JP2004230334A

JP2004230334A - Water cleaning cartridge and water cleaner

Info

Publication number: JP2004230334A
Application number: JP2003024292A
Authority: JP
Inventors: Hatsubi Takeda; はつ美竹田; Hitoshi Takayama; 仁史高山; Manabu Yanou; 学矢能; Atsuko Nishi; 温子西; Masamitsu Yokoi; 昌光横井
Original assignee: Mitsubishi Rayon Co Ltd
Current assignee: Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date: 2003-01-31
Filing date: 2003-01-31
Publication date: 2004-08-19
Anticipated expiration: 2023-01-31
Also published as: JP4641373B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a water cleaning cartridge capable of reducing the elution from a potting resin even if sunk in water for a long time, making palatable water having no offensive smell and taste and markedly excellent from a sanitary aspect, and a water cleaner. <P>SOLUTION: The water cleaning cartridge (4) has hollow fiber membranes (23) arranged inside and is characterized in that the sum total area (A) of the inner surfaces of the hollow parts at the regions embedded in the potting resin (24) of the hollow fiber membranes (23) is below 530 cm<SP>2</SP>. This water cleaning cartridge produces no offensive smell and taste even if it is immersed in cleaned water for a long time. Further, the water cleaner using the water cleaning cartridge can produce palatable cleaned water of high safety and sanitary excellence. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、安全な美味しい水を簡単かつ手軽に得ることができる浄水器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、水資源の汚染、おいしい水への要求等により水道水の浄化に浄水器が用いられている。浄水器は、活性炭、イオン交換樹脂等の吸着剤によるカルキ臭、カビ臭、トリハロメタン等の除去、多孔質中空糸膜による細菌類、濁質成分等の除去を機能として有するものが知られている。浄水器の種類としては、蛇口直結型浄水器や、据え置き型浄水器、アンダーシンク型浄水器、ピッチャー型浄水器等が市販され、一般家庭で使用されている。
【０００３】
近年では、蛇口直結型などの浄水器とは異なり、持ち運びが自由で、余分な水圧をかけず自重で１〜２リットル程度の比較的多量の原水を一度に浄化することが出来るとともに、そのまま冷蔵庫等に保管ができ、カップへの注ぎ口が形成されているピッチャー型浄水器が提案されている（例えば特許文献１参照）。
【０００４】
特許文献１の浄水器は、原水貯留部と浄水貯留部との間に、中空糸膜と、活性炭、イオン交換樹脂などの吸着材とを備えた浄水カートリッジが交換可能に配されている。中空糸膜は、Ｕ字状に曲げられ、筒状のケースにポッティングされている。
【０００５】
ピッチャー型浄水器は、その使用方法によっては冷蔵庫内等に２時間以上の長時間保存される場合もあり、その間、浄水カートリッジは概ね水没した状態となっている。この場合、水没している間に、中空糸膜のポッティングに使用したウレタン等の樹脂から異臭味が溶出する場合がある。
【０００６】
特許文献１の浄水器は、活性炭を中空糸膜の下流側に配しているため、溶出した異臭味をある程度除去することができる。しかしながら、係る構成の場合、一旦中空糸膜で濾過して水が無菌状態となっていても、その後に活性炭層と長時間接触することになるため、活性炭層に繁殖した細菌が浄水中に混入する恐れがあった。
【０００７】
【特許文献１】
特開２００２−３２０９６７公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、浄水カートリッジが長時間水没した状態となっても、ポッティング樹脂からの溶出を低減可能で、異臭味がせず、おいしく、安全性が高く、衛生的にも著しく優れた浄水カートリッジ及び浄水器を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の第一の要旨は、内部に中空糸膜（２３）が配された浄水カ−トリッジ（４）であって、
該中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面の合計面積（Ａ）が、５３０ｃｍ^２未満である浄水カ−トリッジ、である。
【００１０】
前記ポッティング樹脂（２４）の厚み（Ｈ）が１ｃｍ以下であると、異臭味の発生をより効果的に防止することができる。
また、前記中空糸膜（２３）の長さ（Ｌ）が、１．５〜１０ｃｍであるか、前記中空糸膜（２３）の本数（Ｆ）が、２０００〜２００００本であると、ピッチャー型の浄水器に更に好適に適用することができる。
【００１１】
本発明の第二の要旨は、浄水貯留部（１１）を有する外容器（５）と、原水貯留部（１０）を有する内容器（６）と、内部に中空糸膜（２３）が配された浄水カ−トリッジ（４）とを有する浄水器であって、
該中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面の合計面積（Ａ）が、５３０ｃｍ^２未満である浄水器、である。
【００１２】
本発明の第三の要旨は、浄水貯留部（１１）を有する外容器（５）と、原水貯留部（１０）を有する内容器（６）と、内部に中空糸膜（２３）が配された浄水カ−トリッジ（４）とを有する浄水器であって、
該中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面積の合計（ｃｍ^２）をＡとし、
該浄水貯留部（１１）の体積（ｌ）をＶとしたとき、
Ａ／Ｖが１０００以下である浄水器、である。
【００１３】
第二、第三の本発明は、前記ポッティング樹脂（２４）の厚み（Ｈ）が１ｃｍ以下であると、異臭味の発生をより効果的に防止することができる。
また、前記中空糸膜（２３）の長さ（Ｌ）が、１．５〜１０ｃｍであるか、前記中空糸膜（２３）の本数（Ｆ）が、２０００〜２００００本であると、ピッチャー型の浄水器として好適に使用することができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の浄水器について、図面を基に詳細に説明する。
図１は、本発明の浄水カートリッジ（４）の一例を示す模式断面図である。
【００１５】
浄水カートリッジ（４）は、粒状濾材（２２）と、中空糸膜（２３）とが筒状容器内に配されている。中空糸膜（２３）は、細菌等を確実に除去するため、最も下流に配置することが好ましい。
【００１６】
中空糸膜（２３）は、図１に示すように、Ｕ字状に曲げ、端部をポッティング樹脂（２４）で接着固定している。ポッティング樹脂（２４）は、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等を用いることができ、中でもウレタン樹脂が加工性の観点で好ましく用いられる。
【００１７】
中空糸膜（２３）の素材としては、セルロース系、ポリオレフィン（ポリエチレン、ポリプロピレン）系、ポリビニリデンフロライド（ＰＶＤＦ）、ポリビニルアルコール系、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエーテル系、ポリメタクリル酸メチル（ＰＭＭＡ）系、ポリスルフォン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ四弗化エチレン（ＰＴＦＥ）系、ポリカーボネイト系、ポリエステル系、ポリアミド系、芳香族ポリアミド系等の各種材料が挙げられる。なかでもポリオレフィン（ポリエチレン、ポリプロピレン）系、ポリビニリデンフロライド（ＰＶＤＦ）が好ましく、ポリオレフィン（ポリエチレン、ポリプロピレン）系が最も好ましい。
【００１８】
ここで、異臭味の発生程度に最も大きな影響を与えるのは、濾過時に水が直接接触する部分である、中空糸膜（２３）の外表面側のポッティング樹脂（２３）の面積や、中空糸膜（２３）の端面部のポッティング樹脂（２３）の面積ではなく、中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面の合計面積（Ａ）であることを本発明者らは見出した。
すなわち、異臭味を発生させているのは、中空糸膜に含浸したポッティング樹脂（２４）が主体であることを本発明者らは見出したのである。
【００１９】
そして、この合計面積（Ａ）が５３０ｃｍ^２未満であると、異臭味の発生を効果的に抑制することができることを見出した。合計面積（Ａ）は、４３０ｃｍ^２以下であることがより好ましく、２４０ｃｍ^２以下が更に好ましく、１５０ｃｍ^２以下が最も好ましい。
【００２０】
なお、合計面積（Ａ）は、中空糸膜の内径をＤ（ｃｍ）、本数をＦ（本）、ポッティング樹脂（２４）の厚さをＨ（ｃｍ）としたとき、以下の式によって求められる。
Ａ＝Ｄ×π×Ｈ×Ｆ
【００２１】
このとき、ポッティング樹脂（２４）の厚さをＨは、図２に示すように、ポッティング樹脂（２４）が中空糸膜（２３）に這いあがった頂点から、中空糸膜（２３）が開口する端面までの厚さをいう。
なお、図３に示すように、ポッティング樹脂（２４）が這いあがった頂点の位置が水平でない場合は、個々の厚さを平均した値を全体の厚さ（Ｈ）とする。
【００２２】
また、中空糸膜の本数（Ｆ）は、ポッティング樹脂（２４）によって固定されている部分の本数をいい、Ｕ字状に折り曲げて固定されたものは、２本と数える。
【００２３】
合計面積（Ａ）を減らすためには、ポッティング樹脂（２４）の厚さ（Ｈ）を薄くすること、中空糸膜（２３）の本数（Ｆ）を減らすことが有効である。
【００２４】
ポッティング樹脂（２４）の厚さ（Ｈ）は、中空糸膜（２３）の本数（Ｆ）が同じであれば、薄くするほど合計面積（Ａ）は減少するので、異臭味の低減効果は大きくなる。具体的には、ポッティング樹脂（２４）の厚さ（Ｈ）は１ｃｍ以下とするのが好ましく、０．８ｃｍ以下とすることがより好ましく、０．６ｃｍ以下とすることが更に好ましい。
【００２５】
ポッティング樹脂（２４）の厚さ（Ｈ）は、あまり薄くしすぎると、中空糸膜（２３）に「す」が発生したりして、水密固定が不確実となるため、０．３ｃｍ以上が好ましい。
【００２６】
なお、ポッティング樹脂（２４）の厚さ（Ｈ）は、水道の蛇口に接続して使用するタイプの浄水器においては、水道水の圧力に対する耐久性を持たせる必要があるため、１ｃｍを超える厚さとしているが、ピッチャー型浄水器の場合は、濾過する際の水の自重による圧力が極めて低い為、厚さ（Ｈ）を前述のように薄くしても破損する懸念はない。
【００２７】
中空糸膜（２３）の本数（Ｆ）は、ポッティング樹脂（２４）の厚さ（Ｈ）が同じであれば、少ないほど合計面積（Ａ）は減少するので、異臭味の低減効果は大きくなる。
【００２８】
このとき、中空糸膜（２３）の長さ（Ｌ）を同じにして本数（Ｆ）を減らすと、濾過面積が減少してしまうため、濾過面積を確保するためには、長さ（Ｌ）を長くする必要がある。一方、長さ（Ｌ）を長くしすぎると、中空糸膜（２３）の中空部における圧力損失が増加し、濾過効率が悪化する。また、ピッチャー型浄水器に使用するにあたっては、浄水貯留部の長さによる制約を受けるため、際限なく長くすることはできない。
【００２９】
したがって、中空糸膜（２３）の長さ（Ｌ）は適切な範囲とする必要があり、その上限としては１０ｃｍ以下が好ましく、８ｃｍ以下がより好ましく、６ｃｍ以下が更に好ましい。
また、中空糸膜（２３）の長さ（Ｌ）の下限としては、１．５ｃｍ以上が好ましく、２ｃｍ以上がより好ましく、３ｃｍ以上が更に好ましい。
【００３０】
なお、中空糸膜（２３）の長さ（Ｌ）とは、図２に示すように、中空糸膜（２３）のＵ字の先端部から、中空糸膜（２３）が開口する端面までの長さをいう。
【００３１】
中空糸膜（２３）の本数（Ｆ）の上限としては、２００００本以下が好ましく、１００００本以下がより好ましく、８０００本以下が更に好ましい。また、本数（Ｆ）の下限は２０００本以上が好ましく、３０００本以上がより好ましく、４０００本以上が更に好ましい。
【００３２】
粒状濾材（２２）は、活性炭が最も好ましいが、分子吸着樹脂、ゼオライト、モレキュラーシーブ、キレート樹脂、イオン交換樹脂、コーラルサンド、麦飯石、医王石、トルマリン、骨炭、ヒドロキシアパタイト、珪酸チタニウムなどを併用することもできる。これらを併用する場合は、活性炭と混合したり、別々に層状として配置したり、或いは活性炭に添着したりすればよい。
【００３３】
図４は、本発明の浄水器の一例を示す断面図である。
浄水器（１）は、上方が開口した外容器（５）と、この外容器（５）の開口端を塞ぐ蓋（３）と、外容器（５）の内部に配置された内容器（６）と、内容器（６）に取り付けられた浄水カートリッジ（４）とを備えている。
【００３４】
外容器（５）は、全体形状がほぼ矩形状のプラスチック材成形品であり、材質としては、ＡＢＳ樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリスチレン、ＭＳ樹脂、ナイロン樹脂、ポリ−４−メチルペンテン−１などの樹脂が挙げられ、機械的強度、表面外観や成型加工性などを加味して選択する。更に、外容器（５）に抗菌特性を付加してもよい。
【００３５】
また、利用者が片手で挟持できる程度の幅の取っ手（２５）を、外容器（５）の外周に配置してもよい。取っ手（２５）を外容器（５）に装着するにあたっては、取っ手（２５）の外容器（５）への装着部を環状とし、外容器（５）の幅を下から上に向かってやや大きくなるように形成し、取っ手（２５）の環状部に外容器（５）を嵌めこむと、必要に応じて着脱することが可能なため好ましい。
【００３６】
外容器（５）は、内容物を外部から目視できるように透明であることが望ましい。外容器（５）は、図１に示すように、内容器（６）の外壁と外容器（５）の内壁との間に形成され、横方向に突き出た浄水注ぎ口（８）を有する。この浄水注ぎ口（８）は、蓋（３）に揺動自在に取り付けられた注ぎ蓋（９）により開閉可能とすると、浄水の清澄性を保ちやすいため好ましい。
蓋（３）の材質は、外容器（５）と同様のものを用いることができ、抗菌特性を付加してもよい。
【００３７】
内容器（６）は、上部が開放し、下部に浄水カートリッジ（４）のための係合部（１３）を有するほぼ楕円柱形状をしており、その内部に原水貯留部（１０）を有する。内容器（６）の高さ寸法は、外容器（５）の高さのほぼ１／２程度に設定されており、外容器（５）の内側に嵌合される構造としている。
【００３８】
内容器（６）の材質は、外容器（５）と同様のものを用いることができ、抗菌特性を付加してもよい。
【００３９】
浄水カートリッジ（４）は、その上端に空気を排出するための筒部（２１）を有している。筒部（２１）の外周側面には、原水流入口（２０）が配されている。また、筒部（２１）の頂部には、空気排出穴（３０）が配されている。
【００４０】
蓋（３）を外容器（５）から取り外して水道水を原水貯留部（１０）へ注入すると、水道水は、浄水カートリッジ（４）の筒部（２１）の側面外周の原水流入口（２０）からカートリッジ４内に流入し、粒状濾材（２２）、中空糸膜（２３）を通って、外容器（５）の浄水貯留部（１１）に落下し、浄水として貯留される。
【００４１】
このとき、カートリッジ（４）内の空気は、空気排気穴（３０）から大気中に排出されるため、投入した水道水は空気抵抗を受けることなく、最高の透過速度で流下することになる。そして、貯留された浄水は、浄水器（１）を傾けることにより、浄水注ぎ口（８）から、例えばコップへ注ぐことができる。
【００４２】
ここで、浄水貯留部（１１）の体積（ｌ）をＶとし、中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面積の合計（ｃｍ^２）をＡとしたとき、
Ａ／Ｖが１０００以下であると、異臭味を低減させることができるため好ましい。
【００４３】
なお、ここでいう浄水貯留部（１１）の体積Ｖとは、浄水が溜まり得る最大限の体積をいい、外容器（５）の内部に内容器（６）が配された際に、内容器（６）の下端部から下の部位における外容器（５）の体積から、浄水カートリッジ（４）の体積を引くことにより求められる。
【００４４】
Ａ／Ｖの値を小さくするためには、中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面積の合計Ａの値を小さくするか、浄水貯留部（１１）の体積Ｖを大きくすることが有効である。
【００４５】
このうち、中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面積の合計Ａの値については前述した通りである。
【００４６】
浄水貯留部（１１）の体積Ｖについては、大きすぎると持ち運びが不便であり、また冷蔵庫で保存できない。一方、小さすぎると一度に利用できる浄水の量が少なくなってしまう。
【００４７】
したがって、浄水貯留部（１１）の体積Ｖの上限は、５Ｌ以下であり、４Ｌ以下が好ましく、３Ｌ以下が更に好ましい。
また、浄水貯留部（１１）の体積Ｖの下限は、０．５Ｌ以上であり、０．８Ｌ以上が好ましく、１Ｌ以上が更に好ましい。
【００４８】
また、Ａ／Ｖの値は、７００以下であることが好ましく、６００以下であることがより好ましく、４５０以下であることが更に好ましい。
【００４９】
以下、実施例を基に本発明を更に詳細に説明する。
【００５０】
＜実施例１＞
粒状濾材（２２）として、粒径０．４〜０．８ｍｍの粒状炭を７０ｍｌ、中空糸膜（２３）として、三菱レイヨン（株）製ポリエチレン多孔質中空糸膜（製品名ＥＸ２７０ＴＳ、外径３８０μｍｍ、内径２７０μｍ、平均孔径０．１μｍ）を使用して、図１に示すような構造の浄水カートリッジ（４）を作製した。
【００５１】
このときの、中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面積の合計（Ａ）、ポッティング樹脂（２４）の厚み（Ｈ）、中空糸膜（２３）の長さ（Ｌ）、中空糸膜（２３）の本数（Ｆ）を、表１に示した。
【００５２】
この浄水カートリッジ（４）を、図４に示す構造のピッチャー型の浄水器（１）の原水貯留部（１０）と浄水貯留部（１１）との間に配した。
【００５３】
そして、この浄水器（１）を用いて１Ｌを自重で濾過し、中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）を含む浄水カートリッジ（４）が水没した状態のまま、冷蔵庫内で１５時間保管した。得られた水を検体とし、同様の方法で濾過したあと、浄水カートリッジ（４）を取り外して冷蔵庫で１５時間保管した水をコントロールとして、２５名のパネラーによる官能試験１を行った。結果を平均点として表２に示した。平均点は、コントロールと差がなかった。
【００５４】
なお、官能試験１は以下の手順にて実施した。
（１）検体及びコントロールを２０℃に温度調整する。
（２）同一形状のコップ２個に、検体及びコントロールを別々に入れる。
（３）どの水が検体かコントロール化は伏せた状態で、パネラーに水を飲んでもらい、１０点満点で採点してもらう。
【００５５】
＜実施例２＞
中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面積の合計（Ａ）、ポッティング樹脂（２４）の厚み（Ｈ）、中空糸膜（２３）の長さ（Ｌ）、中空糸膜（２３）の本数（Ｆ）を変えて浄水カートリッジ（４）を作成した。各値は表１に示した。
【００５６】
この浄水カートリッジ（４）を用いて、実施例１と同様の手順で官能試験１を行った。結果を平均点として表２に示した。平均点は、コントロールと差がなかった。
【００５７】
＜実施例３＞
実施例１の浄水カートリッジ（４）を用いて、官能試験１と同様の手順で用意した検体及びコントロールについて、以下の手順で官能試験２を行った。結果を表３に示した。コントロールとの違いが解った正解者は殆どいなかった。
【００５８】
官能試験２は、以下の手順で行った。
（１）検体及びコントロールを２０℃に温度調整する。
（２）同一形状のコップを３個用意し、２個に検体又はコントロールを入れ、残りの１個に別の水を入れる。
（３）パネラーに水を飲んでもらい、３つの中で違うのはどの水かを当ててもらう。なお、区別がつかない場合は「解らない」と回答してもらい、不正解としてカウントする。
【００５９】
＜実施例４＞
実施例２の浄水カートリッジ（４）を用いて、実施例３と同様の手順で官能試験２を行った。結果を表３に示した。結果を表３に示した。コントロールとの違いが解った正解者は殆どいなかった。
【００６０】
＜比較例１＞
中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面積の合計（Ａ）、ポッティング樹脂（２４）の厚み（Ｈ）、中空糸膜（２３）の長さ（Ｌ）、中空糸膜（２３）の本数（Ｆ）を変えて浄水カートリッジ（４）を作成した。各値は表１に示した。
【００６１】
この浄水カートリッジ（４）を用いて、実施例１と同様の手順で官能試験１を行った。結果を平均点として表２に示した。平均点は、コントロールと比較して明確に低かった。
【００６２】
＜比較例２＞
中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面積の合計（Ａ）、ポッティング樹脂（２４）の厚み（Ｈ）、中空糸膜（２３）の長さ（Ｌ）、中空糸膜（２３）の本数（Ｆ）を変えて浄水カートリッジ（４）を作成した。各値は表１に示した。
【００６３】
この浄水カートリッジ（４）を用いて、実施例１と同様の手順で官能試験１を行った。結果を平均点として表２に示した。平均点は、コントロールと比較して明確に低かった。
【００６４】
＜比較例３＞
比較例１の浄水カートリッジ（４）を用いて、実施例３と同様の手順で官能試験２を行った。結果を表３に示した。７０％近くのパネラーが、コントロールとの違いを判別でき、異臭味がすることが明らかであった。
【００６５】
＜比較例４＞
比較例２の浄水カートリッジ（４）を用いて、実施例３と同様の手順で官能試験２を行った。結果を表３に示した。８０％以上のパネラーが、コントロールとの違いを判別でき、異臭味がすることが明らかであった。
【００６６】
【表１】

【００６７】
【表２】

【００６８】
【表３】

【００６９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の浄水カートリッジ（４）は、中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面の合計面積（Ａ）を５３０ｃｍ^２未満とすることにより、浄水を冷蔵庫等で保管するに際し、浄水カートリッジ（４）が浄水に浸漬された状態であっても、細菌の繁殖を起こすことなく、異臭味の発生を効果的に防止することができる。
【００７０】
また、ポッティング樹脂（２４）の厚み（Ｈ）、中空糸膜（２３）の長さ（Ｌ）、中空糸膜（２３）の本数（Ｆ）も、それぞれ適切な範囲とすることにより、異臭味の発生をより低減させることができる。
【００７１】
また、本発明の浄水器は、前述の浄水カートリッジ（４）を使用するので、ピッチャー型浄水器として好適である。
さらに、中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面の合計面積（Ａ）と、浄水貯留部（Ｖ）との間で、Ａ／Ｖを１０００以下とすることにより、異臭味がなく、安全な浄水を作ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の浄水カートリッジ（４）の一例を示す断面図である。
【図２】本発明の浄水カートリッジ（４）に使用する中空糸膜（２３）及びポッティング部（２４）の一例を示す断面図である。
【図３】本発明の浄水カートリッジ（４）に使用する中空糸膜（２３）及びポッティング部（２４）の別の一例を示す断面図である。
【図４】本発明の浄水器（１）の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
１浄水器
３蓋
４浄水カートリッジ
５外容器
６内容器
８浄水注ぎ口
９注ぎ蓋
１０原水貯留部
１１浄水貯留部
２０原水流入口
２１筒部
２２粒状濾材
２３中空糸膜
２４ポッティング樹脂
２５取っ手
３０空気排出穴[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a water purifier capable of easily and easily obtaining safe and delicious water.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Conventionally, water purifiers have been used for purifying tap water due to pollution of water resources, demand for delicious water, and the like. Known water purifiers have a function of removing odors such as mold, mold, and trihalomethane using adsorbents such as activated carbon and ion exchange resins, and removing bacteria and turbid components using a porous hollow fiber membrane. . As the types of water purifiers, a faucet direct connection type water purifier, a stationary water purifier, an undersink type water purifier, a pitcher type water purifier and the like are commercially available and used in ordinary households.
[0003]
In recent years, unlike water purifiers that are directly connected to a faucet, they are free to carry and can purify a relatively large amount of raw water (about 1 to 2 liters) at once without applying any extra water pressure. A pitcher-type water purifier that can be stored in a container or the like and has a spout for a cup has been proposed (for example, see Patent Document 1).
[0004]
In the water purifier disclosed in Patent Literature 1, a water purification cartridge including a hollow fiber membrane and an adsorbent such as activated carbon or ion exchange resin is exchangeably disposed between a raw water storage section and a purified water storage section. The hollow fiber membrane is bent into a U-shape and potted in a cylindrical case.
[0005]
The pitcher-type water purifier may be stored in a refrigerator or the like for a long time of 2 hours or more, depending on the method of use, and during that time, the water purification cartridge is substantially submerged. In this case, while immersed in water, an off-flavor may be eluted from a resin such as urethane used for potting the hollow fiber membrane.
[0006]
In the water purifier of Patent Document 1, the activated carbon is disposed downstream of the hollow fiber membrane, so that the eluted off-flavor can be removed to some extent. However, in the case of such a configuration, even if the water is once sterilized by filtration through the hollow fiber membrane, the bacteria that have propagated in the activated carbon layer are mixed into the purified water because they will be in contact with the activated carbon layer for a long time thereafter. There was a fear of doing.
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-320967
[Problems to be solved by the invention]
The present invention provides a water purification cartridge which can reduce elution from a potting resin even when the water purification cartridge is submerged for a long time, does not have an unpleasant odor, is delicious, has high safety, and is extremely excellent in hygiene. The purpose is to provide a water purifier.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
That is, a first gist of the present invention is a water purification cartridge (4) in which a hollow fiber membrane (23) is arranged,
A purified water cartridge in which the total area (A) of the inner surface of the hollow portion at the portion of the hollow fiber membrane (23) buried in the potting resin (24) is less than 530 cm ² .
[0010]
When the thickness (H) of the potting resin (24) is 1 cm or less, generation of off-flavor can be more effectively prevented.
When the length (L) of the hollow fiber membrane (23) is 1.5 to 10 cm or the number (F) of the hollow fiber membranes (23) is 2000 to 20000, the pitcher type is used. It can be more suitably applied to water purifiers.
[0011]
A second gist of the present invention resides in that an outer container (5) having a purified water storage section (11), an inner container (6) having a raw water storage section (10), and a hollow fiber membrane (23) are arranged inside. A water purifier having a water purification cartridge (4),
A water purifier in which the total area (A) of the inner surface of the hollow portion in a portion of the hollow fiber membrane (23) buried in the potting resin (24) is less than 530 cm ² .
[0012]
The third gist of the present invention resides in that an outer container (5) having a purified water storage section (11), an inner container (6) having a raw water storage section (10), and a hollow fiber membrane (23) are arranged inside. A water purifier having a water purification cartridge (4),
Let A be the total surface area (cm ² ) of the hollow fiber membrane (23) at the site buried in the potting resin (24),
When the volume (l) of the purified water storage unit (11) is V,
A / V is 1,000 or less.
[0013]
According to the second and third aspects of the present invention, when the thickness (H) of the potting resin (24) is 1 cm or less, generation of off-flavor can be more effectively prevented.
When the length (L) of the hollow fiber membrane (23) is 1.5 to 10 cm or the number (F) of the hollow fiber membranes (23) is 2000 to 20000, the pitcher type is used. It can be suitably used as a water purifier.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the water purifier of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic sectional view showing an example of the water purification cartridge (4) of the present invention.
[0015]
The water purification cartridge (4) has a granular filter medium (22) and a hollow fiber membrane (23) arranged in a cylindrical container. The hollow fiber membrane (23) is preferably arranged at the most downstream in order to reliably remove bacteria and the like.
[0016]
As shown in FIG. 1, the hollow fiber membrane (23) is bent in a U-shape, and its end is fixedly adhered with a potting resin (24). As the potting resin (24), a urethane resin, an epoxy resin, or the like can be used. Among them, a urethane resin is preferably used from the viewpoint of processability.
[0017]
Materials for the hollow fiber membrane (23) include cellulose, polyolefin (polyethylene, polypropylene), polyvinylidene fluoride (PVDF), polyvinyl alcohol, ethylene / vinyl alcohol copolymer, polyether, and polymethyl methacrylate. Various materials such as (PMMA), polysulfone, polyacrylonitrile, polytetrafluoroethylene (PTFE), polycarbonate, polyester, polyamide, and aromatic polyamide can be used. Among them, polyolefin (polyethylene, polypropylene) and polyvinylidene fluoride (PVDF) are preferable, and polyolefin (polyethylene, polypropylene) is most preferable.
[0018]
Here, the most significant influence on the degree of off-flavor generation is the area of the potting resin (23) on the outer surface side of the hollow fiber membrane (23), which is the part that water directly contacts during filtration, and the hollow fiber. The present invention provides that the total area (A) of the inner surface of the hollow portion at the portion of the hollow fiber membrane (23) buried in the potting resin (24) is not the area of the potting resin (23) at the end face of the membrane (23). Found them.
That is, the present inventors have found out that the generation of the off-flavor is mainly caused by the potting resin (24) impregnated in the hollow fiber membrane.
[0019]
And when this total area (A) was less than 530 cm < ² >, it discovered that generation | occurrence | production of an odor could be suppressed effectively. Total area (A) is more preferably 430 cm ² or less, more preferably 240 cm ² or less, 150 cm ² or less being most preferred.
[0020]
The total area (A) is determined by the following equation, where D (cm) is the inner diameter of the hollow fiber membrane, F (number) is the number of hollow fiber membranes, and H (cm) is the thickness of the potting resin (24). .
A = D × π × H × F
[0021]
At this time, the thickness of the potting resin (24) is set to H, as shown in FIG. 2, so that the hollow fiber membrane (23) opens from the apex where the potting resin (24) has crawled up to the hollow fiber membrane (23). It refers to the thickness up to the end face.
In addition, as shown in FIG. 3, when the position of the vertex to which the potting resin (24) has crawled is not horizontal, a value obtained by averaging the individual thicknesses is defined as the overall thickness (H).
[0022]
The number (F) of hollow fiber membranes refers to the number of portions fixed by the potting resin (24), and the number of hollow fiber membranes that are bent and fixed in a U-shape is counted as two.
[0023]
In order to reduce the total area (A), it is effective to reduce the thickness (H) of the potting resin (24) and to reduce the number (F) of the hollow fiber membranes (23).
[0024]
If the number (F) of the hollow fiber membranes (23) is the same, the total area (A) decreases as the thickness (H) of the potting resin (24) decreases, so that the effect of reducing the off-flavor is large. Become. Specifically, the thickness (H) of the potting resin (24) is preferably 1 cm or less, more preferably 0.8 cm or less, even more preferably 0.6 cm or less.
[0025]
If the thickness (H) of the potting resin (24) is too small, "spot" is generated on the hollow fiber membrane (23), and the watertight fixation becomes uncertain. preferable.
[0026]
The thickness (H) of the potting resin (24) is more than 1 cm in a water purifier of a type that is used by being connected to a faucet because it is necessary to have durability against the pressure of tap water. However, in the case of the pitcher-type water purifier, the pressure due to the weight of the water at the time of filtration is extremely low, so that there is no fear of breakage even if the thickness (H) is reduced as described above.
[0027]
As for the number (F) of the hollow fiber membranes (23), as the thickness (H) of the potting resin (24) is the same, the smaller the total number (A), the smaller the total area (A). .
[0028]
At this time, if the number (F) is reduced by keeping the length (L) of the hollow fiber membrane (23) the same, the filtration area is reduced. Therefore, in order to secure the filtration area, the length (L) is required. Need to be longer. On the other hand, if the length (L) is too long, the pressure loss in the hollow portion of the hollow fiber membrane (23) increases, and the filtration efficiency deteriorates. In addition, when used in a pitcher-type water purifier, the length of the water purifier cannot be increased without limit because of the restrictions imposed by the length of the purified water storage section.
[0029]
Therefore, the length (L) of the hollow fiber membrane (23) needs to be in an appropriate range, and the upper limit is preferably 10 cm or less, more preferably 8 cm or less, and even more preferably 6 cm or less.
The lower limit of the length (L) of the hollow fiber membrane (23) is preferably 1.5 cm or more, more preferably 2 cm or more, and even more preferably 3 cm or more.
[0030]
In addition, as shown in FIG. 2, the length (L) of the hollow fiber membrane (23) is from the U-shaped tip of the hollow fiber membrane (23) to the end face where the hollow fiber membrane (23) is opened. Refers to the length.
[0031]
The upper limit of the number (F) of the hollow fiber membranes (23) is preferably 20,000 or less, more preferably 10,000 or less, and even more preferably 8,000 or less. In addition, the lower limit of the number (F) is preferably 2000 or more, more preferably 3000 or more, and still more preferably 4000 or more.
[0032]
Activated carbon is most preferred for the particulate filter medium (22), but a combination of molecular adsorption resin, zeolite, molecular sieve, chelate resin, ion exchange resin, coral sand, malt stone, Iioishi, tourmaline, bone charcoal, hydroxyapatite, titanium silicate, etc. You can also. When these are used in combination, they may be mixed with activated carbon, arranged separately in layers, or impregnated with activated carbon.
[0033]
FIG. 4 is a sectional view showing an example of the water purifier of the present invention.
The water purifier (1) includes an outer container (5) having an open top, a lid (3) for closing an open end of the outer container (5), and an inner container (6) disposed inside the outer container (5). ) And a water purification cartridge (4) attached to the inner container (6).
[0034]
The outer container (5) is a molded plastic material having a substantially rectangular overall shape, and is made of ABS resin, polycarbonate resin, methacrylic resin, polypropylene, polystyrene, MS resin, nylon resin, poly-4-methylpentene. Resin such as -1 is selected, and is selected in consideration of mechanical strength, surface appearance, moldability, and the like. Further, antibacterial properties may be added to the outer container (5).
[0035]
In addition, a handle (25) having a width that can be held by a user with one hand may be arranged on the outer periphery of the outer container (5). When attaching the handle (25) to the outer container (5), the attachment portion of the handle (25) to the outer container (5) is formed in an annular shape, and the width of the outer container (5) is slightly increased from bottom to top. It is preferable that the outer container (5) is formed so as to fit into the annular portion of the handle (25) because the outer container (5) can be attached and detached as needed.
[0036]
The outer container (5) is desirably transparent so that the contents can be viewed from the outside. As shown in FIG. 1, the outer container (5) is formed between the outer wall of the inner container (6) and the inner wall of the outer container (5), and has a laterally protruding purified water spout (8). It is preferable that the clean water pouring port (8) can be opened and closed by a pouring lid (9) that is swingably attached to the lid (3), because the clarity of the purified water is easily maintained.
The material of the lid (3) can be the same as that of the outer container (5), and may have antibacterial properties.
[0037]
The inner container (6) has a substantially elliptical cylindrical shape having an open upper portion and an engaging portion (13) for a water purification cartridge (4) at a lower portion, and has a raw water storing portion (10) therein. . The height of the inner container (6) is set to approximately 1/2 of the height of the outer container (5), and has a structure to be fitted inside the outer container (5).
[0038]
The material of the inner container (6) can be the same as that of the outer container (5), and may have antibacterial properties.
[0039]
The water purification cartridge (4) has a cylindrical portion (21) for discharging air at its upper end. A raw water inlet (20) is arranged on the outer peripheral side surface of the cylindrical portion (21). An air discharge hole (30) is provided at the top of the cylindrical portion (21).
[0040]
When the lid (3) is removed from the outer container (5) and the tap water is poured into the raw water storage section (10), the tap water flows into the raw water inlet (20) on the outer periphery of the side surface of the cylindrical portion (21) of the water purification cartridge (4). ), Flows into the cartridge 4, passes through the particulate filter medium (22) and the hollow fiber membrane (23), falls into the purified water storage section (11) of the outer container (5), and is stored as purified water.
[0041]
At this time, since the air in the cartridge (4) is discharged into the atmosphere from the air exhaust hole (30), the supplied tap water flows down at the highest permeation speed without receiving the air resistance. Then, the stored purified water can be poured into, for example, a cup from the purified water spout (8) by tilting the water purifier (1).
[0042]
Here, assuming that the volume (l) of the purified water storage part (11) is V and the total surface area (cm ² ) of the hollow fiber membrane (23) at the site embedded in the potting resin (24) is A,
It is preferable that A / V is 1000 or less because off-flavor can be reduced.
[0043]
Here, the volume V of the purified water storage section (11) refers to the maximum volume that can store purified water, and when the inner container (6) is disposed inside the outer container (5), It is determined by subtracting the volume of the water purification cartridge (4) from the volume of the outer container (5) at a position below the lower end of (6).
[0044]
In order to reduce the value of A / V, the value of the total surface area A of the hollow portion at the portion of the hollow fiber membrane (23) buried in the potting resin (24) may be reduced, or the volume of the purified water reservoir (11) may be reduced. It is effective to increase V.
[0045]
Among them, the value A of the total surface area of the hollow portion at the portion of the hollow fiber membrane (23) buried in the potting resin (24) is as described above.
[0046]
If the volume V of the purified water storage unit (11) is too large, it is inconvenient to carry and cannot be stored in a refrigerator. On the other hand, if it is too small, the amount of purified water that can be used at one time will decrease.
[0047]
Therefore, the upper limit of the volume V of the purified water storage section (11) is 5 L or less, preferably 4 L or less, and more preferably 3 L or less.
The lower limit of the volume V of the purified water storage section (11) is 0.5 L or more, preferably 0.8 L or more, and more preferably 1 L or more.
[0048]
Further, the value of A / V is preferably 700 or less, more preferably 600 or less, and even more preferably 450 or less.
[0049]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
[0050]
<Example 1>
70 ml of granular coal having a particle size of 0.4 to 0.8 mm was used as the particulate filter medium (22), and a polyethylene porous hollow fiber membrane (product name: EX270TS, outer diameter: 380 μmm) manufactured by Mitsubishi Rayon Co., Ltd. was used as the hollow fiber membrane (23). 270 μm and an average pore diameter of 0.1 μm) to prepare a water purification cartridge (4) having a structure as shown in FIG.
[0051]
At this time, the total surface area (A) of the hollow portion in the hollow fiber membrane (23) buried in the potting resin (24), the thickness (H) of the potting resin (24), and the length of the hollow fiber membrane (23) (L) and the number (F) of the hollow fiber membranes (23) are shown in Table 1.
[0052]
This water purification cartridge (4) was arranged between the raw water storage part (10) and the purified water storage part (11) of the pitcher type water purifier (1) having the structure shown in FIG.
[0053]
Then, using the water purifier (1), 1 L is filtered by its own weight, and stored in a refrigerator for 15 hours while the water purification cartridge (4) containing the potting resin (24) of the hollow fiber membrane (23) is submerged. did. The obtained water was used as a sample and filtered by the same method. After that, the water purification cartridge (4) was removed, and a sensory test 1 was performed by 25 panelists using water stored in a refrigerator for 15 hours as a control. The results are shown in Table 2 as average points. The average score was not different from the control.
[0054]
In addition, the sensory test 1 was implemented by the following procedures.
(1) Adjust the temperature of the sample and the control to 20 ° C.
(2) A sample and a control are separately placed in two cups having the same shape.
(3) Ask the paneler to drink water in a state where the water is the specimen and the control is turned down, and get a score out of 10 points.
[0055]
<Example 2>
The total surface area (A) of the hollow portion in the hollow fiber membrane (23) buried in the potting resin (24), the thickness (H) of the potting resin (24), the length (L) of the hollow fiber membrane (23), A water purification cartridge (4) was prepared by changing the number (F) of the hollow fiber membranes (23). Each value is shown in Table 1.
[0056]
Using this water purification cartridge (4), a sensory test 1 was performed in the same procedure as in Example 1. The results are shown in Table 2 as average points. The average score was not different from the control.
[0057]
<Example 3>
Using the water purification cartridge (4) of Example 1, a sensory test 2 was performed on a sample and a control prepared in the same procedure as in the sensory test 1 according to the following procedure. The results are shown in Table 3. Few respondents understood the difference from the control.
[0058]
The sensory test 2 was performed in the following procedure.
(1) Adjust the temperature of the sample and the control to 20 ° C.
(2) Prepare three cups of the same shape, put the specimen or control in two, and put another water in the other one.
(3) Ask the panelists to drink water and ask which of the three is different. If no distinction can be made, the user is asked to answer "I do not understand" and count as an incorrect answer.
[0059]
<Example 4>
Using the water purification cartridge (4) of Example 2, a sensory test 2 was performed in the same procedure as in Example 3. The results are shown in Table 3. The results are shown in Table 3. Few respondents understood the difference from the control.
[0060]
<Comparative Example 1>
The total surface area (A) of the hollow portion in the hollow fiber membrane (23) buried in the potting resin (24), the thickness (H) of the potting resin (24), the length (L) of the hollow fiber membrane (23), A water purification cartridge (4) was prepared by changing the number (F) of the hollow fiber membranes (23). Each value is shown in Table 1.
[0061]
Using this water purification cartridge (4), a sensory test 1 was performed in the same procedure as in Example 1. The results are shown in Table 2 as average points. The average score was clearly lower compared to the control.
[0062]
<Comparative Example 2>
The total surface area (A) of the hollow portion in the hollow fiber membrane (23) buried in the potting resin (24), the thickness (H) of the potting resin (24), the length (L) of the hollow fiber membrane (23), A water purification cartridge (4) was prepared by changing the number (F) of the hollow fiber membranes (23). Each value is shown in Table 1.
[0063]
Using this water purification cartridge (4), a sensory test 1 was performed in the same procedure as in Example 1. The results are shown in Table 2 as average points. The average score was clearly lower compared to the control.
[0064]
<Comparative Example 3>
Using the water purification cartridge (4) of Comparative Example 1, a sensory test 2 was performed in the same procedure as in Example 3. The results are shown in Table 3. Nearly 70% of panelists could discriminate the difference from the control, and it was clear that they had an off-flavor.
[0065]
<Comparative Example 4>
Using the water purification cartridge (4) of Comparative Example 2, a sensory test 2 was performed in the same procedure as in Example 3. The results are shown in Table 3. It was apparent that 80% or more of the panelists could discriminate the difference from the control, and had an off-flavor.
[0066]
[Table 1]

[0067]
[Table 2]

[0068]
[Table 3]

[0069]
【The invention's effect】
As described above, in the water purification cartridge (4) of the present invention, the total area (A) of the inner surface of the hollow portion at the portion embedded in the potting resin (24) of the hollow fiber membrane (23) is less than 530 cm ^2. When storing the purified water in a refrigerator or the like, even if the purified water cartridge (4) is immersed in the purified water, the generation of odor can be effectively prevented without causing the propagation of bacteria.
[0070]
Further, the thickness (H) of the potting resin (24), the length (L) of the hollow fiber membrane (23), and the number (F) of the hollow fiber membranes (23) are also set in appropriate ranges, respectively. Can be further reduced.
[0071]
Further, since the water purifier of the present invention uses the above-described water purification cartridge (4), it is suitable as a pitcher type water purifier.
Further, the ratio A / V between the total area (A) of the inner surface of the hollow portion at the portion of the hollow fiber membrane (23) buried in the potting resin (24) and the purified water storage portion (V) is 1000 or less. As a result, it is possible to produce safe water without odor.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing an example of a water purification cartridge (4) of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view showing an example of a hollow fiber membrane (23) and a potting section (24) used in the water purification cartridge (4) of the present invention.
FIG. 3 is a sectional view showing another example of the hollow fiber membrane (23) and the potting section (24) used in the water purification cartridge (4) of the present invention.
FIG. 4 is a sectional view showing an example of the water purifier (1) of the present invention.
[Explanation of symbols]
Reference Signs List 1 water purifier 3 lid 4 water purification cartridge 5 outer container 6 inner container 8 purified water spout 9 pouring lid 10 raw water storage section 11 purified water storage section 20 raw water inflow port 21 cylindrical section 22 granular filter medium 23 hollow fiber membrane 24 potting resin 25 handle 30 air Discharge hole

Claims

内部に中空糸膜（２３）が配された浄水カ−トリッジ（４）であって、
該中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面の合計面積（Ａ）が、５３０ｃｍ^２未満である浄水カ−トリッジ。A purified water cartridge (4) having a hollow fiber membrane (23) disposed therein,
A purified water cartridge wherein the total area (A) of the inner surface of the hollow portion at a portion of the hollow fiber membrane (23) buried in the potting resin (24) is less than 530 cm ² .

前記ポッティング樹脂（２４）の厚み（Ｈ）が１ｃｍ以下である請求項１に記載の浄水カ−トリッジ。The water purification cartridge according to claim 1, wherein a thickness (H) of the potting resin (24) is 1 cm or less.

前記中空糸膜（２３）の長さ（Ｌ）が、１．５〜１０ｃｍである請求項１又は２に記載の浄水器。The water purifier according to claim 1 or 2, wherein the length (L) of the hollow fiber membrane (23) is 1.5 to 10 cm.

前記中空糸膜（２３）の本数（Ｆ）が、２０００〜２００００本である請求項１〜３のいずれか一項に記載の浄水器。The water purifier according to any one of claims 1 to 3, wherein the number (F) of the hollow fiber membranes (23) is 2,000 to 20,000.

浄水貯留部（１１）を有する外容器（５）と、原水貯留部（１０）を有する内容器（６）と、内部に中空糸膜（２３）が配された浄水カ−トリッジ（４）とを有する浄水器であって、
該中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面の合計面積（Ａ）が、５３０ｃｍ^２未満である浄水器。An outer container (5) having a purified water storage section (11), an inner vessel (6) having a raw water storage section (10), and a purified water cartridge (4) having a hollow fiber membrane (23) disposed therein; A water purifier having
A water purifier in which the total area (A) of the inner surface of the hollow portion at a portion of the hollow fiber membrane (23) buried in the potting resin (24) is less than 530 cm ² .

浄水貯留部（１１）を有する外容器（５）と、原水貯留部（１０）を有する内容器（６）と、内部に中空糸膜（２３）が配された浄水カ−トリッジ（４）とを有する浄水器であって、
該中空糸膜（２３）のポッティング樹脂（２４）に埋没した部位における中空部内表面積の合計（ｃｍ^２）をＡとし、
該浄水貯留部（１１）の体積（ｌ）をＶとしたとき、
Ａ／Ｖが１０００以下である浄水器。An outer container (5) having a purified water storage section (11), an inner vessel (6) having a raw water storage section (10), and a purified water cartridge (4) having a hollow fiber membrane (23) disposed therein; A water purifier having
A is the total surface area (cm ² ) of the hollow fiber membrane (23) at the site buried in the potting resin (24),
When the volume (l) of the purified water storage unit (11) is V,
A water purifier having an A / V of 1,000 or less.

前記合計面積Ａが、５３０ｃｍ^２未満である請求項６に記載の浄水器。The total area A is water purifier according to claim 6 is less than 530 cm ^2.

前記ポッティング樹脂（２４）の厚み（Ｈ）が１ｃｍ以下である請求項５〜７のいずれか一項に記載の浄水器。The water purifier according to any one of claims 5 to 7, wherein the potting resin (24) has a thickness (H) of 1 cm or less.

前記中空糸膜（２３）の長さ（Ｌ）が、１．５〜１０ｃｍである請求項５〜８のいずれか一項に記載の浄水器。The water purifier according to any one of claims 5 to 8, wherein the length (L) of the hollow fiber membrane (23) is 1.5 to 10 cm.

前記中空糸膜（２３）の本数（Ｆ）が、２０００〜２００００本である請求項５〜８のいずれか一項に記載の浄水器。The water purifier according to any one of claims 5 to 8, wherein the number (F) of the hollow fiber membranes (23) is 2,000 to 20,000.