック構成図
【図３】本発明の実施例のゲートウェイ、ネット家電の機能を示すブロック構成図
【図４】本発明の実施例の広告配信サーバーを示すブロック構成図
【図５】本発明の実施例の広告配信サーバーの機能を示すブロック構成図
【図６】本発明の実施例の広告情報の登録作業の流れを示すフローチャート
【図７】本発明の実施例の広告配信サーバのデータベースの内容の一例を示す図
【図８】本発明の実施例１の広告情報配信の動作の流れを示すフローチャート
【図９】本発明の実施例２の広告配信可選択時の流れを示すフローチャート
【図１０】本発明の実施例３の広告配信可選択時の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
１ 冷蔵庫（ネット家電）
２ 電子レンジ（ネット家電）
３ 給湯機リモコン（ネット家電）
５ ゲートウェイ
６ 広告配信サーバ（サーバ装置）
６ｄ 通信インターフェイス（通信手段）
７ インターネット（通信回線）
３０６ 無線通信部（同報配信手段）
３０７ 情報処理部（判断処理手段）
３０８ 情報記憶部（記録手段）
３０９ 広告表示部（報知手段）
３１２ 情報処理部（判断処理手段）
３１３ 情報記憶部（記録手段）
３１４ 広告表示部（報知手段）
５０１ 送受信部（通信手段）
５０２ 認証・判断処理部（認証手段）
５０３ ユーザ情報データベース（ユーザ管理データベース）
５０６ 入力登録部（情報入力手段、登録手段）
５０７ 料金変更処理部（料金変更手段）

Claims (8)

1. 通信回線に接続されると共にネット家電と通信する機能を有したゲートウェイを備え、ネット家電に対して広告情報の提供を行う広告情報提供方法において、前記広告情報の入力または作成を行う手順と、前記広告情報及び前記広告情報の報知日時、報知期間、ネット家電種類などの報知指定情報を、広告情報をネット家電に配信するサーバ装置に登録する手順と、ゲートウェイに備えた固有情報と、ネット家電を利用するユーザ管理データベースとで照合及び認証する認証手順と、認証されたユーザのゲートウェイに対し登録された広告情報を配信する手順と、前記広告情報をゲートウェイより前記表示指定情報に基づきネット家電に同報通信する手順と、通信された広告情報をネット家電に記録する手順と、ネット家電において前記広告情報を報知指定情報に基づき一斉報知する手順とを備えた広告情報提供方法。
2. 広告情報の配信を行うユーザのネット家電の種類、数量の選択内容に応じて、ネット家電に対して提供するサービスのサービス料金を変化させる手順を備えた請求項１に記載の広告情報提供方法。
3. ユーザのネット家電に対して表示される広告情報を取得する又はしないを選択させる手順と、その選択内容に応じて広告情報を提供する手順と、その選択内容に応じてネット家電の購入代金に直接的に又はポイントによって間接的に還元する手順とを備えた請求項１に記載の広告情報提供方法。
4. 通信回線に接続されると共にネット家電と通信するネット家電通信手段を有したゲートウェイを備え、ネット家電に対して広告情報の提供を行う広告情報提供システムにおいて、前記広告情報の入力または作成を行う情報入力手段と、前記広告情報及び前記広告情報の報知日時、報知期間、ネット家電種類などの報知指定情報を、広告情報をネット家電に配信するサーバ装置に登録する登録手段と、ゲートウェイに備えた固有情報と、ネット家電を利用するユーザ管理データベースとで照合及び認証する認証手段と、認証されたユーザのゲートウェイに対し登録された広告情報を配信する通信手段と、前記広告情報をゲートウェイより前記報知指定情報に基づきネット家電に同報通信する同報配信手段と、通信された広告情報をネット家電に記録する記録手段と、ネット家電において前記広告情報を報知指定情報に基づき一斉報知する報知手段とを備えた広告情報提供システム。
5. 広告情報の配信を行うユーザのネット家電の種類、数量の選択内容に応じて、ネット家電に対して提供するサービスのサービス料金を変化させる料金変更手段を備えた請求項４に記載の広告情報提供システム。
6. 通信回線に接続されたゲートウェイと通信を行う通信手段を備えたネット家電であって、ゲートウェイに備えた固有情報を前記ネット家電を利用するユーザ管理データベースで照合及び認証し、認証されたユーザのネット家電に対し登録された広告情報を配信するサーバ装置と通信・取得し、前記ゲートウェイにより前記広告情報をネット家電に対し同報配信し、その広告情報をネット家電の報知手段によって他のネット家電と同期して一斉報知する機能を備えたネット家電。
7. 広告情報を報知する報知日時、報知期間、ネット家電種類及び同報報知を決定させる報知指定情報をサーバ装置より取得し、前記情報の内容を判断する判断処理手段を備え、前記情報に応じて広告情報を報知する請求項６に記載のネット家電。
8. 請求項４、５、６または７に記載のいずれか１項を機器の少なくとも一部を実行させるためのプログラム。

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