JP2004230698A - 出没式筆記具 - Google Patents
出没式筆記具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004230698A JP2004230698A JP2003021747A JP2003021747A JP2004230698A JP 2004230698 A JP2004230698 A JP 2004230698A JP 2003021747 A JP2003021747 A JP 2003021747A JP 2003021747 A JP2003021747 A JP 2003021747A JP 2004230698 A JP2004230698 A JP 2004230698A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- barrel
- guide groove
- sliding piece
- writing utensil
- retractable writing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
- Clips For Writing Implements (AREA)
- Pens And Brushes (AREA)
Abstract
【解決手段】筒の先端に筆記体を出没させる開口を有し、もう一方の端部に開口を有し、軸筒の側面に略軸線方向に係止部を有する案内溝が形成され、その案内溝内を摺動する基部と軸筒の外側に釦部と、軸筒の内側に内方部とを形成した摺動駒が配置された出没式筆記具であって、前記案内溝に対して摺動駒の内方部が挿入あるいは圧入可能に形成されるとともに、案内溝の前部並びに後部が閉塞されている出没式筆記具。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸筒に出没可能な筆記体を有し、軸筒の側面に形成した案内溝、或いは、その案内溝と離隔した位置に係止部を設け、前記筆記体の前進・後退により摺動駒がその係止部に係止及び係止解除する出没式筆記具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
1例として、係止部11bを有する案内溝11が略軸線方向に延在して画成されたバレル2と、一方に筆記部Pが他方にノック部Kが形成されたインクタンク3と、インクタンク3を筆記部没入方向に付勢する弾性体7とを備え、前記インクタンク3に設けたクリップ部8の基部8bを案内溝11に嵌挿してなり、前記バレル2の案内溝11に、上記クリップ部8が移動する際にその移動に抵抗を与えて復帰移動速度を低減する緩衝手段12を形成してなる出没式筆記具が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−329486号公報(特許請求の範囲)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、緩衝手段を設けている点では優れているもの、前記案内溝の後端はバレルの開口端から延在しているため、そのバレルの断面はバレルの後端から案内溝に形成した係止部までの区間、常にCパイプ状になるため、前記弾発体の弾発力が強い場合には、クリップ部の基部が案内溝の後端から飛び出してしまい分解してしまう危険性があった。
そこで本発明では、必要以上に部品点数を増やさずに、上記出没機構を確実に行えるよう十分な耐久性を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、軸筒に形成した案内溝は軸筒後方の開口端から離れた位置に独立に配置できるため、後方開口端と案内溝の後端部の区間、軸筒の断面がCパイプ状にならず、即ち、切り欠かれた空間部が形成されず、もって、弾発部材の強度を強くした場合でも、摺動駒の基部は案内溝から外れる可能性はなくなり、弾発部材の強度に関わらず、信頼性の高い出没機能を提供することができる。
摺動駒の軸筒への取り付けは、摺動駒の内方部の幅を案内溝幅に対して通過可能あるいは圧入可能に設定し、そして、その摺動駒を適宜回転したり狭着したりして、案内溝の外側から軸筒内へと前記内方部を位置させることができる。
【0006】
【作用】
軸筒の内側方向への変形が防止されると共に、軸筒の外側方向への変形も防止される。
【0007】
【実施例】
図1〜図5に本発明の第1実施例について説明する。図1は筆記体2が収納されている状態を示す部分縦断面図である。
軸筒1には弾発部材7を介して後方(図中上側)に移動不能にシール筒部3が段部で係止されセットされている。そのシール筒部3の後方内面には、筆記体2の前方の外壁と密閉を保つための内方リブが形成されている。また、シール蓋4には、3本の細線部5が放射状にしかも等間隔(120度間隔)な位置に一体に形成されている。その細線部5の後端はガイド筒6に固定され弾発部材7の付勢により、前記シール蓋4を後方に押し当て、そのシール蓋4とシール筒部3との密閉が保たれている。
軸筒1の先端部は筆記体2の先端が出没可能に摺動する先端開口穴が設けられ、後端は筆記体2を形成する後方部材(尾栓)2bを摺動可能に配置できる後端開口穴が設けられている。また、軸筒1の側面には摺動駒9が長手方向に摺動可能で、先端方向に係止部1bを形成した案内溝1aが形成されている。その案内溝1aの後方は軸筒1の後端開口部と連接されず、案内溝1aは軸筒1の側面で閉じた窓部を形成している。即ち、案内溝1aの先端と後端(後端部1c)は、閉塞されているのである。また、案内溝1aの後端部1cは、筆記体2が軸筒1に収納されているときの摺動駒9の係止部ともなり得る。
本実施例は、シール蓋4、シール筒部3及び複数の細線部5などからなる先端密閉機構を例示しているが、勿論、密閉機構を用いない油性ボールペンなどの筆記体2を装着したものに用いても良い。
【0008】
前記摺動駒9は軸筒1の外側に釦部9aと案内溝1a内を摺動係止する基部9bと軸筒1の内側で筆記体2を抱設する内方部9cとからなる。
図1では、摺動駒9の基部9bの後方が案内溝1aの後端部1cに当接あるいは僅かな隙間をもって配置されている。
図2は筆記体2が突出した状態(筆記状態)を示した部分縦断面図である。摺動駒9の基部9b後方に形成した傾斜部9eが、軸筒1の係止部1bに係止され筆記状態を保つことができる。この状態で摺動駒9の釦部9aを長手軸を中心に適宜回転させることにより、摺動駒9の基部9bと案内溝係止部1bの係止が解除され、筆記体2は収納状態に移ることができる。
図3は、図1のA−A断面矢視図であり、摺動駒9の内方部9cが筆記体2を抱設し、摺動駒9が略長手軸を中心に回転可能に配置されている。具体的に説明すると、筆記体前方部材2aと筆記体後方部材(尾栓)2bとは螺合よって着脱自在に固定されており、その螺合部分に内方部9cが緩着されている。即ち、内方部9cは、筆記体前方部材2aと筆記体後方部材(尾栓)2bとによって挟み込まれた状態で筆記体2と一体化しているのである。
図4は主要部品の分解斜視図である。摺動駒9の内方部9cは筆記体2を形成する、前方部材(リフィール)2aと後方部材(尾栓)2bで形成される縮径部(本実施例では後方部材2b側)に回転可能に配置されている。
【0009】
図5は、軸筒1に摺動駒9を取り付ける過程を示した斜視図である。本実施例では内方部9cの幅9fが軸筒案内溝幅1dに対し挿入可能になっており、最初に、筆記体前方部材2aを軸筒1に挿入し、次いで、摺動駒9を約90°回転させることにより容易に内方部9cを軸筒1内に配置させることができ、その後、摺動駒9を90°回転させることにより組み立てが完了する。次いで、尾栓2bを内方部9cに貫通せしめ、そして、尾栓2bを筆記体前方部材2aに螺合・固定させ製品化に至る。
本実施例では内方部9cを軸筒1の案内溝1aの幅に挿入可能にしてあるが、圧入される場合でもよく、また、軸筒1の係止部1b付近の溝幅を大きく形成しこの部分で回転させることによって組み立てできるように内方部9cの幅9fを選択してもよい。
また、摺動駒9の内方部9cは必ずしも閉じている必要もなく、一部を切り欠いたCリング状(図6参照;第2実施例)、あるいは部分円弧状にしても良い。
【0010】
図7は、本発明の第3実施例の摺動駒9と軸筒1である。摺動駒9の軸筒1への取り付けは、案内溝1aの係止部1b付近の幅広部1eで内方部9cを縮変形させながら嵌め込むことができる。図8は、筆記具に組み上げた状態であって、筆記体2の収納時を示す断面矢視図である。前例のように、摺動駒9を回転させることなく組み立てることができるので、その組立の簡素化が図れる。
図9は、本発明の第4実施例である。本実施例では摺動駒9の釦部9aにクリップ部9hを一体に成形してある。そのクリップ部9hのクリップ玉部に係止部9iを設け、その係止部9iを軸筒1の側面に設けた係止穴1hに係合させることで筆記状態に維持することができ、また、係止穴1gに係合させることによって収納状態を維持することができる。軸筒1への取り付け方法は実施例1と同様である。
【0011】
【発明の効果】
本発明は、軸筒の先端に筆記体を出没させる開口を有し、もう一方の端部に開口を有し、軸筒の側面に略軸線方向に係止部を有する案内溝が形成され、その案内溝内を摺動する基部と軸筒の外側に釦部と、軸筒の内側に内方部とを形成した摺動駒が配置された出没式筆記具であって、前記案内溝に対して摺動駒の内方部が挿入あるいは圧入可能に形成されるとともに、案内溝の前部並びに後部が閉塞されているので、弾発部材の強度を強くした場合でも、摺動駒の基部は案内溝から外れる可能性はなくなり、弾発部材の強度に関わらず、信頼性の高い出没機能を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における筆記体収納状態の要部縦断面図である。
【図2】筆記体収納突出状態の要部縦断面図である。
【図3】図2の横断面図である。
【図4】第1実施例における分解斜視図である。
【図5】第1実施例における組立過程を示す要部斜視図である。
【図6】第2実施例における摺動駒の斜視図である。
【図7】第3実施例における組立過程を示す要部斜視図である。
【図8】図7の横断面図である。
【図9】第4実施例における要部分解斜視図である。
【図10】第4実施例における要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 軸筒
1a 案内溝
1b 係止部
1c 後端部
1d 案内溝幅
1e 幅広部
1f 面取り部
1g 係止穴
1h 係止穴
2 筆記体
2a 筆記体前方部材
2b 筆記体後方部材
3 シール筒部
4 シール蓋
5 細径部
6 ガイド筒
7 弾撥部材
8 クリップ
9 摺動駒
9a 釦部
9b 基部
9c 内方部
9d 切り欠き部
9e 傾斜部
9f 内方部幅
9g 面取り部
9h クリップ部
9i 係止部
Claims (2)
- 軸筒の先端に筆記体を出没させる開口を有し、もう一方の端部に開口を有し、軸筒の側面に略軸線方向に係止部を有する案内溝が形成され、その案内溝内を摺動する基部と軸筒の外側に釦部と、軸筒の内側に内方部とを形成した摺動駒が配置された出没式筆記具であって、前記案内溝に対して摺動駒の内方部が挿入あるいは圧入可能に形成されるとともに、案内溝の前部並びに後部が閉塞されていることを特徴とする出没式筆記具。
- 前記摺動駒の釦部にクリップ部を形成したことを特徴とする請求項1記載の出没式筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003021747A JP3945409B2 (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 出没式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003021747A JP3945409B2 (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 出没式筆記具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004230698A true JP2004230698A (ja) | 2004-08-19 |
JP3945409B2 JP3945409B2 (ja) | 2007-07-18 |
Family
ID=32951003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003021747A Expired - Fee Related JP3945409B2 (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 出没式筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3945409B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103722944A (zh) * | 2013-12-25 | 2014-04-16 | 宁波江北瑞臣工艺品设计有限公司 | 防止小孩开启的安全笔 |
CN103754017A (zh) * | 2013-12-25 | 2014-04-30 | 宁波江北瑞臣工艺品设计有限公司 | 一种防止儿童打开的笔 |
JP2016097682A (ja) * | 2014-11-18 | 2016-05-30 | ジュ チョン,クァン | 出没式筆記具のプッシュロック装置{pushlocksystemforslidetypewritingtools} |
-
2003
- 2003-01-30 JP JP2003021747A patent/JP3945409B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103722944A (zh) * | 2013-12-25 | 2014-04-16 | 宁波江北瑞臣工艺品设计有限公司 | 防止小孩开启的安全笔 |
CN103754017A (zh) * | 2013-12-25 | 2014-04-30 | 宁波江北瑞臣工艺品设计有限公司 | 一种防止儿童打开的笔 |
JP2016097682A (ja) * | 2014-11-18 | 2016-05-30 | ジュ チョン,クァン | 出没式筆記具のプッシュロック装置{pushlocksystemforslidetypewritingtools} |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3945409B2 (ja) | 2007-07-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8096722B2 (en) | Writing instrument with retractable tip | |
JP7045498B2 (ja) | ノック式筆記具 | |
US6224282B1 (en) | Side knock-type ball point pen | |
JP2004230698A (ja) | 出没式筆記具 | |
KR200423744Y1 (ko) | 노크식 마킹펜 | |
JP2005343072A (ja) | 筆記具 | |
JP5951221B2 (ja) | 筆記具 | |
JP5339619B2 (ja) | 振出式シャープペンシル | |
JP2004330452A (ja) | 出没式筆記具 | |
JP4634167B2 (ja) | 複式筆記具 | |
JP5951220B2 (ja) | 出没式筆記具 | |
JP3669684B2 (ja) | スライド式の複合筆記具 | |
JP4849611B2 (ja) | ノック式筆記具 | |
JP3774804B2 (ja) | 出没式筆記具 | |
JP2010099915A (ja) | ノック式筆記具 | |
JP2013132837A (ja) | 出没式筆記具 | |
JP5495751B2 (ja) | スライド式の多芯筆記具 | |
JP3676446B2 (ja) | 複式筆記具 | |
JPH10329484A (ja) | サイドノック式筆記具 | |
JP6778613B2 (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2001239791A (ja) | スライド式の多芯筆記具 | |
JPH0536716Y2 (ja) | ||
JP2024094056A (ja) | 筆記具 | |
JPH09254586A (ja) | 複式筆記具 | |
JP2534040B2 (ja) | 複合筆記具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040916 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060630 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060711 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061219 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070320 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070402 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3945409 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100420 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |