JP2004231364A - Joint structure for hoisting beam - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a joint structure for hoisting beams, suppressing occurrence of a level difference between the ends of the hoisting beams while properly suppressing the flexture deformation of the hoisting beams. <P>SOLUTION: In the joint structure T for joining the hoisting beams 2A, 2B having flange portions 6, 7 and web portions 8, a protruded portion 9 is provided at the end of the web portion 8 of the first hoisting beam 2A and a recessed portion 10 is provided at the end of the web portion 8 of the second hoisting beam 2B. The protruded portion 9 is arranged in the recessed portion 10. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はホイストビームの継手構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
工場内などにおいて搬送物を搬送する際に、天井に設けられた走行レールであるホイストビームに吊り下がるようにして走行するホイストクレーンが用いられる場合がある。下記特許文献には、ホイストビームどうしをつなぐ継手構造に関する技術が開示されている。この技術は、ホイストビームのフランジ部に継手金具を取り付け、ホイストクレーンが第１のホイストビームから第２のホイストビームに乗り移る際、撓もうとするホイストビームの端部を継手金具でおさえることにより、ホイストビームの撓みに起因するホイストビーム端部間の段差の発生を抑制し、ホイストクレーンを円滑に走行させようとするものである。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−３０２１７３号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術には以下に述べる問題が存在する。
ホイストクレーンやホイストクレーンにより搬送される搬送物の重量が大きくなった場合、ホイストビームの端部は大きく撓もうとする。この場合、上記従来技術における継手金具は板状部材であるため、ホイストビーム端部の大きな撓み変形をおさえきれなくなり、継手金具が変形したり破損したりするといった不都合が生じるおそれがある。すなわち、従来の継手金具では強度が不十分であり、ホイストビームに作用する剪断力や曲げ応力を十分に受けることができないという問題が生じるようになった。
【０００５】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、ホイストビーム間をホイストクレーンが乗り移る際、ホイストクレーンやホイストクレーンにより搬送される搬送物の重量が大きくなっても、ホイストビームの撓み変形を良好に抑えてホイストビーム端部間に段差が発生するのを抑制できるホイストビームの継手構造を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明のホイストビームの継手構造は、フランジ部及びウェブ部を有するホイストビームどうしをつなぐ継手構造であって、第１のホイストビームのウェブ部の端部に凸部を設けるとともに、該第１のホイストビームにつなぐ第２のホイストビームのウェブ部の端部に凹部を設け、前記凹部に前記凸部を配置したことを特徴とする。
【０００７】
本発明によれば、第１のホイストビームと第２のホイストビームとをつなぐ際、第１のホイストビームのウェブ部に凸部を設けるとともに、第２のホイストビームのウェブ部に凹部を設け、この凹部に対して凸部を嵌め合わせるようにして配置したので、ホイストビームの端部に作用する剪断力が大きくなっても、この凸部と凹部とが当接することにより剪断力を受けることができる。したがって、ホイストクレーンやホイストクレーンにより搬送される搬送物の重量が大きくなっても、第１及び第２のホイストビームの端部間に段差が発生するのを抑制することができ、ホイストクレーンを円滑に走行させることができる。
【０００８】
本発明のホイストビームの継手構造において、前記凹部は前記凸部に沿う形状を有し、前記凸部及び凹部のそれぞれは略円弧状に形成されていることを特徴とする。本発明によれば、凸部及び凹部には角部がなく略円弧状（曲線状）に形成されているので、ホイストビームの撓みに起因して凹部に対する凸部の相対位置が変化しても、凸部や凹部には過剰な応力が作用しない。したがって、凸部や凹部の削れ等の破損といった不都合の発生を抑えることができる。
【０００９】
本発明のホイストビームの継手構造において、前記第１及び第２のホイストビームそれぞれのフランジ部どうしを接続するプレート部を有することを特徴とする。本発明によれば、第１及び第２のホイストビームのフランジ部どうしをプレート部で接続したので、ホイストビームの端部に作用する曲げ応力をプレート部で受けることができる。したがって、第１及び第２のホイストビーム間でホイストクレーンの走行経路が屈曲するといった不都合の発生を抑制することができ、ホイストクレーンを円滑に走行させることができる。また、このプレート部は、第１のホイストビームと第２のホイストビームとをつなぐ際の位置決め部材としても用いることができ、第１及び第２のホイストビームをつなぐ際の作業性を向上することができる。
【００１０】
本発明のホイストビームの継手構造において、前記プレート部は、前記第１及び第２のホイストビームのうちの一方のフランジ部に固定され、他方のフランジ部に締結部材を介して締結されることを特徴とする。本発明によれば、プレート部は第１及び第２のホイストビームのうちの一方のホイストビームのフランジ部に対して締結された構成であるため、この締結及び締結解除を行うことにより、第１のホイストビームと第２のホイストビームとを容易に結合・分離することができる。
【００１１】
本発明のホイストビームの継手構造において、前記フランジ部の厚さｔｆに対して、前記プレート部の厚さｔｐは、ｔｐ≧１．５ｔｆの条件を満足するように設定されていることを特徴とする。本発明によれば、ホイストビームの曲げ応力を受けるプレート部の板厚ｔｐをフランジ部の板厚ｔｆの１．５倍以上に設定することにより、プレート部は十分な強度を有することになり、変形や破損といった不都合を生じることなく、ホイストビームの曲げ応力を受けることができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のホイストビームの継手構造について図面を参照しながら説明する。図１（ａ）は本発明のホイストビームの継手構造を有する搬送システム全体を示す概略構成図である。また、図１（ｂ）は、図１（ａ）を正面側（＋Ｘ側）から見た図である。
図１において、搬送システムＳは、建屋の天井梁１に取り付けられた走行レールであるホイストビーム２と、ホイストビーム２に吊り下がるようにして走行するホイストクレーン３とを備えている。ホイストクレーン３は走行輪４を有しており、搬送物５を吊り下げた状態でホイストビーム２に沿って走行する。以下の説明において、ホイストビーム２は水平面に略平行に設けられているものとし、水平面内においてホイストビーム２の長手方向（ホイストクレーン３の走行方向）をＸ軸方向、水平面内においてＸ軸方向と直交する方向をＹ軸方向、Ｘ軸方向及びＹ軸方向に垂直方向（すなわち鉛直方向）をＺ軸方向とする。
【００１３】
図１（ｂ）に示すように、ホイストビーム２は形鋼の１つであるＩ形鋼により構成されており、互いに平行な上側フランジ部６及び下側フランジ部７と、上側及び下側フランジ部６、７を繋ぐ腹部であるウェブ部８とを備えている。プレート状部材であるフランジ部６、７それぞれの法線はＺ軸方向に略一致している。また、同じくプレート状部材であるウェブ部８の法線はＹ軸方向に略一致している。ウェブ部８は主にホイストビーム２に作用する剪断力（Ｚ軸方向に作用する力）を受け、フランジ部６、７は主にホイストビーム２に作用する曲げ応力（Ｙ軸まわりに作用する力）を受ける。そして、ホイストクレーン３の走行輪４は、下側フランジ部７の上面７Ａ上を走行する。
【００１４】
ホイストビーム２は、ホイストクレーン３の走行範囲に応じて継ぎ足される。図１（ａ）には、第１のホイストビーム２Ａと第２のホイストビーム２Ｂとの端部どうしが、本発明の継手構造Ｔを介してつながれている状態が示されている。
【００１５】
図２は第１及び第２のホイストビーム２Ａ、２Ｂをつなぐ継手構造Ｔを示す拡大図であって、図２（ａ）は側面図、図２（ｂ）は上側（＋Ｚ側）から見た図である。図２において、第１のホイストビーム２Ａと第２のホイストビーム２Ｂとをつなぐ継手構造Ｔは、第１のホイストビーム２Ａのウェブ部８の長手方向端部に設けられた凸部９と、第２のホイストビーム２Ｂのウェブ部８の長手方向端部に設けられた凹部１０とを有しており、凸部９と凹部１０とが付き合わされている。凸部９及び凹部１０は互いに沿う形状を有しており、本実施形態では、凸部９及び凹部１０のそれぞれは略円弧状に形成されている。そして、凹部１０に凸部９が配置された構成となっている。ここで、凸部９と凹部１０とは僅かに離間している。これにより、ホイストビーム２Ａ、２Ｂのそれぞれが熱膨張しても、この熱膨張（熱変形）を前記離間部で吸収できる。また、本実施形態において、第１のホイストビーム２Ａの凸部９は、ウェブ部８の短手方向（Ｚ軸方向）の中央部において第２のホイストビーム２Ｂ側に最も突出しており、Ｘ軸を挟んで対称形状となっている。そして、第２のホイストビーム２Ｂの凹部１０は、凸部９の形状に沿うように、ウェブ部８の短手方向の中央部において最も凹んでおり、Ｘ軸を挟んで対称形状となっている。
【００１６】
第１のホイストビーム２Ａの凸部９を第２のホイストビーム２Ｂの凹部１０に付き合わせるようにして配置することにより、継手構造Ｔは、ホイストビーム２Ａ、２Ｂの端部に生じる剪断力（Ｚ軸方向に作用する力）を、凸部９と凹部１０とが当接することで受けることができる。また、ホイストビーム２Ａ、２Ｂの端部に生じる軸方向力（Ｘ軸方向に作用する力）も、凸部９と凹部１０とが当接することで受けることができる。
【００１７】
また、継手構造Ｔは、第１及び第２のホイストビーム２Ａ、２Ｂそれぞれの上側フランジ部６、６どうしを接続する上側プレート部１１と、下側フランジ部７、７どうしを接続する下側プレート部１２とを有している。上側プレート部１１の一端部は第１のホイストビーム２Ａの上側フランジ部６に対して例えばアーク溶接により固定されており、一方、上側プレート部１１の他端部は第２のホイストビーム２Ｂの上側フランジ部６に対してボルト（締結部材）１３により締結されている。なお、上側プレート部１１の他端部にはボルト１３を配置可能な穴部が形成され、第２のホイストビーム２Ｂの上側フランジ部６にはボルト１３と螺着可能な雌ねじ穴が形成されている。下側プレート部１２の一端部は第１のホイストビーム２Ａの下側フランジ部７に対して例えばアーク溶接により固定されており、一方、下側プレート部１２の他端部は第２のホイストビーム２Ｂの下側フランジ部７に対して当接している。すなわち、下側プレート部１２の他端部は第２のホイストビーム２Ｂの下側フランジ部７に対して固定されておらず、摺動可能となっている。
【００１８】
ここで、図２（ｂ）に示すように、ボルト１３は、Ｙ軸方向に２つ並んで設けられている。これにより、第１のホイストビーム２Ａに対する第２のホイストビーム２Ｂの位置決めが安定する。また、継手構造Ｔは、ホイストビーム２Ａ、２Ｂの端部に生じるＹ軸方向に作用する力をボルト１３で受けることができる。ここで、ホイストビーム２Ａ、２Ｂの端部間に生じるＹ軸方向に作用する力は、前記剪断力や曲げ応力に比べて十分小さいため、ボルト１３で受けることができる。なお、本実施形態では、ボルト１３はＹ軸方向に２つ並んだ構成であるが、その数や配置は任意に設定できる。
【００１９】
第１及び第２のホイストビーム２Ａ、２Ｂの上側フランジ部６、６どうしを上側プレート部１１で接続するとともに、下側フランジ部７、７どうしを下側プレート部１２で接続することにより、継手構造Ｔは、ホイストビーム２Ａ、２Ｂの端部に生じる曲げ応力（Ｙ軸まわりに作用する力）を、これらプレート部１１、１２で受けることができる。また、上側プレート部１１の一端部と第１のホイストビーム２Ａの上側フランジ部６とがアーク溶接等により堅固に固定され、上側プレート部１１の他端部と第２のホイストビーム２Ｂの上側フランジ部６とがボルト１３により締結されることにより、第１のホイストビーム２Ａと第２のホイストビーム２Ｂとが固定される。ここで、上側プレート部１１を介して第１及び第２のホイストビーム２Ａ、２Ｂを接続する際、上述したように、凸部９と凹部１０とが僅かに離間するように設定されている。
【００２０】
本実施形態では、上側プレート部１１の厚さｔｐは、上側フランジ部６の厚さｔｆに対して、ｔｐ≧１．５ｔｆの条件を満足するように設定されている。同様に、下側プレート部１２の厚さｔｐも、下側フランジ部７の厚さｔｆに対して、ｔｐ≧１．５ｔｆの条件を満足するように設定されている。これにより、上側及び下側プレート部１１、１２はホイストビーム２の曲げ応力を受けるための十分な強度を有することになる。
【００２１】
次に、図３を参照しながら第１のホイストビーム２Ａに対して第２のホイストビーム２Ｂをつなぐ手順について説明する。
図３（ａ）に示すように、天井梁１に対して第１のホイストビーム２Ａが予め取り付けられている。そして、第１のホイストビーム２Ａの上側及び下側フランジ部６、７のそれぞれの端部には、上側及び下側プレート部１１、１２がアーク溶接等を用いて固定されている。なお、フランジ部６、７に対するプレート部１１、１２の固定作業は、第１のホイストビーム２Ａを天井梁１に対して取り付ける前に、例えばホイストビーム製造工場などにおいて予め行うことができる。これにより、高所溶接作業（現場溶接作業）を行わずに、フランジ部６、７に対してプレート部１１、１２を固定することができる。なお、第１のホイストビーム２Ａを天井梁１に取り付けた後、この第１のホイストビーム２Ａのフランジ部６、７に対してプレート部１１、１２のそれぞれをアーク溶接等により固定する構成とすることも可能である。
【００２２】
次いで、図３（ｂ）に示すように、第１のホイストビーム２Ａの凸部９と第２のホイストビーム２Ｂの凹部１０とを嵌合するように、第１のホイストビーム２Ａに対して第２のホイストビーム２Ｂを位置決めする。ここで、第１のホイストビーム２Ａの端部には上側及び下側フランジ部１１、１２が固定されているため、第２のホイストビーム２Ｂの端部をこの上側及び下側フランジ部１１、１２の間に挿入することで、第１のホイストビーム２Ａと第２のホイストビーム２Ｂとを位置決めしつつつなぐことができる。そして、第２のホイストビーム２Ｂの凹部１０に第１のホイストビーム２Ａの凸部９が配置され、互いの位置決めが終了したら、図３（ｃ）に示すように、ボルト１３を用いて上側プレート部１１と第２のホイストビーム２Ｂの上側フランジ部６とを締結する。以上説明した工程により、第１及び第２のホイストビーム２Ａ、２Ｂの結合が終了する。
【００２３】
なお、ここでは、第１のホイストビーム２Ａにプレート部１１、１２を予め固定しておき、これに対して第２のホイストビーム２Ｂを接続するように説明したが、第２のホイストビーム２Ｂにプレート部１１をボルト１３を用いて取り付けておき、この第２のホイストビーム２Ｂを天井梁１に取り付けられている第１のホイストビーム２Ａに対して連結する構成であってもよい。この場合、天井梁１において、第１のホイストビーム２Ａとプレート部１１との溶接作業が行われる構成となる。
【００２４】
第１のホイストビーム２Ａから第２のホイストビーム２Ｂを分離する際には、図３（ｄ）に示すように、ボルト１３による上側プレート部１１と第２のホイストビーム２Ｂの上側フランジ部６との締結を解除する。そして、図３（ｅ）に示すように、第２のホイストビーム２Ｂを例えばＹ軸方向に移動することにより、第１のホイストビーム２Ａに対して第２のホイストビーム２Ｂを容易に分離することができる。
【００２５】
ここで、分離される（搬送される）ホイストビームは第２のホイストビーム２Ｂであって、この第２のホイストビーム２Ｂに凹部１０が形成されている構成である。複数のホイストビームをつなぐ際、これらホイストビームのそれぞれはほぼ同じ長さに設定されている場合が多いため、凹部１０が形成されているホイストビームは、凸部９が形成されているホイストビームに対して軽量である。そこで、分離される側（搬送される側）のホイストビーム（すなわち第２のホイストビーム２Ｂ）に凹部１０を設けておくことにより、軽量なホイストビームを搬送することになるので、作業性を向上することができる。
【００２６】
以上説明したように、第１のホイストビーム２Ａと第２のホイストビーム２Ｂとをつなげる際、第１のホイストビーム２Ａのウェブ部８に凸部９を設けるとともに、第２のホイストビーム２Ｂのウェブ部８に凹部１０を設け、この凹部１０に対して凸部９を嵌め合わせるようにして配置したので、ホイストビーム２の撓み変形に起因する剪断力が大きくなっても、凸部９及び凹部１０の当接により前記剪断力を受けることができる。また、第１及び第２のホイストビーム２Ａ、２Ｂのフランジ部６、７どうしをプレート部１１、１２で接続したので、ホイストビーム２Ａ、２Ｂの端部に作用する曲げ応力をプレート部１１、１２で受けることができる。したがって、ホイストクレーン３やホイストクレーン３に搬送される搬送物５の重量が大きくなっても、第１及び第２のホイストビーム２Ａ、２Ｂの端部間に段差が生じたり、走行経路が屈曲する等の不都合の発生を抑えることができ、ホイストクレーン３を円滑に走行させることができる。
【００２７】
また、凸部９及び凹部１０を略円弧状に形成したので、ホイストビーム２の撓みに起因して凸部９と凹部１０との相対位置が変化しても、凸部９や凹部１０には過剰な応力が作用しない。したがって、凸部９や凹部１０の削れ等の破損といった不都合の発生を抑えることができる。
【００２８】
また、上側プレート部１１の他端部をボルト１３により第２のホイストビーム２Ｂに対して締結する構成としたので、この締結及び締結解除により、高所溶接作業を伴うことなく、第１及び第２のホイストビーム２Ａ、２Ｂの結合・分離作業を容易に行うことができる。
【００２９】
なお、本実施形態では、凸部９及び凹部１０のそれぞれは１つずつ設けられている構成であるが、任意の複数ずつ設けられている構成であってもよい。この場合、第１のホイストビーム２Ａのウェブ部８の端部は複数の凸部９により略鋸刃状に形成され、同様に、第２のホイストビーム２Ｂのウェブ部８の端部も複数の凹部１０により略鋸刃状に形成される。
【００３０】
なお、本実施形態において、ホイストビーム２はＩ形鋼により構成されているが、Ｈ形鋼やみぞ形鋼であってもよい。あるいは、ウェブ部に対してフランジアングルを取り付けた組立材であってもよい。更には、ウェブ部に対してフランジ部を溶接により接続した形鋼であってもよい。すなわち、ホイストビーム２はフランジ部とウェブ部とを有する形鋼であればよい。
【００３１】
なお、上記実施形態では、ホイストビーム２は水平面に平行に設けられているように説明したが、水平面に対して傾斜して設けられていてもよい。更に、ホイストビーム２は直線状に設けられているように説明したが、途中でカーブしていてもよい。
【００３２】
図４は第１のホイストビーム２Ａと第２のホイストビーム２Ｂとをつなぐ手順の他の実施形態を説明するための図である。図４（ａ）に示すように、２つの第１のホイストビーム２Ａ、２Ａが所定の間隔をあけて予め天井梁１に取り付けられている。ここで、第１のホイストビーム２Ａ、２Ａの間の距離は、第２のホイストビーム２Ｂの長さに対応して予め設定されている。ここでは、第１のホイストビーム２Ａ、２Ａの上側及び下側フランジ部６、７のそれぞれの端部に、上側及び下側プレート部１１、１２がアーク溶接等を用いて固定されている。
そして、図４（ｂ）に示すように、第１のホイストビーム２Ａ、２Ａの間に第２のホイストビーム２Ｂが取り付けられる。第２のホイストビーム２Ｂを取り付ける際には、第２のホイストビーム２Ｂを、例えば紙面手前側（−Ｙ側）から、２つの第１のホイストビーム２Ａ、２Ａの間に搬入し、第２のホイストビーム２Ｂの凹部１０に第１のホイストビーム２Ａの凸部９を配置する。そして、ボルト１３を用いて上側プレート部１１と第２のホイストビーム２Ｂの上側フランジ部６とを締結することにより、第２のホイストビーム２Ｂが第１のホイストビーム２Ａ、２Ａに取り付けられる。ここで、第２のホイストビーム２Ｂはその両端を第１のホイストビーム２Ａ、２Ａに対して固定されるので、第２のホイストビーム２Ｂ自体は天井梁１（あるいは吊材）に接続される必要がない。
また、第２のホイストビーム２Ｂを外す際には、ボルト１３による締結を解除した後、第２のホイストビーム２Ｂを例えば紙面手前側（−Ｙ側）に移動することで、第２のホイストビーム２Ｂを容易に外すことができる。
【００３３】
このように、本発明によれば、天井梁１や吊材などに予め取り付けられている第１のホイストビーム２Ａ、２Ａに対して第２のホイストビーム２Ｂを容易に取り付け・取り外しすることができる。この場合、第２のホイストビーム２Ｂに関しては天井梁１（あるいは吊材）に対する接続が不要となるため、良好な作業性が得られる。
【００３４】
なお、図４を用いた説明では、凸部９を有する第１のホイストビーム２Ａ、２Ａが天井梁１に予め取り付けられているように説明したが、凹部１０を有する第２のホイストビーム２Ｂ、２Ｂを天井梁１に予め取り付けておき、この２つの第２のホイストビーム２Ｂ、２Ｂの間に対して第１のホイストビーム２Ａを取り付け・取り外しするようにしてもよい。
【００３５】
【発明の効果】
本発明の継手構造によれば、ホイストビームに大きな剪断力や曲げ応力が作用しても、これら力を良好に受けることができ、ホイストクレーンを円滑に走行させることができる。また、現場溶接作業を不要とすることができるので、現場でのホイストビームの設置作業性を大きく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るホイストビームを備えた搬送システム全体を示す概略構成図である。
【図２】本発明のホイストビームの継手構造を示す図である。
【図３】ホイストビームどうしをつなぐ手順の一例を示す模式図である。
【図４】ホイストビームどうしをつなぐ手順の他の例を示す模式図である。
【符号の説明】
２…ホイストビーム、２Ａ…第１のホイストビーム、
２Ｂ…第２のホイストビーム、６…上側フランジ部、７…下側フランジ部、
８…ウェブ部、９…凸部、１０…凹部、１１…上側プレート部、
１２…下側プレート部、１３…ボルト（締結部材）、Ｔ…継手構造[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a hoist beam joint structure.
[0002]
[Prior art]
When a conveyed object is transported in a factory or the like, a hoist crane that travels while being hung on a hoist beam, which is a traveling rail provided on a ceiling, may be used. The following patent document discloses a technique relating to a joint structure for connecting hoist beams. This technology attaches a fitting to the flange portion of the hoist beam, and when the hoist crane moves from the first hoist beam to the second hoist beam, holds down the end of the hoist beam that is going to bend by the fitting fitting. An object of the present invention is to suppress the occurrence of a step between the ends of the hoist beam caused by the deflection of the hoist beam, and to make the hoist crane run smoothly.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2001-302173 A
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the above-mentioned prior art has the following problems.
When the weight of the hoist crane or the load conveyed by the hoist crane increases, the end of the hoist beam tends to bend significantly. In this case, since the joint fitting in the related art is a plate-shaped member, it is impossible to suppress large bending deformation of the end portion of the hoist beam, and there is a possibility that the joint fitting may be deformed or damaged. That is, the strength of the conventional fitting is insufficient, and a problem has arisen that the shearing force or bending stress acting on the hoist beam cannot be sufficiently received.
[0005]
The present invention has been made in view of such circumstances, and when a hoist crane moves between hoist beams, even if the weight of the hoist crane or the load conveyed by the hoist crane increases, the deflection of the hoist beam is prevented. An object of the present invention is to provide a joint structure of a hoist beam capable of suppressing deformation and favorably generating a step between ends of the hoist beam.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, a joint structure for a hoist beam according to the present invention is a joint structure for connecting hoist beams having a flange portion and a web portion, wherein a convex portion is provided at an end of the web portion of the first hoist beam. And a concave portion is provided at an end of a web portion of the second hoist beam connected to the first hoist beam, and the convex portion is arranged in the concave portion.
[0007]
According to the present invention, when connecting the first hoist beam and the second hoist beam, a convex portion is provided on the web portion of the first hoist beam, and a concave portion is provided on the web portion of the second hoist beam. Since the convex portion is arranged so as to be fitted to the concave portion, even if the shearing force acting on the end of the hoist beam becomes large, the convex portion and the concave portion may receive the shearing force. it can. Therefore, even if the weight of the hoist crane or the load conveyed by the hoist crane increases, it is possible to suppress the occurrence of a step between the ends of the first and second hoist beams, and to make the hoist crane smooth. Can be run.
[0008]
In the joint structure for a hoist beam according to the present invention, the concave portion has a shape along the convex portion, and each of the convex portion and the concave portion is formed in a substantially arc shape. According to the present invention, since the convex portion and the concave portion have no corner and are formed in a substantially arc shape (curved shape), even if the relative position of the convex portion to the concave portion changes due to the deflection of the hoist beam. Excessive stress does not act on the projections and depressions. Therefore, it is possible to suppress the occurrence of inconvenience such as breakage such as scraping of the convex portions and concave portions.
[0009]
The hoist beam joint structure of the present invention is characterized in that the joint structure has a plate portion for connecting the flange portions of the first and second hoist beams. According to the present invention, since the flange portions of the first and second hoist beams are connected to each other by the plate portion, the plate portion can receive bending stress acting on the end portion of the hoist beam. Therefore, it is possible to suppress the occurrence of the inconvenience that the traveling path of the hoist crane is bent between the first and second hoist beams, and the hoist crane can travel smoothly. Also, this plate portion can be used as a positioning member when connecting the first hoist beam and the second hoist beam, thereby improving workability when connecting the first and second hoist beams. Can be.
[0010]
In the joint structure for a hoist beam according to the present invention, the plate portion is fixed to one flange portion of the first and second hoist beams, and is fastened to the other flange portion via a fastening member. Features. According to the present invention, the plate portion is fastened to the flange portion of one of the first and second hoist beams. Can be easily combined and separated from the second hoist beam.
[0011]
In the hoist beam joint structure of the present invention, the thickness tp of the plate portion is set so as to satisfy a condition of tp ≧ 1.5tf with respect to the thickness tf of the flange portion. I do. According to the present invention, by setting the plate thickness tp of the plate portion subjected to the bending stress of the hoist beam to 1.5 times or more the plate thickness tf of the flange portion, the plate portion has sufficient strength, The bending stress of the hoist beam can be received without causing inconvenience such as deformation and breakage.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the joint structure of the hoist beam of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1A is a schematic configuration diagram showing the entire transfer system having a joint structure of a hoist beam according to the present invention. FIG. 1B is a diagram of FIG. 1A viewed from the front side (+ X side).
In FIG. 1, the transport system S includes a hoist beam 2 that is a traveling rail attached to a ceiling beam 1 of a building, and a hoist crane 3 that runs while being hung on the hoist beam 2. The hoist crane 3 has traveling wheels 4, and travels along the hoist beam 2 with the conveyed object 5 suspended. In the following description, it is assumed that the hoist beam 2 is provided substantially parallel to the horizontal plane, and the longitudinal direction of the hoist beam 2 (the traveling direction of the hoist crane 3) is the X-axis direction in the horizontal plane, and the X-axis direction in the horizontal plane. A direction perpendicular to the Y-axis direction, a direction perpendicular to the X-axis direction and the Y-axis direction (that is, a vertical direction) is defined as a Z-axis direction.
[0013]
As shown in FIG. 1 (b), the hoist beam 2 is made of an I-shaped steel, which is one of the shaped steels, and includes an upper flange portion 6 and a lower flange portion 7 which are parallel to each other, and upper and lower flange portions. And a web portion 8 which is an abdomen connecting the portions 6 and 7. The normal line of each of the flange portions 6 and 7 as the plate-like member substantially coincides with the Z-axis direction. Further, the normal line of the web portion 8 which is also a plate-like member substantially coincides with the Y-axis direction. The web portion 8 mainly receives a shearing force (force acting in the Z-axis direction) acting on the hoist beam 2, and the flange portions 6 and 7 mainly exert bending stress (force acting around the Y-axis) acting on the hoist beam 2. ). The traveling wheel 4 of the hoist crane 3 travels on the upper surface 7A of the lower flange portion 7.
[0014]
The hoist beam 2 is extended according to the traveling range of the hoist crane 3. FIG. 1A shows a state in which the ends of the first hoist beam 2A and the second hoist beam 2B are connected via the joint structure T of the present invention.
[0015]
FIG. 2 is an enlarged view showing a joint structure T connecting the first and second hoist beams 2A and 2B. FIG. 2 (a) is a side view, and FIG. 2 (b) is viewed from above (+ Z side). FIG. In FIG. 2, a joint structure T connecting the first hoist beam 2A and the second hoist beam 2B includes a convex portion 9 provided at a longitudinal end of a web portion 8 of the first hoist beam 2A, The second hoist beam 2B has a concave portion 10 provided at an end in the longitudinal direction of the web portion 8, and the convex portion 9 and the concave portion 10 are engaged with each other. The convex portion 9 and the concave portion 10 have shapes along each other, and in the present embodiment, each of the convex portion 9 and the concave portion 10 is formed in a substantially arc shape. Then, the configuration is such that the convex portions 9 are arranged in the concave portions 10. Here, the convex portion 9 and the concave portion 10 are slightly separated from each other. Thereby, even if each of the hoist beams 2A and 2B thermally expands, the thermal expansion (thermal deformation) can be absorbed by the separated portion. Further, in the present embodiment, the convex portion 9 of the first hoist beam 2A protrudes most toward the second hoist beam 2B at the center of the web portion 8 in the short direction (Z-axis direction), and the X-axis It is symmetrical with respect to. The concave portion 10 of the second hoist beam 2B is the most concave at the central portion in the short direction of the web portion 8 so as to follow the shape of the convex portion 9, and has a symmetrical shape across the X axis. .
[0016]
By arranging the convex portion 9 of the first hoist beam 2A so as to abut the concave portion 10 of the second hoist beam 2B, the joint structure T allows the shearing force (Z) generated at the ends of the hoist beams 2A, 2B. (Acting in the axial direction) can be received by the contact between the projection 9 and the recess 10. Further, an axial force (a force acting in the X-axis direction) generated at the ends of the hoist beams 2A, 2B can be received by the contact between the convex portion 9 and the concave portion 10.
[0017]
Further, the joint structure T includes an upper plate portion 11 connecting the upper flange portions 6 and 6 of the first and second hoist beams 2A and 2B, and a lower plate connecting the lower flange portions 7 and 7 respectively. And a part 12. One end of the upper plate portion 11 is fixed to the upper flange portion 6 of the first hoist beam 2A by, for example, arc welding, while the other end of the upper plate portion 11 is above the second hoist beam 2B. It is fastened to the flange 6 by a bolt (fastening member) 13. The other end of the upper plate 11 has a hole in which the bolt 13 can be arranged, and the upper flange 6 of the second hoist beam 2B has a female screw hole which can be screwed to the bolt 13. I have. One end of the lower plate portion 12 is fixed to the lower flange portion 7 of the first hoist beam 2A by, for example, arc welding, while the other end of the lower plate portion 12 is connected to the second hoist beam. It is in contact with the lower flange 7 of 2B. That is, the other end of the lower plate portion 12 is not fixed to the lower flange portion 7 of the second hoist beam 2B, and is slidable.
[0018]
Here, as shown in FIG. 2B, two bolts 13 are provided side by side in the Y-axis direction. Thereby, the positioning of the second hoist beam 2B with respect to the first hoist beam 2A is stabilized. Further, the joint structure T can receive the force acting in the Y-axis direction generated at the ends of the hoist beams 2A and 2B by the bolt 13. Here, the force acting between the ends of the hoist beams 2A, 2B in the Y-axis direction is sufficiently smaller than the shearing force or bending stress, and can be received by the bolt 13. In the present embodiment, two bolts 13 are arranged in the Y-axis direction, but the number and arrangement thereof can be set arbitrarily.
[0019]
By connecting the upper flange portions 6 and 6 of the first and second hoist beams 2A and 2B to each other with the upper plate portion 11 and connecting the lower flange portions 7 and 7 to each other with the lower plate portion 12, the joint is formed. In the structure T, the plate portions 11 and 12 can receive bending stress (force acting around the Y axis) generated at the ends of the hoist beams 2A and 2B. Further, one end of the upper plate 11 and the upper flange 6 of the first hoist beam 2A are firmly fixed by arc welding or the like, and the other end of the upper plate 11 and the upper flange of the second hoist beam 2B. The first hoist beam 2A and the second hoist beam 2B are fixed by fastening the portion 6 with the bolt 13. Here, when the first and second hoist beams 2A, 2B are connected via the upper plate portion 11, the convex portion 9 and the concave portion 10 are set so as to be slightly separated from each other as described above.
[0020]
In the present embodiment, the thickness tp of the upper plate portion 11 is set so as to satisfy the condition of tp ≧ 1.5tf with respect to the thickness tf of the upper flange portion 6. Similarly, the thickness tp of the lower plate portion 12 is set to satisfy the condition of tp ≧ 1.5tf with respect to the thickness tf of the lower flange portion 7. Thereby, the upper and lower plate portions 11 and 12 have sufficient strength to receive the bending stress of the hoist beam 2.
[0021]
Next, a procedure for connecting the second hoist beam 2B to the first hoist beam 2A will be described with reference to FIG.
As shown in FIG. 3A, the first hoist beam 2A is attached to the ceiling beam 1 in advance. The upper and lower plate portions 11 and 12 are fixed to the respective ends of the upper and lower flange portions 6 and 7 of the first hoist beam 2A using arc welding or the like. The work of fixing the plate portions 11 and 12 to the flange portions 6 and 7 can be performed in advance, for example, at a hoist beam manufacturing factory or the like before attaching the first hoist beam 2A to the ceiling beam 1. Thereby, the plate portions 11 and 12 can be fixed to the flange portions 6 and 7 without performing high-altitude welding work (on-site welding work). After the first hoist beam 2A is attached to the ceiling beam 1, the plate portions 11, 12 are fixed to the flange portions 6, 7 of the first hoist beam 2A by arc welding or the like. It is also possible.
[0022]
Next, as shown in FIG. 3 (b), the first hoist beam 2A and the concave portion 10 of the second hoist beam 2B are fitted with each other so that the convex portion 9 of the first hoist beam 2A fits with the concave portion 10 of the second hoist beam 2B. 2 hoist beam 2B is positioned. Here, since the upper and lower flange portions 11 and 12 are fixed to the ends of the first hoist beam 2A, the ends of the second hoist beam 2B are connected to the upper and lower flange portions 11 and 12. The first hoist beam 2A and the second hoist beam 2B can be positioned and connected by inserting the first hoist beam 2A and the second hoist beam 2B. Then, when the protrusions 9 of the first hoist beam 2A are arranged in the recesses 10 of the second hoist beam 2B and the positioning of each other is completed, as shown in FIG. The part 11 and the upper flange part 6 of the second hoist beam 2B are fastened. By the steps described above, the combination of the first and second hoist beams 2A, 2B is completed.
[0023]
Here, the plate portions 11 and 12 are fixed to the first hoist beam 2A in advance, and the second hoist beam 2B is connected thereto. However, the second hoist beam 2B is connected to the first hoist beam 2B. The plate portion 11 may be attached using bolts 13 and the second hoist beam 2B may be connected to the first hoist beam 2A attached to the ceiling beam 1. In this case, in the ceiling beam 1, the first hoist beam 2A and the plate 11 are welded.
[0024]
When separating the second hoist beam 2B from the first hoist beam 2A, as shown in FIG. 3D, the upper plate portion 11 by the bolt 13 and the upper flange portion 6 of the second hoist beam 2B Is released. Then, as shown in FIG. 3E, the second hoist beam 2B is moved, for example, in the Y-axis direction, so that the second hoist beam 2B can be easily separated from the first hoist beam 2A. Can be.
[0025]
Here, the hoist beam to be separated (conveyed) is the second hoist beam 2B, and the second hoist beam 2B has a configuration in which the concave portion 10 is formed. When connecting a plurality of hoist beams, each of these hoist beams is often set to have substantially the same length. Therefore, the hoist beam in which the concave portion 10 is formed is different from the hoist beam in which the convex portion 9 is formed. On the other hand, it is lightweight. Therefore, by providing the concave portion 10 in the hoist beam (ie, the second hoist beam 2B) on the side to be separated (to be conveyed), a lightweight hoist beam can be conveyed, thereby improving workability. can do.
[0026]
As described above, when connecting the first hoist beam 2A and the second hoist beam 2B, the convex portion 9 is provided on the web portion 8 of the first hoist beam 2A, and the web of the second hoist beam 2B is provided. Since the concave portion 10 is provided in the portion 8 and the convex portion 9 is arranged so as to be fitted to the concave portion 10, even if the shearing force caused by the bending deformation of the hoist beam 2 becomes large, the convex portion 9 and the concave portion 10 are formed. Can receive the shearing force. Since the flange portions 6 and 7 of the first and second hoist beams 2A and 2B are connected to each other by the plate portions 11 and 12, the bending stress acting on the ends of the hoist beams 2A and 2B is reduced by the plate portions 11 and 12. Can be received at Therefore, even if the weight of the hoist crane 3 or the conveyed object 5 conveyed to the hoist crane 3 increases, a step is generated between the ends of the first and second hoist beams 2A and 2B, or the traveling path is bent. And the like can be suppressed, and the hoist crane 3 can run smoothly.
[0027]
Further, since the convex portion 9 and the concave portion 10 are formed in a substantially arc shape, even if the relative position between the convex portion 9 and the concave portion 10 changes due to the bending of the hoist beam 2, the convex portion 9 and the concave portion 10 are not formed. No excessive stress is applied. Therefore, it is possible to suppress the occurrence of inconvenience such as breakage of the projections 9 and the recesses 10 such as scraping.
[0028]
In addition, since the other end of the upper plate portion 11 is fastened to the second hoist beam 2B by the bolt 13, the fastening and the release of the first and the second hoist beams 2A and 2B can be performed without high-altitude welding work. 2 can easily perform the work of combining and separating the hoist beams 2A and 2B.
[0029]
In the present embodiment, each of the convex portions 9 and the concave portions 10 is configured to be provided one by one, but may be configured to be arbitrarily plural. In this case, the end of the web portion 8 of the first hoist beam 2A is formed in a substantially saw blade shape by the plurality of protrusions 9, and similarly, the end of the web portion 8 of the second hoist beam 2B is also formed by a plurality of ends. The recess 10 forms a substantially saw blade shape.
[0030]
In this embodiment, the hoist beam 2 is made of an I-shaped steel, but may be an H-shaped steel or a grooved steel. Alternatively, an assembly material in which a flange angle is attached to the web portion may be used. Further, it may be a shaped steel in which a flange portion is connected to a web portion by welding. That is, the hoist beam 2 may be a shaped steel having a flange portion and a web portion.
[0031]
In the above embodiment, the hoist beam 2 is described as being provided in parallel to the horizontal plane, but may be provided to be inclined with respect to the horizontal plane. Furthermore, the hoist beam 2 has been described as being provided in a straight line, but may be curved in the middle.
[0032]
FIG. 4 is a diagram for explaining another embodiment of a procedure for connecting the first hoist beam 2A and the second hoist beam 2B. As shown in FIG. 4A, two first hoist beams 2A, 2A are attached to the ceiling beam 1 at a predetermined interval. Here, the distance between the first hoist beams 2A, 2A is set in advance corresponding to the length of the second hoist beam 2B. Here, upper and lower plate portions 11 and 12 are fixed to respective ends of the upper and lower flange portions 6 and 7 of the first hoist beams 2A and 2A using arc welding or the like.
Then, as shown in FIG. 4B, the second hoist beam 2B is attached between the first hoist beams 2A, 2A. When attaching the second hoist beam 2B, the second hoist beam 2B is carried in between the two first hoist beams 2A, 2A, for example, from the near side (−Y side) of the drawing, and the second hoist beam 2B is loaded. The protrusion 9 of the first hoist beam 2A is arranged in the recess 10 of the hoist beam 2B. Then, the second hoist beam 2B is attached to the first hoist beams 2A, 2A by fastening the upper plate portion 11 and the upper flange portion 6 of the second hoist beam 2B using the bolt 13. Here, since both ends of the second hoist beam 2B are fixed to the first hoist beams 2A, 2A, the second hoist beam 2B itself needs to be connected to the ceiling beam 1 (or suspension member). There is no.
When removing the second hoist beam 2B, the second hoist beam 2B is moved to, for example, the near side (−Y side) in the drawing after the fastening by the bolt 13 is released, so that the second hoist beam 2B is removed. 2B can be easily removed.
[0033]
As described above, according to the present invention, the second hoist beam 2B can be easily attached / detached to / from the first hoist beams 2A, 2A previously attached to the ceiling beam 1, the suspension member, and the like. . In this case, the connection to the ceiling beam 1 (or the suspending member) is not required for the second hoist beam 2B, so that good workability can be obtained.
[0034]
In the description with reference to FIG. 4, the first hoist beams 2A and 2A having the convex portions 9 have been described as being attached to the ceiling beam 1 in advance, but the second hoist beams 2B having the concave portions 10 have been described. 2B may be attached to the ceiling beam 1 in advance, and the first hoist beam 2A may be attached / detached between the two second hoist beams 2B, 2B.
[0035]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the joint structure of this invention, even if a big shearing force or bending stress acts on a hoist beam, these forces can be received well and a hoist crane can run smoothly. In addition, since the on-site welding operation can be omitted, the workability of installing the hoist beam on the site can be greatly improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing an entire transport system including a hoist beam according to the present invention.
FIG. 2 is a view showing a joint structure of a hoist beam of the present invention.
FIG. 3 is a schematic diagram showing an example of a procedure for connecting hoist beams.
FIG. 4 is a schematic view showing another example of a procedure for connecting hoist beams.
[Explanation of symbols]
2 ... hoist beam, 2A ... first hoist beam,
2B: second hoist beam, 6: upper flange portion, 7: lower flange portion,
8 web part, 9 convex part, 10 concave part, 11 upper plate part,
12: Lower plate part, 13: Bolt (fastening member), T: Joint structure

Claims (5)

フランジ部及びウェブ部を有するホイストビームどうしをつなぐ継手構造であって、
第１のホイストビームのウェブ部の端部に凸部を設けるとともに、該第１のホイストビームにつなぐ第２のホイストビームのウェブ部の端部に凹部を設け、
前記凹部に前記凸部を配置したことを特徴とするホイストビームの継手構造。A joint structure for connecting hoist beams having a flange portion and a web portion,
A convex portion is provided at an end of the web portion of the first hoist beam, and a concave portion is provided at an end portion of the web portion of the second hoist beam connected to the first hoist beam;
A hoist beam joint structure, wherein the convex portion is arranged in the concave portion. 前記凹部は前記凸部に沿う形状を有し、前記凸部及び凹部のそれぞれは略円弧状に形成されていることを特徴とする請求項１記載のホイストビームの継手構造。The hoist beam joint structure according to claim 1, wherein the concave portion has a shape along the convex portion, and each of the convex portion and the concave portion is formed in a substantially arc shape. 前記第１及び第２のホイストビームそれぞれのフランジ部どうしを接続するプレート部を有することを特徴とする請求項１又は２記載のホイストビームの継手構造。The hoist beam joint structure according to claim 1 or 2, further comprising a plate portion that connects the flange portions of the first and second hoist beams. 前記プレート部は、前記第１及び第２のホイストビームのうちの一方のフランジ部に固定され、他方のフランジ部に締結部材を介して締結されることを特徴とする請求項３記載のホイストビームの継手構造。The hoist beam according to claim 3, wherein the plate portion is fixed to one flange portion of the first and second hoist beams, and is fastened to the other flange portion via a fastening member. Joint structure. 前記フランジ部の厚さｔｆに対して、前記プレート部の厚さｔｐは、ｔｐ≧１．５ｔｆの条件を満足するように設定されていることを特徴とする請求項３又は４記載のホイストビームの継手構造。5. The hoist beam according to claim 3, wherein the thickness tp of the plate portion is set so as to satisfy a condition of tp ≧ 1.5 tf with respect to the thickness tf of the flange portion. Joint structure.

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