JP2004226350A - 時計ならびに時計用指針と時計用指針による表示方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機能表示部15を文字板16上に表示させ、機能指示部14を軸取り付け部17を基点として時刻指示部11と水平方向に対向させることで、時刻表示と機能表示の区別を明確にすることができ、視認性が非常に優れる。また、副針を使用しないため、時計総厚の増加に起因する、デザイン上の制約も回避できる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、時計において、特に文字板上を時計用指針が運針して、時刻と共に時刻とは別の機能を表示する時計ならびに時計用指針と時計用指針による表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の時計において、時刻とは別の機能表示を行う場合、文字板内に配設した小文字板を機能表示部とし、前記小文字板内に時計用指針とは別に副針を機能指示部として設け、副針により小文字板を指示することで機能表示を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、時計用指針に設けた時刻指示部が機能指示部を兼任し、レジスターリング上に表示された機能表示部を指示することで機能表示を行うものもあった(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
以下に、従来の技術について図を用いて説明する。図4、図5はそれぞれ時計用指針を組み込んだ従来の時計の一部を示す正面図である。
【0005】
(従来例1)
図4は文字板36上に機能表示部34を別途小文字板として配設し、機能指示部35を副針として前記機能表示部34を指示したものである。31から33は時計用指針であり、31は時刻指示部で秒を、32は時刻指示部で分を、33は時刻指示部で時を表す。
【0006】
時刻指示部31から33は軸取り付け部38の同軸上に取り付けられており、それぞれが連動して文字板36上の外周に表示された時刻表示部37aから37d等を指示して時刻表示を行っている。
【0007】
機能表示部34にはL、M、H、RX、NOの記載があるが、これらは時計に配設されているアンテナ(図示せず)から時刻修正電波を受信し、時刻修正を行う際の受信状態を表示している。
【0008】
機能表示部34の記載、つまり電波受信感度表示部の表示は次の通りである。RXは時刻修正電波を受信中であることを示しており、Lは電波受信状態が下位(Lowの頭文字)、Mは電波受信状態が中位(Middleの頭文字)、Hは電波受信状態が上位(Highの頭文字)、NOは受信不良をそれぞれ表す。
【0009】
機能表示部34は機能指示部35の同心円上またはその近辺に記されており、時計に配設された電波受信モードボタン(図示せず)を押すことで、その都度機能表示部34を機能指示部35で指示し、現在の電波受信状態を表す。
【0010】
図4を見れば明らかなように、機能表示部34を小文字板として、機能指示部35を副針として指示する場合、機能表示部34は副針のサイズに対応する大きさにするため必然的に小面積になり、それに伴い、必然的に機能表示部34に記される字面も小さくなってしまい、視認性に欠けてしまう。
【0011】
また、機能指示部35である副針が時刻指示部31〜33である時針、分針、秒針と干渉しないようにするため、軸方向の厚さの増加、つまり時計の総厚の増加を避けられず、時計のデザイン性、装飾性と言う点からも非常に不利である。
【0012】
まとめると、上記のような従来の技術では、時刻とは別の機能表示を前記小文字板と前記副針により行っているが、時計の本質的な目的である時刻表示の認識を妨げないために小文字板、つまり機能表示部と副針、つまり機能指示部ともにサイズを大きくすることが出来ない。その結果として機能の認識、つまり機能表示の視認性には欠け、機能確認には不十分であると言った問題点があった。
【0013】
また、副針、つまり機能指示部の運針が時針、分針、秒針、つまり各々の時刻指示部の運針と干渉しないようにするために、軸方向への厚みが必然的に増加し、結果として時計の総厚が増加することにより、装飾性を重視する時計においてはデザイン上制約されてしまい、問題があった。
【0014】
(従来例2)
図5はレジスターリング44上に機能表示部45、46が記されており、時刻指示部41が機能指示部を兼ねている。41から43は時計用指針であり、41は時刻指示部で秒を、42は時刻指示部で分を、43は時刻指示部で時を表す。
【0015】
時刻指示部41から43は軸取り付け部47の同軸上に取り付けられており、それぞれが連動して文字板48上の外周に表示された時刻表示部49aから49d等を指示して時刻表示を行っている。
【0016】
機能表示部45にはL、M、H、RX、NOの記載があるが、これらは時計に配設されているアンテナ(図示せず)から時刻修正電波を受信し、時刻修正を行う際の受信状態を表示している。機能表示部45の記載、つまり電波受信感度表示部の説明については、図4と同様であるため省略する。
【0017】
機能表示部45は、時計に配設された電波受信モードボタン(図示せず)を押すことで、その都度機能表示部45を機能指示部を兼ねている時刻指示部41で指示し、現在の電波受信状態を表す。
【0018】
また、図5にはレジスターリング44上に別の機能表示部46としてOK、STOP、CHARGEの記載があるが、これらは、電源(太陽光発電および自動巻発電も含む)の残量状態(警告表示)を表しており、やはり時刻指示部41が機能指示部を兼ねている。
【0019】
機能表示部46の記載、つまり電源残量表示部の表示は次の通りである。OKは電源の残量が十分である、STOPは電源の残量がゼロなので運針が停止した(停止警告表示)、CHARGEは電源の残量がわずかなので充電した方が良い(充電警告表示)、ということを表している。時計に配設された電源残量表示モードボタン(図示せず)を押すことで、その都度機能表示部46を機能指示部を兼ねている時刻指示部41で指示し、電源の残量状態(警告表示)を表す。なお、STOPは電源の残量がゼロになる直前に自動的に指示する。
【0020】
機能表示部45、46は共に機能指示部を兼ねている時刻指示部41の仮想延長線上で確認しなければならず、視認性が極めて低い。また、時刻と機能を誤認する可能性が極めて高い。そして、レジスターリング上での機能表示は、レジスターリングの面積に依存するため、表示範囲が限定されてしまい、この点からも視認性が低いと言える。
【0021】
さらに、機能表示部45、46は時計の最外部に位置するため、蓄光塗料等を塗布しても使用している内に剥がれてしまい、長期的信頼性においては不安が拭えず、蓄光塗料等で塗布を行わないことが多々ある。したがって、夜間や暗所においては機能表示部の確認を行うことが極めて困難である。
【0022】
また、今回の例では、時刻指示部として秒針を使用したが、これが分針や時針を使用した場合、針の長さを考慮すると、秒針が機能指示部を兼任する場合よりも仮想延長線を長くしなければならず、状態の確認がより困難になり、かつ、時刻と機能の誤認の可能性も高くなる。
【0023】
さらにまた、レジスターリング上に時刻指示部や機能指示部で指示しない機能表示部を設ける場合にも問題がある。
例えば、レジスターリング上で航空計算尺等の機能を表示する場合、航空計算尺とその他、例えば電波受信状態機能との棲み分けによる表示がレジスターリングの面積上では極めて困難であり、行った場合も視認性が非常に問題であると言える。
【0024】
まとめると、レジスターリング上で機能表示を行う場合、時刻指示部が時刻表示部の指示と共に機能表示部の指示を兼任していたため、レジスターリング上の機能表示部は時刻指示部の仮想延長線上で認識しなければならず、機能の認識、つまり視認性に欠け、かつレジスターリング上では機能表示部の表示面積は容易に限界に達し、機能表示範囲が限定されていた。
【0025】
【特許文献1】
実用新案登録2601225号公報
【特許文献2】
実開昭63−107884号公報
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
以上の説明で明らかなように、現在、時刻表示と共に時刻表示とは別の機能表示を行う場合、時刻表示、機能表示の両視認性を満足し、デザイン上の制約を受けない時計ならびに時計用指針と時計用指針による表示方法は存在しなかった。
【0027】
本発明では、上記課題である時刻、機能の両視認性を満足し、かつ、デザイン上の制約を受けない時計ならびに時計用指針と時計用指針による表示方法を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の時計ならびに時計用指針と時計用指針による表示方法は、下記記載の構成を採用する。
【0029】
本発明に係る時計は、文字板上を時計用指針が運針して時刻を表示する時計において、軸取り付け部を基点として一方に時刻指示部を、水平方向に対向する他方に機能指示部を設けた時計用指針を少なくとも1本有することを特徴とする。
【0030】
また、前記時計用指針の前記軸取り付け部を基点とした長手方向の長さは、機能指示部が時刻指示部よりも短い。
【0031】
さらに、文字板または風防ガラスに表示された機能表示部を前記機能指示部で指示する。
【0032】
本発明に係る時計は、文字板または風防ガラスに表示された機能表示部が、時計に配設されたアンテナで受信した時刻修正電波を表示する電波受信感度表示部であり、前記電波受信感度表示部を前記機能指示部で指示することを特徴とする。
【0033】
本発明に係る時計は、文字板または風防ガラスに表示された機能表示部が、電源の残量状態を表示する電源残量表示部であり、前記電源残量表示部を前記機能指示部で指示することを特徴とする。
【0034】
本発明に係る時計用指針は、文字板上を時計用指針が運針して時刻を表示する時計において、軸取り付け部を基点として、一方に時刻指示部を、水平方向に対向する他方に機能指示部を設けたことを特徴とする。
【0035】
また、前記軸取り付け部を基点とした長手方向の長さは、機能指示部が時刻指示部よりも短い。
【0036】
さらに、文字板または風防ガラスに表示された機能表示部を前記機能指示部で指示する。
【0037】
本発明に係る時計用指針は、文字板または風防ガラスに表示された機能表示部が、時計に配設されたアンテナで受信した時刻修正電波を表示する電波受信感度表示部であり、前記電波受信感度表示部を前記機能指示部で指示することを特徴とする。
【0038】
本発明に係る時計用指針は、文字板または風防ガラスに表示された機能表示部が電源の残量状態を表示する電源残量表示部であり、前記電源残量表示部を前記機能指示部で指示することを特徴とする。
【0039】
本発明に係る時計用指針による表示方法は、文字板上を時計用指針が運針して時刻を表示する時計用指針による表示方法において、軸取り付け部を基点として一方に設けた時刻指示部で時刻表示部を指示し、前記時刻指示部と水平方向に対向する他方に設けた機能指示部で機能表示部を指示することを特徴とする。
【0040】
また、文字板または風防ガラスに表示された機能表示部を、前記軸取り付け部を基点とした長手方向の長さが時刻指示部よりも短い機能指示部で指示する。
【0041】
本発明に係る時計用指針による表示方法は、文字板または風防ガラスに表示された機能表示部が、時計に配設されたアンテナで受信した時刻修正電波を表示する電波受信感度表示部であり、前記電波受信感度表示部を前記機能指示部で指示することを特徴とする。
【0042】
本発明に係る時計用指針による表示方法は、文字板または風防ガラスに表示された機能表示部が電源の残量状態を表示する電源残量表示部であり、前記電源残量表示部を前記機能指示部で指示することを特徴とする。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る実施の形態を実施例により説明する。
【0044】
(実施例1)
図2は本発明の時計用指針を示す斜視図である。1は時計用指針、2は時刻指示部、3は機能指示部、4は軸取り付け部を示す。時計用指針1は時刻指示部2と機能指示部3と軸取り付け部4とからなっており、軸取り付け部4を基点として時刻指示部2と機能指示部3が水平方向に対向している。軸取り付け部4は、ムーブメント(図示せず)の軸よりわずかに径小の貫通孔、めくら孔となっている。
【0045】
また、軸取り付け部4を基点とする機能指示部3と時刻指示部2の長さは、長手方向に対して機能指示部3が短くなっている。
【0046】
(実施例2)
図1は本発明の時計用指針を組み込んだ時計の一部を示す正面図である。11から13は時計用指針であり、11は時刻指示部で秒を、12は時刻指示部で分を、13は時刻指示部で時を表す。14は機能指示部、15は機能表示部、16は文字板、17は軸取り付け部である。機能表示部15は文字板16上に表示され、機能指示部14は軸取り付け部17を基点として時刻指示部11と水平方向に対向している。
【0047】
また、軸取り付け部17を基点とする機能指示部14と時刻指示部11の長さは、長手方向に対して機能指示部14が短くなっている。
【0048】
時刻指示部11から13は軸取り付け部17の同軸上に取り付けられており、それぞれが連動して文字板16上の外周に表示された時刻表示部18aから18d等を指示して時刻表示を行っている。
【0049】
機能表示部15にはL、M、H、RX、NOの記載があるが、これらは時計に配設されているアンテナ(図示せず)から時刻修正電波を受信し、時刻修正を行う際の受信状態を表示している。機能表示部15の記載、つまり電波受信感度表示部の説明については、図4と同様であるため省略する。
【0050】
機能表示部15は機能指示部14の同心円上またはその付近に記されており、時計に配設された電波受信モードボタン(図示せず)を押すことで、その都度機能表示部15を機能指示部14で指示し、現在の電波受信状態を表す。
【0051】
本発明の場合、従来例である図4のように、機能表示部は、文字板上に新たに別途小文字板を配設せずに既存の文字板上でそのまま表示するため、機能表示部の文字を大きくすることができ、視認性という面から非常に優れていると言える。
【0052】
さらに、時計用指針とは別の機能指示部(副針)を必要としないため、時刻指示部(時針、分針、秒針)との干渉から起こる軸方向の厚さの増加、つまり時計総厚の増加に起因する、時計のデザイン上の制約も回避できると言える。
【0053】
また、レジスターリング上に時刻指示部や機能指示部で指示する機能表示部を設けないため、時刻指示部が機能指示部を兼任せずにすみ、従来例である図5のように機能表示部を機能指示部兼時刻指示部の仮想延長線上で指示することもないため、視認性に優れている。
【0054】
さらに、図5のようなレジスターリング上の機能表示部は、時計本体の最外面にくるために、機能表示部に蓄光塗料等を塗布しても剥がれてしまい、長期的信頼性という面では問題であった。
本発明においては、機能表示部は文字板上に存在するため、機能指示部はもちろん機能表示部にも蓄光塗料等を塗布することが可能で、夜間や暗所においても機能確認を容易に行うことが可能である。なおかつ時計ケース内に配設された文字板上への塗布であるから、長期的信頼性という面でも信頼性が大幅に向上する。
【0055】
さらにまた、レジスターリング上に時刻指示部や機能指示部で指示しない機能表示部を設ける場合、例えば、航空計算尺等の機能を表示する場合、レジスターリング上では航空計算尺とその他、例えば電波受信状態機能との棲み分けによる表示を行わずにすむため、この点からも視認性が非常に優れていると言える。
【0056】
なお、本実施例では、機能表示部と機能指示部を電波時計における電波受信状態の指示として説明したが、方位表示、カレンダー表示、モード表示、24時間表示等であっても何ら問題はない。また、電波時計においても、本実施例で説明した以外の機能表示(例えばSET等)を表示しても何ら問題ない。
【0057】
なおまた、機能表示部は文字板の半径内であればどこにでも表示することが可能であり、機能指示部の長手方向の長さは、機能表示部に対応させれば良い。
【0058】
さらに、本実施例では文字板に表示した機能表示部について説明したが、風防ガラスの上面や下面に機能表示部を表示しても何ら問題ない。
【0059】
(実施例3)
図3は本発明の時計用指針を組み込んだ時計の一部を示す正面図である。21から23は時計用指針で、21は時刻指示部で秒を、22は時刻指示部で分を、23は時刻指示部で時を表す。24、25は機能指示部、26、27は機能表示部、28は文字板、29は軸取り付け部である。
【0060】
機能表示部26は文字板28上に表示され、機能指示部24は軸取り付け部29を基点として時刻指示部23と水平方向に対向している。
【0061】
同様に、機能表示部27も文字板28上に表示され、機能指示部25は軸取り付け部29を基点として時刻指示部21と水平方向に対向している。
【0062】
また、軸取り付け部29を基点とする機能指示部24と時刻指示部23の長さは、長手方向に対して機能指示部24が短くなっている。
【0063】
同様に、軸取り付け部29を基点とする機能指示部25と時刻指示部21の長さは、長手方向に対して機能指示部25が短くなっている。
【0064】
時刻指示部21から23は軸取り付け部29の同軸上に取り付けられており、それぞれが連動して文字板28上の外周に表示された時刻表示部30aから30d等を指示して時刻表示を行っている。
【0065】
機能表示部26にはL、M、H、RX、NOの記載があるが、これらは時計に配設されているアンテナ(図示せず)から時刻修正電波を受信し、時刻修正を行う際の受信状態を表示している。機能表示部26の記載、つまり電波受信感度表示部の説明については、図4と同様であるため省略する。
【0066】
機能表示部26は機能指示部24の同心円上またはその付近に記されており、時計に配設された電波受信モードボタン(図示せず)を押すことで、その都度機能表示部26を機能指示部24で指示し、現在の電波受信状態を表す。
【0067】
機能表示部27にはOK、STOP、CHARGEの記載があるが、これらは電源(太陽光発電および自動巻発電等も含む)の残量状態(警告表示)を表している。機能表示部27の記載、つまり電源残量表示部の説明については、図5と同様であるため省略する。
【0068】
時計に配設された電源残量表示モードボタン(図示せず)を押すことで、その都度機能表示部27を、機能指示部25で指示し、電源の残量状態(警告表示)を表す。
【0069】
本発明の場合、従来例である図4のように、機能表示部として文字板上に新たに別途小文字板を配設せずに既存の文字板上でそのまま表示するため、機能表示部の文字を大きくすることができ、視認性という面から非常に優れていると言える。
【0070】
さらに、時計用指針とは別の機能指示部(副針)を必要としないため、時刻指示部(時針、分針、秒針)との干渉から起こる軸方向の厚さの増加、つまり時計総厚の増加に起因する、時計のデザイン上の制約も回避できると言える。本実施例では、機能表示部を二ヶ所別々に表示しているため、前記実施例2よりもデザイン性、装飾性に対する効果は顕著である。
【0071】
また、レジスターリング上に時刻指示部や機能指示部で指示する機能表示部を設けないため、時刻指示部が機能指示部を兼任せずにすみ、従来例である図5のように機能表示部を機能指示部兼時刻指示部の仮想延長線上で指示することもないため、視認性に優れている。
【0072】
さらに、図5のようなレジスターリング上の機能表示部は、時計本体の最外面にくるために、機能表示部に蓄光塗料等を塗布しても剥がれてしまい、長期的信頼性という面では問題であった。
本発明においては、機能表示部は文字板上に存在するため、機能指示部はもちろん機能表示部にも蓄光塗料等を塗布することが可能で、夜間や暗所においても機能確認を容易に行うことが可能である。なおかつ時計ケース内に配設された文字板上への塗布であるから、長期的信頼性という面でも信頼性が大幅に向上する。
【0073】
さらにまた、レジスターリング上に時刻指示部や機能指示部で指示しない機能表示部を設ける場合、例えば、航空計算尺等の機能を表示する場合、レジスターリング上では航空計算尺とその他、例えば電波受信状態機能との棲み分けによる表示を行わずにすむため、この点からも視認性が非常に優れていると言える。
【0074】
なお、本実施例では機能表示部と機能指示部を、電波時計における電波受信状態の指示及び電源の残量状態の指示として説明したが、方位表示、カレンダー表示、モード表示、24時間表示等であっても何ら問題はない。また、電波時計においても、本実施例で説明した以外の機能表示(例えばSET等)を表示しても何ら問題ない。
【0075】
なおまた、機能表示部は文字板の半径内であればどこにでも表示することが可能であり、機能指示部の長手方向の長さは、機能表示部に対応させれば良い。
【0076】
さらに、本実施例では文字板に表示した機能表示部について説明したが、風防ガラスの上面や下面に機能表示部を表示しても何ら問題ない。
【0077】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、時刻表示と機能表示の区別を明確にすることができ、かつ機能表示に使用する文字を従来と比べて大きくできるため、視認性が非常に優れていると言える。また、副針を使用しないため、時計総厚の増加に起因する、デザイン上の制約も回避できると言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例2における時計の一部の正面図である。
【図2】本発明の実施例1における時計用指針の斜視図である。
【図3】本発明の実施例3における時計の一部の正面図である。
【図4】従来例1の時計の一部の正面図である。
【図5】従来例2の時計の一部の正面図である。
【符号の説明】
1 時計用指針
2、11から13、21から23、31から33、41から43 時計指示部
3、14、24、25、35 機能指示部
4、17、29、38、47 軸取り付け部
15、26、27、34、45、46 機能表示部
16、28、36、48 文字板
18aから18d、30aから30d 時計表示部
37aから37d、49aから49d 時計表示部
44 レジスターリング
Claims (14)
- 文字板上を時計用指針が運針して時刻を表示する時計において、軸取り付け部を基点として一方に時刻指示部を、水平方向に対向する他方に機能指示部を設けた時計用指針を少なくとも1本有することを特徴とする時計。
- 前記時計用指針の前記軸取り付け部を基点とした長手方向の長さは、機能指示部が時刻指示部よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の時計。
- 文字板または風防ガラスに表示された機能表示部を前記機能指示部で指示することを特徴とする請求項1または2に記載の時計。
- 文字板または風防ガラスに表示された機能表示部は、時計に配設されたアンテナで受信した時刻修正電波を表示する電波受信感度表示部であり、前記電波受信感度表示部を前記機能指示部で指示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の時計。
- 文字板または風防ガラスに表示された機能表示部は、電源の残量状態を表示する電源残量表示部であり、前記電源残量表示部を前記機能指示部で指示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の時計。
- 文字板上を時計用指針が運針して時刻を表示する時計において、軸取り付け部を基点として一方に時刻指示部を、水平方向に対向する他方に機能指示部を設けたことを特徴とする時計用指針。
- 前記軸取り付け部を基点とした長手方向の長さは、機能指示部が時刻指示部よりも短いことを特徴とする請求項6に記載の時計用指針。
- 文字板または風防ガラスに表示された機能表示部を前記機能指示部で指示することを特徴とする請求項6または7に記載の時計用指針。
- 文字板または風防ガラスに表示された機能表示部は、時計に配設されたアンテナで受信した時刻修正電波を表示する電波受信感度表示部であり、前記電波受信感度表示部を前記機能指示部で指示することを特徴とする請求項6から8のいずれか1つに記載の時計用指針。
- 文字板または風防ガラスに表示された機能表示部は、電源の残量状態を表示する電源残量表示部であり、前記電源残量表示部を前記機能指示部で指示することを特徴とする請求項6から8のいずれか1つに記載の時計用指針。
- 文字板上を時計用指針が運針して時刻を表示する時計用指針による表示方法において、軸取り付け部を基点として一方に設けた時刻指示部で時刻表示部を指示し、前記時刻指示部と水平方向に対向する他方に設けた機能指示部で文字板または風防ガラスに表示した機能表示部を指示することを特徴とする時計用指針による表示方法。
- 文字板または風防ガラスに表示された前記機能表示部を、前記軸取り付け部を基点とした長手方向の長さが時刻指示部よりも短い機能指示部で指示することを特徴とする請求項11に記載の時計用指針による表示方法。
- 文字板または風防ガラスに表示された機能表示部は、時計に配設されたアンテナで受信した時刻修正電波を表示する電波受信感度表示部であり、前記電波受信感度表示部を前記機能指示部で指示することを特徴とする請求項11または12に記載の時計用指針による表示方法。
- 文字板または風防ガラスに表示された機能表示部は、電源の残量状態を表示する電源残量表示部であり、前記電源残量表示部を前記機能指示部で指示することを特徴とする請求項11または12に記載の時計用指針による表示方法。
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