JP2004239178A - 発電設備及び発電設備における油圧装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の発電設備10は、風車12により駆動される油圧ポンプ16と、油圧ポンプからの作動油により回転駆動される油圧ポンプモータ18と、油圧ポンプモータにより駆動される発電機14と、油路46に接続されたアキュムレータ58と、油路中の分岐点から分岐するアンロード油路48と、アンロード油路に介設された開閉弁50と、分岐点とアキュムレータとの間における油路に介設された逆止弁66と、アキュムレータと油圧ポンプモータとの間における油路に介設された開閉弁60とを備えることを特徴とする。この構成において、開閉弁50,60を開閉制御することで、油圧ポンプモータの回転軸の回転数を一定の範囲内に維持し、定格発電を行うことが可能となる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、風力等によって発電を行う発電設備、及びに、当該発電設備において用いられる油圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
風力発電設備は、基本的に、風力により回転駆動される風車と、この風車の回転軸に入力軸が接続された発電機とから構成されている。このような風力発電設備においては、発電機の出力、すなわち外部電力系統への出力が風力の大きさ(風速)に左右される。例えば、ダリウス型やサボニウス型の風車では、風速に応じて回転数が左右され、発電機の発電周波数の変動が大きくなり電力系統へ直接接続することができないとされている。
【0003】
外部電力系統に比較的安定した出力を行うための手法としては、プロペラ型の風車において、羽根のブレードピッチを変更可能な構成として、風速に応じてブレードピッチを変えることによって発電機の回転数を可能な限り一定の範囲内となるようにしたものがある。
【0004】
しかし、ブレードピッチを変えて、発電機の回転数を維持する方式は、風速が増して風力エネルギが大きくなった場合、発電機の回転数や発電能力の制約、ブレードの機械的強度からの制約から、定格エネルギ以上の風力エネルギを取り出すことはできないといった問題があった。また、風力エネルギが著しく小さい場合には、定格出力を得ることもできない。
【0005】
また、安定出力のための他の事例としては、風車と発電機との間に油圧ポンプ、油圧モータを設け、流量調整を行いながら発電するものも知られている(特許文献1参照)。
【0006】
しかし、この流量制御方式でも、風力が著しく小さい或いは著しく大きいような場合には、発電機の回転数を一定の範囲内とすることはできず、出力を停止するか、効率を落として発電するしかなかった。また、流量制御方式では、油圧損失が大きく効率を高めることも困難であると考えられる。
【0007】
そこで、従来においては、風速に応じてエネルギを取り出す手段が種々考えられている。例えば、風速に応じて発電機の発電周波数変動が大きくなる場合には、インバータ制御等によって周波数制御を行う方式が研究、採用されている。
【0008】
また、発電機の極数を増やしたり変えたりする可変速発電機が用いられたり、風速に合わせて風車を回転させて、その風力エネルギを有効に取得する方式も考案されている。かかる場合、電力系統の周波数と一致させるため、DC/ACリンクを行っている(非特許文献1参照)。
【0009】
しかしながら、上記2つの方式では、発電定格に相当するインバータ装置やDC/ACリンク装置が必要となり、大型発電機に対応する場合は、設備が大きくなり、多大な費用が発生するといった問題が生じる。そして、インバータ制御やDC/ACリンクを行った場合でも電力系統へ送電できない余剰分が発生したときには、蓄電池等により電気変換されたエネルギを貯蔵するシステムを構築しなければならない。
【0010】
従来の蓄電池方式としては、フライホイール式蓄電装置(非特許文献2参照)を用いて出力電力を蓄積し、風力の強弱を平滑化する方式が検討されている。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−287179号公報
【非特許文献1】
通商産業省、工業技術院、機械技術研究所、風力発電グループのホームページ“WINDMEL風車フィールド試験研究”[平成14年12月2日検索]、インターネット<URL:http://www.aist.go.jp/MEL/soshiki/ene/matsumiya/WEG#Research/FieldExp−j.htm>
【非特許文献2】
日本フライホイール株式会社ホームページ“フライホイール蓄電装置の新しい応用例”[平成14年12月2日検索]、インターネット<URL:http://www.nfw−ups.com/jp/jp−05.htm>
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フライホイール式蓄電装置を用いる方式では、発電機により発電された電力を用いて電動機を駆動し、フライホイールを回転させることで、電気的エネルギを機械的エネルギに変換した上で蓄積する。そして、発電機からの出力が減少した場合に、フライホイールの回転で前記電動機を発電機として用いて外部電力系統に出力する。すなわち、機械的エネルギを再度電気的エネルギに変換するのである。このため、変換ロスが著しく大きいという問題がある。
【0013】
なお、上記問題点は、風力発電設備に限らず、水力や波力等の外力によって発電を行う設備についても同様に存在する。
【0014】
そこで、本発明の主目的は、外力の変化にも拘わらず安定したエネルギ調整のできる無段階トランスミッション機能を持った発電設備及びそのための油圧装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による発電設備は、外力を受けて回転駆動され、所要量の慣性モーメントを持った回転体と、回転体の回転により駆動され油動力を発生させる回転型の油圧ポンプと、油圧ポンプにより発生された油動力により回転駆動され且つポンプとしても機能する第1の油圧ポンプモータと、第1の油圧ポンプモータによりロータが回転駆動される発電機と、油圧ポンプの流出ポートから第1の油圧ポンプモータの流入ポートに接続された第1の油路と、第1の油路に接続された第1のアキュムレータと、油圧ポンプと第1のアキュムレータとの間における第1の油路中の第1の分岐点から分岐する第1のアンロード油路と、第1のアンロード油路に介設された第1の開閉弁と、第1の分岐点と第1のアキュムレータとの間における第1の油路に介設された、第1のアキュムレータから第1のアンロード油路への流れを阻止するための第1の弁と、第1のアキュムレータと第1の油圧ポンプモータとの間における第1の油路に介設された第2の開閉弁と、第2の開閉弁が閉じられている場合に第1の油圧ポンプモータの流入ポートに作動油が流入できる第2の弁であって、第1の油圧ポンプモータの流入ポート側から当該第2の弁を通る作動油の流れを阻止することができる前記第2の弁と、第1の開閉弁及び第2の開閉弁を開閉制御する弁制御手段とを備える発電設備を特徴としている。
【0016】
また、上記の外力を受けて回転駆動され、所要量の慣性モーメントを持った回転体が、運動エネルギが蓄積されたフライホイールであることを特徴としている。
【0017】
この構成においては、第1の開閉弁と第2の開閉弁を開閉制御することで、第1の油圧ポンプモータの回転軸の回転数を一定の範囲内に維持することが可能となり、油圧ポンプモータにより駆動される発電機からの出力も安定する。
【0018】
また、発電機の一般にロータと称される部分に内在している慣性モーメントでロータの回転速度を許容範囲内に維持できない場合は、そのロータにフライホイールを接続することが、油圧ポンプモータの回転エネルギを蓄積し、慣性で発電機の回転を維持できることから好ましい。
【0019】
なお、風力発電設備の場合には、前記回転体は風車となる。
【0020】
また、本発明による発電設備は、更に、第2の油圧ポンプモータと、第2の油圧ポンプモータの回転軸に接続された第2のフライホイールと、第1のアキュムレータと第2の開閉弁との間における第1の油路中の第2の分岐点から、第2の油圧ポンプモータの流入ポートに接続された第2の油路と、第2の油路に介設された第3の開閉弁と、第3の開閉弁が閉じられている場合に第2の油圧ポンプモータの流入ポートに作動油が流入できる第3の弁であって、第2の油圧ポンプモータの流入ポート側から当該第3の弁を通る作動油の流れを阻止することができる前記第3の弁と、第2の油圧ポンプモータの流出ポートから第1の油圧ポンプモータの流入ポートに接続された第3の油路と、第3の油路に接続された第2のアキュムレータと、第2の油圧ポンプモータと第2のアキュムレータとの間における第3の油路中の第3の分岐点から分岐する第2のアンロード油路と、第2のアンロード油路に介設された第4の開閉弁と、第3の分岐点と第2のアキュムレータとの間における第3の油路に介設された、第2のアキュムレータから第2のアンロード油路への流れを阻止するための第4の弁と、第2のアキュムレータと第1の油圧ポンプモータとの間における第3の油路に介設された第5の開閉弁と、を備えることを特徴としている。第3の開閉弁、第4の開閉弁及び第5の開閉弁は前記弁制御手段により制御される。
【0021】
この構成によれば、第1の開閉弁と第3の開閉弁を開閉制御することによって、第2油圧ポンプモータに接続されている第2のフライホイールにエネルギを蓄積することができる。また、第2のフライホイールが十分なエネルギを蓄積して回転している場合には、第2の油圧ポンプモータが前記油圧ポンプと同様に機能するため、第4の開閉弁と第5の開閉弁を開閉制御することで、第1の油圧ポンプモータの回転軸の回転数(発電機のロータの回転数)を一定の範囲内に維持することができ、風が微弱な状態や全く吹いていない状態でも、定格発電が可能となる。
【0022】
また、第5の開閉弁が閉じられている場合に第1の油圧ポンプモータの流入ポートに作動油が流入できる第5の弁であって、第1の油圧ポンプモータの流入ポート側から当該第5の弁を通る作動油の流れを防止することができる第5の弁を備えることが好ましい。第2の弁があれば、第5の弁の機能を果たすことができるが、第5の弁を設けることで作動油の流れをより確実に制御することができる。勿論、第5の弁が設けられている場合には、第2の弁を略することも可能である。
【0023】
なお、第2の油圧ポンプモータを設けた場合には、作動油が第2の開閉弁を通るルートと、第3の開閉弁を通るルート(第2及び第3の油路)とを適宜選択したり、或いは、同時に用いたりすることができるが、第3の開閉弁を通るルートのみを使用して発電を行うことも可能である。この場合には、発電設備は、第2の分岐点と第1の油圧ポンプモータの流入ポートとの間における第1の油路及び第2の開閉弁が省かれた構成となる。
【0024】
また、本発明は、前記の発電設備に適した油圧装置にも係るものである。すなわち、この油圧装置は、風車のように所要量の慣性モーメントを持ち、回転速度が変化する回転体の機械動力を油動力に変換した後、該油動力を機械動力に変換する油圧装置であって、回転体の回転により駆動され油動力を発生させる回転型の油圧ポンプと、油圧ポンプにより発生された油動力により回転駆動され発電機を駆動し且つポンプとしても機能する油圧ポンプモータと、油圧ポンプの流出ポートと油圧ポンプモータの流入ポートの間における油路と、この油路に接続されたアキュムレータと、油圧ポンプとアキュムレータとの間における油路中の分岐点から分岐するアンロード油路と、アンロード油路に介設された第1の開閉弁と、分岐点とアキュムレータとの間における油路に介設された、アキュムレータから油圧ポンプへの流れを阻止するための逆止弁と、アキュムレータと油圧ポンプモータとの間における油路に介設された第2の開閉弁と、第2の開閉弁が閉じられている場合に油圧ポンプモータの流入ポートに作動油が流入できるように接続された弁と、第1の開閉弁及び第2の開閉弁を開閉制御する弁制御手段とを備えることを特徴としている。
【0025】
この油圧装置は発電設備においては、油圧ポンプモータの回転軸に発電機が接続されることとなり、前述したように第1の開閉弁と第2の開閉弁を開閉制御することにより、油圧ポンプモータの回転を制御することが可能である。
【0026】
また、油圧ポンプモータの回転軸にフライホイールが接続された場合には、フライホイールにエネルギが蓄積される。
【0027】
更に、回転体がフライホイールであり、油圧ポンプが油圧ポンプモータであった場合、フライホイールに蓄積されたエネルギを利用して、発電機等に接続される油圧ポンプモータを回転駆動させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明による発電設備10を示す概略説明図である。図示実施形態に係る発電設備10は風力発電用であり、プロペラ型風車12が用いられている。本発明による発電設備10は、風車12が外力、すなわち風を受けて回転した場合に発生する機械動力を一旦、油動力に変換した後、この油動力を再度、機械動力に戻して発電機14の回転軸を回転させようとするものである。そのため、図示の発電設備10は、機械動力を油動力に変換する油圧ポンプ16と、油動力を機械動力に変換する油圧ポンプモータ(第1の油圧ポンプモータ)18とを含む油圧装置20を備えている。
【0030】
油圧ポンプ16は定容量形の一方向回転式であり、図示実施形態では、流入ポート22に作動油を強制的に供給した場合にはモータとしても機能することができるよう油圧ポンプモータが用いられている。油圧ポンプ16の回転軸24は、風車12の回転軸に連結されている。回転軸24はナセル26に設けられた軸受(図示しない)にて回転可能に支持されており、油圧ポンプ16はこのナセル26内に配置されている。なお、ナセル26とは、大地等に立てられた支柱28の上部に回転可能に支持された箱体をいう。また、油圧ポンプ16の流入ポート22は油路30を介して、ナセル26内に設けられたオイルタンク32に連通している。
【0031】
油圧ポンプモータ18は定容量形一方向回転式であり、流入ポート34から作動油を送り込むことで回転軸36が回転し、また回転軸36を回転させることで流入ポート34から作動油を吸入し、流出ポート38から作動油を吐出することができるようになっている。油圧ポンプモータ18の回転軸36は発電機14のロータ40に接続されている。
【0032】
発電機14のロータ40は更にフライホイール42に同軸に接続され、従ってこのフライホイール42は油圧ポンプモータ18の回転軸36にも接続されている。フライホイール42は、はずみ車とも称されるものであり、ロータ40の回転により回転され、油圧ポンプモータ18への油動力が切断された後も慣性により回転を続けてロータ40の回転を継続させることができる。
【0033】
油圧ポンプ16の流出ポート44と油圧ポンプモータ18の流入ポート34とは油路(第1の油路)46により相互に接続されている。油路46の途中からはアンロード油路(第1のアンロード油路)48が分岐し、オイルタンク32に接続されている。このアンロード油路48には電磁式の開閉弁(第1の開閉弁)50が介設されている。アンロード油路48及び開閉弁50はナセル26内に配置されている。開閉弁50は、制御装置(弁制御手段)52からの制御信号により開閉制御される。
【0034】
また、油路46には、アンロード油路48の分岐点(第1の分岐点)54から下流側に順に、逆止弁(第1の弁)56、アキュムレータ(第1のアキュムレータ)58、開閉弁(第2の開閉弁)60が設けられている。逆止弁56は、アキュムレータ58側からアンロード油路48への作動油の流れを阻止するものであり、ナセル26内に設けられている。アキュムレータ58は、油圧ポンプ16から圧送されてくる作動油を受け、所定の圧力まで蓄圧することができる。開閉弁60は電磁式であり、前記の制御装置52によって開閉制御されるようになっている。
【0035】
開閉弁60と油圧ポンプモータ18との間の油路46には、ナセル26の外部に配置されたオイルタンク62に接続される油路64が分岐している。この油路64には逆止弁(第2の弁)66が介設されており、油圧ポンプモータ18の流入ポート34側の油路46からオイルタンク62への作動油の流れを阻止する一方、開閉弁60が閉状態にある場合に、オイルタンク62から作動油を油圧ポンプモータ18の流入ポート34に流入することを可能とする。
【0036】
なお、ナセル26に設置された風車12、油圧ポンプ16、オイルタンク32、開閉弁50、逆止弁56以外の構成要素については、ナセル26の外部の発電設備建屋の内部等に配設されることが好ましい。
【0037】
また、制御装置52には、油圧ポンプ16の回転軸24及び油圧ポンプモータ18の回転軸36のそれぞれに設けられた回転速度センサ68,70、並びに、アキュムレータ58の圧力を検出するための圧力センサ72が接続されている。更に、制御装置52には、風速センサ74が接続されている。そして、制御装置52は、これらのセンサ68〜74からの信号に基づいて、開閉弁50,60を制御するのである。
【0038】
次に、上述したような構成における発電設備10の作用について、開閉弁50,60の開閉、風速、油圧ポンプ16の回転軸24の回転数等の関係を示すタイミングチャートである図2を参照して説明する。
【0039】
まず、無風状態で風車12が回転していない状態から発電を開始する場合について説明する。なお、この例では、風は次のように変化するものとする。すなわち、まず、無風状態から、定格風速(第1風速)を超え且つ発電機14の定格発電エネルギよりも大きなエネルギを有する第2風速が一定時間続き、その後、その第2風速を更に超えた第3風速となってその風速で一定時間続いた後、定格風速以下である第4風速となり、最後に第1風速となってその状態が継続するものとする。ここで、発電機14のロータ回転数が所定値(例えば1500rpm)前後の所定範囲内にある場合に、電力系統周波数(例えば50Hzの周波数を有する電力)で発電できるものとする。また、発電開始の際、オイルタンク32,62、全ての油路には作動油が十分に入っているものとし、動作中にオイルタンク32内部の作動油がなくなることがないように、随時供給できる手段(図示しない)があるとする。
【0040】
なお、ナセル26内のオイルタンク32へ作動油を供給するために消費したエネルギは、オイルタンク32からオイルタンク62へ流れる際の位置エネルギ(位置ヘッド)として回生されるので、原理的には損失はない。
【0041】
発電を開始すべく発電設備10の稼働スイッチ(図示しない)をオンとすると、制御装置52は制御信号を発し、開閉弁60を閉じ、開閉弁50を開状態とする。
【0042】
そして、風が吹き、風車12が回転して油圧ポンプ16の回転軸24が回り始めると、作動油はオイルタンク32から吸入され、吐出される。この際、作動油は、油路46からアンロード油路48を通ってオイルタンク32に戻されるが、逆止弁56及び開状態の開閉弁50によっては油圧ポンプ16には殆ど負荷がかからないので、風車12の起動に要する風力は小さくてすみ、また、一旦回転を開始した風車12は風速が増すにつれて加速されていく(図2のt0〜t1)。
【0043】
制御装置52は、この間、回転速度センサ68から油圧ポンプ16の回転軸24の回転数と、風速センサ74から風速とをモニタしており、風速が第2風速となっているので、その第2風速に応じた油圧ポンプ16の回転軸24の最適回転数(従って、風車12の最適周速比における回転数)を演算して求める。そして、この最適回転数が得られるように、開閉弁50の開閉をスイッチング制御する(図2のt1〜t2)。
【0044】
ここで、開閉弁50のスイッチング制御についての一例を述べる。開閉弁50は風車12が回転を始める当初は開状態となっているが、風速と最適周速比から求められた最適回転数を越えたら、これを瞬時に閉状態に切り換えると、油圧ポンプ16からの作動油が逆止弁56下流へ供給される。この時のアキュムレータ58内部の圧力値が、油圧ポンプ16の負荷となる。よって、開閉弁50の閉時間を調整することで、油圧ポンプ16の回転数、ひいては風車12の回転数が最適な周速比の回転数に調整できることになる。
【0045】
開閉弁50の開閉を適当なタイミングで繰り返す(スイッチングする)ことで、作動油が次々とアキュムレータ58に送られ、開閉弁60が閉じられていることも相俟って、アキュムレータ58の圧力が上昇し、エネルギが蓄積されていく。勿論、開閉弁60が初期的に閉じられていることは絶対条件ではなく、適当なタイミングで開状態とするか、又は開閉するか、初期から開状態でも問題はない。
【0046】
この例では、アキュムレータ58に蓄積された圧力が、所定値に達したならば、制御装置52は圧力センサ72からの信号によりその状態を認識し、開閉弁60を閉状態から開状態に切り換える。その結果、アキュムレータ58から作動油が油圧ポンプモータ18に流れ、油圧ポンプモータ18の回転軸36が回転を開始し、徐々に加速されていく(図2のt2〜t3)。油圧ポンプモータ18を通過した作動油は油路74を通りオイルタンク62に流入する。
【0047】
開閉弁60を開くタイミングt2となるアキュムレータ58の圧力値は、発電機14が電力系統周波数で発電できる回転数まで早期に加速できるような値が望ましい。しかし、これも絶対条件ではない。
【0048】
開閉弁60を開放した後も開閉弁50の開閉スイッチング制御は続けられ、これにより、風車12の回転数は第2風速に応じた最適回転数に維持されるが、アキュムレータ58内の圧力は次第に減じられていく。
【0049】
そして、回転軸36の回転数が、発電機14が電力系統周波数で発電を行うことができる値、例えば1500rpmに達したならば、発電機14から外部電力系統に出力が開始される(図2のt3)。この後、回転軸36の回転数が更に増していくため、発電周波数の許容範囲の最大値となる回転数に達したならば、制御装置52は回転速度センサ70からの信号に基づいて開閉弁60の開閉のスイッチング制御を開始する(図2のt4〜t5)。
【0050】
開閉弁60の開閉スイッチング制御は、油圧ポンプモータ18の回転軸36の回転数を発電機14の発電周波数の許容範囲内となる範囲内に維持するためのものである。すなわち、開閉弁60を開状態から閉状態に切り換えることで、アキュムレータ58側からの作動油の油圧ポンプモータ18への供給は遮断され、油圧ポンプモータ18の回転軸36の回転数は減じられる。この際、油圧ポンプモータ18は、フライホイール42の持つ慣性によって回転を続け、作動油はオイルタンク62から油路64、逆止弁66を通して油圧ポンプモータ18に供給される。また、第2風速の持つエネルギは、定格発電エネルギよりも大きいため、開閉弁60を閉じることで、開閉弁50の開閉スイッチングと相俟って、アキュムレータ58にはエネルギが蓄積される。この開閉弁60の開閉を適当な間隔で行うことで、回転軸36の回転数は所望の範囲内に維持され、発電機14は、安定した発電が行われることになる。
【0051】
次に、風が強くなり、制御装置52が風速センサ74からの信号により風速が第2風速よりも上昇し始めたと認識したならば、制御装置52は開閉弁50を開放し、風車12に作用する負荷を軽減することで、風車12(油圧ポンプ16の回転軸24)の回転が風速に応じて加速される(図2のt5〜t6)。そして、風速が第3風速となったならば、その第3風速に適した回転数となるよう、開閉弁50の開閉のスイッチング制御を、前記のタイミングt1〜t2間の場合と同様に行う(図2のt6〜t7)。この際、風のエネルギは定格発電エネルギよりも十分に多いため、アキュムレータ58にはその多大な余剰分のエネルギが蓄積されていく。
【0052】
なお、本実施形態では、第2風速から第3風速に風速が増した時には、油圧ポンプモータ18の回転軸36の回転数は1500rpmに達しているため、タイミングt6〜t7間も開閉弁50,60の開閉スイッチング制御は続けられるが、アキュムレータ58の圧力が上昇している場合には、開閉弁60の閉状態と閉状態との間の間隔(開状態の時間)は短くされる。
【0053】
風速が第3風速から第4風速に減じたならば、制御装置52は開閉弁50を閉じて、油圧ポンプ16の回転軸24の回転数を風速に適した回転数まで制動させる。その時も制動エネルギはアキュムレータ58へエネルギとして蓄積される。(図2のt7〜t8)。
【0054】
ただし、第4風速は定格風速より低いため、定格発電エネルギは取得できていないことになる。その場合は、定格風速より強い第2,第3風速の時に回収しアキュムレータ58に蓄積されていたエネルギを利用して発電機14は、定格発電を維持することになる。この間、アキュムレータ58に蓄積されたエネルギは徐々に消費されていく。従って、開閉弁60の閉状態と閉状態の間隔(開状態の時間)は長くなる傾向にある(図2のt8〜t9)。
【0055】
風速が第4風速から第1風速へ増速したならば、制御装置52は開閉弁50を開け、油圧ポンプ16の回転軸24の回転数を風速に適した回転数まで加速させる(図2のt9以降)。
【0056】
第1風速の持つエネルギは発電エネルギと同等となっているため、この後、開閉弁50を閉じ、開閉弁60を開放すると、油圧ポンプ16の吐出量と油圧ポンプモータ18への供給量とがバランスされ、油圧ポンプモータ18の回転軸36は一定の回転数(1500rpm)に維持され、一定周波数で発電が継続される。
【0057】
なお、上記工程中、ナセル26内のオイルタンク32内の作動油が減少していくことになるが、図示しない作動油供給手段により、オイルタンク62内の作動油をオイルタンク32に適時補充できるようにするとよい。
【0058】
以上のように、本実施形態に係る構成では、油圧ポンプモータ18の回転軸36、すなわち発電機14のロータ40の回転を一定に維持し、風力の変化に拘わらず安定した発電を可能とすることができる。従来においては、油圧回路により同目的を達成するためには、高価な可変容量型の油圧ポンプモータを使用し、流量制御を行う油圧トランスミッションが考えられているが、本発明は安価な定容量型の油圧ポンプ16と油圧ポンプモータ18とで優れた効果を得ることができる。
【0059】
図3(A)は、本願発明に係る油圧装置20の回路を簡略化して表したものである。また、図3(B)は、(A)の油圧回路をほぼ等価な電気回路(電流源回路)で示したものである。図3(B)中、I1は電流源、R1は負荷、C1はコンデンサ、S1,S2はトランジスタ等のスイッチング素子、D1,D2は整流器、L1,L2はインダクタである。電流源I1は油圧ポンプ16に相当し、負荷R1は油圧ポンプモータ18に相当する。コンデンサC1はアキュムレータ58である。スイッチング素子S1,S2はそれぞれ開閉弁50,60、整流器D1,D2はそれぞれ逆止弁56,66に相当する。更に、インダクタL1は油圧ポンプ16系が持つ慣性に、L2はフライホイール42の慣性に相当する。
【0060】
図3(B)に示す電気回路は、スイッチングパワーコントロール回路或いはパワーレギュレータ回路として知られているものであり、スイッチング素子S1,S2のスイッチング周波数やパルス幅を調整することで、負荷R1の電圧を調整することが可能となっている。この図3(B)の電気回路に等価である図3(A)の油圧回路も同等の作用を呈するものであり、開閉弁50,60の開閉スイッチング制御を行うことで、負荷R1に相当する油圧ポンプモータ18の回転軸36の回転数が一定範囲内に維持されるよう調整できることは、理解されよう。
【0061】
また、上記実施形態は比較的風が安定している地域に適した発電設備であるが、風が第3風速を超える風速(第5風速)となるような地域での発電設備は、図4に示すような構成とすることが好ましい。
【0062】
図4に示す発電設備は、図1に示す発電設備の構成に更に、エネルギ蓄積用の回路を設けたものであり、図1における構成と同一又は相当部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0063】
図4に示すように、アキュムレータ58と開閉弁60との間の油路46中の分岐点(第2の分岐点)100からは油路(第2の油路)102が分岐しており、この油路102は、大きな慣性モーメントを有するフライホイール104が回転軸106に接続された油圧ポンプモータ108の流入ポート110に接続されている。また、油路102には、上流側から順に、電磁式の開閉弁(第3の開閉弁)112、及び、逆止弁(第3の弁)114を有する油路116が設けられている。
【0064】
油圧ポンプモータ108の流出ポート118には油路(第3の油路)120の一端が接続されており、他端は、油圧ポンプモータ18の流入ポート34に、より詳細には流入ポート34と開閉弁60との間の油路46に接続されている。油路120には、油圧ポンプモータ108から下流側に順に、電磁式の開閉弁(第4の開閉弁)122を有するアンロード油路124、逆止弁(第4の弁)126、アキュムレータ(第2のアキュムレータ)128、電磁式の開閉弁(第5の開閉弁)130、及び、逆止弁(第5の弁)132を有する油路134が設けられている。
【0065】
図4と図1とを比較することで容易に理解される通り、開閉弁112、逆止弁114及び油圧ポンプモータ108は、開閉弁60、逆止弁66及び油圧ポンプモータ18と並列で同等の機能を発揮する配置構成となっており、開閉弁60に代えて開閉弁112を前記と同様に制御することで、油圧ポンプモータ108の回転軸106の回転を制御して、フライホイール104にエネルギを蓄積することが可能となる。
【0066】
また、油圧ポンプモータ108から油圧ポンプモータ18までの回路は、図1に示す回路と実質的に同等なものである。従って、フライホイール104にエネルギが蓄積されており、そのエネルギによって油圧ポンプモータ108が駆動され油圧ポンプとして機能している状態では、油圧ポンプ16とは別個に、油圧ポンプモータ108からの作動油によって油圧ポンプモータ18を駆動し、発電機14で発電することができることは理解されよう。
【0067】
なお、開閉弁112,122,130の制御は制御装置52によって行われるる。また、制御装置52には、油圧ポンプモータ108の回転軸106の回転速度を検出するための回転速度センサ136及びアキュムレータ128の圧力を検出するための圧力センサ138が接続されている。
【0068】
次に、図4に示した構成の発電設備10の作用について図5に沿って説明する。この例では、まずt10の無風状態から、t11にて定格風速(第1風速)を超え且つ発電機14の定格発電エネルギよりも大きなエネルギを有する第2風速となり、その第2風速が一定時間続き(t11〜t15)、その後、その第2風速を更に超えた第5風速(前記の第3風速よりも更に高速)となってその風速で一定時間続いた後(t15〜t18)、定格風速以下である第4風速となり、その状態が継続するものとする(t18〜t20)。t10からt15にかけての制御等は、前述した図2のt0〜t5における制御等と同様であり、その説明は省略する。
【0069】
第2風速から第5風速に風速が上昇した場合、制御装置52がその状態を風速センサ74からの信号により認識し、開閉弁50,60の開閉のスイッチング制御を、図2のt6〜t7の場合と同様に行って、風車12の回転数(油圧ポンプ16の回転軸24の回転数)を第5風速に適した回転数範囲内に調整する(図5のt16〜t17)。この際、風のエネルギが第3風速よりも大きいため、アキュムレータ58へのエネルギの蓄積上昇率は図2のt6〜t7の時よりも大きなものとなる。
【0070】
そして、アキュムレータ58の蓄積圧力が設定最高圧力に達したならば(図5のt17)、制御装置52は圧力センサ72からの信号を受け、開閉弁112の開閉のスイッチング制御を、開閉弁50,60の開閉スイッチング制御と同時に行う(図5のt17〜t18)。これによって、アキュムレータ58内の圧力は設定最高圧力に近い範囲内で維持されると共に、油圧ポンプモータ108の回転軸106の回転数が増してフライホイール104にエネルギが蓄積される。この間、開閉弁122は開状態となっており、油圧ポンプモータ108を通過した作動油はアンロード油路124を通ってオイルタンク62に流れる。また、開閉弁50,60のスイッチング制御によって油圧ポンプモータ18の回転数は一定範囲内に維持され、発電機14は定格発電を維持することができる。
【0071】
この後、風速が第5風速から第4風速に減じたならば、制御装置52は開閉弁112,50を閉じ、開閉弁60を開閉制御することにより油圧ポンプ16の回転軸24の回転数を風速に応じた回転数まで制動させる(図5のt18〜t19)。そして、風速が第4風速で安定している状態で(図5のt19〜t20)、開閉弁50を再びスイッチング制御して、アキュムレータ58に蓄積されていたエネルギを利用して発電機14を駆動し、定格発電を維持する。
【0072】
定格風速以下である第4風速がこの後も継続すると、アキュムレータ58内の圧力が定格発電を行う最低圧力を下回ることになる(図5のt20以降)。かかる場合にも、t17〜t18でエネルギ蓄積されたフライホイール104が回転を略一定の速度で続けているので、油圧ポンプモータ108がその回転により油圧ポンプとして機能するので、開閉弁60,112を閉じ、特に図5では示さないが、図2のt1〜t5で開閉弁50,60に対して行ったものと同様に開閉弁122,130を開閉スイッチング制御することで、油圧ポンプモータ18を一定の回転数で回転させ続け、定格発電を維持することができる。
【0073】
勿論、上述したような制御方法は一例であり、例えば図5のt18以降において、開閉弁50,60の制御と共に、開閉弁122,130の制御を行ってもよい。
【0074】
このように、図4に示す構成では、風力が相当に強くなった場合にはフライホイール104にエネルギを蓄積しておき、風速が定格発電可能な風速を長時間下回っても、フライホイール104のエネルギを利用して定格発電を続けることが可能である。従って、より広い風速範囲での利用が可能となるものである。
【0075】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記2つの実施形態に限定されないことはいうまでもない。
【0076】
例えば、上記2つの実施形態では、油圧ポンプ16の回転軸にはプロペラ型の風車12が接続されているが、ダリウス型やサボニウス型の風車を接続してもよい。ダリウス型やサボニウス型の風車は地面に近い場所に軸受部が設置されるため、ナセル26のような地上から離れた位置にオイルタンクを設ける必要なく、オイルタンクを全て地上の一カ所に設けることができる。また、油圧ポンプ16を回転させる外力は風力に限られず、水力や波力等であってもよい。
【0077】
更に、図4の構成において、逆止弁132を有する油路134を設けずとも、逆止弁66を有する油路64があれば、開閉弁130を閉じた際、開閉弁60も閉じれば、作動油は油路64を通して第1の油圧ポンプモータ18に供給することができる。逆に、逆止弁66を有する油路64を省いた状態でも、逆止弁132を有する油路134があれば、開閉弁60を閉じた際、開閉弁130も閉じれば、作動油は油路134を通して第1の油圧ポンプモータ18に供給される。
【0078】
更にまた、図4において、分岐点100から第3の油路120との接続点までの間の油路46、そして、その油路46に設けられている開閉弁60、逆止弁66及び油路64を省略した構成としてもよい。この場合には、ある程度、フライホイール104にエネルギが蓄積されるよう予め制御した後、定格発電が行われることになる。
【0079】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、定容量型の油圧ポンプや油圧ポンプモータを用いて、外力(風力)等が変化した場合にも効率が高い状態でエネルギを回収することができ、安定した出力を行うことのできる発電設備及びそのための油圧装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された発電設備の一実施形態を示す概略説明図である。
【図2】図1の発電設備における作用を示すタイミングチャートである。
【図3】(A)は本発明による発電設備における油圧装置の油圧回路図であり、(B)は前記油圧回路図に等価な電気回路図である。
【図4】本発明の別の実施形態を示す概略説明図である。
【図5】図4の発電設備における作用を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10…発電設備、12…風車(回転体)、14…発電機、16…油圧ポンプ、18…(第1の)油圧ポンプモータ、20…油圧装置、32,62…オイルタンク、40…ロータ、42…フライホイール、46…(第1の)油路、48…(第1の)アンロード油路、50…(第1の)開閉弁、52…制御装置(弁制御手段)、56…逆止弁(第1の弁)、58…(第1の)アキュムレータ、60…(第2の)開閉弁、66…逆止弁(第2の弁)、102…(第2の)油路、104…フライホイール、108…(第2の)油圧ポンプモータ、112…(第3の)開閉弁、114…逆止弁(第3の弁)、120…(第3の)油路、122…(第4の)開閉弁、124…(第2の)アンロード油路、126…逆止弁(第4の弁)、128…(第2のアキュムレータ)、130…(第5)の開閉弁、132…逆止弁(第5の弁)。
Claims (10)
- 外力を受けて回転駆動され、所要量の慣性モーメントを持った回転体と、
前記回転体の回転により駆動され油動力を発生させる回転型の油圧ポンプと、
前記油圧ポンプにより発生された油動力により回転駆動され且つポンプとしても機能する第1の油圧ポンプモータと、
前記第1の油圧ポンプモータによりロータが回転駆動される発電機と、
前記油圧ポンプの流出ポートから前記第1の油圧ポンプモータの流入ポートに接続された第1の油路と、
前記第1の油路に接続された第1のアキュムレータと、
前記油圧ポンプと前記第1のアキュムレータとの間における前記第1の油路中の第1の分岐点から分岐する第1のアンロード油路と、
前記第1のアンロード油路に介設された第1の開閉弁と、
前記第1の分岐点と前記第1のアキュムレータとの間における前記第1の油路に介設された、前記第1のアキュムレータから前記第1のアンロード油路への流れを阻止するための第1の弁と、
前記第1のアキュムレータと前記第1の油圧ポンプモータとの間における前記第1の油路に介設された第2の開閉弁と、
前記第2の開閉弁が閉じられている場合に前記第1の油圧ポンプモータの流入ポートに作動油が流入できる第2の弁であって、前記第1の油圧ポンプモータの流入ポート側から当該第2の弁を通る作動油の流れを阻止することができる前記第2の弁と、
前記第1の開閉弁及び前記第2の開閉弁を開閉制御する弁制御手段と、
を備える発電設備。 - 前記発電機のロータに接続された第1のフライホイールを更に備える請求項1に記載の発電設備。
- 前記回転体は風車である請求項1又は2に記載の発電設備。
- 第2の油圧ポンプモータと、
前記第2の油圧ポンプモータの回転軸に接続された第2のフライホイールと、
前記第1のアキュムレータと前記第2の開閉弁との間における前記第1の油路中の第2の分岐点から、前記第2の油圧ポンプモータの流入ポートに接続された第2の油路と、
前記第2の油路に介設された第3の開閉弁と、
前記第3の開閉弁が閉じられている場合に前記第2の油圧ポンプモータの流入ポートに作動油が流入できる第3の弁であって、前記第2の油圧ポンプモータの流入ポート側から当該第3の弁を通る作動油の流れを防止することができる前記第3の弁と、
前記第2の油圧ポンプモータの流出ポートから前記第1の油圧ポンプモータの流入ポートに接続された第3の油路と、
前記第3の油路に接続された第2のアキュムレータと、
前記第2の油圧ポンプモータと前記第2のアキュムレータとの間における前記第3の油路中の第3の分岐点から分岐する第2のアンロード油路と、
前記第2のアンロード油路に介設された第4の開閉弁と、
前記第3の分岐点と前記第2のアキュムレータとの間における前記第3の油路に介設された、前記第2のアキュムレータから前記第2のアンロード油路への流れを阻止するための第4の弁と、
前記第2のアキュムレータと前記第1の油圧ポンプモータとの間における前記第3の油路に介設された第5の開閉弁と、
を更に備え、
前記弁制御手段が、前記第3の開閉弁、前記第4の開閉弁及び前記第5の開閉弁を制御するようになっている請求項1〜3のいずれか1項に記載の発電設備。 - 前記第5の開閉弁が閉じられている場合に前記第1の油圧ポンプモータの流入ポートに作動油が流入できる第5の弁であって、前記第1の油圧ポンプモータの流入ポート側から当該第5の弁を通る作動油の流れを防止することができる前記第5の弁を更に備える請求項4に記載の発電設備。
- 前記第2の分岐点と前記第1の油圧ポンプモータの流入ポートとの間における前記第1の油路及び前記第2の開閉弁が省かれてなる請求項4又は5に記載の発電設備。
- 所要量の慣性モーメントを持ち、回転速度が変化する回転体の機械動力を油動力に変換した後、該油動力を機械動力に変換する油圧装置であって、
前記回転体の回転により駆動され油動力を発生させる回転型の油圧ポンプと、
前記油圧ポンプにより発生された油動力により回転駆動され前記発電機を駆動し且つポンプとしても機能する油圧ポンプモータと、
前記油圧ポンプの流出ポートから前記油圧ポンプモータの流入ポートに接続された油路と、
前記油路に接続されたアキュムレータと、
前記油圧ポンプと前記アキュムレータとの間における前記油路中の分岐点から分岐するアンロード油路と、
前記アンロード油路に介設された第1の開閉弁と、
前記分岐点と前記アキュムレータとの間における前記油路に介設された、前記アキュムレータから前記アンロード油路への流れを阻止するための弁と、
前記アキュムレータと前記油圧ポンプモータとの間における前記油路に介設された第2の開閉弁と、
前記第2の開閉弁が閉じられている場合に前記油圧ポンプモータの流入ポートに作動油が流入できる弁であって、前記油圧ポンプモータの流入ポート側から当該弁を通る作動油の流れを阻止することができる前記弁と、
前記第1の開閉弁及び前記第2の開閉弁を開閉制御する弁制御手段と、
を備える油圧装置。 - 前記油圧ポンプモータの回転軸に発電機が接続されるようになっている請求項6に記載の油圧装置。
- 前記油圧ポンプモータの回転軸にフライホイールが接続されるようになっている請求項7又は8に記載の油圧装置。
- 前記回転体がフライホイールであり、前記油圧ポンプが油圧ポンプモータである請求項7又は8に記載の油圧装置。
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